****************************************

ルカ18:1−8

不埒な裁判官の譬

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421801さて、彼は、彼らが常に祈っていなくてはならず、倦(う)んではならないこ

とを〔示そうとして、〕ある譬を語った。

421802すなわち、「ある町に、神をも恐れず、人をも憚(はばか)らない一人の裁判官がいた。

421803また、その町には一人の寡婦(やもめ)がおり、彼のもとにやって来ては言うのだった、『私を訴える者から私を擁護して下さい』。

421804しかし彼は、しばしの間、そうしようとは思わなかった。しかしその後、彼は自分の中で言った、『俺は神をも恐れず、人をも憚らないが、

421805この寡婦が俺に面倒をかけるので、彼女を擁護してやるとしよう。そうすれば、絶えずやって来て俺をさいなむこともあるまい』」。

421806主は言った、「あなたたちは、この不義の裁判官の語ることを聞きなさい。

421807〔ましてや〕神は、昼夜を問わず神に叫んでいる、神に選ばれたる者たちを擁護さ

れないだろうか。また、彼らをただ長く放擲(ほうてき)しておかれるだろうか。

421808私はあなた

たちに言う、神は速やかに彼らを擁護されるだろう。しかしながら、人の子が到来

する時、いったい彼は地上に信仰を見いだすだろうか」。

 

新共同訳1987

18:1 イエスは、気を落とさずに絶えず祈らなければならないことを教えるために、弟子たちにたとえを話された。

18:2 「ある町に、神を畏れず人を人とも思わない裁判官がいた。

18:3 ところが、その町に一人のやもめがいて、裁判官のところに来ては、『相手を裁いて、わたしを守ってください』と言っていた。

18:4 裁判官は、しばらくの間は取り合おうとしなかった。しかし、その後に考えた。『自分は神など畏れないし、人を人とも思わない。

18:5 しかし、あのやもめは、うるさくてかなわないから、彼女のために裁判をしてやろう。さもないと、ひっきりなしにやって来て、わたしをさんざんな目に遭わすにちがいない。』」

18:6 それから、主は言われた。「この不正な裁判官の言いぐさを聞きなさい。

18:7 まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか。

18:8 言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。しかし、人の子が来るとき、果たして地上に信仰を見いだすだろうか。」

 

前田訳1978

18:1 ひとつの譬を弟子たちに話して気を落とさずに常に祈るべきことをいわれた、

18:2 「ある町に神をおそれず人も顧みぬ裁判人があった。

18:3 またその町にひとりのやもめがいて、その裁判人のところによく来ては、『わたしのために相手方を制裁してください』といっていた。

18:4 裁判人は長い間気乗りしなかったが、のちにひとり考えた、『わたしは神をおそれず、人も顧みないが、

18:5 このやもめはやっかいだからこの女に有利な裁きをしてやろう。さもないと、あげくのはてにやって来て当たり散らそう』と」。

18:6 そして主はいわれた、「この不正な裁判人に耳傾けよ。

18:7 まして神は夜昼叫びつづける選ばれた人々のためによい裁きをせず、長い間放っておかれようか。

18:8 わたしはいう、間もなく彼らのためによい裁きをされよう。しかし、人の子が来るとき、はたして地上に信仰を見ようか」と。

 

新改訳1970

18:1 いつでも祈るべきであり、失望してはならないことを教えるために、イエスは彼らにたとえを話された。

18:2 「ある町に、神を恐れず、人を人とも思わない裁判官がいた。

18:3 その町に、ひとりのやもめがいたが、彼のところにやって来ては、『私の相手をさばいて、私を守ってください。』と言っていた。

18:4 彼は、しばらくは取り合わないでいたが、後には心ひそかに『私は神を恐れず人を人とも思わないが、

18:5 どうも、このやもめは、うるさくてしかたがないから、この女のために裁判をしてやることにしよう。でないと、ひっきりなしにやって来てうるさくてしかたがない。』と言った。」

18:6 主は言われた。「不正な裁判官の言っていることを聞きなさい。

18:7 まして神は、夜昼神を呼び求めている選民のためにさばきをつけないで、いつまでもそのことを放っておかれることがあるでしょうか。

18:8 あなたがたに言いますが、神は、すみやかに彼らのために正しいさばきをしてくださいます。しかし、人の子が来たとき、はたして地上に信仰が見られるでしょうか。」

