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サムエル記下 15:1−12  

アブサロムの反逆

 

翻訳比較



聖書協会共同訳2018

◆アブシャロムの反逆
サム下 15:1 その後、アブシャロムは一台の戦車、馬、ならびに五十人の護衛兵を自分のために整えた。
サム下 15:2 彼は朝早く起きて城門への道の傍らに立ち、争い事を抱えた人が王に裁定を求めにやって来ると、誰にでも声をかけ、「どの町の出身か」と尋ねた。 その者が、「僕はイスラエルの部族の一つに属しています」と答えると、
サム下 15:3 アブシャロムはその人に向かって、「確かに、あなたの訴えはもっともで正しい。だが、王のもとには、あなたの訴えを聞いてくれる人は誰もいない のだ」と言うのであった。
サム下 15:4 また、アブシャロムは言った。「もし誰かが、私をこの地の裁き人にするならば、どんな争い事や申し立てを抱えた者が来ても、その人のために公平 な裁きを行ってやれるのに。」
サム下 15:5 さらに、誰かがアブシャロムに近寄ってひれ伏そうとすると、アブシャロムは手を差し伸べて彼を抱き、口づけをした。
サム下 15:6 アブシャロムは、王に裁定を求めてやって来るイスラエル人すべてにこのように振る舞った。こうしてアブシャロムは、イスラエルの人々の心を盗ん だ。
サム下 15:7 それから四年の月日が過ぎた。アブシャロムは王に言った。「私が主に立てた誓いを果たすため、ヘブロンに行かせてください。
サム下 15:8 僕がまだアラムのゲシュルに滞在していたとき、『もし主が私をエルサレムに連れ戻してくださるなら、主に仕えます』と誓ったのです。」
サム下 15:9 王は彼に言った。「安心して行きなさい。」そこでアブシャロムは立って、ヘブロンに向かった。
サム下 15:10 アブシャロムはイスラエルのすべての部族に密使を送り、「角笛の鳴るのを聞いたら、『アブシャロムがヘブロンで王になった』と宣言するよう に」と命じた。
サム下 15:11 アブシャロムと共にエルサレムから出かけた者は二百人であった。彼らは招きに応じて、何の疑いも抱かず同行したのであり、事情は一切知らされ ていなかった。
サム下 15:12 いけにえを献げるにあたって、アブシャロムは使いを送り、ダビデの相談役であるギロ人アヒトフェルを、彼の町ギロから迎えた。陰謀は着々と進 み、アブシャロムにくみする民の数は増していった。


フランシ スコ会訳2013

001
その後、アブサロムは、自分のために戦車、馬、お よび自分の前を走る者五十人を整えた。

002彼は朝早く起きて、町の門に通じる道の傍らに立 ち、争い事を抱えた人が王の裁定を求めて王の所にやって来ると、そのつど呼び寄せて、「お前はどの町の人か」と尋ねた。その人 が、「あなたの僕は、イスラエルのこれこれの部族の者です」と答えると、

003アブサロムは言った、「よいか、お前の訴えはもっ ともで正しい。しかし、王のもとにはお前の訴えを聞いてくれる人は誰もいないのだ」。

004そしてさらに言った、「もしわたしがこの国の裁き 手の任にあるなら、争い事や権利の問題を抱えている者がみなわたしのもとに来たとき、わたしは公平な裁きを行ってやるのだが」。

005そして、誰かが彼に近づいて、その前にひれ伏そう とすると、アブサロムは手を差し伸べてその人を抱き、口づけをした。

006アブサロムは、裁定を求めて王の所にやって来るす べてのイスラエル人に対し、このように振る舞った。こうしてアブサロムは、イスラエルの人々の心をつかんだ。

007それから、四年たった。アブサロムは王に言った、 「わたしが主に立てた誓いを果たすために、ヘブロンへ行かせてください。

008あなたの僕であるわたしは、アラムのゲシュルに住 んでいた時に、『もし主がわたしをエルサレムに連れ戻してくださることがあれば、わたしは主に仕えます』という誓いを立てたので す」。

009王は彼に、「心安らかに行け」と言った。彼はヘブ ロンに向けて出発した。

010アブサロムはイスラエルの全部族に密使を送り、 「角笛の響きを聞いたらただちに、『アブサロムがヘブロンで王になった』と宣言せよ」と言わせた。

011その時、アブサロムとともにエルサレムを出た者は 二百人であった。彼らは招きに応じて何の疑いも抱かずに同行した者たちで、事情はいっさい知らなかった。

012アブサロムは、犠牲をささげる時になると人を遣わ し、ダビデの相談役ギロの人アヒトフェルを、ギロの町から呼び寄せた。謀反は力を得、アブサロムに荷担する民は、次第に増えて いった。


 

