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列王記 下 11:1−20  

アタルヤと祭司ヨヤダ

 

翻訳比較

聖書協会共同訳2018

◆祭司ヨヤダとアタルヤ
列下 11:1 アハズヤの母アタルヤは、息子が死んだのを知り、直ちに王の一族すべてを滅ぼそうとした。
列下 11:2 しかし、ヨラム王の娘で、アハズヤの姉妹ヨシェバが、殺されようとしていた王の子どもたちの中から、アハズヤの息子ヨアシュをひそかに連れ出 し、乳母と共に寝室に入れた。人々がヨアシュをアタルヤからかくまったので、彼は殺されずに済んだ。
列下 11:3 ヨアシュが乳母と共に主の神殿に隠れていた六年の間、この国を治めていたのはアタルヤであった。
列下 11:4 七年目になってのことである。ヨヤダは人をやって、カリ人と護衛兵から成る百人隊の長たちを、主の神殿にいる自分のもとに連れて来させた。そし て彼らと契約を結び、主の神殿で彼らに誓いを立てさせてから、王の子に引き合わせた。
列下 11:5 ヨヤダは命じた。「あなたがたがなすべきことはこれである。あなたがたのうち、安息日が当番の者の三分の一は王宮の警護に当たれ。
列下 11:6 他の三分の一はスルの門に、残りの三分の一は護衛兵の背後の門で、交代で王宮の警護に当たれ。
列下 11:7 あなたがたのうち、安息日が非番の者の二組は、主の神殿で王の警護に当たれ。
列下 11:8 おのおの武器を手にして、王の周りを固めよ。隊列を侵す者は殺される。王が出入りするときは、常に王のそばにいなければならない。」
列下 11:9 百人隊の長たちは、すべて祭司ヨヤダが命じたとおりに行った。彼らはそれぞれ安息日が当番の者と、安息日が非番の者を引き連れ、祭司ヨヤダのも とに来た。
列下 11:10 祭司は、主の神殿にあったダビデ王の槍と矢筒を、百人隊の長たちに渡した。
列下 11:11 護衛兵たちは、おのおの武器を手にして、祭壇と神殿を中心に、神殿の南の端から北の端まで、王の周りを固めた。
列下 11:12 そこでヨヤダは、王の子を連れ出して冠をかぶらせ、王のしるしを渡した。人々は彼を王として油を注ぎ、手を叩いて、「王様、万歳」と叫んだ。
列下 11:13 アタルヤは、護衛兵や民の叫び声を聞いて、主の神殿にいる民のところに行った。
列下 11:14 見ると、王が法にのっとって柱の傍らに立ち、将軍たちと吹奏隊が王のそばにいた。また国の民が皆喜んで、ラッパを吹き鳴らしていたので、アタ ルヤは衣を引き裂き、「謀反、謀反」と叫んだ。
列下 11:15 すると祭司ヨヤダは、軍を指揮する百人隊の長たちに、「あの女を隊列の間から外に出せ。その後に付いて行こうとする者は剣にかけて殺せ」と命 じた。祭司が、主の神殿で彼女が殺されてはならないと言っていたからである。
列下 11:16 彼らは力ずくでアタルヤを捕まえた。彼女が馬の出入り口を通って王宮に入ると、彼女はそこで殺された。
列下 11:17 ヨヤダは、主と王と民との間で、彼らが主の民となる契約を結んだ。また、王と民との間でも契約を結んだ。
列下 11:18 国の民は皆、バアルの神殿に行ってそれを破壊し、祭壇と像を徹底的に打ち砕いた。また、バアルの祭司マタンを祭壇の前で殺した。その後、祭司 ヨヤダは主の神殿に監督を置いた。
列下 11:19 さらに百人隊の長、カリ人、護衛兵および国の民全員を率いて、主の神殿から王を連れて下り、護衛兵の門を通って王宮に入った。こうしてヨア シュは王座に着いた。
列下 11:20 国の民は皆喜んだが、都は静まり返っていた。彼らはアタルヤを王宮で剣にかけて殺したのである。


フランシスコ会訳2013

001
アハズヤの母アタルヤは息子の死を知ると、ただちに王の血筋の者たち全員を滅ぼすことに着手した。

002しかし、ヨラム王の娘でアハズ ヤの姉妹のヨシェバが、アハズヤの子ヨアシュを抱いて、殺されようとしている王子たちの中からひそかに連れ出し、彼とその乳母を寝室 に入れた。彼らはヨアシュをアタルヤから匿ったので、彼は殺されずにすんだ。

