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エレミヤ書 9:1−25(口語訳、新改訳  9:2−26)     

ヤーウェの嘆き 

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
◆主の嘆き
エレ 9:1 荒れ野に旅人の宿を持っていたなら/私はわが民を見捨て/彼らを離れ去るものを。/彼らは皆、姦淫する者たちだ/裏切る者の集まりだ。
エレ 9:2 彼らは舌を弓のように引き絞り/真実ではなく偽りをもって/この地にはびこっている。/悪から悪へと彼らは進み/私を知ることがない――主の仰 せ。
エレ 9:3 人はその隣人に用心せよ。/どの兄弟も信用してはならない。/どの兄弟も必ず押しのけ/どの隣人も中傷して歩くからだ。
エレ 9:4 人はその隣人を欺き、真実を語らない。/舌に偽りを語ることを教え/疲れるまで過ちを犯す。
エレ 9:5 あなたは欺きのただ中に住み/彼らは私を知ることを拒み、欺き続けた/――主の仰せ。
エレ 9:6 それゆえ、万軍の主はこう言われる。/私は彼らを精錬し、試す。/娘であるわが民に対して何ができようか。
エレ 9:7 彼らの舌は人を殺す矢。/その口で欺きを語る。/平和を隣人に語るが/腹の中では、謀を巡らせている。
エレ 9:8 これらのことで私が彼らを罰せずにおくだろうか/――主の仰せ。/このような国民に対し/私が報復せずにおくだろうか。
エレ 9:9 山々で、私は悲しみと嘆きの声を上げ/荒れ野の牧草地で、哀歌を歌う。/それらは荒れ果てて、通り過ぎる人もなく/家畜の声も聞こえない。/空の 鳥も獣も、すべて逃げ去った。
エレ 9:10 私はエルサレムを瓦礫の山/ジャッカルの住みかとし/ユダの町を皆、住む者のない荒れ果てた地とする。
エレ 9:11 誰が知恵ある人で、これを悟ることができるか。/主の口が語られたことを告げるのは誰か。/どうしてこの地は滅び/荒れ野のように荒れ果てて/ 通り過ぎる人もいないのか。
エレ 9:12 主は言われる。それは、彼らに与えた私の律法を彼らが捨て、私の声に聞き従わず、それによって歩まなかったからだ。
エレ 9:13 彼らは、そのかたくなな心に従い、また、彼らの先祖が彼らに教えたバアルに従って歩んだ。
エレ 9:14 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。私はこの民に苦よもぎを食べさせ、毒の水を飲ませる。
エレ 9:15 私は彼らを、彼らもその先祖も知らなかった国々の中に散らし、彼らの後ろに剣を送って、滅ぼし尽くす。
エレ 9:16 万軍の主はこう言われる。/事を見極め、泣き女たちを呼び、来させよ。/巧みな泣き女たちに使いを送り、来させよ。
エレ 9:17 彼女たちを急がせ、我々のために/嘆きの声を上げさせよ。/我らの目は涙を流し/まぶたは水を溢れさせる。
エレ 9:18 嘆きの声がシオンから聞こえる。/ああ、我々は荒らされ/大いに恥を受けた。/我々がこの地を捨てたからだ。/彼らが我らの住まいを投げ捨てた からだ。
エレ 9:19 女たちよ、主の言葉を聞け。/あなたがたの耳は主の口の言葉を受け入れよ。/あなたがたの娘たちには嘆きの歌を/互いに哀歌を教えよ。
エレ 9:20 死が我らの窓に這い上がり/城郭の中に侵入した。/通りから幼子を/広場から若者たちを滅ぼすために。
エレ 9:21 こう語れ――主の仰せ。/人間の屍が横たわっている/野の面の肥やしのように。/刈り入れる者の後ろにある/集める者もない束のように。
エレ 9:22 主はこう言われる。/知恵ある者は自分の知恵を誇るな。/力ある者はその力を誇るな。/富める者はその富を誇るな。
エレ 9:23 誇る者はただこのことを誇れ。/悟りを得て、私を知ることを。/私こそ主、この地に慈しみと公正と正義を行う者。/これらのことを私は喜ぶ―― 主の仰せ。
エレ 9:24 その日が来る――主の仰せ。/その時、私は包皮に割礼を受けた者を/ことごとく罰する。
エレ 9:25 エジプトを、ユダを、エドムを/アンモン人を、モアブを/荒れ野に住み/もみあげを刈っているすべての人々を。/すべてこれらの諸国民は割礼を 受けておらず/イスラエルの家は皆/心に割礼を受けていないからだ。

