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創世記 27:1−17

ヤコブを溺愛するリベカの計略

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018

◆祝福を奪うヤコブ
創 27:1 イサクは年を取り、目がかすんで見えなくなってきたとき、上の子のエサウを呼んで言った。「息子よ。」彼が、「はい」と答えると、
創 27:2 イサクは言った。「御覧、私は年を取って、いつ死ぬか分からない。
創 27:3 だから、狩りの道具、弓矢を持って野に行き、私のために獲物を捕って来てくれ。
創 27:4 そして私の好きなおいしい料理を作り、それを持って来て、私に食べさせてほしい。死ぬ前に私自ら、お前を祝福したいのだ。」
創 27:5 その時リベカは、イサクが息子のエサウに話しているのを聞いていた。エサウが獲物を捕りに野に出かけると、
創 27:6 リベカは息子のヤコブに言った。「たった今、お父さんが兄さんのエサウにこう言っているのを聞きました。
創 27:7 『獲物を捕って来て、おいしい料理を作り、私に食べさせてほしい。死ぬ前に、私は主の前で、お前を祝福したいのだ。』
創 27:8 息子よ、私がお前に命じることをよく聞きなさい。
創 27:9 家畜の群れのところへ行って、その中から肥えた子山羊を二匹取って来なさい。私はそれでお父さんの好きなおいしい料理を作ります。
創 27:10 それをお父さんのところへ持って行き、食べていただきなさい。そうすれば、亡くなる前にお前を祝福してくださるでしょう。」
創 27:11 しかしヤコブは母のリベカに言った。「でも、兄さんのエサウは毛深い人ですが、私の肌は滑らかです。
創 27:12 お父さんが私に触るなら、私がふざけていると思うでしょう。そうすれば私は、祝福どころか呪いをこの身に招くことになります。」
創 27:13 母は言った。「息子よ、その呪いは私が引き受けます。お前は、ただ私の言うことを聞き、行って子山羊を取って来なさい。」
創 27:14 そこで彼は子山羊を取りに行き、母のところに持って来た。母のリベカはそれでイサクの好きなおいしい料理を作った。
創 27:15 リベカは、家にしまっておいた兄エサウの衣服、中でも特によい服を取り出して、弟ヤコブに着せた。
創 27:16 また子山羊の皮を、彼の腕と首の滑らかなところに着け、
創 27:17 自分が作ったおいしい料理とパンを息子のヤコブに手渡した。

フラ ンシスコ会訳2013
001
イサクは年をとり、目がかすんで見えなくなったと き、上の息子エサウを呼び寄せて、「息子よ」と言った。

002彼が、「はい」と答えると、イサクは言った、「わ たしはこのとおり年をとり、いつ死ぬか分からない。

003お前はお前の道具、矢筒と弓を持って野に出てい き、わたしのために獲物を捕って来て、

004わたしの好きなおいしい料理を作り、ここに持って 来て食べさせてほしい。死ぬ前にわたし自身がお前に祝福を与えるためだ」。

005リベカは、イサクが息子エサウに話しているのを聞 いていた。

006エサウが獲物を捕りに出かけたとき、リベカは息子 ヤコブに言った、「わたしはお前のお父さんがお前の兄のエサウにこう言っているのを聞きました、

007『獲物を捕って来て、わたしのためにおいしい料理 を作って、わたしに食べさせてほしい。死ぬ前に主の前でお前を祝福しよう』。

008さあ、わたしの子よ、お前はわたしの言うことをよ く聞いて、わたしの命じるとおりにしなさい。

009群れの所へ行って、その中から二匹の善い子山羊を わたしの所に持って来なさい。わたしはそれでお父さんの好きなおいしい料理を作りましょう。

010それをお父さんの所に持って行き、食べさせなさ い。お父さんは亡くなる前にお前を祝福してくださるでしょう」。

011ヤコブは母リベカに言った、「しかしエサウ兄さん は毛深い人なのに、わたしの肌は滑らかです。

012恐らくお父さんはわたしに触り、わたしがからかっ たと思うでしょう。そうすれば祝福どころか呪いを受けるでしょう」。

013母は彼に言った、「子よ、その呪いはわたしが受け ます。ただ、わたしの言うことを聞き、行って取って来なさい」。

014彼は取りに行き、子山羊を母のもとに持って来た。 母は父の好きなおいしい料理を作った。

015リベカは家にしまってあった上の息子エサウの晴れ 着を取って下の息子ヤコブに着せ、

016子山羊の毛皮をその手と首の滑らかな部分につけさ せた。

017彼女は自分が作ったおいしい料理とパンを息子ヤコ ブに手渡した。



 

新共同訳1987

27:1 イサクは年をとり、目がかすんで見えなくなってきた。そこで上の息子のエサウを呼び寄せて、「息子よ」と言った。エサウが、「はい」と答えると、

27:2 イサクは言った。「こんなに年をとったので、わたしはいつ死ぬか分からない。

27:3 今すぐに、弓と矢筒など、狩りの道具を持って野に行き、獲物を取って来て、

27:4 わたしの好きなおいしい料理を作り、ここへ持って来てほしい。死ぬ前にそれを食べて、わたし自身の祝福をお前に与えたい。」

27:5 リベカは、イサクが息子のエサウに話しているのを聞いていた。エサウが獲物を取りに野に行くと、

27:6 リベカは息子のヤコブに言った。「今、お父さんが兄さんのエサウにこう言っているのを耳にしました。

27:7 『獲物を取って来て、あのおいしい料理を作ってほしい。わたしは死ぬ前にそれを食べて、主の御前でお前を祝福したい』と。

27:8 わたしの子よ。今、わたしが言うことをよく聞いてそのとおりにしなさい。

27:9 家畜の群れのところへ行って、よく肥えた子山羊を二匹取って来なさい。わたしが、それでお父さんの好きなおいしい料理を作りますから、

27:10 それをお父さんのところへ持って行きなさい。お父さんは召し上がって、亡くなる前にお前を祝福してくださるでしょう。」

27:11 しかし、ヤコブは母リベカに言った。「でも、エサウ兄さんはとても毛深いのに、わたしの肌は滑らかです。

27:12 お父さんがわたしに触れば、だましているのが分かります。そうしたら、わたしは祝福どころか、反対に呪いを受けてしまいます。」

27:13 母は言った。「わたしの子よ。そのときにはお母さんがその呪いを引き受けます。ただ、わたしの言うとおりに、行って取って来なさい。」

27:14 ヤコブは取りに行き、母のところに持って来たので、母は父の好きなおいしい料理を作った。

27:15 リベカは、家にしまっておいた上の息子エサウの晴れ着を取り出して、下の息子ヤコブに着せ、

27:16 子山羊の毛皮を彼の腕や滑らかな首に巻きつけて、

27:17 自分が作ったおいしい料理とパンを息子ヤコブに渡した。

 

