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ダニエル書 10:1−21、11:1 

国々の天使

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
◆終わりの日の幻
ダニ 10:1 ペルシアの王キュロスの治世第三年に、その名がベルテシャツァルと呼ばれるダニエルに言葉が啓示された。この言葉は真実で、非常に難解であっ た。しかし、彼はその言葉を理解し、幻でそれを悟った。
ダニ 10:2 その頃、私ダニエルは三週間喪に服していた。
ダニ 10:3 三週間が終わるまで、私は美食を断ち、肉もぶどう酒も口にせず、香油も塗らなかった。
ダニ 10:4 第一の月の二十四日のこと、私は大河ティグリスの河畔にいた。
ダニ 10:5 私が目を上げて眺めると、亜麻布を着た一人の人がいた。彼は腰にウファズの金の帯を締めていた。
ダニ 10:6 その体はかんらん石のようで、顔は稲妻、目は燃える松明、腕と脚は滑らかな青銅の輝き、話す声は大群衆の声のようであった。
ダニ 10:7 この幻を見たのは私ダニエルだけであった。私と一緒にいた人々はその幻を見なかったが、大きな恐怖に襲われ、彼らは逃げて姿を隠してしまった。
ダニ 10:8 私一人が残って、この大いなる幻を見たが、私の内から力は抜けてしまった。顔の輝きは消え、私は力を失った。
ダニ 10:9 私は彼の話す声を聞いた。その話す声を聞いたとき、私は気を失い、うつ伏せに地面に倒れた。
ダニ 10:10 見よ、手が私に触れ、私の膝と手の先を揺さぶった。
ダニ 10:11 彼は私に言った。「愛される者ダニエルよ、私があなたに語る言葉を聞いて悟れ。あなたがいる場所に立て。私は今、あなたのところに遣わされて 来たのだ。」この言葉が私に語られたとき、私は震えながら立ち上がった。
ダニ 10:12 彼は私に言った。「ダニエルよ、恐れるな。あなたが心を定めて悟ろうとし、あなたの神の前でへりくだった最初の日から、あなたの言葉は聞かれ ているからだ。私はあなたの言葉のゆえにやって来た。
ダニ 10:13 ペルシアの王国の天使長が私の前に二十一日間立ち塞がったが、見よ、偉大な天使長の一人ミカエルが私を助けるために来た。そこで、私はペルシ アの王たちのもとに彼を残した。
ダニ 10:14 私は、終わりの日にあなたの民に起こることをあなたに悟らせるために来た。その日についてなお幻がある。」
ダニ 10:15 彼が私にこのような言葉を語ったとき、私は地にひれ伏して、口が利けなくなった。
ダニ 10:16 見よ、人の子のような姿の者が私の唇に触れた。私は口を開いて語り、私の前に立つ人に言った。「主よ、この幻のゆえに、苦しみが私を襲い、私 は力を失いました。
ダニ 10:17 この主の僕がどうしてわが主と話すことなどできましょうか。今や、私に力はなく、息も残ってはいません。」
ダニ 10:18 人の姿のような者は再び私に触れて、私を力づけた。
ダニ 10:19 彼は言った。「恐れるな、愛される者よ。あなたは安らいで、強くあれ。強くあれ。」彼に語りかけられ、私は力を取り戻して、言った。「主よ、 お話しください。あなたは私を力づけてくださいました。」
ダニ 10:20 そこで、彼は言った。「なぜ私があなたのところに来たか、分かるか。今、私はペルシアの天使長と戦うために帰る。私が出て行くと、ギリシアの 天使長がやって来る。
ダニ 10:21 しかし、私は真理の書に記されていることをあなたに知らせよう。あなたがたの天使長ミカエルのほかに、彼らに対抗して私と共に奮い立つ者は一 人としていない。
11章
ダニ 11:1 私は、メディア人ダレイオスの治世第一年に、彼を励まし、力づけるために立ち上がった。


フランシスコ会訳2013

ダニエル書 10

フランシスコ訳聖書 Dan <10>章 聖書本文

◆最後の大いなる幻(10-12章)

