エレミヤ書 6:1−30
エルサレムに迫り来る災い
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆エルサレムの攻略
エレ
6:1 ベニヤミンの子らよ/エルサレムの中から避難せよ。/テコアで角笛を吹き鳴らし/ベト・ケレムに向かってのろしを上げよ。/災いが北から見下ろし
ている/大いなる破滅が。
エレ 6:2 美しく繊細な娘シオンを/私は滅ぼす。
エレ 6:3 牧者とその群れとが彼女に向かってやって来て/周囲に天幕を張り/それぞれ、その脇で草を食う。
エレ
6:4 「シオンに対する戦いを準備せよ。/立て、我々は昼の間に上ろう。」/「何ということだ。日が傾き/夕方の影が伸びてきている。」
エレ 6:5 「立て、我々は夜の間に上って/その城郭を破壊しよう。」
エレ
6:6 万軍の主はこう言われる。/木を切り、エルサレムに対して塁を築け。/彼女は罰せられるべき都。/その中には抑圧があるのみ。
エレ
6:7 井戸がその水を湧き出させるように/彼女は自分の悪を湧き出させた。/暴力と破壊の音が彼女の中で聞こえる。/私の前には常に病と傷がある。
エレ
6:8 エルサレムよ、懲らしめを受け入れよ。/さもないと、私の魂はあなたから離れ/私はあなたを荒れ果てて住む人のない地とする。
エレ
6:9 万軍の主はこう言われる。/ぶどうの残りを摘むように/イスラエルの残りの者をすべて摘み取れ。/収穫する者のように/あなたの手をもう一度枝々
に伸ばせ。
エレ
6:10 誰に対して語り、厳しく命じれば/聞くのだろうか。/彼らの耳は無割礼で/彼らは耳を傾けることができない。/主の言葉が彼らに臨んでも/それ
をそしり、喜ぼうとしない。
エレ
6:11 私の身には主の憤りが満ち/それを耐えることに疲れ果てた。/注ぎ出せ、通りにいる幼子の上に/若者どうしの集いの上に。/男も女も、長老も年
を重ねた者も/捕らえられるだろう。
エレ 6:12 彼らの家は畑や妻と共に他人の手に渡される。/この地の住人たちに対して私はわが手を伸ばす/――主の仰せ。
エレ 6:13 小さな者から大きな者に至るまで皆、暴利を貪り/預言者から祭司に至るまで皆、虚偽をなす。
エレ 6:14 彼らは、わが民の傷を安易に癒やして/「平和、平和」と言うが、平和などはない。
エレ
6:15 彼らは忌むべきことをして恥をさらした。/それを少しも恥ずかしいと思わず/屈辱に気付きもしない。/それゆえ、彼らは倒れる者と共に倒れ/私
が彼らを罰するとき、彼らはよろめき倒れる/――主は言われる。
エレ
6:16 主はこう言われる。/十字路に立って、眺めよ。/古くからの通り道に尋ねてみよ/「幸いの道はどこにあるのか」と。/その道を歩み/あなたがた
の魂に安らぎを見いだせ。/しかし、彼らは言った/「私たちは歩まない」と。
エレ
6:17 また私は、「あなたがたの上に見張りを立て/角笛の音に耳を傾けよ」と言った。/しかし、彼らは言った/「私たちは耳を傾けない」と。
エレ 6:18 それゆえ、諸国民よ、聞け。/会衆よ、知れ。彼らの中で私がなすことを。
エレ
6:19 地よ、聞け。/私はこの民に災いをもたらす。/彼らのたくらみが結んだ実を。/彼らが私の言葉を心に留めず/私の律法、それを彼らが退けたから
だ。
エレ
6:20 私にとって何になるだろうか/シェバから来る乳香や/遠方の国からの香り高い菖蒲が。/あなたがたの焼き尽くすいけにえは受け入れられず/あな
たがたのいけにえは私を喜ばせることがない。
エレ
6:21 それゆえ、主はこう言われる。/私はこの民につまずきを与える。/彼らはそれらにつまずく/先祖たちも子らも共に。/隣人もその友も滅びる。
エレ 6:22 主はこう言われる。/一つの民が北の地から来る。/大いなる国民が地の果てから奮い立ってやって来る。
エレ