新改訳1970

27:1 イサクは年をとり、視力が衰えてよく見えなくなったとき、長男のエサウを呼び寄せて彼に「息子よ。」と言った。すると彼は、「はい。ここにいます。」と答 えた。

27:2 イサクは言った。「見なさい。私は年老いて、いつ死ぬかわからない。

27:3 だから今、おまえの道具の矢筒と弓を取って、野に出て行き、私のために獲物をしとめて来てくれないか。

27:4 そして私の好きなおいしい料理を作り、ここに持って来て私に食べさせておくれ。私が死ぬ前に、私自身が、おまえを祝福できるために。」

27:5 リベカは、イサクがその子エサウに話しているのを聞いていた。それでエサウが獲物をしとめて来るために、野に出かけたとき、

27:6 リベカはその子ヤコブにこう言った。「いま私は、父上が、あなたの兄エサウにこう言っておられるのを聞きました。

27:7 『獲物をとって来て、私においしい料理を作り、私に食べさせてくれ。私が死ぬ前に、主の前でおまえを祝福したいのだ。』

27:8 それで今、わが子よ。私があなたに命じることを、よく聞きなさい。

27:9 さあ、群れのところに行って、そこから最上の子やぎ二頭を私のところに取っておいで。私はそれで父上のお好きなおいしい料理を作りましょう。

27:10 あなたが父上のところに持って行けば、召し上がって、死なれる前にあなたを祝福してくださるでしょう。」

27:11 しかし、ヤコブは、その母リベカに言った。「でも、兄さんのエサウは毛深い人なのに、私のはだは、なめらかです。

27:12 もしや、父上が私にさわるなら、私にからかわれたと思われるでしょう。私は祝福どころか、のろいをこの身に招くことになるでしょう。」

27:13 母は彼に言った。「わが子よ。あなたののろいは私が受けます。ただ私の言うことをよく聞いて、行って取って来なさい。」

27:14 それでヤコブは行って、取って、母のところに来た。母は父の好むおいしい料理をこしらえた。

27:15 それからリベカは、家の中で自分の手もとにあった兄エサウの晴れ着を取って来て、それを弟ヤコブに着せてやり、

27:16 また、子やぎの毛皮を、彼の手と首のなめらかなところにかぶせてやった。

27:17 そうして、自分が作ったおいしい料理とパンを息子ヤコブの手に渡した。

 

口語訳1955

27:1 イサクは年老い、目がかすんで見えなくなった時、長子エサウを呼んで言った、「子よ」。彼は答えて言った、「ここにおります」。

27:2 イサクは言った。「わたしは年老いて、いつ死ぬかも知れない。

27:3 それであなたの武器、弓矢をもって野に出かけ、わたしのために、しかの肉をとってきて、

27:4 わたしの好きなおいしい食べ物を作り、持ってきて食べさせよ。わたしは死ぬ前にあなたを祝福しよう」。

27:5 イサクがその子エサウに語るのをリベカは聞いていた。やがてエサウが、しかの肉を獲ようと野に出かけたとき、

27:6 リベカはその子ヤコブに言った、「わたしは聞いていましたが、父は兄エサウに、

27:7 『わたしのために、しかの肉をとってきて、おいしい食べ物を作り、わたしに食べさせよ。わたしは死ぬ前に、主の前であなたを祝福しよう』と言いました。

27:8 それで、子よ、わたしの言葉にしたがい、わたしの言うとおりにしなさい。

27:9 群れの所へ行って、そこからやぎの子の良いのを二頭わたしの所に取ってきなさい。わたしはそれで父のために、父の好きなおいしい食べ物を作りましょう。

27:10 あなたはそれを持って行って父に食べさせなさい。父は死ぬ前にあなたを祝福するでしょう」。

27:11 ヤコブは母リベカに言った、「兄エサウは毛深い人ですが、わたしはなめらかです。

27:12 おそらく父はわたしにさわってみるでしょう。そうすればわたしは父を欺く者と思われ、祝福を受けず、かえってのろいを受けるでしょう」。

27:13 母は彼に言った、「子よ、あなたがうけるのろいはわたしが受けます。ただ、わたしの言葉に従い、行って取ってきなさい」。

27:14 そこで彼は行ってやぎの子を取り、母の所に持ってきたので、母は父の好きなおいしい食べ物を作った。

27:15 リベカは家にあった長子エサウの晴着を取って、弟ヤコブに着せ、

27:16 また子やぎの皮を手と首のなめらかな所とにつけさせ、

27:17 彼女が作ったおいしい食べ物とパンとをその子ヤコブの手にわたした。

 

