サムエル記下 3:2−5
へブロンで生まれたダビデの息子たち
翻訳比較
サム下
3:2 ヘブロンで生まれたダビデの子らは次のとおり。長男はアムノン、イズレエル人アヒノアムの子。
サム下
3:3 次男はキルアブ、カルメル人ナバルの妻であったアビガイルの子。三男はアブシャロム、ゲシュルの王タルマイの娘マアカの子。
サム下 3:4 四男はアドニヤ、ハギトの子。五男はシェファトヤ、アビタルの子。
サム下 3:5 六男はイトレアム、ダビデの妻エグラの子。以上がヘブロンで生まれたダビデの息子である。
フラン シスコ会訳2013
002ヘブロンでダビデに息子が生まれた。長男
は、イズレエル人アヒノアムが産んだアムノン、
003次男は、かつてカルメル人ナバルの妻で
あったアビガイルが産んだキルアブ、三男はゲシュルの王タルマイの娘マアカの子アブサロム、
004四男は、ハギトの子アドニヤ、五男はアビ タルの子シェファトヤ、
005六男はダビデの妻エグラが産んだイトレア
ム。以上がヘブロンで生まれたダビデの息子たちである。
新共同訳1987
3:2
ヘブロンで生まれたダビデの息子は次のとおりである。長男はアムノン、母はイズレエル人アヒノアム。
3:3
次男はキルアブ、母はカルメル人ナバルの妻アビガイル。三男はアブサロム、ゲシュルの王タルマイの娘マアカの子。
3:4
四男はアドニヤ、ハギトの子。五男はシェファトヤ、アビタルの子。
3:5
六男はイトレアム、母はダビデの妻エグラ。以上がヘブロンで生まれたダビデの息子である。
新改訳1970
3:2
ヘブロンでダビデに子どもが生まれた。長子はイズレエル人アヒノアムによるアムノン。
3:3
次男はカルメル人でナバルの妻であったアビガイルによるキルアブ。三男はゲシュルの王タルマイの娘マアカの子アブシャロム。
3:4
四男はハギテの子アドニヤ。五男はアビタルの子シェファテヤ。
3:5
六男はダビデの妻エグラによるイテレアム。これらはヘブロンでダビデに生まれた子どもである。
口語訳1955
3:2
ヘブロンでダビデに男の子が生れた。彼の長子はエズレルの女アヒノアムの産んだアムノン、
3:3
その次はカルメルびとナバルの妻であったアビガイルの産んだキレアブ、第三はゲシュルの王タルマイの娘マアカの子アブサロム、
3:4
第四はハギテの子アドニヤ、第五はアビタルの子シパテヤ、
3:5
第六はダビデの妻エグラの産んだイテレアム。これらの子がヘブロンでダビデに生れた。
文語訳1917
3:2
ヘブロンにてダビデに男子等生る其首出の子はアムノンといひてヱズレル人アヒノアムより生る
3:3
其次はギレアブといひてカルメル人ナバルの妻なりしアビガルより生る第三はアブサロムといひてゲシユルの王タルマイの女子マアカの子なり
3:4 第四はアドニヤといひてハギテの子なり第五はシバテヤといひてアビタルの子なり
3:5 第六はイテレヤムといひてダビデの妻エグラの子なり是等の子ヘブロンにてダビデに生る
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
・・・・
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サムエル記下 3:6−21
アブネル、ダビデに加担する
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
サム下 3:6 サウルの家とダビデの家の戦いが続くうちに、サウルの家ではアブネルが実権を握るようになっていた。
サム下
3:7 サウルには、アヤの娘でリツパという名の側女がいた。イシュ・ボシェトはアブネルに言った。「なぜあなたは私の父の側女と通じたのか。」
サム下
3:8 アブネルはイシュ・ボシェトの言葉に激しく怒って言った。「私がユダにくみする犬の頭だとでも言われるのですか。今日まで私は、あなたの父上サウ
ルの家とその兄弟、友人たちに誠実を尽くし、あなたをダビデの手に渡さないでいました。今になって、あの女のことで私を罪に問おうと
なさる。
サム下
3:9 主がダビデに誓われたことを、私がダビデのために行わないなら、神がこのアブネルを幾重にも罰してくださいますように。
サム下
3:10 それは、王権をサウルの家から移し、ダンからベエル・シェバに至るイスラエルとユダの上に、ダビデの王座を打ち立てることです。」
サム下 3:11 イシュ・ボシェトはアブネルにもはや一言も返すことができなかった。彼を恐れたからである。
サム下
3:12 アブネルはダビデに使いを送って言った。「この地は誰のものですか。」またさらに言った。「私と契約を結んでください。そうすれば、私はあなた
に協力し、全イスラエルがあなたの味方となるように計らいましょう。」
サム下
3:13 ダビデは、「よろしい。あなたと契約を結ぼう。だが、一つだけあなたに要求したいことがある」と言い、「あなたが私に会いに来るとき、サウルの
娘ミカルを私のもとに連れて来るように。さもなければ、私に会うには及ばない」と告げた。
サム下
3:14 ダビデは、サウルの子イシュ・ボシェトに使者を送って言った。「私がペリシテ人の包皮百枚を納めてめとった妻ミカルを返していただきたい。」
