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ルカ12:1−12

恐れずに説け

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421201そうしているうちに、無数の群衆が集まって来て、互いに足を踏みつけ

合うほどになった時、彼はまずその弟子たちに対して〔次のように〕語り始

めた、「あなたたちは、ファリサイ人たちのパン種 ――これはすなわち偽善のこと

だが ――に用心せよ。

421202また、隠され切ってしまったものでも、あらわにされずにすむものはなく、ま

た隠れているものでも、知られずにすむものはない。

421203それだから、あなたたちが闇の中で語ることは、光の中で〔人々に〕聞かれるだろう。また、あなたたちが奥の部屋で耳もとに〔ささやき〕語ったことは、屋根の上で宣べ伝えられるだろう。

421204ところで、私は自分の友であるあなたたちに言う、体を殺しても、そののちそ

れ以上なにごともできない者どもを恐れるな。

421205かえって私は、誰を恐れる〔べき〕かをあなたたちに示そう。殺したのち、ゲヘナに投げ込む権能を持つ者を恐れよ。然り、私はあなたたちに言う、この者をこそ恐れよ。

421206五羽の雀はニアサリオンで売られているではないか。しかしその一羽ですらも、神の御前で忘れられ果てているものはない。

421207むしろ、あなたたちの頭の毛までも、すべて数えられている。

〔もう〕恐れるな。あなたたちは多くの雀よりも戯れたものなのだ・

421208ところで、私はあなたたちに言う、人々の前で私について告白する者はすべ

て、人の子もまた神の御使いたちの前でその人について告白するだろう。

421209しかし、人々の面前で私を否み〔続ける〕者は、神の御使いたちの面前で〔もまったく〕否まれるだろう。

421210また、人の子に刃向かって言葉を語る者は、赦されるだろう。しかし、聖霊に

刃向かって冒する者は、赦されることがないだろう。

421211ところ、人々があなたたちを会堂や当局や統治者のところに連行する時、どのように〔弁明しようか〕、何を弁明しようか、何を言おうかと思い煩うな。

421212なぜなら、言わねばならないことはまさにその時、聖霊があなたたちに教えてくれるだろうからだ」。

 

新共同訳1987

12:1 とかくするうちに、数えきれないほどの群衆が集まって来て、足を踏み合うほどになった。イエスは、まず弟子たちに話し始められた。「ファリサイ派の人々のパン種に注意しなさい。それは偽善である。

12:2 覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはない。

12:3 だから、あなたがたが暗闇で言ったことはみな、明るみで聞かれ、奥の間で耳にささやいたことは、屋根の上で言い広められる。」

◆恐るべき者

12:4 「友人であるあなたがたに言っておく。体を殺しても、その後、それ以上何もできない者どもを恐れてはならない。

12:5 だれを恐れるべきか、教えよう。それは、殺した後で、地獄に投げ込む権威を持っている方だ。そうだ。言っておくが、この方を恐れなさい。

12:6 五羽の雀が二アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、神がお忘れになるようなことはない。

12:7 それどころか、あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」

◆イエスの仲間であると言い表す

12:8 「言っておくが、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は、人の子も神の天使たちの前で、その人を自分の仲間であると言い表す。

12:9 しかし、人々の前でわたしを知らないと言う者は、神の天使たちの前で知らないと言われる。

12:10 人の子の悪口を言う者は皆赦される。しかし、聖霊を冒涜する者は赦されない。

12:11 会堂や役人、権力者のところに連れて行かれたときは、何をどう言い訳しようか、何を言おうかなどと心配してはならない。

12:12 言うべきことは、聖霊がそのときに教えてくださる。」

 

前田訳1978

12:1 そのうちに数万の群衆が集まって来て、互いに踏みあうほどであった。彼はまず弟子たちにいいだされた、「パリサイ人のパン種に気をつけよ。それは偽善である。

12:2 おおわれたもので現わされぬものはなく、隠されたもので知られぬものはない。

12:3 それゆえ、あなた方が闇でいったことはすべて明るみで聞かれ、奥の部屋でいったことは屋根の上で伝えられる。

12:4 わが友としてあなた方にいう、体を殺しても、そのあとでそれ以上は何もできないものをおそれるな。

12:5 あなた方がおそるべきものを示そう。殺したあとで地獄に投げ入れる権威をお持ちの方をおそれよ。本当に、わたしはいう、その方をおそれよ。

12:6 雀は五羽二アサリオンで売られるではないか。しかし、神の前にはその一羽も忘れられていない。

12:7 それどころか、あなた方の髪の毛もすべて数えられている。おそれるな。あなた方は多くの雀よりもすぐれている。

12:8 わたしはいう、だれでも人々の前でわたしをいいあらわすものを人の子も神の使いたちの前でいいあらわそう。

12:9 しかし人々の前でわたしを否むものは神の使いたちの前で否まれよう。

12:10 人の子にいいさからうものは皆ゆるされよう。しかし聖霊をけがすものはゆるされまい。

12:11 あなた方が会堂や役人や官憲へと引っ張られるとき、いかに、何を弁明し、何をいおうかと心配するな。

12:12 聖霊がその時何をいうべきかを教えよう」と。

 

