創世記 29:1−14
ヤコブ、ラバンの娘ラケルと出会う
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆ラケルとの出会い
創 29:1 ヤコブは足を延ばして、東の人々の地へと赴いた。
創
29:2 あるとき彼がふと見ると、野に井戸があり、そのそばで羊が三つの群れとなって伏していた。人々はその井戸から群れに水を飲ませていたが、井戸の
口には大きな石があった。
創
29:3 群れがすべてそこに集まると、石を井戸の口から転がして羊に水を飲ませ、またその石を元の場所、井戸の口に戻していた。
創
29:4 ヤコブがそこにいた人々に、「皆さんはどこから来たのですか」と尋ねると、彼らは、「ハランからです」と答えた。
創 29:5 そこで、「では、ナホルの子ラバンを知っていますか」と尋ねると、彼らは、「知っています」と答えた。
創
29:6 さらに、「彼は元気でしょうか」と尋ねると、彼らは、「元気です。すぐに娘のラケルが羊を連れてやって来ます」と答えた。
創
29:7 そこでヤコブは言った。「見てください。日はまだ高いし、家畜を集める時でもありません。羊に水を飲ませ、それから世話をしに行かれてはどうで
すか。」
創
29:8 すると、彼らは答えた。「いえ、群れがすべて集められ、石を井戸の口から転がして羊に水を飲ませるまでは、そうするわけにいかないのです。」
創 29:9 ヤコブがまだ彼らと話しているうちに、ラケルが父の羊の群れを連れてやって来た。彼女は羊の世話をしていた。
創
29:10 ヤコブは、母の兄ラバンの娘ラケルと、母の兄ラバンの羊を見ると、すぐに井戸に近寄ってその口から石を転がし、おじラバンの羊に水を飲ませ
た。
創 29:11 ヤコブはラケルに口づけし、声を上げて泣いた。
創
29:12 ヤコブがラケルに、自分は彼女の父の親類で、リベカの息子であると告げると、彼女は走って行って父にそのことを知らせた。
創
29:13 ラバンは妹の子ヤコブの知らせを聞くと、彼を迎えに走って行き、彼を抱き締めて口づけした。そして彼を自分の家へと招き入れた。そこでヤコブ
がラバンに事の次第をすべて話すと、
創 29:14 ラバンは言った。「あなたは本当に私の骨肉だ。」それでヤコブはラバンのところで一か月滞在した。
フ ランシスコ会訳2013
001ヤコブは旅を続けて東方の人々の地に行った。
002見ると、野原に一つの井戸があり、その傍らに、羊
の三つの群れが休んでいた。人々はその井戸から群れに水を飲ませることになっていた。しかし井戸の口をふさぐ石は大きかったの で、
003そこに群れが全部集まると、井戸の口からその石を
転がして羊に水を飲ませ、また元どおりにその石を井戸の口に戻しておくのである。
004ヤコブが彼らに、「兄弟たちよ、あなたたちはどこ
の方々ですか」と言うと、彼らは、「わたしたちはハランの者です」と答えた。
005ヤコブが、「あなたたちはナホルの息子ラバンを
知っていますか」と尋ねると、彼らは、「知っています」と答えた。
006ヤコブがさらに、「彼は元気ですか」と尋ねると、
彼らは答えた、「元気です。ご覧なさい。彼の娘ラケルが羊を連れてやって来ます」。
007ヤコブは言った、「日はまだ高いし、家畜を集める
時ではありません。羊に水を飲ませて、また放牧にお出でなさい」。
008すると彼らは答えた、「群れが全部集まるまで、そ
れはできません。集まると、井戸の口の石を転がして羊に水を飲ませるのです」。
009ヤコブが彼らと話し合っている間に、ラケルが父の 羊を連れてやって来た。彼女は羊飼いだった。
010ヤコブは母方のおじラバンの娘ラケルと、おじラバ
ンの羊とを見ると、進みよって井戸の口から石を転がし、おじラバンの羊に水を飲ませた。
011ヤコブはラケルに口づけし、声をあげて泣いた。
012ヤコブはラケルに自分が彼女の父の親族で、リベカ
の子であることを告げると、ラケルは走っていって父に話した。
013ラバンは妹の息子ヤコブのことを聞くと、彼を迎え
