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士師記 13:1−25      

サムソンの誕生

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018

◆サムソン
士 13:1 イスラエルの人々は再び主の目に悪とされることを行った。主は彼らを四十年間、ペリシテ人の手に渡された。
士 13:2 ダンの氏族に属するツォルアの出身で、マノアという名の一人の男がいた。その妻は不妊の女で、子を産んだことがなかったが、
士 13:3 主の使いが女に現れて言った。「あなたは不妊の女で、子を産んだことがない。だが、身ごもって男の子を産むであろう。
士 13:4 今後はぶどう酒や麦の酒を飲まず、汚れたものを一切食べないよう気をつけなさい。
士 13:5 あなたは身ごもって男の子を産むからである。その子の頭にかみそりを当ててはならない。その子は胎内にいるときからナジル人として神に献げられ ているからである。この子は、イスラエルをペリシテ人の手から救い始めるだろう。」
士 13:6 妻は夫のもとに来て言った。「神の人が私のもとにやって来ました。その姿は神の使いのようで、非常に恐ろしく、私はその方にどこから来たのかと 尋ねることができず、その方も私に名を明かしませんでした。
士 13:7 その方は言いました。『あなたは身ごもって男の子を産むであろう。今後は、ぶどう酒や麦の酒を飲まず、汚れたものを一切食べないよう気をつけな さい。その子は胎内にいるときから死ぬときまで、ナジル人として神に献げられているからである。』」
士 13:8 マノアは主に祈って、「わが主よ。どうぞ、あなたが遣わされた神の人をもう一度私たちのもとに来させ、生まれてくる子に何をすべきか教えてくだ さい」と言った。
士 13:9 神はマノアの声を聞かれた。神の使いが再び妻のもとにやって来た。彼女は野に座っていて、夫マノアがその場にいなかったので、
士 13:10 妻は急いで走って行き、「この間私のところにお出でになった方が、また見えています」と夫に伝えた。
士 13:11 マノアは立ち上がって妻の後に付いて行き、その人のもとに来て、「妻と話したという方はあなたですか」と尋ねた。その人が「そうだ」と答える と、
士 13:12 マノアは言った。「あなたのお言葉どおりになりましたら、その子が守るべきことや、なすべきことは何でしょうか。」
士 13:13 主の使いはマノアに言った。「私がこの女に言ったすべてのことを、彼女は守らなければならない。
士 13:14 彼女はぶどう酒を作るぶどうの木からできるものは一切食べてはならず、ぶどう酒や麦の酒を飲んではならない。汚れたものも一切食べてはならな い。私が彼女に命じたすべてのことを、彼女は守らなければならない。」
士 13:15 マノアは主の使いに言った。「あなたをお引き止めしてもよろしいでしょうか。あなたのために子山羊を調理したいのですが。」
士 13:16 主の使いはマノアに言った。「あなたが私を引き止めても、私はあなたの食べ物を食べない。焼き尽くすいけにえを献げたいのであれば、主に献げ なさい。」マノアはその人が主の使いであることを知らなかった。
士 13:17 そこでマノアは主の使いに言った。「あなたのお名前をお教えください。あなたのお言葉どおりになりましたら、あなたをたたえたいのです。」
士 13:18 主の使いは言った。「なぜ私の名を尋ねるのか。私の名は不思議だ。」
士 13:19 マノアは子山羊と供え物を取り、岩の上で主に、すなわち不思議なことをなさる方に献げた。マノアとその妻がそれを見ていると、
士 13:20 祭壇から炎が天に立ち上ったとき、主の使いが祭壇の炎と共に上って行った。マノアとその妻はそれを見て地にひれ伏した。
士 13:21 主の使いが再びマノアとその妻に現れることはなかった。マノアはその時、その人が主の使いであることを知ったのである。
士 13:22 マノアは妻に言った。「私たちは神を見てしまったから、必ず死ぬことになる。」
士 13:23 妻は夫に言った。「もし主が私たちを死なせようと望まれたのなら、私たちの手から焼き尽くすいけにえと供え物をお受けになることはなかったで しょう。今頃、私たちにこのようなことを見せることも、聞かせることもなかったでしょう。」
士 13:24 この妻は男の子を産み、サムソンと名付けた。その子は成長し、主は彼を祝福された。
士 13:25 主の霊は、ツォルアとエシュタオルの間にあるマハネ・ダンで、サムソンを奮い立たせ始めた。


