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エゼキエル書 11章     

裁きと約束

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
◆悪い指導者たちへの裁き
エゼ 11:1 霊は私を引き上げ、東に面した主の神殿の東門に連れて行った。すると、その門の入り口に二十五人の男がいた。私はその中に民の長であるアズルの 子ヤアザンヤとベナヤの子ペラトヤを見た。
エゼ 11:2 主は私に言われた。「人の子よ、この者たちはこの町で邪悪な計画を立て、悪しきことを企てている。
エゼ 11:3 彼らは言っている、『家を建てる時はまだ来ない。この町は鍋で、我々は肉だ』と。
エゼ 11:4 それゆえ、彼らに向かって預言せよ。預言せよ、人の子よ。」
エゼ 11:5 主の霊が私に降り、言われた。「『主はこう言われる』と言え。イスラエルの家よ、あなたがたはそう言っているが、私はあなたがたの心にあること を知っている。
エゼ 11:6 あなたがたはこの町で刺し貫かれた者たちを増やし、刺し貫かれた者で通りを満たした。
エゼ 11:7 それゆえ、主なる神はこう言われる。あなたがたがそこに放置した刺し貫かれた者、彼らこそ肉であり、この町こそ鍋である。しかし私はあなたがた をその中から取り出そう。
エゼ 11:8 あなたがたは剣を恐れているが、私はあなたがたの上に剣をもたらす――主なる神の仰せ。
エゼ 11:9 私はあなたがたをこの町から引き出して、他国の民の手に渡し、裁きを行う。
エゼ 11:10 あなたがたは剣に倒れる。私はイスラエルの国境であなたがたを裁く。その時、あなたがたは私が主であることを知るようになる。
エゼ 11:11 この町はあなたがたにとって鍋とはならず、あなたがたはその中で肉とはならない。イスラエルの国境で私はあなたがたを裁く。
エゼ 11:12 その時、あなたがたは私が主であることを知るようになる。あなたがたは私の掟に従って歩まず、私の法を行わず、かえって周囲の諸国民の法に 倣って行ってきた。」
エゼ 11:13 私が預言していたとき、ベナヤの子ペラトヤが死んだ。私はひれ伏して、大声で叫んだ。「ああ、主なる神よ、あなたはイスラエルの残りの者を滅 ぼし尽くされるのですか。」
◆回復の約束
エゼ 11:14 主の言葉が私に臨んだ。
エゼ 11:15 「人の子よ、あなたの兄弟、親族の者たち、イスラエルの家すべて、そのすべての者について、エルサレムの住民は言っている、『主から遠ざか れ。この地は我々が所有するために与えられた』と。
エゼ 11:16 それゆえ、言いなさい、『主なる神はこう言われる。確かに私は彼らを諸国民の中に遠ざけ、国々の中に散らした。しかし私は、彼らが行った先の 国々で、しばらくの間、彼らのための聖所となった』と。
エゼ 11:17 それゆえ、言いなさい、『主なる神はこう言われる。私はあなたがたをもろもろの民から集め、散らされていた先の国々から呼び集め、イスラエル の地を与える』と。
エゼ 11:18 彼らは、そこに来るとき、すべての憎むべきものと、すべての忌むべきものをそこから取り除く。
エゼ 11:19 私は彼らに一つの心を与え、彼らの内に新しい霊を授ける。彼らの肉体から石の心を取り除き、肉の心を与える。
エゼ 11:20 それは彼らが私の掟に従って歩み、私の法を守り行うためである。その時、彼らは私の民となり、私は彼らの神となる。
エゼ 11:21 しかし、その心が憎むべきものと忌むべきものに向かう者には、彼らの行いをその頭上に報いる――主なる神の仰せ。」
エゼ 11:22 その時、ケルビムはその翼を上げた。車輪がその傍らにあり、イスラエルの神の栄光がその上にあった。
エゼ 11:23 主の栄光は町の中から昇り、町の東にある山の上にとどまった。
エゼ 11:24 霊は私を引き上げ、神の霊によって、幻のうちに、私をカルデアの捕囚の人々のところに連れて来た。こうして私が見た幻は、私を離れて上って 行った。
エゼ 11:25 そこで私は、主が示されたことをすべて捕囚の人々に語った。


