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年老いたダビデ
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆王位継承の争い
列上 1:1 ダビデ王は多くの日を重ねて年を取り、いくら服を着せても暖まらなかった。
列上
1:2 そこで家臣は王に言った。「王様のために若いおとめを探し出し、御前にはべらせ、お世話をさせましょう。彼女が添い寝をすれば、王様は暖かくなら
れるでしょう。」
列上
1:3 家臣は美しい娘を探し求めて、イスラエル領内をくまなく探し回り、ついにシュネム人のアビシャグを見つけ、王のもとに連れて来た。
列上 1:4 娘はこの上なく美しかった。彼女は王の世話をして仕えたが、王が彼女を知ることはなかった。
フランシスコ会訳2013
001ダビデ王は年を重ね、老人になっていた。夜着を何枚掛けても暖まらなかったので、
002家来たちは彼に言った、「わが主君である王さまのために一人の若いおとめを探し出して仕えさせ、王の付き
添いとしてあなたのふところに添わせれば、わが主君である王さまは暖かくおなりでしょう」。
003それから彼らは美しい娘を求めてイスラエル領内を隈なく探し、シュネムのアビシャグを見つけて王のもとに
連れてきた。
004娘はとても美しかった。彼女は王に付き添って仕えたが、王は彼女を知ることはなかった。
新共同訳1987
1:1 ダビデ王は多くの日を重ね
て老人になり、衣を何枚着せられても暖まらなかった。
1:2 そこで家臣たちは、王に
言った。「わが主君、王のために若い処女を探して、御そばにはべらせ、お世話をさせましょう。ふところに抱いてお休みになれば、暖か
くなります。」
1:3 彼らは美しい娘を求めてイ
スラエル領内をくまなく探し、シュネム生まれのアビシャグという娘を見つけ、王のもとに連れて来た。
1:4 この上なく美しいこの娘は
王の世話をし、王に仕えたが、王は彼女を知ることがなかった。
新改訳1970
1:1 ダビデ王は年を重ねて老人
になっていた。それで夜着をいくら着せても暖まらなかった。
1:2 そこで、彼の家来たちは彼
に言った。「王さまのためにひとりの若い処女を捜して来て、王さまにはべらせ、王さまの世話をさせ、あなたのふところに寝させ、王さ
まを暖めるようにいたしましょう。」
1:3 こうして、彼らは、イスラ
エルの国中に美しい娘を捜し求め、シュネム人の女アビシャグを見つけて、王のもとに連れて来た。
1:4 この娘は非常に美しかっ
た。彼女は王の世話をするようになり、彼に仕えたが、王は彼女を知ろうとしなかった。
1:1 ダビデ王は年がすすんで老
い、夜着を着せても暖まらなかったので、
1:2 その家来たちは彼に言っ
た、「王わが主のために、ひとりの若いおとめを捜し求めて王にはべらせ、王の付添いとし、あなたのふところに寝て、王わが主を暖めさ
せましょう」。
1:3 そして彼らはあまねくイス
ラエルの領土に美しいおとめを捜し求めて、シュナミびとアビシャグを得、王のもとに連れてきた。
1:4 おとめは非常に美しく、王
の付添いとなって王に仕えたが、王は彼女を知ることがなかった。
1:1 爰にダビデ王年邁みて老い寝衣を衣するも温
らざりければ
1:2 其臣僕等彼にいひけるは王わが主の
ために一人の若き處女を求めしめて之をして王のまへにたちて王の左右となり汝の懐に臥
て王わが主を暖めしめんと
1:3 彼等乃ちイスラエルの四方の境に美き童
女を求めてシユナミ人アビシヤグを得て之を王に携きたれり
1:4 此童女甚だ美くして王の左右となり
王に事たり然ど王之と交はらざりき
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN
PUBLISHING
HOUSE 1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD
STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD
UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
・・・・
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アドニヤの野望
翻訳比較
聖書
協会共同訳2018
列上
1:5 さて、ハギトの子アドニヤは思い上がり、「この私が王になるのだ」と言って、戦車と騎兵と五十人の護衛兵をそろえた。
列上
1:6 こうなったのも、彼が生まれてこの方、父親が、「どうしてこんなことをしたのか」などと言って厳しくしつけることがなく、またアドニヤ自身、容姿
端麗で、アブシャロムの次に生まれた子だったからである。
列上 1:7 彼は、ツェルヤの子ヨアブと祭司のエブヤタルに話を持ちかけたので、彼らはアドニヤを支援した。
列上
1:8 しかし、祭司ツァドク、ヨヤダの子ベナヤ、預言者ナタン、シムイとレイ、およびダビデの勇士たちは、アドニヤにくみしなかった。
列上
1:9 アドニヤは、エン・ロゲルのほとりにあるゾヘレトの石のそばで、羊と牛、そして肥えた家畜を屠り、王の子である自分の兄弟、王の家臣であるユダの
人々を皆招いた。
列上 1:10 だが、預言者ナタン、ベナヤ、勇士たち、そして兄弟ソロモンは招かなかった。
フランシスコ会訳2013
005さて、ハギトの子アドニヤは、「わたしが王になろう」とその野望を露わにし、戦車と馬と自分の前を走る者
五十人を整えた。
006彼の父は、「なぜそのようなことをしたのか」と、彼をたしなめたことは一度もなかった。アドニヤはアブサ
ロムの次に生まれた子で、彼同様、姿も立派であった。
007彼がツェルヤの子ヨアブと祭司アビアタルに相談したところ、彼らはアドニヤを支持した。
008しかし、祭司ツァドク、ヨヤダの子ベナヤ、預言者ナタン、それにシムイとレイ、およびダビデの勇士たちは
アドニヤに味方しなかった。
009アドニヤはエン・ロゲルの近くにあるゾヘレトの石の所で、羊と牛と太らせた家畜とを屠ってささげ、王の息
子である自分の兄弟全員とユダ族出身の王の家来をことごとく招いた。
010しかし、預言者ナタン、ベナヤ、勇士たち、自分の兄弟ソロモンは招かなかった。
新共同訳1987
1:5 ハギトの子アドニヤは思い
上がって、「わたしが王になる」と言い、戦車と馬と五十人の護衛兵をそろえた。
1:6 彼は父から、「なぜこのよ
うなことをしたのか」ととがめられたことが、一度もなかった。彼の体格もまた堂々としており、アブサロムの次に生まれた子であった。
1:7 アドニヤはツェルヤの子ヨ
アブと祭司アビアタルに話をもちかけ、この二人の支持を得た。
1:8 しかし、祭司ツァドク、ヨ
