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マタイ27:1−2
ピラトに引き渡す
翻訳比較
岩波翻訳委員会訳1995
402701さて、夜明けが来ると、祭司長たちと民の長老たちの全員は、イエスを殺そうとして、彼に対する協議をした。
402802そして彼を縛って引き出し、総督ピラトゥスに引き渡した。
新共同訳1987
27:1 夜が明けると、祭司長たちと民の長老たち一同は、イエスを殺そうと相談した。
27:2 そして、イエスを縛って引いて行き、総督ピラトに渡した。
前田訳1978
27:1 朝になると、大祭司や民の長老は一致してイエスを死刑にする決議をした。
27:2 そして彼を縛って連れ出し、総督ピラトに引き渡した。
新改訳1970
27:1 さて、夜が明けると、祭司長、民の長老たち全員は、イエスを死刑にするために協議した。
27:2 それから、イエスを縛って連れ出し、総督ピラトに引き渡した。
塚本訳1963
27:1 夜が明けると、大祭司連、国の長老たち(全最高法院)は満場一致でイエスを死刑にする決議をした。
27:2 それから彼を縛り、引いていって総督ピラトに渡した。
口語訳1955
27:1 夜が明けると、祭司長たち、民の長老たち一同は、イエスを殺そうとして協議をこらした上、
27:2 イエスを縛って引き出し、総督ピラトに渡した。
文語訳1917
"402701","夜明けになりて凡ての祭司長・民の長老ら、イエスを殺さんと相議り、"
"402702","遂に之を縛り、曳きゆきて總督ピラトに付せり。 "
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マコ 15:1
15:1 夜が明けるとすぐ、大祭司連は長老、聖書学者と共に、すなわち全最高法院で決議をすませたのち、イエスを縛り、引いていって(総督ピラトに)渡した。
塚本訳 ルカ 23:1
23:1 そこで法院全体が立ち上がって、イエスを(総督)ピラトの前に引いていって、
塚本訳 ヨハ 18:28-32
18:28 人々はイエスをカヤパのところから、総督官舎に引いていった。夜明けであった。しかし総督官舎には入らなかった。(異教人の家に入って身に)不浄をうけると、(その晩の)過越の食事をすることができなくなるからであった。
18:29 そこで、(総督)ピラトが彼らの所に出ていって言う、「いかなる廉でこの男を訴えるのか。」
18:30 彼らが答えて言った、「これが悪事をはたらいた男でなかったら、あなたに引き渡しはしません。(調べてください。)」
18:31 ピラトが言った、「(はっきりした罪名のないところを見ると、わたしが手を下すほどの事件ではなさそうだ。)お前たちがあれを引き取って、自分の法律で裁判するがよい。」ユダヤ人が(とうとう本音を吐いて)言った、「われわれには人を死刑に処する権限がありません。」
18:32 これはイエスが(かねて、)自分はどんな死に方で死なねばならぬかを、暗示して言われた言葉が成就するためであった。(ユダヤ人は十字架でなく、石打ちで、死刑を行ったからである。)
(独)NESTLE-ALAND NOVUM TESTAMENTUM GRAECE 27版1993 の引照
・・・・
(英・米)THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
・・・・
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 使 3:13
3:13 アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、わたしたちの先祖の神は、その僕イエスに栄光をお与えになりました。ところが、あなたがたはこのイエスを引き渡し、ピラトが釈放しようと決めていたのに、その面前でこの方を拒みました。
新共同 使 4:27
4:27 事実、この都でヘロデとポンティオ・ピラトは、異邦人やイスラエルの民と一緒になって、あなたが油を注がれた聖なる僕イエスに逆らいました。
新共同 Tテモ6:13
6:13 万物に命をお与えになる神の御前で、そして、ポンティオ・ピラトの面前で立派な宣言によって証しをなさったキリスト・イエスの御前で、あなたに命じます。
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
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マタイ27:3−10
ユダくびれる
翻訳比較
岩波翻訳委員会訳1995
402703そのあと、イエスを売り渡したユダは、イエスが〔死刑を〕宣告されたと知り、後悔して銀三十枚を祭司長たちと長老たちとに返して
402704言った、「俺は罪なき血を売り渡して、罪を犯した」。しかし彼らは言った、「そんなことはわれわれの知ったことか。お前が勝手に始末せよ」。
402705そこで彼は、銀貨を神殿に投げ入れ、立ち去った。そして行って、首をくくっ〔て果て〕た。
402706他方、祭司長たちは、その銀貨を取って言った、「これら〔の銀貨〕を神殿の宝物庫に入れるのは、許されていない。血の代価だからだ」。
402707そこで彼らは協議して、それら〔の銀貨〕で陶器師の地所を買い、外国からの旅人用の墓地にした。
402708このため、この地所は今日に至るまで、「血の地所」と呼ばれている。
402709そのとき、預言者エレミヤを通して語られたことが満たされたのである、すなわち、
そして彼らは、銀貨三十枚を受け取った、
