アタルヤと祭司ヨヤダ
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
22章
◆祭司ヨヤダとアタルヤ
歴下 22:10 アハズヤの母アタルヤは、息子が死んだのを知り、直ちにユダの家の王族をすべて滅ぼそうとした。
歴下
22:11 しかし、王女ヨシャバトが、アハズヤの息子ヨアシュを抱き、殺されようとしていた王の子どもたちの中からひそかに連れ出し、乳母と共に寝室に
入れた。ヨラム王の娘、祭司ヨヤダの妻ヨシャバトは、アハズヤの姉妹であったので、ヨアシュをアタルヤからかくまい、ヨアシュはアタ
ルヤに殺されずに済んだ。
歴下 22:12 ヨアシュが人々と共に神殿に隠れていた六年の間、この国を治めていたのはアタルヤであった。
23章
歴下
23:1 七年目になってのことである。ヨヤダは勇気を奮い起こし、エロハムの子アザルヤ、ヨハナンの子イシュマエル、オベドの子アザルヤから成る百人隊
の長たち、ならびにアダヤの子マアセヤ、ジクリの子エリシャファトを連れて来て、彼らと契約を結んだ。
歴下 23:2 彼らはユダを巡り、ユダのすべての町からレビ人とイスラエルの親族の頭を集めてエルサレムに帰って来た。
歴下
23:3 全会衆が神殿で王と契約を結ぶと、ヨヤダは彼らに言った。「王の子がここにいる。主がダビデの子孫について語られたように、この方が王位につか
れる。
歴下
23:4 あなたがたがなすべきことはこれである。あなたがたのうち、祭司もレビ人も、安息日が当番の者の三分の一は門衛となり、
歴下 23:5 他の三分の一は王宮に、残りの三分の一は礎の門にいなければならない。民は皆、主の神殿の庭にとどまりなさい。
歴下
23:6 祭司と奉仕に当たるレビ人以外は、誰も神殿に入ってはならない。彼らは聖なる者であるから、入ることができる。民は皆、主への務めを守らなけれ
ばならない。
歴下
23:7 レビ人はおのおの武器を手にして、王の周りを固めよ。神殿に入る者は殺される。王が出入りするときは、常に王のそばにいなければならない。」
歴下
23:8 レビ人とユダのすべての人々は、すべて祭司ヨヤダが命じたとおりに行った。彼らはそれぞれ安息日が当番の者と、安息日が非番の者を引き連れて来
た。祭司ヨヤダが組分けを解かなかったからである。
歴下 23:9 祭司ヨヤダは、神殿にあったダビデ王の槍と盾と矢筒を、百人隊の長たちに渡し、
歴下
23:10 すべての民にはおのおの投げ槍を手に持たせて、祭壇と神殿を中心に、神殿の南の端から北の端まで、王の周りを固めさせた。
歴下
23:11 そこで彼らは、王の子を連れ出して冠をかぶらせ、王のしるしを渡した。ヨヤダと息子たちは、彼を王として油を注ぎ、「王様、万歳」と叫んだ。
歴下 23:12 アタルヤは、走りながら王をほめたたえる民の声を聞いて、主の神殿にいる民のところに行った。
歴下
23:13 見ると、王が入り口の柱の傍らに立ち、将軍たちと吹奏隊が王のそばにいた。また国の民が皆喜んで、ラッパを吹き鳴らし、詠唱者たちは楽器を奏
でて賛美の先導をしていた。アタルヤは衣を引き裂き、「謀反、謀反」と叫んだ。
歴下
23:14 すると祭司ヨヤダは、軍を指揮する百人隊の長たちを呼び出し、「あの女を隊列の間から外に出せ。その後に付いて行こうとする者は剣にかけて殺
せ」と命じた。祭司が、主の神殿で彼女を殺してはならないと言っていたからである。
歴下 23:15 彼らは力ずくでアタルヤを捕まえ、王宮の馬の門の入り口へ引き入れ、そこで彼女を殺した。
歴下 23:16 ヨヤダは、自分とすべての民と王との間で、主の民となる契約を結んだ。
歴下
23:17 民は皆、バアルの神殿に行ってそれを破壊し、祭壇と像を打ち砕いた。また、バアルの祭司マタンを祭壇の前で殺した。
歴下
