士師記 11:1−11
エフタの選び
翻訳比較
◆エフタ
士 11:1 ギルアド人エフタは力ある勇士であったが、ギルアドが遊女に産ませた子であった。
士
11:2 ギルアドの妻も息子たちを産んだ。妻の子たちは成長すると、エフタに、「あなたが私たちの父の家を受け継ぐことはない。あなたは他の女が産んだ
子だからだ」と言って彼を追い出した。
士 11:3 エフタは兄弟たちの前から逃れ、トブの地に住んだ。エフタのもとにはならず者が集まり、彼と行動を共にした。
士 11:4 しばらくして、アンモン人がイスラエルと戦った。
士 11:5 アンモン人がイスラエルと戦ったとき、ギルアドの長老たちはトブの地からエフタを連れて来ようとした。
士
11:6 彼らはエフタに言った。「こちらに来て私たちの指揮官になってください。そうすれば、私たちはアンモン人と戦えます。」
士
11:7 エフタはギルアドの長老たちに言った。「あなたがたは私を憎み、父の家から私を追い出したではありませんか。困ったことになったからといって、
今なぜ私のもとに来るのですか。」
士
11:8 ギルアドの長老たちはエフタに言った。「だからこそ今、私たちはあなたに立ち帰ったのです。私たちと一緒に来てアンモン人と戦ってください。私
たちギルアドの全住民の頭になってください。」
士
11:9 エフタはギルアドの長老たちに言った。「あなたがたが私を連れ帰り、アンモン人と戦い、主が彼らを私に渡してくださるなら、この私があなたがた
の頭になりましょう。」
士
11:10 ギルアドの長老たちはエフタに言った。「主が私たちの間の証人です。私たちは必ずやあなたの言葉どおりに行います。」
士
11:11 エフタはギルアドの長老たちと共に行き、民は彼を自分たちの頭とし、指揮官とした。エフタはミツパの主の前で自分が言ったことをすべて語っ
た。
フランシ スコ会訳2013
001ギレアド人エフタは勇士であった。彼は娼婦の子
で、ギレアドがエフタの父親であった。
002ギレアドの妻も息子たちを産んだが、彼女の子らは
成長したとき、エフタを追い出して言った、「お前はほかの女の子だから、わたしたちの父の家を受け継ぐことはできない」。
003エフタは兄弟から逃れてトブの地に住んだ。やがて
エフタのもとにはならず者が集まり、彼と行動をともにするようになった。
004しばらくして、アンモンの子らがイスラエルを攻撃 してきた。
005アンモンの子らがイスラエルを攻撃してきたとき、
ギレアドの長老たちは、トブの地からエフタを連れ戻そうとやって来た。
006彼らはエフタに言った、「さあ、わたしたちの指揮
官になってください。そうすれば、アンモンの子らと戦えます」。
007エフタはギレアドの長老たちに答えた、「あなたた
ちはわたしを憎んで、父の家からわたしを追い出したではないですか。それなのに、あなたたちが窮地に陥っているからといって、な
ぜ今更わたしの所に来るのですか」。
008ギレアドの長老たちはエフタに言った、「だからこ
そ、今あなたのもとに戻ってきたのです。わたしたちとともに来て、アンモンの子らと戦い、わたしたちギレアドの全住民の頭になっ
てください」。
009エフタはギレアドの長老たちに言った、「あなたた
ちがアンモンの子らと戦うために、わたしを連れ戻り、主が彼らをわたしに与えてくださるなら、わたしはあなたたちの頭になりま
しょう」。
010ギレアドの長老たちはエフタに言った、「主がわた
したちの間の証人です。わたしたちは、必ずあなたの言葉どおりにいたします」。
011エフタはギレアドの長老たちとともに行き、民は彼
をその頭とし、また指揮官とした。エフタはミツパにおいて、自分の言った言葉をことごとく、主の前で宣言した。
新共同訳1987
11:1
ギレアドの人エフタは、勇者であった。彼は遊女の子で、父親はギレアドである。
11:2
ギレアドの妻も男の子を産んだ。その妻の産んだ子供たちは成長すると、エフタに、「あなたは、よその女の産んだ子だから、わたしたちの父の家にはあなたが
受け継ぐものはない」と言って、彼を追い出した。
11:3
エフタは兄弟たちから逃れて、トブの地に、身を落ち着けた。そのエフタのもとにはならず者が集まり、彼と行動を共にするようになった。
11:4
しばらくしてアンモンの人々が、イスラエルに戦争を仕掛けてきた。
11:5
アンモンの人々が戦争を仕掛けてきたとき、ギレアドの長老たちはエフタをトブの地から連れ戻そうと、やって来た。
11:6
彼らはエフタに言った。「帰って来てください。わたしたちの指揮官になっていただければ、わたしたちもアンモンの人々と戦えます。」
11:7
エフタはギレアドの長老たちに言った。「あなたたちはわたしをのけ者にし、父の家から追い出したではありませんか。困ったことになったからと言って、今ご
ろなぜわたしのところに来るのですか。」
11:8
ギレアドの長老たちは、エフタに言った。「だからこそ今、あなたのところに戻って来たのです。わたしたちと共に来て、アンモン人と戦ってくださるなら、あ
なたにわたしたちギレアド全住民の、頭になっていただきます。」
11:9
エフタは、ギレアドの長老たちに言った。「あなたたちがわたしを連れ帰り、わたしがアンモン人と戦い、主が彼らをわたしに渡してくださるなら、このわたし
があなたたちの頭になるというのですね。」
11:10
ギレアドの長老たちは、エフタに言った。「主がわたしたちの一問一答の証人です。わたしたちは必ずあなたのお言葉どおりにいたします」と答えた。
11:11
エフタはギレアドの長老たちと同行した。民は彼を自分たちの頭とし、指揮官として立てた。エフタは、ミツパで主の御前に出て自分が言った言葉をことごとく
繰り返した。
新改訳1970
11:1
