創世記 32:2−3
み使いたちの出現と神の陣営
翻訳比較
聖書協会共同
訳2018
創 32:2 ヤコブは旅を続けたが、その時、神の使いたちが現れた。
創 32:3 ヤコブは彼らを見たとき、「これは神の陣営だ」と言って、その場所をマハナイムと名付けた。
フランシ
スコ会訳2013
002ヤコブが旅を続けていると、神の使いたちが彼に臨
んだ。
003ヤコブは彼らを見て、「これは神の陣営だ」と言っ て、その場所をマハナイムと名づけた。
新共同訳1987
32:2
ヤコブが旅を続けていると、突然、神の御使いたちが現れた。
32:3
ヤコブは彼らを見たとき、「ここは神の陣営だ」と言い、その場所をマハナイム(二組の陣営)と名付けた。
新改訳1970
32:1
さてヤコブが旅を続けていると、神の使いたちが彼に現われた。
32:2
ヤコブは彼らを見たとき、「ここは神の陣営だ。」と言って、その所の名をマハナイムと呼んだ。
口語訳1955
32:1
さて、ヤコブが旅路に進んだとき、神の使たちが彼に会った。
32:2
ヤコブは彼らを見て、「これは神の陣営です」と言って、その所の名をマハナイムと名づけた。
文語訳1917
32:1 茲にヤコブその途に進みしが神の使者これにあふ
32:2 ヤコブこれを見て是は神の陣營なりといひてその處の名をマハナイム(二營)となづけたり
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 ヘブ 1:14
1:14 御使たちはすべて仕え
る霊であって、救を受け継ぐべき人々に奉仕するため、つかわされたものではないか。
口 語訳 ルカ
2:13
2:13
するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使と一緒になって神をさんびして言った、
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
・・・・
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創世記 32:4−22
ヤコブ、エサウに会うための準備をする
翻訳比較
◆エサウへの贈り物
創 32:4 ヤコブは自分より先に、セイルの地、エドムの野にいる兄のエサウに使いの者を送り、
創
32:5 彼らにこう命じた。「私の主人であるエサウに次のように言いなさい。『あなたの僕であるヤコブはこう申しております。私はラバンのもとに身を寄
せ、今に至りましたが、
創
32:6 牛とろば、羊の群れ、男女の奴隷を持つようになりました。このことを私の主人に報告し、ご好意をいただきたく使いの者を送りました。』」
創
32:7 使いの者たちはヤコブのところに帰って来て言った。「兄上のエサウ様のところへ行って参りました。兄上もあなたに会うために、四百人を引き連れ
てこちらに向かっておられます。」
創 32:8 ヤコブは非常に恐れて悩み、共にいた一族、羊と牛、そしてらくだを二組に分けた。
創 32:9 エサウが一つの組にやって来て、それを撃ったとしても、もう一つの組は難を逃れるだろうと思ったからである。
創
32:10 ヤコブは祈った。「父アブラハムの神、父イサクの神、『生まれた地、親族のもとに帰りなさい。私はあなたを幸せにする』と言われた主よ、
創
32:11 私は、あなたが僕に示してくださったすべての慈しみとまことを受けるには足りない者です。かつて私は杖だけを頼りにこのヨルダン川を渡りまし
た。しかし今や私は二組の宿営を持つまでになりました。
創
32:12 どうか、兄エサウの手から私を救ってください。私は兄が怖いのです。兄が私を、母親も子どもたちも殺しにやって来るのではないかと恐れていま
す。
創
32:13 あなたはまたこう言われました。『私は必ずあなたを幸せにする。あなたの子孫を、多くて数えることができない海辺の砂のようにする。』」
創 32:14 その夜、彼はそこで一夜を過ごした。そして自分が手に入れてきたものの中から、兄エサウへの贈り物を選び出した。
創 32:15 雌山羊二百匹と雄山羊二十匹、雌羊二百匹と雄羊二十匹、
