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エゼキエル書 19章    

指導者への哀歌

 

翻訳比較


 


聖書協会共同訳2018
◆指導者たちのための哀歌
エゼ 19:1 あなたは、イスラエルの指導者たちのために哀歌を歌い、
エゼ 19:2 言いなさい。/あなたの母は、獅子たちの中で/どのような雌獅子だっただろうか。/彼女は若獅子の間に伏し、子獅子たちを育てた。
エゼ 19:3 彼女は子獅子の中から一頭を育て上げ/それは若獅子となり/獲物を引き裂くことを学び、人を食らった。
エゼ 19:4 諸国民は若獅子のことを聞いた。/彼らは若獅子を落とし穴で捕らえ/鉤にかけて、エジプトの地に連れて行った。
エゼ 19:5 雌獅子は待ち望んだが/望みが消えうせたことを見たので/子獅子の中からもう一頭を取り/これを若獅子に育てた。
エゼ 19:6 彼は獅子の間を歩き回り、若獅子となって/獲物を引き裂くことを学び、人を食らった。
エゼ 19:7 彼は城郭を荒らし、町を廃虚とした。/そのほえる声に/地とそこに満ちるものはおののいた。
エゼ 19:8 諸国民は周囲の州から若獅子を攻め/その上に網を広げ、彼を落とし穴で捕らえた。
エゼ 19:9 彼らは若獅子を鉤にかけて首枷をはめ/バビロンの王のもとに連れて行った。/諸国民は彼を獄に入れ/その声が二度とイスラエルの山々に/響かな いようにした。
エゼ 19:10 あなたの母は水辺に植えられた/ぶどうの木のようだった。/水が多かったので、豊かに実を結び/多くの枝を茂らせた。
エゼ 19:11 その木には/支配者たちの杖となる強い枝があった。/その背丈は茂みの中でそびえ/丈の高さと枝の多さで際立って見えた。
エゼ 19:12 しかしその木は、憤りによって引き抜かれ/地に投げ捨てられた。/東風がその実を枯らし/強い枝はもぎ取られて枯れ/火がその枝を食い尽くし た。
エゼ 19:13 今やその木は荒れ野に/水のない乾いた地に植えられた。
エゼ 19:14 若枝の茂る枝から火が出て、その実を食い尽くした。/その木にはもはや支配者の杖となる強い枝はない。これは哀歌であり、哀歌となった。

フランシスコ会訳2013
エゼキエル書 19

フランシスコ訳聖書 Eze <19>章 聖書本文

◆指導者への哀歌

001「さあ、イスラエルの支配者た ちのために哀歌を歌いあげよ。

002告げなさい。

獅子の群れの中にあって、

お前の母は見上げた雌獅子。

若獅子の間で子獅子を育てた。

003手塩にかけた一頭の子獅子。

それは若獅子へと成長し、

捕獲の術を身につけて、人間を餌食とした。

004やがて、異国の民は若獅子のう わさを耳にする。

若獅子は彼らの罠に掛かって捕らえられ、

鉤に吊され、エジプトの地へ引かれていった。

005夢破れ、希望が潰えた母親は、

別の子獅子を選りすぐり、若獅子に育てあげた。

006獅子の群れにもまれ、若獅子へ と成長し、

捕獲の術を身につけて、人間を餌食とした。

007若獅子は彼らの砦を踏みつぶ し、

その町々を踏みにじった。

地とその住民はその咆哮に震えおののいた。

008やがて、四方の異国の民は旗揚 げし、

若獅子目がけて網を打った。

罠に掛かった若獅子は、

009鉤に吊され、檻に入れられ、

バビロンの王のもとへ引かれていき、幽閉された。

もはやその雄叫びが、

イスラエルの山々に木霊することがないように。

010お前の母は、

水のほとりに植えられた、畑地のぶどうの木のよう。

豊かな水に実を結び、枝を茂らす。

011その木には、

統治者の杖となるたくましい枝が伸び、

その丈は雲間に達した。

目を奪うその高さ、見事な葉ぶり。

012しかしその木は、

怒りのうちに引き抜かれ、地に投げ捨てられた。

東風がその実を枯らす。

たくましい枝は折れて枯れ、火に焼き尽くされた。

013その木は今、荒れ地に植え替え られた。

水気のない干からびた地に。

014その枝から火が燃え出、

若枝とその実を焼き尽くした。

統治者の杖となる、たくましい枝はもはやない。

これは哀歌。哀しみの歌」。

 


