イスラエルの王ヨラム
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆イスラエルの王ヨラム
列下 3:1 ユダの王ヨシャファトの治世第十八年に、アハブの子ヨラムが、サマリアでイスラエルの王となり、十二年間統治した。
列下 3:2 彼は主の目に悪とされることを行った。ただ、父や母ほどではなく、父が造ったバアルの石柱は取り除いた。
列下 3:3 しかし、イスラエルに罪を犯させたネバトの子ヤロブアムの罪にしがみつき、それから離れなかった。
フランシスコ会訳2013
001アハブの子ヨラムは、ユダの王ヨシャファトの治世第十八年に、サマリアでイスラエルの王となり、十二年間王
位にあった。
002彼は主に悪と思われることを
行ったが、彼の父や母ほどではなかった。彼は父が造ったバアルの石の柱を取り除いた。
003しかしヨラムは、ネバトの子ヤ
ロブアムがイスラエルに犯させた罪を犯し続けて、やめなかった。
新共同訳1987
3:1
ユダの王ヨシャファトの治世第十八年に、アハブの子ヨラムがサマリアでイスラエルの王となり、十二年間王位にあった。
3:2
彼は主の目に悪とされることを行ったが、ただ彼の父や母ほどではなかった。父が作ったバアルの石柱を彼は取り除いた。
3:3
しかし彼は、イスラエルに罪を犯させたネバトの子ヤロブアムの罪を自分も犯し続け、それを離れなかった。
新改訳1970
3:1
ユダの王ヨシャパテの第十八年に、アハブの子ヨラムがサマリヤでイスラエルの王となり、十二年間、王であった。
3:2
彼は主の目の前に悪を行なったが、彼の父母ほどではなかった。彼は父が造ったバアルの石の柱を取り除いた。
3:3
しかし、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤロブアムの罪を彼も犯し続け、それをやめようとはしなかった。
口語訳1955
3:1
ユダの王ヨシャパテの第十八年にアハブの子ヨラムはサマリヤでイスラエルの王となり、十二年世を治めた。
3:2
彼は主の目の前に悪をおこなったが、その父母のようではなかった。彼がその父の造ったバアルの石柱を除いたからである。
3:3
しかし彼はイスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤラベアムの罪につき従って、それを離れなかった。
文語訳1917
3:1
ユダの王ヨシヤパテの十八年にアハブの子ヨラム、サマリヤにありてイスラエルを治め十二年位にありき
3:2 かれはヱホバの目のまへに惡をなせしかどもその父母の如くはあらざりきそは彼その父の造りしバアルの像を除きたればなり
3:3 されど彼はかのイスラエルに罪を犯させたるネバテの子ヤラベアムの罪を行ひつづけて之をはなれざりき
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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列王記 下 3:4−27
モアブの王メシャの反逆
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆モアブの反逆
列下 3:4 モアブの王メシャは羊を飼っていて、イスラエルの王に十万匹の小羊と十万匹分の雄羊の毛を納めていた。
列下 3:5 しかしアハブが死ぬと、モアブの王はイスラエルの王に背いた。
列下 3:6 ヨラム王はその日のうちにサマリアから出て、全イスラエルを召集し、
列下
3:7 出発した。またユダの王ヨシャファトに使者を遣わして言った。「モアブの王が私に背きました。私と一緒にモアブに戦いに行っていただけません
か。」ヨシャファトは、「行きましょう。私とあなたは一つ、私の民とあなたの民は一つ、私の馬とあなたの馬は一つです」と答え、
列下 3:8 「私たちはどの道を上ればいいのですか」と尋ねた。ヨラムは、「エドムの荒れ野の道を」と言った。
列下
3:9 イスラエルの王は、ユダの王およびエドムの王と共に出発したが、七日間も回り道をした。それで兵士たちと、後に続く家畜のための水がなくなってし
