士師記 6:1−6
ミディアン人の侵入とイスラエルの衰退
翻訳比較
◆ギデオン
士 6:1 イスラエルの人々は主の目に悪とされることを行った。主は彼らを七年間、ミデヤン人の手に渡された。
士
6:2 ミデヤン人の力はイスラエルよりも強かったので、イスラエルの人々はミデヤン人を避けて、山の隠れ場、洞窟や要害を住みかとした。
士 6:3 イスラエルが種を蒔くと、いつもミデヤン人をはじめ、アマレク人やヨルダン川東岸の人々が襲って来るようになった。
士
6:4 彼らはイスラエルに対して陣を敷き、ガザに至るまでその地の実りを荒らし回り、羊や牛やろばなど命の糧となるものは何もイスラエルに残さなかっ
た。
士
6:5 彼らは家畜を引き連れ、自分たちの天幕を携えて上って来た。それはまるでばったの大群のようで、人もらくだも数えきれないほどであった。彼らはこ
の地にやって来ては荒らし回った。
士 6:6 イスラエルはミデヤン人のために非常に衰え、人々は主を叫び求めた。
フランシ
スコ会訳2013
001イスラエルの子らは、主の目に悪と思われることを
行った。そこで主は七年間、彼らをミディアン人の手に渡された。
002ミディアン人の手がイスラエルを抑えたので、イス
ラエルの子らは、ミディアン人を避け、山地の穴倉や洞穴、また要害を利用した。
003イスラエルが種を蒔くと、ミディアン人は必ず攻め
上り、またアマレク人や東の民々もイスラエルに攻め上って来た。
004彼らはイスラエルに対して陣を敷き、ガザに至るま
でその地の産物を略奪し、イスラエルには、羊も牛もろばも、生きているものは何一つ残さなかった。
005彼らは家畜を連れて攻め上って来た。彼らは天幕さ
え携えて来たが、その数は蝗の大群のようにおびただしく、彼らもらくだの数も数えきれなかった。彼らは来て、この地を略奪した。
006イスラエルはミディアン人のためにはなはだしく衰 え、イスラエルの子らは主に叫び声をあげた。
新共同訳1987
6:1
イスラエルの人々は、主の目に悪とされることを行った。主は彼らを七年間、ミディアン人の手に渡された。
6:2
ミディアン人の手がイスラエルに脅威となったので、イスラエルの人々は彼らを避けるために山の洞窟や、洞穴、要塞を利用した。
6:3
イスラエルが種を蒔くと、決まってミディアン人は、アマレク人や東方の諸民族と共に上って来て攻めたてた。
6:4
彼らはイスラエルの人々に対して陣を敷き、この地の産物をガザに至るまで荒らし、命の糧となるものは羊も牛もろばも何も残さなかった。
6:5
彼らは家畜と共に、天幕を携えて上って来たが、それはいなごの大群のようで、人もらくだも数知れなかった。彼らは来て、この地を荒らしまわった。
6:6
イスラエルは、ミディアン人のために甚だしく衰えたので、イスラエルの人々は主に助けを求めて叫んだ。
新改訳1970
6:1
イスラエル人はまた、主の目の前に悪を行なった。そこで、主は七年の間、彼らをミデヤン人の手に渡した。
6:2
こうして、ミデヤン人の勢力はイスラエルを押えたので、イスラエル人はミデヤン人を避けて、山々にある洞窟や、ほら穴や、要害を自分たちのものにした。
6:3
イスラエル人が種を蒔くと、いつでもミデヤン人や、アマレク人や、東の人々が上って来て、イスラエル人を襲った。
6:4
そしてイスラエル人に対して陣を敷き、その地の産物を荒らして、ガザに至るまで、イスラエルに羊や牛やろばのためのえささえも残さなかった。
6:5
彼らが自分たちの家畜と天幕を持って上って来たからである。彼らはいなごの大群のようにしてやって来た。彼らとそのらくだは数えきれないほどであった。し
かも、彼らは国を荒らすためにはいって来たのであった。
6:6
それで、イスラエルはミデヤン人のために非常に弱くなっていった。すると、イスラエル人は主に叫び求めた。
口語訳1955
6:1
イスラエルの人々はまた主の前に悪をおこなったので、主は彼らを七年の間ミデアンびとの手にわたされた。
6:2
ミデアンびとの手はイスラエルに勝った。イスラエルの人々はミデアンびとのゆえに、山にある岩屋と、ほら穴と要害とを自分たちのために造った。
6:3
イスラエルびとが種をまいた時には、いつもミデアンびと、アマレクびとおよび東方の民が上ってきてイスラエルびとを襲い、
6:4
イスラエルびとに向かって陣を取り、地の産物を荒してガザの附近にまで及び、イスラエルのうちに命をつなぐべき物を残さず、羊も牛もろばも残さなかった。
6:5
彼らが家畜と天幕を携えて、いなごのように多く上ってきたからである。すなわち彼らとそのらくだは無数であって、彼らは国を荒すためにはいってきたので
あった。
6:6
こうしてイスラエルはミデアンびとのために非常に衰え、イスラエルの人々は主に呼ばわった。
文
語訳1917
6:1 イスラエルの子孫またヱホバの目のまへに惡を行ひたればヱホバ七年の間之をミデアン人の手に付したまふ
6:2 ミデアン人の手イスラエルにかてりイスラエルの子孫はミデアン人の故をもて山にある窟と洞穴と要害とをおのれのために造れり
6:3 イスラエル人蒔種してありける時しもミデアン人アマレキ人及び東方の民上り來りて押寄せ
6:4
イスラエル人に向ひて陣を取り地の?物を荒してガザにまで至りイスラエルのうちに生命を維ぐべき物を遺さず羊も牛も驢馬も遺ざりき
6:5 夫この衆人は家畜と天幕を携へ上り蝗蟲の如くに數多く來れりその人と駱駝は數ふるに勝ず彼ら國を荒さんとて入きたる
6:6 かかりしかばイスラエルはミデアン人のために大いに衰へイスラエルの子孫ヱホバに呼れり
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 ヘブ 11:38
11:38 (この世は彼らの住む所
ではなかった)、荒野と山の中と岩
の穴と土の穴とを、さまよい続けた。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
口 語訳 ヘブ
11:38
11:38
