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士師記 16:1−3       

サムソン、ガザの門を運び去る


翻訳比較



聖書協会共同 訳2018
士 16:1 サムソンはガザに行き、一人の遊女を見つけ、彼女のもとに入った。
士 16:2 「サムソンがやって来た」という知らせを受けたガザの人々は、彼を取り囲み、夜を徹して町の門で待ち伏せた。彼らは「夜明けを待って彼を殺そ う」と一晩中息をひそめていた。
士 16:3 サムソンは夜中まで寝ていたが、夜中に起きて、町の門の扉と二つの門柱をつかむと、かんぬきもろとも引き抜いた。そして肩に担いで、ヘブロンに 面する山の頂に運び上げてしまった。



フランシ スコ会訳2013
001
サムソンはガザに行き、そこで一人の娼婦を見て、 彼女の所に入った。

002ガザの人々は「サムソンがここに来ている」との知 らせを受けると、彼を取り囲み、町の門で一晩じゅう待ち伏せした。彼らは「夜明けまで待って彼を殺そう」と言って、一晩じゅう息 を潜めていた。

003サムソンは真夜中まで寝ていたが、真夜中に起き て、町の門の扉と二本の門柱をつかみ、閂もろとも引き抜き、肩に担いでヘブロンの向かいにある山頂に運び上げた。


 

新共同訳1987

16:1 サムソンはガザに行き、一人の遊女がいるのを見て、彼女のもとに入った。

16:2 ガザの人々は、「サムソンが来た」との知らせを受けると、一晩中彼を取り囲み、町の門で待ち伏せ、「夜明けまで待って、彼を殺してしまおう」と言って、一 晩中声をひそめていた。

16:3 サムソンは夜中まで寝ていたが、夜中に起きて、町の門の扉と両脇の門柱をつかみ、かんぬきもろとも引き抜いて、肩に担い、ヘブロンを望む山の上に運び上げ た。

 

新改訳1970

16:1 サムソンは、ガザへ行ったとき、そこでひとりの遊女を見つけ、彼女のところにはいった。

16:2 このとき、「サムソンがここにやって来た。」と、ガザの人々に告げる者があったので、彼らはサムソンを取り囲み、町の門で一晩中、彼を待ち伏せた。そし て、「明け方まで待ち、彼を殺そう。」と言いながら、一晩中、鳴りをひそめていた。

16:3 しかしサムソンは真夜中まで寝て、真夜中に起き上がり、町の門のとびらと、二本の門柱をつかんで、かんぬきごと引き抜き、それを肩にかついで、ヘブロンに 面する山の頂へ運んで行った。

 

口語訳1955

16:1 サムソンはガザへ行って、そこでひとりの遊女を見、その女のところにはいった。

16:2 「サムソンがここにきた」と、ガザの人々に告げるものがあったので、ガザの人々はその所を取り囲み、夜通し町の門で待ち伏せし、「われわれは朝まで待って 彼を殺そう」と言って、夜通し静かにしていた。

16:3 サムソンは夜中まで寝たが、夜中に起きて、町の門のとびらと二つの門柱に手をかけて、貫の木もろともに引き抜き、肩に載せて、ヘブロンの向かいにある山の 頂に運んで行った。

 

文 語訳1917
16:1 サムソン、ガザに往きかしこにて一人の妓を見てそれの處に入しに
16:2 サムソンここに來れりとガザ人につぐるものありければすなはち之を取り圍みよもすがら邑の門に埋伏し詰朝におよび夜の明たる時に之をころすべしといひてよ もすがら靜まりかへりて居る
16:3 サムソン夜半までいね夜半にいたりて興き邑の門の扉とふたつの柱に手をかけて?もろともに之をひきぬき肩に載てヘブロンの向ひなる山の巓に負のぼれり


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 使  9:24

9:24 ところが、その陰謀が 彼の知るところとなった。彼らはサウロを殺そうとして、夜昼、町の門を見守っていたのである。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 使  9:24

9:24 この陰謀はサウロの知るところとなった。しかし、ユダヤ人は彼を殺そうと、昼も夜も町の門で見張っていた。

 