23:18 それから、ヨヤダは主の神殿の監督を祭司とレビ人の手に委ねた。彼らは、モーセの律法に記されているとおりに、また、ダビデの指示に従って喜
び、歌いながら、主への焼き尽くすいけにえを献げるために、ダビデが組分けして主の神殿に置いた者たちである。
歴下 23:19 またヨヤダは主の神殿の門に門衛を立て、どのような汚れであれ、汚れた者は入れないようにした。
歴下
23:20 さらに百人隊の長、有力者、民の支配者および国の民全員を率いて、主の神殿から王を連れて下った。彼らは王宮の上の門の中に入り、王を王座に
着けた。
歴下 23:21 国の民は皆喜んだが、都は静まり返っていた。彼らはアタルヤを剣にかけて殺したのである。
フランシスコ会訳2013
22章
2010アハズヤの母アタルヤは息子の死を知ると、ただちにユダの家の王の血筋の者たち全員を絶つことに着手し た。
011しかし、王女ヨシェバは、アハ
ズヤの子ヨアシュを抱いて、殺されようとしている王子たちの中からひそかに連れ出し、彼とその乳母を寝室に入れた。ヨラム王の娘であ
り、祭司ヨヤダの妻であるヨシェバはアハズヤの妹なので、ヨアシュをアタルヤから匿って、アタルヤに殺させなかった。
012ヨアシュは六年間、彼らととも
に神の家に隠れていた。その間アタルヤが国を治めていた。
23章
001七年目に、ヨヤダは意を決し
て、百人隊長たち、エロハムの子アザルヤ、ヨハナンの子イシュマエル、オベドの子アザルヤ、アダヤの子マアセヤ、ジクリの子エリシャ
ファトとの合意を取りつけた。
002彼らはユダを行き巡り、ユダの
すべての町からレビ人とイスラエルの家系の長たちを集めた。彼らがエルサレムに来たとき、
003全会衆は神殿で王と契約を結ん
だ。ヨヤダは彼らに言った、「見よ、王の子を。ダビデの子孫について主が約束されたとおり、彼が王となる。
004あなたたちがなすべきことは次
のとおりである。あなたたちのうち、安息日に当番にあたる祭司とレビ人の三分の一は敷居を守り、
005他の三分の一は王宮に、残る三
分の一は礎の門に詰めよ。民はみな主の神殿の庭に留まれ。
006祭司と任務に就くレビ人以外
は、誰も神殿に入ってはならない。彼らは聖別されているので入ることができるが、民はみな主の戒めを守らなければならない。
007レビ人は各自武器を手にして王
の周囲を固める。神殿に入ろうとする者は殺されなければならない。王の出入りに際して、王のそば近くにいなければならない」。
008レビ人と全ユダはみな祭司ヨヤ
ダが命じたとおり行った。それぞれ安息日に任務に就く部下と非番の部下を連れてきた。祭司ヨヤダが組分けを解かなかったからである。
009祭司ヨヤダは百人隊長たちに、
神殿に納められているダビデ王の槍、大盾、小盾を渡した。
010そして民全員にそれぞれ槍を持
たせ、祭壇と神殿を中心に、神殿の南の端から北の端まで、王の周りに配置した。
011そこで人々は王子を連れ出し、
彼に冠をかぶらせ、王の徴を与えて、彼を王と宣言した。ヨヤダと息子たちは王子に油を注いで、「王さま万歳」と叫んだ。
012アタルヤは、民が駆け巡る音や
王をたたえる声を聞くと、主の神殿にいる民のもとへやって来た。
013彼女が見ると、王が入り口にあ
る自分の柱の傍らに立ち、そばには隊長たちとラッパ手たちが立っていた。国の民はみな喜び祝ってラッパを吹き鳴らしており、歌唱者は
楽器を奏で、賛美を先導していた。アタルヤは衣を裂いて「反逆だ、反逆だ」と叫んだ。
014そこで祭司ヨヤダは軍を指揮す
る百人隊長たちを呼び出して言った、「その女を隊列の間から外に出せ。彼女の後を追う者がいたら、剣で殺せ」。祭司ヨヤダが「彼女を
主の神殿で殺すな」と言ったからである。
015彼らはアタルヤを捕らえ、馬が
王宮の廷内に入る道に来たとき、そこで彼女を殺した。