値踏みされた者の値を、
イスラエルの子らの幾人かが、この者を値踏みしたのである。
402710そして彼らはそれら〔の銀貨〕を陶器師の地所のために払った、私に主が命じた通りである。
新共同訳1987
27:3 そのころ、イエスを裏切ったユダは、イエスに有罪の判決が下ったのを知って後悔し、銀貨三十枚を祭司長たちや長老たちに返そうとして、
27:4 「わたしは罪のない人の血を売り渡し、罪を犯しました」と言った。しかし彼らは、「我々の知ったことではない。お前の問題だ」と言った。
27:5 そこで、ユダは銀貨を神殿に投げ込んで立ち去り、首をつって死んだ。
27:6 祭司長たちは銀貨を拾い上げて、「これは血の代金だから、神殿の収入にするわけにはいかない」と言い、
27:7 相談のうえ、その金で「陶器職人の畑」を買い、外国人の墓地にすることにした。
27:8 このため、この畑は今日まで「血の畑」と言われている。
27:9 こうして、預言者エレミヤを通して言われていたことが実現した。「彼らは銀貨三十枚を取った。それは、値踏みされた者、すなわち、イスラエルの子らが値踏みした者の価である。
27:10 主がわたしにお命じになったように、彼らはこの金で陶器職人の畑を買い取った。」
前田訳1978
27:3 イエスを売ったユダは彼が判決を受けるのを見て悔い、銀貨三十を大祭司と長老に返した。そしていう、
27:4 「わたしは清らかな血を引き渡して罪を犯した」と。彼らはいった、「われらの知ったことではない。自分で始末せよ」と。
27:5 そこで彼は銀貨を宮に投げて立ち去り、行って首をくくった。
27:6 大祭司は銀貨を手にしていった、「これを宮の献金に入れることはゆるされない、血の代金だから」と。
27:7 彼らは相談してそれで陶器師の畑を買って外人墓地にした。
27:8 それゆえにその畑は今日まで血の畑と呼ばれる。
27:9 かくて預言者エレミヤのことばが成就した。いわく、「彼らは銀貨三十すなわちイスラエルの子らが人間につけた値段の金を取って
27:10 主がわたしに命じられたように陶器師の畑の代として与えた」と。
新改訳1970
27:3 そのとき、イエスを売ったユダは、イエスが罪に定められたのを知って後悔し、銀貨三十枚を、祭司長、長老たちに返して、
27:4 「私は罪を犯した。罪のない人の血を売ったりして。」と言った。しかし、彼らは、「私たちの知ったことか。自分で始末することだ。」と言った。
27:5 それで、彼は銀貨を神殿に投げ込んで立ち去った。そして、外に出て行って、首をつった。
27:6 祭司長たちは銀貨を取って、「これを神殿の金庫に入れるのはよくない。血の代価だから。」と言った。
27:7 彼らは相談して、その金で陶器師の畑を買い、旅人たちの墓地にした。
27:8 それで、その畑は、今でも血の畑と呼ばれている。
27:9 そのとき、預言者エレミヤを通して言われた事が成就した。「彼らは銀貨三十枚を取った。イスラエルの人々に値積もりされた人の値段である。
27:10 彼らは、主が私にお命じになったように、その金を払って、陶器師の畑を買った。」
塚本訳1963
27:3 その時イエスを売ったユダは、イエスの判決が決まったのを見て後悔し、(受け取ったシケル)銀貨三十枚を大祭司連、長老たちに返して、
27:4 「罪もない(人の)血を売って、悪いことをした」と言った。彼らが答えた、「われわれの知ったことではない。お前が自分で始末しろ!」
27:5 ユダは銀貨を宮に投げ込んで去り、行って首をくくった。
27:6 大祭司連は銀貨を取りのけながら言った、「人殺しの代金だから、賽銭箱に入れるのはよろしくない。」
27:7 そこで決議の上、その金で「瀬戸物やの畑」(と言われた土地)を買って無縁墓地をつくった。
27:8 そのため、この畑は今日まで「血の畑」と呼ばれる。
27:9 その時、預言者エレミヤをもって言われた言葉が成就した。──『わたしは、値ぶみされた人、すなわちイスラエルの子孫たちが値ぶみした人の代金、銀貨三十枚を取って、
27:10 主が』わたしに『命じられたように、それを瀬戸物屋の畑の代金として渡した。』
口語訳1955
27:3 そのとき、イエスを裏切ったユダは、イエスが罪に定められたのを見て後悔し、銀貨三十枚を祭司長、長老たちに返して
27:4 言った、「わたしは罪のない人の血を売るようなことをして、罪を犯しました」。しかし彼らは言った、「それは、われわれの知ったことか。自分で始末するがよい」。
27:5 そこで、彼は銀貨を聖所に投げ込んで出て行き、首をつって死んだ。
27:6 祭司長たちは、その銀貨を拾いあげて言った、「これは血の代価だから、宮の金庫に入れるのはよくない」。
27:7 そこで彼らは協議の上、外国人の墓地にするために、その金で陶器師の畑を買った。
27:8 そのために、この畑は今日まで血の畑と呼ばれている。
27:9 こうして預言者エレミヤによって言われた言葉が、成就したのである。すなわち、「彼らは、値をつけられたもの、すなわち、イスラエルの子らが値をつけたものの代価、銀貨三十を取って、
27:10 主がお命じになったように、陶器師の畑の代価として、その金を与えた」。
文語訳1917
"402703","ここにイエスを賣りしユダ、その死に定められ給ひしを見て悔い、祭司長・長老らに、かの三十の銀をかへして言ふ、"
"402704","『われ罪なきの血を賣りて罪を犯したり』彼らいふ『われら何ぞ干らん、汝みづから當るべし』"
"402705","彼その銀を聖所に投げすてて去り、ゆきて自ら縊れたり。"
