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エレミヤ書 49:1−6      

アンモンについての託宣

 

翻訳比較

聖書協会共同訳2018

エレ 49:1 アンモン人に向かって/主はこう言われる。/イスラエルには息子がいないのか。/跡継ぎがいないのか。/なぜ、ミルコムがガドを占領し/その民 がガドの各地の町に住んでいるのか。
エレ 49:2 それゆえ、その日が来る――主の仰せ。/私はアンモン人のラバに戦いの鬨の声を聞かせる。/そこは荒れ果てた丘となり/その娘たちは火で焼かれ る。/イスラエルは、自分を占領した者たちを占領する/――主は言われる。
エレ 49:3 ヘシュボンよ、泣き叫べ。/アイが略奪された。/ラバの娘たちよ、叫べ、粗布をまとえ。/嘆いて、城壁の中を走り回れ。/ミルコムがその祭司や 高官たちと共に/捕囚として連れ去られる。
エレ 49:4 背信の娘よ/なぜ、谷を、水の流れるあなたの谷を誇るのか。/あなたは自分の宝に頼り/「誰が私に攻めて来れよう」と言っている。
エレ 49:5 私は恐怖を四方からあなたのところに来させる/――万軍の主なる神の仰せ。/あなたがたは、ちりぢりになって追われ/逃げる者を集める者はな い。
エレ 49:6 この後、私はアンモン人の繁栄を回復する/――主の仰せ。



エレ 49:36 私はエラムに向かって/天の四隅から四方の風をもたらす。/私が彼らをこのすべての風で吹き散らすので/エラムの散らされた者が逃れて来ない 国はなくなる。
エレ 49:37 私はエラムを敵の前でおののかせる/命を狙う者らの前で。/私は彼らに災いを/私の燃える怒りを下す――主の仰せ。/私は彼らの後ろに剣を送 る/彼らを滅ぼし尽くすまで。
エレ 49:38 私はエラムに私の王座を据え/そこから、王と高官たちを滅ぼす――主の仰せ。
エレ 49:39 しかし、終わりの日に/私はエラムの繁栄を回復する――主の仰せ。

フランシスコ会訳2013
エレミヤ書49

フランシスコ訳聖書 Jer <49>章 聖書本文

◆アンモンについての託宣

001アンモンの子らについて、主は こう仰せになる、

「イスラエルには子らがいないのか。

彼には跡継ぎがいないのか。

なぜ、ミルコムがガドを手にし、

その民がガドの町々に住んでいるのか。

002それ故、見よ、その日が来る

――主の言葉。

わたしはアンモンの子らのラバに

戦いの鬨の声を聞かせる。

ラバは荒廃した廃墟となり、

それに属する村々は火に焼かれる。

イスラエルがその相続地を、

それを手にした人々から手に入れる」

と主は仰せになる。

003「ヘシュボンよ、泣き叫べ。

アイは荒らされた。

ラバに属する村々よ、叫べ。

粗布をまとえ。

嘆き悲しみ、囲いの中を走り回れ。

まことに、ミルコムがその祭司や高官たちとともに

捕囚として連れていかれる。

004背信の娘よ、

なぜ、お前のもろもろの平野、

水の豊かなお前の平野を誇るのか。

自分の財宝に寄り頼んで

『誰がわたしの所に攻めて来ようか』と言う者よ。

005見よ、わたしはお前の周りのい ずこにも

恐怖をもたらす

――万軍の神、主の言葉。

お前たちは各々前へ前へと追い散らされ、

逃げる者を集める者もいない。

006その後、わたしはアンモンの子 らの繁栄を回復させる

――主の言葉」。


 

新共同訳1987

49:1 アンモンの人々に向かって/主はこう言われる。イスラエルには息子がいないのか/跡を継ぐ者がいないのか。なぜ、ミルコムがガドを占領し/その民が、ガド の町々に住んでいるのか。

49:2 それゆえ、わたしがアンモンのラバに向かって/鬨の声を聞かせる日が来る、と主は言われる。この町は廃虚となり/周囲の町々は火で焼かれる。イスラエル は、自分を追い出した者たちを/追い出す、と主は言われる。

49:3 ヘシュボンよ、嘆け。アイは滅びた。ラバの娘らよ、泣き叫べ、粗布をまとって泣け。壁の中を歩き回るがよい。ミルコムの像が、その祭司と役人たちと共に/ 捕囚に連れ去られるからだ。

49:4 背信の娘よ/なぜ、お前の谷、豊かな谷を誇るのか。お前は自分の宝に頼り/誰がわたしを攻撃しうるか、と言っている。

49:5 見よ、わたしは恐れを/四方からお前に臨ませると/万軍の主なる神は言われる。お前たちは、ちりぢりに追われ/逃げる者を集める者はない。

49:6 この後/わたしはアンモンの人々の繁栄を回復すると/主は言われる。

 

新改訳1970

49:1 アモン人について。主はこう仰せられる。「イスラエルには子がないのか。世継ぎがないのか。なぜ、彼らの王がガドを所有し、その民が町々に住んだのか。

49:2 それゆえ、見よ、その日が来る。――主の御告げ。――その日、わたしは、アモン人のラバに戦いの雄たけびを聞かせる。そこは荒れ果てた廃墟となり、その娘 たちは火で焼かれる。イスラエルがその跡を継ぐ。」と主は仰せられる。

49:3 「ヘシュボンよ。泣きわめけ。アイが荒らされたから。ラバの娘たちよ。叫べ。荒布をまとえ。嘆いて囲い場の中を走り回れ。彼らの王が、その祭司や首長たち とともに、捕囚として連れて行かれるからだ。