サム下 3:15 イシュ・ボシェトは人をやって、ミカルをその夫、ライシュの子パルティエルから取り上げた。
サム下 3:16 彼女の夫は泣きながらミカルを追い、バフリムまで来たが、アブネルに「もう帰れ」と言われて帰って行った。
サム下
3:17 アブネルはイスラエルの長老たちに次のような言葉を送った。「あなたがたはかねてから、ダビデが王になることを願っていた。
サム下
3:18 今こそ、それを実現する時だ。主はダビデに語って、『私の僕ダビデの手によって、私の民イスラエルをペリシテ人の手から、またすべての敵の手か
ら救う』と仰せになったからだ。」
サム下
3:19 またアブネルは、ベニヤミンの人々とじかに話をした後、イスラエルとベニヤミンの家すべてが望んでいることを直接ダビデに話そうと、ヘブロンに
出かけて行った。
サム下
3:20 アブネルが、二十人の部下を連れてヘブロンのダビデのもとに到着すると、ダビデは、アブネルとその部下のために酒宴を催した。
サム下
3:21 アブネルはダビデに言った。「私が先頭に立ち、全イスラエルを、主君である王様のもとに集めましょう。彼らがあなたと契約を結べば、あなたはお
望みのままに治めることができます。」ダビデはアブネルを送り出し、アブネルは平和のうちに立ち去った。
フランシ スコ会訳2013
006サウルの家とダビデの家が戦っている間に、アブネ
ルはサウルの家で実権を握るようになっていた。
007サウルにはアヤの娘でリツパという名の側妻がい
た。イシュ・ボシェトはアブネルに言った、「なぜお前は、わたしの父の側妻と通じたのか」。
008アブネルはイシュ・ボシェトのこの言葉に激怒し、
こう言った、「わたしがユダの犬どもの頭だとでも言うのですか。今日までわたしは、あなたの父サウルの家とその兄弟、友人たちに
忠誠を尽くし、あなたをダビデの手に渡さないでいるのに、今あなたは、わたしがこの女のことで罪を犯したと言うのですか。
009主がダビデに誓ったことを、もしわたしがダビデの
ために行わないなら、神がアブネルにそれ相応の罰、否、それ以上の罰を下されるように。
010その誓いとは王権をサウルの家から取り上げて、ダ
ンからベエル・シェバに至るまで、すなわち、イスラエルとユダの上にダビデの王座を打ち立てるということです」。
011イシュ・ボシェトはアブネルを恐れて、一言も返す
ことができなかった。彼が恐ろしくなったのである。
012アブネルはダビデのもとに使者を送って言わせた、
「この地は誰のものですか。わたしと協定を結んでくだされば、わたしはイスラエル全体をあなたの側につけるよう、手をお貸ししま
す」。
013ダビデは答えた、「よろしい。あなたと協定を結ぼ
う。ただし、一つだけ条件がある。あなたはわたしに会いに来ても、サウルの娘ミカルをわたしの所に連れてこなければ、わたしに会
うことはできない」。
014それからダビデはサウルの子イシュ・ボシェトのも
とに使者を送って、言わせた、「わたしがペリシテ人百人の包皮と引き換えに娶った妻ミカルを返していただきたい」。
015それでイシュ・ボシェトは人を遣わして、ミカルを
その夫、ライシュの子パルティエルから取り上げた。
016その夫は泣きながらバフリムまで彼女について来た
が、アブネルに、「帰れ」と言われて、帰っていった。
017アブネルはイスラエルの長老たちと協議して、こう
言った、「あなたたちは、ダビデがあなたたちの王となることを以前から願ってきた。
018今こそ、それを実行する時だ。主がダビデについ
て、『わたしは僕ダビデの手によって、わたしの民イスラエルを、ペリシテ人の手から、また、すべての敵の手から救う』と言われた
からだ」。
019アブネルはまた、このことをベニヤミンの人々に
言って聞かせた。それからアブネルは、イスラエルとベニヤミンの家全体に善いと思われることを、ことごとく伝えるために、ヘブロ
ンにいるダビデのもとに出かけた。
020アブネルが二十人の部下を連れてヘブロンのダビデ
のもとに来ると、ダビデはアブネルとその部下の者たちのために酒宴を張った。
021アブネルはダビデに言った、「わたしは、イスラエ
ル全体をわが主君、王のもとに集めてきます。彼らはあなたと協定を結び、あなたはお望みのままに治めるのです」。ダビデはアブネ
ルを送り出し、アブネルは平和のうちに立ち去った。
新共同訳1987
3:6
サウル王家とダビデ王家の戦いが続くうちに、サウル王家ではアブネルが実権を握るようになっていた。
3:7
アヤの娘でリツパという名の女がいた。この女はサウルの側女であった。ある日イシュ・ボシェトはアブネルに、「なぜ父の側女と通じたのか」と言った。
3:8
アブネルはイシュ・ボシェトの言葉に激しく怒って言った。「わたしをユダの犬どもの頭とでも言われるのですか。今日までわたしは、あなたの父上サウルの家
とその兄弟、友人たちに忠実に仕えてきました。あなたをダビデの手に渡すこともしませんでした。それを今、あの女のことでわたしを罪
に問おうとなさる。
3:9
主がダビデに誓われたことを、わたしがダビデのために行わないなら、神がこのアブネルを幾重にも罰してくださるように。
