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 使徒 12:1−5

ヘロデがヤコブを殺しペテロを捕える

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

441201その頃、ヘロデ王は教会員のある者たちの迫害に着手し、

441202ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。

441203そして、それがユダヤ人たちの気に入ったのを見て、さらにペトロをも捕らえようとした。それは、除酵祭の時期であった。

441204へロデは、ペトロを逮捕して、牢獄に入れ、四人一組の兵士四組に引き渡して監視させた。過越祭の後で、民の前に引き出すつもりでいたのである。

441205こうして、ペトロは牢獄に入れられていた。教会では、彼のために熱心に祈りが捧げられていた。

 

新共同訳1987

12:1 そのころ、ヘロデ王は教会のある人々に迫害の手を伸ばし、

12:2 ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。

12:3 そして、それがユダヤ人に喜ばれるのを見て、更にペトロをも捕らえようとした。それは、除酵祭の時期であった。

12:4 ヘロデはペトロを捕らえて牢に入れ、四人一組の兵士四組に引き渡して監視させた。過越祭の後で民衆の前に引き出すつもりであった。

12:5 こうして、ペトロは牢に入れられていた。教会では彼のために熱心な祈りが神にささげられていた。

 

前田訳1978

12:1 そのころヘロデ王は集まりのもの数人を苦しめるよう手を下し、

12:2 ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。

12:3 それがユダヤ人の気に入ったのを見て、さらにペテロをも捕えにかかった。それは種なしパンの祭りのころであった。

12:4 彼を捕えて牢に入れ、四人組の兵卒四組に渡して番をさせた。それは過越の祭りのあとで民の前に引き出すつもりであった。

12:5 こうしてペテロは牢で見張りされていた。集まりからは彼のため神に向かって熱心に祈りがなされていた。

 

新改訳1970

12:1 そのころ、ヘロデ王は、教会の中のある人々を苦しめようとして、その手を伸ばし、

12:2 ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。

12:3 それがユダヤ人の気に入ったのを見て、次にはペテロをも捕えにかかった。それは、種なしパンの祝いの時期であった。

12:4 ヘロデはペテロを捕えて牢に入れ、四人一組の兵士四組に引き渡して監視させた。それは、過越の祭りの後に、民の前に引き出す考えであったからである。

12:5 こうしてペテロは牢に閉じ込められていた。教会は彼のために、神に熱心に祈り続けていた。

 

塚本訳1963

12:1 そのころにヘロデ(・アグリッパ[一世])王は(エルサレム)集会の者数人の迫害に手をつけ、

12:2 剣をもって(ゼベダイの子)ヨハネの兄弟のヤコブの首をはねた。

12:3 これがユダヤ人の気に入ったのを見ると、なお続けてペテロをもつかまえさせ、──それは種なしパンの祭の時であった(ので)──

12:4 彼を捕らえたのち牢に入れ、四人組の(夜警の)兵卒四組に渡して番をさせた。過越の祭のあとで、(裁判をする時)民衆の前に引き出すつもりであった。

12:5 それでペテロは(厳粛に)見張りをさせて牢におり、集会からは彼のため祈りが熱心に神にささげられていた。

 

口語訳1955

12:1 そのころ、ヘロデ王は教会のある者たちに圧迫の手をのばし、

12:2 ヨハネの兄弟ヤコブをつるぎで切り殺した。

12:3 そして、それがユダヤ人たちの意にかなったのを見て、さらにペテロをも捕えにかかった。それは除酵祭の時のことであった。

12:4 ヘロデはペテロを捕えて獄に投じ、四人一組の兵卒四組に引き渡して、見張りをさせておいた。過越の祭のあとで、彼を民衆の前に引き出すつもりであったのである。

12:5 こうして、ペテロは獄に入れられていた。教会では、彼のために熱心な祈が神にささげられた。

 

文語訳1917

"441201","その頃ヘロデ王、教會のうちの或人どもを苦しめんとして手を下し、"

"441202","劍をもてヨハネの兄弟ヤコブを殺せり。"

"441203","この事ユダヤ人の心に適ひたるを見て、またペテロをも捕ふ、頃は除酵祭の時なりき。"

"441204","すでに執りて獄に入れ、過越の後に民のまへに曳き出さんとの心構にて、四人一組なる四組の兵卒に付して之を守らせたり。"

