アモス書 1:2―15、2:1−16
諸国民に対する審判
翻訳比較
◆諸国民に対する裁き
アモ
1:2 彼は言った。/主はシオンからほえたけり/エルサレムから声をとどろかす。/羊飼いの牧草地は乾き/カルメルの頂は枯れる。
アモ
1:3 主はこう言われる。/ダマスコの三つの背きの罪/四つの背きの罪のゆえに/私は決して容赦しない。/彼らが鉄の脱穀板を用い/ギルアドを踏みに
じったからだ。
アモ 1:4 私はハザエルの家に火を放つ。/火はベン・ハダドの城郭をなめ尽くす。
アモ
1:5 私はダマスコの城門のかんぬきを砕き/ビクアト・アベンから王を/ベト・エデンから王笏を持つ者を絶つ。/アラムの民はキルの地に捕囚として/連
れて行かれる/――主は言われる。
アモ
1:6 主はこう言われる。/ガザの三つの背きの罪、四つの背きの罪のゆえに/私は決して容赦しない。/彼らが捕囚の民のすべてを連れて行き/エドムに引
き渡したからだ。
アモ 1:7 私はガザの城壁に火を放つ。/火はその城郭をなめ尽くす。
アモ
1:8 私はアシュドドから住人を/アシュケロンから王笏を持つ者を絶つ。/また、手を返してエクロンを打つ。/残るペリシテ人も滅びる――主なる神は言
われる。
アモ
1:9 主はこう言われる。/ティルスの三つの背きの罪/四つの背きの罪のゆえに/私は決して容赦しない。/彼らが捕囚の民のすべてをエドムに引き渡し/
兄弟の契約を心に留めなかったからだ。
アモ 1:10 私はティルスの城壁に火を放つ。/火はその城郭をなめ尽くす。
アモ
1:11 主はこう言われる。/エドムの三つの背きの罪、四つの背きの罪のゆえに/私は決して容赦しない。/彼が剣で兄弟を迫害し/憐れみの情を断ち切り
/いつまでも怒りを燃やし/憤りを永遠に抱き続けたからだ。
アモ 1:12 私はテマンに火を放つ。/火はボツラの城郭をなめ尽くす。
アモ
1:13 主はこう言われる。/アンモン人の三つの背きの罪/四つの背きの罪のゆえに/私は決して容赦しない。/彼らはギルアドの妊婦を切り裂き/領土を
広げようとしたからだ。
アモ
1:14 私はラバの城壁に火をつける。/火はその城郭をなめ尽くす/戦いの日に上がる鬨の声の中で/つむじ風の日の嵐の中で。
アモ 1:15 彼らの王はその高官たちと共に/捕囚として連れ去られる――主は言われる。
2章
アモ
2:1 主はこう言われる。/モアブの三つの背きの罪、四つの背きの罪のゆえに/私は決して容赦しない。/彼がエドムの王の骨を焼き、灰にしたからだ。
アモ
2:2 私はモアブに火を放つ。/火はケリヨトの城郭をなめ尽くす。/鬨の声が上がり、角笛の音が響く中で/モアブは喧騒のうちに死ぬ。
アモ 2:3 私は裁判官をそこから絶ち/その高官たちも共に皆殺しにする――主は言われる。
アモ
2:4 主はこう言われる。/ユダの三つの背きの罪、四つの背きの罪のゆえに/私は決して容赦しない。/彼らが主の教えを拒み/その掟を守らず/先祖が
従った偽りの神々が彼らを惑わしたからだ。
アモ 2:5 それゆえ、私はユダに火を放つ。/その火はエルサレムの城郭をなめ尽くす。
アモ
2:6 主はこう言われる。/イスラエルの三つの背きの罪/四つの背きの罪のゆえに/私は決して容赦しない。/彼らが正しき者を金で/貧しい者を履物一足
分の値で売ったからだ。
アモ
2:7 彼らは弱い者の頭を地の塵に踏みつけ/苦しむ者の道をねじ曲げている。/父と子が同じ女のもとに通い/私の聖なる名を汚している。
アモ 2:8 彼らはどの祭壇の脇でも/質にとった衣の上に横たわり/科料として取り立てたぶどう酒を/神の家で飲んでいる。
アモ
2:9 しかし、彼らの前からアモリ人を滅ぼしたのは/この私だ。/彼らはレバノン杉のように高く/樫の木のように強かったが/上は梢の実から/下はその
根に至るまで私が滅ぼした。
アモ 2:10 あなたがたをエジプトの地から導き上り/四十年の間、荒れ野を行かせ/アモリ人の地を得させたのも私だ。