3:10
わたしは王権をサウルの家から移し、ダビデの王座をダンからベエル・シェバに至るイスラエルとユダの上に打ち立てる。」
3:11
イシュ・ボシェトはアブネルを恐れ、もはや言葉を返すこともできなかった。
3:12
アブネルはダビデのもとに使者を送って言った。「この地を誰のものと思われますか。わたしと契約を結べば、あなたの味方となって全イスラエルがあなたにつ
くように計らいましょう。」
3:13
ダビデは答えた。「よろしい、契約を結ぼう。ただし、一つのことをわたしは要求する。すなわち、会いに来るときは、サウルの娘ミカルを必ず連れて来るよう
に。さもなければ会いに来るには及ばない。」
3:14
ダビデは、サウルの子イシュ・ボシェトに使者を遣わし、ペリシテ人の陽皮百枚を納めてめとった妻ミカルをいただきたい、と申し入れた。
3:15
イシュ・ボシェトは人をやって、ミカルをその夫、ライシュの子パルティエルから取り上げた。
3:16
パルティエルは泣きながらミカルを追い、バフリムまで来たが、アブネルに「もう帰れ」と言われて帰って行った。
3:17
アブネルの言葉がイスラエルの長老たちに届いた。「あなたがたは、これまでもダビデを王にいただきたいと願っていた。
3:18
それを実現させるべき時だ。主はダビデに、『わたしは僕ダビデの手によって、わたしの民イスラエルをペリシテ人の手から、またすべての敵の手から救う』と
仰せになったのだ。」
3:19
またアブネルは、ベニヤミンの人々とも直接話した後、イスラエルとベニヤミンの家全体との目に良いと映ったことについて直接ダビデに話そうと、ヘブロンの
ダビデのもとに行った。
3:20
アブネルは二十人の部下を連れてヘブロンのダビデのもとに着いた。ダビデは酒宴を催してアブネルとその部下をもてなした。
3:21
アブネルはダビデに言った。「わたしは立って行き、全イスラエルを主君である王のもとに集めましょう。彼らがあなたと契約を結べば、あなたはお望みのまま
に治めることができます。」
新改訳1970
3:6
サウルの家とダビデの家とが戦っている間に、アブネルはサウルの家で勢力を増し加えていた。
3:7
サウルには、そばめがあって、その名はリツパといい、アヤの娘であった。あるときイシュ・ボシェテはアブネルに言った。「あなたはなぜ、私の父のそばめと
通じたのか。」
3:8
アブネルはイシュ・ボシェテのことばを聞くと、激しく怒って言った。「この私が、ユダの犬のかしらだとでも言うのですか。今、私はあなたの父上サウルの家
と、その兄弟と友人たちとに真実を尽くして、あなたをダビデの手に渡さないでいるのに、今、あなたは、あの女のことで私をとがめるの
ですか。
3:9
主がダビデに誓われたとおりのことを、もし私が彼に果たせなかったなら、神がこのアブネルを幾重にも罰せられますように。
3:10
サウルの家から王位を移し、ダビデの王座を、ダンからベエル・シェバに至るイスラエルとユダの上に堅く立てるということを。」
3:11
イシュ・ボシェテはアブネルに、もはや一言も返すことができなかった。アブネルを恐れたからである。
3:12
アブネルはダビデのところに使いをやって言わせた。「この国はだれのものでしょう。私と契約を結んでください。そうすれば、私は全イスラエルをあなたに移
すのに協力します。」
3:13
ダビデは言った。「よろしい。あなたと契約を結ぼう。しかし、それには一つの条件がある。というのは、あなたが私に会いに来るとき、まずサウルの娘ミカル
を連れて来なければ、あなたは私に会えないだろう。」
3:14
それからダビデはサウルの子イシュ・ボシェテに使いをやって言わせた。「私がペリシテ人の陽の皮百をもってめとった私の妻ミカルを返していただきたい。」
3:15
それでイシュ・ボシェテは人をやり、彼女をその夫、ライシュの子パルティエルから取り返した。
3:16
その夫は泣きながら彼女についてバフリムまで来たが、アブネルが、「もう帰りなさい。」と言ったので、彼は帰った。
3:17
アブネルはイスラエルの長老たちと話してこう言った。「あなたがたは、かねてから、ダビデを自分たちの王とすることを願っていたが、
3:18
今、それをしなさい。主がダビデについて、『わたしのしもべダビデの手によって、わたしはわたしの民イスラエルをペリシテ人の手、およびすべての敵の手か
ら救う。』と仰せられているからだ。」
3:19
アブネルはまた、ベニヤミン人とじかに話し合ってから、ヘブロンにいるダビデのところへ行き、イスラエルとベニヤミンの家全体とが望んでいることをすべて
彼の耳に入れた。
3:20
アブネルが二十人の部下を連れてヘブロンのダビデのもとに来たとき、ダビデはアブネルとその部下の者たちのために祝宴を張った。
3:21
アブネルはダビデに言った。「私は、全イスラエルをわが主、王のもとに集めに出かけます。そうして彼らがあなたと契約を結び、あなたが、望みどおりに治め
られるようにしましょう。」それでダビデはアブネルを送り出し、彼は安心して出て行った。
口語訳1955
3:6
サウルの家とダビデの家とが戦いを続けている間に、アブネルはサウルの家で、強くなってきた。
3:7