創 32:16 子に乳を飲ませているらくだ三十頭とその子、雌牛四十頭と雄牛十頭、雌ろば二十頭と雄ろば十頭である。
創
32:17 彼はそれらを群れごとに分け、僕たちの手に託して言った。「群れと群れとの間には距離を置き、私の先に行きなさい。」
創
32:18 また先頭を行く者には次のように命じた。「兄のエサウがあなたに会い、『あなたはどこの者か。どこへ行くのか。あなたの先を行くこれらの家畜
の群れは誰のものか』と尋ねてきたら、
創
32:19 こう答えなさい。『あなたの僕ヤコブの家の者です。またこの家畜の群れは、私の主人であるエサウ様に差し上げる贈り物です。御覧ください。ヤ
コブも私たちの後から参ります。』」
創
32:20 続いてヤコブは、二番目の者にも、三番目の者にも、群れの後を行くすべての者にも、次のように命じた。「エサウに出会ったら、次のように告げ
なさい。
創
32:21 『あなたの僕ヤコブも私たちの後から参ります。』」ヤコブは贈り物を先に行かせて、エサウをなだめ、その後で顔を合わせれば、恐らく赦してく
れるだろうと考えたのである。
創 32:22 こうして、贈り物は彼より先に行き、彼自身はその夜、自分の宿営地で一夜を過ごすことにした。
フランシ スコ会訳2013
004ヤコブはセイルの地、エドムの野にいる兄エサウの
もとに使いの者を送り、
005彼らに命じて言った、「お前たちはわたしの主人エ
サウに言いなさい、『あなたの僕ヤコブがこう申しております。わたしは今までラバンのもとに滞在し、
006牛、ろば、羊、僕、はしためを所有するようになり
ました。そこでそのことをお知らせし、ご好意を得ようとご主人さまのもとに使いの者を遣わしたのです』」。
007使いの者はヤコブのもとに帰ってきて言った、「わ
たしたちはあなたの兄上エサウさまの所に行ってきました。兄上は四百人を率いてあなたに会いに来られます」。
008ヤコブは非常に恐れ、思い悩み、率いている人々、 羊、牛、らくだを二つの陣営に分けた。
009もしエサウが来て一つの陣営を討っても、残りの陣 営は難を逃れるであろうと彼は思った。
010ヤコブは祈った、「わたしの父アブラハムの神、わ
たしの父イサクの神、わたしに、『お前のふるさと、お前の親族のもとに帰れ。わたしはお前に幸いを与えよう』と仰せになった主 よ、
011わたしは、あなたが僕にくださったすべての慈し
み、すべてのまことを受けるに足りない者です。わたしは杖だけを持ってこのヨルダン川を渡りましたが、今は二つの陣営を持つよう
になりました。
012どうぞわたしの兄エサウの手から、わたしをお救い
ください。わたしは彼が来て、わたしを妻子もろとも討つかもしれないと恐れているのです。
013あなたは仰せられました、『わたしは必ずお前に幸
いを与えよう。お前の子孫を海辺の砂のように、数えきれないほどにしよう』」。
014ヤコブはそこでその夜を過ごし、持ち物の中から兄 エサウへの贈り物として、
015雌山羊二百匹、雄山羊二十匹、雌羊二百匹、雄羊二 十匹、
016乳らくだ三十頭とその子供、雌牛四十頭、雄牛十 頭、雌ろば二十頭、雄ろば十頭を取り出した。
017彼はそれらを群れごとに僕の手に渡し、「わたしの
前を行き、群れと群れとの間に距離を置きなさい」と言った。
018また先頭の者に命じて言った、「兄エサウがお前に
出会って、『お前は誰のものか。どこへ行くのか。また前にいるこれらの家畜は誰のものか』と尋ねたら、
019『あなたの僕ヤコブのものです。これはご主人エサ
ウさまへの贈り物です。また、彼自身も後から参ります』と答えなさい」。
020彼は二番目の者にも、三番目の者にも、群れについ
て行くすべての者に、命じて言った、「エサウに出会ったら、
021これと同じように言い、『また、あなたの僕ヤコブ
も後から参ります』と言いなさい」。ヤコブは、前を行く贈り物で彼を宥め、その後で顔を合わせれば、恐らく自分に寛大になってく
れるだろう、と思ったのである。
022こうしてヤコブの贈り物は彼に先立って進み、彼自 身はその夜、陣営で過ごした。
