列王記 上 9:1−9
ヤーウェ、再度ソロモンに現れる
翻訳比較
◆主、再びソロモンに現れる
列上 9:1 ソロモンが、主の神殿と王宮、および造りたいと思っていたものすべてを建て終えたとき、
列上 9:2 主は、ギブオンで現れたときのように、再びソロモンに現れた。
列上
9:3 主は言われた。「私は、あなたが乞い求めた祈りと願いを聞いた。私は、あなたが建てたこの神殿を聖別し、そこに私の名をとこしえに置く。私の目、
私の心はいつもそこにある。
列上
9:4 あなたがもし、父ダビデが歩んだように、誠実な心で正しく私の前を歩み、命じられたことをすべて行い、掟と法を守るなら、
列上
9:5 私はイスラエルのあなたの王座をとこしえに確かなものとする。あなたの父ダビデに、『イスラエルの王座に着く者が絶えることはない』と約束したと
おりである。
列上
9:6 もしあなたがたとその子孫が、私に背を向けて離れ去ってしまい、私が与えた戒めと掟を守らず、他の神々のもとに行って、これに仕え、これにひれ伏
すなら、
列上
9:7 私が与えたこの土地からイスラエルを絶ち、私がその名のために聖別した神殿を、私の前から捨て去る。こうしてイスラエルはすべての民の中で、物笑
いの種となり、嘲りの的となるだろう。
列上
9:8 この神殿は廃虚になり、そばを通る人は皆、驚いて口笛を鳴らして言うであろう。『主はなぜ、この地とこの神殿に、このようなことをされたのか。』
列上
9:9 すると人々は答えるであろう。『それは彼らが、先祖をエジプトの地から導き出した彼らの神、主を捨て、他の神々にすがってこれにひれ伏し、仕えた
からだ。それゆえ、主は彼らにこのあらゆる災いをもたらされたのだ。』」
フランシスコ会訳2013
001ソロモンが主の神殿と王の宮殿、そのほか造りたいと思っていたすべてのものを完成させたとき、
002主は、かつてギブオンでソロモ
ンにお現れになったように、再び彼にお現れになった。
003主は仰せになった、「お前がわ
たしの前でささげた祈りと願いをわたしは聞いた。わたしはお前が建てたこの神殿を聖別し、わたしの名を永遠にそこに置く。わたしの目
と心は常にそこにある。
004また、お前の父ダビデが歩んだ
ようにお前が全き心で正しくわたしの前を歩み、わたしがお前に命じたことをすべて行い、わたしの掟と法を守るなら、
005わたしがお前の父ダビデに『イ
スラエルの王座につく跡継ぎが断たれることはない』と言って約束したとおり、イスラエルの上にお前の王座をとこしえに固めよう。
006もしお前たちとその子孫がわた
しに背いて従わず、わたしがお前たちの前に置いた命令と掟を守らずに、ほかの神々の所に行って仕え、これを礼拝するなら、
007わたしはわたしが与えた土地か
らイスラエルを断ち、わたしの名のために聖別した神殿を、わたしの見えない所に投げ捨てる。こうしてイスラエルはすべての民の間で物
笑いの種、あざけりの的となる。
008また、この神殿は廃墟と化し、
そのそばを通り過ぎる者はみな驚いて口笛を吹き、『この土地とこの神殿に、主はなぜこのようなことをされたのか』と問うであろう。
009すると人々は答えて言うであろ
う、『あの人たちは自分たちの先祖をエジプトの地から導き出した彼らの神、主を捨てて、ほかの神々にすがって、礼拝し、仕えた。それ
故、主はこのすべての災いを彼らの上に下されたのだ』」。
新共同訳1987
9:1
ソロモンが主の神殿と王宮の建築を終え、造ろうと望んでいたものすべてについての念願を果たしたとき、
9:2
主はかつてギブオンで現れたように、再びソロモンに現れ、
9:3
こう仰せになった。「わたしはあなたがわたしに憐れみを乞い、祈り求めるのを聞いた。わたしはあなたが建てたこの神殿を聖別し、そこにわたしの名をとこし
えに置く。わたしは絶えずこれに目を向け、心を寄せる。
9:4