"402706","祭司長ら、その銀をとりて言ふ『これは血の價なれば、宮の庫に納むるは可からず』 "
"402707","かくて相議り、その銀をもて陶工の畑を買ひ、旅人らの墓地とせり。 "
"402708","之によりて其の畑は、今に至るまで血の畑と稱へらる。"
"402709","ここに預言者エレミヤによりて云はれたる言は成就したり。曰く『かくて彼ら値積られしもの、即ちイスラエルの子らが値積りし者の價の銀三十をとりて、 "
"402710","陶工の畑の代に之を與へたり。主の我に命じ給ひし如し』
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 使 1:16-20
1:16 「兄弟の方々、イエスを捕らえる者たちを手引したユダについては、聖霊がダビデ(王)の口をもって預言された聖書の言葉が成就しなければならなかった。
1:17 というのは、彼はわたし達(と共に使徒)の一人に数えられ、この職務を授かっていたからである。──
1:18 ところでこの人は、(主を売って得た)不道徳の報酬で地所を手に入れたところ、(高い所から)さかさまに落ちて腹が真中から裂け、はらわたがすっかり流れ出てしまった。
1:19 するとこのことがエルサレムに住む人全体に知れわたって、その地所を国語[ヘブライ語]でアケルダマ、すなわち『血の地所』と呼ぶようになった。──
1:20 詩篇に『彼の屋敷は荒れ果てよ、そこに住む人はなかれかし。』また、『彼の務めはほかの人に得させよ。』と書いてあるから(この言葉が成就しなければならなかったの)である。
(独)NESTLE-ALAND NOVUM TESTAMENTUM GRAECE 27版1993 の引照
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(英・米)THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 Uコリ7:10
7:10 神のみこころに添うた悲しみは、悔いのない救を得させる悔改めに導き、この世の悲しみは死をきたらせる。
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 使 1:18-19
1:18 ところで、このユダは不正を働いて得た報酬で土地を買ったのですが、その地面にまっさかさまに落ちて、体が真ん中から裂け、はらわたがみな出てしまいました。
1:19 このことはエルサレムに住むすべての人に知れ渡り、その土地は彼らの言葉で『アケルダマ』、つまり、『血の土地』と呼ばれるようになりました。
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
口語訳 使 1:18-19
1:18 (彼は不義の報酬で、ある地所を手に入れたが、そこへまっさかさまに落ちて、腹がまん中から引き裂け、はらわたがみな流れ出てしまった。
1:19 そして、この事はエルサレムの全住民に知れわたり、そこで、この地所が彼らの国語でアケルダマと呼ばれるようになった。「血の地所」との意である。)
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マタイ27:11−31
ピラトの審問
翻訳比較
岩波翻訳委員会訳1995
402711さて、イエスは総督の前に立った。そこで総督は彼にたずねて言った、「お前はユダヤ人どもの王なのか」。しかしイエスは言った、「それはあなたの言うことだ」。
402712そして祭司長たちや長老たちに訴えられている間、彼は何一つ答えなかった。
402713そのとき、ピラトゥスは彼に言う、「お前には、彼らがやっきになってお前に不利な証言を申し立てているのが聞こえないのか」。
402714しかしイエスは、総督にはもはや何一つとして答えなかった。そのために彼がいたく驚くほどであった。
402715ところで、総督は祭りのつどに群衆の望む囚人を一人、彼らのために釈放することを慣習にしていた。
402716さて、そのとき、[イエス・]バラバという悪名高い囚人がいた。
402717そこで彼らが集まって来た時、ピラトゥスは彼らに言った、「お前たちは、誰を自分たちに釈放して欲しいか。[イエス・]バラバか、『ユダヤ人たちの王』と言われるイエスか」。
402718というのも、彼は、彼らが妬みのゆえにイエスを引き渡したのを知っていたのである。
402719さて、彼が裁判の席についていた時、彼の妻が彼のもとに人を遣わして言った、「どうか、あの義人とは何の関わり合いにもならないで下さい。なぜなら、私は今朝、彼のために夢でさんざんな目にあったからです」。
402720しかし、祭司長たちと長老たちは群衆を説得し、〔群衆が〕バラバ〔の釈放〕を求め、イエスの方は殺すように〔要求するよう、導いた〕。
402721そこで総督は答えて彼らに言った、「二人のうち、どちらを釈放して欲しいのか」。彼らは言った、「バラバだ」。
402722ピラトゥスは彼らに言う、「ではキリストと言われているイエスを、どうしたらいいのか」。彼らは全員が言う、「十字架につけてしまえ」。
402723そこで彼は言った、「では、こいつはどんな悪事を働いたのか」。しかし彼らはなおいっそう激しく叫び続けた、「十字架につけてしまえ」。
402724そこでピラトゥスは、事態の収拾がつかず、むしろ暴動になると見てとり、群衆の前で水を取って両手を洗い、言った、「この者の血には、私は責任がない。お前たちが勝手に始末せよ」。
402725すると民全体が答えて言った、「彼の血は、われわれとわれわれの子孫の上に〔ふりかかれ〕」。