フランシ スコ会訳2013

001
イスラエルの子らはまた、主の目に悪と思われるこ とを行ったので、主は四十年間、彼らをペリシテ人の手に渡された。

002さて、その名をマノアという男がいた。彼はダンの 氏族に属し、ツォルアの出身であった。彼の妻は不妊の女で、子を産んだことがなかったが、

003主の使いが彼女に現れて言った、「見よ、お前は不 妊の女で子を産んだことがないが、身籠って男の子を産む。

004だから、今からは、ぶどう酒や強い飲み物を飲まな いように、また、汚れた物をいっさい食べないように気をつけよ。

005身籠って男の子を産んだなら、その子の頭にかみそ りをあててはならない。なぜなら、その子は胎内にいる時から、ナジル人として神に聖別されるのだから。彼はイスラエルをペリシテ 人の手から救い出し始めるだろう」。

006女は夫のもとに来て言った、「神の人がわたしのも とに来られました。その姿は神の使いのようで、とても恐ろしく、どこから来られたのか、わたしは尋ねませんでした。その方も名前 を明かされませんでした。

007その方はわたしにおっしゃいました、『見よ、お前 は身籠って男の子を産む。だから、今からは、ぶどう酒や強い飲み物を飲まないように、また、汚れた物をいっさい食べないように。 なぜなら、その子は胎内にいる時から、死ぬ日まで、ナジル人として神に聖別されるのだから』」。

008そこで、マノアは主に祈って言った、「ああ、主 よ、あなたが遣わされた神の人が、もう一度、わたしたちのもとに来られ、生まれて来る子のために、わたしたちが何を行うべきかを 教えてください」。

009神はマノアの声を聞き入れ、神の使いが再び彼の妻 のもとを訪れた。彼女は畑に座っていて、夫マノアは彼女と一緒にいなかった。

010そこで妻は急いで走っていき、夫に告げて言った、 「さあ早く。先日わたしの所に来られたあの方が、またお見えになっています」。

011マノアは立って妻の後について行き、その方のもと に着くと尋ねた、「この女に話しかけたのはあなたですか」。彼は「わたしだ」と答えた。

012そこでマノアは言った、「あなたのお言葉が、実現 したとき、その子のために守るべき定めと習わしは何ですか」。

013主の使いはマノアに言った、「わたしがこの女に 言ったすべてのことを守らなければならない。

014すなわち、彼女はぶどうの木からできるものをいっ さい食べてはならない。ぶどう酒や強い飲み物も飲んではならない。また汚れた物をいっさい食べてはならない。わたしが命じたすべ てのことを彼女は守らなければならない」。

015マノアは主の使いに言った、「しばしお引き留め申 しあげます。あなたに子山羊を御馳走させてください」。

016主の使いはマノアに言った、「たとえ引き留めて も、わたしはあなたの食べ物を食べない。もし焼き尽くす献げ物をささげたいのなら、主にささげなさい」。マノアは、その方が主の 使いであることを知らなかった。

017マノアは主の使いに尋ねた、「お名前は何とおっ しゃるのですか。お言葉どおりになりましたら、わたしどもはあなたをほめたたえたいのです」。

018主の使いは彼に答えた、「なぜわたしの名を尋ねる のか。わたしの名は不思議だ」。

019マノアは子山羊と穀物の供え物を携え、それを岩の 上で主にささげた。すると、主は不思議なことを行われた。マノアと妻とが見ていると、

020炎が祭壇から天に向かって燃え上がり、主の使いは 祭壇の炎の中を上って行った。マノアと妻はそれを見て、顔を地につけてひれ伏した。

021主の使いが再びマノアと妻に現れることはなかっ た。その時、マノアはその方が主の使いであったことを悟った。

022マノアは妻に「われわれは死ぬに違いない。神を見 てしまったのだから」と言うと、

023妻は彼に答えた、「もし、神がわたしたちを殺そう と望んでおられるなら、わたしたちの手から焼き尽くす献げ物と穀物の供え物をお受けにはならなかったでしょう。また、わたしたち にこうしたことをいっさいお示しにならず、お告げになることもなかったでしょう」。