もしあなたが、父ダビデが歩んだように、無垢な心で正しくわたしの前を歩み、わたしがあなたに命じたことをことごとく行い、掟と法を守るなら、
9:5
あなたの父ダビデに、『イスラエルの王座につく者が断たれることはない』と約束したとおり、わたしはイスラエルを支配するあなたの王座をとこしえに存続さ
せる。
9:6
もしあなたたちとその子孫がわたしに背を向けて離れ去り、わたしが授けた戒めと掟を守らず、他の神々のもとに行って仕え、それにひれ伏すなら、
9:7
わたしは与えた土地からイスラエルを断ち、わたしの名のために聖別した神殿もわたしの前から捨て去る。こうしてイスラエルは諸国民の中で物笑いと嘲りの的
となる。
9:8
この神殿は廃虚となり、そのそばを通る人は皆、驚いて口笛を鳴らし、『この地とこの神殿に、主はなぜこのような仕打ちをされたのか』と問うであろう。
9:9
そのとき人々は、『それは彼らが自分たちの先祖をエジプトの地から導き出した神、主を捨て、他の神々に付き従い、これにひれ伏し、仕えたからだ。それゆ
え、主は彼らの上にこのすべての災いをもたらされたのだ』と答えるであろう。」
新改訳1970
9:1
ソロモンが、主の宮と王宮、およびソロモンが造りたいと望んでいたすべてのものを完成したとき、
9:2
主は、かつてギブオンで彼に現われたときのように、ソロモンに再び現われた。
9:3
主は彼に仰せられた。「あなたがわたしの前で願った祈りと願いをわたしは聞いた。わたしは、あなたがわたしの名をとこしえまでもここに置くために建てたこ
の宮を聖別した。わたしの目とわたしの心は、いつもそこにある。
9:4
あなたが、あなたの父ダビデが歩んだように、全き心と正しさをもって、わたしの前に歩み、わたしがあなたに命じたことをすべてそのまま実行し、わたしのお
きてと定めとを守るなら、
9:5
わたしが、あなたの父ダビデに、『あなたには、イスラエルの王座から人が断たれない。』と言って約束したとおり、あなたの王国の王座をイスラエルの上に永
遠に確立しよう。
9:6
もし、あなたがたとあなたがたの子孫が、わたしにそむいて従わず、あなたがたに授けたわたしの命令とわたしのおきてとを守らず、行ってほかの神々に仕え、
これを拝むなら、
9:7
わたしが彼らに与えた地の面から、イスラエルを断ち、わたしがわたしの名のために聖別した宮を、わたしの前から投げ捨てよう。こうして、イスラエルはすべ
ての国々の民の間で、物笑いとなり、なぶりものとなろう。
9:8
この宮も廃墟となり、そのそばを通り過ぎる者はみな、驚いて、ささやき、『なぜ、主はこの地とこの宮とに、このような仕打ちをされたのだろう。』と言うで
あろう。
9:9
すると人々は、『あの人たちは、エジプトの地から自分たちの先祖を連れ出した彼らの神、主を捨てて、ほかの神々にたより、これを拝み、これに仕えた。その
ために、主はこのすべてのわざわいをこの人たちに下されたのだ。』と言うようになる。」
口語訳1955
9:1
ソロモンが主の宮と王の宮殿およびソロモンが建てようと望んだすべてのものを建て終った時、
9:2
主はかつてギベオンでソロモンに現れられたように再び現れて、
9:3
彼に言われた、「あなたが、わたしの前に願った祈と願いとを聞いた。わたしはあなたが建てたこの宮を聖別して、わたしの名を永久にそこに置く。わたしの目
と、わたしの心は常にそこにあるであろう。
9:4
あなたがもし、あなたの父ダビデが歩んだように全き心をもって正しくわたしの前に歩み、すべてわたしが命じたようにおこなって、わたしの定めと、おきてと
を守るならば、
9:5
わたしは、あなたの父ダビデに約束して『イスラエルの王位にのぼる人があなたに欠けることはないであろう』と言ったように、あなたのイスラエルに王たる位
をながく確保するであろう。
9:6