に走っていき、彼を抱いて口づけをした。そして自分の家に彼を連れていった。ヤコブはことの次第をすべてラバンに語った。
014ラバンは彼に、「お前はまことにわたしの骨肉だ」
と言った。ヤコブはラバンのもとでひと月を過ごした。
新共同訳1987
29:1
ヤコブは旅を続けて、東方の人々の土地へ行った。
29:2
ふと見ると、野原に井戸があり、そのそばに羊が三つの群れになって伏していた。その井戸から羊の群れに、水を飲ませることになっていたからである。ところ
が、井戸の口の上には大きな石が載せてあった。
29:3
まず羊の群れを全部そこに集め、石を井戸の口から転がして羊の群れに水を飲ませ、また石を元の所に戻しておくことになっていた。
29:4
ヤコブはそこにいた人たちに尋ねた。「皆さんはどちらの方ですか。」「わたしたちはハランの者です」と答えたので、
29:5
ヤコブは尋ねた。「では、ナホルの息子のラバンを知っていますか。」「ええ、知っています」と彼らが答えたので、
29:6
ヤコブは更に尋ねた。「元気でしょうか。」「元気です。もうすぐ、娘のラケルも羊の群れを連れてやって来ます」と彼らは答えた。
29:7
ヤコブは言った。「まだこんなに日は高いし、家畜を集める時でもない。羊に水を飲ませて、もう一度草を食べさせに行ったらどうですか。」
29:8
すると、彼らは答えた。「そうはできないのです。羊の群れを全部ここに集め、あの石を井戸の口から転がして羊に水を飲ませるのですから。」
29:9
ヤコブが彼らと話しているうちに、ラケルが父の羊の群れを連れてやって来た。彼女も羊を飼っていたからである。
29:10
ヤコブは、伯父ラバンの娘ラケルと伯父ラバンの羊の群れを見るとすぐに、井戸の口へ近寄り石を転がして、伯父ラバンの羊に水を飲ませた。
29:11
ヤコブはラケルに口づけし、声をあげて泣いた。
29:12
ヤコブはやがて、ラケルに、自分が彼女の父の甥に当たり、リベカの息子であることを打ち明けた。ラケルは走って行って、父に知らせた。
29:13
ラバンは、妹の息子ヤコブの事を聞くと、走って迎えに行き、ヤコブを抱き締め口づけした。それから、ヤコブを自分の家に案内した。ヤコブがラバンに事の次
第をすべて話すと、
29:14
ラバンは彼に言った。「お前は、本当にわたしの骨肉の者だ。」
新改訳1970
29:1
ヤコブは旅を続けて、東の人々の国へ行った。
29:2
ふと彼が見ると、野に一つの井戸があった。そしてその井戸のかたわらに、三つの羊の群れが伏していた。その井戸から群れに水を飲ませることになっていたか
らである。その井戸の口の上にある石は大きかった。
29:3
群れが全部そこに集められたとき、その石を井戸の口からころがして、羊に水を飲ませ、そうしてまた、その石を井戸の口のもとの所に戻すことになっていた。
29:4
ヤコブがその人たちに、「兄弟たちよ。あなたがたはどこの方ですか。」と尋ねると、彼らは、「私たちはカランの者です。」と答えた。
29:5
それでヤコブは、「あなたがたはナホルの子ラバンをご存じですか。」と尋ねると、彼らは、「知っています。」と答えた。
29:6
ヤコブはまた、彼らに尋ねた。「あの人は元気ですか。」すると彼らは、「元気です。ご覧なさい。あの人の娘ラケルが羊を連れて来ています。」と言った。
29:7
ヤコブは言った。「ご覧なさい。日はまだ高いし、群れを集める時間でもありません。羊に水を飲ませて、また行って、群れをお飼いなさい。」
29:8
すると彼らは言った。「全部の群れが集められるまでは、そうできないのです。集まったら、井戸の口から石をころがし、羊に水を飲ませるのです。」
29:9
ヤコブがまだ彼らと話しているとき、ラケルが父の羊の群れを連れてやって来た。彼女は羊飼いであったからである。
29:10
ヤコブが、自分の母の兄ラバンの娘ラケルと、母の兄ラバンの羊の群れを見ると、すぐ近寄って行って、井戸の口の上の石をころがし、母の兄ラバンの羊の群れ
に水を飲ませた。