(この世は彼らの住む所ではなかった)、荒野と山の中と岩の穴と土の穴とを、さまよい続けた。
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 ヘブ
11:38
11:38
荒れ野、山、岩穴、地の割れ目をさまよい歩きました。世は彼らにふさわしくなかったのです。
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士師記 6:7−10
預言者によるイスラエルの罪の指摘
フランシ
スコ会訳2013
007イスラエルの子らがミディアン人の故に主に叫び声
をあげると、
008主はイスラエルの子らに一人の預言者を遣わされ
た。預言者は彼らに向かって言った、「イスラエルの神、主はこう仰せになる、『わたしはお前たちをエジプト人の手から、また、お
前たちをエジプトから連れ上り、お前たちを奴隷の家から導き出した。
009わたしはお前たちをエジプト人の手から、また、お
前たちを圧迫するすべての者の手から救い出し、彼らをお前たちの前から追い払い、お前たちに彼らの土地を与えた。
010また、わたしはお前たちに〈わたしは、お前たちの
神、主である。お前たちはアモリ人の地に住んでいるが、彼らの神々を畏れてはならない〉と言った。しかし、お前たちはわたしの声
に聞き従わなかった』」。
新共同訳1987
6:7
イスラエルの人々がミディアン人のことで主に助けを求めて叫ぶと、
6:8
主は一人の預言者をイスラエルの人々に遣わされた。預言者は語った。「イスラエルの神、主はこう言われる。わたしはエジプトからあなたたちを導き上り、奴
隷の家から導き出した。
6:9
わたしはあなたたちをエジプトの手からだけでなく、あらゆる抑圧者の手から救い出し、あなたたちの赴く前に彼らを追い払って、その地をあなたたちに与え
た。
6:10
わたしがあなたたちの神、主であり、あなたたちはアモリ人の国に住んでいても、アモリ人の神を畏れ敬ってはならない、とわたしは告げておいた。だがあなた
たちは、わたしの声に聞き従わなかった。」
新改訳1970
6:7
イスラエル人がミデヤン人のために主に叫び求めたとき、
6:8
主はイスラエル人にひとりの預言者を遣わした。預言者は彼らに言った。「イスラエルの神、主はこう仰せられる。わたしはあなたがたをエジプトから上らせ、
あなたがたを奴隷の家から連れ出した。
6:9
わたしはあなたがたをエジプト人の手と、すべてあなたがたを圧迫する者の手から助け出し、あなたがたの前から彼らを追い出して、その国をあなたがたに与え
た。
6:10
それでわたしはあなたがたに言った。『わたしはあなたがたの神、主である。あなたがたが住んでいる国のエモリ人の神々を恐れてはならない。』ところが、あ
なたがたはわたしの声に聞き従わなかった。」
口語訳1955
6:7
イスラエルの人々がミデアンびとのゆえに、主に呼ばわったとき、
6:8
主はひとりの預言者をイスラエルの人々につかわして彼らに言われた、「イスラエルの神、主はこう言われる、『わたしはかつてあなたがたをエジプトから導き
上り、あなたがたを奴隷の家から携え出し、
6:9
エジプトびとの手およびすべてあなたがたをしえたげる者の手から救い出し、あなたがたの前から彼らを追い払って、その国をあなたがたに与えた。
6:10
そしてあなたがたに言った、「わたしはあなたがたの神、主である。あなたがたが住んでいる国のアモリびとの神々を恐れてはならない」と。しかし、あなたが
たはわたしの言葉に従わなかった』」。
文
語訳1917
6:7 イスラエルの子孫ミデアン人の故をもてヱホバに呼はりしかば
6:8
ヱホバひとりの預言者をイスラエルの子孫に遣りて言しめたまひけるはイスラエルの神ヱホバ斯くいひたまふ我かつて汝らをエジプトより上らせ汝らを奴隸たる
の家より出し
6:9
エジプト人の手およびすべて汝らを虐ぐるものの手より汝らを拯ひいだし汝らの前より彼らを追ひはらひてその邦土を汝らに與へたり
6:10
我また汝らに言り我は汝らの神ヱホバなり汝らが住ひ居るアモリ人の國の神を懼るるなかれとしかるに汝らは我が聲に從はざりき
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士師記 6:11−24
ギデオンの召命
翻訳比較
士
6:11 さて、主の使いがやって来て、オフラにあるテレビンの木の下に座った。それはアビエゼル人ヨアシュのものであった。ヨアシュの子ギデオンは、ミ
デヤン人の目を避けるため、搾り場で小麦を打っていた。
士 6:12 主の使いは彼に会うと、「力ある勇士よ、主はあなたと共におられます」と言った。
士
6:13 ギデオンは答えた。「お言葉ですが、わが主よ。主が私たちと共におられるのでしたら、なぜこのようなことが私たちに降りかかったのですか。先祖
が『主は私たちをエジプトから導き上られたではないか』と言って、私たちに語り聞かせたあの驚くべき業は一体どこにあるのですか。今
や、主は私たちを見捨て、ミデヤン人の手に渡してしまわれました。」
士
6:14 すると、主は彼の方を向いて言われた。「行きなさい。あなたは持っている力を尽くして、イスラエルをミデヤン人の手から救うのだ。あなたを遣わ
すのはこの私だ。」
士
6:15 ギデオンは言った。「お言葉ですが、わが主よ。どのようにして私はイスラエルを救うのでしょう。私の氏族はマナセの中で最も弱く、私は家族の中
でいちばん若いのです。」
士 6:16 主は言われた。「私はあなたと共にいる。だからあなたは、一人残らずミデヤン人を打ち倒すことができる。」
士 6:17 ギデオンは言った。「もし御目に適いますなら、私と話しておられるのがあなたであるというしるしをお見せください。
士
6:18 私は供え物を取って来て御前に供えますので、戻って来るまで、どうかここから離れないでください。」主は、「あなたが戻って来るまでここにいよ
う」と言われた。
士