"441205","かくてペテロは獄の中に因はれ、教會は熱心に彼のために神に祈をなせり。"

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 使  4:3

4:3 二人を捕らえて翌日まで牢に入れた。既に日暮れだったからである。

 

新共同 マタ 4:21

4:21 そこから進んで、別の二人の兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、父親のゼベダイと一緒に、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になると、彼らをお呼びになった。

 

新共同 使  24:27

24:27 さて、二年たって、フェリクスの後任者としてポルキウス・フェストゥスが赴任したが、フェリクスは、ユダヤ人に気に入られようとして、パウロを監禁したままにしておいた。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 Tコリ5:7-8

5:7 新しい粉のかたまりになるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたは、事実パン種のない者なのだから。わたしたちの過越の小羊であるキリストは、すでにほふられたのだ。

5:8 ゆえに、わたしたちは、古いパン種や、また悪意と邪悪とのパン種を用いずに、パン種のはいっていない純粋で真実なパンをもって、祭をしようではないか。

 

口語訳 Uコリ1:11

1:11 そして、あなたがたもまた祈をもって、ともどもに、わたしたちを助けてくれるであろう。これは多くの人々の願いによりわたしたちに賜わった恵みについて、多くの人が感謝をささげるようになるためである。

 

口語訳 Tテサ5:17

5:17 絶えず祈りなさい。

 

(日)新共同訳1987の引照

新共同 Tテモ5:17-19

5:17 よく指導している長老たち、特に御言葉と教えのために労苦している長老たちは二倍の報酬を受けるにふさわしい、と考えるべきです。

5:18 聖書には、「脱穀している牛に口籠をはめてはならない」と、また「働く者が報酬を受けるのは当然である」と書かれています。

5:19 長老に反対する訴えは、二人あるいは三人の証人がいなければ、受理してはなりません。

 

新共同 テト 1:5

1:5 あなたをクレタに残してきたのは、わたしが指示しておいたように、残っている仕事を整理し、町ごとに長老たちを立ててもらうためです。

 

新共同 ヤコ 5:14

5:14 あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。

 

新共同 Tペテ5:1

5:1 さて、わたしは長老の一人として、また、キリストの受難の証人、やがて現れる栄光にあずかる者として、あなたがたのうちの長老たちに勧めます。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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 使徒 12:6−19

主の使がペテロを救い出す

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

441206ヘロデがペトロを引き出そうとしていた前夜、ペトロは二人の兵士の間で二本の鎖につながれて眠っていた。また、番兵たちは戸口の前で牢獄を見張っていた。

441207すると、主の御使いが傍に立ち、光が牢内を照らし出した。御使いはペトロの脇腹を打って起こし、「急いで起き上がりなさい」と言った、すると、鎖が両手からはずれ落ちた。

441208御使いが、「帯を締め、皮ぞうりを履きなさい」と言うと、ペトロはその通りにした。それから御使いが、「上着を着て、私について来なさい」と言ったので、

441209ペトロはその後について出て行った。彼には御使いのしていることが現実のこととは考えられず、幻を見ているのだと思っていた。

441210彼らは第一と第二の衛兵所を過ぎ、町に通じている鉄の門のところまで来た。すると、門がひとりでに開いたので、彼らは外に出て、ある通りを進んで行くと、突然御使いは彼を離れた。

441211その時、ペトロはわれに返って言った、「今、はじめて本当のことがわかった。主が御使いを遣わして、ヘロデの手から、ユダヤの民のあらゆるもくろみから、私を救い出して下さったのだ」。

441212こうわかると、ペトロはマルコと呼ばれるヨハネの母マリヤの家に行った。そこでは、大勢の人が集まって、祈っていた。

441213彼が門をたたくと、ロデという女中が取り次ぎに出た。

441214彼女は、それがペトロの声だとわかると、うれしさのあまり、門を開きもしないで、奥に駆け込み、ペトロが門の前に立っていると報告した。

441215人々は「あなたは気が変になっているのだ」と言ったが、彼女は、本当のことだと言い張った。そこで彼らは、「それはペトロの〔守護〕天使だろう」と言った。

441216しかし、ペトロはなおも門をたたき続けていた。そこで、彼らが開けてみると、そこにペトロがいたので、正気を失うほど驚いた。

441217ペトロは手で制して彼らを静め、主が牢獄から自分を連れ出して下さった次第を説明した。そして、「このことをヤコブと兄弟たちに伝えなさい」と言い残して、ほかのところへ出て行った。