016ヨヤダは、自分と民全体と王と
の間で、主の民となる契約を結んだ。
017民はみなバアルの神殿に行っ
て、それを破壊した。その祭壇と像を打ち砕くと、祭壇の前でバアルの祭司マタンを殺した。
018ヨヤダはレビ人の祭司たちを、
主の神殿の監督に就かせた。彼らは、モーセの律法に記されているとおり、主の神殿の中で焼き尽くす献げ物を主にささげるために、ダビ
デが組分けした人々である。また、歌い、歓喜してこれを行うようダビデは指示した。
019ヨヤダは主の神殿の門に門衛を
置き、どのような形であれ、汚れた者が入ることがないようにした。
020ヨヤダは百人隊長、貴族、民の
支配者、国の民全員を率いて、上の門を通って王を主の神殿から連れ下った。そして王宮に入ると、王を王座につけた。
021国の民はみな喜び祝った。町々
は平穏であった。アタルヤは剣にかけられ、殺された。
新共同訳1987
22:10
アハズヤの母アタルヤは息子の死んだのを見て、直ちにユダの家の王族をすべて滅ぼそうとした。
22:11
しかし、王女ヨシェバがアハズヤの子ヨアシュを抱き、殺されようとしている王子たちの中からひそかに連れ出し、乳母と共に寝具の部屋に入れておいた。祭司
ヨヤダの妻であり、アハズヤの妹である、ヨラム王の娘ヨシェバは、ヨアシュをアタルヤからかくまい、彼は殺されずに済んだ。
22:12
こうして、アタルヤが国を支配していた六年の間、ヨアシュは彼らと共に神殿の中に隠れていた。
23:1
七年目に、ヨヤダは決意を固め、百人隊の長たちエロハムの子アザルヤ、ヨハナンの子イシュマエル、オベドの子アザルヤ、アダヤの子マアセヤ、ジクリの子エ
リシャファトを連れて来て、彼らと契約を結んだ。
23:2
彼らはユダを行き巡り、ユダのすべての町からレビ人とイスラエルの氏族の長を集めてエルサレムに帰って来た。
23:3
全会衆が神殿の中で王と契約を結ぶと、ヨヤダは彼らに言った。「見よ、王の子を。主がダビデの子孫について言われた言葉に従って、彼が王となる。
23:4
あなたたちがなすべきことはこれである。あなたたちのうち、祭司もレビ人も、安息日が出番に当たる者の三分の一は門衛となり、
23:5
三分の一は王宮の中に、三分の一は礎の門にいなければならない。民は皆、主の神殿の庭にとどまれ。
23:6
祭司と奉仕に当たるレビ人以外は、だれも神殿に入ってはならない。彼らは聖別されているので入ることができる。民は皆、主の戒めを守らなければならない。
23:7
レビ人はおのおの武器を携え、王の周囲を固めなければならない。神殿に入る者は殺さなければならない。王が入るときも、出るときも、王と行動を共にせ
よ。」
23:8
レビ人とすべてのユダの人々は、すべて祭司ヨヤダが命じたとおり行い、おのおの安息日が出番に当たる部下と非番に当たる部下を連れて来た。祭司ヨヤダが組
分けを解かなかったからである。
23:9
祭司ヨヤダは神殿に納められているダビデ王の槍と大盾と小盾を百人隊の長たちに渡し、
23:10
すべての民にはおのおの手に投げ槍を持たせ、祭壇と神殿を中心に神殿の南の端から北の端まで王の周囲を固めさせた。
23:11
そこで彼らは王子を連れて現れ、彼に冠をかぶらせ、掟の書を渡して、彼を王とした。ヨヤダとその息子たちは彼に油を注いで、「王万歳」と叫んだ。
23:12
アタルヤは民が走りながら王をたたえる声を聞き、主の神殿の民のところに行った。
23:13
彼女が見ると、入り口の柱の傍らに王が立ち、そのそばに将軍たちと吹奏隊が立ち並び、また国の民は皆、喜び祝ってラッパを吹き鳴らし、詠唱者たちは楽器を
奏で、賛美の先導を行っていた。アタルヤは衣を裂いて、「謀反、謀反」と叫んだ。
23:14
祭司ヨヤダは、軍を指揮する百人隊の長たちを呼び出して、「彼女を隊列の間から外に出せ。彼女について行こうとする者は剣にかけて殺せ」と命じた。祭司
