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歴代誌 下 32:1−19  

センナケリブの攻撃(一)

 

翻訳比較

聖書協会共同訳2018

◆センナケリブの攻撃
歴下 32:1 ヒゼキヤがこれらの真実なことを行った後、アッシリアの王センナケリブが攻め上って来た。彼はユダにやって来て、城壁に囲まれた町に対して陣を 張り、町を攻め取ろうとした。
歴下 32:2 ヒゼキヤは、センナケリブがやって来て、エルサレムを攻めようとするのを見たので、
歴下 32:3 将軍や勇士たちと相談し、都の外にある泉の水をせき止めることにした。彼らは王を助け、
歴下 32:4 また多くの民も集まり、すべての泉と、この地を流れる川をせき止め、「アッシリアの王たちが攻め入って来たときに、豊かな水を見つけさせてはな らない」と言った。
歴下 32:5 王は勇気を奮い起こして、壊れた城壁を築き直し、その上に塔を建て、外側にもう一つの城壁を築いた。ダビデの町のミロを補強して、多くの投げ槍 と盾を作った。
歴下 32:6 戦いを指揮する長を民の上に置き、彼らを都の城門の広場に集めて、彼らに励ましの言葉をかけた。
歴下 32:7 「強く、雄々しくあれ。アッシリアの王とその全軍を前にしても、恐れてはならない。おののいてはならない。我々と共にいる方は、あの王と共にい る者よりも偉大である。
歴下 32:8 あの王と共にあるのは人の力でしかないが、我々と共にいるのは、我々を助け、我々のために戦われる、我々の神、主なのだから。」民はユダの王ヒ ゼキヤの言葉を支えとした。
歴下 32:9 その後、全軍を率いてラキシュを攻めていたアッシリアの王センナケリブは、家臣たちをエルサレムに遣わし、ユダの王ヒゼキヤと、エルサレムにい るユダのすべての人々に、このように言わせた。
歴下 32:10 「アッシリアの王センナケリブはこう言われる。お前たちは何を頼りにして、包囲されたエルサレムにとどまっているのか。
歴下 32:11 『我々の神、主がアッシリアの王の手から救われる』と言って、お前たちを唆し、飢えと渇きで死なせようとしているのはヒゼキヤではないか。
歴下 32:12 その神の高き所と祭壇を取り除いたのはヒゼキヤではなかったのか。あの者はユダとエルサレムに向かい、『ただ一つの祭壇の前で礼拝し、その上 で香をたけ』と言った。
歴下 32:13 だが、お前たちは、私と私の先祖が国々のすべての民に何を行ったか知らないのか。諸国民の神々がその国を私の手から救い出すことができたか。
歴下 32:14 私の先祖が滅ぼし尽くしたこれらの諸国民の神々のうち、どの神が自分の民を私の手から救い出したのか。お前たちの神は、お前たちを私の手から 救い出すことができるとでも言うのか。
歴下 32:15 今、そのようにヒゼキヤにだまされ、唆されて、彼を信じてはならない。どの民にも、どの国にも、私の手から、また私の先祖の手から民を救い出 すことができた神はいなかった。お前たちの神も、お前たちを私の手から救い出すことはできない。」
歴下 32:16 センナケリブの家臣たちは、神である主とその僕ヒゼキヤに向かってなお語り続けた。
歴下 32:17 さらに、センナケリブは手紙を書き送って、イスラエルの神、主を罵り、嘲って言った。「諸国民の神々が、自分の民を私の手から救い出さなかっ たように、ヒゼキヤの神も、その民を私の手から救い出すことはない。」
歴下 32:18 彼らはユダの言葉で城壁の上にいるエルサレムの民に大声で呼びかけ、彼らを恐れさせ、うろたえさせて、都を占領しようとした。
歴下 32:19 このように彼らは、エルサレムの神について、人の手で造ったこの地の民の神々と同じように語ったのである。


フランシスコ会訳2013
001
ヒゼキヤは以上のことを忠実に行った後、アッシリアの王センナケリブがやって来てユダに侵入した。彼は城壁 のある町々に対して陣を敷き、攻め取ろうともくろんだ。

002ヒゼキヤは、センナケリブが来 てエルサレムに戦いを仕掛けようとしているのを知ると、

003高官や軍の幹部たちと協議し て、町の外にあるもろもろの泉の流れをふさごうとした。彼らは王を支持した。

004彼らは大勢の民を集め、すべて の泉とその地を流れる水をふさいでこう言った、「やって来たアッシリアの王たちに豊富な水を見つけさせてよいだろうか」。

005王は懸命に、壊れた城壁をすべ て修理して塔を高くし、外側にもう一つ城壁を設けた。またダビデの町ミロを堅固にし、武器と盾を大量に造った。

006王は民の上に戦闘隊長を任命す ると、彼らを町の門の広場に集め、激励して言った、

007「強く雄々しくあれ。アッシリ アの王とともにある、その大軍を恐れるな。うろたえるな。わたしたちとともにおられる方は、彼とともにある者より偉大である。

008彼とともにあるのは人間の力に すぎない。しかし、わたしたちには、わたしたちの神、主がともにおられ、助け、わたしたちの戦いを戦ってくださる」。民はユダの王ヒ ゼキヤの言葉に自信を得た。

