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エレミヤ書 12:5−17

 

 

翻訳比較

聖書協会共同訳2018

エレ 12:5 あなたは徒歩で行く者たちと競争しても/疲れるのに/どうやって、騎馬の者たちと競うことが/できるだろうか。/あなたは平穏な地で安んじてい るのに/ヨルダンの密林でどのようにやっていくのか。
エレ 12:6 あなたの兄弟たちと父の家の人々/彼らでさえ、あなたを裏切り/彼らでさえ、あなたの背後で大声で叫んでいる。/彼らがあなたに親しげに話しか けても/彼らを信用してはならない。
◆主の相続地
エレ 12:7 私は私の家を捨て/相続地を見放し/私の愛する者をその敵の手に渡した。
エレ 12:8 私の相続地は私に対して/森の中の獅子のようになり/私に向かってうなり声を上げる。/それゆえ、私は彼女を憎む。
エレ 12:9 私の相続地は私にとって/猛禽が取り囲む、ハイエナの住みかではないか。/さあ、あらゆる野の獣を集め/獲物を食べに来させよ。
エレ 12:10 多くの牧者が私のぶどう畑を台なしにし/私の相続地を踏みつけた。/私の喜びとする所有地を荒廃した荒れ野とした。
エレ 12:11 人がそこを荒れ果てた地としたのだ。/荒れ果てた地は私に向かって嘆いている。/この地はすべて荒れ果て/心にかける者はない。
エレ 12:12 荒れ野のすべての不毛の丘に/略奪する者たちが来た。/主の剣は食い尽くす/地の果てから地の果てまで。/すべての肉なる者に平和はない。
エレ 12:13 彼らは小麦を蒔いたが、刈り取ったのは茨。/彼らは疲れ果てて、役に立たない。/あなたがたの収穫を恥じよ/主の燃える怒りのゆえに。
エレ 12:14 私の民イスラエルに継がせた相続地に手を触れる悪しき隣国の民すべてについて、主はこう言われる。私は彼らをその土地から引き抜く。また、ユ ダの家を彼らの間から引き抜く。
エレ 12:15 私は彼らを引き抜いた後、再び彼らを憐れみ、それぞれをその相続地に、その地に帰らせる。
エレ 12:16 もし彼らが、かつてバアルによって誓うことを私の民に教えたように、私の民の道をしっかりと学び、わが名によって、「主は生きておられる」と 誓うようになるならば、彼らは私の民の内に建てられる。
エレ 12:17 もし彼らが聞き従わないならば、私はその国民を必ず引き抜き、滅ぼす――主の仰せ。


フランシスコ会訳2013

◆主の応答

005「徒歩の者と競って疲れるのな ら、

どうして馬と競争できようか。

安全な地でのみ、安んじていられるのなら、

ヨルダンの密林ではどうするのか。

006お前の兄弟や父の家の者でさ え、

彼らでさえお前を裏切り、

彼らでさえお前の後について大声で叫ぶ。

彼らが親しげにお前に語りかけても、

信用するな。

007わたしはわたしの家を放棄し、

わたしが所有するものを見捨て、

わたしの心の愛する者を敵の手に渡した。

008わたしが所有するものは、

わたしに対して森の獅子のようになった。

彼女はわたしに向かって唸り声をあげる。

それ故、わたしは彼女を憎む。

009わたしが所有するものは、

わたしにとって、禿鷹のような鳥が取り囲む

ハイエナの棲処のようではないか。

さあ、野の獣をことごとく集めよ。

食らわせるために、連れてこい。

010大勢の牧者がわたしのぶどう園 を荒らした。

わたしの分け前の土地を踏みつけ、

わたしの喜ばしい分け前を、

荒涼とした荒れ野に変えた。

011それを荒れ地にしてしまった。

それは荒れ果てて、わたしの前で嘆く。

地は荒らされる。

しかし、それに気を配る者はいない。

012荒れ野のあらゆる禿山の上に

破壊者が来る。

地の果てから果てまで

主の剣が食らい、

肉なる者の誰にも安全はない。

013人々は麦を蒔いて、茨を刈り入 れた。

彼らはむなしく労苦した。

お前たち、その収穫を恥じよ、

主の燃える怒りの故に」。

014主はこう仰せになる、「わたし の民イスラエルにわたしが所有させた、わたしの所有地に手を出す、悪い隣人たちについて。見よ、わたしはその土地から彼らを抜き取 り、彼らの中からユダの家も抜き取る。