フランシスコ会訳2013

エゼキエル書
 11

フランシスコ訳聖書 Eze <11>章 聖書本文

◆裁きと約束

001霊は再びわたしを引き上げて、 主の神殿の東に面する東の門へと連れていった。門の入り口には二十五人の男がいて、その中に民の指導者アズルの子ヤアザンヤとベナヤ の子ペラトヤを見かけた。

002主はわたしに仰せになった、 「人の子よ、これらの男たちはこの都で不正を企み、邪なことをもくろんでいる。

003しかも、『慌てて家を建てるこ とはない。この都は鍋。われわれは肉』と思っている。

004それ故、彼らに向かって預言し なさい。人の子よ、預言するのだ」。

005すると主の霊がわたしに降り、 主は仰せになった、「告げなさい。主は仰せになる。イスラエルの家よ。お前たちはうぬぼれているが、その心に浮かぶ思いをわたしは 知っている。

006この都でお前たちは多くの者を 殺害し、通りを死者で埋め尽くしてきた。

007主なる神は仰せになる。お前た ちが都に積み上げた死者こそが肉で、この都は鍋である。都から追放されるのは、むしろお前たちである。

008お前たちが恐れをなしている 剣、その剣を差し向ける――主なる神の言葉。

009都から追放し、異国の民の手に 引き渡して裁きを下す。

010お前たちは剣に倒れる。わたし はイスラエルの境界で裁きを下す。その時、わたしが主であることをお前たちは知るだろう。

011この都がお前たちの鍋になるわ けでもなく、お前たちがその中の肉になるわけでもない。わたしはイスラエルの境界で裁きを下す。

012その時、わたしが主であるこ と、すなわちお前たちがその掟に従わず、その定めを行うこともなかった主であることを知るだろう。お前たちはむしろ周辺の異国の定め を行おうとした」。

013わたしが預言していると、ベナ ヤの子ペラトヤが息絶えてしまった。わたしは顔を伏せたまま声をあげた、「ああ主なる神よ。あなたはイスラエルの残りの者を一人残ら ず滅ぼされるおつもりですか」。

014主の言葉がわたしに下った、

015「人の子よ、エルサレムに住む 者たちはあなたの兄弟や血縁、またイスラエルの家の者すべてについて、『彼らは主から遠く離れた。この地はわれわれの所有地として与 えられた』と言っている。

016告げなさい。主なる神は仰せに なる。確かに、わたしは彼らを遠く異国に追放し、諸国に追い散らした。しかし、追い散らした先の国々で、わたしは彼らのためのささや かな聖所となった。

017告げなさい。主なる神は仰せに なる。わたしはお前たちを諸国の民の中から集め、追い散らされたさまざまな国から呼び集めて、イスラエルの地を授ける。

018帰還した暁には、彼らは汚らわ しいもの、忌まわしいものをその地から一掃する。

019わたしは彼らに一つの心を授 け、その内側に新しい霊を授ける。彼らの肉から石の心を取り除き、肉の心を授ける。

020こうしてわたしの掟に従い、わ たしの定めを守り行うようになり、彼らはわたしの民に、わたしは彼らの神となる。

021しかし、心の中で汚らわしいも の、忌まわしいものを追い求める者には、その行いの責任を取らせる――主なる 神の言葉」。

022その時、傍らに車輪を伴ったケ ルビムが翼を広げた。その上高くにはイスラエルの神の栄光があった。

023主の栄光は都の中央を離れて高 く昇り、都の東にある山の上にたたずんだ。

024すると霊がわたしを引き上げ、 神の霊の幻のうちにカルデアにいる捕囚の人々のもとへと連れていった。そして、わたしが目にした幻は高みへと離れ去った。

025わたしは主が示されたことをす べて捕囚の人々に語った。



 