49:4 裏切り娘よ。あなたの谷には水が流れているからといって、なぜ、その多くの谷を誇るのか。あなたは自分の財宝に拠り頼んで、言う。『だれが、私のところに 来よう。』

49:5 見よ。わたしは四方からあなたに恐怖をもたらす。――万軍の神、主の御告げ。――あなたがたはみな、散らされて、逃げる者を集める者もいない。

49:6 そうして後、わたしはアモン人の捕われ人を帰らせる。――主の御告げ。――」

 

口語訳1955

49:1 アンモンびとについて、主はこう言われる、「イスラエルには子がないのか、世継ぎがないのか。どうしてミルコムがガドを追い出して、その民がその町々に住 んでいるのか。

49:2 主は言われる、それゆえ、見よ、アンモンびとのラバを攻める/戦いの叫びを、わたしが聞えさせる日が来る。ラバは荒塚となり、その村々は火で焼かれる。そ のときイスラエルは自分を追い出した者どもを追い出すと/主は言われる。

49:3 ヘシボンよ嘆け、アイは滅ぼされた。ラバの娘たちよ呼ばわれ。荒布を身にまとい、悲しんで、まがきのうちを走りまわれ。ミルコムとその祭司およびつかさが /共に捕え移されるからだ。

49:4 不信の娘よ、あなたはなぜ自分の谷の事を誇るのか。あなたは自分の富に寄り頼んで、『だれがわたしに攻めてくるものか』と言う。

49:5 主なる万軍の神は言われる、見よ、わたしはあなたの上に恐れを臨ませる、それはあなたの周囲の者から来る。あなたは追われて、おのおの直ちに他人に続き、 逃げる者を集める人もない。

49:6 しかし、のちになって、わたしはアンモンびとを再び栄えさせると、主は言われる」。


文語訳1917
49:1 アンモン人の事につきてヱホバかくいひたまふイスラエルに子なからんや嗣子なからんや何なれば彼らの王ガドを受嗣ぎ彼の民その邑々に住や
49:2 ヱホバいひたまふ是故に視よわが戰鬪の號呼をアンモン人のラバに聞えしむる日いたらんラバは荒垤となりその女等は火に焚れんその時イスラエルはおのれの嗣 者となりし者等の嗣者となるべしヱホバこれをいひたまふ
49:3 ヘシボンよ?べアイは滅びたりラバの女たちよ呼はれ麻布を身にまとひ嗟て籬のうちに走れマルカムとその祭司およびその牧伯等は偕に?へ移されたり
49:4 汝何なれば谷の事を誇るや背ける女よ汝の谷は流るるなり汝財貨に倚ョみていふ誰か我に來らんと
49:5 主なる萬軍のヱホバいひたまふ視よ我畏懼を汝の四周の者より汝に來らしめん汝らおのおの逐れて直にすすまん逃る者を集むる人無るべし
49:6 然ど後にいたりてわれアンモン人の?移されたる者を返さんとヱホバいひたまふ

 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口語訳 Tテモ6:17

6:17 この世で富んでいる者たちに、命じなさ い。高慢にならず、たよりにならない富に望みをおかず、むしろ、わたしたちにすべての物を豊かに備えて楽しませて下さる神に、のぞみ をおくように、

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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エレミヤ書 49:7−22     

エドムについての託宣

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
エレ 49:7 エドムに向かって/万軍の主はこう言われる。/テマンには、もはや知恵がないのか。/悟りある者たちから策略はうせたのか。/彼らの知恵は朽ち たのか。
エレ 49:8 デダンの住民たちよ/逃げよ、退け、深く潜んでいよ。/私がエサウに災いを/彼を罰する時を来させるからだ。
エレ 49:9 ぶどうを摘み取る者が来れば/摘み残しの実を残すことはない。/盗人が夜来れば/存分に荒らしていく。
エレ 49:10 この私がエサウを裸にし/その隠れ場をあらわにしたので/彼は隠れることができない。/彼の子孫、親族、隣人たちは荒らされ/誰もいなくな る。
エレ 49:11 あなたのみなしごを置いて行け/私が育てる。/あなたのやもめは私に信頼するがよい。
エレ 49:12 主はこう言われる。その杯を飲むように定められていない者すら必ず飲むのだから、あなたがどれほど免れようとしても免れることができず、必ず 飲まなければならない。
エレ 49:13 私は自分にかけて誓う――主の仰せ。ボツラは、恐怖、そしり、廃虚、呪いの的となる。その町はすべて、とこしえの廃虚となる。
エレ 49:14 私は主から知らせを聞いた。/使者が国々に遣わされ/「集まれ、彼女を攻めよ。/戦いに立ち上がれ」と言う。
エレ 49:15 私はあなたを国々の中で小さな者/人々の中で蔑まれた者とする。
エレ 49:16 あなたの脅かしも傲慢な心もあなたを欺いた。/岩の裂け目に住む者よ、丘の頂を占める者よ。/あなたが鷲のように自分の巣を高くしても/私は そこからあなたを引きずり降ろす/――主の仰せ。
エレ 49:17 こうして、エドムは恐怖の的となり/そこを通る者は皆おののいて/そのすべての打ち傷を見て嘲笑う。
エレ 49:18 ソドムとゴモラと近隣の町が/覆されたときのように/そこには、住む者はいなくなり/人の子が宿ることもなくなる――主は言われる。
エレ 49:19 ヨルダンの密林から緑の牧場に上って来る/獅子のように/私は一瞬のうちにエドムを追い払い/私が選んだ者にその地を委ねる。/誰か、私のよ うな者がいるだろうか。/誰が私を召し出すのだろうか。/私の前に立つ牧者がいるだろうか。
エレ 49:20 それゆえ、あなたがたは聞け/主がエドムに対して練られた計画/テマンの住民に対して立てられた企てを。/羊の群れの幼いものらが引きずって 行かれ/牧場は彼らのせいで必ず荒廃する。
エレ 49:21 彼らの倒れる音で地は揺れ動く。/叫び声は葦の海にも聞こえる。
エレ 49:22 彼は鷲のように舞い上がって飛びかかり/ボツラの上で翼を広げる。/エドムの勇士の心は、その日には/産みの苦しみにある女の心のようにな る。