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士師記 16:4−22      

サムソンとデリラ

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
士 16:4 その後、彼はソレクの谷にいる女を愛した。女の名はデリラと言った。
士 16:5 ペリシテ人の領主たちがこの女のもとに上って来て言った。「サムソンを説き伏せ、あの怪力が何によるのか、どうすれば彼を打ち負かし、縛り上げ て苦しめることができるのかを探ってくれ。そうすれば、私たちはそれぞれ銀千百シェケルをあなたに与えよう。」
士 16:6 デリラがサムソンに、「あなたの怪力が何によるのか、どうすればあなたを縛り上げて苦しめることができるのか、私に教えてください」と言うと、
士 16:7 サムソンは女に答えた。「乾いていない新しい弓弦七本で私を縛り上げれば、私は並の人間のように弱くなる。」
士 16:8 そこでペリシテ人の領主たちが、乾いていない新しい弓弦七本を女に持って来ると、彼女はサムソンを縛り上げた。
士 16:9 部屋には刺客が待ち構えていて、彼女の合図を待っていた。女は言った。「サムソン、ペリシテ人が襲って来ました。」サムソンは、麻のひもが火に あぶられて断ち切れるように、その弓弦を断ち切った。彼の力の秘密が明かされることはなかった。
士 16:10 デリラがサムソンに、「あなたは私をだまし、?をつきました。どうすればあなたを縛り上げることができるのか、今度こそ教えてください」と言 うと、
士 16:11 彼は答えた。「まだ使ったことのない新しい縄で私をしっかりと縛り上げれば、私は並の人間のように弱くなる。」
士 16:12 そこでデリラは新しい縄を取り、サムソンを縛り上げてから言った。「サムソン、ペリシテ人が襲って来ました。」部屋には刺客が待ち構えていた が、サムソンは糸のように縄を腕から断ち切った。
士 16:13 デリラがサムソンに、「あなたは今まで私を欺き、私に?をつきました。どうすればあなたを縛り上げることができるのか、私に教えてください」 と言うと、彼は答えた。「私の髪の毛の七房を、機の縦糸と共に織ればよい。」
士 16:14 そこで女は機に髪の毛の七房を織り込み、それを杭で留めてから言った。「サムソン、ペリシテ人が襲って来ました。」彼は眠りから目を覚ます と、機の筬と杼と縦糸を引き抜いた。
士 16:15 デリラは彼に言った。「どうしてあなたは『お前を愛している』と言えるのですか。あなたの心が私と共にはないのに。あなたが私を欺いたのはこ れで三回です。あなたの怪力が何によるのか、私に教えてくれませんでした。」
士 16:16 毎日、女が同じ言葉で迫るので、サムソンは耐えきれなくなり、
士 16:17 ついにその心のすべてを女に伝えた。「私の頭には、かみそりを当てたことがない。私は母の胎にいたときから神に献げられたナジル人だからだ。 もし髪をそられたら、私の力は抜け、全く並の人間のように弱くなってしまう。」
士 16:18 デリラは、彼がその心のすべてを彼女に打ち明けたのを悟り、人を遣わして、ペリシテ人の領主たちを呼んだ。「こちらに来てください。彼は今度 こそ、心のすべてを私に伝えました。」そこで、ペリシテ人の領主たちは銀を携えて女のもとに上った。
士 16:19 女は膝の上にサムソンを眠らせ、人を呼び、彼の髪の毛の七房をそらせた。すると彼は苦しみ始め、彼の力は抜けてしまった。
士 16:20 女は言った。「サムソン、ペリシテ人が襲って来ました。」サムソンは眠りから目を覚まし、「いつものように出て行き、暴れて来よう」と言っ た。彼は、主が自分から離れたことを知らなかったのである。
士 16:21 ペリシテ人は彼を捕まえ、両目をえぐり出して、ガザに連行し、青銅の鎖で縛り上げた。こうしてサムソンは、牢屋で粉を挽く者となった。
士 16:22 彼の髪の毛は、そられた後、また生え始めていた。


フランシ スコ会訳2013
004
その後、サムソンはソレクの谷にいる一人の女を愛 した。彼女は名をデリラと言った。

005ペリシテ人の領主たちは彼女の所に上って来て言っ た、「彼を言いくるめ、あの怪力がどこに潜んでいるのか、また、どうすればわれわれが彼に勝ち、彼を縛って苦しめることができる のか探ってくれ。そうすればわれわれは、各々お前に銀千百シェケルを与えよう」。

006デリラはサムソンに言った、「どうかわたしに教え てください。あなたの怪力はどこに潜んでいるのですか。どうすればあなたを縛って苦しめることができるのですか」。

007サムソンは彼女に答えた、「もし、まだ乾いていな い新しい七本の弓の弦でわたしを縛るなら、わたしは弱くなって、並の人間のようになるだろう」。

008ペリシテの領主たちが、まだ乾いていない新しい七 本の弓の弦を彼女に届けたので、彼女はそれでサムソンを縛った。

009待ち伏せる者が奥の間に待機する中で、彼女はサム ソンに言った、「サムソン、ペリシテ人があなたに向かって来ています」。すると彼は、まるで火で焦げた麻紐が断ち切れるように弓 の弦を断ち切ってしまった。彼の怪力の秘密は知られなかった。

010デリラはサムソンに言った、「あなたはわたしをだ まして?を つきました。さあ、どうすればあなたを縛ることができるか、わ たしに教えてください」。

011サムソンは彼女に言った、「もし、まだ一度も使っ たことのない新しい綱でわたしをしっかり縛るなら、わたしは弱くなって、並の人間のようになるだろう」。

012デリラは新しい綱をとり、それでサムソンを縛って 彼に言った、「サムソン、ペリシテ人があなたに向かって来ています」。奥の間には待ち伏せる者がいたが、彼は腕の綱をまるで糸の ように断ち切ってしまった。

013デリラはサムソンに言った、「今度もまた、あなた はわたしをだまして?をつきました。さあ、どうすればあなたを縛ることが できるのか、わたしに教えてください」。サムソンはデリラに言った、「もし、お前がわたしの髪の毛七房を、機の縦糸に織り込み、 機の筬でしっかりと留めておけば、わたしは弱くなって、並の人間のようになるだろう」。

