****************************************

コヘレトの言葉 4:1−3     

虐げられた人々

 

翻訳比較



聖書協会共同訳2018
コヘ 4:1 私は再び太陽の下で行われるあらゆる虐げを見た。/見よ、虐げられる者の涙を。/彼らには慰める者がいなかった。/また、彼らを虐げる者の手には 力があった。/彼らには慰める者がいなかった。
コヘ 4:2 今なお生きている人たちよりも、すでに死んだ人たちを私はたたえる。
コヘ 4:3 いや、その両者よりも幸せなのは、まだ生まれていない人たちである。彼らは太陽の下で行われる悪事を見ないで済むのだから。

フランシスコ会訳2013
コヘレトの言葉4

フランシスコ訳聖書 Ecc <4>章 聖書本文

◆虐げられた人々

001わたしは改めて、日の下で行わ れるあらゆる虐げを見た。見よ、虐げられている者の涙を。彼らを慰める者はいない。虐げる者の手には力があり、虐げられている者には 慰める者がいない。

002そこでわたしは、まだ生きてい る者よりも、すでに死んだ者のほうを幸いであるとたたえる。

003しかし、この両者よりも幸いな のは、まだ存在していない者である。彼は、日の下に行われる悪い業を見ていないからである。


 

新共同訳1987

4:1 わたしは改めて、太陽の下に行われる虐げのすべてを見た。見よ、虐げられる人の涙を。彼らを慰める者はない。見よ、虐げる者の手にある力を。彼らを慰める 者はない。

4:2 既に死んだ人を、幸いだと言おう。更に生きて行かなければならない人よりは幸いだ。

4:3 いや、その両者よりも幸福なのは、生まれて来なかった者だ。太陽の下に起こる悪い業を見ていないのだから。

 

新改訳1970

4:1 私は再び、日の下で行なわれるいっさいのしいたげを見た。見よ、しいたげられている者の涙を。彼らには慰める者がいない。しいたげる者が権力をふるう。し かし、彼らには慰める者がいない。

4:2 私は、まだいのちがあって生きながらえている人よりは、すでに死んだ死人のほうに祝いを申し述べる。

4:3 また、この両者よりもっと良いのは、今までに存在しなかった者、日の下で行なわれる悪いわざを見なかった者だ。

 

口語訳1955

4:1 わたしはまた、日の下に行われるすべてのしえたげを見た。見よ、しえたげられる者の涙を。彼らを慰める者はない。しえたげる者の手には権力がある。しかし 彼らを慰める者はいない。

4:2 それで、わたしはなお生きている生存者よりも、すでに死んだ死者を、さいわいな者と思った。

4:3 しかし、この両者よりもさいわいなのは、まだ生れない者で、日の下に行われる悪しきわざを見ない者である。

 


文 語訳1917
4:1 茲に我身を轉して日の下に行はるる諸の虐遇を視たり 嗚呼虐げらる者の涙ながる 之を慰むる者あらざるなり また虐ぐる者の手には權力あり 彼等はこれを慰むる者あらざるなり
4:2 我は猶生る生者よりも?に死たる死者をもて幸なりとす
4:3 またこの二者よりも幸なるは未だ世にあらずして日の下におこなはるる惡事を見ざる者なり


****************************************

各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

・・・・

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 ルカ 23:29

23:29 『不妊の女と子を産まなかった胎と、ふくませなかった乳房とは、さいわいだ』と言う日が、いまに来る。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

・・・・

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

・・・・

 

(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

・・・・

 

****************************************

 

 

 

****************************************

コヘレトの言葉 4:4−6     

労苦の功罪

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
コヘ 4:4 また、私はあらゆる労苦とあらゆる秀でた業を見た。それは仲間に対する妬みによるものである。これもまた空であり、風を追うようなことである。
コヘ 4:5 愚かな者は手をこまぬいて、己の身を食い潰す。
コヘ 4:6 両手を労苦で満たして風を追うよりも/片手を安らぎで満たすほうが幸い。