402726そのときピラトゥスは、彼らのためにバラバを釈放し、他方、イエスを鞭打った後、十字架につけるため〔兵士たちに〕引き渡した。
402727そのあと、総督の兵士たちはイエスを総督本営の中に連れて行き、全部隊を彼のところに呼び集めた。
402728そして彼〔の衣〕を剥(は)ぎ、彼に深紅の外套をまとわせた。
402729さらに茨で冠を編んで、彼の頭上に置いた。そして〔一本の〕葦を彼の右手に持たせ、彼の前にひざまずいて彼をなぶりものにして言った、「ユダヤ人どもの王様、ごきげんうるわしゅう」。
402730また彼に唾を吐きかけながら、くり返し葦を取って彼の頭を打つのだった。
402731aそして彼をなぶりものにした後、外套を彼から剥ぎ、彼〔自身〕の着物を着せた。
402731bそして彼らは、十字架につけるため、彼を引いて行った。
新共同訳1987
27:11 さて、イエスは総督の前に立たれた。総督がイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです」と言われた。
27:12 祭司長たちや長老たちから訴えられている間、これには何もお答えにならなかった。
27:13 するとピラトは、「あのようにお前に不利な証言をしているのに、聞こえないのか」と言った。
27:14 それでも、どんな訴えにもお答えにならなかったので、総督は非常に不思議に思った。
◆死刑の判決を受ける
27:15 ところで、祭りの度ごとに、総督は民衆の希望する囚人を一人釈放することにしていた。
27:16 そのころ、バラバ・イエスという評判の囚人がいた。
27:17 ピラトは、人々が集まって来たときに言った。「どちらを釈放してほしいのか。バラバ・イエスか。それともメシアといわれるイエスか。」
27:18 人々がイエスを引き渡したのは、ねたみのためだと分かっていたからである。
27:19 一方、ピラトが裁判の席に着いているときに、妻から伝言があった。「あの正しい人に関係しないでください。その人のことで、わたしは昨夜、夢で随分苦しめられました。」
27:20 しかし、祭司長たちや長老たちは、バラバを釈放して、イエスを死刑に処してもらうようにと群衆を説得した。
27:21 そこで、総督が、「二人のうち、どちらを釈放してほしいのか」と言うと、人々は、「バラバを」と言った。
27:22 ピラトが、「では、メシアといわれているイエスの方は、どうしたらよいか」と言うと、皆は、「十字架につけろ」と言った。
27:23 ピラトは、「いったいどんな悪事を働いたというのか」と言ったが、群衆はますます激しく、「十字架につけろ」と叫び続けた。
27:24 ピラトは、それ以上言っても無駄なばかりか、かえって騒動が起こりそうなのを見て、水を持って来させ、群衆の前で手を洗って言った。「この人の血について、わたしには責任がない。お前たちの問題だ。」
27:25 民はこぞって答えた。「その血の責任は、我々と子孫にある。」
27:26 そこで、ピラトはバラバを釈放し、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。
◆兵士から侮辱される
27:27 それから、総督の兵士たちは、イエスを総督官邸に連れて行き、部隊の全員をイエスの周りに集めた。
27:28 そして、イエスの着ている物をはぎ取り、赤い外套を着せ、
27:29 茨で冠を編んで頭に載せ、また、右手に葦の棒を持たせて、その前にひざまずき、「ユダヤ人の王、万歳」と言って、侮辱した。
27:30 また、唾を吐きかけ、葦の棒を取り上げて頭をたたき続けた。
27:31 このようにイエスを侮辱したあげく、外套を脱がせて元の服を着せ、十字架につけるために引いて行った。
前田訳1978
27:11 イエスが総督の前に立たされると、総督は彼に問うた、「おまえはユダヤ人の王か」と。イエスはいわれた、「仰せのとおり」と。
27:12 そして大祭司や長老による訴えには何もお答えがなかった。
27:13 そこでピラトが彼にいう、「こんなに不利な証言をしているのが聞こえないのか」と。
27:14 彼からひとこともお答えがないので総督はたいそう不思議に思った。
27:15 祭りの折に総督が民衆の望む囚人ひとりをゆるす習慣があった。
27:16 そのときバラバという評判の囚人がいた。
27:17 人々が集まったときピラトはいった。「どちらをゆるしてあげようか、バラバか、キリストといわれるイエスか」と。
27:18 ピラトは人々が妬みからイエスを引き渡したことを知っていたからである。
27:19 ピラトが席にすわっているとき、彼の妻が人をやっていわせた、「あの義人に何もしないでください。あの人の夢で昨夜苦しみました」と。
27:20 大祭司と長老はバラバをゆるしてイエスを殺してもらえと民衆を説得した。
27:21 総督はいった、「ふたりのうちどれをゆるしてもらいたいか」と。彼らはいった、「バラバを」と。
27:22 ピラトはいう、「キリストといわれるイエスはどうしよう」と。彼らは皆いう、「十字架につけよ」と。
27:23 彼はいう、「何の悪をしたのか」と。彼らはますます叫んで「十字架につけよ」といった。
27:24 ピラトはすべてがむだなばかりで騒動になりそうなのを見て、水を取って群衆の前で手を洗っていう、「わたしはこの人の血にかかりあいはない。あなた方が始末せよ」と。
27:25 民は皆いった、「彼の血はわれらと子孫の上に」と。
27:26 そこでバラバをゆるしてやり、イエスは鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。