024彼女は男の子を産み、サムソンと名づけた。その子 は成長し、主は彼を祝福された。

025主の霊は、ツォルアとエシュタオルの間にあるマハ ネ・ダンにおいて彼を奮い立たせ始めた。


 

新共同訳1987

13:1 イスラエルの人々は、またも主の目に悪とされることを行ったので、主は彼らを四十年間、ペリシテ人の手に渡された。

13:2 その名をマノアという一人の男がいた。彼はダンの氏族に属し、ツォルアの出身であった。彼の妻は不妊の女で、子を産んだことがなかった。

13:3 主の御使いが彼女に現れて言った。「あなたは不妊の女で、子を産んだことがない。だが、身ごもって男の子を産むであろう。

13:4 今後、ぶどう酒や強い飲み物を飲まず、汚れた物も一切食べないように気をつけよ。

13:5 あなたは身ごもって男の子を産む。その子は胎内にいるときから、ナジル人として神にささげられているので、その子の頭にかみそりを当ててはならない。彼 は、ペリシテ人の手からイスラエルを解き放つ救いの先駆者となろう。」

13:6 女は夫のもとに来て言った。「神の人がわたしのところにおいでになりました。姿は神の御使いのようで、非常に恐ろしく、どこからおいでになったのかと尋ね ることもできず、その方も名前を明かされませんでした。

13:7 ただその方は、わたしが身ごもって男の子を産むことになっており、その子は胎内にいるときから死ぬ日までナジル人として神にささげられているので、わたし にぶどう酒や強い飲み物を飲まず、汚れた物も一切食べないようにとおっしゃいました。」

13:8 そこでマノアは、主に向かってこう祈った。「わたしの主よ。お願いいたします。お遣わしになった神の人をもう一度わたしたちのところに来させ、生まれて来 る子をどうすればよいのか教えてください。」

13:9 神はマノアの声をお聞き入れになり、神の御使いが、再びその妻のところに現れた。彼女は畑に座っていて、夫マノアは一緒にいなかった。

13:10 妻は急いで夫に知らせようとして走り、「この間わたしのところにおいでになった方が、またお見えになっています」と言った。

13:11 マノアは立ち上がって妻について行き、その人のところに来て言った。「この女に話しかけたのはあなたですか。」その人は、「そうです」と答えた。

13:12 マノアが、「あなたのお言葉のとおりになるのでしたら、その子のためになすべき決まりとは何でしょうか」と尋ねると、

13:13 主の御使いはマノアに答えた。「わたしがこの女に言ったことをすべて守りなさい。

13:14 彼女はぶどう酒を作るぶどうの木からできるものは一切食べてはならず、ぶどう酒や強い飲み物も飲んではならない。また汚れた物を一切食べてはならない。わ たしが彼女に戒めたことは、すべて守らなければならない。」

13:15 マノアは主の御使いに言った。「あなたをお引き止めしてもよいでしょうか。子山羊をごちそうさせてください。」

13:16 主の御使いはマノアに答えた。「あなたが引き止めても、わたしはあなたの食べ物を食べない。もし焼き尽くす献げ物をささげたいなら、主にささげなさい。」 マノアは、その人が主の御使いであることを知らなかった。

13:17 そこでマノアは主の御使いに、「お名前は何とおっしゃいますか。お言葉のとおりになりましたなら、あなたをおもてなししたいのです」と言った。

13:18 主の御使いは、「なぜわたしの名を尋ねるのか。それは不思議と言う」と答えた。

13:19 マノアは子山羊と穀物の献げ物を携え、岩の上に上って主、不思議なことをなさる方にささげようとした。マノアとその妻は見ていた。

13:20 すると、祭壇から炎が天に上るとき、主の御使いも、その祭壇の炎と共に上って行った。マノアとその妻はそれを見て、ひれ伏して顔を地につけた。

13:21 主の御使いは再びマノアとその妻に現れることがなかった。マノアはそのとき、この方が主の御使いであったことを知った。

13:22 マノアは妻に、「わたしたちは神を見てしまったから、死なねばなるまい」と言った。

13:23 だが妻は、「もし主がわたしたちを死なせようとお望みなら、わたしたちの手から焼き尽くす献げ物と穀物の献げ物をお受け取りにならなかったはずです。この ようなことを一切お見せにならず、今こうした事をお告げにもならなかったはずです」と答えた。

