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エステル記 9:1−19     

イスラエル人、敵を撃つ

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
◆ユダヤ人、敵を滅ぼす
エス 9:1 第十二の月、すなわちアダルの月の十三日に王の命令と法が実行されることになっていた。それはユダヤ人の敵がユダヤ人を制圧しようと望んでいた日 であったが、逆にユダヤ人が自分たちを憎む者を制圧することになった。
エス 9:2 ユダヤ人は自分たちに害を加えようとする者を討つために、クセルクセス王のすべての州にある自分たちの町に集まった。彼らに立ち向かう者は一人も いなかった。すべての民族がユダヤ人に対する恐れに襲われたからである。
エス 9:3 諸州の大臣、総督、地方長官、王の役人は皆、ユダヤ人を支持した。モルデカイに対する恐れに襲われたからである。
エス 9:4 モルデカイは王宮で大きな勢力を持ち、その名声はすべての州に広がった。このモルデカイという人物は、ますます勢力を増していった。
エス 9:5 ユダヤ人は敵をすべて剣で打ち、殺し、滅ぼし、自分たちを憎む者たちに対してほしいままに行った。
エス 9:6 スサの都では、ユダヤ人は五百人を殺し、滅ぼした。
エス 9:7 そして彼らは、パルシャンダタを、ダルフォンを、アスパタを、
エス 9:8 ポラタを、アダルヤを、アリダタを、
エス 9:9 パルマシュタを、アリサイを、アリダイを、ワイザタを、
エス 9:10 すなわちユダヤ人の敵ハメダタの子ハマンの十人の息子を殺した。しかし略奪はしなかった。
エス 9:11 その日、スサの都で殺された者の数が王の前に報告された。
エス 9:12 王は王妃エステルに言った。「スサの都でユダヤ人は五百人とハマンの息子十人を殺し、滅ぼした。その他の諸州ではどうなったのだろうか。あなた が望むことは何でもかなえよう。さらなる願いがあるならば、何でもかなえよう。」
エス 9:13 エステルは言った。「もし王様が良しとされるならば、スサにいるユダヤ人に明日もまた、今日の法令のとおりに行うことを許してください。また、 ハマンの十人の息子を木につるさせてください。」
エス 9:14 王がそうするよう命じたので、法がスサで発布され、ハマンの十人の息子は木につるされた。
エス 9:15 スサにいるユダヤ人たちはアダルの月の十四日にも集まって、スサで三百人を殺した。しかし略奪はしなかった。
エス 9:16 王の諸州にいる他のユダヤ人たちも集まって、自分たちの命を守り抜き、敵からの休息を勝ち取り、自分たちを憎む者たち七万五千人を殺した。しか し略奪はしなかった。
エス 9:17 それはアダルの月の十三日のことであった。十四日には休んで、それを祝宴と喜びの日とした。
エス 9:18 スサにいるユダヤ人たちは同じ月の十三日と十四日に集まり、十五日には休んで、それを祝宴と喜びの日とした。
エス 9:19 こういうわけで、城壁のない町に住む、地方のユダヤ人は、アダルの月の十四日を喜びと祝宴、祝いの日とし、互いに食べ物を贈り合うのである。

フランシスコ会訳2013

ギリシャ語エステル記とヘブライ語エステル記が合体編集されているために掲げない。

 

新共同訳1987

9:1 第十二の月、すなわちアダルの月の十三日に、この王の命令と定めが実行されることとなった。それは敵がユダヤ人を征伐しようとしていた日であったが、事態 は逆転し、ユダヤ人がその仇敵を征伐する日となった。

9:2 ユダヤ人はクセルクセス王の州のどこでも、自分たちの町で、迫害する者を滅ぼすために集合した。ユダヤ人に立ち向かう者は一人もいなかった。どの民族もユ ダヤ人に対する恐れに見舞われたからである。

