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列王記 上 12:1−19  

シケムにおけるレハベアム

 

聖書協会共同訳2018

◆王国の分裂
列上 12:1 レハブアムはシェケムに行った。シェケムには、彼を王とするために全イスラエルが集まって来ていたからである。
列上 12:2 ネバトの子ヤロブアムがこれを聞いたのは、彼がソロモン王の前から逃げて、まだエジプトにいたときのことである。ヤロブアムはエジプトに住んで いたのだが、
列上 12:3 人々は彼に使いを送って呼び寄せた。ヤロブアムとイスラエルの全会衆は、レハブアムのもとにやって来て、こう言った。
列上 12:4 「あなたの父上は、私たちに過酷な軛を負わせました。今、あなたの父上が私たちに課した過酷な労働と重い軛を軽くしてくださるなら、私たちはあ なたに仕えましょう。」
列上 12:5 レハブアムが、「下がれ。三日たったら戻って来るがよい」と言ったので、民は引き下がった。
列上 12:6 レハブアム王は、存命中の父ソロモンに仕えていた長老たちに助言を求めて言った。「この民に何と言葉を返したらよいだろうか。」
列上 12:7 すると、彼らは次のように答えた。「もしあなたが、今日にでも、この民の僕となって彼らに仕え、彼らの求めに応じて利益になることを約束される なら、彼らはいつまでもあなたの僕となるでしょう。」
列上 12:8 しかし、彼は長老たちが提案したこの助言は取り上げず、一緒に育った自分に仕えている若者たちに助言を求めて、
列上 12:9 言った。「私に向かって、『あなたの父上が私たちに課したこの軛を軽くしてください』と言ってきている民がいるが、この民に何と言葉を返したら よいだろうか。」
列上 12:10 すると、王と一緒に育った若者たちは次のように答えた。「『あなたの父上は、私たちの軛を重くしましたが、あなた はそれを軽くしてください』と言ってきた民に、こう告げるのがよいでしょう。『私の小指は、父の腰より太い。
列上 12:11 父はお前たちに重い軛を課したが、私はその軛をさらに重くする。父はお前たちを鞭で懲らしめたが、私はさそりで懲らしめる。』」
列上 12:12 「三日目に戻って来るがよい」と言った王の言葉に従って、ヤロブアムとすべての民は、三日目にレハブアムのところにやって来た。
列上 12:13 王は厳しく民に答えた。王は長老たちの助言を取り上げず、
列上 12:14 若者たちの助言に従ってこう言った。「父はお前たちの軛を重くしたが、私はそれをさらに重くする。父がお前たちを鞭で懲らしめたのなら、私は さそりで懲らしめる。」
列上 12:15 このように、王は民の言うことを聞かなかったが、それは主が仕向けられたことであった。主は、シロ人アヒヤを通してネバトの子ヤロブアムに語 られた言葉を実現しようとされたのである。
列上 12:16 イスラエルのすべての人々は、王が自分たちの言うことを聞かないのを見て取り、民は王に次のような言葉を返した。/「ダビデのうちに/何か 我々が受け取るべき分があろうか。/エッサイの子のうちに、受け継ぐべき分はない。/イスラエルよ、自分の天幕に帰るがよい。/さ あ、ダビデよ、自分の家は自分で見るがよい。」こうして、イスラエルは自分の天幕に帰って行ったが、
列上 12:17 ユダのすべての町に住むイスラエルの人々は、レハブアムが統治した。
列上 12:18 レハブアム王は、労役の監督であるアドラムを遣わしたが、イスラエルのすべての人々が彼に石を投げつけたので、彼は死んだ。レハブアム王は、 やっとの思いで戦車に乗り込み、エルサレムへ逃げ帰った。
列上 12:19 このようにして、イスラエルはダビデの家に背き、今日に至っている。


フランシスコ会訳2013
001
レハブアムはシケムに行った。全イスラエルが彼を王とするためにシケムに来ていたからである。

002ネバトの子ヤロブアムはこれを 聞いたとき、ソロモン王から逃亡した先のエジプトにおり、そこに住んでいた。

003人々は使者を遣わして彼を呼び 寄せた。ヤロブアムとイスラエルの全会衆はレハブアムのもとに来てこう言った、

004「お父上はわたしたちに苛酷な 軛を負わせました。今、お父上がわたしたちに科された苛酷な使役と重い軛を軽くしてください。そうすれば、わたしたちはあなたに仕え ます」。

