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列王記 下 1:1−18  

エリヤとアハズヤ 

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
◆エリヤとイスラエルの王アハズヤ
列下 1:1 アハブの死後、モアブはイスラエルに背いた。
列下 1:2 アハズヤはサマリアで、屋上の部屋の欄干から落ちてけがをしてしまった。そこで彼は使いの者に、「エクロンの神バアル・ゼブブのもとに行って、私 のけがが治るかどうか伺って来なさい」と言って送り出した。
列下 1:3 この時、主の使いがティシュベ人エリヤにこう告げた。「すぐにサマリアの王の使いの者たちに会いに行き、言いなさい。『エクロンの神バアル・ゼブ ブのもとに伺いを立てに行くというのは、イスラエルには神がいないためなのか。
列下 1:4 それゆえ主はこう言われる。あなたは上ったその寝台から下りることはない。あなたは必ずや死ぬであろう。』」そこで、エリヤは出て行った。
列下 1:5 使いの者たちが戻って来たので、アハズヤが、「何だ、もう戻って来たのか」と言うと、
列下 1:6 彼らは言った。「ある者が私たちに会いに来て言いました。『あなたがたを送り出した王のもとに戻り、言いなさい。主はこう言われる。あなたはエク ロンの神バアル・ゼブブに伺おうと人を送り出すが、それはイスラエルには神がいないためなのか。それゆえ、あなたは上ったその寝台か ら下りることはない。あなたは必ずや死ぬであろう。』」
列下 1:7 アハズヤは言った。「あなたがたに会いに来て、そのようなことを言った男はどんな様子だったか。」
列下 1:8 使いの者が、「毛衣をまとい、腰に革帯を締めた人でした」と言うと、彼は、「それはティシュベ人エリヤだ」と答えた。
列下 1:9 アハズヤは、五十人隊の長と部下五十人をエリヤのもとに送り出した。隊長がエリヤのもとへ上って行くと、ちょうどエリヤは山の頂に座っていた。隊 長が、「神の人、王が下りて来なさいと言われています」と言うと、
列下 1:10 エリヤはそれに答えて五十人隊の長に告げた。「私が神の人であれば、天から火が降り、あなたと部下五十人を焼き尽くすであろう。」すると、天か ら火が降り、隊長と五十人を焼き尽くした。
列下 1:11 アハズヤは再び、別の五十人隊の長と部下五十人をエリヤのもとに送り出した。隊長が、「神の人、王が急いで下りて来なさいと言われています」と 言うと、
列下 1:12 エリヤは答えた。「私が神の人であれば、天から火が降り、あなたと部下五十人を焼き尽くすであろう。」すると、天から神の火が降り、隊長と五十 人を焼き尽くした。
列下 1:13 アハズヤはさらに、三人目の五十人隊の長と部下五十人を送り出した。五十人隊の長は上って来ると、エリヤの前にひざまずき、懇願して言った。 「神の人、私の命と、あなたの僕であるこれら五十人の命が、どうかあなたの目に尊いものとなりますように。
列下 1:14 見てください。天から火が降り、先の二人の五十人隊の長と、その部下五十人を焼き尽くしました。どうか、私の命をあなたの目に尊いものとしてく ださい。」
列下 1:15 主の使いがエリヤに、「彼と一緒に下りて行きなさい。彼を恐れるには及ばない」と言ったので、エリヤはすぐに、隊長と一緒に王のもとへと下って 行った。
列下 1:16 エリヤは王に言った。「主はこう言われる。『あなたがエクロンの神バアル・ゼブブに伺おうと、使いの者を送り出したのは、イスラエルにはそのこ とについて伺いを立てることのできる神がいないためなのか。それゆえ、あなたは上ったその寝台から下りることはない。あなたは必ずや 死ぬであろう。』」
列下 1:17 アハズヤはエリヤの告げた主の言葉どおりに死んだ。彼には息子がなかったので、代わってヨラムが王となった。それはユダの王、ヨシャファトの子 ヨラムの治世第二年のことである。
列下 1:18 アハズヤの行った他の事績、それらは『イスラエルの王の歴代誌』に記されているとおりである。