6:23 彼らは弓と投げ槍を握り、残酷で憐れむことがない。/その声は海のようにとどろき/彼らは馬に乗り/戦いに向け、一丸となって隊列を整えてい
る。/娘シオンよ、あなたに向かって。
エレ 6:24 その知らせを聞き/我々の手は力なく垂れ下がった。/苦痛が我々をつかんだ/子を産む女のような苦しみが。
エレ 6:25 野に出るな。道を歩いてはならない。/敵は剣を取り、周りから恐怖が迫っているからだ。
エレ
6:26 娘であるわが民よ、粗布をまとい、灰の中を転がれ。/独り子の喪に服し、苦悩の嘆きを上げよ。/突然、荒らす者が我々にやって来るからだ。
エレ 6:27 私はあなたをわが民の中に、試す者として置いた/試みる者として。/知り、かつ試せ、彼らの道を。
エレ 6:28 彼らは皆、かたくなな反逆者たちで/中傷して歩き、青銅や鉄のようだ。/彼らは皆、破壊する者たちだ。
エレ
6:29 ふいごで吹くと/火の中から純粋な鉛が出て来るものだ。/しかし、彼らをいくら精錬しても無駄であった。/悪が取り除かれることはなかった。
エレ 6:30 捨てられた銀、と人々は彼らを呼ぶ。/確かに、主が彼らを捨てられたのだ。
フランシスコ会訳2013
エレミヤ書6
フランシスコ訳聖書 Jer <6>章
聖書本文
◆エルサレムに迫り来る災い
001「ベニヤミンの人々よ、
エルサレムの中から避難せよ。
テコアで角笛を吹き鳴らし
ベト・ケレムの上で狼煙を揚げよ。
まことに、災いが北から迫っている、
大きな破壊が。
002わたしは、美しく、甘やかされ
た女、
娘シオンを滅ぼす。
003彼女に向かって羊飼いたちが
その群れとともに近づいてくる。
彼女の周囲に天幕を張り、
それぞれの場所で草を与えている」。
004「シオンに対する戦いのために
身を清めよ。
立て、昼の間に攻撃しよう」。
「だめだ。
日が傾きかけ、夕方の影が伸びてきた」。
005「立て、夜の間に攻撃しよう。
町の多くの館を破壊しよう」。
006まことに、万軍の主はこう仰せ
になる、
「木を切り倒し、
エルサレムに対して土塁を築け。
彼女は罰せられるべき町であり
その中には圧制が行き渡っている。
007井戸が新しい水を湧き出させる
ように
彼女は新しい罪悪を湧き出させる。
暴力と破滅の叫びがそこでは聞こえる。
病気と傷が絶えずわたしの前にある。
008エルサレムよ、警告に従え。
わたしの思いが、お前から離れることなく、
わたしがお前を荒廃させ、
住む者のいない地とすることがないように」。
009万軍の主はこう仰せになる、
「ぶどうの残りを集めるように
イスラエルの残りの者を集めよ。
ぶどうを収穫する者がするように
お前の手を、もう一度その枝の上に伸ばせ」。
010わたしは、誰に対して語り、忠
告すれば
聞いてくれるのだろうか。
見よ、彼らの耳には割礼はなく
聞くことができない。
見よ、主の言葉は
彼らにとって謗りとなった。
彼らがその中に喜びを見出すことはない。
011主の怒りでわたしは満たされ、
それを抑えるのにわたしは疲れ果てた。
「それを注ぎ出せ。
通りにいる子供たちに
たむろしている若者たちにも。
男はその妻とともに、
年寄りもその年満ちた者とともに
捕らえられる。
012彼らの家は、
その畑、伴侶ともども
他人の手に渡る。
まことに、わたしはこの地の住民の上に
わたしの手を伸ばす
――主の言葉」。
013まことに、身分の低い者から高
い者に至るまで
みな、利を貪り、
預言者から祭司に至るまで、
みな、偽りを行っている。
014彼らは、わたしの民の傷に安易
な手当てを施し、
平和はないのに
「平和だ、平和だ」と言う。
015「彼らは忌まわしいことを行い
恥ずべき振る舞いをした。
しかも、それを恥ずかしいとは思わず、
さげすまれているのも知らない。
それ故、彼らは倒れる者たちの中で倒れ、
わたしが人々を罰するとき、彼らもつまずき倒れる」
と主は仰せになる。