005レハブアムが、「ひとまず引き 取って、三日したらまた戻ってきなさい」と言ったので、人々は立ち去った。

006レハブアム王は、存命中の父ソ ロモンに仕えていた長老たちに相談して、「この民にどう答えればよいと思うか」と言った。

007彼らは答えた、「あなたが、今 日、この民の僕となって彼らに仕え、好ましい返答を与えられるなら、彼らはいつまでもあなたに仕えるでしょう」。

008しかし、彼は長老たちの助言を 無視して、ともに成長し、彼に仕えている若者たちに相談した。

009彼は言った、「『あなたの父上 が負わせた軛を軽くしてください』と言う民に、われわれはどう答えればよいと思うか」。

010彼とともに成長した若者たちは 答えた、「『あなたの父上は軛を重くしたが、あなたは軽くしてください』と言う民にこう言いなさい、『わたしの小指はわたしの父の腰 よりも太い。

011父はお前たちの軛を重くした が、わたしはお前たちの軛をもっと重くしよう。父はお前たちを鞭で懲らしめたが、わたしはさそりで懲らしめよう』」。

012三日目にまた戻ってくるように という王の言葉どおりに、ヤロブアムと民全体は、三日目に、レハブアムのもとにやって来た。

013王は情け容赦なく民に答え、長 老たちが彼に与えた助言を無視し、

014若者たちの助言どおりに答えて 言った、「わたしの父はお前たちの軛を重くしたが、わたしはこれをもっと重くしよう。父はお前たちを鞭で懲らしめたが、わたしはさそ りで懲らしめよう」。

015こうして王は民に耳を貸さな かった。これは、主がシロのアヒヤを通して、ネバトの子ヤロブアムに仰せになった言葉を成就するよう主が仕向けられたからである。

016全イスラエルは、王が自分たち の言葉を聞き入れないと見て取ると、王に答えた、

「われわれに、

ダビデとともに分かち合うものがあろうか。

エッサイの子にはわれわれが継ぐものはない。

イスラエルよ、自分の天幕に帰れ。

ダビデよ、今、自分の家を顧みよ」。

こうしてイスラエルは、自分の家に帰っていった。

017しかしレハブアムは、ユダの 町々に住むイスラエルの子らを治め続けた。

018レハブアム王は徴用の担当者ア ドラムを送ったが、全イスラエルは彼を石で打ち殺した。レハブアムはやっとの思いで戦車に乗り込み、エルサレムに逃れた。

019こうして、イスラエルはダビデ の家に背き、今日に至っている。



 

新共同訳1987

12:1 すべてのイスラエル人が王を立てるためにシケムに集まって来るというので、レハブアムもシケムに行った。

12:2 ネバトの子ヤロブアムは、ソロモン王を避けて逃亡した先のエジプトにいて、このことを聞いたが、なおエジプトにとどまっていた。

12:3 ヤロブアムを呼びに使いが送られて来たので、彼もイスラエルの全会衆と共に来て、レハブアムにこう言った。

12:4 「あなたの父上はわたしたちに苛酷な軛を負わせました。今、あなたの父上がわたしたちに課した苛酷な労働、重い軛を軽くしてください。そうすれば、わたし たちはあなたにお仕えいたします。」

12:5 彼が、「行け、三日たってからまた来るがよい」と答えたので、民は立ち去った。

12:6 レハブアム王は、存命中の父ソロモンに仕えていた長老たちに相談した。「この民にどう答えたらよいと思うか。」

12:7 彼らは答えた。「もしあなたが今日この民の僕となり、彼らに仕えてその求めに応じ、優しい言葉をかけるなら、彼らはいつまでもあなたに仕えるはずです。」

12:8 しかし、彼はこの長老たちの勧めを捨て、自分と共に育ち、自分に仕えている若者たちに相談した。

12:9 「我々はこの民に何と答えたらよいと思うか。彼らは父が課した軛を軽くしろと言ってきた。」

12:10 彼と共に育った若者たちは答えた。「あなたの父上が負わせた重い軛を軽くせよと言ってきたこの民に、こう告げなさい。『わたしの小指は父の腰より太い。

12:11 父がお前たちに重い軛を負わせたのだから、わたしは更にそれを重くする。父がお前たちを鞭で懲らしめたのだから、わたしはさそりで懲らしめる。』」

12:12 三日目にまた来るようにとの王の言葉に従って、三日目にヤロブアムとすべての民はレハブアムのところに来た。

12:13 王は彼らに厳しい回答を与えた。王は長老たちの勧めを捨て、

12:14 若者たちの勧めに従って言った。「父がお前たちに重い軛を負わせたのだから、わたしは更にそれを重くする。父がお前たちを鞭で懲らしめたのだから、わたし はさそりで懲らしめる。」

