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サムエル記上 29:1−11  

ペリシテ人の領主たち、ダビデの参戦を拒否する

 

翻訳比較


フランシ スコ会訳2013
001
ペリシテ人は全軍をアフェクに集結した。イスラエ ル軍はイズレエルにある泉のほとりに宿営していた。

002ペリシテ人の領主たちは、それぞれ百人隊、あるい は千人隊を率いて進み、ダビデとその部下はアキシュとともにその後に続いた。

003するとペリシテ人の司令官たちは、「このヘブライ 人どもは、いったい何だ」といぶかった。アキシュはペリシテ人の司令官たちに言った、「確かに、彼はイスラエルの王サウルの家 来、ダビデだ。しかし、彼はこの一、二年、わたしのもとにいて、わたしのもとに落ち延びて来てから今日まで、わたしは彼に何ら咎 めるべきことを見つけたことがない」。

004しかし、ペリシテ人の司令官たちはダビデのことで 腹を立て、アキシュに言った、「あの男を帰してくれ。彼はあなたが先に指定した場所に帰るべきだ。われわれとともに彼を戦いに行 かせないでくれ。戦いの最中に彼が敵に回るといけないから。この男が自分の主君と和解するとしたらどうするだろうか。ここにいる 者たちの首を利用するのではないか。

005この男は、人々が踊りながら、

『サウルはいく千もの敵を討ち、

ダビデはいく万もの敵を討つ』

と歌い交わしたあのダビデではないか」。

006そこでアキシュはダビデを呼んで言った、「生ける 主に誓って言うが、あなたは正しい人だ。あなたがこの部隊に加わり、わたしと行動をともにしてくれることを、わたしは善いことだ と思っている。あなたがわたしのもとに来た日から今日まで、わたしはあなたに悪い所を見つけなかったからだ。しかし、領主たちは あなたを快く思っていない。

007だから今は、心安らかに帰りなさい。ペリシテ人の 領主たちの気に入らないことをしてはならない」。

008ダビデはアキシュに言った、「わたしが何をしたと いうのでしょう。あなたに仕えた日から今日まで、あなたの僕にどんな落ち度があったというのでしょう。わが主君、王の敵と戦うた めに出陣できないとは」。

009アキシュはダビデに答えて言った、「分かってい る。わたしは、あなたが神の使いのように立派だと思う。しかし、ペリシテ人の司令官たちは、『あの男をわれわれと一緒に戦いに出 してはならない』と言っているのだ。

010だから、あなたと、また、あなたの主君の家来で、 あなたについて来た者は、朝早く起きてわたしがあなたたちに指定した場所に戻りなさい。邪な考えを抱いてはいけない。わたしはあ なたが気に入っているのだから。朝早く起きて、明るくなり次第ここを立ち去りなさい」。

011そこでダビデとその部下は、翌朝早く起きると、ペ リシテ人の地に帰っていった。ペリシテ人たちはイズレエルに向かった。


 

新共同訳1987

29:1 ペリシテ人は、その軍勢をすべてアフェクに集結させた。イスラエル軍は、イズレエルにある一つの泉の傍らに陣を敷いた。

29:2 ペリシテの武将たちはおのおの百人隊、千人隊を率いて進み、ダビデとその兵はアキシュと共にしんがりを進んだ。

29:3 ペリシテの武将たちは尋ねた。「このヘブライ人らは何者だ。」アキシュがペリシテの武将たちに答えた。「イスラエルの王サウルの僕であったダビデだ。彼は この一、二年、わたしのもとにいるが、身を寄せて来たときから今日まで、わたしは彼に何の欠点も見いだせない。」

29:4 だが、ペリシテの武将たちはいらだってアキシュに言った。「この男は帰らせるべきだ。彼をもともと配置した所に戻せ。我々と共に戦いに向かわせるな。戦い の最中に裏切られてはならない。この男が元の主人に再び迎え入れられるには、ここにいる兵士たちの首を差し出すだけで十分ではない か。

29:5 『サウルは千を討ち、ダビデは万を討った』と人々が歌い踊ったあのダビデではないか。」

29:6 アキシュはダビデを呼んで言った。「主は生きておられる。お前はまっすぐな人間だし、わたしと共に戦いに参加するのをわたしは喜んでいる。わたしのもとに 来たときから今日まで、何ら悪意は見られなかった。だが、武将たちはお前を好まない。