新共同訳1987

新共同 エゼ 11:1-25
11:1 霊はまた、わたしを引き上げ、主の神殿の東に面する東の門へ運んで行った。門の入り口に二十五人の男がおり、その中に民の指導者であるアズルの子ヤアザン ヤと、ベナヤの子ペラトヤがいるのをわたしは見た。
11:2 主はわたしに言われた。「人の子よ、この人々はこの都の中で悪をたくらみ、悪い計画を立てている。
11:3 彼らは、『家をすぐに建てる必要はない。この都は鍋で、我々は肉だ』と言っている。
11:4 それゆえ、彼らに向かって預言せよ。人の子よ、預言せよ。
11:5 また、主の霊がわたしに降り、主は言われた。あなたは言わねばならない。主はこう言われる。イスラエルの家よ、お前たちはそのように言い張っている。わた しはお前たちが心に抱いていることを知っている。
11:6 しかし、お前たちはこの都の中で殺される者を数多く出し、路上は殺された者で満たされる。
11:7 それゆえ、主なる神はこう言われる。お前たちがこの都の中に積み上げる殺された者こそ、その肉にほかならず、都は鍋である。しかしわたしは、お前たちをそ こから引き出す。
11:8 お前たちは剣を恐れているが、わたしはお前たちの上に剣を臨ませる、と主なる神は言われる。
11:9 わたしは、お前たちをそこから引き出して、異国人の手に渡し、お前たちに対する裁きを行う。
11:10 お前たちは剣に撃たれて倒れる。わたしはイスラエルの国境でお前たちを裁く。そのとき、お前たちは、わたしが主であることを知るようになる。
11:11 この都が、お前たちにとって鍋となることはない。お前たちがその中で肉となることもない。わたしは、イスラエルの国境でお前たちを裁く。
11:12 そのとき、お前たちは、わたしが主であることを知るようになる。お前たちはわたしの掟に従って歩まず、わたしの法を行わず、かえって周囲の国々のならわし に従ってきた。」
11:13 わたしが預言していると、ベナヤの子ペラトヤは死んだ。わたしは倒れ伏し、大声で叫んで言った。「ああ、主なる神よ。イスラエルの残りの者を滅ぼし尽くさ れるのですか」と。
11:14 主の言葉がわたしに臨んだ。
11:15 「人の子よ、エルサレムの住民は、あなたの兄弟たち、すなわちあなたの親族である兄弟たち、およびイスラエルの家のすべての者に対して言っている。『主か ら遠く離れておれ。この土地は我々の所有地として与えられている。』
11:16 それゆえ、あなたは言わねばならない。主なる神はこう言われる。『確かに、わたしは彼らを遠くの国々に追いやり、諸国に散らした。しかしわたしは、彼らが 行った国々において、彼らのためにささやかな聖所となった。』
11:17 それゆえ、あなたは言わねばならない。主なる神はこう言われる。『わたしはお前たちを諸国の民の間から集め、散らされていた諸国から呼び集め、イスラエル の土地を与える。
11:18 彼らは帰って来て、あらゆる憎むべきものと、あらゆる忌まわしいものをその地から取り除く。
11:19 わたしは彼らに一つの心を与え、彼らの中に新しい霊を授ける。わたしは彼らの肉から石の心を除き、肉の心を与える。
11:20 彼らがわたしの掟に従って歩み、わたしの法を守り行うためである。こうして、彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。
11:21 しかし、憎むべきもの、忌まわしいものに心を寄せている者には、彼らの行ってきたことが頭上にふりかかるようにする』」と主なる神は言われる。
11:22 そのとき、ケルビムは翼を広げ、車輪もまた共に行った。イスラエルの神の栄光は高くその上にあった。
11:23 主の栄光は都の中から昇り、都の東にある山の上にとどまった。
11:24 霊はわたしを引き上げ、カルデアの方に運び、わたしを幻のうちに、神の霊によって、捕囚の民のもとに連れて行った。こうして、わたしの見た幻は、わたしを 離れて上って行った。
11:25 わたしは、主が示されたすべてのことを、捕囚の民に語り聞かせた。

