サムエル記下 9:1−13
ダビデとメピポセテ
翻訳比較
聖書協会共同
訳2018
◆ダビデとメフィボシェト
サム下
9:1 ダビデは言った。「サウルの家の者で、まだ生き残っている者はいるか。ヨナタンのために、私はその者に誠意を尽くしたい。」
サム下
9:2 サウルの家にツィバという名の僕がおり、ダビデのもとに呼び出された。王は彼に言った。「あなたがツィバか。」すると彼は言った。「そうでござい
ます。」
サム下
9:3 王は言った。「サウルの家にはもう男は残っていないのか。私はその者に神の慈しみを示したい。」ツィバは王に言った。「ヨナタンのご子息で、足の
萎えた方がまだおられます。」
サム下
9:4 王は彼に言った。「その者はどこにいるのか。」ツィバは王に言った。「ロ・デバルにあるアミエルの子マキルの家におられます。」
サム下 9:5 ダビデは人を遣わして、ロ・デバルのアミエルの子マキルの家から彼を連れて来させた。
サム下
9:6 サウルの子ヨナタンの子メフィボシェトは、ダビデの前に来ると、ひれ伏して礼をした。ダビデが「メフィボシェトか」と言うと、彼は「はい、そうで
ございます」と言った。
サム下
9:7 ダビデは彼に言った。「恐れることはない。私は、あなたの父ヨナタンのために、あなたに誠意を尽くそうと思う。あなたの祖父サウルの地所は、すべ
てあなたに返そう。また、あなたはこれからいつも私の食卓で食事をしなさい。」
サム下
9:8 メフィボシェトは礼をして言った。「この僕など何者でありましょう。死んだ犬も同然のこの私を顧みてくださるとは。」
サム下
9:9 王はサウルの従者であったツィバを呼んで言った。「サウルとその家の所有であったものはすべて、あなたの主人の息子に与える。
サム下
9:10 あなたとあなたの息子たち、それに僕たちは、彼のために土地を耕して収穫し、あなたの主人の息子を養う糧としなさい。あなたの主人の子メフィボ
シェトは、いつまでも私の食卓で食事をするだろう。」ツィバには十五人の息子と二十人の僕がいた。
サム下
9:11 ツィバは王に言った。「王様がこの僕にお命じになることはすべて、そのとおりにいたします。」メフィボシェトは王子の一人のように、王の食卓で
食事をした。
サム下 9:12 メフィボシェトには、その名をミカと言う幼い息子がいた。ツィバの家に住む者は皆、メフィボシェトの僕となった。
サム下 9:13 メフィボシェトはエルサレムに住み、いつも王の食卓で食事をした。彼は両足が不自由であった。
フランシ
スコ会訳2013
001ダビデは言った、「サウルの家の者で、まだ生き
残っている者はいないか。ヨナタンのために、わたしはその者に真実を尽くしたい」。
002サウルの家にツィバという名の僕がいたが、彼がダ
ビデのもとに呼ばれた。王は彼に、「お前がツィバか」と尋ねた。彼は、「わたしでございます」と答えた。
003王は言った、「サウルの家の者で、まだ誰か生きて
いないか。わたしはその者に神の真実を尽くしたいのだ」。ツィバは王に言った、「ヨナタンのご子息で足の悪い方がまだおられま
す」。
004王は、「その者はどこにいるのか」と尋ねた。ツィ
バは王に答えた、「その方はロ・デバルのアミエルの子マキルの家におられます」。
005ダビデ王は人を遣わし、ロ・デバルのアミエルの子 マキルの家から彼を連れてこさせた。
006サウルの子ヨナタンの子であるメフィボシェトはダ
ビデのもとに来ると、ひれ伏して拝した。ダビデが「メフィボシェト」と呼ぶと、彼は、「はい、わたしです」と答えた。
007ダビデは彼に言った、「恐れることはない。わたし
はあなたの父上ヨナタンのためにあなたに真実を尽くし、あなたの祖父サウルの土地をすべてあなたに返そう。あなたはこれからいつ
も、わたしの食卓で食事をしなさい」。
008メフィボシェトは拝して言った、「わたしのような
死んだ犬に心をかけてくださるとは、いったい僕は何者なのでしょう」。
009王はサウルの従者であったツィバを呼び、こう言っ
た、「わたしはサウルとその家に属していたものをみな、お前のあるじの息子に与える。
010お前とお前の息子たち、お前の僕たちは、彼のため
にその土地を耕して収穫し、お前のあるじの家を養う糧とせよ。お前のあるじの子メフィボシェトは、これからずっとわたしの食卓で
食事をする」。――ツィバには十五人の息子と二十人の僕がいた。――
011ツィバは王に言った、「あなたの僕は、わたしのあ
るじである王がお命じなることはすべてそのとおりにいたします」。こうしてメフィボシェトは、王の息子の一人として、ダビデの食
卓で食事をするようになった。