が、「彼女を主の神殿で殺してはならない」と言ったからである。
23:15
彼らはアタルヤを捕らえて、王宮の馬の門の入り口まで連れて行き、そこで彼女を殺した。
23:16
ヨヤダは、自分とすべての民と王との間に、主の民となる契約を結んだ。
23:17
すべての民はバアルの神殿に行き、それを祭壇と共に破壊し、像を打ち砕き、バアルの祭司マタンを祭壇の前で殺した。
23:18
祭司ヨヤダは主の神殿の監督を祭司とレビ人にゆだねた。彼らは、ダビデの指示に基づく祝いの歌をもって、モーセの律法に記されているとおり、主に焼き尽く
す献げ物をささげるために、ダビデが神殿に配置した者たちである。
23:19
またヨヤダは主の神殿の門に門衛を立て、いかなる汚れであれ、汚れのある者は入れないようにした。
23:20
更に彼は百人隊の長、貴族、民の支配者および国の民全員を率いて、王を主の神殿から連れ下った。彼らは上の門を通って王宮に入り、王を王座につけた。
23:21
こうして、国の民は皆喜び祝った。アタルヤが剣で殺された後、町は平穏であった。
新改訳1970
22:10
アハズヤの母アタルヤは、自分の子が死んだと知ると、ただちにユダの家に属する王の一族をことごとく滅ぼした。
22:11
しかし、王の娘エホシェバが、殺される王の子たちの中から、アハズヤの子ヨアシュを盗み出し、彼とそのうばとを寝具をしまう小部屋に入れた。こうして、ヨ
ラム王の娘、祭司エホヤダの妻、エホシェバは、――彼女がアハズヤの妹であったので――ヨアシュをアタルヤから隠した。アタルヤはこ
の子を殺さなかった。
22:12
こうして、彼はこの人々とともに、神の宮に六年の間、身を隠していた。その間、アタルヤがこの国の王であった。
23:1
その第七年目に、エホヤダは奮い立って、エロハムの子アザルヤ、ヨハナンの子イシュマエル、オベデの子アザルヤ、アダヤの子マアセヤ、ジクリの子エリシャ
ファテなど、百人隊の長たちを連れて来て、彼と契約を結ばせた。
23:2
それで彼らはユダを巡回し、ユダのすべての町々からレビ人を集め、イスラエルの一族のかしらたちを集めたので、彼らはエルサレムに来た。
23:3
こうして、全集団が神の宮で王と契約を結んだ。そのとき、彼はこう言った。「ご覧のとおり、主がダビデの子孫について約束されたように、王の子が王となる
のです。
23:4
あなたがたのなすべきことはこうです。あなたがた、祭司、レビ人の三分の一は安息日に勤務し、入口にいる門衛となる。
23:5
三分の一は王宮におり、他の三分の一は礎の門にいる。すべての民は主の宮の庭にいる。
23:6
祭司と、レビ人で仕えている者たちは聖であるから、はいってもよいが、それ以外の者は、主の宮にはいってはならない。すべての民は主の戒めを守らなければ
ならない。
23:7
レビ人は、おのおの武器を手にし、王の回りを取り囲みなさい。宮にはいって来る者は殺されなければならない。あなたがたは、王がはいるときにも、出るとき
にも、いつも王とともにいなさい。」
23:8
レビ人およびすべてのユダの人々は、すべて祭司エホヤダが命じたとおりに行なった。おのおの自分の部下、すなわち安息日に勤務する者、安息日に勤務しない
者を率いていた。祭司エホヤダが各組の任を解かなかったからである。
23:9
祭司エホヤダは百人隊の長たちに、神の宮にあったダビデ王の槍、盾、および丸い小盾を与えた。
23:10
彼はすべての民にひとりひとり手に投げ槍を持たせて、神殿の右側から神殿の左側まで、祭壇と神殿に向かって王の回りに立たせた。
23:11
こうして彼らは、王の子を連れ出し、彼に王冠をかぶらせ、さとしの書を渡して、彼を王と宣言した。そしてエホヤダとその子たちが彼に油をそそぎ、「王さ
ま。ばんざい。」と叫んだ。