フランシスコ会訳2013
001
アハブの死後、モアブはイスラエルに反逆した。

002アハズヤはサマリアで、階上の 部屋の格子窓から落ち、負傷した。彼は使者たちを遣わして「行って、エクロンの神バアル・ゼブブに、わたしの傷が治るかどうか伺いを 立てよ」と命じた。

003さて、主の使いはティシュベ人 エリヤに告げた、「立て。上って行き、サマリアの王の使者たちに会って言え、『エクロンの神バアル・ゼブブに伺いを立てに行くのはイ スラエルに神がいないためか。

004それ故、主はこう仰せになる、 〈お前は上った寝台から降りることはない。お前は必ず死ぬ〉』」。エリヤは出ていった。

005使者たちが戻ってきたので、ア ハズヤは「もう帰ってきたとは、どういうことか」と尋ねた。

006彼らは答えた、「一人の人がわ たしたちに会いに上って来て、こう言いました、『あなたたちを遣わした王のもとへ帰って言え、〈主はこう仰せになる。エクロンの神バ アル・ゼブブに伺いを立てるため人を遣わすのは、イスラエルに神がいないためか。それ故、お前は上った寝台から降りることはない。お 前は必ず死ぬ〉』」。

007アハズヤは彼らに尋ねた、「お 前たちに会いに上って来て、そのようなことを告げたのはどんな男だったか」。

008「毛衣を着て、腰に革帯を締め た人でした」と彼らが答えると、アハズヤは、「それはティシュベ人エリヤだ」と言った。

009アハズヤは五十人隊の隊長を、 その部下五十人とともにエリヤのもとに遣わした。隊長がエリヤのもとに上って行くと、彼は山の頂に座っていた。隊長が、「神の人よ、 王が『下りて来い』と命じておられます」と言うと、

010エリヤは五十人隊の隊長に答え た、「わたしが神の人であれば、天から火が降り、あなたをあなたの部下五十人とともに焼き尽くすように」。すると天から火が降り、隊 長とその五十人の部下を焼き尽くした。

011そこで王は、再びもう一人の五 十人隊の隊長をその部下五十人とともにエリヤのもとに遣わした。隊長が「神の人よ、王が『ただちに下りて来い』と命じておられます」 と呼びかけると、

012エリヤは彼に答えた、「わたし が神の人であれば、天から火が降り、あなたをあなたの部下五十人とともに焼き尽くすように」。すると天から神の火が降り、隊長とその 五十人の部下を焼き尽くした。

013そこで王は、さらに三人目の五 十人隊の隊長をその部下五十人とともに遣わした。三人目の五十人隊の隊長は上って行き、エリヤの前にひざまずき、懇願して言った、 「神の人よ、どうかわたしの命とこの五十人のあなたの僕の命を重く見てください。

014ご覧のように天から火が降っ て、すでに先の二人の五十人隊の隊長とそれぞれの部下五十人を焼き尽くしました。どうかわたしの命を重く見てください」。

015主の使いが「その者とともに下 りて行きなさい。彼を恐れてはならない」とエリヤに言ったので、エリヤは立ち上がり、隊長とともに王のもとへ下りて行った。

016エリヤは王に言った、「主はこ う仰せになる、『お前がエクロンの神バアル・ゼブブに伺いを立てるため使者たちを遣わしたのは、イスラエルにお前がその言葉を求める ことのできる神がいないためか。それ故、お前は上った寝台から降りることはない。お前は必ず死ぬ』」。

017王はエリヤが告げた主の言葉ど おり死に、ヨラムが彼に代わって王となった。ユダの王ヨシャファトの子ヨラムの治世第二年のことである。アハズヤには息子がなかった からである。

018アハズヤの他の事績、彼が行っ たことは、『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。

 


 

新共同訳1987

1:1 アハブの死後、モアブはイスラエルに反旗を翻した。

1:2 アハズヤはサマリアで屋上の部屋の欄干から落ちて病気になり、使者を送り出して、「エクロンの神バアル・ゼブブのところに行き、この病気が治るかどうか尋 ねよ」と命じた。

1:3 一方、主の御使いはティシュベ人エリヤにこう告げた。「立て、上って行ってサマリアの王の使者に会って言え。『あなたたちはエクロンの神バアル・ゼブブに 尋ねようとして出かけているが、イスラエルには神がいないとでも言うのか。