しかし、あなたがた、またはあなたがたの子孫がそむいてわたしに従わず、わたしがあなたがたの前に置いた戒めと定めとを守らず、他の神々に行って、それに
仕え、それを拝むならば、
9:7
わたしはイスラエルを、わたしが与えた地のおもてから断つであろう。またわたしの名のために聖別した宮をわたしの前から投げすてるであろう。そしてイスラ
エルはもろもろの民のうちにことわざとなり、笑い草となるであろう。
9:8
かつ、この宮は荒塚となり、そのかたわらを過ぎる者は皆驚き、うそぶいて『なにゆえ、主はこの地と、この宮とにこのようにされたのか』と言うであろう。
9:9
その時人々は答えて『彼らは自分の先祖をエジプトの地から導き出した彼らの神、主を捨てて、他の神々につき従い、それを拝み、それに仕えたために、主はこ
のすべての災を彼らの上に下したのである』と言うであろう」。
文
語訳1917
9:1 ソロモン、ヱホバの家と王の家を建る事を終へ且凡てソロモンが爲んと欲し望を遂し時
9:2 ヱホバ再ソロモンに甞てギベオンにて顯現たまひし如くあらはれたまひて
9:3
彼に言たまひけるは我は爾が我まへに願し祈祷と祈願を聽たり我爾が建たる此家を聖別てわが名を永く其處に置べし且わが目とわが心は恒に其處にあるべし
9:4 爾若爾の父ダビデの歩みし如く心を完うして正しく我前に歩みわが爾に命じたる如く凡て行ひてわが憲法と律例を守らば
9:5 我は爾の父ダビデに告てイスラエルの位に上る人爾に缺ること無るべしと言しごとく爾のイスラエルに王たる位を固うすべし
9:6
若爾等又は爾等の子孫全く轉きて我にしたがはずわが爾等のまへに置たるわが誡命と法憲を守らずして往て他の神に事へ之を拝まば
9:7
我イスラエルをわが與へたる地の面より絶ん又わが名のために我が聖別たる此家をば我わがまへより投げ棄んしかしてイスラエルは諸の民の中に諺語となり嘲笑
となるべし
9:8 且又此家は高くあれども其傍を過る者は皆之に驚き嘶きて言んヱホバ何故に此地に此家に斯爲たまひしやと
9:9
人答へて彼等は己の父祖をエジプトの地より導き出せし其神ヱホバを棄て他の神に附從ひ之を拝み之に事へしに因てヱホバ此の凡の害惡を其上に降せるなりと言
ん
****************************************
各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
新共同 マタ 23:38
23:38
見よ、お前たちの家は見捨てられて荒れ果てる。
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
****************************************
列王記 上 9:10−28
ソロモンの他の業績
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆ソロモンのその他の事業
列上 9:10 ソロモンが二十年を費やして、二つの建物、主の神殿と王宮を建て終えたとき、
列上
9:11 ティルスの王ヒラムは、ソロモンの望みどおり、レバノン杉と糸杉の木材および金で支援したので、ソロモンは、ヒラムにガリラヤの地の二十の町を
贈った。
列上 9:12 だが、ソロモンが贈った町を見にティルスからやって来たヒラムには、それらの町が気に入らなかった。
列上
9:13 彼は、「兄弟、私にくださったあの町は一体何ですか」と言った。そのため、これらの町は「カブルの地」と呼ばれ、今日に至っている。
列上 9:14 だがヒラムは、王に金百二十キカルを贈った。
列上
9:15 ソロモン王が、主の神殿と王宮、ミロとエルサレムの城壁、およびハツォル、メギド、ゲゼルを築くために課した労役の事情はこうであった。
列上
9:16 かつて、エジプトの王ファラオが攻め上って来て、ゲゼルを占領し、火を放って焼き払い、その町に住んでいたカナン人を殺すということがあった。