さて、ギルアデ人エフタは勇士であったが、彼は遊女の子であった。エフタの父親はギルアデであった。
11:2
ギルアデの妻も、男の子たちを産んだ。この妻の子たちが成長したとき、彼らはエフタを追い出して、彼に言った。「あなたはほかの女の子だから、私たちの父
の家を受け継いではいけない。」
11:3
そこで、エフタは兄弟たちのところから逃げて行き、トブの地に住んだ。すると、エフタのところに、ごろつきが集まって来て、彼といっしょに出歩いた。
11:4
それからしばらくたって、アモン人がイスラエルに戦争をしかけてきた。
11:5
アモン人がイスラエルに戦争をしかけてきたとき、ギルアデの長老たちはトブの地からエフタを連れて来ようと出かけて行き、
11:6
エフタに言った。「来て、私たちの首領になってください。そしてアモン人と戦いましょう。」
11:7
エフタはギルアデの長老たちに言った。「あなたがたは私を憎んで、私の父の家から追い出したではありませんか。あなたがたが苦しみに会ったからといって、
今なぜ私のところにやって来るのですか。」
11:8
すると、ギルアデの長老たちはエフタに言った。「だからこそ、私たちは、今、あなたのところに戻って来たのです。あなたが私たちといっしょに行き、アモン
人と戦ってくださるなら、あなたは、私たちギルアデの住民全体のかしらになるのです。」
11:9
エフタはギルアデの長老たちに言った。「もしあなたがたが、私を連れ戻して、アモン人と戦わせ、主が彼らを私に渡してくださったら、私はあなたがたのかし
らになりましょう。」
11:10
ギルアデの長老たちはエフタに言った。「主が私たちの間の証人となられます。私たちは必ずあなたの言われるとおりにします。」
11:11
エフタがギルアデの長老たちといっしょに行き、民が彼を自分たちのかしらとし、首領としたとき、エフタは自分が言ったことをみな、ミツパで主の前に告げ
た。
口語訳1955
11:1
さてギレアデびとエフタは強い勇士であったが遊女の子で、エフタの父はギレアデであった。
11:2
ギレアデの妻も子供を産んだが、その妻の子供たちが成長したとき、彼らはエフタを追い出して彼に言った、「あなたはほかの女の産んだ子だから、わたしたち
の父の家を継ぐことはできません」。
11:3
それでエフタはその兄弟たちのもとから逃げ去って、トブの地に住んでいると、やくざ者がエフタのもとに集まってきて、彼と一緒に出かけて略奪を事としてい
た。
11:4
日がたって後、アンモンの人々はイスラエルと戦うことになり、
11:5
アンモンの人々がイスラエルと戦ったとき、ギレアデの長老たちは行ってエフタをトブの地から連れてこようとして、
11:6
エフタに言った、「きて、わたしたちの大将になってください。そうすればわたしたちはアンモンの人々と戦うことができます」。
11:7
エフタはギレアデの長老たちに言った、「あなたがたはわたしを憎んで、わたしの父の家から追い出したではありませんか。しかるに今あなたがたが困っている
時とはいえ、わたしのところに来るとはどういうわけですか」。
11:8
ギレアデの長老たちはエフタに言った、「それでわたしたちは今、あなたに帰ったのです。どうぞ、わたしたちと一緒に行って、アンモンの人々と戦ってくださ
い。そしてわたしたちとギレアデに住んでいるすべてのものとのかしらになってください」。
11:9
エフタはギレアデの長老たちに言った、「もしあなたがたが、わたしをつれて帰って、アンモンの人々と戦わせるとき、主が彼らをわたしにわたされるならば、
わたしはあなたがたのかしらとなりましょう」。
11:10
ギレアデの長老たちはエフタに言った、「主はあなたとわたしたちの間の証人です。わたしたちは必ずあなたの言われるとおりにしましょう」。
11:11
そこでエフタはギレアデの長老たちと一緒に行った。民は彼を立てて自分たちのかしらとし、大将とした。それでエフタはミヅパで、自分の言葉をことごとく主
の前に述べた。
文
語訳1917
11:1 ギレアデ人ヱフタはたけき勇士にして妓婦の子なりギレアデ、ヱフタをうましめしなり
11:2
ギレアデの妻子等をうみしが妻の子等成長におよびてヱフタをおひいだしてこれにいひけるは汝は他の婦の子なればわれらが父の家を嗣べきにあらずと
11:3 ヱフタ其の兄弟の許より逃さりてトブの地に住けるに遊蕩者ヱフタのもとに集ひ來りて之とともに出ることをなせり
11:4 程經てのちアンモンの子孫イスラエルとたたかふに至りしが
11:5 アンモンの子孫のイスラエルとたたかへるときにギレアデの長老等ゆきてヱフタをトブの地より携來らんとし
11:6 ヱフタにいひけるは汝來りて吾らの大將となれ我らアンモンの子孫とたたかはん
11:7
ヱフタ、ギレアデの長老等にいひけるは汝らは我を惡みてわが父の家より逐いだしたるにあらずやしかるに今汝らが艱める時に至りて何ぞ我に來るや
11:8
ギレアデの長老等ヱフタにこたへけるは其がために我ら今汝にかへる汝われらとともにゆきてアンモンの子孫とたたかはばすべて我等ギレアデにすめるものの首
領となすべしと
11:9
ヱフタ、ギレアデの長老等にいひけるは汝らもし我をたづさへかへりてアンモンの子孫とたたかはしめんにヱホバ之を我に付したまはば我は汝らの首となるべし
11:10 ギレアデの長老等ヱフタにいひけるはヱホバ汝と我との間の證者たり我ら誓つて汝の言のごとくになすべし
11:11
是に於てヱフタ、ギレアデの長老等とともに往くに民之を立ておのれの首領となし大將となせりヱフタ即ちミヅパにおいてヱホバのまへにこの言をことごとく陳
たり
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 ヘブ 11:32
