エゼキエル書 11章     
裁きと約束
 
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フランシスコ訳聖書 Eze <11>章
        聖書本文
◆裁きと約束
001霊は再びわたしを引き上げて、
        主の神殿の東に面する東の門へと連れていった。門の入り口には二十五人の男がいて、その中に民の指導者アズルの子ヤアザンヤとベナヤ
        の子ペラトヤを見かけた。
002主はわたしに仰せになった、
        「人の子よ、これらの男たちはこの都で不正を企み、邪なことをもくろんでいる。
003しかも、『慌てて家を建てるこ
        とはない。この都は鍋。われわれは肉』と思っている。
004それ故、彼らに向かって預言し
        なさい。人の子よ、預言するのだ」。
005すると主の霊がわたしに降り、
        主は仰せになった、「告げなさい。主は仰せになる。イスラエルの家よ。お前たちはうぬぼれているが、その心に浮かぶ思いをわたしは
        知っている。
006この都でお前たちは多くの者を
        殺害し、通りを死者で埋め尽くしてきた。
007主なる神は仰せになる。お前た
        ちが都に積み上げた死者こそが肉で、この都は鍋である。都から追放されるのは、むしろお前たちである。
008お前たちが恐れをなしている
        剣、その剣を差し向ける――主なる神の言葉。
009都から追放し、異国の民の手に
        引き渡して裁きを下す。
010お前たちは剣に倒れる。わたし
        はイスラエルの境界で裁きを下す。その時、わたしが主であることをお前たちは知るだろう。
011この都がお前たちの鍋になるわ
        けでもなく、お前たちがその中の肉になるわけでもない。わたしはイスラエルの境界で裁きを下す。
012その時、わたしが主であるこ
        と、すなわちお前たちがその掟に従わず、その定めを行うこともなかった主であることを知るだろう。お前たちはむしろ周辺の異国の定め
        を行おうとした」。
013わたしが預言していると、ベナ
        ヤの子ペラトヤが息絶えてしまった。わたしは顔を伏せたまま声をあげた、「ああ主なる神よ。あなたはイスラエルの残りの者を一人残ら
        ず滅ぼされるおつもりですか」。
014主の言葉がわたしに下った、
015「人の子よ、エルサレムに住む
        者たちはあなたの兄弟や血縁、またイスラエルの家の者すべてについて、『彼らは主から遠く離れた。この地はわれわれの所有地として与
        えられた』と言っている。
016告げなさい。主なる神は仰せに
        なる。確かに、わたしは彼らを遠く異国に追放し、諸国に追い散らした。しかし、追い散らした先の国々で、わたしは彼らのためのささや
        かな聖所となった。
017告げなさい。主なる神は仰せに
        なる。わたしはお前たちを諸国の民の中から集め、追い散らされたさまざまな国から呼び集めて、イスラエルの地を授ける。
018帰還した暁には、彼らは汚らわ
        しいもの、忌まわしいものをその地から一掃する。
019わたしは彼らに一つの心を授
        け、その内側に新しい霊を授ける。彼らの肉から石の心を取り除き、肉の心を授ける。
020こうしてわたしの掟に従い、わ
        たしの定めを守り行うようになり、彼らはわたしの民に、わたしは彼らの神となる。
021しかし、心の中で汚らわしいも
        の、忌まわしいものを追い求める者には、その行いの責任を取らせる――主なる
        神の言葉」。
022その時、傍らに車輪を伴ったケ
        ルビムが翼を広げた。その上高くにはイスラエルの神の栄光があった。
023主の栄光は都の中央を離れて高
        く昇り、都の東にある山の上にたたずんだ。
024すると霊がわたしを引き上げ、
        神の霊の幻のうちにカルデアにいる捕囚の人々のもとへと連れていった。そして、わたしが目にした幻は高みへと離れ去った。
025わたしは主が示されたことをす
        べて捕囚の人々に語った。
 
