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サムエル記上 27:1−28:2 

ペリシテ人の地におけるダビデ

 

翻訳比較


フランシ スコ会訳2013
001
ダビデは心の中で言った、「わたしはサウルの手に よって、いつかは滅ぼされるだろう。ペリシテ人の地に難を避けるよりほかに道はない。そうすれば、もうサウルはわたしを追ってイ スラエルじゅうを捜し回るのはあきらめ、わたしは彼の手から逃げおおせるだろう」。

002ダビデは一緒にいた六百人の部下とともに、マオク の子でガトの王であるアキシュのもとへ渡って行った。

003ダビデとその部下たちは、各々の家族とともにガト のアキシュのもとで暮らした。ダビデも二人の妻、イズレエルのアヒノアムと、かつてナバルの妻であったカルメルのアビガイルと一 緒であった。

004サウルは、ダビデがガトに逃げたとの報告を受け、 もはや再び彼を追跡することはなかった。

005ダビデはアキシュに言った、「もしご厚意が得られ るのでしたら、どこか田舎の町の一つに場所を与えて、そこに住まわせてください。この僕が、どうして王の町であなたとともに住む ことができましょうか」。

006その日アキシュは、ダビデにツィクラグの町を与え た。それでツィクラグは、今日に至るまでユダの王に属する町とされている。

007ダビデがペリシテの田舎に住んだ日数は、一年と四 か月であった。

008ダビデとその部下は上って行っては、ゲシュル人、 ゲゼル人、アマレク人を襲った。彼らはテライムからシュルの地方、さらにエジプトの地にかけて住んでいた。

009ダビデはその地を襲撃するとき、男も女も誰一人生 かしてはおかず、羊、牛、ろば、らくだ、それに衣類まで奪って、アキシュのもとに帰ってくるのが常であった。

010そのつどアキシュは、「今日はどこを襲ったのか」 と尋ねた。するとダビデは、「ユダのネゲブ」とか「エラフメエル人のネゲブ」とか「カイン人のネゲブ」などと答えた。

011ダビデは男も女も誰一人生かしてガトに連れてくる ようなことはしなかった。「彼らがわれわれのことを『ダビデがこうした』と言いふらしては困る」と考えたからである。ペリシテの 田舎にいる間、ダビデはいつもこのようなやり方をしていた。

012アキシュはダビデに信頼をおいて、こう思ってい た、「ダビデは自分の民イスラエルから忌み嫌われることをしたのだから、いつまでもわたしの僕でいるだろう」。


28章

001そのころ、ペリシテ人はイスラエルと戦うために軍 隊を集結した。アキシュはダビデに言った、「あなたとあなたの部下も部隊に加わって、わたしと一緒に戦いに出ることになると承知 しておいてもらいたい」。

002ダビデはアキシュに答えた、「あなたの僕がどうい う働きをするかを、あなたはよくお分かりになるでしょう」。アキシュはダビデに言った、「そうであれば、わたしはあなたを生涯わ たしの護衛にしよう」。



 

新共同訳1987

27:1 ダビデは心に思った。「このままではいつかサウルの手にかかるにちがいない。ペリシテの地に逃れるほかはない。そうすればサウルは、イスラエル全域でわた しを捜すことを断念するだろう。こうしてわたしは彼の手から逃れることができる。」

27:2 ダビデは立って、彼に従う兵六百人と共に、ガトの王、マオクの子アキシュのもとに移って行った。

27:3 ダビデとその兵はおのおのの家族と共にガトのアキシュのもとに身を寄せた。ダビデは二人の妻、イズレエルのアヒノアムとカルメルのナバルの妻であったアビ ガイルを連れていた。

27:4 ダビデがガトに逃げたと聞いたサウルは、二度とダビデを追跡しなかった。

27:5 ダビデはアキシュに言った。「御厚意を得られるなら、地方の町の一つに場所をください。そこに住みます。僕が王国の首都で、あなたのもとに住むことはあり ません。」

27:6 その日、アキシュは彼にツィクラグを与えた。こうして、今日に至るまでツィクラグはユダの王に属することになった。

27:7 ダビデがペリシテの地に住んだ期間は、一年と四か月であった。

27:8 ダビデとその兵は上って行っては、ゲシュル人、ゲゼル人、アマレク人を襲った。昔からこれらは、シュルからエジプトの地に至る地方の住民であった。

27:9 ダビデはこの地方を討つと、男も女も生かしておかず、羊、牛、ろば、らくだ、衣類を奪っては、アキシュのもとに戻った。

27:10 アキシュが、「今日はどこを襲ったか」と尋ねると、ダビデは、ユダのネゲブを、エラフメエル人のネゲブを、カイン人のネゲブを、と答えた。

27:11 ダビデは、男も女も生かしてガトに引いて来ることはなかった。「彼らが我々について、『ダビデがこうした』と通報しないように」と考えたからである。ダビ デがペリシテの地に住む間、これがダビデの策であった。

