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マルコ6:1−6a

郷里における伝道

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

410601そして彼はそこから出て行って、彼の故郷〔の町〕にやって来る。また、彼の弟子たちが彼に従う。

410602そして安息日になったので、会堂で教え始めた。すると、多くの者が〔これを〕聞き、仰天して言った、「このような〔いろいろな〕ことがどこからこいつにやって来たのか。それに、こいつに与えられた知恵はいったい何だ。また、その手でなされた、これほど〔のさまざまな〕力ある業は〔いったい何だ〕。

410603こいつは大工職人ではないか。マリヤの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。またその姉妹たちも、この地で俺たちのもとにいるではないか」。こうして彼らは、彼に躓いたままであった。

410604そこでイエスは彼らに言った、「預言者は、自分の故郷、自分の親族、そして自分の家以外のところでは、尊ばれないことはない」。

410605そしてそこでは、何の力ある業もすることができなかった。ただし、少数の病んだ者たちに手を置いて癒すことはした。

410606aまた彼は、彼らの不信仰のために驚き通しだった。

 

新共同訳1987

6:1 イエスはそこを去って故郷にお帰りになったが、弟子たちも従った。

6:2 安息日になったので、イエスは会堂で教え始められた。多くの人々はそれを聞いて、驚いて言った。「この人は、このようなことをどこから得たのだろう。この人が授かった知恵と、その手で行われるこのような奇跡はいったい何か。

6:3 この人は、大工ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでいるではないか。」このように、人々はイエスにつまずいた。

6:4 イエスは、「預言者が敬われないのは、自分の故郷、親戚や家族の間だけである」と言われた。

6:5 そこでは、ごくわずかの病人に手を置いていやされただけで、そのほかは何も奇跡を行うことがおできにならなかった。

6:6a そして、人々の不信仰に驚かれた。

 

前田訳1978

6:1 彼はそこを去って、おのが郷へ行かれた。弟子たちがお伴した。

6:2 安息日になると会堂で教えはじめられた。多くの人々がそれを聞いておどろいていった、「この人はどこでこれを得たのだろう。この人に与えられた知恵は何だろう。その手でなされたこれらの奇跡はどうしてだろう。

6:3 この人は建築家で、マリヤの子でヤコブとヨセとユダとシモンの兄弟ではないか、姉妹たちはここでわれらのところにいるではないか」と。そして彼らはイエスにつまずいた。

6:4 そこで彼らにいわれた、「預言者はおのが郷と親戚と家以外でははずかしめられない」と。

6:5 そこでは何の奇跡も行なえず、ただわずかの病人に手を置いていやされただけであった。

6:6a 彼は人々の不信におどろかれた。

 

新改訳1970

6:1 イエスはそこを去って、郷里に行かれた。弟子たちもついて行った。

6:2 安息日になったとき、会堂で教え始められた。それを聞いた多くの人々は驚いて言った。「この人は、こういうことをどこから得たのでしょう。この人に与えられた知恵や、この人の手で行なわれるこのような力あるわざは、いったい何でしょう。

6:3 この人は大工ではありませんか。マリヤの子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではありませんか。その妹たちも、私たちとここに住んでいるではありませんか。」こうして彼らはイエスにつまずいた。

6:4 イエスは彼らに言われた。「預言者が尊敬されないのは、自分の郷里、親族、家族の間だけです。」

6:5 それで、そこでは何一つ力あるわざを行なうことができず、少数の病人に手を置いていやされただけであった。

6:6a イエスは彼らの不信仰に驚かれた。

 

塚本訳1963

6:1 そこを去って郷里(ナザレ)に行かれた。弟子たちもついて行った。

6:2 安息日になって礼拝堂で教え始められると、大勢の人がそれを聞いて、驚いて言った、「この人はこんなことをどこから覚えてきたのだろう。この人の授かったこの知恵はなんだろう。また、その手で行われるかずかずのこんな奇蹟はいったいどうしたのだろう。

6:3 これはあの大工ではないか。マリヤの息子で、ヤコブとヨセとユダとシモンとの兄弟ではないか。女兄弟たちは、ここで、わたし達の所に住んでいるではないか。」こうして人々はイエスにつまずいた。(そのため彼の言葉に耳を傾ける者がなかった。)

6:4 イエスは彼らに言われた、「預言者が尊敬されないのは、その郷里と親族と家族のところだけである。」

6:5 (郷里の人々の不信仰のゆえに)そこでは何一つ奇蹟を行うことが出来ず、ただわずかの病人に手をのせて、なおされただけであった。

6:6a イエスは人々の不信仰に驚かれた。

 

口語訳1955

6:1 イエスはそこを去って、郷里に行かれたが、弟子たちも従って行った。

6:2 そして、安息日になったので、会堂で教えはじめられた。それを聞いた多くの人々は、驚いて言った、「この人は、これらのことをどこで習ってきたのか。また、この人の授かった知恵はどうだろう。このような力あるわざがその手で行われているのは、どうしてか。

6:3 この人は大工ではないか。マリヤのむすこで、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。またその姉妹たちも、ここにわたしたちと一緒にいるではないか」。こうして彼らはイエスにつまずいた。

6:4 イエスは言われた、「預言者は、自分の郷里、親族、家以外では、どこででも敬われないことはない」。

6:5 そして、そこでは力あるわざを一つもすることができず、ただ少数の病人に手をおいていやされただけであった。

6:6a そして、彼らの不信仰を驚き怪しまれた。

 