11:32 このほか、何を言おう
か。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル及び預言者たちについて語り出すなら、時間が足りないであろう。
口 語訳 ルカ
17:4
17:4
もしあなたに対して一日に七度罪を犯し、そして七度『悔い改めます』と言ってあなたのところへ帰ってくれば、ゆるしてやるがよい」。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 ヘブ 11:32
11:32 このほか、何を言おう
か。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル及び預言者たちについて語り出すなら、時間が足りないであろう。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 ヘブ 11:31
11:31
信仰によって、娼婦ラハブは、様子を探りに来た者たちを穏やかに迎え入れたために、不従順な者たちと一緒に殺されなくて済みました。
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士師記 11:12−28
アンモン人との領土争い
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
士
11:12 エフタはアンモン人の王に使者を送って言った。「あなたは私と何の関わりがあって、私の国と戦おうとするのか。」
士
11:13 アンモン人の王はエフタの使者に言った。「イスラエルがエジプトから上って来たとき、私の地を奪ったからだ。アルノン川からヤボク川の間、そ
してヨルダン川までの地を、今、平和のうちに返しなさい。」
士 11:14 エフタはもう一度アンモン人の王に使者を送って、
士 11:15 言った。「エフタはこう言っている。イスラエルはモアブの地も、アンモン人の地も奪わなかった。
士 11:16 イスラエルはエジプトから上って来たとき、荒れ野を通って葦の海まで行き、カデシュにやって来た。
士
11:17 イスラエルはエドムの王に使者を送り、『あなたの地を通りたいのです』と頼んだが、エドムの王は聞き入れなかった。また、モアブの王にも使者
を送ったが、彼も同意しなかったので、イスラエルはカデシュにとどまった。
士
11:18 イスラエルは荒れ野を歩き、エドムの地とモアブの地を迂回し、モアブの地の東側にやって来て、アルノン川の向こう側に陣を敷いた。アルノンが
モアブの境界だったから、モアブの領土には入らなかったのだ。
士
11:19 イスラエルはヘシュボンの王、アモリ人の王シホンに使者を送った。イスラエルは『私たちは、あなたの地を通って、私の場所まで行きたいので
す』と頼んだが、
士
11:20 シホンはイスラエルを信用せず、その領土内を通らせなかったばかりか、全軍を集めてヤハツに陣を敷き、イスラエルと戦ったのだ。
士
11:21 しかし、イスラエルの神、主が、シホンと全軍をイスラエルの手に渡されたので、イスラエルは彼らを討ち、その地に住んでいたアモリ人の地をす
べて占領した。
士 11:22 アルノン川からヤボク川まで、また、荒れ野からヨルダン川までの、アモリ人の領土をすべて占領したのである。
士
11:23 今や、イスラエルの神、主がその民イスラエルの前からアモリ人を追い出されたのに、あなたは我々を追い出そうとしている。
士
11:24 あなたは、あなたの神ケモシュがあなたに得させてくれたものを得、私たちは、私たちの神、主が与えてくださったものをすべて得たのではなかっ
たか。
士
11:25 あなたはモアブの王、ツィポルの子バラクよりも優れているとでも言うのか。彼が本当にイスラエルと争い、戦ったとでも言うのか。
士
11:26 イスラエルはヘシュボンとその周辺の村落、アロエルとその周辺の村落、およびアルノン川沿岸のすべての町に住んで三百年になるが、なぜ、あな
たがたはこの間に取り戻そうとしなかったのか。
士
11:27 私はあなたに罪を犯さなかったのに、あなたこそ、私に戦いを仕掛けて、私に悪を行っている。裁き手である主が、今日、イスラエル人とアンモン
人の間を裁いてくださるように。」
士
11:28 しかし、アンモン人の王は、エフタが送ったこの言葉を聞き入れなかった
フランシ スコ会訳2013
012エフタはアンモンの子らの王に使者を送って言っ
た、「あなたとわたしの間にいったい何の関わりがあって、あなたはわたしの国と戦おうとして攻めて来るのか」。
013アンモンの子らの王はエフタの使者に答えた、「イ
スラエルはエジプトから上って来たとき、アルノンからヤボク、またヨルダンに及ぶわたしの領土を奪い取ったからだ。だから今、お
となしくそれを返せ」。
014エフタは、再びアンモンの子らの王に使者を送り、
015こう言わせた、「エフタはこう言う、『イスラエル
はモアブの領土もアンモンの子らの領土も奪い取らなかった。
016イスラエルはエジプトから上って来たとき、荒れ野
を通って葦の海まで来て、それからカデシュにたどりついた。
017そこでイスラエルはエドムの王に使者を送って〈ど
うかあなたの領土を通らせてください〉と言った。しかし、エドムの王は聞き入れなかった。モアブの王にも使者を送ったが、彼らも
受け入れなかった。そこでイスラエルはカデシュに留まった。
018それからイスラエルは荒れ野を通り、エドムの領土
とモアブの領土を迂回して、モアブの領土の東側を通り、アルノン川の向こう側に宿営した。アルノンがモアブの境界だったので、イ
スラエルはモアブの領域には入らなかった。
019イスラエルはヘシュボンの王で、アモリ人の王であ