441218さて、夜が明けると、兵士たちのもとでは、ペトロはいったいどうなったのかと、大変な騒ぎが起こった。

441219ヘロデは、ペトロを探しても発見できないので、番兵たちを取り調べ、彼らを死刑に処するように命じた。そして、彼はユダヤカらカイサリアにくだり、そこに滞在したのである。

 

新共同訳1987

12:6 ヘロデがペトロを引き出そうとしていた日の前夜、ペトロは二本の鎖でつながれ、二人の兵士の間で眠っていた。番兵たちは戸口で牢を見張っていた。

12:7 すると、主の天使がそばに立ち、光が牢の中を照らした。天使はペトロのわき腹をつついて起こし、「急いで起き上がりなさい」と言った。すると、鎖が彼の手から外れ落ちた。

12:8 天使が、「帯を締め、履物を履きなさい」と言ったので、ペトロはそのとおりにした。また天使は、「上着を着て、ついて来なさい」と言った。

12:9 それで、ペトロは外に出てついて行ったが、天使のしていることが現実のこととは思われなかった。幻を見ているのだと思った。

12:10 第一、第二の衛兵所を過ぎ、町に通じる鉄の門の所まで来ると、門がひとりでに開いたので、そこを出て、ある通りを進んで行くと、急に天使は離れ去った。

12:11 ペトロは我に返って言った。「今、初めて本当のことが分かった。主が天使を遣わして、ヘロデの手から、またユダヤ民衆のあらゆるもくろみから、わたしを救い出してくださったのだ。」

12:12 こう分かるとペトロは、マルコと呼ばれていたヨハネの母マリアの家に行った。そこには、大勢の人が集まって祈っていた。

12:13 門の戸をたたくと、ロデという女中が取り次ぎに出て来た。

12:14 ペトロの声だと分かると、喜びのあまり門を開けもしないで家に駆け込み、ペトロが門の前に立っていると告げた。

12:15 人々は、「あなたは気が変になっているのだ」と言ったが、ロデは、本当だと言い張った。彼らは、「それはペトロを守る天使だろう」と言い出した。

12:16 しかし、ペトロは戸をたたき続けた。彼らが開けてみると、そこにペトロがいたので非常に驚いた。

12:17 ペトロは手で制して彼らを静かにさせ、主が牢から連れ出してくださった次第を説明し、「このことをヤコブと兄弟たちに伝えなさい」と言った。そして、そこを出てほかの所へ行った。

12:18 夜が明けると、兵士たちの間で、ペトロはいったいどうなったのだろうと、大騒ぎになった。

12:19 ヘロデはペトロを捜しても見つからないので、番兵たちを取り調べたうえで死刑にするように命じ、ユダヤからカイサリアに下って、そこに滞在していた。

 

前田訳1978

12:6 ヘロデがペテロを引き出そうとしていたその前夜に、彼は二人の兵卒の間で、ふたつの鎖につながれて眠っていた。番兵は戸の前で牢を守っていた。

12:7 すると見よ、主の使いが立ち、光が部屋の中に輝いた。天使はペテロの脇をつついて起こし、「すぐ立ちなさい」といった。すると鎖が彼の手から落ちた。

12:8 天使はいった、「帯をして靴をはきなさい」と。彼はそのとおりした。またいった、「上着を着て、ついて来なさい」と。

12:9 彼は外へ出て、ついて行った。彼には天使のしたことが事実とわからず、幻を見ていると思われた。

12:10 第一と第二の見張りを通って、町に通ずる鉄の門のところに来ると、それがひとりでに開いた。そこを出てなおひとつ通りを行くと、たちまち天使が彼を離れた。

12:11 ペテロはわれに返っていった、「今や本当にわかった。主はみ使いをつかわして、ヘロデの手から、またユダヤ人たちが待ち構えていたすべてのことから、わたしを救い出してくださった」と。