◆国々の指導者

001ペルシア王キュロスの治世の第 三年に、ベルテシャツァルと呼ばれるダニエルに一つの言葉が啓示された。この言葉は真実で、大いなる戦いに関わることであった。幻に よって説明が与えられ、彼はその言葉を理解した。

002そのころ、わたしダニエルは、 三週間にわたり、嘆願を続けていた。

003その三週間が満ちるまで、美味 な食物を食べず、肉や酒も口にせず、体には香油を塗らなかった。

004第一の月の二十四日に、わたし が大河チグリスのほとりに立っていた時のこと、

005目を上げて見ると、見よ、わた しの前に麻の衣を着て、腰にウファズの金の帯をした男がいた。

006その身体はタルシシュの宝石の ようで、顔は稲妻のよう、目は松明のよう、腕と足は磨かれた青銅のように輝き、話す声は群衆のざわめきのようであった。

007わたしダニエルのほか、この幻 を見た者はなかった。ともにいた者たちはこれを見なかったが、大いなる恐怖が彼らを圧倒し、彼らは逃げ、隠れてしまった。

008わたしは一人残され、この大い なる幻を見つめていたが、力が尽き、姿は変わり果てて打ちのめされ、気力は失せてしまった。

009それから、わたしはその人が話 している声を聞いたが、聞いているうちに気絶して、地にうつ伏せに倒れた。

010突然、一つの手がわたしに触れ て揺り起こしたので、わたしは手と膝をついた。

011彼はわたしに言った、「愛され ている者ダニエルよ、これからわたしがお前に語る言葉を注意して聞き、そして立ちなさい。わたしはお前の所に遣わされて来たのだか ら」。彼がこう言ったとき、わたしは震えながら立ち上がった。

012彼は言葉を続けた、「恐れる な、ダニエルよ。お前が意味を悟ろうとして神の前にへりくだり、理解しようと心を傾けた初めの日以来、お前の言葉は聞き入れられ、そ の故に、わたしは来たのである。

013ペルシア王国の指導者が、二十 一日間わたしに抵抗したが、見よ、大いなる指導者のひとりミカエルが来て、わたしを助けてくれた。わたしがペルシアの王たちの所に足 止めされていたからである。

014今、わたしは終わりの時に、お 前の民に起こることを説明するために来た。幻はその時についてのものだ」。

015彼がそのことをわたしに語って いる間、わたしは顔を地面に伏せ、口がきけなくなった。

016すると、人の子のような方が、 わたしの唇に触れたので、わたしは口を開いて話し始め、自分の前に立っている方に言った、「あるじよ、わたしは幻のために苦しみ、気 力を失いました。

017あるじの僕であるわたしのよう な者が、どうしてあるじのようなお方と語り合うことができましょうか。わたしには力は残っておらず、息も絶え絶えです」。

018再び人のような方がわたしに触 れ、力づけてくれた。

019「恐れるな、愛されている者 よ」と彼は言った、「お前に平安があるように。今、強くなり、しっかりせよ」。彼が語りかけたとき、わたしは力を取り戻して言った、 「わがあるじよ、お話しください。あなたが力をお与えくださったのですから」。

020彼は言った、「わたしがお前の 所に来たわけが分かるか。すぐにわたしは、ペルシアの指導者との戦いに戻らなければならない。わたしが去れば、ギリシアの指導者が来 るだろう。

021しかし、真理の書に記されてい ることをお前に告げよう。お前たちの指導者ミカエルのほかには、彼らに対してわたしを助ける者はない。

 

ダニエル書 11

フランシスコ訳聖書 Dan <11>章 聖書本文

001メディア人ダレイオスの治世の 第一年に、わたしは彼を力づけ、守るために立ち上がった」。


 

新共同訳1987

10:1 ペルシアの王キュロスの治世第三年のことである。ベルテシャツァルと呼ばれるダニエルに一つの言葉が啓示された。この言葉は真実であり、理解するのは非常 に困難であったが、幻のうちに、ダニエルに説明が与えられた。

