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アモス書 6:1−14  

驕れる人々への審判

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
◆驕れる人々への審判
アモ 6:1 災いあれ、シオンに安住し/サマリアの山を頼みとする者/イスラエルの家が行って仕える/国々の名高い頭たちに。
アモ 6:2 カルネに赴いて、よく見よ。/そこから、ハマト・ラバに行き/ペリシテ人のガトに下れ。/あなたがたはこれらの王国にまさっているか。/彼らの領 土は/あなたがたの領土よりも大きいか。
アモ 6:3 あなたがたは災いの日を追い払おうとして/暴虐の支配を引き寄せている。
アモ 6:4 あなたがたは象牙の寝台に横たわり/長椅子に寝そべり/羊の群れから小羊を/牛舎からは子牛を取って食べている。
アモ 6:5 竪琴の音に合わせて歌に興じ/ダビデのように自分たちのための楽器を考え出す。
アモ 6:6 鉢でぶどう酒を飲み/最高の香油を身に塗るが/ヨセフの破滅に心を痛めることがない。
アモ 6:7 それゆえ、今や彼らは捕囚の列の先頭を行く。/寝そべる者たちの酒宴も終わる。
アモ 6:8 主なる神はご自分にかけて誓われた/――万軍の神である主の仰せ。/私はヤコブの誇りを忌み嫌い/その城郭を憎む。/私は都とその中にいる者を引 き渡す。
アモ 6:9 もし、一軒の家に十人残ったとしても、彼らは死ぬ。
アモ 6:10 そして、その親族、すなわちこれを焼く者が、遺体を家の中から運び出そうとし、家の奥にいる者に尋ねる。「あなたと一緒にまだ誰かいるのか。」 彼は「いない」と答え、「声を出すな、主の名を唱えるな」と言うであろう。
アモ 6:11 見よ、実に、主は命じられて/大きな家をばらばらに/小さな家も粉々にされる。
アモ 6:12 馬が岩の上を駆けるだろうか/牛で海を耕すだろうか。/あなたがたは公正を毒草に/正義の実を苦よもぎに変えた。
アモ 6:13 ロ・ダバルを喜び/「我々は自分の力で/カルナイムを手に入れたではないか」/と言う者たちよ
アモ 6:14 イスラエルの家よ/私は実にあなたがたに対して一つの国を興す/――万軍の神である主の仰せ。/彼らはレボ・ハマトからアラバの谷に至るまで/ あなたがたを虐げる。