新共同訳1987
32:4
ヤコブは、あらかじめ、セイル地方、すなわちエドムの野にいる兄エサウのもとに使いの者を遣わすことにし、
32:5
お前たちはわたしの主人エサウにこう言いなさいと命じた。「あなたの僕ヤコブはこう申しております。わたしはラバンのもとに滞在し今日に至りましたが、
32:6
牛、ろば、羊、男女の奴隷を所有するようになりました。そこで、使いの者を御主人様のもとに送って御報告し、御機嫌をお伺いいたします。」
32:7
使いの者はヤコブのところに帰って来て、「兄上のエサウさまのところへ行って参りました。兄上様の方でも、あなたを迎えるため、四百人のお供を連れてこち
らへおいでになる途中でございます」と報告した。
32:8
ヤコブは非常に恐れ、思い悩んだ末、連れている人々を、羊、牛、らくだなどと共に二組に分けた。
32:9
エサウがやって来て、一方の組に攻撃を仕掛けても、残りの組は助かると思ったのである。
32:10
ヤコブは祈った。「わたしの父アブラハムの神、わたしの父イサクの神、主よ、あなたはわたしにこう言われました。『あなたは生まれ故郷に帰りなさい。わた
しはあなたに幸いを与える』と。
32:11
わたしは、あなたが僕に示してくださったすべての慈しみとまことを受けるに足りない者です。かつてわたしは、一本の杖を頼りにこのヨルダン川を渡りました
が、今は二組の陣営を持つまでになりました。
32:12
どうか、兄エサウの手から救ってください。わたしは兄が恐ろしいのです。兄は攻めて来て、わたしをはじめ母も子供も殺すかもしれません。
32:13
あなたは、かつてこう言われました。『わたしは必ずあなたに幸いを与え、あなたの子孫を海辺の砂のように数えきれないほど多くする』と。」
32:14
その夜、ヤコブはそこに野宿して、自分の持ち物の中から兄エサウへの贈り物を選んだ。
32:15
それは、雌山羊二百匹、雄山羊二十匹、雌羊二百匹、雄羊二十匹、
32:16
乳らくだ三十頭とその子供、雌牛四十頭、雄牛十頭、雌ろば二十頭、雄ろば十頭であった。
32:17
それを群れごとに分け、召し使いたちの手に渡して言った。「群れと群れとの間に距離を置き、わたしの先に立って行きなさい。」
32:18
また、先頭を行く者には次のように命じた。「兄のエサウがお前に出会って、『お前の主人は誰だ。どこへ行くのか。ここにいる家畜は誰のものだ』と尋ねた
ら、
32:19
こう言いなさい。『これは、あなたさまの僕ヤコブのもので、御主人のエサウさまに差し上げる贈り物でございます。ヤコブも後から参ります』と。」
32:20
ヤコブは、二番目の者にも、三番目の者にも、群れの後について行くすべての者に命じて言った。「エサウに出会ったら、これと同じことを述べ、
32:21
『あなたさまの僕ヤコブも後から参ります』と言いなさい。」ヤコブは、贈り物を先に行かせて兄をなだめ、その後で顔を合わせれば、恐らく快く迎えてくれる
だろうと思ったのである。
32:22
こうして、贈り物を先に行かせ、ヤコブ自身は、その夜、野営地にとどまった。
新改訳1970
32:3
ヤコブはセイルの地、エドムの野にいる兄のエサウに、前もって使者を送った。
32:4
そして彼らに命じてこう言った。「あなたがたは私の主人エサウにこう伝えなさい。『あなたのしもべヤコブはこう申しました。私はラバンのもとに寄留し、今
までとどまっていました。
32:5
私は牛、ろば、羊、男女の奴隷を持っています。それでご主人にお知らせして、あなたのご好意を得ようと使いを送ったのです。』」
32:6
使者はヤコブのもとに帰って言った。「私たちはあなたの兄上エサウのもとに行って来ました。あの方も、あなたを迎えに四百人を引き連れてやって来られま
す。」
32:7
そこでヤコブは非常に恐れ、心配した。それで彼はいっしょにいる人々や、羊や牛やらくだを二つの宿営に分けて、
32:8
「たといエサウが来て、一つの宿営を打っても、残りの一つの宿営はのがれられよう。」と言った。
32:9
そうしてヤコブは言った。「私の父アブラハムの神、私の父イサクの神よ。かつて私に『あなたの生まれ故郷に帰れ。わたしはあなたをしあわせにする。』と仰