ヤダの子ベナヤ、預言者ナタン、シムイ、レイ、およびダビデの勇士たちはアドニヤにくみしなかった。
1:9 アドニヤは、エン・ロゲル
の近くにあるゾヘレトの石のそばで、羊、牛、肥えた家畜を屠ってささげ、王子である自分の兄弟たち、王の家臣であるユダの人々を、こ
とごとくそこに招いた。
1:10
しかし、預言者ナタン、ベナヤ、ダビデの勇士たち、自分の兄
弟ソロモンは招かなかった。
新改訳1970
1:5 一方、ハギテの子アドニヤ
は、「私が王になろう。」と言って、野心をいだき、戦車、騎兵、それに、自分の前を走る者五十人を手に入れた。
1:6 ――彼の父は存命中、「あ
なたはどうしてこんなことをしたのか。」と言って、彼のことで心を痛めたことがなかった。そのうえ、彼は非常な美男子で、アブシャロ
ムの次に生まれた子であった。――
1:7 彼はツェルヤの子ヨアブと
祭司エブヤタルに相談をしたので、彼らはアドニヤを支持するようになった。
1:8 しかし、祭司ツァドクとエ
ホヤダの子ベナヤと預言者ナタン、それにシムイとレイ、および、ダビデの勇士たちは、アドニヤにくみしなかった。
1:9 アドニヤは、エン・ロゲル
の近くにあるゾヘレテの石のそばで、羊、牛、肥えた家畜をいけにえとしてさ
さげ、王の子らである自分の兄弟たちすべてと、王の家来であるユダのすべての人々とを招いた。
1:10
しかし、預言者ナタンや、ベナヤ、それに勇士たちや、彼の兄
弟ソロモンは招かなかった。
口語訳1955
1:5 さてハギテの子アドニヤは
高ぶって、「わたしは王となろう」と言い、自分のために戦車と騎兵および自分の前に駆ける者五十人を備えた。
1:6 彼の父は彼が生れてこのか
た一度も「なぜ、そのような事をするのか」と言って彼をたしなめたことがなかった。アドニヤもまた非常に姿の良い人であって、アブサ
ロムの次に生れた者である。
1:7 彼がゼルヤの子ヨアブと祭
司アビヤタルとに相談したので、彼らはアドニヤに従って彼を助けた。
1:8 しかし祭司ザドクと、エホ
ヤダの子ベナヤと、預言者ナタンおよびシメイとレイ、ならびにダビデの勇士たちはアドニヤに従わなかった。
1:9 アドニヤはエンロゲルのほ
とりにある「へびの石」のかたわらで、羊と牛と肥えた家畜をほふって、王の
子である自分の兄弟たち、および王の家来であるユダの人々をことごとく招いた。
1:10
しかし預言者ナタンと、ベナヤと、勇士たちと、自分の兄弟ソ
ロモンとは招かなかった。
文語訳1917
1:5 時にハギテの子アドニヤ自ら高くし我は王とならんと言て己のために戰車と騎兵および自己のまへ
に驅る者五十人を備へたり
1:6 其父は彼が生れてより已來汝何故に然するや
と言てかれを痛しめし事なかりきア
ドニヤも亦容貌の甚だ美き者にてアブサロムの次に生れたり
1:7 彼ゼルヤの子ヨアブおよび祭司アビヤタルと商議ひし
かば彼等之に從ひゆきて助けたり
1:8 されど祭司ザドクとヱホヤダの子ベナヤと預言者ナタンおよびシメイとレイならびにダビデに屬したる勇士はアドニヤに與せざりき
1:9 アドニヤ、エンロゲルの近邊なるゾヘレテの石の傍にて羊と牛と肥畜を宰りて王の子なる己の兄弟および王の臣僕なるユダの人を盡く請けり
1:10 されども預言者ナタンとベナヤと勇士とおのれの兄弟ソロモンとをば招かざりき
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アドニヤへの対策
翻訳比較
聖書
協会共同訳2018
列上
1:11 そこでナタンは、ソロモンの母バト・シェバに次のように言った。「主君ダビデはご存じないようですが、ハギトの子アドニヤが王になったことを、
お聞きになりませんでしたか。
列上 1:12 今、私には良い考えがあります。あなたご自身と息子ソロモンの命を救うために、
列上
1:13 すぐにでもダビデ王のもとに行き、こう言うのです。『王様、あなたはこの仕え女に誓われたではありませんか。あなたの息子ソロモンが私の跡を継
いで王となり、私の王座に着くのだと。それなのに、どうしてアドニヤが王になったのでしょうか。』
列上 1:14 あなたがまだそこで王と話されている間に、私も後から行って、お話しになったことを確認いたします。」
列上
1:15 バト・シェバが王のいる部屋へ行ったところ、王は大変に年老いていて、シュネム人のアビシャグが王の世話をしていた。
列上 1:16 バト・シェバはひざまずいて、王に礼をした。王が、「何か用があるのか」と尋ねると、
列上
1:17 彼女は話しだした。「王様、あなたは息子ソロモンが跡を継いで王となり、王座に着くと、あなたの神、主にかけて、この仕え女に誓われました。
列上 1:18 ところが、このほどアドニヤが王になりました。それを、王様がご存じないとは。
列上
1:19 アドニヤは、雄牛、肥えた家畜、羊を多く屠って、王様のご子息全員、祭司エブヤタル、将軍ヨアブを招きました。それなのに、あなたの僕ソロモン
は招かなかったのです。
列上
1:20 王様、すべてのイスラエルはあなたに注目しています。王様の後、誰がその王座に着くのか、皆にお告げくださいますように。
列上 1:21 このままでは、王様が先祖と共に眠りに就かれるとき、私と息子ソロモンは、罪ある者となってしまうでしょう。」
列上 1:22 彼女がまだ王と話し合っている間に、預言者ナタンがやって来た。
列上
1:23 家来たちが「預言者ナタンが参りました」と王に告げると、ナタンは王の前に進み出て、地にひれ伏して王に礼をした。
列上
1:24 ナタンは言った。「王様、このほど、『アドニヤが私の後に王となり、彼が王座に着く』と仰せになったのでしょうか。
列上
1:25 今日、アドニヤは下って行って、雄牛、肥えた家畜、羊を多く屠り、王様のご子息全員、軍団長、祭司エブヤタルを招きました。皆はアドニヤの前で
食べたり飲んだりしながら、『アドニヤ王、万歳』と叫んだのです。
列上
1:26 しかしアドニヤは、あなたの僕であるこの私と祭司ツァドク、ヨヤダの子ベナヤとあなたの僕ソロモンを招きませんでした。
列上
1:27 このようなことは、王様によってなされたことなのでしょうか。王様、あなたの後に誰が王座に着くかは、僕たちにお知らせになっていませんの
に。」
列上 1:28 ダビデ王は言った。「バト・シェバを呼びなさい。」彼女が王の前に来て、王の前に立つと、
列上 1:29 王はこう誓った。「この私をあらゆる苦難から救い出してくださった主は生きておられる。
列上
1:30 イスラエルの神、主にかけてあなたに誓ったこと、『あなたの子ソロモンが、私の後に王となり、私に代わって王座に着く』ということを、今日この
日、私は確かに実行する。」
列上
1:31 バト・シェバは顔を地に伏せ、王に礼をし、「わが主君、ダビデ王は、とこしえに生き長らえることができますように」と言った。