12:15 王は民の願いを聞き入れなかった。こうなったのは主の計らいによる。主は、かつてシロのアヒヤを通してネバトの子ヤロブアムに告げられた御言葉をこうして 実現された。

12:16 イスラエルのすべての人々は、王が耳を貸さないのを見て、王に言葉を返した。「ダビデの家に我々の受け継ぐ分が少しでもあろうか。エッサイの子と共にする 嗣業はない。イスラエルよ、自分の天幕に帰れ。ダビデよ、今後自分の家のことは自分で見るがよい。」こうして、イスラエルの人々は自 分の天幕に帰って行った。

12:17 レハブアムは、ただユダの町々に住むイスラエル人に対してのみ王であり続けた。

12:18 レハブアム王は労役の監督アドラムを遣わしたが、イスラエルのすべての人々は彼を石で打ち殺したため、レハブアム王は急いで戦車に乗り込み、エルサレムに 逃げ帰った。

12:19 このようにイスラエルはダビデの家に背き、今日に至っている。

 

新改訳1970

12:1 レハブアムはシェケムへ行った。全イスラエルが彼を王とするため、シェケムに来ていたからである。

12:2 ネバテの子ヤロブアムが、そのことを聞いたころは、ヤロブアムはソロモン王の顔を避けてのがれ、まだエジプトにおり、エジプトに住んでいた。

12:3 人々は使いをやって、彼を呼び寄せた。それで、ヤロブアムはイスラエルの全集団とともにやって来て、レハブアムに言った。

12:4 「あなたの父上は、私たちのくびきをかたくしました。今、あなたは、父上が私たちに負わせた過酷な労働と重いくびきとを軽くしてください。そうすれば、私 たちはあなたに仕えましょう。」

12:5 すると、彼はこの人々に、「行って、もう三日したら私のところに戻って来なさい。」と言った。そこで、民は出て行った。

12:6 レハブアム王は、父ソロモンが生きている間ソロモンに仕えていた長老たちに相談して、「この民にどう答えたらよいと思うか。」と言った。

12:7 彼らは王に答えて言った。「きょう、あなたが、この民のしもべとなって彼らに仕え、彼らに答え、彼らに親切なことばをかけてやってくださるなら、彼らはい つまでもあなたのしもべとなるでしょう。」

12:8 しかし、彼はこの長老たちの与えた助言を退け、彼とともに育ち、彼に仕えている若者たちに相談して、

12:9 彼らに言った。「この民に何と返答したらよいと思うか。彼らは私に『あなたの父上が私たちに負わせたくびきを軽くしてください。』と言って来たのだが。」

12:10 彼とともに育った若者たちは答えて言った。「『あなたの父上は私たちのくびきを重くした。だから、あなたは、それを私たちの肩から、軽くしてください。』 と言ってあなたに申し出たこの民に、こう答えたらいいでしょう。あなたは彼らにこう言ってやりなさい。『私の小指は父の腰よりも太 い。

12:11 私の父はおまえたちに重いくびきを負わせたが、私はおまえたちのくびきをもっと重くしよう。私の父はおまえたちをむちで懲らしめたが、私はさそりでおまえ たちを懲らしめよう。』と。」

12:12 ヤロブアムと、すべての民は、三日目にレハブアムのところに来た。王が、「三日目に私のところに戻って来なさい。」と言って命じたからである。

12:13 王は荒々しく民に答え、長老たちが彼に与えた助言を退け、

12:14 若者たちの助言どおり、彼らに答えてこう言った。「私の父はおまえたちのくびきを重くしたが、私はおまえたちのくびきをもっと重くしよう。父はおまえたち をむちで懲らしめたが、私はさそりでおまえたちを懲らしめよう。」

12:15 王は民の願いを聞き入れなかった。それは、主がかつてシロ人アヒヤを通してネバテの子ヤロブアムに告げられた約束を実現するために、主がそうしむけられた からである。

12:16 全イスラエルは、王が自分たちに耳を貸さないのを見て取った。民は王に答えて言った。「ダビデには、われわれへのどんな割り当て地があろう。エッサイの子 には、ゆずりの地がない。イスラエルよ。あなたの天幕に帰れ。ダビデよ。今、あなたの家を見よ。」こうして、イスラエルは自分たちの 天幕へ帰って行った。