まった。
列下 3:10 イスラエルの王は言った。「ああ、主がこの三人の王を呼び集められたのは、モアブの手に渡すためだったのだ。」
列下
3:11 ヨシャファトが、「ここには、私たちが主に伺いを立てることのできる主の預言者はいないのですか」と尋ねると、イスラエルの王の家臣の一人が答
えた。「ここには、エリヤに仕えていたシャファトの子エリシャがいます。」
列下
3:12 ヨシャファトが、「彼には主の言葉があります」と言ったので、イスラエルの王とヨシャファト、およびエドムの王は、エリシャのもとへと下って
行った。
列下
3:13 エリシャはイスラエルの王に言った。「私はあなたと何の関わりがあるのですか。あなたの父の預言者や、あなたの母の預言者のところへ行ってくだ
さい。」イスラエルの王はエリシャに答えた。「いいえ、主がこの三人の王を呼び集められたのは、モアブの手に渡すためだったので
す。」
列下
3:14 エリシャは言った。「私が仕えている万軍の主は生きておられます。私は、ユダの王ヨシャファトの顔を立てるのでなければ、あなたには目もくれ
ず、見向きもしなかったことでしょう。
列下
3:15 さあそれでは、弦を奏でる者を連れて来てください。」弦を奏でる者がやって来て演奏すると、主の手がエリシャの上に差し伸べられた。
列下 3:16 エリシャは言った。「主はこう言われる。『この涸れ谷には次々と溝ができる。』
列下
3:17 主がこう言われるからだ。『あなたがたは風も見ず、雨も見ない。それなのに、この涸れ谷には水が溢れ、あなたがたも、家畜も、獣もそれを飲
む。』
列下 3:18 これは主の目にはたやすいことである。主はモアブをあなたがたの手に渡される。
列下
3:19 あなたがたは、すべての城壁に囲まれた町、すべての選び抜かれた町を打ち破り、すべての良い木を倒し、すべての水の源を塞ぎ、すべての良い畑地
を石だらけにして荒廃させる。」
列下 3:20 次の朝、穀物の供え物を献げる頃には、水がエドムの方から流れ込んで来て、その地は水でいっぱいになっていた。
列下
3:21 モアブ人は皆、王たちが戦いを挑んで攻め上って来たことを聞いた。武器を帯びる年齢に達している者はすべて召集され、国境の守備に就いた。
列下 3:22 彼らが朝早く起きてみると、太陽が水面を照らしていた。モアブ人は血のように赤い水を目の当たりにして、
列下 3:23 「これは血だ。王たちは互いに討ち合い、同士討ちしたのだろう。さあモアブよ、分捕るのだ」と言った。
列下
3:24 ところが、彼らがイスラエルの陣営に攻め入ると、イスラエルがモアブを迎え撃ったので、彼らはイスラエルの前から逃げ出した。イスラエルは追い
打ちをかけ、モアブを討った。
列下
3:25 彼らは町を破壊し、すべての良い畑地を、皆がそれぞれ投げ込んだ石でいっぱいにした。またすべての水の源を塞ぎ、すべての良い木を倒した。残っ
たのはキル・ハレセトの石だけであった。投石する者が取り囲み、これを打ったのである。
列下
3:26 モアブの王は、戦争が自分に不利な状況になったのを見て、剣を抜いた七百人を引き連れ、エドムの王のもとへ突進しようとした。だがそれは果たせ
なかった。
列下
3:27 そこで彼は、自分に代わって王になるはずだった長男を取り、城壁の上で焼き尽くすいけにえとして献げた。するとイスラエルに対して激しい怒りが
起こったので、彼らはそこを引き揚げて国に帰った
フランシスコ会訳2013
004モアブの王メシャは羊を飼育しており、貢ぎ物として十万匹の子羊と十万匹分の雄羊の羊毛をイスラエルの王に
納めていた。
005しかしアハブが死ぬと、モアブ
の王はイスラエルの王に反逆した。
006ヨラム王はただちにサマリアを
出て、全イスラエルを召集した。
007それと同時に、ユダのヨシャ
ファト王に使者を送って言った、「モアブの王がわたしに反逆しました。わたしと一緒にモアブに戦いに行ってくださいませんか」。ヨ
シャファトは答えた、「行きましょう。わたしはあなたがするようにします。わたしの民はあなたの民が、わたしの馬はあなたの馬がする