9:3 諸州の高官、総督、地方長官、王の役人たちは皆、モルデカイに対する恐れに見舞われ、ユダヤ人の味方になった。

9:4 モルデカイは王宮で大きな勢力を持ち、その名声はすべての州に広がった。まさにこのモルデカイという人物は、日の出の勢いであった。

9:5 ユダヤ人は敵を一人残らず剣にかけて討ち殺し、滅ぼして、仇敵を思いのままにした。

9:6 要塞の町スサでユダヤ人に殺され、滅ぼされた者の数は五百人に達した。

9:7 そして、パルシャンダタを、ダルフォンを、アスパタを、

9:8 ポラタを、アダルヤを、アリダタを、

9:9 パルマシュタを、アリサイを、アリダイを、ワイザタをと、

9:10 ユダヤ人の敵ハメダタの子ハマンの十人の息子を殺した。しかし、持ち物には手をつけなかった。

9:11 その日、要塞の町スサの死者の数が王のもとに報告された。

9:12 王は王妃エステルに言った。「要塞の町スサでユダヤ人は五百人とハマンの息子十人を殺し、滅ぼした。王国の他のところではどうだったか。まだ望みがあるな らかなえてあげる。まだ何か願い事があれば応じてあげよう。」

9:13 エステルは言った。「もしお心に適いますなら、明日もまた今日の勅令を行えるように、スサのユダヤ人のためにお許しをいただき、ハマンの息子十人を木につ るさせていただきとうございます。」

9:14 「そのとおりにしなさい」と王が答えたので、その定めがスサに出され、ハマンの息子十人は木につるされた。

9:15 スサのユダヤ人はアダルの月の十四日にも集合し、三百人を殺した。しかし、持ち物には手をつけなかった。

9:16 王国の諸州にいる他のユダヤ人も集合して自分たちの命を守り、敵をなくして安らぎを得、仇敵七万五千人を殺した。しかし、持ち物には手をつけなかった。

9:17 それはアダルの月の十三日のことである。十四日には安らぎを得て、この日を祝宴と喜びの日とした。

9:18 スサのユダヤ人は同月の十三日と十四日に集合し、十五日には安らぎを得て、この日を祝宴と喜びの日とした。

9:19 こういうわけで、地方の町に散在して住む離散のユダヤ人は、アダルの月の十四日を祝いの日と定め、宴会を開いてその日を楽しみ、贈り物を交換する。

 

新改訳1970

9:1 第十二の月、すなわちアダルの月の十三日、この日に王の命令とその法令が実施された。この日に、ユダヤ人の敵がユダヤ人を征服しようと望んでいたのに、そ れが一変して、ユダヤ人が自分たちを憎む者たちを征服することとなった。

9:2 その日、ユダヤ人が自分たちに害を加えようとする者たちを殺そうと、アハシュエロス王のすべての州にある自分たちの町々で集まったが、だれもユダヤ人に抵 抗する者はいなかった。民はみなユダヤ人を恐れていたからである。

9:3 諸州の首長、太守、総督、王の役人もみな、ユダヤ人を助けた。彼らはモルデカイを恐れたからである。

9:4 というのは、モルデカイは王宮で勢力があり、その名声はすべての州に広がっており、モルデカイはますます勢力を伸ばす人物だったからである。

9:5 ユダヤ人は彼らの敵をみな剣で打ち殺し、虐殺して滅ぼし、自分たちを憎む者を思いのままに処分した。

9:6 ユダヤ人はシュシャンの城でも五百人を殺して滅ぼし、

9:7 また、パルシャヌダタ、ダルフォン、アスパタ、

9:8 ポラタ、アダルヤ、アリダタ、

9:9 パルマシュタ、アリサイ、アリダイ、ワイザタ、

9:10 すなわち、ハメダタの子で、ユダヤ人を迫害する者ハマンの子十人を虐殺した。しかし、彼らは獲物には手をかけなかった。

9:11 その日、シュシャンの城で殺された者の数が王に報告されると、

9:12 王は王妃エステルに尋ねた。「ユダヤ人はシュシャンの城で、五百人とハマンの子十人を殺して滅ぼした。王のほかの諸州では、彼らはどうしたであろう。あな たは何を願っているのか。それを授けてやろう。あなたはなおも何を望んでいるのか。それをかなえてやろう。」