015しかし、彼らを抜き取った後、 わたしは再び彼らを憐れみ、それぞれ自分の所有地に、自分の地に帰す。

016彼らが、かつてバアルによって 誓うことをわたしの民に教えたように、わたしの民の道をよく学び、『生ける主にかけて』とわたしの名によって誓うなら、彼らはわたし の民のうちに立てられる。

017だが、彼らが聞かないなら、わ たしはその国を抜き取り、抜き取って滅ぼし尽くす――主の言葉」。


 

新共同訳1987

12:5 あなたが徒歩で行く者と競っても疲れるなら/どうして馬で行く者と争えようか。平穏な地でだけ、安んじていられるのなら/ヨルダンの森林ではどうするの か。

12:6 あなたの兄弟や父の家の人々/彼らでさえあなたを欺き/彼らでさえあなたの背後で徒党を組んでいる。彼らを信じるな/彼らが好意を示して話しかけても。

◆主の嗣業

12:7 わたしはわたしの家を捨て/わたしの嗣業を見放し/わたしの愛するものを敵の手に渡した。

12:8 わたしの嗣業はわたしに対して/森の中の獅子となり/わたしに向かってうなり声をあげる。わたしはそれを憎む。

12:9 わたしの嗣業はわたしにとって/猛禽がその上を舞っている/ハイエナのねぐらなのだろうか。野の獣よ、集まって餌を襲え。

12:10 多くの牧者がわたしのぶどう畑を滅ぼし/わたしの所有地を踏みにじった。わたしの喜びとする所有地を/打ち捨てられた荒れ野とし

12:11 それを打ち捨てられて嘆く地とした。それは打ち捨てられてわたしの前にある。大地はすべて打ち捨てられ/心にかける者もない。

12:12 荒れ野の裸の山に略奪する者が来る。主の剣はむさぼる/地の果てから果てまで。すべて肉なる者に平和はない。

12:13 麦を蒔いても、刈り取るのは茨でしかない。力を使い果たしても、効果はない。彼らは収穫がなくてうろたえる/主の怒りと憤りのゆえに。

12:14 主はこう言われる。「わたしが、わたしの民イスラエルに継がせた嗣業に手を触れる近隣の悪い民をすべて、彼らの地から抜き捨てる。また、ユダの家を彼らの 間から抜き取る。

12:15 わたしは彼らを抜き取った後、再び彼らを憐れみ、そのひとりひとりをその嗣業に、その土地に帰らせる。

12:16 もしこれらの民が、かつてバアルによって誓うことをわたしの民に教えたように、わが名によって、『主は生きておられる』と誓うことを確かに学ぶならば、彼 らはわたしの民の間に建てられる。

12:17 もし彼らが従わなければ、わたしはその民を必ず抜き捨てて、滅ぼす」と主は言われる。

 

新改訳1970

12:5 あなたは徒歩の人たちと走っても疲れるのに、どうして騎馬の人と競走できよう。あなたは平穏な地で安心して過ごしているのに、どうしてヨルダンの密林で過 ごせよう。

12:6 あなたの兄弟や、父の家の者さえ、彼らさえ、あなたを裏切り、彼らさえ、あなたのあとから大声で呼ばわるのだから、彼らがあなたに親切そうに語りかけて も、彼らを信じてはならない。