新改訳1970

12:1 そうこうしている間に、おびただしい数の群衆が集まって来て、互いに足を踏み合うほどになった。イエスはまず弟子たちに対して、話しだされた。「パリサイ人のパン種に気をつけなさい。それは彼らの偽善のことです。

12:2 おおいかぶされているもので、現わされないものはなく、隠されているもので、知られずに済むものはありません。

12:3 ですから、あなたがたが暗やみで言ったことが、明るみで聞かれ、家の中でささやいたことが、屋上で言い広められます。

12:4 そこで、わたしの友であるあなたがたに言います。からだを殺しても、あとはそれ以上何もできない人間たちを恐れてはいけません。

12:5 恐れなければならない方を、あなたがたに教えてあげましょう。殺したあとで、ゲヘナに投げ込む権威を持っておられる方を恐れなさい。そうです。あなたがたに言います。この方を恐れなさい。

12:6 五羽の雀は二アサリオンで売っているでしょう。そんな雀の一羽でも、神の御前には忘れられてはいません。

12:7 それどころか、あなたがたの頭の毛さえも、みな数えられています。恐れることはありません。あなたがたは、たくさんの雀よりもすぐれた者です。

12:8 そこで、あなたがたに言います。だれでも、わたしを人の前で認める者は、人の子もまた、その人を神の御使いたちの前で認めます。

12:9 しかし、わたしを人の前で知らないと言う者は、神の御使いたちの前で知らないと言われます。

12:10 たとい、人の子をそしることばを使う者があっても、赦されます。しかし、聖霊をけがす者は赦されません。

12:11 また、人々があなたがたを、会堂や役人や権力者などのところに連れて行ったとき、何をどう弁明しようか、何を言おうかと心配するには及びません。

12:12 言うべきことは、そのときに聖霊が教えてくださるからです。」

 

塚本訳1963

12:1 とにかくするうちに、(足を)踏み合うほど数かぎりない群衆が集まってきた。イエスはまず弟子たちに言い出された、「パリサイ人のパン種──彼らの偽善──を警戒せよ。

12:2 覆われているものであらわされないものはなく、隠れているもので(人に)知られないものはない。

12:3 (伝道も同じである。)だからあなた達が暗闇で(こっそり)言ったことはみな、明るみで聞かれ、奥の部屋で耳にささやいたことは、屋根の上で宣伝される(時が来る)のである。

12:4 あなた達、わたしの友人に言う、体を殺しても、そのあと、それ以上には何もできない者を恐れるな。

12:5 恐るべき者はだれか、おしえてあげよう。殺したあとで、地獄に投げ込む権力を持っておられるお方を恐れよ。ほんとうに、わたしは言う、そのお方(だけ)を恐れよ。

12:6 雀は五羽二アサリオン(六十円)で売っているではないか。しかしその一羽でも、神に忘れられてはいないのである。

12:7 それどころかあなた達は、髪の毛までも一本一本数えられている。恐れることはない、あなた達は多くの雀よりも大切である。

12:8 それで、わたしは言う、(恐れずに説け。)だれでも人の前で公然わたしを(主と)告白する者を、人の子(わたし)も(裁きの日に、)神の使たちの前で(弟子として)認める。

12:9 しかし人の前でわたしを否認する者は、神の使たちの前で(わたしから)否認されるであろう。

12:10 また、人の子(わたし)を冒涜する者ですら、皆、赦していただけるが、聖霊を冒涜する者は(決して)赦されない。

12:11 人々があなた達を礼拝堂や役所や官庁に引っ張っていった時には、いかに、何と弁明しようか、何を言おうかと、心配するな。

12:12 言うべきことは、その時に聖霊が教えてくださるのだから。」

 

口語訳1955

12:1 その間に、おびただしい群衆が、互に踏み合うほどに群がってきたが、イエスはまず弟子たちに語りはじめられた、「パリサイ人のパン種、すなわち彼らの偽善に気をつけなさい。

12:2 おおいかぶされたもので、現れてこないものはなく、隠れているもので、知られてこないものはない。

12:3 だから、あなたがたが暗やみで言ったことは、なんでもみな明るみで聞かれ、密室で耳にささやいたことは、屋根の上で言いひろめられるであろう。

12:4 そこでわたしの友であるあなたがたに言うが、からだを殺しても、そのあとでそれ以上なにもできない者どもを恐れるな。

12:5 恐るべき者がだれであるか、教えてあげよう。殺したあとで、更に地獄に投げ込む権威のあるかたを恐れなさい。そうだ、あなたがたに言っておくが、そのかたを恐れなさい。