10:2 そのころわたしダニエルは、三週間にわたる嘆きの祈りをしていた。

10:3 その三週間は、一切の美食を遠ざけ、肉も酒も口にせず、体には香油も塗らなかった。

10:4 一月二十四日のこと、チグリスという大河の岸にわたしはいた。

10:5 目を上げて眺めると、見よ、一人の人が麻の衣を着、純金の帯を腰に締めて立っていた。

10:6 体は宝石のようで、顔は稲妻のよう、目は松明の炎のようで、腕と足は磨かれた青銅のよう、話す声は大群衆の声のようであった。

10:7 この幻を見たのはわたしダニエルひとりであって、共にいた人々は何も見なかったのだが、強い恐怖に襲われて逃げ出し、隠れてしまった。

10:8 わたしはひとり残ってその壮大な幻を眺めていたが、力が抜けていき、姿は変わり果てて打ちのめされ、気力を失ってしまった。

10:9 その人の話す声が聞こえてきたが、わたしは聞きながら意識を失い、地に倒れた。

10:10 突然、一つの手がわたしに触れて引き起こしたので、わたしは手と膝をついた。

10:11 彼はこう言った。「愛されている者ダニエルよ、わたしがお前に語ろうとする言葉をよく理解せよ、そして、立ち上がれ。わたしはこうしてお前のところに遣わ されて来たのだ。」こう話しかけられて、わたしは震えながら立ち上がった。

10:12 彼は言葉を継いだ。「ダニエルよ、恐れることはない。神の前に心を尽くして苦行し、神意を知ろうとし始めたその最初の日から、お前の言葉は聞き入れられて おり、お前の言葉のためにわたしは来た。

10:13 ペルシア王国の天使長が二十一日間わたしに抵抗したが、大天使長のひとりミカエルが助けに来てくれたので、わたしはペルシアの王たちのところにいる必要が なくなった。

10:14 それで、お前の民に将来起こるであろうことを知らせるために来たのだ。この幻はその時に関するものだ。」

10:15 こう言われてわたしは顔を地に伏せ、言葉を失った。

10:16 すると見よ、人の子のような姿の者がわたしの唇に触れたので、わたしは口を開き、前に立つその姿に話しかけた。「主よ、この幻のためにわたしは大層苦し み、力を失いました。

10:17 どうして主の僕であるわたしのような者が、主のようなお方と話すことなどできましょうか。力はうせ、息も止まらんばかりです。」

10:18 人のようなその姿は、再びわたしに触れて力づけてくれた。

10:19 彼は言った。「恐れることはない。愛されている者よ。平和を取り戻し、しっかりしなさい。」こう言われて、わたしは力を取り戻し、こう答えた。「主よ、お 話しください。わたしは力が出てきました。」

10:20 彼は言った。「なぜお前のところに来たか、分かったであろう。今、わたしはペルシアの天使長と闘うために帰る。わたしが去るとすぐギリシアの天使長が現れ るであろう。

10:21 しかし、真理の書に記されていることをお前に教えよう。お前たちの天使長ミカエルのほかに、これらに対してわたしを助ける者はないのだ。

11:1 彼はわたしを支え、力づけてくれる。

 

新改訳1970

10:1 ペルシヤの王クロスの第三年に、ベルテシャツァルと名づけられていたダニエルに、一つのことばが啓示された。そのことばは真実で、大きないくさのことで あった。彼はそのことばを理解し、その幻を悟っていた。

10:2 そのころ、私、ダニエルは、三週間の喪に服していた。

10:3 満三週間、私は、ごちそうも食べず、肉もぶどう酒も口にせず、また身に油も塗らなかった。

10:4 第一の月の二十四日に、私はヒデケルという大きな川の岸にいた。

10:5 私が目を上げて、見ると、そこに、ひとりの人がいて、亜麻布の衣を着、腰にはウファズの金の帯を締めていた。

10:6 そのからだは緑柱石のようであり、その顔はいなずまのようであり、その目は燃えるたいまつのようであった。また、その腕と足は、みがきあげた青銅のよう で、そのことばの声は群集の声のようであった。