フランシスコ会訳2013

エレミヤ書9

フランシスコ訳聖書 Jer <9>章 聖書本文

◆主の嘆き

001「ああ、荒れ野の、

旅人の宿り場がわたしにあったなら、

わたしはわたしの民を離れ、

彼らから去っていくものを。

彼らはみな姦淫する者、

不実な輩。

002彼らは偽りをもってその舌を弓 につがえ、

その勢力はこの地に不真実をはびこらせている。

まことに、彼らは悪から悪へと進み、

わたしを知らない――主の言葉。

003各々互いに用心せよ。

どの兄弟も信用してはならない。

兄弟はみな、押しのける者。

友は互いに悪口を言いふらす。

004彼らは各々互いに欺き合い、

真実を語らない。

自分の舌に偽りを語ること、

悪を行うことを訓練し、

立ち返る余地もない。

005暴虐に暴虐、虚偽に虚偽を重 ね、

わたしを知ることを拒む――主の言葉」。

006それ故、万軍の主はこう仰せに なる、

「見よ、わたしは彼らを精錬し、試みる。

娘であるわたしの民に対して、

ほかに何ができようか。

007その舌は鋭くされた矢、

その口は虚偽を語る。

各々、親しげに友と語りつつ、

心の中では罠を仕掛ける。

008これらのことのために、

彼らを罰せずにおられようか――主の言葉。

このような国に報復せずにおられようか。

009わたしは山々のために嘆き泣く 声を、

荒れ野の牧草地のために哀歌の歌声をあげる。

そこは焼かれ、通る者もなく、

家畜の声も聞こえない。

空の鳥も獣もみな逃げ去った。

010わたしはエルサレムを、瓦礫の 山、

ジャッカルの棲処とする。

ユダの町々を、住む者のない寂れたものとする」。

011なぜこの地は荒らされ、

荒れ野のように廃れて

通る者もいないのか。

これを理解できる知恵ある者は誰か。これを解き明かすことのできる、主の言葉を受ける者は誰 か。

012主は仰せになる、「それは、彼 らがわたしの与えた律法を捨て、わたしの声を聞かず、律法によって歩まなかったからだ。

013彼らは、その頑なな心に従い、 また、その先祖が教えたままにバアルに従って歩んだ」。

014それ故、万軍の主、イスラエル の神はこう仰せになる、「見よ、わたしはこの民に苦よもぎを食べさせ、毒の水を飲ませる。

015彼らもその先祖も知らなかった 国々の中に彼らを散らし、滅ぼすまで彼らを剣で追い立てる」。

016万軍の主はこう仰せになる、

「事を見極めよ。泣き女を呼べ。

人をやって、巧みな女を招け。

017急いで来させ、

われわれのために嘆きの声をあげさせよ。

われわれの目に涙が溢れ、

まぶたから水が流れ落ちるように。

018まことに、嘆きの声がシオンか ら聞こえる。

『ああ、われわれは何と荒らされ、

何とひどい恥を受けたことか。

われわれはこの地を後にしなければならない。

彼らがわれわれの住まいを荒廃させたからだ』」。

019女たちよ、主の言葉を聞け。

お前たちの耳に主の口の言葉を受け入れよ。

お前たちの娘に哀悼を、

互いに哀歌を教えよ。

020「死は、窓によじ登って

われわれの城郭に入り、

巷の子供たちと

広場の若者たちを絶やす」。

021「語れ」。これは主の言葉。

「人の屍が、野の面に

汚物のように、

刈る者の背後の麦藁のように落ち、

集める者もない」。

022主はこう仰せになる、

「知恵ある者はその知恵を誇るな。

力ある者はその力を誇るな。