フランシスコ会訳2013
011さて、ナタンはソロモンの母バト・シェバに言った、「わたしたちの主君ダビデが知らないうちに、ハギトの
子アドニヤが王になったことをお聞きになりませんでしたか。
012さあ、わたしの助言を受け入れてください。そうすれば、あなたの命とご子息ソロモンの命を救えるでしょ
う。
013すぐダビデ王のもとに行ってこう言いなさい、『わたしのあるじ
である王さまは、〈あなたの息子ソロモンがわたしの跡を継いで王となり、わたしの座につくであろう〉と、このはし
ためにお誓いになったではありませんか。それなのに、どうしてアドニヤが王になったのですか』。
014あなたがまだ王と話しておられる間に、わたしも後から入っていき、あなたが話されたことを確認します」。
015バト・シェバは寝室の王のもとに行った。――王は大層高齢で、シュネムのアビシャグが彼に仕えていた。
――
016バト・シェバはひざまずいて王を拝した。王が「何か用か」と尋ねたので、
017彼女は言った、「わたしのあるじよ、あなたは
『あなたの子ソロモンがわたしの跡を継いで王となり、わたしの座につくであろう』と、あなたの神、主にかけて、このはしためにお誓い
になりました。
018ところが今、アドニヤが王となりました。わたしのあるじであ
る王さま、あなたはそれをご存じないのです。
019アドニヤは雄牛と太らせた家畜と羊とを多数犠牲としてささげ、王さまのご子息全員、祭司アビアタル、軍の
司令官ヨアブは招きましたが、あなたの僕ソロモンは招きませんでした。
020わたしのあるじである王さま、あなたの跡を継い
で誰がわたしのあるじである王さまの座につくのかを告示していただきたい
と、イスラエルのすべての目は、今やあなたの上に注がれております。
021さもなければ、わたしのあるじである王さまが先
祖とともに眠りに就かれるとき、わたしと息子ソロモンは罪人とみなされるでしょう」。
022バト・シェバがまだ王と話している間に、預言者ナタンがやって来た。
023「預言者ナタンが参りました」と王に告げられると、彼は王の前に出、顔を地面に伏せて王を拝した。
024ナタンは言った、「わが主君である王さま、あなたは『アドニヤがわたしの跡を継いで王となり、わたしの座
につく』と言われたに違いありません。
025と言いますのは、今日、アドニヤは下って行き、牛と太らせた家畜と羊とを多数犠牲としてささげ、王のご子
息全員、軍の司令官たち、祭司アビアタルを招きました。彼らは、今、アドニヤの前で飲み食いして、『アドニヤ王、万歳』と叫んでいる
ところです。
026しかし彼は、あなたの僕であるわたしや、祭司ツァドク、ヨヤダの子ベナヤ、それにあなたの僕ソロモンは招
きませんでした。
027わが主君である王さまは、誰がわが主君である王さまの跡を継いでその座につくのかを、この僕にお話しに
なっておられないのに、本当にあの命令をお下しになられたのですか」。
028ダビデ王は答えて、「バト・シェバをここに呼びなさい」と言った。彼女が入ってきて王の前に立つと、
029王は誓って言った、「わたしの命をあらゆる不幸から救い出され
た生ける主に誓って言う。
030お前の息子ソロモンが必ずわたしの跡を継いで王となり、わたしに代わってその座につくと、イスラエルの
神、主にかけてわたしが誓ったことを、今日必ず実行する」。
031バト・シェバはひざまずいて顔を地面に伏せ、王を拝して言った、「わたしのあるじであるダビデ王がとこしえに生き永らえられますように」。
新共同訳1987
1:11
ナタンはソロモンの母バト・シェバに言った。「お聞きになっ
てはいませんか。我らの主君、ダビデの知らないうちに、ハギトの子アドニヤが王となったということを。
1:12
あなたの命とあなたの子ソロモンの命が助かるように、わたし
の言うことをすぐさま実行しなさい。
1:13
直ちにダビデ王のもとに行って、こう言いなさい。『わが主
君、王よ、はしためにお誓いになったではありませんか。あなたの子ソロモンがわたしの跡を継いで王となり、わたしの王座につくと。な
ぜ、アドニヤが王となったのでしょうか。』
1:14
あなたが王と話し合っている間に、わたしも続いて入り、あな
たの言葉を確認します。」
1:15
バト・シェバが王をその部屋に訪ねると、非常に年老いた王
は、シュネム生まれのアビシャグの世話を受けていた。
1:16
バト・シェバは王の前にひざまずいて礼をした。王が「どうし
たのか」と尋ねたので、
1:17
彼女は言った。「わが主君、王よ、あなたの神、主にかけてあ
なたはこのはしためにお誓いになりました。『あなたの子ソロモンがわたしの跡を継いで王となり、わたしの王座につく』と。
1:18
ところが今、アドニヤが王となりました。わが主君、王よ、あ
なたはそのことをご存じではありません。
1:19
アドニヤは雄牛や肥えた家畜や羊を数多く屠ってささげ、すべ
ての王子、祭司アビアタル、軍の司令官ヨアブを招きました。しかし、あなたの僕ソロモンは招きませんでした。
1:20
わが主君、王よ、わが主君、王の跡を継いでだれが王座につく
のか、お示しになることを、すべてのイスラエルは注目しています。
1:21
このままで、わが主君、王が先祖と共に眠りにおつきになれ
ば、わたしとわが子ソロモンは反逆者になってしまいます。」
1:22
彼女が王と話し合っている間に、預言者ナタンが来たので、
1:23
「預言者ナタンが参りました」と王に告げられた。ナタンは王
の前に進み出て、地にひれ伏し、
1:24
言った。「わが主君、王よ、あなたは、『アドニヤがわたしの
跡を継いで王となり、王座につく』と言われたのでしょうか。
1:25
アドニヤは今日下って行って雄牛や肥えた家畜や羊を数多く屠
り、すべての王子、将軍たち、祭司アビアタルを招きました。彼らはアドニヤの前で飲み食いしながら、『アドニヤ王、万歳』と叫びまし
た。
1:26
しかし、あなたの僕であるこのわたしと、祭司ツァドク、ヨヤ
ダの子ベナヤ、あなたの僕ソロモンは招かれませんでした。
1:27
このようなことになったのは、わが主君、王の御意向なので
しょうか。わが主君、王は、だれが御自分の跡を継いで王座につくのか、僕たちにお知らせになっていません。」
1:28
ダビデ王は答えて、「バト・シェバをここに呼びなさい」と命
じた。彼女が進み出て、王の前に立つと、
1:29
王は誓った。「わたしの命をあらゆる苦しみから救ってくだ
さった主は生きておられる。
1:30
あなたの子ソロモンがわたしの跡を継いで王となり、わたしに
代わって王座につく、とイスラエルの神、主にかけてあなたに立てた誓いをわたしは今日実行する。」
1:31
バト・シェバは顔を地に伏せ、王に礼をして、「わが主君、ダ
ビデ王、あなたの命がとこしえに永らえますように」と言った。
新改訳1970