フランシスコ会訳2013
◆エドムについての託宣

007エドムについて、万軍の主はこ う仰せになる、

「テマンにはもう知恵がないのか。

賢慮ある者たちから悟りがなくなり、

彼らの知恵は朽ちたのか。

008デダンに住む者たちよ、逃げ よ、逃れよ。

下って、帰れ。

わたしがエサウの災いを、

彼を罰する時に、もたらすからだ。

009ぶどうを収穫する者たちがお前 のもとに来るなら、

取り残しの実を残すことはない。

盗人が夜来るなら

彼らは存分に荒らしていく。

010わたしがエサウを裸にし、

その隠れ家を露わにしたので

彼は身を隠すことができない。

彼の子孫も兄弟も隣人も荒らされ、

彼はもういない。

011『あなたの孤児たちをわたしに 任せなさい。

わたしが生かしてやろう。

あなたのやもめたちはわたしに寄り頼むがよい』

と言う者はいない。

012まことに、主はこう仰せにな る。見よ、その杯を飲むように定められていない者も飲まねばならないのであれば、ましてお前が罰を免れることがありえようか。お前は 必ず罰を受け、飲まねばならない。

013まことに、わたしは自分に誓っ て言う――主の言葉。ボツラは恐怖の源、あざけりの的、廃墟、呪いの的とな り、また、そのすべての町はとこしえの廃墟となる」。

014わたしは主からこの知らせを聞 き、また、

使者が諸国の民に遣わされて、

「みな、結集して、エドムを攻めに行こう。

さあ、戦おう」と叫ぶのを聞いた。

015「見よ、まことに、わたしはお 前を

諸国の中で小さい者、

人々にさげすまれる者とする。

016岩の裂け目に住み、丘の高い所 に住みつく者よ、

お前の脅かし、お前の心の高ぶりが

お前自身を欺いた。

◆お前が鷲のように自分の巣を高くしても

◆わたしはお前をそこから引きずり下ろす

――主の言葉。

017エドムは恐怖の源となり、そば を通り過ぎる者はみな、愕然とし、そのすべての傷をあざける。

018ソドムとゴモラとその近隣の 町々のように――主の言葉――、 そこには住む者はなく、人はそこに住みつかない。

019見よ、獅子がヨルダンの密林か ら

緑の牧場へと上って来る時のように、

わたしはエドムを瞬く間に追い出す。

そして、わたしが選んだ者をその上に据える。

誰かわたしのような者があろうか。

誰かわたしを召喚できる者があろうか。

誰かわたしの前に立ちふさがる牧者があろうか」。

020それ故、エドムに対して立てら れた主の計画と、

テマンに住む者に対して巡らされた謀を聞け。

必ず、群れの小さいものまで引いていき、

彼らの牧場は彼らのために愕然とする。

021彼らの倒れる音で地は震え、

その叫び声は紅海にまで聞こえる。

022見よ、それは、鷲のように舞い 上がり、

ボツラを襲おうとその翼を広げる。

その日、エドムの勇士の心は、

産みの苦しみにある女の心のようになる。


 

新共同訳1987

49:7 エドムに向かって/万軍の主はこう言われる。テマンには、もはや知恵がないのか/知者たちの策略は尽きたのか/彼らの知恵は消えうせたのか。

49:8 デダンの住民たちよ。逃げよ、退け、深い谷に隠れよ。なぜなら、わたしがエサウに災いを/彼を罰する時を来させるからだ。

49:9 ぶどうを取り入れる者が来れば/ひと房も残すことはない。盗人が夜来れば/欲しいものをすべて持って行く。

49:10 このわたしもエサウを身ぐるみはがして/隠れがを暴いた。彼は身を隠すことができない。彼の子孫は滅びた。親族も隣人も失われて、だれも

49:11 「あなたのみなしごを置いて行け/わたしが育てる。あなたのやもめらをわたしにゆだねよ」と/言う者はない。

49:12 主はこう言われる。「わたしの怒りの杯を、飲まなくてもよい者すら飲まされるのに、お前が罰を受けずに済むだろうか。そうはいかない。必ず罰せられ、必ず 飲まねばならない。

49:13 わたしは自分自身にかけて誓う、と主は言われる。ボツラは、廃虚となり、恐怖、恥辱、ののしりの的となる。その町々は皆、とこしえの廃虚となる。」

49:14 わたしは主から知らせを聞いた。使者が諸国へ遣わされ/「集まれ、エドムを攻めよ。戦いに出よ」と言う。

49:15 見よ、わたしはお前を諸国のうちで/最も小さいものとする。お前は人々にさげすまれる。

49:16 岩の裂け目にいる者よ/丘の頂に立てこもる者らよ/お前の脅しもうぬぼれもお前を支えはしない。お前が鷲のように高い所に巣を造っても/わたしはお前をそ こから引き降ろすと/主は言われる。