12:6 五羽のすずめは二アサリオンで売られているではないか。しかも、その一羽も神のみまえで忘れられてはいない。

12:7 その上、あなたがたの頭の毛までも、みな数えられている。恐れることはない。あなたがたは多くのすずめよりも、まさった者である。

12:8 そこで、あなたがたに言う。だれでも人の前でわたしを受けいれる者を、人の子も神の使たちの前で受けいれるであろう。

12:9 しかし、人の前でわたしを拒む者は、神の使たちの前で拒まれるであろう。

12:10 また、人の子に言い逆らう者はゆるされるであろうが、聖霊をけがす者は、ゆるされることはない。

12:11 あなたがたが会堂や役人や高官の前へひっぱられて行った場合には、何をどう弁明しようか、何を言おうかと心配しないがよい。

12:12 言うべきことは、聖霊がその時に教えてくださるからである」。

 

文語訳1917

"421201","その時、無數の人あつまりて、群衆ふみ合ふばかりなり。イエスまづ弟子たちに言ひ出で給ふ『なんぢら、パリサイ人のパンだねに心せよ、これ僞善なり。"

"421202","蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬはなし。"

"421203","この故に汝らが暗きにて言ふことは、明るきにて聞え、部屋の内にて耳によりて語りしことは、屋の上にて宣べらるべし。"

"421204","我が友たる汝らに告ぐ、身を殺して後に何をも爲し得ぬ者どもを懼るな。"

"421205","懼るべきものを汝らに示さん、殺したる後ゲヘナに投げ入るる權威ある者を懼れよ。われ汝らに告ぐ、げに之を懼れよ。"

"421206","五羽の雀は二銭にて賣るにあらずや、然るに其の一羽だに神の前に忘れらるる事なし。"

"421207","汝らの頭の髪までもみな數へらる。懼るな、汝らは多くの雀よりも優るるなり。"

"421208","われ汝らに告ぐ、凡そ人の前に我を言ひあらはす者を、人の子もまた神の使たちの前にて言ひあらはさん。"

"421209","されど人の前にて我を否む者は、神の使たちの前にて否まれん。"

"421210","凡そ言をもて人の子に逆ふ者は赦されん。されど聖靈を涜すものは赦されじ。"

"421211","人なんぢらを會堂、或は司、あるひは權威ある者の前に引きゆかん時、いかに何を答へ、または何を言はんと思ひ煩ふな。"

"421212","聖靈そのとき言ふべきことを教へ給はん』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 10:26-33

10:26 だから彼らを恐れるな、(すべてはじきに明らかになるであろう。)覆われているものであらわされないものはなく、隠れているもので(人に)知られないものはないからである。

10:27 わたしが暗闇で(こっそり)話すことを、(大胆に)明るみで言え。耳うちされたことを屋根の上で宣伝せよ。

10:28 体を殺しても、魂を殺すことの出来ない者を恐れることはない。ただ、魂も体も地獄で滅ぼすことの出来るお方を恐れよ。

10:29 雀は二羽一アサリオン(三十円)で売っているではないか。しかしその一羽でも、あなた達の父上のお許しなしには地に落ちないのである。

10:30 ことにあなた達は、髪の毛までも一本一本数えられている。

10:31 だから恐れることはない。多くの雀よりもあなた達は大切である。

10:32 それだから(恐れずに説け。)だれでも人の前で(公然)わたしを(主と)告白するものを、わたしも(裁きの日に)、わたしの天の父上の前で(弟子として)認める。

10:33 しかしだれでも人の前でわたしを否定する者を、わたしも天の父上の前で否認するであろう。

 

塚本訳 マタ 10:17-20

10:17 人々に気をゆるすな。あなた達を裁判所に引き渡し、礼拝堂で鞭打つからである。

10:18 また、あなた達はわたし(の弟子であるが)ゆえに、総督や王の前に引き出されるであろう。これは、その人たちと異教人とに(福音を)証しする(機会を与えられる)ためである。

10:19 人々があなた達を(裁判所や役人に)引き渡した時には、いかに、何を言おうかと心配するな。何を言うべきかは、その時に(神から)授かるのだから。

10:20 言うのはあなた達でなく、父上の霊があなた達によって言われるのである。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 マタ 16:6

16:6 イエスは彼らに、「ファリサイ派とサドカイ派の人々のパン種によく注意しなさい」と言われた。

 

新共同 マタ 10:30-31

10:30 あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。

10:31 だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」

 

新共同 エペ 1:21

1:21 すべての支配、権威、勢力、主権の上に置き、今の世ばかりでなく、来るべき世にも唱えられるあらゆる名の上に置かれました。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 Tコリ5:6-8

5:6 あなたがたが誇っているのは、よろしくない。あなたがたは、少しのパン種が粉のかたまり全体をふくらませることを、知らないのか。

5:7 新しい粉のかたまりになるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたは、事実パン種のない者なのだから。わたしたちの過越の小羊であるキリストは、すでにほふられたのだ。

5:8 ゆえに、わたしたちは、古いパン種や、また悪意と邪悪とのパン種を用いずに、パン種のはいっていない純粋で真実なパンをもって、祭をしようではないか。

 

口語訳 Tコリ4:5

4:5 だから、主がこられるまでは、何事についても、先走りをしてさばいてはいけない。主は暗い中に隠れていることを明るみに出し、心の中で企てられていることを、あらわにされるであろう。その時には、神からそれぞれほまれを受けるであろう。