るシホンに使者を送って〈どうかあなたの領土を通ってわたしの目指す地に行かせてください〉と言った。
020しかし、シホンはイスラエルを信用せず、自分の領
域を通らせなかったばかりか、全軍を召集して、ヤハツに陣を敷き、イスラエルと戦った。
021しかし、イスラエルの神、主は、シホンとその全軍
をイスラエルの手に与え、イスラエルは彼らを打ち殺した。こうして、イスラエルはその土地に住んでいたアモリ人の全領土を手に入
れた。
022イスラエルはアルノンからヤボクまで、荒れ野から ヨルダンまでのアモリ人の全領土を手に入れた。
023イスラエルの神、主が、ご自分の民イスラエルの前
からアモリ人を追い払われたのに、今、あなたはそれを手に入れようとするのか。
024あなたは、あなたの神ケモシュがあなたに与えるも
のを得ればよいではないか。わたしたちは、わたしたちの神、主がわたしたちに与えてくださったすべてのものを得るのだ。
025あなたはモアブの王ツィポルの子バラクに勝ってい
るとでも言うのか。彼はイスラエルと争ったり、戦ったりしただろうか。
026イスラエルがヘシュボンとそれに属する小さな町、
アルオルとそれに属する小さな町、またアルノンの川沿いのすべての町々に三百年間住んでいたのに、なぜその間にあなたたちはそれ
らを取り戻さなかったのか。
027わたしはあなたに対して罪を犯していないのに、あ
なたはわたしに戦いを仕掛けて、わたしに悪を行っている。今日、審判者である主がイスラエルの子らとアンモンの子らの間を裁いて
くださるように』」。
028しかし、アンモンの子らの王は、エフタが彼に送っ た言葉を聞こうとはしなかった。
新共同訳1987
11:12
エフタは、アンモンの王に使者を送って言わせた。「あなたはわたしと何のかかわりがあって、わたしの国に戦いを仕掛けようと向かって来るのか。」
11:13
アンモンの王はエフタの使者に答えた。「イスラエルがエジプトから上って来たとき、アルノンからヤボク、ヨルダンまでのわが国土を奪ったからだ。今、それ
を平和に返還せよ。」
11:14
エフタは再びアンモンの王に使者を送って、
11:15
言わせた。「エフタはこう言う。イスラエルはモアブの地もアンモンの地も奪いはしなかった。
11:16
イスラエルはエジプトから上って来たとき、荒れ野を通って葦の海まで来て、更にカデシュにたどりついた。
11:17
そこからエドムの王に使者を送り、『あなたの国を通らせていただきたい』と頼んだが、エドムの王は聞き入れず、モアブの王にも使者を送ったが、この王も同
意せず、イスラエルはカデシュにとどまったままであった。
11:18
イスラエルはやがて荒れ野を進み、エドムとモアブの地を迂回し、モアブの地の東側に出て、アルノンの向こう側に宿営した。アルノンがモアブの境界であった
から、モアブの領土は侵さなかった。
11:19
イスラエルは、ヘシュボンに君臨するアモリ人の王シホンに使者を送った。『あなたの国を通ってわたしの目指すところまで行かせてください』とイスラエルは
頼んだが、
11:20
シホンはイスラエルを信用せず、領土内を通らせないだけでなく、すべての民を結集してヤハツに陣を敷き、イスラエルに戦いを仕掛けてきた。
11:21
しかしイスラエルの神、主が、シホンとそのすべての民をイスラエルの手にお渡しになったので、イスラエルは彼らを撃ち破り、アモリ人が住んでいたこのすべ
ての地方を占領した。
11:22
こうしてイスラエルは、アルノンからヤボクまで、荒れ野からヨルダンまでのアモリ人の全領土を占領した。
11:23
イスラエルの神、主が御自分の民イスラエルの前からアモリ人を追い払われたのに、あなたはそのイスラエルを追い払おうとしている。
11:24
あなたは、あなたの神ケモシュが得させてくれた所を得、わたしたちは、わたしたちの神、主が与えてくださった所をすべて得たのではなかったか。
11:25
あなたはモアブの王ツィポルの子バラクをしのごうとするのか。彼はイスラエルと争ったり、戦火を交えたりしただろうか。
11:26
イスラエルはヘシュボンとその周辺の村落、アロエルとその周辺の村落およびアルノン流域のすべての町々に三百年にもわたって住んできたが、なぜ、あなたた
ちはこの間にそれを取り戻さなかったのか。
11:27
わたしはあなたに何も間違ったことをしていない。あなたこそ戦いを仕掛けて、わたしに不当なことをしている。審判者である主が、今日、イスラエルの人々と
アンモンの人々の間を裁いてくださるように。」
11:28
しかし、アンモン人の王は、エフタが送ったこの言葉を聞こうとはしなかった。
新改訳1970
11:12
それから、エフタはアモン人の王に使者たちを送って、言った。「あなたは私と、どういうかかわりがあって、私のところに攻めて来て、この国と戦おうとする
のか。」
11:13
すると、アモン人の王はエフタの使者たちに答えた。「イスラエルがエジプトから上って来たとき、アルノン川からヤボク川、それにヨルダン川に至るまでの私
の国を取ったからだ。だから、今、これらの地を穏やかに返してくれ。」
11:14
そこで、エフタは再びアモン人の王に使者たちを送って、
11:15
彼に、エフタはこう言うと言わせた。「イスラエルはモアブの地も、アモン人の地も取らなかった。
11:16
イスラエルは、エジプトから上って来たとき、荒野を通って葦の海まで行き、それからカデシュに来た。
11:17
そこで、イスラエルはエドムの王に使者たちを送って、言った。『どうぞ、あなたの国を通らせてください。』ところが、エドムの王は聞き入れなかった。イス
ラエルはモアブの王にも使者たちを送ったが、彼も好まなかった。それでイスラエルはカデシュにとどまった。
11:18