10:7 この幻は、私、ダニエルひとりだけが見て、私といっしょにいた人々は、その幻を見なかったが、彼らは震え上がって逃げ隠れた。

10:8 私は、ひとり残って、この大きな幻を見たが、私は、うちから力が抜け、顔の輝きもうせ、力を失った。

10:9 私はそのことばの声を聞いた。そのことばの声を聞いたとき、私は意識を失って、うつぶせに地に倒れた。

10:10 ちょうどそのとき、一つの手が私に触れ、私のひざと手をゆさぶった。

10:11 それから彼は私に言った。「神に愛されている人ダニエルよ。私が今から語ることばをよくわきまえよ。そこに立ち上がれ。私は今、あなたに遣わされたの だ。」彼が、このことばを私に語ったとき、私は震えながら立ち上がった。

10:12 彼は私に言った。「恐れるな。ダニエル。あなたが心を定めて悟ろうとし、あなたの神の前でへりくだろうと決めたその初めの日から、あなたのことばは聞かれ ているからだ。私が来たのは、あなたのことばのためだ。

10:13 ペルシヤの国の君が二十一日間、私に向かって立っていたが、そこに、第一の君のひとり、ミカエルが私を助けに来てくれたので、私は彼をペルシヤの王たちの ところに残しておき、

10:14 終わりの日にあなたの民に起こることを悟らせるために来たのだ。なお、その日についての幻があるのだが。」

10:15 彼が私にこのようなことを語っている間、私はうつむいていて、何も言えなかった。

10:16 ちょうどそのとき、人の姿をとった者が、私のくちびるに触れた。それで、私は口を開いて話し出し、私に向かって立っていた者に言った。「わが主よ。この幻 によって、私は苦痛に襲われ、力を失いました。

10:17 わが主のしもべが、どうしてわが主と話せましょう。私には、もはや、力もうせてしまい、息も残っていないのです。」

10:18 すると、人間のように見える者が、再び私に触れ、私を力づけて、

10:19 言った。「神に愛されている人よ。恐れるな。安心せよ。強くあれ。強くあれ。」彼が私にこう言ったとき、私は奮い立って言った。「わが主よ。お話しくださ い。あなたは私を力づけてくださいましたから。」

10:20 そこで、彼は言った。「私が、なぜあなたのところに来たかを知っているか。今は、ペルシヤの君と戦うために帰って行く。私が出かけると、見よ、ギリシヤの 君がやって来る。

10:21 しかし、真理の書に書かれていることを、あなたに知らせよう。あなたがたの君ミカエルのほかには、私とともに奮い立って、彼らに立ち向かう者はひとりもい ない。

11:1 ――私はメディヤ人ダリヨスの元年に、彼を強くし、彼を力づけるために立ち上がった。――

 

口語訳1955

10:1 ペルシャの王クロスの第三年に、ベルテシャザルと名づけられたダニエルに、一つの言葉が啓示されたが、その言葉は真実であり、大いなる戦いを意味するもの であった。彼はその言葉に心を留め、その幻を悟った。

10:2 そのころ、われダニエルは三週の間、悲しんでいた。

10:3 すなわち三週間の全く満ちるまでは、うまい物を食べず、肉と酒とを口にせず、また身に油を塗らなかった。

10:4 正月の二十四日に、わたしがチグリスという大川の岸に立っていたとき、

10:5 目をあげて望み見ると、ひとりの人がいて、亜麻布の衣を着、ウパズの金の帯を腰にしめていた。

10:6 そのからだは緑柱石のごとく、その顔は電光のごとく、その目は燃えるたいまつのごとく、その腕と足は、みがいた青銅のように輝き、その言葉の声は、群衆の 声のようであった。