文語訳1917

"410601","かくて其處をいで、己が郷に到り給ひしに、弟子たちも從へり。"

"410602","安息日になりて、會堂にて教へ始め給ひしに、聞きたる多くのもの驚きて言ふ『この人は此等のことを何處より得しぞ、此の人の授けられたる智慧は何ぞ、その手にて爲すかくのごとき能力あるわざは何ぞ。"

"410603","此の人は木匠にして、マリヤの子、またヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ならずや、其の姉妹も此處に我らと共にをるに非ずや』遂に彼に躓けり。"

"410604","イエスは彼らに言ひたまふ『預言者は、おのが郷、おのが親族、おのが家の外にて尊ばれざる事なし』"

"410605","彼處にては、何の能力ある業をも行ひ給ふこと能はず、ただ小數の病める者に、手をおきて醫し給ひしのみ。"

"410606a","彼らの信仰なきを怪しみ給へり。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 13:53-58

13:53 イエスはこれらの譬を終えると、そこを去り、

13:54 郷里(ナザレ)に行ってその礼拝堂で教えられた。すると人々が驚いて言った、「この人はどこからこの知恵と、奇蹟とを覚えてきたのだろう。

13:55 これはあの大工の息子ではないか。母はマリヤで、兄弟はヤコブとヨセフとシモンとユダではないか。

13:56 女兄弟たちは、みんなわたし達の所に住んでいるではないか。するとこの人は、こんなことを皆どこから覚えてきたのだろう。」

13:57 こうして人々はイエスにつまずいた。しかしイエスは彼らに言われた、「預言者が尊敬されないのは、その郷里と家族のところだけである。」

13:58 彼らの不信仰のゆえに、そこではあまり奇蹟を行われなかった。(出来なかったのである。)

 

塚本訳 ルカ 4:16-30

4:16 それからお育ちになったナザレに行って、安息の日にいつものとおり礼拝堂に入り、(聖書を)朗読しようとして立たれた。

4:17 (係の者から)イザヤの預言書が手渡され、その巻物をお開けになると、こう書いた所が出てきた。──

4:18 『主の御霊がわたしの上にある、油を注いで(聖別して)くださったからである。主は貧しい人に福音を伝えるためにわたしを遣わされた。囚人に赦免を、盲人に視力の回復を告げ、』『押えつけられている者に自由をあたえ、』

4:19 『主の恵みの年(の来たこと)を告げさせるために。』

4:20 イエスは(読み終ると、)聖書を巻き、係の者に返して坐られた。礼拝堂にいる者の目が皆彼にそそがれた。

4:21 イエスは、「(今)あなた達が聞いたこの聖書の言葉は、今日(ここで)成就した」と言って話を始められた。

4:22 皆がイエスを誉めそやし、かつその口をついて出る言葉のうるわしさに驚いて、「これはヨセフの息子ではないか」と言った。

4:23 彼らに言われた、「どの道あなた達は『自分をなおせ、お医者さん』という諺を引いて、『いろいろなことをカペナウムでしたと聞いたが、郷里のここでもやってみろ』とわたしに言うにちがいない。」

4:24 また言われた、「アーメン、わたしは言う、いかなる預言者も、その郷里では歓迎されない。

4:25 本当にわたしは言う、(郷里でえらい働きをした預言者がどこにあるか。預言者)エリヤの時代に、三年六か月、天が閉じて(雨が降らず、)国中に大飢饉があった際、イスラエル人の中に多くの寡婦がいたのに、

4:26 そのだれの所にもエリヤは遣わされず、『(異教国)シドンのサレプタにいた一人の寡婦の所に』だけつかわされた。

4:27 また預言者エリシャの時、イスラエル人の中に多くの癩病人がいたのに、そのだれも清まらず、(異教人である)シリヤ人ナアマンだけがきよまった。(神の恵みはかえって異教人に与えられる。)」

4:28 これを聞くと、礼拝堂にいた者が皆非常に憤慨し、

4:29 総立ちになってイエスを町の外に突き出し、町の建っている山の崖のところまでつれていった。(そこから)突き落そうと思ったのである。

4:30 しかしイエスは人々の真中を通って、(目ざす所へ)進んでゆかれた。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 マコ 1:22

1:22 人々はその教えに非常に驚いた。律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教えになったからである。

 

新共同 マタ 12:46

12:46 イエスがなお群衆に話しておられるとき、その母と兄弟たちが、話したいことがあって外に立っていた。

 

新共同 使  12:17

12:17 ペトロは手で制して彼らを静かにさせ、主が牢から連れ出してくださった次第を説明し、「このことをヤコブと兄弟たちに伝えなさい」と言った。そして、そこを出てほかの所へ行った。

 

新共同 マタ 9:18

9:18 イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、おいでになって手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

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(日)新共同訳1987 の引照

新共同 ガラ 1:19

1:19 ほかの使徒にはだれにも会わず、ただ主の兄弟ヤコブにだけ会いました。

 

新共同 ヤコ 1:1

1:1 神と主イエス・キリストの僕であるヤコブが、離散している十二部族の人たちに挨拶いたします。

 

新共同 Tテモ4:14

4:14 あなたの内にある恵みの賜物を軽んじてはなりません。その賜物は、長老たちがあなたに手を置いたとき、預言によって与えられたものです。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マルコ6:6b−13