 

新共同訳1987

19:1 イスラエルの君侯たちのために、あなたは悲しみの歌をうたって、

19:2 言いなさい。お前の母は獅子たちの中にあって/どんな雌獅子だったろうか。お前の母は子獅子の間に伏し/若獅子たちを育てた。

19:3 お前の母は子獅子の中から一頭を取り上げた。その子獅子は若獅子に成長し/獲物を取ることを覚え/人々を餌食とした。

19:4 しかし、諸国の民は子獅子について聞いた。罠に捕らえられ、鉤にかけられて/エジプトの地へ連れて行かれたと。

19:5 お前の母は期待が破れ、望みがうせたのを見て/別の子獅子を取り、若獅子に育てた。

19:6 この子獅子は獅子たちの間を歩き回り/若獅子に成長し/獲物を取ることを覚え/人々を餌食とした。

19:7 彼は彼らの城郭を破壊し、町々を荒廃させた。そのほえたける声に/地と地を満たすものはおびえた。

19:8 諸国民は周囲の国々から彼に立ち向かい/彼の上に網を広げ/彼は罠に捕らえられた。

19:9 彼は鉤にかけられ、籠に入れられ/バビロンの王のもとに連れて行かれた。彼らは獄に彼を閉じ込め/二度とその声が、イスラエルの山々に/聞こえないように した。

19:10 お前の母は水のほとりに植えられた/園のぶどうの木のようだ。多くの水のゆえに/豊かに実を結ぶ枝を張った。

19:11 その木には/支配者たちの杖となる強い枝があった。丈は雲間に届くほど高くなり/丈高く、枝が多いゆえに際立って見えた。

19:12 怒りによって、木は引き抜かれ/地に投げ捨てられた。東風はその実を枯らし/強い枝はもぎ取られて枯れ/火がそれを焼き尽くした。

19:13 今や、その木は/荒れ野に、乾いた水なき地に/移し植えられた。

19:14 また、若枝の茂る太い枝から/火が出て、実を焼き尽くした。それゆえ、この木には/支配者の杖となる強い枝はなくなった。この歌は悲しみの歌。悲しみの歌 としてうたわれた。

 

新改訳1970

19:1 あなたはイスラエルの君主たちのために哀歌を唱えて、

19:2 言え。あなたの母である雌獅子は何なのか。雄獅子の間に伏し、若い獅子の間で子獅子を養った。

19:3 雌獅子が子獅子のうちの一頭を育て上げると、それは若い獅子となり、獲物を引き裂くことを習い、人を食べた。

19:4 諸国の民はその獅子のうわさを聞いた。その獅子は彼らの落とし穴で捕えられた。彼らは鉤でこれをエジプトの地へ引きずって行った。

19:5 雌獅子は、待ちくたびれ、自分の望みが消えうせたことを知ったとき、子獅子のうちのほかの一頭を取り、若い獅子とした。

19:6 これも、雄獅子の間を歩き回り、若い獅子となって、獲物を引き裂くことを習い、人を食べた。

19:7 この獅子は人のやもめたちを犯し、町々を廃墟とした。そのほえる声のために、地と、それに満ちているものはおののいた。

19:8 そこで、諸国の民は、回りの州から攻め上り、その獅子に彼らの網を打ちかけた。その獅子は彼らの落とし穴で捕えられた。

19:9 彼らはそれを鉤にかけておりに入れ、バビロンの王のもとに引いて行った。彼らはそれをとりでに閉じ込め、二度とその声がイスラエルの山々に聞こえないよう にした。

19:10 あなたの母は、まさしく、水のほとりに植えられたぶどうの木のようだった。水が豊かなために実りが良く、枝も茂った。

19:11 その強い枝は王の杖となり、そのたけは茂みの中できわだって高く、多くの小枝をつけてきわだって見えた。

19:12 しかし、それは憤りのうちに引き抜かれ、地に投げ捨てられ、東風はその実を枯らし、その強い枝も折られて枯れ、火に焼き尽くされた。

19:13 今や、それは、荒野と砂漠と、潤いのない地に移し植えられ、

19:14 火がその枝から出て、その若枝と実を焼き尽くした。もう、それには王の杖となる強い枝がなくなった。」これは悲しみの歌、哀歌となった。

 