それから、彼らは荒野を行き、エドムの地とモアブの地を回って、モアブの地の東に来て、アルノン川の向こう側に宿営した。しかし、モアブの領土にははいら
なかった。アルノンはモアブの領土だったから。
11:19
そこでイスラエルは、ヘシュボンの王で、エモリ人の王シホンに使者たちを送って、彼に言った。『どうぞ、あなたの国を通らせて、私の目的地に行かせてくだ
さい。』
11:20
シホンはイスラエルを信用せず、その領土を通らせなかったばかりか、シホンは民をみな集めてヤハツに陣を敷き、イスラエルと戦った。
11:21
しかし、イスラエルの神、主が、シホンとそのすべての民をイスラエルの手に渡されたので、イスラエルは彼らを打った。こうしてイスラエルはその地方に住ん
でいたエモリ人の全地を占領した。
11:22
こうして彼らは、アルノン川からヤボク川までと、荒野からヨルダン川までのエモリ人の全領土を占領した。
11:23
今、イスラエルの神、主は、ご自分の民イスラエルの前からエモリ人を追い払われた。それをあなたは占領しようとしている。
11:24
あなたは、あなたの神ケモシュがあなたに占領させようとする地を占領しないのか。私たちは、私たちの神、主が、私たちの前から追い払ってくださる土地をみ
な占領するのだ。
11:25
今、あなたはモアブの王ツィポルの子バラクよりもまさっているのか。バラクは、イスラエルと争ったことがあるのか。彼らと戦ったことがあるのか。
11:26
イスラエルが、ヘシュボンとそれに属する村落、アロエルとそれに属する村落、アルノン川の川岸のすべての町々に、三百年間住んでいたのに、なぜあなたがた
は、その期間中に、それを取り戻さなかったのか。
11:27
私はあなたに罪を犯してはいないのに、あなたは私に戦いをいどんで、私に害を加えようとしている。審判者である主が、きょう、イスラエル人とアモン人との
間をさばいてくださるように。」
11:28
アモン人の王はエフタが彼に送ったことばを聞き入れなかった。
口語訳1955
11:12
かくてエフタはアンモンの人々の王に使者をつかわして言った、「あなたはわたしとなんのかかわりがあって、わたしのところへ攻めてきて、わたしの国と戦お
うとするのですか」。
11:13
アンモンの人々の王はエフタの使者に答えた、「昔、イスラエルがエジプトから上ってきたとき、アルノンからヤボクに及び、またヨルダンに及ぶわたしの国を
奪い取ったからです。それゆえ今、穏やかにそれを返しなさい」。
11:14
エフタはまた使者をアンモンの人々の王につかわして、
11:15
言わせた、「エフタはこう申します、『イスラエルはモアブの地も、またアンモンの人々の地も取りませんでした。
11:16
イスラエルはエジプトから上ってきたとき、荒野をとおって紅海にいたり、カデシにきました。
11:17
そしてイスラエルは使者をエドムの王につかわして「どうぞ、われわれにあなたの国を通らせてください」と言わせましたが、エドムの王は聞きいれませんでし
た。また同じように人をモアブの王につかわしたが、彼も承諾しなかったので、イスラエルはカデシにとどまりました。
11:18
それから荒野をとおって、エドムの地とモアブの地を回り、モアブの地の東部に達し、アルノンの向こうに宿営しましたがモアブの領域には、はいりませんでし
た。アルノンはモアブの境だからです。
11:19
次にイスラエルはヘシボンの王すなわちアモリびとの王シホンに使者をつかわし、シホンに向かって「どうぞ、われわれにあなたの国をとおって、われわれの目
的地へ行かせてください」と言わせました。
11:20
ところがシホンはイスラエルを信ぜず、その領域を通らせないばかりか、かえってすべての民を集めてヤハヅに陣を取り、イスラエルと戦いましたが、
11:21
イスラエルの神、主はシホンとそのすべての民をイスラエルの手にわたされたので、イスラエルは彼らを撃ち破って、その土地に住んでいたアモリびとの地をこ
とごとく占領し、
11:22
アルノンからヤボクまでと、荒野からヨルダンまで、アモリびとの領域をことごとく占領しました。
11:23
このようにイスラエルの神、主はその民イスラエルの前からアモリびとを追い払われたのに、あなたはそれを取ろうとするのですか。
11:24
あなたは、あなたの神ケモシがあなたに取らせるものを取らないのですか。われわれはわれわれの神、主がわれわれの前から追い払われたものの土地を取るので
す。
11:25
あなたはモアブの王チッポルの子バラクにまさる者ですか。バラクはかつてイスラエルと争ったことがありますか。かつて彼らと戦ったことがありますか。
11:26
イスラエルはヘシボンとその村里に住み、またアロエルとその村里およびアルノンの岸に沿うすべての町々に住むこと三百年になりますが、あなたがたはどうし
てその間にそれを取りもどさなかったのですか。
11:27
わたしはあなたに何も悪い事をしたこともないのに、あなたはわたしと戦って、わたしに害を加えようとします。審判者であられる主よ、どうぞ、きょう、イス
ラエルの人々とアンモンの人々との間をおさばきください』」。
11:28
しかしアンモンの人々の王はエフタが言いつかわした言葉をききいれなかった。
文
語訳1917
11:11
是に於てヱフタ、ギレアデの長老等とともに往くに民之を立ておのれの首領となし大將となせりヱフタ即ちミヅパにおいてヱホバのまへにこの言をことごとく陳
たり
11:12
かくてヱフタ、アンモンの子孫の王に使者をつかはしていひけるは汝と我の間に何事ありてか汝われに攻めきたりてわが地に戰はんとする
11:13
アンモンの子孫の王ヱフタの使者に答へけるはむかしイスラエル、エジプトより上りきたりし時にアルノンよりヤボクにいたりヨルダンに至るまで吾が土地を奪
