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パウロの弁明〔説教第四〕

 使徒 22:1−5

―― ユダヤ教に対する熱心

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

442201兄弟たち、ならびに父たちよ、今から申し上げる私の弁明を聞いて下さい」。

442202彼がヘブライ語げ語りかけるのを聞いて、人々はますます静かになった。そこで、彼は言う、

442203「私はキリキア〔州〕のタルソスで生まれたユダヤ人ですが、この都で育ち、ガマリエルの膝下で先祖の律法について厳格な教育を受け、今日の皆さんと同様、神に対して熱心な者でした。

442204私はこの道を迫害し、男も女も縛り上げて牢に渡し、死に至らしめたのです。

442205このことについては、大祭司も長老会一同も私のために証言してくれます。この者たちからダマスコスにいる兄弟たちに宛てた手紙までもらって、そこにいる者たちを縛り上げ、エルサレムに連行して処罰するために出かけたのです。

 

新共同訳1987

22:1 「兄弟であり父である皆さん、これから申し上げる弁明を聞いてください。」

22:2 パウロがヘブライ語で話すのを聞いて、人々はますます静かになった。パウロは言った。

22:3 「わたしは、キリキア州のタルソスで生まれたユダヤ人です。そして、この都で育ち、ガマリエルのもとで先祖の律法について厳しい教育を受け、今日の皆さんと同じように、熱心に神に仕えていました。

22:4 わたしはこの道を迫害し、男女を問わず縛り上げて獄に投じ、殺すことさえしたのです。

22:5 このことについては、大祭司も長老会全体も、わたしのために証言してくれます。実は、この人たちからダマスコにいる同志にあてた手紙までもらい、その地にいる者たちを縛り上げ、エルサレムへ連行して処罰するために出かけて行ったのです。」

 

前田訳1978

22:1 「兄弟方、父がた、今わたしのする弁明をお聞きください」。

22:2 ヘブライ語で話しかけるのを聞いて、人々はますます静かになった。彼はいう、

22:3 「わたしはユダヤ人でキリキアのタルソで生まれ、この町で育てられ、ガマリエルの足もとで先祖の律法についてきびしい教育を受け、こんにちの皆さんと同じように神への熱心家でした。

22:4 わたしはこの道を迫害し、男も女も縛って牢に引き渡し、死に至らせるほどでした。

22:5 これは大祭司も長老会議全体も証するとおりです。彼らからダマスコにいる兄弟たちへの手紙までも受け取って出かけました。そこにいる人々をも縛ってエルサレムに連れてきて罰するためでした。

 

新改訳1970

22:1 「兄弟たち、父たちよ。いま私が皆さんにしようとする弁明を聞いてください。」

22:2 パウロがヘブル語で語りかけるのを聞いて、人々はますます静粛になった。そこでパウロは話し続けた。

22:3 「私はキリキヤのタルソで生まれたユダヤ人ですが、この町で育てられ、ガマリエルのもとで私たちの先祖の律法について厳格な教育を受け、今日の皆さんと同じように、神に対して熱心な者でした。

22:4 私はこの道を迫害し、男も女も縛って牢に投じ、死にまでも至らせたのです。

22:5 このことは、大祭司も、長老たちの全議会も証言してくれます。この人たちから、私は兄弟たちへあてた手紙までも受け取り、ダマスコへ向かって出発しました。そこにいる者たちを縛り上げ、エルサレムに連れて来て処罰するためでした。

 

塚本訳1963

22:1 「兄弟の方々、お父さん方、聞いてください、今弁明します。」──

22:2 ヘブライ語で話しかけるのを聞くと、人々はますます静かになった。パウロは言う。──

22:3 「わたしはキリキヤのタルソで生まれたユダヤ人ですが、この(エルサレムの)都で育てられ、ガマリエル(先生)の膝下で先祖の律法によって厳格な教育をうけ、今日の皆さんと同様、神に対して熱心家でありました。

22:4 わたしはこの(キリストの)道を迫害し、男女の別なく(信者を)しばって牢に入れ、殺すことをも辞さなかったのであります。

22:5 このことは大祭司をはじめ元老院全体も、わたしのために証人になられるにちがいない。わたしはその方々からダマスコに居る(ユダヤ教の)兄弟たちあての添書までもらって、出かけて行ったのです。そこにいる(この道の)者をも縛ってエルサレムに引いてきて、罰するためでありました。

 

口語訳1955

22:1 「兄弟たち、父たちよ、いま申し上げるわたしの弁明を聞いていただきたい」。

22:2 パウロが、ヘブル語でこう語りかけるのを聞いて、人々はますます静粛になった。

22:3 そこで彼は言葉をついで言った、「わたしはキリキヤのタルソで生れたユダヤ人であるが、この都で育てられ、ガマリエルのひざもとで先祖伝来の律法について、きびしい薫陶を受け、今日の皆さんと同じく神に対して熱心な者であった。

22:4 そして、この道を迫害し、男であれ女であれ、縛りあげて獄に投じ、彼らを死に至らせた。

22:5 このことは、大祭司も長老たち一同も、証明するところである。さらにわたしは、この人たちからダマスコの同志たちへあてた手紙をもらって、その地にいる者たちを縛りあげ、エルサレムにひっぱってきて、処罰するため、出かけて行った。

 

文語訳1917

"442201","『兄弟たち親たちよ、今なんぢに對する辯明を聽け』"

"442202","人々そのヘブルの語を語るを聞きてますます静かになりたれば、又いふ、"

"442203","『我はユダヤ人にてキリキヤのタルソに生れしが、此の都にて育てられ、ガマリエルの足下にて先祖たちの律法の嚴しき方に遵ひて教へられ、今日の汝らのごとく神に對して熱心なる者なりき。"

"442204","我この道を迫害し、男女を縛りて獄に入れ、死にまで至らしめしことは、"

"442205","大祭司も凡ての長老も我に就きて證するなり。我は彼等より兄弟たちへの書を受けて、ダマスコに寓り居る者どもを縛り、エルサレムに曳き來りて罰を受けしめんとて彼處にゆけり。"

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 使  21:39

21:39 パウロは言った。「わたしは確かにユダヤ人です。キリキア州のれっきとした町、タルソスの市民です。どうか、この人たちに話をさせてください。」

 

新共同 使  9:2

9:2 ダマスコの諸会堂あての手紙を求めた。それは、この道に従う者を見つけ出したら、男女を問わず縛り上げ、エルサレムに連行するためであった。

 

新共同 使  8:3

8:3 一方、サウロは家から家へと押し入って教会を荒らし、男女を問わず引き出して牢に送っていた。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ロマ 11:1

11:1 そこで、わたしは問う、「神はその民を捨てたのであろうか」。断じてそうではない。わたしもイスラエル人であり、アブラハムの子孫、ベニヤミン族の者である。

 

口語訳 Uコリ11:22

11:22 彼らはヘブル人なのか。わたしもそうである。彼らはイスラエル人なのか。わたしもそうである。彼らはアブラハムの子孫なのか。わたしもそうである。

 

口語訳 ピリ 3:5

3:5 わたしは八日目に割礼を受けた者、イスラエルの民族に属する者、ベニヤミン族の出身、ヘブル人の中のヘブル人、律法の上ではパリサイ人、

 

口語訳 ガラ 1:14

1:14 そして、同国人の中でわたしと同年輩の多くの者にまさってユダヤ教に精進し、先祖たちの言伝えに対して、だれよりもはるかに熱心であった。

 

口語訳 ロマ 10:2-3

10:2 わたしは、彼らが神に対して熱心であることはあかしするが、その熱心は深い知識によるものではない。

10:3 なぜなら、彼らは神の義を知らないで、自分の義を立てようと努め、神の義に従わなかったからである。

 

口語訳 Tコリ15:9

15:9 実際わたしは、神の教会を迫害したのであるから、使徒たちの中でいちばん小さい者であって、使徒と呼ばれる値うちのない者である。

 

口語訳 ガラ 1:13

1:13 ユダヤ教を信じていたころのわたしの行動については、あなたがたはすでによく聞いている。すなわち、わたしは激しく神の教会を迫害し、また荒しまわっていた。

 