012メフィボシェトにはミカという名の幼い息子がい
た。ツィバの家に住む者はみなメフィボシェトの僕となった。
013メフィボシェトはエルサレムに住んだ。それは彼が
常に王の食卓で食事をしたからである。彼は両足が不自由であった。
新共同訳1987
9:1
ダビデは言った。「サウル家の者がまだ生き残っているならば、ヨナタンのために、その者に忠実を尽くしたい。」
9:2
サウル家に仕えていたツィバという名の者がダビデのもとに呼び出された。「お前がツィバか」と王が尋ねると、「僕でございます」と彼は答えた。
9:3
王は言った。「サウル家には、もうだれも残っていないのか。いるなら、その者に神に誓った忠実を尽くしたいが。」「ヨナタンさまの御子息が一人おられま
す。両足の萎えた方でございます」とツィバは王に答えた。
9:4
王は「どこにいるのか」と問い、ツィバは王に、「ロ・デバルにあるアミエルの子マキルの家におられます」と答えた。
9:5
ダビデ王は人を遣わし、ロ・デバルにあるアミエルの子マキルの家から彼を連れて来させた。
9:6
サウルの子ヨナタンの子メフィボシェトは、ダビデの前に来るとひれ伏して礼をした。「メフィボシェトよ」とダビデが言うと、「僕です」と彼は答えた。
9:7
「恐れることはない。あなたの父ヨナタンのために、わたしはあなたに忠実を尽くそう。祖父サウルの地所はすべて返す。あなたはいつもわたしの食卓で食事を
するように」とダビデが言うと、
9:8
メフィボシェトは礼をして言った。「僕など何者でありましょうか。死んだ犬も同然のわたしを顧みてくださるとは。」
9:9
王は、サウルの従者であったツィバを呼んで言った。「サウルとその家の所有であったものはすべてお前の主人の子息に与えることにした。
9:10
お前は、息子たち、召し使いたちと共に、その土地を耕して収穫をあげ、お前の主人の子息のために生計を立てよ。お前の主人の子息メフィボシェトは、いつも
わたしの食卓で食事をすることになる。」ツィバには十五人の息子と二十人の召し使いがいた。
9:11
ツィバは王に答えた。「私の主君、王が僕にお命じになりましたことはすべて、僕が間違いなく実行いたします。」メフィボシェトは王子の一人のように、ダビ
デの食卓で食事をした。
9:12
メフィボシェトにはミカという幼い息子がいた。ツィバの家に住む者は皆、メフィボシェトの召し使いとなった。
9:13
メフィボシェトは王の食卓に連なるのが常のことであり、両足とも不自由なので、エルサレムに住んだ。
新改訳1970
9:1
ダビデが言った。「サウルの家の者で、まだ生き残っている者はいないか。私はヨナタンのために、その者に恵みを施したい。」
9:2
サウルの家にツィバという名のしもべがいた。彼がダビデのところに召し出されたとき、王は彼に尋ねた。「あなたがツィバか。」すると彼は答えた。「はい、
このしもべです。」
9:3
王は言った。「サウルの家の者で、まだ、だれかいないのか。私はその者に神の恵みを施したい。」ツィバは王に言った。「まだ、ヨナタンの子で足の不自由な
方がおられます。」
9:4
王は彼に言った。「彼は、どこにいるのか。」ツィバは王に言った。「今、ロ・デバルのアミエルの子マキルの家におられます。」
9:5
そこでダビデ王は人をやり、ロ・デバルのアミエルの子マキルの家から彼を連れて来させた。
9:6
サウルの子ヨナタンの子メフィボシェテは、ダビデのところに来て、ひれ伏して礼をした。ダビデは言った。「メフィボシェテか。」彼は答えた。「はい、この
しもべです。」
9:7
ダビデは言った。「恐れることはない。私は、あなたの父ヨナタンのために、あなたに恵みを施したい。あなたの祖父サウルの地所を全部あなたに返そう。あな
たはいつも私の食卓で食事をしてよい。」
9:8
彼は礼をして言った。「このしもべが何者だというので、あなたは、この死んだ犬のような私を顧みてくださるのですか。」
9:9
そこで王はサウルの若い者であったツィバを呼び寄せて言った。「サウルと、その一家の所有になっていた物をみな、私はあなたの主人の子に与えた。
9:10
あなたも、あなたの息子たちも、あなたのしもべたちも、彼のために地を耕して、作物を得たなら、それはあなたの主人の子のパン、また食物となる。あなたの
主人の子メフィボシェテは、私の食卓で、いつも食事をすることになる。」ツィバには十五人の息子と二十人のしもべがあった。
9:11
ツィバは王に言った。「王さま。あなたが、このしもべに申しつけられたとおりに、このしもべはいたします。」こうして、メフィボシェテは王の息子たちのひ
とりのように、王の食卓で食事をすることになった。
9:12