29:11
そうしてヤコブはラケルに口づけし、声をあげて泣いた。
29:12
ヤコブが、自分は彼女の父の親類であり、リベカの子であることをラケルに告げたので、彼女は走って行って、父にそのことを告げた。
29:13
ラバンは、妹の子ヤコブのことを聞くとすぐ、彼を迎えに走って行き、彼を抱いて、口づけした。そして彼を自分の家に連れて来た。ヤコブはラバンに、事の次
第のすべてを話した。
29:14
ラバンは彼に、「あなたはほんとうに私の骨肉です。」と言った。こうしてヤコブは彼のところに一か月滞在した。
口語訳1955
29:1
ヤコブはその旅を続けて東の民の地へ行った。
29:2
見ると野に一つの井戸があって、そのかたわらに羊の三つの群れが伏していた。人々はその井戸から群れに水を飲ませるのであったが、井戸の口には大きな石が
あった。
29:3
群れが皆そこに集まると、人々は井戸の口から石をころがして羊に水を飲ませ、その石をまた井戸の口の元のところに返しておくのである。
29:4
ヤコブは人々に言った、「兄弟たちよ、あなたがたはどこからこられたのですか」。彼らは言った、「わたしたちはハランからです」。
29:5
ヤコブは彼らに言った、「あなたがたはナホルの子ラバンを知っていますか」。彼らは言った、「知っています」。
29:6
ヤコブはまた彼らに言った、「彼は無事ですか」。彼らは言った、「無事です。御覧なさい。彼の娘ラケルはいま羊と一緒にここへきます」。
29:7
ヤコブは言った、「日はまだ高いし、家畜を集める時でもない。あなたがたは羊に水を飲ませてから、また行って飼いなさい」。
29:8
彼らは言った、「わたしたちはそれはできないのです。群れがみな集まった上で、井戸の口から石をころがし、それから羊に水を飲ませるのです」。
29:9
ヤコブがなお彼らと語っている時に、ラケルは父の羊と一緒にきた。彼女は羊を飼っていたからである。
29:10
ヤコブは母の兄ラバンの娘ラケルと母の兄ラバンの羊とを見た。そしてヤコブは進み寄って井戸の口から石をころがし、母の兄ラバンの羊に水を飲ませた。
29:11
ヤコブはラケルに口づけし、声をあげて泣いた。
29:12
ヤコブはラケルに、自分がラケルの父のおいであり、リベカの子であることを告げたので、彼女は走って行って父に話した。
29:13
ラバンは妹の子ヤコブがきたという知らせを聞くとすぐ、走って行ってヤコブを迎え、これを抱いて口づけし、家に連れてきた。そこでヤコブはすべての事をラ
バンに話した。
29:14
ラバンは彼に言った、「あなたはほんとうにわたしの骨肉です」。ヤコブは一か月の間彼と共にいた。
文
語訳1917
29:1 斯てヤコブ其途にすすみて東の民の地にいたりて
29:2 見るに野に井ありて羊の群三其傍に臥ゐたり此井より群に飮へばなり大なる石井の口にあり
29:3 羊の群皆其處に集る時に井の口より石をまろばして羊に水飼ひ復故のごとく井の口に石をのせおくなり
29:4 ヤコブ人々に言けるは兄弟よ奚よりきたれるや彼等いふ我等はハランより來る
29:5 ヤコブ彼等にいひけるは汝等ナホルの子ラバンをしるや彼等識といふ
29:6 ヤコブ又かれらにいひけるは彼は安きや彼等いふ安し視よ彼の女ラケル羊と偕に來ると
29:7 ヤコブ言ふ視よ日尚高し家畜を聚むべき時にあらず羊に飮ひて往て牧せよ
29:8 彼等いふ我等しかする能はず群の皆聚るに及て井の口より石をまろばして羊に飮ふべきなり
29:9 ヤコブ尚彼等と語れる時にラケル父の羊とともに來る其は之を牧居たればなり
29:10
ヤコブ其母の兄ラバンの女ラケルおよび其母の兄ラバンの羊を見しかばヤコブ進みよりて井の口より石をまろばし母の兄ラバンの羊に飮ひたり
29:11 而してヤコブ、ラケルに接吻して聲をあげて啼哭ぬ
29:12 即ちヤコブ、ラケルに己はその父の兄弟にしてリベカの子なることを告ければ彼はしりゆきて父に告たり
29:13
ラバン其妹の子ヤコブの事を聞しかば趨ゆきて之を迎へ之を抱きて接吻し之を家に導きいたれりヤコブすなはち此等の事を悉くラバンに述たり