 

塚本訳1963

18:1 なお、気を落さずに常に祈るべきことについて、一つの譬をひいて弟子たちに話された、

18:2 「ある町に、神を恐れず、人を人とも思わない裁判官があった。

18:3 またその町に一人の寡婦がいた。いつもその裁判官の所に来ては、『(早く裁判をして)わたしのため敵に仕返しをしてください』と言っていた。

18:4 裁判官はしばらくの間は取り合おうとしなかったが、あとでひそかに考えた、『わたしは神を恐れず、人を人とも思わないが、

18:5 この寡婦はどうもうるさくて、やりきれないから、(裁判をして、)この女のために仕返しをしてやろう。そうしないと最後にはやって来て、わたしをどんなひどい目にあわせるか知れない。』」

18:6 それから主は言われた、「この不埒な裁判官の言うことを聞け。

18:7 (こんな男でもこのとおり。)まして神が、夜昼叫んでいるその選ばれた人々のために仕返し(の裁判)をせず、気長に放っておかれることがあろうか。

18:8 わたしは言う、間もなく彼らのために仕返しをされるであろう。しかし人の子(わたし)が来るときに、はたして地上に信仰(をもつ人)が見当るだろうか!」

 

口語訳1955

18:1 また、イエスは失望せずに常に祈るべきことを、人々に譬で教えられた。

18:2 「ある町に、神を恐れず、人を人とも思わぬ裁判官がいた。

18:3 ところが、その同じ町にひとりのやもめがいて、彼のもとにたびたびきて、『どうぞ、わたしを訴える者をさばいて、わたしを守ってください』と願いつづけた。

18:4 彼はしばらくの間きき入れないでいたが、そののち、心のうちで考えた、『わたしは神をも恐れず、人を人とも思わないが、

18:5 このやもめがわたしに面倒をかけるから、彼女のためになる裁判をしてやろう。そしたら、絶えずやってきてわたしを悩ますことがなくなるだろう』」。

18:6 そこで主は言われた、「この不義な裁判官の言っていることを聞いたか。

18:7 まして神は、日夜叫び求める選民のために、正しいさばきをしてくださらずに長い間そのままにしておかれることがあろうか。

18:8 あなたがたに言っておくが、神はすみやかにさばいてくださるであろう。しかし、人の子が来るとき、地上に信仰が見られるであろうか」。

 

文語訳1917

"421801","また彼らに、落膽せずして常に祈るべきことを、譬にて語り言ひ給ふ、"

"421802","『或町に、神を畏れず人を顧みぬ裁判人あり。"

"421803","その町に寡婦ありて、屡次その許にゆき「我がために仇を審きたまへ」と言ふ。"

"421804","かれ久しく聽き入れざりしが、其ののち心の中に言ふ「われ神を畏れず、人を顧みねど、"

"421805","此の寡婦われを煩はせば、我かれが爲に審かん、然らずば絶えず來りて我を惱さん」と』"

"421806","主いひ給ふ『不義なる裁判人の言ふことを聽け、"

"421807","まして神は夜晝よばはる選民のために、たとひ遅くとも遂に審き給はざらんや。"

"421808","我なんぢらに告ぐ、速かに審き給はん。されど人の子の來るとき地上に信仰を見んや』"

 

****************************************

各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

・・・・

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 ルカ 5:36

5:36 そして、イエスはたとえを話された。「だれも、新しい服から布切れを破り取って、古い服に継ぎを当てたりはしない。そんなことをすれば、新しい服も破れるし、新しい服から取った継ぎ切れも古いものには合わないだろう。

 

新共同 ルカ 21:36

21:36 しかし、あなたがたは、起ころうとしているこれらすべてのことから逃れて、人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈りなさい。」

 

新共同 ロマ 12:12

12:12 希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。

 

新共同 ルカ 16:3

16:3 管理人は考えた。『どうしようか。主人はわたしから管理の仕事を取り上げようとしている。土を掘る力もないし、物乞いをするのも恥ずかしい。

 

