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 使徒 25:1−5

ユダヤ人の奸計

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

442501フェストゥスは属州に到着して三日の後、カイサリアからエルサレムにのぼった。442502すると、祭司長たちやユダヤ人の重立った者たちが、パウロを告訴した。そして彼らはフェストゥスに願い出た。――

442503パウロに関する件で自分たちに厚意を示して、彼をエルサレムに連れ戻してくれるように、と。彼らは、途中でパウロを殺そうと陰謀をたくらんでいたのである。

442504するとフェストゥスは、パウロはカイサリアに監禁されており、自分も間もなくそこに帰ることになっていると答えた。

442505「だから」――と彼は言う ――、「もしあの男に何か〔不正なこと〕があるなら、お前たちの中のしかるべき者が私と一緒にくだって、訴え出るがよかろう」。

 

新共同訳1987

25:1 フェストゥスは、総督として着任して三日たってから、カイサリアからエルサレムへ上った。

25:2 -3祭司長たちやユダヤ人のおもだった人々は、パウロを訴え出て、彼をエルサレムへ送り返すよう計らっていただきたいと、フェストゥスに頼んだ。途中で殺そうと陰謀をたくらんでいたのである。

25:4 ところがフェストゥスは、パウロはカイサリアで監禁されており、自分も間もなくそこへ帰るつもりであると答え、

25:5 「だから、その男に不都合なところがあるというのなら、あなたたちのうちの有力者が、わたしと一緒に下って行って、告発すればよいではないか」と言った。

25:6 フェストゥスは、八日か十日ほど彼らの間で過ごしてから、カイサリアへ下り、翌日、裁判の席に着いて、パウロを引き出すように命令した。

 

前田訳1978

25:1 ヘェストは任地の州に着いて三日の後、カイサリアからエルサレムに上った。

25:2 大祭司らとユダヤ人の指導者たちは彼にパウロを訴え出、しきりに頼んで、

25:3 パウロをエルサレムに移すよう特例を求めた。彼らは途中で彼を殺すようたくらんでいたのである。

25:4 フェストは「パウロがカイサリヤに監禁されていて、自分は早くでかける予定」と答えた。

25:5 そしていった、「もしあの男に不都合なことがあるなら、あなた方の中で然るべき人たちがわたしといしょに下っていって訴えるべきです」と。

 

新改訳1970

25:1 フェストは州総督として着任すると、三日後にカイザリヤからエルサレムに上った。

25:2 すると、祭司長たちとユダヤ人のおもだった者たちが、パウロのことを訴え出て、

25:3 パウロを取り調べる件について自分たちに好意を持ってくれるように頼み、パウロをエルサレムに呼び寄せていただきたいと彼に懇願した。彼らはパウロを途中で殺害するために待ち伏せをさせていた。

25:4 ところが、フェストは、パウロはカイザリヤに拘置されているし、自分はまもなく出発の予定であると答え、

25:5 「だから、その男に何か不都合なことがあるなら、あなたがたのうちの有力な人たちが、私といっしょに下って行って、彼を告訴しなさい。」と言った。

 

塚本訳1963

25:1 フェストは任地[ユダヤ州首都カイザリヤ]に着いて三日の後、カイザリヤからエルサレムに上った。

25:2 大祭司連とユダヤの名士たちとはパウロに不利な申し出をして頼み、

25:3 自分たちのため特別の計らいをもって、パウロをエルサレムに呼んでもらいたいと願うのであった。途中で無き者にしようと、たくらんでいたのである。

25:4 するとフェストは、パウロはカイザリヤに監禁されている、彼自身が大急ぎで出かけようと思っていると答え、

25:5 「だから、もしあの男に何か不都合なことがあるなら、あなた方のうちの然るべき者が一緒に下っていって、訴えたらよかろう」と言う。

 

口語訳1955

25:1 さて、フェストは、任地に着いてから三日の後、カイザリヤからエルサレムに上ったところ、

25:2 祭司長たちやユダヤ人の重立った者たちが、パウロを訴え出て、

25:3 彼をエルサレムに呼び出すよう取り計らっていただきたいと、しきりに願った。彼らは途中で待ち伏せして、彼を殺す考えであった。

25:4 ところがフェストは、パウロがカイザリヤに監禁してあり、自分もすぐそこへ帰ることになっていると答え、

25:5 そして言った、「では、もしあの男に何か不都合なことがあるなら、おまえたちのうちの有力者らが、わたしと一緒に下って行って、訴えるがよかろう」。

 

文語訳1917

"442501","フェスト任國にいたりて三日の後、カイザリヤよりエルサレムに上りたれば、"

"442502","祭司長ら及びユダヤ人の重立ちたる者ども、パウロを訴へ之を害はんとして、"

"442503","フェストの好意にて彼をエルサレムに召出されんことを願ふ。斯くして道に待伏し、之を殺さんと思へるなり。"

"442504","然るにフェスト答へて、パウロのカイザリヤに囚はれ在ることと、己が程なく歸るべき事とを告げ、"