文 語訳1917
27:1 イサク老て目くもりて見るあたはざるに及びて其長子エサウを召て之に吾子よといひければ答へて我此にありといふ
27:2 イサクいひけるは視よ我は今老て何時死るやを知ず
27:3 然ば請ふ汝の器汝の弓矢を執て野に出でわがために?を獵て
27:4 わが好む美味を作り我にもちきたりて食はしめよ我死るまへに心に汝を祝せん
27:5 イサクが其子エサウに語る時にリベカ聞ゐたりエサウは?を獵て携きたらんとて野に往り
27:6 是に於てリベカ其子ヤコブに語りていひけるは我聞ゐたるに汝の父汝の兄エサウに語りて言けらく
27:7 吾ために?をとりきたり美味を製りて我にくはせよ死るまへに我ヱホバの前にて汝を祝せんと
27:8 然ば吾子よ吾言にしたがひわが汝に命ずるごとくせよ
27:9 汝群畜の所にゆきて彼處より山羊の二箇の善き羔を我にとりきたれ我之をもて汝の父のために其好む美味を製らん
27:10 汝之を父にもちゆきて食しめ其死る前に汝を祝せしめよ
27:11 ヤコブ其母リベカに言けるは兄エサウは毛深き人にして我は滑澤なる人なり
27:12 恐くは父我に捫ることあらん然らば我は欺く者と父に見えんされば祝をえずして返て呪詛をまねかん
27:13 其母彼にいひけるは我子よ汝の詛はるる所は我に歸せん只わが言にしたがひ往て取來れと
27:14 是において彼往て取り母の所にもちきたりければ母すなはち父の好むところの美味を製れり
27:15 而してリベカ家の中に己の所にある長子エサウの美服をとりて之を季子ヤコブに衣せ
27:16 又山羊の羔の皮をもて其手と其頸の滑澤なる處とを掩ひ
27:17 其製りたる美味とパンを子ヤコブの手にわたせり


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 ヤコ 4:14

4:14 あなたがたは、あすの こともわからぬ身なのだ。あなたがたのいのちは、どんなものであるか。あなたがたは、しばしの間あらわれて、たちまち消え行く霧にす ぎない。

 

口 語訳 マタ 27:25

27:25 すると、民衆全体が答えて言った、「その血の責任は、われわれとわれわれの子孫の上にかかってもよい」。

 

口 語訳 ルカ 21:34

21:34 あなたがたが放縦や、泥酔や、世の煩いのために心が鈍っているうちに、思いがけないとき、その日がわなのようにあなたがたを捕えるこ とがないように、よく注意していなさい。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 ヘブ 11:20

11:20 信仰によって、イサク は、きたるべきことについて、ヤコブとエサウとを祝福した。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 マタ 27:25

27:25 民はこぞって答えた。「その血の責任は、我々と子孫にある。」

 

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創世記 27:18−29

ヤコブ、父イサクを騙(だま)す

 

翻訳比較



聖書協会共同訳2018
創 27:18 ヤコブは父のもとへ行って、「お父さん」と呼びかけた。父が、「私はここにいる。息子よ、お前は誰なのだ」と聞き返すと、
創 27:19 ヤコブは父に言った。「私は長男のエサウです。言われたとおりにしてきました。さあ、座って私の獲物を食べてください。そしてお父さん自らが 私を祝福してくださいますように。」
創 27:20 しかしイサクは息子に尋ねた。「どうしてまた、こんなに早く見つけることができたのか、息子よ。」彼が、「あなたの神、主が取り計らってくだ さったからです」と答えると、
創 27:21 イサクはヤコブに言った。「息子よ、近くに寄りなさい。お前が本当に息子のエサウなのかどうか、触ってみたいのだ。」
創 27:22 ヤコブが父のイサクに近寄ると、イサクは触って言った。「声はヤコブの声だが、腕はエサウの腕だ。」
創 27:23 ヤコブの腕が兄エサウの腕のように毛深かったので、イサクは見破ることができず、祝福しようとして、
創 27:24 尋ねた。「お前は本当に息子のエサウなのだな。」ヤコブが、「そうです」と答えると、
創 27:25 イサクは言った。「では獲物を持って来なさい。わが子の獲物を食べて、私自身がお前を祝福しよう。」ヤコブが料理を持って来ると彼は食べ、ぶ どう酒を持って来るとそれを飲んだ。
創 27:26 父のイサクは言った。「息子よ、近くに寄って、私に口づけしなさい。」
創 27:27 ヤコブが近寄って口づけすると、イサクはその衣服の香りを嗅ぎ、祝福して言った。/「ああ、わが子の香りは/主が祝福された野の香りのよう だ。
創 27:28 神があなたに、天の露と肥沃な地を/豊かな穀物と新しいぶどう酒を/与えてくださるように。
創 27:29 もろもろの民はあなたに仕え/諸国の民はあなたにひれ伏すように。/あなたは兄弟の主となり/母の子らはあなたにひれ伏すように。/あなたを 呪う者は呪われ/あなたを祝福する者は祝福される。」


フラ ンシスコ会訳2013
018
彼は父のもとに行き、「お父さん」と言った。イサ クが、「おお、息子よ、お前は誰か」と尋ねると、

019ヤコブは父に言った、「長男のエサウです。あなた が言われたとおりにしました。どうぞ起きて座り、わたしの獲物を食べてください。そしてあなたご自身でわたしに祝福を与えてくだ さい」。

020イサクはヤコブに言った、「息子よ、こんなに早く 見つけられるとは、どうしたことか」。ヤコブは答えた、「あなたの神、主がわたしのために計らってくださったからです」。

021イサクはヤコブに言った、「息子よ、近くに寄りな さい。お前が本当にわたしの息子エサウかどうか触ってみよう」。

022ヤコブが父イサクに近寄ると、父は彼に触って言っ た、「声はヤコブの声だが、手はエサウの手だ」。

023ヤコブの手は兄エサウの手のように毛深かったの で、イサクはヤコブを見破ることができず、彼を祝福しようとしたが、

024再度「お前は本当にわたしの息子エサウなのだな」 とただすと、ヤコブは「そうです」と答えた。

025イサクは言った、「獲物を持って来なさい。わたし の息子の獲物を食べて、わたし自身でお前に祝福を与えよう」。ヤコブが彼の前に差し出すと、イサクはそれを食べ、ぶどう酒を持っ て来ると、それを飲んだ。

026父イサクはヤコブに言った、「わが子よ、近寄って 口づけをしなさい」。

027彼は近寄って父に口づけした。イサクは彼の衣の香 りをかぎ、彼を祝福して言った、

「ああ、わたしの息子の香りは、

主が祝福された野の香りのようだ。

028神がお前に天の露、

肥えた大地、

豊かな穀物とぶどう酒を与えてくださるように。

029もろもろの民はお前に仕え、

もろもろの国民はお前にひれ伏す。

お前は兄弟たちの主人となり、

お前の母の子らはお前にひれ伏す。

お前を呪う者は呪われ、

お前を祝福する者は祝福されるように」。


 

