歴代誌 下 20:1−30
東と南からの侵入
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆ヨシャファトの勝利
歴下 20:1 その後、モアブ人とアンモン人がヨシャファトに戦いを挑み、さらにメウニム人も敵に加わった。
歴下
20:2 人々がヨシャファトのもとに来て、次のように伝えた。「海のかなたのエドムから、大軍が攻めて来ました。彼らはハツェツォン・タマル、すなわち
エン・ゲディにいます。」
歴下 20:3 ヨシャファトは恐れ、主を求めることだけを願い、ユダのすべての人々に断食を呼びかけた。
歴下 20:4 ユダの人々は主を求めて集まった。ユダのすべての町から、人々が主を求めて集まって来た。
歴下 20:5 ヨシャファトは、主の神殿の新しい庭の前で、ユダとエルサレムの会衆の中に立ち、
歴下
20:6 言った。「私たちの先祖の神、主よ。あなたは天におられる神であり、諸国民のすべての王国を支配される方です。あなたの御手には勢いと力があ
り、あなたに立ちはだかる者は誰もいません。
歴下
20:7 私たちの神よ、あなたはこの地の住民を、あなたの民イスラエルの前から追い払い、これをあなたの友アブラハムの子孫にとこしえに与えられたでは
ありませんか。
歴下 20:8 彼らはここに住み、御名のために、ここに聖所を建てて言いました。
歴下
20:9 『もし、裁きの剣、疫病、飢饉などの災いが私たちに臨むなら、私たちはこの神殿の前で、あなたの前に立ちます。御名がこの神殿にあるからです。
苦難の中からあなたに叫び求めるとき、あなたがそれを聞き入れ、救ってくださいますように。』
歴下
20:10 今、アンモン、モアブ、セイルの山の人々を見てください。かつてイスラエルがエジプトの地からやって来たとき、あなたは彼らの中に入るのを許
されませんでした。そのためイスラエルは彼らから離れ、彼らを滅ぼすことはしませんでした。
歴下
20:11 しかし、今、彼らが私たちにしようとしていることを御覧ください。彼らは、あなたが与えてくださったこの土地から私たちを追い払おうと攻めて
来たのです。
歴下
20:12 私たちの神よ、どうか彼らを裁いてください。私たちに向かって来るこの大軍を前にして、私たちには力がなく、何を行うべきか分からず、ただあ
なたに目を向けるのみです。」
歴下 20:13 ユダのすべての人々は、幼子も、妻も、子どもも皆、主の前に立っていた。
歴下
20:14 会衆の中で、アサフの一族のレビ人ヤハジエルに主の霊が臨んだ。彼はゼカルヤの子、ゼカルヤはベナヤの子、ベナヤはエイエルの子、エイエルは
マタンヤの子である。
歴下
20:15 ヤハジエルは言った。「ユダのすべての人々よ、エルサレムの住民とヨシャファト王よ、耳を傾けよ。あなたがたに対し、主はこう言われる。『こ
の大軍を前にしても恐れてはならない。おののいてはならない。これはあなたがたの戦いではなく、神の戦いである。
歴下
20:16 明日、彼らに向かって攻め下りなさい。この時、彼らはツィツの坂を上って来る。あなたがたはエルエルの荒れ野の前、谷の端で彼らに出会うが、
歴下
20:17 その時は、戦う必要はない。しっかり立って、主があなたがたを救うのを見なさい。ユダとエルサレムの人々よ、恐れてはならない。おののいては
ならない。明日、彼らに向かって出撃しなさい。主があなたがたと共におられる。』」
歴下 20:18 ヨシャファトは顔を地に伏せ、ユダのすべての人々は、エルサレムの住民と共に、主の前にひれ伏し、主を礼拝した。
歴下 20:19 レビ人のうち、ケハト人の一族、コラ人の一族が立ち上がり、非常に大きな声でイスラエルの神、主を賛美した。
歴下
20:20 彼らは朝早く起きて、テコアの荒れ野に出て行った。彼らが出て行くとき、ヨシャファトは立って言った。「ユダとエルサレムの住民よ、私の言う
ことを聞きなさい。あなたがたの神、主を信じなさい。そうすればあなたがたは確かなものとされる。またその預言者を信じなさい。そう
すれば成功を収める。」
歴下
20:21 彼は民と相談して、主に向かって歌う者たち、聖なる輝きを放つ方を賛美する者たちを任命した。彼らが武装した者たちの前に出て、次のように歌
うためであった。「主に感謝せよ、その慈しみはとこしえに。」
歴下
20:22 彼らが喜びと賛美を始めたとき、主は、ユダに攻め込んで来たアンモン、モアブ、セイルの山の人々に伏兵を向けられたので、彼らは打ち破られ
た。
歴下
20:23 すなわち、アンモンとモアブの人々は、セイルの山の住民に立ち向かい、一人残らず討って全滅させ、セイルの住民を根絶やしにすると、今度は同
士討ちを始めて全滅したのである。
歴下
20:24 ユダの人々が荒れ野の見張り台に来て、大軍のいた方を向くと、彼らは死体となって地に倒れており、生き残った者はいなかった。
歴下
20:25 ヨシャファトとその民は戦利品を略奪するためにやって来て、そこで多くの財産、衣服、財宝を見つけ、運べなくなるまで奪い取った。それらはあ
まりにも多かったので、戦利品を略奪するのに三日かかった。
歴下
20:26 四日目に、彼らはベラカの谷に集まった。彼らがそこで主をたたえたので、その地名はベラカの谷と呼ばれ、今日に至っている。
