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エレミヤ書 4:5−31     

北からの災い

 

翻訳比較

聖書協会共同訳2018

◆北からの敵
エレ 4:5 告げよ、ユダに。聞かせよ、エルサレムに。/言え。国中に角笛を吹き鳴らせ。大声で叫べ。/「集まれ。城壁に囲まれた町に逃れよう。
エレ 4:6 シオンに向かって旗を揚げよ。/避難せよ、立ち止まるな」と。/私は北から災いを/大いなる破滅をもたらす。
エレ 4:7 獅子は茂みから躍り出た。/諸国民を滅ぼす者は出発した。/あなたの地を荒廃させるために/彼は自分の土地を出たのだ。/あなたの町は荒らされ、 住む者はいなくなる。
エレ 4:8 このために、粗布をまとえ。/嘆き、泣き叫べ。/主の燃える怒りは我々から去らない。
エレ 4:9 その日になると/王の心も高官たちの心もうせ/祭司たちは青ざめ、預言者たちは驚く――主の仰せ。
エレ 4:10 そこで、私は言った。/「ああ、主なる神よ。/あなたはこの民とエルサレムを/すっかり欺かれました。/『あなたがたに平和が訪れる』と仰せら れましたが/剣が喉元に突きつけられています。」
エレ 4:11 その時、この民とエルサレムに告げられるであろう。/「荒れ野の不毛の丘から熱風が/娘であるわが民に向かって吹きつける。/ふるい分けるため でも、清めるためでもない。
エレ 4:12 これよりもさらに激しい風が/私のために吹いて来る。/今、私は彼らに裁きを下す。」
エレ 4:13 彼らは雲のように上って来る。/その戦車は疾風のよう/その馬は鷲よりも速い。/ああ、我々は荒らされる。
エレ 4:14 エルサレムよ、救われるために/あなたの心を悪から洗い清めよ。/いつまで、あなたの中には/悪しき思いが宿っているのか。
エレ 4:15 ダンから告げる声がある。/エフライムの山から災いを知らせている。
エレ 4:16 諸国民に思い出させよ。/エルサレムに知らせよ。/包囲する者が遠方よりやって来て/ユダの町に向かって鬨の声を上げ
エレ 4:17 畑の見張りのようにユダを包囲する。/ユダが私に逆らったからだ――主の仰せ。
エレ 4:18 あなたの歩み、あなたの行いが/これらのことをあなたにもたらした。/これはあなた自身が犯した悪であり/実に苦く、あなたの心臓にまで達して いる。
エレ 4:19 私のはらわた、私のはらわたよ。/私はもだえ苦しむ。/私の心臓の壁よ、私の心臓は高鳴る。/黙ってはいられない。/私の魂は角笛の響きを/戦 いの鬨の声を聞くからだ。
エレ 4:20 破滅に次ぐ破滅が告げられる。/全地が荒らされる。/瞬く間に私の天幕が/一瞬のうちに私の幕が荒らされる。
エレ 4:21 いつまで、私は旗を見上げ/角笛の音を聞かなければならないのか。
エレ 4:22 実に、私の民は愚かしい。/私を知ろうとしない。/彼らは思慮のない子ら、悟りのない者。/悪を行うことにさとく/善を行うことを知らない。
エレ 4:23 私は地を見た。/そこは混沌であり/天には光がなかった。
エレ 4:24 私は山々を見た。/そこは揺れ動き/すべての丘は波打っていた。
エレ 4:25 私は見た。/人はうせ/空の鳥はことごとく逃げ去っていた。
エレ 4:26 私は見た。/実り豊かな地は荒れ野に変わり/町はことごとく、主の前に/主の燃える怒りによって打ち倒されていた。
エレ 4:27 主はこう言われる。/全地は荒れ果てる。/しかし、私は滅ぼし尽くしはしない。
エレ 4:28 このために、地は嘆き/上なる天は暗くなる。/私が語り、私が企てたからだ。/私は悔いず、思い直すこともない。
エレ 4:29 騎兵や射手の叫び声に、町中の人々は逃げ出し/茂みに隠れ、岩に登る。/町はことごとく見捨てられ/誰一人そこに住む者はいない。
エレ 4:30 踏みにじられた女よ、何をしているのか。/深紅の衣をまとい、金の飾りを着け/目の縁を黒く塗り、美しく装っても空しい。/愛人たちはあなたを 退け、あなたの命を狙う。
エレ 4:31 私は、出産に苦しむ女のような声/初めて子どもを産む女のような苦しみの声/娘シオンの声を聞いた。/彼女は息を切らし、両手を広げて言う。/ 「ああ、殺そうとする者のせいで/私は疲れ果てた。」