十二人の派遣

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

410606b そこで彼は、まわりの村々をめぐり歩いて教え続けた。

410607さて彼は十二人を呼び寄せる。そして彼らを二人ずつ遣わし始めた。また、

彼らに穢れた霊どもに対する権能を与えた。

410608そして彼らに命じて、道中は一本の杖のほかには何も携えないように、パンも、革袋も持たず、帯の中には銅銭も入れず、

410609ただ皮ぞうりをはき、そして「下着も二枚は身にまとうな」〔と命じた〕。

410610そして彼は彼らに言った、「どこでも〔一軒の〕家に入ったなら、そこから出て来るまでそこに留まっているのだ。

410611そしてあるところがあなたたちを受け入れず、あなたたちに聞〔き従わ〕ないならば、そこから出て行く時に、あなたたちの足の裏の塵を払い落とし、彼らに対する証しとせよ」。

410612そこで彼らは出て行って、人々が回心するようにと宣教した。

410613また彼らは、多くの悪霊を追い出し続け、多くの病人たちに油を塗って癒し続けた。

 

新共同訳1987

◆十二人を派遣する

6:6b それから、イエスは付近の村を巡り歩いてお教えになった。

6:7 そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その際、汚れた霊に対する権能を授け、

6:8 旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、

6:9 ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。

6:10 また、こうも言われた。「どこでも、ある家に入ったら、その土地から旅立つときまで、その家にとどまりなさい。

6:11 しかし、あなたがたを迎え入れず、あなたがたに耳を傾けようともしない所があったら、そこを出ていくとき、彼らへの証しとして足の裏の埃を払い落としなさい。」

6:12 十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した。

 

前田訳1978

6:6b それからまわりの村々をめぐってお教えになった。

6:7 十二人を呼んでふたりずつつかわすことをはじめられた。彼らにけがれた霊を押える権威を与え、

6:8 旅には杖一本のほか何も持たず、パンも袋も帯の中に金も持たず、

6:9 草鞋をはいて、肌着は二枚着ないよう指図された。

6:10 そしていわれた、「どこでもある家に入ったら、その地を去るまでその家にとどまりなさい。

6:11 しかし、ある地で、あなた方を迎えもせず、耳傾けもしなければ、そこを去るとき足の裏のちりを払いなさい、彼らへの証しのために」と。

6:12 十二人は出かけて人々に悔い改めを説いた。

6:13 そして多くの悪霊を追い出し、多くの病人に油をぬっていやした。

 

新改訳1970

6:6b それからイエスは、近くの村々を教えて回られた。

6:7 また、十二弟子を呼び、ふたりずつ遣わし始め、彼らに汚れた霊を追い出す権威をお与えになった。

6:8 また、彼らにこう命じられた。「旅のためには、杖一本のほかは、何も持って行ってはいけません。パンも、袋も、胴巻きに金も持って行ってはいけません。

6:9 くつは、はきなさい。しかし二枚の下着を着てはいけません。」

6:10 また、彼らに言われた。「どこででも一軒の家にはいったら、そこの土地から出て行くまでは、その家にとどまっていなさい。

6:11 もし、あなたがたを受け入れない場所、また、あなたがたに聞こうとしない人々なら、そこから出て行くときに、そこの人々に対する証言として、足の裏のちりを払い落としなさい。」

6:12 こうして十二人が出て行き、悔い改めを説き広め、

6:13 悪霊を多く追い出し、大ぜいの病人に油を塗っていやした。

 

塚本訳1963

6:6b それから村々をぐるぐる回りながら教えられた。

6:7 また(前に選んだ)十二人(の弟子)を呼びよせ、二人ずつ(を一組にして伝道に)派遣することを始められた。そして汚れた霊を支配する全権を授け、

6:8 また旅行には杖一本のほかに、何も──パンも、旅行袋も、帯の中に金も持ってゆかず、

6:9 ただ草鞋をはくことを、また「下着を二枚着るな」と命じられた。

6:10 なお彼らに言われた、「どんな家でも一度入ったら、その土地を立ってゆくまではその家に泊まっておれ。

6:11 しかしある所で、あなた達を歓迎せず、言うことに耳をかたむけないなら、(すぐその土地を出てゆけ。そして)そこを出てゆくとき、(縁を切ったことを)そこの人々に証明するため、足の裏の埃を払いおとせ。」

6:12 そこで十二人は出かけていって、(罪を赦されるための)悔改めを説き、

6:13 多くの悪鬼を追い出し、また油を塗って大勢の病人をなおした。

 

口語訳1955

6:6b それからイエスは、附近の村々を巡りあるいて教えられた。

6:7 また十二弟子を呼び寄せ、ふたりずつつかわすことにして、彼らにけがれた霊を制する権威を与え、

6:8 また旅のために、つえ一本のほかには何も持たないように、パンも、袋も、帯の中に銭も持たず、

6:9 ただわらじをはくだけで、下着も二枚は着ないように命じられた。

6:10 そして彼らに言われた、「どこへ行っても、家にはいったなら、その土地を去るまでは、そこにとどまっていなさい。

6:11 また、あなたがたを迎えず、あなたがたの話を聞きもしない所があったなら、そこから出て行くとき、彼らに対する抗議のしるしに、足の裏のちりを払い落しなさい」。

6:12 そこで、彼らは出て行って、悔改めを宣べ伝え、

6:13 多くの悪霊を追い出し、大ぜいの病人に油をぬっていやした。

 

文語訳1917

"410606bかくて村々を歴巡りて教へ給ふ。"