12:12 事がわかったので、ペテロはマルコとも呼ばれるヨハネの母マリヤの家へ行った。そこにはおおぜいが集まって祈っていた。

12:13 彼が入口の戸をたたくと、ロダという女中が応対に出た。

12:14 しかしペテロの声だとわかると、うれしさのあまり入口をあけずに駆けこんで、ペテロが入口の前に立っていると告げた。

12:15 彼らは、「あなたは狂っている」といったが、彼女が「そうだ」といい張るので、「ペテロの天使だ」といっていた。

12:16 しかしペテロは戸をたたきつづけた。彼らはあけると、ペテロを見て驚いた。

12:17 彼は彼らに静かにするよう手で示し、どのようにして主が牢からつれ出してくださったかを話し、また、「このことをヤコブや兄弟たちに知らせてください」といった。そしてそこを出てほかの所へ行った。

12:18 朝になると、ペテロは一体どうなったか、と兵卒の間で大騒ぎになった。

12:19 ヘロデは彼を探したが見つからなかった。それで番人を取り調べてから彼らを死刑にするよう命じ、ユダヤからカイサリアに下ってそこに滞在した。

 

新改訳1970

12:6 ところでヘロデが彼を引き出そうとしていた日の前夜、ペテロは二本の鎖につながれてふたりの兵士の間で寝ており、戸口には番兵たちが牢を監視していた。

12:7 すると突然、主の御使いが現われ、光が牢を照らした。御使いはペテロのわき腹をたたいて彼を起こし、「急いで立ち上がりなさい。」と言った。すると、鎖が彼の手から落ちた。

12:8 そして御使いが、「帯を締めて、くつをはきなさい。」と言うので、彼はそのとおりにした。すると、「上着を着て、私について来なさい。」と言った。

12:9 そこで、外に出て、御使いについて行った。彼には御使いのしている事が現実の事だとはわからず、幻を見ているのだと思われた。

12:10 彼らが、第一、第二の衛所を通り、町に通じる鉄の門まで来ると、門がひとりでに開いた。そこで、彼らは外に出て、ある通りを進んで行くと、御使いは、たちまち彼を離れた。

12:11 そのとき、ペテロは我に返って言った。「今、確かにわかった。主は御使いを遣わして、ヘロデの手から、また、ユダヤ人たちが待ち構えていたすべての災いから、私を救い出してくださったのだ。」

12:12 こうとわかったので、ペテロは、マルコと呼ばれているヨハネの母マリヤの家へ行った。そこには大ぜいの人が集まって、祈っていた。

12:13 彼が入口の戸をたたくと、ロダという女中が応対に出て来た。

12:14 ところが、ペテロの声だとわかると、喜びのあまり門を開けもしないで、奥へ駆け込み、ペテロが門の外に立っていることをみなに知らせた。

12:15 彼らは、「あなたは気が狂っているのだ。」と言ったが、彼女は本当だと言い張った。そこで彼らは、「それは彼の御使いだ。」と言っていた。

12:16 しかし、ペテロはたたき続けていた。彼らが門を開けると、そこにペテロがいたので、非常に驚いた。

12:17 しかし彼は、手ぶりで彼らを静かにさせ、主がどのようにして牢から救い出してくださったかを、彼らに話して聞かせた。それから、「このことをヤコブと兄弟たちに知らせてください。」と言って、ほかの所へ出て行った。

12:18 さて、朝になると、ペテロはどうなったのかと、兵士たちの間に大騒ぎが起こった。

12:19 ヘロデは彼を捜したが見つけることができないので、番兵たちを取り調べ、彼らを処刑するように命じ、そして、ユダヤからカイザリヤに下って行って、そこに滞在した。

 

塚本訳1963

12:6 (祭がすんだ夜、すなわち)ヘロデがペテロを引き出そうとしていた日の前夜、ペテロは二人の兵卒の間に二つの鎖につながれて眠っていた。また牢番らは戸の前で牢を見張っていた。

12:7 するとそこに主の使があらわれて、光が部屋の中に輝いた。天使は脇をつついてペテロを起こし、「早く立て」と言った。すると鎖が両手からはずれ落ちた。

12:8 天使が言った、「裾をひきからげ、草鞋をはけ。」そのとおりにした。また言う、「外套を着てついて来い。」

12:9 ペテロは(命じられるままに部屋を)出て、ついて行った。彼は天使のしたことが現実のこととわからずに、ただ幻を見ていると思っていた。

12:10 第一、第二の見張り所を(無事に)通りすぎて、都に通ずる鉄の門のところに来ると、それがひとりでにあいた。そこを出て、なお一つだけ通りを行くと、たちまち天使は彼を離れた。

