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ルカ7:1−10

百卒長の下男

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

420701イエスは、彼のすべての言葉を民の耳に入れた後、カファルナウムに入って行った。

420702すると、ある百人隊長の僕が患って、絶え入ろうとしていた。この僕は、その百人隊長にとってかけがえのない者であった

420703さて、彼はイエスのことを聞いたので、そのもとヘユダヤ人たちの長老たちを遣わし、イエスがやつてきて彼の僕を救ってくれるよう、イエスに頼んだ。

420704そこで彼らは、イエスのもとに姿を見せるや、熱心に彼に乞い願い姶めて言った、「彼は、このことをかなえておやりになるのにふさわしい者です。

420705なぜなら、彼は私たちの民を愛しておりますし、また、私どものために彼自らが会堂を造ってくれました」。

420706そこでイエスは、彼らと一緒に行き始めた。しかし、彼がその家からあまり遠くないところまで来た時、その百人隊長は友人たちを送ってイエスに言った、「主よ、お心

煩いなさいませぬように。なぜなら、私は自分の屋根の下にあなたをお迎えするに

値する者ではございません。

420707そのために、みもとに私自ら参るのもはばかりました。むしろひとこと〔だけ〕仰言って下さい。そして、私の僕が癒されますように。

420708というのも、私も一つの権威の下に据えられている人間で、その私の下に〔もなお〕兵士たちがおります。そして私がある者に『行け』と言えば彼は行き、ほかの者に『来い』と言えば彼は来、また私の奴隷に『これをせよ』と言えば彼はそれをします。

420709イエスはこれを聞いて百人隊長に驚き、自分に従っている群衆に振り向いて言った、「私はあなたたちに言う、私はイスラエルの中で、これほどの信仰を見いだしたことがない」。

420710そこで、送り出された人々が家に帰ってみると、例の僕は健やかにされていた。

 

新共同訳1987

7:1 イエスは、民衆にこれらの言葉をすべて話し終えてから、カファルナウムに入られた。

7:2 ところで、ある百人隊長に重んじられている部下が、病気で死にかかっていた。

7:3 イエスのことを聞いた百人隊長は、ユダヤ人の長老たちを使いにやって、部下を助けに来てくださるように頼んだ。

7:4 長老たちはイエスのもとに来て、熱心に願った。「あの方は、そうしていただくのにふさわしい人です。

7:5 わたしたちユダヤ人を愛して、自ら会堂を建ててくれたのです。」

7:6 そこで、イエスは一緒に出かけられた。ところが、その家からほど遠からぬ所まで来たとき、百人隊長は友達を使いにやって言わせた。「主よ、御足労には及びません。わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。

7:7 ですから、わたしの方からお伺いするのさえふさわしくないと思いました。ひと言おっしゃってください。そして、わたしの僕をいやしてください。

7:8 わたしも権威の下に置かれている者ですが、わたしの下には兵隊がおり、一人に『行け』と言えば行きますし、他の一人に『来い』と言えば来ます。また部下に『これをしろ』と言えば、そのとおりにします。」

7:9 イエスはこれを聞いて感心し、従っていた群衆の方を振り向いて言われた。「言っておくが、イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない。」

7:10 使いに行った人たちが家に帰ってみると、その部下は元気になっていた。

 

前田訳1978

7:1 民にすべてのことを聞かせてから、彼はカペナウムに入られた。

7:2 ある百卒長のかけがえのない僕が病気で死にそうであった。

7:3 彼はイエスのことを聞いて、ユダヤ人の長老たちをつかわし、僕を救いに来てくださるようお願いした。

7:4 彼らはイエスのところに来てしきりに願っていった、「あの人はそうしていただくにふさわしい人です。

7:5 わが民を愛して自らわれらに会堂を建ててくれました」と。

7:6 イエスは彼らといっしょに行かれた。しかし、すでにその家からほど遠からずなったとき、百卒長は友人たちをやっていわせた、「主よ、ご足労なく。わが屋根の下にお入りいただく資格はわたしにありません。

7:7 それで、わたし自らお近くに出るのはふさわないと思いました。ただ、おことばでおっしゃって、僕をおなおしください。

7:8 わたしは権威に服する人間で、部下に兵卒がいます。これに『行け』といえば行き、別のに『来い』といえば来ます。僕に『これをせよ』といえばします」と。

7:9 イエスはこれを聞いて彼に驚嘆し、ついて来た群衆に振り返っていわれた、「わたしはいう、イスラエルの中にもこんな信仰を見たことはない」と。

7:10 使いの人たちが家に帰ると、僕はなおっていた。

 

新改訳1970

7:1 イエスは、耳を傾けている民衆にこれらのことばをみな話し終えられると、カペナウムにはいられた。

7:2 ところが、ある百人隊長に重んじられているひとりのしもべが、病気で死にかけていた。

7:3 百人隊長は、イエスのことを聞き、みもとにユダヤ人の長老たちを送って、しもべを助けに来てくださるようお願いした。

7:4 イエスのもとに来たその人たちは、熱心にお願いして言った。「この人は、あなたにそうしていただく資格のある人です。

7:5 この人は、私たちの国民を愛し、私たちのために会堂を建ててくれた人です。」

7:6 イエスは、彼らといっしょに行かれた。そして、百人隊長の家からあまり遠くない所に来られたとき、百人隊長は友人たちを使いに出して、イエスに伝えた。「主よ。わざわざおいでくださいませんように。あなたを私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません。

