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列王記 下 7:3−20  

アラムの包囲が解ける

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
列下 7:3 さて、門の入り口には、規定の病を患う四人の男がいて、互いに言った。「どうして私たちは、死ぬまでここに座っていなければならないのだ。
列下 7:4 町に入ろうと言ってみたところで、町は食糧不足で、私たちはそこで死ぬだけだろう。しかしここに座っていても死ぬだけだ。それならいっそ、アラム の陣営に投降しよう。もしあの連中が私たちを生かしてくれるなら、生き延びることができるだろう。もし私たちを殺すなら、死ぬまでの ことだ。」
列下 7:5 夕暮れに、彼らはアラムの陣営に行こうと立って、アラムの陣営の外れまでやって来た。ところが、そこには誰もいなかった。
列下 7:6 主が、戦車の響き、馬のいななき、また大軍のどよめきをアラムの陣営に響き渡らせたので、彼らは、「イスラエルの王が我々を攻めるため、ヘト人の 王たちやエジプトの王たちを雇ったのだ」と互いに言って、
列下 7:7 夕暮れには、逃げ去っていたのである。彼らは、天幕も馬もろばも捨て、陣営もそのままに、命からがら逃げ去っていた。
列下 7:8 規定の病を患う男たちは、陣営の外れまでやって来て、一つの天幕に入り、食べて飲み、そこから銀、金、衣服を持ち出して隠した。彼らは引き返して 来て、他の天幕に入り、そこからも持ち出して隠した。
列下 7:9 彼らは互いに言った。「こんなことをしていてはいけない。今日という日は良い知らせの日なのだ。黙っていて、明け方までぐずぐずしていたら、罰を 受けることになるだろう。さあ、今すぐ王家の人々へ知らせに行こう。」
列下 7:10 彼らは出かけて行って町の門衛を呼び、こう告げた。「私たちはアラムの陣営に行って来ました。しかし、そこには誰もいませんし、人の声もしませ んでした。ただ馬やろばがつながれたままで、天幕もそのままでした。」
列下 7:11 門衛たちは叫んで、中の王家の人々に知らせた。
列下 7:12 王は夜中に起き、家臣たちに言った。「アラムが私たちに対してたくらんでいることを教えよう。あの連中は私たちが飢えているのを知っている。だ から、『彼らが町から出て来たら、生け捕りにして町に攻め入ろう』と考え、陣営を出て野に隠れているのだ。」
列下 7:13 すると、家臣の一人が言った。「ここに残っている馬の中から五頭を選んで、偵察に行かせましょう。いずれにせよ、あの者たちも、ここに残ってい るイスラエルの民衆と同じようになるのです。すでに死んだイスラエルの民衆と同じようになるのです。」
列下 7:14 彼らが二台の戦車と馬を選ぶと、王は、「偵察に行け」と言って、アラムの軍勢の後を追わせた。
列下 7:15 彼らがアラムの後を追ってヨルダン川まで来ると、どの道もアラムが慌てて投げ捨てた衣服や武具でいっぱいであった。使いの者たちは戻って、王に 報告した。
列下 7:16 そこで、民は出て行って、アラムの陣営から奪い取った。主の言葉どおり、上質の小麦粉一セアは一シェケル、大麦二セアは一シェケルであった。
列下 7:17 王は自分の介添えをしていた侍従を門の管理に当たらせたが、民衆が門のところで踏み倒したので死んでしまった。王が神の人のところに下って行っ たときに、神の人が告げたとおりであった。
列下 7:18 神の人が王に、「明日の今頃、サマリアの門では、大麦二セアが一シェケルで、上質の小麦粉一セアが一シェケルとなる」と告げたとき、
列下 7:19 その侍従は、「主が天に窓を造られたとしても、そんなことはありえない」と神の人に答えた。だが神の人は、「あなたは自分の目でそれを見ること になる。だが、それを食べることはない」と言い、
列下 7:20 そのとおりのことが起こった。民衆が門のところで踏み倒したので死んでしまったのである。