新共同訳1987

15:1 その後、アブサロムは戦車と馬、ならびに五十人の護衛兵を自分のために整えた。

15:2 アブサロムは朝早く起き、城門への道の傍らに立った。争いがあり、王に裁定を求めに来る者をだれかれなく呼び止めて、その出身地を尋ね、「僕はイスラエル 諸部族の一つに属しています」と答えると、

15:3 アブサロムはその人に向かってこう言うことにしていた。「いいか。お前の訴えは正しいし、弁護できる。だがあの王の下では聞いてくれる者はいない。」

15:4 アブサロムは、こうも言った。「わたしがこの地の裁き人であれば、争い事や申し立てのある者を皆、正当に裁いてやれるのに。」

15:5 また、彼に近づいて礼をする者があれば、手を差し伸べて彼を抱き、口づけした。

15:6 アブサロムは、王に裁定を求めてやって来るイスラエル人すべてにこのようにふるまい、イスラエルの人々の心を盗み取った。

15:7 四十歳になった年の終わりにアブサロムは王に願った。「主への誓願を果たすため、ヘブロンに行かせてください。

15:8 僕はアラムのゲシュルに滞在していたとき、もし主がわたしをエルサレムに連れ戻してくださるなら主に仕える、と誓いました。」

15:9 王が「平和に行って来るように」と言ったので、アブサロムは立ってヘブロンに向かった。

15:10 アブサロムはイスラエルの全部族に密使を送り、角笛の音を合図に、「アブサロムがヘブロンで王となった」と言うように命じた。

15:11 このときエルサレムから二百人の者がアブサロムと共に出かけたが、招きに応じて同行しただけで、何も知らされてはいなかった。

15:12 いけにえをささげるにあたって、アブサロムは使いを送り、ダビデの顧問であるギロ人アヒトフェルを彼の町ギロから迎えた。陰謀が固められてゆき、アブサロ ムのもとに集まる民は次第に数を増した。

 

新改訳1970

15:1 その後、アブシャロムは自分のために戦車と馬、それに自分の前を走る者五十人を手に入れた。

15:2 アブシャロムはいつも、朝早く、門に通じる道のそばに立っていた。さばきのために王のところに来て訴えようとする者があると、アブシャロムは、そのひとり ひとりを呼んで言っていた。「あなたはどこの町の者か。」その人が、「このしもべはイスラエルのこれこれの部族の者です。」と答える と、

15:3 アブシャロムは彼に、「ご覧。あなたの訴えはよいし、正しい。だが、王の側にはあなたのことを聞いてくれる者はいない。」と言い、

15:4 さらにアブシャロムは、「ああ、だれかが私をこの国のさばきつかさに立ててくれたら、訴えや申し立てのある人がみな、私のところに来て、私がその訴えを正 しくさばくのだが。」と言っていた。

15:5 人が彼に近づいて、あいさつしようとすると、彼は手を差し伸べて、その人を抱き、口づけをした。

15:6 アブシャロムは、さばきのために王のところに来るすべてのイスラエル人にこのようにした。こうしてアブシャロムはイスラエル人の心を盗んだ。

15:7 それから四年たって、アブシャロムは王に言った。「私が主に立てた誓願を果たすために、どうか私をヘブロンへ行かせてください。

15:8 このしもべは、アラムのゲシュルにいたときに、『もし主が、私をほんとうにエルサレムに連れ帰ってくださるなら、私は主に仕えます。』と言って誓願を立て たのです。」

15:9 王が、「元気で行って来なさい。」と言ったので、彼は立って、ヘブロンへ行った。

15:10 そのとき、アブシャロムはイスラエルの全部族に、ひそかに使いを送って言った。「角笛の鳴るのを聞いたら、『アブシャロムがヘブロンで王になった。』と言 いなさい。」

15:11 アブシャロムは二百人の人々を連れてエルサレムを出て行った。その人たちはただ単に、招かれて行った者たちで、何も知らなかった。

15:12 アブシャロムは、いけにえをささげている間に、人をやって、ダビデの議官をしているギロ人アヒトフェルを、彼の町ギロから呼び寄せた。この謀反は根強く、 アブシャロムにくみする民が多くなった。

 

口語訳1955

15:1 この後、アブサロムは自分のために戦車と馬、および自分の前に駆ける者五十人を備えた。

15:2 アブサロムは早く起きて門の道のかたわらに立つのを常とした。人が訴えがあって王に裁判を求めに来ると、アブサロムはその人を呼んで言った、「あなたはど の町の者ですか」。その人が「しもべはイスラエルのこれこれの部族のものです」と言うと、

15:3 アブサロムはその人に言った、「見よ、あなたの要求は良く、また正しい。しかしあなたのことを聞くべき人は王がまだ立てていない」。

15:4 アブサロムはまた言った、「ああ、わたしがこの地のさばきびとであったならばよいのに。そうすれば訴え、または申立てのあるものは、皆わたしの所にきて、 わたしはこれに公平なさばきを行うことができるのだが」。