49:17 こうして、エドムは恐怖の的となり、そばを通る者は皆恐れ、その破壊を見て嘲る。

49:18 ソドム、ゴモラと周囲の町々が覆されたときのように、そこには、だれひとり住む者はなくなり、宿る者もいなくなる、と主は言われる。

49:19 見よ、獅子がヨルダンの森から/緑の牧場に躍り出るように/わたしはエドムを襲い/一瞬のうちに彼らを追い散らし/わたしが選んだ者に、そこを守らせる。 誰か、わたしのような者がいるだろうか。誰が、わたしを召喚するだろうか。羊飼いのうち誰が、わたしに挑むだろうか。

49:20 それゆえ、主がエドムに対して練られた計画/テマンの住民に対して定められた企てを聞け。羊の群れの幼いものまで引きずられて行く。牧場は、このことのゆ えに恐れおののく。

49:21 彼らの倒れる音で大地は揺れ動く。叫びの声は葦の海でも聞こえる。

49:22 見よ、敵は鷲のように舞い上がり、速く飛んで来て、ボツラに向かって翼を広げる。その日には、エドムの勇士の心は、子を産む女の心のようにおののく。

 

新改訳1970

49:7 エドムについて。万軍の主はこう仰せられた。「テマンには、もう知恵がないのか。賢い者から分別が消えうせ、彼らの知恵は朽ちたのか。

49:8 デダンの住民よ。逃げよ、のがれよ。深く潜め。わたしがエサウの災難をもたらすからだ。彼を罰する時だ。

49:9 ぶどうを収穫する者たちが、あなたのところに来るなら、彼らは取り残しの実を残さない。盗人は、夜中に来るなら、彼らの気のすむまで荒らす。

49:10 わたしがエサウを裸にし、その隠し所をあらわにし、身を隠すこともできないようにするからだ。彼の子孫も兄弟も隣人も踏みにじられてひとりもいなくなる。

49:11 あなたのみなしごたちを見捨てよ。わたしが彼らを生きながらえさせる。あなたのやもめたちは、わたしに拠り頼まなければならない。」

49:12 まことに主はこう仰せられる。「見よ。あの杯を飲むように定められていない者も、それを飲まなければならない。あなただけが罰を免れることができようか。 罰を受けずには済まない。いや、あなたは必ずそれを飲まなければならない。

49:13 わたしは自分にかけて誓ったからだ。――主の御告げ。――必ずボツラは恐怖、そしりとなり、廃墟、ののしりとなる。そのすべての町々は、永遠の廃墟とな る。」

49:14 私は主から知らせを聞いた。「使者が国々の間に送られた。『集まって、エドムに攻め入れ。戦いに立ち上がれ。』

49:15 見よ。わたしはあなたを国々の中の小さい者、人にさげすまれる者とするからだ。

49:16 岩の住みかに住む者、丘の頂を占める者よ。あなたの脅かしが、あなた自身を欺いた。あなたの心は高慢だ。あなたが鷲のように巣を高くしても、わたしは、そ こから引き降ろす。――主の御告げ。――」

49:17 エドムは恐怖となり、そこを通り過ぎる者はみな、色を失い、そのすべての打ち傷を見てあざける。

49:18 ソドムとゴモラとその近隣の破滅のように、――主は仰せられる。――そこに人は住まず、そこに人の子は宿らない。

49:19 「見よ。獅子がヨルダンの密林から水の絶えず流れる牧場に上って来るように、わたしは一瞬にして彼らをそこから追い出そう。わたしは、選ばれた人をそこに 置く。なぜなら、だれかわたしのような者があろうか。だれかわたしを呼びつける者があろうか。だれかわたしの前に立つことのできる牧 者があろうか。」

49:20 それゆえ、エドムに対してめぐらされた主のはかりごとと、テマンの住民に対して立てられたご計画を聞け。必ず、群れの小さい者まで引きずって行かれ、必 ず、彼らの牧場はそのことでおびえる。

49:21 彼らの倒れる音で地は震え、その叫び声が葦の海でも聞こえた。

49:22 見よ。彼は鷲のように舞い上がっては襲い、ボツラの上に翼を広げる。その日、エドムの勇士の心も、産みの苦しみをする女の心のようになる。

 

口語訳1955

49:7 エドムの事について、万軍の主はこう言われる、「テマンには、もはや知恵がないのか。さとい者には計りごとがなくなったのか。その知恵は消えうせたのか。

49:8 デダンに住む者よ、逃げよ、のがれよ、深い所に隠れよ。わたしがエサウの災難を彼の上に臨ませ、彼を罰する時をこさせるからだ。

49:9 ぶどうを集める者があなたの所に来たならば、すこしの実をも残さないであろうか。夜、盗びとが来たならば、自分たちの満足するだけ滅ぼさないであろうか。

49:10 しかしわたしはエサウを裸にし、その隠れる所を現したので、彼はその身を隠すことができない。その子どもたちも、兄弟も、隣り人も滅ぼされる。そして彼 は、いなくなる。

49:11 あなたのみなしごを残せ、わたしがそれを生きながらえさせる。あなたのやもめには、わたしに寄り頼ませよ」。

49:12 主はこう言われる、「もし、杯を飲むべきでない者もそれを飲まなければならなかったとすれば、あなたは罰を免れることができようか。あなたは罰を免れな い。それを飲まなければならない。

49:13 主は言われる、わたしは自分をさして誓った、ボズラは驚きとなり、ののしりとなり、荒れ地となり、のろいとなる。その町々は長く荒れ地となる」。

49:14 わたしは主からのおとずれを聞いた。ひとりの使者がつかわされて万国に行き、そして言った、「あなたがたは集まり、行って彼を攻め、立って戦え。

49:15 見よ、わたしはあなたを万国のうちに小さい者とし、人々のうちに卑しめられる者とする。

49:16 岩の割れ目に住み、山の高みを占める者よ、あなたの恐ろしい事と、あなたの心の高ぶりが、あなたを欺いた。あなたは、わたしのように巣を高い所に作ってい るが、わたしはその所からあなたを取りおろすと/主は言われる。