10:7 この幻を見た者は、われダニエルのみであって、わたしと共にいた人々は、この幻を見なかったが、彼らは大いにおののいて、逃げかくれた。

10:8 それでわたしひとり残って、この大いなる幻を見たので、力が抜け去り、わが顔の輝きは恐ろしく変って、全く力がなくなった。

10:9 わたしはその言葉の声を聞いたが、その言葉の声を聞いたとき、顔を伏せ、地にひれ伏して、深い眠りに陥った。

10:10 見よ、一つの手があって、わたしに触れたので、わたしは震えながらひざまずき、手をつくと、

10:11 彼はわたしに言った、「大いに愛せられる人ダニエルよ、わたしがあなたに告げる言葉に心を留め、立ちあがりなさい。わたしは今あなたのもとにつかわされた のです」。彼がこの言葉をわたしに告げているとき、わたしは震えながら立ちあがった。

10:12 すると彼はわたしに言った、「ダニエルよ、恐れるに及ばない。あなたが悟ろうと心をこめ、あなたの神の前に身を悩ましたその初めの日から、あなたの言葉 は、すでに聞かれたので、わたしは、あなたの言葉のゆえにきたのです。

10:13 ペルシャの国の君が、二十一日の間わたしの前に立ちふさがったが、天使の長のひとりであるミカエルがきて、わたしを助けたので、わたしは、彼をペルシャの 国の君と共に、そこに残しておき、

10:14 末の日に、あなたの民に臨まんとする事を、あなたに悟らせるためにきたのです。この幻は、なおきたるべき日にかかわるものです」。

10:15 彼がこれらの言葉を、わたしに述べていたとき、わたしは、地にひれ伏して黙っていたが、

10:16 見よ、人の子のような者が、わたしのくちびるにさわったので、わたしは口を開き、わが前に立っている者に語って言った、「わが主よ、この幻によって、苦し みがわたしに臨み、全く力を失いました。

10:17 わが主のしもべは、どうしてわが主と語ることができましょう。わたしは全く力を失い、息も止まるばかりです」。

10:18 人の形をした者は、再びわたしにさわり、わたしを力づけて、

10:19 言った、「大いに愛せられる人よ、恐れるには及ばない。安心しなさい。心を強くし、勇気を出しなさい」。彼がこう言ったとき、わたしは力づいて言った、 「わが主よ、語ってください。あなたは、わたしに力をつけてくださったから」。

10:20 そこで彼は言った、「あなたは、わたしがなんのためにきたかを知っていますか。わたしは、今帰っていって、ペルシャの君と戦おうとしているのです。彼との 戦いがすむと、ギリシヤの君があらわれるでしょう。