12:11 ペテロは我にかえって言った、「今はじめて事の真相がわかった。主は天使を送って、ヘロデの手から、またユダヤ人たちが(危害を加えようと)待ち構えていたあらゆることから、救い出してくださったのだ」と。

12:12 こうだと解ったので、ペテロは通り名をマルコというヨハネの母マリヤの家に行った。そこには大勢が集まって、(ペテロのために)祈っていた。

12:13 玄関の戸をたたくと、ロダという女中が取次に出てきたが、

12:14 ペテロの声と気づくや、あまりの嬉しさに玄関もあけずに(奥に)駈けこんで、ペテロが玄関の前に立っていると知らせた。

12:15 人々は「あなたは頭が変だ」と言ったが、そうだと頑張るので、「(では)ペテロの(守り)天使だろう」と言った。

12:16 しかしペテロは戸をたたきつづけた。人々があけてペテロを見、呆気にとられた。

12:17 ペテロは声を出さぬようにと手で合図をして、主が牢からつれだしてくださったことを話してきかせ、また、「このことを(主の兄弟の)ヤコブと(集会の)兄弟たちとに知らせてくれ」と言った。そしてそこを出て、別の所に行った。

12:18 朝になると、ペテロはいったいどうしたのだろうと、(見張りの)兵卒のあいだに一方ならぬ騒ぎがあった。

12:19 ヘロデはペテロを捜したけれども見つからないので、(非常に怒って自分で)牢番らを尋問したのち死刑に処するようにと命じ、ユダヤからカイザリヤに下って滞在していた。

 

口語訳1955

12:6 ヘロデが彼を引き出そうとしていたその夜、ペテロは二重の鎖につながれ、ふたりの兵卒の間に置かれて眠っていた。番兵たちは戸口で獄を見張っていた。

12:7 すると、突然、主の使がそばに立ち、光が獄内を照した。そして御使はペテロのわき腹をつついて起し、「早く起きあがりなさい」と言った。すると鎖が彼の両手から、はずれ落ちた。

12:8 御使が「帯をしめ、くつをはきなさい」と言ったので、彼はそのとおりにした。それから「上着を着て、ついてきなさい」と言われたので、

12:9 ペテロはついて出て行った。彼には御使のしわざが現実のこととは考えられず、ただ幻を見ているように思われた。

12:10 彼らは第一、第二の衛所を通りすぎて、町に抜ける鉄門のところに来ると、それがひとりでに開いたので、そこを出て一つの通路に進んだとたんに、御使は彼を離れ去った。

12:11 その時ペテロはわれにかえって言った、「今はじめて、ほんとうのことがわかった。主が御使をつかわして、ヘロデの手から、またユダヤ人たちの待ちもうけていたあらゆる災から、わたしを救い出して下さったのだ」。

12:12 ペテロはこうとわかってから、マルコと呼ばれているヨハネの母マリヤの家に行った。その家には大ぜいの人が集まって祈っていた。

12:13 彼が門の戸をたたいたところ、ロダという女中が取次ぎに出てきたが、

12:14 ペテロの声だとわかると、喜びのあまり、門をあけもしないで家に駆け込み、ペテロが門口に立っていると報告した。

12:15 人々は「あなたは気が狂っている」と言ったが、彼女は自分の言うことに間違いはないと、言い張った。そこで彼らは「それでは、ペテロの御使だろう」と言った。

12:16 しかし、ペテロが門をたたきつづけるので、彼らがあけると、そこにペテロがいたのを見て驚いた。

12:17 ペテロは手を振って彼らを静め、主が獄から彼を連れ出して下さった次第を説明し、「このことを、ヤコブやほかの兄弟たちに伝えて下さい」と言い残して、どこかほかの所へ出て行った。

12:18 夜が明けると、兵卒たちの間に、ペテロはいったいどうなったのだろうと、大へんな騒ぎが起った。

12:19 ヘロデはペテロを捜しても見つからないので、番兵たちを取り調べたうえ、彼らを死刑に処するように命じ、そして、ユダヤからカイザリヤにくだって行って、そこに滞在した。

 