"442505","『もし彼に不善あらんには、汝等のうち然るべき者ども我とともに下りて訴ふベし』と言ふ。"

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 使  23:23

23:23 千人隊長は百人隊長二人を呼び、「今夜九時カイサリアへ出発できるように、歩兵二百名、騎兵七十名、補助兵二百名を準備せよ」と言った。

 

新共同 使  24:1

24:1 五日の後、大祭司アナニアは、長老数名と弁護士テルティロという者を連れて下って来て、総督にパウロを訴え出た。

 

新共同 使  4:23

4:23 さて二人は、釈放されると仲間のところへ行き、祭司長たちや長老たちの言ったことを残らず話した。

 

新共同 使  28:17

28:17 三日の後、パウロはおもだったユダヤ人たちを招いた。彼らが集まって来たとき、こう言った。「兄弟たち、わたしは、民に対しても先祖の慣習に対しても、背くようなことは何一つしていないのに、エルサレムで囚人としてローマ人の手に引き渡されてしまいました。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

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(日)新共同訳1987の引照

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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 使徒 25:6−12

フェストの裁判 ―― パウロが皇帝(カイザル)に上訴する

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

442506フェストゥスは八日か十日ほど彼らの間に滞在した後に、カイサリアにくだり、翌日、裁判の席に着いて、パウロを引き出すように命令した。

442507彼が現れると、エルサレムからくだって来たユダヤ人たちは、そのまわりに立ち、多くの罪状を並べ立てたが、それを立証することはできなかった。

442508パウロは弁明した、「私は、ユダヤ人の律法に対しても、神殿に対しても、カエサルに対しても、何も罪を犯したことはありません」。

442509しかし、フェストゥスはユダヤ人に恩を売ろうとして、パウロに向かって言った、「お前はエルサレムにのぼり、そこでこれらの件に関して、私の前で裁判されたいと思うか」。

442510すると、パウロは言った。「私はカエサルの法廷に立っているのですから、ここで裁判を受けるのが当然です。あなたご自身がよく知っておられるように、私はユダヤ人に対して何も不正を働いてはおりません。

442511もし私が不正なことをし、死罪に当たることをしたのならば、私は死を免れるために慈悲を乞おうとは思わない。しかし、もしこの人たちの訴えることになんの根拠もないとすれば、何人も私を彼らに〔恩を売るために〕引き渡すことはできない。私は、カエサルに上訴します」。

442512そこで、フェストゥスは陪席の者たちと協議の末に答えた、「お前はカエサルに上訴した。カエサルの前に出頭せよ」。

 

新共同訳1987

25:6 フェストゥスは、八日か十日ほど彼らの間で過ごしてから、カイサリアへ下り、翌日、裁判の席に着いて、パウロを引き出すように命令した。

25:7 パウロが出廷すると、エルサレムから下って来たユダヤ人たちが彼を取り囲んで、重い罪状をあれこれ言い立てたが、それを立証することはできなかった。

25:8 パウロは、「私は、ユダヤ人の律法に対しても、神殿に対しても、皇帝に対しても何も罪を犯したことはありません」と弁明した。

25:9 しかし、フェストゥスはユダヤ人に気に入られようとして、パウロに言った。「お前は、エルサレムに上って、そこでこれらのことについて、わたしの前で裁判を受けたいと思うか。」

25:10 パウロは言った。「私は、皇帝の法廷に出頭しているのですから、ここで裁判を受けるのが当然です。よくご存じのとおり、私はユダヤ人に対して何も悪いことをしていません。

25:11 もし、悪いことをし、何か死罪に当たることをしたのであれば、決して死を免れようとは思いません。しかし、この人たちの訴えが事実無根なら、だれも私を彼らに引き渡すような取り計らいはできません。私は皇帝に上訴します。」

25:12 そこで、フェストゥスは陪審の人々と協議してから、「皇帝に上訴したのだから、皇帝のもとに出頭するように」と答えた。

 

前田訳1978

25:6 フェストは彼らのところに八日か十日滞在しただけでカイサリアへ下り、翌日、裁判席についてパウロを引き出すよう命じた。

25:7 彼が姿を現わすと、エルサレムから下って来たユダヤ人たちは彼をかこみ、多くの重い罪状を申し立てたが、それらを証拠立てることはできなかった。

25:8 パウロは弁明して、「ユダヤ人の律法に対しても、宮に対しても、皇帝に対しても、わたしは何の罪も犯していません」といった。

25:9 フェストはユダヤ人の機嫌をとろうとして、パウロに答えていった、「エルサレムへ上って、そこでこれらのことについてわたしの前で裁かれたいか」と。

25:10 パウロはいった、「わたしは皇帝の裁判席の前に立っています。ここでわたしは裁かれるべきです。わたしがユダヤ人に対して何も不正をしなかったことは、あなたもよくご存のとおりです。