009この後、全軍を率いてラキシュ を攻めていたアッシリアの王センナケリブは、エルサレムに家来たちを送り、ユダの王ヒゼキヤと、エルサレムにいたユダの民全体にこう 伝えた、

010「アッシリアの王センナケリブ はこう言われる、『お前たちは何により頼んで、エルサレムの包囲を耐え忍んでいるのか。

011ヒゼキヤは、〈わたしたちの 神、主が、アッシリア王の手からわたしたちを救ってくださる〉と言ってお前たちを惑わし、飢えと渇きで死なせようとしているではない か。

012主の聖なる高台や祭壇を取り除 き、ユダとエルサレムに向かって、〈ただ一つの祭壇の前で礼拝し、その上で献げ物を焼いて煙を立ち上らせよ〉と言ったのはこのヒゼキ ヤではなかったか。

013お前たちは、予と予の先祖が、 他の国々のもろもろの民にしたことを知らないのか。諸国の神々はいったい予の手からその国を救い出すことができただろうか。

014予の先祖が滅ぼしたこれら諸国 の神々のうち、どの神が予の手から自分の民を救い出すことができただろうか。お前たちの神が、どのように予の手からお前たちを救うこ とができるのか。

015さあ、このことで、ヒゼキヤに 欺かれ迷わされてはならない。ヒゼキヤを信じてはならない。およそどの民、どの国の神も、予の手から、また予の先祖の手から、自分の 民を救い出すことはできなかった。ましてや、お前たちの神が、予の手からお前たちを救い出すことは到底できない』」。

016センナケリブの家来たちはほか にも多くのことを、神である主とその僕ヒゼキヤに対して告げた。

017センナケリブはイスラエルの神 である主を侮り、主に逆らう次のような手紙を書いた、「予の手から自分の民を救えなかった諸国の神々と同じように、ヒゼキヤの神も、 予の手から自分の民を救い出せない」。

018彼らは城壁の上にいたエルサレ ムの民に、ユダの言葉で大声で呼ばわって、民を恐れさせ、おじけづかせ、都を奪おうとした。

019彼らはエルサレムの神が、人の 手の業である諸国の神々と等しいかのように語った。


 

新共同訳1987

32:1 ヒゼキヤがこれらの真実な事を行った後、アッシリアの王センナケリブが攻めて来た。彼はユダに侵入し、その砦の町々に対して陣を張り、町々を攻め取ろうと した。

32:2 ヒゼキヤは、センナケリブが来て、エルサレム攻略を目指しているのを見ると、

32:3 将軍や勇士たちと協議し、町の外にある泉の水をせき止めることにした。彼らは王を支持した。

32:4 多くの民が集まり、そのすべての泉と、この地を流れる谷川をせき止め、「アッシリアの王が来るとき、豊富な水を得させてはならない」と言った。

32:5 王は意欲的に、壊れた城壁を修理し、その上に塔を立て、外側にもう一つの城壁を築いた。ダビデの町のミロを堅固にし、多くの投げ槍と盾を作った。

32:6 王は指揮官を民の上に立て、彼らを城門の前にある広場に集めて激励して言った。

32:7 「強く雄々しくあれ。アッシリアの王とその全軍団を見ても、恐れてはならない。おじけてはならない。我々と共においでになる方は、敵と共にいる者より力強 い。

32:8 敵には人の力しかないが、我々には我々の神、主がいて助けとなり、我々のために戦ってくださる。」民はユダの王ヒゼキヤの言葉に力づけられた。

32:9 その後、全軍を率いてラキシュを攻めていたアッシリアの王センナケリブは、エルサレムに家臣たちを遣わし、エルサレムにいるユダの王ヒゼキヤとユダのすべ ての人々にこう言わせた。

32:10 「アッシリアの王センナケリブはこう言われる。お前たちは何を頼りにして、包囲されたエルサレムにとどまっているのか。

32:11 ヒゼキヤは、『我々の神、主がアッシリアの王の手から救ってくださる』と言って、お前たちを唆し、飢えと渇きで死なせようとしているのではないか。

32:12 ヒゼキヤはユダとエルサレムに向かい、『ただ一つの祭壇の前で礼拝し、その上で犠牲を燃やして煙にせよ』と言って、彼の主の聖なる高台と祭壇を取り除いた のではなかったか。

32:13 お前たちは、わたしとわたしの先祖が全世界の民に行ったことを知らないのか。諸国の神々がわたしの手からその国を救い出すことができたか。

32:14 わたしの先祖によって滅ぼされたこれら諸国の神々のうち、どの神がわたしの手からその民を救い出すことができたか。お前たちの神は、わたしの手からお前た ちを救うことができるというのか。