新改訳1970
11:1 そのとき、霊が私を引き上げて、主の宮の東に面した東の門に連れて行った。ちょうど、その門の入口には二十五人の者がいて、その中に、私は、民の長である アズルの子ヤアザヌヤと、ベナヤの子ペラテヤがいるのを見た。
11:2 主は私に仰せられた。「人の子よ。この者たちは、この町で、邪悪な計画を立て、悪いはかりごとをめぐらし、
11:3 『家を建てるにはまだ間がある。この町はなべであり、私たちはその肉だ。』と言っている。
11:4 だから、彼らに向かって預言せよ。人の子よ。預言せよ。」
11:5 ついで主の霊が私に下り、私に仰せられた。「主はこう仰せられる、と言え。イスラエルの家よ。あなたがたはあのように言ったが、わたしは、あなたがたの心 に浮かぶことどもをよく知っている。
11:6 あなたがたはこの町に刺し殺された者をふやし、死体でその道ばたを満たした。
11:7 それゆえ、神である主はこう仰せられる。あなたがたが町の中に置いた死体は肉であり、この町はなべである。しかしわたしは、あなたがたをその中から取り出 そう。
11:8 あなたがたは剣を恐れるが、わたしはあなたがたの上に剣をもたらす。――神である主の御告げ。――
11:9 わたしはあなたがたを町から連れ出して、他国人の手に渡し、あなたがたにさばきを下す。
11:10 あなたがたが剣に倒れ、わたしがイスラエルの国境であなたがたをさばくとき、あなたがたは、わたしが主であることを知ろう。
11:11 この町はあなたがたにとってなべとはならず、あなたがたはその中の肉とはならない。わたしは、イスラエルの国境であなたがたをさばこう。
11:12 あなたがたは、わたしが主であることを知ろう。あなたがたが、わたしのおきてに従って歩まず、わたしの定めを守らず、あなたがたの回りにいる諸国の民のな らわしに従ったからである。」
11:13 こうして、私が預言しているとき、ベナヤの子ペラテヤが死んだ。そこで、私はひれ伏し、大声で叫んで言った。「ああ、神、主よ。あなたはイスラエルの残り の者たちを、ことごとく滅ぼされるのでしょうか。」
11:14 そのとき、私に次のような主のことばがあった。
11:15 「人の子よ。あなたの兄弟、あなたの同胞、あなたの身近な親類の者たち、またイスラエルの全家のすべての者に対して、エルサレムの住民は、『主から遠く離 れよ。この地は私たちの所有として与えられているのだ。』と言った。
11:16 それゆえ言え。『神である主はこう仰せられる。わたしは彼らを遠く異邦の民の中へ移し、国々の中に散らした。しかし、わたしは彼らが行ったその国々で、し ばらくの間、彼らの聖所となっていた。』
11:17 それゆえ言え。『神である主はこう仰せられる。わたしはあなたがたを、国々の民のうちから集め、あなたがたが散らされていた国々からあなたがたを連れ戻 し、イスラエルの地をあなたがたに与える。』
11:18 彼らがそこに来るとき、すべての忌むべきもの、すべての忌みきらうべきものをそこから取り除こう。
11:19 わたしは彼らに一つの心を与える。すなわち、わたしはあなたがたのうちに新しい霊を与える。わたしは彼らのからだから石の心を取り除き、彼らに肉の心を与 える。
11:20 それは、彼らがわたしのおきてに従って歩み、わたしの定めを守り行なうためである。こうして、彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。
11:21 しかし、彼らの忌むべきものや、忌みきらうべきものの心を、自分の心として歩む者には、彼らの頭上に彼らの行ないを返そう。――神である主の御告げ。 ――」
11:22 ケルビムが翼を広げると、輪もそれといっしょに動き出し、イスラエルの神の栄光がその上のほうにあった。
11:23 主の栄光はその町の真中から上って、町の東にある山の上にとどまった。
11:24 また、霊が私を引き上げ、神の霊によって幻のうちに私をカルデヤの捕囚の民のところへ連れて行った。そして、私が見たその幻は、私から去って上って行っ た。
11:25 そこで私は、主が私に示されたことをことごとく捕囚の民に告げた。