29:7 今は、平和に帰ってほしい。ペリシテの武将たちの好まないことをしてはならない。」

29:8 ダビデはアキシュに言った。「わたしが何をしたとおっしゃるのですか。あなたに仕えた日から今日までに、どのような間違いが僕にあって、わが主君、王の敵 と戦うために出てはならないというのでしょう。」

29:9 アキシュはダビデに答えた。「わたしには分かっている。お前は神の御使いのように良い人間だ。しかし、ペリシテの武将たちは、『彼は、我々と共に戦いに 上ってはならない』と言うのだ。

29:10 だからお前も、お前と一緒に来たお前の主君の部下も、明日の朝早く起きて、日が昇ったら出発しなさい。」

29:11 ダビデとその兵は朝早く起きて出発し、ペリシテの地へ引き返して行った。ペリシテ軍はイズレエルに向かった。

 

新改訳1970

29:1 さて、ペリシテ人は全軍をアフェクに集結し、イスラエル人はイズレエルにある泉のほとりに陣を敷いた。

29:2 ペリシテ人の領主たちは、百人隊、あるいは千人隊を率いて進み、ダビデとその部下は、アキシュといっしょに、そのあとに続いた。

29:3 すると、ペリシテ人の首長たちは言った。「このヘブル人は何者ですか。」アキシュはペリシテ人の首長たちに言った。「確かにこれは、イスラエルの王サウル の家来ダビデであるが、この一、二年、私のところにいて、彼が私のところに落ちのびて来て以来、今日まで、私は彼に何のあやまちも見 つけなかった。」

29:4 しかし、ペリシテ人の首長たちはアキシュに対して腹を立てた。ペリシテ人の首長たちは彼に言った。「この男を帰らせてください。あなたが指定した場所に帰 し、私たちといっしょに戦いに行かせないでください。戦いの最中に、私たちを裏切るといけませんから。この男は、どんなことをして、 主君の好意を得ようとするでしょうか。ここにいる人々の首を使わないでしょうか。

29:5 この男は、みなが踊りながら、『サウルは千を打ち、ダビデは万を打った。』と言って歌っていたダビデではありませんか。」

29:6 そこでアキシュはダビデを呼んで言った。「主は生きておられる。あなたは正しい人だ。私は、あなたに陣営で、私と行動を共にしてもらいたかった。あなたが 私のところに来てから今日まで、私はあなたに何の悪いところも見つけなかったのだから。しかし、あの領主たちは、あなたを良いと思っ ていない。

29:7 だから今のところ、穏やかに帰ってくれ。ペリシテ人の領主たちの、気に入らないことはしないでくれ。」

29:8 ダビデはアキシュに言った。「私が何をしたというのでしょうか。私があなたに仕えた日から今日まで、このしもべに何か、あやまちでもあったのでしょうか。 王さまの敵と戦うために私が出陣できないとは。」

29:9 アキシュはダビデに答えて言った。「私は、あなたが神の使いのように正しいということを知っている。だが、ペリシテ人の首長たちが、『彼はわれわれといっ しょに戦いに行ってはならない。』と言ったのだ。

29:10 さあ、あなたは、いっしょに来たあなたの主君のしもべたちと、あしたの朝、早く起きなさい。朝早く起きて、明るくなったら出かけなさい。」

29:11 そこで、ダビデとその部下は、翌朝早く、ペリシテ人の地へ帰って行った。ペリシテ人はイズレエルへ上って行った。

 

口語訳1955

29:1 さてペリシテびとは、その軍勢をことごとくアペクに集めた。イスラエルびとはエズレルにある泉のかたわらに陣を取った。

29:2 ペリシテびとの君たちは、あるいは百人、あるいは千人を率いて進み、ダビデとその従者たちはアキシと共に、しんがりになって進んだ。

29:3 その時、ペリシテびとの君たちは言った、「これらのヘブルびとはここで何をしているのか」。アキシはペリシテびとたちに言った、「これはイスラエルの王サ ウルのしもべダビデではないか。彼はこの日ごろ、この年ごろ、わたしと共にいたが、逃げ落ちてきた日からきょうまで、わたしは彼にあ やまちがあったのを見たことがない」。

