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マタイ12:1−8

安息日に穂を摘む

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

401201その頃、イエスは安息日に麦畑を通った。すると彼の弟子たちは、空腹を覚えたので、穂を摘んで食べ始めた。

401202しかし、ファリサイ人(びと)たちがこれを見て、彼に言った、「見よ、お前の弟子たちは安息日になすことが許されていないことをしている」。

401203しかし彼は彼らに言った、「お前たちは、ダビデと、彼と共にいた者たちとが飢えた時何をしたか、読んだことがないのか。

401204つまり、彼は神の家に入り、ただ祭司たちの外は、彼にも彼と共にいた者たちにも食べることを許されていなかった供えのパンを、彼らは食べたのだ。

401205あるいは、安息日に神殿にいる祭司たちは、安息日を破っても罪がないことを、お前たちは律法で読んだことがないのか。

401206しかし私はお前たちに言う、神殿より大いなるものがここに存在する。

401207もしお前たちが、私の望むのは憐れみであって、犠牲ではない〔という言葉〕が何を意味しているかわかったならば、罪のない者たちを断罪なぞしなかったであろうに。

401208なぜなら、人の子は安息日の主(ぬし)だからである。

 

新共同訳1987

12:1 そのころ、ある安息日にイエスは麦畑を通られた。弟子たちは空腹になったので、麦の穂を摘んで食べ始めた。

12:2 ファリサイ派の人々がこれを見て、イエスに、「御覧なさい。あなたの弟子たちは、安息日にしてはならないことをしている」と言った。

12:3 そこで、イエスは言われた。「ダビデが自分も供の者たちも空腹だったときに何をしたか、読んだことがないのか。

12:4 神の家に入り、ただ祭司のほかには、自分も供の者たちも食べてはならない供えのパンを食べたではないか。

12:5 安息日に神殿にいる祭司は、安息日の掟を破っても罪にならない、と律法にあるのを読んだことがないのか。

12:6 言っておくが、神殿よりも偉大なものがここにある。

12:7 もし、『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』という言葉の意味を知っていれば、あなたたちは罪もない人たちをとがめなかったであろう。

12:8 人の子は安息日の主なのである。」

 

前田訳1978

12:1 そのころイエスは安息日に麦畑を通り抜けられた。弟子たちはひもじかったので麦穂を摘んで食べはじめた。

12:2 それを見てパリサイ人が彼にいった、「あのように、あなたの弟子たちは安息日にしてならぬことをしています」と。

12:3 イエスはいわれた、「ダビデとお伴がひもじかったとき何をしたか読まなかったのか。

12:4 どうして彼は神の家に入って供えのパンを食べたか、それは祭司だけは別として、ダビデにもお伴にもゆるされぬことであったのに。

12:5 律法で読まなかったか、祭司は宮で安息日を犯しても罪に問われないことを。

12:6 わたしはいうが、宮以上のものがここにいる。

12:7 もしあなたが、わが欲するはあわれみでいけにえでない、が何のことか知っていたら、罪のないものを責めなかったろう。

12:8 人の子は安息日の主であるから」と。

 

新改訳1970

12:1 そのころ、イエスは、安息日に麦畑を通られた。弟子たちはひもじくなったので、穂を摘んで食べ始めた。

12:2 すると、パリサイ人たちがそれを見つけて、イエスに言った。「ご覧なさい。あなたの弟子たちが、安息日にしてはならないことをしています。」

12:3 しかし、イエスは言われた。「ダビデとその連れの者たちが、ひもじかったときに、ダビデが何をしたか、読まなかったのですか。

12:4 神の家にはいって、祭司のほかは自分も供の者たちも食べてはならない供えのパンを食べました。

12:5 また、安息日に宮にいる祭司たちは安息日の神聖を冒しても罪にならないということを、律法で読んだことはないのですか。

12:6 あなたがたに言いますが、ここに宮より大きな者がいるのです。

12:7 『わたしはあわれみは好むが、いけにえは好まない。』ということがどういう意味かを知っていたら、あなたがたは、罪のない者たちを罪に定めはしなかったでしょう。

12:8 人の子は安息日の主です。」

 

塚本訳1963

12:1 そのころ、ある安息日にイエスは麦畑の中を通られた。弟子たちは空腹を覚えたので、穂を摘んで食べ始めた。

12:2 パリサイ人が見てイエスに言った、「あなたの弟子は、あんな、安息日にしてはならぬことをしている。」

12:3 イエスが言われた、「あなた達は、ダビデ(王)と供の者とが空腹の時に何をしたか、(聖書で)読んだことがないのか。

12:4 ──彼が神の家に入って、ただ祭司のほかはだれも、自分も供の者も食べてはならない『供えのパンを』(彼らと)食べたことを。

12:5 また、祭司は安息日に宮で(いろいろな務めをして)安息日を犯しても罪にならぬことを、律法で読んだことがないのか。

12:6 わたしは言う、(ダビデ王よりも、祭司よりも、)宮よりも大きい者が(今)ここにいる。

12:7 もしあなた達に、『わたしは憐れみを好み、犠牲を好まない』という(神の言葉の)意味がわかっていたなら、罪もないこの人たちを(安息日違犯だと言って)咎め立てしなかったであろうに。