 

口語訳 Uコリ5:10

5:10 なぜなら、わたしたちは皆、キリストのさばきの座の前にあらわれ、善であれ悪であれ、自分の行ったことに応じて、それぞれ報いを受けねばならないからである。

 

口語訳 ロマ 10:9

10:9 すなわち、自分の口で、イエスは主であると告白し、自分の心で、神が死人の中からイエスをよみがえらせたと信じるなら、あなたは救われる。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 Tコリ4:5

4:5 ですから、主が来られるまでは、先走って何も裁いてはいけません。主は闇の中に隠されている秘密を明るみに出し、人の心の企てをも明らかにされます。そのとき、おのおのは神からおほめにあずかります。

 

新共同 ヘブ 10:31

10:31 生ける神の手に落ちるのは、恐ろしいことです。

 

新共同 使  27:34

27:34 だから、どうぞ何か食べてください。生き延びるために必要だからです。あなたがたの頭から髪の毛一本もなくなることはありません。」

 

新共同 Tテモ6:12

6:12 信仰の戦いを立派に戦い抜き、永遠の命を手に入れなさい。命を得るために、あなたは神から召され、多くの証人の前で立派に信仰を表明したのです。

 

新共同 Tヨハ2:23

2:23 御子を認めない者はだれも、御父に結ばれていません。御子を公に言い表す者は、御父にも結ばれています。

 

新共同 使  3:13

3:13 アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、わたしたちの先祖の神は、その僕イエスに栄光をお与えになりました。ところが、あなたがたはこのイエスを引き渡し、ピラトが釈放しようと決めていたのに、その面前でこの方を拒みました。

 

新共同 黙  3:8

3:8 「わたしはあなたの行いを知っている。見よ、わたしはあなたの前に門を開いておいた。だれもこれを閉めることはできない。あなたは力が弱かったが、わたしの言葉を守り、わたしの名を知らないと言わなかった。

 

新共同 使  6:10

6:10 しかし、彼が知恵と"霊"とによって語るので、歯が立たなかった。

 

新共同 使  26:1

26:1 アグリッパはパウロに、「お前は自分のことを話してよい」と言った。そこで、パウロは手を差し伸べて弁明した。

 

新共同 Uテサ2:17

2:17 どうか、あなたがたの心を励まし、また強め、いつも善い働きをし、善い言葉を語る者としてくださるように。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 ヤコ 4:12

4:12 しかし、立法者であり審判者であるかたは、ただひとりであって、救うことも滅ぼすこともできるのである。しかるに、隣り人をさばくあなたは、いったい、何者であるか。

 

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ルカ12:13−21

愚かな金持の譬

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421213ところで、群衆の中のある者が彼に言った、〔先生、私の兄弟に、遺産を私と分けるように仰言ってください〕。

421214イエスはしかし、彼に言った、「人よ、誰が私をあなたたちの上に裁判官や分配者として立てたというのか」。

421215また彼は彼らに言った、「心して、あらゆる貧欲を警戒せよ。ある人に〔たとえ資産が〕有り余るほどあったとしても、彼のいのちは彼の財産から出て来るものではないからだ」。

421216そこで彼は、彼らに対してある譬を語って言った、「ある金持ちの人の耕地が

豊作であつた。

421217そこで彼は、自分の中で思いめぐらして言った、『俺はどうしよ

うか。俺には、自分の収穫物を入れておくところがない』。

421218そして言った、『こうしよう。俺は自分の倉を壊し、より大きな〔倉〕を建てよう。そしてそこに俺の穀物と財とを集めよう。

421219そして俺の魂に言おう、「魂よ、〔これで〕お前は何年分もの、多大な財を持っているわけだ。休め、食え、飲め、喜べ」と』

421220しかし神は彼に言った、『愚か者よ、今晩、お前の魂はお前から取り上げられる。ならば、お前の備えたものは、いったい誰のものになるのだ』。

421221自らのために宝を積み、神のためには富まない者とは、このような具合だ」。

 

新共同訳1987

12:13 群衆の一人が言った。「先生、わたしにも遺産を分けてくれるように兄弟に言ってください。」

12:14 イエスはその人に言われた。「だれがわたしを、あなたがたの裁判官や調停人に任命したのか。」

12:15 そして、一同に言われた。「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである。」

12:16 それから、イエスはたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作だった。

12:17 金持ちは、『どうしよう。作物をしまっておく場所がない』と思い巡らしたが、

12:18 やがて言った。『こうしよう。倉を壊して、もっと大きいのを建て、そこに穀物や財産をみなしまい、

12:19 こう自分に言ってやるのだ。「さあ、これから先何年も生きて行くだけの蓄えができたぞ。ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ」と。』

12:20 しかし神は、『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。

12:21 自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」

 