歴下
20:27 ユダとエルサレムの人々は皆、帰って来た。ヨシャファトを先頭にして、喜びのうちにエルサレムに凱旋した。主が彼らの敵から、彼らに喜びを与
えられたからである。
歴下 20:28 彼らは竪琴、琴、ラッパを携えてエルサレムの主の神殿に入った。
歴下 20:29 主がイスラエルの敵と戦われたことを聞くと、神への畏れが地のすべての王国に臨んだ。
歴下 20:30 ヨシャファトの王国は平穏であった。神は周囲から彼を守り、安らぎを与えられた。
フランシスコ会訳2013
001この後、モアブの子らとアンモンの子らが、メウニム人の一部とともに、ヨシャファトに戦いを仕掛けてきた。
002人々がやって来てヨシャファト
にこう告げた、「海の彼方のエドムから大軍があなたを攻めてきます。すでに、彼らはハツェツォン・タマル、すなわちエン・ゲディにい
ます」。
003ヨシャファトは恐れ、主に伺い
を立てることを決意し、全ユダに断食を呼びかけた。
004ユダの人々は主の助けを求めて
集まった。ユダのすべての町々から人々が主を求めてやって来た。
005ヨシャファトは、主の神殿にい
るユダとエルサレムの会衆の中で、新しい庭の前に立ち、
006こう言った、「わたしたちの先
祖の神、主よ、あなたは天におられる神で、諸国のすべての王国を治めておられるのではありませんか。あなたの手には力と勢いがあり、
誰も逆らうことはできません。
007わたしたちの神よ、あなたはこ
の土地の住民をあなたの民イスラエルの前から追い払い、この土地をあなたの友アブラハムの子孫にとこしえに与えてくださったのではあ
りませんか。
008彼らはここに住み、ここにあな
たの名のために聖所を建てて、言いました、
009『裁きとしての剣、疫病、飢饉
などの災いに襲われることがあれば、わたしたちはこの神殿の前であなたの前に立ち――あ
なたの名がこの神殿にありますから――苦しみの中からあなたに叫びます。そう
すればあなたは聞いて助けてくださいます』。
010さあ今、アンモンとモアブとセ
イル山の子らを見てください。かつてエジプトの地を出たとき、あなたはイスラエルが彼らの中に入ることを許されませんでした。そのた
めイスラエルは彼らを避け、滅ぼしませんでした。
011ご覧ください。その報いとし
て、彼らはあなたが与えてくださったこの土地から、わたしたちを追い出そうとしています。
012わたしたちの神よ、彼らを裁か
ないのですか。攻めてくる大軍を前にして、わたしたちは無力で、どうしてよいか分かりません。ただ、あなたを仰ぐだけです」。
013全ユダは、幼子、妻、子供とも
ども主の前に立っていた。
014時に、会衆の中にいるアサフの
子らのレビ人ヤハジエルに、主の霊が臨んだ。彼はマタンヤの子エイエルの子ベナヤの子ゼカルヤの子である。
015ヤハジエルは言った、「ユダの
すべての人々、エルサレムの住民、またヨシャファト王よ、よく聞いてください。主はあなたたちにこう仰せになる、『恐れるな。この大
軍にうろたえるな。これはお前たちの戦いではなく、神の戦いである。
016明日、彼らに向かって前進せ
よ。見よ、彼らはツィツの坂を上って来る。お前たちはエルエルの荒れ野に面する谷の出口で彼らと出会う。
017お前たちは戦う必要はない。
しっかり立って、待て。そして主の勝利がお前たちに及ぶのを見よ。ユダ、エルサレムよ、恐れるな。うろたえてはならない。明日、彼ら
に向かって進軍せよ。主がお前たちとともにおられる』」。
018ヨシャファトはひざまずいて頭
を地面につけた。全ユダとエルサレムの住民も、主の前にひれ伏して、主を礼拝した。
019レビ人であるケハトの子らとコ
ラの子らは立ち上がり、声を張りあげてイスラエルの神、主を賛美した。
020彼らは朝早く起きて、テコアの
荒れ野に進軍した。出発にあたって、ヨシャファトは立って言った、「ユダとエルサレムの住民よ、よく聞け。あなたたちの神、主を信じ
よ。そうすれば守っていただける。主の預言者を信じよ。そうすれば成功する」。
021彼は民と協議してから、主に向
かって歌い、主の聖なる威光をたたえる者たちを任命した。彼らに隊の先頭を進ませ、こう言わせた、
「主に感謝せよ。
その慈しみは永遠」。
022彼らが歌い賛美し始めると、主
はユダに攻め込んで来たアンモン、モアブ、セイル山の子らに伏兵を向けられたので、彼らは敗れた。
023アンモンとモアブの子らは、セ
イル山の住民に立ち向かい、滅ぼし、殲滅させた。彼らはセイルの住民を絶やすと、今度は互いに滅ぼし合った。
024ユダの人々は荒れ野を見渡せる
所に来た。彼らが大軍のいた方を見渡すと、見よ、彼らは死体となって地に横たわっていた。生き延びた者は一人もいなかった。
025ヨシャファトとその民が戦利品
を集めるために来ると、多くの家畜、装備、衣類、宝物を見つけ、運べないほど集めた。戦利品はあまりにも多く、集めるのに三日を要し
た。
026四日目に彼らはベラカの谷に集
まった。そこで彼らは主をたたえた。それで、その土地の名は今日に至るまでベラカの谷と呼ばれている。
027ユダとエルサレムの住民はみな
ヨシャファトを先頭に、喜びのうちにエルサレムに帰還した。主が、敵に勝つ喜びを彼らに与えてくださったからである。
028彼らは竪琴と琴を奏で、ラッパ