15:5 そして人が彼に敬礼しようとして近づくと、彼は手を伸べ、その人を抱きかかえて口づけした。

15:6 アブサロムは王にさばきを求めて来るすべてのイスラエルびとにこのようにした。こうしてアブサロムはイスラエルの人々の心を自分のものとした。

15:7 そして四年の終りに、アブサロムは王に言った、「どうぞわたしを行かせ、ヘブロンで、かつて主に立てた誓いを果させてください。

15:8 それは、しもべがスリヤのゲシュルにいた時、誓いを立てて、『もし主がほんとうにわたしをエルサレムに連れ帰ってくださるならば、わたしは主に礼拝をささ げます』と言ったからです」。

15:9 王が彼に、「安らかに行きなさい」と言ったので、彼は立ってヘブロンへ行った。

15:10 そしてアブサロムは密使をイスラエルのすべての部族のうちにつかわして言った、「ラッパの響きを聞くならば、『アブサロムがヘブロンで王となった』と言い なさい」。

15:11 二百人の招かれた者がエルサレムからアブサロムと共に行った。彼らは何心なく行き、何事をも知らなかった。

15:12 アブサロムは犠牲をささげている間に人をつかわして、ダビデの議官ギロびとアヒトペルを、その町ギロから呼び寄せた。徒党は強く、民はしだいにアブサロム に加わった。

 


文 語訳1917
15:1 此後アブサロム己のために戰車と馬ならびに己のまへに驅る者五十人を備たり
15:2 アブサロム夙く興きて門の途の傍にたち人の訴訟ありて王に裁判を求めんとて來る時はアブサロム其人を呼ていふ爾は何の邑の者なるやと其人僕はイスラエルの 某の支派の者なりといへば
15:3 アブサロム其人にいふ見よ爾の事は善くまた正し然ど爾に聽くべき人は王いまだ立ずと
15:4 アブサロム又嗚呼我を此地の士師となす者もがな然れば凡て訴訟と公事ある者は我に來りて我之に公義を爲しあたへんといふ
15:5 また人彼を拝せんとて近づく時は彼手をのばして其人を扶け之に接吻す
15:6 アブサロム凡て王に裁判を求めんとて來るイスラエル人に是のごとくなせり斯アブサロムはイスラエルの人々の心を取り
15:7 斯て四年の後アブサロム王にいひけるは請ふ我をして往てヘブロンにてヱホバに我嘗て立し願を果さしめよ
15:8 其は僕スリアのゲシユルに居し時願を立て若しヱホバ誠に我をエルサレムに携歸りたまはば我ヱホバに事へんと言たればなりと
15:9 王かれにいひけるは安然に往けと彼すなはち起てヘブロンに往り
15:10 しかしてアブサロム窺ふ者をイスラエルの支派の中に?く遣はして言せけるは爾等喇叭の音を聞ばアブサロム、ヘブロンにて王となれりと思ふべしと
15:11 二百人の招かれたる者エルサレムよりアブサロムとともにゆけり彼らは何心なくゆきて何事をもしらざりき
15:12 アブサロム犠牲をささぐる時にダビデの議官ギロ人アヒトペルを其邑ギロより呼よせたり徒黨強くして民次第にアブサロムに加はりぬ


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 ロマ 16:18

16:18 なぜなら、こうした人々は、わたしたちの主キリストに仕えないで、自分の腹に仕え、そして甘言と美辞とをもって、純朴な人々の心を欺 く者どもだからである。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 ロマ 16:18

16:18 なぜなら、こうした人々は、わたしたちの主キリストに仕えないで、自分の腹に仕え、そして甘言と美辞とをもって、純朴な人々の心を欺 く者どもだからである。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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サムエル記下 15:13−37 

ダビデ、エルサレムを去る

 