アモ
2:11 私はあなたがたの子らの中から預言者を/若者の中からナジル人を立てた。/イスラエルの子らよ、そうではないか/――主の仰せ。
アモ 2:12 しかし、あなたがたはナジル人に酒を飲ませ/預言者に、「預言するな」と命じた。
アモ 2:13 麦束を高く積んだ車で押し潰すように/私はあなたがたを押し潰す。
アモ 2:14 素早い者も逃げきれず/強い者もその力を振るえず/勇者も自らの命を救えない。
アモ 2:15 弓を引く者も立っていることができず/足の速い者も助からず/馬に乗る者の命も助からない。
アモ 2:16 勇者の中の屈強な者も/その日には裸で逃げる――主の仰せ。
フランシスコ会訳2013
002アモスは言った、
「主はシオンから叫び、
エルサレムから声をとどろかせる。
羊飼いの牧場は嘆き悲しみ、
カルメルの頂は枯れる」。
◆第一部 イスラエルと近隣諸国への審判(1・3-2・16)
◆ダマスコに対して
003主はこう仰せになる、
「ダマスコの三つの罪、四つの罪のために、
わたしは撤回しない。
彼らは鉄の脱穀板で、ギレアドを踏みにじった。
004それ故、わたしはハザエルの家
に火を放つ、
火はベン・ハダドの宮殿を焼き尽くす。
005わたしはダマスコの城門の閂を
打ち砕き、
ビクアト・アベンから住民を、
ベト・エデンから王笏を持つ者を断つ。
アラムの民は捕らえられ、キルの地へ移される」
と主は仰せになる。
◆ペリシテに対して
006主はこう仰せになる、
「ガザの三つの罪、四つの罪のために、
わたしは撤回しない。
彼らは捕らえた者を一人残らずエドムに引き渡した。
007それ故、わたしはガザの城壁に
火を放つ、
火はその宮殿を焼き尽くす。
008わたしはアシュドドから住民 を、
アシュケロンから王笏を持つ者を絶つ。
わたしはエクロンに対して手を返し、
ペリシテの残りの者は滅びる」
と主なる神は仰せになる。
◆ティルスに対して
009主はこう仰せになる、
「ティルスの三つの罪、四つの罪のために、
わたしは撤回しない。
彼らは捕らえた者を一人残らずエドムに引き渡し、
兄弟の契りを忘れたからだ。
010それ故、わたしはティルスの城
壁に火を放つ、
火はその宮殿を焼き尽くす」。
◆エドムに対して
011主はこう仰せになる、
「エドムの三つの罪、四つの罪のために、
わたしは撤回しない。
彼らは自分の兄弟を剣で追いかけ、
憐れみの心をまったく示さなかった。
その怒りはいつまでも激しく燃え、
その憤りは絶えることがなかった。
012それ故、わたしはテマンに火を
放つ、
火はボツラの宮殿を焼き尽くす」。
◆アンモンに対して
013主はこう仰せになる、
「アンモンの子らの三つの罪、四つの罪のために、
わたしは撤回しない。
彼らは自分たちの領土を広げようと、
ギレアドの妊婦たちを切り裂いた。
014それ故、わたしはラバの城壁に
火を放つ、
戦いの日の鬨の声と、嵐の日の大風とともに、
火はその宮殿を焼き尽くす。
015彼らの王はその高官たちととも
に捕囚の身となる」
と主は仰せになる。
アモス書2
フランシスコ訳聖書 Amo <2>章
聖書本文
◆モアブに対して
001主はこう仰せになる、
「モアブの三つの罪、四つの罪のために、
わたしは撤回しない。
彼らはエドムの王の骨を焼き、灰にした。
002それ故、わたしはモアブに火を
放つ、
火はケリヨトの宮殿を焼き尽くす。
鬨の声と角笛の鳴り渡る
戦いの騒ぎの中でモアブは死ぬ。
003わたしはその中から統治者を絶
つ、
その高官たちもみな彼とともに殺す」
と主は仰せになる。
◆ユダに対して
004主はこう仰せになる、
「ユダの三つの罪、四つの罪のために、
わたしは撤回しない。
彼らは自分たちの先祖が従っていた
偽りの神々に惑わされ、
主の律法を捨ててその掟を守らなかった。
005それ故、わたしはユダに火を放
つ、
火はエルサレムの宮殿を焼き尽くす」。
◆イスラエルに対して