ようにします」。
008ヨシャファトが「われわれはど
の道を行きましょうか」と尋ねると、ヨラムは「エドムの荒れ野の道を」と答えた。
009イスラエルの王は、ユダの王、
エドムの王とともに出発したが、回り道をするのに七日かかり、軍隊と連れてきた家畜たちのための水がなくなってしまった。
010イスラエルの王は叫んだ、「あ
あ、主はこれら三人の王をただモアブの手に渡すためにお集めになったのか」。
011ヨシャファトが言った、「ここ
にはわたしたちが主に伺いを立てることのできる主の預言者はいませんか」。イスラエルの王の家来の一人が答えた、「ここには、エリヤ
の手に水を注いでいた、シャファトの子エリシャがおります」。
012ヨシャファトは言った、「主の
言葉が彼とともにある」。そこで、イスラエルの王とヨシャファトとエドムの王はエリシャのもとへ下って行った。
013エリシャはイスラエルの王に
言った、「あなたはわたしとどんな関わりがあるのですか。あなたの父の預言者たちか、あなたの母の預言者たちの所へ行きなさい」。し
かし、イスラエルの王は言った、「そう言うな。主がモアブの手に渡すために、この三人の王を呼び集められたのだ」。
014エリシャは言った、「わたしが
仕える生ける万軍の主に誓って言う。わたしがユダの王ヨシャファトを尊敬していなければ、あなたに目を留めることはせず、気にかける
こともなかっただろう。
015それでは楽を奏でる者を連れて
きなさい」。――楽を奏でる者が演奏すると、主の手がエリシャに臨んだ。――
016彼は言った、「主はこう仰せに
なる、『この涸れ谷は水溜まりでいっぱいになるだろう』。
017主がこう仰せになるからだ、
『風も見ず、雨も見ないのに、この涸れ谷に水が溢れ、お前たちも、お前たちの家畜も、荷を運ぶ動物もそれを飲む』。
018これは、主の目には小さいこと
である。また、主はあなたたちの手にモアブをお渡しになる。
019あなたたちは城壁のある町、す
べての立派な町を打ち壊し、すべての善い木を倒し、すべての水源をふさぎ、石をもってすべての肥えた畑を荒らす」。
020朝になって献げ物をささげるこ
ろ、見よ、エドムの方から水が流れてきて、その地は水で満たされた。
021一方、モアブの人々はみな、王
たちが彼らと戦うために上って来ていると聞き、剣を帯びる年齢に達した者は全員召集され、国境で守備についた。
022朝早く彼らが起きると、太陽が
水面を照らしており、モアブの人々には目の前の水が血のように赤く見えた。
023彼らは言った、「あれは血だ。
王たちが同士討ちをし、互いに殺し合ったに違いない。モアブよ、さあ、略奪に行こう」。
024モアブの人々がイスラエルの陣
営に来ると、イスラエルは立ち上がってモアブに反撃し、モアブは敗走した。イスラエルはモアブに攻め入って、彼らを討った。
025彼らは、町々を破壊し、すべて
の肥沃な畑に各々石を投げ込んで石だらけにし、すべての水源をふさぎ、すべての善い木を倒した。残ったのは壁のあるキル・ハレセトだ
けであったが、それも投石器を持つ者たちに囲まれ、攻撃された。
026モアブの王は戦いが自分に不利
になっていくのを見て、剣を携えた七百人の兵を引き連れ、アラムの王のもとを目指して突破しようとしたが、失敗に終わった。
027そこで彼は、自分に代わって王
となるはずの長子を取り、城壁の上で焼き尽くす献げ物としてささげた。それでイスラエルに対する激しい怒りが起こり、イスラエルの
人々はそこを引き揚げ、自分の地に帰っていった。
新共同訳1987
3:4
モアブの王メシャは羊を飼育しており、十万匹の小羊と雄羊十万匹分の羊毛とを貢ぎ物としてイスラエルの王に納めていた。
3:5
しかし、アハブが死ぬと、モアブの王はイスラエルの王に反旗を翻した。
3:6
ヨラム王は直ちにサマリアを出て、イスラエルのすべての人々を動員し、
3:7
出発した。また使者をユダの王ヨシャファトに遣わし、「モアブの王がわたしに反旗を翻しました。わたしと共にモアブに行って戦っていただけませんか」と
言った。ヨシャファトは、「わたしも攻め上ります。わたしはあなたと一体、わたしの民はあなたの民と一体、わたしの馬はあなたの馬と