12:8 (わたしの弟子たちに罪はない。)人の子(わたし)は安息日の主人であるから。」

 

口語訳1955

12:1 そのころ、ある安息日に、イエスは麦畑の中を通られた。すると弟子たちは、空腹であったので、穂を摘んで食べはじめた。

12:2 パリサイ人たちがこれを見て、イエスに言った、「ごらんなさい、あなたの弟子たちが、安息日にしてはならないことをしています」。

12:3 そこでイエスは彼らに言われた、「あなたがたは、ダビデとその供の者たちとが飢えたとき、ダビデが何をしたか読んだことがないのか。

12:4 すなわち、神の家にはいって、祭司たちのほか、自分も供の者たちも食べてはならぬ供えのパンを食べたのである。

12:5 また、安息日に宮仕えをしている祭司たちは安息日を破っても罪にはならないことを、律法で読んだことがないのか。

12:6 あなたがたに言っておく。宮よりも大いなる者がここにいる。

12:7 『わたしが好むのは、あわれみであって、いけにえではない』とはどういう意味か知っていたなら、あなたがたは罪のない者をとがめなかったであろう。

12:8 人の子は安息日の主である」。

 

文語訳1917

"401201","その頃イエス安息日に麥畠をとほり給ひしに、弟子たち飢ゑて穂を摘み、食ひ始めたるを、"

"401202","パリサイ人見てイエスに言ふ『視よ、なんぢの弟子は安息日に爲まじき事をなす』"

"401203","彼らに言ひ給ふ『ダビデがその伴へる人々とともに飢ゑしとき、爲しし事を讀まぬか。"

"401204","即ち神の家に入りて、祭司のほかは、己もその伴へる人々も食ふまじき供のパンを食へり。"

"401205","また安息日に祭司らは宮の内にて安息日を犯せども、罪なきことを律法にて讀まぬか。"

"401206","われ汝らに告ぐ、宮より大なる者ここに在り。"

"401207","「われ憐憫を好みて犠牲を好まず」とは、如何なる意かを汝ら知りたらんには、罪なき者を罪せざりしならん。"

"401208","それ人の子は安息日の主たるなり』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 2:23-28

2:23 ある安息日に麦畑の中を通られたときのこと、弟子たちが(空腹を覚えて)歩きながら穂を摘み始めた。

2:24 パリサイ人がイエスに言った、「なぜあの人たちは、あんな、安息日にしてはならぬことをするのか。」

2:25 イエスが言われるには、「あなた達は、ダビデ(王)が自分も供の者も食べるものがなくて空腹の時に何をしたか、(まだ聖書で)読んだことがないのか。

2:26 ──彼が大祭司アビアタルの時、神の家に入って、祭司のほかだれも食べてはならない、『供えのパンを』食べ、供をしている者にもわけてやったことを。」

2:27 また彼らに言われた、「安息日は人のためで、人が安息日のためにあるのではない。

2:28 だから人の子(わたし)はまた安息日の主人である。」

 

塚本訳 ルカ 6:1-5

6:1 ある安息日に麦畑の中を通られたときのこと、弟子たちが(空腹を覚えて)穂を摘み、手でもんで食べていた。

6:2 パリサイ人が言った、「なぜあなた達は、安息日にしてはならぬことをするのか。」

6:3 イエスが答えて言われた、「あなた達は、ダビデ(王)が自分も供をしている者も空腹の時にしたことを、(聖書で)読んだことすらないのか。

6:4 ──彼が神の家に入って、ただ祭司のほかはだれも食べてはならない『供えのパンを』取って食べ、供の者にわけてやったことを。」

6:5 また彼らに言われた、「人の子(わたし)は安息日の主人である。」

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

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(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

口語訳 Tコリ16:2

16:2 一週の初めの日ごとに、あなたがたはそれぞれ、いくらでも収入に応じて手もとにたくわえておき、わたしが着いた時になって初めて集めることのないようにしなさい。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

新共同 ヘブ 9:2

9:2 すなわち、第一の幕屋が設けられ、その中には燭台、机、そして供え物のパンが置かれていました。この幕屋が聖所と呼ばれるものです。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

口語訳 使  15:10

15:10 しかるに、諸君はなぜ、今われわれの先祖もわれわれ自身も、負いきれなかったくびきをあの弟子たちの首にかけて、神を試みるのか。

 

口語訳 ガラ 5:1

5:1 自由を得させるために、キリストはわたしたちを解放して下さったのである。だから、堅く立って、二度と奴隷のくびきにつながれてはならない。

 

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マタイ12:9−14

手なえ

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

401209そして彼はそこを去って、彼らの会堂に入った。

401210すると見よ、片手の萎えた一人の人がいた。そこで人々は、イエスにたずねて言った、「安息日に癒すのは許されているのですか」。彼を訴えるためである。

401211しかし彼は彼らに言った、「あなたたちのうち、誰が、一匹の羊を持っていて、その羊が安息日に溝に落ちてしまったら、それをつかんで〔救い〕上げない者があろうか。