新共同訳1987

27:18 ヤコブは、父のもとへ行き、「わたしのお父さん」と呼びかけた。父が、「ここにいる。わたしの子よ。誰だ、お前は」と尋ねると、

27:19 ヤコブは言った。「長男のエサウです。お父さんの言われたとおりにしてきました。さあ、どうぞ起きて、座ってわたしの獲物を召し上がり、お父さん自身の祝 福をわたしに与えてください。」

27:20 「わたしの子よ、どうしてまた、こんなに早くしとめられたのか」と、イサクが息子に尋ねると、ヤコブは答えた。「あなたの神、主がわたしのために計らって くださったからです。」

27:21 イサクはヤコブに言った。「近寄りなさい。わたしの子に触って、本当にお前が息子のエサウかどうか、確かめたい。」

27:22 ヤコブが父イサクに近寄ると、イサクは彼に触りながら言った。「声はヤコブの声だが、腕はエサウの腕だ。」

27:23 イサクは、ヤコブの腕が兄エサウの腕のように毛深くなっていたので、見破ることができなかった。そこで、彼は祝福しようとして、

27:24 言った。「お前は本当にわたしの子エサウなのだな。」ヤコブは、「もちろんです」と答えた。

27:25 イサクは言った。「では、お前の獲物をここへ持って来なさい。それを食べて、わたし自身の祝福をお前に与えよう。」ヤコブが料理を差し出すと、イサクは食 べ、ぶどう酒をつぐと、それを飲んだ。

27:26 それから、父イサクは彼に言った。「わたしの子よ、近寄ってわたしに口づけをしなさい。」

27:27 ヤコブが近寄って口づけをすると、イサクは、ヤコブの着物の匂いをかいで、祝福して言った。「ああ、わたしの子の香りは/主が祝福された野の香りのよう だ。

27:28 どうか、神が/天の露と地の産み出す豊かなもの/穀物とぶどう酒を/お前に与えてくださるように。

27:29 多くの民がお前に仕え/多くの国民がお前にひれ伏す。お前は兄弟たちの主人となり/母の子らもお前にひれ伏す。お前を呪う者は呪われ/お前を祝福する者は /祝福されるように。」

 

新改訳1970

27:18 ヤコブは父のところに行き、「お父さん。」と言った。イサクは、「おお、わが子よ。だれだね、おまえは。」と尋ねた。

27:19 ヤコブは父に、「私は長男のエサウです。私はあなたが言われたとおりにしました。さあ、起きてすわり、私の獲物を召し上がってください。ご自身で私を祝福 してくださるために。」と答えた。

27:20 イサクは、その子に言った。「どうして、こんなに早く見つけることができたのかね。わが子よ。」すると彼は答えた。「あなたの神、主が私のために、そうさ せてくださったのです。」

27:21 そこでイサクはヤコブに言った。「近くに寄ってくれ。わが子よ。私は、おまえがほんとうにわが子エサウであるかどうか、おまえにさわってみたい。」

27:22 ヤコブが父イサクに近寄ると、イサクは彼にさわり、そして言った。「声はヤコブの声だが、手はエサウの手だ。」

27:23 ヤコブの手が、兄エサウの手のように毛深かったので、イサクには見分けがつかなかった。それでイサクは彼を祝福しようとしたが、

27:24 「ほんとうにおまえは、わが子エサウだね。」と尋ねた。すると答えた。「私です。」

27:25 そこでイサクは言った。「私のところに持って来なさい。私自身がおまえを祝福するために、わが子の獲物を食べたいものだ。」そこでヤコブが持って来ると、 イサクはそれを食べた。またぶどう酒を持って来ると、それも飲んだ。

27:26 父イサクはヤコブに、「わが子よ。近寄って私に口づけしてくれ。」と言ったので、

27:27 ヤコブは近づいて、彼に口づけした。イサクは、ヤコブの着物のかおりをかぎ、彼を祝福して言った。「ああ、わが子のかおり。主が祝福された野のかおりのよ うだ。

27:28 神がおまえに天の露と地の肥沃、豊かな穀物と新しいぶどう酒をお与えになるように。

27:29 国々の民はおまえに仕え、国民はおまえを伏し拝み、おまえは兄弟たちの主となり、おまえの母の子らがおまえを伏し拝むように。おまえをのろう者はのろわ れ、おまえを祝福する者は祝福されるように。」

 

口語訳1955

27:18 そこでヤコブは父の所へ行って言った、「父よ」。すると父は言った、「わたしはここにいる。子よ、あなたはだれか」。

27:19 ヤコブは父に言った、「長子エサウです。あなたがわたしに言われたとおりにいたしました。どうぞ起きて、すわってわたしのしかの肉を食べ、あなたみずから わたしを祝福してください」。

27:20 イサクはその子に言った、「子よ、どうしてあなたはこんなに早く手に入れたのか」。彼は言った、「あなたの神、主がわたしにしあわせを授けられたからで す」。

27:21 イサクはヤコブに言った、「子よ、近寄りなさい。わたしは、さわってみて、あなたが確かにわが子エサウであるかどうかをみよう」。

27:22 ヤコブが、父イサクに近寄ったので、イサクは彼にさわってみて言った、「声はヤコブの声だが、手はエサウの手だ」。

27:23 ヤコブの手が兄エサウの手のように毛深かったため、イサクはヤコブを見わけることができなかったので、彼を祝福した。

27:24 イサクは言った、「あなたは確かにわが子エサウですか」。彼は言った、「そうです」。

27:25 イサクは言った、「わたしの所へ持ってきなさい。わが子のしかの肉を食べて、わたしみずから、あなたを祝福しよう」。ヤコブがそれを彼の所に持ってきたの で、彼は食べた。またぶどう酒を持ってきたので、彼は飲んだ。