32:15 そのようにしてヒゼキヤに欺かれ、唆されてはならない。彼を信じてはならない。どの民、どの国のどの神も、わたしの手から、またわたしの先祖の手からその 民を救うことができなかった。お前たちの神も、このわたしの手からお前たちを救い出すことはできない。」

32:16 センナケリブの家臣たちは、神なる主とその僕ヒゼキヤに向かってなお語り続けた。

32:17 またセンナケリブ自らイスラエルの神、主を侮る手紙を書き、主に逆らって言った。「わたしの手から自分の民を救うことのできなかった諸国の神々と同じよう に、ヒゼキヤの神も、わたしの手からその民を救い出すことはできない。」

32:18 彼らは城壁の上にいたエルサレムの民に、ユダの言葉を使って大声で呼びかけ、恐れと戸惑いを起こさせ、町を占領しようとした。

32:19 彼らは、エルサレムの神を、人の手の業にすぎない諸国の神々と同じように考えて語った。

 

新改訳1970

32:1 これらの誠実なことが示されて後、アッシリヤの王セナケリブが来て、ユダにはいり、城壁のある町々に対して陣を敷いた。そこに攻め入ろうと思ったのであ る。

32:2 ヒゼキヤは、セナケリブが攻め入って、エルサレムに向かって戦おうとしているのを見たので、

32:3 彼のつかさたち、勇士たちと相談し、この町の外にある泉の水をふさごうとした。彼らは王を支持した。

32:4 そこで、多くの民が集まり、すべての泉と、この地を流れている川をふさいで言った。「アッシリヤの王たちに、攻め入らせ、豊富な水を見つけさせてたまるも のか。」

32:5 それから、彼は奮い立って、くずれていた城壁を全部建て直し、さらに、やぐらを上に上げ、外側にもう一つの城壁を築き、ダビデの町ミロを強固にした。その うえ、彼は大量の投げ槍と盾を作った。

32:6 彼は、民の上に戦時の隊長たちを立て、彼らを町の門の広場に召集し、彼らに励ましのことばを与えて言った。

32:7 「強くあれ。雄々しくあれ。アッシリヤの王に、彼とともにいるすべての大軍に、恐れをなしてはならない。おびえてはならない。彼とともにいる者よりも大い なる方が私たちとともにおられるからである。

32:8 彼とともにいる者は肉の腕であり、私たちとともにおられる方は、私たちの神、主、私たちを助け、私たちの戦いを戦ってくださる方である。」民はユダの王ヒ ゼキヤのことばによって奮い立った。

32:9 この後、アッシリヤの王セナケリブは、その家来たちをエルサレムに遣わして、――彼自身はその全軍を率いてラキシュを攻めていた。――ユダの王ヒゼキヤと エルサレムにいたすべてのユダの人々に向かって言わせた。

32:10 「アッシリヤの王セナケリブはこう言っておられる。おまえたちは何に拠り頼んで、エルサレムの包囲の中でじっとしているのか。

32:11 ヒゼキヤは、『私たちの神、主は、アッシリヤの王の手から私たちを救い出される。』と言って、おまえたちをそそのかし、飢えと渇きで、おまえたちを死なせ ようとしているではないか。

32:12 あの主ではないのか。その高き所と祭壇をヒゼキヤは取り除いておいて、ユダとエルサレムに向かい、『あなたがたは、ただ一つの祭壇の前で拝み、その上で香 をたかなければならない。』と言ったのだ。

32:13 おまえたちは、私と私の先祖たちが地のすべての国々の民に対して、何をしてきたかを知らないのか。地の国々の神々が彼らの国を私の手から救い出すことがで きたか。

32:14 私の先祖たちが聖絶したこれらの国々の神々のうち、どの神が私の手からその民を救い出すことができたか。おまえたちの神が私の手からおまえたちを救い出す ことができるというのか。

32:15 今、おまえたちは、ヒゼキヤにごまかされるな。このようにそそのかされてはならない。彼を信じてはならない。どのような国、どのような王国のどのような神 も、その民を私の手から、私の先祖たちの手から救い出すことはできない。まして、おまえたちの神は、おまえたちを私の手から救い出す ことはできない。」

32:16 彼の家来たちは、なおも、神である主とそのしもべヒゼキヤに逆らって弁舌をふるった。

32:17 彼は手紙を書いて、イスラエルの神、主をそしり、主に逆らって言った。「私の手から自分たちの民を救い出さなかった地の国々の神々と同じように、ヒゼキヤ の神も、その民を私の手から救い出せない。」

32:18 さらに、彼らは城壁の上にいたエルサレムの民に向かい、ユダのことばで大声に呼ばわり、彼らを恐れさせ、おじけさせて、この町を取ろうとした。

32:19 このように、彼らは、エルサレムの神について、人の手で造ったこの地の民の神々についてと同じように、語ったのである。

 