6:19 ギデオンは家に入り、子山羊一匹、麦粉一エファの種なしパンを調え、肉を籠に、肉汁を鍋に入れた。そして、テレビンの木の下にいる御使いのもと
に持って行き、差し出した。
士
6:20 神の使いが「肉と種なしパンを取り、あの岩の上に置き、肉汁を注ぎなさい」と言ったので、ギデオンはそのとおりにした。
士
6:21 主の使いは、手にしていた杖の先を差し伸べ、肉と種なしパンに触れた。すると、岩から火が燃え上がり、肉と種なしパンを焼き尽くした。主の使い
は彼の目の前からいなくなっていた。
士
6:22 ギデオンは、彼が主の使いであることを悟った。ギデオンが「ああ、主なる神よ。私は顔と顔を合わせて主の使いを見てしまいました」と言うと、
士 6:23 主は言われた。「安心しなさい。恐れるな。あなたが死ぬことはない。」
士
6:24 ギデオンはそこに主のための祭壇を築き、それを「主は平和」と名付けた。それは今日に至るまでアビエゼル人のオフラにある。
フランシ
スコ会訳2013
011主の使いが来て、オフラにあるアビエゼル人ヨア
シュの樫の木の下に座った。その子ギデオンは、ミディアン人の目につかないように酒ぶねの中で小麦を打っていた。
012主の使いは彼に現れて、「勇士よ、主があなたとと もにおられる」と言った。
013ギデオンは彼に答えた、「ああ、わがあるじよ、も
し主がわたしたちとともにおられるのなら、なぜこのようなことがすべてわたしたちに降りかかるのですか。『主はわたしたちをエジ
プトから連れ上られたではないか』と言って、先祖がわたしたちに語った主のすべての驚くべき業はいったいどこにあるのですか。
今、主はわたしたちを捨てて、ミディアン人の手に渡してしまわれました」。
014主は彼に向かって、「行ってお前の力で、ミディア
ン人の手からイスラエルを救え。わたしがお前を遣わすのではないか」と仰せになった。
015ギデオンは答えた、「ああ、わがあるじよ、どのよ
うにしてわたしにイスラエルが救えましょう。ご覧ください。わたしの氏族はマナセの中で最も取るに足りないものですし、わたしは
父の家で一番年下の者なのです」。
016主は答えられた、「わたしは必ずお前とともにい
る。お前は一人の人間を打ち倒すように、ミディアン人を打ち倒すだろう」。
017ギデオンは言った、「もしわたしがあなたのみ心に
かないますなら、わたしと話しておられるのがあなたであることの徴を見せてください。
018わたしがあなたのもとに戻ってくるまで、どうかこ
こを離れないでください。供え物を持って来て、あなたの前におささげします」。主は答えられた、「お前が戻ってくるまで、待って
いよう」。
019そこでギデオンは家に入って、一匹の子山羊と、一
エファの小麦で酵母を入れないパンを調え、その肉を籠に、肉汁を壺に入れ、樫の木の下におられる方のもとに運んで来て差し出し た。
020神の使いは彼に言った、「その肉と酵母を入れない
パンを取ってこの岩の上に置き、肉汁を注ぎなさい」。そこで彼はそのとおりにした。
021主の使いは手にしていた杖の先を差し伸べ、肉と酵
母を入れないパンに触れた。すると岩から火が燃え上がり、肉と酵母を入れないパンを焼き尽くした。主の使いは消え去っていた。
022ギデオンは、彼が主の使いであることを悟った。そ
こで彼は言った、「ああ主なる神よ、何と、わたしは顔と顔を合わせて主の使いを見てしまいました」。
023主は彼に仰せになった、「安心せよ。恐れるな、お 前は死なない」。
024そこでギデオンは、そこに主のために祭壇を築き、
それを「主は平和」と名づけた。それは今日に至るまでアビエゼル人のオフラにある。
新共同訳1987
6:11
さて、主の御使いが来て、オフラにあるテレビンの木の下に座った。これはアビエゼルの人ヨアシュのものであった。その子ギデオンは、ミディアン人に奪われ
るのを免れるため、酒ぶねの中で小麦を打っていた。
6:12
主の御使いは彼に現れて言った。「勇者よ、主はあなたと共におられます。」
6:13
ギデオンは彼に言った。「わたしの主よ、お願いします。主なる神がわたしたちと共においでになるのでしたら、なぜこのようなことがわたしたちにふりかかっ
たのですか。先祖が、『主は、我々をエジプトから導き上られたではないか』と言って語り伝えた、驚くべき御業はすべてどうなってし
まったのですか。今、主はわたしたちを見放し、ミディアン人の手に渡してしまわれました。」
6:14
主は彼の方を向いて言われた。「あなたのその力をもって行くがよい。あなたはイスラエルを、ミディアン人の手から救い出すことができる。わたしがあなたを
遣わすのではないか。」
6:15
彼は言った。「わたしの主よ、お願いします。しかし、どうすればイスラエルを救うことができましょう。わたしの一族はマナセの中でも最も貧弱なものです。
それにわたしは家族の中でいちばん年下の者です。」
6:16
主は彼に言われた。「わたしがあなたと共にいるから、あなたはミディアン人をあたかも一人の人を倒すように打ち倒すことができる。」
6:17
彼は言った。「もし御目にかないますなら、あなたがわたしにお告げになるのだというしるしを見せてください。
6:18
どうか、わたしが戻って来るまでここを離れないでください。供え物を持って来て、御前におささげしますから。」主は、「あなたが帰って来るまでここにい
る」と言われた。
6:19
ギデオンは行って、子山羊一匹、麦粉一エファの酵母を入れないパンを調え、肉を籠に、肉汁を壺に入れ、テレビンの木の下にいる方に差し出した。
6:20
神の御使いは、「肉とパンを取ってこの岩の上に置き、肉汁を注ぎなさい」と言った。ギデオンはそのとおりにした。
6:21
主の御使いは、手にしていた杖の先を差し伸べ、肉とパンに触れた。すると、岩から火が燃え上がり、肉とパンを焼き尽くした。主の御使いは消えていた。
6:22
ギデオンは、この方が主の御使いであることを悟った。ギデオンは言った。「ああ、主なる神よ。わたしは、なんと顔と顔を合わせて主の御使いを見てしまいま
した。」