を吹き鳴らしてエルサレムに着くと、主の神殿に入った。
029主がイスラエルの敵と戦われた
と聞いて、周辺のすべての王国の上に、主への恐れがのしかかった。
030ヨシャファトの王国は平穏で
あった。彼の神が周辺の国からの安息を、彼に与えてくださったからである。
新共同訳1987
20:1
その後、モアブ人とアンモン人が、メウニム人の一部と共にヨシャファトに戦いを挑んだ。
20:2
人々が来て、ヨシャファトに、「死海のかなたのエドムから大軍が攻めて来て、ハツェツォン・タマル、つまりエン・ゲディにいます」と告げると、
20:3
ヨシャファトは恐れ、主を求めることを決意し、ユダのすべての人々に断食を呼びかけた。
20:4
ユダの人々は主を求めて集まった。ユダのすべての町から人々が主を求めて集まって来た。
20:5
ヨシャファトは主の神殿の新しい庭の前でユダおよびエルサレムの会衆の中に立ち、
20:6
こう祈った。「わたしたちの先祖の神、主よ。あなたは天にいます神、異邦人の国をすべて支配しておられる方ではありませんか。御手には力と勢いがあり、あ
なたに立ち向かうことのできる者はいません。
20:7
わたしたちの神よ、あなたはあなたの民イスラエルの前からこの地の先住民を追い払い、この地をあなたの友アブラハムの子孫にとこしえにお与えになったでは
ありませんか。
20:8
彼らはここに住み、ここにあなたの御名のために聖所を建てて言いました。
20:9
もしわたしたちが裁きとして剣、疫病、飢饉などの災いに襲われたなら、この神殿にこそ御名がとどめられているのですから、この神殿の前で御前に立ち、苦悩
の中からあなたに助けを求めて叫びます。あなたはそれに耳を傾け、救ってください。
20:10
今、アンモン人、モアブ人、セイルの山の人々を見てください。かつてイスラエル人がエジプトの地から出て来たとき、あなたは彼らの土地に入って行くことを
お許しになりませんでした。そのためイスラエル人は、彼らを避け、滅ぼさずにおきました。
20:11
御覧のように、今彼らはわたしたちに報いて、あなたがわたしたちにお与えになったこの土地から、わたしたちを追い出そうと攻めて来たのです。
20:12
わたしたちの神よ、彼らをお裁きにならないのですか。わたしたちには、攻めて来るこの大軍を迎え撃つ力はなく、何をなすべきか分からず、ただあなたを仰ぐ
ことしかできません。」
20:13
ユダのすべての人々がその幼子も、妻も、息子と共に主の御前に立っていた。
20:14
その会衆の中で、アサフの子孫のレビ人ヤハジエルに主の霊が臨んだ。ヤハジエルの父はゼカルヤ、祖父はベナヤ、更にエイエル、マタンヤとさかのぼる。
20:15
彼は言った。「すべてのユダよ、エルサレムの住民とヨシャファト王よ、よく聞け。主はあなたたちにこう言われる。『この大軍を前にしても恐れるな。おじけ
るな。これはあなたたちの戦いではなく、神の戦いである。
20:16
明日敵に向かって攻め下れ。見よ、彼らはツィツの坂を上って来る。あなたたちはエルエルの荒れ野の前、谷の出口で彼らに会う。
20:17
そのときあなたたちが戦う必要はない。堅く立って、主があなたたちを救うのを見よ。ユダとエルサレムの人々よ、恐れるな。おじけるな。明日敵に向かって出
て行け。主が共にいる。』」
20:18
ヨシャファトは地にひれ伏し、すべてのユダとエルサレムの住民も主の御前に伏して、主を礼拝した。
20:19
レビ人のケハトの子孫とコラの子孫は立ち上がり、大声を張り上げてイスラエルの神、主を賛美した。
20:20
翌朝早く、彼らはテコアの荒れ野に向かって出て行った。出て行くとき、ヨシャファトは立って言った。「ユダとエルサレムの住民よ、聞け。あなたたちの神、
主に信頼せよ。そうすればあなたたちは確かに生かされる。またその預言者に信頼せよ。そうすれば勝利を得ることができる。」
20:21
彼は民と協議したうえで、主に向かって歌をうたい、主の聖なる輝きをたたえる者たちを任命し、彼らに軍隊の先頭を進ませ、こう言わせた。「主に感謝せよ、
その慈しみはとこしえに。」
20:22
彼らが喜びと賛美の歌をうたい始めると、主はユダに攻め込んできたアンモン人、モアブ人、セイルの山の人々に伏兵を向けられたので、彼らは敗れた。
20:23
するとアンモン人とモアブ人は、セイルの山の住民に立ち向かい、一人残らず討って、全滅させた。セイルの住民を絶やすと、彼らは互いに戦って自滅した。
20:24
ユダの人々が荒れ野を見渡せる所に来て、大軍のいた方を向くと、その地には死体が横たわり、生き残った者は一人もなかった。
20:25
ヨシャファトと軍隊は戦利品を奪うために来て、多くの家畜、装備、衣類、宝物を見つけ、運ぶことができなくなるまで取り去った。戦利品は多く、それを奪い
去るのに三日かかった。
20:26
四日目に、彼らはベラカの谷に集まった。そこで主をたたえたので、その地名はベラカ(たたえること)の谷と呼ばれ、今日に至っている。
20:27
ユダとエルサレムの人々は皆、ヨシャファトを先頭にして喜び祝いながらエルサレムに帰った。主が敵を破って、彼らに喜びを与えられたからである。
20:28
彼らは琴と竪琴を奏で、ラッパを吹き鳴らして、エルサレムの主の神殿に入った。