フランシスコ会訳2013
◆労苦の功罪

004わたしはまた、すべての労苦 と、あらゆる仕事の成功を見たが、それは人間どうしの妬みから生まれたものである。これもまた空しく、風を追い求めるに等しい。

005愚かな者は手をこまねいて

自分の肉を食う。

006片手に安らぎを満たすことは、

両手に労苦を満たして風を追うのに勝る。


 

新共同訳1987

4:4 人間が才知を尽くして労苦するのは、仲間に対して競争心を燃やしているからだということも分かった。これまた空しく、風を追うようなことだ。

4:5 愚か者は手をつかねてその身を食いつぶす。

4:6 片手を満たして、憩いを得るのは/両手を満たして、なお労苦するよりも良い。それは風を追うようなことだ。

 

新改訳1970

4:4 私はまた、あらゆる労苦とあらゆる仕事の成功を見た。それは人間同士のねたみにすぎない。これもまた、むなしく、風を追うようなものだ。

4:5 愚かな者は、手をこまねいて、自分の肉を食べる。

4:6 片手に安楽を満たすことは、両手に労苦を満たして風を追うのにまさる。

 

口語訳1955

4:4 また、わたしはすべての労苦と、すべての巧みなわざを見たが、これは人が互にねたみあってなすものである。これもまた空であって、風を捕えるようである。

4:5 愚かなる者は手をつかねて、自分の肉を食う。

4:6 片手に物を満たして平穏であるのは、両手に物を満たして労苦し、風を捕えるのにまさる。



文語訳1917
4:4 我また諸の勞苦と諸の工事の精巧とを觀るに 是は人のたがひに嫉みあひて成せる者たるなり 是も空にして風を捕ふるが如し
4:5 愚なる者は手を束ねてその身の肉を食ふ
4:6 片手に物を盈て平穩にあるは 兩手に物を盈て勞苦て風を捕ふるに愈れり

 

****************************************

各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

・・・・

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

・・・・

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

・・・・

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

・・・・

 

(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

・・・・

 

****************************************

 

 

 

 

****************************************

コヘレトの言葉 4:7−12    

孤独

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
コヘ 4:7 私は再び太陽の下、空である様を目にした。
コヘ 4:8 一人の男がいた。孤独で、息子も兄弟もない。/彼の労苦に果てはなく、彼の目は富に満足しない。/「誰のために私は労苦し/私自身の幸せを失わな ければならないのか。」/これもまた空であり、つらい務めである。
コヘ 4:9 一人より二人のほうが幸せだ。/共に労苦すれば、彼らには幸せな報いがある。
コヘ 4:10 たとえ一人が倒れても/もう一人がその友を起こしてくれる。/一人は不幸だ。倒れても起こしてくれる友がいない。
コヘ 4:11 また、二人で寝れば暖かいが/一人ではどうして暖まれよう。
コヘ 4:12 たとえ一人が襲われても/二人でこれに立ち向かう。/三つ編みの糸はたやすくは切れない。


フランシスコ会訳2013

◆孤 独

007わたしは改めて、日の下に空し さのあるのを見た。

008仲間もなく、子もなく、兄弟も いない、一人ぼっちの人がいる。それでも彼の労苦は尽きず、その目は富に飽くことがない。「誰のために労苦するのか。どうして自分を 楽しませないのか」。これもまた空しく、哀れなことだ。

009二人は一人に勝る。それは、二 人はその労苦によって、善い報いを得るからだ。

010もし一人が倒れると、その仲間 が助け起こす。しかし、一人ぼっちの者は不幸だ。倒れても助け起こす者がいないからだ。

011また、二人が一緒に寝れば暖か い。一人ぼっちでは、どうして暖かくなれようか。

012もし、襲われたとき、一人なら 負けるが、二人ならともに立ち向かうことができる。「三本縒りの紐は、たやすくは切れない」。


 

