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エレミヤ書 50:1−51:58  

バビロンについての託宣

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018

エレ 50:1 カルデア人の地バビロンについて、主が預言者エレミヤを通して語られた言葉。
エレ 50:2 諸国民に告げ、知らせよ。/旗を揚げて知らせよ。隠さずに言え。/バビロンは占領され、ベルは辱められた。/マルドゥクは粉砕され、バビロンの 像は辱められ/その偶像は粉砕された。
エレ 50:3 一つの国民が北からバビロンに向かって攻め上り/その地を荒廃させる。/そこに住む者はいなくなる。/人から獣に至るまで逃げて行く。
エレ 50:4 その日、その時にはイスラエルの子らが来る/彼らもユダの子らも共に――主の仰せ。/彼らは泣きながらひたすら歩き/彼らの神、主を尋ね求め る。
エレ 50:5 彼らはシオンを訪ね/顔をその方向に向けて言う。/「さあ、行こう。/主に連なろう。/永遠の契約が忘れられることはない」と。
エレ 50:6 わが民は迷える羊の群れであった。/牧者が彼らをさまよわせ/山々を行き巡らせた。/彼らは山から丘へと歩き回り/自分の憩う場所を忘れた。
エレ 50:7 彼らを見つける者は皆、彼らを食らった。/敵は言った。/「我々に罪はない。/彼らが、義の牧場である主に/先祖の希望であった主に罪を犯した からだ。」
エレ 50:8 バビロンの中から逃れよ。/カルデア人の地から出て行け。/群れの先頭を行く雄山羊のようになれ。
エレ 50:9 私は大いなる国々の集団を奮い立たせ/バビロンに向かって、北の地から攻め上らせる。/彼らはバビロンに対して陣を敷き/そこから占領する。/ 彼らの矢は練達した勇士のようだ。/決して空しく帰ることはない。
エレ 50:10 カルデアは戦利品となる。/略奪する者は皆、飽き足りる――主の仰せ。
エレ 50:11 私の所有地を略奪する者らよ。/あなたがたは喜び祝い/脱穀する雌の子牛のように跳びはね/荒馬のようにいなないているが
エレ 50:12 あなたがたの母親は大いに恥を受け/あなたがたを産んだ女は辱められる。/国々の最後の者は/荒れ野、乾いた土地、荒れ地となる。
エレ 50:13 主の怒りによって、人は住まず/すべてが荒れ果てた地となる。/バビロンのそばを通る者は皆、おののき/そのすべての打ち傷を見て嘲笑う。
エレ 50:14 弓を張るすべての者たちよ/バビロンの周りに陣を敷け。/彼女に向かって射かけよ。/矢を惜しむな。/彼女は主に罪を犯したのだから。
エレ 50:15 バビロンを囲んで鬨の声を上げよ。/彼女は降伏した。/その塔は倒れ、城壁は破壊された。/これこそ主の復讐だ。/彼女に復讐せよ。/彼女が したとおりにしてやるがよい。
エレ 50:16 種を蒔く者や刈り入れ時に鎌を振るう者を/バビロンから切り落とせ。/人々は虐げる者の剣を逃れて/おのおの自分の民のもとへ向かい/自分の 地に逃げる。
エレ 50:17 イスラエルは、獅子に追われ、散らされた羊。先にアッシリアの王が食らい、今度はバビロンの王ネブカドレツァルが骨を砕いた。
エレ 50:18 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。アッシリアの王を罰したように、今、私はバビロンの王とその地を罰する。
エレ 50:19 そして、イスラエルを元の牧場に帰らせる。彼はカルメルとバシャンで草を食み、エフライムとギルアドの山で心から満足する。
エレ 50:20 その日、その時には、イスラエルの過ちを探しても、もうない――主の仰せ。ユダの罪も見いだされない。私が生き残らせた人々を赦すからであ る。
エレ 50:21 メラタイムの地に向かえ。/そこへ向かって攻め上れ。/ペコドの住民に向かえ。/後を追って殺し、滅ぼし尽くせ――主の仰せ。/私があなたに 命じたとおり、すべて行え。
エレ 50:22 その地に戦いのとどろきと/大いなる破滅がある。
エレ 50:23 全地を打った槌がどうして折られ、砕かれたのか。/バビロンは諸国民の間で/どうして恐怖の的となったのか。
エレ 50:24 バビロンよ、私はあなたに罠を仕掛け/あなたは占領された。/しかしあなたは気付かなかった。/あなたは見つけられ、捕らえられた。/あなた が主と争ったからだ。
エレ 50:25 主は、ご自分の倉を開き/憤りの武器を取り出された。/これこそ、カルデア人の地で行われる/万軍の主なる神の業だ。
エレ 50:26 四方から攻め、その穀物倉を開け。/山のように積み上げ、滅ぼし尽くせ。/何も残すな。
エレ 50:27 その雄牛をすべて殺し/屠り場に下らせよ。/ああ、彼らに災いあれ。/彼らの日、その刑罰の時が来たからだ。
エレ 50:28 バビロンの地から逃れた者や難を免れた者の声が/シオンで、我々の神、主の復讐を/その神殿の復讐を告げ知らせる。
エレ 50:29 バビロンに向かって、射手を呼び集めよ/弓を射るすべての者らを。/彼女を囲んで陣を敷け。/一人も逃すな。/その仕業に従って彼女に報復し /すべて、彼女がしたとおりにしてやるがよい。/彼女が主に対して、イスラエルの聖なる方に対して/傲慢に振る舞ったからだ。
エレ 50:30 それゆえ、その日には、バビロンの若者たちは/広場で倒れ/戦士は皆、滅ぼされる――主の仰せ。
エレ 50:31 傲慢な者よ、私はあなたに立ち向かう/――万軍の主なる神の仰せ。/あなたの日、私があなたを罰する時が来る。
エレ 50:32 傲慢な者はよろめき倒れ/これを起こす者はいない。/私がその町に火をつけると/火は周囲のすべてを焼き尽くす。
エレ 50:33 万軍の主はこう言われる。/イスラエルの子らは虐げられている/ユダの子らも共に。/彼らを捕虜とした者は皆、彼らを捕らえ/解き放つことを 拒んでいる。
エレ 50:34 彼らを贖う方は強い。/その名は万軍の主。/主は必ず彼らの訴えを取り上げ/その地を鎮めて/バビロンの住民を震え上がらせる。
エレ 50:35 剣がカルデア人の上に臨む――主の仰せ。/バビロンの住民の上に/その高官たち、知者たちの上に臨む。
エレ 50:36 剣が卜占者たちの上に臨み/彼らは愚か者になる。/剣がその勇士たちの上に臨み、彼らはおののく。
エレ 50:37 剣が軍馬と戦車に/また、その中のすべての混血の民の上に臨み/彼らは女のようになる。/剣が宝の上に臨み、それらは強奪される。
エレ 50:38 日照りがバビロンの水の上に臨み、水は干上がる。/彼女は偶像の地であって/おぞましいものに狂っているからだ。
エレ 50:39 それゆえ、ハイエナがジャッカルと共に住み/鷲みみずくがそこに住む。/そこに住む者は永遠にいなくなり/そこに住み着く者も代々にわたって いなくなる。
エレ 50:40 神がソドムとゴモラと近隣の町を/覆されたときのように/そこには、住む者はいなくなり/人の子が宿ることもなくなる――主の仰せ。
エレ 50:41 一つの民が北から来る。/大いなる国民、多くの王が/地の果てから奮い立ってやって来る。
エレ 50:42 彼らは弓と投げ槍を握り、残酷で憐れむことがない。/その声は海のようにとどろき/彼らは馬に乗り/戦いに向け、一丸となって隊列を整えてい る。/娘バビロンよ、あなたに向かって。
エレ 50:43 バビロンの王はその知らせを聞き/彼の手は力なく垂れ下がった。/苦痛が彼をつかんだ/子を産む女のような苦しみが。
エレ 50:44 ヨルダンの密林から緑の牧場に上って来る/獅子のように/私は一瞬でそこから彼らを追い払い/私が選んだ者にそこを委ねる。/誰か、私のよう な者がいるだろうか。/誰が私を召し出すのだろうか。/私の前に立つ牧者がいるだろうか。
エレ 50:45 それゆえ、あなたがたは聞け/主がバビロンに対して練られた計画/カルデア人の地に対して立てられた企てを。/羊の群れの幼いものらが引き ずって行かれ/牧場は彼らのせいで必ず荒廃する。
エレ 50:46 バビロンが捕らえられる音で地は揺れ動く。/叫び声は諸国民の間に聞こえる。