"410607","また十二弟子を召し、二人づつ遣しはじめ、穢れし靈を制する權威を與へ、"

"410608","かつ旅のために、杖一つの他は、何をも持たず、糧も嚢も帶の中に錢をも持たず、"

"410609","ただ草鞋ばかりをはきて、二つの下衣をも著ざることを命じ給へり。"

"410610","かくて言ひたまふ『何處にても人の家に入らば、その地を去るまで其處に留れ。"

"410611","何地にても汝らを受けず、汝らに聽かずば、其處を出づるとき、證のために足の裏の塵を拂へ』"

"410612","ここに弟子たち出て往きて、悔改むべきことを宣傅へ、"

"410613","多くの惡鬼を逐ひいだし、多くの病める者に油をぬりて醫せり。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 9:35

9:35 それからイエスは町や村をのこらず回りながら、その礼拝堂で教え、御国の福音を説き、またありとあらゆる病気や煩いをなおされた。

 

塚本訳 マタ 10:1-15

10:1 そこで十二人の弟子を呼びよせて、汚れた霊を追い出し、またあらゆる病気、あらゆる煩いをなおす全権を授けられた。

10:2 十二使徒の名はこれである。──まず、ペテロと言われたシモンとその兄弟のアンデレ、それからゼベダイの子ヤコブとその兄弟のヨハネ、

10:3 ピリポとバルトロマイ、トマスと税金取りマタイ、アルパヨの子ヤコブとタダイ、

10:4 熱心党のシモンと(あとで)イエスを売ったイスカリオテのユダ。

10:5 イエスはこの十二人に次のように命じて(伝道に)派遣された。──「(国を離れてはいけない。)異教人の所へ行くな、またサマリヤ人の町に入るな。

10:6 ただ、イスラエルの家のいなくなった羊(だけ)に行け。

10:7 行って、『天の国は近づいた』と説け。

10:8 病人をなおし、死人を生きかえらせ、癩病人を清め、悪鬼を追い出せ。(福音も病気もなおす力も、みな神から)ただで戴いたのだ、ただで与えよ。

10:9 (旅行に支度はいらない。)金貨も銀貨も銅貨も、帯の中に入れてゆくな。

10:10 旅行には旅行袋も、着替えの下着も、靴も、杖も(なんの用意も)いらない。働く者が食べ物をいただくのは当然だから。

10:11 町なり村なりに入ったら、そこで然るべき人を捜して、(その土地を)立ってゆくまではその家に泊まっておれ。

10:12 家に入ったらば、まず平安を祈れ。

10:13 もしその家が(その祈りをうけるのに)ふさわしければ、あなた達の(祈った)平安はかならずその家に臨み、もしふさわしくなければ、その平安はあなた達にもどってくる。(そしてあなた達のものとなるのである。)

10:14 しかし人があなた達を歓迎せず、あなた達の言葉に耳をかたむけないなら、(すぐ)その家なり町なりを(出てゆけ。そして)出てゆくとき、(縁を切った証拠に)足の埃を払いおとせ。

10:15 アーメン、わたしは言う、(最後の)裁きの日には、あの(堕落町)ソドムやゴモラの地の方が、まだその町よりも罰が軽いであろう。

 

塚本訳 ルカ 9:1-6

9:1 それから(前に選んだ)十二人(の弟子)を呼びあつめて、すべての悪鬼を支配し、また病気をなおす力と全権とを授けた上、

9:2 神の国(の福音)を説いたり、病気を直したりするために派遣された。

9:3 彼らに言われた、「旅行には何も──杖も、旅行袋も、パンも、金も持ってゆくな。着替えの下着も持ってはならない。

9:4 ある家に入ったら、(その町を去るまでは)その家に泊まっていて、そこから(次の町へ)立ってゆけ。

9:5 人があなた達を歓迎しないなら、(すぐ)その町を(出てゆけ。そして)出てゆくとき、(縁を切ったことを)そこの人々に証明するため、足の埃を払いおとせ。」

9:6 十二人は出かけていって、村から村へとあるき回りながら、到る所で福音を説き、また病気をなおした。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 マタ 8:4

8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさい。」

 

新共同 マコ 16:17-18

16:17 信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語る。

16:18 手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば治る。」

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ロマ 2:12

2:12 そのわけは、律法なしに罪を犯した者は、また律法なしに滅び、律法のもとで罪を犯した者は、律法によってさばかれる。

 

口語訳 Uコリ7:9-10

7:9 今は喜んでいる。それは、あなたがたが悲しんだからではなく、悲しんで悔い改めるに至ったからである。あなたがたがそのように悲しんだのは、神のみこころに添うたことであって、わたしたちからはなんの損害も受けなかったのである。

7:10 神のみこころに添うた悲しみは、悔いのない救を得させる悔改めに導き、この世の悲しみは死をきたらせる。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 使  8:4

8:4 さて、散って行った人々は、福音を告げ知らせながら巡り歩いた。

 

新共同 使  8:40

8:40 フィリポはアゾトに姿を現した。そして、すべての町を巡りながら福音を告げ知らせ、カイサリアまで行った。

 

新共同 使  13:51

13:51 それで、二人は彼らに対して足の塵を払い落とし、イコニオンに行った。

 

新共同 ヤコ 5:14

5:14 あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 Tテモ4:14

4:14 長老の按手を受けた時、預言によってあなたに与えられて内に持っている恵みの賜物を、軽視してはならない。

 