富める者はその富を誇るな。

023誇る者は、むしろこのことを誇 れ。

わたしを理解し、わたしを知ることを。

わたしは主、

地で慈しみを、

誠実と正義を行う者。

まことに、これらのことをわたしは喜ぶ

――主の言葉。

024見よ、時が来る――主の言葉。体に割礼を受けているにすぎない者を、わたしがことごとく罰する時が来 る。

025エジプト、ユダ、エドム、アン モンの子ら、モアブ、および荒れ野に住み、もみあげを短く刈っている者たちすべてを罰する時が。それは、これらの国はみな、実は割礼 を受けておらず、イスラエルのすべての家は、心に割礼を受けていないからだ」。



 

新共同訳1987

9:1 荒れ野に旅人の宿を見いだせるものなら/わたしはこの民を捨て/彼らを離れ去るであろう。すべて、姦淫する者であり、裏切る者の集まりだ。

9:2 彼らは舌を弓のように引き絞り/真実ではなく偽りをもってこの地にはびこる。彼らは悪から悪へと進み/わたしを知ろうとしない、と主は言われる。

9:3 人はその隣人を警戒せよ。兄弟ですら信用してはならない。兄弟といっても/「押しのける者(ヤコブ)」であり/隣人はことごとく中傷して歩く。

9:4 人はその隣人を惑わし、まことを語らない。舌に偽りを語ることを教え/疲れるまで悪事を働く。

9:5 欺きに欺きを重ね/わたしを知ることを拒む、と主は言われる。

9:6 それゆえ、万軍の主はこう言われる。見よ、わたしは娘なるわが民を/火をもって溶かし、試す。まことに、彼らに対して何をすべきか。

9:7 彼らの舌は人を殺す矢/その口は欺いて語る。隣人に平和を約束していても/その心の中では、陥れようとたくらんでいる。

9:8 これらのことをわたしは罰せずにいられようかと/主は言われる。このような民に対し、わたしは必ずその悪に報いる。

9:9 山々で、悲しみ嘆く声をあげ/荒れ野の牧草地で、哀歌をうたえ。そこは焼き払われて、通り過ぎる人もなくなり/家畜の鳴く声も聞こえなくなる。空の鳥も家 畜も、ことごとく逃れ去った。

9:10 わたしはエルサレムを瓦礫の山/山犬の住みかとし/ユダの町々を荒廃させる。そこに住む者はいなくなる。

9:11 知恵ある人はこれを悟れ。主の口が語られることを告げよ。何故、この地は滅びたのか。焼き払われて荒れ野となり/通り過ぎる人もいない。

9:12 主は言われる。「それは、彼らに与えたわたしの教えを彼らが捨て、わたしの声に聞き従わず、それによって歩むことをしなかったからだ。」

9:13 彼らは、そのかたくなな心に従い、また、先祖が彼らに教え込んだようにバアルに従って歩んだ。

9:14 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主は言われる。「見よ、わたしはこの民に苦よもぎを食べさせ、毒の水を飲ませる。

9:15 彼らを、彼ら自身も先祖も知らなかった国々の中に散らし、その後から剣を送って彼らを滅ぼし尽くす。」

9:16 万軍の主はこう言われる。事態を見極め、泣き女を招いて、ここに来させよ。巧みな泣き女を迎えにやり、ここに来させよ。

9:17 急がせよ、我々のために嘆きの歌をうたわせよ。我々の目は涙を流し/まぶたは水を滴らせる。

9:18 嘆きの声がシオンから聞こえる。いかに、我々は荒らし尽くされたことか。甚だしく恥を受けたことか。まことに、我々はこの地を捨て/自分の住まいを捨て 去った。