せられた主よ。
32:10
私はあなたがしもべに賜わったすべての恵みとまことを受けるに足りない者です。私は自分の杖一本だけを持って、このヨルダンを渡りましたが、今は、二つの
宿営を持つようになったのです。
32:11
どうか私の兄、エサウの手から私を救い出してください。彼が来て、私をはじめ母や子どもたちまでも打ちはしないかと、私は彼を恐れているのです。
32:12
あなたはかつて『わたしは必ずあなたをしあわせにし、あなたの子孫を多くて数えきれない海の砂のようにする。』と仰せられました。」
32:13
その夜をそこで過ごしてから、彼は手もとの物から兄エサウへの贈り物を選んだ。
32:14
すなわち雌やぎ二百頭、雄やぎ二十頭、雌羊二百頭、雄羊二十頭、
32:15
乳らくだ三十頭とその子、雌牛四十頭、雄牛十頭、雌ろば二十頭、雄ろば十頭。
32:16
彼は、一群れずつをそれぞれしもべたちの手に渡し、しもべたちに言った。「私の先に進め。群れと群れとの間には距離をおけ。」
32:17
また先頭の者には次のように命じた。「もし私の兄エサウがあなたに会い、『あなたはだれのものか。どこへ行くのか。あなたの前のこれらのものはだれのもの
か。』と言って尋ねたら、
32:18
『あなたのしもべヤコブのものです。私のご主人エサウに贈る贈り物です。彼もまた、私たちのうしろにおります。』と答えなければならない。」
32:19
彼は第二の者にも、第三の者にも、また群れ群れについて行くすべての者にも命じて言った。「あなたがたがエサウに出会ったときには、これと同じことを告
げ、
32:20
そしてまた、『あなたのしもべヤコブは、私たちのうしろにおります。』と言え。」ヤコブは、私より先に行く贈り物によって彼をなだめ、そうして後、彼の顔
を見よう。もしや、彼は私を快く受け入れてくれるかもわからない、と思ったからである。
32:21
それで贈り物は彼より先を通って行き、彼は宿営地でその夜を過ごした。
口語訳1955
32:3
ヤコブはセイルの地、エドムの野に住む兄エサウのもとに、さきだって使者をつかわした。
32:4
すなわちそれに命じて言った、「あなたがたはわたしの主人エサウにこう言いなさい、『あなたのしもべヤコブはこう言いました。わたしはラバンのもとに寄留
して今までとどまりました。
32:5
わたしは牛、ろば、羊、男女の奴隷を持っています。それでわが主に申し上げて、あなたの前に恵みを得ようと人をつかわしたのです』」。
32:6
使者はヤコブのもとに帰って言った、「わたしたちはあなたの兄エサウのもとへ行きました。彼もまたあなたを迎えようと四百人を率いてきます」。
32:7
そこでヤコブは大いに恐れ、苦しみ、共にいる民および羊、牛、らくだを二つの組に分けて、
32:8
言った、「たとい、エサウがきて、一つの組を撃っても、残りの組はのがれるであろう」。
32:9
ヤコブはまた言った、「父アブラハムの神、父イサクの神よ、かつてわたしに『おまえの国へ帰り、おまえの親族に行け。わたしはおまえを恵もう』と言われた
主よ、
32:10
あなたがしもべに施されたすべての恵みとまことをわたしは受けるに足りない者です。わたしは、つえのほか何も持たないでこのヨルダンを渡りましたが、今は
二つの組にもなりました。
32:11
どうぞ、兄エサウの手からわたしをお救いください。わたしは彼がきて、わたしを撃ち、母や子供たちにまで及ぶのを恐れます。
32:12
あなたは、かつて、『わたしは必ずおまえを恵み、おまえの子孫を海の砂の数えがたいほど多くしよう』と言われました」。
32:13
彼はその夜そこに宿り、持ち物のうちから兄エサウへの贈り物を選んだ。
32:14
すなわち雌やぎ二百、雄やぎ二十、雌羊二百、雄羊二十、
32:15
乳らくだ三十とその子、雌牛四十、雄牛十、雌ろば二十、雄ろば十。
32:16
彼はこれらをそれぞれの群れに分けて、しもべたちの手にわたし、しもべたちに言った、「あなたがたはわたしの先に進みなさい、そして群れと群れとの間には
隔たりをおきなさい」。
32:17