10:21 しかしわたしは、まず真理の書にしるされている事を、あなたに告げよう。わたしを助けて、彼らと戦う者は、あなたがたの君ミカエルのほかにはありません。

11:1 わたしはまたメデアびとダリヨスの元年に立って彼を強め、彼を力づけたことがあります。



文語訳1917
10:1 ペルシヤの王クロスの三年にベルテシヤザルといふダニエル一の事の默旨を得たるがその事は眞實にしてその戰爭は大なり彼その事を暁りその示現の義を暁れり
10:2 當時我ダニエル三七日の間哀めり
10:3 即ち三七日の全く滿るまでは旨き物を食ず肉と酒とを口にいれずまた身に膏油を抹ざりき
10:4 正月の二十四日に我ヒデケルといふ大河の邊に在り
10:5 目を擧て望觀しに一箇の人ありて布の衣を衣ウバズの金の帶を腰にしめをり
10:6 その體は黄金色の玉のごとくその面は電光の如くその目は火の?のごとくその手とその足の色は磨ける銅のごとくその言ふ聲は群衆の聲の如し
10:7 この示現は唯我ダニエル一人これを觀たり我と偕なる人々はこの示現を見ざりしが何となくその身大に慄きて逃かくれたり
10:8 故に我ひとり遺りたるがこの大なる示現を觀るにおよびて力ぬけさり顔色まつたく變りて毫も力なかりき
10:9 我その語ふ聲を聞けるがその語ふ聲を聞る時我は氣を喪へる状にて俯伏し面を土につけゐたりしに
10:10 一の手ありて我に捫りければ我戰ひながら跪づきて手をつきたるに
10:11 彼われに言けるは愛せらるる人ダニエルよ我が汝に告る言を暁れよ汝まづ起あがれ我は今汝の許に遣されたるなりと彼がこの言を我に告る時に我は戰ひて立り
10:12 彼すなはち我に言けるはダニエルよ懼るる勿れ汝が心をこめて悟らんとし汝の神の前に身をなやませるその初の日よりして汝の言はすでに聽れたれば我汝の言に よりて來れり
10:13 然るにペルシヤの國の君二十一日の間わが前に立塞がりけるが長たる君の一なるミカエル來りて我を助けたれば我勝留りてペルシヤの王等の傍にをる
10:14 我は末の日に汝の民に臨まんとするところの事を汝に暁らせんとて來れりまた後の日に關はる所の異象ありと
10:15 かれ是等の言を我に宣たる時に我は面を土につけて居り辭を措ところ無りしが
10:16 人の子のごとき者わが唇に捫りければ我すなはち口を開きわが前に立る者に陳て言り我主よこの示現によりて我は畏怖にたへず全く力を失へり
10:17 此わが主の僕いかでか此わが主と語ふことを得んとその時は我まつたく力を失ひて氣息も止らんばかりなりしが
10:18 人の形のごとき者ふたたび我に捫り我に力をつけて
10:19 言けるは愛せらるる人よ懼るる勿れ安んぜよ心強かれ心強かれと斯われに言ければ我力づきて曰り我主よ語りたまへ汝われに力をつけたまへりと
10:20 彼われに言けるは汝は我が何のために汝に臨めるかを知るや我今また歸りゆきてペルシヤの君と戰はんとす我が出行ん後にギリシヤの君きたらん
10:21 但し我まづ眞實の書に記されたる所を汝に示すべし我を助けて彼らに敵る者は汝らの君ミカエルのみ
11:1 我はまたメデア人ダリヨスの元年にかれを助け彼に力をそへたる事ありしなり

 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳   1:13-17

1:13 それらの燭台の間に、 足までたれた上着を着、胸に金の帯をしめている人の子のような者がいた。

1:14 そのかしらと髪の毛とは、雪のように白い羊毛に似て真白であり、目は燃える炎のようであった。

1:15 その足は、炉で精錬されて光り輝くしんちゅうのようであり、声は大水のとどろきのようであった。

1:16 その右手に七つの星を持ち、口からは、鋭いもろ刃のつるぎがつき出ており、顔は、強く照り輝く太陽のようであった。

1:17 わたしは彼を見たとき、その足もとに倒れて死人のようになった。すると、彼は右手をわたしの上において言った、「恐れるな。わたしは 初めであり、終りであり、

 

口 語訳 使  10:4

10:4 彼は御使を見つめていたが、恐ろしくなって、「主よ、なんでございますか」と言った。すると御使が言った、「あなたの祈や施しは神の み前にとどいて、おぼえられている。

 

口 語訳 ユダ 1:9

1:9 御使のかしらミカエルは、モーセの死体について悪魔と論じ争った時、相手をののしりさばくことはあえてせず、ただ、「主がおまえを戒 めて下さるように」と言っただけであった。

 

口 語訳 黙  12:7

12:7 さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口語訳 黙  1:13

1:13 それらの燭台の間に、足までたれた上着を着、胸に金の帯をしめている人の子のような者がいた。

 

口語訳 黙  15:6

15:6 その聖所から、七つの災害を携えている七人の御使が、汚れのない、光り輝く亜麻布を身にまとい、金の帯を胸にしめて、出てきた。

 

口語訳 黙  1:14-16

1:14 そのかしらと髪の毛とは、雪のように白い羊毛に似て真白であり、目は燃える炎のようであった。

1:15 その足は、炉で精錬されて光り輝くしんちゅうのようであり、声は大水のとどろきのようであった。

1:16 その右手に七つの星を持ち、口からは、鋭いもろ刃のつるぎがつき出ており、顔は、強く照り輝く太陽のようであった。

 