(日)新共同訳1987の引照

新共同 Tペテ1:18

1:18 知ってのとおり、あなたがたが先祖伝来のむなしい生活から贖われたのは、金や銀のような朽ち果てるものにはよらず、

 

新共同 ピリ 3:6

3:6 熱心さの点では教会の迫害者、律法の義については非のうちどころのない者でした。

 

新共同 ロマ 10:2

10:2 わたしは彼らが熱心に神に仕えていることを証ししますが、この熱心さは、正しい認識に基づくものではありません。

 

新共同 Tテモ4:14

4:14 あなたの内にある恵みの賜物を軽んじてはなりません。その賜物は、長老たちがあなたに手を置いたとき、預言によって与えられたものです。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 Uコリ11:22

11:22 彼らはヘブル人なのか。わたしもそうである。彼らはイスラエル人なのか。わたしもそうである。彼らはアブラハムの子孫なのか。わたしもそうである。

 

口語訳 ロマ 10:2

10:2 わたしは、彼らが神に対して熱心であることはあかしするが、その熱心は深い知識によるものではない。

 

口語訳 ガラ 1:13-14

1:13 ユダヤ教を信じていたころのわたしの行動については、あなたがたはすでによく聞いている。すなわち、わたしは激しく神の教会を迫害し、また荒しまわっていた。

1:14 そして、同国人の中でわたしと同年輩の多くの者にまさってユダヤ教に精進し、先祖たちの言伝えに対して、だれよりもはるかに熱心であった。

 

口語訳 ピリ 3:5-6

3:5 わたしは八日目に割礼を受けた者、イスラエルの民族に属する者、ベニヤミン族の出身、ヘブル人の中のヘブル人、律法の上ではパリサイ人、

3:6 熱心の点では教会の迫害者、律法の義については落ち度のない者である。

 

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 使徒 22:6−16

―― 回心

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

442206ところが、ダマスコスに近づいた時、真昼頃、突然、天からまばゆい光が私の周りを照らしたのです。

442207私は地面に倒れました。そして、『サウル、サウル、なぜ私を迫害するのか』という声を聞いたのです。

442208そこで私が、『主よ、あなたはどなたですか』とたずねると、『私は、お前が迫害しているナゾラ人イエスである』と言いました。

442209私と一緒にいた者たちは、その光を見たのですが、私に話された方の声は聞きませんでした。

442210私は言いました、『主よ、どうすればよいのでしょうか』。すると主は私に言われました、『立って、ダマスコスに行け。お前に行なうように決められているすべてのことが、そこで告げられるであろう』。

442211私はその光の輝きのために、目が見えなくなっておりましたので、一緒にいた者たちに手を引かれて、ダマスコスに着きました。

442212そこに、アナニアという人がいました。律法に従う信仰深い人で、そこに住むすべてのユダヤ人に評判のよい人でした。

442213彼が私のところに来て、傍に立って言いました、『兄弟サウルよ、再び見えるようになりなさい』。すると、その時に、私は見えるようになって、その人を見ることができました。

442214そこで、アナニアが言ったのです、『われらの父祖たちの神は、〔あなたに〕その意志を知らせ、義なる方を見させ、その口からの御声を聞かせるために、あなたを選ばれたのです。

442215それは、あなたが見たこと聞いたことについて、すべての人々の前でその方の証人になるためなのです。

442216そして今、何をためらっているのですか。立って、その方の御名を唱え、洗礼を受けて、罪を洗い清めなさい』。

 

新共同訳1987

22:6 「旅を続けてダマスコに近づいたときのこと、真昼ごろ、突然、天から強い光がわたしの周りを照らしました。

22:7 わたしは地面に倒れ、『サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか』と言う声を聞いたのです。

22:8 『主よ、あなたはどなたですか』と尋ねると、『わたしは、あなたが迫害しているナザレのイエスである』と答えがありました。

22:9 一緒にいた人々は、その光は見たのですが、わたしに話しかけた方の声は聞きませんでした。

22:10 『主よ、どうしたらよいでしょうか』と申しますと、主は、『立ち上がってダマスコへ行け。しなければならないことは、すべてそこで知らされる』と言われました。

22:11 わたしは、その光の輝きのために目が見えなくなっていましたので、一緒にいた人たちに手を引かれて、ダマスコに入りました。

22:12 ダマスコにはアナニアという人がいました。律法に従って生活する信仰深い人で、そこに住んでいるすべてのユダヤ人の中で評判の良い人でした。

22:13 この人がわたしのところに来て、そばに立ってこう言いました。『兄弟サウル、元どおり見えるようになりなさい。』するとそのとき、わたしはその人が見えるようになったのです。

22:14 アナニアは言いました。『わたしたちの先祖の神が、あなたをお選びになった。それは、御心を悟らせ、あの正しい方に会わせて、その口からの声を聞かせるためです。

22:15 あなたは、見聞きしたことについて、すべての人に対してその方の証人となる者だからです。

22:16 今、何をためらっているのです。立ち上がりなさい。その方の名を唱え、洗礼を受けて罪を洗い清めなさい。』」

 

前田訳1978

22:6 歩いてダマスコに近づくと、真昼ごろ、突然天から強い光がわたしのまわりに輝きました。

22:7 わたしは地に倒れ、『サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか』という声を聞きました。

22:8 わたしは答えました、『主よ、あなたはどなたですか』と。わたしにいわれました、『わたしはあなたが迫害しているナザレ人イエスである』と。

22:9 連れの人々は光は見ましたが、わたしに語られる方の声は聞きませんでした。

22:10 わたしはいいました、『主よ、わたしは何をすべきですか』と。主はいわれました、『起きてダマスコへ行きなさい。そうすれば、そこであなたがするよう定められたすべてのことが告げられよう』と。

22:11 その光の輝きで目が見えなかったので、連れの人々に手を引かれてダマスコに行きました。

22:12 すると、アナニアという、律法に忠実で敬虔な人がいました。そこに住むユダヤ人全体に評判のよい人でした。

22:13 彼がわたしのそばに来て立ち、『兄弟サウロよ、見えるようにおなりなさい』といいました。そのときわたしは彼を見上げることができました。

22:14 彼はいいました、『われらの先祖の神はあなたを定めて、み心を知り、義にいます方を見、その口から声を聞くようになさいました。

22:15 それはあなたが見、また聞いたことについて、すべての人々の前にその方の証人になるためです。

22:16 さあ、なぜためらうのですか。立って、彼のみ名を呼びながら洗礼を受け、罪を洗いとりなさい』と。

 

新改訳1970

22:6 ところが、旅を続けて、真昼ごろダマスコに近づいたとき、突然、天からまばゆい光が私の回りを照らしたのです。

22:7 私は地に倒れ、『サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか。』という声を聞きました。

22:8 そこで私が答えて、『主よ。あなたはどなたですか。』と言うと、その方は、『わたしは、あなたが迫害しているナザレのイエスだ。』と言われました。

22:9 私といっしょにいた者たちは、その光は見たのですが、私に語っている方の声は聞き分けられませんでした。

22:10 私が、『主よ。私はどうしたらよいのでしょうか。』と尋ねると、主は私に、『起きて、ダマスコに行きなさい。あなたがするように決められていることはみな、そこで告げられる。』と言われました。

22:11 ところが、その光の輝きのために、私の目は何も見えなかったので、いっしょにいた者たちに手を引かれてダマスコにはいりました。

22:12 すると、律法を重んじる敬虔な人で、そこに住むユダヤ人全体の間で評判の良いアナニヤという人が、

22:13 私のところに来て、そばに立ち、『兄弟サウロ。見えるようになりなさい。』と言いました。すると、そのとき、私はその人が見えるようになりました。

22:14 彼はこう言いました。『私たちの先祖の神は、あなたにみこころを知らせ、義なる方を見させ、その方の口から御声を聞かせようとお定めになったのです。

22:15 あなたはその方のために、すべての人に対して、あなたの見たこと、聞いたことの証人とされるのですから。

22:16 さあ、なぜためらっているのですか。立ちなさい。その御名を呼んでバプテスマを受け、自分の罪を洗い流しなさい。』

 