51章
エレ 51:1 主はこう言われる。/私はバビロンに向け/レブ・カマイの住民に向けて/滅ぼす者の霊を奮い起こす。
エレ 51:2 私はバビロンに他国の民を送る。/彼らは彼女を吹き散らし/その地を荒廃させる。/災いの日に、彼らは四方から彼女に迫る。
エレ 51:3 弓を引く者に引かせるな。/鎧を着た者を立ち上がらせるな。/その若者たちを惜しむな。/その軍をすべて滅ぼし尽くせ。
エレ 51:4 カルデア人の地には刺し殺された者が/その通りには刺し貫かれた者が倒れる。
エレ 51:5 イスラエルとユダは/その神、万軍の主に見捨てられてはいない。/彼らの地がイスラエルの聖なる方に背いて/罪に満ちてはいても。
エレ 51:6 バビロンの中から逃げよ/おのおの自分の命を救え。/彼女の過ちのゆえに滅ぼされるな。/今こそ、主の復讐の時。/主は彼女に復讐を果たされ る。
エレ 51:7 バビロンは主の手にある金の杯/全地を酔わせた杯。/諸国民は彼女のぶどう酒を飲み/それゆえに、諸国民は酔いしれた。
エレ 51:8 しかし突然、バビロンは倒れ、砕かれた。/彼女のために泣き叫べ。/その痛みのために香油を取れ。/あるいは、癒やされるかもしれない。
エレ 51:9 我々はバビロンを癒やそうとした。/しかし、癒やされはしなかった。/彼女を捨てて、おのおの自分の地へ帰ろう。/彼女への裁きは天に達し、雲 にまで上った。
エレ 51:10 主は我々の正義を明らかにされた。/さあ、我々はシオンで/我らの神、主の業を語り告げよう。
エレ 51:11 矢を研ぎ、矢筒を満たせ。/主はメディアの王たちの霊を奮い起こさせる。/バビロンに対する主の計画は彼女を滅ぼすこと。/これこそ主の復讐 /その神殿の復讐だ。
エレ 51:12 バビロンの城壁に向かって旗を揚げ/見張りを強化せよ。/見張りの者を立て、伏兵を備えよ。/主は計画され、実行に移される/バビロンの住民 に語られたことを。
エレ 51:13 豊かな水の傍らに住む者よ。/多くの宝を持つ者よ。/あなたの終わりが来た。/その命の糸は切れる。
エレ 51:14 万軍の主はご自分にかけて誓われた。/「私は必ず、ばったの群れのような多くの人間で/あなたを満たす。/彼らはあなたに向かって叫び声を上 げる。」
エレ 51:15 力によって地を造り/知恵によって世界を固く据えられた方。/この方が英知によって天を広げられた。
エレ 51:16 主が御声を発せられると、天の大水はとどろく。/地の果てから雲を上らせ/雨のために稲妻を造り/風をその倉から送り出される。
エレ 51:17 人は皆、愚かで知識がない。/鋳物師は皆、偶像のゆえに恥をかく。/鋳物の像は偽りにすぎず/その中には息がない。
エレ 51:18 それらは空しく、嘲笑の的。/刑罰の時には滅びてしまう。
エレ 51:19 ヤコブの受ける分はこのようなものではない。/その方は万物を形づくる方であり/イスラエルはその方ご自身の部族である。/その名は万軍の 主。
エレ 51:20 あなたは私の鉄鎚、戦いの道具。/あなたによって、私は諸国民を打ち砕き/あなたによって、諸王国を滅ぼす。
エレ 51:21 あなたによって、馬と乗り手を打ち砕き/あなたによって、戦車とその御者を打ち砕く。
エレ 51:22 あなたによって、男も女も打ち砕き/あなたによって、老人も子どもも打ち砕き/あなたによって、若者もおとめも打ち砕く。
エレ 51:23 あなたによって、牧者とその群れを打ち砕き/あなたによって、農夫とその耕す牛を打ち砕き/あなたによって、総督と長官を打ち砕く。
エレ 51:24 しかし、私はバビロンとカルデアの全住民に対し/彼らがシオンで行ったあらゆる悪のために/あなたがたの目の前で報復する――主の仰せ。
エレ 51:25 滅びの山よ、私はあなたに立ち向かう――主の仰せ。/全地を滅ぼす者よ/私はあなたに手を伸ばし/岩から転がして、燃え尽きた山にする。
エレ 51:26 あなたから石を取って隅の親石とする者はなく/土台の石とする者もない。/あなたはとこしえに荒れ果てたものとなる/――主の仰せ。
エレ 51:27 地に旗を揚げ、国々の中に角笛を吹き鳴らせ。/バビロンを攻めるために国々を聖別し/諸王国を呼び集めよ/アララト、ミンニ、そしてアシュケ ナズを。/バビロンを攻めるために指揮官を任命せよ。/若いばったのように軍馬を上らせよ。
エレ 51:28 バビロンを攻めるために国々を聖別せよ/メディアの王たちを、その総督とすべての長官を/また、その支配下の全地を。
エレ 51:29 地は震え、もだえる。/主の企てがバビロンの上に実現し/バビロンの地を住む者のない荒れ果てた地とする。
エレ 51:30 バビロンの勇士たちは戦いをやめ/要害に座り込む。/彼らの力は萎え果て、女のようになる。/その住まいは焼かれ、かんぬきは砕かれる。
エレ 51:31 伝令は次の伝令へと走り/使者は次の使者へ取り次ぎ/バビロンの王に告げ知らせる/彼の都が隅々まで占領されたことを。
エレ 51:32 渡し場が次々と奪われ/沼地の葦が火で焼かれ/戦士たちがおじけづいていたことを。
エレ 51:33 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。/娘バビロンは麦打ち場のようなものだ。/彼女を踏みつける時だ。/間もなく、彼女を刈り入れる時 が来る。
エレ 51:34 バビロンの王ネブカドレツァルは/私を貪り、困惑させ/私を空の器にしてしまった。/竜のように私を?み込み/ごちそうで腹を満たして/私を 洗い流した。
エレ 51:35 「私が受けた暴虐と苦痛が/バビロンの上に降りかかるように」と/シオンの住民は言う。/「私の血がカルデアの住民に降りかかるように」と/ エルサレムは言う。
エレ 51:36 それゆえ、主はこう言われる。/私はあなたの訴えを取り上げ/あなたのために復讐する。/私はバビロンの海を干上がらせ/その泉を涸らす。
エレ 51:37 バビロンは瓦礫の山/ジャッカルの住みか/恐怖と嘲りの的となり/住む者はいなくなる。
エレ 51:38 彼らは一斉に若獅子のようにほえたけり/子獅子のようにうなる。
エレ 51:39 彼らが欲望に燃えているとき、私は宴を設け/彼らを酔わせて歓喜させる。/彼らはいつまでも眠って目を覚ますことはない/――主の仰せ。
エレ 51:40 私は、彼らを小羊のように/また雄羊や雄山羊のように屠り場に下らせる。
エレ 51:41 どうしてシェシャクは占領され/全地から賛美された者は捕らえられたのか。/バビロンは諸国民の間で/どうして恐怖の的となったのか。
エレ 51:42 海がバビロンの上に襲いかかり/彼女はとどろく高波に?み込まれた。
エレ 51:43 その町は荒廃し、乾ききった地、荒れ地となる。/そこは誰も住む者のない/人の子の通らない地となる。
エレ 51:44 私はバビロンでベルを罰し/彼が?み込んだものをその口から連れ出す。/諸国民がそこへ流れ込むことはもはやない。/バビロンの城壁も倒れ る。
エレ 51:45 わが民よ、その中から出よ。/おのおの自分の命を救え/主の燃える怒りを逃れよ。
エレ 51:46 あなたがたが心を弱らせたり、この地で耳にする噂を恐れたりしないためである。一つの噂がこの年に来れば、別の噂が次の年に来る。この地に暴 虐があり、支配者が支配者に対抗する、などと。
エレ 51:47 それゆえ、その日が来れば/私はバビロンの偶像を罰する。/バビロンの全土は恥じ入り/刺し殺された者は皆、そこで倒れる。
エレ 51:48 天と地と、その中にあるすべてのものは/バビロンのことで喜び歌う。/荒らす者たちが北から来るからだ――主の仰せ。
エレ 51:49 バビロンもまた倒れることになる/イスラエルの刺し殺された人々のゆえに。/バビロンのゆえに、全地で人々が刺し殺され/倒れたのだから。
エレ 51:50 剣から逃れた人々よ、行け、立ち止まるな。/遠くから主を思い起こし/エルサレムを心に思い浮かべよ。
エレ 51:51 我々はそしりを聞いて恥じ入り/恥辱に顔を覆われている。/他国の民が主の家の聖所に押し入ったからだ。
エレ 51:52 それゆえ、その日が来る――主の仰せ。/私はバビロンの偶像を罰する。/その地の至るところで刺し殺された者が呻く。
エレ 51:53 たとえ、バビロンが天に上っても/高い砦の守りを固めても/私のもとから荒らす者が行く――主の仰せ。
エレ 51:54 聞け、バビロンからの叫び声を。/カルデア人の地からは大いなる破滅。
エレ 51:55 主がバビロンを荒らし/そこから大音響を絶やされる。/波が大水のようにとどろき/その音はどよめく。
エレ 51:56 荒らす者がバビロンに攻めて来る。/その勇士たちは捕らえられ、彼らの弓は折られる。/主は報復の神/必ず報復される。
エレ 51:57 私はその高官、知者、総督、長官、勇士らを酔わせる。/彼らはいつまでも眠って目を覚ますことはない/――その名を万軍の主と言う王の仰せ。
エレ 51:58 万軍の主はこう言われる。/バビロンの厚い城壁は完全に崩され/高い城門は火で焼かれる。/もろもろの民は空しく労苦し/諸国の民は火のため に疲れ果てる。