その時ファラオは、この町をソロモンの妻である自分の娘に贈り物として与えていた。
列上 9:17 そこでソロモンは、ゲゼルと下ベト・ホロン、
列上 9:18 バアラトとこの地の荒れ野にあるタドモル、
列上
9:19 また、自分が所有する倉庫の町、戦車隊の町、騎兵隊の町を再建した。さらにソロモンは、自分が建てたいと思ったものを、エルサレムとレバノン、
および支配下にある全地域に建てた。
列上 9:20 イスラエル人ではない者たち、アモリ人、ヘト人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人など、生き残りの民すべて、
列上
9:21 すなわち、イスラエル人が滅ぼし尽くすことができず、この地に生き残った彼らの子孫を、ソロモンは労役の奴隷として徴用し、今日に至っている。
列上
9:22 しかしソロモンは、イスラエルの人々を奴隷にすることはなかった。彼らは戦士や王の家臣、将軍や補佐官、戦車隊や騎兵隊の長だったからである。
列上 9:23 ソロモンの工事を監督する者の長は五百五十名いて、その者たちが工事に従事する人々の指揮を執った。
列上 9:24 ソロモンは、ファラオの娘が、ダビデの町から彼女のために建てられた宮殿に移って間もなく、ミロを建てた。
列上
9:25 年に三度ソロモンは、主のために築いた祭壇で、焼き尽くすいけにえと会食のいけにえを献げ、主の前で香をたいた。こうして彼は神殿を完成した。
列上
9:26 またソロモン王は、エツヨン・ゲベルで船団を編成した。そこはエドムの地にある葦の海の岸辺、エイラトの近くにあった。
列上 9:27 ヒラムは船団に、自分の部下で航海の心得のある船乗りを送り込んだ。彼らはソロモンの部下と一緒に働いた。
列上 9:28 彼らはオフィルに行き、そこで金四百二十キカルを手に入れ、ソロモン王のもとに運んだ。
フランシスコ会訳2013
010ソロモンは主の神殿と王の宮殿の二つの建物を二十年かけて建て終えたとき、
011――その間ティルスの王ヒラム
は、杉と糸杉の木材と金をソロモンの望むままに提供した――ソロモン王はガリ
ラヤの地にある二十の町をヒラムに渡した。
012ヒラムはソロモンが彼に渡した
町々の視察にティルスからやって来たが、それらの町は彼の気に入らなかった。
013ヒラムは、「わが兄弟よ、あな
たがわたしにくださったこれらの町はいったい何ですか」と言った。それでこれらの町はカブルの地と呼ばれ、今日に至っている。
014ヒラムは百二十キカルの金を王
に送っていた。
015以下は、ソロモン王が、主の神
殿、自分の宮殿、ミロ、エルサレムの城壁、ハツォル、メギド、ゲゼルを築くために徴用した強制労働の経緯である。
016――このゲゼルを、エジプトの
王ファラオが上って来て攻略し、火で焼き払い、この町に住んでいたカナン人を殺害し、これをソロモンの妻である自分の娘に、結婚の贈
り物として与えた。――
017ソロモンはゲゼルを再建した。
また、ソロモンは下ベト・ホロン、
018バアラト、王の土地の荒れ野に
あるタマル、
019ソロモン所有の貯蔵の町すべ
て、戦車隊の町、騎兵隊の町を築いた。さらにエルサレム、レバノン、そのほかのソロモンの領地全域において、築こうとしたものをこと
ごとく築いた。
020イスラエルの子ら以外の人々、
アモリ人、ヘト人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人のすべての生き残りの者、
021すなわち、イスラエルの子らが
滅ぼし尽くすことができずにその地に残った人々の子らを、ソロモンは強制的に奴隷として徴用した。これは今日に至っている。
022しかしソロモンは、イスラエル