前田訳1978

12:13 群衆のひとりが彼にいった、「先生、遺産をわたしに分けるよう兄におっしゃってください」と。

12:14 彼はいわれた、「君、だれがわたしをあなた方の裁判官また分配人に任命したのか」と。

12:15 そして人々にいわれた、「すべての欲望に注意し、心せよ。あり余っていても財産からいのちは出て来ないから」と。

12:16 そして彼らに譬を話された、「ある金持の畑が豊作であった。

12:17 そこでそっと考えた、『どうしよう。作物をしまう場所がない』と。

12:18 やがていった、『こうしよう、倉をこわして大きいのを建て、わが穀物と財産をしまって、

12:19 わが魂にいおう、魂よ、おまえには長年のための財産がたくさんしまってある。休み、食べ、飲み、楽しめ』と。

12:20 しかし神はその人にいわれた、『愚かものよ、今夜おまえの魂はとられよう。おまえが用意したものはだれのものになるのか』と。

12:21 自分のために宝をつんで、神に対して富まぬものはこのようである」と。

 

新改訳1970

12:13 群衆の中のひとりが、「先生。私と遺産を分けるように私の兄弟に話してください。」と言った。

12:14 すると彼に言われた。「いったいだれが、わたしをあなたがたの裁判官や調停者に任命したのですか。」

12:15 そして人々に言われた。「どんな貪欲にも注意して、よく警戒しなさい。なぜなら、いくら豊かな人でも、その人のいのちは財産にあるのではないからです。」

12:16 それから人々にたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作であった。

12:17 そこで彼は、心の中でこう言いながら考えた。『どうしよう。作物をたくわえておく場所がない。』

12:18 そして言った。『こうしよう。あの倉を取りこわして、もっと大きいのを建て、穀物や財産はみなそこにしまっておこう。

12:19 そして、自分のたましいにこう言おう。「たましいよ。これから先何年分もいっぱい物がためられた。さあ、安心して、食べて、飲んで、楽しめ。」』

12:20 しかし神は彼に言われた。『愚か者。おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる。そうしたら、おまえが用意した物は、いったいだれのものになるのか。』

12:21 自分のためにたくわえても、神の前に富まない者はこのとおりです。」

 

塚本訳1963

12:13 すると群衆の中の一人がイエスに言った、「先生、遺産を分けてくれるように、兄に言ってください。」

12:14 イエスは「君、だれがわたしを、あなた達の裁判官また遺産分配人に任命したのか」とこたえておいて、

12:15 人々に言われた、「一切の貪欲に注意し、用心せよ。いかに物があり余っていても、財産は命の足しにはならないのだから。」

12:16 そこで一つの譬を人々に話された、「ある金持の畑が(ある年)豊作であった。

12:17 『どうしよう、わたしの作物をしまいこむ場所がないのだが…』と金持ちはひそかに考えていたが、

12:18 やがて言った、『よし、こうしよう。倉をみなとりこわして大きいのを建て、そこに穀物と財産をみなしまいこんでおいて、

12:19 それからわたしの魂に言おう。──おい魂、お前には長年分の財産が沢山しまってある。(もう大丈夫。)さあ休んで、食べて、飲んで、楽しみなさい、と。』

12:20 しかし神はその人に、『愚か者、今夜お前の魂は取り上げられるのだ。するとお前が準備したものは、だれのものになるのか』と言われた。

12:21 自分のために(地上に)宝を積んで、神のところで富んでいない者はみな、このとおりである。」

 

口語訳1955

 12:13 群衆の中のひとりがイエスに言った、「先生、わたしの兄弟に、遺産を分けてくれるようにおっしゃってください」。

12:14 彼に言われた、「人よ、だれがわたしをあなたがたの裁判人または分配人に立てたのか」。

12:15 それから人々にむかって言われた、「あらゆる貪欲に対してよくよく警戒しなさい。たといたくさんの物を持っていても、人のいのちは、持ち物にはよらないのである」。

12:16 そこで一つの譬を語られた、「ある金持の畑が豊作であった。

12:17 そこで彼は心の中で、『どうしようか、わたしの作物をしまっておく所がないのだが』と思いめぐらして

12:18 言った、『こうしよう。わたしの倉を取りこわし、もっと大きいのを建てて、そこに穀物や食糧を全部しまい込もう。

12:19 そして自分の魂に言おう。たましいよ、おまえには長年分の食糧がたくさんたくわえてある。さあ安心せよ、食え、飲め、楽しめ』。

12:20 すると神が彼に言われた、『愚かな者よ、あなたの魂は今夜のうちにも取り去られるであろう。そしたら、あなたが用意した物は、だれのものになるのか』。

12:21 自分のために宝を積んで神に対して富まない者は、これと同じである」。

 

文語訳1917

"421213","群衆のうちの或人いふ『師よ、わが兄弟に命じて、嗣業を我に分たしめ給へ』"

"421214","之に言ひたまふ『人よ、誰が我を立てて汝らの裁判人また分配者とせしぞ』"

"421215","かくて人々に言ひたまふ『愼みて凡ての慳貧をふせげ、人の生命は所有の豐なるには因らぬなり』"

"421216","また譬を語りて言ひ給ふ『ある富める人、その畑豐に實りたれば、"