フランシスコ会訳2013

◆北からの災い

005ユダで告げ、エルサレムで知ら せて言え、

「国じゅうで角笛を吹き鳴らし、大声で叫び、言え、

『集まれ。城壁のある町々に逃れよう』。

006シオンに向かって合図の旗を掲 げよ。

避難せよ。立ち止まるな。

わたしが北から災いを、

大いなる破壊をもたらすのだから。

007獅子はその茂みから立ち上が り、

諸国を滅ぼす者は出陣した。

お前の地を荒らすため

彼は自分の所を出発した。

お前の町々は壊滅し、

住む者はいなくなる。

008それ故、粗布をまとい、

嘆き悲しみ、泣きながら叫べ、

『主の激しい怒りがわれわれから離れない』と。

009その日には――主の言葉――

王の心も、高官たちの心も消沈し、

祭司たちは愕然とし、預言者は困惑する」。

010そこで、わたしは言った、

「ああ、主なる神よ。

まことに、あなたはこの民とエルサレムを

欺かれました。

『お前たちには平和がある』と仰せになったのに、

剣が喉元に突きつけられています」。

011その時、この民とエルサレムに こう告げられる、

「荒れ野の禿山から熱風が

わたしの民の娘に向かって吹く。

それはふるい分ける風でも、

清める風でもない。

012それよりも激しさに満ちた風が

わたしのために吹く。

今、わたしも彼らに裁きを下す」。

013見よ、雲のように彼は上って来 る。

その戦車はつむじ風のよう、

その馬は鷲よりも速い。

災いだ、われわれは壊滅する。

014エルサレムよ、

救われるために、お前の心を

悪から洗い清めよ。

いつまで、お前は邪な思いを

自分の奥深くに宿しているのか。

015まことに、ダンから告げる声が する、

エフライムの山から災いの知らせが来る。

016「諸国の民にこのことを告げ、

さあ、エルサレムに知らせよ、

『包囲軍が遠い国からやって来て

ユダの町々に向かって鬨の声をあげる。

017彼らは畑の見張りのようにユダ を取り囲む。

ユダがわたしに背いたからだ

――主の言葉』。

018お前の道、お前の行いが

これらのことをお前にもたらした。

これはお前が招いた災いであり、

まことに苦く、

お前の心臓にまで届く」。

019わたしのはらわた、わたしのは らわたよ。

わたしは悶え苦しんでいる。

心臓の壁よ、

わたしの心臓は高鳴り、

わたしは黙っていられない。

わたしの魂は角笛の響きを、

戦いの叫びを聞いている。

020「破壊だ。また、破壊だ」と声 がする。

まことに、すべての地が荒らされた。

わたしの幕屋は一瞬のうちに、

わたしのその幕はたちまち荒らされた。

021わたしは、いつまで旗を見、

角笛の響きを聞かねばならないのか。

022「まことに、わたしの民は愚か であり、

わたしを知らない。

彼らは無知で、分別がない。

悪を行うことには精通しているが、

善を行うことを知らない」。

023わたしは地を見た。

見よ、そこは混沌とし、

天にもまた、光はなかった。

024わたしは山々を見た。

見よ、それらは揺れ動き、

すべての丘は震えていた。

025わたしは見た。

見よ、そこには人の姿はなく、

空の鳥もみな飛び去っていた。

026わたしは見た。

見よ、肥沃な地は荒れ地となり、

町々はことごとく廃墟となっていた。

主の前で

主の激しい怒りによって。

027まことに、主はこう仰せにな る、

「すべての地はことごとく荒廃する。

しかし、わたしは絶滅させはしない。

028この事態に、地は喪に服し、

上の天は暗くなる。

このように、わたしが語り、わたしが定めた。

これを悔いることは決してなく、

変えることも決してない」。

029騎兵と射手の叫びの度に

すべての町の人々は逃げ去り、

彼らは洞穴に入り、茂みに隠れ、岩に登る。

すべての町は放棄され、

一人としてそこに住む者はない。

030滅びに定められた娘よ、何をし ているのか。

緋色の衣をまとい、金の飾りを身に着け、

目の縁を黒く塗り、

美しく装ってもむなしい。

愛人たちはお前を軽蔑し、

お前の命を狙っている。

031まことに、わたしには聞こえ る、

産みの苦しみのような声、

はじめて子を産む女のような呻き声が。

手を伸ばし、あえいでいる娘シオンの声だ。

「ああ、わたしは災いだ。

人殺したちの前で、

わたしの気力は尽きてしまった」。


 

新共同訳1987

4:5 ユダに知らせよ、エルサレムに告げて言え。国中に角笛を吹き鳴らし、大声で叫べ/そして言え。「集まって、城塞に逃れよう。

4:6 シオンに向かって旗を揚げよ。避難せよ、足を止めるな」と。わたしは北から災いを/大いなる破壊をもたらす。

4:7 獅子はその茂みを後にして上り/諸国の民を滅ぼす者は出陣した。あなたの国を荒廃させるため/彼は自分の国を出た。あなたの町々は滅ぼされ、住む者はいな くなる。

4:8 それゆえに、粗布をまとい/嘆き、泣き叫べ。主の激しい怒りは我々を去らない。

4:9 その日が来れば、と主は言われる。王も高官も勇気を失い/祭司は心挫け、預言者はひるみ

4:10 言うであろう。「ああ、主なる神よ。まことに、あなたはこの民とエルサレムを/欺かれました。『あなたたちに平和が訪れる』と約束されたのに/剣が喉もと に突きつけられています。」