の子らの誰も奴隷にはしなかった。彼らは王の戦士、王の家来であり、司令官、士官たちの頭、戦車隊、騎兵隊の隊長であった。
023ソロモンの工事の監督者は五百
五十人で、彼らは工事に携わる民を指揮した。
024ファラオの娘が、ダビデの町か
ら彼女のためにソロモンが建てた家に上って来た後、ソロモンはミロを築いた。
025ソロモンは、主のために造った
祭壇で、年に三回、焼き尽くす献げ物と和解の献げ物をささげ、主の前で香をたいた。こうして彼は神殿を完成させた。
026ソロモン王は、エドムの地の紅
海の岸辺にあるエイラトに近いエツヨン・ゲベルで船団を編制した。
027ヒラムは、自分の家来で海に詳
しい船乗りをその船団に派遣し、ソロモンの家来たちに合流させた。
028彼らはオフィルに行って、そこ
から四百二十キカルの金を手に入れ、ソロモン王のもとに届けた。
新共同訳1987
9:10
ソロモンは、二十年を費やして二つの建物、主の神殿と王の宮殿を建て終わったとき、
9:11
ティルスの王ヒラムがソロモンの望みどおりにレバノン杉と糸杉の材木や金を提供してくれたので、ソロモンはヒラムにガリラヤ地方の二十の町を贈った。
9:12
ヒラムはソロモンから贈られた町々を視察するためティルスから出て来た。しかし、この町々は彼の気に入らなかったので、
9:13
ヒラムは、「わたしの兄弟よ、あなたがくださったこの町々は一体何ですか」と言った。そのため、この町々は「カブルの地(値打ちのない地)」と呼ばれ、今
日に至っている。
9:14
ヒラムは王に金百二十キカルを贈っていた。
9:15
ソロモン王が主の神殿、王宮、ミロ、エルサレムの城壁、ハツォル、メギド、ゲゼルを築くために課した労役についての事情はこうであった。
9:16
エジプトの王ファラオが攻め上って来てゲゼルを占領し、火を放って焼き払い、その町に住んでいたカナン人を殺し、ソロモンの妃となった自分の娘にそれを贈
り物として与えた。
9:17
ソロモンはゲゼル、下ベト・ホロン、
9:18
バアラト、この地の荒れ野にあるタドモル、
9:19
ソロモンに属する補給基地の町、戦車隊の町、騎兵隊の町を築いた。ソロモンはエルサレム、レバノン、および彼の支配下にある全地域に、築こうと望んだ町を
築き上げた。
9:20
イスラエル人ではない者、アモリ人、ヘト人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の生き残りの民のすべて、
9:21
彼らの後、この地に生き残った子孫で、イスラエル人が滅ぼし尽くすことのできなかった者を、ソロモンは奴隷として労役に服させ、今日に至っている。
9:22
しかしソロモンは、イスラエル人を一人も奴隷としなかった。彼らは戦士、王の家臣、将軍、精鋭、戦車隊と騎兵隊の長であった。
9:23
ソロモンの工事に配置された監督は五百五十名で、工事に従事する人々の指揮をとった。
9:24
ファラオの娘が、ダビデの町から彼女のために建てられた宮殿に移って間もないころ、ソロモンはミロを建てた。
9:25
ソロモンは、主のために築いた祭壇に年に三度、焼き尽くす献げ物と和解の献げ物をささげ、主の御前で香をたいた。こうして彼は神殿を完成した。
9:26
ソロモン王はまたエツヨン・ゲベルで船団を編成した。そこはエドムの地の葦の海の海岸にあるエイラトの近くにあった。
9:27
ヒラムは船団を組み、自分の家臣で航海の心得のある船員たちを送り、ソロモンの家臣たちに合流させた。
9:28
彼らはオフィルに行き、金四百二十キカルを手に入れ、ソロモン王のもとにもたらした。
新改訳1970
9:10
ソロモンが主の宮と王宮との二つの家を二十年かかって建て終わったとき、
9:11
ツロの王ヒラムが、ソロモンの要請に応じて、杉の木材、もみの木材、および、金をソロモンに用立てたので、ソロモン王はガリラヤの地方の二十の町をヒラム