7:7 ですから、私のほうから伺うことさえ失礼と存じました。ただ、おことばをいただかせてください。そうすれば、私のしもべは必ずいやされます。

7:8 と申しますのは、私も権威の下にある者ですが、私の下にも兵士たちがいまして、そのひとりに『行け。』と言えば行きますし、別の者に『来い。』と言えば来ます。また、しもべに『これをせよ。』と言えば、そのとおりにいたします。」

7:9 これを聞いて、イエスは驚かれ、ついて来ていた群衆のほうに向いて言われた。「あなたがたに言いますが、このようなりっぱな信仰は、イスラエルの中にも見たことがありません。」

7:10 使いに来た人たちが家に帰ってみると、しもべはよくなっていた。

 

塚本訳1963

7:1 イエスはこれら一切の話を人々に聞かせ終った後、カペナウムにかえられた。

7:2 すると、ある百卒長の大事な僕が病気で、もう危篤であった。

7:3 百卒長はイエスのことを聞くと、ユダヤ人の長老たちをイエスの所に使にやって、是非僕を直しに来てほしいと頼ませた。

7:4 長老たちはイエスの所に来て、こう言って熱心に願った、「あの人はそうしていただいてもよい人です。

7:5 (異教人でありながら)わが国民に好意をもち、自分でわたし達に礼拝堂を建ててくれたのですから。」

7:6 イエスは彼らと連れ立って行かれた。しかし、すでにその家から程遠からずなったとき、百卒長は友人たちをやって言わせた、「主よ、ご足労くださらぬように。わたしはあなたを、うちの屋根の下にお迎えできるような者ではありません。

7:7 だから自分でお願いに出る資格もないと考えたのです。(ここでただ)一言、言ってください。そうすれば下男は直ります。

7:8 というのは、わたし自身も指揮権に服する人間であるのに、わたしの下にも兵卒がいて、これに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、また僕に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。(ましてあなたのお言葉で、病気が直らないわけはありません。)」

7:9 イエスはこれを聞いて驚き、ついて来た群衆の方に振り向いて言われた、「わたしは言う、イスラエルの人の中でも、こんな(りっぱな)信仰を見たことがない。」

7:10 使の者が家に帰って見ると、僕は元気になっていた。

 

口語訳1955

7:1 イエスはこれらの言葉をことごとく人々に聞かせてしまったのち、カペナウムに帰ってこられた。

7:2 ところが、ある百卒長の頼みにしていた僕が、病気になって死にかかっていた。

7:3 この百卒長はイエスのことを聞いて、ユダヤ人の長老たちをイエスのところにつかわし、自分の僕を助けにきてくださるようにと、お願いした。

7:4 彼らはイエスのところにきて、熱心に願って言った、「あの人はそうしていただくねうちがございます。

7:5 わたしたちの国民を愛し、わたしたちのために会堂を建ててくれたのです」。

7:6 そこで、イエスは彼らと連れだってお出かけになった。ところが、その家からほど遠くないあたりまでこられたとき、百卒長は友だちを送ってイエスに言わせた、「主よ、どうぞ、ご足労くださいませんように。わたしの屋根の下にあなたをお入れする資格は、わたしにはございません。

7:7 それですから、自分でお迎えにあがるねうちさえないと思っていたのです。ただ、お言葉を下さい。そして、わたしの僕をなおしてください。

7:8 わたしも権威の下に服している者ですが、わたしの下にも兵卒がいまして、ひとりの者に『行け』と言えば行き、ほかの者に『こい』と言えばきますし、また、僕に『これをせよ』と言えば、してくれるのです」。

7:9 イエスはこれを聞いて非常に感心され、ついてきた群衆の方に振り向いて言われた、「あなたがたに言っておくが、これほどの信仰は、イスラエルの中でも見たことがない」。

7:10 使にきた者たちが家に帰ってみると、僕は元気になっていた。

 

文語訳1917

"420701","イエス凡て此らの言を民に聞かせ終へて後、カペナウムに入り給ふ。"

"420702","時に或百卒長、その重ずる僕やみて死ぬばかりなりしかば、"

"420703","イエスの事を聽きて、ユダヤ人の長老たちを遣し、來りて僕を救ひ給はんことを願ふ。"

"420704","彼らイエスの許にいたり、切に請ひて言ふ『かの人は此の事を爲らるるに相應し。"

"420705","わが國人を愛し、我らのために會堂を建てたり』"

"420706","イエス共に往き給ひて、その家はや程近くなりしとき、百卒長、數人の友を遣して言はしむ『主よ、自らを煩はし給ふな。我は汝をわが屋根の下に入れまつるに足らぬ者なり。"

"420707","されば御前に出づるにも相應しからずと思へり、ただ御言を賜ひて我が僕をいやし給へ。"

"420708","我みづから權威の下に置かるる者なるに、我が下にまた兵卒ありて、此に「往け」と言へば往き、彼に「來れ」と言へば來り、我が僕に「これを爲せ」と言へば爲すなり』"