フランシスコ会訳2013

エレミヤ書50

フランシスコ訳聖書 Jer <50>章 聖書本文

◆バビロンについての託宣

001主がバビロンについて、カルデ ア人の地について、預言者エレミヤを通して語られた言葉、

002「諸国の民の中で告げ、彼らに 知らせよ。

旗を掲げて知らせよ。

隠さずに述べよ、

『バビロンは取られ、

ベルは辱められた。

マルドゥクは破壊され、

その像は辱められ、

その偶像は破壊された』。

003まことに、北から一つの国がこ れに攻め上り、

その地を荒廃させる。

その中に住む者はない。

人から獣に至るまで逃げ去る。

004その日、その時には――主の言葉――

イスラエルの子らもユダの子らとともに来て、

泣きながらやって来て、

彼らの神、主を求める。

005彼らは顔をシオンに向け、

その道を尋ねる。

『さあ、行こう。

忘れられることのない永遠の契約によって

主に連なろう』。

006わたしの民は迷える羊の群れで あった。

彼らの牧者が彼らを迷わせ、

山々をさ迷わせた。

彼らは山から丘へと巡り歩き

囲い場を忘れた。

007彼らを見つけるものはみな、

彼らを食らった。

彼らの敵は言った、

『われわれに罪はない。

彼らがまことの牧場である主、

先祖たちの希望、主に罪を犯したのだ』。

008バビロンの中から逃げよ。

カルデア人の地から出よ。

群れを導く雄山羊のようであれ。

009見よ、わたしは強大な国々の同 盟を起こし、

北の地からバビロンに導く。

彼らはこれに向かって配置につく。

バビロンはそこから攻め取られる。

彼らの矢は、子供を奪い殺す勇士の矢のようであり、

事を成し遂げることなくしては戻らない。

010カルデア人は分捕り品となり、

それを分捕る者たちはみな、満ち足りる

――主の言葉。

011わたしの所有物を略奪する者た ちよ。

お前たちは喜び楽しみ、

脱穀する雌の若牛のようにはね回り、

雄馬のようにいななくが、

012お前たちの母は大いに恥を受 け、

お前たちを産んだ者は辱めを受ける。

見よ、彼女は国々のうちで最も小さい者になり、

荒れ野、乾いた土地、荒れ地となる。

013主の怒りによって

そこは住む者のない

荒れ果てたものとなり、

そばを通る者はみな愕然とし、

そのすべての打ち傷を見てあざける。

014すべて、弓を引き絞る者たち よ、

バビロンの周りに配置につき、

これに射かけ、矢を惜しむな。

バビロンは主に罪を犯したのだ。

015その周りに鬨の声をあげよ。

彼女は降伏した。

その城壁の塔は倒れ、城壁は破壊された。

これは主の復讐であるから、

彼女に復讐せよ。

彼女がしたとおり、やり返せ。

016種を蒔く者と

刈り入れ時に鎌を振るう者を

バビロンから断ち切れ。

圧迫する者の剣の前から逃れ、

人は各々自分の民のもとに帰り、

自分の故郷へと逃げていく。

017イスラエルは獅子に追われ、散 らされた羊。まず、アッシリアの王が食らい、今度はバビロンの王ネブカドレツァルが骨をしゃぶった。

018それ故、イスラエルの神、万軍 の主はこう仰せになる。見よ、わたしはアッシリアの王を罰したように、バビロンの王とその国を罰する。

019そしてわたしはイスラエルをそ の牧場に帰す。彼はカルメルとバシャンで草をはみ、エフライムの山々とギレアドで飽きるまで食べる。

020その日、その時には――主の言葉――、イスラエル の咎を探してもそれはなく、ユダの罪を見つけることはない。わたしは、わたしが残す者を赦すからである。

021メラタイムの地、ペコドの住民 のもとへ攻め上れ。

彼らを追い、殺し、滅ぼし尽くせ

――主の言葉。

すべてわたしがお前に命じたとおりに行え。

022その地に戦いの声、大いなる破 壊がある。

023ああ、すべての地を打った鉄槌 は折られ、砕かれた。

ああ、バビロンは諸国の民にとって恐怖の源となった。

024バビロンよ、わたしはお前に罠 を仕掛け、

お前は捕らえられた。

お前はそれを知らないままに

見つけられ、捕らえられた。

お前が主と争ったからだ」。

025主はその武器庫を開き、

その怒りの武器を取り出された。

万軍の主なる神は

カルデア人の地で行われる業があるからだ。

026四方からそこに攻め入れ。

その穀物倉を開き

所蔵品を山のように積み上げ、

それを滅ぼし尽くせ、

何一つ残すな。

027その雄牛をすべて殺せ。

屠り場に下らせよ。

ああ、彼らは災いだ。

彼らの日、彼らが罰せられる時が来たからだ。

028バビロンの地から逃れた者たち と

逃げてきた者たちが、

シオンで、わたしたちの神、主の復讐、

その神殿の復讐を告げ知らせる。

029バビロンに立ち向かって

弓を張るすべての者を呼び集めよ。

バビロンを囲んで陣を敷き、

一人も逃すな。

その行いに応じてバビロンに報い、

それが行ったように、やり返せ。

イスラエルの聖なる方、主に対して高ぶったからだ。

030それ故、その日、若者たちはそ の広場に倒れ、

戦士たちは沈黙させられる

――主の言葉。

031高ぶる者よ、見よ、

わたしはお前に立ち向かう

――万軍の主なる神の言葉――、

お前の日、わたしがお前を罰する日が来たからだ。

032高ぶる者はつまずき倒れ、

彼を起こす者はいない。

わたしはその町々に火をつけ、

火はその周りをことごとく焼き尽くす。

033万軍の主はこう仰せになる。

イスラエルの子らとユダの子らは、

ともに虐げられている。

彼らを虜にした者はみな、

彼らをしっかり握ったまま、

去らせることを拒んでいる。

034彼らを贖われる方は強い、

その名は万軍の主。

主は必ず彼らの訴えを取り上げ、

その地を平穏にし、

バビロンの住民を震え上がらせる。

035剣がカルデア人――主の言葉――

バビロンの住民、

またその高官たちと知恵ある者たちに臨む。

036剣が偽預言者たちに臨み、

彼らは愚か者とされる。

剣が勇士たちに臨み、

彼らは狼狽する。

037剣がバビロンの騎馬と戦車に、

またその中にいるすべての傭兵に臨み、

彼らは女のようになる。

剣が財宝に臨み、

それらは略奪される。

038日照りがバビロンの水に臨み、

これは涸れ上がる。

そこが刻んだ像の地であり、

彼らが偶像に狂っているからである。

039それ故、荒れ野の獣やジャッカ ルがそこに棲み、

駝鳥がその中に棲む。

そこには永遠に誰も住まず、

代々にわたって住む者はない。

040神がソドムとゴモラ、その近隣 の町々を

滅ぼされたように

――主の言葉――、

そこには誰も住まず、

人の子はそこに住みつかない。

041見よ、一つの民が北から来る。

強大な国と多くの王が

地の果てから起こされる。

042彼らは弓と投げ槍を固く握り、

残忍で憐れみがない。

その声は海のようにとどろく。

彼らは馬に乗り、戦列を組んだ者のように、

バビロンの娘よ、お前に立ち向かう。

043バビロンの王は彼らのうわさを 聞き、気力を失い、

産婦のような苦痛と苦悶に捕らえられる。

044見よ、獅子がヨルダンの密林か ら

緑の牧場へと上って来る時のように、

わたしは彼らを瞬く間に追い出す。

そして、わたしが選んだ者をその上に据える。

誰かわたしのような者があろうか。

誰かわたしを召喚できる者がいようか。

誰かわたしの前に立ちふさがる牧者がいようか。

045それ故、バビロンに対して立て られた主の計画と、

カルデア人の地に対して巡らされた謀を聞け。

必ず、群れの小さいものまで引いていき、

彼らの牧場は彼らのことで愕然とする。

046バビロンが捕まえられる音で地 は震え

その叫び声は諸国の間に聞こえる。

 