29:14 ラバン彼にいひけるは汝は誠にわが骨肉なりとヤコブ一月の間彼とともに居る
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 ルカ
15:20
15:20
そこで立って、父のところへ出かけた。まだ遠く離れていたのに、父は彼をみとめ、哀れに思って走り寄り、その首をだいて接吻した。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
・・・・
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創世記 29:15−30
ヤコブ、ラバンの二人の娘と結婚する
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆ヤコブの結婚
創
29:15 ラバンはヤコブに言った。「あなたは親類だからといって、ただで働くことはない。どんな報酬がいいのか言ってみなさい。」
創 29:16 ラバンには二人の娘がいて、姉の名はレア、妹の名はラケルと言った。
創 29:17 レアは優しい目をしていたが、ラケルは姿形が美しかった。
創
29:18 ヤコブはラケルを愛していたので、「下の娘のラケルのためでしたら、私は七年あなたのところで働きます」と言った。
創
29:19 するとラバンは、「あの娘をほかの人に嫁がせるより、あなたに嫁がせるほうがよい。私のところで暮らしなさい」と答えた。
創 29:20 こうしてヤコブはラケルのために七年働いた。彼女を愛していたので、それはほんの数日のように思われた。
創 29:21 ヤコブはラバンに言った。「約束の期日になりましたので、私の妻をください。彼女のところに入りたいのです。」
創 29:22 そこでラバンは土地の人たち皆を集めて祝宴を催した。
創 29:23 夕暮れになったとき、彼は娘レアをヤコブのもとへと連れて行ったので、ヤコブは彼女のところに入った。
創 29:24 ラバンはまた、自分の召し使いジルパを、娘レアの召し使いとして付けた。
創
29:25 ところが、朝になってみると、それはレアであった。ヤコブはラバンに言った。「あなたは何ということをしたのですか。私があなたのところで働
いたのは、ラケルのためではありませんか。なぜ私をだましたのですか。」
創 29:26 するとラバンは答えた。「私たちのところでは、妹を姉より先に嫁がせるようなことはしないのだ。
創
29:27 とにかく、この週は一緒に過ごしなさい。さらにもう七年間私のところで働くということで、あの娘もあなたに嫁がせよう。」
創 29:28 ヤコブは言われたとおりにして、その週を一緒に過ごした。そこでラバンは娘のラケルを、彼に妻として与えた。
創 29:29 ラバンはまた、自分の召し使いビルハを娘のラケルに召し使いとして付けた。
創
29:30 こうして、ヤコブはラケルのところにも入った。彼はレアよりもラケルを愛していて、さらにもう七年ラバンのところで働いた。
フラ ンシスコ会訳2013
015ある日、ラバンはヤコブに言った、「お前がわたし
の親類だからといって、ただで働くことはない。どんな報酬が欲しいか言いなさい」。
016ラバンには二人の娘があり、姉はレア、妹はラケル といった。
017レアは優しい目をしていたが、ラケルは見目麗し かった。
018ヤコブはラケルを愛していたので、「あなたの下の
娘ラケルのために七年間働きましょう」と言った。
019ラバンは答えた、「娘を他人に与えるよりは、お前
に与えるほうがよい。わたしのもとにいなさい」。
020ヤコブはラケルのために七年間働いたが、彼女を愛
していたので、それはヤコブにとって数日のように思われた。
021ヤコブはラバンに言った、「約束の時が満ちました
から、わたしに妻をください。彼女の所に入りたいのです」。
022ラバンはその土地の人々をみな集めて祝宴を催し た。