23:12
アタルヤは、王をほめたたえている民と近衛兵の声を聞いて、主の宮の民のところに行った。
23:13
見ると、なんと、王が入口の柱のそばに立っていた。王のかたわらに、隊長たちやラッパ手たちがいた。一般の人々がみな喜んでラッパを吹き鳴らしており、歌
うたいたちが楽器を手にし、賛美の拍子をとっていた。アタルヤは自分の衣服を引き裂き、「謀反だ。謀反だ。」と言った。
23:14
すると、祭司エホヤダは、部隊をゆだねられた百人隊の長たちを呼び出して、彼らに言った。「この女を列の間から連れ出せ。この女に従って来る者は剣で殺さ
れなければならない。」祭司が「この女を主の宮で殺してはならない。」と言ったからである。
23:15
彼らは彼女を取り押え、彼女が馬の門の出入口を通って、王宮に着いたとき、そこで彼女を殺した。
23:16
エホヤダは、彼とすべての民と王との間で、主の民となるという契約を結んだ。
23:17
民はみなバアルの宮に行って、それを取りこわし、その祭壇とその像を打ち砕き、バアルの祭司マタンを祭壇の前で殺した。
23:18
エホヤダは、主の宮の管理を定めて、これをレビ人の祭司の手にゆだねた。彼らは、モーセの律法にしるされているとおり、ダビデの指示に基づいて、喜びと歌
とをもって主の全焼のいけにえをささげさせるようにと、ダビデが組分けをして主の宮に配属した人々である。
23:19
さらに、彼は主の宮の門に、門衛たちを立て、どんなことで汚れた者であっても、だれひとりはいり込ませないようにした。
23:20
彼は百人隊の長たち、貴人たち、民の支配者たちとすべての一般の人々を率いて、王を主の宮から連れ下った。彼らは上の門をくぐって王宮にはいり、王を王国
の王座に着かせた。
23:21
一般の人々はみな喜び、この町は平穏であった。彼らはアタルヤを剣にかけて殺したからである。
口語訳1955
22:10
アハジヤの母アタリヤは自分の子の死んだのを見て、立ってユダの家の王子をことごとく滅ぼしたが、
22:11
王の娘エホシバはアハジヤの子ヨアシを王の子たちの殺される者のうちから盗み取り、彼とそのうばを寝室においた。こうしてエホシバがヨアシをアタリヤから
隠したので、アタリヤはヨアシを殺さなかった。エホシバはヨラム王の娘、またアハジヤの妹で、祭司エホヤダの妻である。
22:12
こうしてヨアシは神の宮に隠れて彼らと共におること六年、その間アタリヤが国を治めた。
23:1
第七年になって、エホヤダは勇気をだしてエロハムの子アザリヤ、ヨハナンの子イシマエル、オベデの子アザリヤ、アダヤの子マアセヤ、ジクリの子エリシャパ
テなどの百人の長たちを招いて契約を結ばせた。
23:2
そこで彼らはユダを行きめぐって、ユダのすべての町からレビびとを集め、またイスラエルの氏族の長たちを集めて、エルサレムに来た。
23:3
そしてその会衆は皆神の宮で王と契約を結んだ。その時エホヤダは彼らに言った、「主がダビデの子孫のことについて言われたように、王の子が位につくべきで
す。
23:4
あなたがたのなすべき事はこれです。すなわちあなたがた祭司およびレビびとの安息日にはいって来る者の、三分の一は門を守る者となり、
23:5
三分の一は王の家におり、三分の一は礎の門におり、民は皆、主の宮の庭にいなさい。
23:6
祭司と、勤めをするレビびとのほかは、だれも主の宮に、はいってはならない。彼らは聖なる者であるから、はいることができる。民は皆、主の命令を守らなけ
ればならない。
23:7
レビびとはめいめい手に武器をとって王のまわりに立たなければならない。宮にはいる者をすべて殺しなさい。あなたがたは王がはいる時にも出る時にも、王と
共にいなさい」。
23:8
そこでレビびとおよびユダの人々は、祭司エホヤダがすべて命じたように行い、めいめいその組の者で、安息日にはいって来るべき者と、安息日に出て行くべき