塚本訳1963

22:6 ところが進んでいってダマスコに近づくと、昼ごろ、突然、天から強い光がさしてわたしのまわりに輝いた。

22:7 わたしは地べたに倒れて、『サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか』と言う声を聞いた。

22:8 わたしは答えた、『主よ、あなたはどなたですか。』わたしに言われた、『わたしだ、君が迫害しているナザレ人イエスだ。』

22:9 連れの者たちは光は見えたが、わたしにお話になる方の声は聞こえなかった。

22:10 わたしは言った、『主よ、何をしたらよいのでしょうか。』主は言われた、『起きてダマスコ(の町)まで行け。そうすればそこで一切は告げられる。君のすることは決めてある。』

22:11 わたしはその光のまばゆさのために目が見えないので、連れの者たちに手を引かれてダマスコに行きました。

22:12 すると(ダマスコに)アナニヤという人がいた。律法的に信心深く、そこに住むユダヤ人全体に評判がよかったが、

22:13 わたしの所に来て近寄り、『兄弟サウロよ、見えるようになれ!』と言った。するとその瞬間に(見えるようになって、)わたしは彼を見上げた。

22:14 アナニヤは言った、『わたし達の先祖の神はあなたを選んで御心を知らせ、また正しい人(である主イエス)を見せ、その口から声をお聞かせになったが、

22:15 それはあなたがいま見たこと聞いたことにつき、全人類に対してその方のために証人になるからだ。

22:16 さあ、何をためらっているのか。(すぐ)立って、主の名を呼んで洗礼を受け、罪を洗いおとしなさい。』

 

口語訳1955

22:6 旅をつづけてダマスコの近くにきた時に、真昼ごろ、突然、つよい光が天からわたしをめぐり照した。

22:7 わたしは地に倒れた。そして、『サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか』と、呼びかける声を聞いた。

22:8 これに対してわたしは、『主よ、あなたはどなたですか』と言った。すると、その声が、『わたしは、あなたが迫害しているナザレ人イエスである』と答えた。

22:9 わたしと一緒にいた者たちは、その光は見たが、わたしに語りかけたかたの声は聞かなかった。

22:10 わたしが『主よ、わたしは何をしたらよいでしょうか』と尋ねたところ、主は言われた、『起きあがってダマスコに行きなさい。そうすれば、あなたがするように決めてある事が、すべてそこで告げられるであろう』。

22:11 わたしは、光の輝きで目がくらみ、何も見えなくなっていたので、連れの者たちに手を引かれながら、ダマスコに行った。

22:12 すると、律法に忠実で、ダマスコ在住のユダヤ人全体に評判のよいアナニヤという人が、

22:13 わたしのところにきて、そばに立ち、『兄弟サウロよ、見えるようになりなさい』と言った。するとその瞬間に、わたしの目が開いて、彼の姿が見えた。

22:14 彼は言った、『わたしたちの先祖の神が、あなたを選んでみ旨を知らせ、かの義人を見させ、その口から声をお聞かせになった。

22:15 それはあなたが、その見聞きした事につき、すべての人に対して、彼の証人になるためである。

22:16 そこで今、なんのためらうことがあろうか。すぐ立って、み名をとなえてバプテスマを受け、あなたの罪を洗い落しなさい』。

 

文語訳1917

"442206","往きてダマスコに近づきたるに、正午ごろたちまち大なる光、天より出でて我を環り照せり。"

"442207","その時われ地に倒れ、かつ我に語りて「サウロ、サウロ、何ぞ我を迫害するか」といふ聲を聞き、"

"442208","「主よ、なんぢは誰ぞ」と答へしに「われは汝が迫害するナザレのイエスなり」と言ひ給へり。"

"442209","偕に居る者ども光は見しが、我に語る者の聲は聞かざりき。"

"442210","われ復いふ「主よ、我なにを爲すべきか」主いひ給ふ「起ちてダマスコに往け、なんぢの爲すべき定まりたる事は彼處にて悉とく告げらるべし」"

"442211","我は、かの光の晃耀にて目見えずなりたれば、偕にをる者に手を引かれてダマスコに入りたり。"

"442212","ここに律法に據れる敬虔の人にして、其の町に住む凡てのユダヤ人に令聞あるアナニヤという者あり。"

"442213","彼われに來り傍らに立ちて「兄弟サウロよ、見ることを得よ、」と言ひたれば、その時、仰ぎて彼を見たり。"

"442214","かれ又いふ「我らの先祖の神は、なんぢを選びて御意を知らしめ、又かの義人を見、その御口の聲を聞かしめんとし給へり。"

"442215","これは汝の見聞したる事につきて、凡ての人に對し彼の證人とならん爲なり。"

"442216","今なんぞ躊躇ふか、起て、その御名を呼び、バプテスマを受けて汝の罪を洗ひ去れ」"

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 使  2:22

2:22 イスラエルの人たち、これから話すことを聞いてください。ナザレの人イエスこそ、神から遣わされた方です。神は、イエスを通してあなたがたの間で行われた奇跡と、不思議な業と、しるしとによって、そのことをあなたがたに証明なさいました。あなたがた自身が既に知っているとおりです。

 

新共同 使  2:37

2:37 人々はこれを聞いて大いに心を打たれ、ペトロとほかの使徒たちに、「兄弟たち、わたしたちはどうしたらよいのですか」と言った。

 

新共同 使  2:5

2:5 さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、

 

新共同 使  6:3

6:3 それで、兄弟たち、あなたがたの中から、"霊"と知恵に満ちた評判の良い人を七人選びなさい。彼らにその仕事を任せよう。

 

新共同 ルカ 12:47

12:47 主人の思いを知りながら何も準備せず、あるいは主人の思いどおりにしなかった僕は、ひどく鞭打たれる。

 

新共同 使  3:14

3:14 聖なる正しい方を拒んで、人殺しの男を赦すように要求したのです。

 

新共同 使  4:20

4:20 わたしたちは、見たことや聞いたことを話さないではいられないのです。」

 

新共同 Tコリ6:11

6:11 あなたがたの中にはそのような者もいました。しかし、主イエス・キリストの名とわたしたちの神の霊によって洗われ、聖なる者とされ、義とされています。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 Tコリ12:26

12:26 もし一つの肢体が悩めば、ほかの肢体もみな共に悩み、一つの肢体が尊ばれると、ほかの肢体もみな共に喜ぶ。

 

口語訳 ロマ 12:2

12:2 あなたがたは、この世と妥協してはならない。むしろ、心を新たにすることによって、造りかえられ、何が神の御旨であるか、何が善であって、神に喜ばれ、かつ全きことであるかを、わきまえ知るべきである。

 

口語訳 Tコリ9:1

9:1 わたしは自由な者ではないか。使徒ではないか。わたしたちの主イエスを見たではないか。あなたがたは、主にあるわたしの働きの実ではないか。

 

口語訳 Tコリ15:8

15:8 そして最後に、いわば、月足らずに生れたようなわたしにも、現れたのである。

 

口語訳 Uコリ5:21

5:21 神はわたしたちの罪のために、罪を知らないかたを罪とされた。それは、わたしたちが、彼にあって神の義となるためなのである。

 

口語訳 Tコリ11:23

11:23 わたしは、主から受けたことを、また、あなたがたに伝えたのである。すなわち、主イエスは、渡される夜、パンをとり、

 

口語訳 Tコリ15:3

15:3 わたしが最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。すなわちキリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、

 

口語訳 ガラ 1:12

1:12 わたしは、それを人間から受けたのでも教えられたのでもなく、ただイエス・キリストの啓示によったのである。

 

口語訳 Tコリ6:11

6:11 あなたがたの中には、以前はそんな人もいた。しかし、あなたがたは、主イエス・キリストの名によって、またわたしたちの神の霊によって、洗われ、きよめられ、義とされたのである。

 

口語訳 Tコリ12:13

12:13 なぜなら、わたしたちは皆、ユダヤ人もギリシヤ人も、奴隷も自由人も、一つの御霊によって、一つのからだとなるようにバプテスマを受け、そして皆一つの御霊を飲んだからである。

 