27:27 総督の兵隊はイエスを本営に連れて行き、全部隊を彼のまわりに集めた。
27:28 そして着物を脱がせて緋の外套を着せ、
27:29 茨で冠を編んで頭にのせ、右手に葦を持たせ、その前にひざまずいて、「ユダヤ人の王万歳」といってあざけった。
27:30 そして彼に唾し、葦を取って頭をたたいた。
27:31 あざけってから外套を脱がせてもとの着物を着せ、十字架につけるために連れて行った。
新改訳1970
27:11 さて、イエスは総督の前に立たれた。すると、総督はイエスに「あなたは、ユダヤ人の王ですか。」と尋ねた。イエスは彼に「そのとおりです。」と言われた。
27:12 しかし、祭司長、長老たちから訴えがなされたときは、何もお答えにならなかった。
27:13 そのとき、ピラトはイエスに言った。「あんなにいろいろとあなたに不利な証言をしているのに、聞こえないのですか。」
27:14 それでも、イエスは、どんな訴えに対しても一言もお答えにならなかった。それには総督も非常に驚いた。
27:15 ところで総督は、その祭りには、群衆のために、いつも望みの囚人をひとりだけ赦免してやっていた。
27:16 そのころ、バラバという名の知れた囚人が捕えられていた。
27:17 それで、彼らが集まったとき、ピラトが言った。「あなたがたは、だれを釈放してほしいのか。バラバか、それともキリストと呼ばれているイエスか。」
27:18 ピラトは、彼らがねたみからイエスを引き渡したことに気づいていたのである。
27:19 また、ピラトが裁判の席に着いていたとき、彼の妻が彼のもとに人をやって言わせた。「あの正しい人にはかかわり合わないでください。ゆうべ、私は夢で、あの人のことで苦しいめに会いましたから。」
27:20 しかし、祭司長、長老たちは、バラバのほうを願うよう、そして、イエスを死刑にするよう、群衆を説きつけた。
27:21 しかし、総督は彼らに答えて言った。「あなたがたは、ふたりのうちどちらを釈放してほしいのか。」彼らは言った。「バラバだ。」
27:22 ピラトは彼らに言った。「では、キリストと言われているイエスを私はどのようにしようか。」彼らはいっせいに言った。「十字架につけろ。」
27:23 だが、ピラトは言った。「あの人がどんな悪い事をしたというのか。」しかし、彼らはますます激しく「十字架につけろ。」と叫び続けた。
27:24 そこでピラトは、自分では手の下しようがなく、かえって暴動になりそうなのを見て、群衆の目の前で水を取り寄せ、手を洗って、言った。「この人の血について、私には責任がない。自分たちで始末するがよい。」
27:25 すると、民衆はみな答えて言った。「その人の血は、私たちや子どもたちの上にかかってもいい。」
27:26 そこで、ピラトは彼らのためにバラバを釈放し、イエスをむち打ってから、十字架につけるために引き渡した。
27:27 それから、総督の兵士たちは、イエスを官邸の中に連れて行って、イエスの回りに全部隊を集めた。
27:28 そして、イエスの着物を脱がせて、緋色の上着を着せた。
27:29 それから、いばらで冠を編み、頭にかぶらせ、右手に葦を持たせた。そして、彼らはイエスの前にひざまずいて、からかって言った。「ユダヤ人の王さま。ばんざい。」
27:30 また彼らはイエスにつばきをかけ、葦を取り上げてイエスの頭をたたいた。
27:31 こんなふうに、イエスをからかったあげく、その着物を脱がせて、もとの着物を着せ、十字架につけるために連れ出した。
塚本訳1963
27:11 さて、イエスが総督の前に立たれると、総督はイエスに問うた、「お前が、ユダヤ人の王か。(お前はその廉で訴えられているが。)」イエスは言われた、「(そう言われるなら)御意見にまかせる。」
27:12 大祭司連、長老たちから(いろいろと)訴えられたが、何もお答えにならなかった。
27:13 するとピラトが言った、「あんなにお前に不利益な証言をしているのが聞えないのか。」
27:14 イエスはただの一言もお答えにならなかったので、総督は不思議でならなかった。
27:15 さて総督は(過越の)祭の都度、民衆の望む囚人を一人だけ(特赦によって)赦すことにしていた。
27:16 ところがその時、バラバ(・イエス)と言う評判の囚人がいたので、
27:17 ピラトは人々が集まってきたとき言った、「どちらを赦してもらいたいか、バラバ(・イエス)か、救世主と言われるイエスか。」
27:18 ピラトは人々が妬みからイエスを引き渡したことを知っていたのである。
27:19 ピラトが裁判席に着いているとき、その妻が彼の所に人をやって、「その正しい人に関係しないでください。その人のおかげで、昨夜夢で散々な目にあいましたから」と言わせた。
27:20 しかし大祭司連、長老たちは、バラバの命乞いをして、イエスを殺してもらえと群衆を説きつけた。
27:21 総督は彼らに言った、「二人のうち、どちらを赦してもらいたいのか。」「バラバを!」と彼らが言った。
27:22 ピラトが言う、「では、救世主と言われるイエスをどうしようか。」みんなが、「十字架につけるのだ」と言う。
27:23 ピラトは言った、「いったいどんな悪事をはたらいたというのか。」しかし人々はいよいよ激しく、「十字架につけるのだ」と叫びつづけた。
27:24 ピラトは(自分のすることが)なんの甲斐もないばかりか、かえって騒動が起りそうなのを見て、水を取り寄せ、群衆の前で手を洗って言った、「わたしはこの人の血(を流すこと)に責任をもたない。お前たちが自分で始末しろ。」
27:25 民衆全体が答えた、「その男の血のことなら、われわれが孫子の代まで引き受けた。」