023その夜、娘レアをヤコブのもとに連れていったの で、ヤコブは彼女の所に入った。
024ラバンは自分のはしためジルパをはしためとして娘 レアに与えた。
025朝になってそれがレアであることが分かり、ヤコブ
はラバンに言った、「あなたは何ということをなさったのですか。わたしはラケルのために働いたのではありませんか。なぜわたしを
だましたのですか」。
026ラバンは答えた、「われわれの所では姉より先に妹 を嫁がせることはしない。
027この娘のために一週間を過ごしなさい。そうすれ
ば、妹もあなたにあげよう。その代わりもう七年間働いてもらう」。
028ヤコブは言われたとおりにレアとその週を過ごし、 ラバンは娘ラケルを彼に妻として与えた。
029ラバンは自分のはしためビルハを娘ラケルにはした めとして与えた。
030ヤコブはラケルの所にも入った。彼はレアよりもラ
ケルを愛し、さらにもう七年間ラバンのもとで働いた。
29:15
ラバンはヤコブに言った。「お前は身内の者だからといって、ただで働くことはない。どんな報酬が欲しいか言ってみなさい。」
29:16
ところで、ラバンには二人の娘があり、姉の方はレア、妹の方はラケルといった。
29:17
レアは優しい目をしていたが、ラケルは顔も美しく、容姿も優れていた。
29:18
ヤコブはラケルを愛していたので、「下の娘のラケルをくださるなら、わたしは七年間あなたの所で働きます」と言った。
29:19
ラバンは答えた。「あの娘をほかの人に嫁がせるより、お前に嫁がせる方が良い。わたしの所にいなさい。」
29:20
ヤコブはラケルのために七年間働いたが、彼女を愛していたので、それはほんの数日のように思われた。
29:21
ヤコブはラバンに言った。「約束の年月が満ちましたから、わたしのいいなずけと一緒にならせてください。」
29:22
ラバンは土地の人たちを皆集め祝宴を開き、
29:23
夜になると、娘のレアをヤコブのもとに連れて行ったので、ヤコブは彼女のところに入った。
29:24
ラバンはまた、女奴隷ジルパを娘レアに召し使いとして付けてやった。
29:25
ところが、朝になってみると、それはレアであった。ヤコブがラバンに、「どうしてこんなことをなさったのですか。わたしがあなたのもとで働いたのは、ラケ
ルのためではありませんか。なぜ、わたしをだましたのですか」と言うと、
29:26
ラバンは答えた。「我々の所では、妹を姉より先に嫁がせることはしないのだ。
29:27
とにかく、この一週間の婚礼の祝いを済ませなさい。そうすれば、妹の方もお前に嫁がせよう。だがもう七年間、うちで働いてもらわねばならない。」
29:28
ヤコブが、言われたとおり一週間の婚礼の祝いを済ませると、ラバンは下の娘のラケルもヤコブに妻として与えた。
29:29
ラバンはまた、女奴隷ビルハを娘ラケルに召し使いとして付けてやった。
29:30
こうして、ヤコブはラケルをめとった。ヤコブはレアよりもラケルを愛した。そして、更にもう七年ラバンのもとで働いた。
新改訳1970
29:15
そのとき、ラバンはヤコブに言った。「あなたが私の親類だからといって、ただで私に仕えることもなかろう。どういう報酬がほしいか、言ってください。」
29:16
ラバンにはふたりの娘があった。姉の名はレア、妹の名はラケルであった。
29:17
レアの目は弱々しかったが、ラケルは姿も顔だちも美しかった。
29:18
ヤコブはラケルを愛していた。それで、「私はあなたの下の娘ラケルのために七年間あなたに仕えましょう。」と言った。
29:19
するとラバンは、「娘を他人にやるよりは、あなたにあげるほうが良い。私のところにとどまっていなさい。」と言った。
29:20
ヤコブはラケルのために七年間仕えた。ヤコブは彼女を愛していたので、それもほんの数日のように思われた。
29:21
ヤコブはラバンに申し出た。「私の妻を下さい。期間も満了したのですから。私は彼女のところにはいりたいのです。」
29:22
そこでラバンは、その所の人々をみな集めて祝宴を催した。