エレミヤ書51

フランシスコ訳聖書 Jer <51>章 聖書本文

001主はこう仰せになる。

見よ、わたしはバビロンに対して、

レブ・カマイに住む者たちに対して、

滅ぼす者の霊を奮い立たせる。

002わたしは他国の者をバビロンに 送る。

彼らはその地を吹き払って裸にする。

彼らは災いの日に四方からこれを包囲する。

003弓を張る者には弓を張れ。

その者に鎧を誇らせるな。

そこの若者たちを惜しむな。

その全軍を滅ぼし尽くせ。

004刺された者たちがカルデア人の 地に、

致命傷を負った者たちが巷に倒れる。

005彼らの地は、イスラエルの聖な る方に

背いた罪に満ちている。

まことに、イスラエルとユダは

その神、万軍の主から見捨てられてはいない。

006バビロンの中から逃れよ、

各々自分の命を救え。

バビロンの悪行の故に滅ぼされるな。

まことに、主の復讐の時、

主はバビロンへの報復を果たされる。

007バビロンは、主の手にある、全 地を酔わせる金の杯。

諸国の民はそのぶどう酒を飲み、

それ故、諸国の民は狂った。

008突然、バビロンは倒れ、砕かれ た。

バビロンのために泣き叫べ。

その痛みのためにバルサムを取れ。

癒やされるかもしれない。

009わたしたちはバビロンを癒やそ うとしたが、

彼女は癒やされなかった。

わたしたちはこれを見捨てて、

各々自分の土地へ帰ろう。

まことに、バビロンへの裁きは天にまで達し、

雲にまで届いた。

010主はわたしたちの訴えを正しい と認められた。

さあ、わたしたちはシオンで

わたしたちの神、主の業を告げよう。

011矢を研ぎ、矢筒を取れ。

主はメディア人の王たちの霊を奮い立たせられる。

バビロンに対する主の計画は、

これを滅ぼすこと。

まことに、これは主の復讐、

主の神殿の復讐。

012バビロンの城壁に向かって旗を 揚げよ。

見張りを強化し、番兵を立て、

伏兵を備えよ。

主が、バビロンに住む者について計画し

語られたことを実行される。

013多くの流れのほとりに住み、宝 物に富む者よ。

お前の終わり、

お前の命の糸が断たれる時が来た。

014万軍の主はご自分にかけて誓わ れる。

「わたしは必ず、蝗のような数多くの人で

お前を満たす。

彼らはお前に対して勝ちどきをあげる」。

015主はその力によって地を造り、

知恵によって世界を固く据え、

英知によって天を張り広げられた。

016主がその声を発せられると、

天の水が荒れ狂う。

主は、雲を地の果てから上らせ、

稲妻を放って雨を降らせ、

風をその倉から出される。

017人はみな、愚かで無知、

金細工師はみな、その偶像の故に恥を受ける。

まことに、鋳て造った像は偽物、

その中には息がない。

018それらはむなしいもの、嘲笑の 的、

裁きの時に滅びる。

019ヤコブの取り分である方はこの ようなものではない。

その方は万物とご自分の所有される民の造り主。

その名は万軍の主。

020「お前はわたしのこん棒、戦の 武器である。

わたしはお前を使って諸国を打ち砕き、

お前を使って諸王国を滅ぼす。

021お前を使ってわたしは馬とそれ に乗る者を砕き、

お前を使って戦車とその乗り手を砕く。

022お前を使ってわたしは男と女を 砕き、

お前を使って老いた者と若い者を砕き、

お前を使って若者とおとめを砕く。

023お前を使ってわたしは羊飼いと その群れを砕き、

お前を使って農夫と軛をつけたその牛を砕き、

お前を使って総督たちと長官たちを砕く。

024わたしはバビロンとカルデアに 住むすべての者に、

彼らがシオンで行ったすべての悪の故に、

お前たちの目の前で報いる

――主の言葉。

025全地を破壊する破壊の山よ、

見よ、わたしはお前に立ち向かう

――主の言葉。

わたしは、お前の上に手を伸ばし、

お前を岩から転げ落とし、

お前を焼けた山にする。

026誰もお前から石を取って隅の親 石とする者はなく、

土台の石とする者はない。

お前はとこしえに荒れ果てる

――主の言葉」。

027この地に旗を揚げ、

諸国に角笛を吹き鳴らせ。

バビロンに対抗して、諸国を聖別し、

バビロンに対抗して、アララト、ミンニ、

アシュケナズの王国を召集し、

バビロンに対抗して、徴兵する者を立て、

群がる蝗のように馬を上らせよ。

028バビロンに対抗して、諸国を聖 別せよ。

メディアの王たちとその総督たちとすべての長官、

およびその統治する各地の人々を。

029その地は震え、悶える。

まことに、主はバビロンに対してその計画を成し遂げ、

バビロンの地を、住む者もない荒れ果てた地とされる。

030バビロンの勇士たちは戦うこと をやめ、

砦に座り込む。

彼らの力は干からび、

彼らは女のようになる。

その住まいは火を放たれ、

その閂は壊される。

031伝令は次々に走り来たり、

使者は次々に走り来たり、

バビロンの王に告げて言う。

彼の都は占領されたも同然だ、

032渡し場は奪われ、

沼地は火で焼かれ、

戦士たちは恐慌に陥っている、と。

033イスラエルの神、万軍の主はこ う仰せになる、

「娘バビロンは踏みならされる時の麦打ち場のようだ。

もうしばらくすると、彼女を刈り入れる時が来る」。

034「バビロンの王ネブカドレツァ ルは

わたしを食い尽くし、吸い取り、空の器のようにした。

竜のようにわたしを呑み込み、

その腹をわたしの美味で満たし、

わたしを洗い尽くした。

035わたしと、わたしの肉親への暴 虐が

バビロンの上にあるように」

とシオンに住む者は言い、

「わたしの血がカルデアに住む者にあるように」

とエルサレムは言う。

036それ故、主はこう仰せになる、

「見よ、わたしはお前の訴えを取り上げ、

お前の復讐のために復讐する。

わたしはバビロンの海を干上がらせ、

その泉を涸らす。

037バビロンは瓦礫の山、

ジャッカルの棲処となり、

恐怖の源、あざけりの的となる。

そこに住む者はない。

038彼らはともに、若獅子のように 吼え、

獅子の子のように唸る。

039彼らががつがつしている時に、

わたしは彼らのために宴を設け、

彼らを酔わせて騒がせる。

彼らは永遠の眠りに就き、目を覚まさない

――主の言葉。

040わたしは彼らを小羊のように、

雄羊や雄山羊のように屠り場に下らせる。

041ああ、シェシャクは占領され た。

全地の誇りであった者は捕らえられた。

ああ、バビロンは諸国の間で恐怖の源となった。

042海がバビロンに覆いかぶさり、

どよめくその大波に覆われた。

043その町々は荒れ果て、

地は乾ききった地、荒れ地、

誰も住まない地となり、

人は誰もそこを通らない。

044わたしはバビロンでベルを罰 し、

それが呑み込んだものをその口から吐き出させる。

諸国がそこへ流れ込むことはもうない。

バビロンの城壁も倒れた。

045わたしの民よ、その中から出 よ。

主の燃える怒りから逃れて

各々自分の命を救え。

046お前たちの心を弱くしたり、

この地で聞くうわさを恐れてはならない。

今年うわさは立ち、次の年にもうわさは立つ。

暴虐がこの地にあり、支配者は支配者と相争う、と。

047それ故、見よ、その日が来る。

その日、わたしは

バビロンのもろもろの偶像を罰する。

その地はすべて恥をかき、

その倒された者がみな、その中に横たわる。

048天と地とその中のすべてのもの は、

バビロンの敗北を叫ぶ。

北から、滅ぼす者たちがバビロンに来るからだ

――主の言葉」。

049バビロンもまた必ず倒れる、

イスラエルの殺された者たちよ。

全地の殺された者たちが

バビロンのために倒れたように。

050剣を逃れた者たちよ、

去れ、立ち止まるな。

遠くから主を思い起こし、

エルサレムをお前たちの心に思い浮かべよ。

051わたしたちは恥を受けた。

あざけりを聞いたからだ。

恥辱がわたしたちの顔を覆った。

他国の者が主の家の聖所を犯したからだ。

052「それ故、見よ、その日が来る

――主の言葉。

その日、わたしはそのもろもろの像を罰し、

その地の至る所で刺された者が呻く。

053たとえバビロンが天に昇って も、

彼女がその高い要塞を強化しても、

わたしのもとから、滅ぼす者たちがそこに出ていく

――主の言葉」。

054聞け、バビロンからの叫び、

カルデア人の地からの大いなる破滅の音。

055まことに、主はバビロンを滅ぼ し、

そこから大きな騒音を絶やされる。

それに対抗する波は大水のように逆巻き、

その音はどよめく。

056滅ぼす者がバビロンを攻めてい る。

その勇士たちは捕らえられ、

彼らの弓は折られる。

まことに、主は報復の神であり、

必ず報復される。

057「わたしはバビロンの高官た ち、知恵ある者たち、

総督たち、長官たち、勇士たちを酔わせる。

彼らは永遠の眠りに就き、目を覚まさない

――その名は万軍の主という王の言葉。

058万軍の主はこう仰せになる。

バビロンの厚い城壁は完全に平らにされ、

その高い門には火が放たれる。

諸国の民はむなしく労苦し、

諸国の民は火のために疲れ果てる」。


 

新共同訳1987

50:1 バビロンに向かって。カルデア人の国に向かって。主が預言者エレミヤを通して語られた言葉。

50:2 告げ知らせよ、諸国民に。布告せよ/旗を掲げて布告せよ。隠すことなく言え。バビロンは陥落し、ベルは辱められた。マルドゥクは砕かれ、その像は辱められ /偶像は砕かれた。

50:3 一つの国が北からバビロンに向かって攻め上り/バビロンの国を荒廃させる。そこに住む者はいなくなる。人も動物も皆、逃れ去る。

50:4 その日、その時には、と主は言われる。イスラエルの人々が来る/ユダの人々も共に。彼らは泣きながら来て/彼らの神、主を尋ね求める。

50:5 彼らはシオンへの道を尋ね/顔をそちらに向けて言う。「さあ、行こう」と。彼らは主に結びつき/永遠の契約が忘れられることはない。

50:6 わが民は迷える羊の群れ。羊飼いたちが彼らを迷わせ/山の中を行き巡らせた。彼らは山から丘へと歩き回り/自分の憩う場所を忘れた。

50:7 彼らを見つける者は、彼らを食らった。敵は言った。「我々に罪はない。彼らが、まことの牧場である主に/先祖の希望であった主に罪を犯したからだ」と。

50:8 逃れよ、バビロンの中から。カルデア人の国から出よ/群れの先頭を行く雄羊のように。

50:9 見よ、わたしは/大いなる国々の一団を奮い起こし/バビロンに向かって、北の国から攻め上らせる。彼らはバビロンに対して陣を敷き、攻め落とす。彼らの矢 は練達の勇士のようだ。決して空しく帰ることはない。

50:10 カルデア人は略奪される。略奪する者は皆、飽き足りる、と主は言われる。

50:11 わたしの嗣業を奪う者らよ。お前たちは喜び楽しみ/打穀する若い雌牛のように跳びはね/荒馬のようにいなないているが

50:12 お前たちの母、産みの親であるバビロンは/うろたえ、恥を受ける。見よ、国々の最後のものであるバビロンは/乾いた荒れ野、荒れ地となる。

50:13 主の憤りによって、住む者はいなくなり/すべてが廃虚となり/バビロンのそばを通る者は皆、恐れ/その破壊を見て嘲る。

50:14 弓を射る者らよ/バビロンを囲んで陣を敷け。バビロンに向かって射かけよ。矢を惜しんではならない。バビロンは主に罪を犯したからだ。

50:15 バビロンを囲んで鬨の声をあげよ。彼らは降伏した。砦は倒れ、城壁は破壊された。これこそ主の復讐だ。バビロンに復讐せよ。バビロンがしたとおりにしてや るがよい。