27:26 そこでピラトはバラバを赦してやり、イエスの方は鞭打ったのち、十字架につけるため(兵卒)に引き渡した。
27:27 それから総督の兵卒らはイエスを総督官舎(プライトリオン)に連れてゆき、(王の茶番狂言を見せるために)全部隊を彼のまわりに集めた。
27:28 そしてイエスの着物をはいで(自分たちの)緋の外套をきせ、
27:29 茨で冠を編んで頭にかぶらせ、右手に葦(の棒)をもたせて(王に仕立てたのち、)その前にひざまずき、「ユダヤ人の王、万歳!」と言ってなぶった。
27:30 それから唾をかけ、葦(の棒)を取りあげて頭をたたいた。
27:31 こうしてなぶった後、外套を脱がせてもとの着物を着せ、十字架につけるために引いていった。
口語訳1955
27:11 さて、イエスは総督の前に立たれた。すると総督はイエスに尋ねて言った、「あなたがユダヤ人の王であるか」。イエスは「そのとおりである」と言われた。
27:12 しかし、祭司長、長老たちが訴えている間、イエスはひと言もお答えにならなかった。
27:13 するとピラトは言った、「あんなにまで次々に、あなたに不利な証言を立てているのが、あなたには聞えないのか」。
27:14 しかし、総督が非常に不思議に思ったほどに、イエスは何を言われても、ひと言もお答えにならなかった。
27:15 さて、祭のたびごとに、総督は群衆が願い出る囚人ひとりを、ゆるしてやる慣例になっていた。
27:16 ときに、バラバという評判の囚人がいた。
27:17 それで、彼らが集まったとき、ピラトは言った、「おまえたちは、だれをゆるしてほしいのか。バラバか、それとも、キリストといわれるイエスか」。
27:18 彼らがイエスを引きわたしたのは、ねたみのためであることが、ピラトにはよくわかっていたからである。
27:19 また、ピラトが裁判の席についていたとき、その妻が人を彼のもとにつかわして、「あの義人には関係しないでください。わたしはきょう夢で、あの人のためにさんざん苦しみましたから」と言わせた。
27:20 しかし、祭司長、長老たちは、バラバをゆるして、イエスを殺してもらうようにと、群衆を説き伏せた。
27:21 総督は彼らにむかって言った、「ふたりのうち、どちらをゆるしてほしいのか」。彼らは「バラバの方を」と言った。
27:22 ピラトは言った、「それではキリストといわれるイエスは、どうしたらよいか」。彼らはいっせいに「十字架につけよ」と言った。
27:23 しかし、ピラトは言った、「あの人は、いったい、どんな悪事をしたのか」。すると彼らはいっそう激しく叫んで、「十字架につけよ」と言った。
27:24 ピラトは手のつけようがなく、かえって暴動になりそうなのを見て、水を取り、群衆の前で手を洗って言った、「この人の血について、わたしには責任がない。おまえたちが自分で始末をするがよい」。
27:25 すると、民衆全体が答えて言った、「その血の責任は、われわれとわれわれの子孫の上にかかってもよい」。
27:26 そこで、ピラトはバラバをゆるしてやり、イエスをむち打ったのち、十字架につけるために引きわたした。
27:27 それから総督の兵士たちは、イエスを官邸に連れて行って、全部隊をイエスのまわりに集めた。
27:28 そしてその上着をぬがせて、赤い外套を着せ、
27:29 また、いばらで冠を編んでその頭にかぶらせ、右の手には葦の棒を持たせ、それからその前にひざまずき、嘲弄して、「ユダヤ人の王、ばんざい」と言った。
27:30 また、イエスにつばきをかけ、葦の棒を取りあげてその頭をたたいた。
27:31 こうしてイエスを嘲弄したあげく、外套をはぎ取って元の上着を着せ、それから十字架につけるために引き出した。
文語訳1917
"402711","さてイエス、總督の前に立ち給ひしに、總督問ひて言ふ『なんぢはユダヤ人の王なるか』イエス言ひ給ふ『なんぢの言ふが如し』"
"402712","祭司長・長老ら訴ふれども、何をも答へ給はず。 "
"402713","ここにピラト彼に言ふ『聞かぬか、彼らが汝に對して如何におほくの證據を立つるを』"
"402714","されど總督の甚く怪しむまで、一言をも答へ給はず。"
"402715","祭の時には、總督群衆の望にまかせて、囚人一人を之に赦す例あり。"
"402716","ここにバラバといふ隱れなき囚人あり。"
"402717","されば人々の集れる時、ピラト言ふ『なんぢら我が誰を赦さんことを願ふか。バラバなるか、キリストと稱ふるイエスなるか』"
"402718","これピラト彼らのイエスを付ししは嫉に因ると知る故なり。"
"402719","彼なほ審判の座にをる時、その妻、人を遣して言はしむ『かの義人に係はることを爲な、我けふ夢の中にて彼の故にさまざま苦しめり』"
"402720","祭司長・長老ら、群衆にバラバの赦されん事を請はしめ、イエスを亡さん事を勸む。"
"402721","總督こたへて彼らに言ふ『二人の中いづれを我が赦さん事を願ふか』彼らいふ『バラバなり』"
"402722","ピラト言ふ『さらばキリストと稱ふるイエスを我いかにすべききか』皆いふ『十字架につくべし』"
"402723","ピラト言ふ『かれ何の惡事をなしたるか』彼ら烈しく叫びていふ『十字架につくべし』"
"402724","ピラトは何の効なく反つて亂にならんとするを見て、水をとり群衆のまへに手を洗ひて言ふ『この人の血につきて我は罪なし、汝等みづから當れ』"
"402725","民みな答へて言ふ『其の血は、我らと我らの子孫とに歸すべし』"
"402726","ここにピラト、バラバを彼らに赦し、イエスを鞭ちて、十字架につくる爲に付せり。"