さてサウルには、ひとりのそばめがあった。その名をリヅパといい、アヤの娘であったが、イシボセテはアブネルに言った、「あなたはなぜわたしの父のそばめ
のところにはいったのですか」。
3:8
アブネルはイシボセテの言葉を聞き、非常に怒って言った、「わたしはユダの犬のかしらですか。わたしはきょう、あなたの父サウルの家と、その兄弟と、その
友人とに忠誠をあらわして、あなたをダビデの手に渡すことをしなかったのに、あなたはきょう、女の事のあやまちを挙げてわたしを責め
られる。
3:9
主がダビデに誓われたことを、わたしが彼のためになし遂げないならば、神がアブネルをいくえにも罰しられるように。
3:10
すなわち王国をサウルの家から移し、ダビデの位をダンからベエルシバに至るまで、イスラエルとユダの上に立たせられるであろう」。
3:11
イシボセテはアブネルを恐れたので、ひと言も彼に答えることができなかった。
3:12
アブネルはヘブロンにいるダビデのもとに使者をつかわして言った、「国はだれのものですか。わたしと契約を結びなさい。わたしはあなたに力添えして、イス
ラエルをことごとくあなたのものにしましょう」。
3:13
ダビデは言った、「よろしい。わたしは、あなたと契約を結びましょう。ただし一つの事をあなたに求めます。あなたがきてわたしの顔を見るとき、まずサウル
の娘ミカルを連れて来るのでなければ、わたしの顔を見ることはできません」。
3:14
それからダビデは使者をサウルの子イシボセテにつかわして言った、「ペリシテびとの陽の皮一百をもってめとったわたしの妻ミカルを引き渡しなさい」。
3:15
そこでイシボセテは人をやって彼女をその夫、ライシの子パルテエルから取ったので、
3:16
その夫は彼女と共に行き、泣きながら彼女のあとについて、バホリムまで行ったが、アブネルが彼に「帰って行け」と言ったので彼は帰った。
3:17
アブネルはイスラエルの長老たちと協議して言った、「あなたがたは以前からダビデをあなたがたの王とすることを求めていましたが、
3:18
今それをしなさい。主がダビデについて、『わたしのしもべダビデの手によって、わたしの民イスラエルをペリシテびとの手、およびもろもろの敵の手から救い
出すであろう』と言われたからです」。
3:19
アブネルはまたベニヤミンにも語った。そしてアブネルは、イスラエルとベニヤミンの全家が良いと思うことをみな、ヘブロンでダビデに告げようとして出発し
た。
3:20
アブネルが二十人を従えてヘブロンにいるダビデのもとに行った時、ダビデはアブネルと彼に従っている従者たちのために酒宴を設けた。
3:21
アブネルはダビデに言った、「わたしは立って行き、イスラエルをことごとく、わが主、王のもとに集めて、あなたと契約を結ばせ、あなたの望むものをことご
とく治められるようにいたしましょう」。こうしてダビデはアブネルを送り帰らせたので彼は安全に去って行った。
文
語訳1917
3:6 サウルの家とダビデの家の間に戰爭ありし間アブネルは堅くサウルの家に荷擔り
3:7
嚮にサウル一人の妾を有り其名をリヅパといふアヤの女なり爰にイシボセテ、アブネルにいひけるは汝何ぞわが父の妾に通じたるや
3:8
アブネル甚しくイシボセテの言を怒りていひけるは我今日汝の父サウルの家とその兄弟とその朋友に厚意をあらはし汝をダビデの手にわたさざるに汝今日婦人の
過を擧て我を責む我あに犬の首ならんやユダにくみする者ならんや
3:9 神アブネルに斯なしまたかさねて斯なしたまへヱホバのダビデに誓ひたまひしごとく我かれに然なすべし
3:10 即ち國をサウルの家より移しダビデの位をダンよりベエルシバにいたるまでイスラエルとユダの上にたてん
3:11 イシボセテ、アブネルを恐れたればかさねて一言も之にこたふるをえざりき
3:12
アブネルおのれの代に使者をダビデにつかはしていひけるは此地は誰の所有なるや又いひけるは汝我と契約を爲せ我力を汝に添へてイスラエルを悉く汝に歸せし
めん
3:13
ダビデいひけるは善し我汝と契約をなさん但し我一の事を汝に索む即ち汝來りてわが面を覿る時先づサウルの女ミカルを携きたらざれば我面を覿るを得じと
3:14 ダビデ使者をサウルの子イシボセテに遣していひけるはわがペリシテ人の陽皮一百を以て聘たるわが妻ミカルを我に交すべし
3:15 イシボセテ人をつかはしてかれを其夫ライシの子パルテより取しかば
3:16 其夫哭つつ歩みて其後にしたがひて倶にバホリムにいたりしがアブネルかれに歸り往けといひければすなはち歸りぬ
3:17 アブネル、イスラエルの長老等と語りていひけるは汝ら前よりダビデを汝らの王となさんことを求め居たり
3:18
されば今これをなすべし其はヱホバ、ダビデに付て語りて我わが僕ダビデの手を以てわが民イスラエルをペリシテ人の手よりまたその諸の敵の手より救ひいださ
んといひたまひたればなりと
3:19
アブネル亦ベニヤミンの耳に語れりしかしてアブネル自らイスラエルおよびベニヤミンの全家の善とおもふ所をヘブロンにてダビデの耳に告んとて往り
3:20
すなはちアブネル二十人をしたがへてヘブロンにゆきてダビデの許にいたりければダビデ、アブネルと其したがへる從者のために酒宴を設けたり