一体です」と答え、
3:8
「我々はどの道を上ればよいのですか」と尋ねた。ヨラムは、「エドムの荒れ野の道を」と答えた。
3:9
イスラエルの王は、ユダの王およびエドムの王と共に出発したが、迂回するのに七日を費やし、部隊と連れて来た家畜のための水が底をついてしまった。
3:10
イスラエルの王は、「ああ、主はこの三人の王をモアブの手に渡すために呼び集められたのか」と言った。
3:11
ヨシャファトが、「ここには我々が主の御旨を尋ねることのできる主の預言者はいないのですか」と尋ねると、イスラエルの王の家臣の一人が、「ここには、エ
リヤの手に水を注いでいた、シャファトの子エリシャがいます」と答えた。
3:12
ヨシャファトは、「彼には主の言葉があります」と言った。イスラエルの王は、ヨシャファトおよびエドムの王と共に彼のもとに下って行った。
3:13
エリシャはイスラエルの王に言った。「わたしはあなたとどんなかかわりがあるのですか。あなたの父の預言者たちや母の預言者たちのもとに行きなさい。」イ
スラエルの王は答えた。「いいえ、モアブの手に渡そうとしてこの三人の王を呼び集められたのは主だからです。」
3:14
エリシャは言った。「わたしの仕えている万軍の主は生きておられる。わたしは、ユダの王ヨシャファトに敬意を抱いていなければ、あなたには目もくれず、ま
して会いもしなかった。
3:15
今、楽を奏する者を連れて来なさい。」楽を奏する者が演奏をすると、主の御手がエリシャに臨み、
3:16
彼は言った。「主はこう言われる。『この涸れ谷に次々と堀を造りなさい。』
3:17
主がこう言われるからである。『風もなく、雨もないのに、この涸れ谷に水が溢れ、あなたたちは家畜や荷役の動物と共にそれを飲む。』
3:18
これは主の目には小さいことである。主はモアブをあなたたちの手にお渡しになる。
3:19
あなたたちはすべての砦の町、すべてのえり抜きの町を打ち破り、すべての有用な木を倒し、すべての泉をふさぎ、すべての優れた耕地を石だらけの荒れ地とす
る。」
3:20
翌朝、献げ物をささげるころ、見よ、水がエドムの方から流れ込んで、その地は水でいっぱいになった。
3:21
モアブの人々は皆、王たちが攻め上って来たことを聞いた。剣を帯びる年齢に達した者がすべて召集され、国境の守備に就いた。
3:22
彼らが翌朝早く起きると、太陽が水面を照らしていた。モアブの人々は目の前に血のように赤い水を見た。
3:23
彼らは、「これは血だ。王たちは自分たちどうしで争い、討ち合ったにちがいない。モアブよ、今こそ奪うときだ」と言い、
3:24
イスラエルの陣営に突入したが、イスラエルは立ち上がってモアブを迎え撃ち、モアブは敗走した。イスラエルは彼らに襲いかかり、モアブを討った。
3:25
彼らは町を破壊し、すべての肥沃な耕地を皆がそれぞれ投げ込んだ石で満たし、すべての泉をふさぎ、すべての有用な木を切り倒した。残ったのは、キル・ハレ
セトの石だけであった。それも投石器を持つ者に囲まれ、攻撃された。
3:26
モアブの王は戦いが自分の力の及ばないものになってきたのを見て、剣を携えた兵七百人を引き連れ、エドムの王に向かって突進しようとしたが、果たせなかっ
た。
3:27
そこで彼は、自分に代わって王となるはずの長男を連れて来て、城壁の上で焼き尽くすいけにえとしてささげた。イスラエルに対して激しい怒りが起こり、イス
ラエルはそこを引き揚げて自分の国に帰った。
新改訳1970
3:4
モアブの王メシャは羊を飼っており、子羊十万頭と、雄羊十万頭分の羊毛とをイスラエルの王にみつぎものとして納めていた。
3:5
しかし、アハブが死ぬと、モアブの王はイスラエルの王にそむいた。
3:6
そこで、ヨラム王は、ただちにサマリヤを出発し、すべてのイスラエル人を動員した。
3:7
そして、ユダの王ヨシャパテに使いをやって言った。「モアブの王が私にそむきました。私といっしょにモアブに戦いに行ってくれませんか。」ユダの王は言っ
た。「行きましょう。私とあなたとは同じようなもの、私の民とあなたの民、私の馬とあなたの馬も同じようなものです。」
3:8