401212そうであれば、人間はどれほど羊に優っているであろうか。したがって、安息日にも善をなすことは許されているのだ」。

401213そのあと、彼はその人に言う、「あなたの手を伸ばしなさい」。そして彼が〔手を〕伸ばすと、〔その手は〕元通りにされ、もう一方の手と同じように健やかになった。

401214しかしファリサイ派の者たちは出て行き、どのようにしてイエスを亡き者にしようかと、イエスに対する協議をし始めた。

 

新共同訳1987

12:9 イエスはそこを去って、会堂にお入りになった。

12:10 すると、片手の萎えた人がいた。人々はイエスを訴えようと思って、「安息日に病気を治すのは、律法で許されていますか」と尋ねた。

12:11 そこで、イエスは言われた。「あなたたちのうち、だれか羊を一匹持っていて、それが安息日に穴に落ちた場合、手で引き上げてやらない者がいるだろうか。

12:12 人間は羊よりもはるかに大切なものだ。だから、安息日に善いことをするのは許されている。」

12:13 そしてその人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、もう一方の手のように元どおり良くなった。

12:14 ファリサイ派の人々は出て行き、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。

 

前田訳1978

12:9 そこから移って彼らの会堂に入られた。

12:10 すると見よ、片手のなえた人がいた。彼らは問うた、「安息日にいやしがゆるされますか」と。彼を訴えるための問いであった。

12:11 彼はいわれた、「あなた方のだれかが羊を一匹持っていて、それが安息日に穴に落ちれば、それを捕えて引きあげないか。

12:12 人が羊に勝ることはいかほどか。それゆえ安息日にいいことをして結構」と。

12:13 そこでその人にいわれる、「手をお伸ばし」と。彼は伸ばした。それはいま一方の手のようによくなった。

12:14 パリサイ人は外へ出て、彼をなきものにする相談をした。

 

新改訳1970

12:9 イエスはそこを去って、会堂にはいられた。

12:10 そこに片手のなえた人がいた。そこで、彼らはイエスに質問して、「安息日にいやすことは正しいことでしょうか。」と言った。これはイエスを訴えるためであった。

12:11 イエスは彼らに言われた。「あなたがたのうち、だれかが一匹の羊を持っていて、もしその羊が安息日に穴に落ちたら、それを引き上げてやらないでしょうか。

12:12 人間は羊より、はるかに値うちのあるものでしょう。それなら、安息日に良いことをすることは、正しいのです。」

12:13 それから、イエスはその人に、「手を伸ばしなさい。」と言われた。彼が手を伸ばすと、手は直って、もう一方の手と同じようになった。

12:14 パリサイ人は出て行って、どのようにしてイエスを滅ぼそうかと相談した。

 

塚本訳1963

12:9 そこを去って、(ある安息日に)礼拝堂に入られた。

12:10 するとそこに、片手のなえた人がいた。(パリサイ派の)人々がイエスに、「安息日に病気をなおすことは正しいだろうか」と尋ねた。イエスを訴え出る(口実を見つける)ためであった。

12:11 彼らにこたえられた、「あなた達のうちには羊を一匹持っていて、もしそれが安息日に穴に落ち込めば、引っぱり上げてやらない者がだれかあるだろうか。

12:12 ところで、人間は羊よりもどれだけ大切だか知れない。だから安息日に良いことをするのは正しい。」

12:13 それからその人に言われる、「手をのばせ。」のばすと直って、片方の手のようによくなった。

12:14 パリサイ人たちは出ていって、イエスを殺すことを決議した。

 

口語訳1955

12:9 イエスはそこを去って、彼らの会堂にはいられた。

12:10 すると、そのとき、片手のなえた人がいた。人々はイエスを訴えようと思って、「安息日に人をいやしても、さしつかえないか」と尋ねた。

12:11 イエスは彼らに言われた、「あなたがたのうちに、一匹の羊を持っている人があるとして、もしそれが安息日に穴に落ちこんだなら、手をかけて引き上げてやらないだろうか。

12:12 人は羊よりも、はるかにすぐれているではないか。だから、安息日に良いことをするのは、正しいことである」。

12:13 そしてイエスはその人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。そこで手を伸ばすと、ほかの手のように良くなった。

12:14 パリサイ人たちは出て行って、なんとかしてイエスを殺そうと相談した。

 

文語訳1917

"401209","イエス此處を去りて、彼らの會堂に入り給ひしに、"

"401210","視よ、片手なえたる人あり。人々イエスを訴へんと思ひ、問ひていふ『安息日に人を醫すことは善きか』"

"401211","彼らに、言ひたまふ『汝等のうち一匹の羊をもてる者あらんに、もし安息日に穴に陥らば、之を取りあげぬか。"

"401212","人は羊より優るること如何ばかりぞ。さらば安息日に善をなすは可し』"

"401213","ここにかの人に言ひ給ふ『なんぢの手を伸べよ』かれ伸べたれば、他の手のごとく癒ゆ。"

"401214","パリサイ人いでていかにしてかイエスを亡さんと議る。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 3:1-6