12:7 私は、私の家を捨て、私の相続地を見放し、私の心の愛するものを、敵の手中に渡した。

12:8 私の相続地は、私にとって、林の中の獅子のようだ。これは私に向かって、うなり声をあげる。それで、私はこの地を憎む。

12:9 私の相続地は、私にとって、まだらの猛禽なのか。猛禽がそれを取り巻いているではないか。さあ、すべての野の獣を集めよ。連れて来て、食べさせよ。

12:10 多くの牧者が、私のぶどう畑を荒らし、私の地所を踏みつけ、私の慕う地所を、恐怖の荒野にした。

12:11 それは恐怖と化し、荒れ果てて、私に向かって嘆いている。全地は荒らされてしまった。だれも心に留める者がいないのだ。

12:12 荒野にあるすべての裸の丘の上に、荒らす者が来た。主の剣が、地の果てから地の果てに至るまで食い尽くすので、すべての者には平安がない。

12:13 小麦を蒔いても、いばらを刈り取り、労苦してもむだになる。あなたがたは、自分たちの収穫で恥を見よう。主の燃える怒りによって。

12:14 「主はこう仰せられる。わたしが、わたしの民イスラエルに継がせた相続地を侵す悪い隣国の民について。見よ、わたしは彼らをその土地から引き抜き、ユダの 家も彼らの中から引き抜く。

12:15 しかし、彼らを引き抜いて後、わたしは再び彼らをあわれみ、彼らをそれぞれ、彼らの相続地、彼らの国に帰らせよう。

12:16 彼らが、かつて、わたしの民にバアルによって誓うことを教えたように、もし彼らがわたしの民の道をよく学び、わたしの名によって、『主は生きておられ る。』と誓うなら、彼らは、わたしの民のうちに建てられよう。

12:17 しかし、彼らが聞かなければ、わたしはその国を根こぎにして滅ぼしてしまう。――主の御告げ。――」

 

口語訳1955

12:5 「もしあなたが、徒歩の人と競争して疲れるなら、どうして騎馬の人と競うことができようか。もし安全な地で、あなたが倒れるなら、ヨルダンの密林では、ど うするつもりか。

12:6 あなたの兄弟たち、あなたの父の家のものさえ、あなたを欺き、大声をあげて、あなたを追っている。彼らが親しげにあなたに語ることがあっても、彼らを信じ てはならない」。

12:7 「わたしはわが家を離れ、わが嗣業を捨て、わが魂の愛する者を敵の手に渡した。

12:8 わたしの嗣業は、わたしにとって/林の中のししのようになった。これはわたしに向かってその声をあげる。それゆえわたしはこれを憎む。

12:9 わたしの嗣業は、わたしにとって、斑点のある猛禽のようではないか。他の猛禽がこれを囲んでいるではないか。行って、野の獣をみな集め、連れてきてこれを 食べさせよ。

12:10 多くの牧者たちはわたしのぶどう畑を滅ぼし、わたしの地を踏み荒した。わたしの麗しい地を荒れた野にした。

12:11 彼らはこれを荒れ地としてしまった。その荒れ地がわたしに向かって嘆くのだ。全地は荒れ地にされた。しかし、ひとりもこれを心に留める者はない。

12:12 滅ぼす者どもが荒野のすべての、はげ山の上にきた。主のつるぎが、地の、この果から、かの果までを滅ぼすのだ。命あるものは安らかであることができない。

12:13 彼らは麦をまいて、いばらを刈り取る。苦労してもなんの利益もない。彼らはその収穫を恥じるようになる。主の激しい怒りによってである」。

12:14 わたしがわが民イスラエルにつがせた嗣業に手を触れるすべての悪い隣り人について、主はこう言われる、「見よ、わたしは彼らをその地から抜き出し、ユダの 家を彼らのうちから抜き出す。

12:15 わたしは、彼らを抜き出したのちに、また彼らをあわれんで、それぞれその嗣業に導き返し、おのおのを、その地に帰らせる。

12:16 もし彼らがわたしの民の道を学び、わたしの名によって、『主は生きておられる』と言って誓うことが、かつて彼らがわたしの民に教えてバアルをさして誓わせ たようになるならば、彼らはわたしの民のうちに建てられる。