"420709","イエス聞きて彼を怪しみ、振反りて從ふ群衆に言ひ給ふ『われ汝らに告ぐ、イスラエルの中にだに斯かるあつき信仰は見しことなし』"

"420710","遣されたる者ども家に歸りて僕を見れば、既に健康となれり。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 8:5-13

8:5 カペナウムに帰られると、一人の百卒長がそばに来て願って

8:6 言った、「主よ、うちの下男が中風で家にねていて、ひどく苦しんでおります。……」

8:7 彼に言われる、「(ユダヤ人の)このわたしが、(異教人のあなたの家に)行ってなおすのか。」

8:8 百卒長は答えた、「主よ、わたしはあなたを、うちの屋根の下にお迎えできるような者ではありません。(ここで)ただ一言、言ってください。そうすれば下男は直ります。

8:9 というのは、わたし自身も指揮権の下にある人間であるのに、わたしの下にも兵卒がいて、これに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、また僕に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。(ましてあなたのお言葉で、病気が直らないわけはありません。)」

8:10 イエスは聞いて驚き、ついて来た人たちに言われた、「アーメン、わたしは言う、イスラエル人の中でも、こんなりっぱな信仰をもっている者を一人も見たことがない。

8:11 わたしは言う、(最後の日には、このような信仰のあつい)大勢の人が『東から西から』来て、天の国でアブラハムやイサクやヤコブと共に宴会につらなり、

8:12 (かんじんのイスラエル人、すなわち)御国の子供たちは外の真暗闇に放り出され、そこでわめき、歯ぎしりするであろう。」

8:13 それからイエスは百卒長に言われた、「お帰り。あなたの信じたとおりに成れ。」するとちょうどその時に、下男は直った。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 マタ 7:28

7:28 イエスがこれらの言葉を語り終えられると、群衆はその教えに非常に驚いた。

 

新共同 ルカ 4:31

4:31 イエスはガリラヤの町カファルナウムに下って、安息日には人々を教えておられた。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 Tコリ13:4

13:4 愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 ヤコ 5:14-15

5:14 あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。

5:15 信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起き上がらせてくださいます。その人が罪を犯したのであれば、主が赦してくださいます。

 

新共同 Tヨハ5:1

5:1 イエスがメシアであると信じる人は皆、神から生まれた者です。そして、生んでくださった方を愛する人は皆、その方から生まれた者をも愛します。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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ルカ7:11−17

ナインの若者

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

420711さて翌日、イエスがナインと呼ばれていた町へ赴いた際、彼の弟子たちと多く

の群衆も彼に同行した。

420712そこで彼が町の門に近づいた時、見よ、寡婦である母親

の一人息子が死んで、担ぎ出されるところであつた。またその町の多数の群衆も彼

女と一緒であった。

420713すると主は彼女を見て、彼女に対して断腸の想いを覚え、彼女に言った、「泣くのは止めなさい」。

420714そして近寄ると、棺に〔手を〕触れた。すると〔棺を〕担いでいた者たちは立ち止まった。そこで彼は言った、「若者よ、あなたに私は言う、起きなさい」。

420715すると、死〔んでいたはずの〕者は上半身を起こし、語り出した。そしてイエスは彼をその母に渡した。

420716そこで恐怖がすべての者たちを襲い、彼らは神を賛美して言い始めた、「われわれの間に、大いなる預言者が起こされた」。また、〔彼らはこうも言った、〕「神はその民を顧(かえり)みられた」。

420717そして彼についてのこの評判は、ユダヤの全土とその周辺の全地域に広まった。

 

新共同訳1987

7:11 それから間もなく、イエスはナインという町に行かれた。弟子たちや大勢の群衆も一緒であった。

7:12 イエスが町の門に近づかれると、ちょうど、ある母親の一人息子が死んで、棺が担ぎ出されるところだった。その母親はやもめであって、町の人が大勢そばに付き添っていた。

7:13 主はこの母親を見て、憐れに思い、「もう泣かなくともよい」と言われた。

7:14 そして、近づいて棺に手を触れられると、担いでいる人たちは立ち止まった。イエスは、「若者よ、あなたに言う。起きなさい」と言われた。

7:15 すると、死人は起き上がってものを言い始めた。イエスは息子をその母親にお返しになった。

7:16 人々は皆恐れを抱き、神を賛美して、「大預言者が我々の間に現れた」と言い、また、「神はその民を心にかけてくださった」と言った。

7:17 イエスについてのこの話は、ユダヤの全土と周りの地方一帯に広まった。

 

前田訳1978

7:11 そののち、彼はナインと呼ばれる町へ行かれた。弟子たちと多くの群衆がお伴した。

7:12 町の門に近づかれると、ちょうど、あるひとりの息子が死んで、かつぎ出されるところであった。その母はやもめで、町のかなりの群衆がいっしょにいた。

7:13 主は彼女を見てあわれみ、「泣かないで」といわれた。

7:14 そして近よって棺に手をかけられた。かつぐものが立ちどまったのでいわれた、「若者よ、あなたにいう、起きよ」と。

7:15 死人は起きあがって話しはじめた。イエスは彼を母に渡された。

7:16 皆がおそれを抱き、「大預言者がわれらのうちに現われた」また、「神はその民を顧みたまう」といって神をたたえた。

7:17 イエスについてのこの話は全ユダヤとその周辺一帯にひろまった。

 