ひしが故なり然ば今穩便に之を復すべし
11:14 ヱフタまた使者をアンモンの子孫の王に遣りて之にいはせけるは
11:15 ヱフタ斯いへりイスラエルはモアブの地を取ずまたアンモンの子孫の地をも取ざりしなり
11:16 夫イスラエルはエジプトより上りきたれる時に曠野を經て紅海に到りカデシに來れり
11:17
而してイスラエル使者をエドムの王に遣して言けるはねがはくは我をして汝の土地を經過しめよと然るにエドムの王之をうけがはずまたおなじく人をモアブの王
に遣したれども是もうべなはざりしかばイスラエルはカデシに留まりしが
11:18
遂にイスラエル曠野を經てエドムの地およびモアブの地を繞りモアブの地の東の方に出てアルノンの彼方に陣を取り然どモアブの界には入らざりきアルノンはモ
アブの界なればなり
11:19
かくてイスラエル、ヘシボンに王たりしアモリ人の王シホンに使者を遣せりすなはちイスラエル之にいひけらくねがはくは我らをして汝の土地を經過てわがとこ
ろにいたらしめよと
11:20
然るにシホン、イスラエルを信ぜずしてその界をとほらしめずかへつてそのすべての民を集めてヤハヅに陣しイスラエルとたたかひしが
11:21
イスラエルの神ヱホバ、シホンとそのすべての民をイスラエルの手に付したまひたればイスラエル之を撃敗りてその土地にすめるアモリ人の地を悉く手に入れ
11:22 アルノンよりヤボクに至るまでまた曠野よりヨルダンに至るまですべてアモリ人の土地を手に入たり
11:23 斯のごとくイスラエルの神ヱホバは其の民イスラエルのまへよりアモリ人を逐しりぞけたまひしに汝なほ之を取んとする乎
11:24 汝は汝の神ケモシが汝に取しむるものを取ざらんやわれらは我らの神ヱホバが我らに取しむる物を取ん
11:25
汝は誠にモアブの王チツポルの子バラクにまされる處ありとするかバラク曾てイスラエルとあらそひしことありや曾て之とたたかひしことありや
11:26
イスラエルがヘシボンとその村里アロエルとその村里およびアルノンの岸に沿ひたるすべての邑々に住ること三百年なりしに汝などてかその間に之を回復さざり
しや
11:27
我は汝に罪を犯せしことなきに汝はわれとたたかひて我に害をくはへんとす願くは審判をなしたまふヱホバ今日イスラエルの子孫とアンモンの子孫との間を鞫き
たまへと
11:28 しかれどもアンモンの子孫の王はヱフタのいひつかはせる言を聽いれざりき
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
・・・・
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士師記 11:29−33
エフタの戦いと勝利
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
士
11:29 主の霊がエフタに臨んだ。彼はギルアド、マナセ、ギルアドのミツパを通過し、そこからアンモン人のもとへと進んだ。
士 11:30 エフタは主に誓願を立てて言った。「もし、あなたがアンモン人を私の手に渡されるなら、
士
11:31 アンモン人のもとから無事に帰ったときに、私の家の戸口から迎えに出て来る者を主のものとし、その者を焼き尽くすいけにえとして献げます。」
士 11:32 エフタはアンモン人のもとへ進んで行き、これと戦った。主が彼らをエフタの手に渡されたので、
士
11:33 アロエルからミニトまで二十の町と、アベル・ケラミムまでの地を、エフタは徹底的に打ち滅ぼした。こうして、アンモン人はイスラエルの前に屈
服した。
フランシ
スコ会訳2013
029主の霊がエフタに臨んだ。彼はギレアドとマナセを
通り、さらにギレアドのミツパを通り、ギレアドのミツパからアンモンの子らに向かっていった。
030エフタは主に誓いを立てて言った、「もし、アンモ ンの子らをわたしの手に与えてくださるなら、
031わたしがアンモンの子らとの戦いから無事に戻って
きたとき、わたしの家の戸口からわたしを迎えに出てくる者を、主のものといたします。わたしはその者を焼き尽くす献げ物としてさ
さげます」。
032エフタはアンモンの子らに向かっていき、彼らと
戦った。主は彼の手にアンモンの子らを与えてくださった。
033彼はアロエルからミニトの付近に至る二十の町と、
アベル・ケラミムに至るまでを徹底的に打ち破った。こうして、アンモンの子らはイスラエルの子らに屈服した。
新共同訳1987
11:29
主の霊がエフタに臨んだ。彼はギレアドとマナセを通り、更にギレアドのミツパを通り、ギレアドのミツパからアンモン人に向かって兵を進めた。
11:30
エフタは主に誓いを立てて言った。「もしあなたがアンモン人をわたしの手に渡してくださるなら、
11:31
わたしがアンモンとの戦いから無事に帰るとき、わたしの家の戸口からわたしを迎えに出て来る者を主のものといたします。わたしはその者を、焼き尽くす献げ
物といたします。」
11:32
こうしてエフタは進んで行き、アンモン人と戦った。主は彼らをエフタの手にお渡しになった。
11:33
彼はアロエルからミニトに至るまでの二十の町とアベル・ケラミムに至るまでのアンモン人を徹底的に撃ったので、アンモン人はイスラエルの人々に屈服した。
新改訳1970
11:29
主の霊がエフタの上に下ったとき、彼はギルアデとマナセを通り、ついで、ギルアデのミツパを通って、ギルアデのミツパからアモン人のところへ進んで行っ
た。
11:30
エフタは主に誓願を立てて言った。「もしあなたが確かにアモン人を私の手に与えてくださるなら、
11:31
私がアモン人のところから無事に帰って来たとき、私の家の戸口から私を迎えに出て来る、その者を主のものといたします。私はその者を全焼のいけにえとして