口語訳 ガラ 3:27

3:27 キリストに合うバプテスマを受けたあなたがたは、皆キリストを着たのである。

 

口語訳 ロマ 4:11

4:11 そして、アブラハムは割礼というしるしを受けたが、それは、無割礼のままで信仰によって受けた義の証印であって、彼が、無割礼のままで信じて義とされるに至るすべての人の父となり、

 

口語訳 ロマ 10:12-14

10:12 ユダヤ人とギリシヤ人との差別はない。同一の主が万民の主であって、彼を呼び求めるすべての人を豊かに恵んで下さるからである。

10:13 なぜなら、「主の御名を呼び求める者は、すべて救われる」とあるからである。

10:14 しかし、信じたことのない者を、どうして呼び求めることがあろうか。聞いたことのない者を、どうして信じることがあろうか。宣べ伝える者がいなくては、どうして聞くことがあろうか。

 

(日)新共同訳1987の引照

新共同 Tヨハ3:7

3:7 子たちよ、だれにも惑わされないようにしなさい。義を行う者は、御子と同じように、正しい人です。

 

新共同 Tコリ9:1

9:1 わたしは自由な者ではないか。使徒ではないか。わたしたちの主イエスを見たではないか。あなたがたは、主のためにわたしが働いて得た成果ではないか。

 

新共同 Tコリ15:8

15:8 そして最後に、月足らずで生まれたようなわたしにも現れました。

 

新共同 ロマ 10:13

10:13 「主の名を呼び求める者はだれでも救われる」のです。

 

新共同 Tコリ6:11

6:11 あなたがたの中にはそのような者もいました。しかし、主イエス・キリストの名とわたしたちの神の霊によって洗われ、聖なる者とされ、義とされています。

 

新共同 エペ 5:26

5:26 キリストがそうなさったのは、言葉を伴う水の洗いによって、教会を清めて聖なるものとし、

 

新共同 ヘブ 10:22

10:22 心は清められて、良心のとがめはなくなり、体は清い水で洗われています。信頼しきって、真心から神に近づこうではありませんか。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 Tコリ9:1

9:1 わたしは自由な者ではないか。使徒ではないか。わたしたちの主イエスを見たではないか。あなたがたは、主にあるわたしの働きの実ではないか。

 

口語訳 Tコリ15:8

15:8 そして最後に、いわば、月足らずに生れたようなわたしにも、現れたのである。

 

口語訳 Tヨハ1:1-3

1:1 初めからあったもの、わたしたちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て手でさわったもの、すなわち、いのちの言について――

1:2 このいのちが現れたので、この永遠のいのちをわたしたちは見て、そのあかしをし、かつ、あなたがたに告げ知らせるのである。この永遠のいのちは、父と共にいましたが、今やわたしたちに現れたものである――

1:3 すなわち、わたしたちが見たもの、聞いたものを、あなたがたにも告げ知らせる。それは、あなたがたも、わたしたちの交わりにあずかるようになるためである。わたしたちの交わりとは、父ならびに御子イエス・キリストとの交わりのことである。

 

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使徒 22:17−21

―― 異教人に遣わされる

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

442217さて、私はエルサレムに帰った後、忘我の状態に陥り、

442218主を見ました。私にこう言われたのです、『急いで、すぐエルサレムから出て行け。私についてのお前の証しを彼らは受け入れないからである』。

442219そこで、私は言いました、『主よ、この私がもろもろの会堂で、あなたを信じる者たちを牢に入れたり、鞭で打たせたりしていたことを、彼らは知っております。

442220また、あなたの証人ステファノの血が流された時、私もその場に立っていて、それに賛成し、彼を殺した人々の上着の番をしていたのです』。

442221すると、主が私に言われました、『行け。私はお前を遠く異邦人のもとに遣わすのだから』」。

 

新共同訳1987

22:17 「さて、わたしはエルサレムに帰って来て、神殿で祈っていたとき、我を忘れた状態になり、

22:18 主にお会いしたのです。主は言われました。『急げ。すぐエルサレムから出て行け。わたしについてあなたが証しすることを、人々が受け入れないからである。』

22:19 わたしは申しました。『主よ、わたしが会堂から会堂へと回って、あなたを信じる者を投獄したり、鞭で打ちたたいたりしていたことを、この人々は知っています。

22:20 また、あなたの証人ステファノの血が流されたとき、わたしもその場にいてそれに賛成し、彼を殺す者たちの上着の番もしたのです。』

22:21 すると、主は言われました。『行け。わたしがあなたを遠く異邦人のために遣わすのだ。』」

 

前田訳1978

22:17 わたしがエルサレムへ帰って宮で祈っていますと、恍惚としまして、

22:18 彼にまみえました。彼はいわれました、『急いで、すぐエルサレムを出なさい。人々はわたしについてのあなたの証を受け入れまいから』と。

22:19 わたしはいいました、『主よ、彼らは知っております、このわたしがあなたを信ずるものたちを牢に入れ、諸会堂でむち打っていたことを。

22:20 あなたの証人ステパノの血が流されたとき、わたし自身そこに立っていまして、それを認め、彼を殺す人々の上着の番をしていました』。

22:21 主はいわれました、『行きなさい、わたしはあなたを遠く異邦人へとつかわそう』」と。

 

新改訳1970

22:17 こうして私がエルサレムに帰り、宮で祈っていますと、夢ごこちになり、

22:18 主を見たのです。主は言われました。『急いで、早くエルサレムを離れなさい。人々がわたしについてのあなたのあかしを受け入れないからです。』

22:19 そこで私は答えました。『主よ。私がどの会堂ででも、あなたの信者を牢に入れたり、むち打ったりしていたことを、彼らはよく知っています。

22:20 また、あなたの証人ステパノの血が流されたとき、私もその場にいて、それに賛成し、彼を殺した者たちの着物の番をしていたのです。』

22:21 すると、主は私に、『行きなさい。わたしはあなたを遠く、異邦人に遣わす。』と言われました。」

 

塚本訳1963

22:17 それからわたしはエルサレムに帰って宮で祈っていると、我を忘れた心地になって

22:18 主にお目にかかった。主は言われた、『急いで、すぐさまエルサレムを出てゆけ。ここの人々は君がわたしの証しをしても、受け入れないのだから。』

22:19 しかしわたしはこたえた、『主よ、このわたしは、(今まで)あなたを信ずる者を牢に入れたり礼拝堂で打たせたりしていたことが、あの人たちにはわかっております。

22:20 またあなたの殉教者ステパノの血が流された時、わたしもそばに立っていてそれに賛成し、ステパノをやっつける人たちの上着の番をしていました。』

22:21 主はわたしに言われた、『行け、わたしが君を遠く異教人につかわすのだから。』」

 

口語訳1955

22:17 それからわたしは、エルサレムに帰って宮で祈っているうちに、夢うつつになり、

22:18 主にまみえたが、主は言われた、『急いで、すぐにエルサレムを出て行きなさい。わたしについてのあなたのあかしを、人々が受けいれないから』。

22:19 そこで、わたしが言った、『主よ、彼らは、わたしがいたるところの会堂で、あなたを信じる人々を獄に投じたり、むち打ったりしていたことを、知っています。

22:20 また、あなたの証人ステパノの血が流された時も、わたしは立ち合っていてそれに賛成し、また彼を殺した人たちの上着の番をしていたのです』。

22:21 すると、主がわたしに言われた、『行きなさい。わたしが、あなたを遠く異邦の民へつかわすのだ』」。

 

文語訳1917

"442217","かくて我エルサレムに歸り、宮にて祈りをるとき、我を忘れし心地して主を見奉るに、我に斯く言ひ給ふ、"

"442218","「なんぢ急げ、早くエルサレムを去れ、人々われに係る汝の證を受けぬ故なり」"

"442219","我いふ「主よ、我さきに汝を信ずる者を獄に入れ、諸會堂にて之を打ち、"

"442220","又なんぢの證人ステパノの血の流されしとき、我もその傍らに立ちて之を可しとし、殺す者どもの衣を守りしことは、彼らの知る所なり」"

"442221","われに言ひ給ふ「往け、我なんぢを遠く異邦人に遣すなり」と』"