006主はこう仰せになる、
「イスラエルの三つの罪、四つの罪のために、
わたしは撤回しない。
彼らは金のために義人を売り、
履き物一足分の代金で貧しい人を売り渡している。
007彼らは弱い者の頭を地の塵の中
に踏みつけ、
貧しい者の道を曲げている。
父も息子も同じ娘のもとに通い、
わたしの聖なる名を汚している。
008彼らはどの祭壇の傍らでも、
質に取った着物を敷いて横たわり、
彼らの神の家で、
差し押さえたぶどう酒を飲んでいる。
009しかし、彼らの前からアモリ人
を滅ぼしたのは、
このわたしだ。
彼らは糸杉のように高く、
樫の木のように強かったが、
その上の実と下の根とをわたしは滅ぼした。
010お前たちをエジプトの地から連
れ出し、
アモリ人の地をお前たちに所有させるために、
四十年間荒れ野の中を導いたのも
このわたしだ。
011わたしは、お前たちの息子から
預言者を、
若者たちの中からナジル人を起こした。
そうではなかったか、イスラエルの子らよ
――主の言葉。
012ところが、お前たちはナジル人
に酒を飲ませ、
預言者に向かって、『預言するな』と命じた。
013それ故、わたしはお前たちの足
元の地を裂く。
麦束を満載した車が地を裂くように。
014敏捷な者も逃げ場を失い、
強い者も力をふるえず、
勇者も自分の命を救うことができない。
015弓引く者も立っていることがで
きず、
足の速い者も逃げきれず、
馬に乗る者も自分の命を救えない。
016勇者の中の勇敢な者も
その日には裸で逃げる――主の言葉」。
新共同訳1987
1:2
彼は言った。主はシオンからほえたけり/エルサレムから声をとどろかされる。羊飼いの牧草地は乾き/カルメルの頂は枯れる。
1:3
主はこう言われる。ダマスコの三つの罪、四つの罪のゆえに/わたしは決して赦さない。彼らが鉄の打穀板を用い/ギレアドを踏みにじったからだ。
1:4
わたしはハザエルの宮殿に火を放つ。火はベン・ハダドの城郭をなめ尽くす。
1:5
わたしはダマスコ城門のかんぬきを砕き/ビクアト・アベン(悪の谷)から支配者を/ベト・エデン(快楽の家)から/王笏を持つ者を断つ。アラムの民はキル
の地に捕らえられて行くと/主は言われる。
1:6
主はこう言われる。ガザの三つの罪、四つの罪のゆえに/わたしは決して赦さない。彼らがとりこにした者をすべて/エドムに引き渡したからだ。
1:7
わたしはガザの城壁に火を放つ。火はその城郭をなめ尽くす。
1:8
わたしはアシュドドから支配者を/アシュケロンから王笏を持つ者を断つ。また、手を返してエクロンを撃つ。ペリシテの残りの者も滅びると/主なる神は言わ
れる。
1:9
主はこう言われる。ティルスの三つの罪、四つの罪のゆえに/わたしは決して赦さない。彼らがとりこをすべてエドムに引き渡し/兄弟の契りを心に留めなかっ
たからだ。
1:10
わたしはティルスの城壁に火を放つ。火はその城郭をなめ尽くす。
1:11
主はこう言われる。エドムの三つの罪、四つの罪のゆえに/わたしは決して赦さない。彼らが剣で兄弟を追い/憐れみの情を捨て/いつまでも怒りを燃やし/長
く憤りを抱き続けたからだ。
1:12
わたしはテマンに火を放つ。火はボツラの城郭をなめ尽くす。
1:13
主はこう言われる。アンモンの人々の三つの罪、四つの罪のゆえに/わたしは決して赦さない。彼らはギレアドの妊婦を引き裂き/領土を広げようとしたから
だ。
1:14
わたしはラバの城壁に火をつける。火はその城郭をなめ尽くす。戦いの日に鬨の声があがる/嵐の日に烈風が吹く中で。
1:15
彼らの王は高官たちと共に/捕囚となって連れ去られると/主は言われる。
2:1
主はこう言われる。モアブの三つの罪、四つの罪のゆえに/わたしは決して赦さない。彼らがエドムの王の骨を焼き、灰にしたからだ。
2:2
わたしはモアブに火を放つ。火はケリヨトの城郭をなめ尽くす。鬨の声があがり、角笛が鳴り響く中で/混乱のうちにモアブは死ぬ。