に与えた。
9:12
しかし、ヒラムがツロからやって来て、ソロモンが彼に与えた町々を見たが、それは彼の気に入らなかった。
9:13
それで彼は、「兄弟よ。あなたが私に下さったこの町々は、いったい何ですか。」と言った。そのため、これらの町々はカブルの地と呼ばれた。今日もそうであ
る。
9:14
ヒラムは王に金百二十タラントを贈っていた。
9:15
ソロモン王は役務者を徴用して次のような事業をした。彼は主の宮と、自分の宮殿、ミロと、エルサレムの城壁、ハツォルとメギドとゲゼルを建設した。
9:16
――エジプトの王パロは、かつて上って来て、ゲゼルを攻め取り、これを火で焼き、この町に住んでいたカナン人を殺し、ソロモンの妻である自分の娘に結婚の
贈り物としてこれを与えていたので、
9:17
ソロモンは、このゲゼルを再建した。――また、下ベテ・ホロンと、
9:18
バアラテ、およびこの地の荒野にあるタデモル、
9:19
ソロモンの所有のすべての倉庫の町々、戦車のための町々、騎兵のための町々、ソロモンがエルサレムや、レバノンや、すべての領地に建てたいと切に願ってい
たものを建設した。
9:20
イスラエル人でないエモリ人、ヘテ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の生き残りの民全員。
9:21
すなわち、イスラエル人が聖絶することのできなかった人々の跡を継いで、この地に生き残った彼らの子孫を、ソロモンは奴隷の苦役に徴用した。今日もそうで
ある。
9:22
しかし、ソロモンはイスラエル人を奴隷にはしなかった。彼らは戦士であり、彼の家来であり、隊長であり、補佐官であり、戦車隊と騎兵隊の長であったからで
ある。
9:23
ソロモンの工事を監督する者の長は五百五十人であって、工事に携わる民を指揮していた。
9:24
パロの娘が、ダビデの町から、彼女のために建てた家に上って来たとき、ソロモンはミロを建てた。
9:25
ソロモンは、主のために建てた祭壇の上に、一年に三度、全焼のいけにえと和解のいけにえとをささげ、また、主の前にある壇で香をたいた。彼は宮を完成し
た。
9:26
また、ソロモン王は、エドムの地の葦の海の岸辺にあるエラテに近いエツヨン・ゲベルに船団を設けた。
9:27
この船団に、ヒラムは自分のしもべであり、海に詳しい水夫たちを、ソロモンのしもべたちといっしょに送り込んだ。
9:28
彼らはオフィルへ行き、そこから、四百二十タラントの金を取って、これをソロモン王のもとに持って来た。
口語訳1955
9:10
ソロモンは二十年を経て二つの家すなわち主の宮と王の宮殿とを建て終った時、
9:11
ツロの王ヒラムがソロモンの望みに任せて香柏と、いとすぎと、金とを供給したので、ソロモン王はガリラヤの地の町二十をヒラムに与えた。
9:12
しかしヒラムがツロから来て、ソロモンが彼に与えた町々を見たとき、それらは彼の気にいらなかったので、
9:13
彼は、「兄弟よ、あなたがくださったこれらの町々は、いったいなんですか」と言った。それで、そこは今日までカブルの地と呼ばれている。
9:14
ヒラムはかつて金百二十タラントを王に贈った。
9:15
ソロモン王が強制的に労働者を徴募したのはこうである。すなわち主の宮と自分の宮殿と、ミロとエルサレムの城壁と、ハゾルとメギドとゲゼルを建てるためで
あった。
9:16
(エジプトの王パロはかつて上ってきて、ゲゼルを取り、火でこれを焼き、その町に住んでいたカナンびとを殺し、これをソロモンの妻である自分の娘に与えて
婚姻の贈り物としたので、
9:17
ソロモンはそのゲゼルを建て直した)。また下ベテホロンと、
9:18
バアラテとユダの国の荒野にあるタマル、
9:19
およびソロモンが持っていた倉庫の町々、戦車の町々、騎兵の町々ならびにソロモンがエルサレム、レバノンおよびそのすべての領地において建てようと望んだ