50:16 バビロンから断て/種蒔く人と、刈り入れのときに鎌を振るう人を。人々は滅ぼす者の剣を逃れて/おのおの自分の民のもとへ帰り/故郷を目指して逃げる。

50:17 イスラエルは獅子に追われてちりぢりになった羊。先にはアッシリアの王が食らい、今度はバビロンの王ネブカドレツァルが骨を砕いた。

50:18 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。見よ、かつてアッシリアの王を罰したように、今、わたしはバビロンの王とその国を罰する。

50:19 そして、イスラエルを元の牧場に連れ戻す。イスラエルはカルメルとバシャンで草をはみ、エフライムとギレアドの山で心ゆくまで食べる。

50:20 その日、その時には、と主は言われる。イスラエルの咎を探しても見当たらず、ユダの罪も見いだされない。わたしが、生き残らせる人々の罪を赦すからであ る。

50:21 メラタイムの地に向かえ。そこに向かって攻め上れ。ペコドの住民に向かえ。彼らを剣にかけ、残ったものを滅ぼし尽くせと/主は言われる。わたしがお前に命 じたとおりすべて行え。

50:22 その地に戦いのとどろきと/大きな破壊が起こる。

50:23 全世界を砕いた槌が、今や折られ砕かれる。バビロンは諸国民の間で恐怖の的となる。

50:24 バビロンよ、わたしはお前に罠を仕掛け/お前は捕らえられた。お前は知らずにいたが/見つけられ、捕らえられた。お前が主と争ったからだ。

50:25 主は倉を開いて/怒りの武器を取り出された。これこそ、カルデア人の国で行われる/万軍の主なる神の御業だ。

50:26 バビロンに向かって四方から攻めよ。その穀物の倉を開いて、山のように積み上げ/バビロンを滅ぼし尽くせ。何も残してはならない。

50:27 バビロンの雄牛を残らず剣にかけよ。彼らを屠り場に追い込め。彼らは災いだ。彼らの日、彼らの罰せられる時が来た。

50:28 バビロンの国を逃れ/脱出した人々の声がする。彼らはシオンで我々の神、主の復讐を告げる/主の神殿の復讐を。

50:29 バビロンに向かって、射手を呼び集めよ/すべて弓を射る者を。バビロンを囲んで陣を敷け/ひとりも逃してはならない。その仕業に従って報復し/行ったすべ てのことに従って、仕返しするがよい。彼女は主に向かい/イスラエルの聖なる方に向かって/傲慢にふるまったからだ。

50:30 それゆえ、その日には、バビロンの若者たちは広場で倒れ、兵士は皆、息絶えて静かになる、と主は言われる。

50:31 傲慢な者よ。見よ、わたしはお前に立ち向かうと/万軍の主なる神は言われる。お前の日、わたしがお前を罰する時が来た。

50:32 傲慢な者はよろめき倒れ/助け起こす者はいない。わたしはその町々に火をつけ/火は周囲のすべてのものをなめ尽くす。

50:33 万軍の主はこう言われる。イスラエルの民は虐げられている/ユダの民も共に。彼らをとりこにしている者たちは皆/彼らを抑えつけ、解き放つことを拒んでい る。

50:34 彼らを贖われる方は強い。その御名は万軍の主。主は必ず彼らの訴えを取り上げ/バビロンの国を揺り動かし/その住民を乱される。

50:35 剣がカルデア人の上に臨む、と主は言われる。バビロンの住民の上に/その貴族、知者たちの上に。

50:36 剣が大言壮語する者らに臨み/彼らは笑いものになる。剣が勇士たちに臨み、彼らは砕かれる。

50:37 剣が軍馬と戦車に/また、バビロンの雑多な傭兵に臨み/彼らは女のように弱くなる。剣が宝の倉に臨み、倉はかすめられる。

50:38 日照りがバビロンの水に臨み、水は干上がる。バビロンは偶像の国で/おぞましいものに狂っているからだ。

50:39 それゆえ、ハイエナがジャッカルと共に住み/駝鳥がそこに住み着く。そこに住む者は、もはや永久にない。宿る者も、世々にわたってないであろう。

50:40 神がソドム、ゴモラと近隣の町々を/覆されたときのように、と主は言われる。そこには、人ひとり住まず/人が宿ることはなくなるであろう。

50:41 見よ、一つの民が北から来る。大いなる国、多くの王が/地の果てから奮い立って来る。

50:42 彼らは弓と剣を取り、残酷で容赦しない。海のとどろくような声をあげ、馬を駆り/戦いに備えて武装している/娘バビロンよ、お前に向かって。

50:43 バビロンの王が、その知らせを聞くと/彼の手の力は抜けた。彼は苦しみにとらえられ/産婦のようにもだえる。

50:44 見よ、獅子がヨルダンの森から/緑の牧場に躍り出るように/わたしはバビロンを襲い/一瞬のうちに彼らを追い散らし/わたしが選んだ者にそこを守らせる。 誰か、わたしのような者がいるだろうか。誰が、わたしを召喚するだろうか。羊飼いのうち誰が、わたしに挑むだろうか。

50:45 それゆえ、主がバビロンに対して練られた計画/カルデア人の地に対して定められた企てを聞け。羊の群れの幼いものまで引きずられて行く。牧場はこのことの ゆえに恐れおののく。

50:46 バビロンが占領される物音で大地は揺れ動き/叫びの声は諸国民の間に聞こえる。

51:1 主はこう言われる。「わたしはバビロンに対し/レブ・カマイ(カルデア)の住民に向かって/滅びの風を巻き起こす。

51:2 わたしはバビロンに外敵を送る。彼らはバビロンをふるいにかけ/その国土を裸にする。災いの日に、彼らは四方からバビロンに迫る。」

51:3 弓を射る者に弓を張らせ/鎧を着けて身構えさせよ。バビロンの若者たちを惜しんではならない。その軍をすべて滅ぼし尽くせ。

51:4 カルデア人の国には、殺された者が/路上には、刺された者が倒れる。

51:5 イスラエルとユダは/その神、万軍の主に見捨てられてはいない。カルデア人の国には罪が満ちている/イスラエルの聖なる方に背いた罪が。

51:6 お前たちはバビロンの中から逃げ/おのおの自分の命を救え。バビロンの悪のゆえに滅びるな。今こそ、主が復讐される時/主はバビロンに仇を返される。

51:7 バビロンは主の手にある金の杯/これが全世界を酔わせた。国々はその酒を飲み/そのゆえに、国々は狂った。

51:8 にわかに、バビロンは倒れ、砕かれた。バビロンのために嘆け。その傷に乳香を塗れ。いえるかもしれない。

51:9 我々はバビロンをいやそうとした。しかし、いやされはしなかった。バビロンを捨てて、おのおの自分の国へ帰ろう。バビロンの審判は天に達し、雲にまで届い た。

51:10 主は我々の正しさを明らかにされた。さあ、我々はシオンで/我らの神、主の御業を語り告げよう。

51:11 矢を研ぎ澄まし、盾を用意せよ。主はメディアの王たちの霊を奮い起こさせる。バビロンに対する主の定めは滅ぼすこと。これこそ主の復讐/主の神殿の復讐 だ。

51:12 バビロンの城壁に向かって旗を立て/見張りを強化せよ。見張りの者を立て、伏兵を置け。主は思い定め、それを実行される/バビロンの住民に告げられたこと を。

51:13 豊かな水の傍らに住み、財宝に富む者よ。お前の終わりが来た。命の糸は断たれる。

51:14 万軍の主は、御自分にかけて誓われた。「わたしは必ず、いなごの大軍のような人々で/お前を満たす。彼らはお前を攻め、叫び声をあげる。」

51:15 御力をもって大地を造り/知恵をもって世界を固く据え/英知をもって天を広げられた方。

51:16 主が御声を発せられると天の大水はどよめく。地の果てから雨雲を湧き上がらせ/稲妻を放って雨を降らせ/風を倉から送り出される。

51:17 人は皆、愚かで知識に達しえない。金細工人は皆、偶像のゆえに辱められる。鋳て造った像は欺きにすぎず/霊を持っていない。

51:18 彼らは空しく、また嘲られるもの。裁きの時が来れば滅びてしまう。

51:19 ヤコブの分である神はこのような方ではない。万物の創造者であり/ヤコブはその方の嗣業の民である。その御名は万軍の主。

51:20 お前はわたしの鎚、わたしの武器であった。お前によって、わたしは国々を砕き/お前によって、諸王国を滅ぼした。

51:21 お前によって、軍馬と騎兵を砕き/お前によって、戦車とその操縦者を砕いた。

51:22 お前によって、男も女も砕き/お前によって、老いも若きも砕き/お前によって、若者もおとめも砕いた。

51:23 お前によって、羊飼いと群れを砕き/お前によって、農夫と耕す牛を砕き/お前によって、総督と長官を砕いた。

51:24 しかし、わたしはバビロンと/カルデアの全住民に対し/お前たちの目の前で報復する。彼らがシオンで行ったあらゆる悪に対してと/主は言われる。

51:25 滅びの山よ、見よ、わたしはお前に立ち向かうと/主は言われる。全世界を滅ぼす者よ/わたしは手を伸ばしてお前を捕らえ/断崖から転がして落とし、燃え尽 きた山にする。

