歴代誌 下 18:1−3
アハブ、ラモト・ギレアドの攻撃を計画する
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆預言者ミカヤとアハブ王の死
歴下 18:1 ヨシャファトは大いに富と栄誉に恵まれたが、アハブと姻戚関係を結んだ。
歴下
18:2 数年の後、彼がサマリアのアハブのもとに下ると、アハブは彼とその民のために多くの羊と牛を屠り、ラモト・ギルアドに攻め上ろうと彼を唆した。
歴下
18:3 イスラエルの王アハブはユダの王ヨシャファトに、「私と一緒にラモト・ギルアドへ行っていただけませんか」と呼びかけた。ヨシャファトは彼に、
「戦うときには、私とあなたは一つ、私の民とあなたの民は一つです」と答えた
フランシスコ会訳2013
001ヨシャファトは富と名誉に大いに恵まれた。また、アハブとも姻戚関係を結んだ。
002数年後、彼はサマリアに下っ
て、アハブを訪れた。アハブは多くの羊と牛を屠って、ヨシャファトとその一行をもてなし、ラモト・ギレアドに攻め上ろうと誘った。
003イスラエルの王アハブはユダの
王ヨシャファトに言った、「一緒にラモト・ギレアドに行ってくださいませんか」。ヨシャファトは彼に答えた、「わたしはあなたが行う
ようにします。わたしの民はあなたの民が行うようにします。わたしたちはあなたとともに戦います」。
新共同訳1987
18:1
ヨシャファトは大いなる富と栄光に恵まれるとともに、アハブとも姻戚関係を結んだ。
18:2
数年たって、彼がサマリアにアハブを訪ねると、アハブは多くの羊と牛を屠って、彼とその一行をもてなし、ラモト・ギレアドに攻め上ろうと誘った。
18:3
イスラエルの王アハブはユダの王ヨシャファトに、「わたしと一緒にラモト・ギレアドに行っていただけませんか」と言った。彼は答えた。「戦うときには、わ
たしはあなたと一体、わたしの民はあなたの民と一体です。」
新改訳1970
18:1
こうして、ヨシャパテには富と誉れとが豊かに与えられたが、彼はアハブと縁を結んだ。
18:2
何年かたって後、彼が、サマリヤに下ってアハブのもとに行ったとき、アハブは彼および彼とともにいた民のために、おびただしい羊や牛の群れをほふったう
え、彼を誘い込んで、ラモテ・ギルアデに攻め上らせようとした。
18:3
そのとき、イスラエルの王アハブはユダの王ヨシャパテに言った。「私とともにラモテ・ギルアデに行ってくれませんか。」すると、彼は答えた。「私とあなた
とは同じようなもの、私の民はあなたの民と同じようなものです。あなたとともに戦いに臨みましょう。」
口語訳1955
18:1
ヨシャパテは大いなる富と誉とをもち、アハブと縁を結んだ。
18:2
彼は数年の後、サマリヤに下って、アハブをおとずれた。アハブは彼と彼に従ってきた民のために羊と牛を多くほふり、ラモテ・ギレアデに一緒に攻め上ること
を彼にすすめた。
18:3
イスラエルの王アハブはユダの王ヨシャパテに言った、「あなたはわたしと一緒にラモテ・ギレアデに攻めて行きますか」。ヨシャパテは答えた、「わたしはあ
なたと一つです、わたしの民はあなたの民と一つです。わたしはあなたと一緒に戦いに臨みましょう」。
文
語訳1917
18:1 ヨシヤパテは富と貴とを極めアハブと縁を結べり
18:2
かれ數年の後サマリアに下りてアハブを訪ければアハブ彼およびその部從のために牛羊を多く宰りギレアデのラモテに倶に攻上らんことを彼に勸む
18:3
すなはちイスラエルの王アハブ、ユダの王ヨシヤパテに言けるは汝我とともにギレアデのラモテに攻ゆくやヨシヤパテこれに答へけるは我は汝のごとく我民は汝
の民のごとし汝とともに戰門に臨まんと
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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歴代誌 下 18:4−11
偽預言者、勝利を預言する
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
歴下
18:4 さらにヨシャファトはイスラエルの王に、「どうかまず主の言葉を伺ってみてください」と言った。
歴下
18:5 そこでイスラエルの王は、四百人の預言者を集め、「私たちはラモト・ギルアドに戦いに行くべきだろうか、それともやめるべきだろうか」と尋ね
た。彼らは、「攻め上ってください。神が、これを王の手に渡されるでしょう」と答えた。
歴下
18:6 ヨシャファトが、「ここには、私たちが主に伺いを立てることのできる預言者は、ほかにいないのですか」と尋ねると、
歴下
18:7 イスラエルの王はヨシャファトに答えた。「もう一人、主に伺いを立てることのできる者がいます。しかし、私は彼を憎んでいます。彼は私について
良いことは預言せず、悪いことばかりを預言するからです。イムラの子ミカヤという者です。」ヨシャファトが、「王様、そんなこと
を言ってはいけません」と言うと、
歴下 18:8 イスラエルの王は一人の役人を呼び出し、「イムラの子ミカヤを急いで連れて来い」と命じた。