そして言った。「私たちはどの道を上って行きましょうか。」するとヨラムは、「エドムの荒野の道を。」と答えた。
3:9
こうして、イスラエルの王は、ユダの王とエドムの王といっしょに出かけたが、七日間も回り道をしたので、陣営の者と、あとについて来る家畜のための水がな
くなった。
3:10
それで、イスラエルの王は、「ああ、主が、この三人の王を召されたのは、モアブの手に渡すためだったのだ。」と言った。
3:11
ヨシャパテは言った。「ここには主のみこころを求めることのできる主の預言者はいないのですか。」すると、イスラエルの王の家来のひとりが答えて言った。
「ここには、シャファテの子エリシャがいます。エリヤの手に水を注いだ者です。」
3:12
ヨシャパテが、「主のことばは彼とともにある。」と言ったので、イスラエルの王と、ヨシャパテと、エドムの王とは彼のところに下って行った。
3:13
エリシャはイスラエルの王に言った。「私とあなたとの間に何のかかわりがありましょうか。あなたの父上の預言者たちと、あなたの母上の預言者たちのところ
においでください。」すると、イスラエルの王は彼に言った。「いや、主がこの三人の王を召されたのは、モアブの手に渡すためだか
ら。」
3:14
エリシャは言った。「私が仕えている万軍の主は生きておられる。もし私がユダの王ヨシャパテのためにするのでなかったなら、私は決してあなたに目も留め
ず、あなたに会うこともしなかったでしょう。
3:15
しかし、今、立琴をひく者をここに連れて来てください。」立琴をひく者が立琴をひき鳴らすと、主の手がエリシャの上に下り、
3:16
彼は次のように言った。「主はこう仰せられる。『この谷にみぞを掘れ。みぞを掘れ。』
3:17
主がこう仰せられるからだ。『風も見ず、大雨も見ないのに、この谷には水があふれる。あなたがたも、あなたがたの家畜も、獣もこれを飲む。』
3:18
これは主の目には小さなことだ。主はモアブをあなたがたの手に渡される。
3:19
あなたがたは、城壁のある町々、りっぱな町々をことごとく打ち破り、すべての良い木を切り倒し、すべての水の源をふさぎ、すべての良い畑を石ころでだいな
しにしよう。」
3:20
朝になって、ささげ物をささげるころ、なんと、水がエドムのほうから流れて来て、この地は水で満たされた。
3:21
モアブはみな、王たちが彼らを攻めに上って来たことを聞いた。よろいを着ることのできるほどの者は全部、呼び集められ、国境の守備についた。
3:22
彼らが翌朝早く起きてみると、太陽が水の面を照らしていた。モアブは向こう側の水が血のように赤いのを見て、
3:23
言った。「これは血だ。きっと王たちが切り合って、同士打ちをしたに違いない。さあ今、モアブよ、分捕りに行こう。」
3:24
彼らがイスラエルの陣営に攻め入ると、イスラエルは立ってモアブを打った。モアブはイスラエルの前から逃げた。それで、イスラエルは攻め入って、モアブを
打った。
3:25
さらに、彼らは町々を破壊し、すべての良い畑にひとりずつ石を投げ捨てて石だらけにし、すべての水の源をふさぎ、すべての良い木を切り倒した。ただキル・
ハレセテにある石だけが残ったが、そこも、石を投げる者たちが取り囲み、これを打ち破った。
3:26
モアブの王は、戦いが自分に不利になっていくのを見て、剣を使う者七百人を引き連れ、エドムの王のところに突き入ろうとしたが、果たさなかった。
3:27
そこで、彼は自分に代わって王となる長男をとり、その子を城壁の上で全焼のいけにえとしてささげた。このため、イスラエル人に対する大きな怒りが起こっ
た。それでイスラエル人は、そこから引き揚げて、自分の国へ帰って行った。
口語訳1955
3:4
モアブの王メシャは羊の飼育者で、十万の小羊と、十万の雄羊の毛とを年々イスラエルの王に納めていたが、
3:5
アハブが死んだ後、モアブの王はイスラエルの王にそむいた。
3:6
そこでヨラム王はその時サマリヤを出て、イスラエルびとをことごとく集め、
3:7
また、人をユダの王ヨシャパテにつかわし、「モアブの王はわたしにそむきました。あなたはモアブと戦うために、わたしと一緒に行かれませんか」と言わせ