014そこでデリラは彼を眠らせ、髪の毛七房を縦糸に織 り込み、機の筬でしっかりと留め、彼に言った、「サムソン、ペリシテ人があなたに向かって来ています」。彼は眠りから覚め、機の 筬も縦糸も引き抜いてしまった。

015彼女はサムソンに言った、「あなたの心はわたしに ないのに、どうして『お前を愛している』などと言えるのでしょう。これで、あなたはわたしを三度だまし、あなたの怪力がどこに潜 んでいるのか、わたしに教えてくださいません」。

016このことで彼女はサムソンを毎日責め悩ましたの で、彼は死ぬほどに参ってしまい、

017とうとう、心のうちのすべてを彼女に打ち明けて 言った、「わたしは母の胎内にいた時から、神のナジル人で、頭にかみそりをあてたことがない。もし、わたしの髪の毛が剃り落とさ れるなら、わたしの力はわたしから去ってわたしは弱くなり、並の人間のようになる」。

018彼が心のうちのすべてを打ち明けたことを見て取っ たデリラは、ペリシテ人の領主たちに使者を遣わして、「今度こそ上って来てください。彼が心のうちのすべてをわたしに打ち明けま したから」と言い、彼らを呼び寄せた。ペリシテの領主たちは銀を携えて彼女のもとに上って来た。

019彼女は膝を枕にサムソンを眠らせ、人を呼んで、彼 の頭の毛七房を剃り落とさせた。こうして彼女はサムソンを苦しめ始め、ついにその力はサムソンから去った。

020彼女が「サムソン、ペリシテ人があなたに向かって 来ています」と言うと、彼は眠りから覚め、「いつものように出ていってひと暴れしよう」と言ったが、彼は主が彼から去ってしまわ れたことに気づかなかった、

021ペリシテ人は彼を捕らえ、目をえぐり出してガザに 連れて下り、青銅の足枷でつないだ。サムソンは牢獄で粉をひいていた。

022彼の髪の毛は、剃り落とされた時から、また伸び始 めていた。


 

新共同訳1987

16:4 その後、彼はソレクの谷にいるデリラという女を愛するようになった。

16:5 ペリシテ人の領主たちは彼女のところに上って来て言った。「サムソンをうまく言いくるめて、その怪力がどこに秘められているのか、どうすれば彼を打ち負か し、縛り上げて苦しめることができるのか、探ってくれ。そうすれば、我々は一人一人お前に銀千百枚を与えよう。」

16:6 デリラはサムソンに言った。「あなたの怪力がどこに秘められているのか、教えてください。あなたを縛り上げて苦しめるにはどうすればいいのでしょう。」

16:7 サムソンは、「乾いていない新しい弓弦七本で縛ればいい。そうすればわたしは弱くなり、並の人間のようになってしまう」と答えた。

16:8 ペリシテの領主たちが、乾いていない新しい弓弦を七本彼女に届けたので、彼女はそれでサムソンを縛った。

16:9 奥の部屋には待ち伏せる者を置いて、彼女は、「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言った。ところがサムソンは、弓弦をまるで麻のひもが火にあぶられて切 れるように断ち切ってしまった。その力の秘密はまだ知られてはいなかった。

16:10 デリラはサムソンに言った。「あなたはわたしを侮り、うそをついたでしょう。あなたを縛り上げるにはどうすればいいのか、今教えてください。」

16:11 彼は答えた。「まだ一度も使ったことのない新しい縄でしっかりと縛れば、わたしは弱くなり、並の人間のようになってしまう。」

16:12 デリラは新しい縄を持って来て、それでサムソンを縛り、「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言った。奥の部屋には待ち伏せる者がいたが、サムソンは腕の 縄をまるで糸のように断ち切ってしまった。

16:13 デリラはサムソンに言った。「あなたは今度もわたしを侮り、うそをついたでしょう。あなたを縛り上げるにはどうすればいいのか教えてください。」彼が、 「わたしの髪の毛七房を機の縦糸と共に織り込めばいいのだ」と言ったので、

16:14 彼女はそれを釘で留めて、「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言った。ところが、彼は眠りから覚め、釘も、機織り機と縦糸も引き抜いてしまった。

16:15 デリラは彼に言った。「あなたの心はわたしにはないのに、どうしてお前を愛しているなどと言えるのですか。もう三回もあなたはわたしを侮り、怪力がどこに 潜んでいるのか教えてくださらなかった。」

16:16 来る日も来る日も彼女がこう言ってしつこく迫ったので、サムソンはそれに耐えきれず死にそうになり、

16:17 ついに心の中を一切打ち明けた。「わたしは母の胎内にいたときからナジル人として神にささげられているので、頭にかみそりを当てたことがない。もし髪の毛 をそられたら、わたしの力は抜けて、わたしは弱くなり、並の人間のようになってしまう。」