新改訳1970

7:11 それから間もなく、イエスはナインという町に行かれた。弟子たちと大ぜいの人の群れがいっしょに行った。

7:12 イエスが町の門に近づかれると、やもめとなった母親のひとり息子が、死んでかつぎ出されたところであった。町の人たちが大ぜいその母親につき添っていた。

7:13 主はその母親を見てかわいそうに思い、「泣かなくてもよい。」と言われた。

7:14 そして近寄って棺に手をかけられると、かついでいた人たちが立ち止まったので、「青年よ。あなたに言う、起きなさい。」と言われた。

7:15 すると、その死人が起き上がって、ものを言い始めたので、イエスは彼を母親に返された。

7:16 人々は恐れを抱き、「大預言者が私たちのうちに現われた。」とか、「神がその民を顧みてくださった。」などと言って、神をあがめた。

7:17 イエスについてこの話がユダヤ全土と回りの地方一帯に広まった。

 

塚本訳1963

7:11 そのあとで、ナインという町に行かれた。弟子たちおよび多くの群衆も一しょに行った。

7:12 町の門の近くに来られると、ちょうど、ある独り息子が死んで、(棺が)舁き出されるところであった。母は寡婦であった。町の人が大勢その母に付添っていた。

7:13 主は母を見て不憫に思い、「そんなに泣くでない」と言って、

7:14 近寄って棺に手をかけ──担いでいる者は立ち止まった──「若者よ、あなたに言う、起きよ!」と言われた。

7:15 すると死人が起き上がって物を言い出した。イエスは『彼を母に渡された。』

7:16 皆が恐れをいだいて、「大預言者がわたし達の間にあらわれた」とか、「神はその民を心にかけてくださった」とか言って、神を讃美した。

7:17 イエスについてのこの(二つの)言葉は、ユダヤ(人の国)全体とその周囲いたる所に広まった。

 

口語訳1955

7:11 そののち、間もなく、ナインという町へおいでになったが、弟子たちや大ぜいの群衆も一緒に行った。

7:12 町の門に近づかれると、ちょうど、あるやもめにとってひとりむすこであった者が死んだので、葬りに出すところであった。大ぜいの町の人たちが、その母につきそっていた。

7:13 主はこの婦人を見て深い同情を寄せられ、「泣かないでいなさい」と言われた。

7:14 そして近寄って棺に手をかけられると、かついでいる者たちが立ち止まったので、「若者よ、さあ、起きなさい」と言われた。

7:15 すると、死人が起き上がって物を言い出した。イエスは彼をその母にお渡しになった。

7:16 人々はみな恐れをいだき、「大預言者がわたしたちの間に現れた」、また、「神はその民を顧みてくださった」と言って、神をほめたたえた。

7:17 イエスについてのこの話は、ユダヤ全土およびその附近のいたる所にひろまった。

 

文語訳1917

"420711","その後イエス、ナインといふ町にゆき給ひしに、弟子たち及び大なる群衆も共に往く。"

"420712","町の門に近づき給ふとき、視よ、舁き出さるる死人あり。これは獨息子にて母は寡婦なり、町の多くの人々これに伴ふ。"

"420713","主、寡婦を見て憫み『泣くな』と言ひて、"

"420714","近より柩に手をつけ給へば、舁くもの立ち止る。イエス言ひたまふ『若者よ、我なんぢに言ふ、起きよ』"

"420715","死人、起きかへりて物言ひ始む。イエス之を母に付したまふ。"

"420716","人々みな懼をいだき、神を崇めて言ふ『大なる預言者われらの中に興れり』また言ふ『神その民を顧み給へり』"

"420717","この事ユダヤ全國および最寄の地にホくひろまりぬ。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

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(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 ルカ 1:65

1:65 近所の人々は皆恐れを感じた。そして、このことすべてが、ユダヤの山里中で話題になった。

 

新共同 ルカ 2:20

2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

 

新共同 マタ 21:11

21:11 そこで群衆は、「この方は、ガリラヤのナザレから出た預言者イエスだ」と言った。

 

新共同 ルカ 1:68

1:68 「ほめたたえよ、イスラエルの神である主を。主はその民を訪れて解放し、

 

新共同 マタ 9:26

9:26 このうわさはその地方一帯に広まった。

 

新共同 ルカ 4:44

4:44 そして、ユダヤの諸会堂に行って宣教された。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

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(日)新共同訳1987 の引照

新共同 Tペテ3:8

3:8 終わりに、皆心を一つに、同情し合い、兄弟を愛し、憐れみ深く、謙虚になりなさい。

 

新共同 使  9:40

9:40 ペトロが皆を外に出し、ひざまずいて祈り、遺体に向かって、「タビタ、起きなさい」と言うと、彼女は目を開き、ペトロを見て起き上がった。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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ルカ7:18−23