1:11
それで、ナタンはソロモンの母バテ・シェバにこう言った。
「私たちの君ダビデが知らないうちに、ハギテの子アドニヤが王となったということを聞きませんでしたか。
1:12
さあ、今、私があなたに助言をいたしますから、あなたのいの
ちとあなたの子ソロモンのいのちを助けなさい。
1:13
さあ、ダビデ王のもとに行って、『王さま。あなたは、このは
しために、必ず、あなたの子ソロモンが私の跡を継いで王となる。彼が私の王座に着く、と言って誓われたではありませんか。それなの
に、なぜ、アドニヤが王となったのですか。』と言いなさい。
1:14
あなたがまだそこで王と話しているうちに、私もあなたのあと
からはいって行って、あなたのことばの確かなことを保証しましょう。」
1:15
そこで、バテ・シェバは寝室の王のもとに行った。――王は非
常に年老いて、シュネム人の女アビシャグが王に仕えていた。――
1:16
バテ・シェバがひざまずいて、王におじぎをすると、王は、
「何の用か。」と言った。
1:17
彼女は答えた。「わが君。あなたは、あなたの神、主にかけて
『必ず、あなたの子ソロモンが私の跡を継いで王となる。彼が私の王座に着く。』と、このはしためにお誓いになりました。
1:18
それなのに、今、アドニヤが王となっています。王さま。あな
たはそれをご存じないのです。
1:19
彼は、牛や肥えた家畜や羊をたくさん、いけにえとしてささげ、王のお子さま全部と、祭司エブヤタルと、将軍ヨアブを招いたのに、
あなたのしもべソロモンは招きませんでした。
1:20
王さま。王さまの跡を継いで、だれが王さまの王座に着くかを
告げていただきたいと、今や、すべてのイスラエルの目はあなたの上に注がれています。
1:21
そうでないと、王さまがご先祖たちとともに眠りにつかれると
き、私と私の子ソロモンは罪を犯した者とみなされるでしょう。」
1:22
彼女がまだ王と話しているうちに、預言者ナタンがはいって来
た。
1:23
家来たちは、「預言者ナタンがまいりました。」と言って王に
告げた。彼は王の前に出て、地にひれ伏して、王に礼をした。
1:24
ナタンは言った。「王さま。あなたは『アドニヤが私の跡を継
いで王となる。彼が私の王座に着く。』と仰せられましたか。
1:25
実は、きょう、彼は下って行って、牛と肥えた家畜と羊とをた
くさん、いけにえとしてささげ、王のお子さま全部と、将軍たちと、祭司エブ
ヤタルとを招きました。そして、彼らは、彼の前で飲み食いし、『アドニヤ王。ばんざい。』と叫びました。
1:26
しかし、あなたのしもべのこの私や祭司ツァドクやエホヤダの
子ベナヤや、それに、あなたのしもべソロモンは招きませんでした。
1:27
このことは、王さまから出たことなのですか。あなたは、だれ
が王の跡を継いで、王さまの王座に着くかを、このしもべに告げておられませんのに。」
1:28
ダビデ王は答えて言った。「バテ・シェバをここに呼びなさ
い。」彼女が王の前に来て、王の前に立つと、
1:29
王は誓って言った。「私のいのちをあらゆる苦難から救い出し
てくださった主は生きておられる。
1:30
私がイスラエルの神、主にかけて、『必ず、あなたの子ソロモ
ンが私の跡を継いで王となる。彼が私に代わって王座に着く。』と言ってあなたに誓ったとおり、きょう、必ずそのとおりにしよう。」
1:31
バテ・シェバは地にひれ伏して、王に礼をし、そして言った。
「わが君、ダビデ王さま。いつまでも生きておられますように。」
口語訳1955
1:11
時にナタンはソロモンの母バテシバに言った、「ハギテの子ア
ドニヤが王となったのをお聞きになりませんでしたか。われわれの主ダビデはそれをごぞんじないのです。
1:12
それでいま、あなたに計りごとを授けて、あなたの命と、あな
たの子ソロモンの命を救うようにいたしましょう。
1:13
あなたはすぐダビデ王のところへ行って、『王わが主よ、あな
たは、はしために誓って、おまえの子ソロモンが、わたしに次いで王となり、わたしの位に座するであろうと言われたではありませんか。
そうであるのに、どうしてアドニヤが王となったのですか』と言いなさい。
1:14
あなたがなお王と話しておられる間に、わたしもまた、あなた
のあとから、はいって行って、あなたの言葉を確認しましょう」。
1:15
そこでバテシバは寝室にはいって王の所へ行った。(王は非常
に老いて、シュナミびとアビシャグが王に仕えていた)。
1:16
バテシバは身をかがめて王を拝した。王は言った、「何の用
か」。
1:17
彼女は王に言った、「わが主よ、あなたは、あなたの神、主を
さして、はしために誓い、『おまえの子ソロモンがわたしに次いで王となり、わたしの位に座するであろう』と言われました。
1:18
そうであるのに、ごらんなさい、今アドニヤが王となりまし
た。王わが主よ、あなたはそれをごぞんじないのです。
1:19
彼は牛と肥えた家畜と羊をたくさんほふって、王の子たち、お
よび祭司アビヤタルと、軍の長ヨアブを招きましたが、あなたのしもべソロモンは招きませんでした。
1:20
王わが主よ、イスラエルのすべての目はあなたに注がれ、だれ
があなたに次いで、王わが主の位に座すべきかを告げられるのを望んでいます。
1:21
王わが主が先祖と共に眠られるとき、わたしと、わたしの子ソ
ロモンは謀叛人とみなされるでしょう」。
1:22
バテシバがなお王と話しているうちに、預言者ナタンがはいっ
てきた。
1:23
人々は王に告げて、「預言者ナタンがここにおります」と言っ
た。彼は王の前にはいり、地に伏して王を拝した。
1:24
そしてナタンは言った、「王わが主よ、あなたは、『アドニヤ
がわたしに次いで王となり、わたしの位に座するであろう』と仰せられましたか。
1:25
彼はきょう下っていって、牛と、肥えた家畜と羊をたくさんほ
ふって、王の子たちと、軍の長ヨアブと、祭司アビヤタルを招きました。彼らはアドニヤの前で食い飲みして、『アドニヤ万歳』と言いま
した。
1:26
しかし、あなたのしもべであるわたしと、祭司ザドクと、エホ
ヤダの子ベナヤと、あなたのしもべソロモンを招きませんでした。
1:27
この事は王わが主がさせられた事ですか。あなたはしもべたち
に、だれがあなたに次いで王わが主の位に座すべきかを告げられませんでした」。
1:28
ダビデ王は答えて言った、「バテシバをわたしのところに呼び
なさい」。彼女は王の前にはいってきて、王の前に立った。
1:29
すると王は誓って言った、「わたしの命をすべての苦難から救
われた主は生きておられる。
1:30
わたしがイスラエルの神、主をさしてあなたに誓い、『あなた
の子ソロモンがわたしに次いで王となり、わたしに代って、わたしの位に座するであろう』と言ったように、わたしはきょう、そのように
しよう」。
1:31