口語訳1955

11:1 時に霊はわたしをあげて、東に向かう主の宮の東の門に連れて行った。見よ、その門の入口に二十五人の者がいた。わたしはその中にアズルの子ヤザニヤと、ベ ナヤの子ペラテヤを見た。共に民のつかさであった。
11:2 すると彼はわたしに言われた、「人の子よ、これらの者はこの町の中で悪い事を考え、悪い計りごとをめぐらす人々である。
11:3 彼らは言う、『家を建てる時は近くはない。この町はなべであり、われわれは肉である』と。
11:4 それゆえ、彼らに向かって預言せよ。人の子よ、預言せよ」。
11:5 時に、主の霊がわたしに下って、わたしに言われた、「主はこう言われると言え、イスラエルの家よ、考えてみよ。わたしはあなたがたの心にある事どもを知っ ている。
11:6 あなたがたはこの町に殺される者を増し、殺された者をもってちまたを満たした。
11:7 それゆえ、主なる神はこう言われる、町の中にあなたがたが置く殺された者は肉である。この町はなべである。しかし、あなたがたはその中から取り出される。
11:8 あなたがたはつるぎを恐れた。わたしはあなたがたにつるぎを臨ませると、主は言われる。
11:9 またわたしはあなたがたをその中から引き出して、他国人の手に渡し、あなたがたをさばく。
11:10 あなたがたはつるぎに倒れる。わたしはあなたがたをイスラエルの境でさばく。これによってあなたがたはわたしが主であることを知るようになる。
11:11 この町はあなたがたに対してなべとはならず、あなたがたはその肉とはならない。わたしはイスラエルの境であなたがたをさばく。
11:12 これによって、あなたがたはわたしが主であることを知るようになる。あなたがたはわたしの定めに歩まず、またわたしのおきてを行わず、かえってその周囲の 他国人のおきてに従って行っているからである」。
11:13 このようにわたしが預言していた時、ベナヤの子ペラテヤが死んだので、わたしは打ち伏して、大声で叫んで言った、「ああ主なる神よ、あなたはイスラエルの 残りの者をことごとく滅ぼそうとされるのですか」。
11:14 時に主の言葉がわたしに臨んで言った、
11:15 「人の子よ、あなたの兄弟、あなたの友、あなたの兄弟である捕われ人、イスラエルの全家、エルサレムの住民は言った、『彼らが主から遠く離れた。この地は われわれの所有として与えられているのだ』と。
11:16 それゆえ、言え、『主なる神はこう言われる、たといわたしは彼らを遠く他国人の中に移し、国々の中に散らしても、彼らの行った国々で、わたしはしばらく彼 らのために聖所となる』と。
11:17 それゆえ、言え、『主はこう言われる、わたしはあなたがたをもろもろの民の中から集め、その散らされた国々から集めて、イスラエルの地をあなたがたに与え る』と。
11:18 彼らはその所に来る時、そのもろもろのいとうべきものと、もろもろの憎むべきものとをその所から取り除く。
11:19 そしてわたしは彼らに一つの心を与え、彼らのうちに新しい霊を授け、彼らの肉から石の心を取り去って、肉の心を与える。
11:20 これは彼らがわたしの定めに歩み、わたしのおきてを守って行い、そして彼らがわたしの民となり、わたしが彼らの神となるためである。
11:21 しかしいとうべきもの、憎むべきものをその心に慕って歩む者には、彼らの行いに従ってそのこうべに報いると、主なる神は言われる」。
11:22 時にケルビムはその翼をあげた。輪がそのかたわらにあり、イスラエルの神の栄光がその上にあった。
11:23 主の栄光が町の中からのぼって、町の東にある山の上に立ちどまった。
11:24 その時、霊はわたしをあげ、神の霊によって、幻のうちにわたしをカルデヤの捕われ人の所へ携えて行った。そしてわたしが見た幻はわたしを離れてのぼった。
11:25 そこでわたしは主がわたしに示された事をことごとくかの捕われ人に告げた。