27:12 アキシュはダビデを信じて、「彼は自分の民イスラエルにすっかり嫌われたから、いつまでもわたしの僕でいるだろう」と思っていた。

28:1 そのころ、ペリシテ人はイスラエルと戦うために軍を集結させた。アキシュはダビデに言った。「あなたもあなたの兵もわたしと一緒に戦陣に加わることを、よ く承知していてもらいたい。」

28:2 ダビデはアキシュに答えた。「それによって、僕の働きがお分かりになるでしょう。」アキシュはダビデに言った。「それなら、常にあなたをわたしの護衛の長 としよう。」

 

新改訳1970

27:1 ダビデは心の中で言った。「私はいつか、いまに、サウルの手によって滅ぼされるだろう。ペリシテ人の地にのがれるよりほかに道はない。そうすれば、サウル は、私をイスラエルの領土内で、くまなく捜すのをあきらめるであろう。こうして私は彼の手からのがれよう。」

27:2 そこでダビデは、いっしょにいた六百人の者を連れて、ガテの王マオクの子アキシュのところへ渡って行った。

27:3 ダビデとその部下たちは、それぞれ自分の家族とともに、ガテでアキシュのもとに住みついた。ダビデも、そのふたりの妻、イズレエル人アヒノアムと、ナバル の妻であったカルメル人アビガイルといっしょであった。

27:4 ダビデがガテへ逃げたことが、サウルに知らされると、サウルは二度とダビデを追おうとはしなかった。

27:5 ダビデはアキシュに言った。「もし、私の願いをかなえてくださるなら、地方の町の一つの場所を私に与えて、そこに私を住まわせてください。どうして、この しもべが王の都に、あなたといっしょに住めましょう。」

27:6 それでアキシュは、その日、ツィケラグをダビデに与えた。それゆえ、ツィケラグは今日まで、ユダの王に属している。

27:7 ダビデがペリシテ人の地に住んだ日数は一年四か月であった。

27:8 ダビデは部下とともに上って行って、ゲシュル人、ゲゼル人、アマレク人を襲った。彼らは昔から、シュルのほうエジプトの国に及ぶ地域に住んでいた。

27:9 ダビデは、これらの地方を打つと、男も女も生かしておかず、羊、牛、ろば、らくだ、それに着物などを奪って、いつもアキシュのところに帰って来ていた。

27:10 アキシュが、「きょうは、どこを襲ったのか。」と尋ねると、ダビデはいつも、ユダのネゲブとか、エラフメエル人のネゲブとか、ケニ人のネゲブとか答えてい た。

27:11 ダビデは男も女も生かしておかず、ガテにひとりも連れて来なかった。彼らが、「ダビデはこういうことをした。」と言って、自分たちのことを告げるといけな い、と思ったからである。ダビデはペリシテ人の地に住んでいる間、いつも、このようなやり方をしていた。

27:12 アキシュはダビデを信用して、こう思った。「ダビデは進んで自分の同胞イスラエル人に忌みきらわれるようなことをしている。彼はいつまでも私のしもべに なっていよう。」

28:1 そのころ、ペリシテ人はイスラエルと戦おうとして、軍隊を召集した。アキシュはダビデに言った。「あなたと、あなたの部下は、私といっしょに出陣すること になっているのを、よく承知していてもらいたい。」

28:2 ダビデはアキシュに言った。「よろしゅうございます。このしもべが、どうするか、おわかりになるでしょう。」アキシュはダビデに言った。「よろしい。あな たをいつまでも、私の護衛に任命しておこう。」

 

口語訳1955

27:1 ダビデは心にうちに言った、「わたしは、いつかはサウルの手にかかって滅ぼされるであろう。早くペリシテびとの地へのがれるほかはない。そうすればサウル はこの上イスラエルの地にわたしをくまなく捜すことはやめ、わたしは彼の手からのがれることができるであろう」。

27:2 こうしてダビデは、共にいた六百人と一緒に、立ってガテの王マオクの子アキシの所へ行った。

27:3 ダビデと従者たちは、おのおのその家族とともに、ガテでアキシと共に住んだ。ダビデはそのふたりの妻、すなわちエズレルの女アヒノアムと、カルメルの女で ナバルの妻であったアビガイルと共におった。