文語訳1917

"441206","ヘロデこれを曳き出さんとする其の前の夜、ペテロは二つの鏈にて繋がれ、二人の兵卒のあひだに眠り、番兵らは門口にゐて獄を守りたるに、"

"441207","視よ、主の使ペテロの傍らに立ちて、光明室内にかがやく。御使かれの脇をたたき、覺していふ『疾く起きよ』かくて鏈その手より落ちたり。"

"441208","御使いふ『帶をしめ、鞋をはけ』彼その如く爲たれば、又いふ『上衣をまとひて我に從へ』"

"441209","ペテロ出でて隨ひしが、御使のする事の眞なるを知らず、幻影を見るならんと思ふ。"

"441210","かくて第一・第二の警固を過ぎて町に入るところの鐵の門に到れば、門おのづから彼等のために開け、相共にいでて一つの街を過ぎしとき直ちに御使はなれたり。"

"441211","ペテロ我に反りて言ふ『われ今まことに知る、主その使を遣して、ヘロデの手およびユダヤの民の凡て思ひ設けし事より、我を救ひ出し給ひしを』"

"441212","斯く悟りてマルコと稱ふるヨハネの母マリヤの家に往きしが、其處には數多のもの集りて祈りゐたり。"

"441213","ペテロ門の戸を叩きたれば、ロダといふ婢女ききに出できたり、"

"441214","ペテロの聲なるを知りて、勸喜のあまりに門を開けずして走り入り、ペテロの門の前に立てることを告げたれば、"

"441215","彼ら『なんぢ氣狂へり』と言ふ。然れどロダは夫なりと言張る。かれら言ふ『それはペテロの御使ならん』"

"441216","然るにペテロなほ叩きて止まざれば、かれら門をひらき之を見て驚けり。"

"441217","かれ手を搖かして人々を鎭め、主の己を獄より導きいだし給ひしことを具に語り『これをヤコブと兄弟たちとに告げよ』と言ひて他の處に出で往けり。"

"441218","夜明けになりて、ペテロは如何にせしとて兵卒の中の騒一方ならず。"

"441219","ヘロデ之を索むれど見出さず、遂に守卒を訊して死罪を命じ、而してユダヤよりカイザリヤに下りて留れり。"

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 ルカ 2:9

2:9 すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。

 

新共同 使  9:10

9:10 ところで、ダマスコにアナニアという弟子がいた。幻の中で主が、「アナニア」と呼びかけると、アナニアは、「主よ、ここにおります」と言った。

 

新共同 使  13:16

13:16 そこで、パウロは立ち上がり、手で人々を制して言った。「イスラエルの人たち、ならびに神を畏れる方々、聞いてください。

 

新共同 使  4:9

4:9 今日わたしたちが取り調べを受けているのは、病人に対する善い行いと、その人が何によっていやされたかということについてであるならば、

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ピリ 4:6-7

4:6 何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。

4:7 そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。

 

口語訳 Uコリ1:8-10

1:8 兄弟たちよ。わたしたちがアジヤで会った患難を、知らずにいてもらいたくない。わたしたちは極度に、耐えられないほど圧迫されて、生きる望みをさえ失ってしまい、

1:9 心のうちで死を覚悟し、自分自身を頼みとしないで、死人をよみがえらせて下さる神を頼みとするに至った。

1:10 神はこのような死の危険から、わたしたちを救い出して下さった、また救い出して下さるであろう。わたしたちは、神が今後も救い出して下さることを望んでいる。

 

口語訳 ガラ 1:19

1:19 しかし、主の兄弟ヤコブ以外には、ほかのどの使徒にも会わなかった。

 

口語訳 ガラ 2:9

2:9 かつ、わたしに賜わった恵みを知って、柱として重んじられているヤコブとケパとヨハネとは、わたしとバルナバとに、交わりの手を差し伸べた。そこで、わたしたちは異邦人に行き、彼らは割礼の者に行くことになったのである。

 

(日)新共同訳1987の引照

新共同 コロ 4:10

4:10 わたしと一緒に捕らわれの身となっているアリスタルコが、そしてバルナバのいとこマルコが、あなたがたによろしくと言っています。このマルコについては、もしそちらに行ったら迎えるようにとの指示を、あなたがたは受けているはずです。

 

新共同 Uテモ4:11

4:11 ルカだけがわたしのところにいます。マルコを連れて来てください。彼はわたしの務めをよく助けてくれるからです。

 