016主はこう仰せになる、
「分かれ道に立って、見渡せ。
昔の道を尋ね、
どれが最善の道かを尋ねて
その道を歩み、心に平安を得よ。
だが、彼らは言った、
『われわれは歩まない』と。
017わたしはまた、お前たちの上に
見張りを立て、
『角笛の音を注意深く聞け』と言った。
だが、彼らは言った、
『われわれは注意深く聞いたりはしない』と。
018それ故、諸国の民よ、聞け。
彼らに何が起こるかを知れ。
019地よ、聞け。
見よ、わたしはこの民に災いをもたらす。
それは彼らの企みの結果である。
彼らがわたしの言葉を聞かず、
わたしの教えを拒否したからだ。
020シェバからの乳香が、
遠い国から来る香り高い菖蒲が
わたしにとって何になろうか。
お前たちの焼き尽くす献げ物は好ましくなく、
お前たちの犠牲はわたしを喜ばさない」。
021それ故、主はこう仰せになる、
「見よ、わたしはこの民に対してつまずきを与える。
彼らはそれにつまずく。
父と子がともに、
隣人とその友も滅びる」。
022主はこう仰せになる、
「見よ、一つの民が北の地から来る。
大いなる国が地の果てから奮い立って来る。
023彼らは弓と投げ槍を握り、
残酷で、無慈悲である。
彼らは馬に乗り、
海のとどろきのような音を立ててやって来る。
娘シオンよ、彼らはお前に向かって戦列を整える」。
024わたしたちはそのうわさを聞
き、手がなえた。
不安と産婦のような苦しみがわたしたちを襲った。
025野に出てはいけない。
道を歩いてはいけない。
敵には剣があり、
周りのどこにも恐怖があるからだ。
026わたしの民の娘よ、
粗布をまとい、灰を身にかぶれ。
ひとり子を失った時のように喪に服し、
苦痛に満ちた嘆きの声をあげよ。
まことに、突如として、
略奪する者たちがわたしたちに襲いかかる。
027「わたしはお前を、わたしの民
の中で
堅固な物見櫓とした。
彼らの道を調べ、それを試せ」。
028彼らはみな、頑なで背く者、
中傷して歩き回る。
彼らは青銅と鉄、
みな、人を滅ぼす者だ。
029ふいごを吹き、その火で鉛を熔
かす。
だが、精錬しても、その精錬は無駄だった。
悪いものが取り除かれることはなかった。
030彼らは廃棄された銀と呼ばれ る。
主が彼らを廃棄されたからだ。
新共同訳1987
6:1
ベニヤミンの人々よ/エルサレムの中から避難せよ。テコアで角笛を吹き鳴らし/ベト・ハケレムに向かってのろしを上げよ。災いと大いなる破壊が北から迫っ
ている。
6:2
美しく、快楽になれた女、娘シオンよ/わたしはお前を滅ぼす。
6:3
羊飼いが、その群れと共にやって来る。彼女に向かって周囲に天幕を張り/それぞれに、草を食い尽くす。
6:4
シオンに対して戦闘を開始せよ。立て、昼の間に攻め上ろう。大変だ、日が傾き、夕日の影が伸びてきた。
6:5
立て、夜襲をかけよう。城郭を破壊しよう。
6:6
まことに、万軍の主はこう言われる。「木を切り、土を盛り/エルサレムに対して攻城の土塁を築け。彼女は罰せられるべき都/その中には抑圧があるのみ。
6:7
泉の水が湧くように/彼女の悪は湧き出る。不法と暴力の叫びが聞こえてくる。病と傷は、常にわたしの前にある。
6:8
エルサレムよ、懲らしめを受け入れよ。さもないと、わたしはお前を見捨て/荒れ果てて人の住まない地とする。」
6:9
万軍の主はこう言われる。「ぶどうの残りを摘むように/イスラエルの残りの者を摘み取れ。ぶどうを摘む者がするように/お前は、手をもう一度ぶどうの枝に
伸ばせ。」
6:10
誰に向かって語り、警告すれば/聞き入れるのだろうか。見よ、彼らの耳は無割礼で/耳を傾けることができない。見よ、主の言葉が彼らに臨んでも/それを侮
り、受け入れようとしない。
6:11
主の怒りでわたしは満たされ/それに耐えることに疲れ果てた。「それを注ぎ出せ/通りにいる幼子、若者の集いに。男も女も、長老も年寄りも必ず捕らえられ