13:24 この女は男の子を産み、その名をサムソンと名付けた。子は成長し、主はその子を祝福された。

13:25 主の霊が彼を奮い立たせ始めたのは、彼がツォルアとエシュタオルの間にあるマハネ・ダンにいたときのことであった。

 

新改訳1970

13:1 イスラエル人はまた、主の目の前に悪を行なったので、主は四十年間、彼らをペリシテ人の手に渡された。

13:2 さて、ダン人の氏族で、その名をマノアというツォルアの出のひとりの人がいた。彼の妻は不妊の女で、子どもを産んだことがなかった。

13:3 主の使いがその女に現われて、彼女に言った。「見よ。あなたは不妊の女で、子どもを産まなかったが、あなたはみごもり、男の子を産む。

13:4 今、気をつけなさい。ぶどう酒や強い酒を飲んではならない。汚れた物をいっさい食べてはならない。

13:5 見よ。あなたはみごもっていて、男の子を産もうとしている。その子の頭にかみそりを当ててはならない。その子は胎内にいるときから神へのナジル人であるか らだ。彼はイスラエルをペリシテ人の手から救い始める。」

13:6 その女は夫のところに行き、次のように言った。「神の人が私のところに来られました。その姿は神の使いの姿のようで、とても恐ろしゅうございました。私は その方がどちらから来られたか伺いませんでした。その方も私に名をお告げになりませんでした。

13:7 けれども、その方は私に言われました。『見よ。あなたはみごもっていて、男の子を産もうとしている。今、ぶどう酒や強い酒を飲んではならない。汚れた物を いっさい食べてはならない。その子は胎内にいるときから死ぬ日まで、神へのナジル人であるからだ。』」

13:8 そこで、マノアは主に願って言った。「ああ、主よ。どうぞ、あなたが遣わされたあの神の人をまた、私たちのところに来させてください。私たちが、生まれて 来る子に、何をすればよいか、教えてください。」

13:9 神は、マノアの声を聞き入れられたので、神の使いが再びこの女のところに来た。彼女は、畑にすわっており、夫マノアは彼女といっしょにいなかった。

13:10 それで、この女は急いで走って行き、夫に告げて言った。「早く。あの日、私のところに来られたあの方が、また私に現われました。」

13:11 マノアは立ち上がって妻のあとについて行き、その方のところに行って尋ねた。「この女にお話しになった方はあなたなのですか。」その方は言った。「わたし だ。」

13:12 マノアは言った。「今、あなたのおことばは実現するでしょう。その子のための定めとならわしはどのようにすべきでしょうか。」

13:13 すると、主の使いはマノアに言った。「わたしがこの女に言ったことすべてに気をつけなければならない。

13:14 ぶどうの木からできる物はいっさい食べてはならない。ぶどう酒や、強い酒も飲んではならない。汚れた物はいっさい食べてはならない。わたしが彼女に命令し たことはみな、守らなければならない。」

13:15 マノアは主の使いに言った。「私たちにあなたをお引き止めできますでしょうか。あなたのために子やぎを料理したいのですが。」

13:16 すると、主の使いはマノアに言った。「たとい、あなたがわたしを引き止めても、わたしはあなたの食物は食べない。もし全焼のいけにえをささげたいなら、そ れは主にささげなさい。」マノアはその方が主の使いであることを知らなかったのである。