6:23
主は彼に言われた。「安心せよ。恐れるな。あなたが死ぬことはない。」
6:24
ギデオンはそこに主のための祭壇を築き、「平和の主」と名付けた。それは今日もなお、アビエゼルのオフラにあってそう呼ばれている。
新改訳1970
6:11
さて主の使いが来て、アビエゼル人ヨアシュに属するオフラにある樫の木の下にすわった。このとき、ヨアシュの子ギデオンはミデヤン人からのがれて、酒ぶね
の中で小麦を打っていた。
6:12
主の使いが彼に現われて言った。「勇士よ。主があなたといっしょにおられる。」
6:13
ギデオンはその御使いに言った。「ああ、主よ。もし主が私たちといっしょにおられるなら、なぜこれらのことがみな、私たちに起こったのでしょうか。私たち
の先祖たちが、『主は私たちをエジプトから上らせたではないか。』と言って、私たちに話したあの驚くべきみわざはみな、どこにありま
すか。今、主は私たちを捨てて、ミデヤン人の手に渡されました。」
6:14
すると、主は彼に向かって仰せられた。「あなたのその力で行き、イスラエルをミデヤン人の手から救え。わたしがあなたを遣わすのではないか。」
6:15
ギデオンは言った。「ああ、主よ。私にどのようにしてイスラエルを救うことができましょう。ご存じのように、私の分団はマナセのうちで最も弱く、私は父の
家で一番若いのです。」
6:16
主はギデオンに仰せられた。「わたしはあなたといっしょにいる。だからあなたはひとりを打ち殺すようにミデヤン人を打ち殺そう。」
6:17
すると、ギデオンは言った。「お願いです。私と話しておられるのがあなたであるというしるしを、私に見せてください。
6:18
どうか、私が贈り物を持って来て、あなたのところに戻り、御前にそれを供えるまで、ここを離れないでください。」それで、主は、「あなたが戻って来るまで
待とう。」と仰せられた。
6:19
ギデオンはうちにはいり、一匹のやぎの子を料理し、一エパの粉で種を入れないパンを作り、その肉をかごに入れ、また吸い物をなべに入れ、樫の木の下にいる
方のところに持って来て、供えた。
6:20
すると、神の使いはギデオンに言った。「肉と種を入れないパンを取って、この岩の上に置き、その吸い物を注げ。」それで彼はそのようにした。
6:21
すると主の使いは、その手にしていた杖の先を伸ばして、肉と種を入れないパンに触れた。すると、たちまち火が岩から燃え上がって、肉と種を入れないパンを
焼き尽くしてしまった。主の使いは去って見えなくなった。
6:22
これで、この方が主の使いであったことがわかった。それで、ギデオンは言った。「ああ、神、主よ。私は面と向かって主の使いを見てしまいました。」
6:23
すると、主はギデオンに仰せられた。「安心しなさい。恐れるな。あなたは死なない。」
6:24
そこで、ギデオンはそこに主のために祭壇を築いて、これをアドナイ・シャロムと名づけた。これは今日まで、アビエゼル人のオフラに残っている。
口語訳1955
6:11
さて主の使がきて、アビエゼルびとヨアシに属するオフラにあるテレビンの木の下に座した。時にヨアシの子ギデオンはミデアンびとの目を避けるために酒ぶね
の中で麦を打っていたが、
6:12
主の使は彼に現れて言った、「大勇士よ、主はあなたと共におられます」。
6:13
ギデオンは言った、「ああ、君よ、主がわたしたちと共におられるならば、どうしてこれらの事がわたしたちに臨んだのでしょう。わたしたちの先祖が『主はわ
れわれをエジプトから導き上られたではないか』といって、わたしたちに告げたそのすべての不思議なみわざはどこにありますか。今、主
はわたしたちを捨てて、ミデアンびとの手にわたされました」。
6:14
主はふり向いて彼に言われた、「あなたはこのあなたの力をもって行って、ミデアンびとの手からイスラエルを救い出しなさい。わたしがあなたをつかわすので
はありませんか」。
6:15
ギデオンは主に言った、「ああ主よ、わたしはどうしてイスラエルを救うことができましょうか。わたしの氏族はマナセのうちで最も弱いものです。わたしはま
たわたしの父の家族のうちで最も小さいものです」。
6:16
主は言われた、「しかし、わたしがあなたと共におるから、ひとりを撃つようにミデアンびとを撃つことができるでしょう」。
6:17
ギデオンはまた主に言った、「わたしがもしあなたの前に恵みを得ていますならば、どうぞ、わたしと語るのがあなたであるというしるしを見せてください。
6:18
どうぞ、わたしが供え物を携えてあなたのもとにもどってきて、あなたの前に供えるまで、ここを去らないでください」。主は言われた、「わたしはあなたがも
どって来るまで待ちましょう」。
6:19
そこでギデオンは自分の家に行って、やぎの子を整え、一エパの粉で種入れぬパンをつくり、肉をかごに入れ、あつものをつぼに盛り、テレビンの木の下におる
彼のもとに持ってきて、それを供えた。
6:20
神の使は彼に言った、「肉と種入れぬパンをとって、この岩の上に置き、それにあつものを注ぎなさい」。彼はそのようにした。
6:21
すると主の使が手にもっていたつえの先を出して、肉と種入れぬパンに触れると、岩から火が燃えあがって、肉と種入れぬパンとを焼きつくした。そして主の使
は去って見えなくなった。
6:22
ギデオンはその人が主の使であったことをさとって言った、「ああ主なる神よ、どうなることでしょう。わたしは顔をあわせて主の使を見たのですから」。
6:23
主は彼に言われた、「安心せよ、恐れるな。あなたは死ぬことはない」。
6:24
そこでギデオンは主のために祭壇をそこに築いて、それを「主は平安」と名づけた。これは今日までアビエゼルびとのオフラにある。
文
語訳1917
6:11
茲にヱホバの使者來りてアビエゼル人ヨアシの所有なるオフラの橡の樹のしたに坐す時にヨアシの子ギデオン、ミデアン人に奪はれざらんために酒?のなかに麥
を打ち居たりしが
6:12 ヱホバの使之に現れて剛勇丈夫よヱホバ汝とともに在すといひたれば