新共同 ルカ 11:7

11:7 すると、その人は家の中から答えるにちがいない。『面倒をかけないでください。もう戸は閉めたし、子供たちはわたしのそばで寝ています。起きてあなたに何かをあげるわけにはいきません。』

 

新共同 ルカ 16:8

16:8 主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。この世の子らは、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ロマ 12:12

12:12 望みをいだいて喜び、患難に耐え、常に祈りなさい。

 

口語訳 ピリ 4:6

4:6 何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。

 

口語訳 Tテサ5:17-18

5:17 絶えず祈りなさい。

5:18 すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである。

 

口語訳 ガラ 6:9

6:9 わたしたちは、善を行うことに、うみ疲れてはならない。たゆまないでいると、時が来れば刈り取るようになる。

 

口語訳 ロマ 6:10

6:10 なぜなら、キリストが死んだのは、ただ一度罪に対して死んだのであり、キリストが生きるのは、神に生きるのだからである。

 

口語訳 ロマ 8:28-33

8:28 神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。

8:29 神はあらかじめ知っておられる者たちを、更に御子のかたちに似たものとしようとして、あらかじめ定めて下さった。それは、御子を多くの兄弟の中で長子とならせるためであった。

8:30 そして、あらかじめ定めた者たちを更に召し、召した者たちを更に義とし、義とした者たちには、更に栄光を与えて下さったのである。

8:31 それでは、これらの事について、なんと言おうか。もし、神がわたしたちの味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得ようか。

8:32 ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。

8:33 だれが、神の選ばれた者たちを訴えるのか。神は彼らを義とされるのである。

 

口語訳 Tテサ3:10

3:10 わたしたちは、あなたがたの顔を見、あなたがたの信仰の足りないところを補いたいと、日夜しきりに願っているのである。

 

口語訳 ロマ 12:19

12:19 愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい。なぜなら、「主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が報復する」と書いてあるからである。

 

口語訳 Tテサ5:1-3

5:1 兄弟たちよ。その時期と場合とについては、書きおくる必要はない。

5:2 あなたがた自身がよく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る。

5:3 人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみが臨むように、突如として滅びが彼らをおそって来る。そして、それからのがれることは決してできない。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 Uコリ4:1

4:1 こういうわけで、わたしたちは、憐れみを受けた者としてこの務めをゆだねられているのですから、落胆しません。

 

新共同 Uコリ4:16

4:16 だから、わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの「外なる人」は衰えていくとしても、わたしたちの「内なる人」は日々新たにされていきます。

 

新共同 ガラ 6:9

6:9 たゆまず善を行いましょう。飽きずに励んでいれば、時が来て、実を刈り取ることになります。

 

新共同 エペ 3:13

3:13 だから、あなたがたのためにわたしが受けている苦難を見て、落胆しないでください。この苦難はあなたがたの栄光なのです。

 

新共同 ロマ 12:12

12:12 希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。

 

新共同 エペ 6:18

6:18 どのような時にも、"霊"に助けられて祈り、願い求め、すべての聖なる者たちのために、絶えず目を覚まして根気よく祈り続けなさい。

 

新共同 コロ 1:3

1:3 わたしたちは、いつもあなたがたのために祈り、わたしたちの主イエス・キリストの父である神に感謝しています。

 

新共同 コロ 4:2

4:2 目を覚まして感謝を込め、ひたすら祈りなさい。

 

新共同 Tテサ5:17

5:17 絶えず祈りなさい。

 

新共同 Uコリ8:21

8:21 わたしたちは、主の前だけではなく、人の前でも公明正大にふるまうように心がけています。

 

新共同 ロマ 8:33

8:33 だれが神に選ばれた者たちを訴えるでしょう。人を義としてくださるのは神なのです。

 

新共同 コロ 3:12

3:12 あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。

 

新共同 Uテモ2:10

2:10 だから、わたしは、選ばれた人々のために、あらゆることを耐え忍んでいます。彼らもキリスト・イエスによる救いを永遠の栄光と共に得るためです。

 

新共同 テト 1:1

1:1 神の僕、イエス・キリストの使徒パウロから――わたしが使徒とされたのは、神に選ばれた人々の信仰を助け、彼らを信心に一致する真理の認識に導くためです。

 