1:4 それゆえ主はこう言われる。あなたは上った寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。』」エリヤは出て行った。

1:5 使者たちが帰って来たので、アハズヤは、「お前たちはなぜ帰って来たのか」と尋ねた。

1:6 彼らは答えた。「一人の人がわたしたちに会いに上って来て、こう言いました。『あなたたちを遣わした王のもとに帰って告げよ。主はこう言われる。あなたは エクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして人を遣わすが、イスラエルには神がいないとでも言うのか。それゆえ、あなたは上った寝台 から降りることはない。あなたは必ず死ぬ』と。」

1:7 アハズヤは、「お前たちに会いに上って来て、そのようなことを告げたのはどんな男か」と彼らに尋ねた。

1:8 「毛衣を着て、腰には革帯を締めていました」と彼らが答えると、アハズヤは、「それはティシュベ人エリヤだ」と言った。

1:9 アハズヤは五十人隊の長を、その部下五十人と共にエリヤのもとに遣わした。隊長がエリヤのもとに上って行くと、エリヤは山の頂に座っていた。隊長が、「神 の人よ、王が、『降りて来なさい』と命じておられます」と言うと、

1:10 エリヤは五十人隊の長に答えて、「わたしが神の人であれば、天から火が降って来て、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言った。すると、天から火 が降って来て、隊長と五十人の部下を焼き尽くした。

1:11 王は再びもう一人の五十人隊の長を、その部下五十人と共にエリヤのもとに遣わした。隊長が、「神の人よ、王が、『急いで降りて来なさい』と命じておられま す」と言いかけると、

1:12 エリヤは彼らに答えて、「わたしが神の人であれば、天から火が降って来て、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言った。すると、天から神の火が 降って来て、隊長と五十人の部下を焼き尽くした。

1:13 王は更に三人目の五十人隊の長とその部下五十人を遣わした。三人目の五十人隊の長は上って来て、エリヤの前にひざまずき、懇願して言った。「神の人よ、ど うかわたしの命と、あなたの僕であるこの五十人の命を助けてください。

1:14 御覧のように、天から火が降って来て、先の二人の五十人隊の長と彼らの部下五十人を焼き尽くしました。どうか、わたしの命を助けてください。」

1:15 主の御使いがエリヤに、「彼と共に降りて行け。彼を恐れるには及ばない」と告げたので、エリヤは立ち上がって彼と共に王のところに降りて行って、

1:16 王にこう告げた。「主はこう言われる。『あなたはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして使者を遣わしたが、それはイスラエルにその言葉を求めること のできる神はいないということか。それゆえあなたは上った寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。』」

1:17 王はエリヤが告げた主の言葉どおりに死んで、ヨラムが彼に代わって王となった。それはユダの王、ヨシャファトの子ヨラムの治世第二年のことである。アハズ ヤには息子がなかったからである。

1:18 アハズヤの行った他の事績は、『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。

 

新改訳1970

1:1 アハブの死後、モアブがイスラエルにそむいた。

1:2 さて、アハズヤはサマリヤにある彼の屋上の部屋の欄干から落ちて病気になった。彼は使者たちを遣わし、「行って、エクロンの神、バアル・ゼブブに、私のこ の病気が直るかどうか、伺いを立てなさい。」と命じた。

1:3 そのころ、主の使いがティシュベ人エリヤに告げた。「さあ、上って行って、サマリヤの王の使者たちに会い、彼らに言え。『あなたがたがエクロンの神、バア ル・ゼブブに伺いを立てに行くのは、イスラエルに神がいないためか。

1:4 それゆえ、主はこう仰せられる。あなたは上ったその寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。』」それで、エリヤは出て行った。

1:5 使者たちがアハズヤのもとに戻って来ると、彼は、「なぜあなたがたは帰って来たのか。」と彼らに尋ねた。

1:6 彼らは答えた。「ひとりの人が私たちに会いに上って来て、こう言いました。『あなたがたを遣わした王のところに帰って行き、彼に告げなさい。主はこう仰せ られる。あなたが人をやって、エクロンの神、バアル・ゼブブに伺いを立てるのは、イスラエルに神がいないためか。それゆえ、あなたは 上ったその寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。』」