"402727","ここに總督の兵卒ども、イエスを官邸につれゆき、全隊を御許に集め、"
"402728","その衣をはぎて、緋色の上衣をきせ、"
"402729","茨の冠冕を編みて、その首に冠らせ、葦を右の手にもたせ、且その前に跪づき、嘲弄して言ふ『ユダヤ人の王、安かれ』"
"402730","また之に唾し、かの葦をとりて其の首を叩く。"
"402731","かく嘲弄してのち、上衣を剥ぎて、故の衣をきせ、十字架につけんとて曳きゆく。"
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マコ 15:2-20
15:2 ピラトはイエスに問うた、「お前が、ユダヤ人の王か。(お前はその廉で訴えられているが。)」答えて言われる、「(そう言われるならば)御意見にまかせる。」
15:3 大祭司連が(いろいろ罪状をあげて、)しきりにイエスを訴えた。
15:4 そこで、またピラトが問うた、「何も答えないのか。そら、あんなにお前を訴えているではないか。」
15:5 しかしイエスはもはや何もお答えにならなかったので、ピラトは不思議に思った。
15:6 さてピラトは(過越の)祭の都度、人民から願い出る囚人を一人だけ(特赦によって)赦していた。
15:7 ところが暴動の折、人殺しをして繋がれていた暴徒の中に、バラバという者があった。
15:8 群衆が(官邸に)上がってきて、いつもするように(してもらいたい)と願い始めた。
15:9 ピラトは答えて言った、「あのユダヤ人の王を赦してもらいたいのか。」
15:10 ピラトは大祭司連が妬みからイエスを引き渡したことを知っていたのである。
15:11 しかし大祭司連は、(彼よりは)バラバの方を赦してもらえと群衆を煽動した。
15:12 ピラトはまた彼らに言った、「では、お前たちがユダヤ人の王と言っているあの人を、どうしようか。」
15:13 「それを十字架につけろ」とまた人々が叫んだ。
15:14 ピラトは言った、「いったいどんな悪事をはたらいたというのか。」しかし人々はいよいよ激しく、「それを十字架につけろ」と叫んだ。
15:15 ピラトは群衆の機嫌を取ろうと思ってバラバを赦してやり、イエスを鞭打ったのち、十字架につけるため(兵卒)に引き渡した。
15:16 兵卒らは官邸、すなわち総督官舎、の中にイエスを引いてゆき、(王の茶番狂言を見せるために)全部隊を呼びあつめた。
15:17 彼らはイエスに紫の衣を着せ、茨の冠を編んでかぶらせて(王に仕立てたのち、)
15:18 「ユダヤ人の王、万歳!」と(叫んで)喝采した。
15:19 それから葦(の棒)で頭をたたき、唾をかけ、ひざまずいておがんだ。
15:20 こうしてなぶった後、紫の衣を脱がせてもとの着物を着せた。兵卒らはイエスを十字架につけるために(都から)引き出した。
塚本訳 ルカ 23:2-5
23:2 「われわれはこの男が国民を惑わし、皇帝に貢を納めることを禁じ、かつ、自分が救世主、すなわち王だと言っていることを確かめた」と言って訴え始めた。
23:3 ピラトがイエスに問うた、「お前が、ユダヤ人の王か。」答えて言われた、「(そう言われるなら)御意見にまかせる。」
23:4 ピラトが大祭司連と群衆に向かって、「この人にはなんの罪も認められない」と言うと、
23:5 彼らはますます強く言い張った、「この男はユダヤ人(の国)全体に(自分の)教えを説いて民衆を煽動し、ガリラヤから始めてここまで来ている。」
塚本訳 ルカ 23:18-25
23:18 すると人々が一斉に声をあげて叫んだ、「その男を片付けろ。バラバの方を赦してくれ。」
23:19 バラバは都におこった暴動(に関係したの)と人殺しとの廉で、牢に入れられていた者である。
23:20 ピラトはイエスを赦したいので、ふたたび人々に呼びかけたが、
23:21 人々は(ただ)、「十字架につけろ、それを十字架につけろ」とどなりつづけた。
23:22 三度目にピラトは彼らに言った、「いったいどんな悪事をこの人がはたらいたというのか。わたしはこの人に何一つ死罪にあたる罪を認められなかった。だから鞭うった上、赦すことにする。」
23:23 しかし人々は十字架につけることを大声でせがみつづけ、とうとうその声が勝った。
23:24 ピラトは彼らの願いをかなえることに決定して、
23:25 暴動と人殺しとの廉で牢に入れられていた者を願いどおりに赦し、イエスの方は彼らの思うようにさせた。
塚本訳 ヨハ 18:33-19:16
18:33 そこでピラトはまた総督官舎に入り、イエスを呼びよせて言った、「お前が、ユダヤ人の王か。」
18:34 イエスが答えられた、「あなたは自分の考えでそう言われるのか、それともだれかほかの人たちが、わたしのことをそうあなたに言ったのか。」
18:35 ピラトが答えた、「このわたしを、ユダヤ人とでも思っているのか。お前の国の人たち、ことに(その代表者の)大祭司連が、(その廉で)お前をわたしに引き渡したのだ。いったい何をしでかしたのか。」
18:36 イエスが答えられた、「わたしの国はこの世のものではない。もしわたしの国がこの世のものであったら、わたしの手下の者たちが、わたしをユダヤ人に渡すまいとして戦ったはずである。しかし実際のところ、わたしの国はこの世のものではない。」
18:37 そこでピラトが言った、「では、やっぱりお前は王ではないか。」イエスが答えられた、「王だと言われるなら、御意見にまかせる。わたしは真理について証明するために生まれ、またそのためにこの世に来たのである。真理から出た者はだれでも、わたしの声に耳をかたむける。」