20:29
主がイスラエルの敵と戦われたということを聞いて、地のすべての国がどこも神への恐れに襲われた。
20:30
ヨシャファトの王国は平穏で、神は、周囲の者たちから彼を守って、安らぎを与えられた。
新改訳1970
20:1
この後、モアブ人とアモン人、および彼らに合流したアモン人の一部が、ヨシャパテと戦おうとして攻めて来た。
20:2
そこで、人々は来て、ヨシャパテに告げて言った。「海の向こうのアラムからおびただしい大軍があなたに向かって攻めて来ました。早くも、彼らはハツァツォ
ン・タマル、すなわちエン・ゲディに来ています。」
20:3
ヨシャパテは恐れて、ただひたすら主に求め、ユダ全国に断食を布告した。
20:4
ユダの人々は集まって来て、主の助けを求めた。すなわち、ユダのすべての町々から人々が出て来て、主を求めた。
20:5
ヨシャパテは、主の宮にある新しい庭の前で、ユダとエルサレムの集団の中に立って、
20:6
言った。「私たちの父祖の神、主よ。あなたは天におられる神であり、また、あなたはすべての異邦の王国を支配なさる方ではありませんか。あなたの御手には
力があり、勢いがあります。だれも、あなたと対抗してもちこたえうる者はありません。
20:7
私たちの神よ。あなたはこの地の住民をあなたの民イスラエルの前から追い払い、これをとこしえにあなたの友アブラハムのすえに賜わったのではありません
か。
20:8
彼らはそこに住み、あなたのため、御名のために、そこに聖所を建てて言いました。
20:9
『もし、剣、さばき、疫病、ききんなどのわざわいが私たちに襲うようなことがあれば、私たちはこの宮の前、すなわち、あなたの御前に立って――あなたの御
名はこの宮にあるからです。――私たちの苦難の中から、あなたに呼ばわります。そのときには、あなたは聞いてお救いくださいます。』
20:10
ところが今、アモン人とモアブ人、およびセイル山の人々をご覧ください。この者たちは、イスラエルがエジプトの地を出て来たとき、イスラエルがそこに侵入
することをあなたがお許しにならなかった者たちです。事実、イスラエルは彼らから離れ去り、これを根絶やしにすることはしませんでし
た。
20:11
ご覧ください。彼らが私たちにしようとしていることを。彼らは、あなたが私たちに得させてくださったあなたの所有地から私たちを追い払おうとして来まし
た。
20:12
私たちの神よ。あなたは彼らをさばいてくださらないのですか。私たちに立ち向かって来たこのおびただしい大軍に当たる力は、私たちにはありません。私たち
としては、どうすればよいかわかりません。ただ、あなたに私たちの目を注ぐのみです。」
20:13
ユダの人々は全員主の前に立っていた。彼らの幼子たち、妻たち、子どもたちも共にいた。
20:14
ときに、主の霊が集団の中で、アサフ族の出のレビ人ヤハジエルの上に臨んだ。彼はマタヌヤの子エイエルの子ベナヤの子ゼカリヤの子である。
20:15
彼は言った。「ユダのすべての人々とエルサレムの住民およびヨシャパテ王よ。よく聞きなさい。主はあなたがたにこう仰せられます。『あなたがたはこのおび
ただしい大軍のゆえに恐れてはならない。気落ちしてはならない。この戦いはあなたがたの戦いではなく、神の戦いであるから。
20:16
あす、彼らのところに攻め下れ。見よ。彼らはツィツの上り道から上って来る。あなたがたはエルエルの荒野の前の谷のはずれで、彼らに会う。
20:17
この戦いではあなたがたが戦うのではない。しっかり立って動かずにいよ。あなたがたとともにいる主の救いを見よ。ユダおよびエルサレムよ。恐れてはならな
い。気落ちしてはならない。あす、彼らに向かって出陣せよ。主はあなたがたとともにいる。』」
20:18
それで、ヨシャパテは地にひれ伏した。ユダのすべての人々とエルサレムの住民も主の前にひれ伏して主を礼拝し、
20:19
ケハテ族、コラ族のレビ人たちが立ち上がり、大声を張り上げてイスラエルの神、主を賛美した。
20:20
こうして、彼らは翌朝早く、テコアの荒野へ出陣した。出陣のとき、ヨシャパテは立ち上がって言った。「ユダおよびエルサレムの住民よ。私の言うことを聞き
なさい。あなたがたの神、主を信じ、忠誠を示しなさい。その預言者を信じ、勝利を得なさい。」
20:21
それから、彼は民と相談し、主に向かって歌う者たち、聖なる飾り物を着けて賛美する者たちを任命した。彼らが武装した者の前に出て行って、こう歌うためで
あった。「主に感謝せよ。その恵みはとこしえまで。」
20:22
彼らが喜びの声、賛美の声をあげ始めたとき、主は伏兵を設けて、ユダに攻めて来たアモン人、モアブ人、セイル山の人々を襲わせたので、彼らは打ち負かされ
た。
20:23
アモン人とモアブ人はセイル山の住民に立ち向かい、これを聖絶し、根絶やしにしたが、セイルの住民を全滅させると、互いに力を出して滅ぼし合った。
20:24
ユダが荒野に面した物見の塔に上ってその大軍のほうを見渡すと、なんと、死体が野にころがっている。のがれた者はひとりもない。
20:25
ヨシャパテとその民が分捕りをしに行くと、その所に、武具、死体、高価な器具を数多く見つけたので、これを負いきれないほど、はぎ取って、自分のものとし
た。あまりにも多かったので、彼らはその分捕りに三日かかった。