4:11 そのときには、この民とエルサレムに告げられる。「荒れ野から裸の山々の熱風が/わが民の娘に向かって吹きつける。ふるい分ける風でも、清める風でもな い。

4:12 それにまさる激しい風が/わたしのもとから吹きつける。今やわたしは彼らに裁きを下す。」

4:13 見よ、それは雲のように攻め上る。その戦車はつむじ風のよう/その馬は鷲よりも速い。ああ、災いだ。我々は荒らし尽くされる。

4:14 エルサレムよ/あなたの心の悪を洗い去って救われよ。いつまで、あなたはその胸に/よこしまな思いを宿しているのか。

4:15 聞け、災いをダンから告げ/エフライムの山から知らせる声を。

4:16 諸国の民にこれを告げ/エルサレムに知らせよ。「包囲する者が遠い国から押し寄せ/ユダの町に向かって戦いの喚声をあげ

4:17 畑の見張りのように彼らを包囲する。ユダがわたしに背いたからだ」と主は言われる。

4:18 あなたの道、あなたの仕業が/これらのことをもたらす。これはあなたの犯した悪であり/まことに苦く、そして心臓にまで達する。

4:19 わたしのはらわたよ、はらわたよ。わたしはもだえる。心臓の壁よ、わたしの心臓は呻く。わたしは黙していられない。わたしの魂は、角笛の響き、鬨の声を聞 く。

4:20 「破壊に次ぐ破壊」と人々は叫ぶ。大地はすべて荒らし尽くされる。瞬く間にわたしの天幕が/一瞬のうちに、その幕が荒らし尽くされる。

4:21 いつまで、わたしは旗を見/角笛の響きを聞かねばならないのか。

4:22 まことに、わたしの民は無知だ。わたしを知ろうとせず/愚かな子らで、分別がない。悪を行うことにさとく/善を行うことを知らない。

4:23 わたしは見た。見よ、大地は混沌とし/空には光がなかった。

4:24 わたしは見た。見よ、山は揺れ動き/すべての丘は震えていた。

4:25 わたしは見た。見よ、人はうせ/空の鳥はことごとく逃げ去っていた。

4:26 わたしは見た。見よ、実り豊かな地は荒れ野に変わり/町々はことごとく、主の御前に/主の激しい怒りによって打ち倒されていた。

4:27 まことに、主はこう言われる。「大地はすべて荒れ果てる。しかし、わたしは滅ぼし尽くしはしない。

4:28 それゆえ、地は喪に服し/上なる天は嘆く。わたしは定めたことを告げ/決して後悔せず、決してこれを変えない。」

4:29 騎兵や射手の叫びに、都を挙げて逃げ去り/茂みに隠れ、岩に登る。都は全く見捨てられ/だれひとりとどまる者はない。

4:30 辱められた女よ、何をしているのか。緋の衣をまとい、金の飾りを着け/目の縁を黒く塗り、美しく装ってもむなしい。愛人らはお前を退け、お前の命を奪おう とする。