そこでバテシバは身をかがめ、地に伏して王を拝し、「わが主
ダビデ王が、とこしえに生きながらえられますように」と言った。
文語訳1917
1:11 爰にナタン、ソロモンの母バテシバに語りていひ
けるは汝ハギテの子アドニヤが王となれるを聞ざるかしかるにわれらの主ダビ
デはこれを知ざるなり
1:12 されば請ふ來れ我汝に計を授て汝をして己の生命と汝の子ソロモンの生命を救しめん
1:13 汝往てダビデ王の所に入り之にいへ王わが主よ汝は
婢に誓ひて汝の子ソロモンは我に継で王となりわが位に坐せんといひたまひしにあらずや然
にアドニヤ何故に王となれるやと
1:14 われまた汝が尚其處にて王と語ふ時
に汝に次て入り汝の言を證すべしと
1:15 是においてバテシバ寝室に入りて王
の所にいたるに王は甚だ老てシユナミ人アビシヤグ王に事へ居たり
1:16 バテシバ躬を鞠め王を拝す王いふ
何なるや
1:17 かれ王にいひけるはわが主汝は汝
の神ヱホバを指て婢に汝の子ソロモンは我に継で王となりわが位に坐せんと誓
ひたまへり
1:18 しかるに視よ今アドニヤ王となれり而て王わが主汝は知たまはず
1:19 彼は牛と肥畜と羊を饒く宰りて王の諸子および祭司アビヤタルと軍の長ヨアブを招けりされど汝の僕ソロモンをば招かざりき
1:20 汝王わが主よイスラエルの目皆汝
に注ぎ汝が彼等に誰が汝に継で王わが主の位に坐すべきを告るを望む
1:21 王わが主の其父祖と共に寝たまはん時
に我とわが子ソロモンは罪人と見做さるるにいたらんと
1:22 バテシバ尚王と語ふうちに視よ預言者ナタンも亦入きたりければ
1:23 人々王に告て預言者ナタン此にあ
りと曰ふ彼王のまへに入
り地に伏て王を拝せり
1:24 しかしてナタンいひけるは王わが
主汝はアドニヤ我に継で王となりわが位に坐すべしといひたまひしや
1:25 彼は今日下りて牛と肥畜と羊を饒く宰りて王の諸子と軍の長等と祭司アビヤタルを招けりしかして彼等はアドニヤのまへに飮食してアドニヤ王壽かれと言ふ
1:26 されど汝の僕なる我と祭司ザドクとヱホヤダの子ベナヤと汝の僕ソロモンとは彼請かざるなり
1:27 此事は王わが主の爲たまふ所なる
かしかるに汝誰が汝に継で王わが主の位に坐すべきを僕に知せたまはざるなりと
1:28 ダビデ王答ていふバテシバをわが
許に召せと彼乃ち王のまへに入て王
のまへにたつに
1:29 王誓ひていひけるはわが生命を諸の艱難の中に救ひたまひしヱホバは活く
1:30 我イスラエルの神ヱホバを指て誓ひ
て汝の子ソロモン我に継で王となり我に代りてわが位に坐すべしといひしごと
くに我今日爲すべしと
1:31 是においてバテシバ躬を鞠め地に伏て王を拝し願くはわが主
ダビデ王長久に生ながらへたまへといふ
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN
PUBLISHING
HOUSE 1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD
STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD
UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
・・・・
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ソロモン、王となる
翻訳比較
聖書
協会共同訳2018
列上
1:32 そこでダビデ王は言った。「祭司ツァドクと預言者ナタン、およびヨヤダの子ベナヤを呼びなさい。」彼らが王の前にやって来ると、
列上 1:33 王は言った。「主君の家臣を引き連れ、わが子ソロモンを私の雌らばに乗せ、ギホンに下らせよ。
列上
1:34 祭司ツァドクと預言者ナタンはそこで彼に油を注ぎ、イスラエルの王とせよ。角笛を吹き鳴らし、『ソロモン王、万歳』と叫び、
列上
1:35 彼の後に付いて上れ。ソロモンは来て王座に着き、私に代わって統治する。私は、彼がイスラエルとユダの指導者となると決定を下す。」
列上 1:36 するとヨヤダの子ベナヤは王に答えた。「御意のままに。王様の神、主もそのようにおっしゃるでしょう。
列上
1:37 主が王様と共にいてくださったように、ソロモンと共にいてくださいますように。そしてその王座を、わが主君、ダビデ王の王座よりもさらに大いな
るものとしてくださいますように。」
列上
1:38 祭司ツァドクと預言者ナタン、およびヨヤダの子ベナヤは、クレタ人やペレティ人と共に下り、ソロモンをダビデ王の雌らばに乗せてギホンへ連れて
行った。
列上
1:39 祭司ツァドクは、天幕から油の入った角を取り出し、ソロモンに油を注いだ。彼らが角笛を吹き鳴らすと、民は皆、「ソロモン王、万歳」と叫んだ。
列上
1:40 民は皆、彼の後に付いて上った。民は笛を吹き鳴らし、大いに喜び祝った。地はそのどよめきで裂けんばかりであった。
フランシスコ会訳2013
032ダビデ王は言った、「祭司ツァドクと預言者ナタン、それにヨヤダの子ベナヤをここに呼びなさい」。彼らが
王の前にやって来ると、
033王は言った、「主君の家来たちを連れ、わたしの息子ソロモンをわたしのらばに乗せてギホンに下れ。
034祭司ツァドクと預言者ナタンはそこでソロモンに油を注ぎ、彼をイスラエルの王とせよ。そして角笛を吹き鳴
らし、『ソロモン王、万歳』と叫べ。
035それからソロモンに従って上れ。彼は来て、わたしの座につき、わたしに代わって王となる。わたしは彼を立
て、イスラエルとユダの君主に命じた」。
036ヨヤダの子ベナヤは王に答えて言った、「アーメン。わが主君である王さまの神、主もそう仰せられますよう
に。
037主がわが主君である王さまとともにおられたように、ソロモンとともにおられ、その王座をわが主君ダビデ王
のものよりもいっそう大いなるものとしてくださいますように」。
038祭司ツァドク、預言者ナタン、ヨヤダの子ベナヤは、クレタ人、ペレティ人とともに下って行き、ソロモンを
ダビデ王のらばに乗せてギホンへ連れていった。
039祭司ツァドクは天幕から油の角を取って来て、ソロモンに油を注いだ。彼らは角笛を吹き鳴らし、民はみな
「ソロモン王、万歳」と叫んだ。
040民はみな、彼の後に従って上った。彼らが吹き鳴らす笛と大きな喜びの声
で大地は裂けた。
新共同訳1987
1:32
ダビデ王は、「祭司ツァドク、預言者ナタン、ヨヤダの子ベナ
ヤをここに呼べ」と命じた。彼らが王の前に出ると、
1:33
王は言った。「お前たちは主君の家臣を率いて、わが子ソロモ
ンをわたしのらばに乗せ、ギホンに下らせよ。
1:34
祭司ツァドクと預言者ナタンは、そこでソロモンに油を注い
で、イスラエルの上に立つ王とせよ。角笛を吹いて『ソロモン王、万歳』と叫び、
1:35