歴下
18:9 さて、イスラエルの王とユダの王ヨシャファトは、サマリアの門の入り口にある麦打ち場で、それぞれ王の衣を身に着けて王の席に座っていた。預言
者たちは皆、二人の前で預言していた。
歴下
18:10 その時、ケナアナの子ツィドキヤが鉄の角を作って、「主はこう言われる。『これをもってアラムを突き刺し、全滅させよ』」と言った。
歴下
18:11 他の預言者たちも皆同じように預言して、「ラモト・ギルアドに攻め上って勝利を手にしてください。主はこれを王の手に渡されます」と言った。
フランシスコ会訳2013
004ヨシャファトはイスラエルの王に言った、「まず、主の言葉を伺ってください」。
005そこで、イスラエルの王は四百
人の預言者を集めて、彼らに尋ねた、「われわれはラモト・ギレアドに上って行って戦うべきか、それとも控えるべきか」。彼らは答え
た、「上って行きなさい。神は王の手にこれを渡されます」。
006しかし、ヨシャファトは尋ね
た、「ここには伺いを立てることのできる主の預言者は、ほかにいませんか」。
007イスラエルの王はヨシャファト
に答えた、「もう一人、主に伺いを立てることのできる者がいます。イムラの子ミカヤと言いますが、わたしは彼を憎んでいます。彼はわ
たしについて善いことは預言せず、いつも悪いことを預言するのです」。ヨシャファトは言った、「王よ、そういうことを言ってはいけま
せん」。
008そこでイスラエルの王は一人の
宦官を呼び、「急いでイムラの子ミカヤを連れてきなさい」と命じた。
009さて、イスラエルの王とユダの
王ヨシャファトは、正装してそれぞれの王の座につき、サマリアの城門の入り口にある麦打ち場に座っていた。預言者たちはみなその前で
預言していた。
010ケナアナの子ツィドキヤは一対
の鉄の角を造って、言った、「主はこう仰せになる、『これをもってアラムを突き、全滅させよ』」。
011ほかの預言者たちも全員同じよ
うに預言して言った、「ラモト・ギレアドに上って行き、勝利を収めてください。主は王の手にそれをお渡しになります」。
新共同訳1987
18:4
しかし同時にヨシャファトはイスラエルの王に、「まず主の言葉を求めてください」と言った。
18:5
イスラエルの王は、四百人の預言者を召集し、「我々はラモト・ギレアドに行って戦いを挑むべきか、それともわたしは控えるべきか」と問うた。彼らは、「攻
め上ってください。神は、王の手にこれをお渡しになります」と答えた。
18:6
しかし、ヨシャファトが、「ここには、このほかに我々が尋ねることのできる主の預言者はいないのですか」と問うと、
18:7
イスラエルの王はヨシャファトに答えた。「もう一人、主の御旨を尋ねることのできる者がいます。しかし、彼はわたしに幸運を預言することがなく、いつも災
いばかり預言するので、わたしは彼を憎んでいます。イムラの子ミカヤという者です。」ヨシャファトは、「王よ、そのように言ってはな
りません」といさめた。
18:8
そこでイスラエルの王は一人の宦官を呼び、「イムラの子ミカヤを急いで連れて来るように」と言った。
18:9
イスラエルの王はユダの王ヨシャファトと共に、サマリアの城門の入り口にある麦打ち場でそれぞれ正装して王座に着いていた。預言者たちは皆、その前に出て
預言していた。
18:10
ケナアナの子ツィドキヤが数本の鉄の角を作って、「主はこう言われる。これをもってアラムを突き、殲滅せよ」と言うと、
18:11
他の預言者たちも皆同様に預言して、「ラモト・ギレアドに攻め上って勝利を得てください。主は敵を王の手にお渡しになります」と言った。
新改訳1970
18:4
ヨシャパテは、イスラエルの王に言った。「まず、主のことばを伺ってみてください。」
18:5
そこで、イスラエルの王は四百人の預言者を召し集めて、彼らに尋ねた。「私たちはラモテ・ギルアデに戦いに行くべきだろうか。それとも、私はやめるべきだ
ろうか。」彼らは答えた。「上って行きなさい。そうすれば、神は王の手にこれを渡されます。」
18:6
ところが、ヨシャパテは、「ここには、私たちがみこころを求めることのできる主の預言者がほかにいないのですか。」と言った。
18:7
イスラエルの王はヨシャパテに答えた。「いや、ほかにもうひとり、私たちが主のみこころを求めることのできる者がいます。しかし、私は彼を憎んでいます。
彼は私について、決して良いことは預言せず、いつも悪いことばかりを預言するからです。それは、イムラの子ミカヤです。」すると、ヨ
シャパテは言った。「王よ。そういうふうには言わないでください。」
18:8
そこで、イスラエルの王はひとりの宦官を呼び寄せ、「急いで、イムラの子ミカヤを呼んで来なさい。」と命じた。
18:9
イスラエルの王と、ユダの王ヨシャパテは、おのおの王服を着て、王の座に着き、サマリヤの門の入口にある打ち場にすわっていた。預言者はみな、ふたりの前
で預言していた。
18:10
そのとき、ケナアナの子ゼデキヤは、王のために鉄の角を作って言った。「主はこう仰せられます。『これらの角で、あなたはアラムを突いて、絶滅させなけれ
ばならない。』」