"421217","心の中に議りて言ふ「われ如何にせん、我が作物を藏めおく處なし」"

"421218","遂に言ふ「われ斯く爲さん、わが倉を毀ち、更に大なるものを建てて、其處にわが穀物および善き物をことごとく藏めん。"

"421219","かくてわが靈魂に言はん、靈魂よ、多年を過すに足る多くの善き物を貯へたれば、安んぜよ、飲食せよ、樂しめよ」"

"421220","然るに神かれに「愚なる者よ、今宵なんぢの靈魂とらるべし、さらば汝の備へたる物は、誰がものとなるべきぞ」と言ひ給へり。"

"421221","己のために財を貯へ、神に對して富まぬ者は斯くのごとし』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

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(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 ルカ 16:3

16:3 管理人は考えた。『どうしようか。主人はわたしから管理の仕事を取り上げようとしている。土を掘る力もないし、物乞いをするのも恥ずかしい。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ロマ 12:13

12:13 貧しい聖徒を助け、努めて旅人をもてなしなさい。

 

口語訳 Tコリ15:32

15:32 もし、わたしが人間の考えによってエペソで獣と戦ったとすれば、それはなんの役に立つのか。もし死人がよみがえらないのなら、「わたしたちは飲み食いしようではないか。あすもわからぬいのちなのだ」。

 

口語訳 ピリ 3:19

3:19 彼らの最後は滅びである。彼らの神はその腹、彼らの栄光はその恥、彼らの思いは地上のことである。

 

口語訳 Tテサ5:3

5:3 人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみが臨むように、突如として滅びが彼らをおそって来る。そして、それからのがれることは決してできない。

 

口語訳 ロマ 2:5

2:5 あなたのかたくなな、悔改めのない心のゆえに、あなたは、神の正しいさばきの現れる怒りの日のために神の怒りを、自分の身に積んでいるのである。

 

口語訳 Uコリ6:10

6:10 悲しんでいるようであるが、常に喜んでおり、貧しいようであるが、多くの人を富ませ、何も持たないようであるが、すべての物を持っている。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 使  7:27

7:27 すると、仲間を痛めつけていた男は、モーセを突き飛ばして言いました。『だれが、お前を我々の指導者や裁判官にしたのか。

 

新共同 使  7:35

7:35 人々が、『だれが、お前を指導者や裁判官にしたのか』と言って拒んだこのモーセを、神は柴の中に現れた天使の手を通して、指導者また解放者としてお遣わしになったのです。

 

新共同 使  18:15

18:15 問題が教えとか名称とか諸君の律法に関するものならば、自分たちで解決するがよい。わたしは、そんなことの審判者になるつもりはない。」

 

新共同 ロマ 2:1-3

2:1 だから、すべて人を裁く者よ、弁解の余地はない。あなたは、他人を裁きながら、実は自分自身を罪に定めている。あなたも人を裁いて、同じことをしているからです。

2:2 神はこのようなことを行う者を正しくお裁きになると、わたしたちは知っています。

2:3 このようなことをする者を裁きながら、自分でも同じことをしている者よ、あなたは、神の裁きを逃れられると思うのですか。

 

新共同 ロマ 9:20

9:20 人よ、神に口答えするとは、あなたは何者か。造られた物が造った者に、「どうしてわたしをこのように造ったのか」と言えるでしょうか。

 

新共同 Tテモ6:6-10

6:6 もっとも、信心は、満ち足りることを知る者には、大きな利得の道です。

6:7 なぜならば、わたしたちは、何も持たずに世に生まれ、世を去るときは何も持って行くことができないからです。

6:8 食べる物と着る物があれば、わたしたちはそれで満足すべきです。

6:9 金持ちになろうとする者は、誘惑、罠、無分別で有害なさまざまの欲望に陥ります。その欲望が、人を滅亡と破滅に陥れます。

6:10 金銭の欲は、すべての悪の根です。金銭を追い求めるうちに信仰から迷い出て、さまざまのひどい苦しみで突き刺された者もいます。

 

新共同 ヘブ 13:5

13:5 金銭に執着しない生活をし、今持っているもので満足しなさい。神御自身、「わたしは、決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにはしない」と言われました。

 

新共同 ヤコ 5:1-5

5:1 富んでいる人たち、よく聞きなさい。自分にふりかかってくる不幸を思って、泣きわめきなさい。

5:2 あなたがたの富は朽ち果て、衣服には虫が付き、

5:3 金銀もさびてしまいます。このさびこそが、あなたがたの罪の証拠となり、あなたがたの肉を火のように食い尽くすでしょう。あなたがたは、この終わりの時のために宝を蓄えたのでした。

5:4 御覧なさい。畑を刈り入れた労働者にあなたがたが支払わなかった賃金が、叫び声をあげています。刈り入れをした人々の叫びは、万軍の主の耳に達しました。

5:5 あなたがたは、地上でぜいたくに暮らして、快楽にふけり、屠られる日に備え、自分の心を太らせ、

 