16:18 デリラは、彼が心の中を一切打ち明けたことを見て取り、ペリシテ人の領主たちに使いをやり、「上って来てください。今度こそ、彼は心の中を一切打ち明けま した」と言わせた。ペリシテ人の領主たちは銀を携えて彼女のところに来た。

16:19 彼女は膝を枕にサムソンを眠らせ、人を呼んで、彼の髪の毛七房をそらせた。彼女はこうして彼を抑え始め、彼の力は抜けた。

16:20 彼女が、「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言うと、サムソンは眠りから覚め、「いつものように出て行って暴れて来る」と言ったが、主が彼を離れられた ことには気づいていなかった。

16:21 ペリシテ人は彼を捕らえ、目をえぐり出してガザに連れて下り、青銅の足枷をはめ、牢屋で粉をひかせた。

16:22 しかし、彼の髪の毛はそられた後、また伸び始めていた。

 

新改訳1970

16:4 その後、サムソンはソレクの谷にいるひとりの女を愛した。彼女の名はデリラといった。

16:5 すると、ペリシテ人の領主たちが彼女のところに来て、彼女に言った。「サムソンをくどいて、彼の強い力がどこにあるのか、またどうしたら私たちが彼に勝 ち、彼を縛り上げて苦しめることができるかを見つけなさい。私たちはひとりひとり、あなたに銀千百枚をあげよう。」

16:6 そこで、デリラはサムソンに言った。「あなたの強い力はどこにあるのですか。どうすればあなたを縛って苦しめることができるのでしょう。どうか私に教えて ください。」

16:7 サムソンは彼女に言った。「もし彼らが、まだ干されていない七本の新しい弓の弦で私を縛るなら、私は弱くなり、並みの人のようになろう。」

16:8 そこで、ペリシテ人の領主たちは、干されていない七本の新しい弓の弦を彼女のところに持って来たので、彼女はそれでサムソンを縛り上げた。

16:9 彼女は、奥の部屋に待ち伏せしている者をおいていた。そこで彼女は、「サムソン。ペリシテ人があなたを襲ってきます。」と言った。しかし、サムソンはちょ うど麻くずの糸が火に触れて切れるように、弓の弦を断ち切った。こうして、彼の力のもとは知られなかった。

16:10 デリラはサムソンに言った。「まあ、あなたは私をだまして、うそをつきました。さあ、今度は、どうしたらあなたを縛れるか、教えてください。」

16:11 すると、サムソンは彼女に言った。「もし、彼らが仕事に使ったことのない新しい綱で、私をしっかり縛るなら、私は弱くなり、並みの人のようになろう。」

16:12 そこで、デリラは新しい綱を取って、それで彼を縛り、「サムソン。ペリシテ人があなたを襲ってきます。」と言った。奥の部屋には待ち伏せしている者がい た。しかし、サムソンはその綱を糸のように腕から切り落とした。

16:13 デリラはまた、サムソンに言った。「今まで、あなたは私をだまして、うそをつきました。どうしたらあなたを縛れるか、私に教えてください。」サムソンは彼 女に言った。「もしあなたが機の縦糸といっしょに私の髪の毛七ふさを織り込み、機のおさで突き刺しておけば、私は弱くなり、並みの人 のようになろう。」

16:14 彼が深く眠っているとき、デリラは彼の髪の毛七ふさを取って、機の縦糸といっしょに織り込み、それを機のおさで突き刺し、彼に言った。「サムソン。ペリシ テ人があなたを襲ってきます。」すると、サムソンは眠りからさめて、機のおさと機の縦糸を引き抜いた。

16:15 そこで、彼女はサムソンに言った。「あなたの心は私を離れているのに、どうして、あなたは『おまえを愛する。』と言えるのでしょう。あなたはこれで三回も 私をだまして、あなたの強い力がどこにあるのかを教えてくださいませんでした。」

16:16 こうして、毎日彼女が同じことを言って、しきりにせがみ、責め立てたので、彼は死ぬほどつらかった。

16:17 それで、ついにサムソンは、自分の心をみな彼女に明かして言った。「私の頭には、かみそりが当てられたことがない。私は母の胎内にいるときから、神へのナ ジル人だからだ。もし私の髪の毛がそり落とされたら、私の力は私から去り、私は弱くなり、普通の人のようになろう。」

16:18 デリラは、サムソンが自分の心をみな明かしたことがわかったので、人をやって、ペリシテ人の領主たちを呼んで言った。「今度は上って来てください。サムソ ンは彼の心をみな私に明かしました。」ペリシテ人の領主たちは、彼女のところに上って来た。そのとき、彼らはその手に銀を持って上っ て来た。

16:19 彼女は自分のひざの上でサムソンを眠らせ、ひとりの人を呼んで、彼の髪の毛七ふさをそり落とさせ、彼を苦しめ始めた。彼の力は彼を去っていた。

16:20 彼女が、「サムソン。ペリシテ人があなたを襲ってきます。」と言ったとき、サムソンは眠りからさめて、「今度も前のように出て行って、からだをひとゆすり してやろう。」と言った。彼は主が自分から去られたことを知らなかった。