新共同 Tペテ1:2

1:2 あなたがたは、父である神があらかじめ立てられた御計画に基づいて、"霊"によって聖なる者とされ、イエス・キリストに従い、また、その血を注ぎかけていただくために選ばれたのです。恵みと平和が、あなたがたにますます豊かに与えられるように。

 

新共同 Tペテ2:9

2:9 しかし、あなたがたは、選ばれた民、王の系統を引く祭司、聖なる国民、神のものとなった民です。それは、あなたがたを暗闇の中から驚くべき光の中へと招き入れてくださった方の力ある業を、あなたがたが広く伝えるためなのです。

 

新共同 ヤコ 5:7

5:7 兄弟たち、主が来られるときまで忍耐しなさい。農夫は、秋の雨と春の雨が降るまで忍耐しながら、大地の尊い実りを待つのです。

 

新共同 Uペテ3:9

3:9 ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は約束の実現を遅らせておられるのではありません。そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるようにと、あなたがたのために忍耐しておられるのです。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 Tテサ5:17

5:17 絶えず祈りなさい。

 

口語訳 黙  6:9-11

6:9 小羊が第五の封印を解いた時、神の言のゆえに、また、そのあかしを立てたために、殺された人々の霊魂が、祭壇の下にいるのを、わたしは見た。

6:10 彼らは大声で叫んで言った、「聖なる、まことなる主よ。いつまであなたは、さばくことをなさらず、また地に住む者に対して、わたしたちの血の報復をなさらないのですか」。

6:11 すると、彼らのひとりびとりに白い衣が与えられ、それから、「彼らと同じく殺されようとする僕仲間や兄弟たちの数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいるように」と言い渡された。

 

****************************************

 

 

 

 

 ****************************************

ルカ18:9−14

パリサイ人と税金取りの譬

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421809また彼は、自分は義人であるとして自ら恃(たの)み、他人を軽蔑している幾人かの者たちに対して、次の譬を語った、

421810「二人の人が、祈るために神殿〔境内〕にのぼって行った。一人はファリサイ人で、他の一人は徴税人だった。

421811ファリサイ人は進み出て、自分の〔心の〕中で次のように祈り始めた、『神よ、私が他の者たちのようでないこと、つまり、略奪する者ども、不義なる者ども、姦通する者どものようでなく、あるいはこの徴税人のようでないことを感謝申し上げます。

421812私は一週間に二度ほど断食し、私が手に入れるすべてのものにつき、十分の一税をお払いしております』。

421813一方徴税人の方は、遠くに立ったまま、目を天に上げようともせず、むしろ自分の胸を叩き続けて言った、『神よ、罪人なる私にお慈悲を』。

421814a私はあなたたちに言う、後者の方が前者よりも義とされて自分の家へとくだって行ったのだ。

421814bなぜならば、すべて自分自身を高くする者は低くされるだろう。しかし自分自

身を低くする者は、高くされるだろうからだ」。

 

新共同訳1987

18:9 自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対しても、イエスは次のたとえを話された。

18:10 「二人の人が祈るために神殿に上った。一人はファリサイ派の人で、もう一人は徴税人だった。

18:11 ファリサイ派の人は立って、心の中でこのように祈った。『神様、わたしはほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、この徴税人のような者でもないことを感謝します。

18:12 わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げています。』

18:13 ところが、徴税人は遠くに立って、目を天に上げようともせず、胸を打ちながら言った。『神様、罪人のわたしを憐れんでください。』

18:14 言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリサイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

 

前田訳1978

18:9 また、自ら正しいと思い込んで他人を見さげているものどもにも、次の譬を話された。

18:10 「ふたりの人が宮へ祈りに行った。ひとりはパリサイ人、もうひとりは取税人であった。

18:11 パリサイ人は立ってひとりでこう祈った、『神よ、わたしはほかの人々のように盗み不正、姦淫せず、また、この取税人のようでもないことを感謝します。

18:12 週に二度断食し、収入全体の一割の税を納めます』と。

18:13 取税人は遠く離れて立ち、目を天に向けようともせず、ただ胸を打っていた、『神よ、この罪びとのわたしにおあわれみを』と。

18:14 わたしはいう、義とされて家に帰ったのはこの人で、あの人ではない。だれでも、自らを高めるものは低められ、自らを低めるものは高められるから」と。

 