新共同 ヤコ 4:14

4:14 あなたがたには自分の命がどうなるか、明日のことは分からないのです。あなたがたは、わずかの間現れて、やがて消えて行く霧にすぎません。

 

新共同 Tコリ15:32

15:32 単に人間的な動機からエフェソで野獣と闘ったとしたら、わたしに何の得があったでしょう。もし、死者が復活しないとしたら、/「食べたり飲んだりしようではないか。どうせ明日は死ぬ身ではないか」ということになります。

 

新共同 Tテモ6:18

6:18 善を行い、良い行いに富み、物惜しみをせず、喜んで分け与えるように。

 

新共同 ヤコ 2:5

2:5 わたしの愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は世の貧しい人たちをあえて選んで、信仰に富ませ、御自身を愛する者に約束された国を、受け継ぐ者となさったではありませんか。

 

新共同 黙  3:17

3:17 あなたは、『わたしは金持ちだ。満ち足りている。何一つ必要な物はない』と言っているが、自分が惨めな者、哀れな者、貧しい者、目の見えない者、裸の者であることが分かっていない。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 ヤコ 4:13-15

4:13 よく聞きなさい。「きょうか、あす、これこれの町へ行き、そこに一か年滞在し、商売をして一もうけしよう」と言う者たちよ。

4:14 あなたがたは、あすのこともわからぬ身なのだ。あなたがたのいのちは、どんなものであるか。あなたがたは、しばしの間あらわれて、たちまち消え行く霧にすぎない。

4:15 むしろ、あなたがたは「主のみこころであれば、わたしは生きながらえもし、あの事この事もしよう」と言うべきである。

 

口語訳 Tコリ15:32

15:32 もし、わたしが人間の考えによってエペソで獣と戦ったとすれば、それはなんの役に立つのか。もし死人がよみがえらないのなら、「わたしたちは飲み食いしようではないか。あすもわからぬいのちなのだ」。

 

口語訳 黙  3:17-18

3:17 あなたは、自分は富んでいる。豊かになった、なんの不自由もないと言っているが、実は、あなた自身がみじめな者、あわれむべき者、貧しい者、目の見えない者、裸な者であることに気がついていない。

3:18 そこで、あなたに勧める。富む者となるために、わたしから火で精錬された金を買い、また、あなたの裸の恥をさらさないため身に着けるように、白い衣を買いなさい。また、見えるようになるため、目にぬる目薬を買いなさい。

 

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ルカ12:22−34

生活の心配をするな

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421222そこで彼は[彼の]弟子たちに言った、「このゆえに、私はあなたたちに言う、

いのちのために何を食べようか、また体のために何を着ようか、と思い煩うな。

421223なぜなら、いのちは食物以上のものであり、体は着物以上のものだからだ。

421224烏たちをつぶさに見よ。蒔かず、刈らず、納屋もなければ、倉もない。しかし

神は彼らを養って下さる。あなたたちは鳥たちよりもどれほど優れた者であろう。

421225あなたたちのうちの誰が、思い煩ったからといって、自分の背丈を一尺ほどでも

伸ばせるだろうか。

421226もしもこのように、最小限のこともなし得ないのならば、なぜあなたたちはほかのことで思い煩うのか。

421227草花がどのように育つか、つぶさに見よ。労することをせず、紡ぐこともしない。しかし私はあなたたちに言う、栄華の極みのソロモンですら、これらの〔草花の〕一つほどにも装ってはいなかった。

421228もし、今日野にあっても明日は炉に投げ込まれる草を〔すら〕、神はこのように装

って下さるのであれば、ましてあなたたちを〔装って下さるのは〕なおさらのことであろう、信仰の薄い者らよ。

421229そこであなたたちは、何を食べようかとか、何を飲もうかとか、求めるな、またあくせくするな。

421230なぜなら、これらすべてのものは、この世の異邦人たちが必死に求めるものだ。しかし、あなたたちの父は、あなたたちにはこれらが必要だということを知っておられる。421231かえって、神の王国を求めよ。そうすれば、これら

のものはあなたたちに付け加えられるだろう。

421232〔もう〕恐れるな、小さい群よ。あなたたちの父は、あなたたちに王国を与える

ことをよしとされたのだから。

421233あなたたちの財産を売り払い、〔それを〕慈善に施せ。あなたたちは自分のため

に、古びることのない財布を作れ、また天に尽きることのない宝を〔積め〕。そこで

は泥棒が近づかず、衣魚(しみ)が滅ぼすようなこともない。

421234実に、あなたたちの宝のあるところ、そこにあなたたちの心もあるのだ。

 

新共同訳1987

12:22 それから、イエスは弟子たちに言われた。「だから、言っておく。命のことで何を食べようか、体のことで何を着ようかと思い悩むな。

12:23 命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切だ。

12:24 烏のことを考えてみなさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、納屋も倉も持たない。だが、神は烏を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりもどれほど価値があることか。

12:25 あなたがたのうちのだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。

12:26 こんなごく小さな事さえできないのに、なぜ、ほかの事まで思い悩むのか。

12:27 野原の花がどのように育つかを考えてみなさい。働きもせず紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。