9:19 女たちよ、主の言葉を聞け。耳を傾けて、主の口の言葉を受け入れよ。あなたたちの仲間に、嘆きの歌を教え/互いに哀歌を学べ。

9:20 死は窓に這い上がり/城郭の中に入り込む。通りでは幼子を、広場では若者を滅ぼす。

9:21 このように告げよ、と主は言われる。人間のしかばねが野の面を/糞土のように覆っている。刈り入れる者の後ろに落ちて/集める者もない束のように。

9:22 主はこう言われる。知恵ある者は、その知恵を誇るな。力ある者は、その力を誇るな。富ある者は、その富を誇るな。

9:23 むしろ、誇る者は、この事を誇るがよい/目覚めてわたしを知ることを。わたしこそ主。この地に慈しみと正義と恵みの業を行う事/その事をわたしは喜ぶ、と 主は言われる。

9:24 見よ、時が来る、と主は言われる。そのとき、わたしは包皮に割礼を受けた者を/ことごとく罰する。

9:25 エジプト、ユダ、エドム/アンモンの人々、モアブ/すべて荒れ野に住み/もみ上げの毛を切っている人々/すなわち割礼のない諸民族をことごとく罰し/ま た、心に割礼のないイスラエルの家を/すべて罰する。

 

新改訳1970

9:2 ああ、私が荒野に旅人の宿を持っていたなら、私の民を見捨てて、彼らから離れることができようものを。彼らはみな姦通者、裏切り者の集会だから。

9:3 彼らは舌を弓のように曲げ、真実でなく、偽りをもって、地にはびこる。まことに彼らは、悪から悪へ進み、わたしを知らない。――主の御告げ。――

9:4 おのおの互いに警戒せよ。どの兄弟も信用するな。どの兄弟も人を押しのけ、どの友も中傷して歩き回るからだ。

9:5 彼らはおのおの、だまし合って、真実を語らない。偽りを語ることを舌に教え、悪事を働き、依然として悔い改めない。

9:6 彼らはしいたげに、しいたげを重ね、欺きに欺きを重ねて、わたしを知ろうともしなかった。――主の御告げ。――

9:7 それゆえ、万軍の主はこう仰せられる。「見よ。わたしは彼らを溶かしてためす。いったい、わたしの民の娘に対し、ほかに何ができようか。

9:8 彼らの舌はとがった矢で、欺きを語る。口先では友人に平和を語るが、腹の中では待ち伏せを計る。

9:9 これらのために、わたしは彼らを罰しないだろうか。――主の御告げ。――このような国に対して、わたしが復讐しないだろうか。」

9:10 私は山々のために泣き声をあげて嘆き、荒野の牧草地のために哀歌を唱える。そこは、焼き払われて通る人もなく、群れの声も聞こえず、空の鳥から家畜まで、 みな逃げ去っているからだ。

9:11 わたしはエルサレムを石くれの山とし、ジャッカルの住みかとする。ユダの町々を荒れ果てさせ、住む者もなくする。

9:12 知恵があって、これを悟ることのできる者はだれか。主の御口が語られたことを告げ知らせることのできる者はだれか。どうしてこの国は滅びたのか。どうして 荒野のように焼き払われて、通る人もないのか。

9:13 主は仰せられる。「彼らは、わたしが彼らの前に与えたわたしの律法を捨て、わたしの声に聞き従わず、それに歩まず、

9:14 彼らのかたくなな心のままに歩み、先祖たちが彼らに教えたバアルに従って歩んだ。」

9:15 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。「見よ。わたしは、この民に、苦よもぎを食べさせ、毒の水を飲ませる。