13:17 そこで、マノアは主の使いに言った。「お名まえは何とおっしゃるのですか。あなたのおことばが実現しましたら、私たちは、あなたをほめたたえたいので す。」

13:18 主の使いは彼に言った。「なぜ、あなたはそれを聞こうとするのか。わたしの名は不思議という。」

13:19 そこでマノアは、子やぎと穀物のささげ物を取り、それを岩の上で主にささげた。主はマノアとその妻が見ているところで、不思議なことをされた。

13:20 炎が祭壇から天に向かって上ったとき、マノアとその妻の見ているところで、主の使いは祭壇の炎の中を上って行った。彼らは地にひれ伏した。

13:21 ――主の使いは再びマノアとその妻に現われなかった。――そのとき、マノアは、この方が主の使いであったのを知った。

13:22 それで、マノアは妻に言った。「私たちは神を見たので、必ず死ぬだろう。」

13:23 妻は彼に言った。「もし私たちを殺そうと思われたのなら、主は私たちの手から、全焼のいけにえと穀物のささげ物をお受けにならなかったでしょう。これらの ことをみな、私たちにお示しにならなかったでしょうし、いましがた、こうしたことを私たちにお告げにならなかったでしょう。」

13:24 その後、この女は男の子を産み、その名をサムソンと呼んだ。その子は大きくなり、主は彼を祝福された。

13:25 そして、主の霊は、ツォルアとエシュタオルとの間のマハネ・ダンで彼を揺り動かし始めた。

 

口語訳1955

13:1 イスラエルの人々がまた主の前に悪を行ったので、主は彼らを四十年の間ペリシテびとの手にわたされた。

13:2 ここにダンびとの氏族の者で、名をマノアというゾラの人があった。その妻はうまずめで、子を産んだことがなかった。

13:3 主の使がその女に現れて言った、「あなたはうまずめで、子を産んだことがありません。しかし、あなたは身ごもって男の子を産むでしょう。

13:4 それであなたは気をつけて、ぶどう酒または濃い酒を飲んではなりません。またすべて汚れたものを食べてはなりません。

13:5 あなたは身ごもって男の子を産むでしょう。その頭にかみそりをあててはなりません。その子は生れた時から神にささげられたナジルびとです。彼はペリシテび との手からイスラエルを救い始めるでしょう」。

13:6 そこでその女はきて夫に言った、「神の人がわたしのところにきました。その顔かたちは神の使の顔かたちのようで、たいそう恐ろしゅうございました。わたし はその人が、どこからきたのか尋ねませんでしたが、その人もわたしに名を告げませんでした。

13:7 しかしその人はわたしに『あなたは身ごもって男の子を産むでしょう。それであなたはぶどう酒または濃い酒を飲んではなりません。またすべて汚れたものを食 べてはなりません。その子は生れた時から死ぬ日まで神にささげられたナジルびとです』と申しました」。

13:8 そこでマノアは主に願い求めて言った、「ああ、主よ、どうぞ、あなたがさきにつかわされた神の人をもう一度わたしたちに臨ませて、わたしたちがその生れる 子になすべきことを教えさせてください」。

13:9 神がマノアの願いを聞かれたので、神の使は女が畑に座していた時、ふたたび彼女に臨んだ。しかし夫マノアは一緒にいなかった。

13:10 女は急ぎ走って行って夫に言った、「さきごろ、わたしに臨まれた人がまたわたしに現れました」。

13:11 マノアは立って妻のあとについて行き、その人のもとに行って言った、「あなたはかつてこの女にお告げになったおかたですか」。その人は言った、「そうで す」。

13:12 マノアは言った、「あなたの言われたことが事実となったとき、その子の育て方およびこれになすべき事はなんでしょうか」。

13:13 主の使はマノアに言った、「わたしがさきに女に言ったことは皆、守らせなければなりません。

13:14 すなわちぶどうの木から産するものはすべて食べてはなりません。またぶどう酒と濃い酒を飲んではなりません。またすべて汚れたものを食べてはなりません。 わたしが彼女に命じたことは皆、守らせなければなりません」。

13:15 マノアは主の使に言った、「どうぞ、わたしたちに、あなたを引き留めさせ、あなたのために子やぎを備えさせてください」。

13:16 主の使はマノアに言った、「あなたがわたしを引き留めても、わたしはあなたの食物をたべません。しかしあなたが燔祭を備えようとなさるのであれば、主にそ れをささげなさい」。マノアは彼が主の使であるのを知らなかったからである。