9:13 エステルは答えた。「もしも王さま、よろしければ、あすも、シュシャンにいるユダヤ人に、きょうの法令どおりにすることを許してください。また、ハマンの 十人の子を柱にかけてください。」

9:14 そこで王が、そのようにせよ、と命令したので、法令がシュシャンで布告され、ハマンの十人の子は柱にかけられた。

9:15 シュシャンにいるユダヤ人は、アダルの月の十四日にも集まって、シュシャンで三百人を殺したが、獲物には手をかけなかった。

9:16 王の諸州にいるほかのユダヤ人も団結して、自分たちのいのちを守り、彼らの敵を除いて休みを得た。すなわち、自分たちを憎む者七万五千人を殺したが、獲物 には手をかけなかった。

9:17 これは、アダルの月の十三日のことであって、その十四日には彼らは休んで、その日を祝宴と喜びの日とした。

9:18 しかし、シュシャンにいるユダヤ人は、その十三日にも十四日にも集まり、その十五日に休んで、その日を祝宴と喜びの日とした。

9:19 それゆえ、城壁のない町々に住むいなかのユダヤ人は、アダルの月の十四日を喜びと祝宴の日、つまり祝日とし、互いにごちそうを贈りかわす日とした。

 

口語訳1955

9:1 十二月すなわちアダルの月の十三日、王の命令と詔の行われる時が近づいたとき、すなわちユダヤ人の敵が、ユダヤ人を打ち伏せようと望んでいたのに、かえっ てユダヤ人が自分たちを憎む者を打ち伏せることとなったその日に、

9:2 ユダヤ人はアハシュエロス王の各州にある自分たちの町々に集まり、自分たちに害を加えようとする者を殺そうとしたが、だれもユダヤ人に逆らうことのできる ものはなかった。すべての民がユダヤ人を恐れたからである。

9:3 諸州の大臣、総督、知事および王の事をつかさどる者は皆ユダヤ人を助けた。彼らはモルデカイを恐れたからである。

9:4 モルデカイは王の家で大いなる者となり、その名声は各州に聞えわたった。この人モルデカイがますます勢力ある者となったからである。

9:5 そこでユダヤ人はつるぎをもってすべての敵を撃って殺し、滅ぼし、自分たちを憎む者に対し心のままに行った。

9:6 ユダヤ人はまた首都スサにおいても五百人を殺し、滅ぼした。

9:7 またパルシャンダタ、ダルポン、アスパタ、

9:8 ポラタ、アダリヤ、アリダタ、

9:9 パルマシタ、アリサイ、アリダイ、ワエザタ、

9:10 すなわちハンメダタの子で、ユダヤ人の敵であるハマンの十人の子をも殺した。しかし、そのぶんどり物には手をかけなかった。

9:11 その日、首都スサで殺された者の数が王に報告されると、

9:12 王は王妃エステルに言った、「ユダヤ人は首都スサで五百人を殺し、またハマンの十人の子を殺した。王のその他の諸州ではどんなに彼らは殺したことであろ う。さてあなたの求めることは何か。必ず聞かれる。更にあなたの願いは何か。必ず聞きとどけられる」。

9:13 エステルは言った、「もし王がよしとされるならば、どうぞスサにいるユダヤ人にあすも、きょうの詔のように行うことをゆるしてください。かつハマンの十人 の子を木に掛けさせてください」。

9:14 王はそうせよと命じたので、スサにおいて詔が出て、ハマンの十人の子は木に掛けられた。

9:15 アダルの月の十四日にまたスサにいるユダヤ人が集まり、スサで三百人を殺した。しかし、そのぶんどり物には手をかけなかった。

9:16 王の諸州にいる他のユダヤ人もまた集まって、自分たちの生命を保護し、その敵に勝って平安を得、自分たちを憎む者七万五千人を殺した。しかし、そのぶんど り物には手をああかけなかった。