20:26
四日目に、彼らはベラカの谷に集まり、その所で主をほめたたえた。それゆえ、人々はその所の名をベラカの谷と呼んだ。今日もそうである。
20:27
それから、ユダとエルサレムの人々はひとり残らず、ヨシャパテを先頭にして、喜びのうちにエルサレムに凱旋した。主が彼らに、その敵のことについて喜びを
与えられたからである。
20:28
彼らは、十弦の琴、立琴、ラッパを携えてエルサレムにはいり、主の宮に行った。
20:29
地のすべての王国が、主はイスラエルの敵と戦われたということを聞いたとき、神の恐れが彼らの上に臨んだ。
20:30
このようなわけで、ヨシャパテの治世は平穏であった。彼の神は、周囲の者から守って、彼に安息を与えられた。
口語訳1955
20:1
この後モアブびと、アンモンびとおよびメウニびとらがヨシャパテと戦おうと攻めてきた。
20:2
その時ある人がきて、ヨシャパテに告げて言った、「海のかなたのエドムから大軍があなたに攻めて来ます。見よ、彼らはハザゾン・タマル(すなわちエンゲ
デ)にいます」。
20:3
そこでヨシャパテは恐れ、主に顔を向けて助けを求め、ユダ全国に断食をふれさせた。
20:4
それでユダはこぞって集まり、主の助けを求めた。すなわちユダのすべての町から人々が来て主を求めた。
20:5
そこでヨシャパテは主の宮の新しい庭の前で、ユダとエルサレムの会衆の中に立って、
20:6
言った、「われわれの先祖の神、主よ、あなたは天にいます神ではありませんか。異邦人のすべての国を治められるではありませんか。あなたの手には力があ
り、勢いがあって、あなたに逆らいうる者はありません。
20:7
われわれの神よ、あなたはこの国の民をあなたの民イスラエルの前から追い払って、あなたの友アブラハムの子孫に、これを永遠に与えられたではありません
か。
20:8
彼らはここに住み、あなたの名のためにここに聖所を建てて言いました、
20:9
『つるぎ、審判、疫病、ききんなどの災がわれわれに臨む時、われわれはこの宮の前に立って、あなたの前におり、その悩みの中であなたに呼ばわります。する
と、あなたは聞いて助けられます。あなたの名はこの宮にあるからです』と。
20:10
今アンモン、モアブ、およびセイル山の人々をごらんなさい。昔イスラエルがエジプトの国から出てきた時、あなたはイスラエルに彼らを侵すことをゆるされな
かったので、イスラエルは彼らを離れて、滅ぼしませんでした。
20:11
彼らがわれわれに報いるところをごらんください。彼らは来て、あなたがわれわれに賜わったあなたの領地からわれわれを追い払おうとしています。
20:12
われわれの神よ、あなたは彼らをさばかれないのですか。われわれはこのように攻めて来る大軍に当る力がなく、またいかになすべきかを知りません。ただ、あ
なたを仰ぎ望むのみです」。
20:13
ユダの人々はその幼な子、その妻、および子供たちと共に皆主の前に立っていた。
20:14
その時主の霊が会衆の中でアサフの子孫であるレビびとヤハジエルに臨んだ。ヤハジエルはゼカリヤの子、ゼカリヤはベナヤの子、ベナヤはエイエルの子、エイ
エルはマッタニヤの子である。
20:15
ヤハジエルは言った、「ユダの人々、エルサレムの住民、およびヨシャパテ王よ、聞きなさい。主はあなたがたにこう仰せられる、『この大軍のために恐れては
ならない。おののいてはならない。これはあなたがたの戦いではなく、主の戦いだからである。
20:16
あす、彼らの所へ攻め下りなさい。見よ、彼らはヂヅの坂から上って来る。あなたがたはエルエルの野の東、谷の端でこれに会うであろう。
20:17
この戦いには、あなたがたは戦うに及ばない。ユダおよびエルサレムよ、あなたがたは進み出て立ち、あなたがたと共におられる主の勝利を見なさい。恐れては
ならない。おののいてはならない。あす、彼らの所に攻めて行きなさい。主はあなたがたと共におられるからである』」。
20:18
ヨシャパテは地にひれ伏した。ユダの人々およびエルサレムの民も主の前に伏して、主を拝した。
20:19
その時コハテびとの子孫、およびコラびとの子孫であるレビびとが立ち上がり、大声をあげてイスラエルの神、主をさんびした。
20:20
彼らは朝早く起きてテコアの野に出て行った。その出て行くとき、ヨシャパテは立って言った、「ユダの人々およびエルサレムの民よ、わたしに聞きなさい。あ
なたがたの神、主を信じなさい。そうすればあなたがたは堅く立つことができる。主の預言者を信じなさい。そうすればあなたがたは成功
するでしょう」。
20:21
彼はまた民と相談して人々を任命し、聖なる飾りを着けて軍勢の前に進ませ、主に向かって歌をうたい、かつさんびさせ、/「主に感謝せよ、/そのいつくしみ
はとこしえに絶えることがない」/と言わせた。
20:22
そして彼らが歌をうたい、さんびし始めた時、主は伏兵を設け、かのユダに攻めてきたアンモン、モアブ、セイル山の人々に向かわせられたので、彼らは打ち敗
られた。
20:23
すなわちアンモンとモアブの人々は立ち上がって、セイル山の民に敵し、彼らを殺して全く滅ぼしたが、セイルの民を殺し尽すに及んで、彼らもおのおの互に助
けて滅ぼしあった。
20:24