16:21 そこで、ペリシテ人は彼をつかまえて、その目をえぐり出し、彼をガザに引き立てて行って、青銅の足かせをかけて、彼をつないだ。こうしてサムソンは牢の中 で臼をひいていた。

16:22 しかし、サムソンの頭の毛はそり落とされてから、また伸び始めた。

 

口語訳1955

16:4 この後、サムソンはソレクの谷にいるデリラという女を愛した。

16:5 ペリシテびとの君たちはその女のところにきて言った、「あなたはサムソンを説きすすめて、彼の大力はどこにあるのか、またわれわれはどうすれば彼に勝っ て、彼を縛り苦しめることができるかを見つけなさい。そうすればわれわれはおのおの銀千百枚ずつをあなたにさしあげましょう」。

16:6 そこでデリラはサムソンに言った、「あなたの大力はどこにあるのか、またどうすればあなたを縛って苦しめることができるか、どうぞわたしに聞かせてくださ い」。

16:7 サムソンは女に言った、「人々がもし、かわいたことのない七本の新しい弓弦をもってわたしを縛るなら、わたしは弱くなってほかの人のようになるでしょ う」。

16:8 そこでペリシテびとの君たちが、かわいたことのない七本の新しい弓弦を女に持ってきたので、女はそれをもってサムソンを縛った。

16:9 女はかねて奥のへやに人を忍ばせておいて、サムソンに言った、「サムソンよ、ペリシテびとがあなたに迫っています」。しかしサムソンはその弓弦を、あたか も亜麻糸が火にあって断たれるように断ち切った。こうして彼の力の秘密は知れなかった。

16:10 デリラはサムソンに言った、「あなたはわたしを欺いて、うそを言いました。どうしたらあなたを縛ることができるか、どうぞ今わたしに聞かせてください」。

16:11 サムソンは女に言った、「もし人々がまだ用いたことのない新しい綱をもって、わたしを縛るなら、弱くなってほかの人のようになるでしょう」。

16:12 そこでデリラは新しい綱をとり、それをもって彼を縛り、そして彼に言った、「サムソンよ、ペリシテびとがあなたに迫っています」。時に人々は奥のへやに忍 んでいたが、サムソンはその綱を糸のように腕から断ち落した。

16:13 そこでデリラはサムソンに言った、「あなたは今まで、わたしを欺いて、うそを言いましたが、どうしたらあなたを縛ることができるか、わたしに聞かせてくだ さい」。彼は女に言った、「あなたがもし、わたしの髪の毛七ふさを機の縦糸と一緒に織って、くぎでそれを留めておくならば、わたしは 弱くなってほかの人のようになるでしょう」。そこで彼が眠ったとき、デリラはサムソンの髪の毛、七ふさをとって、それを機の縦糸に織 り込み、

16:14 くぎでそれを留めておいて、彼に言った、「サムソンよ、ペリシテびとがあなたに迫っています」。しかしサムソンは目をさまして、くぎと機と縦糸とを引き抜 いた。

16:15 そこで女はサムソンに言った、「あなたの心がわたしを離れているのに、どうして『おまえを愛する』と言うことができますか。あなたはすでに三度もわたしを 欺き、あなたの大力がどこにあるかをわたしに告げませんでした」。

16:16 女は毎日その言葉をもって彼に迫り促したので、彼の魂は死ぬばかりに苦しんだ。

16:17 彼はついにその心をことごとく打ち明けて女に言った、「わたしの頭にはかみそりを当てたことがありません。わたしは生れた時から神にささげられたナジルび とだからです。もし髪をそり落されたなら、わたしの力は去って弱くなり、ほかの人のようになるでしょう」。

16:18 デリラはサムソンがその心をことごとく打ち明けたのを見、人をつかわしてペリシテびとの君たちを呼んで言った、「サムソンはその心をことごとくわたしに打 ち明けましたから、今度こそ上っておいでなさい」。そこでペリシテびとの君たちは、銀を携えて女のもとに上ってきた。

16:19 女は自分のひざの上にサムソンを眠らせ、人を呼んで髪の毛、七ふさをそり落させ、彼を苦しめ始めたが、その力は彼を去っていた。

16:20 そして女が「サムソンよ、ペリシテびとがあなたに迫っています」と言ったので、彼は目をさまして言った、「わたしはいつものように出て行って、からだをゆ すろう」。彼は主が自分を去られたことを知らなかった。

16:21 そこでペリシテびとは彼を捕えて、両眼をえぐり、ガザに引いて行って、青銅の足かせをかけて彼をつないだ。こうしてサムソンは獄屋の中で、うすをひいてい たが、

16:22 その髪の毛はそり落された後、ふたたび伸び始めた。

 

