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エステル記 4:1−17     

モルデカイ、エステルに救いを求める

 

翻訳比較


フランシスコ会訳2013

ギリシャ語エステル記とヘブライ語エステル記が合体編集されているために掲げない。


 

新共同訳1987

4:1 モルデカイは事の一部始終を知ると、衣服を裂き、粗布をまとって灰をかぶり、都の中に出て行き、苦悩に満ちた叫び声をあげた。

4:2 更に彼は王宮の門の前まで来たが、粗布をまとって門に入ることは禁じられていた。

4:3 勅書が届いた所では、どの州でもユダヤ人の間に大きな嘆きが起こった。多くの者が粗布をまとい、灰の中に座って断食し、涙を流し、悲嘆にくれた。

4:4 女官と宦官が来て、このことを王妃エステルに告げたので、彼女は非常に驚き、粗布を脱がせようとしてモルデカイに衣服を届けた。しかし、モルデカイはそれ を受け取ろうとしなかった。

4:5 そこでエステルはハタクを呼んでモルデカイのもとに遣わし、何事があったのか、なぜこのようなことをするのかを知ろうとした。ハタクは王に仕える宦官で、 王妃のもとに遣わされて彼女に仕えていた。

4:6 ハタクは王宮の門の前の広場にいるモルデカイのもとに行った。

4:7 モルデカイは事の一部始終、すなわちユダヤ人を絶滅して銀貨を国庫に払い込む、とハマンが言ったことについて詳しく語った。

4:8 彼はスサで公示されたユダヤ人絶滅の触れ書きの写しを託し、これをエステルに見せて説明するように頼んだ。同時に、彼女自身が王のもとに行って、自分の民 族のために寛大な処置を求め、嘆願するように伝言させた。

4:9 ハタクは戻ってモルデカイの言葉をエステルに伝えた。

4:10 エステルはまたモルデカイへの返事をハタクにゆだねた。

4:11 「この国の役人と国民のだれもがよく知っているとおり、王宮の内庭におられる王に、召し出されずに近づく者は、男であれ女であれ死刑に処せられる、と法律 の一条に定められております。ただ、王が金の笏を差し伸べられる場合にのみ、その者は死を免れます。三十日このかた私にはお召しがな く、王のもとには参っておりません。」

4:12 エステルの返事がモルデカイに伝えられると、

4:13 モルデカイは再びエステルに言い送った。「他のユダヤ人はどうであれ、自分は王宮にいて無事だと考えてはいけない。

4:14 この時にあたってあなたが口を閉ざしているなら、ユダヤ人の解放と救済は他のところから起こり、あなた自身と父の家は滅ぼされるにちがいない。この時のた めにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか。」

4:15 エステルはモルデカイに返事を送った。

4:16 「早速、スサにいるすべてのユダヤ人を集め、私のために三日三晩断食し、飲食を一切断ってください。私も女官たちと共に、同じように断食いたします。この ようにしてから、定めに反することではありますが、私は王のもとに参ります。このために死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟で おります。」

4:17 そこでモルデカイは立ち去り、すべてエステルに頼まれたとおりにした。

 

新改訳1970

4:1 モルデカイは、なされたすべてのことを知った。すると、モルデカイは着物を引き裂き、荒布をまとい、灰をかぶり、大声でひどくわめき叫びながら町の真中に 出て行き、

4:2 王の門の前まで来た。だれも荒布をまとったままでは、王の門にはいることができなかったからである。

4:3 王の命令とその法令が届いたどの州においても、ユダヤ人のうちに大きな悲しみと、断食と、泣き声と、嘆きとが起こり、多くの者は荒布を着て灰の上にすわっ た。

4:4 そのとき、エステルの侍女たちと、その宦官たちがはいって来て、彼女にこのことを告げたので、王妃はひどく悲しみ、モルデカイに着物を送って、それを着さ せ、荒布を脱がせようとしたが、彼はそれを受け取らなかった。

4:5 そこでエステルは、王の宦官のひとりで、王が彼女に仕えさせるために任命していたハタクを呼び寄せ、モルデカイのところへ行って、これはどういうわけか、 また何のためかと聞いて来るように命じた。