メフィボシェテにはミカという名の小さな子どもがいた。ツィバの家に住む者はみな、メフィボシェテのしもべとなった。
9:13
メフィボシェテはエルサレムに住み、いつも王の食卓で食事をした。彼は両足が共になえていた。
口語訳1955
9:1
時にダビデは言った、「サウルの家の人で、なお残っている者があるか。わたしはヨナタンのために、その人に恵みを施そう」。
9:2
さて、サウルの家にヂバという名のしもべがあったが、人々が彼をダビデのもとに呼び寄せたので、王は彼に言った、「あなたがヂバか」。彼は言った、「しも
べがそうです」。
9:3
王は言った、「サウルの家の人がまだ残っていませんか。わたしはその人に神の恵みを施そうと思う」。ヂバは王に言った、「ヨナタンの子がまだおります。あ
しなえです」。
9:4
王は彼に言った、「その人はどこにいるのか」。ヂバは王に言った、「彼はロ・デバルのアンミエルの子マキルの家におります」。
9:5
ダビデ王は人をつかわして、ロ・デバルのアンミエルの子マキルの家から、彼を連れてこさせた。
9:6
サウルの子ヨナタンの子であるメピボセテはダビデのもとにきて、ひれ伏して拝した。ダビデが、「メピボセテよ」と言ったので、彼は、「しもべは、ここにお
ります」と答えた。
9:7
ダビデは彼に言った、「恐れることはない。わたしはかならずあなたの父ヨナタンのためにあなたに恵みを施しましょう。あなたの父サウルの地をみなあなたに
返します。またあなたは常にわたしの食卓で食事をしなさい」。
9:8
彼は拝して言った、「あなたは、しもべを何とおぼしめして、死んだ犬のようなわたしを顧みられるのですか」。
9:9
王はサウルのしもべヂバを呼んで言った、「すべてサウルとその家に属する物を皆、わたしはあなたの主人の子に与えた。
9:10
あなたと、あなたの子たちと、しもべたちとは、彼のために地を耕して、あなたの主人の子が食べる食物を取り入れなければならない。しかしあなたの主人の子
メピボセテはいつもわたしの食卓で食事をするであろう」。ヂバには十五人の男の子と二十人のしもべがあった。
9:11
ヂバは王に言った、「すべて王わが主君がしもべに命じられるとおりに、しもべはいたしましょう」。こうしてメピボセテは王の子のひとりのようにダビデの食
卓で食事をした。
9:12
メピボセテには小さい子があって、名をミカといった。そしてヂバの家に住んでいる者はみなメピボセテのしもべとなった。
9:13
メピボセテはエルサレムに住んだ。彼がいつも王の食卓で食事をしたからである。彼は両足ともに、なえていた。
文
語訳1917
9:1 爰にダビデいひけるはサウルの家の遺存れる者尚あるや我ヨナタンの爲に其人に恩惠をほどこさんと
9:2 サウルの家の僕なるヂバと名くる者ありければかれをダビデの許に召きたるに王かれにいひけるは汝はヂバなるか彼いふ僕是なり
9:3 王いひけるは尚サウルの家の者あるか我其人に神の恩惠をほどこさんとすヂバ王にいひけるはヨナタンの子尚あり跛足なり
9:4 王かれにいひけるは其人は何處にをるやヂバ王にいひけるはロデバルにてアンミエルの子マキルの家にをる
9:5 ダビデ王人を遣はしてロデバルより即ちアンミエルの子マキルの家よりかれを携來らしむ
9:6 サウルの子ヨナタンの子なるメピボセテ、ダビデの所に來り伏て拝せりダビデ、メピボセテよといひければ答て僕此にありと曰ふ
9:7
ダビデかれにいひけるは恐るるなかれ我必ず汝の父ヨナタンの爲に恩惠を汝にしめさん我汝の父サウルの地を悉く汝に復すべし又汝は恒に我席において食ふべし
と
9:8 かれ拝して言けるは僕何なればか汝死たる犬のごとき我を眷顧たまふ
9:9 王サウルの僕ヂバを呼てこれにいひけるは凡てサウルとその家の物は我皆汝の主人の子にあたへたり
9:10
汝と汝の子等と汝の僕かれのために地を耕へして汝の主人の子に食ふべき食物を取りきたるべし但し汝の主人の子メピボセテは恒に我席において食ふべしとヂバ
は十五人の子と二十人の僕あり
9:11
ヂバ王にいひけるは總て王わが主の僕に命じたまひしごとく僕なすべしとメピボセテは王の子の一人のごとくダビデの席にて食へり
9:12 メピボセテに一人の若き子あり其名をミカといふヂバの家に住る者は皆メピボセテの僕なりき
9:13 メピボセテはエルサレムに住みたり其はかれ恒に王の席にて食ひたればなりかれは兩の足ともに跛たる者なり
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
・・・・
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