フランシスコ会訳2013
アモス書6

フランシスコ訳聖書 Amo <6>章 聖書本文

◆権力者に対して

001災いだ、シオンで安逸に暮らす 者、

サマリアの山に信頼をおく者、

諸国の中で最も偉大な国の権力者たちよ。

イスラエルの家は彼らのもとに頼って来る。

002カルネに赴いて、よく見よ。

そこから偉大なるハマト・ラバに行き、

ペリシテ人のガトに下れ。

お前たちはこれらの王国より優れているのか。

彼らの領土はお前たちより広いのか。

003お前たちは災いの日を遠ざける つもりで、

暴力の支配を引き寄せている。

004お前たちは象牙の寝台に横たわ り、

長椅子に寝そべりながら、

群れの中から子羊を、

牛舎から子牛を取って食べている。

005竪琴の音に合わせて声を張りあ げ、

自分たちのために、ダビデのように楽器を作り出す。

006鉢からぶどう酒を飲み、最上の 香油を体に塗るが、

ヨセフの破滅を悲しもうともしない。

007それ故、今、

彼らは囚われた人たちの先頭に立っていく。

こうして、身を横たえた者たちの酒宴に

終わりを迎える。

◆首都の崩壊

008主である神はご自身にかけて誓 われる。

万軍の神、主はこう仰せになる、

「わたしはヤコブの誇りを忌み嫌い、その宮殿を憎む。

わたしは町とそこにあるすべてのものを敵に渡す」。

009一つの家に十人残っても、彼ら も死ぬ。

010その親族が彼らの遺体を

家から担いで運び出そうとしながら、

家の奥にいる者に言う、

「まだお前と一緒に誰かいるか」。

「いない」と彼は答え、さらに、

「声を出すな。主の名を呼ぶな」と言う。

011見よ、主が命じられると、

大きな家は崩れ落ち、小さな家も粉微塵となる。

◆不条理

012馬が岩の上を駆けるだろうか。

人は牛で海を耕すだろうか。

お前たちは公義を毒草に変え、

正義の実を苦よもぎに変えた。

◆権力者の破滅

013お前たち、ロ・ダバルのことを 喜ぶ者たちは言う、

「われわれは自分の力で

カルナイムを取ったではないか」。

014「見よ、わたしはお前たち、イ スラエルの家に対して

一つの国を興す――万軍の神、主の言葉。

彼らはレボ・ハマトからアラバの川まで、

お前たちを圧迫する」。


 

新共同訳1987

6:1 災いだ、シオンに安住し/サマリアの山で安逸をむさぼる者らは。諸国民の頭である国に君臨し/イスラエルの家は彼らに従っている。

6:2 カルネに赴いて、よく見よ。そこから、ハマト・ラバに行き/ペリシテ人のガトに下れ。お前たちはこれらの王国にまさっているか。彼らの領土は/お前たちの 領土より大きいか。

6:3 お前たちは災いの日を遠ざけようとして/不法による支配を引き寄せている。

6:4 お前たちは象牙の寝台に横たわり/長いすに寝そべり/羊の群れから小羊を取り/牛舎から子牛を取って宴を開き

6:5 竪琴の音に合わせて歌に興じ/ダビデのように楽器を考え出す。

6:6 大杯でぶどう酒を飲み/最高の香油を身に注ぐ。しかし、ヨセフの破滅に心を痛めることがない。

6:7 それゆえ、今や彼らは捕囚の列の先頭を行き/寝そべって酒宴を楽しむことはなくなる。

6:8 主なる神は御自分を指して誓われる。万軍の神なる主は言われる。わたしはヤコブの誇る神殿を忌み嫌い/その城郭を憎む。わたしは都とその中のすべてのもの を敵に渡す。

6:9 もし、一軒の家に男が十人残っているなら、彼らも死ぬ。

6:10 親族と死体を焼く者が、彼らを家の中から運び出す。そのとき、一人が家の奥にいる者に、「まだ、あなたと共にいる者がいるのか」と尋ねると、「いない」と 答え、「声を出すな、主の名を唱えるな」と言う。

6:11 見よ、主が命じられる。「大きな家を打って粉々にし/小さな家をみじんにせよ。」

6:12 馬が岩の上を駆けるだろうか/牛が海を耕すだろうか。お前たちは裁きを毒草に/恵みの業の実を苦よもぎに変えた。

6:13 お前たちはロ・ダバル(空虚)を喜び/「我々は自分の力で/カルナイムを手に入れたではないか」と言う。

6:14 しかし、イスラエルの家よ/わたしはお前たちに対して一つの国を興す。彼らはレボ・ハマトからアラバの谷に至るまで/お前たちを圧迫すると/万軍の神なる 主は言われる。

 

新改訳1970

6:1 ああ。シオンで安らかに住んでいる者、サマリヤの山に信頼している者、イスラエルの家が行って仕える国々の最高の首長たち。

6:2 カルネに渡って行って見よ。そこから大ハマテに行き、またペリシテ人のガテに下って行け。あなたがたはこれらの王国よりすぐれているだろうか。あるいは、 彼らの領土はあなたがたの領土より大きいだろうか。

6:3 あなたがたは、わざわいの日を押しのけている、と思っているが、暴虐の時代を近づけている。

6:4 象牙の寝台に横たわり、長いすに身を伸ばしている者は、群れのうちから子羊を、牛舎の中から子牛を取って食べている。

6:5 彼らは十弦の琴の音に合わせて即興の歌を作り、ダビデのように新しい楽器を考え出す。

6:6 彼らは鉢から酒を飲み、最上の香油を身に塗るが、ヨセフの破滅のことで悩まない。

6:7 それゆえ、今、彼らは、最初の捕われ人として引いて行かれる。身を伸ばしている者どもの宴会は取り除かれる。

6:8 神である主は、ご自分にかけて誓われる。――万軍の神、主の御告げ。――わたしはヤコブの誇りを忌みきらい、その宮殿を憎む。わたしはこの町と、その中の すべての者を引き渡す。