27:26 そして父イサクは彼に言った、「子よ、さあ、近寄ってわたしに口づけしなさい」。

27:27 彼が近寄って口づけした時、イサクはその着物のかおりをかぎ、彼を祝福して言った、/「ああ、わが子のかおりは、/主が祝福された野のかおりのようだ。

27:28 どうか神が、天の露と、/地の肥えたところと、多くの穀物と、/新しいぶどう酒とをあなたに賜わるように。

27:29 もろもろの民はあなたに仕え、/もろもろの国はあなたに身をかがめる。あなたは兄弟たちの主となり、/あなたの母の子らは、/あなたに身をかがめるであろ う。あなたをのろう者はのろわれ、/あなたを祝福する者は祝福される」。

 


文 語訳1917
27:18 彼乃ち父の許にいたりて我父よといひければ我此にありわが子よ汝は誰なると曰ふ
27:19 ヤコブ父にいひけるは我は汝の長子エサウなり我汝が我に命じたるごとくなせり請ふ起て坐しわが?の肉をくらひて汝の心に我を祝せよ
27:20 イサク其子に言けるは吾子よ汝いかにして斯速に獲たるや彼言ふ汝の神ヱホバ之を我にあはせたまひしが故なり
27:21 イサク、ヤコブにいひけるはわが子よ請ふ近くよれ我汝に捫て汝がまことに吾子エサウなるや否やをしらん
27:22 ヤコブ父イサクに近よりければイサク之にさはりていひけるは聲はヤコブの聲なれども手はエサウの手なりと
27:23 彼の手其兄エサウの手のごとく毛深かりしに因て之を辨別へずして遂に之を祝したり
27:24 即ちイサクいひけるは汝はまことに吾子エサウなるや彼然りといひければ
27:25 イサクいひけるは我に持きたれ吾子の?を食ひてわが心に汝を祝せんと是に於てヤコブ彼の許にもちきたりければ食へり又酒をもちきたりければ飮り
27:26 かくて父イサク彼にいひけるは吾子よ近くよりて我に接吻せよと
27:27 彼すなはち近よりて之に接吻しければ其衣の馨香をかぎて彼を祝していひけるは嗚呼吾子の香はヱホバの祝たまへる野の馨香のごとし
27:28 ねがはくは神天の露と地の腴および饒多の穀と酒を汝にたまへ
27:29 諸の民汝につかへ諸の邦汝に躬を鞠ん汝兄弟等の主となり汝の母の子等汝に身をかがめん汝を詛ふ者はのろはれ汝を祝す者は祝せらるべし


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 ヘブ 11:20

11:20 信仰によって、イサク は、きたるべきことについて、ヤコブとエサウとを祝福した。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 ヘブ 11:20

11:20 信仰によって、イサク は、きたるべきことについて、ヤコブとエサウとを祝福した。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口 語訳 ヘブ 11:20

11:20 信仰によって、イサクは、きたるべきことについて、ヤコブとエサウとを祝福した。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 ヘブ 11:20

11:20 信仰によって、イサクは、将来のことについても、ヤコブとエサウのために祝福を祈りました。

 

新共同 ガラ 3:8

3:8 聖書は、神が異邦人を信仰によって義となさることを見越して、「あなたのゆえに異邦人は皆祝福される」という福音をアブラハムに予告しました。

 

新共同 ガラ 3:14

3:14 それは、アブラハムに与えられた祝福が、キリスト・イエスにおいて異邦人に及ぶためであり、また、わたしたちが、約束された“霊”を信仰によって受けるた めでした。

 

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創世記 27:30−40

後の祭り

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
◆祝福を奪われたエサウ
創 27:30 イサクがヤコブを祝福し終え、ヤコブが父イサクの前から出て行くと、ちょうどその時、兄のエサウが狩りから帰って来た。
創 27:31 彼もおいしい料理を作り、父のところへ持って来て言った。「お父さん、さあ息子の獲物を食べてください。そしてあなた自ら私を祝福してくださ い。」
創 27:32 父のイサクが、「一体誰なのだ、お前は」と尋ねると、「私はあなたの息子、長男のエサウです」と彼は答えた。
創 27:33 イサクは激しく身を震わせて言った。「それでは、獲物を捕って私のところに持って来たのは誰だったのだ。お前が来る前に私はみな食べて、彼を 祝福してしまった。だから今や、彼が祝福されている。」
創 27:34 エサウは父のこの言葉を聞くと、苦痛に満ちた叫びを上げ、父に言った。「お父さん、私を祝福してください。この私も。」
創 27:35 父が、「弟が来て、だましたのだ。そして、お前の祝福を奪ってしまった」と言うと、
創 27:36 エサウは言った。「あの男がヤコブと呼ばれるのは、二度もこの私を押しのけたからなのだ。私の長子の権利を奪いながら、今度は私の祝福を奪っ てしまった。」そして、続けて言った。「あなたは私のために祝福を取っておいてくださらなかったのですか。」
創 27:37 イサクはエサウに答えた。「すでに私は彼をお前の主とし、兄弟をすべて彼の僕とした。そのため私は、穀物と新しいぶどう酒で彼を養うようにし たのだ。息子よ。こうなっては、お前のために何をしてやれようか。」
創 27:38 エサウは父に言った。「あなたには一つの祝福しかないのですか、お父さん。私を祝福してください。この私も。お父さん。」エサウは声を上げて 泣いた。
創 27:39 父のイサクは答えた。/「あなたが住む所は肥沃な地からも/天の露からも離れるだろう。
創 27:40 あなたは剣によって生き/弟に仕えるようになる。/ただいつの日か、あなたは束縛から脱して/自分の首からその軛を解き放つだろう。」
フラ ンシスコ会訳2013
030
イサクがヤコブを祝福し終わり、ヤコブが父イサク の前から出ていくとすぐに、兄エサウが猟から帰ってきた。

031彼もおいしい料理を作って父の所に持って来て、父 に言った、「お父さん、起きてあなたの息子の獲物を食べてください。そしてあなたご自身でわたしに祝福を与えてください」。