2:3
わたしは治める者をそこから絶ち/その高官たちも皆殺しにすると/主は言われる。
2:4
主はこう言われる。ユダの三つの罪、四つの罪のゆえに/わたしは決して赦さない。彼らが主の教えを拒み/その掟を守らず/先祖も後を追った偽りの神によっ
て/惑わされたからだ。
2:5
わたしはユダに火を放つ。火はエルサレムの城郭をなめ尽くす。
2:6
主はこう言われる。イスラエルの三つの罪、四つの罪のゆえに/わたしは決して赦さない。彼らが正しい者を金で/貧しい者を靴一足の値で売ったからだ。
2:7
彼らは弱い者の頭を地の塵に踏みつけ/悩む者の道を曲げている。父も子も同じ女のもとに通い/わたしの聖なる名を汚している。
2:8
祭壇のあるところではどこでも/その傍らに質にとった衣を広げ/科料として取り立てたぶどう酒を/神殿の中で飲んでいる。
2:9
その行く手から/アモリ人を滅ぼしたのはわたしだ。彼らはレバノン杉の木のように高く/樫の木のように強かったが/わたしは、上は梢の実から/下はその根
に至るまで滅ぼした。
2:10
お前たちをエジプトの地から上らせ/四十年の間、導いて荒れ野を行かせ/アモリ人の地を得させたのはわたしだ。
2:11
わたしはお前たちの中から預言者を/若者の中からナジル人を起こした。イスラエルの人々よ、そうではないかと/主は言われる。
2:12
しかし、お前たちはナジル人に酒を飲ませ/預言者に、預言するなと命じた。
2:13
見よ、わたしは麦束を満載した車が/わだちで地を裂くように/お前たちの足もとの地を裂く。
2:14
そのときは、素早い者も逃げ遅れ/強い者もその力を振るいえず/勇者も自分を救いえない。
2:15
弓を引く者も立っていられず/足の速い者も逃げおおせず/馬に乗る者も自分を救いえない。
2:16
勇者の中の雄々しい者も/その日には裸で逃げる、と主は言われる。
新改訳1970
1:2
彼は言った。「主はシオンから叫び、エルサレムから声を出される。羊飼いの牧場はかわき、カルメルの頂は枯れる。」
1:3
主はこう仰せられる。「ダマスコの犯した三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のために、わたしはその刑罰を取り消さない。彼らが鉄の打穀機でギルアデを踏
みにじったからだ。
1:4
わたしはハザエルの家に火を送ろう。火はベン・ハダデの宮殿を焼き尽くす。
1:5
わたしは、ダマスコのかんぬきを折り、アベンの谷から、住民を、ベテ・エデンから、王位についている者を断ち滅ぼす。アラムの民はキルへ捕え移される。」
と主は仰せられる。
1:6
主はこう仰せられる。「ガザの犯した三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のために、わたしはその刑罰を取り消さない。彼らがすべての者を捕囚の民として捕
え移し、エドムに引き渡したからだ。
1:7
わたしはガザの城壁に火を送ろう。火はその宮殿を焼き尽くす。
1:8
わたしはアシュドデから、住民を、アシュケロンから、王位についている者を断ち滅ぼす。わたしはエクロンにわたしの手を向け、ペリシテ人の残った者を滅ぼ
す。」と神である主は仰せられる。
1:9
主はこう仰せられる。「ツロの犯した三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のために、わたしはその刑罰を取り消さない。彼らがすべての者を捕囚の民として、
エドムに引き渡し、兄弟の契りを覚えていなかったからだ。
1:10
わたしはツロの城壁に火を送ろう。火はその宮殿を焼き尽くす。」
1:11
主はこう仰せられる。「エドムの犯した三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のために、わたしはその刑罰を取り消さない。彼が剣で自分の兄弟を追い、肉親の