新改訳1970

18:9 自分を義人だと自任し、他の人々を見下している者たちに対しては、イエスはこのようなたとえを話された。

18:10 「ふたりの人が、祈るために宮に上った。ひとりはパリサイ人で、もうひとりは取税人であった。

18:11 パリサイ人は、立って、心の中でこんな祈りをした。『神よ。私はほかの人々のようにゆする者、不正な者、姦淫する者ではなく、ことにこの取税人のようではないことを、感謝します。

18:12 私は週に二度断食し、自分の受けるものはみな、その十分の一をささげております。』

18:13 ところが、取税人は遠く離れて立ち、目を天に向けようともせず、自分の胸をたたいて言った。『神さま。こんな罪人の私をあわれんでください。』

18:14 あなたがたに言うが、この人が、義と認められて家に帰りました。パリサイ人ではありません。なぜなら、だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるからです。」

 

塚本訳1963

18:9 なお、自分(だけ)は信心深いとうぬぼれて人を軽蔑している者たちにも、この譬を話された。

18:10 「二人の人が祈りのために(エルサレムの)宮に上った。一人はパリサイ人、他の一人は税金取りであった。

18:11 パリサイ人は(得々と)ひとり進み出て、こう祈った、『神様、わたしはほかの人たちのように泥棒、詐欺師、姦淫する者でなく、また、この税金取りのような人間でもないことを感謝します。

18:12 わたしは一週間に二度も断食し、(きまったものの一割税だけでなく、)一切の収入の一割税を納めております。』

18:13 しかし税金取りは(罪に責められ、)遠く(うしろ)の方に立ったまま、目を天に向け(て祈りをささげ)ようともせず、ただ胸をうって、『神様、どうぞこの罪人のわたしをお赦しください』と言った。

18:14 わたしは言う、あの人でなく、この人の方が(神から)信心深いとされて、家にかえっていった。自分を高くする者は皆低くされるが、自分を低くする者は高くされるのである。」

 

口語訳1955

18:9 自分を義人だと自任して他人を見下げている人たちに対して、イエスはまたこの譬をお話しになった。

18:10 「ふたりの人が祈るために宮に上った。そのひとりはパリサイ人であり、もうひとりは取税人であった。

18:11 パリサイ人は立って、ひとりでこう祈った、『神よ、わたしはほかの人たちのような貪欲な者、不正な者、姦淫をする者ではなく、また、この取税人のような人間でもないことを感謝します。

18:12 わたしは一週に二度断食しており、全収入の十分の一をささげています』。

18:13 ところが、取税人は遠く離れて立ち、目を天にむけようともしないで、胸を打ちながら言った、『神様、罪人のわたしをおゆるしください』と。

18:14 あなたがたに言っておく。神に義とされて自分の家に帰ったのは、この取税人であって、あのパリサイ人ではなかった。おおよそ、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」。

 

文語訳1917

"421809","また己を義とMじ、他人を輕しむる者どもに、此の譬を言ひたまふ、"

"421810","『二人のもの祈らんとて宮にのぼる、一人はパリサイ人、ひとりは取税人なり。"

"421811","パリサイ人たちて心の中に斯く祈る「神よ、我はほかの人の、強奪・不義・姦淫するが如き者ならず、又この取税人の如くならぬを感謝す。"

"421812","我は一週のうちに二度斷食し、凡て得るものの十分の一を獻ぐ」"

"421813","然るに取税人は遥に立ちて、目を天に向くる事だにせず、胸を打ちて言ふ「神よ、罪人なる我を憫みたまへ」"

"421814","われ汝らに告ぐ、この人は、かの人よりも義とせられて、己が家に下り往けり。おほよそ己を高うする者は卑うせられ、己を卑うする者は高うせらるるなり』"

 

****************************************

 

各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

・・・・・

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 ルカ 16:15

16:15 そこで、イエスは言われた。「あなたたちは人に自分の正しさを見せびらかすが、神はあなたたちの心をご存じである。人に尊ばれるものは、神には忌み嫌われるものだ。