ユダの人々は野の物見やぐらへ行って、かの群衆を見たが、地に倒れた死体だけであって、ひとりものがれた者はなかった。
20:25
それでヨシャパテとその民は彼らの物を奪うために来て見ると、多数の家畜、財宝、衣服および宝石などおびただしくあったので、おのおのそれをはぎ取った
が、運びきれないほどたくさんで、かすめ取るに三日もかかった。それほど物が多かったのである。
20:26
四日目に彼らはベラカの谷に集まり、その所で主を祝福した。それでその所の名を今日までベラカの谷と呼んでいる。
20:27
そしてユダとエルサレムの人々は皆ヨシャパテを先に立て、喜んでエルサレムに帰ってきた。主が彼らにその敵のことによって喜びを与えられたからである。
20:28
すなわち彼らは立琴、琴およびラッパをもってエルサレムの主の宮に来た。
20:29
そしてもろもろの国の民は主がイスラエルの敵と戦われたことを聞いて神を恐れた。
20:30
こうして神が四方に安息を賜わったので、ヨシャパテの国は穏やかであった。
文
語訳1917
20:1 この後モアブの子孫アンモンの子孫およびマオニ人等ヨシヤパテと戰はんとて攻きたれり
20:2
時に或人きたりてヨシヤパテに告て云ふ海の彼旁スリアより大衆汝に攻きたる視よ今ハザゾンタマルにありとハザゾンタマルはすなはちエンゲデなり
20:3 是においてヨシヤパテ懼れ面をヱホバに向てその助を求めユダ全國に斷食を布令しめたれば
20:4 ユダ擧て集りヱホバの助を求めたり即ちユダの一切の邑より人々きたりてヱホバを求む
20:5 時にヨシヤパテ、ヱホバの室の新しき庭の前においてユダとヱルサレムの會衆の中に立ち
20:6
言けるは我らの先祖の神ヱホバよ汝は天の神にましますに非ずや異邦人の諸國を統たまふに非ずや汝の手には能力あり權勢ありて誰もなんぢを禦ぐこと能はざる
に非ずや
20:7 我らの神よ汝は此國の民を汝の民イスラエルの前より逐はらひて汝の友アブラハムの子孫に之を永く與へたまひしに非ずや
20:8 彼らは此に住み汝の名のために此に聖所を建て言へり
20:9
刑罰の劍疫病饑饉などの災禍われらに臨まん時は我らこの家の前に立て汝の前にをりその苦難の中にて汝に呼號らんしかして汝聽て助けたまはん汝の名はこの家
にあればなりと
20:10
今アンモン、モアブおよびセイル山の子孫を視たまへ在昔イスラエル、エジプトの國より出きたれる時汝イスラエルに是等を侵さしめたまはざりしかば之を離れ
さりて滅ぼさざりしなり
20:11 かれらが我らに報ゆる所を視たまへ彼らは汝がわれらに有たしめたまへる汝の?業より我らを逐はらはんとす
20:12
我らの神よ汝かれらを鞫きたまはざるや我らは此斯く攻よせたる此の大衆に當る能力なく又爲ところを知ず唯汝を仰ぎ望むのみと
20:13 ユダの人々はその小者および妻子とともに皆ヱホバの前に立をれり
20:14
時に會衆の中にてヱホバの霊アサフの子孫たるレビ人ヤハジエルに臨めりヤハジエルはゼカリヤの子ゼカリヤはベナヤの子ベナヤはヱイエルの子ヱイエルはマツ
タニヤの子なり
20:15
ヤハジエルすなはち言けるはユダの人衆およびヱルサレムの居民ならびにヨシヤパテ王よ聽べしヱホバかく汝らに言たまふ此大衆のために懼るる勿れ慄くなかれ
汝らの戰に非ずヱホバの戰なればなり
20:16 なんぢら明日彼らの所に攻くだれ彼らはヂヅの坡より上り來る汝らヱルエルの野の前なる谷の口にて之に遇ん
20:17
この戰爭には汝ら戰ふにおよばずユダおよびヱルサレムよ汝ら惟進みいでて立ち汝らとともに在すヱホバの拯救を見よ懼る勿れ慄くなかれ明日彼らの所に攻いで
よヱホバ汝らとともに在せばなりと
20:18 是においてヨシヤパテ首をさげて地に俯伏りユダの人衆およびヱルサレムの民もヱホバの前に伏てヱホバを拝す
20:19 時にコハテの子孫およびコラの子孫たるレビ人立あがり聲を高くあげてイスラエルの神ヱホバを讃美せり
20:20
かくて皆朝はやく起てテコアの野に出ゆけり其いづるに當りてヨシヤパテ立て言けるはユダの人衆およびヱルサレムの民よ我に聽け汝らの神ヱホバを信ぜよ然ば
汝ら堅くあらんその預言者を信ぜよ然ば汝ら利あらん
20:21
彼また民と議りて人々を選び之をして聖き飾を著て軍勢の前に進ましめヱホバにむかひて歌をうたひ且これを讃美せしめヱホバに感謝せよ其恩惠は世々かぎりな
しと言しむ
20:22
その歌を歌ひ讃美をなし始むるに當りてヱホバ伏兵を設けかのユダに攻きたれるアンモン、モアブ、セイル山の子孫をなやましたまひければ彼ら打敗られたり
20:23
即ちアンモンとモアブの子孫起てセイル山の民にむかひ盡くこれを殺して滅ししがセイルの民を殺し盡すに及びて彼らも亦力をいだして互に滅ぼしあへり
20:24 ユダの人々野の觀望所に至りてかの群衆を觀たりければ唯地に仆れたる死屍のみにして一人だに逃れし者なかりき
20:25
是においてヨシヤパテおよびその民彼らの物を奪はんとて來り觀にその死屍の間に財寳衣服および珠玉などおびただしく在たれば則ち各々これを剥とりけるが餘
に多くして携さへ去こと能はざる程なりき其物多かりしに因て之を取に三日を費しけるが
20:26 第四日にベラカ(感謝)の谷に集り其處にてヱホバに感謝せり是をもてその處の名を今日までベラカ(感謝)の谷と呼ぶ
20:27