新共同訳1987

4:7 わたしは改めて/太陽の下に空しいことがあるのを見た。

4:8 ひとりの男があった。友も息子も兄弟もない。際限もなく労苦し、彼の目は富に飽くことがない。「自分の魂に快いものを欠いてまで/誰のために労苦するの か」と思いもしない。これまた空しく、不幸なことだ。

4:9 ひとりよりもふたりが良い。共に労苦すれば、その報いは良い。

4:10 倒れれば、ひとりがその友を助け起こす。倒れても起こしてくれる友のない人は不幸だ。

4:11 更に、ふたりで寝れば暖かいが/ひとりでどうして暖まれようか。

4:12 ひとりが攻められれば、ふたりでこれに対する。三つよりの糸は切れにくい。

 

新改訳1970

4:7 私は再び、日の下にむなしさのあるのを見た。

4:8 ひとりぼっちで、仲間もなく、子も兄弟もない人がいる。それでも彼のいっさいの労苦には終わりがなく、彼の目は富を求めて飽き足りることがない。そして、 「私はだれのために労苦し、楽しみもなくて自分を犠牲にしているのか。」とも言わない。これもまた、むなしく、つらい仕事だ。

4:9 ふたりはひとりよりもまさっている。ふたりが労苦すれば、良い報いがあるからだ。

4:10 どちらかが倒れるとき、ひとりがその仲間を起こす。倒れても起こす者のいないひとりぼっちの人はかわいそうだ。

4:11 また、ふたりがいっしょに寝ると暖かいが、ひとりでは、どうして暖かくなろう。

4:12 もしひとりなら、打ち負かされても、ふたりなら立ち向かえる。三つ撚りの糸は簡単には切れない。

 

口語訳1955

4:7 わたしはまた、日の下に空なる事のあるのを見た。

4:8 ここに人がある。ひとりであって、仲間もなく、子もなく、兄弟もない。それでも彼の労苦は窮まりなく、その目は富に飽くことがない。また彼は言わない、 「わたしはだれのために労するのか、どうして自分を楽しませないのか」と。これもまた空であって、苦しいわざである。

4:9 ふたりはひとりにまさる。彼らはその労苦によって良い報いを得るからである。

4:10 すなわち彼らが倒れる時には、そのひとりがその友を助け起す。しかしひとりであって、その倒れる時、これを助け起す者のない者はわざわいである。

4:11 またふたりが一緒に寝れば暖かである。ひとりだけで、どうして暖かになり得ようか。

4:12 人がもし、そのひとりを攻め撃ったなら、ふたりで、それに当るであろう。三つよりの綱はたやすくは切れない。


文語訳1917
4:7 我また身をめぐらし日の下に空なる事のあるを見たり
4:8 茲に人あり只獨にして伴侶もなく子もなく兄弟もなし 然るにその勞苦は都て窮なくの目は富に飽ことなし 彼また言ず嗚呼我は誰がために勞するや何とて我は心を樂ませざるやと 是もまた空にして勞力の苦き者なり
4:9 二人は一人に愈る其はその勞苦のために善報を得ればなり
4:10 即ちその跌倒る時には一箇の人その伴侶を扶けおこすべし 然ど孤身にして跌倒る者は憐なるかな之を扶けおこす者なきなり
4:11 又二人ともに寝れば温暖なり一人ならば爭で温暖ならんや
4:12 人もしその一人を攻撃ば二人してこれに當るべし 三根の繩は容易く斷ざるなり

 

****************************************

各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 Tヨハ2:16

2:16 すべて世にあるもの、 すなわち、肉の欲、目の欲、持ち物の誇は、父から出たものではなく、世から出たものである。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 Tヨハ2:16

2:16 すべて世にあるもの、 すなわち、肉の欲、目の欲、持ち物の誇は、父から出たものではなく、世から出たものである。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口 語訳 ルカ 10:1

10:1 その後、主は別に七十二人を選び、行こうとしておられたすべての町や村へ、ふたりずつ先におつかわしになった。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