003ヨアシュは六年間、彼女ととも に主の神殿に隠れていた。その間アタルヤが国を治めていた。

004七年目に、ヨヤダはカリ人と護 衛兵の百人隊長たちを呼びにやり、神殿にいる自分のもとに来させた。ヨヤダは彼らと契約を結び、主の神殿で彼らに誓いを立てさせてか ら、王子を見せた。

005ヨヤダは彼らに命じて言った、 「あなたたちがなすべきことはこうである。安息日に出番にあたる者の三分の一は王宮の警備にあたり、

006他の三分の一はスルの門に、残 る三分の一は護衛兵の背後の門に詰めよ。こうして神殿をあらゆる側面から守りなさい。

007あなたたちのうち、安息日に非 番にあたる他の二組は、王の警護のために主の神殿を守りなさい。

008各自武器を手にして王の周囲を 固めなければならない。隊列を侵そうとする者は殺されなければならない。王の出入りに際して、王のそば近くにいなければならない」。

009百人隊長たちは、すべて祭司ヨ ヤダが命じたとおりに行った。それぞれ安息日に任務に就く部下と非番の部下を連れて、祭司ヨヤダのもとに来た。

010祭司は百人隊長たちに、主の神 殿に納められていたダビデ王の槍と小盾を渡した。

011護衛兵たちは、それぞれ武器を 手にして、祭壇と神殿を中心に神殿の南端から北端まで王の周囲を固めて位置についた。

012そこでヨヤダは王子を連れ出 し、彼に冠をかぶらせ、王の徴を与えた。人々は王子に油を注いで王と宣言し、手をたたいて「王さま万歳」と叫んだ。

013アタルヤは護衛兵と民のこの叫 び声を聞くと、主の神殿にいる民のもとへやって来た。

014彼女が見ると、慣例どおりに王 が柱の傍らに立ち、そばには軍の隊長たちとラッパ手たちが立っていた。国の民はみな喜び祝ってラッパを吹き鳴らしていた。アタルヤは 衣を裂いて「反逆だ、反逆だ」と叫んだ。

015そこで祭司ヨヤダは軍を指揮す る百人隊長たちに命じた、「その女を隊列の間から外に引き出せ。彼女の後を追う者がいたら、剣にかけて殺せ」。祭司が「彼女を主の神 殿で殺してはならない」と言ったからである。

016彼らはアタルヤを捕らえた。彼 女は馬が王宮の廷内に入る道に来たとき、そこで殺された。

017ヨヤダは、主と王と民の間で、 彼らが主の民となる契約を結んだ。彼は王と民の間でも契約を結んだ。

018国の民はみなバアルの神殿に行 き、それを破壊し、その祭壇と像を粉々に打ち砕き、祭壇の前でバアルの祭司マタンを殺した。祭司ヨヤダは主の神殿に守衛を置いた。

019ヨヤダは百人隊長、カリ人、護 衛兵、国の民全員を率いて王を主の神殿から連れ下り、護衛兵の門を通って王宮に入った。王は王座についた。

020国の民はみな喜び祝った。町は 平穏であった。アタルヤが王宮で剣にかけられて殺されたからである。

 


 

新共同訳1987

11:1 アハズヤの母アタルヤは息子が死んだのを見て、直ちに王族をすべて滅ぼそうとした。

11:2 しかし、ヨラム王の娘で、アハズヤの姉妹であるヨシェバが、アハズヤの子ヨアシュを抱き、殺されようとしている王子たちの中からひそかに連れ出し、乳母と 共に寝具の部屋に入れておいた。人々はヨアシュをアタルヤからかくまい、彼は殺されずに済んだ。

11:3 こうして、アタルヤが国を支配していた六年の間、ヨアシュは乳母と共に主の神殿に隠れていた。

11:4 七年目に、ヨヤダは人を遣わして、カリ人と近衛兵からなる百人隊の長たちを神殿にいる自分のところに連れて来させ、彼らと契約を結んだ。彼は主の神殿の中 で彼らに誓いを立てさせ、王子を見せて、