51:26 お前の石を取って隅の石とする者はないし/土台の石とする者もない。お前はとこしえに荒れ果てたままだと/主は言われる。

51:27 大地に旗を立て、国々で角笛を吹き鳴らせ。バビロンを撃つために国々を聖別し/諸王国を呼び集めよ/アララト、ミンニ、そしてアシュケナズを。指揮官を立 て、バビロンを攻めよ。群がるいなごのように軍馬を上らせよ。

51:28 バビロンを撃つために、国々を聖別せよ/メディアの諸王国を、その総督とすべての長官/また、その支配下の全土を。

51:29 大地は震え、ねじれる。主の定めがバビロンに成就し/バビロンの国を人の住まない廃虚とされるから。

51:30 バビロンの勇士たちは戦いをやめ/砦に座り込む。彼らの力はうせ、女のようになる。バビロンの家屋は焼かれ、かんぬきは砕かれる。

51:31 伝令は走って、次の伝令に伝え/使者は次の使者へ取り次ぎ/都が隅々まで占領されたことを/バビロンの王に知らせる。

51:32 渡し場は次々と奪われ/沼地の葦は火で焼き払われ/兵士たちはおびえる。

51:33 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。娘バビロンは、麦の打ち場のようだ。今や、彼女は踏みつけられ/間もなく、彼女を取り入れる時が来る。

51:34 バビロンの王ネブカドレツァルは/わたしに食いつき、当惑させ/竜のようにわたしを呑み込み/わたしのうまい肉で腹を満たし/わたしを空の皿のようにして 洗い清めた。

51:35 「わたしと、わたしの肉親が受けた暴虐が/バビロンの上にふりかかるように」と/シオンの女たちは言い/「わたしの血の恨みが/カルデアの住民にふりかか るように」と/エルサレムは言う。

51:36 それゆえ、主はこう言われる。見よ、わたしはお前の訴えを取り上げ/お前の仇を報いる。わたしはバビロンの海を干上がらせ/泉を涸らす。

51:37 バビロンは、瓦礫の山/ジャッカルの住みかとなり/恐怖と嘲りの的となり/住む者はひとりもいなくなる。

51:38 彼らは一斉に若獅子のようにうなり/獅子の子のようにほえる。

51:39 わたしは、たけりたつ彼らに/宴を設けて酔わせる。彼らは泥酔して、よろめき/いつまでも眠り続けて目を覚まさないと/主は言われる。

51:40 わたしは、彼らを小羊のように/また雄羊や雄山羊のように/屠り場に引いて行く。

51:41 シェシャク(バビロン)は占領された。全世界の賛美の的であったものが捕らえられた。バビロンは国々の間に恐怖の的となった。

51:42 混沌の海がバビロンに襲いかかり/バビロンは高波のとどろきに覆われた。

51:43 町々は廃虚となり/乾ききった地、荒れ地となる。そこは住む者のない土地となり/人の子ひとり通らぬ所となる。

51:44 わたしはバビロンでベルを罰し/彼が呑み込んだものを口から吐き出させる。国々が川の流れのように/そこに集まることはもはやない。バビロンの城壁は倒れ た。

51:45 わが民よ、その中から出よ。おのおの自分の命を救え/主の激しい怒りを逃れて。

51:46 お前たちは心挫けてはならない。この地で耳にするうわさを恐れるな。一つのうわさがこの年に来れば、別のうわさが次の年に来る。この地に不法が行われ、支 配者と支配者が争うなど、と。

51:47 それゆえ、見よ、その日が来れば/わたしはバビロンの偶像を罰する。全土はうろたえ/殺された者は皆、国のただ中に倒れる。

51:48 天と地と、その中にあるすべてのものは/バビロンの滅亡を喜び歌う。滅ぼす者が北から来るからだ、と主は言われる。

51:49 バビロンもまた、必ず倒れる/イスラエルの殺された人々のゆえに。バビロンのゆえに、世界の至るところで/人々が殺されたのだから。

51:50 剣を逃れた者らよ。行け、立ち止まるな。遠くから主を思い起こし/エルサレムを心に留めよ。

51:51 我々はののしりを聞いて当惑している。恥辱が我々の顔を覆っている。外敵が主の家の聖域に押し入ったからだ。

51:52 それゆえ、見よ、その日が来ればと/主は言われる。わたしはバビロンの偶像を罰する。国の至るところで殺された者が呻く。

51:53 たとえ、バビロンが天に上っても/高いやぐらの守りを固めても/わたしのもとから滅ぼす者が来ると/主は言われる。

51:54 バビロンから叫びの声が聞こえ/カルデア人の地から大いなる破壊の音がする。

51:55 主がバビロンを滅ぼし/大音響を静められる。波のうねりが大水のようにとどろき/どよめきの音が響きわたる。

51:56 滅ぼす者がバビロンに攻めて来た。勇士たちは捕らえられ、弓は折られた。まことに主は仇を返される神/主は必ず報復される。

51:57 わたしはバビロンの高官、知者、総督、長官、勇士らを酔わせる。彼らはいつまでも眠り続けて目を覚ますことはない、とその御名を万軍の主という王が言われ る。

51:58 万軍の主はこう言われる。バビロンの厚い城壁は無残に崩され/高い城門は火で焼かれる。今や、多くの民の労苦はむなしく消え/諸国民の辛苦は火中に帰し、 人々は力尽きる。

 

新改訳1970

50:1 主が預言者エレミヤを通して、バビロンについて、すなわちカルデヤ人の国について語られたみことば。

50:2 「諸国の民の間に告げ、旗を掲げて知らせよ。隠さずに言え。『バビロンは捕えられた。ベルははずかしめられ、メロダクは砕かれた。その像ははずかしめら れ、その偶像は砕かれた。』

50:3 なぜなら、北から一つの国がここに攻め上り、この地を荒れ果てさせたからだ。ここには住む者もない。人間から家畜に至るまで逃げ去った。

50:4 その日、その時、――主の御告げ。――イスラエルの民もユダの民も共に来て、泣きながら歩み、その神、主を、尋ね求める。

50:5 彼らはシオンを求め、その道に顔を向けて、『来たれ。忘れられることのないとこしえの契約によって、主に連なろう。』と言う。

50:6 わたしの民は、迷った羊の群れであった。その牧者が彼らを迷わせ、山々へ連れ去った。彼らは山から丘へと行き巡って、休み場も忘れてしまった。

50:7 彼らを見つける者はみな彼らを食らい、敵は『私たちには罪がない。彼らが、正しい牧場である主、彼らの先祖の望みであった主に、罪を犯したためだ。』と 言った。

50:8 バビロンの中から逃げ、カルデヤ人の国から出よ。群れの先頭に立つやぎのようになれ。

50:9 見よ。わたしが、大国の集団を奮い立たせて、北の地からバビロンに攻め上らせる。彼らはこれに向かって陣ぞなえをし、これを攻め取る。彼らの矢は、練達の 勇士の矢のようで、むなしくは帰らない。

50:10 カルデヤは略奪され、これを略奪する者はみな満ち足りる。――主の御告げ。――

50:11 わたしの相続地を略奪する者たち。あなたがたは楽しみ、こおどりして喜び、穀物を打つ雌の子牛のようにはしゃぎ、荒馬のようにいなないても、

50:12 あなたがたの母はいたく恥を見、あなたがたを産んだ者ははずかしめを受けた。見よ。彼女は国々のうちの最後の者、荒野となり、砂漠と荒れた地となる。

50:13 主の怒りによって、そこに住む者はなく、ことごとく廃墟と化する。バビロンのあたりを通り過ぎる者はみな、色を失い、そのすべての打ち傷を見てあざける。

50:14 すべて弓を張る者よ。バビロンの回りに陣ぞなえをし、これを射よ。矢を惜しむな。彼女は主に罪を犯したのだから。

50:15 その回りに、ときの声をあげよ。彼女は降伏した。その柱は倒れ、その城壁はこわれた。これこそ主の復讐だ。彼女に復讐せよ。彼女がしたとおりに、これにせ よ。

50:16 種を蒔く者や、刈り入れの時にかまを取る者を、バビロンから切り取れ。しいたげる者の剣を避けて、人はおのおの自分の民に帰り、自分の国へ逃げて行く。」

50:17 イスラエルは雄獅子に散らされた羊。先にはアッシリヤの王がこれを食らったが、今度はついに、バビロンの王ネブカデレザルがその骨まで食らった。

50:18 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。「見よ。わたしはアッシリヤの王を罰したように、バビロンの王とその国を罰する。

50:19 わたしはイスラエルをその牧場に帰らせる。彼はカルメルとバシャンで草を食べ、エフライムの山とギルアデで、その願いは満たされる。

50:20 その日、その時、――主の御告げ。――イスラエルの咎は見つけようとしても、それはなく、ユダの罪も見つけることはできない。わたしが残す者の罪を、わた しが赦すからだ。」

50:21 「メラタイムの地、ペコデの住民のところに攻め上れ。彼らを追って、殺し、彼らを聖絶せよ。――主の御告げ。――すべて、わたしがあなたに命じたとおり に、行なえ。」

50:22 「国中には戦いの声、大いなる破滅。

50:23 万国を打った鉄槌は、どうして折られ、砕かれたのか。バビロンよ。どうして国々の恐怖となったのか。

50:24 バビロンよ。わたしがおまえにわなをかけ、おまえは捕えられた。おまえはそれを知らなかった。おまえは見つけられてつかまえられた。おまえが主に争いをし かけたからだ。