18:38 ピラトがたずねる、「真理とは何か。」、ピラトはこう言ったのち、またユダヤ人の所に出ていって言う、「あの人にはなんらの罪も認められない。
18:39 しかし、過越の祭の時にわたしが囚人を一人だけ(特赦によって)赦してやるのが、お前たちの慣例になっている。だから(この慣例によって、)あのユダヤ人の王を赦してやろうか。」
18:40 彼らはまたもや「その男ではない、あのバラバを!」と叫んだ。バラバは強盗であった。
19:1 そこでピラトは、(何とかしてイエスを赦してやろうと思い、ユダヤ人を納得させるために、)今度はイエスを鞭で打たせた。
19:2 また兵卒らは茨で冠を編んで頭にかぶらせ、紫の上着をきせて(王に仕立てたのち、)
19:3 進み出て「ユダヤ人の王、万歳!」と言った。そしていくつも平手打ちをくらわせた。
19:4 ピラトはまた外に出ていって、ユダヤ人に言う、「見よ、あの人をお前たちの前に引き出す。あの人にはなんらの罪も認められない訳がわかろう。」
19:5 イエスが茨の冠をかぶり紫の上着をまとって、(しずかに)出てこられた。ピラトが言う、「見よ、この人だ。」
19:6 すると大祭司連や下役らはイエスを見て、「十字架につけろ、十字架につけろ」と叫んだ。(イエスのみじめな滑稽な姿を見ては、さすがのユダヤ人も心をやわらげるであろうという、ピラトの当てははずれた。)ピラトが言う、「(もし、そうしたければ、)お前たちがこの人を引き取って、十字架につけたらよかろう。この人には罪を認められない。」
19:7 ユダヤ人が答えた、「われわれには律法があって、その律法によると、当然死刑です。神の子気取りでいるのだから。」
19:8 ピラトはこの(神の子という)言葉を聞くと、いよいよ薄気味悪くなり、
19:9 また総督官舎に入ってイエスにたずねる、「お前はいったいどこから来たのか。(本当に天から来たのか。)」イエスは返事をされなかった。
19:10 するとピラトが言う、「このわたしに口をきかないのか。わたしはお前を赦す権力があり、お前を十字架につける権力があることを、知らないのか。」
19:11 イエスは答えられた、「あなたは上[神]から授けられないかぎり、わたしに対してなんの権力もない。だから(あなたの罪はまだ軽いが、)わたしをあなたに売った者[ユダ]の罪は、あなたよりも重い。(あなたは官憲として神の命令を行なうだけだが、彼は自分の発意でやったのだから。」
19:12 このためにピラトは(ますます恐ろしくなり、なんとかして)彼を赦そうと思ったが、ユダヤ人が叫んだ、「この男を赦せば、あなたは皇帝の忠臣ではない。自分を王とする者はだれであろうと、皇帝の敵である。(それを助けるのだから。)」
19:13 ピラトはこの言葉を聞くと(心を決し、)イエスを引き出して、「敷石」──ヘブライ語でガバタ──という所で裁判席に着いた。
19:14 それは過越の祭の支度日で、昼の十二時ごろであった。ピラトがイエスを指さしながら、ユダヤ人に言う、「見よ、お前たちの王様だ。」
19:15 すると彼等が、「片付けろ、片付けろ、それを十字架につけろ」と叫んだ。ピラトが言う、「お前たちの王様を、わたしが十字架につけてよいのか。」大祭司連が答えた、「われわれには皇帝のほかに王はない。」
19:16 ここにおいてピラトは、十字架につけるためにイエスを彼らに引き渡した。さて彼ら[兵卒ら]はイエスを受け取り、
(独)NESTLE-ALAND NOVUM TESTAMENTUM GRAECE 27版1993 の引照
新共同 使 3:14
3:14 聖なる正しい方を拒んで、人殺しの男を赦すように要求したのです。
新共同 マタ 27:17
27:17 ピラトは、人々が集まって来たときに言った。「どちらを釈放してほしいのか。バラバ・イエスか。それともメシアといわれるイエスか。」
(英・米)THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 Uコリ5:21
5:21 神はわたしたちの罪のために、罪を知らないかたを罪とされた。それは、わたしたちが、彼にあって神の義となるためなのである。
口語訳 Tテサ2:15-16
2:15 ユダヤ人たちは主イエスと預言者たちとを殺し、わたしたちを迫害し、神を喜ばせず、すべての人に逆らい、
2:16 わたしたちが異邦人に救の言を語るのを妨げて、絶えず自分の罪を満たしている。そこで、神の怒りは最も激しく彼らに臨むに至ったのである。
口語訳 ピリ 1:13
1:13 すなわち、わたしが獄に捕われているのはキリストのためであることが、兵営全体にもそのほかのすべての人々にも明らかになり、
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 使 18:12
18:12 ガリオンがアカイア州の地方総督であったときのことである。ユダヤ人たちが一団となってパウロを襲い、法廷に引き立てて行って、
新共同 使 18:16-17
18:16 そして、彼らを法廷から追い出した。
18:17 すると、群衆は会堂長のソステネを捕まえて、法廷の前で殴りつけた。しかし、ガリオンはそれに全く心を留めなかった。
新共同 使 25:6
25:6 フェストゥスは、八日か十日ほど彼らの間で過ごしてから、カイサリアへ下り、翌日、裁判の席に着いて、パウロを引き出すように命令した。
新共同 使 25:10
25:10 パウロは言った。「私は、皇帝の法廷に出頭しているのですから、ここで裁判を受けるのが当然です。よくご存じのとおり、私はユダヤ人に対して何も悪いことをしていません。
新共同 使 25:17