12:17 しかし、ユダの町々に住んでいるイスラエル人は、レハブアムがその王であった。

12:18 レハブアム王は役務長官アドラムを遣わしたが、全イスラエルは、彼を石で打ち殺した。それで、レハブアム王は、ようやくの思いで戦車に乗り込み、エルサレ ムに逃げた。

12:19 このようにして、イスラエルはダビデの家にそむいた。今日もそうである。

 

口語訳1955

12:1 レハベアムはシケムへ行った。すべてのイスラエルびとが彼を王にしようとシケムへ行ったからである。

12:2 ネバテの子ヤラベアムはソロモンを避けてエジプトにのがれ、なおそこにいたが、これを聞いてエジプトから帰ったので、

12:3 人々は人をつかわして彼を招いた。そしてヤラベアムとイスラエルの会衆は皆レハベアムの所にきて言った、

12:4 「父上はわれわれのくびきを重くされましたが、今父上のきびしい使役と、父上がわれわれに負わせられた重いくびきとを軽くしてください。そうすればわれわ れはあなたに仕えます」。

12:5 レハベアムは彼らに言った、「去って、三日過ぎてから、またわたしのところにきなさい」。それで民は立ち去った。

12:6 レハベアム王は父ソロモンの存命中ソロモンに仕えた老人たちに相談して言った、「この民にどう返答すればよいと思いますか」。

12:7 彼らはレハベアムに言った、「もし、あなたが、きょう、この民のしもべとなって彼らに仕え、彼らに答えるとき、ねんごろに語られるならば、彼らは永久にあ なたのしもべとなるでしょう」。

12:8 しかし彼は老人たちが与えた勧めを捨てて、自分と一緒に大きくなって自分に仕えている若者たちに相談して、

12:9 彼らに言った、「この民がわたしにむかって『あなたの父がわれわれに負わせたくびきを軽くしてください』というのに、われわれはなんと返答すればよいと思 いますか」。

12:10 彼と一緒に大きくなった若者たちは彼に言った、「あなたにむかって『父上はわれわれのくびきを重くされましたが、あなたは、それをわれわれのために軽くし てください』と言うこの民に、こう言いなさい、『わたしの小指は父の腰よりも太い。

12:11 父はあなたがたに重いくびきを負わせたが、わたしはさらに、あなたがたのくびきを重くしよう。父はむちであなたがたを懲らしたが、わたしはさそりをもって あなたがたを懲らそう』と」。

12:12 さてヤラベアムと民は皆、王が「三日目に再びわたしのところに来るように」と言ったとおりに、三日目にレハベアムのところにきた。

12:13 王は荒々しく民に答え、老人たちが与えた勧めを捨てて、

12:14 若者たちの勧めに従い、彼らに告げて言った、「父はあなたがたのくびきを重くしたが、わたしはあなたがたのくびきを、さらに重くしよう。父はむちであなた がたを懲らしたが、わたしはさそりをもってあなたがたを懲らそう」。

12:15 このように王は民の言うことを聞きいれなかった。これはかつて主がシロびとアヒヤによって、ネバテの子ヤラベアムに言われた言葉を成就するために、主が仕 向けられた事であった。

12:16 イスラエルの人々は皆、王が自分たちの言うことを聞きいれないのを見たので、民は王に答えて言った、/「われわれはダビデのうちに何の分があろうか、/ エッサイの子のうちに嗣業がない。イスラエルよ、あなたがたの天幕へ帰れ。ダビデよ、今自分の家の事を見よ」。そしてイスラエルはそ の天幕へ去っていった。

12:17 しかしレハベアムはユダの町々に住んでいるイスラエルの人々を治めた。

12:18 レハベアム王は徴募の監督であったアドラムをつかわしたが、イスラエルが皆、彼を石で撃ち殺したので、レハベアム王は急いで車に乗り、エルサレムへ逃げ た。

12:19 こうしてイスラエルはダビデの家にそむいて今日に至った。

 