情をそこない、怒り続けていつまでも激しい怒りを保っていたからだ。
1:12
わたしはテマンに火を送ろう。火はボツラの宮殿を焼き尽くす。」
1:13
主はこう仰せられる。「アモン人の犯した三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のために、わたしはその刑罰を取り消さない。彼らが、自分たちの領土を広げる
ために、ギルアデの妊婦たちを切り裂いたからだ。
1:14
わたしはラバの城壁に火を放とう。火はその宮殿を焼き尽くす。これは戦いの日のときの声と、つむじ風の日の暴風のうちに起こる。
1:15
彼らの王は、その首長たちとともに、捕囚として連れて行かれる。」と主は仰せられる。
2:1
主はこう仰せられる。「モアブの犯した三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のために、わたしはその刑罰を取り消さない。彼がエドムの王の骨を焼いて灰にし
たからだ。
2:2
わたしはモアブに火を送ろう。火はケリヨテの宮殿を焼き尽くす。モアブは、どよめきのうちに、角笛の音と、ときの声のうちに死ぬ。
2:3
わたしはさばきつかさをそのうちからたち滅ぼし、そのすべての首長たちを、彼とともに切り殺す。」と主は仰せられる。
2:4
主はこう仰せられる。「ユダの犯した三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のために、わたしはその刑罰を取り消さない。彼らが主のおしえを捨て、そのおきて
を守らず、彼らの先祖たちが従ったまやかしものが彼らを惑わしたからだ。
2:5
わたしはユダに火を送ろう。火はエルサレムの宮殿を焼き尽くす。」
2:6
主はこう仰せられる。「イスラエルの犯した三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のために、わたしはその刑罰を取り消さない。彼らが金のために正しい者を売
り、一足のくつのために貧しい者を売ったからだ。
2:7
彼らは弱い者の頭を地のちりに踏みつけ、貧しい者の道を曲げ、父と子が同じ女のところに通って、わたしの聖なる名を汚している。
2:8
彼らは、すべての祭壇のそばで、質に取った着物の上に横たわり、罰金で取り立てたぶどう酒を彼らの神の宮で飲んでいる。
2:9
エモリ人を彼らの前から滅ぼしたのは、このわたしだ。彼らの背たけは杉の木のように高く、樫の木のように強かった。しかし、わたしはその上の実と下の根と
を滅ぼした。
2:10
あなたがたをエジプトの地から連れ上り、荒野の中で四十年間あなたがたを導き、エモリ人の地を所有させたのは、このわたしだ。
2:11
わたしは、あなたがたの子たちから預言者を起こし、あなたがたの若者から、ナジル人を起こした。イスラエルの子らよ。そうではなかったのか。――主の御告
げ。――
2:12
それなのに、あなたがたはナジル人に酒を飲ませ、預言者には、命じて、預言するなと言った。
2:13
見よ。束を満載した車が押えつけるように、わたしはあなたがたを押えつける。
2:14
足の速い者も逃げ場を失い、強い者も力をふるうことができず、勇士もいのちを救うことができない。
2:15
弓を取る者も立っていることができず、足の速い者ものがれることができず、馬に乗る者もいのちを救うことができない。
2:16
勇士の中の強い者も、その日には裸で逃げる。――主の御告げ。――」
口語訳1955
1:2
彼は言った、「主はシオンからほえ、エルサレムから声を出される。牧者の牧場は嘆き、カルメルの頂は枯れる」。
1:3
主はこう言われる、「ダマスコの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれを罰してゆるさない。これは彼らが鉄のすり板で、ギレアデを踏みにじったか
らである。
1:4