9:17 これはアダルの月の十三日であって、その十四日に休んで、その日を酒宴と喜びの日とした。

9:18 しかしスサにいるユダヤ人は十三日と十四日に集まり、十五日に休んで、その日を酒宴と喜びの日とした。

9:19 それゆえ村々のユダヤ人すなわち城壁のない町々に住む者はアダルの月の十四日を喜びの日、酒宴の日、祝日とし、互に食べ物を贈る日とした。

 


文 語訳1917
9:1 十二月すなはちアダルの月の十三日王の命令と詔書のおこなはるべき時いよいよ近づける時すなはちユダヤ人の敵ユダヤ人を打伏んとまちかまへたりしに却てユ ダヤ人おのれを惡む者を打ふする事となりける其日に
9:2 ユダヤ人アハシユエロス王の各州にある己の邑々に相あつまりおのれを害せんとする者どもを殺さんとせり誰も彼らに敵ることを得る者なかりき 其は一切の民ユダヤ人を畏れたればなり
9:3 諸州の牧伯州牧方伯など凡て王の事を辨理ふ者は皆ユダヤ人をたすけたり 是モルデカイを畏るるによりてたり
9:4 モルデカイは王の家にて大なる者となりその名各州にきこえわたれり斯その人モルデカイはますます大になりゆきぬ
9:5 ユダヤ人すなはち刀刃をもてその一切の敵を撃て殺し滅ぼしおのれを惡む者を意のままに爲したり
9:6 ユダヤ人またシユシヤンの城においても五百人を殺しほろぼせり
9:7 パルシヤンダタ、ダルポン、アスパタ
9:8 ポラタ、アダリヤ、アリダタ
9:9 パルマシタ、アリサイ、アリダイ、ワエザタ
9:10 これらの者すなはちハンメダタの子ユダヤ人の敵たるハマンの十人の子をも彼ら殺せりされどその所有物には手をかけざりき
9:11 シユシヤンの城の内にて殺されし者の數をその日王にまうしあげければ
9:12 王きさきエステルにいひけるはユダヤ人シユシヤンの城の内にて五百人を殺しまたハマンの十人の子をころせり王のその餘の諸州においては幾何なりしぞや 汝また何か求むるところあるやかならず許さるべし尚何かねがふところあるや必らず成就らるべし
9:13 エステルいひけるは王もし之を善としたまはば願くはシユシヤンにあるユダヤ人に允して明日も今日の詔旨のごとくなさしめ且ハマンの十人の子を木に懸しめた まへ
9:14 王かく爲せと命じシユシヤンにおいて詔旨を出せりマンの十人の子は木に懸らる
9:15 アダルの月の十四日にシユシヤンのユダヤ人また集まりシユシヤンの内にて三百人をころせり然れどもその所有物には手をかけざりき
9:16 王の諸州にあるその餘のユダヤ人もまた相あつまり立ておのれの生命を保護しその敵に勝て安んじおのれを惡む者七萬五千人をころせり然れどもその所有には手 をかけざりき
9:17 アダルの月の十三日にこの事をおこなひ十四日にやすみてその日に酒宴をなして喜こべり
9:18 されどシユシヤンにをるユダヤ人はその十三日と十四日とにあひ集まり十五日にやすみてその日に酒宴をなして喜こべり
9:19 これによりて村々のユダヤ人すなはち石垣なき邑々にすめる者はアダルの月の十四日をもて喜樂の日酒宴の日吉日となして互に物をやりとりす


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 黙  11:10

11:10 地に住む人々は、彼らのことで喜び楽しみ、互に贈り物をしあう。このふたりの預言者は、地に住む者たちを悩ましたからである。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口 語訳   11:10

11:10 地に住む人々は、彼ら のことで喜び楽しみ、互に贈り物をしあう。このふたりの預言者は、地に住む者たちを悩ましたからである。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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エステル記 9:20−32    