49:17 エドムは恐れとなる。そのかたわらを通り過ぎる者はみな恐れ、その災のために、舌打ちする。

49:18 主は言われる、ソドムとゴモラとその隣の町々がくつがえされた時のように、そこに住む人はなく、そこに宿る人もなくなる。

49:19 見よ、ししがヨルダンの密林から上ってきて、じょうぶな羊のおりを襲うように、わたしは、たちまち彼らをそこから逃げ走らせ、わたしの選ぶ者をその上に立 てる。だれかわたしのような者があるであろうか。だれがわたしを呼びつけることができようか。どの牧者がわたしの前に立つことができ ようか。

49:20 それゆえ、エドムに対して主が立てた計りごとと、テマンに住む者に対してしようとする事を聞くがよい。彼らの群れのうちの小さいものまでも皆、引かれて行 く。彼らのおりのものもその終りを見て恐れる。

49:21 その倒れる音を聞いて、地は震い、彼らの叫び声は紅海にも聞える。

49:22 見よ、敵はわしのように上り、すみやかに飛びかけり、その翼をボズラの上に張り広げる。その日エドムの勇士の心は子を産む女の心のようになる」。




文語訳1917
49:7 エドムの事につきて萬軍のヱホバかくいひたまふテマンの中には智慧あることなきにいたりしや明哲者には謀略あらずなりしやその智慧は盡はてしや
49:8 デダンに住る者よ逃よ遁れよ深く竄れよ我エサウの滅亡をかれの上にのぞませ彼を罰する時をきたらしむべし
49:9 葡萄を斂むる者もし汝に來らば少許の果をも餘さざらんもし夜間盜人きたらばその飽まで滅さん
49:10 われエサウを裸にし又その隱處を露にせん彼は身を匿すことをえざるべしその裔も兄弟も隣舍も滅されん而して彼は在ずなるべし
49:11 汝の孤子を遺せわれ之を生存へしめん汝の?は我に倚ョむべし
49:12 ヱホバかくいひ給ふ視よ杯を飮べきにあらざる者もこれを飮ざるをえざるなれば汝まつたく罰を免るることをえんや汝は罰を免れじ汝これを飮ざるべからず
49:13 ヱホバいひたまふ我おのれを指して誓ふボズラは詫異となり羞辱となり荒地となり呪詛とならんその諸邑は永く荒地となるべし
49:14 われヱホバより音信をきけり使者遣されて萬國にいたり汝ら集りて彼に攻めきたり起て戰へよといへり
49:15 視よわれ汝を萬國の中に小者となし人々の中に藐めらるる者となせり
49:16 磐の隱場にすみ山の高處を占る者よ汝の恐ろしき事と汝の心の驕傲汝を欺けり汝鷹のごとくに?を高き處に作りたれどもわれ其處より汝を取り下さんとヱホバい ひたまふ
49:17 エドムは詫異とならん凡そ其處を過る者は驚きその災害のために笑ふべし
49:18 ヱホバいひたまふソドムとゴモラとその隣の邑々の滅しがごとく其處に住む人なく其處に宿る人の子なかるべし
49:19 視よ敵獅子のヨルダンの叢より上るがごとく堅き宅に攻めきたらんわれ直に彼を其處より逐奔らせわが選みたる者をその上に立てん誰か我のごとき者あらん誰か 我爲に時期を定めんや孰の牧者か我前にたつことをえん
49:20 さればエドムにつきてヱホバの謀りたまひし御謀とテマンに住る者につきて思ひたまひし思をきけ群の弱者はかならず曳ゆかれん彼かならずかれらの住宅を滅す べし
49:21 その傾?の響によりて地は震ふ號?ありその聲紅海にきこゆ
49:22 みよ彼鷹のごとくに上り飛びその翼をボズラの上に舒べんその日エドムの勇士の心は子を?む婦の心の如くならん

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口語訳 Tペテ4:17

4:17 さばきが神の家から始められる時がきた。それが、わたしたちからまず始められるとしたら、神の福音に従わない人々の行く末は、どんなであろうか。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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エレミヤ書 49:23−27    

ダマスコについての託宣

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
エレ 49:23 ダマスコについて。/ハマトとアルパドは恥をかいた。/彼らは悪い知らせを聞いて、動揺したのだ。/その不安は、鎮まることのない海のよう だ。
エレ 49:24 ダマスコは気力を失い、身を翻して逃げた。/おののきが彼女を捕まえた。/子を産む女のような苦しみと痛みが彼女を捕らえた。
エレ 49:25 誉れある都、喜びの町は/どうして捨てられたのか。
エレ 49:26 それゆえ、その日には、ダマスコの若者たちは広場で倒れ、戦士は皆、滅ぼされる――万軍の主の仰せ。
エレ 49:27 私はダマスコの城壁に火をつける。/火はベン・ハダドの城郭をなめ尽くす。


フランシスコ会訳2013

◆ダマスコについての託宣

023ダマスコについて。

「ハマトとアルパドは恥じ入る。

彼らは悪い知らせを聞いて、心かき乱される。

騒がしい海は鎮まることができない。

024ダマスコは弱り、逃げようとし て身を翻した。

恐慌を来たしたのだ。

産みの苦しみにある女のように

苦悶と苦痛が彼女を捕らえている。

025『どうして、大いなる栄えの 町、わたしの喜びの町は

放棄されなかったのか』。

026それ故、若者たちは広場に倒 れ、

戦士はみな、その日、沈黙する

――万軍の主の言葉。

027わたしはダマスコの城壁に火を つける。

その火はベン・ハダドのもろもろの宮殿を

食い尽くす」。


 