翻訳比較

聖書協会共同訳2018

◆ダビデ、エルサレムから 逃れる
サム下 15:13 ダビデのもとに使者が来て告げた。「イスラエルの人々の心はアブシャロムに移っています。」
サム下 15:14 ダビデは自分と共にエルサレムにいる家臣全員に言った。「直ちに逃げよう。アブシャロムから逃げられなくなってはいけない。急がなければ、彼 はすぐにもやって来て我々を捕らえ、危害を加えて、この町を剣で討つだろう。」
サム下 15:15 王の家臣たちは王に言った。「王様、僕たちはすべて王様のご判断のとおりにいたします。」
サム下 15:16 こうして、王は出発し、王宮の者も皆、その後に従って歩んだ。王は、王宮を守らせるために、十人の側女を残した。
サム下 15:17 王が出発し、人々は皆、その後に従って歩んだ。一行はまず町のはずれの、ある家の前で歩みを止めた。
サム下 15:18 王の家臣全員が王の横を進み、クレタ人全員とペレティ人全員、そしてガトからダビデに従って来た六百人のガト人が王の前を進んだ。
サム下 15:19 王はガト人イタイに言った。「なぜ、あなたまでが我々と一緒に行くのか。戻ってあの王のもとにとどまりなさい。あなたは外国人で、祖国を離れ た亡命者なのだ。
サム下 15:20 昨日来たばかりのあなたが、今日我々と共に放浪者になるというのか。私は行けるところまで行くだけだ。自分の同胞を連れて帰りなさい。慈しみ とまことがあなたと共にあるように。」
サム下 15:21 イタイは王に答えた。「主は生きておられ、王様も生きておられます。生きるも死ぬも、王様のお出でになるところが僕のいるべきところです。」
サム下 15:22 ダビデはイタイに、「では、行こう」と言ったので、ガト人イタイは自分の部下全員と、共にいた子どもたちを皆連れて行った。
サム下 15:23 その地全体が大声を上げて泣く中で、人々は皆進んで行った。王もキドロンの谷を渡り、人々も皆荒れ野に向かう道を進んだ。
サム下 15:24 しばらくすると、ツァドクと、神の契約の箱を担ぐレビ人も皆一緒にやって来た。エブヤタルも来ており、彼らは人々が全員町を出てしまうまで神 の箱を降ろしていた。
サム下 15:25 王はツァドクに言った。「神の箱を町に戻しなさい。もし、私が主の目に適うのであれば、主は私を連れ戻し、神の箱とその住まいを見せてくださ るであろう。
サム下 15:26 しかし、もし主が、『私はあなたを喜びとしない』と言われるなら、主がその目に適う良いことを私にしてくださるように。」
サム下 15:27 王は祭司ツァドクに向かって言葉を続けた。「分かったか。あなたは自分の息子アヒマアツと、エブヤタルの息子ヨナタン、この二人の息子を連れ て、平安のうちに町に戻りなさい。
サム下 15:28 よいか。私はあなたがたからの知らせを受け取るまで、荒れ野の渡し場で待っている。」
サム下 15:29 ツァドクとエブヤタルは神の箱を担いでエルサレムに戻り、そこにとどまった。
サム下 15:30 ダビデは頭を覆い、はだしで、泣きながら、オリーブ山の坂道を上って行った。同行した人々も皆、それぞれ頭を覆い、泣きながら上って行った。
サム下 15:31 アヒトフェルがアブシャロムの陰謀に加わったという知らせがダビデのもとに届くと、ダビデは言った。「主よ、どうかアヒトフェルの助言を愚か なものとしてください。」
サム下 15:32 ダビデが神を礼拝する頂上の場所に着くと、そこでアルキ人フシャイが彼を迎えた。衣服は裂け、頭には土をかぶっていた。
サム下 15:33 ダビデは彼に言った。「あなたが私と一緒に来てくれても、私の重荷になるだけだ。
サム下 15:34 町に戻って、アブシャロムに向かい、『王様、私はあなたの僕です。以前はお父上の僕でしたが、ただ今この時から、あなたの僕です』と言うの だ。そうすれば、私のために、アヒトフェルの助言を失敗させることができるであろう。
サム下 15:35 さあ、町には祭司ツァドクと祭司エブヤタルがいる。王宮で耳にすることは何であれ、祭司ツァドクと祭司エブヤタルに伝えてほしい。
サム下 15:36 また、そこには彼らの二人の息子、ツァドクの息子アヒマアツと、エブヤタルの息子ヨナタンがいる。あなたが耳にすることは何でも、この二人を 通して私のもとに伝えてほしい。」
サム下 15:37 こうして、ダビデの友フシャイは町に戻り、アブシャロムもエルサレムに入った。


フランシ スコ会訳2013
013
「イスラエルの人々の心は、アブサロムに移ってい ます」とダビデに告げる者があった。

014ダビデは、エルサレムで自分とともにいた家来全員 に言った、「さあ、逃げよう。われわれはアブサロムから逃れられなくなる。急いで出発だ。さもないとアブサロムがすぐにも追いつ いて、われわれに災いを及ぼし、町を剣で打つだろう」。

015王の家来たちは王に言った、「わが主君、王がお決 めになったことは何でもいたします。われわれはあなたの家来です」。

016こうして王は出ていき、王の宮殿に仕えていた者は みなその後に従った。しかし王は、宮殿の留守を守らせるために十人の側妻を残していった。

017王はそこを出ていき、すべての兵士はその後に従っ た。そして一行は、町のいちばん外れの家の所で立ち止まった。

018家来たちはみな王の横を進んでいった。すべてのク レタ人、すべてのペレティ人、それにガトからダビデに従って来た六百人のガト人もみな王の前を進んでいった。

019王はガト人イタイに言った、「なぜ、お前は一緒に 来るのか。戻って新しい王のもとに留まりなさい。お前は他国の者であり、祖国を離れた亡命者なのだ。

020お前は昨日来たばかりなのに、今日、お前をわれわ れとともにさ迷わせるわけにはいかない。わたしは行く先も定まらない身だ。お前の同胞を連れて帰れ。主が、お前に慈しみとまこと を示されるように」。