た。彼は言った、「行きましょう。わたしはあなたと一つです。わたしの民はあなたの民と一つです。わたしの馬はあなたの馬と一つで
す」。
3:8
彼はまた言った、「われわれはどの道を上るのですか」。ヨラムは答えた、「エドムの荒野の道を上りましょう」。
3:9
こうしてイスラエルの王はユダの王およびエドムの王と共に出て行った。しかし彼らは回り道をして、七日の間進んだが、軍勢とそれに従う家畜の飲む水がな
かったので、
3:10
イスラエルの王は言った、「ああ、主は、この三人の王をモアブの手に渡そうとして召し集められたのだ」。
3:11
ヨシャパテは言った、「われわれが主に問うことのできる主の預言者はここにいませんか」。イスラエルの王のひとりの家来が答えた、「エリヤの手に水を注い
だシャパテの子エリシャがここにいます」。
3:12
ヨシャパテは言った、「主の言葉が彼にあります」。そこでイスラエルの王とヨシャパテとエドムの王とは彼のもとへ下っていった。
3:13
エリシャはイスラエルの王に言った、「わたしはあなたとなんのかかわりがありますか。あなたの父上の預言者たちと母上の預言者たちの所へ行きなさい」。イ
スラエルの王は彼に言った、「いいえ、主がこの三人の王をモアブの手に渡そうとして召し集められたのです」。
3:14
エリシャは言った、「わたしの仕える万軍の主は生きておられます。わたしはユダの王ヨシャパテのためにするのでなければ、あなたを顧み、あなたに会うこと
はしないのだが、
3:15
いま楽人をわたしの所に連れてきなさい」。そこで楽人が楽を奏すると、主の手が彼に臨んで、
3:16
彼は言った、「主はこう仰せられる、『わたしはこの谷を水たまりで満たそう』。
3:17
これは主がこう仰せられるからである、『あなたがたは風も雨も見ないのに、この谷に水が満ちて、あなたがたと、その家畜および獣が飲むであろう』。
3:18
これは主の目には小さい事である。主はモアブびとをも、あなたがたの手に渡される。
3:19
そしてあなたがたはすべての堅固な町と、すべての良い町を撃ち、すべての良い木を切り倒し、すべての水の井戸をふさぎ、石をもって地のすべての良い所を荒
すであろう」。
3:20
あくる朝になって、供え物をささげる時に、水がエドムの方から流れてきて、水は国に満ちた。
3:21
さてモアブびとは皆、王たちが自分たちを攻めるために上ってきたのを聞いたので、よろいを着ることのできる者を、老いも若きもことごとく召集して、国境に
配置したが、
3:22
朝はやく起きて、太陽がのぼって水を照したとき、モアブびとは目の前に血のように赤い水を見たので、
3:23
彼らは言った、「これは血だ、きっと王たちが互に戦って殺し合ったのだ。だから、モアブよ、ぶんどりに行きなさい」。
3:24
しかしモアブびとがイスラエルの陣営に行くと、イスラエルびとは立ちあがってモアブびとを撃ったので、彼らはイスラエルの前から逃げ去った。イスラエルび
とは進んで、モアブびとを撃ち、その国にはいって、
3:25
町々を滅ぼし、おのおの石を一つずつ、地のすべての良い所に投げて、これに満たし、水の井戸をことごとくふさぎ、良い木をことごとく切り倒して、ただキ
ル・ハラセテはその名を残すのみとなったが、石を投げる者がこれを囲んで撃ち滅ぼした。
3:26
モアブの王は戦いがあまりに激しく、当りがたいのを見て、つるぎを抜く者七百人を率い、エドムの王の所に突き入ろうとしたが、果さなかったので、
3:27
自分の位を継ぐべきその長子をとって城壁の上で燔祭としてささげた。その時イスラエルに大いなる憤りが臨んだので、彼らは彼をすてて自分の国に帰った。
文
語訳1917
3:4 モアブの王メシヤは羊を有つ者にして十萬の羔と十萬の牡羊の毛とをイスラエルの王に納めをりしが
3:5 アハブの死しのちモアブの王はイスラエルの王にそむけり
3:6 是に於てヨラム王其時サマリヤを出てイスラエル人をことごとく集め
3:7
また往て人をユダの王ヨシヤパテに遣していはしむモアブの王われに背けり汝われとともにモアブに攻ゆくやと彼いひけるは我上らん我は汝の如くわが民はなん