文 語訳1917
16:4 こののちサムソン、ソレクの谷に居る名はデリラと言ふ婦人を愛す
16:5 ペリシテ人の群伯その婦のもとに上り來て之にいひけるは汝サムソンを説すすめてその大いなる力は何に在るかまたわれら如何にせば之に勝て之を縛りくるしむ るを得べきかを見出せ然すればわれらおのおの銀千百枚づつをなんぢに與ふべし
16:6 ここにおいてデリラ、サムソンにいひけるは汝の大なる力は何にあるかまた如何せば汝を縛りて苦むることを得るや請ふ之をわれにつげよ
16:7 サムソン之にいひけるは人もし乾きしことなき七條の新しき繩をもてわれを縛るときはわれ弱くなりて別の人のごとくならんと
16:8 ここに於てペリシテ人の群伯乾きしことなき七條の新しき繩を婦にもち來りければ婦之を以てサムソンをしばりしが
16:9 かねて室のうちに人しのび居て己とともにありたれば斯してサムソンにむかひサムソンよペリシテ人汝に及ぶと言にサムソンすなはちその索を絶りあたかも麻絲 の火にあひて斷るるがごとし斯其の力の原由知れざりき
16:10 デリラ、サムソンにいひけるは視よ汝われを欺きてわれに?を告たり請ふ何をもてせば汝を縛ることをうるや今我に告よ
16:11 彼之にいひけるはもし人用ひたることなき新しき索をもてわれを縛りいましめなばわれ弱くなりて別の人のごとくならんと
16:12 是をもてデリラあたらしき索をとり其をもて彼を縛りしかして彼にいふサムソンよペリシテ人汝におよぶと時に室のうちに人しのび居たりしがサムソン絲の如く にその索を腕より絶おとせり
16:13 デリラ、サムソンにいひけるに今までは汝われを欺きて我に?をつげたるが何をもてせば汝をしばることをうるやわれに告よと彼之にいひけるは汝もしわが髮毛 七繚を機の緯線とともに織ばすなはち可しと
16:14 婦すなはち釘をもて之をとめおきて彼にいひけるはサムソンよペリシテ人汝におよぶとサムソンすなはちその寢をさまし織機の釘と緯線とを曳拔り
16:15 婦ここにおいてサムソンにいひけるは汝の心われに居ざるに汝いかでわれを愛すといふや汝すでに三次われをあざむきて汝が大なる力の何にあるかをわれに告ず と
16:16 日々にその言をもて之にせまりうながして彼の心を死るばかりに苦ませたれば
16:17 彼つひにその心をことごとく打明して之にいひけるはわが頭にはいまだかつて剃刀を當しことあらずそはわれ母の胎を出るよりして神のナザレ人たればなりもし われ髮をそりおとされなばわが力われをはなれわれは弱くなりて別の人のごとくならんと
16:18 デリラ、サムソンがことごとく其のこころを明したるを見人をつかはしてペリシテ人の群伯を召ていひけるはサムソンことごとくその心をわれに明したれば今ひ とたび上り來るべしとここにおいてペリシテ人の群伯かの銀を携へて婦のもとにいたる
16:19 婦おのが膝のうへにサムソンをねむらせ人をよびてその頭髮七繚をきりおとさしめ之を苦めはじめたるにその力すでにうせさりてあり
16:20 婦ここにおいてサムソンよペリシテ人汝におよぶといひければ彼睡眠をさましていひけるはわれ毎のごとく出て身を振はさんと彼はヱホバのおのれをはなれたま ひしを覺らざりき
16:21 ペリシテ人すなはち彼を執へ眼を抉りて之をガザにひき下り銅の鏈をもて之を繋げりかくてサムソンは囚獄のうちに磨を挽居たりしが
16:22 その髮の毛剃りおとされてのち復長はじめたり



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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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士師記 16:23−31     

サムソンの死

 

翻訳比較

聖書協会共同訳2018
士 16:23 ペリシテ人の領主たちは、彼らの神ダゴンに盛大ないけにえを献げるために集まり、「我らの神は、宿敵サムソンを、我らの手に渡された」と言っ て喜び祝った。
士 16:24 民はサムソンを見て、「我らの地を荒らし、同胞を次から次へと犠牲にした敵を、我らの神は我らの手に渡された」と言い、彼らの神を賛美した。
士 16:25 彼らは上機嫌になって言った。「サムソンを呼べ。見せ物にして楽しもう。」こうしてサムソンを牢屋から呼び出し、彼らの前で見せ物にし、柱の 間に立たせた。
士 16:26 サムソンは彼の手をつかんでいた若者に言った。「手を放して、この家を支えている柱に触らせてくれ。寄りかかりたい。」
士 16:27 神殿は男女で満ちており、ペリシテ人の領主も皆そろっていた。屋上にはおよそ三千人の男女がいて、見せ物のサムソンを眺めていた。
士 16:28 サムソンは主に叫んだ。「主なる神よ。どうか、私を思い起こしてください。神よ、どうか、もう一度私を強めてください。私の両目のうち、片方 のためだけにでも、ペリシテ人に復讐させてください。」
士 16:29 サムソンは、神殿を支えている真ん中の柱二本を探り当て、一方を右手で、もう一方を左手で支えてもたれかかった。
士 16:30 サムソンは「ペリシテ人と共に死のう」と言い、力を込めて突っ張った。すると神殿は、領主たちを含め、その中にいたすべての民の上に崩れ落ち た。彼が自らの死と引き換えにして殺した者は、生きている間に殺した者よりも多かった。
士 16:31 サムソンの兄弟たち、および家族全員が下って来て、彼を担いで運び上げ、ツォルアとエシュタオルの間にある父マノアの墓に葬った。彼は二十年 間イスラエルを治めた。