新共同訳1987
新改訳1970
        11:1
        そのとき、霊が私を引き上げて、主の宮の東に面した東の門に連れて行った。ちょうど、その門の入口には二十五人の者がいて、その中に、私は、民の長である
        アズルの子ヤアザヌヤと、ベナヤの子ペラテヤがいるのを見た。
        11:2 主は私に仰せられた。「人の子よ。この者たちは、この町で、邪悪な計画を立て、悪いはかりごとをめぐらし、
        11:3 『家を建てるにはまだ間がある。この町はなべであり、私たちはその肉だ。』と言っている。
        11:4 だから、彼らに向かって預言せよ。人の子よ。預言せよ。」
        11:5
        ついで主の霊が私に下り、私に仰せられた。「主はこう仰せられる、と言え。イスラエルの家よ。あなたがたはあのように言ったが、わたしは、あなたがたの心
        に浮かぶことどもをよく知っている。
        11:6 あなたがたはこの町に刺し殺された者をふやし、死体でその道ばたを満たした。
        11:7
        それゆえ、神である主はこう仰せられる。あなたがたが町の中に置いた死体は肉であり、この町はなべである。しかしわたしは、あなたがたをその中から取り出
        そう。
        11:8 あなたがたは剣を恐れるが、わたしはあなたがたの上に剣をもたらす。――神である主の御告げ。――
        11:9 わたしはあなたがたを町から連れ出して、他国人の手に渡し、あなたがたにさばきを下す。
        11:10 あなたがたが剣に倒れ、わたしがイスラエルの国境であなたがたをさばくとき、あなたがたは、わたしが主であることを知ろう。
        11:11
        この町はあなたがたにとってなべとはならず、あなたがたはその中の肉とはならない。わたしは、イスラエルの国境であなたがたをさばこう。
        11:12
        あなたがたは、わたしが主であることを知ろう。あなたがたが、わたしのおきてに従って歩まず、わたしの定めを守らず、あなたがたの回りにいる諸国の民のな
        らわしに従ったからである。」
        11:13
        こうして、私が預言しているとき、ベナヤの子ペラテヤが死んだ。そこで、私はひれ伏し、大声で叫んで言った。「ああ、神、主よ。あなたはイスラエルの残り
        の者たちを、ことごとく滅ぼされるのでしょうか。」
        11:14 そのとき、私に次のような主のことばがあった。
        11:15
        「人の子よ。あなたの兄弟、あなたの同胞、あなたの身近な親類の者たち、またイスラエルの全家のすべての者に対して、エルサレムの住民は、『主から遠く離
        れよ。この地は私たちの所有として与えられているのだ。』と言った。
        11:16
        それゆえ言え。『神である主はこう仰せられる。わたしは彼らを遠く異邦の民の中へ移し、国々の中に散らした。しかし、わたしは彼らが行ったその国々で、し
        ばらくの間、彼らの聖所となっていた。』
        11:17
        それゆえ言え。『神である主はこう仰せられる。わたしはあなたがたを、国々の民のうちから集め、あなたがたが散らされていた国々からあなたがたを連れ戻
        し、イスラエルの地をあなたがたに与える。』
        11:18 彼らがそこに来るとき、すべての忌むべきもの、すべての忌みきらうべきものをそこから取り除こう。
        11:19
        わたしは彼らに一つの心を与える。すなわち、わたしはあなたがたのうちに新しい霊を与える。わたしは彼らのからだから石の心を取り除き、彼らに肉の心を与
        える。
        11:20
        それは、彼らがわたしのおきてに従って歩み、わたしの定めを守り行なうためである。こうして、彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。
        11:21
        しかし、彼らの忌むべきものや、忌みきらうべきものの心を、自分の心として歩む者には、彼らの頭上に彼らの行ないを返そう。――神である主の御告げ。
        ――」
        11:22 ケルビムが翼を広げると、輪もそれといっしょに動き出し、イスラエルの神の栄光がその上のほうにあった。
        11:23 主の栄光はその町の真中から上って、町の東にある山の上にとどまった。
        11:24
        また、霊が私を引き上げ、神の霊によって幻のうちに私をカルデヤの捕囚の民のところへ連れて行った。そして、私が見たその幻は、私から去って上って行っ
        た。
        11:25 そこで私は、主が私に示されたことをことごとく捕囚の民に告げた。
            
          
口語訳1955
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各国旧約聖書
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(英)AUTHORIZED
                KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
                1994
口 語訳 Uペテ3:4
3:4 「主の来臨の約束はど
          うなったのか。先祖たちが眠りについてから、すべてのものは天地創造の初めからそのままであって、変ってはいない」と言うであろう。
 
口 語訳 使  5:5
5:5
          アナニヤはこの言葉を聞いているうちに、倒れて息が絶えた。このことを伝え聞いた人々は、みな非常なおそれを感じた。
 
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
                YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 ロマ 2:4-5
2:4 それとも、神の慈愛が
          あなたを悔改めに導くことも知らないで、その慈愛と忍耐と寛容との富を軽んじるのか。
2:5
          あなたのかたくなな、悔改めのない心のゆえに、あなたは、神の正しいさばきの現れる怒りの日のために神の怒りを、自分の身に積んでい
          るのである。
 
口 語訳
          Uコリ3:3
3:3
          そして、あなたがたは自分自身が、わたしたちから送られたキリストの手紙であって、墨によらず生ける神の霊によって書かれ、石の板に
          ではなく人の心の板に書かれたものであることを、はっきりとあらわしている。
 
口 語訳
          Uコリ12:2-4
12:2
          わたしはキリストにあるひとりの人を知っている。この人は十四年前に第三の天にまで引き上げられた――それが、からだのままであった
          か、わたしは知らない。からだを離れてであったか、それも知らない。神がご存じである。
12:3
          この人が――それが、からだのままであったか、からだを離れてであったか、わたしは知らない。神がご存じである――
12:4
          パラダイスに引き上げられ、そして口に言い表わせない、人間が語ってはならない言葉を聞いたのを、わたしは知っている。
 
口 語訳 使  10:16
10:16
          こんなことが三度もあってから、その入れ物はすぐ天に引き上げられた。
 
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
                & TODD 1985
 
・・・・
 
(独)DIE
                BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
                BIBELGESELLSCHAFT 1984
 
・・・・
 
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  
新共同 Uコリ12:1
12:1
          わたしは誇らずにいられません。誇っても無益ですが、主が見せてくださった事と啓示してくださった事について語りましょう。
 
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