13:17 マノアは主の使に言った、「あなたの名はなんといいますか。あなたの言われたことが事実となったとき、わたしたちはあなたをあがめましょう」。

13:18 主の使は彼に言った、「わたしの名は不思議です。どうしてあなたはそれをたずねるのですか」。

13:19 そこでマノアは子やぎと素祭とをとり、岩の上でそれを主にささげた。主は不思議なことをされ、マノアとその妻はそれを見た。

13:20 すなわち炎が祭壇から天にあがったとき、主の使は祭壇の炎のうちにあってのぼった。マノアとその妻は見て、地にひれ伏した。

13:21 主の使はふたたびマノアとその妻に現れなかった。その時マノアは彼が主の使であることを知った。

13:22 マノアは妻に向かって言った、「わたしたちは神を見たから、きっと死ぬであろう」。

13:23 妻は彼に言った、「主がもし、わたしたちを殺そうと思われたのならば、わたしたちの手から燔祭と素祭をおうけにならなかったでしょう。またこれらのすべて の事をわたしたちにお示しになるはずはなく、また今わたしたちにこのような事をお告げにならなかったでしょう」。

13:24 やがて女は男の子を産んで、その名をサムソンと呼んだ。その子は成長し、主は彼を恵まれた。

13:25 主の霊はゾラとエシタオルの間のマハネダンにおいて初めて彼を感動させた。

 


文 語訳1917
13:1 イスラエルの子孫またヱホバのまへにて惡を行ひしかばヱホバこれを四十年の間ペリシテ人の手にわたしたまへり
13:2 ここにダン人の族にて名をマノアとよべるゾラ人あり其の妻は石婦にして子を生みしことなし
13:3 ヱホバの使その女に現れて之にいひけるは汝は石婦にして子を生しことあらず然ど汝孕みて子をうまん
13:4 されば汝つつしみて葡萄酒および濃き酒を飮むことなかれまたすべて穢たるものを食ふなかれ
13:5 視よ汝孕みて子を?ん其の頭には剃刀をあつべからずその兒は胎を出るよりして神のナザレ人〔神に身を獻げし者〕たるべし彼ペリシテ人の手よりイスラエルを 拯ひ始めんと
13:6 その婦人來りて夫に告て曰けるは神の人我にのぞめりその容貌は神の使の容貌のごとくにして甚おそろしかりしが我其のいづれより來れるやを問ず彼また其の名 を我に告ざりき
13:7 彼我にいひけるは視よ汝孕みて子を?まん然ば葡萄酒および濃き酒を飮むなかれまたすべてけがれたるものを食ふなかれその兒は胎を出るより其の死る日まで神 のナザレ人たるべしと
13:8 マノア、ヱホバにこひ求めていひけるはああわが主よ汝がさきに遣はしたまひし神の人をふたたび我らにのぞませ之をして我らがその?るる兒になすべき事をヘ へしめたまへ
13:9 神マノアの聲をききいれたまひて神の使者婦人の田野に坐しをる時に復之にのぞめり時に夫マノアは共にをらざりき
13:10 是において婦いそぎ走りて夫に告て之にいひけるは先頃我にのぞみし人また我に現はれたりと
13:11 マノアすなはち起て妻のあとに付て行き其人のもとに至りて之に汝はかつて此婦に語言し人なるかといふに然りとこたふ
13:12 マノアいひけるは汝の言のごとく成ん時は其兒の養育方および之になすべき事は如何
13:13 ヱホバの使者マノアにいひけるはわがさきに婦に言しところのことどもは婦之をつつしむべきなり
13:14 すなはち葡萄樹よりいづる者は凡て食ふべからず葡萄酒と濃き酒を飮ずまたすべて穢たるものを食ふべからずすべてわが彼に命じたることどもを彼守るべきなり
13:15 マノア、ヱホバの使者にいひけるは請我らをして汝を款留しめ汝のまへに山羊羔を備へしめよ
13:16 ヱホバの使者マノアにいひける汝我を款留るも我は汝の食物をくらはじまた汝燔祭をそなへんとならばヱホバにこれをそなふべしとマノアは彼がヱホバの使者な るを知ざりしなり
13:17 マノア、ヱホバの使者にいひけるは汝の名はなにぞ汝の言の效驗あらんときは我ら汝を崇ん
13:18 ヱホバの使者之にいひけるは我が名は不思議なり汝何故に之をたづぬるやと
13:19 マノア山羊羔と素祭物とをとり磐のうへにて之をヱホバにささぐ使者すなはち不思議なる事をなせりマノアとその妻之を視る
13:20 すなはち火?壇より天にあがれるときヱホバの使者壇の火?のうちにありて昇れりマノアと其の妻これを視をりて地にひれふせり
13:21 ヱホバの使者そののち重ねてマノアと其の妻に現はれざりきマノアつひに彼がヱホバの使者たりしを暁れり
13:22 茲にマノアその妻にむかひ我ら神を視たれば必ず死ぬるならんといふに
13:23 其の妻之にいひけるはヱホバもし我らを殺さんとおもひたまはばわれらの手より燔祭及び素祭をうけたまはざりしならんまたこれらの諸のことを我らに示すこと をなしこたびのごとく我らに斯ることを告たまはざりしなるべしと
13:24 かくて婦子を?てその名をサムソンと呼べりその子育ち行くヱホバこれを惠みたまふ
13:25 ヱホバの靈ゾラとエシタオルのあひだなるマハネダンにて始て感動す