12:17 しかし耳をかさない民があるときは、わたしはその民を抜き出して滅ぼすと、主は言われる」




文語訳1917
12:5 汝もし歩行者とともに趨てつかれなばいかで騎馬者と競はんや汝平安なる地を恃まばいかでヨルダンの傍の叢に居ることをえんや
12:6 汝の兄弟と汝の父の家も汝を欺きまた大聲をあげて汝を追ふかれらしたしく汝に語るともこれを信ずる勿れ
12:7 われ我家を離れわが?業をすて我靈魂の愛するところの者をその敵の手にわたせり
12:8 わが?業は林の獅子のごとし我にむかひて其聲を揚ぐ故にわれ之を惡めり
12:9 我?業は我におけること班駁ある鳥のごとくならずや鳥之を圍むにあらずや野のすべての獸きたりあつまれ來てこれを食へ
12:10 衆の牧者わが葡萄園をほろぼしわが地を踐踏しわがうるはしき地を荒野となせり
12:11 彼らこれを荒地となせりその荒地我にむかひて哭くなり一人もかへりみる者なければこの全地は荒たり
12:12 毀滅者は野のすべての童山のうへに來れりヱホバの劍地のこの極よりかの極までを滅ぼすすべて血氣ある者は安をえず
12:13 彼らは麥を播て荊棘をかる勞れども得るところなし汝らはその作物のために恥るにいたらん是ヱホバの烈き怒によりてなり
12:14 わがイスラエルの民に嗣しむる?業をせむるところのすべてのわが惡き隣にむかひてヱホバかくいふみよわれ彼等をその地より拔出しまたユダの家を彼らの中よ り拔出すべし
12:15 われ彼らを拔出せしのちまた彼らを恤みておのおのを其?業にかへし各人をその地に歸らしめん
12:16 彼等もし我民の道をまなび我名をさしてヱホバは活くと誓ふこと嘗て我民をヘへてバアルを指て誓はしめし如くせば彼らはわが民の中に建らるべし
12:17 されど彼らもし聽かざれば我かならずかかる民を全く拔出して滅すべしとヱホバいひたまふ



 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 エペ 5:20-21

5:20 そしてすべてのことに つき、いつも、わたしたちの主イエス・キリストの御名によって、父なる神に感謝し、

5:21 キリストに対する恐れの心をもって、互に仕え合うべきである。

 

口 語訳 Tペテ2:5

2:5 この主のみもとにきて、あなたがたも、それぞれ生ける石となって、霊の家に築き上げられ、聖なる祭司となって、イエス・キリストによ り、神によろこばれる霊のいけにえを、ささげなさい。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 エペ 2:20-21

2:20 またあなたがたは、使徒たちや預言者たちという土台の上に建てられたものであって、キリスト・イエスご自身が隅のかしら石である。

2:21 このキリストにあって、建物全体が組み合わされ、主にある聖なる宮に成長し、

 

口 語訳 Tペテ2:5

2:5 この主のみもとにきて、あなたがたも、それぞれ生ける石となって、霊の家に築き上げられ、聖なる祭司となって、イエス・キリストによ り、神によろこばれる霊のいけにえを、ささげなさい。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 マタ 21:33

21:33 「もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶどう園を作り、垣を巡らし、その中に搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅に 出た。

 

新共同 マタ 7:16

7:16 あなたがたは、その実で彼らを見分ける。茨からぶどうが、あざみからいちじくが採れるだろうか。

 

新共同 エペ 2:20-22

2:20 使徒や預言者という土台の上に建てられています。そのかなめ石はキリスト・イエス御自身であり、

2:21 キリストにおいて、この建物全体は組み合わされて成長し、主における聖なる神殿となります。

2:22 キリストにおいて、あなたがたも共に建てられ、霊の働きによって神の住まいとなるのです。

 

新共同 Tペテ2:5

2:5 あなたがた自身も生きた石として用いられ、霊的な家に造り上げられるようにしなさい。そして聖なる祭司となって神に喜ばれる霊的ないけにえを、イエス・キ リストを通して献げなさい。

 

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