口語訳1955

32:1 ヒゼキヤがこれらの事を忠実に行った後、アッスリヤの王セナケリブが来てユダに侵入し、堅固な町々に向かって陣を張り、これを攻め取ろうとした。

32:2 ヒゼキヤはセナケリブが来て、エルサレムを攻めようとするのを見たので、

32:3 そのつかさたちおよび勇士たちと相談して、町の外にある泉の水を、ふさごうとした。彼らはこれを助けた。

32:4 多くの民は集まって、すべての泉および国の中を流れる谷川をふさいで言った、「アッスリヤの王たちがきて、多くの水を得られるようなことをしておいていい だろうか」。

32:5 ヒゼキヤはまた勇気を出して、破れた城壁をことごとく築き直して、その上にやぐらを建て、その外にまた城壁を巡らし、ダビデの町のミロを堅固にし、武器お よび盾を多く造り、

32:6 軍長を民の上に置き、町の門の広場に民を集めて、これを励まして言った、

32:7 「心を強くし、勇みたちなさい。アッスリヤの王をも、彼と共にいるすべての群衆をも恐れてはならない。おののいてはならない。われわれと共におる者は彼ら と共におる者よりも大いなる者だからである。

32:8 彼と共におる者は肉の腕である。しかしわれわれと共におる者はわれわれの神、主であって、われわれを助け、われわれに代って戦われる」。民はユダの王ヒゼ キヤの言葉に安心した。

32:9 この後アッスリヤの王セナケリブはその全軍をもってラキシを囲んでいたが、その家来をエルサレムにつかわして、ユダの王ヒゼキヤおよびエルサレムにいるす べてのユダの人に告げさせて言った、

32:10 「アッスリヤの王セナケリブはこう言います、『あなたがたは何を頼んでエルサレムにこもっているのか。

32:11 ヒゼキヤは「われわれの神、主がアッスリヤの王の手から、われわれを救ってくださる」と言って、あなたがたをそそのかし、飢えと、かわきをもって、あなた がたを死なせようとしているのではないか。

32:12 このヒゼキヤは主のもろもろの高き所と祭壇を取り除き、ユダとエルサレムに命じて、「あなたがたはただ一つの祭壇の前で礼拝し、その上に犠牲をささげなけ ればならない」と言った者ではないか。

32:13 あなたがたは、わたしおよびわたしの先祖たちが、他の国々のすべての民にしたことを知らないのか。それらの国々の民の神々は、少しでもその国を、わたしの 手から救い出すことができたか。

32:14 わたしの先祖たちが滅ぼし尽したそれらの国民のもろもろの神のうち、だれか自分の民をわたしの手から救い出すことのできたものがあるか。それで、どうして あなたがたの神が、あなたがたをわたしの手から救い出すことができよう。

32:15 それゆえ、あなたがたはヒゼキヤに欺かれてはならない。そそのかされてはならない。また彼を信じてはならない。いずれの民、いずれの国の神もその民をわた しの手、または、わたしの先祖の手から救いだすことができなかったのだから、ましてあなたがたの神が、どうしてわたしの手からあなた がたを救いだすことができようか』」。

32:16 セナケリブの家来は、このほかにも多く主なる神、およびそのしもべヒゼキヤをそしった。

32:17 セナケリブはまた手紙を書き送って、イスラエルの神、主をあざけり、かつそしって言った、「諸国の民の神々が、その民をわたしの手から救い出さなかったよ うに、ヒゼキヤの神も、その民をわたしの手から救い出さないであろう」と。

32:18 そして彼らは大声をあげ、ユダヤの言葉をもって、城壁の上にいるエルサレムの民に向かって叫び、これをおどし、かつおびやかした。彼らは町を取るためであ る。