フランシ スコ会訳2013
023
ペリシテ人の領主たちはその神ダゴンに盛大な犠牲 をささげ、喜び楽しもうとして集まって言った、

「われわれの神は、敵サムソンを

われわれの手に引き渡してくださった」。

024民もサムソンを見て、彼らの神をたたえて言った、

「われわれの神は、

敵をわれわれの手に引き渡してくださった。

われわれの国を荒らし、

多くの同胞を殺した敵を」。

025彼らは上機嫌になって言った、「サムソンを呼べ。 われわれの笑いものにしよう」。彼らはサムソンを牢獄から呼び出し、サムソンは彼らの前で笑いものになった。サムソンは柱の間に 立たされたとき、

026手をつかんでいる若者に言った、「わたしを引い て、この神殿を支えている柱に触らせてくれ。そこに寄りかかりたい」。

027神殿は男女で溢れており、ペリシテの領主たちもみ なそこにいた。また屋上ではおよそ三千人の男女が、見せ物のサムソンを見ていた。

028サムソンは主に祈って言った、「主なる神よ、どう かわたしを思い起こしてください。神よ、どうかわたしを今一度強くしてください。わたしの両眼に対するペリシテ人への復讐を、一 気に遂げさせてください」。

029サムソンは神殿を支える中央にある二本の柱を手で 探りあて、一つに右の手を、もう一つに左の手をあてて寄りかかった。

030それからサムソンは「わたしはペリシテ人と一緒に 死のう」と言って、力を込めて押すと、神殿はそこにいた領主や人々みなの上に崩れ落ちた。彼が自分の死によって殺した者は、生存 中に殺した者より多かった。

031彼の身内、父の家の者たちはみな下って来て、彼を 引き取り、ツォルアとエシュタオルの間にある父マノアの墓に運び上げて葬った。彼は二十年間イスラエルを裁いた


 

新共同訳1987

16:23 ペリシテ人の領主たちは集まって、彼らの神ダゴンに盛大ないけにえをささげ、喜び祝って言った。「我々の神は敵サムソンを/我々の手に渡してくださっ た。」

16:24 その民もまたサムソンを見て、彼らの神をたたえて言った。「わが国を荒らし、数多くの同胞を殺した敵を/我々の神は、我々の手に渡してくださった。」

16:25 彼らは上機嫌になり、「サムソンを呼べ。見せ物にして楽しもう」と言い出した。こうしてサムソンは牢屋から呼び出され、笑いものにされた。柱の間に立たさ れたとき、

16:26 サムソンは彼の手をつかんでいた若者に、「わたしを引いて、この建物を支えている柱に触らせてくれ。寄りかかりたい」と頼んだ。

16:27 建物の中は男女でいっぱいであり、ペリシテの領主たちも皆、これに加わっていた。屋上にも三千人もの男女がいて、見せ物にされたサムソンを見ていた。

16:28 サムソンは主に祈って言った。「わたしの神なる主よ。わたしを思い起こしてください。神よ、今一度だけわたしに力を与え、ペリシテ人に対してわたしの二つ の目の復讐を一気にさせてください。」

16:29 それからサムソンは、建物を支えている真ん中の二本を探りあて、一方に右手を、他方に左手をつけて柱にもたれかかった。

16:30 そこでサムソンは、「わたしの命はペリシテ人と共に絶えればよい」と言って、力を込めて押した。建物は領主たちだけでなく、そこにいたすべての民の上に崩 れ落ちた。彼がその死をもって殺した者は、生きている間に殺した者より多かった。

16:31 彼の兄弟たち、家族の者たちが皆、下って来て、彼を引き取り、ツォルアとエシュタオルの間にある父マノアの墓に運び、そこに葬った。彼は二十年間、士師と してイスラエルを裁いた。

 

新改訳1970

16:23 さて、ペリシテ人の領主たちは、自分たちの神ダゴンに盛大ないけにえをささげて楽しもうと集まり、そして言った。「私たちの神は、私たちの敵サムソンを、 私たちの手に渡してくださった。」

16:24 民はサムソンを見たとき、自分たちの神をほめたたえて言った。「私たちの神は、私たちの敵を、この国を荒らし、私たち大ぜいを殺した者を、私たちの手に渡 してくださった。」

16:25 彼らは、心が陽気になったとき、「サムソンを呼んで来い。私たちのために見せものにしよう。」と言って、サムソンを牢から呼び出した。彼は彼らの前で戯れ た。彼らがサムソンを柱の間に立たせたとき、

16:26 サムソンは自分の手を堅く握っている若者に言った。「私の手を放して、この宮をささえている柱にさわらせ、それに寄りかからせてくれ。」

16:27 宮は、男や女でいっぱいであった。ペリシテ人の領主たちもみなそこにいた。屋上にも約三千人の男女がいて、サムソンが演技するのを見ていた。

16:28 サムソンは主に呼ばわって言った。「神、主よ。どうぞ、私を御心に留めてください。ああ、神よ。どうぞ、この一時でも、私を強めてください。私の二つの目 のために、もう一度ペリシテ人に復讐したいのです。」