021イタイは王に答えて言った、「生ける主と、生ける わが主君、王に誓って申します。わが主君、王がどこにおられても、あなたの僕は、生死にかかわらず、必ずそこにおります」。

022ダビデはイタイに言った、「それでは、進みなさ い」。ガト人イタイは彼の部下全員と、一緒にいた子供たち全員を連れて進んでいった。

023この兵士たち全員が進んでいくと、土地の者はみな 声をあげて泣いた。王はキドロンの谷を渡り、兵士たち全員も渡って荒れ野への道を進んでいった。

024見ると、ツァドクがすべてのレビ人とともに神の契 約の櫃を担いで来ていた。彼らは兵士全員が町を出ていくまで、神の櫃を下ろしていた。アビアタルも来ていた。

025王はツァドクに言った、「神の櫃を町に戻しなさ い。もしわたしが主のみ心にかなうなら、主はわたしを連れ戻し、神の櫃とその住居を見せてくださるであろう。

026しかし、もし主が、『わたしはお前が気に入らぬ』 と仰せになるのなら、どうかその善いと思われることを、わたしになさるように」。

027王はさらに、祭司ツァドクに言った、「分かるか。 あなたは安らかに町に帰りなさい。あなたたちの二人の息子、あなたの息子アヒマアツとアビアタルの息子ヨナタンもあなたたちと一 緒に。

028よいか、あなたたちの知らせが来るまで、わたしは 荒れ野の渡し場で少し待とう」。

029ツァドクとアビアタルは神の櫃をエルサレムに持ち 帰り、そこに留まった。

030ダビデはオリーブ山の坂道を上って行った。彼は頭 を覆い、はだしになり、泣きながら上って行った。彼に同行した兵士たちもみなそれぞれ頭を覆い、泣きながら上って行った。

031ダビデは、「アヒトフェルがアブサロムに与して、 謀反を企む者の中にいます」と告げられた。ダビデは、「主よ、どうかアヒトフェルの助言を愚かなものにしてください」と祈った。

032ダビデが、神の礼拝所になっていた頂上にさしか かったとき、アルキ人フシャイがダビデに会いに来た。彼の長い服は裂け、頭には土をかぶっていた。

033ダビデは彼に言った、「あなたがわたしと一緒に来 ると、わたしの重荷になる。

034しかし、もしあなたが町に帰り、アブサロムに、 『王よ、わたしはあなたの僕になります。これまでわたしはあなたのお父上の僕でしたが、今から、わたしはあなたの僕です』と言う なら、あなたはわたしのために、アヒトフェルの助言を覆すことができるだろう。

035町にはあなたの味方として、祭司ツァドクとアビア タルがいるではないか。王の宮殿で耳にすることは何でも、祭司ツァドクとアビアタルに伝えてほしい。

036またそこには、彼らの二人の息子も一緒にいる。 ツァドクの子アヒマアツとアビアタルの子ヨナタンだ。彼らに託して、あなたが耳にしたことをことごとくわたしに伝えてくれ」。

037それで、ダビデの友フシャイは町に入った。ちょう どその時、アブサロムもエルサレムに入るところであった。


 

新共同訳1987

15:13 イスラエル人の心はアブサロムに移っているという知らせが、ダビデに届いた。

15:14 ダビデは、自分と共にエルサレムにいる家臣全員に言った。「直ちに逃れよう。アブサロムを避けられなくなってはいけない。我々が急がなければ、アブサロム がすぐに我々に追いつき、危害を与え、この都を剣にかけるだろう。」

15:15 王の家臣たちは言った。「主君、王よ、僕たちはすべて御判断のとおりにいたします。」

15:16 こうして王は出発し、王宮の者が皆、その後に従った。王は王宮を守らせるために十人の側女を残した。

◆ダビデとイタイ

15:17 王が出発し、人々は皆、その後に従った。一行は、まず離宮のところで歩みを止めた。

15:18 家臣がまず王の傍らを通り、次いでクレタ人全員とペレティ人全員、それに続いてガトからダビデに従って来た六百人のガト人が王の前を通った。

15:19 王はガト人イタイに言った。「なぜあなたまでが、我々と行動を共にするのか。戻ってあの王のもとにとどまりなさい。あなたは外国人だ。しかもこの国では亡 命者の身分だ。

15:20 昨日来たばかりのあなたを、今日我々と共に放浪者にすることはできない。わたしは行けるところへ行くだけだ。兄弟たちと共に戻りなさい。主があなたに慈し みとまことを示されるように。」