3:21
アブネル、ダビデにいひけるは我起てゆきイスラエルをことごとくわが主王の所に集めて彼等に汝と契約を立しめ汝をして心の望む所の者をことごとく治むるに
いたらしめんと是においてダビデ、アブネルを歸してかれ安然に去り
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
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& TODD 1985
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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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サムエル記下3:22−39
アブネル、暗殺される
翻訳比較
サム下
3:22 そこへ、ダビデの家臣たちとヨアブが、多くの戦利品を携えて略奪から帰って来た。すでに、アブネルは送り出されて、平和のうちに立ち去った後
で、ヘブロンのダビデのもとにはいなかった。
サム下
3:23 ヨアブと彼に同行した全軍が到着すると、ヨアブにこう告げる者があった。「ネルの子アブネルが王を訪ねて来ましたが、王に送り出されて平和のう
ちに立ち去りました。」
サム下
3:24 ヨアブは王のもとに来て言った。「何ということをなさったのです。アブネルがわざわざあなたのもとにやって来たのに、彼を送り出し、平和のうち
に去らせるとは何事ですか。
サム下
3:25 ネルの子アブネルをよくご存じのはずではありませんか。あの男が来たのは、あなたを欺いて動静を探り、あなたのなさることを漏らさず知るためな
のです。」
サム下
3:26 ヨアブはダビデのもとを退出すると、使者を遣わしてアブネルを追わせ、彼をボル・シラから連れ戻した。ダビデはこのことを知らなかった。
サム下
3:27 アブネルがヘブロンに戻って来ると、ヨアブは静かな所で話したいと言って、彼を城門の中に誘い込み、その場でアブネルの下腹を突いて殺し、兄弟
アサエルの血に報いた。
サム下
3:28 後になってこのことを聞いたダビデは言った。「私と私の王国は、ネルの子アブネルの血について、主の前にとこしえに潔白だ。
サム下
3:29 その血はヨアブの頭と、彼の父の家全体に降りかかるように。ヨアブの家には漏出の者、規定の病を患う者、糸紡ぎしかできない男、剣に倒れる者、
パンに事欠く者が絶えることのないように。」
サム下
3:30 ヨアブとその兄弟アビシャイがアブネルを殺したのは、ギブオンの戦いで彼らの兄弟アサエルをアブネルが殺したからである。
サム下
3:31 ダビデは、ヨアブと彼の率いる全軍に向かって言った。「あなたがたは衣服を裂き、粗布をまとい、悼み悲しんでアブネルの前を進みなさい。」そし
てダビデ王はアブネルの棺の後に従った。
サム下 3:32 彼らはアブネルをヘブロンに葬った。王はアブネルの墓に向かって声を上げて泣き、兵も皆泣いた。
サム下 3:33 王はアブネルを悼み、哀歌を詠んだ。/「愚か者が死ぬように/アブネルは死ななければならなかったのか。
サム下
3:34 あなたの手は縛られもせず/あなたの足は枷をはめられたのでもないのに/連れて来られ/不正な者の前に倒れるように、あなたは倒れた。」兵は
皆、彼を悼んでさらに泣いた。
サム下
3:35 兵は皆、まだ日のあるうちにダビデに食事をとらせようとしたが、ダビデはこう誓った。「日の沈む前に、私がパンであれほかの何であれ、口にする
ようなことがあるなら、神が私を幾重にも罰してくださるように。」
サム下 3:36 兵は皆これを知って、良いことだと判断した。王のしたことはすべて、兵士全員の目に良いことと映った。
サム下
3:37 すべての兵と、イスラエルのすべての人々はこの日、ネルの子アブネルの殺害は王の意図によるものではなかったと知った。
サム下
3:38 王は家臣たちに言った。「今日、イスラエルにおいて一人の偉大な武将が倒れたことを、あなたがたは知っておかなければならない。
サム下
3:39 私は油を注がれた王であるとはいえ、今は無力である。あの者ども、ツェルヤの息子たちは私の手に余る。悪をなす者には主がその悪に報いてくださ
るように。」
フランシ
スコ会訳2013
022ちょうどその時、ダビデの家来とヨアブが分捕り品
をたくさん持って略奪から戻ってきた。すでにアブネルは、ヘブロンのダビデのもとにはおらず、ダビデに送られて平和のうちに立ち
去った後だった。
023ヨアブと彼について行った全軍が戻ったとき、「ネ
ルの子アブネルが王のもとに来ましたが、彼は王に送られて平和のうちに立ち去りました」とヨアブに告げる者がいた。
024ヨアブは王のもとに来て、言った、「何ということ
をなさったのですか。アブネルがあなたの所に来たのに、なぜあなたは彼を送り出し、そのまま行かせてしまったのですか。
025あなたはネルの子アブネルをご存じのはずです。彼
はあなたを欺くために来たのです。あなたの動静を探り、また、あなたのなさることすべてを知ろうとして来たのです」。