而してユダとヱルサレムの人々みな各々歸りきたりヨシヤパテの後にしたがひ歓びてヱルサレムに至れり其はヱホバ彼等をしてその敵の故によりて歓喜を得させ
たまひたればなり
20:28 即ち彼ら瑟と琴および喇叭を合奏してヱルサレムに往てヱホバの室にいたる
20:29 諸の國の民ヱホバがイスラエルの敵を攻撃たまひしことを聞て神を畏れたれば
20:30 ヨシヤパテの國は平穩なりき即ちその神四方において之に安息を賜へり
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 マタ 6:9
6:9 だから、あなたがたは
こう祈りなさい、天にいますわれらの父よ、御名があがめられますように。
口 語訳 マタ
6:13
6:13
わたしたちを試みに会わせないで、悪しき者からお救いください。
口 語訳 ヤコ
2:23
2:23
こうして、「アブラハムは神を信じた。それによって、彼は義と認められた」という聖書の言葉が成就し、そして、彼は「神の友」と唱え
られたのである。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 ヤコ 2:23
2:23 こうして、「アブラハ
ムは神を信じた。それによって、彼は義と認められた」という聖書の言葉が成就し、そして、彼は「神の友」と唱えられたのである。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 マタ 6:9
6:9
だから、こう祈りなさい。『天におられるわたしたちの父よ、/御名が崇められますように。
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歴代誌 下 20:31−21:1
ヨシャファトの治世のあらまし
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
歴下
20:31 このようにして、ヨシャファトはユダを治めた。彼は三十五歳で王位につき、二十五年間エルサレムで統治した。母の名はアズバと言い、シルヒの
娘であった。
歴下 20:32 ヨシャファトは父アサの道を歩み、そこから離れず、主の目に適う正しいことを行った。
歴下 20:33 しかし、高き所は取り除かなかった。民は依然として先祖の神に心を定めようとはしなかった。
歴下
20:34 ヨシャファトの他の事績は、その初めから終わりまで『ハナニの子イエフの言葉』に記されている。これは『イスラエルの列王の書』に載せられて
いる。
歴下 20:35 その後、ユダの王ヨシャファトは、イスラエルの王アハズヤと同盟を結んだ。この王は悪を行う者であった。
歴下 20:36 彼らはタルシシュに行く船を造るために同盟を結び、エツヨン・ゲベルで船数隻を造った。
歴下
20:37 その時、マレシャ出身のドダワフの子エリエゼルがヨシャファトに向かい、「アハズヤと同盟を結んだため、主はあなたの事業を打ち破られる」と
預言した。すると船は難破し、タルシシュに行くことができなかった。
21章
歴下 21:1 ヨシャファトは先祖と共に眠りに就き、先祖と共にダビデの町に葬られた。その子ヨラムが代わって王となった。
フランシスコ会訳2013
031ヨシャファトはユダの王であった。彼は三十五歳で王となり、二十五年間エルサレムで王位にあった。彼の母は
アズバで、シルヒの娘であった。
032ヨシャファトは父アサと同じ道
を歩み、それを踏み外さず、主に正しいと思われることを行った。
033しかし、聖なる高台は取り除か
れなかった。民はまだ彼らの心を先祖の神に定めていなかった。
034ヨシャファトの他の事績は、初
めから終わりまで、『ハナニの子イエフの言葉』に記されている。これは『イスラエルの列王の書』に載せられている。
035この後、ユダの王ヨシャファト
は悪事を行っていたイスラエルの王アハズヤと同盟を結んだ。
036ヨシャファトはアハズヤとタル
シシュ行きの船団を造ろうと協定を結び、エツヨン・ゲベルで船団を造った。
037その時、マレシャ出身のドダワ
フの子エリエゼルがヨシャファトに対してこう預言した、「あなたはアハズヤと同盟を結んだので、主はあなたが造ったものを破壊され
る」。そのため船団は難破し、タルシシュに行くことができなかった。
21章
001ヨシャファトは先祖とともに眠りに就き、ダビデの町に先祖とともに葬られた。その子ヨラムが代わって王となった。
新共同訳1987
20:31
ヨシャファトは三十五歳で王となり、ユダを治めた。彼は二十五年間エルサレムで王位にあった。その母は名をアズバと言い、シルヒの娘であった。
20:32
彼は父アサの道を歩み、それを離れず、主の目にかなう正しいことを行った。
20:33
しかし、聖なる高台は取り除かなかった。民はまだ先祖の神に揺るぎない心を向けてはいなかった。
20:34
ヨシャファトの他の事績は、初期のことも後期のことも、『ハナニの子イエフの言葉』に記されている。これは『イスラエルの列王の書』にも載せられている。
20:35
その後、ユダの王ヨシャファトはイスラエルの王アハズヤと協定を結んだ。この王は悪を行った。
20:36
彼らはタルシシュ行きの船団を造るために協定を結び、エツヨン・ゲベルで船団を造った。