文 語訳1917
12:1 爰にレハベアム、シケムに往++り其はイスラエル皆彼を王と爲んとてシケムに至りたればなり
12:2 ネバテの子ヤラベアム尚エジブトに在て聞りヤラベアムはソロモン王の面をさけて逃さりエジプトに住居たるなり
12:3 時に人衆人を遣はして彼を招けり斯てヤラベアムとイスラエルの會衆皆來りてレハベアムに告て言けるは
12:4 汝の父我儕の軛を難くせり然ども爾今爾の父の難き役と爾の父の我儕に蒙らせたる重き軛を軽くせよ然ば我儕爾に事へん
12:5 レハベアム彼等に言けるは去て三日を經て再び我に來れと民乃ち去り
12:6 レハベアム王其父ソロモンの生る間其前に立たる老人等と計りていひけるは爾等如何にヘへて此民に答へしむるや
12:7 彼等レハベアムに告て言けるは爾若今日此民の僕となり之に事へて之に答へ善き言を之に語らば彼等永く爾の僕となるべしと
12:8 然に彼老人のヘへしヘを棄て自己と倶に生長て己のまへに立つ少年等と計れり
12:9 即ち彼等に言けるは爾等何をヘへて我儕をして此我に告て爾の父の我儕に蒙むらせし軛を軽くせよと言ふ民に答へしむるやと
12:10 彼と偕に生長たる少年彼に告ていひけるは爾に告て爾の父我儕の軛を重くしたれど爾これを我儕のために軽くせよと言たる此民に爾斯言ベし我が小指はわが父の 腰よりも太し
12:11 またわが父爾等に重き軛を負せたりしが我は更に爾等の軛を重くせん我父は鞭にて爾等を懲したれども我は蠍をもて爾等を懲んと爾斯彼等に告べしと
12:12 ヤラベアムと民皆王の告て第三日に再び我に來れと言しごとく第三日にレハベアムに詣りしに
12:13 王荒々しく民に答へ老人のヘへしヘを棄て
12:14 少年のヘの如く彼等に告て言けるは我父は爾等の軛を重くしたりしが我は更に爾等の軛を重くせん我父は鞭を以て爾等を懲したれども我は蠍をもて爾等を懲さん と
12:15 王斯民に聽ざりき此事はヱホバより出たる者なり是はヱホバその甞てシロ人アヒヤに由てネバテの子ヤラベアムに告し言をおこなはんとて爲たまへるなり
12:16 かくイスラエル皆王の己に聽ざるを見たり是において民王に答へて言けるは我儕ダビデの中に何の分あらんやヱサイの子の中に?業なしイスラエルよ爾等の天幕 に歸れダビデよ今爾の家を視よと而してイスラエルは其天幕に去りゆけり
12:17 然どもユダの諸邑に住るイスラエルの子孫の上にはレハベアム其王となれり
12:18 レハベアム王徴募頭なるアドラムを遣はしけるにイスラエル皆石にて彼を撃て死しめたればレハベアム王急ぎて其車に登りエルサレムに逃たり
12:19 斯イスラエル、ダビデの家に背きて今日にいたる



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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 マタ 1:7

1:7 ソロモンはレハブアムを、レハブアムはアビヤを、アビヤはアサを、

 

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列王記 上 12:20−25

 イスラエルも政治的離反

 

翻訳比較



聖書協会共同訳2018
列上 12:20 全イスラエルは、ヤロブアムが戻ったことを聞き、人をやって彼を集会に迎え、全イスラエルの上に立つ王とした。他方、ダビデの家に従う者は、 ユダ族のほかにはなかった。
列上 12:21 レハブアムはエルサレムに帰ると、ユダの家の全員と、ベニヤミン族からえり抜きの戦士十八万人を召集した。ソロモンの子レハブアムは、イスラ エルの家と戦って、王権を取り戻そうとしたのである。
列上 12:22 だが、神の言葉が神の人シェマヤに臨んだ。
列上 12:23 「ユダの王、ソロモンの子レハブアムと、ユダとベニヤミンのすべての家、およびほかの民に言いなさい。
列上 12:24 『主はこう言われる。攻め上ってはならない。兄弟であるイスラエルの人々と戦ってはならない。それぞれ自分の家に帰りなさい。このことは私か ら出たのである。』」彼らは主の言葉を聞き入れ、主の言葉に従って帰って行った。
列上 12:25 ヤロブアムはエフライムの山地のシェケムを建て直し、そこに住んだ。さらに、そこを出て、ペヌエルを建て直した。


フランシスコ会訳2013

020
全イスラエルは、ヤロブアムが戻ってきたことを聞くと、人を遣わして彼を集会に招き、全イスラエルの王とし た。ユダ族のほかは、一つとしてダビデの家に従う部族はなかった。