・・・・

 

(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

・・・・

 

****************************************

 

 

 

****************************************

コヘレトの言葉 4:13−16   

王の権威

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
コヘ 4:13 貧しくても知恵ある少年のほうが/もはや忠告を聞き入れない/老いた愚かな王よりまさる。
コヘ 4:14 彼は王国に貧しく生まれ/牢から出て王となった。
コヘ 4:15 太陽の下、生ける者すべてが/代わって立ったこの少年に味方するのを/私は見た。
コヘ 4:16 あらゆる民に果てはない。/彼らの前にいた者はすべて/後の時代の人々に喜ばれない。/これもまた空であり、風を追うようなことである。
コヘ 4:17 神殿に行くときには、足に気をつけなさい。/聞き従おうと神殿に近づくほうが/愚かな者がいけにえを献げるよりもよい。/彼らは知らずに悪事に 染まるからだ。


フランシスコ会訳2013

◆王の権威

013貧しくとも賢い若者は、もはや 忠告に耳を傾けるのを知らない年老いた愚かな王に勝る。

014たとえ、その若者が牢獄から出 てきて王位についたものであったとしても、たとえ、貧しい家に生まれた者であったとしても。

015わたしは日の下に生きるすべて の人が、王に代わって跡継ぎとして立つ若者の側につくのを見た。

016しかし、民には際限がない。彼 が今あるすべての人の先頭に立っても、後に来る者は、彼を快く思わない。これもまた空しく、風を追い求めるに等しい。

◆宗教的心構え

017神の家に行く時は、自分の歩み に気をつけよ。そこに近づいて、聞き従うことは、愚かな者の犠牲をささげることに勝る。彼らは悪を行っていることを知らないからであ る。

 

新共同訳1987

4:13 貧しくても利口な少年の方が/老いて愚かになり/忠告を入れなくなった王よりも良い。

4:14 捕われの身分に生まれても王となる者があり/王家に生まれながら、卑しくなる者がある。

4:15 太陽の下、命あるもの皆が/代わって立ったこの少年に味方するのを/わたしは見た。

4:16 民は限りなく続く。先立つ代にも、また後に来る代にも/この少年について喜び祝う者はない。これまた空しく、風を追うようなことだ。

 

新改訳1970

4:13 貧しくても知恵のある若者は、もう忠言を受けつけない年とった愚かな王にまさる。

4:14 たとい、彼が牢獄から出て来て王になったにしても、たとい、彼が王国で貧しく生まれた者であったにしても。

4:15 私は、日の下に生息するすべての生きものが、王に代わって立つ後継の若者の側につくのを見た。

4:16 すべての民には果てしがない。彼が今あるすべての民の先頭に立っても、これから後の者たちは、彼を喜ばないであろう。これもまた、むなしく、風を追うよう なものだ。

 

口語訳1955

4:13 貧しくて賢いわらべは、老いて愚かで、もはや、いさめをいれることを知らない王にまさる。

4:14 たとい、その王が獄屋から出て、王位についた者であっても、また自分の国に貧しく生れて王位についた者であっても、そうである。

4:15 わたしは日の下に歩むすべての民が、かのわらべのように王に代って立つのを見た。

4:16 すべての民は果てしがない。彼はそのすべての民を導いた。しかし後に来る者は彼を喜ばない。たしかに、これもまた空であって、風を捕えるようである。



文語訳1917
4:13 貧くして賢き童子は 老て愚にして諌を納れざる王に愈る
4:14 彼は牢獄より出て王となれり 然どその國に生れし時は貧かりき
4:15 我日の下にあゆむところの群生が彼王に続てこれに代りて立ところの童子とともにあるを觀たり
4:16 民はすべて際限なし その前にありし者みな然り 後にきたる者また彼を悦ばず 是も空にして風を捕ふるがごとし

 

****************************************

各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

・・・・

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

・・・・

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

・・・・

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

・・・・

 

(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

・・・・

 

****************************************