1:7 アハズヤは彼らに尋ねた。「あなたがたに会いに上って来て、そんなことをあなたがたに告げた者は、どんな様子をしていたか。」

1:8 彼らが、「毛衣を着て、腰に皮帯を締めた人でした。」と答えると、アハズヤは、「それはティシュベ人エリヤだ。」と言った。

1:9 そこで、アハズヤは五十人隊の長を、その部下五十人とともにエリヤのところに遣わした。彼がエリヤのところに上って行くと、そのとき、エリヤは山の頂にす わっていた。彼はエリヤに、「神の人よ。王のお告げです。降りて来てください。」と言った。

1:10 エリヤはその五十人隊の長に答えて言った。「もし、私が神の人であるなら、天から火が下って来て、あなたと、あなたの部下五十人を焼き尽くすだろう。」す ると、天から火が下って来て、彼と、その部下五十人を焼き尽くした。

1:11 王はまた、もうひとりの五十人隊の長を、その部下五十人とともにエリヤのところに遣わした。彼はエリヤに答えて言った。「神の人よ。王がこう申しておりま す。急いで降りて来てください。」

1:12 エリヤは彼らに答えて言った。「もし、私が神の人であるなら、天から火が下って来て、あなたと、あなたの部下五十人を焼き尽くすだろう。」すると、天から 神の火が下って来て、彼と、その部下五十人を焼き尽くした。

1:13 王はまた、第三の五十人隊の長と、その部下五十人を遣わした。この三人目の五十人隊の長は上って行き、エリヤの前にひざまずき、懇願して言った。「神の人 よ。どうか私のいのちと、このあなたのしもべ五十人のいのちとをお助けください。

1:14 ご承知のように、天から火が下って来て、先のふたりの五十人隊の長と、彼らの部下五十人ずつとを、焼き尽くしてしまいました。今、私のいのちはお助けくだ さい。」

1:15 主の使いがエリヤに、「彼といっしょに降りて行け。彼を恐れてはならない。」と言ったので、エリヤは立って、彼といっしょに王のところに下って行き、

1:16 王に言った。「主はこう仰せられる。『あなたが使者たちをエクロンの神、バアル・ゼブブに伺いを立てにやったのは、イスラエルにみことばを伺う神がいない ためか。それゆえ、あなたは、上ったその寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。』」

1:17 王はエリヤが告げた主のことばのとおりに死んだ。そしてヨラムが代わって王となった。それはユダの王ヨシャパテの子ヨラムの第二年であった。アハズヤには 男の子がなかったからである。

1:18 アハズヤの行なったその他の業績、それはイスラエルの王たちの年代記の書にしるされているではないか。

 

口語訳1955

1:1 アハブが死んだ後、モアブはイスラエルにそむいた。

1:2 さてアハジヤはサマリヤにある高殿のらんかんから落ちて病気になったので、死者をつかわし、「行ってエクロンの神バアル・ゼブブに、この病気がなおるかど うかを尋ねよ」と命じた。

1:3 時に、主の使はテシベびとエリヤに言った、「立って、上って行き、サマリヤの王の使者に会って言いなさい、『あなたがたがエクロンの神バアル・ゼブブに尋 ねようとして行くのは、イスラエルに神がないためか』。

1:4 それゆえ主はこう仰せられる、『あなたは、登った寝台から降りることなく、必ず死ぬであろう』」。そこでエリヤは上って行った。

1:5 使者たちがアハジヤのもとに帰ってきたので、アハジヤは彼らに言った、「なぜ帰ってきたのか」。

1:6 彼らは言った、「ひとりの人が上ってきて、われわれに会って言いました、『おまえたちをつかわした王の所へ帰って言いなさい。主はこう仰せられる、あなた がエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして人をつかわすのは、イスラエルに神がないためなのか。それゆえあなたは、登った寝台か ら降りることなく、必ず死ぬであろう』」。

1:7 アハジヤは彼らに言った、「上ってきて、あなたがたに会って、これらの事を告げた人はどんな人であったか」。

1:8 彼らは答えた、「その人は毛ごろもを着て、腰に皮の帯を締めていました」。彼は言った、「その人はテシべびとエリヤだ」。

1:9 そこで王は五十人の長を、部下の五十人と共にエリヤの所へつかわした。彼がエリヤの所へ上っていくと、エリヤは山の頂にすわっていたので、エリヤに言っ た、「神の人よ、王があなたに、下って来るようにと言われます」。