ヨハネ、イエスにつまずく

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

420718さて、ヨハネの弟子たちは、彼にこれらすべてのことを報告した。するとヨハ

ネは、彼の弟子たちのうち、ある二人の者を呼び寄せ、

420719彼らを主のもとに送って言った、「あなたが『来るべき者』ですか、それともわれわれは別の者を待つべきですか」。

420720そこで男たちはイエスのもとに立ち現れて言った、「あなたが『来たるべき者』ですか、それともわれわれは別の者を待つべきですか」。

420721〔ちょうど〕その時、イエスは〔さまざまな〕病や苦患(くげん)や悪しき霊どもから多くの者を癒し、多くの盲人の目を見えるようにした〔ところであつた〕。

420722そこで彼は、答えて彼らに言った、「行ってヨハネに、あなたたちの見たことと聞いたこととを告げよ。

盲人は見え、足萎えは歩み、

らい病人は清められ、かつ聾者は聞き、

死人は起こされ、貧しい者は福音を告げ知らされる

420723実に幸いだ、私に蹟かない者は」。

 

新共同訳1987

7:18 ヨハネの弟子たちが、これらすべてのことについてヨハネに知らせた。そこで、ヨハネは弟子の中から二人を呼んで、

7:19 主のもとに送り、こう言わせた。「来るべき方は、あなたでしょうか。それとも、ほかの方を待たなければなりませんか。」

7:20 二人はイエスのもとに来て言った。「わたしたちは洗礼者ヨハネからの使いの者ですが、『来るべき方は、あなたでしょうか。それとも、ほかの方を待たなければなりませんか』とお尋ねするようにとのことです。」

7:21 そのとき、イエスは病気や苦しみや悪霊に悩んでいる多くの人々をいやし、大勢の盲人を見えるようにしておられた。

7:22 それで、二人にこうお答えになった。「行って、見聞きしたことをヨハネに伝えなさい。目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を告げ知らされている。

7:23 わたしにつまずかない人は幸いである。」

 

前田訳1978

7:18 ヨハネの弟子たちはこれらすべてを彼に告げた。

7:19 ヨハネは弟子たちからふたりのものを呼び、主のところにやっていわせた、「あなたが来たるべきお方ですか、それともほかの人を待つべきですか」と。

7:20 その人たちはイエスのところに来ていった、「洗礼者ヨハネからつかわされました。『あなたが来たるべきお方ですか、それともほかの人を待つべきですか』と申しています」と。

7:21 そのとき、彼は多くの人を病と苦しみと悪霊からいやし、多くの目しいを見えるようにされていた。

7:22 彼は答えられた、「行ってあなたが見聞きすることをヨハネに告げよ、目しいは見、足なえは歩み、らい者は清よまり、耳しいは聞き、死人はよみがえり、貧しい人々は福音に接する。

7:23 さいわいなのはわたしにつまずかぬ人!」と。

 

新改訳1970

7:18 さて、ヨハネの弟子たちは、これらのことをすべてヨハネに報告した。

7:19 すると、ヨハネは、弟子の中からふたりを呼び寄せて、主のもとに送り、「おいでになるはずの方は、あなたですか。それとも、私たちはほかの方を待つべきでしょうか。」と言わせた。

7:20 ふたりはみもとに来て言った。「バプテスマのヨハネから遣わされてまいりました。『おいでになるはずの方は、あなたですか。それとも私たちはなおほかの方を待つべきでしょうか。』とヨハネが申しております。」

7:21 ちょうどそのころ、イエスは、多くの人々を病気と苦しみと悪霊からいやし、また多くの盲人を見えるようにされた。

7:22 そして、答えてこう言われた。「あなたがたは行って、自分たちの見たり聞いたりしたことをヨハネに報告しなさい。盲人が見えるようになり、足なえが歩き、らい病人がきよめられ、つんぼの人が聞こえ、死人が生き返り、貧しい者に福音が宣べ伝えられています。

7:23 だれでも、わたしにつまずかない者は幸いです。」

 

塚本訳1963

7:18 洗礼者ヨハネの弟子たちがこれら一切のことをヨハネに報告すると、彼は弟子を二人ほど呼びよせ、

7:19 主の所にやって、「来るべき方(救世主)はあなたですか、それともほかの人を待つべきでしょうか」とたずねさせた。

7:20 その人たちはイエスの所に来て言った、「洗礼者ヨハネから来ました。『来るべき方はあなたですか、それともほかの人を待つべきでしょうか』とおたずねするよう申しつけられました。」

7:21 その時、イエスは多くの人の病気と苦しみと悪霊につかれているのとをなおし、多くの盲人を見えるようにしてやっておられたが、

7:22 答えられた、「行って、(今ここで)見たこと聞いたことをヨハネに報告しなさい。──『盲人は見えるようになり、』足なえは歩きまわり、癩病人は清まり、聾は聞き、死人は生きかえり、『貧しい人は福音を聞かされている』と。

7:23 わたしにつまずかぬ者は幸いである。」

 

口語訳1955

7:18 ヨハネの弟子たちは、これらのことを全部彼に報告した。するとヨハネは弟子の中からふたりの者を呼んで、

7:19 主のもとに送り、「『きたるべきかた』はあなたなのですか。それとも、ほかにだれかを待つべきでしょうか」と尋ねさせた。

7:20 そこで、この人たちがイエスのもとにきて言った、「わたしたちはバプテスマのヨハネからの使ですが、『きたるべきかた』はあなたなのですか、それとも、ほかにだれかを待つべきでしょうか、とヨハネが尋ねています」。