る。
6:12
家も畑も妻もすべて他人の手に渡る。この国に住む者に対して/わたしが手を伸ばすからだ」と主は言われる。
6:13
「身分の低い者から高い者に至るまで/皆、利をむさぼり/預言者から祭司に至るまで皆、欺く。
6:14
彼らは、わが民の破滅を手軽に治療して/平和がないのに、『平和、平和』と言う。
6:15
彼らは忌むべきことをして恥をさらした。しかも、恥ずかしいとは思わず/嘲られていることに気づかない。それゆえ、人々が倒れるとき、彼らも倒れ/わたし
が彼らを罰するとき/彼らはつまずく」と主は言われる。
6:16
主はこう言われる。「さまざまな道に立って、眺めよ。昔からの道に問いかけてみよ/どれが、幸いに至る道か、と。その道を歩み、魂に安らぎを得よ。」しか
し、彼らは言った。「そこを歩むことをしない」と。
6:17
わたしは、「あなたたちのために見張りを立て/耳を澄まして角笛の響きを待て」と言った。しかし、彼らは言った。「耳を澄まして待つことはしない」と。
6:18
「それゆえ、国々よ、聞け。わたしが彼らにしようとすることを知れ。
6:19
この地よ、聞け。見よ、わたしはこの民に災いをもたらす。それは彼らのたくらみが結んだ実である。彼らがわたしの言葉に耳を傾けず/わたしの教えを拒んだ
からだ。
6:20
シェバから持って来た乳香や/はるかな国からの香水萱が/わたしにとって何の意味があろうか。あなたたちの焼き尽くす献げ物を喜ばず/いけにえをわたしは
好まない。」
6:21
それゆえ、主はこう言われる。「見よ、わたしはこの民につまずきを置く。彼らはそれにつまずく。父も子も共に、隣人も友も皆、滅びる。」
6:22
主はこう言われる。「見よ、一つの民が北の国から来る。大いなる国が地の果てから奮い立って来る。
6:23
弓と投げ槍を取り、残酷で、容赦しない。海のとどろくような声をあげ、馬を駆り/戦いに備えて武装している。娘シオンよ、あなたに向かって。」
6:24
我々はその知らせを聞き、手の力は抜けた。苦しみに捕らえられ/我々は産婦のようにもだえる。
6:25
「野に出るな、道を行くな。敵は剣を取り、恐怖が四方から迫る。
6:26
わが民の娘よ、粗布をまとい/灰を身にかぶれ。独り子を失ったように喪に服し/苦悩に満ちた嘆きの声をあげよ。略奪する者が、突如として我々を襲う。」
6:27
わたしはあなたをわが民の中に/金を試す者として立てた。彼らの道を試し、知るがよい。
6:28
彼らは皆、道を外れ、中傷して歩く。彼らは皆、青銅や鉄の滓/罠を仕掛けて人を滅ぼす者だ。
6:29
鉛はふいごで起こした火に溶ける。彼らも火で試されたが、空しかった。彼らの悪は取り除かれることがなかった。
6:30
捨てられた銀の滓、と彼らは呼ばれる。主が彼らを捨てられたからだ。
新改訳1970
6:1
ベニヤミンの子らよ。エルサレムの中からのがれよ。テコアで角笛を吹き、ベテ・ハケレムでのろしを上げよ。わざわいと大いなる破滅が、北から見おろしてい
るからだ。
6:2
私は、シオンの娘を、麗しい牧場になぞらえる。
6:3
羊飼いは自分の群れを連れて、そこに行き、その回りに天幕を張り、その群れはおのおの、自分の草を食べる。
6:4
「シオンに向かって聖戦をふれよ。立て。われわれは真昼に上ろう。」「ああ、残念だ。日が傾いた。夕べの影も伸びる。」
6:5
「立て。われわれは夜の間に上って、その宮殿を滅ぼそう。」
6:6
まことに万軍の主はこう仰せられる。「木を切って、エルサレムに対して塁を築け。これは罰せられる町。その中には、しいたげだけがある。
6:7
井戸が水をわき出させるように、エルサレムは自分の悪をわき出させた。暴虐と暴行が、その中で聞こえる。わたしの前には、いつも病と打ち傷がある。
6:8
エルサレムよ。戒めを受けよ。さもないと、わたしの心はおまえから離れ、おまえを住む人もない荒れ果てた地とする。」