者を率いていた。祭司エホヤダが組の者を去らせなかったからである。
23:9
また祭司エホヤダは、神の宮にあるダビデ王のやりおよび大盾、小盾を百人の長たちに渡し、
23:10
また王を守るために、すべての民にめいめい手に武器をとらせ、宮の南側から北側にわたって、祭壇と宮に沿って立たせた。
23:11
こうして王の子を連れ出して、これに冠をいただかせ、あかしの書を渡して王となし、エホヤダおよびその子たちが彼に油を注いだ。そして「王万歳」と言っ
た。
23:12
アタリヤは民の走りながら王をほめる声を聞いたので、主の宮に入り、民の所へ行って、
23:13
見ると、王は入口で柱のかたわらに立ち、王のかたわらには将軍たちとラッパ手が立っており、また国の民は皆喜んでラッパを吹き、歌をうたう者は楽器をもっ
てさんびしていたので、アタリヤは衣を裂いて「反逆だ、反逆だ」と叫んだ。
23:14
その時エホヤダは軍勢を統率する百人の長たちを呼び出し、「列の間から彼女を連れ出せ、彼女に従う者をつるぎで殺せ」と言った。祭司が彼女を主の宮で殺し
てはならないと言ったからである。
23:15
そこで人々は彼女に手をかけ、王の家の馬の門の入口まで連れて行き、その所で彼女を殺した。
23:16
エホヤダは自分とすべての民と王との間に、彼らは皆、主の民となるとの契約を結んだ。
23:17
そこですべての民はバアルの家に行って、それをこわし、その祭壇とその像とを打ち砕き、バアルの祭司マッタンを祭壇の前で殺した。
23:18
エホヤダはまた主の宮の守衛を、祭司とレビびとの指揮のもとに置いた。このレビびとは昔ダビデがモーセの律法にしるされているように、喜びと歌とをもって
主に燔祭をささげるために、主の宮に配置したものであって、今そのダビデの例にならったものである。
23:19
彼はまた主の宮のもろもろの門に門衛を置き、汚れた者は何によって汚れた者でも、はいらせないようにした。
23:20
こうしてエホヤダは百人の長たち、貴族たち、民のつかさたちおよび国のすべての民を率いて、主の宮から王を連れ下り、上の門から王の家に進み、王を国の位
につかせた。
23:21
国の民は皆喜んだ。町はアタリヤがつるぎで殺された後、穏やかであった。
文
語訳1917
22:10 茲にアハジアの母アタリヤその子の死たるを見て起てユダの家の王子をことごとく滅ぼしたりしが
22:11
王の女ヱホシバ、アハジアの子ヨアシを王の子等の殺さるる者の中より竊み取り彼とその乳媼を夜衣の室におきて彼をアタリヤに匿したればアタリヤかれを殺さ
ざりきヱホシバはヨラム王の女アハジアの妹にして祭司ヱホヤダの妻なり
22:12 かくてヨアシはヱホバの家に匿れて彼らとともにをること六年アタリヤ國に王たりき
23:1
第七年にいたりヱホヤダ力を強してヱロハムの子アザリヤ、ヨハナンの子イシマエル、オベデの子アザリア、アダヤの子マアセヤ、ジクリの子エシヤパテなどい
ふ百人の長等を招きて己と契約を結ばしむ
23:2 是において彼らユダを行めぐりてユダの一切の邑よりレビ人を集めまたイスラエルの族長を集めてヱルサレムに歸り
23:3
而してその會衆みな神の家において王と契約を結べり時にヱホヤダかれらに言けるけるはダビデの子孫の事につきてヱホバの宣まひしごとく王の子位に即べきな
り
23:4 然ば汝ら斯なすべし汝ら祭司およびレビ人の安息日に入きたる者は三分の一は門を守り
23:5 三分の一は王の家に居り三分の一は基礎の門に居り民はみなヱホバの室の庭に居べし
23:6
祭司と奉事をするレビ人の外は何人もヱホバの家に入べからず彼らは聖者なれば入ことを得るなり民はみなヱホバの殿を守るべし
23:7
レビ人はおのおの手に武器を執て王を繞りて立べし家に入る者をば凡て殺すべし汝らは王の出る時にも入る時にも王とともに居れと