11:5 こう命じた。「あなたたちがなすべきことはこれである。あなたたちのうち、安息日が出番に当たる者の三分の一は王宮の警備に就き、

11:6 ほかの三分の一はスルの門に詰め、残る三分の一は近衛兵の背後の門に詰め、こうしてあなたたちは交代で王宮の警備に当たれ。

11:7 安息日が非番に当たるほかの二組は主の神殿で王のそばにいて警備に当たれ。

11:8 おのおの武器を手にして、王の周囲を固めなければならない。隊列を侵す者は殺されなければならない。王が出るときも、入るときも、王と行動を共にせよ。」

11:9 百人隊の長たちは、すべて祭司ヨヤダが命じたとおり行い、おのおの安息日が出番に当たる部下と非番に当たる部下を引き連れ、祭司ヨヤダのもとに来た。

11:10 祭司は主の神殿に納められているダビデ王の槍と小盾を百人隊の長たちに渡した。

11:11 近衛兵たちはおのおの武器を手にして、祭壇と神殿を中心に神殿の南の端から北の端まで王の周囲を固めた。

11:12 そこでヨヤダが王子を連れて現れ、彼に冠をかぶらせ、掟の書を渡した。人々はこの王子を王とし、油を注ぎ、拍手して、「王万歳」と叫んだ。

11:13 アタルヤは近衛兵と民の声を聞き、主の神殿の民のところに行った。

11:14 彼女が見ると、慣例どおり柱の傍らに王が立ち、その傍らには将軍たちと吹奏隊が立ち並び、また国の民は皆喜び祝い、ラッパを吹き鳴らしていた。アタルヤは 衣を裂いて、「謀反、謀反」と叫んだ。

11:15 祭司ヨヤダは、軍を指揮する百人隊の長たちに、「彼女を隊列の間から外に出せ。彼女について行こうとする者は剣にかけて殺せ」と命じた。祭司が、「彼女を 主の神殿で殺してはならない」と言ったからである。

11:16 彼らはアタルヤを捕らえ、馬の出入り口を通って王宮に連れて行った。彼女はそこで殺された。

11:17 ヨヤダは、主と王と民の間に、主の民となる契約を結び、王と民の間でも契約を結んだ。

11:18 国の民は皆、バアルの神殿に行き、それを祭壇と共に破壊し、像を徹底的に打ち砕き、バアルの祭司マタンを祭壇の前で殺した。祭司ヨヤダは主の神殿の監督を 定め、

11:19 更に百人隊の長、カリ人、近衛兵および国の民全員を率いて、王を主の神殿から連れ下り、近衛兵の門を通って王宮に導き、王座につけた。

11:20 こうして、国の民は皆喜び祝った。アタルヤが王宮で剣にかけられて殺された後、町は平穏であった。

 

新改訳1970

11:1 アハズヤの母アタルヤは、自分の子が死んだと知ると、ただちに王の一族をことごとく滅ぼした。

11:2 しかし、ヨラム王の娘で、アハズヤの姉妹のエホシェバが、殺される王の子たちの中から、アハズヤの子ヨアシュを盗み出し、彼とそのうばとを寝具をしまう小 部屋に入れて、彼をアタルヤから隠した。それで、彼は殺されなかった。

11:3 こうして、彼はうばとともに、主の宮に六年間、身を隠していた。その間、アタルヤがこの国の王であった。

11:4 その第七年目に、エホヤダは使いを遣わして、カリ人、近衛兵の百人隊の長たちを主の宮の自分のもとに連れて来させ、彼らと契約を結び、主の宮で彼らに誓い を立てさせ、彼らに王の子を見せた。

11:5 それから、彼は命じて言った。「あなたがたのなすべきことはこうです。あなたがたのうちの三分の一は、安息日に勤務して王宮の護衛の任務につく者となる。

11:6 三分の一はスルの門におり、他の三分の一は近衛兵舎の裏の門にいる。あなたがたは交互に王宮の護衛の任務につく。

11:7 あなたがたのうち二組は、みな、安息日に勤務しない者であるが、主の宮で王の護衛の任務につかなければならない。

11:8 おのおの武器を手にし、王の回りを取り囲みなさい。その列を侵す者は殺されなければならない。あなたがたは、王が出るときにも、はいるときにも、いつも王 とともにいなさい。」

11:9 百人隊の長たちは、すべて祭司エホヤダが命じたとおりに行なった。おのおの自分の部下、すなわち安息日に勤務する者、安息日に勤務しない者を率いて、祭司 エホヤダのところに来た。

11:10 祭司は百人隊の長たちに、主の宮にあったダビデ王の槍と丸い小盾を与えた。

11:11 近衛兵たちは、ひとりひとり武器を手にして、神殿の右側から神殿の左側まで、祭壇と神殿に向かって王の回りに立った。

11:12 こうしてエホヤダは、王の子を連れ出し、彼に王冠をかぶらせ、さとしの書を渡した。彼らは彼を王と宣言した。そして、彼に油をそそぎ、手をたたいて、「王 さま。ばんざい。」と叫んだ。