6:13
ギデオン之にいひけるはああ吾が主よヱホバ我らと偕にいまさばなどてこれらのことわれらの上に及びたるやわれらの先祖がヱホバは我らをエジプトより上らし
めたまひしにあらずやといひて我らに告たりしその諸の不思議なる行爲は何處にあるや今はヱホバわれらを棄てミデアン人の手に付したま
へり
6:14
ヱホバ之を顧みていひたまひけるは汝此汝の力をもて行きミデアン人の手よりイスラエルを拯ひいだすべし我汝を遣すにあらずや
6:15
ギデオン之にいひけるはああ主よ我何をもてかイスラエルを拯ふべき視よわが家はマナセのうちの最も弱きもの我はまた父の家の最も卑賤きものなり
6:16 ヱホバ之にいひたまひけるは我かならず汝とともに在ん汝は一人を撃がごとくにミデアン人を撃つことを得ん
6:17 ギデオン之にいひけるは我もし汝のまへに恩を蒙るならば請ふ我と語る者の汝なる證據を見せたまへ
6:18
ねがはくは我復び汝に來りわが祭物をたづさへて之を汝のまへに供ふるまでここを去たまふなかれ彼いひたまひけるは我汝の還るまで待つべし
6:19
ギデオンすなはち往て山羊の羔を調へ粉一エパをもて無酵パンをつくり肉を筺にいれ羹を壺に盛り橡樹の下にもち出て之を供へたれば
6:20 神の使之にいひたまひけるは肉と無酵パンをとりて此巖のうへに置き之に羹を斟げとすなはちそのごとくに行ふ
6:21
ヱホバの使手にもてる杖の末端を出して肉と無酵パンに觸れたりしかば巖より火燃えあがり肉と無酵パンを燒き盡せりかくてヱホバの使去てその目に見ずなりぬ
6:22
ギデオン是において彼がヱホバの使者なりしを覺りギデオンいひけるはああ神ヱホバよ我面を合せてヱホバの使者を見たれば將如何せん
6:23 ヱホバ之にいひたまひけるは心安かれ怖るる勿れ汝死ぬることあらじ
6:24
ここにおいてギデオン彼所にヱホバのために祭壇を築き之をヱホバシヤロムと名けたり是は今日に至るまでアビエゼル人のオフラに存る
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1994
口 語訳 ヘブ 11:32
11:32 このほか、何を言おう
か。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル及び預言者たちについて語り出すなら、時間が足りないであろう。
口 語訳 ルカ
1:11
1:11
すると主の御使が現れて、香壇の右に立った。
口 語訳 ルカ
1:28
1:28
御使がマリヤのところにきて言った、「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 ヘブ 11:32-34
11:32 このほか、何を言おう
か。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル及び預言者たちについて語り出すなら、時間が足りないであろう。
11:33
彼らは信仰によって、国々を征服し、義を行い、約束のものを受け、ししの口をふさぎ、
11:34
火の勢いを消し、つるぎの刃をのがれ、弱いものは強くされ、戦いの勇者となり、他国の軍を退かせた。
口 語訳 マコ
6:8
6:8
また旅のために、つえ一本のほかには何も持たないように、パンも、袋も、帯の中に銭も持たず、
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
口 語訳 ヘブ 11:32
11:32 このほか、何を言おう
か。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル及び預言者たちについて語り出すなら、時間が足りないであろう。
口 語訳 ヘブ
13:2
13:2
旅人をもてなすことを忘れてはならない。このようにして、ある人々は、気づかないで御使たちをもてなした。
口 語訳 ルカ
1:28
1:28
御使がマリヤのところにきて言った、「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」。
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
新共同 ヘブ
11:32
11:32
これ以上、何を話そう。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル、また預言者たちのことを語るなら、時間が足りないでしょう。
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 ヘブ
11:31
11:31
信仰によって、娼婦ラハブは、様子を探りに来た者たちを穏やかに迎え入れたために、不従順な者たちと一緒に殺されなくて済みました。
****************************************
士師記 6:25−32
バアルの祭壇の破壊
翻訳比較
聖書協会共同
訳2018
士
6:25 その夜、主はギデオンに言われた。「あなたの父が所有している雄牛一頭、すなわち七歳になる第二の雄牛を引いて来なさい。また、あなたの父が所
有するバアルの祭壇を壊し、その傍らにあるアシェラ像を切り倒し、
士
6:26 この砦の頂上にあなたの神、主のためによく整えられた祭壇を築きなさい。そして、七歳になる第二の雄牛を整え、切り倒したアシェラ像を薪にし
て、焼き尽くすいけにえとして献げなさい。」
士
6:27 ギデオンは僕の中から十人を選び、主が告げられたとおりに行った。ただ、家族と町の人々を恐れ、昼間に行うことは避けて夜中に行った。
士
6:28 町の人々が朝早く起きてみると、バアルの祭壇は壊され、その傍らにあるアシェラ像も切り倒されていた。しかも新たに築かれた祭壇の上では第二の
雄牛が献げられていた。
士
6:29 人々は、「誰がこんなことをしたのか」と言い合い、尋ね回った末、「ヨアシュの子ギデオンがこんなことをしたのだ」と言った。
士