1:10 しかしエリヤは五十人の長に答えた、「わたしがもし神の人であるならば、火が天から下って、あなたと部下の五十人とを焼き尽すでしょう」。そのように火が 天から下って、彼と部下の五十人とを焼き尽した。

1:11 王はまた他の五十人の長を、部下の五十人と共にエリヤにつかわした。彼は上っていってエリヤに言った、「神の人よ、王がこう命じられます、『すみやかに 下ってきなさい』」。

1:12 しかしエリヤは彼らに答えた、「わたしがもし神の人であるならば、火が天から下って、あなたと部下の五十人とを焼き尽すでしょう」。そのように神の火が天 から下って、彼と部下の五十人とを焼き尽した。

1:13 王はまた第三の五十人の長を部下の五十人と共につかわした。第三の五十人の長は上っていって、エリヤの前にひざまずき、彼に願って言った、「神の人よ、ど うぞ、わたしの命と、あなたのしもべであるこの五十人の命をあなたの目に尊いものとみなしてください。

1:14 ごらんなさい、火が天からくだって、さきの五十人の長ふたりと、その部下の五十人ずつとを焼き尽しました。しかし今わたしの命をあなたの目に尊いものとみ なしてください」。

1:15 その時、主の使はエリヤに言った、「彼と共に下りなさい。彼を恐れてはならない」。そこでエリヤは立って、彼と共に下り、王のもとへ行って、

1:16 王に言った、「主はこう仰せられます、『あなたはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようと使者をつかわしたが、それはイスラエルに、その言葉を求むべき神 がないためであるか。それゆえあなたは、登った寝台から降りることなく、必ず死ぬであろう』」。

1:17 彼はエリヤが言った主の言葉のとおりに死んだが、彼に子がなかったので、その兄弟ヨラムが彼に代って王となった。これはユダの王ヨシャパテの子ヨラムの第 二年である。

1:18 アハジヤのその他の事績は、イスラエルの王の歴代志の書にしるされているではないか。

 



文 語訳1917
1:1 アハブの死しのちモアブ、イスラエルにそむけり
1:2 アハジヤ、サマリヤにあるその樓の欄杆よりおちて病をおこせしかば使を遣さんとして之にいひけるは往てエクロンの神バアルゼブブにわがこの病の愈るや否を 問べしと
1:3 時にヱホバの使テシベ人エリヤにいひけるは起てサマリヤ王の使にあひて之に言べし汝等がエクロンの神バアルゼブブに問んとてゆくはイスラエルに神なきがゆ ゑなるか
1:4 是によりてヱホバかくいふ汝はその登りし牀より下ることなかるべし汝かならず死んとエリヤ乃ち往り
1:5 使者たちアハジアに返りければアハジア彼等に何故に返りしやといふに
1:6 かれら之にいひけるは一箇の人上りきたりて我らに會ひわれらにいひけるは往てなんぢらを遣はせし王の所にかへり之にいふべしヱホバ斯いひたまふなんぢエク ロンの神バアルゼブブに問んとて人を遣すはイスラエルに神なきがゆゑなるか然ば汝その登りし牀より下ることなかるべし汝かならず死ん と
1:7 アハジア彼等にいひけるはそののぼりきたりて汝等に會ひ此等の言を汝らに告たる人の形状は如何なりしや
1:8 かれら對へていひけるはそれは毛深き人にして腰に革の帶をむすび居たり彼いひけるはその人はテシベ人エリヤなりと
1:9 是に於て王五十人の長とその五十人をエリヤの所に遣はせり彼エリヤの所に上りゆくに視よエリヤは山の嶺に坐し居たりかれエリヤにいひけるは神の人よ王いひ たまふ下るべし
1:10 エリヤこたへて五十人の長にいひけるはわれもし神の人たらば火天より降りて汝と汝の五十人とを燒盡すべしと火すなはち天より降りて彼とその五十人とを燒盡 せり
1:11 アハジアまた他の五十人の長とその五十人をエリヤに遣せりかれ上りてエリヤにいひけるは神の人よ王かく言たまふ速かに下るべし
1:12 エリヤ答て彼にいひけるはわれもし神の人たらば火天より降りて爾となんぢの五十人を燒盡すべしと神の火すなはち天より降りてかれとその五十人を燒盡せり
1:13 かれまた第三の五十人の長とその五十人を遣せり第三の五十人の長のぼりいたりてエリヤのまへに跪きこれに願ひていひけるは神の人よ願くはわが生命となんぢ の僕なるこの五十人の生命をなんぢの目に貴重き者と見なしたまへ
1:14 視よ火天より降りて前の五十人の長二人とその五十人を燒盡せり然どわが生命をば汝の目に貴重き者となしたまへ
1:15 時にヱホバの使エリヤに云けるはかれとともに下れかれをおそるることなかれとエリヤすなはち起てかれとともに下り王の許に至り
1:16 之にいひけるはヱホバかくいひたまふ汝エクロンの神バアルゼブブに問んとて使者を遣るはイスラエルにその言を問ふべき神なきがゆゑなるか是によりて汝はそ の登し牀より下ることなかるべし汝かならず死んと
1:17 彼エリヤの言たるヱホバの言の如く死けるが彼に子なかりしかばヨラムこれに代りて王となれり是はユダの王ヨシヤパテの子ヨラムの二年にあたる
1:18 アハジヤのなしたる其餘の事業はイスラエルの王の歴代志の書に記載さるるにあらずや