026ヨアブはダビデのもとから退出すると、使者を遣わ
してアブネルを追わせた。彼らはボル・シラからアブネルを引き返らせた。しかし、ダビデはこのことを知らなかった。
027アブネルがヘブロンに戻ってきたとき、ヨアブは彼
と静かに話すふりをして門の内に誘い、そこで彼の腹を突き刺した。こうしてアブネルは、ヨアブの弟アサエルの血の報いとして死ん
だ。
028後になってそのことを聞いたダビデは言った、「ネ
ルの子アブネルの血について、わたしとわたしの王国は主の前に永久に潔白である。
029アブネルの血は、ヨアブの頭上に、その父の家全体
の上に振りかかれ。ヨアブの家から、漏出や重い皮膚病を病む者、糸紡ぎしかできない男、剣に倒れる者、食に事欠く者が絶えないよ
うに」。
030ヨアブとその兄弟アビシャイがアブネルを殺したの
は、アブネルが彼らの弟アサエルをギブオンの戦いで殺したからであった。
031ダビデは、ヨアブと彼とともにいた兵士全員に命じ
た、「お前たちは服を裂き、粗布をまとい、アブネルの前で悼み悲しめ」。そして、ダビデ王は棺の後に従った。
032彼らはアブネルをヘブロンに葬った。王はアブネル の墓で声をあげて泣き、民もみな泣いた。
033王はアブネルのためにこの悲しみの歌を歌った、
「アブネルは、愚か者が死ぬように
死ななければならなかったのか。
034あなたの手は縛られておらず、
足にも枷ははめられていなかったのに、
邪悪な者どもの前に倒れる者のように
あなたは倒れた」。
民はみな、また彼のために泣いた。
035民はみなまだ日のあるうちにダビデに食物をとらせ
ようとしてやって来たが、ダビデは誓って言った、「もしわたしが日没前に、パンであれ、またほかの何であれ口にするようなことが
あれば、神がわたしにそれ相応の罰、否、それ以上の罰を下されるように」。
036民はみなこれで善いのだと思った。これまで王が
行ったすべてのことと同じように、民はみな今回も善いことだと思った。
037民全体と全イスラエルは、その日、ネルの子アブネ
ルの殺害が王の意志によるものではなかったと知った。
038王は家来たちに言った、「今日、イスラエルにおい
て一人の偉大な武将が倒れたことが、お前たちに分かっているのか。
039わたしは油注がれた王ではあるが、今のところ力が
ない。あのツェルヤの息子たちはわたしよりも強力で手に負えない。悪を行う者には、主がその悪に従って報いてくださるように」。
新共同訳1987
3:22
ちょうどそこへ、ダビデの家来たちとヨアブが略奪から帰り、たくさんの分捕り物を持って来た。しかしそのとき、アブネルはヘブロンのダビデのもとにはいな
かった。ダビデがアブネルを送り出し、もう彼は安心して出て行ったからである。
3:23
ヨアブと彼についていた軍勢がみな帰って来たとき、ネルの子アブネルが王のところに来たが、王がアブネルを送り出したので、彼は安心して出て行った、とい
うことがヨアブに知らされた。
3:24
それでヨアブは王のところに来て言った。「何ということをなさったのですか。ちょうどアブネルがあなたのところに来たのに、なぜ、彼を送り出して、出て行
くままにしたのですか。
3:25
ネルの子アブネルが、あなたを惑わし、あなたの動静を探り、あなたのなさることを残らず知るために来たのに、お気づきにならなかったのですか。」
3:26
ヨアブはダビデのもとを出てから使者たちを遣わし、アブネルのあとを追わせ、彼をシラの井戸から連れ戻させた。しかしダビデはそのことを知らなかった。
3:27
アブネルがヘブロンに戻ったとき、ヨアブは彼とひそかに話すと見せかけて、彼を門のとびらの内側に連れ込み、そこで、下腹を突いて死なせ、自分の兄弟アサ
エルの血に報いた。
3:28
あとになって、ダビデはそのことを聞いて言った。「私にも私の王国にも、ネルの子アブネルの血については、主の前にとこしえまでも罪はない。
3:29
それは、ヨアブの頭と彼の父の全家にふりかかるように。またヨアブの家に、漏出を病む者、らい病人、糸巻きをつかむ者、剣で倒れる者、食に飢える者が絶え
ないように。」
3:30
ヨアブとその兄弟アビシャイがアブネルを殺したのは、アブネルが彼らの兄弟アサエルをギブオンでの戦いで殺したからであった。
3:31
ダビデはヨアブと彼とともにいたすべての民に言った。「あなたがたの着物を裂き、荒布をまとい、アブネルの前でいたみ悲しみなさい。」そしてダビデ王は、
ひつぎのあとに従った。
3:32
彼らはアブネルをヘブロンに葬った。王はアブネルの墓で声をあげて泣き、民もみな泣いた。
3:33
王はアブネルのために悲しみ歌って言った。「愚か者の死のように、アブネルは死ななければならなかったのか。
3:34
あなたの手は縛られず、あなたの足は足かせにつながれもせずに。不正な者の前に倒れる者のように、あなたは倒れた。」民はみな、また彼のために泣いた。
3:35
民はみな、まだ日のあるうちにダビデに食事をとらせようとしてやって来たが、ダビデは誓って言った。「もし私が、日の沈む前にパンでも、ほかの何物でも味
わったなら、神がこの私を幾重にも罰せられますように。」
3:36