6:30 町の人々はヨアシュに言った。「息子を出せ。彼は死ななければならない。バアルの祭壇を壊し、その傍らにあるアシェラ像を切り倒したからだ。」
士
6:31 ヨアシュは立ちはだかる者全員に言った。「あなたがたはバアルのために争いたいのか。あるいは、これを救いたいのか。バアルのために争う者は、
朝までに殺される。もしバアルが神なら、自分の祭壇が壊されたのだから、自分で争うだろう。」
士
6:32 その日、ヨアシュはギデオンをエルバアルと呼び、「バアルは彼と争うであろう。ギデオンがバアルの祭壇を壊したからだ」と言った。
フランシ スコ会訳2013
025その夜、主は彼に仰せになった、「お前の父の群れ
の中から雄牛一頭、すなわち二番目の七歳になる雄牛を取り、お前の父のバアルの祭壇を破壊し尽くせ。また、そのそばのアシェラ像
を切り倒せ。
026また、この砦の頂上に、お前の神、主のために石の
列を組んで祭壇を造り、二番目の雄牛を取り、切り倒したアシェラの木を使い、焼き尽くす献げ物としてささげよ」。
027そこでギデオンは自分の僕の中から十人を選び、主
が仰せになったとおりに行った。ただ彼は父の一族の者と町の人々を恐れて、日中ではなく、夜に行った。
028朝早く町の人々が起きてみると、見よ、バアルの祭
壇は壊され、そばにあったアシェラ像も切り倒されていた。築かれた祭壇の上で二番目の雄牛が、焼き尽くす献げ物としてささげられ
ていた。
029彼らは互いに「誰がこんなことをしたのだ」と言い
合った。彼らは調べて回り、「ヨアシュの子ギデオンがこのことをしたのだ」と言った。
030そこで町の人々はヨアシュに言った、「息子を出
せ。あれは死ななければならない。バアルの祭壇を打ち壊し、そばのアシェラ像を切り倒したのだ」。
031ヨアシュは自分に立ちはだかる者みなに言った、
「お前たちはバアルのために争い、バアルを救おうとするのか。バアルのために争う者は、誰でも朝までに殺される。もしバアルが神
なら、自分の祭壇が壊されたのだから、バアルが自分で争うだろう」。
032その日、人々は「ギデオンがバアルの祭壇を壊した
のだから、バアルに彼と争わせよ」と言って、ギデオンを「エルバアル」と呼んだ。
新共同訳1987
6:25
その夜、主はギデオンに言われた。「あなたの父の若い雄牛一頭、すなわち七歳になる第二の若い牛を連れ出し、あなたの父のものであるバアルの祭壇を壊し、
その傍らのアシェラ像を切り倒せ。
6:26
あなたの神、主のために、この砦の頂上に、よく整えられた祭壇を造り、切り倒したアシェラ像を薪にして、あの第二の雄牛を焼き尽くす献げ物としてささげ
よ。」
6:27
ギデオンは召し使いの中から十人を選び、主がお命じになったとおりにした。だが、父の家族と町の人々を恐れて日中を避け、夜中にこれを行った。
6:28
翌朝早く町の人々が起きてみると、バアルの祭壇は壊され、その傍らのアシェラ像も切り倒されていた。築かれた祭壇の上に第二の若い牛がささげられているの
で、
6:29
人々は口々に、「誰がこんなことをしたのか」と言った。尋ねまわってヨアシュの子ギデオンの仕業だということが分かった。
6:30
町の人々はヨアシュに言った。「息子を出せ。息子は殺さねばならない。バアルの祭壇を壊し、傍らのアシェラ像も切り倒した。」
6:31
ヨアシュは、責めたててやまない人々皆に向かって言った。「あなたたちはバアルをかばって争うのか、バアルを救おうとでもいうのか。バアルをかばって争う
者は朝とならぬうちに殺される。もしバアルが神なら、自分の祭壇が壊されたのだから、自分で争うだろう。」
6:32
ギデオンがバアルの祭壇を壊したので、「バアルが彼と争うがよい」と言って、父はその日ギデオンをエルバアル(バアルは自ら争う)と呼んだ。
新改訳1970
6:25
その夜、主はギデオンに仰せられた。「あなたの父の雄牛、七歳の第二の雄牛を取り、あなたの父が持っているバアルの祭壇を取りこわし、そのそばのアシェラ
像を切り倒せ。
6:26
そのとりでの頂上に、あなたの神、主のために石を積んで祭壇を築け。あの第二の雄牛を取り、切り倒したアシェラ像の木で全焼のいけにえをささげよ。」
6:27
そこで、ギデオンは、自分のしもべの中から十人を引き連れて、主が言われたとおりにした。彼は父の家の者や、町の人々を恐れたので、昼間それをせず、夜そ
れを行なった。
6:28
町の人々が翌朝早く起きて見ると、バアルの祭壇は取りこわされ、そのそばにあったアシェラ像は切り倒され、新しく築かれた祭壇の上には、第二の雄牛がささ
げられていた。
6:29
そこで、彼らは互いに言った。「だれがこういうことをしたのだろう。」それから、彼らは調べて、尋ね回り、「ヨアシュの子ギデオンがこれをしたのだ。」と
言った。
6:30
ついで、町の人々はヨアシュに言った。「あなたの息子を引張り出して殺しなさい。あれはバアルの祭壇を取りこわし、そばにあったアシェラ像も切り倒したの
だ。」
6:31
すると、ヨアシュは自分に向かって立っているすべての者に言った。「あなたがたは、バアルのために争っているのか。それとも、彼を救おうとするのか。バア
ルのために争う者は、朝までに殺されてしまう。もしバアルが神であるなら、自分の祭壇が取りこわされたのだから、自分で争えばよいの
だ。」
6:32
こうして、その日、ギデオンはエルバアルと呼ばれた。自分の祭壇が取りこわされたのだから「バアルは自分で争えばよい。」という意味である。
口語訳1955
6:25
その夜、主はギデオンに言われた、「あなたの父の雄牛と七歳の第二の雄牛とを取り、あなたの父のもっているバアルの祭壇を打ちこわし、そのかたわらにある
アシラ像を切り倒し、
6:26
あなたの神、主のために、このとりでの頂に、石を並べて祭壇を築き、第二の雄牛を取り、あなたが切り倒したアシラの木をもって燔祭をささげなさい」。
6:27
ギデオンはしもべ十人を連れて、主が言われたとおりにおこなった。ただし彼は父の家族のもの、および町の人々を恐れたので、昼それを行うことができず、夜