4:6 それで、ハタクは王の門の前の町の広場にいるモルデカイのところに出て行った。

4:7 モルデカイは自分の身に起こったことを全部、彼に告げ、ハマンがユダヤ人を滅ぼすために、王の金庫に納めると約束した正確な金額をも告げた。

4:8 モルデカイはまた、ユダヤ人を滅ぼすためにシュシャンで発布された法令の文書の写しをハタクに渡し、それをエステルに見せて、事情を知らせてくれと言い、 また、彼女が王のところに行って、自分の民族のために王にあわれみを求めるように彼女に言いつけてくれと頼んだ。

4:9 ハタクは帰って来て、モルデカイの伝言をエステルに伝えた。

4:10 するとエステルはハタクに命じて、モルデカイにこう伝えさせた。

4:11 「王の家臣も、王の諸州の民族もみな、男でも女でも、だれでも、召されないで内庭にはいり、王のところに行く者は死刑に処せられるという一つの法令がある ことを知っております。しかし、王がその者に金の笏を差し伸ばせば、その者は生きます。でも、私はこの三十日間、まだ、王のところへ 行くようにと召されていません。」

4:12 彼がエステルのことばをモルデカイに伝えると、

4:13 モルデカイはエステルに返事を送って言った。「あなたはすべてのユダヤ人から離れて王宮にいるから助かるだろうと考えてはならない。

4:14 もし、あなたがこのような時に沈黙を守るなら、別の所から、助けと救いがユダヤ人のために起ころう。しかしあなたも、あなたの父の家も滅びよう。あなたが この王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない。」

4:15 エステルはモルデカイに返事を送って言った。

4:16 「行って、シュシャンにいるユダヤ人をみな集め、私のために断食をしてください。三日三晩、食べたり飲んだりしないように。私も、私の侍女たちも、同じよ うに断食をしましょう。たとい法令にそむいても私は王のところへまいります。私は、死ななければならないのでしたら、死にます。」

4:17 そこで、モルデカイは出て行って、エステルが彼に命じたとおりにした。

 

口語訳1955

4:1 モルデカイはすべてこのなされたことを知ったとき、その衣を裂き、荒布をまとい、灰をかぶり、町の中へ行って大声をあげ、激しく叫んで、

4:2 王の門の入口まで行った。荒布をまとっては王の門の内にはいることができないからである。

4:3 すべて王の命令と詔をうけ取った各州ではユダヤ人のうちに大いなる悲しみがあり、断食、嘆き、叫びが起り、また荒布をまとい、灰の上に座する者が多かっ た。

4:4 エステルの侍女たちおよび侍従たちがきて、この事を告げたので、王妃は非常に悲しみ、モルデカイに着物を贈り、それを着せて、荒布を脱がせようとしたが受 けなかった。

4:5 そこでエステルは王の侍従のひとりで、王が自分にはべらせたハタクを召し、モルデカイのもとへ行って、それは何事であるか、何ゆえであるかを尋ねて来るよ うにと命じた。

4:6 ハタクは出て、王の門の前にある町の広場にいるモルデカイのもとへ行くと、

4:7 モルデカイは自分の身に起ったすべての事を彼に告げ、かつハマンがユダヤ人を滅ぼすことのために王の金庫に量り入れると約束した銀の正確な額を告げた。

4:8 また彼らを滅ぼさせるために、スサで発布された詔書の写しを彼にわたし、それをエステルに見せ、かつ説きあかし、彼女が王のもとへ行ってその民のために王 のあわれみを請い、王の前に願い求めるように彼女に言い伝えよと言った。

4:9 ハタクが帰ってきてモルデカイの言葉をエステルに告げたので、

4:10 エステルはハタクに命じ、モルデカイに言葉を伝えさせて言った、

4:11 「王の侍臣および王の諸州の民は皆、男でも女でも、すべて召されないのに内庭にはいって王のもとへ行く者は、必ず殺されなければならないという一つの法律 のあることを知っています。ただし王がその者に金の笏を伸べれば生きることができるのです。しかしわたしはこの三十日の間、王のもと へ行くべき召をこうむらないのです」。