口語訳 ヤコ 5:14

5:14 あなたがたの中に、病んでいる者があるか。その人は、教会の長老たちを招き、主の御名によって、オリブ油を注いで祈ってもらうがよい。

 

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マルコ6:14−29

ヘロデとヨハネ

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

410614するとへロデ王が〔彼のことを〕耳にした。彼の名前があらわになったからであ

る。そこで、ある人々は言っていた、「洗礼する者ヨハネが死人たちの中から起こされ〔て現れ〕たのだ、だからこそこれらの力が彼の中で働いているのだ」。

410615ほかの者たちは「彼はエリヤだ」と言い、またほかの者たちは「〔かつての大〕預言者の一人のような預言者だ」と言っていた。

410616ヘロデは〔これを〕聞いて〔何度も〕言った、「わしが首を斬り落としたあのヨハネ、あいつが起こされたのだ」。

410617というのも、へロデ自身が、彼兄弟フィリッポスの妻ヘロディアのゆえに、

人を遣わし、ヨハネを逮捕し、彼を獄に縛りつないだのであった。それは、ヘロデ

が彼女を娶ったからである。

410618なぜなら、ヨハネはヘロデに〔くり返し〕言ったため

である、「お前が自分の兄弟の妻を娶るのは、許されることではない」。

410619そこでへロディアは彼を恨み、彼を殺したいと思ったが、できなかった。

410620なぜならば、ヘロデの方が、ヨハネを義しい聖なる人であると見なして彼を恐れ、彼を保護したからである。〔ヘロデは、〕彼の言うことを聞いてどのようにしたらいいかまったくわからなくなりながらも、喜んでその言うことを聞いていた。

410621すると都合の良い日がやって来た。ヘロデが自分の誕生日に宴会を催し、自分の高官たちや、干人隊長たちや、ガリラヤの名士たちを招いたのである。

410622そこで彼の〔妻〕ヘロディアの娘が入ってきて、舞を舞ったが、それがヘロデとその同席の者たちの気に入った。王は少女に言った、「欲しい物は何でもわしに願い出よ。そ

うすればお前にやろう」。

410623そして彼女に〔固く〕誓った、「お前がわしに願い出ることは、たとえそれがわしの王国の半分であっても、お前にやるぞ」。

410624そこで彼女は出て行って、その母に言った、「わたしは何を願い出たらいいの」。すると母は言った、「洗礼する者ヨハネの首よ」。

410625そこで彼女はすぐに急いで中に入って王のもとに行き、願い出て言った、「いますぐに、洗礼者ヨハネの首をお盆の上にのせて、わたしにちょうだい」。

410626そこで王は悲しみにとらわれたが、同席している者たちの前で誓った手前、彼女〔の願い〕を退けようという気にはなれなかった。

410627そこで王はすぐに刑吏を遣わして、ヨハネの首を持って来るように言い付けた。そこで刑吏は去って行き、獄でヨハネの首を斬った。

410628そして、その首を盆にのせて運んで来て少女に与え、少女はそれをその母に与えた。

410629すると、ヨハネの弟子たちはこれを聞いてやって来て、彼の死体を〔引き〕取り、それを墓の中に横たえた。

 

新共同訳1987

6:14 イエスの名が知れ渡ったので、ヘロデ王の耳にも入った。人々は言っていた。「洗礼者ヨハネが死者の中から生き返ったのだ。だから、奇跡を行う力が彼に働いている。」

6:15 そのほかにも、「彼はエリヤだ」と言う人もいれば、「昔の預言者のような預言者だ」と言う人もいた。

6:16 ところが、ヘロデはこれを聞いて、「わたしが首をはねたあのヨハネが、生き返ったのだ」と言った。

6:17 実は、ヘロデは、自分の兄弟フィリポの妻ヘロディアと結婚しており、そのことで人をやってヨハネを捕らえさせ、牢につないでいた。

6:18 ヨハネが、「自分の兄弟の妻と結婚することは、律法で許されていない」とヘロデに言ったからである。

6:19 そこで、ヘロディアはヨハネを恨み、彼を殺そうと思っていたが、できないでいた。

6:20 なぜなら、ヘロデが、ヨハネは正しい聖なる人であることを知って、彼を恐れ、保護し、また、その教えを聞いて非常に当惑しながらも、なお喜んで耳を傾けていたからである。

6:21 ところが、良い機会が訪れた。ヘロデが、自分の誕生日の祝いに高官や将校、ガリラヤの有力者などを招いて宴会を催すと、

6:22 ヘロディアの娘が入って来て踊りをおどり、ヘロデとその客を喜ばせた。そこで、王は少女に、「欲しいものがあれば何でも言いなさい。お前にやろう」と言い、

6:23 更に、「お前が願うなら、この国の半分でもやろう」と固く誓ったのである。

6:24 少女が座を外して、母親に、「何を願いましょうか」と言うと、母親は、「洗礼者ヨハネの首を」と言った。

6:25 早速、少女は大急ぎで王のところに行き、「今すぐに洗礼者ヨハネの首を盆に載せて、いただきとうございます」と願った。

6:26 王は非常に心を痛めたが、誓ったことではあるし、また客の手前、少女の願いを退けたくなかった。

6:27 そこで、王は衛兵を遣わし、ヨハネの首を持って来るようにと命じた。衛兵は出て行き、牢の中でヨハネの首をはね、

6:28 盆に載せて持って来て少女に渡し、少女はそれを母親に渡した。

6:29 ヨハネの弟子たちはこのことを聞き、やって来て、遺体を引き取り、墓に納めた。

 