3:1 ふたたび(ある安息日に)礼拝堂に入られると、そこに片手のなえている人がいた。

3:2 (パリサイ派の)人々がイエスは安息日にこの人をなおされるかどうかと、ひそかに様子をうかがっていた。訴え出る(口実を見つける)ためであった。

3:3 イエスは(それと知って)、手のなえた人に「立って真中に出てこい」と言っておいて、

3:4 彼らに言われる、「安息日には、善いことをするのと悪いことをするのと、命を救うのと殺すのと、どちらが正しいか。」彼らは黙っていた。

3:5 するとイエスは怒気をふくんで人々を見まわし、彼らの心の頑ななのをふかく悲しんで、その人に言われる、「手をのばせ。」のばすと手が直った。

3:6 パリサイ人たちは出ていって、すぐヘロデ党の者と、イエスを殺す相談をはじめた。

 

塚本訳 ルカ 6:6-11

6:6 またほかの安息日に、礼拝堂に入って教えられた。するとそこに一人の人がいて、右手がなえていた。

6:7 聖書学者とパリサイ人たちが、イエスは安息日になおされるかどうかと、ひそかに様子をうかがっていた。訴え出る口実を見つけるためであった。

6:8 イエスは彼らの考えを知って、手のなえた男に「立って真中に出てこい」と言われると、立ち上がって出てきた。

6:9 イエスが彼らに言われた、「尋ねるが、安息日には、善いことをするのと悪いことをするのと、命を救うのと、滅ぼすのと、どちらが正しいだろうか。」

6:10 そして一同を見まわして、その人に言われた、「手をのばせ。」その通りにすると、手が直った。

6:11 彼らは狂わんばかりに怒って、イエスをどうしょうかと話し合った。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

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(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

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(日)新共同訳1987 の引照

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マタイ12:15−21

イエスの伝道法

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

401215しかし、イエスは〔これを〕知って、そこから退いた。すると多くの人々[の群]が彼に従ってきた。そこで彼は彼らすべてを癒した。

401216そして彼は、彼をあからさまにしないよう、彼らに厳しく命じた。

401217これは預言者イザヤを通して語られたことが満たされるためであった、すなわち、

401218見よ、私の選んだわが僕、

   わが愛する者、わが心にかなった者。

   私は、わが霊を彼の上に置こう、

彼は、異邦人たちにさばきを告げるであろう。

401219彼は争わず、叫ばず、

   通りで彼の声を聞く者は、一人もいないであろう。

401220彼は、傷つけられた葦を砕くことなく、

   燃え残る燈火の芯を、消すこともないであろう、

   彼がそのさばきを勝利に導くまでは。

401221そして異邦人たちは、彼の名に望みを置くであろう。

 

新共同訳1987

12:15 イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。大勢の群衆が従った。イエスは皆の病気をいやして、

12:16 御自分のことを言いふらさないようにと戒められた。

12:17 それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。

12:18 「見よ、わたしの選んだ僕。わたしの心に適った愛する者。この僕にわたしの霊を授ける。彼は異邦人に正義を知らせる。

12:19 彼は争わず、叫ばず、/その声を聞く者は大通りにはいない。

12:20 正義を勝利に導くまで、/彼は傷ついた葦を折らず、/くすぶる灯心を消さない。

12:21 異邦人は彼の名に望みをかける。」

 

前田訳1978

12:15 イエスはそれを知って立ち去られた。彼に従った人々は多く、彼はそのすべてをいやされた。

12:16 そして彼のことを公にせぬよういましめられた。

12:17 これは預言者イザヤのことばが成就するためであった。いわく、

12:18 「見よ、わがえらびの僕、わが心よろこぶいとしのもの、わが霊を彼に置こう。彼は諸国民に裁きを告げよう。

12:19 彼は争いも叫びもせず、だれも通りで彼の声を聞くまい。

12:20 そこなわれた葦を彼は折らず、くすぶる燈心を消しもすまい、裁きを勝利に導くまでは。

12:21 諸国民は彼の名に望みをかけよう」と。

 

新改訳1970

12:15 イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。すると多くの人がついて来たので、彼らをみないやし、

12:16 そして、ご自分のことを人々に知らせないようにと、彼らを戒められた。

12:17 これは、預言者イザヤを通して言われた事が成就するためであった。

12:18 「これぞ、わたしの選んだわたしのしもべ、わたしの心の喜ぶわたしの愛する者。わたしは彼の上にわたしの霊を置き、彼は異邦人に公義を宣べる。

12:19 争うこともなく、叫ぶこともせず、大路でその声を聞く者もない。

12:20 彼はいたんだ葦を折ることもなく、くすぶる燈心を消すこともない、公義を勝利に導くまでは。

12:21 異邦人は彼の名に望みをかける。」

 

塚本訳1963

12:15 イエスはそれと知って、そこを立ちのかれた。すると大勢の者がついて来たので、一人のこらずその病気をなおして、

12:16 自分のことを世間に知らせるなと戒められた。

12:17 預言者イザヤをもって言われた言葉が成就するためであった。──

12:18 『これがわたしの選んだ僕、心にかなったわたしの最愛の者。わたしは彼にわたしの霊を与え、彼は異教人に(わたしの)正義を告げる。

12:19 彼は争わず、叫ばず、大通りにその声を聞く者もあるまい。

12:20 傷ついた葦を彼は折らず、くすぶる燈心を消さない、(わたしの)正義に勝利を得させるまでは。

12:21 異教人は彼に望みをかけるであろう。』

 