彼の後に従って上れ。ソロモンは来て、わたしの王座につく。
わたしに代わって王となるのは彼であり、イスラエルとユダの上に立つ君主になるようわたしは彼に命じる。」
1:36
ヨヤダの子ベナヤは王に答えた。「まことに王の神、主もそう
仰せになりますように。
1:37
主は王と共にいてくださいました。またソロモンと共にいてく
ださいますように。その王座をわが主君、ダビデ王の王座より更に大いなるも
のにしてくださいますように。」
1:38
祭司ツァドク、預言者ナタン、ヨヤダの子ベナヤはクレタ人と
ペレティ人と共に下って行った。彼らはソロモンをダビデ王のらばに乗せ、ギ
ホンに連れて行った。
1:39
祭司ツァドクは天幕から油の入った角を持って出て、ソロモン
に油を注いだ。彼らが角笛を吹くと、民は皆、「ソロモン王、万歳」と叫んだ。
1:40
民は皆、彼の後に従って上り、笛を吹き、大いに喜び祝い、そ
の声で地は裂けた。
新改訳1970
1:32
それからダビデ王は言った。「祭司ツァドクと預言者ナタン、
それに、エホヤダの子ベナヤをここに呼びなさい。」彼らが王の前に来ると、
1:33
王は彼らに言った。「あなたがたの主君の家来たちを連れ、私
の子ソロモンを私の雌騾馬に乗せ、彼を連れてギホンへ下って行きなさい。
1:34
祭司ツァドクと預言者ナタンは、そこで彼に油をそそいでイス
ラエルの王としなさい。そうして、角笛を吹き鳴らし、『ソロモン王。ばんざい。』と叫びなさい。
1:35
それから、彼に従って上って来なさい。彼は来て、私の王座に
着き、彼が私に代わって王となる。私は彼をイスラエルとユダの君主に任命した。」
1:36
エホヤダの子ベナヤが王に答えて言った。「アーメン。王さま
の神、主も、そう言われますように。
1:37
主が、王さまとともにおられたように、ソロモンとともにおら
れ、彼の王座を、わが君、ダビデ王の王座よりもすぐれたものとされますように。」
1:38
そこで、祭司ツァドクと預言者ナタンとエホヤダの子ベナヤ、
それに、ケレテ人とペレテ人とが下って行き、彼らはソロモンをダビデ王の雌騾馬に乗せ、彼を連れてギホンへ行った。
1:39
祭司ツァドクは天幕の中から油の角を取って来て、油をソロモ
ンにそそいだ。そうして彼らが角笛を吹き鳴らすと、民はこぞって、「ソロモン王。ばんざい。」と叫んだ。
1:40
民はみな、彼のあとに従って上って来た。民が笛を吹き鳴らし
ながら、大いに喜んで歌ったので、地がその声で裂けた。
口語訳1955
1:32
ダビデは言った、「祭司ザドクと、預言者ナタンおよびエホヤ
ダの子ベナヤをわたしの所に呼びなさい」。やがて彼らは王の前にきた。
1:33
王は彼らに言った、「あなたがたの主君の家来たちを連れ、わ
が子ソロモンをわたしの騾馬に乗せ、彼を導いてギホンに下り、
1:34
その所で祭司ザドクと預言者ナタンは彼に油を注いでイスラエ
ルの王としなさい。そしてラッパを吹いて、『ソロモン王万歳』と言いなさい。
1:35
それから、あなたがたは彼に従って上ってきなさい。彼はき
て、わたしの位に座し、わたしに代って王となるであろう。わたしは彼を立ててイスラエルとユダの上に主君とする」。
1:36
エホヤダの子ベナヤは王に答えて言った、「アァメン、願わく
は、王わが主君の神、主もまたそう仰せられますように。
1:37
願わくは、主が王わが主君と共におられたように、ソロモンと
共におられて、その位をわが主君ダビデ王の位よりも大きくせられますように」。
1:38
そこで祭司ザドクと預言者ナタンおよびエホヤダの子ベナヤ、
ならびにケレテびとと、ペレテびとは下って行って、ソロモンをダビデ王の騾馬に乗せ、彼をギホンに導いて行った。
1:39
祭司ザドクは幕屋から油の角を取ってきて、ソロモンに油を注
いだ。そしてラッパを吹き鳴らし、民は皆「ソロモン王万歳」と言った。
1:40
民はみな彼に従って上り、笛を吹いて大いに喜び祝った。地は
彼らの声で裂けるばかりであった。
文語訳1917
1:32 ダビデ王いひけるはわが許に祭司ザドクと預言者ナタンおよびヱホヤダの子ベナヤを召と彼等乃
ち王のまへに來る
1:33 王彼等にいひけるは汝等の主の臣僕を伴ひわが子ソロモンをわが身の騾に乗せ彼をギホンに導き
下り
1:34 彼處にて祭司ザドクと預言者ナタンは彼に膏をそそぎてイスラエルの上に王と爲すべしし
かして汝ら喇叭を吹てソロモン王壽かれと言へ
1:35 かくして汝ら彼に隨ひて上り來るべし彼は來りてわが位
に坐し我に代りて王となるべし我彼を立てイスラエルとユダの上に主君となせりと
1:36 ヱホヤダの子ベナヤ王に對へていひけるはアメンねがはく
は王わが主の神ヱホバ然言たまはんことを
1:37 ねがはくはヱホバ王わが主とともに在せしごとくソロモンとともに在してその位をわが主ダビデ王の位よりも大ならしめたまはんことを
1:38 斯て祭司ザドクと預言者ナタンおよびヱホヤダの子ベ
ナヤ並にケレテ人とペレテ人下りソロモンをダビデ王の騾に乗せて之をギホンに導きいたれり
1:39 しかして祭司ザドク幕屋の中より膏の角を取てソロモンに膏そそげりかくて喇叭を吹きならし
1:40 民みなソロモン王壽かれと言り民みなかれに隨ひ上りて笛を吹き大に喜祝ひ地は
かれらの聲にて裂たり
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
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KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN
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UNIVERSITY PRESS 1977
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& TODD 1985
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(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984
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アオニヤ、ソロモンの即位を知る
翻訳比較
聖書
協会共同訳2018
列上
1:41 アドニヤと招かれていたすべての客は、ちょうど食事を終えた頃にそれを聞いた。ヨアブは角笛の音を聞いて、「あの騒々しい町のどよめきは何事
か」と言った。
列上
1:42 まだ話しているうちに、祭司エブヤタルの子ヨナタンがやって来た。アドニヤは、「入りなさい。あなたは高潔な人だ。良い知らせを持って来たのだ
ろう」と言った。
列上