前田訳1978

6:14 ヘロデ王がそれを聞いた。イエスの名がひろがったのである。人々はいった、「洗礼者ヨハネが死人の中から復活した。それゆえ彼の中に力がはたらいている」と。

6:15 ある人々は「エリヤ」といい、ある人々は「預言者のひとり」といった。

6:16 ヘロデはそれを聞いていった、「わたしが首をはねたあのヨハネが復活した」と。

6:17 このヘロデは使いにヨハネを捕えさせて牢に縛った。それは、彼の兄弟ピリポの妻ヘロデヤをめとったことからである。

6:18 すなわち、ヨハネがヘロデに、「あなたの兄弟の妻をめとるのはよくない」といったのである。

6:19 ヘロデヤは彼をうらんで、殺したく思っていたが、それはできなかった。

6:20 ヘロデがヨハネを正しく聖い人と知り、彼をおそれ、また保護していたのである。ヘロデは彼に話を聞くと大いに戸惑ったが、なおかつよろこんで聞いていた。

6:21 しかし、(ヘロデヤに)よい機会が来た。ヘロデが自分の誕生祝いに自分の高官や千卒長やガリラヤの名士たちを宴会に招いたとき、

6:22 ヘロデヤの娘が座に加わって舞をまい、ヘロデとお客たちをよろこばせた。王は娘にいった、「ほしいものがあればいいなさい、あげるから」と。

6:23 そして彼女に誓った、「ほしければわたしの国の半分までもあげよう」と。

6:24 そこで彼女は出て行って母にいった、「何をお願いしましょうか」と。母はいった、「洗礼者ヨハネの首を」と。

6:25 娘は入るが早いか王のもとに急ぎ、願った、「すぐわたしに下さいまし、洗礼者ヨハネの首を盆にのせて」と。

6:26 王は深く悲しんだが、誓いのためと客の手前とで断わりたくなかった。

6:27 そこですぐ王は衛兵をつかわして首を持って来るよう命じた。衛兵は行って牢の中で首をはねた。

6:28 そして首を盆にのせて持って来て娘に与え、娘はそれを母に与えた。

6:29 ヨハネの弟子たちはそれを聞くと、来てなきがらを引き取って墓に納めた。

 

新改訳1970

6:14 イエスの名が知れ渡ったので、ヘロデ王の耳にもはいった。人々は、「バプテスマのヨハネが死人の中からよみがえったのだ。だから、あんな力が、彼のうちに働いているのだ。」と言っていた。

6:15 別の人々は、「彼はエリヤだ。」と言い、さらに別の人々は、「昔の預言者の中のひとりのような預言者だ。」と言っていた。

6:16 しかし、ヘロデはうわさを聞いて、「私が首をはねたあのヨハネが生き返ったのだ。」と言っていた。

6:17 実は、このヘロデが、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、――ヘロデはこの女を妻としていた。――人をやってヨハネを捕え、牢につないだのであった。

6:18 これは、ヨハネがヘロデに、「あなたが兄弟の妻を自分のものとしていることは不法です。」と言い張ったからである。

6:19 ところが、ヘロデヤはヨハネを恨み、彼を殺したいと思いながら、果たせないでいた。

6:20 それはヘロデが、ヨハネを正しい聖なる人と知って、彼を恐れ、保護を加えていたからである。また、ヘロデはヨハネの教えを聞くとき、非常に当惑しながらも、喜んで耳を傾けていた。

6:21 ところが、良い機会が訪れた。ヘロデがその誕生日に、重臣や、千人隊長や、ガリラヤのおもだった人などを招いて、祝宴を設けたとき、

6:22 ヘロデヤの娘がはいって来て、踊りを踊ったので、ヘロデも列席の人々も喜んだ。そこで王は、この少女に、「何でもほしい物を言いなさい。与えよう。」と言った。

6:23 また、「おまえの望む物なら、私の国の半分でも、与えよう。」と言って、誓った。

6:24 そこで少女は出て行って、「何を願いましょうか。」とその母親に言った。すると母親は、「バプテスマのヨハネの首。」と言った。

6:25 そこで少女はすぐに、大急ぎで王の前に行き、こう言って頼んだ。「今すぐに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せていただきとうございます。」

6:26 王は非常に心を痛めたが、自分の誓いもあり、列席の人々の手前もあって、少女の願いを退けることを好まなかった。

6:27 そこで王は、すぐに護衛兵をやって、ヨハネの首を持って来るように命令した。護衛兵は行って、牢の中でヨハネの首をはね、

6:28 その首を盆に載せて持って来て、少女に渡した。少女は、それを母親に渡した。

6:29 ヨハネの弟子たちは、このことを聞いたので、やって来て、遺体を引き取り、墓に納めたのであった。

 

塚本訳1963

6:14 イエスの噂が高くなったので、ヘロデ(・アンテパス)王の耳にはいった。──「洗礼者ヨハネが死人の中から生きかえったのだ。それだからあんな(不思議な)力が彼の中に働いている」とある人々は言った。