新共同 ピレ 1:24

1:24 わたしの協力者たち、マルコ、アリスタルコ、デマス、ルカからもよろしくとのことです。

 

新共同 Tペテ5:13

5:13 共に選ばれてバビロンにいる人々と、わたしの子マルコが、よろしくと言っています。

 

新共同 Tコリ15:7

15:7 次いで、ヤコブに現れ、その後すべての使徒に現れ、

 

新共同 ガラ 1:19

1:19 ほかの使徒にはだれにも会わず、ただ主の兄弟ヤコブにだけ会いました。

 

新共同 ガラ 2:9-12

2:9 また、彼らはわたしに与えられた恵みを認め、ヤコブとケファとヨハネ、つまり柱と目されるおもだった人たちは、わたしとバルナバに一致のしるしとして右手を差し出しました。それで、わたしたちは異邦人へ、彼らは割礼を受けた人々のところに行くことになったのです。

2:10 ただ、わたしたちが貧しい人たちのことを忘れないようにとのことでしたが、これは、ちょうどわたしも心がけてきた点です。

◆パウロ、ペトロを非難する

2:11 さて、ケファがアンティオキアに来たとき、非難すべきところがあったので、わたしは面と向かって反対しました。

2:12 なぜなら、ケファは、ヤコブのもとからある人々が来るまでは、異邦人と一緒に食事をしていたのに、彼らがやって来ると、割礼を受けている者たちを恐れてしり込みし、身を引こうとしだしたからです。

 

新共同 ヤコ 1:1

1:1 神と主イエス・キリストの僕であるヤコブが、離散している十二部族の人たちに挨拶いたします。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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使徒 12:20−23

ヘロデの死

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

441220ところでヘロデは、テュロスとシドンの人々に腹を立てていた。

そこで、彼らは揃ってへロデを訪ね、王の侍従官ブラストに取り入って、和解の仲立ちを乞うた。彼らの地方が、王の国から食糧を仰いでいたからである。

441221定められた日に、ヘロデは王衣をまとって座につき、彼らに向かって演説をした。441222集まった人々は、「これは神の声だ。人間の声ではない」と叫び続けた。

441223すると、たちまち主の御使いがへロデを打った。神に栄光を帰さなかったからである。へロデは、蛆に食われて息が絶えた。

 

新共同訳1987

12:20 ヘロデ王は、ティルスとシドンの住民にひどく腹を立てていた。そこで、住民たちはそろって王を訪ね、その侍従ブラストに取り入って和解を願い出た。彼らの地方が、王の国から食糧を得ていたからである。

12:21 定められた日に、ヘロデが王の服を着けて座に着き、演説をすると、

12:22 集まった人々は、「神の声だ。人間の声ではない」と叫び続けた。

12:23 するとたちまち、主の天使がヘロデを撃ち倒した。神に栄光を帰さなかったからである。ヘロデは、蛆に食い荒らされて息絶えた。

 

前田訳1978

12:20 さて、ツロとシドンとの人々はヘロデの怒りに触れていたので、いっしょになって彼のところに来て、王の侍従ブラストに取りいって和を乞うた。彼らの地方は王の領地から食料を得ていたからである。

12:21 定められた日にヘロデは王服を着て王座にすわり、彼らに演説をした。

12:22 群衆は、「神の声だ、人間のではない」と叫びつづけた。

12:23 するとたちまち主の使いが彼を打った。神に栄光を帰さなかったためである。彼は虫に食われて、息が絶えた。

 

新改訳1970

12:20 さて、ヘロデはツロとシドンの人々に対して強い敵意を抱いていた。そこで彼らはみなでそろって彼をたずね、王の侍従ブラストに取り入って和解を求めた。その地方は王の国から食糧を得ていたからである。

12:21 定められた日に、ヘロデは王服を着けて、王座に着き、彼らに向かって演説を始めた。

12:22 そこで民衆は、「神の声だ。人間の声ではない。」と叫び続けた。

12:23 するとたちまち、主の使いがヘロデを打った。ヘロデが神に栄光を帰さなかったからである。彼は虫にかまれて息が絶えた。

 