1:43 だがヨナタンはアドニヤに答えた。「いいえ、そうではありません。我らが主君、ダビデ王はソロモンを王とされました。
列上
1:44 ダビデ王は、ソロモンと一緒に、祭司ツァドクと預言者ナタン、ヨヤダの子ベナヤ、およびクレタ人とペレティ人を送り出しました。彼らはソロモン
を王の雌らばに乗せて行き、
列上
1:45 祭司ツァドクと預言者ナタンが、ギホンで彼に油を注いで王とし、そこから喜んで戻って来ました。それで町は沸き返っているのです。あなたがたが
聞いたのはそのどよめきです。
列上 1:46 ソロモンは今や王座に着いています。
列上
1:47 王の家臣もまた、主君であるダビデ王にお祝いを言いに来ました。『神がソロモンの名をあなたの名より優れたものとされ、その王座をあなたの王座
よりも大いなるものとされますように。』するとダビデ王は床の上でひれ伏し、
列上
1:48 またこのように言われました。『今日、私の王座に着く者を与えられ、それをこの目で見ることを許されたイスラエルの神、主はたたえられますよう
に』と。」
列上 1:49 アドニヤに招かれていた客は皆、身震いして立ち上がり、それぞれ帰ろうとした。
列上 1:50 アドニヤはと言えば、彼はソロモンを恐れて、すぐに祭壇の角をつかみに行った。
列上
1:51 このことは次のようにソロモンに伝えられた。「アドニヤはソロモン王を恐れて、祭壇の角をつかみ、『この僕を剣にかけて殺すようなことはしない
と、今日にでもソロモン王が誓ってくれるように』と言っています。」
列上
1:52 すると、ソロモンは言った。「あの男が高潔な人物であれば、髪の毛一本でも地に落ちることはない。しかし、彼に悪が見つかれば、死ななければな
らない。」
列上
1:53 ソロモン王は人をやって、アドニヤを祭壇から下ろさせた。彼がやって来てソロモン王に礼をすると、ソロモンは「自分の家に帰るがよい」と言っ
た。
フランシスコ会訳2013
041アドニヤと、彼とともにいた客たちは、ちょうど食事を終えたとき、その騒ぎを耳にした。ヨアブは角笛の音
を聞いて、「町のあの騒ぎは何だろう」と言った。
042彼の言葉が終わらないうちに、祭司アビアタルの子ヨナタンがやって来た。アドニヤは言った、「入りなさ
い。あなたは有力者だ。きっと吉報を持って来たに違いない」。
043「違います」とヨナタンは答えて言った、「わたしたちの主君であるダビデ王は、ソロモンを王とされまし
た。
044王は、祭司ツァドク、預言者ナタン、ヨヤダの子ベナヤ、それにクレタ人とペレティ人をソロモンにつけて送
り出しました。彼らはソロモンを王のらばに乗せて行き、
045ギホンで祭司ツァドクと預言者ナタンが彼に油を注いで王としました。そこから喜びの声をあげながら彼らが
戻ってきたので、町が騒がしいのです。あなたが耳にした声はそれです。
046しかも、ソロモンはすでに王座につき、
047王の家来たちが来て、わたしたちの主君であるダビデ王に、『神がソロモンの名をあなたの名よりも高く挙
げ、彼の座をあなたの座よりも大いなるものとされますように』と、祝いの言
葉を述べました。王は床の上で礼拝し、
048さらに『イスラエルの神、主はたたえられますように。主は今日、わたしの座につく者を与えてくださり、わ
たしはそれをこの目で見ている』と言われました」。
049アドニヤの客たちはみな身震いして立ち上がり、それぞれ帰途に就いた。
050アドニヤはソロモンを恐れ、立って行って祭壇の角をつかんだ。
051このことは次のようにソロモンに伝えられた。「アドニヤはソロモン王を恐れ、祭壇の角をつかんで、『ソロ
モン王が剣でこの僕を殺さないと、今日誓ってくださるように』と言っています」。
052ソロモンは言った、「彼が潔い人間であれば、彼の髪の毛一筋たりとも大地に落ちることはない。しかし、彼
が悪事を行えば死ななければならない」。
053ソロモン王は人を遣わし、アドニヤを祭壇から下ろさせた。彼が来てソロモン王を拝すると、ソロモンは「家
に帰りなさい」と言った。
新共同訳1987
1:41
アドニヤと、彼と共にいたすべての客は、その声を聞いた。彼
らは食事を終えたばかりであった。ヨアブは角笛の音を聞いて、「どうして町に騒がしい声がするのだろうか」と言った。
1:42
こう話しているうちに、祭司アビアタルの子ヨナタンが来た。
アドニヤは、「近くに来るがよい。お前は勇敢な男だ。良い知らせがあるにちがいない」と言ったが、
1:43
ヨナタンはアドニヤに答えた。「いいえ、我らの主君、ダビデ
王はソロモンを王とされました。
1:44
王は、ソロモンと共に祭司ツァドク、預言者ナタン、ヨヤダの
子ベナヤ、クレタ人とペレティ人を遣わし、彼らはソロモンを王のらばに乗せ
ました。
1:45
祭司ツァドクと預言者ナタンはギホンでソロモンに油を注いで
王とし、彼らがそこから喜び祝いながら上って来たので、町は騒いでいるのです。あなたがたに聞こえたのはその声で、
1:46
ソロモンは既に国王の座についておられます。
1:47
王の家臣も次々と来て、我らの主君、ダビデ王に祝いの言葉を
述べています。『あなたの神がソロモンの名をあなたの名よりも優れたものに、ソロモンの王座をあなたの王座よりも大いなるものにしてくださいますように』と。王は寝床の上でひれ伏し、
1:48
こう言われました。『イスラエルの神、主はたたえられますよ
うに。主は今日わたしの王座につく者を与えてくださり、わたしはそれをこの目で見ている。』」
1:49
アドニヤに招かれた客は皆、震えながら立ち上がり、それぞれ
帰途についた。
1:50
アドニヤもソロモンを恐れ、立って行き、祭壇の角をつかん
だ。
1:51
この知らせがソロモンに伝えられた。「アドニヤはソロモン王
を恐れ、祭壇の角をつかんで言っています。『この僕を剣にかけて殺すことはないと今日ソロモン王に誓っていただきたい』と。」
1:52
ソロモンは言った。「彼が潔くふるまえば髪の毛一筋さえ地に
落ちることはない。しかし、彼に悪が見つかれば死なねばならない。」
1:53
ソロモン王は人を遣わしてアドニヤを祭壇から下ろさせた。ア
ドニヤがソロモン王の前に出てひれ伏すと、ソロモン王は、「家に帰るがよい」と言った。
新改訳1970
1:41
アドニヤと、彼に招待された者たちはみな、食事を終えたと
き、これを聞いた。ヨアブは角笛の音を聞いて言った。「なぜ、都で騒々しい声が起こっているのだろう。」
1:42
彼がまだそう言っているうちに、祭司エブヤタルの子ヨナタン
がやって来た。アドニヤは言った。「はいりなさい。あなたは勇敢な人だから、良い知らせを持って来たのだろう。」
1:43
ヨナタンはアドニヤに答えて言った。「いいえ、私たちの君、
ダビデ王はソロモンを王としました。
1:44
ダビデ王は、祭司ツァドクと預言者ナタンとエホヤダの子ベナ