4:31 まことに、産みの苦しみのような声が聞こえる。初めて子供を産む女のような苦しみの声が/あえぎながら手を伸べる娘シオンの声が。「ああ、殺そうとする者 の前に/わたしは気を失う。」

 

新改訳1970

4:5 「ユダに告げ、エルサレムに聞かせて言え。国中に角笛を吹け。大声で叫んで言え。『集まれ。城壁のある町に行こう。』

4:6 シオンのほうに旗を掲げよ。のがれよ。立ち止まるな。わたしがわざわいを北からもたらし、大いなる破滅をもたらすから。

4:7 獅子はその茂みから上って来、国々を滅ぼす者は彼らの国から進み出た。あなたの国を荒れ果てさせるために。あなたの町々は滅び、住む者もいなくなろう。」

4:8 そのために荒布をまとい、悲しみ嘆け。主の燃える怒りが、私たちから去らないからだ。

4:9 「その日には、――主の御告げ。――王の心、つかさたちの心は、ついえ去り、祭司はおののき、預言者は驚く。」

4:10 そこで、私は言った。「ああ、神、主よ。まことに、あなたはこの民とエルサレムを全く欺かれました。――『あなたがたには平和が来る。』と仰せられて。そ れなのに、剣が私ののどに触れています。」

4:11 その時、この民とエルサレムにこう告げられる。荒野にある裸の丘の熱風が、わたしの民の娘のほうに吹いて来る。――吹き分けるためでもなく、清めるためで もない。

4:12 これよりも、もっと激しい風が、わたしのために吹いて来る。今、わたしは彼らにさばきを下そう。

4:13 見よ。それは雲のように上って来る。その戦車はつむじ風のよう、その馬は鷲よりも速い。ああ。私たちは荒らされる。

4:14 エルサレムよ。救われるために、心を洗って悪を除け。いつまで、あなたの中には邪念が宿っているのか。

4:15 ああ、ダンから告げる声がある。エフライムの山からわざわいを告げ知らせている。

4:16 国々に知らせよ。さあ、エルサレムに告げ知らせよ。包囲する者たちが遠くの地から来て、ユダの町々に叫び声をあげる。

4:17 彼らは畑の番人のように、ユダを取り囲む。それは、ユダがわたしに逆らったからだ。――主の御告げ。――

4:18 あなたの行ないと、あなたのわざが、あなたの身にこれを招いたのだ。これがあなたへのわざわいで、実に苦い。もう、あなたの心臓にまで達している。

4:19 私のはらわた、私のはらわた。私は痛み苦しむ。私の心臓の壁よ。私の心は高鳴り、私はもう、黙っていられない。私のたましいよ。おまえが角笛の音と、戦い の雄たけびを聞くからだ。