18:11
ほかの預言者たちもみな、同じように預言して言った。「ラモテ・ギルアデに攻め上って勝利を得なさい。主は王の手にこれを渡されます。」
口語訳1955
18:4
ヨシャパテはまたイスラエルの王に言った、「まず主の言葉を求めなさい」。
18:5
そこでイスラエルの王は預言者四百人を集めて彼らに言った、「われわれはラモテ・ギレアデに、戦いに行くべきか、あるいは控えるべきか」。彼らは言った、
「上って行きなさい。神はそれを王の手にわたされるでしょう」。
18:6
ヨシャパテは言った、「ほかにわれわれが問うべき主の預言者はここにいませんか」。
18:7
イスラエルの王はヨシャパテに言った、「ほかになおひとりいます。われわれはこの人によって主に問うことができますが、彼はわたしについて良い事を預言し
たことがなく、常に悪いことだけを預言するので、わたしは彼を憎みます。その者はイムラの子ミカヤです」。ヨシャパテは言った、「王
よ、そうは言わないでください」。
18:8
そこでイスラエルの王はひとりの役人を呼んで、「イムラの子ミカヤを急いで連れてきなさい」と言った。
18:9
さてイスラエルの王およびユダの王ヨシャパテは王の衣を着て、サマリヤの門の入口の広場におのおのその玉座に座し、預言者たちは皆その前で預言していた。
18:10
ケナアナの子ゼデキヤは鉄の角を造って言った、「主はこう仰せられます、『あなたはこれらの角をもってスリヤびとを突いて滅ぼし尽しなさい』」。
18:11
預言者たちは皆そのように預言して言った、「ラモテ・ギレアデに上っていって勝利を得なさい。主はそれを王の手にわたされるでしょう」。
文
語訳1917
18:4 ヨシヤパテまたイスラエルの王に言けるは請ふ今日ヱホバの言を問たまへと
18:5
是においてイスラエルの王預言者四百人を集めて之に言けるは我らギレアデのラモテに往て戰ふべきや又は罷べきや彼等いひけるは攻上りたまへ神これを王の手
に付したまふべしと
18:6 ヨシヤパテいひけるは此外に我らの由て問べきヱホバの預言者此にあらざるや
18:7
イスラエルの王こたへてヨシヤパテに言けるは外になほ一人あり我ら之によりてヱホバに問ことを得ん然ど彼は今まで我につきて善事を預言せず恒に惡き事のみ
を預言すれば我彼を惡むなり其者は即ちイムラの子ミカヤなりと然るにヨシヤパテこたへて王しか宣ふ勿れと言ければ
18:8 イスラエルの王一人の官吏を呼てイムラの子ミカヤを急ぎ來らしめよと言り
18:9
イスラエルの王およびユダの王ヨシヤパテは朝衣を纏ひサマリアの門の入口の廣場にて各々その位に坐し居り預言者は皆その前に預言せり
18:10 時にケナアナの子ゼデキヤ鐵の角を造りて言けるはヱホバかく言たまふ汝是等をもてスリア人を衝て滅ぼし盡すべしと
18:11 預言者みな斯預言して云ふギレアデのラモテに攻上りて勝利を得たまへヱホバこれを王の手に付したまふべしと
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& TODD 1985
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BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
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歴代誌 下 18:12−27
ミカヤ、災いを預言する
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
歴下
18:12 ミカヤを呼びに行った使いの者は、彼にこう告げた。「預言者たちは口をそろえて、王にとって良いと思われることを告げています。どうかあなた
も、彼らの一人が言うように、良いと思われることを告げてください。」
歴下 18:13 だがミカヤは、「主は生きておられる。私は、神が告げられることを語る」と言って、
歴下
18:14 王のもとに行った。王が、「ミカヤ、私たちはラモト・ギルアドに戦いに行くべきだろうか。それとも私はやめるべきだろうか」と尋ねると、「攻
め上って勝利を手にしてください。主はこれをあなたがたの手に渡されます」と答えた。
歴下 18:15 王が、「何度誓わせたら、お前は主の名によって、ただ真実だけを私に告げるようになるのか」と言うと、
歴下
18:16 ミカヤは答えた。「私は全イスラエルが、羊飼いのいない羊の群れのように、山々に散らされているのを見ました。主は言われます。『彼らには主
人がいない。それぞれ自分の家に無事に帰らせなさい。』」
歴下
18:17 イスラエルの王はヨシャファトに言った。「私はあなたに言ったではありませんか。ミカヤは私について良いと思われることは預言せず、悪いと思
われることを預言すると。」
歴下
18:18 ミカヤは改めて言った。「よろしい。それでは主の言葉をよく聞きなさい。私は主が王座に座り、天の万軍がその右と左に立っているのを見まし
た。
歴下
18:19 主が、『イスラエルの王アハブを唆してラモト・ギルアドに攻め上らせ、アハブを倒す者は誰か』と尋ねられると、あれこれ言う者がいましたが、