わたしはハザエルの家に火を送り、ベネハダデのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす。
1:5
わたしはダマスコの貫の木を砕き、アベンの谷から住民を断ち、ベテエデンから王のつえをとる者を断つ。スリヤの民はキルに捕えられて行く」と/主は言われ
る。
1:6
主はこう言われる、「ガザの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれを罰してゆるさない。これは彼らが人々をことごとく捕えて行って、エドムに渡し
たからである。
1:7
わたしはガザの石がきに火を送り、そのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす。
1:8
わたしはアシドドから住民を断ち、アシケロンから王のつえをとる者を断つ。わたしはまた手をかえしてエクロンを撃つ。そして残ったペリシテびとも滅びる」
と/主なる神は言われる。
1:9
主はこう言われる、「ツロの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれを罰してゆるさない。これは彼らが人々をことごとくエドムに渡し、また兄弟の契
約を心に留めなかったからである。
1:10
それゆえ、わたしはツロの石がきに火を送り、そのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす」。
1:11
主はこう言われる、「エドムの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれを罰してゆるさない。これは彼がつるぎをもってその兄弟を追い、全くあわれみ
の情を断ち、常に怒って、人をかき裂き、ながくその憤りを保ったからである。
1:12
それゆえ、わたしはテマンに火を送り、ボズラのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす」。
1:13
主はこう言われる、「アンモンの人々の三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれを罰してゆるさない。これは彼らがその国境を広げるために、ギレアデ
のはらんでいる女を/ひき裂いたからである。
1:14
それゆえ、わたしはラバの石がきに火をはなち、そのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす。これは戦いの日に、ときの声をもってせられ、つむじ風の日に、暴風をもっ
てせられる。
2:1
主はこう言われる、「モアブの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれを罰してゆるさない。これは彼がエドムの王の骨を焼いて/灰にしたからであ
る。
2:2
それゆえ、わたしはモアブに火を送り、ケリオテのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす。モアブは騒ぎと、ときの声と、ラッパの音の中に死ぬ。
2:3
わたしはそのうちから、支配者を断ち、そのすべてのつかさを彼と共に殺す」と/主は言われる。
2:4
主はこう言われる、「ユダの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれを罰してゆるさない。これは彼らが主の律法を捨て、その定めを守らず、その先祖
たちが従い歩いた/偽りの物に惑わされたからである。
2:5
それゆえ、わたしはユダに火を送り、エルサレムのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす」。
2:6
主はこう言われる、「イスラエルの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれを罰してゆるさない。これは彼らが正しい者を金のために売り、貧しい者を