 

新共同 ロマ 1:29

1:29 あらゆる不義、悪、むさぼり、悪意に満ち、ねたみ、殺意、不和、欺き、邪念にあふれ、陰口を言い、

 

新共同 ルカ 14:11

14:11 だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ロマ 10:1-3

10:1 兄弟たちよ。わたしの心の願い、彼らのために神にささげる祈は、彼らが救われることである。

10:2 わたしは、彼らが神に対して熱心であることはあかしするが、その熱心は深い知識によるものではない。

10:3 なぜなら、彼らは神の義を知らないで、自分の義を立てようと努め、神の義に従わなかったからである。

 

口語訳 ロマ 5:8

5:8 しかし、まだ罪人であった時、わたしたちのためにキリストが死んで下さったことによって、神はわたしたちに対する愛を示されたのである。

 

口語訳 ロマ 3:20

3:20 なぜなら、律法を行うことによっては、すべての人間は神の前に義とせられないからである。律法によっては、罪の自覚が生じるのみである。

 

口語訳 ロマ 4:5

4:5 しかし、働きはなくても、不信心な者を義とするかたを信じる人は、その信仰が義と認められるのである。

 

口語訳 ロマ 5:1

5:1 このように、わたしたちは、信仰によって義とされたのだから、わたしたちの主イエス・キリストにより、神に対して平和を得ている。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 Uコリ10:7

10:7 あなたがたは、うわべのことだけ見ています。自分がキリストのものだと信じきっている人がいれば、その人は、自分と同じくわたしたちもキリストのものであることを、もう一度考えてみるがよい。

 

新共同 ヤコ 1:26

1:26 自分は信心深い者だと思っても、舌を制することができず、自分の心を欺くならば、そのような人の信心は無意味です。

 

新共同 ロマ 14:3

14:3 食べる人は、食べない人を軽蔑してはならないし、また、食べない人は、食べる人を裁いてはなりません。神はこのような人をも受け入れられたからです。

 

新共同 ロマ 14:10

14:10 それなのに、なぜあなたは、自分の兄弟を裁くのですか。また、なぜ兄弟を侮るのですか。わたしたちは皆、神の裁きの座の前に立つのです。

 

新共同 Tコリ4:6

4:6 兄弟たち、あなたがたのためを思い、わたし自身とアポロとに当てはめて、このように述べてきました。それは、あなたがたがわたしたちの例から、「書かれているもの以上に出ない」ことを学ぶためであり、だれも、一人を持ち上げてほかの一人をないがしろにし、高ぶることがないようにするためです。

 

新共同 使  3:1

3:1 ペトロとヨハネが、午後三時の祈りの時に神殿に上って行った。

 

新共同 黙  3:17

3:17 あなたは、『わたしは金持ちだ。満ち足りている。何一つ必要な物はない』と言っているが、自分が惨めな者、哀れな者、貧しい者、目の見えない者、裸の者であることが分かっていない。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

・・・・

 

****************************************

 

 

 

  

 

****************************************

ルカ18:15−17

幼児と神の国

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421815すると、人々は、彼のところに嬰児たちをも連れて来ようとした。彼に触れて

もらうためである。しかし弟子たちは、〔これを〕見て彼らを叱りつけようとした。

421816だがイエスは彼らを呼び寄せて言った、「子供たちを私のところに来るままにさせておきなさい。そして彼らの邪魔をしてはならない。なぜならば、神の王国とは、このような者たちのものだからだ。

421817アーメン、あなたたちに言う、神の王国

を子供〔が受け取る〕ように受け取らない者は、決してその中に入ることはない」。

 

新共同訳1987

18:15 イエスに触れていただくために、人々は乳飲み子までも連れて来た。弟子たちは、これを見て叱った。

18:16 しかし、イエスは乳飲み子たちを呼び寄せて言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。

18:17 はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」

 

前田訳1978

18:15 人々が彼にさわっていただこうと幼子までも連れて来ると、弟子たちは見てたしなめた。

18:16 イエスは幼子を呼びよせていわれた、「子どもらをわたしのところに来させなさい。邪魔しないで。神の国はこんな人たちのものである。

18:17 本当にいう、子どものように神の国を受けなければ決してそこに入れまい」と。

 