口語訳1955

12:15 イエスはこれを知って、そこを去って行かれた。ところが多くの人々がついてきたので、彼らを皆いやし、

12:16 そして自分のことを人々にあらわさないようにと、彼らを戒められた。

12:17 これは預言者イザヤの言った言葉が、成就するためである、

12:18 「見よ、わたしが選んだ僕、わたしの心にかなう、愛する者。わたしは彼にわたしの霊を授け、そして彼は正義を異邦人に宣べ伝えるであろう。

12:19 彼は争わず、叫ばず、またその声を大路で聞く者はない。

12:20 彼が正義に勝ちを得させる時まで、いためられた葦を折ることがなく、煙っている燈心を消すこともない。

12:21 異邦人は彼の名に望みを置くであろう」。

 

文語訳1917

"401215","イエス之を知りて此處を去りたまふ。多くの人したがひ來りたれば、ことごとく之を醫し、"

"401216","かつ我を人に知らすなと戒め給へり。"

"401217","これ預言者イザヤによりて云はれたる言の成就せんためなり。曰く、"

"401218","『視よ、わが選びたる我が僕、わが心の悦ぶ我が愛しむ者、我わが靈を彼に與へん、彼は異邦人に正義を告げ示さん。"

"401219","彼は爭はず、叫ばず、その聲を大路にて聞く者なからん。"

"401220","正義をして勝ち遂げしむるまでは、傷へる葦を折ることなく、煙れる亞麻を消すことなからん。"

"401221","異邦人も彼の名に望をおかん』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 3:7-12

3:7 イエスが弟子たちを連れて湖の方へ立ちのかれると、ガリラヤから来た大勢の人の群がついて行った。またユダヤ、

3:8 ことにエルサレムから、イドマヤや、ヨルダン川の向こう(のペレヤ)や、(遠く)ツロ、シドンあたりから(までも)、大勢の人の群が彼の所にあつまって来た。しておられることをみな、聞いたからである。

3:9 イエスは自分のために小舟を一艘用意しておくようにと、弟子たちに言いつけられた。群衆に押しつぶされないためであった。

3:10 大勢の者をなおされたので、病気になやむ者がみな彼にさわろうとして、どっと押し寄せたのである。

3:11 また汚れた霊どもはイエスを見ると、その前にひれ伏して、「あなたは神の子だ」と叫ぶのであった。

3:12 イエスは自分のことを世間に知らせるなと、きびしく戒められた。

 

塚本訳 ルカ 6:17-19

6:17 イエスはこの人々を連れて(山を)下り、平らな所にお立ちになった。大勢の弟子の群と、ユダヤ全国、ことにエルサレム、また(遠く)ツロ、シドンの沿岸から来た大勢の民衆の群も、

6:18 教えを聞き、また病気を直していただこうとして、そこにいた。汚れた霊になやまされていた者もなおされた。

6:19 群衆が皆、なんとかしてイエスにさわろうとした。彼から力が出て、一人のこらず直したからである。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

新共同 使  3:26

3:26 それで、神は御自分の僕を立て、まず、あなたがたのもとに遣わしてくださったのです。それは、あなたがた一人一人を悪から離れさせ、その祝福にあずからせるためでした。」

 

新共同 マタ 3:17

3:17 そのとき、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と言う声が、天から聞こえた。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

口語訳 ピリ 2:6-7

2:6 キリストは、神のかたちであられたが、神と等しくあることを固守すべき事とは思わず、

2:7 かえって、おのれをむなしうして僕のかたちをとり、人間の姿になられた。その有様は人と異ならず、

 

口語訳 ロマ 15:12-13

15:12 またイザヤは言っている、/「エッサイの根から芽が出て、/異邦人を治めるために立ち上がる者が来る。異邦人は彼に望みをおくであろう」。

15:13 どうか、望みの神が、信仰から来るあらゆる喜びと平安とを、あなたがたに満たし、聖霊の力によって、あなたがたを、望みにあふれさせて下さるように。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

新共同 ピリ 2:7

2:7 かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、

 

新共同 ロマ 15:12

15:12 また、イザヤはこう言っています。「エッサイの根から芽が現れ、/異邦人を治めるために立ち上がる。異邦人は彼に望みをかける。」

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マタイ12:22−32

ベルゼブル問答

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

401222そのあと、彼のもとに悪霊に憑かれた者で、目が見えず、口が利けなかった者は、話したり、見たりできるようになった。

401223そこですべての群集は正気を失うほど驚き、言い始めた、「これはダビデの子ではないだろうか」。

401224しかしファリサイ人たちは、〔これを〕聞いて言った、「こいつが悪霊どもを追い出しているのは、ほかでもない、悪霊どもの首領のベエルゼブル自身によってやっているのだ」。

401225しかしイエスは彼らの思いを知って、彼らに言った、「自らに刃向かって分裂している王国はことごとく荒廃する。また、自らに刃向かって分裂している町あるいは家は、一つとして立ち行かないであろう。