32:19 このように彼らがエルサレムの神について語ること、人の手のわざである地上の民の神々について語るようであった。



文語訳1917
32:1 ヒゼキヤが此等の事を行ひ且つ忠實なりし後アツスリヤの王セナケリブ來りてユダに入り堅固なる邑々にむかひて陣を張り之を攻取んとす
32:2 ヒゼキヤ、セナケリブの?に來りヱルサレムに攻むかはんとするを見
32:3 その牧伯等および勇士等と謀りて邑の外なる一切の泉水を塞がんとす彼等これを助く
32:4 衆多の民あつまりて一切の泉水および國の中を流れわたる渓河を塞ぎていひけるはアツスリヤの王等來りて水を多く得ば豈で可らんやと
32:5 ヒゼキヤまた力を強くし破れたる石垣をことごとく建なほして之を戌樓まで築き上げその外にまた石垣をめぐらしダビデの邑のミロを堅くし戈盾を多く造り
32:6 軍長を多く民の上に立て邑の門の廣場に民を集めてこれを努ひて言ふ
32:7 汝ら心を強くし且勇めアツスリヤの王のためにも彼とともなる群衆のためにも懼るる勿れ慄く勿れ我らとともなる者は彼とともになる者よりも多きぞかし
32:8 彼とともなる者は肉の腕なり然れども我らとともなる者は我らの神ヱホバにして我らを助け我らに代りて戰かひたまふべしと民はユダの王ヒゼキヤの言に安んず
32:9 此後アツスリヤの王セナケリブその全軍をもてラキシを攻圍み居りて臣僕をヱルサレムに遣はしてユダの王ヒゼキヤおよびヱルサレムにをる一切のユダ人に告し めて云く
32:10 アツスリヤの王セナケリブかく言ふ汝ら何を恃みてヱルサレムに閉籠りをるや
32:11 ヒゼキヤ我らの神ヱホバ、アツスリヤの王の手より我らを救ひ出したまはんと言て汝らを浚かし汝らをして饑渇て死しめんとするに非ずや
32:12 此ヒゼキヤはすなはちヱホバの諸の崇邱と祭壇を取のぞきユダとヱルサレムとに命じて汝らは唯一の壇の前にて崇拝を爲しその上に香を焚べしと言し者にあらず や
32:13 汝らは我およびわが先祖等が諸の國の民に爲したる所を知ざるか其等の國々の民の神少許にてもその國をわが手より救ひ取ることを得しや
32:14 わが先祖等の滅ぼし盡せし國民の諸の神の中誰か己の民をわが手より救ひ出すことを得し者あらんや然れば汝らの神いかでか汝らをわが手より救ひいだすことを 得ん
32:15 然れば斯ヒゼキヤに欺かるる勿れ浚かさるる勿れまた彼を信ずる勿れ何の民何の國の神もその民を我手または我父祖の手より救ひ出すことを得ざりしなれば况て 汝らの神いかでか我手より汝らを救ひ出すことを得んと
32:16 セナケリブの臣僕等この外にも多くヱホバ神およびその僕ヒゼキヤを誹れり
32:17 セナケリブまた書をかきおくりてイスラエルの神ヱホバを嘲りかつ誹り諸國の民の神々その民をわが手より救ひいださざりし如くヒゼキヤの神もその民をわが手 より救ひ出さじと云ふ
32:18 彼ら遂に大聲を擧げユダヤ語をもて石垣の上なるヱルサレムの民に語ひ之を威しかつ擾せり是は邑を取んとてなり
32:19 斯かれらはヱルサレムの神を論ずること人の手の作なる地上の民の神々を論ずるがごとくせり


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 Tヨハ4:4

4:4 子たちよ。あなたがた は神から出た者であって、彼らにうち勝ったのである。あなたがたのうちにいますのは、世にある者よりも大いなる者なのである。

 

口 語訳 ロマ 8:31

8:31 それでは、これらの事について、なんと言おうか。もし、神がわたしたちの味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得ようか。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 ロマ 8:31

8:31 それでは、これらの事 について、なんと言おうか。もし、神がわたしたちの味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得ようか。

 

口 語訳 Tコリ8:5-6

8:5 というのは、たとい神々といわれるものが、あるいは天に、あるいは地にあるとしても、そして、多くの神、多くの主があるようではある が、

8:6 わたしたちには、父なる唯一の神のみがいますのである。万物はこの神から出て、わたしたちもこの神に帰する。また、唯一の主イエス・ キリストのみがいますのである。万物はこの主により、わたしたちもこの主によっている。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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歴代誌 下 32:20−23 

 センナケリブの攻撃(二)

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
歴下 32:20 ヒゼキヤ王と、預言者であるアモツの子イザヤはこのことのために祈り、天に叫んだ。
歴下 32:21 主は御使いを遣わして、アッシリアの王の陣営にいる力ある勇士、指揮官、将軍を全滅させた。王は面目を失って国に帰り、自分の神の神殿に入っ たところ、自分の息子たちが彼を剣にかけて倒した。
歴下 32:22 こうして主は、アッシリアの王センナケリブの手、およびすべての者の手から、ヒゼキヤとエルサレムの住民を救い、周囲から彼らを守り導かれ た。
歴下 32:23 多くの人々が、主のために供え物を、またユダの王ヒゼキヤのために貴重な品々をエルサレムに運んで来た。それ以来、彼はすべての国々から仰ぎ 見られるようになった。


フランシスコ会訳2013

020
ヒゼキヤ王と、アモツの子預言者イザヤは、このことのために祈り、天に向かって叫んだ。

021主はみ使いを送って、アッシリ ア王の陣営にいる勇士、指揮官、司令官をすべて全滅させた。センナケリブは面目を失って帰国した。そして彼が自分の神の神殿に入った とき、息子のうちのある者たちが剣で彼を打ち殺した。

022こうして、主はヒゼキヤとエル サレムの住民を、アッシリアの王センナケリブの手から、またすべての敵の手から救い、周囲からの安息をお与えになった。

023多くの人々がエルサレムに主へ の贈り物、またユダの王ヒゼキヤへの高価な物を携えて来た。それ以後、ヒゼキヤはすべての国から高く評価された。


 