6:9 一つの家に十人残っても、その者たちも死ぬ。

6:10 親戚の者でこれを焼く者が家から死体を持ち出すために、これを取り上げ、その家の奥にいる者に向かって言う。「あなたのところに、まだいるか。」彼は言 う。「だれもいない。」また言う。「口をつぐめ。主の名を口にするな。」

6:11 まことに、見よ、主は命じる。大きな家を打ち砕き、小さな家を粉々にせよ。

6:12 馬は岩の上を走るだろうか。人は牛で海を耕すだろうか。あなたがたは、公義を毒に変え、正義の実を苦よもぎに変えた。

6:13 あなたがたは、ロ・ダバルを喜び、「私たちは自分たちの力でカルナイムを取ったではないか。」と言う。

6:14 「まことに、イスラエルの家よ、今、わたしは一つの民を起こしてあなたがたを攻める。――万軍の神、主の御告げ。――彼らはレボ・ハマテからアラバの川筋 まで、あなたがたをしいたげる。」

 

口語訳1955

6:1 「わざわいなるかな、安らかにシオンにいる者、また安心してサマリヤの山にいる者、諸国民のかしらのうちの著名な人々で、イスラエルの家がきて従う者よ。

6:2 カルネに渡って見よ。そこから大ハマテに行き、またペリシテびとのガテに下って見よ。彼らはこれらの国にまさっているか。彼らの土地はあなたがたの土地よ りも大きいか。

6:3 あなたがたは災の日を遠ざけ、強暴の座を近づけている。

6:4 わざわいなるかな、みずから象牙の寝台に伏し、長いすの上に身を伸ばし、群れのうちから小羊を取り、牛舎のうちから子牛を取って食べ、

6:5 琴の音に合わせて歌い騒ぎ、ダビデのように楽器を造り出し、

6:6 鉢をもって酒を飲み、いとも尊い油を身にぬり、ヨセフの破滅を悲しまない者たちよ。

6:7 それゆえ今、彼らは捕われて、捕われ人のまっ先に立って行く。そしてかの身を伸ばした者どもの/騒ぎはやむであろう」。

6:8 主なる神はおのれによって誓われた、(万軍の神、主は言われる、)「わたしはヤコブの誇を忌みきらい、そのもろもろの宮殿を憎む。わたしはこの町とすべて その中にいる者を渡す」。

6:9 一つの家に十人の者が残っていても、彼らは死に、

6:10 そしてその親戚、すなわちこれを焼く者は、骨を家から運びだすために、これを取り上げ、またその家の奥にいる者に向かって、「まだあなたと共にいる者があ るか」と言い、「ない」との答がある時、かの人はまた「声を出すな、主の名をとなえるな」と言うであろう。

6:11 見よ、主は命じて、大きな家を撃って、みじんとなし、小さな家を撃って、切れ切れとされる。

6:12 馬は岩の上を走るだろうか。人は牛で海を耕すだろうか。ところがあなたがたは公道を毒に変じ、正義の実をにがよもぎに変じた。

6:13 あなたがたはロデバルを喜び、「われわれは自分の力で/カルナイムを得たではないか」と言う。

6:14 それゆえ、万軍の神、主は言われる、「イスラエルの家よ、見よ、わたしは一つの国民を起して、あなたがたに敵対させる。彼らはハマテの入口からアラバの川 まで/あなたがたを悩ます」。

 