15:21 イタイは王に答えて言った。「主は生きておられ、わが主君、王も生きておられる。生きるも死ぬも、主君、王のおいでになるところが僕のいるべきところで す。」

15:22 ダビデは、「よろしい、通って行きなさい」と言い、ガト人イタイは大人も子供も、共にいた者全員を率いて通った。

15:23 その地全体が大声をあげて泣く中を、兵士全員が通って行った。王はキドロンの谷を渡り、兵士も全員荒れ野に向かう道を進んだ。

◆ツァドク、アビアタルと神の箱

15:24 ツァドクをはじめレビ人全員が神の契約の箱を担いで来ており、兵士全員が都を去るまで神の箱を降ろしていた。アビアタルも来ていた。

15:25 王はツァドクに言った。「神の箱は都に戻しなさい。わたしが主の御心に適うのであれば、主はわたしを連れ戻し、神の箱とその住む所とを見せてくださるだろ う。

15:26 主がわたしを愛さないと言われるときは、どうかその良いと思われることをわたしに対してなさるように。」

15:27 王は祭司ツァドクに向かって言葉を続けた。「分かったか。平和にエルサレムに戻ってもらいたい。息子のアヒマアツとアビアタルの子ヨナタン、この二人の若 者を連れて帰りなさい。

15:28 分かったか。わたしはあなたたちからの知らせを受けるまで、荒れ野の渡し場で待っている。」

15:29 ツァドクとアビアタルは神の箱と共にエルサレムに戻り、そこにとどまった。

◆ダビデとフシャイ

15:30 ダビデは頭を覆い、はだしでオリーブ山の坂道を泣きながら上って行った。同行した兵士たちも皆、それぞれ頭を覆い、泣きながら上って行った。

15:31 アヒトフェルがアブサロムの陰謀に加わったという知らせを受けて、ダビデは、「主よ、アヒトフェルの助言を愚かなものにしてください」と祈った。

15:32 神を礼拝する頂上の場所に着くと、アルキ人フシャイがダビデを迎えた。上着は裂け、頭に土をかぶっていた。

15:33 ダビデは彼に言った。「わたしと一緒に来てくれてもわたしの重荷になるだけだ。

15:34 都に戻って、アブサロムにこう言ってくれ。『王よ、わたしはあなたの僕です。以前、あなたの父上の僕でしたが、今からはあなたの僕です』と。お前はわたし のためにアヒトフェルの助言を覆すことができる。

15:35 都には祭司ツァドクとアビアタルもいて、お前と共に行動する。王宮で耳にすることはすべて祭司のツァドクとアビアタルに伝えてほしい。

15:36 また、そこには彼らの二人の息子も共にいる。ツァドクの息子アヒマアツ、アビアタルの息子ヨナタンだ。耳にすることは何でもこの二人を通してわたしのもと に伝えるようにしてくれ。」

15:37 こうしてダビデの友フシャイは都に入った。アブサロムもエルサレムに入城した。

 

新改訳1970

15:13 ダビデのところに告げる者が来て、「イスラエル人の心はアブシャロムになびいています。」と言った。

15:14 そこでダビデはエルサレムにいる自分の家来全部に言った。「さあ、逃げよう。そうでないと、アブシャロムからのがれる者はなくなるだろう。すぐ出発しよ う。彼がすばやく追いついて、私たちに害を加え、剣の刃でこの町を打つといけないから。」

15:15 王の家来たちは王に言った。「私たち、あなたの家来どもは、王さまの選ばれるままにいたします。」

15:16 こうして王は出て行き、家族のすべての者も王に従った。しかし王は、王宮の留守番に十人のそばめを残した。

15:17 王と、王に従うすべての民は、出て行って町はずれの家にとどまった。

15:18 王のすべての家来は、王のかたわらを進み、すべてのケレテ人と、すべてのペレテ人、それにガテから王について来た六百人のガテ人がみな、王の前を進んだ。

15:19 王はガテ人イタイに言った。「どうして、あなたもわれわれといっしょに行くのか。戻って、あの王のところにとどまりなさい。あなたは外国人で、それに、あ なたは、自分の国からの亡命者なのだから。

15:20 あなたは、きのう来たばかりなのに、きょう、あなたをわれわれといっしょにさまよわせるに忍びない。私はこれから、あてどもなく旅を続けるのだから。あな たはあなたの同胞を連れて戻りなさい。恵みとまことが、あなたとともにあるように。」

15:21 イタイは王に答えて言った。「主の前に誓います。王さまの前にも誓います。王さまがおられるところに、生きるためでも、死ぬためでも、しもべも必ず、そこ にいます。」