新共同訳1987

32:20 ヒゼキヤ王と預言者、アモツの子イザヤはこの事のために祈り、天に助けを求めて叫んだ。

32:21 主は御使いを遣わして、アッシリアの王の陣営にいる勇士、指揮官、将軍を全滅させられた。王は面目を失って帰国し、その神の神殿に来たところ、自分の血を 引く王子らによって剣にかけられ倒された。

32:22 こうして主は、ヒゼキヤとエルサレムの住民を、アッシリアの王センナケリブおよびあらゆる敵の手から救い、周囲の者たちから彼らを守って安らぎを与えられ た。

32:23 多くの人々が主にささげる供え物と、ユダの王ヒゼキヤにささげる貴重な品々を携えてエルサレムに来た。それ以来、王はあらゆる国の民から仰ぎ見られるよう になった。

 

新改訳1970

32:20 そこで、ヒゼキヤ王とアモツの子預言者イザヤは、このことのゆえに、祈りをささげ、天に叫び求めた。

32:21 すると、主はひとりの御使いを遣わし、アッシリヤの王の陣営にいたすべての勇士、隊長、首長を全滅させた。そこで、彼は恥じて国へ帰り、彼の神の宮には いったが、自分の身から出た子どもたちが、その所で、彼を剣にかけて倒した。

32:22 こうして、主は、アッシリヤの王セナケリブの手、および、すべての者の手から、ヒゼキヤとエルサレムの住民とを救い、四方から彼らを守り導かれた。

32:23 多くの人々が主への贈り物を携え、ユダの王ヒゼキヤに贈るえりすぐりの品々を持って、エルサレムに来るようになり、この時以来、彼はすべての国々から尊敬 の目で見られるようになった。

 

口語訳1955

32:20 そこでヒゼキヤ王およびアモツの子預言者イザヤは共に祈って、天に呼ばわったので、

32:21 主はひとりのみ使をつかわして、アッスリヤ王の陣営にいるすべての大勇士と将官、軍長らを滅ぼされた。それで王は赤面して自分の国に帰ったが、その神の家 にはいった時、その子のひとりが、つるぎをもって彼をその所で殺した。

32:22 このように主は、ヒゼキヤとエルサレムの住民をアッスリヤの王セナケリブの手およびすべての敵の手から救い出し、いたる所で彼らを守られた。

32:23 そこで多くの人々はささげ物をエルサレムに携えてきて主にささげ、また宝物をユダの王ヒゼキヤに贈った。この後ヒゼキヤは万国の民に尊ばれた。

 


文 語訳1917
32:20 是によりてヒゼキヤ王およびアモツの子預言者イザヤともに祈祷て天に呼はりければ
32:21 ヱホバ天の使一箇を遣はしてアツスリヤ王の陣營にある一切の大勇士および將官軍長等を絶しめたまへり斯りしかば王面を赧らめて己の國に還りけるがその神の 家にいりし時其身より出たる者等劍をもて之を其處に弑せり
32:22 是のごとくヱホバ、ヒゼキヤとヱルサレムの民をアツスリヤの王セナケリブの手および諸人の手より救ひいだし四方において之を守護たまへり
32:23 是において衆多の人献納物をヱルサレムに携へきたりてヱホバに奉りまた財寳をユダの王ヒゼキヤに餽れり此後ヒゼキヤは萬國の民に尊び見らる



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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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歴代誌 下 32:24−26 

ヒゼキヤの病気

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
歴下 32:24 その頃、ヒゼキヤは病を得て死にかけたが、彼が主に祈ると、主は彼に答え、彼にしるしを与えられた。
歴下 32:25 ところが、ヒゼキヤは受けた恩恵に報いることをせず、かえってその心を驕り高ぶらせたので、彼の上に、またユダとエルサレムの上に怒りが下っ た。
歴下 32:26 ヒゼキヤはその心の高ぶりを捨ててへりくだり、エルサレムの住民もそのようにしたので、主の怒りがヒゼキヤの時代に襲うことはなかった。


フランシスコ会訳2013
024
そのころ、ヒゼキヤは死の病にかかった。彼が主に祈ると、主は彼に応え、徴をお与えになった。

025しかし、ヒゼキヤは慢心して、 受けた恵みに感謝しなかった。そこで、彼とユダ、およびエルサレムに怒りが臨んだ。

026しかし、ヒゼキヤはエルサレム の住民とともに慢心を捨ててへりくだったので、ヒゼキヤの治世の間、主の怒りは彼らの上には下らなかった。


 

新共同訳1987

32:24 そのころ、ヒゼキヤは病にかかり、死にそうになった。彼が主に祈ったので、主は彼にこたえ、しるしを与えられた。

32:25 しかし、ヒゼキヤは受けた恩恵にふさわしくこたえず、思い上がり、自分とユダ、エルサレムの上に怒りを招いた。

32:26 ヒゼキヤはエルサレムの住民と共に、思い上がりを捨ててへりくだったので、その時代に彼らが主の怒りに襲われることはなかった。

 