25:11 もしわたしが不正をし、何か死罪に当たることをしたのならば、わたしは死ぬことを免れようとはしません。しかしもしこの人たちがわたしを訴えることに根も葉もなければ、だれもわたしを彼らに引き渡すことはできません。わたしは皇帝に上訴します」と。

25:12 そこでフェストは相談役と協議してから答えた、「あなたは皇帝に上訴した。皇帝の前に行きなさい」と。

 

新改訳1970

25:6 フェストは、彼らのところに八日あるいは十日ばかり滞在しただけで、カイザリヤへ下って行き、翌日、裁判の席に着いて、パウロの出廷を命じた。

25:7 パウロが出て来ると、エルサレムから下って来たユダヤ人たちは、彼を取り囲んで立ち、多くの重い罪状を申し立てたが、それを証拠立てることはできなかった。

25:8 しかしパウロは弁明して、「私は、ユダヤ人の律法に対しても、宮に対しても、またカイザルに対しても、何の罪も犯してはおりません。」と言った。

25:9 ところが、ユダヤ人の歓心を買おうとしたフェストは、パウロに向かって、「あなたはエルサレムに上り、この事件について、私の前で裁判を受けることを願うか。」と尋ねた。

25:10 すると、パウロはこう言った。「私はカイザルの法廷に立っているのですから、ここで裁判を受けるのが当然です。あなたもよくご存じのとおり、私はユダヤ人にどんな悪いこともしませんでした。

25:11 もし私が悪いことをして、死罪に当たることをしたのでしたら、私は死をのがれようとはしません。しかし、この人たちが私を訴えていることに一つも根拠がないとすれば、だれも私を彼らに引き渡すことはできません。私はカイザルに上訴します。」

25:12 そのとき、フェストは陪席の者たちと協議したうえで、こう答えた。「あなたはカイザルに上訴したのだから、カイザルのもとへ行きなさい。」

 

塚本訳1963

25:6 フェストは彼らの間にせいぜい八日か十日滞在して、カイザリヤに下ってゆき、翌日裁判席に着いて、パウロを引き出すようにと命令した。

25:7 パウロがあらわれると、エルサレムから下ってきていたユダヤ人たちは彼のまわりに立ち、多くの重い罪状を並べ立てたが、証明することが出来なかった。

25:8 パウロの方では、「わたしはユダヤ人の律法に対しても、宮に対しても、皇帝に対しても、何も罪を犯したことはありません」と弁明した。

25:9 しかしフェストはユダヤ人の機嫌を取ろうと思って、パウロに答えて言った、「お前はエルサレムに上って、そこでこのことにつきわたしの前で裁判されたいと思わないか。」

25:10 パウロが言った、「いまわたしは皇帝の裁判席の前に立っております。ここで裁判されるべきです。あなたも十分御承知のように、わたしはユダヤ人に対して、何も不正をした覚えはありません。

25:11 だから、もしわたしに不正が在り、何か死罪に当ることをしたのなら、わたしは(決して)死を免れようとする者ではありません。しかしもしこの人たちがわたしを告発することに何一つ根拠がなければ、何人もわたしを彼らに引き渡すことは出来ません。わたしは皇帝に上訴します。」

25:12 そこでフェストは評議員会に諮問の上、(パウロに)答えた、「お前は皇帝に上訴した。皇帝の前に出頭しろ。」

 

口語訳1955

25:6 フェストは、彼らのあいだに八日か十日ほど滞在した後、カイザリヤに下って行き、その翌日、裁判の席について、パウロを引き出すように命じた。

25:7 パウロが姿をあらわすと、エルサレムから下ってきたユダヤ人たちが、彼を取りかこみ、彼に対してさまざまの重い罪状を申し立てたが、いずれもその証拠をあげることはできなかった。

25:8 パウロは「わたしは、ユダヤ人の律法に対しても、宮に対しても、またカイザルに対しても、なんら罪を犯したことはない」と弁明した。

25:9 ところが、フェストはユダヤ人の歓心を買おうと思って、パウロにむかって言った、「おまえはエルサレムに上り、この事件に関し、わたしからそこで裁判を受けることを承知するか」。

25:10 パウロは言った、「わたしは今、カイザルの法廷に立っています。わたしはこの法廷で裁判されるべきです。よくご承知のとおり、わたしはユダヤ人たちに、何も悪いことをしてはいません。

25:11 もしわたしが悪いことをし、死に当るようなことをしているのなら、死を免れようとはしません。しかし、もし彼らの訴えることに、なんの根拠もないとすれば、だれもわたしを彼らに引き渡す権利はありません。わたしはカイザルに上訴します」。

25:12 そこでフェストは、陪席の者たちと協議したうえ答えた、「おまえはカイザルに上訴を申し出た。カイザルのところに行くがよい」。

 

文語訳1917

"442506","かくて彼處に八日十日ばかり居りてカイザリヤに下り、明くる日、審判の座に坐し、命じてパウロを引き出さしむ。"

"442507","その出で來りし時、エルサレムより下りしユダヤ人ら、これを取圍みて樣々の重き罪を言ひ立てて訴ふれども、證すること能はず。"