12:28 今日は野にあって、明日は炉に投げ込まれる草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことである。信仰の薄い者たちよ。

12:29 あなたがたも、何を食べようか、何を飲もうかと考えてはならない。また、思い悩むな。

12:30 それはみな、世の異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの父は、これらのものがあなたがたに必要なことをご存じである。

12:31 ただ、神の国を求めなさい。そうすれば、これらのものは加えて与えられる。

12:32 小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。

12:33 自分の持ち物を売り払って施しなさい。擦り切れることのない財布を作り、尽きることのない富を天に積みなさい。そこは、盗人も近寄らず、虫も食い荒らさない。

12:34 あなたがたの富のあるところに、あなたがたの心もあるのだ。」

 

前田訳1978

12:22 彼は弟子たちにいわれた、「それゆえわたしはいう、何を食べようかといのちのことを、何を着ようかと体のことを気にするな。

12:23 いのちは食べ物以上、体は着物以上である。

12:24 烏を考えてみよ、まかず、刈らず、納屋も倉もないのに、神は養いたもう。あなた方はどれだけ鳥にまさることか。

12:25 あなた方のだれが、気を配って寿命を少しでも延ばせるか。

12:26 そんな小さいこともできずに、なぜほかのことを気にするか。

12:27 花は紡ぎも織りもしないことを考えてみよ。わたしはいう、栄華をきわめたソロモンもこの花のひとつほども着飾ってはいなかった。

12:28 きょう野にあり、あす炉に投げ込まれる草を神がこのように装いたもうならば、ましてあなた方はなおさらである。信仰の小さい人々よ。

12:29 あなた方も何を食べ何を飲もうと求めるな、気にするな。

12:30 それらはみな世の民が欲するもの。あなた方の父上はあなた方にそれらが要ることをご承知である。

12:31 ただ彼のみ国を求めよ。そうすればそれらは加えて与えられよう。

12:32 おそれるな、小さい群れよ、あなた方の父上はよろこんでみ国を賜わるから。

12:33 持ちものを売って施しをなさい。自分のために古びない財布をつくり、盗人が近づかず、しみも食わない天に無限の宝をつみなさい、

12:34 あなた方の宝のあるところにあなた方の心もあるから。

 

新改訳1970

12:22 それから弟子たちに言われた。「だから、わたしはあなたがたに言います。いのちのことで何を食べようかと心配したり、からだのことで何を着ようかと心配したりするのはやめなさい。

12:23 いのちは食べ物よりたいせつであり、からだは着物よりたいせつだからです。

12:24 烏のことを考えてみなさい。蒔きもせず、刈り入れもせず、納屋も倉もありません。けれども、神が彼らを養っていてくださいます。あなたがたは、鳥よりも、はるかにすぐれたものです。

12:25 あなたがたのうちのだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。

12:26 こんな小さなことさえできないで、なぜほかのことまで心配するのですか。

12:27 ゆりの花のことを考えてみなさい。どうして育つのか。紡ぎもせず、織りもしないのです。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。

12:28 しかし、きょうは野にあって、あすは炉に投げ込まれる草をさえ、神はこのように装ってくださるのです。ましてあなたがたには、どんなによくしてくださることでしょう。ああ、信仰の薄い人たち。

12:29 何を食べたらよいか、何を飲んだらよいか、と捜し求めることをやめ、気をもむことをやめなさい。

12:30 これらはみな、この世の異邦人たちが切に求めているものです。しかし、あなたがたの父は、それがあなたがたにも必要であることを知っておられます。

12:31 何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさい。そうすれば、これらの物は、それに加えて与えられます。

12:32 小さな群れよ。恐れることはありません。あなたがたの父である神は、喜んであなたがたに御国をお与えになるからです。

12:33 持ち物を売って、施しをしなさい。自分のために、古くならない財布を作り、朽ちることのない宝を天に積み上げなさい。そこには、盗人も近寄らず、しみもいためることがありません。

12:34 あなたがたの宝のあるところに、あなたがたの心もあるからです。

 

塚本訳1963

12:22 それから(また)弟子たちに言われた、「だから、わたしは言う、何を食べようかと命のことを心配したり、また何を着ようかと体のことを心配したりするな。

12:23 命は食べ物以上、体は着物以上(の賜物)だから。(命と体とを下さった神が、それ以下のものを下さらないわけはない。)

12:24 烏をよく見てごらん。まかず、刈らず、納屋も倉もないのに、神はそれを養ってくださるのである。ましてあなた達は、鳥よりもどれだけ大切だか知れない。

12:25 (だいいち、)あなた達のうちのだれが、心配して寿命を一寸でも延ばすことが出来るのか。

12:26 それなら、こんな小さなことさえ出来ないのに、なぜほかのことを心配するのか。

12:27 花は紡ぐことも、織ることもしないのに、よく見てごらん。しかし、わたしは言う、栄華を極めたソロモン(王)でさえも、この花の一つほどに着飾ってはいなかった。

12:28 きょうは野に花咲き、あす