29:4 しかしペリシテびとの君たちは彼に向かって怒った。そしてペリシテびとの君たちは彼に言った、「この人を帰らせて、あなたが彼を置いたもとの所へ行かせな さい。われわれと一緒に彼を戦いに下らせてはならない。戦いの時、彼がわれわれの敵となるかも知れないからである。この者は何をもっ てその主君とやわらぐことができようか。ここにいる人々の首をもってするほかはあるまい。

29:5 これは、かつて人々が踊りのうちに歌いかわして、/『サウルは千を撃ち殺し、/ダビデは万を撃ち殺した』/と言った、あのダビデではないか」。

29:6 そこでアキシはダビデを呼んで言った、「主は生きておられる。あなたは正しい人である。あなたがわたしと一緒に戦いに出入りすることをわたしは良いと思っ ている。それはあなたがわたしの所にきた日からこの日まで、わたしは、あなたに悪い事があったのを見たことがないからである。しかし ペリシテびとの君たちはあなたを良く言わない。

29:7 それゆえ今安らかに帰って行きなさい。彼らが悪いと思うことはしないがよかろう」。

29:8 ダビデはアキシに言った、「しかしわたしが何をしたというのですか。わたしがあなたに仕えはじめた日からこの日までに、あなたはしもべの身に何を見られた ので、わたしは行って、わたしの主君である王の敵と戦うことができないのですか」。

29:9 アキシはダビデに答えた、「わたしは見て、あなたが神の使のようにりっぱな人であることを知っている。しかし、ペリシテびとの君たちは、『われわれと一緒 に彼を戦いに上らせてはならない』と言っている。

29:10 それで、あなたは、一緒にきたあなたの主君のしもべたちと共に朝早く起きなさい。そして朝早く起き、夜が明けてから去りなさい」。

29:11 こうしてダビデとその従者たちとは共にペリシテびとの地へ帰ろうと、朝早く起きて出立したが、ペリシテびとはエズレルへ上って行った。

 

文 語訳1917
29:1 爰にペリシテ人其軍をことごとくアペクにあつむイスラエルはヱズレルにある泉水の傍に陣をとる
29:2 ペリシテ人の君等あるひは百人或は千人をひきゐて進みダビデと其從者はアキシとともに其後にすすむ
29:3 ペリシテ人の諸伯いひけるは是等のヘブル人は何なるやアキシ、ペリシテ人の諸伯にいひけるは此はイスラエルの王サウルの僕ダビデにあらずやかれ此日ごろ此 年ごろ我とともにをりしがその逃げおちし日より今日にいたるまで我かれの身に咎あるを見ずと
29:4 ペリシテ人の諸伯これを怒る即ちペリシテ人の諸伯彼にいひけるは此人をかへらしめて爾が之をおきし其所にふたたびいたらしめよ彼は我らとともに戰ひにくだ るべからず然ば彼戰爭においてわれらの敵とならざるべしかれ其主と和がんとせば何をもてすべきやこの人々の首級をもてすべきにあらず や
29:5 是はかつて人々が舞踏の中にて歌ひあひサウルは千をうちころしダビデは萬をうちころすといひたるダビデにあらずや
29:6 アキシ、ダビデをよびてこれにいひけるはヱホバは生くまことになんぢは正し爾の我とともに陣營に出入するはわが目には善と見ゆ其は爾が我に來りし日より今 日にいたるまで我爾の身に惡き事あるを見ざればなり然ど諸伯の目には爾よからず
29:7 されば今かへりて安かにゆきペリシテ人の諸伯の目に惡く見ゆることをなすなかれ
29:8 ダビデ、アキシにいひけるは我何をなせしやわが爾のまへに出し日より今日までに爾何を僕の身に見たればか我ゆきてわが主なるわうの敵とたたかふことをえざ ると
29:9 アキシこたへてダビデにいひけるは我爾のわが目には神の使のごとく善きをしるされどペリシテ人の諸伯かれは我らとともに戰ひにのぼるべからずといへり
29:10 されば爾および爾の主の僕の爾とともにきたれる者明朝夙く起よ爾ら朝はやくおきて夜のあくるに及ばばさるべし
29:11 是をもてダビデと其從者ペリシテ人の地にかへらんと朝はやく起てされりしかしてペリシテ人はヱズレルにのぼれり



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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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