民はみな、それを認めて、それでよいと思った。王のしたことはすべて、民を満足させた。
3:37
それで民はみな、すなわち、全イスラエルは、その日、ネルの子アブネルを殺したのは、王から出たことではないことを知った。
3:38
王は家来たちに言った。「きょう、イスラエルでひとりの偉大な将軍が倒れたのを知らないのか。
3:39
この私は油そそがれた王であるが、今はまだ力が足りない。ツェルヤの子らであるこれらの人々は、私にとっては手ごわすぎる。主が、悪を行なう者には、その
悪にしたがって報いてくださるように。」
新改訳1970
3:22
ちょうどそこへ、ダビデの家来たちとヨアブが略奪から帰り、たくさんの分捕り物を持って来た。しかしそのとき、アブネルはヘブロンのダビデのもとにはいな
かった。ダビデがアブネルを送り出し、もう彼は安心して出て行ったからである。
3:23
ヨアブと彼についていた軍勢がみな帰って来たとき、ネルの子アブネルが王のところに来たが、王がアブネルを送り出したので、彼は安心して出て行った、とい
うことがヨアブに知らされた。
3:24
それでヨアブは王のところに来て言った。「何ということをなさったのですか。ちょうどアブネルがあなたのところに来たのに、なぜ、彼を送り出して、出て行
くままにしたのですか。
3:25
ネルの子アブネルが、あなたを惑わし、あなたの動静を探り、あなたのなさることを残らず知るために来たのに、お気づきにならなかったのですか。」
3:26
ヨアブはダビデのもとを出てから使者たちを遣わし、アブネルのあとを追わせ、彼をシラの井戸から連れ戻させた。しかしダビデはそのことを知らなかった。
3:27
アブネルがヘブロンに戻ったとき、ヨアブは彼とひそかに話すと見せかけて、彼を門のとびらの内側に連れ込み、そこで、下腹を突いて死なせ、自分の兄弟アサ
エルの血に報いた。
3:28
あとになって、ダビデはそのことを聞いて言った。「私にも私の王国にも、ネルの子アブネルの血については、主の前にとこしえまでも罪はない。
3:29
それは、ヨアブの頭と彼の父の全家にふりかかるように。またヨアブの家に、漏出を病む者、らい病人、糸巻きをつかむ者、剣で倒れる者、食に飢える者が絶え
ないように。」
3:30
ヨアブとその兄弟アビシャイがアブネルを殺したのは、アブネルが彼らの兄弟アサエルをギブオンでの戦いで殺したからであった。
3:31
ダビデはヨアブと彼とともにいたすべての民に言った。「あなたがたの着物を裂き、荒布をまとい、アブネルの前でいたみ悲しみなさい。」そしてダビデ王は、
ひつぎのあとに従った。
3:32
彼らはアブネルをヘブロンに葬った。王はアブネルの墓で声をあげて泣き、民もみな泣いた。
3:33
王はアブネルのために悲しみ歌って言った。「愚か者の死のように、アブネルは死ななければならなかったのか。
3:34
あなたの手は縛られず、あなたの足は足かせにつながれもせずに。不正な者の前に倒れる者のように、あなたは倒れた。」民はみな、また彼のために泣いた。
3:35
民はみな、まだ日のあるうちにダビデに食事をとらせようとしてやって来たが、ダビデは誓って言った。「もし私が、日の沈む前にパンでも、ほかの何物でも味
わったなら、神がこの私を幾重にも罰せられますように。」
3:36
民はみな、それを認めて、それでよいと思った。王のしたことはすべて、民を満足させた。
3:37
それで民はみな、すなわち、全イスラエルは、その日、ネルの子アブネルを殺したのは、王から出たことではないことを知った。
3:38
王は家来たちに言った。「きょう、イスラエルでひとりの偉大な将軍が倒れたのを知らないのか。
3:39
この私は油そそがれた王であるが、今はまだ力が足りない。ツェルヤの子らであるこれらの人々は、私にとっては手ごわすぎる。主が、悪を行なう者には、その
悪にしたがって報いてくださるように。」
口語訳1955
3:22
ちょうどその時、ダビデの家来たちはヨアブと共に多くのぶんどり物を携えて略奪から帰ってきた。しかしアブネルはヘブロンのダビデのもとにはいなかった。
ダビデが彼を帰らせて彼が安全に去ったからである。
3:23
ヨアブおよび彼と共にいた軍勢がみな帰ってきたとき、人々はヨアブに言った、「ネルの子アブネルが王のもとにきたが、王が彼を帰らせたので彼は安全に去っ
た」。
3:24
そこでヨアブは王のもとに行って言った、「あなたは何をなさったのですか。アブネルがあなたの所にきたのに、あなたはどうして、彼を返し去らせられたので
すか。
3:25
ネルの子アブネルがあなたを欺くためにきたこと、そしてあなたの出入りを知り、またあなたのなさっていることを、ことごとく知るためにきたことをあなたは
ごぞんじです」。
3:26
ヨアブはダビデの所から出てきて、使者をつかわし、アブネルを追わせたので、彼らはシラの井戸から彼を連れて帰った。しかしダビデはその事を知らなかっ
た。
3:27
アブネルがヘブロンに帰ってきたとき、ヨアブはひそかに語ろうといって彼を門のうちに連れて行き、その所で彼の腹を刺して死なせ、自分の兄弟アサヘルの血
を報いた。
3:28
その後ダビデはこの事を聞いて言った、「わたしとわたしの王国とは、ネルの子アブネルの血に関して、主の前に永久に罪はない。