新改訳1970

18:15 イエスにさわっていただこうとして、人々がその幼子たちを、みもとに連れて来た。ところが、弟子たちがそれを見てしかった。

18:16 しかしイエスは、幼子たちを呼び寄せて、こう言われた。「子どもたちをわたしのところに来させなさい。止めてはいけません。神の国は、このような者たちのものです。

18:17 まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、はいることはできません。」

 

塚本訳1963

18:15 イエスにさわっていただこうとして、人々が幼児たちまでもつれて来ると、弟子たちが見て咎めた。

18:16 イエスは幼児を呼びよせたのち、(弟子たちに)こう言われた、「子供たちをわたしの所に来させよ、邪魔をするな。神の国はこんな(小さな)人たちのものである。

18:17 アーメン、わたしは言う、子供のように(すなおに)神の国(の福音)を受け入れる者でなければ、決してそこに入ることはできない。」

 

口語訳1955

18:15 イエスにさわっていただくために、人々が幼な子らをみもとに連れてきた。ところが、弟子たちはそれを見て、彼らをたしなめた。

18:16 するとイエスは幼な子らを呼び寄せて言われた、「幼な子らをわたしのところに来るままにしておきなさい、止めてはならない。神の国はこのような者の国である。

18:17 よく聞いておくがよい。だれでも幼な子のように神の国を受け入れる者でなければ、そこにはいることは決してできない」。

 

文語訳1917

"421815","イエスの觸り給はんことを望みて、人々嬰兒らを連れ來りしに、弟子たち之を見て禁めたれば、"

"421816","イエス幼兒らを呼びよせて言ひたまふ『幼兒らの我に來るを許して止むな、神の國はかくのごとき者の國なり。"

"421817","われ誠に汝らに告ぐ、おほよそ幼兒のごとくに神の國をうくる者ならずば、之に入ることは能はず』"

 

****************************************

 

各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マコ 10:13-16

10:13 イエスにさわっていただこうとして、人々が子供たちをつれて来ると、弟子たちが咎めた。

10:14 イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた、「子供たちをわたしの所に来させよ、邪魔をするな。神の国はこんな(小さな)人たちのものである。

10:15 アーメン、わたしは言う、子供のように(すなおに)神の国(の福音)を受け入れる者でなければ、決してそこに入ることはできない。」

10:16 それから子供たちを抱き、(頭に)手をのせて祝福された。

 

塚本訳 マタ 19:13-15

19:13 それから、イエスに手をのせて祈っていただこうとして、人々が子供たちをつれて来ると、弟子たちが咎めた。

19:14 イエスは言われた、「子供たちを放っておけ、わたしの所に来るのを邪魔するな。天の国はこんな(小さな)人たちのものである。」

19:15 それから子供たち(の頭)に手をのせて祝福したのち、そこを去られた。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

・・・・

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 Tコリ7:14

7:14 なぜなら、不信者の夫は妻によってきよめられており、また、不信者の妻も夫によってきよめられているからである。もしそうでなければ、あなたがたの子は汚れていることになるが、実際はきよいではないか。

 

口語訳 Tコリ14:20

14:20 兄弟たちよ。物の考えかたでは、子供となってはいけない。悪事については幼な子となるのはよいが、考えかたでは、おとなとなりなさい。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

・・・・

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

・・・・

 

****************************************

 

 

 

 

 

****************************************

ルカ18:18−23

金持の役人

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421818さて、ある指導者が彼にたずねた、「善い先生、私は何をすれば永遠の命を嗣

〔げる〕のでしょうか」。

421819そこでイエスは彼に言った、「なぜ、あなたは私を『善

い』などと言うのか。神お一人のほかに善い者なぞいない。

421820掟なら知っているだろう。姦淫するな、殺すな、盗むな、偽証するな、お前の父と母を敬え」。

421821すると彼は言った、「それらなら、少年の頃からすべて守りました」。

421822そこでイエスは〔これを〕聞いて、彼に言った、「まだあなたには一つ残っている。自分の持っているものをことごとく売り払って、貧しい者たちに分配しなさい。そうすればあなたは、天に宝を持とう。そうして私に従って来なさい」。