歴下
18:20 ある霊が進み出て主の前に立ち、『私がアハブを唆します』と申し出ました。主が、『どのようにしてか』と尋ねられると、
歴下
18:21 その霊は、『私はアハブのところに行って、すべての預言者たちの口から偽りを言う霊となります』と答えました。主はそれに対し、『あなたは彼
を唆し、きっとうまくやるだろう。行って、そうするがよい』と言われました。
歴下
18:22 今、お聞きのとおり、主はこのあなたの預言者たちの口から偽りを言う霊を授けられました。主はあなたに災いを告げておられるのです。」
歴下
18:23 その時、ケナアナの子ツィドキヤがミカヤに近づいて?を殴って言った。「主の霊がどの道で私から離れて、あなたに語ったのか。」
歴下 18:24 ミカヤが、「今に、あなたが奥の部屋に入って身を隠すとき、それが分かるだろう」と答えると、
歴下 18:25 イスラエルの王は次のように命じた。「ミカヤを捕らえ、町の長アモンと王子ヨアシュのもとに引いて行き、
歴下
18:26 『王はこう言われる。この男を獄につなぎ、私が無事に帰るまで、僅かな食べ物と僅かな飲み物しか与えてはならない』と命じよ。」
歴下
18:27 ミカヤは言った。「あなたが無事に帰るなどということがあれば、主は私を通して語られはしなかったのだ。」そして「聞け、イスラエルのすべて
の民よ」と言った。
フランシスコ会訳2013
012ミカヤを呼びに行った使いの者は、彼に言った、「いいですか。預言者たちは口をそろえて、王にとって善いこ
とを告げています。お願いですから、あなたも彼らと同調して、善いことを告げてください」。
013ミカヤは答えた、「生ける主に
誓って言う。わたしの神が語られること、それをわたしは告げる」。
014ミカヤが王のもとに来ると、王
は尋ねた、「ミカヤよ、われわれはラモト・ギレアドに行って戦うべきだろうか、それともわたしは控えるべきだろうか」。彼は答えた、
「上って行き、勝利を収めなさい。敵はあなた方の手に渡されます」。
015王は彼に言った、「主の名にお
いて真実だけをわたしに告げるよう、何度誓わせればよいのか」。
016ミカヤは言った、
「牧者のいない羊のように、イスラエルの民がみな
山々に散り散りになっているのを、わたしは見た。
主はこう仰せになった、『彼らには主人がいない。
彼らをそれぞれ自分の家に無事に帰らせよ』」。
017イスラエルの王はヨシャファト
に言った、「彼はわたしについて善い預言はせず、悪い預言ばかりすると言ったではありませんか」。
018ミカヤはさらに続けた、「それ
故、主の言葉を聞け。わたしは主が玉座に座し、天の万軍がその左右に立っているのを見た。
019主が『誰がイスラエルの王アハ
ブをそそのかして、ラモト・ギレアドに上って行かせ、それを倒すのか』と仰せになると、あれこれと答えが出た。すると、
020ある霊が進み出て主の前に立
ち、『わたしがそそのかします』と言った。主が、『どのようにしてか』と尋ねられると、
021その霊は、『わたしは行って、
預言者全員の口を通して偽りを語る霊となります』と答えた。主は、『お前はアハブをそそのかし、首尾よくいくだろう。行ってそのとお
りにせよ』と仰せになった。
022こうして、今見たように、主が
あなたの預言者たちの口に偽りを言う霊を置かれた。主はあなたに下る災いを告げておられる」。
023ケナアナの子ツィドキヤはミカ
ヤに近づくと、彼の?を平手打ちにして言った、「どのように主の霊がわたしか
ら離れ、お前に語ったのか」。
024ミカヤは答えた、「あなたが身
を隠そうと奥の間に入る日に、それが分かる」。
025イスラエルの王は命じた、「ミ
カヤを連れて、町長のアモンと王子ヨアシュのもとへ引いていけ。
026『王はこう言われる、〈この男
を獄につなぎ、わたしが無事に帰るまで、僅かなパンと僅かな水しか与えるな〉』と言え」。
027ミカヤは「もしもあなたが無事
に帰れるのなら、主はわたしを通して語られなかっただろう」と言い、「聞け、すべての民よ」と言った。
新共同訳1987
18:12
ミカヤを呼びに行った使いの者は、ミカヤにこう言い含めた。「いいですか。預言者たちは口をそろえて、王に幸運を告げています。どうかあなたも、彼らと同
じように語り、幸運を告げてください。」
18:13
ミカヤは、「主は生きておられる。わたしの神が言われる事をわたしは告げる」と言って、
18:14
王のもとに来た。王が、「ミカヤよ、我々はラモト・ギレアドに行って戦いを挑むべきか、それともわたしは控えるべきか、どちらだ」と問うと、彼は、「攻め
上って勝利を勝ち取ってください。敵はあなたたちの手に渡されます」と答えた。
18:15
そこで王が彼に、「何度誓わせたら、お前は主の名によって真実だけをわたしに告げるようになるのか」と言うと、
18:16
彼は答えた。「イスラエル人が皆、羊飼いのいない羊のように山々に散っているのをわたしは見ました。主は、『彼らには主人がいない。彼らをそれぞれ自分の
家に無事に帰らせよ』と言われました。」
18:17