プリム祭の制定

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
◆プリム祭
エス 9:20 モルデカイはこれらのことを書き記し、クセルクセス王のすべての州にいるユダヤ人すべてに、近くの者にも遠くの者にも文書を送り、
エス 9:21 アダルの月の十四日と十五日を毎年祝うことを定めた。
エス 9:22 すなわちユダヤ人が敵からの休息を得た日として、悲しみが喜びに、嘆きが祝いの日に変わった月として、これらを祝宴と喜びの日とし、互いに食べ 物を贈り合い、貧しい人々に施しをすることとした。
エス 9:23 ユダヤ人は、すでに実行し始めていたことを、またモルデカイが彼らに書き送ったことを受け入れた。
エス 9:24 このように、すべてのユダヤ人の敵、アガグ人ハメダタの子ハマンはユダヤ人を滅ぼそうとたくらみ、彼らをかき乱し、滅ぼすためにプル、すなわち くじを投げた。
エス 9:25 しかしエステルが王の前に来たとき、王は文書をもって命じ、ハマンがユダヤ人に対してたくらんだ悪い計画は、かえってハマンの頭上に降りかか り、彼は息子たちと共に木につるされたのである。
エス 9:26 それゆえ、この両日はプルの名にちなんで、プリムと呼ばれる。こうして、この書簡のすべての言葉によって、またこの件に関して彼らの見たこと、 彼らに起こったことによって、
エス 9:27 ユダヤ人は、自分たちとその子孫、および自分たちに連なる者すべてに書かれているとおり、また定められた時期のとおり、毎年この二日間を怠りな く祝うことを定め、受け入れた。
エス 9:28 この両日は、どの世代においても、どの氏族においても、どの州においても、どの町においても記念され、祝われる。このプリムの日はユダヤ人の中 から失われてはならず、またその記念は彼らの子孫から絶たれてはならない。
エス 9:29 アビハイルの娘である王妃エステルは、ユダヤ人モルデカイと共に、プリムに関するこの第二の書簡を確かなものとするために、すべての権限をもっ て書き記した。
エス 9:30 そしてクセルクセスの王国の百二十七州にいるすべてのユダヤ人に平和と真実の言葉をもって文書を送り、
エス 9:31 ユダヤ人モルデカイが王妃エステルと共に彼らに定めたとおり、また彼らが断食と嘆きの事柄について、彼ら自身と彼らの子孫に定めたとおり、この プリムの日を定められた時期に制定した。
エス 9:32 エステルの命令はプリムに関するこれらの事柄を確定することとなり、それは文書に書き記された。


フランシスコ会訳2013

ギリシャ語エステル記とヘブライ語エステル記が合体編集されているために掲げない。

 

新共同訳1987

9:20 モルデカイはこれらの出来事を書き記し、クセルクセス王のすべての州にいる全ユダヤ人に、近くにいる者にも遠くにいる者にも文書を送り、

9:21 毎年アダルの月の十四日と十五日を祝うように定めた。

9:22 ユダヤ人が敵をなくして安らぎを得た日として、悩みが喜びに、嘆きが祭りに変わった月として、この月の両日を宴会と祝祭の日とし、贈り物を交換し、貧しい 人に施しをすることとした。

9:23 ユダヤ人は既に実行し始めていたことでもあり、またモルデカイが書き送ってきたこのことを受け入れた。

9:24 すなわち、「全ユダヤ人の敵アガグ人ハメダタの子ハマンはユダヤ人絶滅をたくらみ、プルと呼ばれるくじを投げ、ユダヤ人を滅ぼし去ろうとした。

9:25 ところが、このことが王に知らされると、王は文書をもって、ハマンがユダヤ人に対してたくらんだ悪いたくらみはハマン自身の頭上にふりかかり、彼は息子ら と共に木につるされるよう命じられた。

9:26 それゆえ、この両日はプルにちなんで、プリムと呼ばれる。」それゆえ、その書簡の全文に従って、またこの件に関して彼らの見たこと、彼らに起こったことに 基づいて、

9:27 ユダヤ人は自分たちも、その子孫も、また自分たちに同調するすべての人も同様に毎年この両日を記載されているとおり、またその日付のとおりに、怠りなく祝 うことを制定し、ならわしとした。