文 語訳1917
6:1 身を安くしてシオンに居る者思ひわづらはずしてサマリヤの山に居る者 諸の國にて勝れたる國の中なる聞高くしてイスラエルの家に就きしたがはるる者は禍なるかな
6:2 カルネに渉りゆき彼處より大ハマテに至りまたペリシテ人のガテに下りて視よ其等は此二國に愈るや 彼らの土地は汝らの土地よりも大なるや
6:3 汝等は災禍の日をもて尚遠しと爲し強暴の座を近づけ
6:4 自ら象牙の牀に臥し寢臺の上に身を伸し群の中より羔羊を取り圏の中より犢牛を取て食ひ
6:5 琴の音にあはせて唄ひ噪ぎダビデのごとくに樂器を製り出し
6:6 大?をもて酒を飮み最も貴とき膏を身に抹りヨセフの艱難を憂へざるなり
6:7 是故に今彼等は?はれて俘囚人の眞先に立て往んかの身を伸したる者等の?の聲止べし
6:8 萬軍の神ヱホバ言たまふ 主ヱホバ己を指て誓へり 我ヤコブが誇る所の物を忌嫌ひその宮殿を惡む 我この邑とその中に充る者とを付すべし
6:9 一の家に十人遺りをるとも皆死ん
6:10 而してその親戚すなはち之を焚く者その死骸を家より運びいださんとて之を取あげまたその家の奧に潛み居る者に向ひて他になほ汝とともに居る者あるやと言ふ とき對へて一人も無しと言ん 此時かの人また言べし 默せよヱホバの名を口に擧ること有べからずと
6:11 視よヱホバ命を下し大なる家を撃て墟址とならしめ小き家を撃て微塵とならしめたまふ
6:12 馬あに能く岩の上を走らんや 人あに牛をもて岩を耕へすことを得んや 然るに汝らは公道を毒に變じ正義の果を茵?に變じたり
6:13 汝らは無物を喜び我儕は自分の力をもて角を得しにあらずやと言ふ
6:14 是をもて萬軍の神ヱホバ言たまふ イスラエルの家よ我一の國を起して汝らに敵せしめん 是はハマテの入口よりアラバの川までも汝らをなやまさん


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 ルカ 6:24

6:24 しかしあなたがた富ん でいる人たちは、わざわいだ。慰めを受けてしまっているからである。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 ルカ 6:24

6:24 しかしあなたがた富んでいる人たちは、わざわいだ。慰めを受けてしまっているからである。

 

口 語訳 マタ 24:37-39

24:37 人の子の現れるのも、ちょうどノアの時のようであろう。

24:38 すなわち、洪水の出る前、ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていた。

24:39 そして洪水が襲ってきて、いっさいのものをさらって行くまで、彼らは気がつかなかった。人の子の現れるのも、そのようであろう。

 

口 語訳 Uペテ3:3-7

3:3 まず次のことを知るべきである。終りの時にあざける者たちが、あざけりながら出てきて、自分の欲情のままに生活し、

3:4 「主の来臨の約束はどうなったのか。先祖たちが眠りについてから、すべてのものは天地創造の初めからそのままであって、変ってはいな い」と言うであろう。

3:5 すなわち、彼らはこのことを認めようとはしない。古い昔に天が存在し、地は神の言によって、水がもとになり、また、水によって成った のであるが、

3:6 その時の世界は、御言により水でおおわれて滅んでしまった。

3:7 しかし、今の天と地とは、同じ御言によって保存され、不信仰な人々がさばかれ、滅ぼさるべき日に火で焼かれる時まで、そのまま保たれ ているのである。

 

口 語訳 ヘブ 6:13-17

6:13 さて、神がアブラハムに対して約束されたとき、さして誓うのに、ご自分よりも上のものがないので、ご自分をさして誓って、

6:14 「わたしは、必ずあなたを祝福し、必ずあなたの子孫をふやす」と言われた。

6:15 このようにして、アブラハムは忍耐強く待ったので、約束のものを得たのである。

6:16 いったい、人間は自分より上のものをさして誓うのであり、そして、その誓いはすべての反対論を封じる保証となるのである。

6:17 そこで、神は、約束のものを受け継ぐ人々に、ご計画の不変であることを、いっそうはっきり示そうと思われ、誓いによって保証されたの である。

 

口 語訳 ルカ 12:19-20

12:19 そして自分の魂に言おう。たましいよ、おまえには長年分の食糧がたくさんたくわえてある。さあ安心せよ、食え、飲め、楽しめ』。

12:20 すると神が彼に言われた、『愚かな者よ、あなたの魂は今夜のうちにも取り去られるであろう。そしたら、あなたが用意した物は、だれの ものになるのか』。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口 語訳 ルカ 6:24

6:24 しかしあなたがた富んでいる人たちは、わざわいだ。慰めを受けてしまっているからである。

 

口 語訳 黙  18:14

18:14 おまえの心の喜びであったくだものはなくなり、あらゆるはでな、はなやかな物はおまえから消え去った。それらのものはもはや見られな い。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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