それを行った。
6:28
町の人々が朝早く起きて見ると、バアルの祭壇は打ちこわされ、そのかたわらのアシラ像は切り倒され、新たに築いた祭壇の上に、第二の雄牛がささげられて
あった。
6:29
そこで彼らは互に「これはだれのしわざか」と言って問い尋ねたすえ、「これはヨアシの子ギデオンのしわざだ」と言った。
6:30
町の人々はヨアシに言った、「あなたのむすこを引き出して殺しなさい。彼はバアルの祭壇を打ちこわしそのかたわらにあったアシラ像を切り倒したのです」。
6:31
しかしヨアシは自分に向かって立っているすべての者に言った、「あなたがたはバアルのために言い争うのですか。あるいは彼を弁護しようとなさるのですか。
バアルのために言い争う者は、あすの朝までに殺されるでしょう。バアルがもし神であるならば、自分の祭壇が打ちこわされたのだから、
彼みずから言い争うべきです」。
6:32
そこでその日、「自分の祭壇が打ちこわされたのだから、バアルみずからその人と言い争うべきです」と言ったので、ギデオンはエルバアルと呼ばれた。
文
語訳1917
6:25
其夜ヱホバ、ギデオンにいひ給ひけるは汝の父の少き牡牛および七歳なる第二の牛を取り汝の父のもてるバアルの祭壇を毀ち其上なるアシラの像を斫り仆し
6:26
汝の神ヱホバのためにこの堡砦の頂において次序をただしくし祭壇を築き第二の牛を取りて汝が斫り倒せるアシラの木をもて燔祭を供ぐべし
6:27
ギデオンすなはちその僕十人を携へてヱホバのいひたまひしごとく行へりされど父の家のものどもおよび邑の人を怖れたれば晝之をなすことを得ず夜に入りて之
を爲り
6:28 邑の衆朝興出て視にバアルの祭壇は摧け其の上なるアシラの像は斫仆されて居り新に築る祭壇に第二の牛の供へてありしかば
6:29 たがひに此は誰が所爲ぞやと言ひつつ尋ね問ひけるに此はヨアシの子ギデオンの所爲なりといふものありたれば
6:30
邑の人々ヨアシにむかひ汝の子を曳き出して死なしめよそは彼バアルの祭壇を摧き其上に在しアシラの像を斫仆したればなりといふ
6:31
ヨアシおのれの周圍に立るすべてのものにいひけるは汝らはバアルの爲に爭論ふや汝らは之を救んとするや之が爲に爭論ふ者は朝の中に死べしバアルもし神なら
ば人其祭壇を摧きたれば自ら爭論ふ可なりと
6:32
是をもて人衆ギデオンその祭壇を摧きたればバアル自ら之といひあらそはんといひて此日かれをヱルバアル(バアルいひあらそはん)と呼なせり
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 ヘブ
11:31
11:31
信仰によって、娼婦ラハブは、様子を探りに来た者たちを穏やかに迎え入れたために、不従順な者たちと一緒に殺されなくて済みました。
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士師記 6:33−35
武装蜂起への呼びかけ
翻訳比較
聖書協会共同
訳2018
士 6:33 ミデヤン人、アマレク人、ヨルダン川東岸の人々は結集し、ヨルダン川を渡って、イズレエルの平野に陣を敷いた。
士 6:34 一方、ギデオンは主の霊に包まれた。彼が角笛を吹き鳴らすと、アビエゼルの人々がそれに応えて集まった。
士
6:35 ギデオンがマナセの全土に使者を送ると、マナセの人々もまた応えて集まった。アシェル、ゼブルン、ナフタリに使者を送ると、彼らも上って来て合
流した。
フランシ
スコ会訳2013
033ミディアン人、アマレク人、東の民々は結束し、ヨ
ルダン川を渡って、イズレエルの平野に陣を敷いた。
034一方、主の霊がギデオンを覆った。彼は角笛を吹き 鳴らし、アビエゼル人を自分のもとに召集した。
035また彼はマナセの全域に使者を遣わし、彼らをも自
分のもとに召集した。彼はまたアシェル、ゼブルン、ナフタリにも使者を遣わすと、彼らも上って来て合流した。
新共同訳1987
6:33
ミディアン人、アマレク人、東方の諸民族が皆結束して川を渡って来て、イズレエルの平野に陣を敷いた。
6:34
主の霊がギデオンを覆った。ギデオンが角笛を吹くと、アビエゼルは彼に従って集まって来た。
6:35
彼がマナセの隅々にまで使者を送ると、そこの人々もまた彼に従って集まって来た。アシェル、ゼブルン、ナフタリにも使者を遣わすと、彼らも上って来て合流
した。
新改訳1970
6:33
ミデヤン人や、アマレク人や、東の人々がみな連合して、ヨルダン川を渡り、イズレエルの谷に陣を敷いた。
6:34
主の霊がギデオンをおおったので、彼が角笛を吹き鳴らすと、アビエゼル人が集まって来て、彼に従った。
6:35
ギデオンはマナセの全域に使者を遣わした。それで彼らもまた呼び集められ、彼に従った。彼はまた、アシェル、ゼブルン、そしてナフタリに使者を遣わしたの
で、彼らは合流して上って来た。
口語訳1955
6:33
時にミデアンびと、アマレクびとおよび東方の民がみな集まってヨルダン川を渡り、エズレルの谷に陣を取ったが、
6:34
主の霊がギデオンに臨み、ギデオンがラッパを吹いたので、アビエゼルびとは集まって彼に従った。
6:35
次に彼があまねくマナセに使者をつかわしたので、マナセびともまた集まって彼に従った。彼がまたアセル、ゼブルンおよびナフタリに使者をつかわすと、その
人々も上って彼を迎えた。
文
語訳1917
6:33 茲にミデアン人アマレク人および東方の民相集まりて河を濟りヱズレルの谷に陣を取しが
6:34 ヱホバの靈ギデオンに臨みてギデオン?を吹たればアビエゼル人集りて之に從ふ
6:35
ギデオン?くマナセに使者を遣りしかばマナセ人また集りて之に從ふ彼またアセル、ゼブルン及びナフタリに使者を遣りしにその人々も上りて之を迎ふ
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
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YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