16:29 そして、サムソンは、宮をささえている二本の中柱を、一本は右の手に、一本は左の手にかかえ、それに寄りかかった。

16:30 そしてサムソンは、「ペリシテ人といっしょに死のう。」と言って、力をこめて、それを引いた。すると、宮は、その中にいた領主たちと民全体との上に落ち た。こうしてサムソンが死ぬときに殺した者は、彼が生きている間に殺した者よりも多かった。

16:31 そこで、彼の身内の者や父の家族の者たちがみな下って来て、彼を引き取り、ツォルアとエシュタオルとの間にある父マノアの墓に彼を運んで行って葬った。サ ムソンは二十年間、イスラエルをさばいた。

 

口語訳1955

16:23 さてペリシテびとの君たちは、彼らの神ダゴンに大いなる犠牲をささげて祝をしようと、共に集まって言った、「われわれの神は、敵サムソンをわれわれの手に わたされた」。

16:24 民はサムソンを見て、自分たちの神をほめたたえて言った、「われわれの神は、われわれの国を荒し、われわれを多く殺した敵をわれわれの手にわたされた」。

16:25 彼らはまた心に喜んで言った、「サムソンを呼んで、われわれのために戯れ事をさせよう」。彼らは獄屋からサムソンを呼び出して、彼らの前に戯れ事をさせ た。彼らがサムソンを柱のあいだに立たせると、

16:26 サムソンは自分の手をひいている若者に言った、「わたしの手を放して、この家をささえている柱をさぐらせ、それに寄りかからせてください」。

16:27 その家には男女が満ち、ペリシテびとの君たちも皆そこにいた。また屋根の上には三千人ばかりの男女がいて、サムソンの戯れ事をするのを見ていた。

16:28 サムソンは主に呼ばわって言った、「ああ、主なる神よ、どうぞ、わたしを覚えてください。ああ、神よ、どうぞもう一度、わたしを強くして、わたしの二つの 目の一つのためにでもペリシテびとにあだを報いさせてください」。

16:29 そしてサムソンは、その家をささえている二つの中柱の一つを右の手に、一つを左の手にかかえて、身をそれに寄せ、

16:30 「わたしはペリシテびとと共に死のう」と言って、力をこめて身をかがめると、家はその中にいた君たちと、すべての民の上に倒れた。こうしてサムソンが死ぬ ときに殺したものは、生きているときに殺したものよりも多かった。

16:31 やがて彼の身内の人たちおよび父の家族の者がみな下ってきて、彼を引き取り、携え上って、ゾラとエシタオルの間にある父マノアの墓に葬った。サムソンがイ スラエルをさばいたのは二十年であった。

 


文 語訳1917
16:23 茲にペリシテ人の群伯共にあつまりてその神ダゴンに大なる祭物をささげて祝をなさんとしすなはち言ふわれらの神はわれらの敵サムソンをわれらの手に付した りと
16:24 民サムソンを見ておのれの神をほめたたへて言ふわれらの神はわれらの敵たる者われらの地を荒せしものわれらを數多殺せしものをわれらの手に付したりと
16:25 その心に喜びていひけるはサムソンを召てわれらのために戲技をなさしめよとて囚獄よりサムソンを召いだせしかばサムソン之がために戲技をなせり彼等サムソ ンを柱の間に立しめしに
16:26 サムソンおのが手をひきをる少者にいひけるはわれをはなして此家の倚て立ところの柱をさぐりて之に倚しめよと
16:27 その家には男女充ちペリシテ人の群伯もまたみな其處に居る又屋蓋のうへには三千ばかりの男女をりてサムソンの戲技をなすを觀てありき
16:28 時にサムソン、ヱホバに呼はりいひけるはああ主ヱホバよねがはくは我を記念えたまへ嗚呼神よ願くは唯今一度われを強くしてわがふたつの眼のひとつのために だにもペリシテ人に仇をむくいしめたまへと
16:29 サムソンすなはちその家の倚てたつところの兩箇の中柱のひとつを右の手ひとつを左の手にかかへて身をこれによせたりしが
16:30 サムソン我はペリシテ人とともに死なんといひて力をきはめて身をかがめたれば家はそのなかに居る群伯とすべての民のうへに倒れたりかくサムソンが死るとき に殺せしものは生けるときに殺せし者よりもおほかりき
16:31 こののちサムソンの兄弟およびその父の家族ことごとく下りて之を取り携へのぼりてゾラとエシタオルのあひだなる其の父マノアの墓にはうむれりサムソンがイ スラエルをさばきしは二十年なりき


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

新共同 ヘブ 11:32-34

11:32 これ以上、何を話そう。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル、また預言者たちのことを語るなら、時間が足りないでしょう。

11:33 信仰によって、この人たちは国々を征服し、正義を行い、約束されたものを手に入れ、獅子の口をふさぎ、

11:34 燃え盛る火を消し、剣の刃を逃れ、弱かったのに強い者とされ、戦いの勇者となり、敵軍を敗走させました。

 

(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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