6:9
万軍の主はこう仰せられる。「ぶどうの残りを摘むように、イスラエルの残りの者をすっかり摘み取れ。ぶどうを収穫する者のように、あなたの手をもう一度、
その枝に伸ばせ。」
6:10
私はだれに語りかけ、だれをさとして、聞かせようか。見よ。彼らの耳は閉じたままで、聞くこともできない。見よ。主のことばは、彼らにとって、そしりとな
る。彼らはそれを喜ばない。
6:11
私の身には主の憤りが満ち、これに耐えるのに、私は疲れ果てた。「それを、道ばたにいる子どもの上にも、若い男の集まりの上にも、ぶちまけよ。夫も妻も、
ともどもに、年寄りも齢の満ちた者も共に捕えられ、
6:12
彼らの家は、畑や妻もろともに、他人のものとなる。それは、わたしがこの国の住民に手を伸ばすからだ。――主の御告げ。――
6:13
なぜなら、身分の低い者から高い者まで、みな利得をむさぼり、預言者から祭司に至るまで、みな偽りを行なっているからだ。
6:14
彼らは、わたしの民の傷を手軽にいやし、平安がないのに、『平安だ、平安だ。』と言っている。
6:15
彼らは忌みきらうべきことをして、恥を見ただろうか。彼らは少しも恥じず、恥じることも知らない。だから、彼らは、倒れる者の中に倒れ、わたしが彼らを罰
する時に、よろめき倒れる。」と主は仰せられる。
6:16
主はこう仰せられる。「四つ辻に立って見渡し、昔からの通り道、幸いの道はどこにあるかを尋ね、それを歩んで、あなたがたのいこいを見いだせ。しかし、彼
らは『そこを歩まない。』と言った。
6:17
また、わたしは、あなたがたの上に見張り人をたて、『角笛の音に注意せよ。』と言わせたのに、彼らは『注意しない。』と言った。
6:18
それゆえ、諸国の民よ。聞け。会衆よ。知れ。彼らに何が起こるかを。
6:19
この国よ。聞け。見よ。わたしはこの民にわざわいをもたらす。これは彼らのたくらみの実。彼らが、わたしのことばに注意せず、わたしの律法を退けたから
だ。
6:20
いったい、何のため、シェバから乳香や、遠い国からかおりの良い菖蒲がわたしのところに来るのか。あなたがたの全焼のいけにえは受け入れられず、あなたが
たのいけにえはわたしを喜ばせない。」
6:21
それゆえ、主はこう仰せられる。「見よ。わたしはこの民につまずきを与える。父も子も共にこれにつまずき、隣人も友人も滅びる。」
6:22
主はこう仰せられる。「見よ。一つの民が北の地から来る。大きな国が地の果てから奮い立つ。
6:23
彼らは弓と投げ槍を堅く握り、残忍で、あわれみがない。その声は海のようにとどろく。シオンの娘よ。彼らは馬にまたがり、ひとりのように陣備えをして、あ
なたを攻める。」
6:24
私たちは、そのうわさを聞いて、気力を失い、産婦のような苦しみと苦痛が私たちを捕えた。
6:25
畑に出るな。道を歩くな。敵の剣がそこにあり、恐れが回りにあるからだ。
6:26
私の民の娘よ。荒布を身にまとい、灰の中をころび回れ。ひとり子のために苦しみ嘆いて、喪に服せ。たちまち、荒らす者が私たちに襲いかかるからだ。
6:27
「わたしはあなたを、わたしの民の中で、ためす者とし、試みる者とした。彼らの行ないを知り、これをためせ。」
6:28
彼らはみな、かたくなな反逆者、中傷して歩き回り、青銅や鉄のようだ。彼らはみな、堕落した者たちだ。
6:29
ふいごで激しく吹いて、鉛を火で溶かす。鉛は溶けた。溶けたが、むだだった。悪いものは除かれなかった。
6:30
彼らは廃物の銀と呼ばれている。主が彼らを退けたからだ。
口語訳1955
6:1
ベニヤミンの人々よ、エルサレムの中から避難せよ。テコアでラッパを吹き、ベテハケレムに合図の火をあげよ。北から災が臨み、大いなる滅びが来るからであ
る。
6:2
わたしは美しい、たおやかなシオンの娘を滅ぼす。
6:3