口語訳 黙  2:18

2:18 テアテラにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『燃える炎のような目と光り輝くしんちゅうのような足とを持った神の子が、次のように言われる。

 

口語訳 黙  19:12

19:12 その目は燃える炎であり、その頭には多くの冠があった。また、彼以外にはだれも知らない名がその身にしるされていた。

 

口語訳 使  9:7

9:7 サウロの同行者たちは物も言えずに立っていて、声だけは聞えたが、だれも見えなかった。

 

口語訳 使  22:9

22:9 わたしと一緒にいた者たちは、その光は見たが、わたしに語りかけたかたの声は聞かなかった。

 

口語訳 黙  1:12-19

1:12 そこでわたしは、わたしに呼びかけたその声を見ようとしてふりむいた。ふりむくと、七つの金の燭台が目についた。

1:13 それらの燭台の間に、足までたれた上着を着、胸に金の帯をしめている人の子のような者がいた。

1:14 そのかしらと髪の毛とは、雪のように白い羊毛に似て真白であり、目は燃える炎のようであった。

1:15 その足は、炉で精錬されて光り輝くしんちゅうのようであり、声は大水のとどろきのようであった。

1:16 その右手に七つの星を持ち、口からは、鋭いもろ刃のつるぎがつき出ており、顔は、強く照り輝く太陽のようであった。

1:17 わたしは彼を見たとき、その足もとに倒れて死人のようになった。すると、彼は右手をわたしの上において言った、「恐れるな。わたしは初めであり、終りであ り、

1:18 また、生きている者である。わたしは死んだことはあるが、見よ、世々限りなく生きている者である。そして、死と黄泉とのかぎを持っている。

1:19 そこで、あなたの見たこと、現在のこと、今後起ろうとすることを、書きとめなさい。

 

口語訳 使  10:30-31

10:30 これに対してコルネリオが答えた、「四日前、ちょうどこの時刻に、わたしが自宅で午後三時の祈をしていますと、突然、輝いた衣を着た人が、前に立って申し ました、

10:31 『コルネリオよ、あなたの祈は聞きいれられ、あなたの施しは神のみ前におぼえられている。

 

口語訳 ユダ 1:9

1:9 御使のかしらミカエルは、モーセの死体について悪魔と論じ争った時、相手をののしりさばくことはあえてせず、ただ、「主がおまえを戒めて下さるように」と 言っただけであった。

 

口語訳 黙  12:7

12:7 さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、

 

口語訳 ルカ 1:20

1:20 時が来れば成就するわたしの言葉を信じなかったから、あなたは口がきけなくなり、この事の起る日まで、ものが言えなくなる」。

 

口語訳 Uコリ12:9

12:9 ところが、主が言われた、「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」。それだから、キリストの力がわたしに 宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口語訳 黙  1:13-15

1:13 それらの燭台の間に、足までたれた上着を着、胸に金の帯をしめている人の子のような者がいた。

1:14 そのかしらと髪の毛とは、雪のように白い羊毛に似て真白であり、目は燃える炎のようであった。

1:15 その足は、炉で精錬されて光り輝くしんちゅうのようであり、声は大水のとどろきのようであった。

 

口語訳 マタ 28:3

28:3 その姿はいなずまのように輝き、その衣は雪のように真白であった。

 

口語訳 使  9:7

9:7 サウロの同行者たちは物も言えずに立っていて、声だけは聞えたが、だれも見えなかった。

 

口語訳 黙  1:17

1:17 わたしは彼を見たとき、その足もとに倒れて死人のようになった。すると、彼は右手をわたしの上において言った、「恐れるな。わたしは初めであり、終りであ り、

 

口語訳 ユダ 1:9

1:9 御使のかしらミカエルは、モーセの死体について悪魔と論じ争った時、相手をののしりさばくことはあえてせず、ただ、「主がおまえを戒めて下さるように」と 言っただけであった。