"442508","パウロは辯明して言ふ『我はユダヤ人の律法に對しても、宮に對しても、カイザルに對しても、罪を犯したる事なし』"

"442509","フェスト、ユダヤ人の意を迎へんとしてパウロに答へて言ふ『なんぢエルサレムに上り、彼處にて我が前に審かるることを諾ふか』"

"442510","パウロ言ふ『我はわが審かるべきカイザルの審判の座の前に立ちをるなり。汝の能く知るごとく、我はユダヤ人を害ひしことなし。"

"442511","若しも罪を犯して死に當るべき事をなしたらんには、死ぬるを厭はじ。然れど此の人々の訴ふること實ならずば、誰も我を彼らに付すことを得じ、我はカイザルに上訴せん』"

"442512","ここにフェスト陪席の者と相議りて答ふ『なんぢカイザルに上訴せんとす、カイザルの許に往くべし』"

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 使  22:1

22:1 「兄弟であり父である皆さん、これから申し上げる弁明を聞いてください。」

 

新共同 使  18:13

18:13 「この男は、律法に違反するようなしかたで神をあがめるようにと、人々を唆しております」と言った。

 

新共同 使  6:13

6:13 そして、偽証人を立てて、次のように訴えさせた。「この男は、この聖なる場所と律法をけなして、一向にやめようとしません。

 

新共同 使  24:27

24:27 さて、二年たって、フェリクスの後任者としてポルキウス・フェストゥスが赴任したが、フェリクスは、ユダヤ人に気に入られようとして、パウロを監禁したままにしておいた。

 

新共同 使  23:29

23:29 ところが、彼が告発されているのは、ユダヤ人の律法に関する問題であって、死刑や投獄に相当する理由はないことが分かりました。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ロマ 8:32

8:32 ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。

 

(日)新共同訳1987の引照

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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使徒 25:13−22

フェストとアグリッパ王

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

442513数日たった後、アグリッパ王とベルニケとが、フェストゥスに敬意を表すために、カイサリアに来た。

442514彼らが幾日もそこに滞在していたので、フェストゥスはパウロの件を王に持ち出して、次のように言った。「ここにフェリクスが囚人として残していった一人の男がおります。442515私がエルサレムに行った時、祭司長たちやユダヤ人の長老たちが彼を告訴して、有罪の判決を下すように要求しました。

442516そこで、私は彼らに答えました、『被告が告訴人の前でその訴えに対して弁明する機会を与えられずに、告訴人に〔恩を売るために〕引き渡されるのは、ローマ人の慣習にはないことだ」と。

442517そこで、[彼らは]連れ立ってここに来ましたので、私は、一時の猶予もおかず、裁判の席に着いて、この男を引き出すように命じました。

442518告訴人たちは立ち上がりましたが、彼について、私が予測していたような罪状は、

何一つ申し立てませんでした。

442519彼との争点は、彼ら白身の宗教に関することと、

死んでしまったイエスとかいう者に関することです。この者が生きていると、パウロは主張しているのです。

442520私は、こんなことの審理には閉口してしまいましたので、〔パウロに、〕エルサレムに行って、そこでこれらの件に関して裁判を受ける気はないかと言いました。

442521しかし、パウロは、皇帝陛下の裁決を受ける時まで、ここに留置されたいと願い出ましたので、カエサルのもとに送り届けるまで留置しておくように命じました」。

442522すると、アグリッパがフェストゥスに〔言った〕、「私もこの男の言うことを聞いてみたい」。彼は言う、「明日、お聞きになれます」。

 

新共同訳1987

25:13 数日たって、アグリッパ王とベルニケが、フェストゥスに敬意を表するためにカイサリアに来た。

25:14 彼らが幾日もそこに滞在していたので、フェストゥスはパウロの件を王に持ち出して言った。「ここに、フェリクスが囚人として残していった男がいます。

25:15 わたしがエルサレムに行ったときに、祭司長たちやユダヤ人の長老たちがこの男を訴え出て、有罪の判決を下すように要求したのです。

25:16 わたしは彼らに答えました。『被告が告発されたことについて、原告の面前で弁明する機会も与えられず、引き渡されるのはローマ人の慣習ではない』と。

25:17 それで、彼らが連れ立って当地へ来ましたから、わたしはすぐにその翌日、裁判の席に着き、その男を出廷させるように命令しました。

25:18 告発者たちは立ち上がりましたが、彼について、わたしが予想していたような罪状は何一つ指摘できませんでした。

25:19 パウロと言い争っている問題は、彼ら自身の宗教に関することと、死んでしまったイエスとかいう者のことです。このイエスが生きていると、パウロは主張しているのです。

25:20 わたしは、これらのことの調査の方法が分からなかったので、『エルサレムへ行き、そこでこれらの件に関して裁判を受けたくはないか』と言いました。

25:21 しかしパウロは、皇帝陛下の判決を受けるときまで、ここにとどめておいてほしいと願い出ましたので、皇帝のもとに護送するまで、彼をとどめておくように命令しました。」