牧者たちは、その群れをひきいて来て、彼女を攻め、彼女の周囲に天幕を張る。群れはおのおのその所で草を食う。
6:4
「戦いを始め、彼女を攻めよ。立て、われわれは真昼に攻撃しよう」。「わざわいなるかな、日ははや傾き、夕日の影は長くなった」。
6:5
「立て、われわれは夜の間に攻撃しよう、そして彼女のもろもろの宮殿を破壊しよう」。
6:6
万軍の主はこう言われる、「あなたがたは彼女の木を切り倒し、エルサレムにむかって塁を築け。これは罰すべき町である、そのうちにはただ圧制だけがある。
6:7
井戸に新しい水がわくように/彼女はその悪を常にあらたに流す。そのうちには暴虐と破滅とが聞える。わたしの前に病と傷とが絶えない。
6:8
エルサレムよ、戒めを受けいれよ。さもないと、わたしはあなたから離れ、あなたを荒れ地とし、住む人のない地とする」。
6:9
万軍の主はこう言われる、「ぶどうの残りを摘みとるように、イスラエルの残りの民をのこらず摘み取れ。ぶどうを摘みとる人のように、あなたの手をふたたび
その枝に伸ばせ」。
6:10
わたしはだれに語り、だれを戒めて、聞かせようか。見よ、彼らの耳は閉ざされて、聞くことができない。見よ、彼らは主の言葉をあざけり、それを喜ばない。
6:11
それゆえ、わたしの身には主の怒りが満ち、それを忍ぶのに、うみつかれている。「それをちまたにいる子供らと、集まっている若い人々とに漏らせ。夫も妻
も、老いた人も、年のひじょうに進んだ人も捕えられ、
6:12
彼らの家と畑と妻とは共に他人に渡る。わたしが手を伸ばして、この地に住む者を撃つからである」と主は言われる。
6:13
「それは彼らが、小さい者から大きい者まで、みな不正な利をむさぼり、また預言者から祭司にいたるまで、みな偽りを行っているからだ。
6:14
彼らは、手軽にわたしの民の傷をいやし、平安がないのに『平安、平安』と言っている。
6:15
彼らは憎むべきことをして、恥じたであろうか。すこしも恥ずかしいとは思わず、また恥じることを知らなかった。それゆえ彼らは倒れる者と共に倒れる。わた
しが彼らを罰するとき、彼らは倒れる」と主は言われる。
6:16
主はこう言われる、「あなたがたはわかれ道に立って、よく見、いにしえの道につき、良い道がどれかを尋ねて、その道に歩み、そしてあなたがたの魂のため
に、安息を得よ。しかし彼らは答えて、『われわれはその道に歩まない』と言った。
6:17
わたしはあなたがたの上に見張びとを立て、『ラッパの音に気をつけよ』と言った。しかし彼らは答えて、『われわれは気をつけることはしない』と言った。
6:18
それゆえ国々の民よ、聞け。会衆よ、彼らにどのようなことが起るかを知れ。
6:19
地よ、聞け。見よ、わたしはこの民に災をくだす。それは彼らのたくらみの実である。彼らがわたしの言葉に気をつけず、わたしのおきてを捨てたからである。
6:20
シバから、わたしの所に乳香が来、遠い国から、菖蒲が来るのはなんのためか。あなたがたの燔祭はわたしには喜ばしくなく、あなたがたの犠牲もうれしくはな
い。
6:21
それゆえ主はこう言われる、『見よ、わたしはこの民の前につまずく石を置く、人々は父も子も共にそれにつまずき、隣り人もその友も滅びる』」。
6:22
主はこう言われる、「見よ、民が北の国から来る、大いなる国民が地の果から興る。
6:23
彼らは弓とやりをとる。彼らは残忍で、あわれみがなく、海のような響きを立てる。シオンの娘よ、彼らは馬に乗り、いくさ人のように身をよろって、あなたを
攻める」。
6:24
われわれはそのうわさを聞いて、手は弱り、子を産む女に臨むような/悩みと苦しみとに捕えられた。
6:25
畑に出てはならない、また道を歩いてはならない。敵はつるぎを持ち、恐れが四方にあるからだ。
6:26
わが民の娘よ、荒布を身にまとい、灰の中にまろび、ひとり子を失った時のように、悲しみ、いたく嘆け。滅ぼす者が、にわかにわれわれを襲うからだ。