29:23
夕方になって、ラバンはその娘レアをとり、彼女をヤコブのところに行かせたので、ヤコブは彼女のところにはいった。
29:24
ラバンはまた、娘のレアに自分の女奴隷ジルパを彼女の女奴隷として与えた。
29:25
朝になって、見ると、それはレアであった。それで彼はラバンに言った。「何ということを私になさったのですか。私があなたに仕えたのは、ラケルのためでは
なかったのですか。なぜ、私をだましたのですか。」
29:26
ラバンは答えた。「われわれのところでは、長女より先に下の娘をとつがせるようなことはしないのです。
29:27
それで、この婚礼の週を過ごしなさい。そうすれば、あの娘もあなたにあげましょう。その代わり、あなたはもう七年間、私に仕えなければなりません。」
29:28
ヤコブはそのようにした。すなわち、その婚礼の週を過ごした。それでラバンはその娘ラケルを彼に妻として与えた。
29:29
ラバンは娘ラケルに、自分の女奴隷ビルハを彼女の女奴隷として与えた。
29:30
ヤコブはこうして、ラケルのところにもはいった。ヤコブはレアよりも、実はラケルを愛していた。それで、もう七年間ラバンに仕えた。
口語訳1955
29:15
時にラバンはヤコブに言った、「あなたはわたしのおいだからといって、ただでわたしのために働くこともないでしょう。どんな報酬を望みますか、わたしに
言ってください」。
29:16
さてラバンにはふたりの娘があった。姉の名はレアといい、妹の名はラケルといった。
29:17
レアは目が弱かったが、ラケルは美しくて愛らしかった。
29:18
ヤコブはラケルを愛したので、「わたしは、あなたの妹娘ラケルのために七年あなたに仕えましょう」と言った。
29:19
ラバンは言った、「彼女を他人にやるよりもあなたにやる方がよい。わたしと一緒にいなさい」。
29:20
こうして、ヤコブは七年の間ラケルのために働いたが、彼女を愛したので、ただ数日のように思われた。
29:21
ヤコブはラバンに言った、「期日が満ちたから、わたしの妻を与えて、妻の所にはいらせてください」。
29:22
そこでラバンはその所の人々をみな集めて、ふるまいを設けた。
29:23
夕暮となったとき、娘レアをヤコブのもとに連れてきたので、ヤコブは彼女の所にはいった。
29:24
ラバンはまた自分のつかえめジルパを娘レアにつかえめとして与えた。
29:25
朝になって、見ると、それはレアであったので、ヤコブはラバンに言った、「あなたはどうしてこんな事をわたしにされたのですか。わたしはラケルのために働
いたのではありませんか。どうしてあなたはわたしを欺いたのですか」。
29:26
ラバンは言った、「妹を姉より先にとつがせる事はわれわれの国ではしません。
29:27
まずこの娘のために一週間を過ごしなさい。そうすればあの娘もあなたにあげよう。あなたは、そのため更に七年わたしに仕えなければならない」。
29:28
ヤコブはそのとおりにして、その一週間が終ったので、ラバンは娘ラケルをも妻として彼に与えた。
29:29
ラバンはまた自分のつかえめビルハを娘ラケルにつかえめとして与えた。
29:30
ヤコブはまたラケルの所にはいった。彼はレアよりもラケルを愛して、更に七年ラバンに仕えた。
文
語訳1917
29:15 茲にラバン、ヤコブにいひけるは汝はわが兄弟なればとて空く我に役事べけんや何の報酬を望むや我に告よ
29:16 ラバン二人の女子を有り姉の名はレアといひ妹の名はラケルといふ
29:17 レアは目弱かりしがラケルは美くして?し
29:18 ヤコブ、ラケルを愛したれば言ふ我汝の季女ラケルのために七年汝に事ん
29:19 ラバンいひけるは彼を他の人にあたふるよりも汝にあたふるは善し我と偕に居れ
29:20 ヤコブ七年の間ラケルのために勤たりしが彼を愛するが爲に此を數日の如く見做り
29:21 茲にヤコブ、ラバンに言けるはわが期滿たればわが妻をあたへて我をしてかれの處にいることを得せしめよ