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 使  10:10

10:10 彼は空腹を覚え、何か食べたいと思った。人々が食事の準備をしているうちに、ペトロは我を忘れたようになり、

 

新共同 使  9:10

9:10 ところで、ダマスコにアナニアという弟子がいた。幻の中で主が、「アナニア」と呼びかけると、アナニアは、「主よ、ここにおります」と言った。

 

新共同 使  8:1-3

8:1 サウロは、ステファノの殺害に賛成していた。

◆エルサレムの教会に対する迫害

8:1 その日、エルサレムの教会に対して大迫害が起こり、使徒たちのほかは皆、ユダヤとサマリアの地方に散って行った。

8:2 しかし、信仰深い人々がステファノを葬り、彼のことを思って大変悲しんだ。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ロマ 15:16

15:16 このように恵みを受けたのは、わたしが異邦人のためにキリスト・イエスに仕える者となり、神の福音のために祭司の役を勤め、こうして異邦人を、聖霊によってきよめられた、御旨にかなうささげ物とするためである。

 

口語訳 ガラ 2:7-8

2:7 それどころか、彼らは、ペテロが割礼の者への福音をゆだねられているように、わたしには無割礼の者への福音がゆだねられていることを認め、

2:8 (というのは、ペテロに働きかけて割礼の者への使徒の務につかせたかたは、わたしにも働きかけて、異邦人につかわして下さったからである)、

 

(日)新共同訳1987の引照

新共同 ガラ 2:8

2:8 割礼を受けた人々に対する使徒としての任務のためにペトロに働きかけた方は、異邦人に対する使徒としての任務のためにわたしにも働きかけられたのです。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 ガラ 1:18

1:18 その後三年たってから、わたしはケパをたずねてエルサレムに上り、彼のもとに十五日間、滞在した。

 

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使徒 21:22−29

暴動起こる

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

442222彼の話を聞いていた人々は、声を張り上げて言った、「こんな男は、地上から取り除け。生かしておいてはならない」。

442223彼らはわめき立て、上着を放り投げ、塵を空中にまき散らしたりしたので、

442224千人隊長は、彼を陣営に引き入れるように命じ、人々がどういう理由で、あのように彼に対して叫ぶのかを知るために、彼を鞭打って取り調べるようにと言いつけた。

442225鞭で打つために彼〔の両手両足〕を拡げた時、パウロは傍に立っていた百人隊長に言った、「ローマ〔帝国の〕市民たる者を、裁判にもかけないで鞭打っことが、あなたたちには許されているのか」。

442226これを聞いた百人隊長は、千人隊長のもとに行って報告した、「どうなさいますか。

あの男はローマ〔帝国の〕市民ですが」。

442227そこで、千人隊長が彼のもとに来て言った、「私に言ってくれ。あなたはローマ〔帝国の〕市民なのか」。パウロは言った、「その通りです」。

442228そこで、千人隊長が応じた、「私はかなりの金額を払って、この市民権を手に入れたのだ」。パウロは言った「私は生まれながらのローマ〔帝国の〕市民です」。

442229そこで、彼を取り調べようとしていた者たちは、ただちに彼から身を引いた。千人隊長は、彼がローマ〔帝国の〕市民であること、また彼を縛らせたことを知って、恐れた。

 

新共同訳1987

22:22 パウロの話をここまで聞いた人々は、声を張り上げて言った。「こんな男は、地上から除いてしまえ。生かしてはおけない。」

22:23 彼らがわめき立てて上着を投げつけ、砂埃を空中にまき散らすほどだったので、

22:24 千人隊長はパウロを兵営に入れるように命じ、人々がどうしてこれほどパウロに対してわめき立てるのかを知るため、鞭で打ちたたいて調べるようにと言った。

22:25 パウロを鞭で打つため、その両手を広げて縛ると、パウロはそばに立っていた百人隊長に言った。「ローマ帝国の市民権を持つ者を、裁判にかけずに鞭で打ってもよいのですか。」

22:26 これを聞いた百人隊長は、千人隊長のところへ行って報告した。「どうなさいますか。あの男はローマ帝国の市民です。」

22:27 千人隊長はパウロのところへ来て言った。「あなたはローマ帝国の市民なのか。わたしに言いなさい。」パウロは、「そうです」と言った。

22:28 千人隊長が、「わたしは、多額の金を出してこの市民権を得たのだ」と言うと、パウロは、「わたしは生まれながらローマ帝国の市民です」と言った。

22:29 そこで、パウロを取り調べようとしていた者たちは、直ちに手を引き、千人隊長もパウロがローマ帝国の市民であること、そして、彼を縛ってしまったことを知って恐ろしくなった。

 

前田訳1978

22:22 人々は聞いていたが、パウロのことばがここまで来ると、声をあげていった、「この男を地の上から除けよ。生かしておくべきではない」と。

22:23 彼らはわめき、上着を投げ、ほこりを空中に投げたので、

22:24 千卒長は彼を兵営に引き入れるよう命じ、どういうわけで人々がこのように彼に叫んでいるかを知るために、拷問して取り調べるよういいつけた。

22:25 笞打つため彼を縛ると、パウロはそこに立っていた百卒長にいった、「あなた方にはローマ人を裁判なしで笞打つことが許されているのか」と。

22:26 それを聞いて百卒長は千卒長のところへいって報告していった、「どうなさいますか、あの人はローマ人です」と。

22:27 千卒長がパウロのところに来ていった、「わたしにいいなさい。あなたはローマ人ですか」と。彼はいった、「そうです」と。

22:28 千卒長はいった、「わたしは大金を出してこの市民権を得ました」と。パウロはいった、「わたしは生まれながらです」と。

22:29 すると、取り調べようとしていたものたちは、すぐ彼から離れた。千卒長は、彼がローマ人で、その彼を縛っていたことを知っておそれた。

 

新改訳1970

22:22 人々は、彼の話をここまで聞いていたが、このとき声を張り上げて、「こんな男は、地上から除いてしまえ。生かしておくべきではない。」と言った。

22:23 そして、人々がわめき立て、着物を放り投げ、ちりを空中にまき散らすので、

22:24 千人隊長はパウロを兵営の中に引き入れるように命じ、人々がなぜこのようにパウロに向かって叫ぶのかを知ろうとして、彼をむち打って取り調べるようにと言った。

22:25 彼らがむちを当てるためにパウロを縛ったとき、パウロはそばに立っている百人隊長に言った。「ローマ市民である者を、裁判にもかけずに、むち打ってよいのですか。」

22:26 これを聞いた百人隊長は、千人隊長のところに行って報告し、「どうなさいますか。あの人はローマ人です。」と言った。

22:27 千人隊長はパウロのところに来て、「あなたはローマ市民なのか、私に言ってくれ。」と言った。パウロは「そうです。」と言った。

22:28 すると、千人隊長は、「私はたくさんの金を出して、この市民権を買ったのだ。」と言った。そこでパウロは、「私は生まれながらの市民です。」と言った。

22:29 このため、パウロを取り調べようとしていた者たちは、すぐにパウロから身を引いた。また千人隊長も、パウロがローマ市民だとわかると、彼を鎖につないでいたので、恐れた。

 

塚本訳1963

22:22 (静かに聞いていた)人々は、(主から異教人につかわされたのだという)パウロのこの言葉まで聞くと、声を張りあげて言った、「こんな奴は地の上から片付けろ。生かしておいてはならない!」

22:23 こう叫んで、(石打ちをしようと)上着を脱ぎすてたり、砂を空中にまき散らしたりしたので、

22:24 千卒長はパウロを兵営につれ込み、拷問にかけて取り調べるようにと命令した。どういう訳で人々が彼に向かってこんなにどなっているのかを、調査しようとしたのであった。

22:25 (兵卒らが)鞭で打つため(拷問柱に)しばりつけた時、パウロはそこに立っていた百卒長に言った、「あなたたちはローマ市民たる者を、しかも(正式の)裁判もせずに、鞭打ってもよろしいのか。」