新共同訳1987

49:23 ダマスコに向かって。ハマトとアルパドは、悪い知らせを聞いて/うろたえている。安らうことのない海のように/彼らは不安におののいている。

49:24 ダマスコは力を失い、身を翻して逃れた。おののきが彼女に臨んだ。子を産む女のように激しい痛みが/彼女をとらえた。

49:25 栄えある都、わが喜びの町は/どうして捨てられたのか。

49:26 それゆえ、その日には、ダマスコの若者たちは広場で倒れ、兵士は皆、息絶えて静かになる、と万軍の主は言われる。

49:27 わたしはダマスコの城壁に火をつけ/火はベン・ハダドの城郭をなめ尽くす。

 

新改訳1970

49:23 ダマスコについて。「ハマテとアルパデは恥を見た。悪い知らせを聞いたからだ。彼らは海のように震えおののいて恐れ、静まることもできない。

49:24 ダマスコは弱り、恐怖に捕われ、身を巡らして逃げた。産婦のような苦しみと苦痛に捕えられて。

49:25 いったい、どうして、栄誉の町、わたしの喜びの都は捨てられたのか。

49:26 それゆえ、その日、その若い男たちは町の広場に倒れ、その戦士たちもみな、断ち滅ぼされる。――万軍の主の御告げ。――

49:27 わたしは、ダマスコの城壁に火をつける。その火はベン・ハダデの宮殿をなめ尽くす。」

 

口語訳1955

49:23 ダマスコの事について、「ハマテとアルパデは、うろたえている、彼らは悪いおとずれを聞いたからだ。彼らは勇気を失い、穏やかになることのできない海のよ うに悩む。

49:24 ダマスコは弱り、身をめぐらして逃げた、恐怖に襲われている。子を産む女に臨むように痛みと悲しみと彼に臨む。

49:25 ああ、名ある町、楽しい町は捨てられる。

49:26 それゆえ、その日に、若い者は、広場に倒れ、兵士はことごとく滅ぼされると/万軍の主は言われる。

49:27 わたしはダマスコの城壁の上に火を燃やし、ベネハダデの宮殿を焼き尽す」。



文語訳1917
49:23 ダマスコの事 ハマテとアルパデは羞づそは凶き音信をきけばなり彼らは心を喪へり海の上に恐懼あり安き者なし
49:24 ダマスコは弱り身をめぐらして逃んとす恐懼これに及び憂愁と痛劬子を?む婦にあるごとくこれにおよぶ
49:25 頌美ある邑我欣ぶところの邑を何なれば棄さらざるや
49:26 さればその日に壯者は街に仆れ兵卒は悉く滅されんと萬軍のヱホバいひたまふ
49:27 われ火をダマスコの石垣の上に燃しベネハダデの殿舍をことごとく焚くべし

 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口語訳 使  9:2

9:2 ダマスコの諸会堂あての添書を求めた。それは、この道の者を見つけ次第、男女の別なく縛りあげて、エルサレムにひっぱって来るためであった。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

・・・・

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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エレミヤ書 49:28−33    

アラビヤ人、ケダルとハツォルについての託宣

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
エレ 49:28 ケダルおよびハツォルの諸王国について。これらは、バビロンの王ネブカドレツァルが討ち破った諸王国である。/主はこう言われる。/立て、ケ ダルに向かって攻め上れ。/東の人々を踏みにじれ。
エレ 49:29 彼らの天幕と羊の群れは取り去られる。/天幕の垂れ幕も彼らのすべての道具も/彼らのらくだも連れ去られる。/人々は彼らに向かって/「周り から恐怖が迫っている」と叫ぶ。
エレ 49:30 ハツォルの住民よ、逃げよ、懸命に逃げ出せ/深く潜んでいよ――主の仰せ。バビロンの王ネブカドレツァルがあなたがたに対して計画を練り、あ なたがたに対して企てを立てたからだ。
エレ 49:31 立て、攻め上れ/安らかに暮らしている/平穏な国に向かって――主の仰せ。/この国には城門もかんぬきもなく/人々は孤立して住んでいる。
エレ 49:32 彼らのらくだは強奪品に/家畜の群れは戦利品になる。/私は、もみあげを刈っている人々を/四方に吹き散らし/あらゆる方向から災いを来させ る――主の仰せ。
エレ 49:33 こうして、ハツォルはジャッカルの住みかとなり/とこしえに荒れ果てる。/そこには、人は住まず/そこには、人の子が宿らなくなる。


フランシスコ会訳2013

◆アラビア人、ケダルとハツォルについての託宣

028バビロンの王ネブカドレツァル が討った、ケダルとハツォルの諸王国について、主はこう仰せになる、

「さあ、ケダルへと攻め上り、

東の人々を荒らせ。

029彼らは、彼らの天幕と羊の群れ を取り、

彼らの幕屋とすべての器、

らくだも自分のために運び去る。

人々は互いに叫ぶ。

『周りのどこにも恐怖』と。

030逃げよ、急いで逃れよ。

ハツォルの住民の所に身を寄せるために下って行け

――主の言葉。

バビロンの王ネブカドレツァルが

お前たちに対して計略を巡らし、

彼らに対して謀を企んでいるからだ。

031さあ、攻め上れ、

安らかに暮らしている、安心しきった国に向かって

――主の言葉。

そこには門も閂もなく、

彼らは独り離れた所に住んでいる。

032彼らのらくだは略奪品となり、

彼らの家畜の群れは分捕り品となる。

わたしは、もみあげを短く刈っている者たちを

四方への風に散らし、

あらゆる方向から、災いを彼らにもたらす

――主の言葉。

033ハツォルは、ジャッカルの棲処 となり、

とこしえに荒廃し、

そこには住む者はなく、

人はそこに住みつかない」。


 