50:25 主はその倉を開いて、その憤りの武器を持ち出された。それは、カルデヤ人の国で、万軍の神、主の、される仕事があるからだ。

50:26 四方からそこに攻め入れ。その穀物倉を開け。これを麦束のように積み上げ、これを聖絶して、何一つ残すな。

50:27 その雄牛をみな滅ぼせ。ほふり場に下らせよ。ああ。哀れな彼ら。彼らの日、その刑罰の時が来たからだ。」

50:28 聞け。バビロンの国からのがれて来た者が、シオンで、私たちの神、主の、復讐のこと、その宮の復讐のことを告げ知らせている。

50:29 射手を呼び集めてバビロンを攻め、弓を張る者はみな、これを囲んで陣を敷き、ひとりものがすな。そのしわざに応じてこれに報い、これがしたとおりに、これ にせよ。主に向かい、イスラエルの聖なる方に向かって高ぶったからだ。

50:30 「それゆえ、その日、その若い男たちは町の広場に倒れ、その戦士もみな、断ち滅ぼされる。――主の御告げ。――

50:31 高ぶる者よ。見よ。わたしはあなたを攻める。――万軍の神、主の御告げ。――あなたの日、わたしがあなたを罰する時が来たからだ。

50:32 そこで、高ぶる者はつまずき倒れ、これを起こす者もいない。わたしは、その町に火をつける。火はそのまわりのものをすべて焼き尽くす。」

50:33 万軍の主はこう仰せられる。「イスラエルの民とユダの民は、共にしいたげられている。彼らをとりこにした者はみな、彼らを捕えて解放しようとはしない。」

50:34 彼らを贖う方は強く、その名は万軍の主。主は、確かに彼らの訴えを支持し、この国をいこわせるが、バビロンの住民を震え上がらせる。

50:35 剣が、カルデヤ人にも、――主の御告げ。――バビロンの住民、その首長たち、知恵ある者たちにも下る。

50:36 剣が自慢する者たちにも下り、彼らは愚かになる。剣がその勇士たちにも下り、彼らはおののく。

50:37 剣がその馬と車と、そこに住む混血の民にも下り、彼らは女のようになる。剣がその財宝にも下り、それらはかすめ取られる。

50:38 その水の上には、ひでりが下り、それはかれる。ここは刻んだ像の国で、彼らは偶像の神に狂っているからだ。

50:39 それゆえ、そこには荒野の獣が山犬とともに住み、だちょうがそこに住む。もう、いつまでも人は住まず、代々にわたって、住む人はない。

50:40 神がソドムと、ゴモラと、その近隣を滅ぼされたように、――主の御告げ。――そこには人が住まず、そこには人の子が宿らない。

50:41 見よ。一つの民が北から来る。大きな国と多くの王が地の果て果てから奮い立つ。

50:42 彼らは弓と投げ槍を堅く握り、残忍で、あわれみがない。その声は海のようにとどろく。バビロンの娘よ。彼らは馬に乗り、ひとりのように陣ぞなえをして、あ なたを攻める。

50:43 バビロンの王は、彼らのうわさを聞いて気力を失い、産婦のような苦しみと苦痛に捕えられる。

50:44 「見よ。獅子がヨルダンの密林から水の絶えず流れる牧場に上って来るように、わたしは一瞬にして彼らをそこから追い出そう。わたしは、選ばれた人をそこに 置く。なぜなら、だれかわたしのような者があろうか。だれかわたしを呼びつける者があろうか。だれかわたしの前に立つことのできる牧 者があろうか。」

50:45 それゆえ、バビロンに対してめぐらされた主のはかりごとと、カルデヤ人の国に対して立てられたご計画を聞け。必ず、群れの小さい者まで引きずって行かれ、 必ず、彼らの牧場はそのことでおびえる。

50:46 バビロンの捕えられる音で地は震え、その叫びが国々の間でも聞こえた。

新改訳 エレ 51:1-58

51:1 主はこう仰せられる。「見よ。わたしはバビロンとその住民に対し、破壊する者の霊を奮い立たせ、

51:2 他国人たちをバビロンに送る。彼らはこれを吹き散らし、その国を滅ぼす。彼らは、わざわいの日に、四方からこれを攻める。」

51:3 射手には弓を張らせ、よろいを着けてこれを襲わせよ。そこの若い男を惜しむことなく、その全軍を聖絶せよ。

51:4 刺し殺された者たちが、カルデヤ人の国に倒れ、突き刺された者たちが、そのちまたに倒れる。

51:5 しかし、イスラエルもユダも、その神、万軍の主から、決して見捨てられない。彼らの国は、イスラエルの聖なる方にそむいた罪に満ちていたが、

51:6 バビロンの中から逃げ、それぞれ自分のいのちを救え。バビロンの咎のために絶ち滅ぼされるな。これこそ、主の復讐の時、報いを主が返される。

51:7 バビロンは主の御手にある金の杯。すべての国々はこれに酔い、国々はそのぶどう酒を飲んで、酔いしれた。

51:8 たちまち、バビロンは倒れて砕かれた。このために泣きわめけ。その痛みのために乳香を取れ。あるいはいやされるかもしれない。

51:9 私たちは、バビロンをいやそうとしたのに、それはいやされなかった。私たちはこれを見捨てて、おのおの自分の国へ帰ろう。バビロンへの罰は、天に達し、大 空まで上ったからだ。

51:10 主は、私たちの正義の主張を明らかにされた。来たれ。私たちはシオンで、私たちの神、主のみわざを語ろう。

51:11 矢をとぎ、丸い小盾を取れ。主はメディヤ人の王たちの霊を奮い立たせられた。主の御思いは、バビロンを滅ぼすこと。それは主の復讐、その宮のための復讐で ある。

51:12 バビロンの城壁に向かって旗を揚げよ。見張りを強くし、番兵を立てよ。伏兵を備えよ。主ははかりごとを立て、バビロンの住民について語られたことを実行さ れたからだ。

51:13 大水のほとりに住む財宝豊かな者よ。あなたの最期、あなたの断ち滅ぼされる時が来た。

51:14 万軍の主はご自分をさして誓って言われた。「必ず、わたしはばったのような大群の人をあなたに満たす。彼らはあなたに向かって叫び声をあげる。」

51:15 主は、御力をもって地を造り、知恵をもって世界を堅く建て、英知をもって天を張られた。

51:16 主が声を出すと、水のざわめきが天に起こる。主は地の果てから雲を上らせ、雨のためにいなずまを造り、その倉から風を出される。

51:17 すべての人間は愚かで無知だ。すべての金細工人は、偶像のために恥を見る。その鋳た像は偽りで、その中に息がないからだ。

51:18 それは、むなしいもの、物笑いの種だ。刑罰の時に、それらは滅びる。

51:19 ヤコブの分け前はこんなものではない。主は万物を造る方。イスラエルは主ご自身の部族。その御名は万軍の主である。

51:20 「あなたはわたしの鉄槌、戦いの道具だ。わたしはあなたを使って国々を砕き、あなたを使って諸王国を滅ぼす。

51:21 あなたを使って馬も騎手も砕き、あなたを使って戦車も御者も砕き、

51:22 あなたを使って男も女も砕き、あなたを使って年寄りも幼い者も砕き、あなたを使って若い男も若い女も砕き、

51:23 あなたを使って牧者も群れも砕き、あなたを使って農夫もくびきを負う牛も砕き、あなたを使って総督や長官たちも砕く。

51:24 わたしはバビロンとカルデヤの全住民に、彼らがシオンで行なったすべての悪のために、あなたがたの目の前で報復する。――主の御告げ。――

51:25 全地を破壊する、破壊の山よ。見よ。わたしはおまえを攻める。――主の御告げ。――わたしはおまえに手を伸べ、おまえを岩から突き落とし、おまえを焼け山 とする。

51:26 だれもおまえから石を取って、隅の石とする者はなく、礎の石とする者もない。おまえは永遠に荒れ果てる。――主の御告げ。――

51:27 この地に旗を掲げ、国々の中に角笛を鳴らせ。国々を整えてこれを攻めよ。アララテ、ミニ、アシュケナズの王国を召集してこれを攻めよ。ひとりの長を立てて これを攻めよ。群がるばったのように、馬を上らせよ。

51:28 国々を整えてこれを攻めよ。メディヤ人の王たち、その総督やすべての長官たち、その支配する全土の民を整えて、これを攻めよ。

51:29 地は震え、もだえる。主はご計画をバビロンに成し遂げ、バビロンの国を住む者もない荒れ果てた地とされる。

51:30 バビロンの勇士たちは戦いをやめて、とりでの中にすわり込み、彼らの力も干からびて、女のようになる。その住まいは焼かれ、かんぬきは砕かれる。

51:31 飛脚はほかの飛脚に走り次ぎ、使者もほかの使者に取り次いで、バビロンの王に告げて言う。「都はくまなく取られ、

51:32 渡し場も取られ、葦の舟も火で焼かれ、戦士たちはおじ惑っている。」

51:33 イスラエルの神、万軍の主が、こう仰せられたからだ。「バビロンの娘は、踏まれるときの打ち場のようだ。もうしばらくで、刈り入れの時が来る。

51:34 『バビロンの王ネブカデレザルは、私を食い尽くし、私をかき乱して、からの器にした。竜のように私をのみこみ、私のおいしい物で腹を満たし、私を洗い流し た。』