くつ一足のために売るからである。
2:7
彼らは弱い者の頭を地のちりに踏みつけ、苦しむ者の道をまげ、また父子ともにひとりの女のところへ行って、わが聖なる名を汚す。
2:8
彼らはすべての祭壇のかたわらに/質に取った衣服を敷いて、その上に伏し、罰金をもって得た酒を、その神の家で飲む。
2:9
さきにわたしはアモリびとを/彼らの前から滅ぼした。これはその高きこと、香柏のごとく、その強きこと、かしの木のようであったが、わたしはその上の実
と、下の根とを滅ぼした。
2:10
わたしはまた、あなたがたを/エジプトの地から連れ上り、四十年のあいだ荒野で、あなたがたを導き、アモリびとの地を獲させた。
2:11
わたしはあなたがたの子らのうちから/預言者を起し、あなたがたの若者のうちからナジルびとを起した。イスラエルの人々よ、そうではないか」と/主は言わ
れる。
2:12
「ところがあなたがたはナジルびとに酒を飲ませ、預言者に命じて『預言するな』と言う。
2:13
見よ、わたしは麦束をいっぱい積んだ車が/物を圧するように、あなたがたをその所で圧する。
2:14
速く走る者も逃げ場を失い、強い者もその力をふるうことができず、勇士もその命を救うことができない。
2:15
弓をとる者も立つことができず、足早の者も自分を救うことができず、馬に乗る者もその命を救うことができない。
2:16
勇士のうちの雄々しい心の者も/その日には裸で逃げる」と/主は言われる。
文語訳1917
1:2 ヱホバ、シオンより呼號りエルサレムより聲を出したまふ 牧者の牧塲は哀きカルメルの巓は枯る
1:3 ヱホバかく言たまふ ダマスコは三の罪あり 四の罪あれば我かならず之を罰して赦さじ
即ち彼らは鐵の打禾車をもてギレアデを打り
1:4 我ハザエルの家に火を遣りベネハダデの宮殿を焚ん
1:5 我ダマスコの關を碎きアベンの谷の中よりその居民を絶のぞきベテエデンの中より王の杖を執る者を絶のぞかん
スリアの民は?へられてキルにゆかん ヱホバこれを言ふ
1:6 ヱホバかく言たまふ ガザは三の罪あり 四の罪あれば我かならず之を罰して赦さじ
即ち彼らは俘囚をことごとく曳ゆきてこれをエドムに付せり
1:7 我ガザの石垣の内に火を遣り一切の殿を焚ん
1:8 我アシドドの中よりその居民を絶のぞきアシケロンの中より王の杖を執る者を絶除かん 我また手を反してエクロンを撃ん
ペリシテ人の遺れる者亡ぶべし 主ヱホバこれを言ふ
1:9 ヱホバかく言たまふ ツロは三の罪あり 四の罪あれば我かならず之を罰して赦さじ
即ち彼らは俘囚をことごとくエドムに付しまた兄弟の契約を忘れたり
1:10 我ツロの石垣の内に火を遣り一切の殿を焚ん
1:11 ヱホバかく言たまふ エドムは三の罪あり 四の罪あれば我かならず之を罰して赦さじ
即ち彼は劍をもてその兄弟を追ひ全く憐憫の情を斷ち恒に怒りて人を害し永くその憤恨をたくはへたり
1:12 我テマンに火を遣りポヅラの一切の殿を焚ん
1:13 ヱホバかく言たまふ アンモンの人々は三の罪あり 四の罪あれば我かならず之を罰して赦さじ
即ち彼らはその國境を廣めんとてギレアデの孕める婦を剖たり
1:14 我ラバの石垣の内に火を放ちその一切の殿を焚ん 是は戰鬪の日に吶喊の聲をもて爲され暴風の日に旋風をもて爲されん
1:15 彼らの王はその牧伯等と諸共に虜へられて往かん ヱホバこれを言ふ
2:1 ヱホバかく言たまふ モアブは三の罪あり 四の罪あれば我かならず之を罰して赦さじ 即ち彼はエドムの王の骨を燒て灰となせり
2:2 我モアブに火を遣りケリオテの一切の殿を焚ん モアブは噪擾と吶喊の聲と喇叭の音の中に死ん
2:3 我その中より審判長を絶除きその諸の牧伯を之とともに殺さん ヱホバはこれを言ふ
2:4 ヱホバかく言たまふ ユダは三の罪あり 四の罪あれば我かならず之を罰して赦さじ