6:27
「わたしはあなたを民のうちに立てて、ためす者、試みる者とした。あなたが彼らの道を知り、それをためすことができるようにするためである。
6:28
彼らはみな、強情な反逆者であって、歩きまわって人をそしる。彼らは青銅や鉄であって、みな卑しいことを行う。
6:29
ふいごは激しく吹き、鉛は火にとけて尽き、精錬はいたずらに進む。悪しき者がまだ除かれないからである。
6:30 主が彼らを捨てられたので、彼らは捨てられた銀と呼ばれる」。
文語訳1917
6:1
ベニヤミンの子等よヱルサレムの中より逃れテコアに?をふきベテハケレムに合圖の火をあげよそは北より災と大なる敗壞のぞめばなり
6:2 われ美しき窈窕なるシオンの女を滅さん
6:3 牧者は其群を牽て此處にきたりその周圍に天幕をはらん群はおのおのその處にて草を食はん
6:4 汝ら戰端を開きて之を攻べし起よわれら日午にのぼらん嗚呼惜かな日ははや昃き夕日の影長くなれり
6:5 起よわれら夜の間にのぼりてその諸の殿舍を毀たん
6:6 萬軍のヱホバかくいひたまへり汝ら樹をきりヱルサレムに向ひて壘を築けこれは罰すべき邑なりその中には唯暴逆のみあり
6:7 源の水をいだすがごとく彼その惡を流すその中に暴逆と威虐きこゆ我前に憂と傷たえず
6:8 ヱルサレムよ汝訓戒をうけよ然らざれば我心汝をはなれ汝を荒蕪となし住む人なき地となさん
6:9
萬軍のヱホバかくいひたまふ彼らは葡萄の遺餘を摘みとるごとくイスラエルの遺れる者を摘とらん汝葡萄を摘取者のごとく?手を筐に入るべし
6:10 我たれに語り誰を警めてきかしめんや視よその耳は割禮をうけざるによりて聽えず彼らはヱホバの言を嘲りこれを悦ばず
6:11
ヱホバの怒わが身に充つわれ忍ぶに倦むこれを衢街にある童子と集れる年少者とに泄すべし夫も婦も老たる者も年邁し者も執へらるるにいたらん
6:12 その家と田地と妻はともに佗人にわたらん其はわれ手を擧てこの地に住る者を撃ばなりとヱホバいひたまふ
6:13 夫彼らは少さき者より大なる者にいたるまで皆貪婪者なり又預言者より祭司にいたるまで皆詭詐をなす者なればなり
6:14 かれら淺く我民の女の傷を醫し平康からざる時に平康平康といへり
6:15
彼らは憎むべき事を爲て恥辱をうくれども毫も恥ずまた愧を知らずこの故に彼らは傾仆るる者と偕にたふれん我來るとき彼ら躓かんとヱホバいひたまふ
6:16
ヱホバかくいひたまふ汝ら途に立て見古き徑に就て何か善道なるを尋ねて其途に行めさらば汝らの靈魂安を得ん然ど彼らこたへて我儕はそれに行まじといふ
6:17 我また汝らの上に守望者をたて?の聲をきけといへり然ど彼等こたへて我儕は聞じといふ
6:18 故に萬國の民よきけ會衆よかれらの遇ところを知れ
6:19 地よきけわれ災をこの民にくださんこは彼らの思の結ぶ果なりかれら我言とわが律法をきかずして之を棄るによる
6:20 シバより我許に乳香きたり遠き國より菖蒲きたるは何のためぞやわれは汝らの燔祭をよろこばず汝らの犠牲を甘しとせず
6:21 故にヱホバかくいひたまふみよ我この民の前に躓礙をおく父と子とそれに蹶き隣人とその友偕に滅ぶべし
6:22 ヱホバかくいひたまふみよ民北の國よりきたる大なる民地の極より起る
6:23 彼らは弓と槍をとる殘忍にして憫なしその聲は海の如く鳴るシオンの女よかれらは馬に乗り軍人のごとく身をよろひて汝を攻めん
6:24 我儕その風聲をききたれば我儕の手弱り子をうむ婦のごとき苦痛と劬勞われらに迫る
6:25 汝ら田地に出る勿れまた路に行むなかれ敵の劍と畏怖四方にあればなり
6:26 我民の女よ麻衣を身にまとひ灰のうちにまろび獨子を喪ひしごとくに哀みていたく哭けそは毀滅者突然に我らに來るべければなり
6:27 われ汝を民のうちに立て金を驗る者のごとくなし又城のごとくなすこは汝をしてその途を知しめまた試みしめんためなり