22:26 百卒長はこれを聞くと、(驚いて)千卒長のところに行って報告した、「なんということを、しようとされているのです。あの男はローマ市民です。」

22:27 そこで千卒長が来てパウロに言った、「聞かせてくれ、ほんとうに君はローマ市民なのか。」「そうです」とパウロが言った。

22:28 千卒長が答えた、「わたしはかなりの金を出してこの市民権を手に入れた。」パウロは言った、「いや、わたしは生まれながら(の市民)です。」

22:29 すると取り調べようとしていた者たちは即座に彼から手を引き、千卒長も、パウロがローマ市民であると知ると、彼を(不法に)縛らせたので恐ろしくなった。

 

口語訳1955

22:22 彼の言葉をここまで聞いていた人々は、このとき、声を張りあげて言った、「こんな男は地上から取り除いてしまえ。生かしておくべきではない」。

22:23 人々がこうわめき立てて、空中に上着を投げ、ちりをまき散らす始末であったので、

22:24 千卒長はパウロを兵営に引き入れるように命じ、どういうわけで、彼に対してこんなにわめき立てているのかを確かめるため、彼をむちの拷問にかけて、取り調べるように言いわたした。

22:25 彼らがむちを当てるため、彼を縛りつけていた時、パウロはそばに立っている百卒長に言った、「ローマの市民たる者を、裁判にかけもしないで、むち打ってよいのか」。

22:26 百卒長はこれを聞き、千卒長のところに行って報告し、そして言った、「どうなさいますか。あの人はローマの市民なのです」。

22:27 そこで、千卒長がパウロのところにきて言った、「わたしに言ってくれ。あなたはローマの市民なのか」。パウロは「そうです」と言った。

22:28 これに対して千卒長が言った、「わたしはこの市民権を、多額の金で買い取ったのだ」。するとパウロは言った、「わたしは生れながらの市民です」。

22:29 そこで、パウロを取り調べようとしていた人たちは、ただちに彼から身を引いた。千卒長も、パウロがローマの市民であること、また、そういう人を縛っていたことがわかって、恐れた。

 

文語訳1917

"442222","人々きき居たりしが、此の言に及び、聲を揚げて言ふ『斯くのごとき者をば地より除け、生かしおくべき者ならず』"

"442223","斯くく叫びつつ其の衣を脱ぎすて、塵を空中に撒きたれば、"

"442224","千卒長、人々が何故パウロにむかひて斯く叫び呼はるかを知らんとし、鞭うちて訊ぶることを命じて、彼を陣營に曳き入れしむ。"

"442225","革鞭をあてんとてパウロを引き張りし時、かれ傍らに立つ百卒長に言ふ『ロマ人たる者を罪も定めずして鞭うつは可きか』"

"442226","百卒長これを聞きて千卒長に往き、告げて言ふ『なんぢ何をなさんとするか、此の人はロマ人なり』"

"442227","千卒長きたりて言ふ『なんぢはロマ人なるか、我に告げよ』かれ言ふ『然り』"

"442228","千卒長こたふ『我は多くの金をもて此の民籍を得たり』パウロ言ふ『我は生れながらなり』"

"442229","ここに訊べんとせし者どもは直ちに去り、千卒長はそのロマ人なるを知り、之を縛りしことを懼れたり。"

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 ヨハ 19:15

19:15 彼らは叫んだ。「殺せ。殺せ。十字架につけろ。」ピラトが、「あなたたちの王をわたしが十字架につけるのか」と言うと、祭司長たちは、「わたしたちには、皇帝のほかに王はありません」と答えた。

 

新共同 使  23:10

23:10 こうして、論争が激しくなったので、千人隊長は、パウロが彼らに引き裂かれてしまうのではないかと心配し、兵士たちに、下りていって人々の中からパウロを力ずくで助け出し、兵営に連れて行くように命じた。

 

新共同 使  21:34

21:34 しかし、群衆はあれやこれやと叫び立てていた。千人隊長は、騒々しくて真相をつかむことができないので、パウロを兵営に連れて行くように命じた。

 

新共同 使  22:25

22:25 パウロを鞭で打つため、その両手を広げて縛ると、パウロはそばに立っていた百人隊長に言った。「ローマ帝国の市民権を持つ者を、裁判にかけずに鞭で打ってもよいのですか。」

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

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(日)新共同訳1987の引照

新共同 Tテサ2:15-16

2:15 ユダヤ人たちは、主イエスと預言者たちを殺したばかりでなく、わたしたちをも激しく迫害し、神に喜ばれることをせず、あらゆる人々に敵対し、

2:16 異邦人が救われるようにわたしたちが語るのを妨げています。こうして、いつも自分たちの罪をあふれんばかりに増やしているのです。しかし、神の怒りは余すところなく彼らの上に臨みます。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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使徒 22:30−23:11

最高法院の審問

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

442230翌日、彼は、なぜパウロがユダヤ人から告訴されたのか、正確なことを知りたいと思って、彼の鎖を解いた。そして、祭司長たちと全最高法院の召集を命じた。そして、パウロを連れて〔陣営から神殿の広場に〕くだり、彼らの前に立たせた。

442301パウロは最高法院〔の議員〕を見詰めて言った、見弟たちよ、私は今日に至るまで、良心に少しのやましいところなく神の御前に生きて来ました」。

442302すると、大祭司アナニアは、彼の傍に立っていた者たちに、彼の口を打てと命じた。442303そこで、パウロは彼に向かって言った、「石灰で〔白く〕塗られた壁よ、あなたを神が打つだろう。あなたは律法に従って私をさばくために座についているが、律法に背いて私を打つことを命令するのか」。

442304傍に立っている者たちが言った、「お前は神の大祭司を侮辱するのか」。

442305パウロは言った、「兄弟たちよ、彼が大祭司とは知らなかった。たしかに、あなたの民の指導者を悪く言ってはならないと書かれているのだから」。

442306さて、パウロは、〔議員の〕一部がサドカイ派であり、他の一部がファリサイ派であることを知って、最高法院で叫んだ、「兄弟たちよ、私はファリサイ派です。ファリサイ派の子です。[私は]死人の甦りの望みを抱いているために、裁判にかけられているのです」。442307パウロがこう言ったので、ファリサイ派とサドカイ派との間に論争が生じ、法院は分裂した。

442308それは、サドカイ派が甦りも御使いも霊もないと言うのに対し、ファリサイ派はこれらをいずれも認めているからである。

442309そのために、大騒ぎになった。そこで、ファリサイ派の律法学者数人が立ち上がり、

激しく論じて言った、「この男にはなんの悪いところも認められない。〔ダマスコスへの途上で〕霊か御使いかが彼に話しかけたのだろうか」。

442310こうして、双方の論争がますます激しくなったので、千人隊長はパウロが引き裂かれてしまうのではないかと案じ、兵士たちに、降りて行って彼らの中から彼を力ずくで奪い取り、陣営に連れて来るように命じた。

442311その夜、主がパウロの傍に立って、こう言われた、「勇気を出しなさい。エルサレムで私のことを証ししたと同じように、ローマでも証ししなければならないからである」。

 

新共同訳1987

22:30 翌日、千人隊長は、なぜパウロがユダヤ人から訴えられているのか、確かなことを知りたいと思い、彼の鎖23:1 そこで、パウロは最高法院の議員たちを見つめて言った。「兄弟たち、わたしは今日に至るまで、あくまでも良心に従って神の前で生きてきました。」

23:2 すると、大祭司アナニアは、パウロの近くに立っていた者たちに、彼の口を打つように命じた。

23:3 パウロは大祭司に向かって言った。「白く塗った壁よ、神があなたをお打ちになる。あなたは、律法に従ってわたしを裁くためにそこに座っていながら、律法に背いて、わたしを打て、と命令するのですか。」

23:4 近くに立っていた者たちが、「神の大祭司をののしる気か」と言った。

23:5 パウロは言った。「兄弟たち、その人が大祭司だとは知りませんでした。確かに『あなたの民の指導者を悪く言うな』と書かれています。」

23:6 パウロは、議員の一部がサドカイ派、一部がファリサイ派であることを知って、議場で声を高めて言った。「兄弟たち、わたしは生まれながらのファリサイ派です。死者が復活するという望みを抱いていることで、わたしは裁判にかけられているのです。」