3:29
どうぞ、その罪がヨアブの頭と、その父の全家に帰するように。またヨアブの家には流出を病む者、らい病人、つえにたよる者、つるぎに倒れる者、または食物
の乏しい者が絶えないように」。
3:30
こうしてヨアブとその弟アビシャイとはアブネルを殺したが、それは彼がギベオンの戦いで彼らの兄弟アサヘルを殺したためであった。
3:31
ダビデはヨアブおよび自分と共にいるすべての民に言った、「あなたがたは着物を裂き、荒布をまとい、アブネルの前に嘆きながら行きなさい」。そしてダビデ
王はその棺のあとに従った。
3:32
人々はアブネルをヘブロンに葬った。王はアブネルの墓で声をあげて泣き、民もみな泣いた。
3:33
王はアブネルのために悲しみの歌を作って言った、/「愚かな人の死ぬように、/アブネルがどうして死んだのか。
3:34
あなたの手は縛られず、/足には足かせもかけられないのに、/悪人の前に倒れる人のように、/あなたは倒れた」。そして民は皆、ふたたび彼のために泣い
た。
3:35
民はみなきて、日のあるうちに、ダビデにパンを食べさせようとしたが、ダビデは誓って言った、「もしわたしが日の入る前に、パンでも、ほかのものでも味わ
うならば、神がわたしをいくえにも罰しられるように」。
3:36
民はみなそれを見て満足した。すべて王のすることは民を満足させた。
3:37
その日すべての民およびイスラエルは皆、ネルの子アブネルを殺したのは、王の意思によるものでないことを知った。
3:38
王はその家来たちに言った、「この日イスラエルで、ひとりの偉大なる将軍が倒れたのをあなたがたは知らないのか。
3:39
わたしは油を注がれた王であるけれども、今日なお弱い。ゼルヤの子であるこれらの人々はわたしの手におえない。どうぞ主が悪を行う者に、その悪にしたがっ
て報いられるように」。
3:22
時にダビデの臣僕およびヨアブ人の國を侵して歸り大なる掠取物を携へきたれり然どアブネルはタビデとともにヘブロンにはをらざりき其
はダビデかれを歸してかれ安然に去りたればなり
3:23
ヨアブおよびともにありし軍兵皆かへりきたりしとき人々ヨアブに告ていひけるはネルの子アブネル王の所にきたりしが王かれを返してかれ安然にされりと
3:24 ヨアブ王に詣りていひけるは汝何を爲したるやアブネル汝の所にきたりしに汝何故にかれを返して去ゆかしめしや
3:25 汝ネルの子アブネルが汝を誑かさんとてきたり汝の出入を知りまた汝のすべて爲す所を知んために來りしを知ると
3:26
かくてヨアブ、ダビデの所より出來り使者をつかはしてアブネルを追しめたれば使者シラの井よりかれを將返れりされどダビデは知ざりき
3:27
アブネル、ヘブロンに返りしかばヨアブ彼と密に語らんとてかれを門の内に引きゆき其處にてその腹を刺てこれを殺し己の兄弟アサヘルの血をむくいたり
3:28 其後ダビデ聞ていひけるは我と我國はネルの子アブネルの血につきてヱホバのまへに永く罪あることなし
3:29
其罪はヨアブの首と其父の全家に歸せよねがはくはヨアブの家には白濁を疾ものか癩病人か杖に倚ものか劍に仆るものか食物に乏しき者か絶ゆることあらざれと
3:30 ヨアブとその弟アビシヤイのアブネルを殺したるは彼がギベオンにて戰陣のうちにおのれの兄弟アサヘルをころせしによれり
3:31
ダビデ、ヨアブおよびおのれとともにある民にいひけるは汝らの衣服を裂き麻の衣を著てアブネルのために哀哭くべしとダビデ王其棺にしたがふ
3:32 人衆アブネルをヘブロンに葬れり王聲をあげてアブネルの墓に哭き又民みな哭けり
3:33 王アブネルの爲に悲の歌を作りて云くアブネル如何にして愚なる人の如くに死けん
3:34
汝の手は縛もあらず汝の足は鏈にも繋れざりしものを嗚呼汝は惡人のために仆る人のごとくにたふれたり斯て民皆再びかれのために哭けり
3:35
民みな日のあるうちにダビデにパンを食はしめんとて來りしにダビデ誓ひていひけるは若し日の沒まへに我パンにても何にても味ひなば神我にかくなし又重ねて
斯なしたまへと
3:36 民皆見て之を其目に善しとせり凡て王の爲すところの事は皆民の目に善と見えたり
3:37 其日民すなはちイスラエル皆ネルの子アブネルを殺たるは王の所爲にあらざるを知れり
3:38 王その臣僕にいひけるは今日一人の大將大人イスラエルに斃る汝らこれをしらざるや
3:39
我は膏そそがれし王なれども今日尚弱しゼルヤの子等なる此等の人我には制しがたしヱホバ惡をおこな者に其惡に隨ひて報いたまはん
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 Uテモ4:14
4:14 銅細工人のアレキサン
デルが、わたしを大いに苦しめた。主はそのしわざに対して、彼に報いなさるだろう。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 Uテモ4:14
4:14
銅細工人アレクサンドロがわたしをひどく苦しめました。主は、その仕業に応じて彼にお報いになります。
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