また先頭の者に命じて言った、「もし、兄エサウがあなたに会って『だれのしもべで、どこへ行くのか。あなたの前にあるこれらのものはだれの物か』と尋ねた
ら、
32:18
『あなたのしもべヤコブの物で、わが主エサウにおくる贈り物です。彼もわたしたちのうしろにおります』と言いなさい」。
32:19
彼は第二の者にも、第三の者にも、また群れ群れについて行くすべての者にも命じて言った、「あなたがたがエサウに会うときは、同じように彼に告げて、
32:20
『あなたのしもべヤコブもわれわれのうしろにおります』と言いなさい」。ヤコブは、「わたしがさきに送る贈り物をもってまず彼をなだめ、それから、彼の顔
を見よう。そうすれば、彼はわたしを迎えてくれるであろう」と思ったからである。
32:21
こうして贈り物は彼に先立って渡り、彼はその夜、宿営にやどった。
文
語訳1917
32:3 かくてヤコブ己より前に使者をつかはしてセイルの地エドムの野にをる其兄エサウの所にいたらしむ
32:4 即ち之に命じて言ふ汝等かくわが主エサウにいふべし汝の僕ヤコブ斯いふ我ラバンの所に寄寓て今までとどまれり
32:5 我牛驢馬羊僕婢あり人をつかはしてわが主に告ぐ汝の前に恩をえんことを願ふなりと
32:6 使者ヤコブにかへりて言けるは我等汝の兄エサウの許に至れり彼四百人をしたがへて汝をむかへんとて來ると
32:7 是によりヤコブ大におそれ且くるしみ己とともにある人衆および羊と牛と駱駝を二隊にわかちて
32:8 言けるはエサウもし一の隊に來りて之をうたば遺れるところの一隊逃るべし
32:9
ヤコブまた言けるはわが父アブラハムの神わが父イサクの神ヱホバよ汝甞て我につげて汝の國にかへり汝の親族に到れ我なんぢを善せんといひたまへり
32:10
我はなんぢが僕にほどこしたまひし恩惠と眞實を一も受るにたらざるなり我わが杖のみを持てこのヨルダンを濟りしが今は二隊とも成にいたれり
32:11 願くはわが兄の手よりエサウの手より我をすくひいだしたまへ我彼をおそる恐くは彼きたりて我をうち母と子とに及ばん
32:12 汝は甞て我かならず汝を惠み汝の子孫を濱の沙の多して數ふべからざるが如くなさんといひたまへりと
32:13 彼その夜彼處に宿りその手にいりし物の中より兄エサウへの禮物をえらべり
32:14 即ち牝山羊二百牡山羊二十牝羊二百牡羊二十
32:15 乳駱駝と其子三十牝牛四十牡牛十牝の驢馬二十驢馬の子十
32:16 而して其群と群とをわかちて之を僕の手に授し僕にいひけるは吾に先ちて進み群と群との間を隔ておくべし
32:17
又その前者に命じて言けるはわが兄エサウ汝にあひ汝に問て汝は誰の人にして何處にゆくや是汝のまへなる者は誰の所有なるやといはば
32:18 汝の僕ヤコブの所有にしてわが主エサウにたてまつる禮物なり視よ彼もわれらの後にをるといふべしと
32:19 彼かく第二の者第三の者および凡て群々にしたがひゆく者に命じていふ汝等エサウにあふ時はかくの如く之にいふべし
32:20
且汝等いへ視よなんぢの僕ヤコブわれらの後にをるとヤコブおもへらく我わが前におくる禮物をもて彼を和めて然るのち其面を觀ん然ば彼われを接遇ることあら
んと
32:21 是によりて禮物かれに先ちて行く彼は其夜陣營の中に宿りしが
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 ルカ 1:68
1:68
「ほめたたえよ、イスラエルの神である主を。主はその民を訪れて解放し、
新共同 ロマ 4:18
4:18
彼は希望するすべもなかったときに、なおも望みを抱いて、信じ、「あなたの子孫はこのようになる」と言われていたとおりに、多くの民の父となりました。
新共同 ヘブ 11:12
11:12
それで、死んだも同様の一人の人から空の星のように、また海辺の数えきれない砂のように、多くの子孫が生まれたのです。
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創世記 32:23−33
ヤコブ、ヤボクの浅瀬で組み打ちをする
翻訳比較
聖書協会・共
同訳 創世記 [32]章