 

口語訳 黙  12:7

12:7 さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

新共同 黙  1:13-15

1:13 燭台の中央には、人の子のような方がおり、足まで届く衣を着て、胸には金の帯を締めておられた。

1:14 その頭、その髪の毛は、白い羊毛に似て、雪のように白く、目はまるで燃え盛る炎、

1:15 足は炉で精錬されたしんちゅうのように輝き、声は大水のとどろきのようであった。

 

(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 黙  19:9

19:9 それから天使はわたしに、「書き記せ。小羊の婚宴に招かれている者たちは幸いだ」と言い、また、「これは、神の真実の言葉である」とも言った。

 

新共同 マタ 6:17

6:17 あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。

 

新共同 黙  1:13-15

1:13 燭台の中央には、人の子のような方がおり、足まで届く衣を着て、胸には金の帯を締めておられた。

1:14 その頭、その髪の毛は、白い羊毛に似て、雪のように白く、目はまるで燃え盛る炎、

1:15 足は炉で精錬されたしんちゅうのように輝き、声は大水のとどろきのようであった。

 

新共同 黙  19:12

19:12 その目は燃え盛る炎のようで、頭には多くの王冠があった。この方には、自分のほかはだれも知らない名が記されていた。

 

新共同 黙  1:13

1:13 燭台の中央には、人の子のような方がおり、足まで届く衣を着て、胸には金の帯を締めておられた。

 

新共同 黙  15:6

15:6 そして、この神殿から、七つの災いを携えた七人の天使が出て来た。天使たちは、輝く清い亜麻布の衣を着て、胸に金の帯を締めていた。

 

新共同 黙  21:19

21:19 都の城壁の土台石は、あらゆる宝石で飾られていた。第一の土台石は碧玉、第二はサファイア、第三はめのう、第四はエメラルド、

 

新共同 マタ 17:2

17:2 イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。

 

新共同 黙  1:16

1:16 右の手に七つの星を持ち、口からは鋭い両刃の剣が出て、顔は強く照り輝く太陽のようであった。

 

新共同 黙  1:14

1:14 その頭、その髪の毛は、白い羊毛に似て、雪のように白く、目はまるで燃え盛る炎、

 

新共同 黙  2:18

2:18 ティアティラにある教会の天使にこう書き送れ。『目は燃え盛る炎のようで、足はしんちゅうのように輝いている神の子が、次のように言われる。

 

新共同 黙  19:12

19:12 その目は燃え盛る炎のようで、頭には多くの王冠があった。この方には、自分のほかはだれも知らない名が記されていた。

 

新共同 黙  1:15

1:15 足は炉で精錬されたしんちゅうのように輝き、声は大水のとどろきのようであった。

 

新共同 黙  1:17

1:17 わたしは、その方を見ると、その足もとに倒れて、死んだようになった。すると、その方は右手をわたしの上に置いて言われた。「恐れるな。わたしは最初の者 にして最後の者、

 

新共同 使  9:6

9:6 起きて町に入れ。そうすれば、あなたのなすべきことが知らされる。」

 

新共同 ルカ 1:30

1:30 すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。

 

新共同 黙  1:17

1:17 わたしは、その方を見ると、その足もとに倒れて、死んだようになった。すると、その方は右手をわたしの上に置いて言われた。「恐れるな。わたしは最初の者 にして最後の者、

 

新共同 使  10:4

10:4 彼は天使を見つめていたが、怖くなって、「主よ、何でしょうか」と言った。すると、天使は言った。「あなたの祈りと施しは、神の前に届き、覚えられた。

 

新共同 使  10:31

10:31 言うのです。『コルネリウス、あなたの祈りは聞き入れられ、あなたの施しは神の前で覚えられた。

 

新共同 黙  12:7

12:7 さて、天で戦いが起こった。ミカエルとその使いたちが、竜に戦いを挑んだのである。竜とその使いたちも応戦したが、

 

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