032父イサクが彼に、「お前は誰か」と尋ねると、彼 は、「わたしはあなたの息子、長子エサウです」と答えた。

033イサクは激しく身を震わせて言った、「あれはいっ たい誰だったのか。先ほど獲物を捕ってわたしの所に持って来たのは。お前が来る前に、わたしはそれをすべて食べて、その者を祝福 してしまった。その者が祝福された者である」。

034エサウは父の言葉を聞くと大声をあげて激しく嘆 き、父に言った、「お父さん、わたしも、このわたしも祝福してください」。

035イサクは答えた、「お前の弟が、策略を使ってお前 の祝福を奪ってしまったのだ」。

036エサウは言った、「ヤコブという名前はあいつに ぴったりだ。二度もわたしを押しのけたのだから。以前は長子の権利を奪い、今また、わたしの祝福をも奪ってしまった」。さらに彼 は父に言った、「わたしのための祝福を残しておかれなかったのですか」。

037イサクは答えた、「わたしは彼をお前の主人とし、 彼の兄弟をことごとく僕として彼に与えた。また穀物とぶどう酒も彼のものとした。わたしの息子よ、今となっては、わたしはお前に 何ができようか」。

038エサウは父に、「お父さん、祝福は一つしかないの ですか。お父さん、わたしも、このわたしも祝福してください」と言って、声をあげて泣いた。

039父イサクは彼に答えて言った、

「お前は肥えた土地を離れ、

天から滴る露からも離れて住む。

040お前は剣によって生き、

お前の弟に仕える。

しかし、お前が奮い立つ時には、

お前はその軛を自分の首から振り落とすであろう」。



 

新共同訳1987

27:30 イサクがヤコブを祝福し終えて、ヤコブが父イサクの前から立ち去るとすぐ、兄エサウが狩りから帰って来た。

27:31 彼もおいしい料理を作り、父のところへ持って来て言った。「わたしのお父さん。起きて、息子の獲物を食べてください。そして、あなた自身の祝福をわたしに 与えてください。」

27:32 父イサクが、「お前は誰なのか」と聞くと、「わたしです。あなたの息子、長男のエサウです」と答えが返ってきた。

27:33 イサクは激しく体を震わせて言った。「では、あれは、一体誰だったのだ。さっき獲物を取ってわたしのところに持って来たのは。実は、お前が来る前にわたし はみんな食べて、彼を祝福してしまった。だから、彼が祝福されたものになっている。」

27:34 エサウはこの父の言葉を聞くと、悲痛な叫びをあげて激しく泣き、父に向かって言った。「わたしのお父さん。わたしも、このわたしも祝福してください。」

27:35 イサクは言った。「お前の弟が来て策略を使い、お前の祝福を奪ってしまった。」

27:36 エサウは叫んだ。「彼をヤコブとは、よくも名付けたものだ。これで二度も、わたしの足を引っ張り(アーカブ)欺いた。あのときはわたしの長子の権利を奪 い、今度はわたしの祝福を奪ってしまった。」エサウは続けて言った。「お父さんは、わたしのために祝福を残しておいてくれなかったの ですか。」

27:37 イサクはエサウに答えた。「既にわたしは、彼をお前の主人とし、親族をすべて彼の僕とし、穀物もぶどう酒も彼のものにしてしまった。わたしの子よ。今と なっては、お前のために何をしてやれようか。」

27:38 エサウは父に叫んだ。「わたしのお父さん。祝福はたった一つしかないのですか。わたしも、このわたしも祝福してください、わたしのお父さん。」エサウは声 をあげて泣いた。

27:39 父イサクは言った。「ああ/地の産み出す豊かなものから遠く離れた所/この後お前はそこに住む/天の露からも遠く隔てられて。

27:40 お前は剣に頼って生きていく。しかしお前は弟に仕える。いつの日にかお前は反抗を企て/自分の首から軛を振り落とす。」

 

新改訳1970

27:30 イサクがヤコブを祝福し終わり、ヤコブが父イサクの前から出て行くか行かないうちに、兄のエサウが猟から帰って来た。

27:31 彼もまた、おいしい料理をこしらえて、父のところに持って来た。そして父に言った。「お父さんは起きて、子どもの獲物を召し上がることができます。あなた ご自身が私を祝福してくださるために。」

27:32 すると父イサクは彼に尋ねた。「おまえはだれだ。」彼は答えた。「私はあなたの子、長男のエサウです。」

27:33 イサクは激しく身震いして言った。「では、いったい、あれはだれだったのか。獲物をしとめて、私のところに持って来たのは。おまえが来る前に、私はみな食 べて、彼を祝福してしまった。それゆえ、彼は祝福されよう。」

27:34 エサウは父のことばを聞くと、大声で泣き叫び、ひどく痛み悲しんで父に言った。「私を、お父さん、私も祝福してください。」

27:35 父は言った。「おまえの弟が来て、だましたのだ。そしておまえの祝福を横取りしてしまったのだ。」

27:36 エサウは言った。「彼の名がヤコブというのも、このためか。二度までも私を押しのけてしまって。私の長子の権利を奪い取り、今また、私の祝福を奪い取って しまった。」また言った。「あなたは私のために祝福を残してはおかれなかったのですか。」

27:37 イサクは答えてエサウに言った。「ああ、私は彼をおまえの主とし、彼のすべての兄弟を、しもべとして彼に与えた。また穀物と新しいぶどう酒で彼を養うよう にした。それで、わが子よ。おまえのために、私はいったい何ができようか。」

27:38 エサウは父に言った。「お父さん。祝福は一つしかないのですか。お父さん。私を、私をも祝福してください。」エサウは声をあげて泣いた。

27:39 父イサクは答えて彼に言った。「見よ。おまえの住む所では、地は肥えることなく、上から天の露もない。

27:40 おまえはおのれの剣によって生き、おまえの弟に仕えることになる。おまえが奮い立つならば、おまえは彼のくびきを自分の首から解き捨てるであろう。」

 