4:20 破滅に次ぐ破滅が知らされる。全国が荒らされるからだ。たちまち、私の天幕も荒らされ、私の幕屋も倒される。

4:21 いつまで私は、旗を見、角笛の音を聞かなければならないのだ。

4:22 実に、わたしの民は愚か者で、わたしを知らない。彼らは、ばかな子らで、彼らは悟りがない。彼らは悪事を働くのに賢くて、善を行なうことを知らない。

4:23 私が地を見ると、見よ、形もなく、何もなく、天を見ても、そこには光もない。

4:24 山々を見ると、見よ、揺れ動き、すべての丘は震えていた。

4:25 私が見ると、見よ、人間はひとりもいない。空の鳥もみな飛び去った。

4:26 私が見ると、見よ、果樹園は荒野となり、町々は主によって、主の燃える怒りによって、取りこわされていた。

4:27 まことに主はこう仰せられる。「全地は荒れ果てる。しかし、わたしはことごとくは滅ぼさない。

4:28 このために、地は嘆き悲しみ、上の天も暗くなる。わたしが語り、わたしが企てたからだ。わたしは悔いず、取りやめもしない。」

4:29 騎兵と射手の叫びに、町中の人が逃げ去った。彼らは草むらにはいり、岩によじのぼった。すべての町が捨てられ、そこに住む人もない。

4:30 踏みにじられた女よ。あなたが緋の衣をまとい、金の飾りで身を飾りたてても、それが何の役に立とう。目を塗って大きく見せても、美しく見せても、かいがな い。恋人たちは、あなたをうとみ、あなたのいのちを取ろうとしている。

4:31 まことに、わたしは、産みの苦しみをする女のような声、初子を産む女のようなうめき、シオンの娘の声を聞いた。彼女はあえぎ、手を伸べて言う。「ああ。私 は殺す者たちのために疲れ果てた。」

 

口語訳1955

4:5 ユダに告げ、エルサレムに示して言え、「国中にラッパを吹き、大声に呼ばわって言え、『集まれ、われわれは堅固な町々へ行こう』と。

4:6 シオンの方を示す旗を立てよ。避難せよ、とどまってはならない、わたしが北から災と/大いなる破滅をこさせるからだ。

4:7 ししはその森から出てのぼり、国々を滅ぼす者は進んできた。彼はあなたの国を荒そうとして、すでにその所から出てきた。あなたの町々は滅ぼされて、住む者 もなくなる。

4:8 このために、あなたがたは荒布を身にまとって、悲しみ嘆け。主の激しい怒りが、まだわれわれを離れないからだ」。

4:9 主は言われる、「その日、王と君たちとはその心を失い、祭司は驚き、預言者は怪しむ」。

4:10 そこでわたしは言った、「ああ主なる神よ、まことにあなたはこの民とエルサレムとをまったく欺かれました。『あなたがたは安らかになる』と言われました が、つるぎが命にまでも及びました」。

4:11 その時この民とエルサレムとはこう告げられる、「熱い風が荒野の裸の山からわたしの民の娘のほうに吹いてくる。これはあおぎ分けるためではなく、清めるた めでもない。

4:12 これよりもなお激しい風がわたしのために吹く。いまわたしは彼らにさばきを告げる」。

4:13 見よ、彼は雲のように上ってくる。その戦車はつむじ風のよう、その馬はわしの飛ぶよりも速い。ああ、われわれはわざわいだ、われわれは滅ぼされる。

4:14 エルサレムよ、あなたの心の悪を洗い清めよ、そうするならば救われる。悪しき思いはいつまで/あなたのうちにとどまるのか。

4:15 ダンから告げる声がある、エフライムの山から災を知らせている。

4:16 国々の民に彼の来ることを告げ、またエルサレムに知らせよ。「攻めかこむ者が遠くの国から来て、ユダの町々にむかってその声をあげる。

4:17 彼らは畑を守る者のようにこれを攻めかこむ。それはわたしにそむいたからだと、主は言われる。

4:18 あなたの道とその行いとが、あなたの身にこれを招いたのだ。これはあなたの悪の結果で、まことに苦く、あなたの心をつらぬく」。

4:19 ああ、わがはらわたよ、わがはらわたよ、わたしは苦しみにもだえる。ああ、わが心臓の壁よ、わたしの心臓は、はげしく鼓動する。わたしは沈黙を守ることが できない、ラッパの声と、戦いの叫びを聞くからである。