イスラエルの王はヨシャファトに言った。「あなたに言ったとおりではありませんか。彼はわたしに幸運ではなく、災いばかり預言するのです。」
18:18
だが、ミカヤは続けた。「主の言葉をよく聞きなさい。わたしは主が御座に座し、天の万軍がその左右に立っているのを見ました。
18:19
主が、『イスラエルの王アハブを唆し、ラモト・ギレアドに攻め上らせて倒れさせるのは誰か』と言われると、あれこれと答える者がいましたが、
18:20
ある霊が進み出て主の御前に立ち、『わたしが彼を唆します』と申し出ました。主が、『どのようにそうするのか』とただされると、
18:21
その霊は、『わたしは行って、彼のすべての預言者たちの口を通して偽りを言う霊となります』と答えました。主は、『あなたは彼を唆して、必ず目的を達する
ことができるにちがいない。行って、そのとおりにせよ』と言われました。
18:22
今御覧のとおり、主がこのあなたの預言者たちの口に偽りを言う霊を置かれました。主はあなたに災いを告げておられるのです。」
18:23
ケナアナの子ツィドキヤがミカヤに近づいて頬をなぐり、「主の霊はどのようにわたしを離れ去って、お前に語ったというのか」と言った。
18:24
「あなたが身を隠そうと部屋から部屋へと移る日にそれが分かる」とミカヤは答えた。
18:25
イスラエルの王は命じた。「ミカヤを捕らえ、町の長アモンと王子ヨアシュのもとに引いて行って、
18:26
言え。『王はこう言われる。この男を獄につなぎ、わたしが無事に帰るまで、わずかな食べ物とわずかな飲み物しか与えるな。』」
18:27
ミカヤは王に、「もしあなたが無事に帰って来ることができるなら、主はわたしを通して語られなかったはずです」と言い、「すべての民よ、あなたたちも聞い
ておくがよい」と言った。
新改訳1970
18:12
さて、ミカヤを呼びに行った使いの者はミカヤに告げて言った。「いいですか。預言者たちは口をそろえて、王に対し良いことを述べています。お願いですか
ら、あなたもみなと同じように語り、良いことを述べてください。」
18:13
すると、ミカヤは答えた。「主は生きておられる。私の神が告げられることを、そのまま述べよう。」
18:14
彼が王のもとに着くと、王は彼に言った。「ミカヤ。私たちはラモテ・ギルアデに戦いに行くべきだろうか。それとも、私はやめるべきだろうか。」すると、彼
は答えた。「攻め上って勝利を得なさい。彼らはあなたがたの手に渡されます。」
18:15
すると、王は彼に言った。「いったい、私が何度あなたに誓わせたら、あなたは主の名によって真実だけを私に告げるようになるのか。」
18:16
彼は答えた。「私は全イスラエルが、山々に散らされているのを見た。まるで、飼い主のいない羊の群れのように。そのとき、主は仰せられた。『彼らには主人
がいない。彼らをおのおのその家に無事に帰さなければならない。』」
18:17
イスラエルの王はヨシャパテに言った。「彼は私について良いことを預言せず、悪いことばかりを預言すると、あなたに言っておいたではありませんか。」
18:18
すると、ミカヤは言った。「それゆえ主のことばを聞きなさい。私は主が御座に着き、天の万軍がその右左に立っているのを見ました。
18:19
そのとき、主は仰せられました。『だれか、イスラエルの王アハブを惑わして、攻め上らせ、ラモテ・ギルアデで倒れさせる者はいないか。』すると、ある者は
一つの案を述べ、他の者は別の案を述べました。
18:20
それから、ひとりの霊が進み出て、主の前に立ち、『この私が彼を惑わします。』と言いますと、主が彼に『どういうふうにやるのか。』と尋ねられました。
18:21
彼は答えました。『私が出て行き、彼のすべての預言者の口で偽りを言う霊となります。』すると、『あなたはきっと惑わすことができよう。出て行って、その
とおりにせよ。』と仰せられました。
18:22
今、ご覧のとおり、主はここにいるあなたの預言者たちの口に偽りを言う霊を授けられました。主はあなたに下るわざわいを告げられたのです。」
18:23
すると、ケナアナの子ゼデキヤが近寄って来て、ミカヤの頬をなぐりつけて言った。「どの道を通って、主の霊が私を離れて行き、おまえに語ったというの
か。」
18:24
ミカヤは答えた。「いまに、あなたが奥の間にはいって身を隠すときに、思い知るであろう。」
18:25
すると、イスラエルの王は言った。「ミカヤを連れて行け。町のつかさアモンと王の子ヨアシュのもとに下がらせよ。
18:26
王が『この男を獄屋に入れ、私が無事に戻って来るまで、わずかなパンとわずかな水をあてがっておけ。』と命じたと言え。」
18:27
ミカヤは言った。「万が一、あなたが無事に戻って来られることがあるなら、主は私によって語られなかったのです。」そして、「みなの人々よ。聞いておきな
さい。」と言った。
口語訳1955
18:12
さてミカヤを呼びに行った使者は彼に言った、「預言者たちは一致して王に良い事を言いました。どうぞ、あなたの言葉も、彼らのひとりの言葉のようにし、良
い事を言ってください」。
18:13