ささげます。」
11:32
こうして、エフタはアモン人のところに進んで行き、彼らと戦った。主は彼らをエフタの手に渡された。
11:33
ついでエフタは、アロエルからミニテに至るまでの二十の町を、またアベル・ケラミムに至るまでを、非常に激しく打った。こうして、アモン人はイスラエル人
に屈服した。
口語訳1955
11:29
時に主の霊がエフタに臨み、エフタはギレアデおよびマナセをとおって、ギレアデのミヅパに行き、ギレアデのミヅパから進んでアンモンの人々のところに行っ
た。
11:30
エフタは主に誓願を立てて言った、「もしあなたがアンモンの人々をわたしの手にわたされるならば、
11:31
わたしがアンモンの人々に勝って帰るときに、わたしの家の戸口から出てきて、わたしを迎えるものはだれでも主のものとし、その者を燔祭としてささげましょ
う」。
11:32
エフタはアンモンの人々のところに進んで行って、彼らと戦ったが、主は彼らをエフタの手にわたされたので、
11:33
アロエルからミンニテの附近まで、二十の町を撃ち敗り、アベル・ケラミムに至るまで、非常に多くの人を殺した。こうしてアンモンの人々はイスラエルの人々
の前に攻め伏せられた。
文
語訳1917
11:29
ここにヱホバの靈ヱフタに臨みしかばヱフタすなはちギレアデおよびマナセを經過りギレアデのミヅパにいたりギレアデのミヅパよりすすみてアンモンの子孫に
向ふ
11:30 ヱフタ、ヱホバに誓願を立ていひけるは汝誠にアンモンの子孫をわが手に付したまはば
11:31
我がアンモンの子孫の所より安然かに歸らんときに我家の戸より出きたりて我を迎ふるもの必ずヱホバの所有となるべし我之を燔祭となしてささげんと
11:32 ヱフタすなはちアンモンの子孫の所に進みゆきて之と戰ひしにヱホバかれらをその手に付したまひしかば
11:33
アロエルよりミンニテにまで至りこれが二十の邑を打敗りてアベルケラミムにいたり甚だ多の人をころせりかくアンモンの子孫はイスラエルの子孫に攻伏られた
り
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
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KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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士師記 11:34−40
エフタの悲劇
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
士
11:34 エフタがミツパにある自分の家に戻ったとき、娘がタンバリンを持って踊りながら迎えに出て来た。彼女は一人娘で、ほかに息子も娘もいなかっ
た。
士
11:35 エフタは娘を見ると衣を引き裂いて言った。「ああ、わが娘よ。あなたは私を打ちのめし、私を苦しめる者となった。私は主に対して口を開いてし
まった。取り返しがつかない。」
士
11:36 娘は父に言った。「お父様、あなたが主に対して口を開かれたのなら、どうか、その口から出たとおりのことを私に行ってください。主はあなたの
ために、宿敵アンモン人への復讐を果たされたのですから。」
士
11:37 また、娘は言った。「こうさせてください。私に二か月の猶予をください。友達と一緒に山々をさまよい、私が夫を持たない身であることを嘆き悲
しんで来るのをお許しください。」
士
11:38 父は「行きなさい」と言って、娘を二か月の間送り出した。娘と友人たちは共に山々を歩き、彼女が夫を持たない身であることを嘆き悲しんだ。
士
11:39 二か月が過ぎ、娘が父のもとに帰って来ると、父は自分の誓願どおりに娘を献げた。彼女が男を知ることはなかった。こうして、イスラエルには次
のようなしきたりができた。
士 11:40 毎年、イスラエルの娘たちは年に四日間、ギルアド人エフタの娘に歌を献げるのである。
フランシ スコ会訳2013
034エフタがミツパの自分の家に戻ってくると、何と彼
の娘がタンバリンを鳴らし、踊りながら彼を迎えに出てきた。彼女はひとりっ子であって、彼にはほかに息子も娘もいなかった。
035彼は娘を見るや、服を引き裂いて言った、「ああ娘
よ、お前はわたしを打ちのめし、わたしに不幸をもたらす者となった。わたしは主に誓ったので、もう取り消すことができない」。
036娘は彼に言った、「お父さま、あなたは主に誓われ
たのです。どうぞ誓われたとおりにわたしにしてください。主はあなたのために、あなたの敵であるアンモンの子らに復讐されたので
すから」。
037また彼女は父親に言った、「ただ、一つのことをわ
たしにさせてください。わたしを二か月の間、一人にしておいてください。わたしは友だちと一緒に出かけて山々をさ迷い、わたしが
処女であることを泣き悲しみたいのです」。
038彼は「行きなさい」と言って、彼女を二か月間送り
出した。彼女は友だちとともに出かけ、山々で、自分が処女であることを泣き悲しんだ。
039二か月たって、彼女は父親のもとに戻ってきた。エ
フタは誓ったとおりに彼女に行った。彼女は男を知ることがなかった。ここからイスラエルに一つの習わしが生まれ、
040イスラエルの娘たちは毎年、ギレアド人エフタの娘 を追悼するために年に四日間家を出るのである。
新共同訳1987
11:34
エフタがミツパにある自分の家に帰ったとき、自分の娘が鼓を打ち鳴らし、踊りながら迎えに出て来た。彼女は一人娘で、彼にはほかに息子も娘もいなかった。
11:35