23:8
是においてレビ人およびユダの人衆は祭司ヱホヤダが凡て命じたる如くに行ひ各々その手の人の安息日に入來べき者と安息日に出ゆくべき者とを率ゐ居れり祭司
ヱホヤダ班列の者を去せざればなり
23:9 祭司ヱホヤダすなはち神の家にあるダビデ王の鎗および大楯小楯を百人の長等に交し
23:10 一切の民をして各々武器を手に執て王の四周に立ち殿の右の端より殿の左の端におよびて壇と殿にそふて居しむ
23:11
斯て人衆王の子を携へ出し之に冠冕を戴かせ證詞をわたして王となし祭司ヱホヤダおよびその子等これに膏をそそげり而して皆王長壽かれと言ふ
23:12 茲にアタリヤ民と近衛兵と王を讃る者との聲を聞きヱホバの室に入て民の所に至り
23:13
視に王は入口にてその柱の傍に立ち王の側に軍長と喇叭手立をり亦國の民みな喜びて喇叭を吹き謳歌者樂を奏し先だちて讃美を歌ひをりしかばアタリヤその衣を
裂き叛逆なり叛逆なりと言り
23:14
時に祭司ヱホヤダ軍兵を統る百人の長等を呼出してこれに言ふ彼をして列の間を通りて出しめよ凡て彼に從がふ者をば劍をもて殺すべしと祭司は彼をヱホバの室
に殺すべからずとて斯いへるなり
23:15 是をもて之がために路をひらき王の家の馬の門の入口まで往しめて其處にて之を殺せり
23:16 斯てヱホヤダ己と一切の民と王との間にわれらは皆ヱホバの民とならんことの契約を結べり
23:17 是において民みなバアルの室にゆきて之を毀ちその壇とその像を打碎きバアルの祭司マツタンを壇の前に殺せり
23:18
ヱホヤダまたヱホバの室の職事を祭司レビ人の手に委ぬ昔ダビデ、レビ人を班列にわかちてヱホバの室におきモーセの律法に記されたる所にしたがひて歓喜と謳
歌とをもてヱホバの燔祭を献げしめたりき今このダビデの例に傚ふ
23:19 彼またヱホバの室の門々に看守者を立せ置き身の汚れたる者には何によりて汚れたるにもあれ凡て入ことを得ざらしむ
23:20
斯てヱホヤダ百人の長等と貴族と民の牧伯等および國の一切の民を率ゐてヱホバの家より王を導きくだり上の門よりして王の家にいり王を國の位に坐せしめたり
23:21 斯りしかば國の民みな喜こびて邑は平穩なりきアタリヤは劍にて殺さる
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 黙 12:1-5
12:1
また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。
12:2
この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。
12:3
また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶってい
た。
12:4
その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうとしている女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽
そうとかまえていた。
12:5
女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き
上げられた。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
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(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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