021レハブアムはエルサレムに着く と、ユダの家の全員とベニヤミン族の者たちから選り抜いた戦士十八万を召集し、ソロモンの子レハブアムの手に王国を取り戻すため、イ スラエルの家に戦いを挑もうとした。

022すると神の言葉が神の人シェマ ヤに臨んだ、

023「ユダの王ソロモンの子レハブ アム、ユダとベニヤミンの家の全員と、そのほかの民に言え、

024『主はこう仰せになる、〈お前 たちの兄弟イスラエルの子らと戦うために上って行ってはならない。各々、自分の家に帰れ。これはわたしから出たことである〉』」。彼 らは主の言葉を聞き、その言葉に従って帰っていった。

025ヤロブアムはエフライムの山地 のシケムを築いてそこに住んだ。さらにそこを出て、ペヌエルを築いた。


 

新共同訳1987

12:20 イスラエルのすべての人々はヤロブアムが帰ったことを聞き、人を遣わして彼を共同体に招き、王としてイスラエルのすべての人々の上に立てた。ユダ族のほか には、ダビデの家に従う者はなかった。

12:21 レハブアムはエルサレムに帰ると、ユダの全家とベニヤミン族からえり抜きの戦士十八万を召集し、イスラエルの家に戦いを挑み、王権を奪還して自分のものに しようとした。

12:22 しかし、神の言葉が神の人シェマヤに臨んだ。

12:23 「ユダの王、ソロモンの子レハブアムと、ユダ、ベニヤミンのすべての家およびほかの民に言え。

12:24 『主はこう言われる。上って行くな。あなたたちの兄弟イスラエルの人々に戦いを挑むな。それぞれ自分の家に帰れ。こうなるように計らったのはわたし だ。』」彼らは主の言葉を聞き、主の言葉に従って帰って行った。

12:25 ヤロブアムはエフライム山地のシケムを築き直し、そこに住んだ。更に、そこを出てペヌエルを築き直した。

 

新改訳1970

12:20 全イスラエルは、ヤロブアムが戻って来たことを聞き、人をやって彼を会衆のところに招き、彼を全イスラエルの王とした。ユダの部族以外には、ダビデの家に 従うものはなかった。

12:21 レハブアムはエルサレムに帰り、ユダの全家とベニヤミンの部族から選抜戦闘員十八万を召集し、王位をソロモンの子レハブアムのもとに取り戻すため、イスラ エルの家と戦おうとした。

12:22 すると、神の人シェマヤに次のような神のことばがあった。

12:23 「ユダの王、ソロモンの子レハブアム、ユダとベニヤミンの全家、および、そのほかの民に告げて言え。

12:24 『主はこう仰せられる。上って行ってはならない。あなたがたの兄弟であるイスラエル人と戦ってはならない。おのおの自分の家に帰れ。わたしがこうなるよう にしむけたのだから。』」そこで、彼らは主のことばに聞き従い、主のことばのとおりに帰って行った。

12:25 ヤロブアムはエフライムの山地にシェケムを再建し、そこに住んだ。さらに、彼はそこから出て、ペヌエルを再建した。

 

口語訳1955

12:20 イスラエルは皆ヤラベアムの帰ってきたのを聞き、人をつかわして彼を集会に招き、イスラエルの全家の上に王とした。ユダの部族のほかはダビデの家に従う者 がなかった。

12:21 ソロモンの子レハベアムはエルサレムに来て、ユダの全家とベニヤミンの部族の者、すなわちえり抜きの軍人十八万を集め、国を取りもどすために、イスラエル の家と戦おうとしたが、

12:22 神の言葉が神の人シマヤに臨んだ、

12:23 「ソロモンの子であるユダの王レハベアム、およびユダとベニヤミンの全家、ならびにそのほかの民に言いなさい、

12:24 『主はこう仰せられる。あなたがたは上っていってはならない。あなたがたの兄弟であるイスラエルの人々と戦ってはならない。おのおの家に帰りなさい。この 事はわたしから出たのである』」。それで彼らは主の言葉をきき、主の言葉に従って帰っていった。

12:25 ヤラベアムはエフライムの山地にシケムを建てて、そこに住んだ。彼はまたそこから出てペヌエルを建てた。

 