◆ペヌエルでの格闘
創
32:23 だが彼は夜中に起きて、二人の妻、二人の召し使いの女、それに十一人の子どもを引き連れ、ヤボクの渡しを渡って行った。
創 32:24 ヤコブは彼らを引き連れ、川を渡らせ、自分の持ち物も一緒に運ばせたが、
創 32:25 ヤコブは一人、後に残った。すると、ある男が夜明けまで彼と格闘した。
創
32:26 ところが、その男は勝てないと見るや、彼の股関節に一撃を与えた。ヤコブの股関節はそのせいで、格闘をしているうちに外れてしまった。
創
32:27 男は、「放してくれ。夜が明けてしまう」と叫んだが、ヤコブは、「いいえ、祝福してくださるまでは放しません」と言った。
創 32:28 男が、「あなたの名前は何と言うのか」と尋ねるので、彼が、「ヤコブです」と答えると、
創
32:29 男は言った。「あなたの名はもはやヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。あなたは神と闘い、人々と闘って勝ったからだ。」
創
32:30 ヤコブが、「どうか、あなたの名前を教えてください」と尋ねると、男は、「どうして、私の名前を尋ねるのか」と言って、その場で彼を祝福し
た。
創 32:31 ヤコブは、「私は顔と顔とを合わせて神を見たが、命は救われた」と言って、その場所をペヌエルと名付けた。
創 32:32 ヤコブがペヌエルを立ち去るときには、日はすでに彼の上に昇っていたが、彼は腿を痛めて足を引きずっていた。
創
32:33 こういうわけで、イスラエルの人々は、今日に至るまで股関節の上にある腰の筋を食べない。男がヤコブの股関節、つまり腰の筋に一撃を与えたか
らである。
フランシ スコ会訳2013
023その夜ヤコブは起きて、二人の妻、二人のはした
め、十一人の子供を連れて、ヤボクの渡しを渡った。
024ヤコブはみなを導いて川を渡らせ、彼の持ち物も渡 し終えると、
025自分は一人後に残った。すると何者かが明け方まで 彼と格闘した。
026その人はヤコブに勝てないとみると、彼の腿の関節
を打ったので、格闘している間に、ヤコブの腿の関節が外れた。
027その人は、「夜が明けるから、去らせてくれ」と
言ったが、ヤコブは、「わたしを祝福しなければ、去らせません」と答えた。
028その人が、「お前の名は何というのか」と尋ね、彼 が「ヤコブです」と答えると、
029その人は言った、「お前の名はもはやヤコブではな
く、イスラエルと呼ばれる。お前は神と闘い、人と闘って勝ったからである」。
030ヤコブが、「どうかあなたの名前をお教えくださ
い」と尋ねると、その人は、「なぜわたしの名を尋ねるのか」と言い、その場所で彼を祝福した。
031ヤコブは、「わたしは顔と顔とを合わせて神を見た
のに、まだ命は助かっている」と言って、その場所をペニエルと名づけた。
032彼がペヌエルを通り過ぎたとき、太陽が彼を照らし た。彼はあの腿のために足を引きずっていた。
033そのためイスラエルの人々は今日まで、腿の関節の
上を通っている腰の筋を食べない。かの人がヤコブの腿の関節、つまり、腰の筋を打ったからである。
新共同訳1987
32:22
こうして、贈り物を先に行かせ、ヤコブ自身は、その夜、野営地にとどまった。
◆ペヌエルでの格闘
32:23
その夜、ヤコブは起きて、二人の妻と二人の側女、それに十一人の子供を連れてヤボクの渡しを渡った。
32:24
皆を導いて川を渡らせ、持ち物も渡してしまうと、
32:25
ヤコブは独り後に残った。そのとき、何者かが夜明けまでヤコブと格闘した。
32:26
ところが、その人はヤコブに勝てないとみて、ヤコブの腿の関節を打ったので、格闘をしているうちに腿の関節がはずれた。
32:27
「もう去らせてくれ。夜が明けてしまうから」とその人は言ったが、ヤコブは答えた。「いいえ、祝福してくださるまでは離しません。」
32:28
「お前の名は何というのか」とその人が尋ね、「ヤコブです」と答えると、
32:29
その人は言った。「お前の名はもうヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。お前は神と人と闘って勝ったからだ。」