29:22 是に於てラバン處の人を盡く集めて酒宴を設けたりしが
29:23 晩に及びて其女レアを携へて此をヤコブにつれ來れりヤコブ即ち彼の處にいりぬ
29:24 ラバンまた其侍婢ジルパを娘レアに與へて侍婢となさしめたり
29:25
朝にいたりて見るにレアなりしかばヤコブ、ラバンに言けるは汝なんぞ此事を我になしたるや我ラケルのために汝に役事しにあらずや汝なんぞ我を欺くや
29:26 ラバンいひけるは姉より先に妹を嫁しむる事は我國にて爲ざるところなり
29:27 其七日を過せ我等是をも汝に與へん然ば汝是がために尚七年我に事へて勤むべし
29:28 ヤコブ即ち斯なして其七日をすごせしかばラバン其女ラケルをも之にあたへて妻となさしむ
29:29 またラバン其侍婢ビルハを女ラケルにあたへて侍婢となさしむ
29:30 ヤコブまたラケルの所にいりぬ彼レアよりもラケルを愛し尚七年ラバンに事たり
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 ヨハ 2:1-2
2:1 三日目にガリラヤのカ
ナに婚礼があって、イエスの母がそこにいた。
2:2
イエスも弟子たちも、その婚礼に招かれた。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 ルカ 15:23
15:23 また、肥えた子牛を引
いてきてほふりなさい。食べて楽しもうではないか。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 ヨハ 2:1-2
2:1
三日目に、ガリラヤのカナで婚礼があって、イエスの母がそこにいた。
2:2
イエスも、その弟子たちも婚礼に招かれた。
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創世記 29:31−35
レア、何度も身ごもる
翻訳比較
聖書協会共同
訳2018
◆ヤコブの子どもたち
創 29:31 主はレアが疎んじられているのを見て、その胎を開かれた。一方、ラケルは不妊であった。
創
29:32 レアは身ごもって男の子を産み、その子をルベンと名付けた。「主は私の苦しみを顧みてくださった。これで夫も私を愛してくれるでしょう」と
言ったからである。
創
29:33 彼女はまた身ごもって男の子を産んだ。「主は私が疎んじられていることをお聞きになり、さらにこの子を授けてくださった」と言って、その子を
シメオンと名付けた。
創
29:34 彼女はまた身ごもって男の子を産んで言った。「今度こそ、夫は私に固く結び付いてくれるでしょう。私は彼に三人の男の子を産んだのですか
ら。」それで、その子をレビと名付けた。
創
29:35 彼女はまた身ごもって男の子を産んで言った。「今度は、私は主をほめたたえます。」それで、その子をユダと名付けた。その後、彼女は子どもを
産まなくなった。
フランシ スコ会訳2013
031主はレアが疎んじられるのを見てその胎を開かれた
が、ラケルには子供ができなかった。
032レアは身籠って男の子を産み、ルベンと名づけた。
彼女が、「主がわたしの悩みを顧みてくださった。これで夫はわたしを愛してくれるでしょう」と言ったからである。
033彼女はまた身籠って男の子を産み、「主はわたしが
疎んじられるのをお聞きになって、この子を授けてくださった」と言って、その子をシメオンと名づけた。
034彼女はまた身籠って男の子を産み、「今度こそ夫は
わたしに結び合わされるでしょう。彼に三人もの男の子を産んだのだから」と言った。それでその子をレビと名づけた。
035彼女はまた身籠って男の子を産み、「今度は主をほ
めたたえましょう」と言った。それでその子をユダと名づけた。それから彼女は子を産まなくなった。
新共同訳1987
29:31
主は、レアが疎んじられているのを見て彼女の胎を開かれたが、ラケルには子供ができなかった。
29:32