401226また、もしサタンがサタンを追い出すなら、自らに敵対して分裂したことになる。ならばその王国はどうやって立ち行くであろうか。

401227また、もし私がベエルゼブルによって悪霊どもを追い出しているのなら、お前たちの息子たちは何によって〔悪霊どもを〕追い出しているのか。このゆえに彼ら自身がお前たちのさばき手になるであろう。

401228しかし、もしこの私が神の霊によって悪霊どもを追い出しているのなら、神の王国はお前たちの上にまさに到来したのである。

401229あるいは、人は強い者をまず縛り上げずには、どうして彼の家に入り、またその家財道具を略奪できようか。〔彼を縛ってから、〕そのあとで彼の家を略奪するであろう。

401230私と共にいない者は、私に敵対する者である。また、私と共に集めない者は、散らす者である。

401231このゆえに、私はお前たちに言う、人間たちには、すべての罪も冒瀆も赦されるであろう。しかし霊〔へ〕の冒瀆はゆるされないであろう。

401232また、人の子に敵対して言葉を語る者は、赦されるであろう。しかし、聖霊に敵対して〔言葉を〕語る者は、この世でも、また来るべき世でも赦されないであろう。

 

新共同訳1987

12:22 そのとき、悪霊に取りつかれて目が見えず口の利けない人が、イエスのところに連れられて来て、イエスがいやされると、ものが言え、目が見えるようになった。

12:23 群衆は皆驚いて、「この人はダビデの子ではないだろうか」と言った。

12:24 しかし、ファリサイ派の人々はこれを聞き、「悪霊の頭ベルゼブルの力によらなければ、この者は悪霊を追い出せはしない」と言った。

12:25 イエスは、彼らの考えを見抜いて言われた。「どんな国でも内輪で争えば、荒れ果ててしまい、どんな町でも家でも、内輪で争えば成り立って行かない。

12:26 サタンがサタンを追い出せば、それは内輪もめだ。そんなふうでは、どうしてその国が成り立って行くだろうか。

12:27 わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あなたたちの仲間は何の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者となる。

12:28 しかし、わたしが神の霊で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ。

12:29 また、まず強い人を縛り上げなければ、どうしてその家に押し入って、家財道具を奪い取ることができるだろうか。まず縛ってから、その家を略奪するものだ。

12:30 わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に集めない者は散らしている。

12:31 だから、言っておく。人が犯す罪や冒涜は、どんなものでも赦されるが、“霊”に対する冒涜は赦されない。

12:32 人の子に言い逆らう者は赦される。しかし、聖霊に言い逆らう者は、この世でも後の世でも赦されることがない。」

 

前田訳1978

12:22 そのとき目しいで唖者の悪霊つきが連れられて来たので、それをなおされると、唖者が口をきき、目が見えた。

12:23 群衆はみなおどろいていった、「これはダビデの子ではないか」と。

12:24 しかし、パリサイ人はそれを聞いていった、「悪霊の頭ベルゼブルに頼らずにこの人が悪霊を追い出せるはずはない」と。

12:25 彼らの考えを見抜いていわれた、「内輪もめする王国はすべて滅び、内輪もめする町や家もすべて立たない。

12:26 もし悪魔が悪魔を追い出すなら、内輪もめしているから、どうしてその王国は立ちゆこう。

12:27 もしわたしがベルゼブルによって悪霊を追い出すなら、あなたがたの子らは何によって追い出すか。それゆえ彼らこそあなた方の裁き人になろう。

12:28 もしわたしが神の霊によって悪霊を追い出す(という)なら、神の国はあなた方にのぞんでいる。

12:29 強いものの家に入ってその持ちものを奪うにはまず強いものをしばらねばならない。しばってからその家をかすめる。

12:30 わたしといっしょでないものはわたしに反対し、わたしとともに集めぬものは散らす。

12:31 それゆえいうが、人の罪やけがしはすべてゆるされようが、霊をけがすのはゆるされない。

12:32 人の子にさからうことをいってもゆるされようが、聖霊にさからうことをいえばこの世でも来世でもゆるされない。

 

新改訳1970

12:22 そのとき、悪霊につかれた、目も見えず、口もきけない人が連れて来られた。イエスが彼をいやされたので、そのおしはものを言い、目も見えるようになった。

12:23 群衆はみな驚いて言った。「この人は、ダビデの子なのだろうか。」

12:24 これを聞いたパリサイ人は言った。「この人は、ただ悪霊どものかしらベルゼブルの力で、悪霊どもを追い出しているだけだ。」

12:25 イエスは彼らの思いを知ってこう言われた。「どんな国でも、内輪もめして争えば荒れすたれ、どんな町でも家でも、内輪もめして争えば立ち行きません。

12:26 もし、サタンがサタンを追い出していて仲間割れしたのだったら、どうしてその国は立ち行くでしょう。

12:27 また、もしわたしがベルゼブルによって悪霊どもを追い出しているのなら、あなたがたの子らはだれによって追い出すのですか。だから、あなたがたの子らが、あなたがたをさばく人となるのです。