7:21 そのとき、イエスはさまざまの病苦と悪霊とに悩む人々をいやし、また多くの盲人を見えるようにしておられたが、

7:22 答えて言われた、「行って、あなたがたが見聞きしたことを、ヨハネに報告しなさい。盲人は見え、足なえは歩き、らい病人はきよまり、耳しいは聞え、死人は生きかえり、貧しい人々は福音を聞かされている。

7:23 わたしにつまずかない者は、さいわいである」。

 

文語訳1917

"420718","偖ヨハネの弟子たち、凡て此等のことを告げたれば、"

"420719","ヨハネ兩三人の弟子を呼び、主に遣して言はしむ『來るべき者は汝なるか、或は他に待つべきか』"

"420720","彼ら御許に到りて言ふ『バプテスマのヨハネ、我らを遣して言はしむ「來るべき者は汝なるか、或は他に待つべきか」』"

"420721","この時イエス多くの者の病・疾患を醫し、惡しき靈を逐ひいだし、又おほくの盲人に見ることを得しめ給ひしが、"

"420722","答へて言ひたまふ『往きて汝らが見聞せし所をヨハネに告げよ。盲人は見、跛者はあゆみ、癩病人は潔められ、聾者はきき、死人は甦へらせられ、貧しき者は福音を聞かせらる。"

"420723","おほよそ我に躓かぬ者は幸福なり』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 11:2-6

11:2 さて(洗礼者)ヨハネは牢屋で、(イエスの)救世主としての働きを聞くと(心が動揺し、)弟子たちをやって、

11:3 「来るべき方(救世主)はあなたですか、それともほかの人を待つべきでしょうか」とたずねさせた。

11:4 イエスは答えられた、「行って、(今ここで)聞いていること見ていることをヨハネに報告しなさい。

11:5 ──『盲人は見えるようになり、』足なえは歩きまわり、癩病人は清まり、聾は聞き、死人は生きかえり、『貧しい人は福音を聞かされている』と。

11:6 わたしにつまずかぬ者は幸いである。」

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 マタ 3:11

3:11 わたしは、悔い改めに導くために、あなたたちに水で洗礼を授けているが、わたしの後から来る方は、わたしよりも優れておられる。わたしは、その履物をお脱がせする値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。

 

新共同 マタ 11:3

11:3 尋ねさせた。「来るべき方は、あなたでしょうか。それとも、ほかの方を待たなければなりませんか。」

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ロマ 9:32-33

9:32 なぜであるか。信仰によらないで、行いによって得られるかのように、追い求めたからである。彼らは、つまずきの石につまずいたのである。

9:33 「見よ、わたしはシオンに、/つまずきの石、さまたげの岩を置く。それにより頼む者は、失望に終ることがない」/と書いてあるとおりである。

 

口語訳 Tコリ1:21-28

1:21 この世は、自分の知恵によって神を認めるに至らなかった。それは、神の知恵にかなっている。そこで神は、宣教の愚かさによって、信じる者を救うこととされたのである。

1:22 ユダヤ人はしるしを請い、ギリシヤ人は知恵を求める。

1:23 しかしわたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝える。このキリストは、ユダヤ人にはつまずかせるもの、異邦人には愚かなものであるが、

1:24 召された者自身にとっては、ユダヤ人にもギリシヤ人にも、神の力、神の知恵たるキリストなのである。

1:25 神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからである。

1:26 兄弟たちよ。あなたがたが召された時のことを考えてみるがよい。人間的には、知恵のある者が多くはなく、権力のある者も多くはなく、身分の高い者も多くはいない。

1:27 それだのに神は、知者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選び、

1:28 有力な者を無力な者にするために、この世で身分の低い者や軽んじられている者、すなわち、無きに等しい者を、あえて選ばれたのである。

 

口語訳 Tコリ2:14

2:14 生れながらの人は、神の御霊の賜物を受けいれない。それは彼には愚かなものだからである。また、御霊によって判断されるべきであるから、彼はそれを理解することができない。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 黙  1:4

1:4 -5ヨハネからアジア州にある七つの教会へ。今おられ、かつておられ、やがて来られる方から、また、玉座の前におられる七つの霊から、更に、証人、誠実な方、死者の中から最初に復活した方、地上の王たちの支配者、イエス・キリストから恵みと平和があなたがたにあるように。わたしたちを愛し、御自分の血によって罪から解放してくださった方に、

 

新共同 黙  1:8

1:8 神である主、今おられ、かつておられ、やがて来られる方、全能者がこう言われる。「わたしはアルファであり、オメガである。」

 

新共同 黙  4:8

4:8 この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その周りにも内側にも、一面に目があった。彼らは、昼も夜も絶え間なく言い続けた。「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、/全能者である神、主、/かつておられ、今おられ、やがて来られる方。」

 

新共同 ヤコ 2:5

2:5 わたしの愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は世の貧しい人たちをあえて選んで、信仰に富ませ、御自身を愛する者に約束された国を、受け継ぐ者となさったではありませんか。

 

新共同 Tコリ1:23

1:23 わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えています。すなわち、ユダヤ人にはつまずかせるもの、異邦人には愚かなものですが、

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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ルカ7:24−35