6:15 しかし、「預言者エリヤだ」言う者もあり、「(昔の)普通の預言者のような預言者だ」と言う者もあった。

6:16 しかしヘロデは聞いて、「わたしが首をはねたヨハネ、あれが生きかえったのだ」と言った。

6:17 それにはこういう訳がある。──このヘロデは(前に)その兄弟ピリポの妻ヘロデヤと結婚したことから、ヨハネを捕えさせて牢につないだことがあった。

6:18 ヨハネがヘロデに、「あなたは自分の兄弟の妻を妻にするのはよろしくない」と言ったからである。

6:19 (そのため)ヘロデヤはヨハネを恨んで、殺したいと考えていたが、出来なかった。

6:20 それはヘロデがヨハネを正しい聖なる人と知って、これを恐れ、保護を加えていたからである。ヘロデはヨハネに話を聞くと非常に当惑したが、それでも喜んで聞いていたのである。

6:21 すると(ヘロデヤにとり)好い機会がきた。ヘロデが自分の誕生祝いに、大官、将軍、ガリラヤの名士たちを招待して宴会を催した時、

6:22 ヘロデヤの娘が席に出て舞をまい、ヘロデと列座の人々とを喜ばせたのである。王が少女に言った、「ほしいものがあったら言ってみよ。褒美にやろう。」

6:23 また、「願いとあらば、『国の半分でも』やろう」と誓った。

6:24 少女は出ていって母にきいた、「何を願いましょうか。」「洗礼者ヨハネの首を」と母がこたえた。

6:25 少女は大急ぎですぐ王の前に出て、「洗礼者ヨハネの首を盆にのせてすぐに戴かせてください」と願った。

6:26 王は非常に悲しんだが、客の前で立てた誓いの手前、拒みたくなかった。

6:27 そこで王はすぐヨハネの首を持ってくるように命令して、首斬役をやった。首斬役は行って牢でヨハネの首をはね、

6:28 その首を盆にのせて持ってきて少女に渡し、少女はそれを母に渡した。

6:29 ヨハネの弟子たちはこれを聞くと、来てなきがらを引き取り、墓に納めた。

 

口語訳1955

6:14 さて、イエスの名が知れわたって、ヘロデ王の耳にはいった。ある人々は「バプテスマのヨハネが、死人の中からよみがえってきたのだ。それで、あのような力が彼のうちに働いているのだ」と言い、

6:15 他の人々は「彼はエリヤだ」と言い、また他の人々は「昔の預言者のような預言者だ」と言った。

6:16 ところが、ヘロデはこれを聞いて、「わたしが首を切ったあのヨハネがよみがえったのだ」と言った。

6:17 このヘロデは、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤをめとったが、そのことで、人をつかわし、ヨハネを捕えて獄につないだ。

6:18 それは、ヨハネがヘロデに、「兄弟の妻をめとるのは、よろしくない」と言ったからである。

6:19 そこで、ヘロデヤはヨハネを恨み、彼を殺そうと思っていたが、できないでいた。

6:20 それはヘロデが、ヨハネは正しくて聖なる人であることを知って、彼を恐れ、彼に保護を加え、またその教を聞いて非常に悩みながらも、なお喜んで聞いていたからである。

6:21 ところが、よい機会がきた。ヘロデは自分の誕生日の祝に、高官や将校やガリラヤの重立った人たちを招いて宴会を催したが、

6:22 そこへ、このヘロデヤの娘がはいってきて舞をまい、ヘロデをはじめ列座の人たちを喜ばせた。そこで王はこの少女に「ほしいものはなんでも言いなさい。あなたにあげるから」と言い、

6:23 さらに「ほしければ、この国の半分でもあげよう」と誓って言った。

6:24 そこで少女は座をはずして、母に「何をお願いしましょうか」と尋ねると、母は「バプテスマのヨハネの首を」と答えた。

6:25 するとすぐ、少女は急いで王のところに行って願った、「今すぐに、バプテスマのヨハネの首を盆にのせて、それをいただきとうございます」。

6:26 王は非常に困ったが、いったん誓ったのと、また列座の人たちの手前、少女の願いを退けることを好まなかった。

6:27 そこで、王はすぐに衛兵をつかわし、ヨハネの首を持って来るように命じた。衛兵は出て行き、獄中でヨハネの首を切り、

6:28 盆にのせて持ってきて少女に与え、少女はそれを母にわたした。

6:29 ヨハネの弟子たちはこのことを聞き、その死体を引き取りにきて、墓に納めた。

 

文語訳1917

"410614","かくてイエスの名顯れたれば、ヘロデ王ききて言ふ『バプテスマのヨハネ死人の中より甦へりたり。この故に此等の能力その中に働くなり』"

"410615","或人は『エリヤなり』といひ、或人は『預言者、いにしへの預言者のごとき者なり』といふ。"

"410616","ヘロデ聞きて言ふ『わが首斬りしヨハネ、かれ甦へりたるなり』"

"410617","ヘロデ先にその娶りたる己が兄弟ピリポの妻ヘロデヤの爲に、みづから人を遣し、ヨハネを捕へて獄に繋げり。"

"410618","ヨハネ、ヘロデに『その兄弟の妻を納るるは宣しからず』と言へるに因る。"

"410619","ヘロデヤ、ヨハネを怨みて殺さんと思へど能はず。"

"410620","それはヘロデ、ヨハネの義にして聖なる人たるを知りて、之を畏れ、之を護り、且つその教をききて、大に惱みつつも、なほ喜びて聽きたる故なり。"

"410621","然るに機よき日來れり。ヘロデ己が誕生日に、大臣・將校・ガリラヤの貴人たちを招きて饗宴せしに、"