20:37
そのとき、マレシャ出身のドダワフの子エリエゼルがヨシャファトに向かってこう預言した。「アハズヤと協定を結んだため、主はあなたの事業を打ち壊され
る。」こうして船は難破し、タルシシュに行くことは妨げられた。
21:1
ヨシャファトは先祖と共に眠りにつき、先祖と共にダビデの町に葬られた。その子ヨラムがヨシャファトに代わって王となった。
新改訳1970
20:31
このようにして、ヨシャパテはユダを治めた。彼は三十五歳で王となり、エルサレムで二十五年間、王であった。その母の名はアズバといい、シルヒの娘であっ
た。
20:32
彼はその父アサの道に歩み、その道からそれることなく、主の目にかなうことを行なった。
20:33
しかし、高き所は取り除かなかったので、民はなおも、彼らの父祖の神にその心を定めようとしなかった。
20:34
ヨシャパテのその他の業績は、最初から最後まで、イスラエルの王たちの書に載せられたハナニの子エフーの言行録にまさしくしるされている。
20:35
その後、ユダの王ヨシャパテは、悪事を行なったイスラエルの王アハズヤと同盟を結んだ。
20:36
彼はタルシシュへ行くための船団をつくるためにこの王と結んだ。彼らはエツヨン・ゲベルで船団をつくった。
20:37
そのとき、マレシャの出のドダワの子エリエゼルがヨシャパテに向かって預言し、こう言った。「あなたがアハズヤと同盟を結んだので、主はあなたの造ったも
のを打ちこわされました。」そうこうするうちに、船は難破し、タルシシュへそのまま行くことができなかった。
21:1
ヨシャパテは彼の先祖たちとともに眠り、先祖たちとともにダビデの町に葬られた。その子ヨラムが代わって王となった。
口語訳1955
20:31
このようにヨシャパテはユダを治めた。彼は三十五歳の時、王となり、二十五年の間エルサレムで世を治めた。彼の母の名はアズバといってシルヒの娘である。
20:32
ヨシャパテは父アサの道を歩んでそれを離れず、主の目に正しいと見られることを行った。
20:33
しかし高き所は除かず、また民はその先祖の神に心を傾けなかった。
20:34
ヨシャパテのその他の始終の行為は、ハナニの子エヒウの書にしるされ、イスラエルの列王の書に載せられてある。
20:35
この後ユダの王ヨシャパテはイスラエルの王アハジヤと相結んだ。アハジヤは悪を行った。
20:36
ヨシャパテはタルシシへ行く船を造るためにアハジヤと相結び、エジオン・ゲベルで一緒に船数隻を造った。
20:37
その時マレシャのドダワの子エリエゼルはヨシャパテに向かって預言し、「あなたはアハジヤと相結んだので、主はあなたの造った物をこわされます」と言った
が、その船は難破して、タルシシへ行くことができなかった。
21:1
ヨシャパテは先祖たちと共に眠り、先祖たちと共にダビデの町に葬られ、その子ヨラムが代って王となった。
文
語訳1917
20:31
ヨシヤパテはユダの王となり三十五歳のときその位に即き二十五年の間ヱルサレムにて世を治めたり其母はシルヒの女にして名をアズバといふ
20:32 ヨシヤパテはその父アサの道にあゆみて之を離れずヱホバの目に善と觀たまふ事を行へり
20:33 然れども崇邱はいまだ除かず又民はいまだその先祖の神に心を傾けざりき
20:34 ヨシヤパテのその餘の始終の行爲はハナニの子ヱヒウの書に記さるヱヒウの事はイスラエルの列王の書に載す
20:35 ユダの王ヨシヤパテ後にイスラエルの王アハジアと相結べりアハジアは大に惡を行ふ者なりき
20:36 ヨシヤパテ、タルシシに遣る舟を造らんとて彼と相結びてエジオンゲベルにて共に舟數隻を造れり
20:37
時にマレシヤのドダワの子エリエゼル、ヨシヤパテにむかひて預言して云ふ汝アハジアと相結びたればヱホバなんぢの作りし者を毀ちたまふと即ちその舟は皆壞
れてタルシシに往くことを得ざりき
21:1 ヨシヤパテその先祖等とともに寝りてダビデの邑にその先祖等とともに葬られその子ヨラムこれに代て王となる
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳
Uコリ6:14-18
6:14
不信者と、つり合わないくびきを共にするな。義と不義となんの係わりがあるか。光とやみとなんの交わりがあるか。
6:15
キリストとベリアルとなんの調和があるか。信仰と不信仰となんの関係があるか。
6:16
神の宮と偶像となんの一致があるか。わたしたちは、生ける神の宮である。神がこう仰せになっている、/「わたしは彼らの間に住み、/
かつ出入りをするであろう。そして、わたしは彼らの神となり、/彼らはわたしの民となるであろう」。
6:17
だから、「彼らの間から出て行き、/彼らと分離せよ、と主は言われる。そして、汚れたものに触れてはならない。触れなければ、わたし
はあなたがたを受けいれよう。
6:18
そしてわたしは、あなたがたの父となり、/あなたがたは、/わたしのむすこ、むすめとなるであろう。全能の主が、こう言われる」。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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