9:16 彼らも先祖たちも知らなかった国々に彼らを散らし、剣を彼らのうしろに送り、ついに彼らを絶滅させる。」

9:17 万軍の主はこう仰せられる。「よく考えて、泣き女を呼んで来させ、使いをやって巧みな女たちを連れて来させよ。」

9:18 彼らをせきたて、私たちのために嘆きの声をあげさせ、私たちの目に涙をしたたらせ、私たちのまぶたに水をあふれさせよ。

9:19 シオンから嘆きの声が聞こえるからだ。ああ、私たちは踏みにじられ、いたく恥を見た。私たちが国を見捨て、彼らが私たちの住まいを投げやったからだ。

9:20 女たちよ。主のことばを聞き、あなたがたの耳は、主の言われることばを受けとめよ。あなたがたの娘に嘆きの歌を教え、隣の女にも哀歌を教えよ。

9:21 死が、私たちの窓によじのぼり、私たちの高殿にはいって来、道ばたで子どもを、広場で若い男を断ち滅ぼすからだ。

9:22 語れ。――主の御告げはこうだ。――人間のしかばねは、畑の肥やしのように、刈り入れ人のあとの、集める者もない束のように、横たわる。

9:23 主はこう仰せられる。「知恵ある者は自分の知恵を誇るな。つわものは自分の強さを誇るな。富む者は自分の富を誇るな。

9:24 誇る者は、ただ、これを誇れ。悟りを得て、わたしを知っていることを。わたしは主であって、地に恵みと公義と正義を行なう者であり、わたしがこれらのこと を喜ぶからだ。――主の御告げ。――

9:25 見よ。その日が来る。――主の御告げ。――その日、わたしは、すべて包皮に割礼を受けている者を罰する。

9:26 エジプト、ユダ、エドム、アモン人、モアブ、および荒野の住人でこめかみを刈り上げているすべての者を罰する。すべての国々は無割礼であり、イスラエルの 全家も心に割礼を受けていないからだ。」

 

口語訳1955

9:2 ああ、わたしが荒野に、隊商の宿を得ることができればよいのに。そうすれば、わたしは民を離れて/去って行くことができる。彼らはみな姦淫する者、不信の ともがらだからである。

9:3 彼らは弓をひくように、その舌を曲げる。真実ではなく、偽りがこの地に強くなった。彼らは悪より悪に進み、またわたしを知らないと、主は言われる。

9:4 あなたがたはおのおの隣り人に気をつけよ。どの兄弟をも信じてはならない。兄弟はみな、押しのける者であり、隣り人はみな、ののしって歩く者だからであ る。

9:5 人はみな、その隣り人を欺き、真実を言う者はない。彼らは自分の舌に偽りを言うことを教え、悪を行い、疲れて悔い改めるいとまもなく、

9:6 しえたげに、しえたげを積み重ね、偽りに偽りを積み重ね、わたしを知ることを拒んでいると、主は言われる。

9:7 それゆえ万軍の主はこう言われる、「見よ、わたしは彼らを溶かし、試みる。このほか、わが民をどうすることができよう。

9:8 彼らの舌は殺す矢のようだ、それは偽りを言う。その口ではおのおの隣り人におだやかに語るが、その心では彼を待ち伏せる計りごとを立てる。

9:9 主は言われる、これらのことのために、わたしが彼らを罰しないだろうか。わたしがこのような民にあだを返さないだろうか。

9:10 山のために泣き叫び、野の牧場のために悲しめ。これらは荒れすたれて、通り過ぎる人もない。ここには牛、羊の鳴く声も聞えず、空の鳥も獣も皆逃げ去った。

9:11 わたしはエルサレムを荒塚とし、山犬の巣とする。またユダの町々を荒して、住む人もない所とする」。

9:12 知恵があって、これを悟ることのできる人はだれか。主の口の言葉をうけて、それを示す人はだれか。この地が滅ぼされて荒野のようになり、通り過ぎる人もな くなったのはどういうわけか。