25:22 そこで、アグリッパがフェストゥスに、「わたしも、その男の言うことを聞いてみたいと思います」と言うと、フェストゥスは、「明日、お聞きになれます」と言った。

 

前田訳1978

25:13 何日かしてからアグリッパ王とベルニケとがカイサリアに来て、フェストにあいさつした。

25:14 そこにしばらく滞在していたので、フェストは王にパウロの事件を知らせて、いった、「ペリクスが囚人として残したひとりの男がいます。

25:15 わたしがエルサレムへ行ったとき、大祭司たちとユダヤ人の長老たちとがその男について訴え、罪に定めるよう求めました。

25:16 彼らへわたしはこう答えました、『人はだれでも訴え手の面前で訴えについて弁明する機会を得ないまま引き渡されるのは、ロ−マ人の慣わしではない』と。

25:17 そこで彼らがここにいっしょに来たとき、わたしは事をのばさず、翌日裁判席についてその男を引き出すよう命じました。

25:18 訴え手はまわりに立ちましたが、わたしが想像していたような悪事については何の罪状も申し立てませんでした。

25:19 彼らにはこの男について、自分たちの宗教に関して何か問題があり、とくに、イエスという死んだ人を生きているとパウロが主張したことに関してでした。

25:20 わたしはこのようなことの調査に困惑したので、『エルサレムに行って、そこでこのことについて裁判されたくはないか』といいました。

25:21 しかしパウロは保護されて陛下の判決を受けたいと上訴したので、彼を皇帝のところへ送るまで保護するよう命じておきました」と。

25:22 アグリッパはフェストにいった、「わたし自身もその人の話を聞きたいものです」と。フェストはいう、「あす、お聞きなさい」と。

 

新改訳1970

25:13 数日たってから、アグリッパ王とベルニケが、フェストに敬意を表するためにカイザリヤに来た。

25:14 ふたりがそこに長く滞在していたので、フェストはパウロの一件を王に持ち出してこう言った。「ペリクスが囚人として残して行ったひとりの男がおります。

25:15 私がエルサレムに行ったとき、祭司たちとユダヤ人の長老たちとが、その男のことを私に訴え出て、罪に定めるように要求しました。

25:16 そのとき私は、『被告が、彼を訴えた者の面前で訴えに対して弁明する機会を与えられないで、そのまま引き渡されるということはローマの慣例ではない。』と答えておきました。

25:17 そういうわけで、訴える者たちがここに集まったとき、私は時を移さず、その翌日、裁判の席に着いて、その男を出廷させました。

25:18 訴えた者たちは立ち上がりましたが、私が予期していたような犯罪についての訴えは何一つ申し立てませんでした。

25:19 ただ、彼と言い争っている点は、彼ら自身の宗教に関することであり、また、死んでしまったイエスという者のことで、そのイエスが生きているとパウロは主張しているのでした。

25:20 このような問題をどう取り調べたらよいか、私には見当がつかないので、彼に『エルサレムに上り、そこで、この事件について裁判を受けたいのか。』と尋ねたところが、

25:21 パウロは、皇帝の判決を受けるまで保護してほしいと願い出たので、彼をカイザルのもとに送る時まで守っておくように、命じておきました。」

25:22 すると、アグリッパがフェストに、「私も、その男の話を聞きたいものです。」と言ったので、フェストは、「では、明日お聞きください。」と言った。

 

塚本訳1963

25:13 数日たったのち、アフリッパ王[二世]と(妹の)ベルニケとがカイザリヤに来て、(信任の)フェストに敬意を表した。

25:14 そして幾日かそこに滞在している間に、フェストは王にパウロの事件を説明して言った、「ペリクスが(未決)囚人として残しているひとりの男がある。

25:15 (さきごろ)わたしがエルサレムに行った折、大祭司連とユダヤ人の長老たちとがその男について申し出て、有罪の判決を求めた。

25:16 わたしは、『いかなる被告人も、告発人と対決してその犯罪につき弁明の機会を得ないうちにこれを引き渡すのは、ローマ人の習慣でない』と答えて拒絶した。

25:17 それで彼らはここに(わたしと)一緒に来たので、わたしは一刻の猶予もなく次の日裁判席について、その男を引き出すように命令した。

25:18 告発人たちは彼のまわりに立ったが、わたしが想像していたような(政治上の)悪事についていかなる罪状も申し立てなかった。

25:19 この男に対しての問題は、何か彼らの宗教に関してと、死んだイエスとかいう者を、パウロ(というその囚人)が、(今も)生きていると主張したことに関してであった。

25:20 それでわたしとしてもこんな(勝手のわからぬ)ことの審理は閉口なので、エルサレムに行ってそこでこのことについて裁判されたくないかとたずねた。

25:21 しかしパウロは、このまま保護されていて(ローマで皇帝)陛下の裁決を受けたいと上訴したので、彼を皇帝の所へ送りとどけるまで保護しておくようにと命令しておいた。」