11:13 アタルヤは近衛兵と民の声を聞いて、主の宮の民のところに行った。

11:14 見ると、なんと、王が定めのとおりに、柱のそばに立っていた。王のかたわらに、隊長たちやラッパ手たちがいた。一般の人々がみな喜んでラッパを吹き鳴らし ていた。アタルヤは自分の衣服を引き裂き、「謀反だ。謀反だ。」と叫んだ。

11:15 すると、祭司エホヤダは、部隊をゆだねられた百人隊の長たちに命じて言った。「この女を列の間から連れ出せ。この女に従って来る者は剣で殺せ。」祭司が 「この女は主の宮で殺されてはならない。」と言ったからである。

11:16 彼らは彼女を取り押えた。彼女が馬の出入口を通って、王宮に着くと、彼女はそこで殺された。

11:17 エホヤダは、主と王と民との間で、主の民となるという契約を結び、王と民との間でも契約を結んだ。

11:18 一般の人々はみなバアルの宮に行って、それを取りこわし、その祭壇とその像を徹底的に打ち砕き、バアルの祭司マタンを祭壇の前で殺した。祭司エホヤダは、 主の宮の管理を定めた。

11:19 彼は百人隊の長たち、カリ人、近衛兵たちとすべての一般の人々を率いた。彼らは王を主の宮から連れ下り、近衛兵の門を通って、王宮にはいった。彼は王を王 座に着けた。

11:20 一般の人々はみな喜び、この町は平穏であった。彼らはアタルヤを王宮で剣にかけて殺したからである。

 

口語訳1955

11:1 さてアハジヤの母アタリヤはその子の死んだのを見て、立って王の一族をことごとく滅ぼしたが、

11:2 ヨラム王の娘で、アハジヤの姉妹であるエホシバはアハジヤの子ヨアシを、殺されようとしている王の子たちのうちから盗み取り、彼とそのうばとを寝室に入れ て、アタリヤに隠したので、彼はついに殺されなかった。

11:3 ヨアシはうばと共に六年の間、主の宮に隠れていたが、その間アタリヤが国を治めた。

11:4 第七年になってエホヤダは人をつかわして、カリびとと近衛兵との大将たちを招きよせ、主の宮にいる自分のもとにこさせ、彼らと契約を結び、主の宮で彼らに 誓いをさせて王の子を見せ、

11:5 命じて言った、「あなたがたのする事はこれです、すなわち、安息日に非番となって王の家を守るあなたがたの三分の一は、

11:6 宮殿を守らなければならない。(他の三分の一はスルの門におり、三分の一は近衛兵のうしろの門におる)。

11:7 すべて安息日に当番で主の宮を守るあなたがたの二つの部隊は、

11:8 おのおのの武器を手に取って王のまわりに立たなければならない。すべて列に近よる者は殺されなければならない。あなたがたは王が出る時にも、はいる時にも 王と共にいなければならない」。

11:9 そこでその大将たちは祭司エホヤダがすべて命じたとおりにおこなった。すなわち彼らはおのおの安息日に非番となる者と、安息日に当番となる者とを率いて祭 司エホヤダのもとにきたので、

11:10 祭司は主の宮にあるダビデ王のやりと盾を大将たちに渡した。

11:11 近衛兵はおのおの手に武器をとって主の宮の南側から北側まで、祭壇と宮を取り巻いて立った。

11:12 そこでエホヤダは王の子をつれ出して冠をいただかせ、律法の書を渡し、彼を王と宣言して油を注いだので、人々は手を打って「王万歳」と言った。

11:13 アタリヤは近衛兵と民の声を聞いて、主の宮に入り、民のところへ行って、

11:14 見ると、王は慣例にしたがって柱のかたわらに立ち、王のかたわらには大将たちとラッパ手たちが立ち、また国の民は皆喜んでラッパを吹いていたので、アタリ ヤはその衣を裂いて、「反逆です、反逆です」と叫んだ。

11:15 その時祭司エホヤダは軍勢を指揮していた大将たちに命じて、「彼女を列の間をとおって出て行かせ、彼女に従う者をつるぎをもって殺しなさい」と言った。こ れは祭司がさきに「彼女を主の宮で殺してはならない」と言ったからである。