"410622","かのヘロデヤの娘いり來りて、舞をまひ、ヘロデと其の席に列れる者とを喜ばしむ。王、少女に言ふ『何にても欲しく思ふものを求めよ、我あたへん』"

"410623","また誓ひて言ふ『なんぢ求めば、我が國の半までも與へん』"

"410624","娘いでて母にいふ『何を求むべきか』母いふ『バプテスマのヨハネの首を』"

"410625","娘ただちに急ぎて王の許に入りきたり、求めて言ふ『ねがはくは、バプテスマのヨハネの首を盆に載せて速かに賜はれ』"

"410626","王いたく憂ひたれど、その誓と席に在る者とに對して拒むことを好まず、"

"410627","直ちに衞兵を遣し、之にヨハネの首を持ち來ることを命ず、衞兵ゆきて、獄にてヨハネを首斬り、"

"410628","その首を盆にのせ、持ち來りて少女に與ふ、少女これを母に與ふ。"

"410629","ヨハネの弟子たち聞きて來り、その屍體を取りて墓に納めたり。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 14:1-12

14:1 そのころ、イエスの評判が領主ヘロデ・アンテパスの耳にはいった。

14:2 「これは洗礼者ヨハネにちがいない。あれが死人の中から生きかえったのだ、それだからあんな(不思議な)力が彼の中に働いている」とヘロデは家来に言った。

14:3 それにはこういう訳がある。──ヘロデは(前に)その兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことから、ヨハネを捕らえ、しばって牢に入れたことがあった。

14:4 ヨハネがヘロデに、「あなたはあの婦人を妻にするのはよろしくない」と言ったからである。

14:5 ヘロデではヨハネを殺したいと考えたが、民衆はヨハネを預言者と思っていたので、彼ら(が騒ぎ出すの)を恐れた。

14:6 ところでヘロデでの誕生祝いがあったとき、ヘロデヤの娘が満座の中で舞をまい、ヘロデを喜ばせた。

14:7 そのためヘロデは娘に、願うものはなんでもやろう、と誓いまで立てて約束した。

14:8 娘は母の入り知恵で、「洗礼者ヨハネの首を盆にのせて、今ここに戴きます」と言う。

14:9 王は悲しんだが、列座の人々の前で立てた誓いの手前、それを与えるように命じ、

14:10 人をやって牢でヨハネの首をはねさせた。

14:11 首は盆にのせて持ってきて少女に渡され、少女は母に持っていった。

14:12 ヨハネの弟子たちは来てなきがらを引き取って葬り、行ってイエスに報告した。

 

塚本訳 ルカ 9:7-9

9:7 これは一切の出来事が領主ヘロデの耳にはいると、彼はすっかり不安になった。ある人は(イエスのことを洗礼者)ヨハネが死人の中から生きかえったのだと言い、

9:8 ある人は(預言者)エリヤが現われたと言い、またほかの人は、昔のある預言者が生き返ったのだと言ったからである。

9:9 しかしヘロデは言った、「ヨハネは(確かに)わたしが首をはねた。だが、こんな噂を聞くその男はそもそも何者だろう。」彼はイエスに会いたいと思った。

 

塚本訳 ルカ 3:19-20

3:19 ところが領主ヘロデでは、その兄弟(ピリポ)の妻ヘロデヤ(との結婚)のことについて、また自分の行ったすべての悪事について、ヨハネから非難されたので、

3:20 ヨハネを牢に閉じこめ、(これまでの)ありとあらゆる悪事に、もう一つこの悪事をつけたした。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 マタ 21:11

21:11 そこで群衆は、「この方は、ガリラヤのナザレから出た預言者イエスだ」と言った。

 

新共同 ルカ 3:1

3:1 皇帝ティベリウスの治世の第十五年、ポンティオ・ピラトがユダヤの総督、ヘロデがガリラヤの領主、その兄弟フィリポがイトラヤとトラコン地方の領主、リサニアがアビレネの領主、

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

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(日)新共同訳1987 の引照

新共同 ヘブ 2:4

2:4 更に神もまた、しるし、不思議な業、さまざまな奇跡、聖霊の賜物を御心に従って分け与えて、証ししておられます。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マルコ6:30−44

十二人帰る・五千人のパン

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

410630さて、遣わされた者たちはイエスのもとに集まる。そして、自分たちがなし、また教えたすべてのことを彼に報告した。

410631そこで彼は彼らに言う、「あなたたちだけで荒涼としたところに行き、少し休みなさい」。というのも、人の出入りが多く、彼らは食事する間もなかったからである。

410632そこで彼らは舟に乗って、荒涼としたところに彼らだけで行った。

410633すると人々は、彼らが去つて行くのを目にしたが、〔彼らがどこへ行くのか〕多くの者たちにはわかったので、すべての町々から徒歩でそこへいっせいに駆けつけ、彼らより早く〔そこへ〕着いた。

410634さて、イエスは〔舟から〕出て来ると、多くの群衆を目にした。そこで、彼らに対して腸のちぎれる想いに駆られた。なぜならば、彼らは牧人のない羊のようだったからである。そこで彼は彼らに対して、さまざまに教え始めた。

410635さて、すでに時も遅くなった頃、彼の弟子たちが彼のもとにやって来て言った、「ここは荒涼としたところで、もはや時も遅くなっています。

410636彼らを解散させて下さい、そうすれば彼らはまわりの里や村々に行き、何か自分たちの食べるものを買ってくるでしよう」。