25:22 アグリッパがフェストにいった、「わたしもその人の話を聞いてみたい。」フェストが言う、「あした聞かれるがよかろう。」

 

口語訳1955

25:13 数日たった後、アグリッパ王とベルニケとが、フェストに敬意を表するため、カイザリヤにきた。

25:14 ふたりは、そこに何日間も滞在していたので、フェストは、パウロのことを王に話して言った、「ここに、ペリクスが囚人として残して行ったひとりの男がいる。

25:15 わたしがエルサレムに行った時、この男のことを、祭司長たちやユダヤ人の長老たちが、わたしに報告し、彼を罪に定めるようにと要求した。

25:16 そこでわたしは、彼らに答えた、『訴えられた者が、訴えた者の前に立って、告訴に対し弁明する機会を与えられない前に、その人を見放してしまうのは、ローマ人の慣例にはないことである』。

25:17 それで、彼らがここに集まってきた時、わたしは時をうつさず、次の日に裁判の席について、その男を引き出させた。

25:18 訴えた者たちは立ち上がったが、わたしが推測していたような悪事は、彼について何一つ申し立てはしなかった。

25:19 ただ、彼と争い合っているのは、彼ら自身の宗教に関し、また、死んでしまったのに生きているとパウロが主張しているイエスなる者に関する問題に過ぎない。

25:20 これらの問題を、どう取り扱ってよいかわからなかったので、わたしは彼に、『エルサレムに行って、これらの問題について、そこでさばいてもらいたくはないか』と尋ねてみた。

25:21 ところがパウロは、皇帝の判決を受ける時まで、このまま自分をとどめておいてほしいと言うので、カイザルに彼を送りとどける時までとどめておくようにと、命じておいた」。

25:22 そこで、アグリッパがフェストに「わたしも、その人の言い分を聞いて見たい」と言ったので、フェストは、「では、あす彼から聞きとるようにしてあげよう」と答えた。

 

文語訳1917

"442513","數日を經て後、アグリッパ王とベルニケとカイザリヤに到りてフェストの安否を問ふ。"

"442514","多くの日留りゐたれば、フェスト、パウロのことを王に告げて言ふ『ここにペリクスが囚人として遺しおきたる一人の人あり、"

"442515","我エルサレムに居りしとき、ユダヤ人の祭司長・長老ら之を訴へて罪に定めんことを願ひしが、"

"442516","我は答へて、訴へらるる者の未だ訴ふる者の面前にて辯明する機を與へられぬ前に付すは、ロマ人の慣例にあらぬ事を告げたり。"

"442517","この故に彼等ここに集りたれば、時を延ばさず次の日審判の座に坐し、命じてかの者を引き出さしむ。"

"442518","訴ふる者、彼を圍みて立ちしが、思ひしごとき惡しき事は一つも陳ぶる所なし。"

"442519","ただ己らの宗教、またはイエスと云ふ者の死にたるを活きたりと、パウロが主張するなどに關する問題のみなれば、"

"442520","かかる審理には我も當惑せし故、かの人に、「なんぢエルサレムに往き彼處にて審かるる事を好むか」と問ひしに、"

"442521","パウロは上訴して皇帝の判決を受けん爲に守られんことを願ひしにより、命じて之をカイザルに送るまで守らせ置けり』"

"442522","アグリッパ、フェストに言ふ『我もその人に聽かんと欲す』フェスト言ふ『なんぢ明日かれに聽くべし』"

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 使  9:15

9:15 すると、主は言われた。「行け。あの者は、異邦人や王たち、またイスラエルの子らにわたしの名を伝えるために、わたしが選んだ器である。

 

新共同 使  23:23

23:23 千人隊長は百人隊長二人を呼び、「今夜九時カイサリアへ出発できるように、歩兵二百名、騎兵七十名、補助兵二百名を準備せよ」と言った。

 

新共同 使  23:18

23:18 そこで百人隊長は、若者を千人隊長のもとに連れて行き、こう言った。「囚人パウロがわたしを呼んで、この若者をこちらに連れて来るようにと頼みました。何か話したいことがあるそうです。」

 

新共同 使  24:1

24:1 五日の後、大祭司アナニアは、長老数名と弁護士テルティロという者を連れて下って来て、総督にパウロを訴え出た。

 

新共同 使  4:23

4:23 さて二人は、釈放されると仲間のところへ行き、祭司長たちや長老たちの言ったことを残らず話した。

 

新共同 使  23:29

23:29 ところが、彼が告発されているのは、ユダヤ人の律法に関する問題であって、死刑や投獄に相当する理由はないことが分かりました。

 

新共同 使  18:14-15

18:14 パウロが話し始めようとしたとき、ガリオンはユダヤ人に向かって言った。「ユダヤ人諸君、これが不正な行為とか悪質な犯罪とかであるならば、当然諸君の訴えを受理するが、

18:15 問題が教えとか名称とか諸君の律法に関するものならば、自分たちで解決するがよい。わたしは、そんなことの審判者になるつもりはない。」

 