口語訳1955

27:30 イサクがヤコブを祝福し終って、ヤコブが父イサクの前から出て行くとすぐ、兄エサウが狩から帰ってきた。

27:31 彼もまたおいしい食べ物を作って、父の所に持ってきて、言った、「父よ、起きてあなたの子のしかの肉を食べ、あなたみずから、わたしを祝福してくださ い」。

27:32 父イサクは彼に言った、「あなたは、だれか」。彼は言った、「わたしはあなたの子、長子エサウです」。

27:33 イサクは激しくふるえて言った、「それでは、あのしかの肉を取って、わたしに持ってきた者はだれか。わたしはあなたが来る前に、みんな食べて彼を祝福し た。ゆえに彼が祝福を得るであろう」。

27:34 エサウは父の言葉を聞いた時、大声をあげ、激しく叫んで、父に言った、「父よ、わたしを、わたしをも祝福してください」。

27:35 イサクは言った、「あなたの弟が偽ってやってきて、あなたの祝福を奪ってしまった」。

27:36 エサウは言った、「よくもヤコブと名づけたものだ。彼は二度までもわたしをおしのけた。さきには、わたしの長子の特権を奪い、こんどはわたしの祝福を奪っ た」。また言った、「あなたはわたしのために祝福を残しておかれませんでしたか」。

27:37 イサクは答えてエサウに言った、「わたしは彼をあなたの主人とし、兄弟たちを皆しもべとして彼に与え、また穀物とぶどう酒を彼に授けた。わが子よ、今と なっては、あなたのために何ができようか」。

27:38 エサウは父に言った、「父よ、あなたの祝福はただ一つだけですか。父よ、わたしを、わたしをも祝福してください」。エサウは声をあげて泣いた。

27:39 父イサクは答えて彼に言った、/「あなたのすみかは地の肥えた所から離れ、また上なる天の露から離れるであろう。

27:40 あなたはつるぎをもって世を渡り、/あなたの弟に仕えるであろう。しかし、あなたが勇み立つ時、/首から、そのくびきを振り落すであろう」。

 


文 語訳1917
27:30 イサク、ヤコブを祝することを終てヤコブ父イサクの前より出さりし時にあたりて兄エサウ獵より歸り來り
27:31 己も亦美味をつくりて之を其父の許にもちゆき父にいひけるは父よ起て其子の?を食ひて心に我を祝せよ
27:32 父イサク彼にいひけるは汝は誰なるや彼いふ我は汝の子汝の長子エサウなり
27:33 イサク甚大に戰兢ていひけるは然ば彼?を獵て之を我にもちきたりし者は誰ぞや我汝がきたるまへに諸の物を食ひて彼を祝したれば彼まことに祝福をうべし
27:34 エサウ父の言を聞て大に哭き痛く泣て父にいひけるは父よ我を祝せよ我をも祝せよ
27:35 イサク言けるは汝の弟僞りて來り汝の祝を奪ひたり
27:36 エサウいひけるは彼をヤコブ(推除者)となづくるは宜ならずや彼が我をおしのくる事此にて二次なり昔にはわが家督の權を奪ひ今はわが祝を奪ひたり又言ふ汝 は祝をわがために殘しおかざりしや
27:37 イサク對てエサウにいひけるは我彼を汝の主となし其兄弟を悉く僕として彼にあたへたり又穀と酒とを彼に授けたり然ば吾子よ我何を汝になすをえん
27:38 エサウ父に言けるは父よ父の祝唯一ならんや父よ我を祝せよ我をも祝せよと聲をあげて哭ぬ
27:39 父イサク答て彼にいひけるは汝の住所は地の膏腴にはなれ上よりの天の露にはなるべし
27:40 汝は劍をもて世をわたり汝の弟に事ん然ど汝繋を離るる時は其軛を汝の頸より振ひおとすを得ん


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 ロマ 11:29

11:29 神の賜物と召しとは、 変えられることがない。

 

口 語訳 ヘブ 12:17

12:17 あなたがたの知っているように、彼はその後、祝福を受け継ごうと願ったけれども、捨てられてしまい、涙を流してそれを求めたが、悔改 めの機会を得なかったのである。

 

口 語訳 ヘブ 11:20

11:20 信仰によって、イサクは、きたるべきことについて、ヤコブとエサウとを祝福した。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 ヘブ 12:17

12:17 あなたがたの知っているように、彼はその後、祝福を受け継ごうと願ったけれども、捨てられてしまい、涙を流してそれを求めたが、悔改 めの機会を得なかったのである。

 

口 語訳 ヘブ 11:20

11:20 信仰によって、イサクは、きたるべきことについて、ヤコブとエサウとを祝福した。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

新共同 ヘブ 12:17

12:17 あなたがたも知っているとおり、エサウは後になって祝福を受け継ぎたいと願ったが、拒絶されたからです。涙を流して求めたけれども、事態を変えてもらうこ とができなかったのです。

 

(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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創世記 27:41−45

リベカの入れ知恵

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
◆ヤコブの逃亡
創 27:41 こうしてエサウは、父がヤコブに与えた祝福のゆえに、ヤコブを恨むようになった。エサウは心の中で言った。「父の喪の日もそう遠くはない。そ の時には、弟のヤコブを殺してしまおう。」
創 27:42 ところが、上の息子エサウのこの言葉が母リベカに伝わると、彼女は人をやり、下の息子のヤコブを呼んで言った。「兄さんのエサウはお前を殺し て恨みを晴らそうとしています。
創 27:43 さあ息子よ、私の言うことをよく聞きなさい。すぐハランにいる私の兄ラバンのもとへ逃げて行きなさい。
創 27:44 しばらくの間、兄さんの憤りが収まるまでそこでラバンと一緒に過ごしなさい。
創 27:45 兄さんの怒りが収まり、お前がしたことをあの人が忘れるようになれば、私は人をやってそこからお前を連れ戻すようにしましょう。どうして一日 の間に、お前たち二人を失ってしまってよいでしょう。」

フラ ンシスコ会訳2013
041
エサウは、父がヤコブを祝福したことで、ヤコブを 恨んだ。エサウは心の中で言った、「父の喪の日も近い。その時には弟ヤコブを殺そう」。