塚本訳1963

12:20 さて(このころ、)ツロ人とシドン人とはヘロデの烈しい怒りに触れていたので、心を一つにして彼の所に来て、王の侍従ブラストに取り入って和解(のとりなし)を乞うた。彼らの国は王の領地から食糧を得ていた(のに、それが出来なくなった)からである。

12:21 そこでヘロデは定めの日に(銀の)王服をまとって王座に着き、彼らに演説をした。

12:22 民衆が「(今のは)神様のお声だ、人間のではない」とどなった。

12:23 (王はそれを喜んだ。)たちどころに主の使が彼を打った。神に栄光を帰することをしなかった罰である。彼は(生きながら)蛆に食われて(とうとう)息が絶えた。

 

口語訳1955

12:20 さて、ツロとシドンとの人々は、ヘロデの怒りに触れていたので、一同うちそろって王をおとずれ、王の侍従官ブラストに取りいって、和解かたを依頼した。彼らの地方が、王の国から食糧を得ていたからである。

12:21 定められた日に、ヘロデは王服をまとって王座にすわり、彼らにむかって演説をした。

12:22 集まった人々は、「これは神の声だ、人間の声ではない」と叫びつづけた。

12:23 するとたちまち、主の使が彼を打った。神に栄光を帰することをしなかったからである。彼は虫にかまれて息が絶えてしまった。

 

文語訳1917

441220ところでヘロデは、テュロスとシドンの人々に腹を立てていた。

そこで、彼らは揃ってへロデを訪ね、王の侍従官ブラストに取り入って、和解の仲立ちを乞うた。彼らの地方が、王の国から食糧を仰いでいたからである。

441221定められた日に、ヘロデは王衣をまとって座につき、彼らに向かって演説をした。22集まった人々は、「これは神の声だ。人間の声ではない」と叫び続けた。

441223すると、たちまち主の御使いがへロデを打った。神に栄光を帰さなかったからである。へロデは、蛆に食われて息が絶えた。

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

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(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

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(日)新共同訳1987の引照

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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使徒 12:24−25

集会の成長・サウロがエルサレムから帰る

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

441224こうして、神の言葉はひろがっていき、増えていった。

441225バルナバとサウロは、エルサレムにおける援助の業を果たした後、マルコと呼ばれるヨハネを伴って帰って来た。

 

新共同訳1987

12:24 神の言葉はますます栄え、広がって行った。

12:25 バルナバとサウロはエルサレムのための任務を果たし、マルコと呼ばれるヨハネを連れて帰って行った。

 

前田訳1978

12:24 主のことばは成長して広まっていった。

12:25 バルナバとサウロはつとめを果たし、マルコとも呼ばれるヨハネを伴って、エルサレムから帰ってきた。

 

新改訳1970

12:24 主のみことばは、ますます盛んになり、広まって行った。

12:25 任務を果たしたバルナバとサウロは、マルコと呼ばれるヨハネを連れて、エルサレムから帰って来た。

 

塚本訳1963

12:24 こうして主の御言葉は成長し、信者の数はふえていった。

12:25 バルナバとサウロとは援助を終えると、通り名をマルコというヨハネを連れて、エルサレムから(アンテオケに)帰った。

 

口語訳1955

12:24 こうして、主の言はますます盛んにひろまって行った。

12:25 バルナバとサウロとは、その任務を果したのち、マルコと呼ばれていたヨハネを連れて、エルサレムから帰ってきた。

 

文語訳1917

"441224","かくて主の御言いよいよ増々ひろまる。"

"441225","バルナバ、サウロはその職務を果し、マルコと稱ふるヨハネを伴ひてエルサレムより歸れり。"

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 使  2:47

2:47 神を賛美していたので、民衆全体から好意を寄せられた。こうして、主は救われる人々を日々仲間に加え一つにされたのである。

 

新共同 使  4:36

4:36 たとえば、レビ族の人で、使徒たちからバルナバ――「慰めの子」という意味――と呼ばれていた、キプロス島生まれのヨセフも、

 

新共同 使  11:29

11:29 そこで、弟子たちはそれぞれの力に応じて、ユダヤに住む兄弟たちに援助の品を送ることに決めた。

 

新共同 使  12:12

12:12 こう分かるとペトロは、マルコと呼ばれていたヨハネの母マリアの家に行った。そこには、大勢の人が集まって祈っていた。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

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(日)新共同訳1987の引照

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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