4:20 破壊に次ぐに破壊があり、全地は荒され、わたしの天幕はにわかに破られ、わたしの幕はたちまち破られた。

4:21 いつまでわたしは旗を見、またラッパの声を聞かなければならないのか。

4:22 「わたしの民は愚かであって、わたしを知らない。彼らは愚鈍な子どもらで、悟ることがない。彼らは悪を行うのにさといけれども、善を行うことを知らな い」。

4:23 わたしは地を見たが、それは形がなく、またむなしかった。天をあおいだが、そこには光がなかった。

4:24 わたしは山を見たが、みな震え、もろもろの丘は動いていた。

4:25 わたしは見たが、人はひとりもおらず、空の鳥はみな飛び去っていた。

4:26 わたしは見たが、豊かな地は荒れ地となり、そのすべての町は、主の前に、その激しい怒りの前に、破壊されていた。

4:27 それは主がこう言われたからだ、「全地は荒れ地となる。しかしわたしはことごとくはこれを滅ぼさない。

4:28 このために地は悲しみ、上なる天は暗くなる。わたしがすでにこれを言い、これを定めたからだ。わたしは悔いない、またそれをする事をやめない」。

4:29 どの町の人も、騎兵と射手の叫びのために/逃げて森に入り、岩に上る。町はみな捨てられ、そこに住む人はない。

4:30 ああ、荒された女よ、あなたが紅の着物をき、金の飾りで身をよそおい、目を塗って大きくするのは、なんのためか。あなたが美しくしても、むだである。あな たの恋人らはあなたを卑しめ、あなたの命を求めている。

4:31 わたしは子を産む女のような声、ういごを産む女の苦しむような声を聞いた。シオンの娘のあえぐ叫びである。両手を伸べて彼女は言う、「わたしはわざわい だ、わたしを殺す者らの前にわたしは気が遠くなる」と。