イエス、ヨハネをほめる

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

420724さて、ヨハネの使いの者たちが去ってしまうと、彼は群衆に対してヨハネのことを語り始めた。「あなたたちは何を見ようと荒野に出て来たのか。風に揺らぐ葦か。

420725では、何を見ようと出て来たのか。柔らかな衣服に身をつつんだ人問か。見

よ、きらびやかで賛沢な衣装にくるまれた者どもなら、王宮にいる。

420726では、何を見るために出て来たのか。預言者か。然り、私はあなたたちに言う、預言者よりもなお優れた者だ。

420727この者こそ、〔次のように〕書かれている者だ、

見よ、私はお前の面前に私の使者を遣わす。

彼はお前の〔目の〕前で、お前の道を整えるであろう。

420728私はあなたたちに言う、女から生まれた者の中で、ヨハネより大いなる者は一

人もいない。しかし、神の王国で最も小さい者も、彼よりは大いなる者である」。

420729さて、すべての民が〔ヨハネの言葉を〕聞いた中で、徴税人たちはヨハネの洗礼

を受けることによって神を義とした。

420730しかしファリサイ人たちと律法の専門家たちは、彼の洗礼を受けなかったことにより、自分たちに対する神の意向を無にしたのであった。

420731ところで、私はこの世代の人間たちを何と同じだと言おうか。実際、彼らは

何と同じだろうか。

420732彼らは、市場に座ってお互いに〔次のように〕呼びかけている

子供たちと同じだ。つまり、

『ぼくらは君らのために笛を吹いたのに、君らは踊ってくれないじゃないか。

ぼくらは嘆いたのに、君らは悲しがってくれないじゃないか』。

420733なぜなら洗礼者ヨハネが到来し、パンを食べもせず、葡萄酒を飲みもしないで

いると、お前たちは言う、『あいつは悪霊に憑かれている』。

420734人の子が到来して、飲み食いすると、お前たちは言う、『見ろ、大飯ぐらいの大酒呑みだ。徴税人どもや罪人どもの仲問だ』。

420735しかし知恵は、そのすべての子らによって正しさが承認

される」。

 

新共同訳1987

7:24 ヨハネの使いが去ってから、イエスは群衆に向かってヨハネについて話し始められた。「あなたがたは何を見に荒れ野へ行ったのか。風にそよぐ葦か。

7:25 では、何を見に行ったのか。しなやかな服を着た人か。華やかな衣を着て、ぜいたくに暮らす人なら宮殿にいる。

7:26 では、何を見に行ったのか。預言者か。そうだ、言っておく。預言者以上の者である。

7:27 『見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、/あなたの前に道を準備させよう』/と書いてあるのは、この人のことだ。

7:28 言っておくが、およそ女から生まれた者のうち、ヨハネより偉大な者はいない。しかし、神の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。」

7:29 民衆は皆ヨハネの教えを聞き、徴税人さえもその洗礼を受け、神の正しさを認めた。

7:30 しかし、ファリサイ派の人々や律法の専門家たちは、彼から洗礼を受けないで、自分に対する神の御心を拒んだ。

7:31 「では、今の時代の人たちは何にたとえたらよいか。彼らは何に似ているか。

7:32 広場に座って、互いに呼びかけ、こう言っている子供たちに似ている。『笛を吹いたのに、/踊ってくれなかった。葬式の歌をうたったのに、/泣いてくれなかった。』

7:33 洗礼者ヨハネが来て、パンも食べずぶどう酒も飲まずにいると、あなたがたは、『あれは悪霊に取りつかれている』と言い、

7:34 人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や罪人の仲間だ』と言う。

7:35 しかし、知恵の正しさは、それに従うすべての人によって証明される。」

 

前田訳1978

7:24 ヨハネの使いが去ると、彼は群衆にヨハネのことを話しだされた、「何を見にあなた方は荒野に出かけたのか。風にそよぐ葦か。

7:25 それでは何を見に出かけたのか。柔らかい着物を着た人か。見よ、立派な着物を着て派手に暮らしている人々は宮殿にいる。

7:26 それでは何を見に出かけたのか。預言者をか。しかり、わたしはいう、預言者以上のものをである。

7:27 『見よ、わたしは使いをあなたの前につかわし、あなたの前に道をそなえさせよう』と書かれているのはこの人である。

7:28 わたしはいう、女の生んだもののうち、ヨハネ以上のはひとりもない。しかし神の国でもっとも小さいものも彼以上である。

7:29 彼に耳傾けた民は皆、取税人までもヨハネの洗礼を受けて、神を正しいとした。

7:30 しかしパリサイ人と律法学者は彼から洗礼を受けずに、彼らのためを思う神のお心を無にした。

7:31 さて、この時代の人々を何にたとえようか。彼らは何に似ていようか。

7:32 子どもが広場にすわって互いに呼びあうのに似る、『われらが笛を吹いたのにあなた方は踊らず、哀歌をうたったのにあなた方はなげかなかった』と。

7:33 なぜなら、あなた方は、洗礼者ヨハネが来て、パンを食べず、ぶどう酒を飲まないと、『悪霊につかれている』といい、

7:34 人の子が来て飲み食いすると、『大食漢、酒飲み、取税人、罪びとの友』という。

7:35 しかし知恵の正しさはその子ら皆によって示される」と。

 