文 語訳1917
12:20 爰にイスラエル皆ヤラベアムの歸りしを聞て人を遣して彼を集會に招き彼をイスラエルの全家の上に王と爲りユダの支派の外はダビデの家に從ふ者なし
12:21 ソロモンの子レハベアム、エルサレムに至りてユダの全家とベニヤミンの支派の者即ち壯年の武夫十八萬を集む斯してレハベアム國を己に皈さんがためにイスラ エルの家と戰はんとせしが
12:22 神の言神の人シマヤに臨みて曰く
12:23 ソロモンの子ユダの王レハベアムおよびユダとベニヤミンの全家並に其餘の民に告て言べし
12:24 ヱホバ斯言ふ爾等上るべからず爾等の兄弟なるイスラエルの子孫と戰ふべからず各人其家に歸れ此事は我より出たるなりと彼等ヱホバの言を聽きヱホバの言に循 ひて轉り去りぬ
12:25 ヤラベアムはエフライムの山地にシケムを建て其處に住み又其所より出てペヌエルを建たり


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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列王記 上 12:26−33 

宗教的離反

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
列上 12:26 ヤロブアムは思った。「今のままでは、私の王国はダビデの家に戻ってしまう。
列上 12:27 この民がいけにえを献げるため、エルサレムの主の神殿に上るようなことがあるとすれば、民は再び彼らの主君であったユダの王レハブアムのもと に戻ってしまうだろう。彼らは私を殺して、ユダの王レハブアムのもとに戻ってしまうだろう。」
列上 12:28 王は周囲に助言を求めたうえで、二体の金の子牛を造り、そして言った。「あなたがたがエルサレムに上るのは大変である。イスラエルよ、これが あなたをエジプトの地から導き上った神々である。」
列上 12:29 彼は一体をベテルに置き、一体をダンに配した。
列上 12:30 このことは罪となった。民は一体の金の子牛の前をダンまで行進して行った。
列上 12:31 ヤロブアムは高き所を神殿とし、レビ人でない民の中から一部の者を祭司とした。
列上 12:32 ヤロブアムはユダでの祭りと同じく、第八の月の十五日に祭りを執り行った。そして自分が造った子牛にいけにえを献げるため、ベテルに造った祭 壇に上った。また、自分が造った高き所のための祭司をベテルで任命した。
列上 12:33 彼は、自分が勝手に定めたこの月、第八の月の十五日に、ベテルに造った祭壇に上った。彼はイスラエルの人々のために祭りを執り行い、香をたく ため、祭壇に上った。


フランシスコ会訳2013

026
ヤロブアムは心の中で思った、「今のままでは、王国はダビデの家に戻る。

027もしこの民が、エルサレムの主 の神殿で犠牲をささげるために上って行けば、彼らの心は主君、ユダの王レハブアムに帰り、彼らはわたしを殺してユダの王レハブアムの もとに帰ってしまう」。

028王は相談の後、二体の金の子牛 を造り、人々に言った、「お前たちにとって、エルサレムに上るのは難儀なことだ。イスラエルよ、これこそ、お前をエジプトの地から導 き上ったお前の神々だ」。

029彼は一体をベテルに安置し、も う一体をダンに置いた。

030このことは罪となった。民はそ の一体の前をダンまで行進した。

031彼はまた、聖なる高台に建物を 建て、レビの子ら以外の民全員の中から祭司を任命した。

032ヤロブアムはユダの祭りに倣っ て、第八の月の十五日を祭りの日と定め、自ら祭壇に上った。彼はベテルでこのようにしたが、これは自分が造った子牛に犠牲をささげる ためであった。彼は自分が任命した聖なる高台の祭司をベテルに置いた。

033彼は、自分が勝手に選んだ月、 第八の月の十五日に、自分がベテルに造った祭壇に上った。


 

新共同訳1987

12:26 ヤロブアムは心に思った。「今、王国は、再びダビデの家のものになりそうだ。

12:27 この民がいけにえをささげるためにエルサレムの主の神殿に上るなら、この民の心は再び彼らの主君、ユダの王レハブアムに向かい、彼らはわたしを殺して、ユ ダの王レハブアムのもとに帰ってしまうだろう。」

12:28 彼はよく考えたうえで、金の子牛を二体造り、人々に言った。「あなたたちはもはやエルサレムに上る必要はない。見よ、イスラエルよ、これがあなたをエジプ トから導き上ったあなたの神である。」

12:29 彼は一体をベテルに、もう一体をダンに置いた。

12:30 この事は罪の源となった。民はその一体の子牛を礼拝するためダンまで行った。

12:31 彼はまた聖なる高台に神殿を設け、レビ人でない民の中から一部の者を祭司に任じた。

12:32 ヤロブアムはユダにある祭りに倣って第八の月の十五日に祭りを執り行い、自ら祭壇に上った。ベテルでこのように行って、彼は自分の造った子牛にいけにえを ささげ、自分の造った聖なる高台のための祭司をベテルに立てた。