文語訳1917
11:1 茲に靈我を擧げてヱホバの室の東の門に我を携へゆけり門は東に向ふ視るにその門の入口に二十五人の人あり我その中にアズルの子ヤザニヤおよびベナヤの子ペ ラテヤ即ち民の牧伯等を見る
11:2 彼われに言たまひけるは人の子よ此邑において惡き事を考へ惡き計謀をめぐらす者は此人々なり
11:3 彼等いふ家を建ることは近からず此邑は鍋にして我儕は肉なりと
11:4 是故にかれらに預言せよ人の子よ預言すべし
11:5 時にヱホバの靈わが上に降りて我にいひ給ひけるはヱホバかく言ふと言べしイスラエルの家よ汝等は斯いへり汝等の心におこる所の事は我これを知るなり
11:6 汝等は此邑に殺さるる者を増し死人をもて街衢に充せり
11:7 是故に主ヱホバ斯いふ汝等が邑の中に置くところのその殺されし者はすなはち肉にして邑は鍋なり然ど人邑の中より汝等を曳いだすべし
11:8 汝等は刀劍を懼る我劍を汝等にのぞましめんと主ヱホバいひたまふ
11:9 我なんぢらを其中よりひき出し外國人の手に付して汝等に罰をかうむらすべし
11:10 汝等は劍に?れん我イスラエルの境にて汝等を罰すべし汝等は是によりてわがヱホバなるを知るにいたらん
11:11 是は汝らの鍋とならず汝らはその中の肉たることを得ざるなりイスラエルの境にて我汝らに罰をかうむらすべし
11:12 汝ら即ちわがヱホバなるを知にいたらん汝らはわが憲法に遵はずわが律法を行はずしてその周圍の外國人の慣例のごとくに事をなせり
11:13 斯てわが預言しをる時にベナヤの子ペラテヤ死たれば我俯向に伏て大聲に叫び嗚呼主ヱホバよイスラエルの遺餘者を盡く滅ぼさんとしたまふやといふに
11:14 ヱホバの言われに臨みていふ
11:15 人の子よ汝の兄弟汝の兄弟たる者は汝の親族の人々にして即ちイスラエルの全家全躰なりヱルサレムに居る人々は是にむかひて汝等は遠くヱホバをはなれて居れ 此地はわれらの所有としてあたへらると言ふ
11:16 是故に汝言ふべしヱホバかく言ひたまふ我かれらを遠く逐やりて國々に散したればその往る國々に於て暫時の間かれらの聖所となると
11:17 是故に言ふべし主ヱホバかく言たまふ我なんぢらを諸の民の中より集へ汝等をその散されたる國々より聚めてイスラエルの地を汝らに與へん
11:18 彼等は彼處に到りその諸の汚たる者とその諸の憎むべき者を彼處より取除かん
11:19 我かれらに唯一の心を與へ新しき靈を汝らの衷に賦けん我かれらの身の中より石の心を取さりて肉の心を與ヘ
11:20 彼らをしてわが憲法に遵はしめ吾律法を守りて之を行はしむべし彼らはわが民となり我はかれらの神とならん
11:21 然どその汚れたる者とその憎むべき者の心をもておのれの心となす者等は我これが行ふところをその首に報ゆべし主ヱホバこれを言ふ
11:22 茲にケルビムその翼をあぐ輪その傍にありイスラエルの神の榮光その上に在す
11:23 ヱホバの榮光つひに邑の中より昇りて邑の東の山に立てり
11:24 時に靈われを擧げ神の靈に由りて異象の中に我をカルデヤに携へゆきて俘囚者の所にいたらしむ吾見たる異象すなはちわれを離れて昇れり
11:25 かくて我ヱホバの我にしめしたまひし言を盡く俘囚者に告たり

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各国旧約聖書

における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 Uペテ3:4

3:4 「主の来臨の約束はど うなったのか。先祖たちが眠りについてから、すべてのものは天地創造の初めからそのままであって、変ってはいない」と言うであろう。

 

口 語訳 使  5:5

5:5 アナニヤはこの言葉を聞いているうちに、倒れて息が絶えた。このことを伝え聞いた人々は、みな非常なおそれを感じた。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 ロマ 2:4-5

2:4 それとも、神の慈愛が あなたを悔改めに導くことも知らないで、その慈愛と忍耐と寛容との富を軽んじるのか。

2:5 あなたのかたくなな、悔改めのない心のゆえに、あなたは、神の正しいさばきの現れる怒りの日のために神の怒りを、自分の身に積んでい るのである。

 

口 語訳 Uコリ3:3

3:3 そして、あなたがたは自分自身が、わたしたちから送られたキリストの手紙であって、墨によらず生ける神の霊によって書かれ、石の板に ではなく人の心の板に書かれたものであることを、はっきりとあらわしている。

 

口 語訳 Uコリ12:2-4

12:2 わたしはキリストにあるひとりの人を知っている。この人は十四年前に第三の天にまで引き上げられた――それが、からだのままであった か、わたしは知らない。からだを離れてであったか、それも知らない。神がご存じである。

12:3 この人が――それが、からだのままであったか、からだを離れてであったか、わたしは知らない。神がご存じである――

12:4 パラダイスに引き上げられ、そして口に言い表わせない、人間が語ってはならない言葉を聞いたのを、わたしは知っている。

 

口 語訳 使  10:16

10:16 こんなことが三度もあってから、その入れ物はすぐ天に引き上げられた。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 Uコリ12:1

12:1 わたしは誇らずにいられません。誇っても無益ですが、主が見せてくださった事と啓示してくださった事について語りましょう。

 

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