9:28 こうして、この両日はどの世代にも、どの部族でも、どの州でも、どの町でも記念され、祝われてきた。このプリムの祭りは、ユダヤ人の中から失せてはならな いものであり、その記念は子孫も決して絶やしてはならないものである。

9:29 さて、王妃となったアビハイルの娘エステルは、ユダヤ人モルデカイと共にプリムに関するこの第二の書簡をすべての権限をもってしたため、確認した。

9:30 クセルクセスの王国百二十七州にいるすべてのユダヤ人に、平和と真実の言葉をもって文書が送られ、

9:31 こうしてユダヤ人モルデカイが王妃エステルと共に定めたとおり、また彼らが自分たちとその子孫のために断食と嘆きに関して定めたとおり、プリムの祭りの日 付が定められた。

9:32 エステルの言葉によってプリムに関する事項は定められ、文書に記録された。

 

新改訳1970

9:20 モルデカイは、これらのことを書いて、アハシュエロス王のすべての州の、近い所や、遠い所にいるユダヤ人全部に手紙を送った。

9:21 それは、ユダヤ人が毎年アダルの月の十四日と十五日を、

9:22 自分たちの敵を除いて休みを得た日、悲しみが喜びに、喪の日が祝日に変わった月として、祝宴と喜びの日、互いにごちそうを贈り、貧しい者に贈り物をする日 と定めるためであった。

9:23 ユダヤ人は、すでに守り始めていたことを、モルデカイが彼らに書き送ったとおりに実行した。

9:24 なぜなら、アガグ人ハメダタの子で、全ユダヤ人を迫害する者ハマンが、ユダヤ人を滅ぼそうとたくらんで、プル、すなわちくじを投げ、彼らをかき乱し、滅ぼ そうとしたが、

9:25 そのことが、王の耳にはいると、王は書簡で命じ、ハマンがユダヤ人に対してたくらんだ悪い計略をハマンの頭上に返し、彼とその子らを柱にかけたからであ る。

9:26 こういうわけで、ユダヤ人はプルの名を取って、これらの日をプリムと呼んだ。こうして、この書簡のすべてのことばにより、また、このことについて彼らが見 たこと、また彼らに起こったことにより、

9:27 ユダヤ人は、彼らと、その子孫、および彼らにつく者たちがその文書のとおり、毎年定まった時期に、この両日を守って、これを廃止してはならないと定め、こ れを実行することにした。

9:28 また、この両日は、代々にわたり、すべての家族、諸州、町々においても記念され、祝われなければならないとし、これらのプリムの日が、ユダヤ人の間で廃止 されることがなく、この記念が彼らの子孫の中でとだえてしまわないようにした。

9:29 アビハイルの娘である王妃エステルと、ユダヤ人モルデカイは、プリムについてのこの第二の書簡を確かなものとするために、いっさいの権威をもって書いた。

9:30 この手紙は、平和と誠実のことばをもって、アハシュエロスの王国の百二十七州にいるすべてのユダヤ人に送られ、

9:31 ユダヤ人モルデカイと王妃エステルがユダヤ人に命じたとおり、また、ユダヤ人が自分たちとその子孫のために断食と哀悼に関して定めたとおり、このプリムの 両日を定まった時期に守るようにした。

9:32 エステルの命令は、このプリムのことを規定し、それは書物にしるされた。

 

口語訳1955

9:20 モルデカイはこれらのことを書きしるしてアハシュエロス王の諸州にいるすべてのユダヤ人に、近い者にも遠い者にも書を送り、

9:21 アダルの月の十四日と十五日とを年々祝うことを命じた。

9:22 すなわちこの両日にユダヤ人がその敵に勝って平安を得、またこの月は彼らのために憂いから喜びに変り、悲しみから祝日に変ったので、これらを酒宴と喜びの 日として、互に食べ物を贈り、貧しい者に施しをする日とせよとさとした。

9:23 そこでユダヤ人は彼らがすでに始めたように、またモルデカイが彼らに書き送ったように、行うことを約束した。

9:24 これはアガグびとハンメダタの子ハマン、すなわちすべてのユダヤ人の敵がユダヤ人を滅ぼそうとはかり、プルすなわちくじを投げて彼らを絶やし、滅ぼそうと したが、