フランシスコ会訳2013

003
城門の入り口に、重い皮膚病を患う男が四人いた。彼らは互いに言った、「わたしたちは死ぬまでどうしてここ に座っていられようか。

004町に入ろうと言っても、町は飢 饉で、わたしたちはそこで死ぬだけだし、ここにただ座っていても死ぬ。それなら、いっそ、アラムの陣営に投降しよう。もし彼らがわた したちを生かしてくれれば生き延びられるし、殺すなら、死ぬまでのことだ」。

005夕暮れに、彼らはアラムの陣営 に行こうと立ち上がった。彼らがアラムの陣営の外れまで来てみると、そこには誰もいなかった。

006主が、戦車の音や馬の音や大軍 の音をアラムの陣営に響かせられたので、彼らは「イスラエルの王がわたしたちを攻撃するために、ヘト人の王たちとエジプトの王たちを 雇ったに違いない」と言い合い、

007立って夕暮れに逃げ去った。彼 らは天幕も馬もろばも捨て、陣営をそのままにして、命からがら逃げ去った。

008重い皮膚病を患う男たちは、陣 営の外れまで来て天幕の一つに入り、飲み食いし、そこから銀、金、衣服を運び出して隠した。彼らは戻ってきて、ほかの天幕に入り、そ こからも運び出して隠した。

009彼らは互いに言った、「わたし たちはこのようなことをしていてはいけない。今日は善い知らせの日なのに、わたしたちは黙っている。明るくなるまで待っていたら、わ たしたちは罰を受けるだろう。さあ、行って、王宮の人々に知らせよう」。

010彼らは行って町の門衛を呼び、 彼らに告げて言った、「わたしたちはアラムの陣営に行って来ましたが、そこには人っ子一人いませんし、人声もしませんでした。しか し、馬やろばはつながれたままで、天幕もそのままでした」。

011門衛たちは大声で呼ばわり、王 宮の中の人々にこの知らせを告げた。

012王は夜中に起きて家来たちに 言った、「アラム人がわれわれに対して行った計略を教えよう。彼らはわれわれが飢えているのを知っている。彼らは陣営を出て野原に隠 れ、『イスラエル人が町から出てきたら、彼らを生け捕りにし、町に攻め入ろう』と考えているのだ」。

013しかし、家来の一人が言った、 「ここに残っている馬の中から五頭を選び、偵察にやりましょう。それらは残っているイスラエルの全民衆と同じく、滅ぼされる運命にあ るのです」。

014彼らが二台の戦車と馬を選ぶ と、王は「行って、偵察してくるように」と言って、アラム軍の後を追わせた。

015彼らはアラム軍を追ってヨルダ ンまで行ったが、その道はどこも、アラム軍が慌てて投げ捨てた衣服や武具でいっぱいであった。使者たちは戻ってそのことを王に報告し た。

016そこで民は出ていき、アラムの 陣営を略奪した。上質の小麦粉一セアは一シェケルで、大麦二セアは一シェケルで売られた。主の言葉どおりであった。

017王は自分の介添えをしていた侍 従を城門の管理にあたらせたが、彼は城門で民に踏み倒されて死んだ。王が神の人の所に下って行ったとき、神の人が告げた言葉どおりで あった。

018神の人が王に「明日の今ごろ、 サマリアの城門で、大麦二セアが一シェケルで、上質の小麦粉一セアが一シェケルで売られる」と言うと、

019その侍従は神の人に向かって、 「主が天に窓を造られたとしても、そのようなことは起こるまい」と答えたので、「あなたは自分の目でそれを見る。しかし、それを食べ ることはない」と神の人が言い返した。

020まさにそのとおりのことが彼に 実現した。彼は門で民に踏み倒されて死んだ。


 

新共同訳1987

7:3 城門の入り口に重い皮膚病を患う者が四人いて、互いに言い合った。「どうしてわたしたちは死ぬまでここに座っていられようか。

7:4 町に入ろうと言ってみたところで、町は飢饉に見舞われていて、わたしたちはそこで死ぬだけだし、ここに座っていても死ぬだけだ。そうならアラムの陣営に投 降しよう。もし彼らが生かしてくれるなら、わたしたちは生き延びることができる。もしわたしたちを殺すなら、死ぬまでのことだ。」