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 マタ 3:4

3:4 このヨハネは、らくだ の毛ごろもを着物にし、腰に皮の帯をしめ、いなごと野蜜とを食物としていた。

 

口 語訳 ルカ 9:54

9:54 弟子のヤコブとヨハネとはそれを見て言った、「主よ、いかがでしょう。彼らを焼き払ってしまうように、天から火をよび求めましょう か」。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口語訳 マタ 10:25

10:25 弟子がその師のようであり、僕がその主人のようであれば、それで十分である。もし家の主人がベルゼブルと言われるならば、その家の者どもはなおさら、どん なにか悪く言われることであろう。

 

口語訳 マコ 3:22

3:22 また、エルサレムから下ってきた律法学者たちも、「彼はベルゼブルにとりつかれている」と言い、「悪霊どものかしらによって、悪霊どもを追い出しているの だ」とも言った。

 

口語訳 マタ 3:4

3:4 このヨハネは、らくだの毛ごろもを着物にし、腰に皮の帯をしめ、いなごと野蜜とを食物としていた。

 

口語訳 マコ 1:6

1:6 このヨハネは、らくだの毛ごろもを身にまとい、腰に皮の帯をしめ、いなごと野蜜とを食物としていた。

 

口語訳 ルカ 9:54

9:54 弟子のヤコブとヨハネとはそれを見て言った、「主よ、いかがでしょう。彼らを焼き払ってしまうように、天から火をよび求めましょうか」。

 

口語訳 マタ 1:8

1:8 アサはヨサパテの父、ヨサパテはヨラムの父、ヨラムはウジヤの父、

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口 語訳 ルカ 9:54-55

9:54 弟子のヤコブとヨハネとはそれを見て言った、「主よ、いかがでしょう。彼らを焼き払ってしまうように、天から火をよび求めましょう か」。

9:55 イエスは振りかえって、彼らをおしかりになった。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

新共同 ルカ 9:54

9:54 弟子のヤコブとヨハネはそれを見て、「主よ、お望みなら、天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言った。

 

新共同 黙  11:5

11:5 この二人に害を加えようとする者があれば、彼らの口から火が出て、その敵を滅ぼすであろう。この二人に害を加えようとする者があれば、必ずこのように殺さ れる。

 

(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 マタ 10:25

10:25 弟子は師のように、僕は主人のようになれば、それで十分である。家の主人がベルゼブルと言われるのなら、その家族の者はもっとひどく言われることだろ う。」

 

新共同 マタ 3:4

3:4 ヨハネは、らくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、いなごと野蜜を食べ物としていた。

 

新共同 マコ 1:6

1:6 ヨハネはらくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、いなごと野蜜を食べていた。

 

新共同 マコ 3:22

3:22 エルサレムから下って来た律法学者たちも、「あの男はベルゼブルに取りつかれている」と言い、また、「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言ってい た。

 

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