11:16 そこで彼らは彼女を捕え、王の家の馬道へ連れて行ったが、彼女はついにそこで殺された。

11:17 かくてエホヤダは主と王および民との間に、皆主の民となるという契約を立てさせ、また王と民との間にもそれを立てさせた。

11:18 そこで国の民は皆バアルの宮に行って、これをこわし、その祭壇とその像を打ち砕き、バアルの祭司マッタンをその祭壇の前で殺した。そして祭司は主の宮に管 理人を置いた。

11:19 次いでエホヤダは大将たちと、カリびとと、近衛兵と国のすべての民を率いて、主の宮から王を導き下り、近衛兵の門の道から王の家に入り、王の位に座せしめ た。

11:20 こうして国の民は皆喜び、町はアタリヤが王の家でつるぎをもって殺されてのち、おだやかになった。

 


文 語訳1917
11:1 茲にアハジアの母アタリヤその子の死たるを見て起て王の種を盡く滅したりしが
11:2 ヨラム王の女にしてアハジアの姉妹なるヱホシバといふ者アハジアの子ヨアシを王の子等の殺さるる者の中より竊みとり彼とその乳母を夜着の室にいれて彼をア タリヤに匿したれば終にころされざりき
11:3 ヨアシは彼とともに六年ヱホバの家に隱れてをりアタリヤ國を治めたり
11:4 第七年にいたりヱホヤダ人を遣して近衛兵の大將等を招きよせヱホバの家にきたりて己に就しめ彼等と契約を結び彼らにヱホバの家にて誓をなさしめて王の子を 見し
11:5 かれらに命じて言ふ汝等がなすべき事は是なり汝等安息日に入きたる者は三分の一は王の家をまもり
11:6 三分の一はスル門にをり三分の一は近衛兵の後の門にをるべし斯なんぢら宮殿をまもりて人をいるべからず
11:7 また凡て汝等安息日に出ゆく者はその二手ともにヱホバの家において王をまもるべし
11:8 すなはち汝らおのおの武器を手にとりて王を環て立べし凡てその列を侵す者をば殺すべし汝等又王の出る時にも入る時にも王とともにをるべし
11:9 是においてその將官等祭司ヱホヤダが凡て命ぜしごとくにおこなへり即ちかれらおのおの其手の人の安息日に入くべき者と安息日に出ゆくべき者とを率て祭司ヱ ホヤダに至りしかば
11:10 祭司はヱホバの殿にあるダビデ王の槍と楯を大將等にわたせり
11:11 近衛兵はおのおの手に武器をとりて王の四周にをり殿の右の端より左の端におよびて壇と殿にそひて立つ
11:12 ヱホヤダすなはち王子を進ませて之に冠冕をいただかせ律法をわたし之を王となして之に膏をそそぎければ人衆手を拍て王長壽かれと言り
11:13 茲にアタリヤ近衛兵と民の聲を聞きヱホバの殿にいりて民の所にいたり
11:14 見るに王は常例のごとくに高座の上に立ち其傍に大將等と喇叭手立をり又國の民みな喜びて喇叭を吹をりしかばアタリヤ其衣を裂て反逆なり反逆なりと叫べり
11:15 時に祭司ヱホヤダ大將等と軍勢の士官等に命じてこれに言ふ彼をして列の間をとほりて出しめよ彼に從がふ者をば劍をもて殺せと前にも祭司は彼をヱホバの家に 殺すべからずと言おけり
11:16 是をもて彼のために路をひらきければ彼王の家の馬道をとほりゆきしが遂に其處に殺されぬ
11:17 斯てヱホヤダはヱホと王と民の間にその皆ヱホバの民とならんといふ契約を立しめたり亦王と民の間にもこれを立しめたり
11:18 是をもて國の民みなバアルの家にいりてこれを毀ちその壇とその像を全く打碎きバアルの祭司マツタンをその壇の前に殺せり而して祭司ヱホバの家に監督者を設 けたり
11:19 ヱホヤダすなはち大將等と近衛兵と國の諸の民を率てヱホバの家より王をみちびき下り近衛兵の門の途よりして王の家にいたり王の位に坐せしめたり
11:20 斯有しかば國の民はみな喜びて邑は平穩なりきアタリヤは王の家に殺されぬ


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 黙  12:1-5

12:1 また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。

12:2 この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。

12:3 また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶってい た。

12:4 その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうとしている女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽 そうとかまえていた。

12:5 女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き 上げられた。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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