・・・・
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士師記 6:36−40
露のしるし
翻訳比較
士
6:36 ギデオンは神に言った。「もしお告げになったように、私の手によってイスラエルを救われるというのでしたら、
士
6:37 私は羊一匹分の毛を麦打ち場に置きます。もしその羊の毛にだけ露が降りて、地面が乾いているのであれば、お告げになったように、私の手によって
イスラエルを救われるということを納得いたします。」
士
6:38 すると、実際そのようになった。翌日、朝早く目覚めたギデオンが羊の毛を絞ると、露が流れ出て、鉢が水でいっぱいになった。
士
6:39 ギデオンは神に言った。「どうかお怒りにならないでください。もう一度だけ言わせてください。ぜひとも、もう一度だけ羊の毛で試させてくださ
い。羊の毛だけは乾いていて、地面には露が降りるようにしてください。」
士 6:40 すると、神はその日の夜、そのようにされた。羊の毛だけは乾いており、地面には露が降りていた。
フランシ
スコ会訳2013
036ギデオンは神に言った、「もし、仰せのとおり、あ
なたがわたしの手によってイスラエルをお救いになるのでしたら、
037いかがでしょう、わたしは羊一匹分の毛を麦打ち場
に置きます。そして、地面はどこも乾いていて、その羊毛の上にだけ露が降りるなら、わたしは仰せのとおりに、あなたがわたしの手
によってイスラエルをお救いになると納得しましょう」。
038すると、そのとおりになった。彼は翌朝、早く起き
て、羊毛を絞った。彼が羊毛の露を絞り出すと、鉢は水で一杯になった。
039ギデオンは神に言った、「どうかお怒りにならない
で、もう一度言わせてください。もう一度だけ試させてください。羊毛の上だけが乾き、地面には一面に露が降りますように」。
040その夜、神はそのようにされた。羊毛の上だけは乾 いており、地面は一面に露が降りていた。
新共同訳1987
6:36
ギデオンは神にこう言った。「もしお告げになったように、わたしの手によってイスラエルを救おうとなさっているなら、
6:37
羊一匹分の毛を麦打ち場に置きますから、その羊の毛にだけ露を置き、土は全く乾いているようにしてください。そうすれば、お告げになったように、わたしの
手によってイスラエルを救おうとなさっていることが納得できます。」
6:38
すると、そのようになった。翌朝早く起き、彼が羊の毛を押さえて、その羊の毛から露を絞り出すと、鉢は水でいっぱいになった。
6:39
ギデオンはまた神に言った。「どうかお怒りにならず、もう一度言わせてください。もう一度だけ羊の毛で試すのを許し、羊の毛だけが乾いていて、土には一面
露が置かれているようにしてください。」
6:40
その夜、神はそのようにされた。羊の毛だけは乾いており、土には一面露が置かれていた。
新改訳1970
6:36
ギデオンは神に申し上げた。「もしあなたが仰せられたように、私の手でイスラエルを救おうとされるなら、
6:37
今、私は打ち場に刈り取った一頭分の羊の毛を置きます。もしその羊の毛の上にだけ露が降りていて、土全体がかわいていたら、あなたがおことばのとおりに私
の手でイスラエルを救われることが、私にわかります。」
6:38
すると、そのようになった。ギデオンが翌日、朝早く、その羊の毛を押しつけて、その羊の毛から露を絞ると、鉢いっぱいになるほど水が出た。
6:39
ギデオンは神に言った。「私に向かって御怒りを燃やさないでください。私にもう一回言わせてください。どうぞ、この羊の毛でもう一回だけ試みさせてくださ
い。今度はこの羊の毛だけがかわいていて、土全体には露が降りるようにしてください。」
6:40
それで、神はその夜、そのようにされた。すなわち、その羊の毛の上だけがかわいていて、土全体には露が降りていた。
口語訳1955
6:36
ギデオンは神に言った、「あなたがかつて言われたように、わたしの手によってイスラエルを救おうとされるならば、
6:37
わたしは羊の毛一頭分を打ち場に置きますから、露がその羊の毛の上にだけあって、地がすべてかわいているようにしてください。これによってわたしは、あな
たがかつて言われたように、わたしの手によってイスラエルをお救いになることを知るでしょう」。
6:38
すなわちそのようになった。彼が翌朝早く起きて、羊の毛をかき寄せ、その毛から露を絞ると、鉢に満ちるほどの水が出た。
6:39
ギデオンは神に言った、「わたしをお怒りにならないように願います。わたしにもう一度だけ言わせてください。どうぞ、もう一度だけ羊の毛をもってためさせ
てください。どうぞ、羊の毛だけをかわかして、地にはことごとく露があるようにしてください」。
6:40
神はその夜、そうされた。すなわち羊の毛だけかわいて、地にはすべて露があった。
文
語訳1917
6:36 ギデオン神にいひけるは汝かつていひたまひしごとくわが手をもてイスラエルを救はんとしたまはば
6:37
視よ我一箇の羊の毛を禾塲におかん露もし羊毛にのみおきて地はすべて燥きをらば我之れによりて汝がかつて言たまひし如く吾が手をもてイスラエルを救ひたま
ふを知んと
6:38 すなはち斯ありぬ彼明る朝早く興きいで羊毛をかき寄てその毛より露を搾りしに鉢に滿つるほどの水いできたる
6:39
ギデオン神にいひけるは我にむかひて怒を發したまふなかれ我をしていま一回いはしめたまへねがはくは我をして羊の毛をもていま一回試さしめたまへねがはく
は羊毛のみを燥して地には悉く露あらしめたまへと
6:40 その夜神かくの如くに爲したまふすなはち羊毛のみ燥きて地には凡て露ありき
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
・・・・
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