9:13 主は言われる、「それは彼らの前にわたしが立てたおきてを彼らが捨てて、わたしの声に聞き従わず、そのとおりに歩かなかったからである。

9:14 彼らは強情に自分の心に従い、また先祖の教えたようにバアルに従った。

9:15 それゆえ万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、見よ、わたしはこの民に、にがよもぎを食べさせ、毒の水を飲ませ、

9:16 彼らも、その先祖たちも知らなかった国びとのうちに彼らを散らし、また彼らを滅ぼし尽すまで、そのうしろに、つるぎをつかわす」。

9:17 万軍の主はこう言われる、「よく考えて、泣き女を呼べ。また人をつかわして巧みな女を招け。

9:18 彼らに急いでこさせ、われわれのために泣き悲しませて、われわれの目に涙をこぼさせ、まぶたから水をあふれさせよ。

9:19 シオンから悲しみの声が聞える。それは言う、『ああ、われわれは滅ぼされ、いたく、はずかしめられている。われわれはその地を去り、彼らがわれわれのすみ かをこわしたからだ』」。

9:20 女たちよ、主の言葉を聞け。あなたがたの耳に、その口の言葉をいれよ。あなたがたの娘に悲しみの歌を教え、おのおのその隣り人に哀悼の歌を教えよ。

9:21 死がわれわれの窓に上って来、われわれの邸宅の中にはいり、ちまたにいる子どもらを絶やし、広場にいる若い人たちを殺そうとしているからだ。

9:22 あなたはこう言いなさい、「主は言われる、『人の死体が糞土のように、野に倒れているようになり、また刈入れする人のうしろに残って、だれも集めることを しない束のようになる』」。

9:23 主はこう言われる、「知恵ある人はその知恵を誇ってはならない。力ある人はその力を誇ってはならない。富める者はその富を誇ってはならない。

9:24 誇る者はこれを誇とせよ。すなわち、さとくあって、わたしを知っていること、わたしが主であって、地に、いつくしみと公平と正義を行っている者であること を知ることがそれである。わたしはこれらの事を喜ぶと、主は言われる」。

9:25 主は言われる、「見よ、このような日が来る。その日には、割礼をうけても、心に割礼をうけていないすべての人をわたしは罰する。

9:26 エジプト、ユダ、エドム、アンモンの人々、モアブ、および野にいて、髪の毛のすみずみをそる人々はそれである。これらの国びとはみな割礼をうけていない者 であり、イスラエルの全家もみな心に割礼をうけていない者である」。