口語訳1955

19:1 あなたはイスラエルの君たちのために悲しみの歌をのべて

19:2 言え、あなたの母はししのうちにあって、どんな雌じしであったろう。彼女は若いししのうちに伏して子じしを養った。

19:3 彼女は子じしの一つを育てたが、それは若いししとなって、獲物をとることを学び、人を食べた。

19:4 国々の人は彼に対して叫び声をあげ、落し穴でこれを捕え、かぎでこれをエジプトの地に引いて行った。

19:5 雌じしは自分の思いが破れ、その望みを失ったのを見たので、ほかの子じしをとって、これを若い子じしとした。

19:6 彼はししのうちに行き来し、若いししとなって、獲物をとることを学び、人を食べた。

19:7 彼はその要害を荒し、その町々を滅ぼした。そのほえる声によって、その地とその中に満ちるものとは皆恐れた。

19:8 そこで国々の人は彼に対して四方にわなを設け、彼に網を打ちかけ、落し穴で彼を捕えた。

19:9 彼らはかぎをもって、これをかごに入れ、これをバビロンの王のもとに連れて行き、これをおりの中に入れて、再びその声をイスラエルの山々に/聞えさせない ようにした。

19:10 あなたの母は水のほとりに移し植えられた/ぶどう畑のぶどうの木のようで、水が多いために実りがよく、枝がはびこった。

19:11 その強い幹は君たる者のつえとなった。それは茂みの中に高くそびえ、多くの枝をつけて高く見えた。

19:12 しかしこのぶどうの木は憤りによって抜かれ、地に投げうたれ、東風がそれを枯らし、その実はもぎ取られ、その強い幹は枯れて、火に焼き滅ぼされた。

19:13 今これは荒野に、かわいた、水のない地に移し植えられ、

19:14 火がその幹から出て、その枝と実とを滅ぼしたので、強い幹で、君たる者のつえと/なるべきものはそこにない。これが悲しみの言葉、また悲しみの歌となっ た。



文語訳1917
19:1 汝イスラエルの君等のために哀の詞をのべて
19:2 言ふべし汝の母なる牝獅は何故に牡獅の中に伏し小獅の中にその子を養ふや
19:3 彼その一の子を育てたれば小獅となりて食を攫ことを學ひ遂に人を食へり
19:4 國々の人これの事を聞きこれを陷?にて執へ鼻環をほどこしてこれをエジプトの地にひきいたれり
19:5 牝獅姑く待しがその望を失ひしを見たれば又一個の子を取てこれを小獅とならしむ
19:6 是すなはち牝獅の中に歩みて小獅となり食を攫ことを學ひしが亦人を食ひ
19:7 其寡婦をしりその邑々を滅せりその咆哮聲によりてその地とその中に盈る者荒たり
19:8 是をもて四方の國人その國々より攻來り網をこれにうちかけ陷?にてこれを執へ
19:9 鼻環をほどこして籠にいれ之をバビロンの王の許に曳いたりて城の中に携へ入れ其聲を再びイスラエルの山々に聞えざらしむ
19:10 汝の母は汝の血にして水の側に植たる葡萄樹のごとし水の多きがために結實多く蔓はびこれり
19:11 是に強き枝ありて君王等の杖となすべし是の長は雲に至りその衆多の枝のために高く聳えて見へたり
19:12 然るに是怒をもて拔れて地に擲たる東風その實を吹乾かしその強き枝は折れて枯れ火に焚る
19:13 今これは荒野にて乾ける水なき地に植りてあり
19:14 その枝の芽より火いでてその果を燒けば復強き枝の君王等の杖となるべき者其になし是哀の詞なり哀の詞となるべし

 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口 語訳   22:1-2

22:1 御使はまた、水晶のように輝いているいのちの水の川をわたしに見せてくれた。この川は、神と小羊との御座から出て、

22:2 都の大通りの中央を流れている。川の両側にはいのちの木があって、十二種の実を結び、その実は毎月みのり、その木の葉は諸国民をいや す。

 

口 語訳 ヨハ 15:6

15:6 人がわたしにつながっていないならば、枝のように外に投げすてられて枯れる。人々はそれをかき集め、火に投げ入れて、焼いてしまうの である。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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