23:7 パウロがこう言ったので、ファリサイ派とサドカイ派との間に論争が生じ、最高法院は分裂した。

23:8 サドカイ派は復活も天使も霊もないと言い、ファリサイ派はこのいずれをも認めているからである。

23:9 そこで、騒ぎは大きくなった。ファリサイ派の数人の律法学者が立ち上がって激しく論じ、「この人には何の悪い点も見いだせない。霊か天使かが彼に話しかけたのだろうか」と言った。

23:10 こうして、論争が激しくなったので、千人隊長は、パウロが彼らに引き裂かれてしまうのではないかと心配し、兵士たちに、下りていって人々の中からパウロを力ずくで助け出し、兵営に連れて行くように命じた。

23:11 その夜、主はパウロのそばに立って言われた。「勇気を出せ。エルサレムでわたしのことを力強く証ししたように、ローマでも証しをしなければならない。」

を外した。そして、祭司長たちと最高法院全体の召集を命じ、パウロを連れ出して彼らの前に立たせた。

 

前田訳1978

22:30 翌日、千夫長はなぜパウロがユダヤ人に訴えられたか、確かなことを知ろうとして、彼の鎖をとき、大祭司らと全法院の召集を命じ、パウロをつれ下して彼らの前に立たせた。

23:1 パウロは法院を見つめていった、「兄弟方、わたしはこんにちまで、神に対して全く良心的に生活してきました」と。

23:2 すると大祭司アナニヤはそばに立っていた者どもに彼の口を打つように命じた。

23:3 そこでパウロはいった、「白く塗った壁よ、神はあなたを打ちたまおう。あなたは律法に従ってわたしを裁くためにすわっているが、律法に背いてわたしを打つよう命ずるのか」と。

23:4 そばに立っていた者どもはいった、「神の大祭司をののしるのか」と。

23:5 パウロはいった、「兄弟方、大祭司とは知りませんでした。確かに、『民の指導者を悪く言ってはならない』と聖書にあります」と。

23:6 パウロは、一部がサドカイ人で一部がパリサイ人であるのを知り、法院で叫んだ、「兄弟方、わたしはパリサイ人で、しかもパリサイ人の子です。わたしは希望すなわち死人の復活について裁かれています」と。

23:7 彼がこういうと、パリサイ人とサドカイ人とに争いがおこり、会衆が分裂した。

23:8 それは、サドカイ人は復活も天使も霊もないといい、パリサイ人はこれらをみな受け入れているからである。

23:9 大騒ぎになり、パリサイ派の学者数名が立ち上がって激論し、「この人には何も悪いことが見られない。もし霊か天使かが彼に語ったとすると・・」といった。

23:10 争いが激しくなったので、千卒長はパウロが引き裂かれはしないかとおそれ、軍隊に、下っていってパウロを彼らの中から引き出して兵営に連れてゆくように命じた。

23:11 その夜、主が彼のそばに立っていわれた、「しっかりしなさい。エルサレムでわたしのことを証したように、あなたはローマでも証せねばならないから」と。

 

新改訳1970

22:30 その翌日、千人隊長は、パウロがなぜユダヤ人に告訴されたのかを確かめたいと思って、パウロの鎖を解いてやり、祭司長たちと全議会の召集を命じ、パウロを連れて行って、彼らの前に立たせた。

23:1 パウロは議会を見つめて、こう言った。「兄弟たちよ。私は今日まで、全くきよい良心をもって、神の前に生活して来ました。」

23:2 すると大祭司アナニヤは、パウロのそばに立っている者たちに、彼の口を打てと命じた。

23:3 その時、パウロはアナニヤに向かってこう言った。「ああ、白く塗った壁。神があなたを打たれる。あなたは、律法に従って私をさばく座に着きながら、律法にそむいて、私を打てと命じるのですか。」

23:4 するとそばに立っている者たちが、「あなたは神の大祭司をののしるのか。」と言ったので、

23:5 パウロが言った。「兄弟たち。私は彼が大祭司だとは知らなかった。確かに、『あなたの民の指導者を悪く言ってはいけない。』と書いてあります。」

23:6 しかし、パウロは、彼らの一部がサドカイ人で、一部がパリサイ人であるのを見て取って、議会の中でこう叫んだ。「兄弟たち。私はパリサイ人であり、パリサイ人の子です。私は死者の復活という望みのことで、さばきを受けているのです。」

23:7 彼がこう言うと、パリサイ人とサドカイ人との間に意見の衝突が起こり、議会は二つに割れた。

23:8 サドカイ人は、復活はなく、御使いも霊もないと言い、パリサイ人は、どちらもあると言っていたからである。

23:9 騒ぎがいよいよ大きくなり、パリサイ派のある律法学者たちが立ち上がって激しく論じて、「私たちは、この人に何の悪い点も見いださない。もしかしたら、霊か御使いかが、彼に語りかけたのかも知れない。」と言った。

23:10 論争がますます激しくなったので、千人隊長は、パウロが彼らに引き裂かれてしまうのではないかと心配し、兵隊に、下に降りて行って、パウロを彼らの中から力ずくで引き出し、兵営に連れて来るように命じた。

23:11 その夜、主がパウロのそばに立って、「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない。」と言われた。

 

塚本訳1963

22:30 翌日千卒長は、なぜパウロがユダヤ人に訴えられたのか確かな理由を知ろうと思い、彼(の鎖)を解いて、大祭司連をはじめ全最高法院に命令して集まらせた。そしてパウロを(兵営から宮の庭に)つれ下り、彼らの前に立たせた。

23:1 パウロは最高法院(の役人たち)を見つめて言った、「兄弟の方々、わたしは今日まで、神の前において良心に少しのやましい所なく歩いてきたのです。」

23:2 (これを聞いて)大祭司アナニヤは、自分のそばに立っていた者たちに命じてパウロの口を打たせた。

23:3 するとパウロが言った、「白く塗った壁!こんどはあなたが神に打たれる番だ。律法に従ってわたしを裁判するために(そこに)坐っているそのあなたが、律法に背いてわたしを打つことを命令するのか。」

23:4 そばに立っていた者たちが言った、「神の大祭司殿を罵るのか!」

23:5 パウロがこたえた、「兄弟たち、大祭司殿とは思わなかったのだ。(悪かった。)』人民を納める者に無礼なことを言ってはならない』と(聖書に)書いてあるのだから。」

23:6 そのときパウロは(役人の)一派はサドカイ人、一派はパリサイ人であるのを見て取り、法院で叫んだ、「兄弟の方々、わたしはパリサイ人で、しかもパリサイ人の子です。いま死人の復活の希望のために裁判されているのです。(わたしは復活のキリストを見たと言いますから。)」

23:7 彼がこう言うと、パリサイ人とサドカイ人とのあいだに意見の対立がおこり、法院が分裂した。

23:8 なぜならサドカイ人は復活も天使も霊もないと主張するのに対して、パリサイ人はこれを認めるからである。

23:9 とうとう大騒ぎになった。数人のパリサイ派の聖書学者は立ち上がり、こう言ってはげしく論争した、「この人には何の悪いことも認められない。それに、もし彼に(ダマスコで)霊か天使かが語ったのだったら──(それこそ大変だ!)」

23:10 こうして意見の対立が激しくなったので、千卒長はパウロが引き裂かれはしないかと心配し、(守備)部隊に命令して法院に下りてゆかせ、パウロを彼らの中から奪い取って兵営につれて来させた。

23:11 その夜、主が(現われ、)パウロに近づいて言われた、「安心せよ、あなたは(きっとローマに行くことができる。)エルサレムでわたしのことを証ししたと同じように、ローマでも証しをせねばならないのだから。」

 

口語訳1955

22:30 翌日、彼は、ユダヤ人がなぜパウロを訴え出たのか、その真相を知ろうと思って彼を解いてやり、同時に祭司長たちと全議会とを召集させ、そこに彼を引き出して、彼らの前に立たせた。

23:1 パウロは議会を見つめて言った、「兄弟たちよ、わたしは今日まで、神の前に、ひたすら明らかな良心にしたがって行動してきた」。

23:2 すると、大祭司アナニヤが、パウロのそばに立っている者たちに、彼の口を打てと命じた。

23:3 そのとき、パウロはアナニヤにむかって言った、「白く塗られた壁よ、神があなたを打つであろう。あなたは、律法にしたがって、わたしをさばくために座についているのに、律法にそむいて、わたしを打つことを命じるのか」。