7:5 夕暮れに、彼らはアラムの陣営に行こうと立ち上がったが、アラムの陣営の外れまで来たところ、そこにはだれもいなかった。

7:6 主が戦車の音や軍馬の音や大軍の音をアラムの陣営に響き渡らせられたため、彼らは、「見よ、イスラエルの王が我々を攻めるためにヘト人の諸王やエジプトの 諸王を買収したのだ」と言い合い、

7:7 夕暮れに立って逃げ去った。彼らは天幕も馬もろばも捨て、陣営をそのままにして、命を惜しんで逃げ去った。

7:8 重い皮膚病を患っている者たちは陣営の外れまで来て、一つの天幕に入り、飲み食いした後、銀、金、衣服を運び出して隠した。彼らはまた戻って来て他の天幕 に入り、そこからも運び出して隠した。

7:9 彼らは互いに言い合った。「わたしたちはこのようなことをしていてはならない。この日は良い知らせの日だ。わたしたちが黙って朝日が昇るまで待っているな ら、罰を受けるだろう。さあ行って、王家の人々に知らせよう。」

7:10 彼らは行って町の門衛を呼び、こう伝えた。「わたしたちはアラムの陣営に行って来ましたが、そこにはだれもいませんでした。そこには人の声もなく、ただ馬 やろばがつながれたままで、天幕もそのままでした。」

7:11 門衛たちは叫んで、この知らせを中の王家の人々に知らせた。

7:12 夜中に王は起きて家臣たちに言った。「アラム軍が我々に対して計っていることを教えよう。我々が飢えているのを知って、彼らは陣営を出て野に隠れ、『イス ラエル人が町から出て来たら、彼らを生け捕りにし、町に攻め入ろう』と思っているのだ。」

7:13 家臣の一人がそれにこう答えた。「ここに残っている馬の中から五頭を選び、それに人を乗せて偵察に送りましょう。彼らも、ここに残っているイスラエルのす べての民衆、また既に最期を遂げたイスラエルのすべての民衆と同じ運命にあるのです。」

7:14 こうして、彼らが馬と二台の戦車を選ぶと、王は、「行って見てくるように」と命じて、アラムの軍勢の後を追わせた。

7:15 彼らはアラム軍の後を追って、ヨルダンまで来たが、その道はどこもアラム軍が慌てて投げ捨てた衣類や武具で満ちていた。使いの者たちは帰って来てこのこと を王に報告した。

7:16 そこで民は出て行ってアラムの陣営で略奪をほしいままにし、主の言葉どおり上等の小麦粉一セアが一シェケル、大麦二セアが一シェケルで売られるようになっ た。

7:17 王は自分の介添えをしていた例の侍従を城門の管理に当たらせたが、彼は城門で民に踏み倒されて死んだ。王が神の人のところに下って行ったときに、神の人が 告げたとおりであった。

7:18 神の人が王に、「明日の今ごろ、サマリアの城門で大麦二セアが一シェケル、上等の小麦粉一セアが一シェケルで売られるようになる」と言うと、

7:19 その侍従は神の人に、「主が天に窓を造られたとしても、そんなことはなかろう」と答えたので、エリシャは、「あなたは自分の目でそれを見る。だが、それを 食べることはない」と言った。

7:20 それがそのとおりに実現し、彼は門で民に踏み倒されて死んだ。

 

新改訳1970

7:3 さて、町の門の入口に四人のらい病人がいた。彼らは互いに言った。「私たちはどうして死ぬまでここにすわっていなければならないのだろうか。

7:4 たとい、私たちが町にはいろうと言っても、町はききんなので、私たちはそこで死ななければならない。ここにすわっていても死んでしまう。さあ今、アラムの 陣営にはいり込もう。もし彼らが私たちを生かしておいてくれるなら、私たちは生きのびられる。もし殺すなら、そのときは死ぬまでのこ とだ。」