27:4 ダビデがガテにのがれたことがサウルに聞えたので、サウルはもはや彼を捜さなかった。

27:5 さてダビデはアキシに言った、「もしわたしがあなたの前に恵みを得るならば、どうぞ、いなかにある町のうちで一つの場所をわたしに与えてそこに住まわせて ください。どうしてしもべがあなたと共に王の町に住むことができましょうか」。

27:6 アキシはその日チクラグを彼に与えた。こうしてチクラグは今日にいたるまでユダの王に属している。

27:7 ダビデがペリシテびとの国に住んだ日の数は一年と四か月であった。

27:8 さてダビデは従者と共にのぼって、ゲシュルびと、ゲゼルびとおよびアマレクびとを襲った。これらは昔からシュルに至るまでの地の住民であって、エジプトに 至るまでの地に住んでいた。

27:9 ダビデはその地を撃って、男も女も生かしおかず、羊と牛とろばとらくだと衣服とを取って、アキシのもとに帰ってきた。

27:10 アキシが「あなたはきょうどこを襲いましたか」と尋ねると、ダビデは、その時々、「ユダのネゲブです」、「エラメルびとのネゲブです」「ケニびとのネゲブ です」と言った。

27:11 ダビデは男も女も生かしおかず、ひとりをもガテに引いて行かなかった。それはダビデが、「恐らくは、彼らが、『ダビデはこうした』と言って、われわれのこ とを告げるであろう」と思ったからである。ダビデはペリシテびとのいなかに住んでいる間はこうするのが常であった。

27:12 アキシはダビデを信じて言った、「彼は自分を全くその民イスラエルに憎まれるようにした。それゆえ彼は永久にわたしのしもべとなるであろう」。

28:1 そのころ、ペリシテびとがイスラエルと戦おうとして、いくさのために軍勢を集めたので、アキシはダビデに言った、「あなたは、しかと承知してください。あ なたとあなたの従者たちとは、わたしと共に出て、軍勢に加わらなければなりません」。

28:2 ダビデはアキシに言った、「よろしい、あなたはしもべが何をするかを知られるでしょう」。アキシはダビデに言った、「よろしい、あなたを終身わたしの護衛 の長としよう」。

 

文語訳1917

27:1 ダビデ心の中にいひけるは是のごとくば我早晩サウルの手にほろびん速にペリシテ人の地にのがるるにまさることあらず然らばサウルかさ ねて我をイスラエルの四方の境にたづぬることをやめて我かれの手をのがれんと
27:2 ダビデたちておのれとともな六百人のものとともにわたりてガテの王マオクの子アキシにいたる
27:3 ダビデと其從者ガテにてアキシとともに住ておのおの其家族とともにをるダビデはその二人の妻すなはちヱズレル人アヒノアムとカルメル人ナバルの妻なりしア ビガルとともにあり
27:4 ダビデのガテににげしことサウルにきこえければサウルかさねてかれをたづねざりき
27:5 ここにダビデ、アキシにいひけるは我もし爾のまへに恩を得たるならばねがはくは郷里にある邑のうちにて一のところを我にあたへて其處にすむことを得さしめ よ僕なんぞ爾とともに王城にすむべけんやと
27:6 アキシ其日チクラグをかれにあたへたり是故にヂクラグは今日にいたるまでユダの王に屬す
27:7 タビデのペリシテ人の國にをりし日數は一年と四箇月なりき
27:8 ダビデ其從者と共にのぼりゲシユル人ゲゼリ人アマレク人を襲ふたり昔より是等はシユルにいたる地にすみてエジプトの地にまでおよべり
27:9 ダビデ其地をうちて男をも女をも生し存さず羊と牛と駱駝と衣服をとりて還りてアキシに至る
27:10 アキシいひけるは爾ら今日何地を襲ひしやダビデいひけるはユダの南とヱラメルの南とケニ人の南ををかせりと
27:11 ダビデ男も女も生存らしめずして一人をもガテにひきゆかざりき其はダビデ恐くは彼らダビデかくなせりといひて我儕の事を告んといひたればなりダビデ、ペリ シテ人の地にすめるあひだは其なすところ常にかくのごとくなりき
27:12 アキシ、ダビデを信じていひけるは彼は其民イスラエルをして全くおのれを惡ましむされば永くわが僕となるべし
28:1 其頃ペリシテ人イスラエルと戰はんとて軍のために軍勢を集めたればアキシ、ダビデにいひけるは爾明かにこれをしれ爾と爾の從者我とともに出て軍にくははる べし
28:2 ダビデ、アキシにいひけるはされば爾僕のなさんところをしるべしとアキシ、ダビデにさらば我爾を永く我身をまもる者となさんといへり



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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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