23:4 すると、そばに立っている者たちが言った、「神の大祭司に対して無礼なことを言うのか」。

23:5 パウロは言った、「兄弟たちよ、彼が大祭司だとは知らなかった。聖書に『民のかしらを悪く言ってはいけない』と、書いてあるのだった」。

23:6 パウロは、議員の一部がサドカイ人であり、一部はパリサイ人であるのを見て、議会の中で声を高めて言った、「兄弟たちよ、わたしはパリサイ人であり、パリサイ人の子である。わたしは、死人の復活の望みをいだいていることで、裁判を受けているのである」。

23:7 彼がこう言ったところ、パリサイ人とサドカイ人との間に争論が生じ、会衆は相分れた。

23:8 元来、サドカイ人は、復活とか天使とか霊とかは、いっさい存在しないと言い、パリサイ人は、それらは、みな存在すると主張している。

23:9 そこで、大騒ぎとなった。パリサイ派のある律法学者たちが立って、強く主張して言った、「われわれは、この人には何も悪いことがないと思う。あるいは、霊か天使かが、彼に告げたのかも知れない」。

23:10 こうして、争論が激しくなったので、千卒長は、パウロが彼らに引き裂かれるのを気づかって、兵卒どもに、降りて行ってパウロを彼らの中から力づくで引き出し、兵営に連れて来るように、命じた。

23:11 その夜、主がパウロに臨んで言われた、「しっかりせよ。あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなくてはならない」。

 

文語訳1917

"442230","明くる日、千卒長かれが何故ユダヤ人に訴へられしか、確なる事を知らんと欲して、彼の縛を解き、命じて祭司長らと全議會とを呼び集め、パウロを曳き出して其の前に立たしめたり。"

"442301","パウロ議會に目を注ぎて言ふ『兄弟たちよ、われは今日に至るまで事毎に良心に從ひて神に事へたり』"

"442302","大祭司アナニヤ傍らに立つ者どもに、彼の口を撃つことを命ず。"

"442303","ここにパウロ言ふ『白く塗りたる壁よ、神なんぢを撃ち給はん、なんぢ律法によりて我を審くために坐しながら、律法に悖りて我を撃つことを命ずるか』"

"442304","傍らに立つ者いふ『なんぢ神の大祭司を罵るか』"

"442305","パウロ言ふ『兄弟たちよ、我その大祭司たることを知らざりき。録して「なんぢの民の司をそしる可からず」とあればなり』"

"442306","かくてパウロ、その一部はサドカイ人、その一部はパリサイ人たるを知りて、議會のうちに呼はりて言ふ『兄弟たちよ、我はパリサイ人にしてパリサイ人の子なり、我は死人の甦へることの希望につきて審かるるなり』"

"442307","斯く言ひしに因りて、パリサイ人とサドカイ人との間に紛爭おこりて、會衆相別れたり。"

"442308","サドカイ人は復活もなく御使も靈もなしと言ひ、パリサイ人は兩ながらありと云ふ。"

"442309","遂に大なる喧噪となりて、パリサイ人の中の學者數人たちて爭ひて言ふ『われら此の人に惡しき事あるを見ず、もし靈または御使かれに語りたるならば如何』"

"442310","紛爭いよいよ激しくなりたれば、千卒長、パウロの彼らに引裂れんことを恐れ、兵卒どもに命じて下りゆかしめ、彼らの中より引取りて陣營に連れ來らしめたり。"

"442311","その夜、主パウロの傍らに立ちて言ひ給ふ『雄々しかれ、汝エルサレムにて我につきて證をなしたる如く、ロマにても證をなすべし』"

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 使  21:34

21:34 しかし、群衆はあれやこれやと叫び立てていた。千人隊長は、騒々しくて真相をつかむことができないので、パウロを兵営に連れて行くように命じた。

 

新共同 使  4:23

4:23 さて二人は、釈放されると仲間のところへ行き、祭司長たちや長老たちの言ったことを残らず話した。

 

新共同 Tテモ3:9

3:9 清い良心の中に信仰の秘められた真理を持っている人でなければなりません。

 

新共同 ヨハ 7:51

7:51 「我々の律法によれば、まず本人から事情を聞き、何をしたかを確かめたうえでなければ、判決を下してはならないことになっているではないか。」

 

新共同 使  5:17

5:17 そこで、大祭司とその仲間のサドカイ派の人々は皆立ち上がり、ねたみに燃えて、

 

新共同 使  28:20

28:20 だからこそ、お会いして話し合いたいと、あなたがたにお願いしたのです。イスラエルが希望していることのために、わたしはこのように鎖でつながれているのです。」

 

新共同 使  4:2

4:2 二人が民衆に教え、イエスに起こった死者の中からの復活を宣べ伝えているので、彼らはいらだち、

 

新共同 使  15:2

15:2 それで、パウロやバルナバとその人たちとの間に、激しい意見の対立と論争が生じた。この件について使徒や長老たちと協議するために、パウロとバルナバ、そのほか数名の者がエルサレムへ上ることに決まった。

 

新共同 マタ 22:23

22:23 その同じ日、復活はないと言っているサドカイ派の人々が、イエスに近寄って来て尋ねた。

 

新共同 使  9:10

9:10 ところで、ダマスコにアナニアという弟子がいた。幻の中で主が、「アナニア」と呼びかけると、アナニアは、「主よ、ここにおります」と言った。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ロマ 13:1-4

13:1 すべての人は、上に立つ権威に従うべきである。なぜなら、神によらない権威はなく、おおよそ存在している権威は、すべて神によって立てられたものだからである。

13:2 したがって、権威に逆らう者は、神の定めにそむく者である。そむく者は、自分の身にさばきを招くことになる。

13:3 いったい、支配者たちは、善事をする者には恐怖でなく、悪事をする者にこそ恐怖である。あなたは権威を恐れないことを願うのか。それでは、善事をするがよい。そうすれば、彼からほめられるであろう。

13:4 彼は、あなたに益を与えるための神の僕なのである。しかし、もしあなたが悪事をすれば、恐れなければならない。彼はいたずらに剣を帯びているのではない。彼は神の僕であって、悪事を行う者に対しては、怒りをもって報いるからである。

 

(日)新共同訳1987の引照

新共同 Uコリ1:12

1:12 わたしたちは世の中で、とりわけあなたがたに対して、人間の知恵によってではなく、神から受けた純真と誠実によって、神の恵みの下に行動してきました。このことは、良心も証しするところで、わたしたちの誇りです。

 

新共同 Uテモ1:3

1:3 わたしは、昼も夜も祈りの中で絶えずあなたを思い起こし、先祖に倣い清い良心をもって仕えている神に、感謝しています。

 

新共同 ヘブ 13:18

13:18 わたしたちのために祈ってください。わたしたちは、明らかな良心を持っていると確信しており、すべてのことにおいて、立派にふるまいたいと思っています。

 

新共同 ピリ 3:5

3:5 わたしは生まれて八日目に割礼を受け、イスラエルの民に属し、ベニヤミン族の出身で、ヘブライ人の中のヘブライ人です。律法に関してはファリサイ派の一員、

 

新共同 Tコリ15:12

15:12 キリストは死者の中から復活した、と宣べ伝えられているのに、あなたがたの中のある者が、死者の復活などない、と言っているのはどういうわけですか。

 

新共同 エペ 1:17

1:17 どうか、わたしたちの主イエス・キリストの神、栄光の源である御父が、あなたがたに知恵と啓示との霊を与え、神を深く知ることができるようにし、

 

新共同 Tヨハ4:1

4:1 愛する者たち、どの霊も信じるのではなく、神から出た霊かどうかを確かめなさい。偽預言者が大勢世に出て来ているからです。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 ピリ 3:5

3:5 わたしは八日目に割礼を受けた者、イスラエルの民族に属する者、ベニヤミン族の出身、ヘブル人の中のヘブル人、律法の上ではパリサイ人、

 

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