12:33 彼は勝手に定めたこの月、第八の月の十五日に、自らベテルに造った祭壇に上った。彼はイスラエルの人々のために祭りを定め、自ら祭壇に上って香をたいた。

 

新改訳1970

12:26 ヤロブアムは心に思った。「今のままなら、この王国はダビデの家に戻るだろう。

12:27 この民が、エルサレムにある主の宮でいけにえをささげるために上って行くことになっていれば、この民の心は、彼らの主君、ユダの王レハブアムに再び帰り、 私を殺し、ユダの王レハブアムのもとに帰るだろう。」

12:28 そこで、王は相談して、金の子牛を二つ造り、彼らに言った。「もう、エルサレムに上る必要はない。イスラエルよ。ここに、あなたをエジプトから連れ上った あなたの神々がおられる。」

12:29 それから、彼は一つをベテルに据え、一つをダンに安置した。

12:30 このことは罪となった。民はこの一つを礼拝するためダンにまで行った。

12:31 それから、彼は高き所の宮を建て、レビの子孫でない一般の民の中から祭司を任命した。

12:32 そのうえ、ヤロブアムはユダでの祭りにならって、祭りの日を第八の月の十五日と定め、祭壇でいけにえをささげた。こうして彼は、ベテルで自分が造った子牛 にいけにえをささげた。また、彼が任命した高き所の祭司たちをベテルに常住させた。

12:33 彼は自分で勝手に考え出した月である第八の月の十五日に、ベテルに造った祭壇でいけにえをささげ、イスラエル人のために祭りの日を定め、祭壇でいけにえを ささげ、香をたいた。

 

口語訳1955

12:26 しかしヤラベアムはその心のうちに言った、「国は今ダビデの家にもどるであろう。

12:27 もしこの民がエルサレムにある主の宮に犠牲をささげるために上るならば、この民の心はユダの王である彼らの主君レハベアムに帰り、わたしを殺して、ユダの 王レハベアムに帰るであろう」。

12:28 そこで王は相談して、二つの金の子牛を造り、民に言った、「あなたがたはもはやエルサレムに上るには、およばない。イスラエルよ、あなたがたをエジプトの 国から導き上ったあなたがたの神を見よ」。

12:29 そして彼は一つをベテルにすえ、一つをダンに置いた。

12:30 この事は罪となった。民がベテルへ行って一つを礼拝し、ダンへ行って一つを礼拝したからである。

12:31 彼はまた高き所に家を造り、レビの子孫でない一般の民を祭司に任命した。

12:32 またヤラベアムはユダで行う祭と同じ祭を八月の十五日に定め、そして祭壇に上った。彼はベテルでそのように行い、彼が造った子牛に犠牲をささげた。また自 分の造った高き所の祭司をベテルに立てた。

12:33 こうして彼はベテルに造った祭壇に八月の十五日に上った。これは彼が自分で勝手に考えついた月であった。そして彼はイスラエルの人々のために祭を定め、祭 壇に上って香をたいた。

 


文 語訳1917
12:26 爰にヤラベアム其心に謂けるは國は今ダビデの家に歸らん
12:27 若此民エルサレムにあるヱホバの家に禮物を献げんとて上らば此民の心ユダの王なる其主レハベアムに歸りて我を殺しユダの王レハベアムに歸らんと
12:28 是に於て王計議て二の金の犢を造り人々に言けるは爾らのエルサレムに上ること?に足りイスラエルよ爾をエジブトの地より導き上りし汝の神を視よと
12:29 而して彼一をベテルに安ゑ一をダンに置り
12:30 此事罪となれりそは民ダンに迄往て其一の前に詣たればなり
12:31 彼又崇邱の家を建てレビの子孫にあらざる凡民を祭司となせり
12:32 ヤラベアム八月に節期を定めたり即ち其月の十五日なりユダにある節期に等し而して壇の上に上りたりベテルにて彼斯爲し其作りたる犢に禮物を献げたり又彼其 造りたる崇邱の祭司をベテルに立たり
12:33 かく彼其ベテルに造れる壇の上に八月の十五日に上れり是は彼が己の心より造り出したる月なり而してイスラエルの人々のために節期を定め壇の上にのぼりて香 を焚り


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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