6:28 彼らは皆いたく悖れる者なり歩行て人を謗る者なり彼らは銅のごとく鐵のごとし皆邪なる者なり
6:29 ?は火に焚け鉛はつき鎔匠はいたづらに鎔す惡者いまだ除かれざればなり
6:30 ヱホバ彼らを棄たまふによりて彼等は棄られたる銀と呼ばれん
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 使 7:51
7:51 ああ、強情で、心にも
耳にも割礼のない人たちよ。あなたがたは、いつも聖霊に逆らっている。それは、あなたがたの先祖たちと同じである。
口 語訳 ルカ
16:29
16:29
アブラハムは言った、『彼らにはモーセと預言者とがある。それに聞くがよかろう』。
口 語訳 マタ
11:29
11:29
わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負うて、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが与
えられるであろう。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 ルカ 19:43
19:43 いつかは、敵が周囲に
塁を築き、おまえを取りかこんで、四方から押し迫り、
口 語訳 ヤコ
3:11
3:11
泉が、甘い水と苦い水とを、同じ穴からふき出すことがあろうか。
口 語訳 使 7:51
7:51
ああ、強情で、心にも耳にも割礼のない人たちよ。あなたがたは、いつも聖霊に逆らっている。それは、あなたがたの先祖たちと同じであ
る。
口 語訳 ルカ
16:29
16:29
アブラハムは言った、『彼らにはモーセと預言者とがある。それに聞くがよかろう』。
口 語訳 マタ
11:29
11:29
わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負うて、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが与
えられるであろう。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
口 語訳 ルカ 19:43
19:43 いつかは、敵が周囲に
塁を築き、おまえを取りかこんで、四方から押し迫り、
口 語訳 マタ
11:29
11:29
わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負うて、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが与
えられるであろう。
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
新共同 使 7:51
7:51
かたくなで、心と耳に割礼を受けていない人たち、あなたがたは、いつも聖霊に逆らっています。あなたがたの先祖が逆らったように、あなたがたもそうしてい
るのです。
新共同 マタ 11:29
11:29
わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 ルカ 19:43
19:43
やがて時が来て、敵が周りに堡塁を築き、お前を取り巻いて四方から攻め寄せ、
新共同 使 7:51
7:51
かたくなで、心と耳に割礼を受けていない人たち、あなたがたは、いつも聖霊に逆らっています。あなたがたの先祖が逆らったように、あなたがたもそうしてい
るのです。
新共同 ルカ 21:25
21:25
「それから、太陽と月と星に徴が現れる。地上では海がどよめき荒れ狂うので、諸国の民は、なすすべを知らず、不安に陥る。
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