ヤ、それに、ケレテ人とペレテ人とをソロモンにつけて送り出しました。彼らはソロモンを王の雌騾馬に乗せ、
1:45
祭司ツァドクと預言者ナタンがギホンで彼に油をそそいで王と
しました。こうして彼らが大喜びで、そこから上って来たので、都が騒々しくなったのです。あなたがたの聞いたあの物音はそれです。
1:46
しかも、ソロモンはすでに王の座に着きました。
1:47
そのうえ、王の家来たちが来て、『神が、ソロモンの名をあな
たの名よりも輝かせ、その王座をあなたの王座よりもすぐれたものとされますように。』と言って、私たちの君、ダビデ王に祝福のことば
を述べました。すると王は寝台の上で礼拝をしました。
1:48
また、王はこう言われました。『きょう、私の王座に着く者を
与えてくださって、私がこの目で見るようにしてくださったイスラエルの神、主はほむべきか
な。』」
1:49
すると、アドニヤの客たちはみな、身震いして立ち上がり、お
のおの帰途についた。
1:50
アドニヤもソロモンを恐れて立ち上がり、行って、祭壇の角を
つかんだ。
1:51
そのとき、ソロモンに次のように言って告げる者がいた。「ア
ドニヤはソロモン王を恐れ、祭壇の角をしっかり握って、『ソロモン王がまず、このしもべを剣で殺さないと私に誓ってくださるよう
に。』と言っています。」
1:52
すると、ソロモンは言った。「彼がりっぱな人物であれば、彼
の髪の毛一本でも地に落ちることはない。しかし、彼のうちに悪があれば、彼は死ななければならない。」
1:53
それから、ソロモン王は人をやってアドニヤを祭壇から降ろさ
せた。彼がソロモン王の前に来て礼をすると、ソロモンは彼に言った。「家へ帰りなさい。」
口語訳1955
1:41
アドニヤおよび彼と共にいた客たちは皆食事を終ったとき、こ
れを聞いた。ヨアブはラッパの音を聞いて言った、「町の中のあの騒ぎは何か」。
1:42
彼の言葉のなお終らないうちに、そこへ祭司アビヤタルの子ヨ
ナタンがきたので、アドニヤは彼に言った、「はいりなさい。あなたは勇敢な人で、よい知らせを持ってきたのでしょう」。
1:43
ヨナタンは答えてアドニヤに言った、「いいえ、主君ダビデ王
はソロモンを王とせられました。
1:44
王は祭司ザドクと預言者ナタンおよびエホヤダの子ベナヤ、な
らびにケレテびとと、ペレテびとをソロモンと共につかわされたので、彼らはソロモンを王の騾馬に乗せて行き、
1:45
祭司ザドクと預言者ナタンはギホンで彼に油を注いで王としま
した。そして彼らがそこから喜んで上って来るので、町が騒がしいのです。あなたが聞いた声はそれなのです。
1:46
こうしてソロモンは王の位に座し、
1:47
かつ王の家来たちがきて、主君ダビデ王に祝いを述べて、『願
わくは、あなたの神がソロモンの名をあなたの名よりも高くし、彼の位をあなたの位よりも大きくされますように』と言いました。そして
王は床の上で拝されました。
1:48
王はまたこう言われました、『イスラエルの神、主はほむべきかな。主はきょう、わたしの位に座するひとりの子を与えて、これをわたしに
見せてくださった』と」。
1:49
その時アドニヤと共にいた客はみな驚き、立っておのおの自分
の道に去って行った。
1:50
そしてアドニヤはソロモンを恐れ、立って行って祭壇の角をつ
かんだ。
1:51
ある人がこれをソロモンに告げて言った、「アドニヤはソロモ
ンを恐れ、今彼は祭壇の角をつかんで、『どうぞ、ソロモン王がきょう、つるぎをもってしもべを殺さないとわたしに誓ってくださるよう
に』と言っています」。
1:52
ソロモンは言った、「もし彼がよい人となるならば、その髪の
毛ひとすじも地に落ちることはなかろう。しかし彼のうちに悪のあることがわかるならば、彼は死ななければならない」。
1:53
ソロモンは人をつかわして彼を祭壇からつれて下らせた。彼が
きてソロモンを拝したので、ソロモンは彼に「家に帰りなさい」と言った。
文語訳1917
1:41 アドニヤおよび彼とともに居たる賓客其食を終た
る時に皆これを聞りヨアブ喇叭の聲
を聞ていひけるは城邑の中の聲音何ぞ喧囂やと
1:42 彼が言をる間に視よ祭司アビヤタル
の子ヨナタン來るアドニヤ彼にいひ
けるは入よ汝は勇ある人なり嘉音を持きたれるならん
1:43 ヨナタン答へてアドニヤにいひけるは誠にわが主
ダビデ王ソロモンを王となしたまへり
1:44 王祭司ザドクと預言者ナタンおよびヱホヤダの子
ベナヤ並にケレテ人とペレテ人をソロモンとともに遣したまふ即ち彼等はソロ
モンを王の騾に乗せてゆき
1:45 祭司ザドクと預言者ナタン、ギホンにて彼に膏をそそぎて王となせり而して
彼等其處より歓て上るが故に城邑は諠囂し汝らが聞る聲音は是なり
1:46 又ソロモン國の位に坐し
1:47 且王の臣
僕來りてわれらの主ダビデ王に祝を陳て願くは汝の神ソロ
モンの名を汝の名よりも美し其位を汝の位よりも大たらしめたまへと言りしかして王は牀の上にて拝せり
1:48 王また斯
いへりイスラエルの神ヱホバはほむべきかなヱホバ今日わ
が位に坐する者を與たまひてわが目亦これを見るなりと
1:49 アドニヤとともにある賓客皆驚愕き起て各其途に去りゆけり
1:50 茲にアドニヤ、ソロモンの面を恐れ起て往き壇の角を執へたり
1:51 或人ソロモンに告ていふアドニヤ、ソロモン王を畏る彼
壇の角を執て願くはソ
ロモン王今日我に劍をもて僕を殺じと誓ひ給へと言たりと
1:52 ソロモンいひけるは彼もし善人となるならば其髮の毛一すぢも地におちざるべし然ど彼の中に惡の見るあらば死
しむべしと
1:53 ソロモン王乃ち人を遣て彼を壇より携下らしむ彼來りてソ
ロモン王を拝しければソロモン彼に汝の家に往といへり
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN
PUBLISHING
HOUSE 1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD
STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD
UNIVERSITY PRESS 1977
口語訳 使 27:34
27:34
だから、いま食事を取ることをお勧めする。それが、あなたがたを救うことになるのだから。たしかに髪の毛ひとすじでも、あなたがたの頭から失われることは
ないであろう」。
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 使 27:34
27:34
だから、どうぞ何か食べてください。生き延びるために必要だ
からです。あなたがたの頭から髪の毛一本もなくなることはありません。」
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