新共同訳1987

49:28 ケダルに向かって。また、ハツォルの諸国に向かって。これらは、バビロンの王ネブカドレツァルが撃ち破った国々である。主はこう言われる。立て、ケダルに 向かって攻め上れ。東の人々を滅ぼせ。

49:29 彼らの天幕と羊の群れは奪われる/天幕の垂れ幕も道具もひとつ残らず。らくだは奪われ/敵は大声で呼ばわる。「恐れが四方から迫る」と。

49:30 ハツォルの住民よ/逃げよ、落ち延びよ/深い谷に隠れよ、と主は言われる。バビロンの王ネブカドレツァルが、お前たちを攻める計画を練り、お前たちを滅ぼ す企てを立てているからだ。

49:31 立て、攻め上れ。安らかに暮らしている/穏やかな国に向かって、と主は言われる。この国は、城門もかんぬきも備えることなく/ひとり離れて住んでいる。

49:32 彼らのらくだは略奪され/家畜の群れは戦利品となる。わたしは、もみ上げの毛を切っている人々を/四方に吹き散らし/あらゆる方向から災いを来させると/ 主は言われる。

49:33 こうして、ハツォルはジャッカルの住みかとなり/永久に廃虚となる。そこには、だれひとり住む者はなくなり/宿る人もなくなる。

 

新改訳1970

49:28 バビロンの王ネブカデレザルが打ったケダルとハツォルの王国について。主はこう仰せられる。「さあ、ケダルへ攻め上り、東の人々を荒らせ。

49:29 その天幕と羊の群れは奪われ、その幕屋もそのすべての器も、らくだも、運び去られる。人々は彼らに向かって『恐れが回りにある。』と叫ぶ。

49:30 ハツォルの住民よ。逃げよ。遠くへのがれよ。深く潜め。――主の御告げ。――バビロンの王ネブカデレザルは、あなたがたに対してはかりごとをめぐらし、あ なたがたに対してたくらみを設けているからだ。

49:31 さあ、安心して住んでいるのんきな国に攻め上れ。――主の御告げ。――そこにはとびらもなく、かんぬきもなく、その民は孤立して住んでいる。

49:32 彼らのらくだは獲物に、その家畜の群れは分捕り物になる。わたしは、こめかみを刈り上げている者たちを四方に吹き散らし、彼らに災難を各方面から来させ る。――主の御告げ。――

49:33 ハツォルはとこしえまでも荒れ果てて、ジャッカルの住みかとなり、そこに人は住まず、そこに人の子は宿らない。」

 

口語訳1955

49:28 バビロンの王ネブカデレザルが攻め撃ったケダルとハゾルの諸国の事について、主はこう言われる、「立って、ケダルに向かって進み、東の人々を滅ぼせ。

49:29 彼らの天幕と、その羊の群れとは取られ、その垂幕とそのもろもろの器と、らくだとは彼らの所から運び去られ、人々は彼らに向かって叫ぶ、『恐ろしいことが 四方にある』と。

49:30 主は言われる、ハゾルに住む者よ、逃げよ、遠くさまよい行き、深い所に隠れよ。バビロンの王ネブカデレザルが/あなたがたを攻める計りごとをめぐらし、あ なたがたを攻める、てだてを設けたからだ。

49:31 主は言われる、立って進み、安全な所に住むきらくな民を攻めよ、彼らは門もなく、貫の木もなく、ひとり離れて住む。

49:32 彼らのらくだは、ぶんどり物となり、家畜の群れは奪われる。わたしは、かの髪の毛のすみずみを切る者を/四方に散らし、その災難を八方からこさせると主は 言われる。

49:33 ハゾルは山犬のすまいとなり、いつまでも荒れ地となっている。だれもそこに住む人はなく、そこに宿る人もない」。



文語訳1917
49:28 バビロンの王ネブカデネザルが攻め撃たるケダルとハゾルの諸國の事につきて/ヱホバかくいひたまふ汝ら起てケダルに上り東の衆人を滅せ
49:29 その幕屋とその羊の群は彼等これを取りその幕とその諸の器と駱駝とは彼等これを奪ひとらん人これに向ひ惶懼四方にありと呼るべし
49:30 ヱホバいひたまふハゾルに住る者よ逃よ急に走りゆき深き處に居れバビロンの王ネブカデネザル汝らをせむる謀略を運らし汝らをせむる術計を設けたればなり
49:31 ヱホバいひ給ふ汝ら起て穩なる安かに住める民の所に攻め上れ彼らは門もなく關もなくして獨り居ふなり
49:32 その駱駝は?掠とせられその多の畜は奪はれん我かの毛の角を剪る者を四方に散しその滅亡を八方より來らせんとヱホバいひたまふ
49:33 ハゾルは山犬の窟となり何までも荒蕪となりをらん彼處に住む人なく彼處に宿る人の子なかるべし

 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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エレミヤ書 49:34−39    