ものをことごとく建てるためであった。
9:20
すべてイスラエルの子孫でないアモリびと、ヘテびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとの残った者、
9:21
その地にあって彼らのあとに残った子孫すなわちイスラエルの人々の滅ぼしつくすことのできなかった者を、ソロモンは強制的に奴隷として徴募をおこない、今
日に至っている。
9:22
しかしイスラエルの人々をソロモンはひとりも奴隷としなかった。彼らは軍人、また彼の役人、司令官、指揮官、戦車隊長、騎兵隊長であったからである。
9:23
ソロモンの工事を監督する上役の官吏は五百五十人であって、工事に働く民を治めた。
9:24
パロの娘はダビデの町から上って、ソロモンが彼女のために建てた家に住んだ。その時ソロモンはミロを建てた。
9:25
ソロモンは主のために築いた祭壇の上に年に三度燔祭と酬恩祭をささげ、また主の前に香をたいた。こうしてソロモンは宮を完成した。
9:26
ソロモン王はエドムの地、紅海の岸のエラテに近いエジオン・ゲベルで数隻の船を造った。
9:27
ヒラムは海の事を知っている船員であるそのしもべをソロモンのしもべと共にその船でつかわした。
9:28
彼らはオフルへ行って、そこから金四百二十タラントを取って、ソロモン王の所にもってきた。
文
語訳1917
9:10 ソロモン二十年を經て二の家即ちヱホバの家と王の家を建をはりヒウムにガリラヤの地の城邑二十を與へたり
9:11 其はツロの王ヒラムはソロモンに凡て其望に循ひて香柏と松の木と金を供給たればなり
9:12 ヒラム、ツロより出てソロモンが己に與へたる諸邑を見しに其目に善らざりければ
9:13 我兄第よ爾が我に與へたる此等の城邑は何なるやといひて之をカブルの地となづけたり其名今日までのこる
9:14 甞てヒラムは金百二十タラントを王に遣れり
9:15
ソロモン王の徴募人を興せし事は是なり即ちヱホバの家と自己の家とミロとエルサレムの石垣とハゾルとメギドンとゲゼルを建んが爲なりき
9:16
エジプトの王パロ嘗て上りてゲゼルを取り火を以て之を燬き其邑に住るカナン人を殺し之をソロモンの妻なる其女に與へて粧奩と爲り
9:17 ソロモン、ゲゼルと下ベテホロンと
9:18 バアラと國の野にあるタデモル
9:19
及びソロモンの有てる府庫の諸邑其戰車の諸邑其騎兵の諸邑並にソロモンがエルサレム、レバノンおよび其凡の領地に於て建んと欲し者を盡く建たり
9:20 凡てイスラエルの子孫に非るアモリ人ヘテ人ペリジ人ヒビ人ヱブス人の遺存る者
9:21 其地に在て彼等の後に遺存る子孫即ちイスラエルの子孫の滅し盡すことを得ざりし者にソロモン奴隸の徴募を行ひて今日に至る
9:22 然どもイステエルの子孫をばソロモン一人も奴隸と爲ざりき其は彼等は軍人彼の臣僕牧伯大將たり戰車と騎兵の長たればなり
9:23 ソロモンの工事を管理れる首なる官吏は五百五十人にして工事に働く民を治めたり
9:24 爰にパロの女ダビデの城より上りてソロモンが彼のために建たる家に至る其時にソロモン、ミロを建たり
9:25 ソロモン、ヱホバに築きたる壇の上に年に三次燔祭と酬恩祭を献げ又ヱホバの前なる壇に香を焚りソロモン斯家を全うせり
9:26 ソロモン王エドムの地紅海の濱に於てエラテの邊なるエジオンゲベルにて船數雙を造れり
9:27 ヒラム海の事を知れる舟人なる其僕をソロモンの僕と偕に其船にて遣せり
9:28 彼等オフルに至り其處より金四百二十タラントを取てこれをソロモン王の所に携來る
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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