32:30
「どうか、あなたのお名前を教えてください」とヤコブが尋ねると、「どうして、わたしの名を尋ねるのか」と言って、ヤコブをその場で祝福した。
32:31
ヤコブは、「わたしは顔と顔とを合わせて神を見たのに、なお生きている」と言って、その場所をペヌエル(神の顔)と名付けた。
32:32
ヤコブがペヌエルを過ぎたとき、太陽は彼の上に昇った。ヤコブは腿を痛めて足を引きずっていた。
新改訳1970
32:22
しかし、彼はその夜のうちに起きて、ふたりの妻と、ふたりの女奴隷と、十一人の子どもたちを連れて、ヤボクの渡しを渡った。
32:23
彼らを連れて流れを渡らせ、自分の持ち物も渡らせた。
32:24
ヤコブはひとりだけ、あとに残った。すると、ある人が夜明けまで彼と格闘した。
32:25
ところが、その人は、ヤコブに勝てないのを見てとって、ヤコブのもものつがいを打ったので、その人と格闘しているうちに、ヤコブのもものつがいがはずれ
た。
32:26
するとその人は言った。「わたしを去らせよ。夜が明けるから。」しかし、ヤコブは答えた。「私はあなたを去らせません。私を祝福してくださらなければ。」
32:27
その人は言った。「あなたの名は何というのか。」彼は答えた。「ヤコブです。」
32:28
その人は言った。「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ。あなたは神と戦い、人と戦って、勝ったからだ。」
32:29
ヤコブが、「どうかあなたの名を教えてください。」と尋ねると、その人は、「いったい、なぜ、あなたはわたしの名を尋ねるのか。」と言って、その場で彼を
祝福した。
32:30
そこでヤコブは、その所の名をペヌエルと呼んだ。「私は顔と顔とを合わせて神を見たのに、私のいのちは救われた。」という意味である。
32:31
彼がペヌエルを通り過ぎたころ、太陽は彼の上に上ったが、彼はそのもものためにびっこをひいていた。
32:32
それゆえ、イスラエル人は、今日まで、もものつがいの上の腰の筋肉を食べない。あの人がヤコブのもものつがい、腰の筋肉を打ったからである。
口語訳1955
32:22
彼はその夜起きて、ふたりの妻とふたりのつかえめと十一人の子どもとを連れてヤボクの渡しをわたった。
32:23
すなわち彼らを導いて川を渡らせ、また彼の持ち物を渡らせた。
32:24
ヤコブはひとりあとに残ったが、ひとりの人が、夜明けまで彼と組打ちした。
32:25
ところでその人はヤコブに勝てないのを見て、ヤコブのもものつがいにさわったので、ヤコブのもものつがいが、その人と組打ちするあいだにはずれた。
32:26
その人は言った、「夜が明けるからわたしを去らせてください」。ヤコブは答えた、「わたしを祝福してくださらないなら、あなたを去らせません」。
32:27
その人は彼に言った、「あなたの名はなんと言いますか」。彼は答えた、「ヤコブです」。
32:28
その人は言った、「あなたはもはや名をヤコブと言わず、イスラエルと言いなさい。あなたが神と人とに、力を争って勝ったからです」。
32:29
ヤコブは尋ねて言った、「どうかわたしにあなたの名を知らせてください」。するとその人は、「なぜあなたはわたしの名をきくのですか」と言ったが、その所
で彼を祝福した。
32:30
そこでヤコブはその所の名をペニエルと名づけて言った、「わたしは顔と顔をあわせて神を見たが、なお生きている」。
32:31
こうして彼がペニエルを過ぎる時、日は彼の上にのぼったが、彼はそのもものゆえに歩くのが不自由になっていた。
32:32
そのため、イスラエルの子らは今日まで、もものつがいの上にある腰の筋を食べない。かの人がヤコブのもものつがい、すなわち腰の筋にさわったからである。
文
語訳1917
32:22 其夜おきいでて二人の妻と二人の仕女および十一人の子を導きてヤボクの渡をわたれり
32:23 即ち彼等をみちびきて川を渉らしめ又その有る物を渡せり
32:24 而してヤコブ一人遺りしが人ありて夜の明るまで之と角力す