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 ルカ 1:11-13

1:11 すると主の御使が現れ て、香壇の右に立った。

1:12 ザカリヤはこれを見て、おじ惑い、恐怖の念に襲われた。

1:13 そこで御使が彼に言った、「恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈が聞きいれられたのだ。あなたの妻エリサベツは男の子を産むであろう。 その子をヨハネと名づけなさい。

 

口 語訳 ルカ 1:28-31

1:28 御使がマリヤのところにきて言った、「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」。

1:29 この言葉にマリヤはひどく胸騒ぎがして、このあいさつはなんの事であろうかと、思いめぐらしていた。

1:30 すると御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。

1:31 見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。

 

口 語訳 ルカ 1:15

1:15 彼は主のみまえに大いなる者となり、ぶどう酒や強い酒をいっさい飲まず、母の胎内にいる時からすでに聖霊に満たされており、

 

口 語訳 マタ 28:3

28:3 その姿はいなずまのように輝き、その衣は雪のように真白であった。

 

口 語訳 ルカ 9:29

9:29 祈っておられる間に、み顔の様が変り、み衣がまばゆいほどに白く輝いた。

 

口 語訳 使  6:15

6:15 議会で席についていた人たちは皆、ステパノに目を注いだが、彼の顔は、ちょうど天使の顔のように見えた。

 

口 語訳 マタ 17:6

17:6 弟子たちはこれを聞いて非常に恐れ、顔を地に伏せた。

 

口 語訳 ヘブ 11:32

11:32 このほか、何を言おうか。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル及び預言者たちについて語り出すなら、時間が足 りないであろう。

 

口 語訳 ルカ 1:80

1:80 幼な子は成長し、その霊も強くなり、そしてイスラエルに現れる日まで、荒野にいた。

 

口 語訳 ルカ 2:52

2:52 イエスはますます知恵が加わり、背たけも伸び、そして神と人から愛された。

 

口 語訳 マタ 4:1

4:1 さて、イエスは御霊によって荒野に導かれた。悪魔に試みられるためである。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 ルカ 1:11-13

1:11 すると主の御使が現れ て、香壇の右に立った。

1:12 ザカリヤはこれを見て、おじ惑い、恐怖の念に襲われた。

1:13 そこで御使が彼に言った、「恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈が聞きいれられたのだ。あなたの妻エリサベツは男の子を産むであろう。 その子をヨハネと名づけなさい。

 

口 語訳 ルカ 1:30-31

1:30 すると御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。

1:31 見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。

 

口 語訳 ルカ 1:15

1:15 彼は主のみまえに大いなる者となり、ぶどう酒や強い酒をいっさい飲まず、母の胎内にいる時からすでに聖霊に満たされており、

 

口 語訳 マタ 17:6

17:6 弟子たちはこれを聞いて非常に恐れ、顔を地に伏せた。

 

口 語訳 ルカ 1:80

1:80 幼な子は成長し、その霊も強くなり、そしてイスラエルに現れる日まで、荒野にいた。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口 語訳 ルカ 1:5-25