新共同 使  25:11

25:11 もし、悪いことをし、何か死罪に当たることをしたのであれば、決して死を免れようとは思いません。しかし、この人たちの訴えが事実無根なら、だれも私を彼らに引き渡すような取り計らいはできません。私は皇帝に上訴します。」

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 Tコリ15:3-4

15:3 わたしが最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。すなわちキリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、

15:4 そして葬られたこと、聖書に書いてあるとおり、三日目によみがえったこと、

 

(日)新共同訳1987の引照

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 Tコリ15:12-20

15:12 さて、キリストは死人の中からよみがえったのだと宣べ伝えられているのに、あなたがたの中のある者が、死人の復活などはないと言っているのは、どうしたことか。

15:13 もし死人の復活がないならば、キリストもよみがえらなかったであろう。

15:14 もしキリストがよみがえらなかったとしたら、わたしたちの宣教はむなしく、あなたがたの信仰もまたむなしい。

15:15 すると、わたしたちは神にそむく偽証人にさえなるわけだ。なぜなら、万一死人がよみがえらないとしたら、わたしたちは神が実際よみがえらせなかったはずのキリストを、よみがえらせたと言って、神に反するあかしを立てたことになるからである。

15:16 もし死人がよみがえらないなら、キリストもよみがえらなかったであろう。

15:17 もしキリストがよみがえらなかったとすれば、あなたがたの信仰は空虚なものとなり、あなたがたは、いまなお罪の中にいることになろう。

15:18 そうだとすると、キリストにあって眠った者たちは、滅んでしまったのである。

15:19 もしわたしたちが、この世の生活でキリストにあって単なる望みをいだいているだけだとすれば、わたしたちは、すべての人の中で最もあわれむべき存在となる。

15:20 しかし事実、キリストは眠っている者の初穂として、死人の中からよみがえったのである。

 

口語訳 Uコリ13:4

13:4 すなわち、キリストは弱さのゆえに十字架につけられたが、神の力によって生きておられるのである。このように、わたしたちもキリストにあって弱い者であるが、あなたがたに対しては、神の力によって、キリストと共に生きるのである。

 

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使徒 25:23−27

パウロが越権室に引き出される

 

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

442523翌日、アグリッパとベルニケが華麗な装いをこらして到着し、千人隊長たちや町の有力者と共に、謁見の間に入った。

442524そして、フェストゥスが命令を下し、パウロが引き出された。そこで、フェストゥスは言う、「アグリッパ王、ならびにわれらと同席の諸君、この男を見られよ。ユダヤ人がこぞって、エルサレムでも、ここでも、私のもとに来て、これ以上生かしておくべきではないと叫び求めたのは、この男のことです。

442525しかし、彼が死罪に当たるべき行為を何一つしていないことが、私にはわかりました。ただ、彼自身が皇帝陛下に上訴しましたので、護送することに決めました。

442526ところが、彼について主〔なる陛下〕に上書すべき確実な事柄が何もありません。私が諸君の前に、とくにアグリッパ王よ、あなたの前に彼を引き出したのは、改めて取り調べた上、何か上書すべき事柄を得たいためです。

442527囚人を護送するのに、その罪状を示さないことは、道理に合わないと思われるか

らです」。

 

新共同訳1987

25:23 翌日、アグリッパとベルニケが盛装して到着し、千人隊長たちや町のおもだった人々と共に謁見室に入ると、フェストゥスの命令でパウロが引き出された。

25:24 そこで、フェストゥスは言った。「アグリッパ王、ならびに列席の諸君、この男を御覧なさい。ユダヤ人がこぞってもう生かしておくべきではないと叫び、エルサレムでもこの地でもわたしに訴え出ているのは、この男のことです。

25:25 しかし、彼が死罪に相当するようなことは何もしていないということが、わたしには分かりました。ところが、この者自身が皇帝陛下に上訴したので、護送することに決定しました。

25:26 しかし、この者について確実なことは、何も陛下に書き送ることができません。そこで、諸君の前に、特にアグリッパ王、貴下の前に彼を引き出しました。よく取り調べてから、何か書き送るようにしたいのです。

25:27 囚人を護送するのに、その罪状を示さないのは理に合わないと、わたしには思われるからです。」

 

前田訳1978

25:23 翌日アグリッパとベルニケとは威儀を正して、千卒長や町のおもだった人とともに謁見の間に入り、パウロはフェストの命令によって引き出された。

25:24 フェストはいう、「アグリッパ王ならびにご列席の方々、この人をごらんください。エルサレムでもここでも、ユダヤ人の全集団が、『もう生かしておくべきでない』と叫んで、わたしをせつくのはこの人のことです。

25:25 わたしの判断ではこの人は何も死罪に当たることはしていません。しかしこの人自身、陛下に上訴しましたので、そちらに送ることに決めました。

25:26 ただ、彼について何も確かなことをお上にお書きできません。それゆえ、彼をあなた方の前に、とくに、アグリッパ王、あなたの前に引き出したのは、尋問がすんでから、何か書くべきことを得るためです。