ミカヤは言った、「主は生きておられる。わが神の言われることをわたしは申します」。
18:14
彼が王の所へ行くと、王は彼に言った、「ミカヤよ、われわれはラモテ・ギレアデに戦いに行くべきか、あるいは控えるべきか」。彼は言った、「上って行って
勝利を得なさい。彼らはあなたの手にわたされるでしょう」。
18:15
しかし王は彼に言った、「幾たびあなたを誓わせたら、あなたは主の名をもって、ただ真実のみをわたしに告げるだろうか」。
18:16
彼は言った、「わたしはイスラエルが皆牧者のない羊のように山に散っているのを見ました。すると主は『これらの者は主人をもっていない。彼らをそれぞれ安
らかに、その家に帰らせよ』と言われました」。
18:17
イスラエルの王はヨシャパテに言った、「わたしはあなたに、彼はわたしについて良い事を預言せず、ただ悪い事だけを預言すると告げたではありませんか」。
18:18
ミカヤは言った、「それだから主の言葉を聞きなさい。わたしは主がその玉座に座し、天の万軍がその右左に立っているのを見たが、
18:19
主は、『だれがイスラエルの王アハブをいざなって、ラモテ・ギレアデに上らせ、彼を倒れさせるであろうか』と言われた。するとひとりは、こうしようと言
い、ひとりは、ああしようと言った。
18:20
その時一つの霊が進み出て、主の前に立ち、『わたしが彼をいざないましょう』と言ったので、主は彼に『何をもってするか』と言われた。
18:21
彼は『わたしが出て行って、偽りを言う霊となって、すべての預言者の口に宿りましょう』と言った。そこで主は『おまえは彼をいざなって、それをなし遂げる
であろう。出て行って、そうしなさい』と言われた。
18:22
それゆえ、主は偽りを言う霊をこの預言者たちの口に入れ、また主はあなたについて災を告げられたのです」。
18:23
するとケナアナの子ゼデキヤが近寄ってミカヤのほおを打って言った、「主の霊がどの道からわたしを離れて行って、あなたに語りましたか」。
18:24
ミカヤは言った、「あなたが奥の間にはいって身を隠す日に見るでしょう」。
18:25
イスラエルの王は言った、「ミカヤを捕え、町のつかさアモンと王の子ヨアシの所へ引いて行って、
18:26
言いなさい、『王はこう言う、この者を獄屋に入れ、少しばかりのパンと水をもって彼を養い、わたしが勝利を得て帰ってくるのを待て』と」。
18:27
ミカヤは言った、「あなたがもし勝利を得て帰るならば、主はわたしによって語られなかったのです」。また彼は言った、「あなたがたすべての民よ、聞きなさ
い」。
文
語訳1917
18:12
茲にミカヤを召んとて往たる使者これに語りて言けるは預言者等の言は一の口より出るがごとくにして王に善し請ふ汝の言をも彼らの一人
のごとくなして善事を言ヘ
18:13 ミカヤ言けるはヱホバは活く我神の宣ふ所を我は陳べんと
18:14
かくて王に至るに王彼に言けるはミカヤよ我らギレアデのラモテに往て戰かふべきや又は罷べきや彼言けるは上りゆきて利を得たまへ彼らは汝の手に付されんと
18:15 王かれに言けるは我幾度なんぢを誓はせたらば汝ヱホバの名をもて唯眞實のみを我に告るや
18:16
彼言けるは我イスラエルが皆牧者なき羊のごとく山に散をるを見たるがヱホバ是等の者は主なし各々やすらかに其家に歸るべしと言たまへり
18:17
イスラエルの王是においてヨシヤパテに言けるは我なんぢに告て彼は善事を我に預言せず只惡き事のみを預言せんと言しに非ずやと
18:18 ミカヤまた言けるは然ば汝らヱホバの言を聽べし我視しにヱホバその位に坐し居たまひて天の萬軍その傍に右左に立をりしが
18:19
ヱホバ言たまひけるは誰かイスラエルの王アハブを誘ひて彼をしてギレアデのラモテにのぼりゆきて彼處に斃れしめんかと即ち一は此ごとくせんと言ひ一は彼ご
とくせんと言ければ
18:20 遂に一の霊すすみ出てヱホバの前に立ち我かれを誘はんと言たればヱホバ何をもてするかと之に問たまふに
18:21
我いでて虚言を言ふ霊となりてその諸の預言者の口にあらんと言りヱホバ言たまひけるは汝は誘なひ且これを成就ん出て然すべしと
18:22 故に視よヱホバ虚言を言ふ霊を汝のこの預言者等の口に入たまへり而してヱホバ汝に災禍を降さんと定めたまふと
18:23 時にケナアナの子ゼデキヤ近よりてミカヤの頬を批て言けるはヱホバの霊何の途より我を離れゆきて汝と言ふや
18:24 ミカヤ言けるは汝奧の室にいりて身を匿す日に見るべし
18:25 イスラエルの王いひけるはミカヤを取てこれを邑の宰アモンおよび王の子ヨアシに曳かへりて言べし
18:26 王かく言ふ我が安然に歸るまで比者を牢にいれて苦惱のパンを食せ苦惱の水を飮せよと
18:27 ミカヤ言けるは汝もし眞に平安に歸るならばヱホバ我によりて斯宣ひし事あらずと而してまた言り汝ら民よ皆聽べしと
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 マコ 14:65
14:65 そして、ある者はイエ
スにつばきをかけ、目隠しをし、こぶしでたたいて、「言いあててみよ」と言いはじめた。また下役どもはイエスを引きとって、手のひら