新改訳1970

32:24 そのころ、ヒゼキヤは病気になって死にかかったが、彼が主に祈ったとき、主は彼に答え、しるしを与えられた。

32:25 ところが、ヒゼキヤは、自分に与えられた恵みにしたがって報いようとせず、かえってその心を高ぶらせた。そこで、彼の上に、また、ユダとエルサレムの上に 御怒りが下った。

32:26 しかしヒゼキヤが、その心の高ぶりを捨ててへりくだり、彼およびエルサレムの住民もそうしたので、主の怒りは、ヒゼキヤの時代には彼らの上に臨まなかっ た。

 

口語訳1955

32:24 そのころ、ヒゼキヤは病んで死ぬばかりであったが、主に祈ったので、主はこれに答えて、しるしを賜わった。

32:25 しかしヒゼキヤはその受けた恵みに報いることをせず、その心が高ぶったので、怒りが彼とユダおよびエルサレムに臨もうとしたが、

32:26 ヒゼキヤはその心の高ぶりを悔いてへりくだり、またエルサレムの住民も同様にしたので、主の怒りは、ヒゼキヤの世には彼らに臨まなかった。


文語訳1917
32:24 當時ヒゼキヤ病て死んとせしがヱホバに祈りければヱホバこれに告をなし之に休徴を賜へり
32:25 然るにヒゼキヤその蒙むりし恩に酬ゆることをせずして心に高ぶりければ震怒これに臨まんとしまたユダとヱルサレムに臨まんとせしが
32:26 ヒゼキヤその心に高慢を悔て身を卑くしヱルサレムの民も同じく然なしたるに因てヒゼキヤの世にはヱホバの震怒かれらに臨まざりき



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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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歴代誌 下 32:27−33 

ヒゼキヤの繁栄と事績

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
歴下 32:27 ヒゼキヤは比類のない富と栄誉に恵まれた。銀、金、宝石、香料、盾、その他あらゆる宝物のための宝物庫を造り、
歴下 32:28 また穀物、新しいぶどう酒、新しいオリーブ油などの産物を蓄える倉庫や、あらゆる種類の家畜のための廏舎、羊の群れのための柵、
歴下 32:29 さらに幾つもの町を築き、羊や牛の群れを数多く所有した。神が非常に多くの財産を彼に与えられたからである。
歴下 32:30 ギホンの水の上の源をせき止め、ダビデの町の西へと下るようにまっすぐにしたのも、このヒゼキヤであった。こうして、ヒゼキヤはそのすべての 事業を成し遂げた。
歴下 32:31 しかし、バビロンの高官が使者を遣わして、この国にあったしるしについて尋ねさせたときには、神は彼を試み、彼の心にあることをことごとく知 るために彼を捨て置かれた。
歴下 32:32 ヒゼキヤの他の事績、忠実な行いは、『預言者であるアモツの子イザヤの見た幻』『ユダとイスラエルの列王の書』に記されている。
歴下 32:33 ヒゼキヤは先祖と共に眠りに就き、ダビデの一族の墓の上り坂に葬られた。彼の死に際し、すべてのユダとエルサレムの住民が彼に敬意を表した。 その子マナセがヒゼキヤに代わって王となった。


フランシスコ会訳2013

027
ヒゼキヤは非常に多くの富と誉れに恵まれた。金、銀、宝石、香料、盾、そしてあらゆる貴重な器を納める宝庫 と、

028収穫した穀物、新しいぶどう 酒、油のための倉庫を造った。またあらゆる家畜のための畜舎と羊の群れを入れる囲いを造った。

029ヒゼキヤはまた自分のための町 を建造し、多くの羊や牛を所有した。神が非常に豊かな財産を彼にお与えになったからである。

030ギホンの水の上部出口をふさ ぎ、下方にあるダビデの町の西部に水が滞らずに流れるようにしたのは、このヒゼキヤにほかならない。ヒゼキヤの企てたことはすべて成 功した。

031ところで、バビロンの高官たち がヒゼキヤに使者たちを送って、この地に起こった徴について尋ねようとした。その時、神はヒゼキヤを試み、その心中をつぶさに知るた めに、彼の行うままにされた。

032ヒゼキヤの他の事績および忠実 な行いは、『アモツの子預言者イザヤの受けた啓示』と『ユダとイスラエルの列王の書』に記されている。

033ヒゼキヤは先祖とともに眠りに 就き、人々は彼をダビデの子らの墓にある上の段に葬った。ユダのすべての人々とエルサレムの住民はその死に際して敬意を表した。その 子マナセが彼に代わって王となった。


 

新共同訳1987

32:27 ヒゼキヤは極めて多くの富と誉れに恵まれ、宝物庫を造って金、銀、宝石、香料、盾、その他あらゆる宝物を納め、

32:28 補給基地の町を造って、穀物、ぶどう酒、油など農産物を蓄え、畜舎を造って、あらゆる種類の家畜を飼い、柵を造って、羊の群れを飼っていた。

32:29 町を幾つも造り、羊や牛の群れを数多く持った。神が極めて豊かな財産をお与えになったからである。

32:30 上の方にあるギホンの湧き水をせき止め、ダビデの町の西側に向かって流れ下るようにしたのも、このヒゼキヤであった。ヒゼキヤはそのすべての事業を成し遂 げた。