ぢの民のごとくまたわが馬は汝の馬の如しと
3:8 ヨラムいひけるは我儕いづれの路より上らんかかれいふエドムの曠野の途よりせんと
3:9
イスラエルの王すなはちユダの王およびエドムの王と共に出ゆきけるが行めぐること七日路にして軍勢とこれにしたがふ家畜の飮むべき水なかりしかば
3:10 イスラエルの王いひけるは嗚呼ヱホバこの三人の王をモアブの手にわたさんと召し集めたまへりと
3:11
ヨシヤバテいひけるは我儕が由てヱホバに問ふべきヱホバの預言者此にあらざるやとイスラエルの王の臣僕の一人答へていふエリヤの手に水をそそぎたるシヤパ
テの子エリシヤ此にあり
3:12 ヨシヤパテいひけるはヱホバの言彼にありとかくてイスラエルの王およびヨシヤパテとエドムの王かれの許に下りゆきけるに
3:13
エリシヤ、イスラエルの王に言けるはわれ汝と何の干與あらんや汝の父の預言者と汝の母の預言者の所にゆくべしとイスラエルの王かれにいひけるは然ずそはヱ
ホバこの三人の王をモアブの手に付さんとて召集めたまへばなり
3:14
エリシヤ言けるはわが事ふる萬軍のヱホバは活く我ユダの王ヨシヤパテのためにするにあらすばかならず汝を顧みず汝を見ざらんものを
3:15 今樂人をわれにつれ來れと而して樂人の樂をなすにおよびてヱホバの手かれに臨みて
3:16 彼いひけるはヱホバかくいひたまふ此谷に許多の溝を設けよ
3:17 それヱホバかく言ひたまふ汝ら風を見ず雨をも見ざるに此谷に水盈て汝等と汝等の家畜および汝らの獣飮ことを得ん
3:18 然るも是はヱホバの目には瑣細き事なりヱホバ、モアブ人をも汝らの手にわたしたまはん
3:19 汝等は保障ある諸の邑と諸の美しき邑とを撃ち諸の佳樹を斫倒し諸の水の井を塞ぎ石をもて諸の善地を壞ふにいたらん
3:20 かくて朝におよびて供物を献ぐる時に水エドムの途より流れきたりて水國に充つ
3:21 偖またモアブ人はみな王等の己に攻のぼれるを聞しかば甲を著ることを得る以上の者を盡く集めてその境に備へしが
3:22 朝はやく興いでしに水の上に日昇りゐて對面の水血の如くに赤かりければモアブ人これを見て
3:23 いひけるはこれ乃はち血なり王たち戰ひて死たるならん互に相撃たるなるべし然ばモアブよ掠取に行けと
3:24
而してモアブ人イスラエルの陣營に至るにイスラエル人起てこれを撃たればすなはちその前より逃はしれり是においてイスラエル人進みてモアブ人を撃てその國
にいり
3:25
その邑々を撃?し各石を諸の善地に投てこれに填し水の井をことごとく塞ぎ佳樹をことごとく斫たふし唯キルハラセテにその石をのこせしのみなるに至る但し石
を投るもの周りあるきてこれを撃り
3:26
モアブ王戰闘の手いたくして當りがたきを見て劍を抜く者七百人をひきゐてエドム王の所にまで衝きいたらんとせしが遂に果さざりしかば
3:27
己の位を継べきその長子をとりてこれを石垣の上にささげて燔祭となしたり是に於てイスラエルに大なる憤怒おこりぬ彼等すなはちかれをすててその國に歸れり
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口語訳
ヨハ 13:4-5
13:4 夕食の席から立ち上がって、上着を脱ぎ、手ぬぐいをとって腰に巻き、
13:5 それから水をたらいに入れて、弟子たちの足を洗い、腰に巻いた手ぬぐいでふき始められた。
口語訳
ヨハ 13:13-14
13:13
あなたがたはわたしを教師、また主と呼んでいる。そう言うのは正しい。わたしはそのとおりである。
13:14
しかし、主であり、また教師であるわたしが、あなたがたの足を洗ったからには、あなたがたもまた、互に足を洗い合うべきである。
口語訳
マコ 10:27
10:27
イエスは彼らを見つめて言われた、「人にはできないが、神にはできる。神はなんでもできるからである」。
口語訳
ルカ 1:37
1:37 神には、なんでもできないことはありません」。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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