12:28 しかし、わたしが神の御霊によって悪霊どもを追い出しているのなら、もう神の国はあなたがたのところに来ているのです。

12:29 強い人の家にはいって家財を奪い取ろうとするなら、まずその人を縛ってしまわないで、どうしてそのようなことができましょうか。そのようにして初めて、その家を略奪することもできるのです。

12:30 わたしの味方でない者はわたしに逆らう者であり、わたしとともに集めない者は散らす者です。

12:31 だから、わたしはあなたがたに言います。人はどんな罪も冒涜も赦していただけます。しかし、聖霊に逆らう冒涜は赦されません。

12:32 また、人の子に逆らうことばを口にする者でも、赦されます。しかし、聖霊に逆らうことを言う者は、だれであっても、この世であろうと次に来る世であろうと、赦されません。

 

塚本訳1963

12:22 そこに、悪鬼につかれた盲の唖をつれて来られたので、それをなおされると、唖が物を言い、目が見えるようになった。

12:23 群衆が皆呆気にとられて言った、「もしかしたらこの人は、ダビデの子ではなかろうか。」

12:24 しかしパリサイ人は聞いて、「悪鬼どもの頭ベルゼブル[悪魔]を使わなければ、この人に悪鬼を追い出せるわけがない」と言った。

12:25 イエスは彼らの考えを知って言われた、「内輪割れをするいかなる国も荒れ果て、内輪割れをするいかなる町も家も立ってゆかない。

12:26 (同じように)悪魔が悪魔を追い出しているとすれば、それは(悪魔の国が)内輪で割れたのであるから、どうしてその国が立ってゆこう。(だからわたしが悪鬼どもの頭を使うわけはないではないか。)

12:27 それから、(あなた達の言うように)わたしがベルゼブルを使って悪鬼を追い出すとすれば、(同じことをしている)あなた達の弟子は、いったい何を使って(悪鬼を)追い出しているのか。(まさかベルゼブルではあるまい。)だから(このことについては、)あなた達の弟子に裁判官になってもらったがよかろう。

12:28 しかし、もし(そうでなく、)わたしが神の霊で悪鬼を追い出しているのであったら、それこそ神の国はもうあなた達のところに来ているのである。

12:29 また、まず強い者を縛りあげずに、どうして強い者の家に入って家財道具を掠め取ることが出来ようか。縛ったあとで、その家を掠めるのである。

12:30 (だからわたしは言う、ベルゼブルはすでに縛られている。神と悪魔との戦いは始まっている。)わたしの側に立たない者は、わたしに反対する者、わたしと一しょに集めない者は、散らす者である。

12:31 (あなた達はわたしをもって働く神の霊の働きをベルゼブルの働きと罵った。)だからわたしは言う、人の(犯す)いかなる罪も冒涜も赦していただけるが、御霊の冒涜は赦されない。

12:32 人の子(わたし)を冒涜する者ですら赦していただけるが、聖霊を冒涜する者は、この世でも来るべき世でも(決して)赦されない。

 

口語訳1955

12:22 そのとき、人々が悪霊につかれた盲人で口のきけない人を連れてきたので、イエスは彼をいやして、物を言い、また目が見えるようにされた。

12:23 すると群衆はみな驚いて言った、「この人が、あるいはダビデの子ではあるまいか」。

12:24 しかし、パリサイ人たちは、これを聞いて言った、「この人が悪霊を追い出しているのは、まったく悪霊のかしらベルゼブルによるのだ」。

12:25 イエスは彼らの思いを見抜いて言われた、「おおよそ、内部で分れ争う国は自滅し、内わで分れ争う町や家は立ち行かない。

12:26 もしサタンがサタンを追い出すならば、それは内わで分れ争うことになる。それでは、その国はどうして立ち行けよう。

12:27 もしわたしがベルゼブルによって悪霊を追い出すとすれば、あなたがたの仲間はだれによって追い出すのであろうか。だから、彼らがあなたがたをさばく者となるであろう。

12:28 しかし、わたしが神の霊によって悪霊を追い出しているのなら、神の国はすでにあなたがたのところにきたのである。

12:29 まただれでも、まず強い人を縛りあげなければ、どうして、その人の家に押し入って家財を奪い取ることができようか。縛ってから、はじめてその家を掠奪することができる。

12:30 わたしの味方でない者は、わたしに反対するものであり、わたしと共に集めない者は、散らすものである。

12:31 だから、あなたがたに言っておく。人には、その犯すすべての罪も神を汚す言葉も、ゆるされる。しかし、聖霊を汚す言葉は、ゆるされることはない。

12:32 また人の子に対して言い逆らう者は、ゆるされるであろう。しかし、聖霊に対して言い逆らう者は、この世でも、きたるべき世でも、ゆるされることはない。

 

文語訳1917

"401222","ここに惡鬼に憑かれたる盲目の唖者を御許に連れ來りたれば、之を醫して唖者の物言ひ見ゆるやうに爲し給ひぬ。"

"401223","群衆みな驚きて言ふ『これはダビデの子にあらぬか』"

"401224","然るにパリサイ人ききて言ふ『この人、惡鬼の首ベルゼブルによらでは、惡鬼を逐ひ出すことなし』"