彼はその娘を見ると、衣を引き裂いて言った。「ああ、わたしの娘よ。お前がわたしを打ちのめし、お前がわたしを苦しめる者になるとは。わたしは主の御前で
口を開いてしまった。取り返しがつかない。」
11:36
彼女は言った。「父上。あなたは主の御前で口を開かれました。どうか、わたしを、その口でおっしゃったとおりにしてください。主はあなたに、あなたの敵ア
ンモン人に対して復讐させてくださったのですから。」
11:37
彼女は更に言った。「わたしにこうさせていただきたいのです。二か月の間、わたしを自由にしてください。わたしは友達と共に出かけて山々をさまよい、わた
しが処女のままであることを泣き悲しみたいのです。」
11:38
彼は「行くがよい」と言って、娘を二か月の間去らせた。彼女は友達と共に出かけ、山々で、処女のままであることを泣き悲しんだ。
11:39
二か月が過ぎ、彼女が父のもとに帰って来ると、エフタは立てた誓いどおりに娘をささげた。彼女は男を知ることがなかったので、イスラエルに次のようなしき
たりができた。
11:40
来る年も来る年も、年に四日間、イスラエルの娘たちは、ギレアドの人エフタの娘の死を悼んで家を出るのである。
新改訳1970
11:34
エフタが、ミツパの自分の家に来たとき、なんと、自分の娘が、タンバリンを鳴らし、踊りながら迎えに出て来ているではないか。彼女はひとり子であって、エ
フタには彼女のほかに、男の子も女の子もなかった。
11:35
エフタは彼女を見るや、自分の着物を引き裂いて言った。「ああ、娘よ。あなたはほんとうに、私を打ちのめしてしまった。あなたは私を苦しめる者となった。
私は主に向かって口を開いたのだから、もう取り消すことはできないのだ。」
11:36
すると、娘は父に言った。「お父さま。あなたは主に対して口を開かれたのです。お口に出されたとおりのことを私にしてください。主があなたのために、あな
たの敵アモン人に復讐なさったのですから。」
11:37
そして、父に言った。「このことを私にさせてください。私に二か月のご猶予を下さい。私は山々をさまよい歩き、私が処女であることを私の友だちと泣き悲し
みたいのです。」
11:38
エフタは、「行きなさい。」と言って、娘を二か月の間、出してやったので、彼女は友だちといっしょに行き、山々の上で自分の処女であることを泣き悲しん
だ。
11:39
二か月の終わりに、娘は父のところに帰って来たので、父は誓った誓願どおりに彼女に行なった。彼女はついに男を知らなかった。こうしてイスラエルでは、
11:40
毎年、イスラエルの娘たちは出て行って、年に四日間、ギルアデ人エフタの娘のために嘆きの歌を歌うことがしきたりとなった。
口語訳1955
11:34
やがてエフタはミヅパに帰り、自分の家に来ると、彼の娘が鼓をもち、舞い踊って彼を出迎えた。彼女はエフタのひとり子で、ほかに男子も女子もなかった。
11:35
エフタは彼女を見ると、衣を裂いて言った、「ああ、娘よ、あなたは全くわたしを打ちのめした。わたしを悩ますものとなった。わたしが主に誓ったのだから改
めることはできないのだ」。
11:36
娘は言った、「父よ、あなたは主に誓われたのですから、主があなたのために、あなたの敵アンモンの人々に報復された今、あなたが言われたとおりにわたしに
してください」。
11:37
娘はまた父に言った、「どうぞ、この事をわたしにさせてください。すなわち二か月の間わたしをゆるし、友だちと一緒に行って、山々をゆきめぐり、わたしの
処女であることを嘆かせてください」。
11:38
エフタは「行きなさい」と言って、彼女を二か月の間、出してやった。彼女は友だちと一緒に行って、山の上で自分の処女であることを嘆いたが、
11:39
二か月の後、父のもとに帰ってきたので、父は誓った誓願のとおりに彼女におこなった。彼女はついに男を知らなかった。
11:40
これによって年々イスラエルの娘たちは行って、年に四日ほどギレアデびとエフタの娘のために嘆くことがイスラエルのならわしとなった。
文
語訳1917
11:34
かくてヱフタ、ミヅパに來りておのが家にいたるに其女鼓を執り舞ひ踊りて之を出で迎ふ是彼が獨子にて其のほかには男子もなくまた女子も有ざりき
11:35
ヱフタ之を視てその衣を裂ていひけるはああ吾が女よ汝實に我を傷しむ汝は我を惱すものなり其は我ヱホバにむかひて口を開きしによりて改むることあたはざれ
ばなり
11:36
女之にいひけるはわが父よ汝ヱホバにむかひて口をひらきたれば汝の口より言出せしごとく我になせよ其はヱホバ汝のために汝の敵なるアンモンの子孫に仇を復
したまひたればなり
11:37
女またその父にいひけるはねがはくは此事をわれに允せすなはち二月の間我をゆるし我をしてわが友等とともに往て山にくだりてわが處女たることを歎かしめよ
と
11:38 ヱフタすなはち往けといひて之を二月のあひだ出し遣ぬ女その友等とともに往き山の上にておのれの處女たるを歎きしが
11:39 二月滿てその父に歸り來りたれば父その誓ひし誓願のごとくに之に行へり女は終に男を知ことなかりき
11:40
是よりして年々にイスラエルの女子等往て年に四日ほどギレアデ人ヱフタの女のために哀哭ことをなす是イスラエルの規矩となれり
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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 ルカ
1:25
1:25
「主は、今わたしを心にかけてくださって、人々の間からわたしの恥を取り除くために、こうしてくださいました」と言った。
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