文語訳1917
9:2 嗚呼われ曠野に旅人の寓所をえんものを我民を離れてさりゆかん彼らはみな姦淫するもの悖れる者の族なればなり
9:3 彼らは弓を援くがごとく其舌をもて僞をいだす彼らは此地において眞實のために強からず惡より惡にすすみまた我を知ざるなりとヱホバいひたまふ
9:4 汝らおのおの其隣に心せよ何の兄弟をも信ずる勿れ兄弟はみな欺きをなし隣はみな讒りまはればなり
9:5 彼らはおのおの其隣を欺きかつ眞實をいはず其舌に?をかたることをヘへ惡をなすに勞る
9:6 汝の住居は詭譎の中にあり彼らは詭譎のために我を識ことをいなめりとヱホバいひたまふ
9:7 故に萬軍のヱホバかくいひたまへり視よ我かれらを鎔し試むべしわれ我民の女の事を如何になすべきや
9:8 彼らの舌は殺す矢のごとしかれら詭をいふまた其口をもて隣におだやかにかたれども其心の中には害をはかるなり
9:9 ヱホバいひたまふ我これらの事のために彼らを罰せざらんや我心はかくのごとき民に仇を復さざらんや
9:10 われ山のために泣き?び野の牧場のために悲むこれらは焚れて過る人なしまたここに牛羊の聲をきかず天空の鳥も獸も皆逃てさりぬ
9:11 われヱルサレムを邱墟とし山犬の?となさんまたユダの諸の邑々を荒して住む人なからしめん
9:12 智慧ありてこの事を曉る人は誰ぞやヱホバの口の言を受てこれを示さん者は誰ぞやこの地滅されまた野のごとく焚れて過る者なきにいたりしは何故ぞ
9:13 ヱホバいひたまふ是彼ら我その前に立しところの律法をすて我聲をきかず之に從はざるによりてなり
9:14 彼らはその心の剛愎なるとその列祖たちがおのれにヘへしバアルとに從へり
9:15 この故に萬軍のヱホバ、イスラエルの神かくいひたまふ視よわれ彼等すなはち斯民に茵?を食はせ毒なる水を飮せ
9:16 彼らもその先祖たちもしらざりし國人のうちに彼らを散しまた彼らを滅し盡すまで其後に劍をつかはさん
9:17 萬軍のヱホバかくいひたまふ汝らよく考へ哭婦をよびきたれ又人を遣して智き婦をまねけよ
9:18 彼らは速にきたりて我儕のために哭哀しみ我儕の目に涙をこぼさせ我儕の目蓋より水を溢れしめん
9:19 シオンより哀の聲きこゆ云く嗚呼われら滅され我ら痛く辱めらる我らは其地を去り彼らはわが住家を毀ちたり
9:20 婦たちよヱホバの言をきけ汝らの耳に其口の言をいれよ汝らの女に哭ことをヘへおのおのその隣に哀の歌をヘふべし
9:21 そは死のぼりてわれらの窓よりいり我らの殿舍に入り外にある諸子を?し街にある壯年を殺さんとすればなり
9:22 ヱホバかくいへりと汝云ふべし人の屍は糞土のごとく田野に墮ちんまた收穫者のうしろに殘りて斂めずにある把のごとくならんと
9:23 ヱホバかくいひたまふ智慧ある者はその智慧に誇る勿れ力ある者は其力に誇るなかれ富者はその富に誇ること勿れ
9:24 誇る者はこれをもて誇るべし即ち明哲して我を識る事とわがヱホバにして地に仁惠と公道と公義とを行ふ者なるを知る事是なり我これらを悦ぶなりとヱホバいひ たまふ
9:25
9:26 ヱホバいひたまひけるは視よわれすべて陽の皮に割禮をうけたる者すなはちエジプトとユダとエドムとアンモンの子孫とモアブと野にをりてその鬚を剃る者とを 罰する日きたらんそはすべて異邦人は割禮をうけずまたイスラエルの家も心に割禮をうけざればなり

 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口語訳 ガラ 1:14

1:14 そして、同国人の中でわたしと同年輩の多くの者にまさってユダヤ教に精進し、先祖たちの言伝えに対して、だれよりもはるかに熱心で あった。

 

口語訳 マタ 9:23

9:23 それからイエスは司の家に着き、笛吹きどもや騒いでいる群衆を見て言われた。

 

口語訳 Tコリ1:31

1:31 それは、「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりである。

 

口語訳 Uコリ10:17

10:17 誇る者は主を誇るべきである。

 

口語訳 ロマ 2:8-9

2:8 他方では、党派心をいだき、真理に従わないで不義に従う人に、怒りと激しい憤りとが加えられる。

2:9 悪を行うすべての人には、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、患難と苦悩とが与えられ、

 

口語訳 ロマ 2:28

2:28 というのは、外見上のユダヤ人がユダヤ人ではなく、また、外見上の肉における割礼が割礼でもない。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口語訳 Tコリ15:34

15:34 目ざめて身を正し、罪を犯さないようにしなさい。あなたがたのうちには、神について無知な人々がいる。あなたがたをはずかしめるために、わたしはこう言う のだ。

 

口語訳 ヨハ 3:19-20

3:19 そのさばきというのは、光がこの世にきたのに、人々はそのおこないが悪いために、光よりもやみの方を愛したことである。

3:20 悪を行っている者はみな光を憎む。そして、そのおこないが明るみに出されるのを恐れて、光にこようとはしない。

 