25:27 囚人を送るに当たって、その罪状を示さないのは、不合理と思います」。

 

新改訳1970

25:23 こういうわけで、翌日、アグリッパとベルニケは、大いに威儀を整えて到着し、千人隊長たちや市の首脳者たちにつき添われて講堂にはいった。そのとき、フェストの命令によってパウロが連れて来られた。

25:24 そこで、フェストはこう言った。「アグリッパ王、ならびに、ここに同席の方々。ご覧ください。ユダヤ人がこぞって、一刻も生かしてはおけないと呼ばわり、エルサレムでも、ここでも、私に訴えて来たのは、この人のことです。

25:25 私としては、彼は死に当たることは何一つしていないと思います。しかし、彼自身が皇帝に上訴しましたので、彼をそちらに送ることに決めました。

25:26 ところが、彼について、わが君に書き送るべき確かな事がらが一つもないのです。それで皆さんの前に、わけてもアグリッパ王よ、あなたの前に、彼を連れてまいりました。取り調べをしてみたら、何か書き送るべきことが得られましょう。

25:27 囚人を送るのに、その訴えの個条を示さないのは、理に合わないと思うのです。」

 

塚本訳1963

25:23 翌日アグリッパとベルニケは威風堂々と乗りこんで来て、千卒長やこの町の重立った人たちと共に謁見室に入り、パウロはフェストの命令によって引き出された。

25:24 そこでフェストは言う、「アグリッパ王ならびに臨席の諸君御一同、この人を見てください。エルサレムでもここでも、ユダヤ人全体が、もうこれ以上生かしておいてはならないと叫んで、わたしにせがんでいる人物である。

25:25 しかしわたしには、彼が何一つ死罪に当ることをしていないことがわかった。かつこの人自身が、(皇帝)陛下に上訴したので、わたしは(ローマに)送ることに決定した。

25:26 ただ(困ることには、)主(陛下)になんの確かな事実も上書できない。だから(いま)彼をあなた方の前に、特に、アグリッパ王よ、あなたの前に引き出し、尋問したあとで、何か上書する資料を得ようと思う。

25:27 (上官に)囚人を送る者が起訴の理由をも示さないのは、非常識と信ずるからである。」

 

口語訳1955

25:23 翌日、アグリッパとベルニケとは、大いに威儀をととのえて、千卒長たちや市の重立った人たちと共に、引見所にはいってきた。すると、フェストの命によって、パウロがそこに引き出された。

25:24 そこで、フェストが言った、「アグリッパ王、ならびにご臨席の諸君。ごらんになっているこの人物は、ユダヤ人たちがこぞって、エルサレムにおいても、また、この地においても、これ以上、生かしておくべきでないと叫んで、わたしに訴え出ている者である。

25:25 しかし、彼は死に当ることは何もしていないと、わたしは見ているのだが、彼自身が皇帝に上訴すると言い出したので、彼をそちらへ送ることに決めた。

25:26 ところが、彼について、主君に書きおくる確かなものが何もないので、わたしは、彼を諸君の前に、特に、アグリッパ王よ、あなたの前に引き出して、取調べをしたのち、上書すべき材料を得ようと思う。

25:27 囚人を送るのに、その告訴の理由を示さないということは、不合理だと思えるからである」。

 

文語訳1917

"442523","明くる日アグリッパとベルニケと大に威儀を整へてきたり、千卒長ら及び市の重立ちたる者どもと共に訊問所に入りたれば、フェストの命によりてパウロ引き出さる。"

"442524","フェスト言ふ『アグリッパ王、竝びに此處に居る凡ての者よ、汝らの見るこの人は、ユダヤの民衆が擧りて生かしおくべきにあらずと呼はりて、エルサレムにても此處にても我に訴へし者なり。"

"442525","然るに我はその死に當るべき惡しき事を一つだに犯したるを認めねば、彼の自ら皇帝に上訴せんとする隨にその許に送らんと決めたり。"

"442526","而して彼につきて我が主に上書すべき實情を得ず。この故に汝等のまへ、特にアグリッパ王よ、なんぢの前に引出し、諮問をなしてのち、上書すべき箇條を得んと思へり。"

"442527","囚人を送るに訴訟の次第を陳べざるは道理ならずと思ふ故なり』"

 

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各国聖書引照編集

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 使  23:29

23:29 ところが、彼が告発されているのは、ユダヤ人の律法に関する問題であって、死刑や投獄に相当する理由はないことが分かりました。

 

新共同 使  23:18

23:18 そこで百人隊長は、若者を千人隊長のもとに連れて行き、こう言った。「囚人パウロがわたしを呼んで、この若者をこちらに連れて来るようにと頼みました。何か話したいことがあるそうです。」

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 Tコリ4:9

4:9 わたしはこう考える。神はわたしたち使徒を死刑囚のように、最後に出場する者として引き出し、こうしてわたしたちは、全世界に、天使にも人々にも見せ物にされたのだ。

 

(日)新共同訳1987の引照

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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