7:5 こうして、彼らはアラムの陣営に行こうと、夕暮れになって立ち上がり、アラムの陣営の端まで来た。見ると、なんと、そこにはだれもいなかった。

7:6 主がアラムの陣営に、戦車の響き、馬のいななき、大軍勢の騒ぎを聞かせられたので、彼らは口々に、「あれ。イスラエルの王が、ヘテ人の王たち、エジプトの 王たちを雇って、われわれを襲うのだ。」と言って、

7:7 夕暮れになると、彼らは立って逃げ、彼らの天幕や馬やろば、すなわち、陣営をそのまま置き去りにして、いのちからがら逃げ去ったのであった。

7:8 このらい病人たちは、陣営の端に来て、一つの天幕にはいり、食べたり飲んだりして、そこから、銀や金や衣服を持ち出し、それを隠しに行った。また、戻って 来ては、ほかの天幕にはいり、そこから持ち出し、それを隠しに行った。

7:9 彼らは話し合って言った。「私たちのしていることは正しくない。きょうは、良い知らせの日なのに、私たちはためらっている。もし明け方まで待っていたら、 私たちは罰を受けるだろう。さあ、行って、王の家に知らせよう。」

7:10 彼らは町に行って、門衛を呼び、彼らに告げて言った。「私たちがアラムの陣営にはいってみると、もう、そこにはだれもおらず、人の声もありませんでした。 ただ、馬やろばがつながれたままで、天幕もそっくりそのままでした。」

7:11 そこで門衛たちは叫んで、門のうちの王の家に告げた。

7:12 王は夜中に起きて家来たちに言った。「アラムが私たちに対して計ったことをあなたがたに教えよう。彼らは私たちが飢えているのを知っているので、陣営から 出て行って野に隠れ、あいつらが町から出て来たら、生けどりにし、それから町に押し入ろう、と考えているのだ。」

7:13 すると、家来のひとりが答えて言った。「それでは、だれかにこの町に残っている馬の中から五頭だけ取らせ、その者たちを遣わして偵察してみましょう。どう せ彼らはこの町に残っているイスラエルの全民衆と同じめに会い、または、すでに滅ぼされたイスラエルの全民衆と同じめに会うのですか ら。」

7:14 彼らが二台分の戦車の馬を取ると、王は、「行って、偵察して来なさい。」と命じ、アラムの陣営のあとを追わせた。

7:15 彼らはアラムのあとを追って、ヨルダン川まで行った。ところが、なんと、道は至る所、アラムがあわてて逃げるとき捨てていった衣服や武具でいっぱいであっ た。使者たちは帰って来て、このことを王に報告した。

7:16 そこで、民は出て行き、アラムの陣営をかすめ奪ったので、主のことばのとおり、上等の小麦粉一セアが一シェケルで、大麦二セアが一シェケルで売られた。

7:17 王は例の侍従、その腕に王が寄りかかっていた侍従を門の管理に当たらせたが、民が門で彼を踏みつけたので、彼は死んだ。王が神の人のところに下って行った とき話した神の人のことばのとおりであった。

7:18 神の人が王に、「あすの今ごろ、サマリヤの門で、大麦二セアが一シェケルで、上等の小麦粉一セアが一シェケルで売られるようになる。」と言ったとき、

7:19 侍従は神の人に答えて、「たとい、主が天に窓を作られるにしても、そんなことがあるだろうか。」と言った。そこで、彼は、「確かに、あなたは自分の目でそ れを見るが、それを食べることはできない。」と言った。

7:20 そのとおりのことが彼に実現した。民が門で彼を踏みつけたので、彼は死んだ。

 

口語訳1955

7:3 さて町の門の入口に四人のらい病人がいたが、彼らは互に言った、「われわれはどうしてここに座して死を待たねばならないのか。

7:4 われわれがもし町にはいろうといえば、町には食物が尽きているから、われわれはそこで死ぬであろう。しかしここに座していても死ぬのだ。いっその事、われ われはスリヤびとの陣営へ逃げて行こう。もし彼らがわれわれを生かしておいてくれるならば、助かるが、たといわれわれを殺しても死ぬ ばかりだ」。