"401225","イエス彼らの思を知りて言ひ給ふ『すべて分れ爭ふ國はほろび、分れ爭ふ町また家はたたず。"

"401226","サタンもしサタンを逐ひ出さば、自ら分れ爭ふなり。さらばその國いかで立つべき。"

"401227","我もしベルゼブルによりて惡鬼を逐ひ出さば、汝らの子は誰によりて之を逐ひ出すか。この故に彼らは汝らの審判人となるべし。"

"401228","されど我もし神の靈によりて惡鬼を逐ひ出さば、神の國は既に汝らに到れるなり。"

"401229","人まづ強き者を縛らずば、いかで強き者の家に入りて、その家財を奪ふことを得ん、縛りて後その家を奪ふべし。"

"401230","我と偕ならぬ者は我にそむき、我とともに集めぬ者は散らすなり。"

"401231","この故に汝らに告ぐ、人の凡ての罪と涜とは赦されん、されど御靈を涜すことは赦されじ。"

"401232","誰にても言をもて人の子に逆ふ者は赦されん、されど言をもて聖靈に逆ふ者は、この世にても後の世にても赦されじ。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マタ 9:32-34

9:32 ちょうど二人と入れ違いに、人々が悪鬼につかれた唖をつれて来た。

9:33 悪鬼が追い出されると、唖が物を言うようになった。群衆が驚いて、「こんなことはかってイスラエル人の中で起ったためしがない」と言った。

9:34 しかしパリサイ人は、「あれは悪鬼どもの頭(である悪魔)を使って悪鬼を追い出しているのだ」と言った。

 

塚本訳 マコ 3:20-30

3:20 家にかえられると、また群衆が集まってきて、みんなは食事すら出来なかった。

3:21 身内の者たちが(イエスの様子を)聞いて(ナザレからカペナウムへ)取りおさえに出てきた。「気が狂っている」と思ったのである。

3:22 またエルサレムから下ってきた聖書学者たちは、「あれはベルゼブル[悪魔]につかれている」とか、「悪鬼どもの頭[悪魔]を使って悪鬼を追い出している」とか言った。

3:23 イエスは彼らを呼びよせ、譬をもって話された、「悪魔にどうして悪魔が追い出せるか。

3:24 もし国が内輪で割れれば、その国は立ってゆけない。

3:25 また、もし家が内輪で割れれば、その家は立ってゆけない。

3:26 (同じように)悪魔(の国)が内輪もめで割れれば、立ってゆけず、ほろびてしまう。(だからわたしが悪鬼どもの頭を使うわけはないではないか。)

3:27 まず強い者を縛りあげずに、だれも強い者の家に入って家財道具を掠め取ることは出来ない。縛ったあとで、その家を掠めるのである。(だから悪鬼が追い出されるのは、悪魔がすでに縛られた証拠だ。)

3:28 アーメン、わたしは言う、人の子らの(犯す)罪も、また、いかなる冒涜の言葉でも、すべて赦していただける。」

3:29 しかし聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず、永遠の罪に処せられる。」

3:30 こう言われたのは、彼らが(聖霊によるイエスの業を罵って)、「あれは汚れた霊につかれている」と言ったからである。

 

塚本訳 ルカ 11:14-23

11:14 (ある日)悪鬼を追い出しておられた。それは唖(の霊)であった。その悪鬼が出てゆくと(すぐ)唖が物を言うようになったので、群衆が驚いた。

11:15 しかしそのうちには、「あれは悪鬼どもの頭ベルゼブル(悪魔)を使って悪鬼を追い出している」と言った者もあり、

11:16 またある者は(イエスを)試そうとして、(神の子である証拠に)天からの(不思議な)徴を彼に求めた。

11:17 イエスは彼らの思いを知って言われた、「内輪で割れるいかなる国も荒れ果てて、家が重なり合って倒れる。

11:18 (同じように)悪魔(の国)も内輪で割れれば、どうしてその国が立ってゆこう。あなた達は、わたしがベルゼブルを使って悪鬼を追い出していると言うのだが。

11:19 またわたしがベルゼブルを使って悪鬼を追い出すとすれば、(同じことをしている)あなた達の弟子は、いったい何を使って(悪鬼を)追い出しているのか。(まさかベルゼブルではあるまい。だからこのことについては、)あなた達の弟子に裁判官になってもらったがよかろう。

11:20 しかし、もし(そうでなく、)わたしが神の指で悪鬼を追い出しているのであったら、それこそ神の国はもうあなた達のところに来ているのである。

11:21 強い者が武装して自分の城を守っている時には、その持ち物は安全であるが、

11:22 より強い者が襲ってきてこれに打ち勝つと、その頼みにしている武具を奪い、分捕品を分けるのである。

11:23 (だからわたしは言う、神と悪魔との戦いはすでに始まっている。)わたしの側に立たない者は、わたしに反対する者、わたしと一しょに集めない者は、散らす者である。

 

塚本訳 ルカ 12:10

12:10 また、人の子(わたし)を冒涜する者ですら、皆、赦していただけるが、聖霊を冒涜する者は(決して)赦されない。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照