文語訳1917
4:5 汝等ユダに告げヱルサレムに示していへ?を國の中に吹けとまた大聲に呼はりていへ汝等あつまれ我儕堅き邑にゆくべしと
4:6 シオンに指示す合圖の旗をたてよ逃よ留まる勿れそは我北より災とおほいなる敗壞をきたらすればなり
4:7 獅子は其森よりいでて上り國々を滅すものは進みきたる彼汝の國を荒さんとて?にその處よりいでたり汝の諸邑は滅されて住む者なきに至らん
4:8 この故に汝等麻の衣を身にまとひて悲み哭けそはヱホバの烈しき怒いまだ我儕を離れざればなり
4:9 ヱホバいひたまひけるはその日王と牧伯等はその心をうしなひ祭司は驚き預言者は異むべし
4:10 我いひけるは嗚呼主ヱホバよ汝はまことに此民とヱルサレムを大にあざむきたまふすなはち汝はなんぢら安かるべしと云給ひしに劍命にまでおよべり
4:11 その時この民とヱルサレムにいふものあらん熱き風 曠野の童山よりわが民の女にふききたると此は簸るためにあらず潔むる爲にもあらざるなり
4:12 これよりも猶はげしき風われより來らん今我かれらに鞫を示さん
4:13 みよ彼は雲のごとく上りきたらん其車は颶風のごとくにしてその馬は鷹よりも疾し嗚呼われらは禍なるかな我儕滅さるべし
4:14 ヱルサレムよ汝の心の惡をあらひ潔めよ然ばすくはれん汝の惡き念いつまで汝のうちにあるや
4:15 ダンより告ぐる聲ありエフライムの山より災を知するなり
4:16 汝ら國々の民に告げまたヱルサレムに知らせよ攻めかこむ者遠き國より來りユダの諸邑にむかひて其聲を揚ぐと
4:17 彼らは田圃をまもる者のごとくにこれを圍むこは我に從はざりしに由るとヱホバいひ給ふ
4:18 汝の途と汝の行これを汝に招けりこれは汝の惡なり誠に苦くして汝の心におよぶ
4:19 嗚呼わが腸よ我腸よ痛苦心の底におよびわが心胸とどろくわれ默しがたし我靈魂よ汝?の聲と軍の鬨をきくなり
4:20 敗滅に敗滅のしらせありこの地は皆荒されわが幕屋は頃刻にやぶられ我幕は忽ち破られたり
4:21 我が旗をみ?の聲をきくは何時までぞや
4:22 それ我民は愚にして我を識らず拙き子等にして曉ることなし彼らは惡を行ふに智けれども善を行ふことを知ず
4:23 われ地を見るに形なくして空くあり天を仰ぐに其處に光なし
4:24 我山を見るに皆震へまた諸の丘も動けり
4:25 我見に人あることなし天空の鳥も皆飛されり
4:26 我みるに肥美なる地は沙漠となり且その諸の邑はヱホバの前にその烈しき怒の前に毀たれたり
4:27 そはヱホバかくいひたまへりすべて此地は荒地とならんされど我ことごとくは之を滅さじ
4:28 故に地は皆哀しみ上なる天は暗くならん我すでに之をいひ且これを定めて悔いずまた之をなす事を止ざればなり
4:29 邑の人みな騎兵と射者の咄喊のために逃て叢林にいり又岩の上に升れり邑はみな棄られて其處に住む人なし
4:30 滅されたる者よ汝何をなさんとするや設令汝くれなゐの衣をき金の飾物をもて身を粧ひ目をぬりて大くするとも汝が身を粧ふはいたづらなり汝の戀人らは汝をい やしめ汝のいのちを索るなり
4:31 われ子をうむ婦のごとき聲首子をうむ者の苦むがごとき聲を聞く是れシオンの女の聲なりかれ自ら歎き手をのべていふ嗚呼われは禍なるかな我靈魂殺す者のため に疲れはてぬ

 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口語訳 Uテサ2:11

2:11 そこで神は、彼らが偽りを信じるように、迷わす力を送り、

 

口語訳 ヤコ 4:8

4:8 神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいて下さるであろう。罪人どもよ、手をきよめよ。二心の者どもよ、心を清くせよ。

 

口語訳 ルカ 19:42

19:42 「もしおまえも、この日に、平和をもたらす道を知ってさえいたら………しかし、それは今おまえの目に隠されている。

 

口語訳 ロマ 16:19

16:19 あなたがたの従順は、すべての人々の耳に達しており、それをあなたがたのために喜んでいる。しかし、わたしの願うところは、あなたが たが善にさとく、悪には、うとくあってほしいことである。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口語訳 Uテサ2:11

2:11 そこで神は、彼らが偽りを信じるように、迷わす力を送り、

 

口語訳 ヤコ 4:8

4:8 神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいて下さるであろう。罪人どもよ、手をきよめよ。二心の者どもよ、心を清くせよ。

 

口語訳 ロマ 1:22

1:22 彼らは自ら知者と称しながら、愚かになり、

 

口語訳 ロマ 16:19

16:19 あなたがたの従順は、すべての人々の耳に達しており、それをあなたがたのために喜んでいる。しかし、わたしの願うところは、あなたがたが善にさとく、悪に は、うとくあってほしいことである。

 

口語訳 Tコリ14:20

14:20 兄弟たちよ。物の考えかたでは、子供となってはいけない。悪事については幼な子となるのはよいが、考えかたでは、おとなとなりなさい。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 ルカ 2:35

2:35 ――あなた自身も剣で心を刺し貫かれます――多くの人の心にある思いがあらわにされるためです。」

 

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