7:5 そこで彼らはスリヤびとの陣営へ行こうと、たそがれに立ちあがったが、スリヤびとの陣営のほとりに行って見ると、そこにはだれもいなかった。

7:6 これは主がスリヤびとの軍勢に戦車の音、馬の音、大軍の音を聞かせられたので、彼らは互に「見よ、イスラエルの王がわれわれを攻めるために、ヘテびとの王 たちおよびエジプトの王たちを雇ってきて、われわれを襲うのだ」と言って、

7:7 たそがれに立って逃げ、その天幕と、馬と、ろばを捨て、陣営をそのままにしておいて、命を全うしようと逃げたからである。

7:8 そこでらい病人たちは陣営のほとりに行き、一つの天幕にはいって食い飲みし、そこから金銀、衣服を持ち出してそれを隠し、また来て、他の天幕に入り、そこ からも持ち出してそれを隠した。

7:9 そして彼らは互に言った、「われわれのしている事はよくない。きょうは良いおとずれのある日であるのに、黙っていて、夜明けまで待つならば、われわれは罰 をこうむるであろう。さあ、われわれは行って王の家族に告げよう」。

7:10 そこで彼らは来て、町の門を守る者を呼んで言った、「わたしたちがスリヤびとの陣営に行って見ると、そこにはだれの姿も見えず、また人声もなく、ただ、馬 とろばがつないであり、天幕はそのままでした」。

7:11 そこで門を守る者は呼ばわって、それを王の家族のうちに知らせた。

7:12 王は夜のうちに起きて、家来たちに言った、「スリヤびとがわれわれに対して図っている事をあなたがたに告げよう。彼らは、われわれの飢えているのを知っ て、陣営を出て野に隠れ、『イスラエルびとが町を出たら、いけどりにして、町に押し入ろう』と考えているのだ」。

7:13 家来のひとりが答えて言った、「人々に、ここに残っている馬のうち五頭を連れてこさせてください。ここに残っているこれらの人々は、すでに滅びうせたイス ラエルの全群衆と同じ運命にあうのですから。わたしたちは人をやってうかがわせましょう」。

7:14 そこで彼らはふたりの騎兵を選んだ。王はそれをつかわし、「行って見よ」と言って、スリヤびとの軍勢のあとをつけさせたので、

7:15 彼らはそのあとを追ってヨルダンまで行ったが、道にはすべて、スリヤびとがあわてて逃げる時に捨てていった衣服と武器が散らばっていた。その使者は帰って きて、これを王に告げた。

7:16 そこで民が出ていって、スリヤびとの陣営をかすめたので、麦粉一セアは一シケルで売られ、大麦二セアは一シケルで売られ、主の言葉のとおりになった。

7:17 王は自分がその人の手によりかかっていた、あの副官を立てて門を管理させたが、民は門で彼を踏みつけたので、彼は死んだ。すなわち、王が神の人のところに 下ってきた時、神の人が言ったとおりであった。

7:18 これは神の人が王にむかって、「あすの今ごろ、サマリヤの門で大麦二セアを一シケルで売り、麦粉一セアを一シケルで売るようになるであろう」と言ったとき に、

7:19 その副官が神の人に答えて、「たとい主が天に窓を開かれても、そんな事がありえようか」と言ったからである。そのとき神の人は「あなたは自分の目をもって それを見るであろう。しかしそれを食べることはなかろう」と言ったが、

7:20 これはそのとおり彼に臨んだ。すなわち民が門で彼を踏みつけたので彼は死んだ。

 