エラムについての託宣

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
エレ 49:34 エラムについて、ユダの王ゼデキヤの治世の初めに、主の言葉が預言者エレミヤに臨んだ。
エレ 49:35 万軍の主はこう言われる。/私は、エラムの弓を/彼らの力の源を折る。
エレ 49:36 私はエラムに向かって/天の四隅から四方の風をもたらす。/私が彼らをこのすべての風で吹き散らすので/エラムの散らされた者が逃れて来ない 国はなくなる。
エレ 49:37 私はエラムを敵の前でおののかせる/命を狙う者らの前で。/私は彼らに災いを/私の燃える怒りを下す――主の仰せ。/私は彼らの後ろに剣を送 る/彼らを滅ぼし尽くすまで。
エレ 49:38 私はエラムに私の王座を据え/そこから、王と高官たちを滅ぼす――主の仰せ。
エレ 49:39 しかし、終わりの日に/私はエラムの繁栄を回復する――主の仰せ。


フランシスコ会訳2013

◆エラムについての託宣

034ユダの王ゼデキヤの治世の初め に、エラムについての主の言葉が預言者エレミヤに臨んだ。

035「万軍の主はこう仰せになる。

見よ、わたしは、彼らの力の頼みの綱である

エラムの弓を折る。

036わたしは天の四隅から、

四方の風をエラムへともたらし、

これらのすべての風に彼らを散らすので、

エラムの追い散らされた者が

たどりつかない国はない。

037わたしはエラムを、彼らの敵の 前、

彼らの命を狙う者の前でうろたえさせる。

わたしは彼らの上に災いを、

わたしの燃える怒りを下す

――主の言葉。

わたしは彼らの背後に剣を送り、

彼らを絶滅させる。

038わたしはエラムにわたしの王座 を置き、

王と高官たちをそこから消し去る

――主の言葉。

039しかし、終わりの日に、

わたしはエラムの繁栄を回復させる

――主の言葉」。

 


 

新共同訳1987

49:34 エラムに向かって。ユダの王ゼデキヤの治世の初めに、預言者エレミヤに臨んだ主の言葉。

49:35 万軍の主はこう言われる。わたしは、エラムの弓/彼らの最上の武器を折る。

49:36 わたしはエラムに向かって/天の四隅から、四方の風を吹きかける。わたしが彼らをこの風で吹き散らすので/エラムの難民が逃れて来ない国はなくなる。

49:37 わたしはエラムを敵の前でおびえさせる/彼らの命を求める者らの前で。わたしは彼らに災いを臨ませる。わたしの激しい怒りを、と主は言われる。わたしは彼 らの後ろに剣を送る/彼らを滅ぼし尽くすまで。

49:38 わたしはエラムから王と貴族を滅ぼし/そこに、わたしの王座を据えると/主は言われる。

49:39 しかし、終わりの日に/わたしはエラムの繁栄を回復すると/主は言われる。

 

新改訳1970

49:34 ユダの王ゼデキヤの治世の初めに、エラムについて預言者エレミヤにあった主のことば。

49:35 万軍の主はこう仰せられる。「見よ。わたしはエラムの力の源であるその弓を砕く。

49:36 わたしは天の四隅から、四方の風をエラムに来させ、彼らをこの四方の風で吹き散らし、エラムの散らされた者がはいらない国はないようにする。

49:37 わたしは、エラムを敵の前におののかせ、そのいのちをねらう者たちの前におののかせ、彼らの上にわざわいを下し、わたしの燃える怒りをその上に下す。―― 主の御告げ。――わたしは、彼らのうしろに剣を送って、彼らを絶ち滅ぼす。

49:38 わたしはエラムにわたしの王座を置き、王や首長たちをそこから滅ぼす。――主の御告げ。――

49:39 しかし、終わりの日になると、わたしはエラムの捕われ人を帰らせる。――主の御告げ。――」

 

口語訳1955

49:34 ユダの王ゼデキヤの治世の初めのころに、エラムの事について預言者エレミヤに臨んだ主の言葉。

49:35 万軍の主はこう言われる、「見よ、わたしはエラムが力として頼んでいる弓を折る。

49:36 わたしは天の四方から、四方の風をエラムにこさせ、彼らを四方の風に散らす。エラムから追い出される者の行かない国はない。

49:37 主は言われる、わたしはエラムをしてその敵の前、またその命を求める者の前に恐れさせる。わたしは災をくだし、激しい怒りをその上にくだす。彼らのうしろ に、つるぎを送って滅ぼし尽す。

49:38 そしてわたしの位をエラムにすえ、王とつかさたちとを滅ぼすと主は言われる。

49:39 しかし末の日に、わたしはエラムを再び栄えさせると、主は言われる」。


文語訳1917
49:34 ユダの王ゼデキヤが位に即し初のころヱホバの言預言者ヱレミヤに臨みてエラムの事をいふ
49:35 萬軍のヱホバかくいひたまふ視よわれエラムが權能としてョむところの弓を折らん
49:36 われ天の四方より四方の風をエラムに來らせ彼らを四方の風に散さんエラムより追出さるる者のいたらざる國はなかるべし
49:37 ヱホバいひたまふわれエラムをしてその敵の前とその生命を索むるものの前に懼れしめん我災をくだし我烈しき怒をその上にいたらせんまたわれ劍をその後につ かはしてこれを滅し盡すべし
49:38 われ我位をエラムに居ゑ王と牧伯等を其處より滅したたんとヱホバいひたまふ
49:39 然ど末の日にいたりてわれエラムの?移されたる者を返すべしとヱホバいひたまふ


 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口語訳 黙  7:1

7:1 この後、わたしは四人の御使が地の四すみに立っているのを見た。彼らは地の四方の風をひき止めて、地にも海にもすべての木にも、吹きつけないようにしてい た。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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