でたたいた。
口 語訳 使 23:2
23:2
すると、大祭司アナニヤが、パウロのそばに立っている者たちに、彼の口を打てと命じた。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 マタ 9:36
9:36 また群衆が飼う者のな
い羊のように弱り果てて、倒れているのをごらんになって、彼らを深くあわれまれた。
口 語訳 マコ
6:34
6:34
イエスは舟から上がって大ぜいの群衆をごらんになり、飼う者のない羊のようなその有様を深くあわれんで、いろいろと教えはじめられ
た。
口 語訳
Uテサ2:9
2:9
不法の者が来るのは、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力と、しるしと、不思議と、
口 語訳 ヨハ
8:44
8:44
あなたがたは自分の父、すなわち、悪魔から出てきた者であって、その父の欲望どおりを行おうと思っている。彼は初めから、人殺しで
あって、真理に立つ者ではない。彼のうちには真理がないからである。彼が偽りを言うとき、いつも自分の本音をはいているのである。彼
は偽り者であり、偽りの父であるからだ。
口 語訳 マコ
14:65
14:65
そして、ある者はイエスにつばきをかけ、目隠しをし、こぶしでたたいて、「言いあててみよ」と言いはじめた。また下役どもはイエスを
引きとって、手のひらでたたいた。
口 語訳 使 23:2
23:2
すると、大祭司アナニヤが、パウロのそばに立っている者たちに、彼の口を打てと命じた。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 マタ 9:36
9:36
また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた。
新共同 マコ 14:65
14:65
それから、ある者はイエスに唾を吐きかけ、目隠しをしてこぶしで殴りつけ、「言い当ててみろ」と言い始めた。また、下役たちは、イエスを平手で打った。
新共同 使 23:2
23:2
すると、大祭司アナニアは、パウロの近くに立っていた者たちに、彼の口を打つように命じた。
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歴代誌 下 18:28−34
ラモト・ギレアドにおけるアハブの死
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
歴下
18:28 イスラエルの王は、ユダの王ヨシャファトと共にラモト・ギルアドに攻め上った。
歴下
18:29 イスラエルの王はヨシャファトに、「私は変装して戦いに行きます。あなたは自分の服を着ていてください」と言った。イスラエルの王は変装し、
彼らは戦いに出かけた。
歴下 18:30 アラムの王は戦車隊の長たちに、「ただイスラエルの王だけを狙って戦え。他の誰も相手にするな」と命じた。
歴下
18:31 戦車隊の長たちはヨシャファトを見たとき、「きっと、あれがイスラエルの王に違いない」と言って、攻めかかろうと彼を包囲した。だがヨシャ
ファトが助けを求めて叫んだので、主は彼を助けられた。すなわち神は彼らをヨシャファトから引き離された。
歴下 18:32 戦車隊の長たちは、彼がイスラエルの王ではないと気付き、追うのをやめて引き返した。
歴下
18:33 ところが、一人の兵士の引いた弓が、図らずもイスラエルの王の鎧の継ぎ目の間を射抜いた。王は御者に、「手綱を返して、戦場の外に出せ。傷を
負ってしまった」と言った。
歴下
18:34 その日、戦いはますます激しくなった。アラム軍を前にして、イスラエルの王は夕方まで戦車の中で立っていたが、日の沈む頃息絶えた。
フランシスコ会訳2013
028イスラエルの王とユダの王ヨシャファトは、ラモト・ギレアドに上って行った。
029イスラエルの王はヨシャファト
に言った、「わたしは変装して戦いに赴きますが、あなたは自分の服を着ていてください」。そして、イスラエルの王は変装し、彼らは戦
いに赴いた。
030さて、アラムの王は配下の戦車
隊長たちに命令して言った、「兵士や将校にはかまわず、イスラエルの王だけを狙って戦え」。
031戦車隊長たちはヨシャファトを
見つけ、「イスラエルの王だ」と言うや、彼を攻めようと方向を変えた。しかし、ヨシャファトが叫ぶと、主は彼を助けられた。神は彼ら
をヨシャファトから引き離された。
032戦車隊長たちはそれがイスラエ
ルの王ではないと分かると、追うのをやめて引き返した。
033ところが、ある者が弓を引く
と、思いがけずイスラエルの王の鎧のとじ目を射抜いた。王は戦車の御者に命じた、「手綱を返して戦場から脱出させてくれ。傷を負って
しまった」。
034その日、戦いは熾烈を極めた。
イスラエルの王は、アラム人に向き合った戦車の中で、夕暮れまで立って自分を支えていたが、日没とともに息絶えた。
新共同訳1987
18:28
イスラエルの王は、ユダの王ヨシャファトと共にラモト・ギレアドに攻め上った。
18:29