042上の息子エサウのこの言葉がリベカに告げ知らされ たので、彼女は人をやり、下の息子ヤコブを呼んで言った、「エサウ兄さんがお前を殺して復讐しようと企んでいます。

043さあ、わたしの子よ、わたしの言うことを聞いて、 ハランのわたしの兄ラバンのもとに逃げなさい。

044兄さんの怒りが治まるまで、彼のもとにしばらく留 まりなさい。

045兄さんの憤りが治まり、あなたのしたことを彼が忘 れるようになったら、人をやってお前を呼び戻しましょう。お前たち二人を同じ日に失うことなど、どうしてわたしにできるでしょ う」。

ヤコブ、パダン・アラムへ



 

新共同訳1987

27:41 エサウは、父がヤコブを祝福したことを根に持って、ヤコブを憎むようになった。そして、心の中で言った。「父の喪の日も遠くない。そのときがきたら、必ず 弟のヤコブを殺してやる。」

27:42 ところが、上の息子エサウのこの言葉が母リベカの耳に入った。彼女は人をやって、下の息子のヤコブを呼び寄せて言った。「大変です。エサウ兄さんがお前を 殺して恨みを晴らそうとしています。

27:43 わたしの子よ。今、わたしの言うことをよく聞き、急いでハランに、わたしの兄ラバンの所へ逃げて行きなさい。

27:44 そして、お兄さんの怒りが治まるまで、しばらく伯父さんの所に置いてもらいなさい。

27:45 そのうちに、お兄さんの憤りも治まり、お前のしたことを忘れてくれるだろうから、そのときには人をやってお前を呼び戻します。一日のうちにお前たち二人を 失うことなど、どうしてできましょう。」

 

新改訳1970

27:41 エサウは、父がヤコブを祝福したあの祝福のことでヤコブを恨んだ。それでエサウは心の中で言った。「父の喪の日も近づいている。そのとき、弟ヤコブを殺し てやろう。」

27:42 兄エサウの言ったことがリベカに伝えられると、彼女は使いをやり、弟ヤコブを呼び寄せて言った。「よく聞きなさい。兄さんのエサウはあなたを殺してうっぷ んを晴らそうとしています。

27:43 だからわが子よ。今、私の言うことを聞いて、すぐ立って、カランへ、私の兄ラバンのところへ逃げなさい。

27:44 兄さんの憤りがおさまるまで、しばらくラバンのところにとどまっていなさい。

27:45 兄さんの怒りがおさまり、あなたが兄さんにしたことを兄さんが忘れるようになったとき、私は使いをやり、あなたをそこから呼び戻しましょう。一日のうち に、あなたがたふたりを失うことなど、どうして私にできましょう。」

 

口語訳1955

27:41 こうしてエサウは父がヤコブに与えた祝福のゆえにヤコブを憎んだ。エサウは心の内で言った、「父の喪の日も遠くはないであろう。その時、弟ヤコブを殺そ う」。

27:42 しかしリベカは長子エサウのこの言葉を人づてに聞いたので、人をやり、弟ヤコブを呼んで言った、「兄エサウはあなたを殺そうと考えて、みずから慰めていま す。

27:43 子よ、今わたしの言葉に従って、すぐハランにいるわたしの兄ラバンのもとにのがれ、

27:44 あなたの兄の怒りが解けるまで、しばらく彼の所にいなさい。

27:45 兄の憤りが解けて、あなたのした事を兄が忘れるようになったならば、わたしは人をやって、あなたをそこから迎えましょう。どうして、わたしは一日のうちに あなたがたふたりを失ってよいでしょうか」。

 

文 語訳1917
27:41 エサウ父のヤコブを祝したる其祝の爲にヤコブを惡めり即ちエサウ心に謂けるは父の喪の日近ければ其時我弟ヤコブを殺さんと
27:42 長子エサウの此言リベカに聞えければ季子ヤコブを呼よせて之に言けるは汝の兄エサウ汝を殺さんとおもひて自ら慰む
27:43 されば吾子よ我言にしたがひ起てハランにゆきわが兄ラバンの許にのがれ
27:44 汝の兄の怒の釋るまで暫く彼とともに居れ
27:45 汝の兄の鬱憤釋て汝をはなれ汝彼になしたる事を忘るるにいたらば我人をやりて汝を彼處よりむかへん我何ぞ一日のうちに汝等二人を喪ふべけんや


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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創世記 27:46

リベカの愚痴

 

翻訳比較



聖書協会共同訳2018

創 27:46 リベカはイサクに言った。「私は、ヘト人の娘たちのことで、生きているのが嫌になりました。もしヤコブが同じように、この地の娘たちの中から あのようなヘト人の娘を妻に迎えるとしたら、どうやって生きてゆけばよいのでしょう。」


フランシ スコ会訳2013

046
リベカはイサクに言った、「わたしはヘト人の娘た ちのことで、生きているのが嫌になりました。もしヤコブがこの土地の娘の中から、あのようなヘト人の娘を妻に迎えるなら、わたし は生きている甲斐がありません」。

 

新共同訳1987

27:46 リベカはイサクに言った。「わたしは、ヘト人の娘たちのことで、生きているのが嫌になりました。もしヤコブまでも、この土地の娘の中からあんなヘト人の娘 をめとったら、わたしは生きているかいがありません。」

 

新改訳1970

27:46 リベカはイサクに言った。「私はヘテ人の娘たちのことで、生きているのがいやになりました。もしヤコブが、この地の娘たちで、このようなヘテ人の娘たちの うちから妻をめとったなら、私は何のために生きることになるのでしょう。」

 

口語訳1955

27:46 リベカはイサクに言った、「わたしはヘテびとの娘どものことで、生きているのがいやになりました。もしヤコブがこの地の、あの娘どものようなヘテびとの娘 を妻にめとるなら、わたしは生きていて、何になりましょう」。

 

文 語訳1917
27:46 リベカ、イサクに言けるは我はヘテの女等のために世を厭ふにいたるヤコブ若此地の彼女等の如きヘテの女の中より妻を娶らば我身生るも何の利益あらんや


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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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