文 語訳1917
7:3 茲に城邑の門の入口に四人の癩病人をりしが互に言けるは我儕なんぞ此に坐して死るを待べけんや
7:4 我ら若邑にいらんと言ば邑には食物竭てあれば我ら其處に死んもし又此に坐しをらば同く死ん然ば我儕ゆきてスリアの軍勢の所にいたらん彼ら我らを生しおかば 我儕生ん若われらを殺すも死るのみなりと
7:5 すなはちスリア人の陣營にいたらんとて黄昏に起あがりしがスリアの陣營の邊にいたりて視に一人も其處にをる者なし
7:6 是より先に主スリアの軍勢をして車の聲馬の聲大軍の聲を聞しめたまひしかば彼ら互に言けるは視よイスラエルの王われらに敵せんとてヘテ人の王等およびエジ プトの王等を傭ひきたりて我らを襲はんとすと
7:7 すなはち黄昏に起て逃げその天幕と馬と驢馬とを棄て陣營をその儘になしおき生命を全うせんとて逃たり
7:8 かの癩病人等陣營の邊に至りしが遂に一の天幕にいりて食飮し其處より金銀衣服を持さりて往てこれを隱し又きたりて他の天幕にいり其處よりも持さりて往てこ れを隱せり
7:9 かくて彼等互に言けるは我儕のなすところ善らず今日は好消息ある日なるに我儕は默し居る若夜明まで待ば?害身におよばん然ば來れ往て王の眷屬に告んと
7:10 すなはち來りて邑の門を守る者を呼びこれに告て言けるは我儕スリア人の陣營にいたりて視に其處には一人も居る者なく亦人の聲もせず但馬のみ繋ぎてあり驢馬 のみ繋ぎてあり天幕は其儘なりと
7:11 是において門を守る者呼はりてこれを王の家の中に報せたれば
7:12 王夜の中に興いでてその臣下に言けるは我スリア人が我儕になせる所の如何を汝等に示さん彼等はわれらの饑たるを知が故に陣營を去て野に隱る是はイスラエル 人邑を出なば生擒て邑に推いらんと言て然せるなり
7:13 その臣下の一人對へて言けるは請ふ尚遺されて邑に存れる馬の中五匹を取しめよ我儕人を遣て窺はしめん視よ是等は邑の中に遺れるイスラエルの全群衆のごとし 視よ是等は滅び亡たるイスラエルの全群衆のごとくなりと
7:14 是において二輛の戰車とその馬を取り王すなはち往て見よといひて人を遣はしてスリアの軍勢の跡を尾しめたれば
7:15 彼らその跡を尾てヨルダンにいたりしが途には凡てスリア人が狼狽逃る時に棄たる衣服と器具盈りその使者かへりてこれを王に告ければ
7:16 民いでてスリア人の陣營を掠めたり斯在しかば麥粉一セアは一シケルとなり大麥二セアは一シケルと成るヱホバの言のごとし
7:17 爰に王その手に依ところの彼大將を立て門を司らしめたるに民門にて彼を踐たれば死り即ち神の人が王のおのれに下り來し時に言たる言のごとし
7:18 又神の人が王につげて明日の今頃サマリヤの門にて大麥二セアを一シケルに賣り麥粉二セアを一シケルに賣にいたらんと言しごとくに成ぬ
7:19 彼大將その時に神の人にこたへてヱホバ天に窓をひらきたまふも此事あるべけんやと言たりしかば答へて汝目をもてこれを見べけれどもこれを食ふことはあらじ と言たりしが
7:20 そのごとくになりぬ即ち民門にてかれを踐て死しめたり


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 ロマ 1:14

1:14 わたしには、ギリシヤ人にも未開の人にも、賢い者にも無知な者にも、果すべき責任がある。

 

口 語訳 Tコリ9:16

9:16 わたしが福音を宣べ伝えても、それは誇にはならない。なぜなら、わたしは、そうせずにはおれないからである。もし福音を宣べ伝えない なら、わたしはわざわいである。

 

口 語訳 Tコリ6:1-2

6:1 あなたがたの中のひとりが、仲間の者と何か争いを起した場合、それを聖徒に訴えないで、正しくない者に訴え出るようなことをするの か。

6:2 それとも、聖徒は世をさばくものであることを、あなたがたは知らないのか。そして、世があなたがたによってさばかれるべきであるの に、きわめて小さい事件でもさばく力がないのか。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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