15:22 ダビデはイタイに言った。「それでは来なさい。」こうしてガテ人イタイは、彼の部下全部と、いっしょにいた子どもたち全部とを連れて、進んだ。

15:23 この民がみな進んで行くとき、国中は大きな声をあげて泣いた。王はキデロン川を渡り、この民もみな、荒野のほうへ渡って行った。

15:24 ツァドクも、すべてのレビ人といっしょに、神の契約の箱をかついでいたが、神の箱をそこに降ろした。エブヤタルも来て、民が全部、町から出て行ってしまう までいた。

15:25 王はツァドクに言った。「神の箱を町に戻しなさい。もし、私が主の恵みをいただくことができれば、主は、私を連れ戻し、神の箱とその住まいとを見せてくだ さろう。

15:26 もし主が、『あなたはわたしの心にかなわない。』と言われるなら、どうか、この私に主が良いと思われることをしてくださるように。」

15:27 王は祭司ツァドクにまた言った。「先見者よ。あなたは安心して町に帰りなさい。あなたがたのふたりの子、あなたの子アヒマアツとエブヤタルの子ヨナタン も、あなたがたといっしょに。

15:28 よく覚えていてもらいたい。私は、あなたがたから知らせのことばが来るまで、荒野の草原で、しばらく待とう。」

15:29 そこで、ツァドクとエブヤタルは神の箱をエルサレムに持ち帰り、そこにとどまっていた。

15:30 ダビデはオリーブ山の坂を登った。彼は泣きながら登り、その頭をおおい、はだしで登った。彼といっしょにいた民もみな、頭をおおい、泣きながら登った。

15:31 ダビデは、「アヒトフェルがアブシャロムの謀反に荷担している。」という知らせを受けたが、そのとき、ダビデは言った。「主よ。どうかアヒトフェルの助言 を愚かなものにしてください。」

15:32 ダビデが、神を礼拝する場所になっていた山の頂に来た、ちょうどその時、アルキ人フシャイが上着を裂き、頭に土をかぶってダビデに会いに来た。

15:33 ダビデは彼に言った。「もしあなたが、私といっしょに行くなら、あなたは私の重荷になる。

15:34 しかしもし、あなたが町に戻って、アブシャロムに、『王よ。私はあなたのしもべになります。これまであなたの父上のしもべであったように、今、私はあなた のしもべになります。』と言うなら、あなたは、私のために、アヒトフェルの助言を打ちこわすことになる。

15:35 あそこには祭司のツァドクとエブヤタルも、あなたといっしょにいるではないか。あなたは王の家から聞くことは何でも、祭司のツァドクとエブヤタルに告げな ければならない。

15:36 それにあそこには、彼らのふたりの息子、ツァドクの子アヒマアツとエブヤタルの子ヨナタンがいる。彼らをよこして、あなたがたが聞いたことを残らず私に伝 えてくれ。」

15:37 それで、ダビデの友フシャイは町へ帰った。そのころ、アブシャロムもエルサレムに着いた。

 

口語訳1955

15:13 ひとりの使者がダビデのところにきて、「イスラエルの人々の心はアブサロムに従いました」と言った。

15:14 ダビデは、自分と一緒にエルサレムにいるすべての家来に言った、「立て、われわれは逃げよう。そうしなければアブサロムの前からのがれることはできなくな るであろう。急いで行くがよい。さもないと、彼らが急ぎ追いついて、われわれに害をこうむらせ、つるぎをもって町を撃つであろう」。

15:15 王のしもべたちは王に言った、「しもべたちは、わが主君、王の選ばれる所をすべて行います」。

15:16 こうして王は出て行き、その全家は彼に従った。王は十人のめかけを残して家を守らせた。

15:17 王は出て行き、民はみな彼に従った。彼らは町はずれの家にとどまった。

15:18 彼のしもべたちは皆、彼のかたわらを進み、すべてのケレテびとと、すべてのペレテびと、および彼に従ってガテからきた六百人のガテびとは皆、王の前に進ん だ。

15:19 時に王はガテびとイッタイに言った、「どうしてあなたもまた、われわれと共に行くのですか。あなたは帰って王と共にいなさい。あなたは外国人で、また自分 の国から追放された者だからです。

15:20 あなたは、きのう来たばかりです。わたしは自分の行く所を知らずに行くのに、どうしてきょう、あなたを、われわれと共にさまよわせてよいでしょう。あなた は帰りなさい。あなたの兄弟たちも連れて帰りなさい。どうぞ主が恵みと真実をあなたに示してくださるように」。

15:21 しかしイッタイは王に答えた、「主は生きておられる。わが君、王は生きておられる。わが君、王のおられる所に、死ぬも生きるも、しもべもまたそこにおりま す」。

15:22 ダビデはイッタイに言った、「では進んで行きなさい」。そこでガテびとイッタイは進み、また彼のすべての従者および彼と共にいた子どもたちも皆、進んだ。

15:23 国中みな大声で泣いた。民はみな進んだ。王もまたキデロンの谷を渡って進み、民は皆進んで荒野の方に向かった。

15:24 そしてアビヤタルも上ってきた。見よ、ザドクおよび彼と共にいるすべてのレビびともまた、神の契約の箱をかいてきた。彼らは神の箱をおろして、民がことご とく町を出てしまうのを待った。