口語訳 ロマ 1:21-24

1:21 なぜなら、彼らは神を知っていながら、神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その無知な心は暗くなったからである。

1:22 彼らは自ら知者と称しながら、愚かになり、

1:23 不朽の神の栄光を変えて、朽ちる人間や鳥や獣や這うものの像に似せたのである。

1:24 ゆえに、神は、彼らが心の欲情にかられ、自分のからだを互にはずかしめて、汚すままに任せられた。

 

口語訳 ガラ 1:14

1:14 そして、同国人の中でわたしと同年輩の多くの者にまさってユダヤ教に精進し、先祖たちの言伝えに対して、だれよりもはるかに熱心であった。

 

口語訳 Tコリ1:31

1:31 それは、「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりである。

 

口語訳 Uコリ10:17

10:17 誇る者は主を誇るべきである。

 

口語訳 ガラ 6:14

6:14 しかし、わたし自身には、わたしたちの主イエス・キリストの十字架以外に、誇とするものは、断じてあってはならない。この十字架につけられて、この世はわ たしに対して死に、わたしもこの世に対して死んでしまったのである。

 

口語訳 ロマ 2:28-29

2:28 というのは、外見上のユダヤ人がユダヤ人ではなく、また、外見上の肉における割礼が割礼でもない。

2:29 かえって、隠れたユダヤ人がユダヤ人であり、また、文字によらず霊による心の割礼こそ割礼であって、そのほまれは人からではなく、神から来るのである。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口語訳 黙  8:11

8:11 この星の名は「苦よもぎ」と言い、水の三分の一が「苦よもぎ」のように苦くなった。水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ。

 

口語訳 Tコリ1:31

1:31 それは、「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりである。

 

口語訳 Uコリ10:17

10:17 誇る者は主を誇るべきである。

 

口語訳 ヤコ 1:9

1:9 低い身分の兄弟は、自分が高くされたことを喜びなさい。

 

口語訳 ロマ 2:25

2:25 もし、あなたが律法を行うなら、なるほど、割礼は役に立とう。しかし、もし律法を犯すなら、あなたの割礼は無割礼となってしまう。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

新共同 ルカ 19:42

19:42 言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。しかし今は、それがお前には見えない。

 

新共同 Tコリ1:31

1:31 「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりになるためです。

 

新共同 Uコリ10:17

10:17 「誇る者は主を誇れ。」

 

(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 ロマ 1:21-23

1:21 なぜなら、神を知りながら、神としてあがめることも感謝することもせず、かえって、むなしい思いにふけり、心が鈍く暗くなったからです。

1:22 自分では知恵があると吹聴しながら愚かになり、

1:23 滅びることのない神の栄光を、滅び去る人間や鳥や獣や這うものなどに似せた像と取り替えたのです。

 

新共同 ガラ 1:14

1:14 また、先祖からの伝承を守るのに人一倍熱心で、同胞の間では同じ年ごろの多くの者よりもユダヤ教に徹しようとしていました。

 

新共同 Tペテ1:18

1:18 知ってのとおり、あなたがたが先祖伝来のむなしい生活から贖われたのは、金や銀のような朽ち果てるものにはよらず、

 

新共同 Tコリ1:27

1:27 ところが、神は知恵ある者に恥をかかせるため、世の無学な者を選び、力ある者に恥をかかせるため、世の無力な者を選ばれました。

 

新共同 Tコリ1:31

1:31 「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりになるためです。

 

新共同 Uコリ10:17

10:17 「誇る者は主を誇れ。」

 

新共同 ガラ 6:17

6:17 これからは、だれもわたしを煩わさないでほしい。わたしは、イエスの焼き印を身に受けているのです。

 

新共同 ロマ 2:29

2:29 内面がユダヤ人である者こそユダヤ人であり、文字ではなく“霊”によって心に施された割礼こそ割礼なのです。その誉れは人からではなく、神から来るので す。

 

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