9:25 エステルが王の前にきたとき、王は書を送って命じ、ハマンがユダヤ人に対して企てたその悪い計画をハマンの頭上に臨ませ、彼とその子らを木に掛けさせたか らである。

9:26 このゆえに、この両日をプルの名にしたがってプリムと名づけた。そしてこの書のすべての言葉により、またこの事について見たところ、自分たちの会ったとこ ろによって、

9:27 ユダヤ人は相定め、年々その書かれているところにしたがい、その定められた時にしたがって、この両日を守り、自分たちと、その子孫およびすべて自分たちに つらなる者はこれを行い続けて廃することなく、

9:28 この両日を、代々、家々、州々、町々において必ず覚えて守るべきものとし、これらのプリムの日がユダヤ人のうちに廃せられることのないようにし、またこの 記念がその子孫の中に絶えることのないようにした。

9:29 さらにアビハイルの娘である王妃エステルとユダヤ人モルデカイは、権威をもってこのプリムの第二の書を書き、それを確かめた。

9:30 そしてアハシュエロスの国の百二十七州にいるすべてのユダヤ人に、平和と真実の言葉をもって書を送り、

9:31 断食と悲しみのことについて、ユダヤ人モルデカイと王妃エステルが、かつてユダヤ人に命じたように、またユダヤ人たちが、かつて自分たちとその子孫のため に定めたように、プリムのこれらの日をその定めた時に守らせた。

9:32 エステルの命令はプリムに関するこれらの事を確定した。またこれは書にしるされた。

 



文 語訳1917
9:20 モルデカイこれらの事を書しるしてアハシユエロス王の諸州にをるユダヤ人に遠きにも近きにも書をおくり
9:21 アダルの月の十四日と十五日を年々にいはふことを命じ
9:22 この兩の日にユダヤ人その敵に勝て休みこの月は彼のために憂愁より喜樂にかはり悲哀より吉日にかはりたれば是らの日に酒宴をなして喜びたがひに物をやりと りし貧しき者に施與をなすべしと諭しぬ
9:23 ここをもてユダヤ人はその已にはじめたるごとくモルデカイがかれらに書おくりしごとく行なひつづけたり
9:24 アガグ人ハンメダタの子ハマンすなはちすべてのユダヤ人の敵たる者ユダヤ人を滅ぼさんと謀りプルすなはち籤を投てこれを滅ぼし絶さんとしたりしが
9:25 その事王の前に明かになりし時王書をおくりて命じハマンがユダヤ人を害せんとはかりしその惡き謀計をしてハマンのかうべに歸らしめ彼とその子等を木に懸し めたり
9:26 このゆゑに此兩の日をそのプルの名にしたがひてプリムとなづけたり斯りしかばこの書のすべての詞によりこの事につきて見たるところ己の遇たるところに依て
9:27 ユダヤ人あひ定め年々その書るところにしたがひその定めたる時にしたがひてこの兩の日をまもり己とおのれの子孫および凡て已につらなる者これを行ひつづけ て廢すること無く
9:28 この兩の日をもて代々家々州々邑々において必ず記念てまもるべき者となしこれらのプリムの日をしてユダヤ人の中に廢せらるること無らしめまたこの記念をし てその子孫の中に絶ること無らしむ
9:29 かくてアビハイルの女なる后エステルとユダヤ人モルデカイおほいなる力をもて此プリムの第二の書を書おくりてこれを堅うす
9:30 すなはちモルデカイ、アハシユエロスの國の百二十七州にある一切のユダヤ人に平和と眞實の言語をもて書をおくり
9:31 斷食と悲哀のことにつきてプリムのこれらの日を堅うしてその定めたる時を守らしむすなはちユダヤ人モルデカイと后エステルが曾てかれらに命じたるごとくま たユダヤ人等が曾てみづから己のためおよびおのれの子孫のために定めたるがごとし
9:32 エステルの語プリムにかかはる是等の事をかたうせり是は書にしるされたり


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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