421823すると彼は、これを聞いて悲しみに沈んだ。なぜなら彼は、大金持ちだったからである。

 

新共同訳1987

18:18 ある議員がイエスに、「善い先生、何をすれば永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか」と尋ねた。

18:19 イエスは言われた。「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりのほかに、善い者はだれもいない。

18:20 『姦淫するな、殺すな、盗むな、偽証するな、父母を敬え』という掟をあなたは知っているはずだ。」

18:21 すると議員は、「そういうことはみな、子供の時から守ってきました」と言った。

18:22 これを聞いて、イエスは言われた。「あなたに欠けているものがまだ一つある。持っている物をすべて売り払い、貧しい人々に分けてやりなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」

18:23 しかし、その人はこれを聞いて非常に悲しんだ。大変な金持ちだったからである。

 

前田訳1978

18:18 ある役人が「よい先生、何をすれば永遠のいのちを継げましょうか」とたずねると、

18:19 イエスはいわれた、「なぜわたしを『よい』というのか。神おひとりのほかにだれもよいものはない。

18:20 いましめはご承知のとおり、『姦淫するな、殺すな、盗むな、偽証するな、父と母を敬え』である」と。

18:21 その人はいった、「それならみんな若いときから守っています」と。

18:22 イエスはそれを聞いていわれた、「まだひとつ足りない。持ちものを皆売って貧しい人々に分け与えなさい。そうすれば天に宝を得よう。それから来てわたしに従いなさい」と。

18:23 彼はそれを聞いて落胆した。大金持であったからである。

 

新改訳1970

18:18 またある役人が、イエスに質問して言った。「尊い先生。私は何をしたら、永遠のいのちを自分のものとして受けることができるでしょうか。」

18:19 イエスは彼に言われた。「なぜ、わたしを『尊い』と言うのですか。尊い方は、神おひとりのほかにはだれもありません。

18:20 戒めはあなたもよく知っているはずです。『姦淫してはならない。殺してはならない。盗んではならない。偽証を立ててはならない。父と母を敬え。』」

18:21 すると彼は言った。「そのようなことはみな、小さい時から守っております。」

18:22 イエスはこれを聞いて、その人に言われた。「あなたには、まだ一つだけ欠けたものがあります。あなたの持ち物を全部売り払い、貧しい人々に分けてやりなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについて来なさい。」

18:23 すると彼は、これを聞いて、非常に悲しんだ。たいへんな金持ちだったからである。

 

塚本訳1963

18:18 ひとりの(最高法院の)役人が尋ねた、「善い先生、何をすれば永遠の命がいただけるでしょうか。」

18:19 イエスは言われた、「なぜわたしを『善い』と言うのか。神お一人のほかに、だれも善い者はない。

18:20 (するべきことは神の掟を守ることだけで、)掟はあなたが知っている通り。──『姦淫をしてはならない、殺してはならない、盗んではならない、偽りの証言をしてはならない、父と母とを敬え。』(ただこれだけである。)」

18:21 その人が言った、「それならみんな若い時から守っております。」

18:22 イエスは聞いて言われた、「もう一つ欠けている。持っているものをことごとく売って、(その金を)貧乏な人に分けてやりなさい。そうすれば天に宝を積むことができる。それから来て、わたしの弟子になりなさい。」

18:23 彼はこれを聞き、しょげてしまった。非常な金持であったのである。

 

口語訳1955

18:18 また、ある役人がイエスに尋ねた、「よき師よ、何をしたら永遠の生命が受けられましょうか」。

18:19 イエスは言われた、「なぜわたしをよき者と言うのか。神ひとりのほかによい者はいない。

18:20 いましめはあなたの知っているとおりである、『姦淫するな、殺すな、盗むな、偽証を立てるな、父と母とを敬え』」。

18:21 すると彼は言った、「それらのことはみな、小さい時から守っております」。

18:22 イエスはこれを聞いて言われた、「あなたのする事がまだ一つ残っている。持っているものをみな売り払って、貧しい人々に分けてやりなさい。そうすれば、天に宝を持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい」。

18:23 彼はこの言葉を聞いて非常に悲しんだ。大金持であったからである。