即ち彼らはヱホバの律法を輕んじその法度を守らずその先祖等が從ひし僞の物に惑はさる
2:5 我ユダに火を遣りエルサレムの諸の殿を焚ん
2:6 ヱホバかく言たまふ イスラエルは三の罪あり 四の罪あれば我かならず之を罰して赦さじ
即ち彼らは義者を金のために賣り貧者を鞋一足のために賣る
2:7 彼らは弱き者の頭に地の塵のあらんことを喘ぎて求め柔かき者の道を曲げ又父子共に一人の女子に行て我聖名を汚す
2:8 彼らは質に取れる衣服を一切の壇の傍に敷きてその上に偃し罰金をもて得たる酒をその神の家に飮む
2:9 嚮に我はアモリ人を彼らの前に絶たり
アモリ人はその高きこと香柏のごとくその強きこと橡の樹のごとくなりしが我その上の果と下の根とをほろぼしたり
2:10 我は汝らをエジプトの地より携へのぼり四十年のあひだ荒野において汝らを導き終にアモリ人の地を汝らに獲させたり
2:11 我は汝らの子等の中より預言者を興し汝らの少者の中よりナザレ人を興したり イスラエルの子孫よ然るにあらずや
ヱホバこれを言ふ
2:12 然るに汝らはナザレ人に酒を飮ませ預言者に命じて預言するなかれと言り
2:13 視よ我麥束を積滿せる車の物を壓するがごとく汝らを壓せん
2:14 その時は疾走者も逃るに暇あらず 強き者もその力を施すを得ず 勇士も己の生命を救ふこと能はず
2:15 弓を執る者も立ことを得ず 足駛の者も自ら救ふ能はず 馬に騎れる者も己の生命を救ふこと能はず
2:16 勇士の中の心剛き者もその日には裸にて逃ん ヱホバこれを言ふ
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳
Tコリ8:10
8:10
なぜなら、ある人が、知識のあるあなたが偶像の宮で食事をしているのを見た場合、その人の良心が弱いため、それに「教育されて」、偶
像への供え物を食べるようにならないだろうか。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 マタ
11:21-22
11:21
「わざわいだ、コラジンよ。わざわいだ、ベツサイダよ。おまえたちのうちでなされた力あるわざが、もしツロとシドンでなされたなら、
彼らはとうの昔に、荒布をまとい灰をかぶって、悔い改めたであろう。
11:22
しかし、おまえたちに言っておく。さばきの日には、ツロとシドンの方がおまえたちよりも、耐えやすいであろう。
口 語訳 ルカ
10:13-14
10:13
わざわいだ、コラジンよ。わざわいだ、ベツサイダよ。おまえたちの中でなされた力あるわざが、もしツロとシドンでなされたなら、彼ら
はとうの昔に、荒布をまとい灰の中にすわって、悔い改めたであろう。
10:14
しかし、さばきの日には、ツロとシドンの方がおまえたちよりも、耐えやすいであろう。
口 語訳
Tコリ5:1
5:1
現に聞くところによると、あなたがたの間に不品行な者があり、しかもその不品行は、異邦人の間にもないほどのもので、ある人がその父
の妻と一緒に住んでいるということである。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
口 語訳 マコ
14:52
14:52
その亜麻布を捨てて、裸で逃げて行った。
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 Tコリ5:1
5:1
現に聞くところによると、あなたがたの間にみだらな行いがあり、しかもそれは、異邦人の間にもないほどのみだらな行いで、ある人が父の妻をわがものとして
いるとのことです。
新共同 ロマ 2:24
2:24
「あなたたちのせいで、神の名は異邦人の中で汚されている」と書いてあるとおりです。
新共同 マコ 14:52
14:52
亜麻布を捨てて裸で逃げてしまった。
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