15:25 そこで王はザドクに言った、「神の箱を町にかきもどすがよい。もしわたしが主の前に恵みを得るならば、主はわたしを連れ帰って、わたしにその箱とそのすま いとを見させてくださるであろう。

15:26 しかしもし主が、『わたしはおまえを喜ばない』とそう言われるのであれば、どうぞ主が良しと思われることをわたしにしてくださるように。わたしはここにお ります」。

15:27 王はまた祭司ザドクに言った、「見よ、あなたもアビヤタルも、ふたりの子たち、すなわちあなたの子アヒマアズとアビヤタルの子ヨナタンを連れて、安らかに 町に帰りなさい。

15:28 わたしはあなたがたから言葉があって知らせをうけるまで、荒野の渡し場にとどまります」。

15:29 そこでザドクとアビヤタルは神の箱をエルサレムにかきもどり、そこにとどまった。

15:30 ダビデはオリブ山の坂道を登ったが、登る時に泣き、その頭をおおい、はだしで行った。彼と共にいる民もみな頭をおおって登り、泣きながら登った。

15:31 時に、「アヒトペルがアブサロムと共謀した者のうちにいる」とダビデに告げる人があったのでダビデは言った、「主よ、どうぞアヒトペルの計略を愚かなもの にしてください」。

15:32 ダビデが山の頂にある神を礼拝する場所にきた時、見よ、アルキびとホシャイはその上着を裂き、頭に土をかぶり、来てダビデを迎えた。

15:33 ダビデは彼に言った、「もしあなたがわたしと共に進むならば、わたしの重荷となるであろう。

15:34 しかしもしあなたが町に帰ってアブサロムに向かい、『王よ、わたしはあなたのしもべとなります。わたしがこれまで、あなたの父のしもべであったように、わ たしは今あなたのしもべとなります』と言うならば、あなたはわたしのためにアヒトペルの計略を破ることができるであろう。

15:35 祭司たち、ザドクとアビヤタルとは、あなたと共にあそこにいるではないか。それゆえ、あなたは王の家から聞くことをことごとく祭司たち、ザドクとアビヤタ ルとに告げなさい。

15:36 あそこには彼らと共にそのふたりの子たち、すなわちザドクの子アヒマアズとアビヤタルの子ヨナタンとがいる。あなたがたは聞いたことをことごとく彼らの手 によってわたしに通報しなさい」。

15:37 そこでダビデの友ホシャイは町にはいった。その時アブサロムはすでにエルサレムにはいっていた。

 

文語訳1917

15:1 此後アブサロム己のために戰車と馬ならびに己のまへに驅る者五十人を備たり
15:2 アブサロム夙く興きて門の途の傍にたち人の訴訟ありて王に裁判を求めんとて來る時はアブサロム其人を呼ていふ爾は何の邑の者なるやと其人僕はイスラエルの 某の支派の者なりといへば
15:3 アブサロム其人にいふ見よ爾の事は善くまた正し然ど爾に聽くべき人は王いまだ立ずと
15:4 アブサロム又嗚呼我を此地の士師となす者もがな然れば凡て訴訟と公事ある者は我に來りて我之に公義を爲しあたへんといふ
15:5 また人彼を拝せんとて近づく時は彼手をのばして其人を扶け之に接吻す
15:6 アブサロム凡て王に裁判を求めんとて來るイスラエル人に是のごとくなせり斯アブサロムはイスラエルの人々の心を取り
15:7 斯て四年の後アブサロム王にいひけるは請ふ我をして往てヘブロンにてヱホバに我嘗て立し願を果さしめよ
15:8 其は僕スリアのゲシユルに居し時願を立て若しヱホバ誠に我をエルサレムに携歸りたまはば我ヱホバに事へんと言たればなりと
15:9 王かれにいひけるは安然に往けと彼すなはち起てヘブロンに往り
15:10 しかしてアブサロム窺ふ者をイスラエルの支派の中に?く遣はして言せけるは爾等喇叭の音を聞ばアブサロム、ヘブロンにて王となれりと思ふべしと
15:11 二百人の招かれたる者エルサレムよりアブサロムとともにゆけり彼らは何心なくゆきて何事をもしらざりき
15:12 アブサロム犠牲をささぐる時にダビデの議官ギロ人アヒトペルを其邑ギロより呼よせたり徒黨強くして民次第にアブサロムに加はりぬ


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

・・・・

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

・・・・

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 ヨハ 18:1

18:1 こう話し終えると、イエスは弟子たちと一緒に、キドロンの谷の向こうへ出て行かれた。そこには園があり、イエスは弟子たちとその中に入られた。

 

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