レアは身ごもって男の子を産み、ルベンと名付けた。それは、彼女が、「主はわたしの苦しみを顧みて(ラア)くださった。これからは夫もわたしを愛してくれ
るにちがいない」と言ったからである。
29:33
レアはまた身ごもって男の子を産み、「主はわたしが疎んじられていることを耳にされ(シャマ)、またこの子をも授けてくださった」と言って、シメオンと名
付けた。
29:34
レアはまた身ごもって男の子を産み、「これからはきっと、夫はわたしに結び付いて(ラベ)くれるだろう。夫のために三人も男の子を産んだのだから」と言っ
た。そこで、その子をレビと名付けた。
29:35
レアはまた身ごもって男の子を産み、「今度こそ主をほめたたえ(ヤダ)よう」と言った。そこで、その子をユダと名付けた。しばらく、彼女は子を産まなく
なった。
新改訳1970
29:31
主はレアがきらわれているのをご覧になって、彼女の胎を開かれた。しかしラケルは不妊の女であった。
29:32
レアはみごもって、男の子を産み、その子をルベンと名づけた。それは彼女が、「主が私の悩みをご覧になった。今こそ夫は私を愛するであろう。」と言ったか
らである。
29:33
彼女はまたみごもって、男の子を産み、「主は私がきらわれているのを聞かれて、この子をも私に授けてくださった。」と言って、その子をシメオンと名づけ
た。
29:34
彼女はまたみごもって、男の子を産み、「今度こそ、夫は私に結びつくだろう。私が彼に三人の子を産んだのだから。」と言った。それゆえ、その子はレビと呼
ばれた。
29:35
彼女はまたみごもって、男の子を産み、「今度は主をほめたたえよう。」と言った。それゆえ、その子を彼女はユダと名づけた。それから彼女は子を産まなく
なった。
口語訳1955
29:31
主はレアがきらわれるのを見て、その胎を開かれたが、ラケルは、みごもらなかった。
29:32
レアは、みごもって子を産み、名をルベンと名づけて、言った、「主がわたしの悩みを顧みられたから、今は夫もわたしを愛するだろう」。
29:33
彼女はまた、みごもって子を産み、「主はわたしが嫌われるのをお聞きになって、わたしにこの子をも賜わった」と言って、名をシメオンと名づけた。
29:34
彼女はまた、みごもって子を産み、「わたしは彼に三人の子を産んだから、こんどこそは夫もわたしに親しむだろう」と言って、名をレビと名づけた。
29:35
彼女はまた、みごもって子を産み、「わたしは今、主をほめたたえる」と言って名をユダと名づけた。そこで彼女の、子を産むことはやんだ。
文
語訳1917
29:31 ヱホバ、レアの嫌るるを見て其胎をひらきたまへり然どラケルは姙なきものなりき
29:32 レア孕みて子を生み其名をルベンと名けていひけるはヱホバ誠にわが艱苦を顧みたまへりされば今夫我を愛せんと
29:33 彼ふたたび孕みて子を?みヱホバわが嫌るるを聞たまひしによりて我に是をもたまへりと言て其名をシメオンと名けたり
29:34 彼また孕みて子を生み我三人の子を生たれば夫今より我に膠漆んといへり是によりて其名をレビと名けたり
29:35 彼復姙みて子を生み我今ヱホバを讚美んといへり是によりて其名をユダと名けたり是にいたりて?ことやみぬ
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 マタ
1:2
1:2
アブラハムはイサクの父であり、イサクはヤコブの父、ヤコブはユダとその兄弟たちとの父、
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 マタ 1:2
1:2 アブラハムはイサクの
父であり、イサクはヤコブの父、ヤコブはユダとその兄弟たちとの父、
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 マタ 1:2
1:2
アブラハムはイサクをもうけ、イサクはヤコブを、ヤコブはユダとその兄弟たちを、
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