1:5 ユダヤの王ヘロデの世に、アビヤの組の祭司で名をザカリヤという者がいた。その妻はアロン家の娘のひとりで、名をエリサベツといっ た。

1:6 ふたりとも神のみまえに正しい人であって、主の戒めと定めとを、みな落度なく行っていた。

1:7 ところが、エリサベツは不妊の女であったため、彼らには子がなく、そしてふたりともすでに年老いていた。

1:8 さてザカリヤは、その組が当番になり神のみまえに祭司の務をしていたとき、

1:9 祭司職の慣例に従ってくじを引いたところ、主の聖所にはいって香をたくことになった。

1:10 香をたいている間、多くの民衆はみな外で祈っていた。

1:11 すると主の御使が現れて、香壇の右に立った。

1:12 ザカリヤはこれを見て、おじ惑い、恐怖の念に襲われた。

1:13 そこで御使が彼に言った、「恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈が聞きいれられたのだ。あなたの妻エリサベツは男の子を産むであろう。 その子をヨハネと名づけなさい。

1:14 彼はあなたに喜びと楽しみとをもたらし、多くの人々もその誕生を喜ぶであろう。

1:15 彼は主のみまえに大いなる者となり、ぶどう酒や強い酒をいっさい飲まず、母の胎内にいる時からすでに聖霊に満たされており、

1:16 そして、イスラエルの多くの子らを、主なる彼らの神に立ち帰らせるであろう。

1:17 彼はエリヤの霊と力とをもって、みまえに先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に義人の思いを持たせて、整えられた民を主に 備えるであろう」。

1:18 するとザカリヤは御使に言った、「どうしてそんな事が、わたしにわかるでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとっています」。

1:19 御使が答えて言った、「わたしは神のみまえに立つガブリエルであって、この喜ばしい知らせをあなたに語り伝えるために、つかわされた ものである。

1:20 時が来れば成就するわたしの言葉を信じなかったから、あなたは口がきけなくなり、この事の起る日まで、ものが言えなくなる」。

1:21 民衆はザカリヤを待っていたので、彼が聖所内で暇どっているのを不思議に思っていた。

1:22 ついに彼は出てきたが、物が言えなかったので、人々は彼が聖所内でまぼろしを見たのだと悟った。彼は彼らに合図をするだけで、引きつ づき、口がきけないままでいた。

1:23 それから務の期日が終ったので、家に帰った。

1:24 そののち、妻エリサベツはみごもり、五か月のあいだ引きこもっていたが、

1:25 「主は、今わたしを心にかけてくださって、人々の間からわたしの恥を取り除くために、こうしてくださいました」と言った。

 

口 語訳 黙  19:12

19:12 その目は燃える炎であり、その頭には多くの冠があった。また、彼以外にはだれも知らない名がその身にしるされていた。

 

口 語訳 黙  1:17

1:17 わたしは彼を見たとき、その足もとに倒れて死人のようになった。すると、彼は右手をわたしの上において言った、「恐れるな。わたしは 初めであり、終りであり、

 

口 語訳 ヘブ 11:32

11:32 このほか、何を言おうか。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル及び預言者たちについて語り出すなら、時間が足 りないであろう。

 

口 語訳 ルカ 1:80

1:80 幼な子は成長し、その霊も強くなり、そしてイスラエルに現れる日まで、荒野にいた。

 

口 語訳 ルカ 2:40

2:40 幼な子は、ますます成長して強くなり、知恵に満ち、そして神の恵みがその上にあった。

 

口 語訳 ルカ 2:52

2:52 イエスはますます知恵が加わり、背たけも伸び、そして神と人から愛された。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 ルカ 1:15

1:15 彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、

 

新共同 マタ 28:3

28:3 その姿は稲妻のように輝き、衣は雪のように白かった。

 

新共同 ルカ 9:29

9:29 祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。

 

新共同 マタ 17:8

17:8 彼らが顔を上げて見ると、イエスのほかにはだれもいなかった。

 

新共同 ヘブ 11:32

11:32 これ以上、何を話そう。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル、また預言者たちのことを語るなら、時間が足りないでしょう。

 

新共同 マタ 4:1

4:1 さて、イエスは悪魔から誘惑を受けるため、“霊”に導かれて荒れ野に行かれた。

 

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