新改訳1970

7:24 ヨハネの使いが帰ってから、イエスは群衆に、ヨハネについて話しだされた。「あなたがたは、何を見に荒野に出て行ったのですか。風に揺れる葦ですか。

7:25 でなかったら、何を見に行ったのですか。柔らかい着物を着た人ですか。きらびやかな着物を着て、ぜいたくに暮らしている人たちなら宮殿にいます。

7:26 でなかったら、何を見に行ったのですか。預言者ですか。そのとおり。だが、わたしが言いましょう。預言者よりもすぐれた者をです。

7:27 その人こそ、『見よ、わたしは使いをあなたの前に遣わし、あなたの道を、あなたの前に備えさせよう。』と書かれているその人です。

7:28 あなたがたに言いますが、女から生まれた者の中で、ヨハネよりもすぐれた人は、ひとりもいません。しかし、神の国で一番小さい者でも、彼よりすぐれています。

7:29 ヨハネの教えを聞いたすべての民は、取税人たちさえ、ヨハネのバプテスマを受けて、神の正しいことを認めたのです。

7:30 これに反して、パリサイ人、律法の専門家たちは、彼からバプテスマを受けないで、神の自分たちに対するみこころを拒みました。

7:31 では、この時代の人々は、何にたとえたらよいでしょう。何に似ているでしょう。

7:32 市場にすわって、互いに呼びかけながら、こう言っている子どもたちに似ています。『笛を吹いてやっても、君たちは踊らなかった。弔いの歌を歌ってやっても、泣かなかった。』

7:33 というわけは、バプテスマのヨハネが来て、パンも食べず、ぶどう酒も飲まずにいると、『あれは悪霊につかれている。』とあなたがたは言うし、

7:34 人の子が来て、食べもし、飲みもすると、『あれ見よ。食いしんぼうの大酒飲み、取税人や罪人の仲間だ。』と言うのです。

7:35 だが、知恵の正しいことは、そのすべての子どもたちが証明します。」

 

塚本訳1963

7:24 ヨハネの使が立ち去ると、群衆にヨハネのことを話し出された。──「(さきごろ)あなた達は何を眺めようとして、荒野(のヨハネの所)に出かけたのか。風にそよぐ葦だったのか。(まさかそうではあるまい。)

7:25 それでは、何を見ようとして出かけたのか。柔らかい着物を着ている人か。見よ、りっぱな着物をきて贅沢をしている人ならば、宮殿にいる。

7:26 それでは、何を見ようとして出かけたのか。預言者か。そうだ、わたしは言う、(預言者だ。)預言者以上の者(を見たの)だ。

7:27 『(神は言われる、)『見よ、わたしは使をやって、あなたの先駆けをさせ、』あなたの『前に道を準備させる』』と(聖書に)書いてあるのは、この人のことである。

7:28 わたしは言う、女の産んだ者の中には、ヨハネより大きい者は一人もない。しかし神の国で一番小さい者でも、彼より大きい。

7:29 (ヨハネの説教を)聞いた民衆は皆、税金取りまで、ヨハネの洗礼を受け(ることによっ)て神の正しいことを認めた。

7:30 しかしパリサイ人と律法学者とは、彼から洗礼を受けることをせず、彼らをも救おうとされた(せっかくの)神の御心をないがしろにした。

7:31 だから、(気ままな)この時代の人々を何にたとえようか。彼らは何に似ているだろうか。

7:32 子供達が市場に坐って(嫁入りごっこや弔いごっこをしながら)、こう言って互に(相手の組と)呼びかわすのに似ている。──笛を吹いたのに、踊ってくれない。弔いの歌をうたったのに、泣いてくれない。

7:33 なぜならあなた達は、洗礼者ヨハネが来てパンを食べず酒を飲まないと、『悪鬼につかれている』と言い、

7:34 人の子(わたし)が来て飲み食いすると、『そら、大飯食いだ、飲兵衛だ、税金取りと罪人の仲間だ』と言うのだから。

7:35 しかし(神の)知恵の正しいことは、(税金取り、罪人など、)その子供たちがみんなで証明した。」

 

口語訳1955

7:24 ヨハネの使が行ってしまうと、イエスはヨハネのことを群衆に語りはじめられた、「あなたがたは、何を見に荒野に出てきたのか。風に揺らぐ葦であるか。

7:25 では、何を見に出てきたのか。柔らかい着物をまとった人か。きらびやかに着かざって、ぜいたくに暮している人々なら、宮殿にいる。

7:26 では、何を見に出てきたのか。預言者か。そうだ、あなたがたに言うが、預言者以上の者である。

7:27 『見よ、わたしは使をあなたの先につかわし、あなたの前に、道を整えさせるであろう』と書いてあるのは、この人のことである。

7:28 あなたがたに言っておく。女の産んだ者の中で、ヨハネより大きい人物はいない。しかし、神の国で最も小さい者も、彼よりは大きい。

7:29 (これを聞いた民衆は皆、また取税人たちも、ヨハネのバプテスマを受けて神の正しいことを認めた。

7:30 しかし、パリサイ人と律法学者たちとは彼からバプテスマを受けないで、自分たちに対する神のみこころを無にした。)

7:31 だから今の時代の人々を何に比べようか。彼らは何に似ているか。

7:32 それは子供たちが広場にすわって、互に呼びかけ、『わたしたちが笛を吹いたのに、あなたたちは踊ってくれなかった。弔いの歌を歌ったのに、泣いてくれなかった』と言うのに似ている。