32:31 しかし、バビロンの諸侯が、この地に起こった奇跡について調べさせるため、使節を遣わしたとき、神はヒゼキヤを試み、その心にある事を知り尽くすために、 彼を捨て置かれた。

32:32 ヒゼキヤの他の事績および敬神の行為の数々は、『預言者、アモツの子イザヤの見た幻』と『ユダとイスラエルの列王の書』に記されている。

32:33 ヒゼキヤは先祖と共に眠りにつき、その遺体はダビデ一族の墓のある丘に葬られた。その死にあたってすべてのユダとエルサレムの住民が彼に敬意を表した。そ の子マナセがヒゼキヤに代わって王となった。

 

新改訳1970

32:27 さて、ヒゼキヤは、富と誉れに非常に恵まれた。彼は銀、金、宝石、バルサム油、盾、すべての尊い器を納める宝物倉、

32:28 穀物、新しいぶどう酒、油の収穫のための倉庫、および、すべての家畜のそれぞれの小屋、群れの小屋を造った。

32:29 彼は町々を建て、羊や牛の家畜もおびただしいものであった。神が、非常に多くの財産を彼に与えられたからである。

32:30 このヒゼキヤこそ、ギホンの上流の水の源をふさいで、これをダビデの町の西側に向けて、まっすぐに流した人である。こうして、ヒゼキヤはそのすべての仕事 をみごとに成し遂げた。

32:31 バビロンのつかさたちが彼のもとに代言者を遣わし、この地に示されたしるしについて説明を求めたとき、神は彼を試みて、その心にあることをことごとく知る ために彼を捨て置かれた。

32:32 ヒゼキヤのその他の業績、その忠実な行ないは、アモツの子預言者イザヤの幻、すなわちユダとイスラエルの王たちの書に、まさしくしるされている。

32:33 こうして、ヒゼキヤは彼の先祖たちとともに眠り、人々は彼をダビデの子らの墓地の上り坂に葬った。ユダのすべての人々とエルサレムの住民は、彼が死んだと き、彼に栄光を与えた。彼の子マナセが代わって王となった。

 

口語訳1955

32:27 ヒゼキヤは富と栄誉をきわめ、宝蔵を造って、金、銀、宝石、香料、盾および各種の尊い器物をおさめ、

32:28 また倉庫を造って穀物、酒、油などの産物をおさめ、小屋を造って種々の家畜を置き、おりを造って羊の群れを置き、

32:29 また多数の町を設け、かつ羊と牛をおびただしく所有した。神が非常に多くの貨財を彼に賜わったからである。

32:30 このヒゼキヤはまたギホンの水の上の源をふさいで、これをダビデの町の西の方にまっすぐに引き下した。このようにヒゼキヤはそのすべてのわざをなし遂げ た。

32:31 しかしバビロンの君たちが使者をつかわして、この国にあった、しるしについて尋ねさせた時には、神は彼を試みて、彼の心にあることを、ことごとく知るため に彼を捨て置かれた。

32:32 ヒゼキヤのその他の行為およびその徳行は、アモツの子預言者イザヤの黙示とユダとイスラエルの列王の書にしるされている。

32:33 ヒゼキヤはその先祖たちと共に眠ったので、ダビデの子孫の墓のうちの高い所に葬られた。ユダの人々およびエルサレムの住民は皆その死に当って彼に敬意を表 した。その子マナセが彼に代って王となった。

 


文 語訳1917
32:27 ヒゼキヤは富と貴を極め府庫を造りて金銀寶石香物楯および各種の寶貴き器物を蔵め
32:28 また倉廩を造りて穀物酒油などの?物を蔵め圈を造りて種々の家畜を置き牢を造りて羊の群を置き
32:29 また許多の邑を設けかつ牛羊を夥多しく有り是は神貨財を甚だ多くこれに賜ひしが故なり
32:30 このヒゼキヤまたギホンの水の上の源を塞ぎてこれを下より眞直にダビデの邑の西の方に引り斯ヒゼキヤはその一切の工を善なし就たり
32:31 但しバビロンの君等が使者を遣はしてこの國にありし奇蹟を問しめたる時には神かれを棄おきたまへり是その心に有ところの事を盡く知んがために之を試みたま へるなり
32:32 ヒゼキヤのその餘の行爲およびその徳行はユダとイスラエルの列王紀の書の中なるアモツの子預言者イザヤの默示の中に記さる
32:33 ヒゼキヤその先祖等と偕に寝りたればダビデの子孫の墓の中なる高き處にこれを葬りユダの人々およびヱルサレムの民みな厚くその死を送れり其子マナセこれに 代りて王となる


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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