4:12 エステルの言葉をモルデカイに告げたので、

4:13 モルデカイは命じてエステルに答えさせて言った、「あなたは王宮にいるゆえ、すべてのユダヤ人と異なり、難を免れるだろうと思ってはならない。

4:14 あなたがもし、このような時に黙っているならば、ほかの所から、助けと救がユダヤ人のために起るでしょう。しかし、あなたとあなたの父の家とは滅びるで しょう。あなたがこの国に迎えられたのは、このような時のためでなかったとだれが知りましょう」。

4:15 そこでエステルは命じてモルデカイに答えさせた、

4:16 「あなたは行ってスサにいるすべてのユダヤ人を集め、わたしのために断食してください。三日のあいだ夜も昼も食い飲みしてはなりません。わたしとわたしの 侍女たちも同様に断食しましょう。そしてわたしは法律にそむくことですが王のもとへ行きます。わたしがもし死なねばならないのなら、 死にます」。

4:17 モルデカイは行って、エステルがすべて自分に命じたとおりに行った。

 



文 語訳1917
4:1 モルデカイ凡てこの爲れたる事を知しかばモルデカイ衣服を裂き麻布を纒ひ灰をかぶり邑の中に行て大に哭き痛く號び
4:2 王の門の前までも斯して來れり 其は麻布をまとふては王の門の内に入ること能はざればなり
4:3 すべて王の命とその詔書と到れる諸州にてはユダヤ人の中におほいなる哀みあり斷食哭泣號呼おこれり また麻布をまとふて灰の上に坐する者おほかりき
4:4 ここにエステルの侍女およびその侍從等きたりてこれを告ければ后はなはだしく憂ひ衣服をおくり之をモルデカイにきせてその麻布を脱しめんとしたりしがうけ ざりき
4:5 ここをもてエステルは王の侍從の一人すなはち王の命じて己に侍らしむるハタクといふ者を召しモルデカイの許に往きてその何事なるか何故なるかを知きたれと 命ぜり
4:6 ハタクいでて王の門の前なる邑の廣場にをるモルデカイにいたりしに
4:7 モルデカイおのれの遇たるところを具にこれに語りかつハマンがユダヤ人を滅ぼす事のために王の府庫に秤りいれんと約したる銀の額を告げ
4:8 またその彼等をほろぼさしむるためにシユシヤンにおいて書て與へられし詔書の寫本を彼にわたし之をエステルに見せかつ解あかし また彼に王の許にゆきてその民のためにこれに矜恤を請ひその前に願ふことを爲べしと言つたへよと言り
4:9 ハタクかへり來りてモルデカイの言詞をエステルに告ければ
4:10 エステル、ハタクに命じモルデカイに言をつたへしむ云く
4:11 王の諸臣がよび王の諸州の民みな知る男にもあれ女にもあれ凡て召れずして内庭に入て王にいたる者は必ず殺さるべき一の法律あり されど王これに金圭を伸れば生るを得べし かくて我此三十日は王にいたるべき召をかうむらざるなり
4:12 エステルの言をモルデカイに告げけるに
4:13 モルデカイ命じてエステルに答へしめて曰く 汝王の家にあれば一切のユダヤ人の如くならずして免かるべしと心に思ふなかれ
4:14 なんぢ若この時にあたりて默して言ずば他の處よりして助援と拯救ユダヤ人に興らんされど汝どなんぢの父の家は亡ぶべし 汝が后の位を得たるは此のごとき時のためなりしやも知るべからず
4:15 エステルまたモルデカイに答へしめて曰く
4:16 なんぢ往きシユシヤンにをるユダヤ人をことごとく集めてわがために斷食せよ 三日の間夜晝とも食ふことも飮むこともするなかれ 我とわが侍女等もおなじく斷食せん しかして我法律にそむく事なれども王にいたらん 我もし死べくば死べし
4:17 ここにおいてモルデカイ往てエステルが凡ておのれに命じたるごとく行なへり


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 使  20:24

20:24 しかし、わたしは自分の行程を走り終え、主イエスから賜わった、神のめぐみの福音をあかしする任務を果し得さえしたら、このいのちは 自分にとって、少しも惜しいとは思わない。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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