32:25 其人己のヤコブに勝ざるを見てヤコブの髀の樞骨に觸しかばヤコブの髀の樞骨其人と角力する時挫離たり
32:26 其人夜明んとすれば我をさらしめよといひければヤコブいふ汝われを祝せずばさらしめずと
32:27 是に於て其人かれにいふ汝の名は何なるや彼いふヤコブなり
32:28
其人いひけるは汝の名は重てヤコブととなふべからずイスラエルととなふべし其は汝神と人とに力をあらそひて勝たればなりと
32:29 ヤコブ問て請ふ汝の名を告よといひければ其人何故にわが名をとふやといひて乃ち其處にて之を祝せり
32:30 是を以てヤコブその處の名をベニエル(神の面)となづけて曰ふ我面と面をあはせて神とあひ見てわが生命なほ存るなりと
32:31 斯て彼日のいづる時にベニエルを過たりしが其髀のために歩行はかどらざりき
32:32 是故にイスラエルの子孫は今日にいたるまで髀の樞の巨筋を食はず是彼人がヤコブの髀の巨筋に觸たるによりてなり
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 マタ 26:41
26:41 誘惑に陥らないよう
に、目をさまして祈っていなさい。心は熱しているが、肉体が弱いのである」。
口 語訳
Uコリ12:7
12:7
そこで、高慢にならないように、わたしの肉体に一つのとげが与えられた。それは、高慢にならないように、わたしを打つサタンの使なの
である。
口 語訳 ルカ
24:28
24:28
それから、彼らは行こうとしていた村に近づいたが、イエスがなお先へ進み行かれる様子であった。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
新共同 マタ
15:22-28
15:22
すると、この地に生まれたカナンの女が出て来て、「主よ、ダビデの子よ、わたしを憐れんでください。娘が悪霊にひどく苦しめられています」と叫んだ。
15:23
しかし、イエスは何もお答えにならなかった。そこで、弟子たちが近寄って来て願った。「この女を追い払ってください。叫びながらついて来ますので。」
15:24
イエスは、「わたしは、イスラエルの家の失われた羊のところにしか遣わされていない」とお答えになった。
15:25
しかし、女は来て、イエスの前にひれ伏し、「主よ、どうかお助けください」と言った。
15:26
イエスが、「子供たちのパンを取って小犬にやってはいけない」とお答えになると、
15:27
女は言った。「主よ、ごもっともです。しかし、小犬も主人の食卓から落ちるパン屑はいただくのです。」
15:28
そこで、イエスはお答えになった。「婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あなたの願いどおりになるように。」そのとき、娘の病気はいやされた。
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 ルカ 22:44
22:44
イエスは苦しみもだえ、いよいよ切に祈られた。汗が血の滴るように地面に落ちた。〕
新共同 Uコリ12:7-10
12:7
また、あの啓示された事があまりにもすばらしいからです。それで、そのために思い上がることのないようにと、わたしの身に一つのとげが与えられました。そ
れは、思い上がらないように、わたしを痛めつけるために、サタンから送られた使いです。
12:8
この使いについて、離れ去らせてくださるように、わたしは三度主に願いました。
12:9
すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るよ
うに、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。
12:10
それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強い
からです。
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