イスラエルの王はヨシャファトに、「わたしは変装して戦いに行きますが、あなたは御自分の服を着ていてください」と言い、イスラエルの王は変装し、彼らは
戦いに行った。
18:30
アラムの王は配下の戦車隊の長たちに、「兵士や将軍には目もくれず、ただイスラエルの王をねらって戦え」と命じていた。
18:31
戦車隊の長たちはヨシャファトを見たとき、「これこそイスラエルの王にちがいない」と言い、彼を包囲して攻めかかろうとした。ヨシャファトが助けを求めて
叫んだので、主は彼を助けられた。すなわち神は彼らをヨシャファトから引き離された。
18:32
戦車隊の長たちは、彼がイスラエルの王ではないと知り、追うのをやめて引き返した。
18:33
ところが一人の兵が何気なく弓を引き、イスラエルの王の鎧の胸当てと草摺りの間を射貫いた。王は御者に言った。「手綱を返して敵陣から脱出させてくれ。傷
を負ってしまった。」
18:34
その日、戦いがますます激しくなったため、イスラエルの王はアラム軍を前にして夕方まで戦車の中に立っていたが、日の沈むころ息絶えた。
新改訳1970
18:28
こうして、イスラエルの王とユダの王ヨシャパテは、ラモテ・ギルアデに攻め上った。
18:29
そのとき、イスラエルの王はヨシャパテに言った。「私は変装して戦いに行こう。でも、あなたは、自分の王服を着ていてください。」こうして、イスラエルの
王は変装し、彼らは戦いに行った。
18:30
アラムの王は、自分の配下の戦車隊長たちに命じて言った。「兵や将校とは戦うな。ただイスラエルの王を目ざして戦え。」
18:31
戦車隊長たちはヨシャパテを見たとき、「あれはイスラエルの王に違いない。」と思ったので、彼を取り囲んで戦おうとした。すると、ヨシャパテは助けを叫び
求めた。主は彼を助けられた。神は彼らを、彼から離れるように仕向けられた。
18:32
戦車隊長たちは、彼がイスラエルの王ではないことを知ったとき、彼を追うことをやめ、引き返した。
18:33
ところが、ひとりの兵士が何げなく弓を放つと、イスラエルの王の胸当てと草摺の間を射抜いた。そこで、王は戦車の御者に言った。「手綱を返して、私を敵陣
から抜け出させてくれ。傷を負ってしまった。」
18:34
その日、戦いはますます激しくなった。イスラエルの王はアラムに向かって、夕方まで戦車の中に立っていたが、日没のころになって死んだ。
口語訳1955
18:28
こうしてイスラエルの王とユダの王ヨシャパテは、ラモテ・ギレアデに上った。
18:29
イスラエルの王はヨシャパテに言った、「わたしは姿を変えて戦いに行きましょう。しかしあなたは王の衣を着けなさい」。イスラエルの王は姿を変えて戦いに
行った。
18:30
さて、スリヤの王は、その戦車隊長たちに命じて言った、「あなたがたは小さい者とも、大きい者とも戦ってはならない。ただイスラエルの王とのみ戦いなさ
い」。
18:31
戦車隊長らはヨシャパテを見たとき、これはきっとイスラエルの王だと思ったので、身を巡らしてこれと戦おうとした。しかしヨシャパテが呼ばわったので、主
はこれを助けられた。すなわち神は敵を彼から離れさせられた。
18:32
戦車隊長らは彼がイスラエルの王でないのを見たので、彼を追うことをやめて引き返した。
18:33
しかし、ひとりの人が、なにごころなく弓を引いて、イスラエルの王の胸当と、くさずりの間を射たので、彼はその車の御者に言った、「わたしは傷を受けたか
ら、車をめぐらして、わたしを軍中から運び出せ」。
18:34
その日戦いは激しくなった。イスラエルの王は車の中に自分をささえて立ち、夕暮までスリヤびとに向かっていたが、日の入るころになって死んだ。
18:28
かくてイスラエルの王およびユダの王ヨシヤパテはギレアデのラモテに上りゆけり
18:29
イスラエルの王時にヨシヤパテに言けるは我は服装を變て戰陣の中にいらん汝は朝衣を纒ひたまへとイスラエルの王すなはち服装を變へ二人倶に戰陣の中にいれ
り
18:30 スリアの王その戰車の長等にかねて命じおけり云く汝ら小き者とか大なる者とも戰ふなかれ惟イスラエルの王とのみ戰へと
18:31
戰車の長等ヨシヤパテを見て是はイスラエルの王ならんと言ひ身をめぐらして之と戰はんとせしがヨシヤパテ號呼ければヱホバこれを助けたまへり即ち神彼らを
感動して之を離れしめたまふ
18:32 戰車の長等彼がイスラエルの王にあらざるを見しかば之を追ことをやめて引返せり
18:33
茲に一箇の人何心なく弓を彎てイスラエルの王の胸當と草摺の間に射あてたれば彼その御者に言けるは我傷を受たれば汝手を旋らして我を軍中より出せと
18:34
此日戰爭烈しくなりぬイスラエルの王は車の中に自ら扶持て立ち薄暮までスリア人をささへをりしが日の沒る頃にいたりて死ねり
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・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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