51:35 シオンに住む者は、『私と私の肉親になされた暴虐は、バビロンにふりかかれ。』と言え。エルサレムは、『私の血はカルデヤの住民に注がれよ。』と言え。」

51:36 それゆえ、主はこう仰せられる。「見よ。わたしはあなたの訴えを取り上げ、あなたのために報復する。わたしはその海を干上がらせ、その泉をからす。

51:37 バビロンは石くれの山となり、ジャッカルの住みかとなり、恐怖、あざけりとなる。

51:38 彼らは共に、若獅子のようにほえ、雄獅子のように叫ぶ。

51:39 彼らがいらだっているとき、わたしは彼らに宴会を開き、彼らを酔わせて踊らせ、永遠の眠りについて、目ざめないようにする。――主の御告げ。――

51:40 わたしは彼らを、子羊のように、また雄羊か雄やぎのように、ほふり場に下らせる。

51:41 ああ、バビロンは攻め取られ、全地の栄誉となっていた者は捕えられた。ああ、バビロンは国々の間で恐怖となった。

51:42 海がバビロンの上にのしかかり、その波のざわめきにそれはおおわれた。

51:43 その町々は荒れ果て、地は砂漠と荒れた地となり、だれも住まず、人の子が通りもしない地となる。

51:44 わたしはバビロンでベルを罰し、のみこんだ物を吐き出させる。国々はもう、そこに流れ込むことはない。ああ、バビロンの城壁は倒れてしまった。

51:45 わたしの民よ。その中から出よ。主の燃える怒りを免れて、おのおの自分のいのちを救え。

51:46 そうでないと、あなたがたの心は弱まり、この国に聞こえるうわさを恐れよう。うわさは今年も来、その後の年にも、うわさは来る。この国には暴虐があり、支 配者はほかの支配者を攻める。

51:47 それゆえ、見よ、その日が来る。その日、わたしは、バビロンの刻んだ像を罰する。この国全土は恥を見、その刺し殺された者はみな、そこに倒れる。

51:48 天と地とその中のすべてのものは、バビロンのことで喜び歌う。北からこれに向かって、荒らす者たちが来るからだ。――主の御告げ。――

51:49 バビロンは、イスラエルの刺し殺された者たちのために、倒れなければならない。バビロンによって、全地の刺し殺された者たちが倒れたように。

51:50 剣からのがれた者よ。行け。立ち止まるな。遠くから主を思い出せ。エルサレムを心に思い浮かべよ。

51:51 『私たちは、そしりを聞いて、はずかしめを受けた。他国人が主の宮の聖所にはいったので、侮辱が私たちの顔をおおった。』」

51:52 「それゆえ、見よ、その日が来る。――主の御告げ。――その日、わたしは、その刻んだ像を罰する。刺された者がその全土でうめく。

51:53 たといバビロンが天に上っても、たとい、そのとりでを高くして近寄りがたくしても、わたしのもとから荒らす者たちが、ここに来る。――主の御告げ。――」

51:54 聞け。バビロンからの叫び、カルデヤ人の地からの大いなる破滅の響きを。

51:55 主がバビロンを荒らして、そこから大いなる声を絶やされるからだ。その波は大水のように鳴りとどろき、その声は鳴りどよめく。

51:56 荒らす者がバビロンを攻めに来て、その勇士たちは捕えられ、その弓も折られる。主は報復の神で、必ず報復されるからだ。

51:57 「わたしは、その首長たちや、知恵ある者、総督や長官、勇士たちを酔わせる。彼らは永遠の眠りについて、目ざめることはない。――その名を万軍の主という 王の御告げ。――」

51:58 万軍の主はこう仰せられる。「バビロンの広い城壁は、全くくつがえされ、その高い門も火で焼かれる。国々の民はむなしく労し、諸国の民は、ただ火に焼かれ るために疲れ果てる。」

 

口語訳1955

50:1 主が預言者エレミヤによって語られたバビロンとカルデヤびとの地の事についての言葉。

50:2 「国々のうちに告げ、また触れ示せよ、旗を立てて、隠すことなく触れ示して言え、『バビロンは取られ、ベルははずかしめられ、メロダクは砕かれ、その像は はずかしめられ、その偶像は砕かれる』と。

50:3 それは、北の方から一つの国民がきて、これを攻め、その地を荒して、住む人もないようにするからである。人も獣もみな逃げ去ってしまう。

50:4 主は言われる、その日その時、イスラエルの民とユダの民は共に帰ってくる。彼らは嘆きながら帰ってくる。そしてその神、主を求める。

50:5 彼らは顔をシオンに向けて、その道を問い、『さあ、われわれは、永遠に忘れられることのない契約を結んで主に連なろう』と言う。

50:6 わたしの民は迷える羊の群れである、その牧者がこれをいざなって、山に踏み迷わせたので、山から丘へと行きめぐり、その休む所を忘れた。

50:7 これに会う者はみなこれを食べた。その敵は言った、『われわれに罪はない。彼らがそのまことのすみかである主、先祖たちの希望であった主に対して罪を犯し たのだ』と。

50:8 バビロンのうちから逃げよ。カルデヤびとの地から出よ。群れの前に行く雄やぎのようにせよ。

50:9 見よ、わたしは大きい国々を起し集めて、北の地からバビロンに攻めこさせる。彼らはこれに向かって勢ぞろいをし、これをその所から取る。彼らの矢はむなし く帰らない老練な勇士のようである。

50:10 カルデヤは人にかすめられる。これをかすめる者はみな飽くことができると、主は言われる。

50:11 わたしの嗣業をかすめる者どもよ、あなたがたは喜び楽しみ、雌の子牛のように草に戯れ、雄馬のように、いなないているが、

50:12 あなたがたの母はいたくはずかしめられ、あなたがたを産んだ者は恥をこうむる。見よ、彼女は国々のうちの最もあとなるものとなり、かわいた砂原の荒野とな る。

50:13 主の怒りによって、ここに住む者はなく、完全に荒れ地となる。バビロンのかたわらを通る者は、みなその傷を見て驚き、かつあざ笑う。

50:14 あなたがたすべて弓を張る者よ、バビロンの周囲に勢ぞろいして、これを攻め、矢を惜しまずに、これを射よ、彼女が主に罪を犯したからだ。

50:15 その周囲に叫び声をあげよ、彼女は降伏した。そのとりでは倒れ、その城壁はくずれた、主があだをかえされたからだ。彼女に報復せよ、彼女がおこなったよう に、これに行え。

50:16 種まく者と、刈入れどきに、かまを取る者を/バビロンに絶やせ。滅ぼす者のつるぎを恐れて、人はおのおの自分の民の所に帰り、そのふるさとに逃げて行く。

50:17 イスラエルは、ししに追われて散った羊である。初めにアッスリヤの王がこれを食い、そして今はついにバビロンの王ネブカデレザルがその骨をかじった。

50:18 それゆえ万軍の主、イスラエルの神は、こう言われる、見よ、わたしはアッスリヤの王を罰したように、バビロンの王とその国に罰を下す。

50:19 わたしはイスラエルを再びその牧場に帰らせる。彼はカルメルとバシャンで草を食べる。またエフライムの山とギレアデでその望みが満たされる。

50:20 主は言われる、その日その時には、イスラエルのとがを探しても見当らず、ユダの罪を探してもない。それはわたしが残しておく人々を、ゆるすからである。

50:21 主は言われる、上って行って、メラタイムの地を攻め、ペコデの民を攻め、彼らを殺して全く滅ぼし、わたしがあなたがたに命じたことを皆、行いなさい。

50:22 その地に、いくさの叫びと、大いなる滅びがある。

50:23 ああ、全地を砕いた鎚はついに折れ砕ける。ああ、バビロンはついに国々のうちの/恐るべき見ものとなる。

50:24 バビロンよ、わたしは、おまえを捕えるためにわなをかけたが、おまえはそれにかかった。そしておまえはそれを知らなかった。おまえは主に敵したので、尋ね 出され、捕えられた。

50:25 主は武器の倉を開いて/その怒りの武器を取り出された。主なる万軍の神が、カルデヤびとの地に事を行われるからである。

50:26 あらゆる方面からきて、これを攻め、その穀倉を開き、これを穀物の山のように積み上げ、完全に滅ぼし尽し、そこに残る者のないようにせよ。

50:27 その雄牛をことごとく殺せ、それを、ほふり場に下らせよ。それらのものはわざわいだ、その日、その罰を受ける時がきたからだ。

50:28 聞けよ、バビロンの地から逃げ、のがれてきた者の声がする。われわれの神、主の報復、その宮の報復の事をシオンに告げ示す。

50:29 弓を張る射手をことごとく呼び集めて、バビロンを攻めよ。その周囲に陣を敷け。ひとりも逃がすな。そのしわざにしたがってバビロンに報い、これがおこなっ た所にしたがってこれに行え。彼がイスラエルの聖者である主に向かって高慢にふるまったからだ。

50:30 それゆえ、その日、若い者は、広場に倒れ、兵士はみな絶やされると主は言われる。

50:31 主なる万軍の神は言われる、高ぶる者よ、見よ、わたしはおまえの敵となる、あなたの日、わたしがおまえを罰する時が来た。

50:32 高ぶる者はつまずき倒れる、これを助け起すものはない。わたしはその町々に火を燃やして、その周囲の者をことごとく焼き尽す。

50:33 万軍の主はこう言われる、イスラエルの民とユダの民は共にしえたげられている。彼らをとりこにした者はみな彼らを固く守って釈放することを拒む。

50:34 彼らをあがなう者は強く、その名は万軍の主といわれる。彼は必ず彼らの訴えをただし、この地に安きを与えるが、バビロンに住む者には不安を与えられる。

50:35 主は言われる、カルデヤびとの上とバビロンに住む者の上、そのつかさたち、その知者たちの上につるぎが臨む。

50:36 占い師の上につるぎが臨み、彼らは愚か者となる。その勇士の上につるぎが臨み、彼らは滅ぼされる。

50:37 その馬の上と、その車の上につるぎが臨み、またそのうちにあるすべての雇兵の上に臨み、彼らは女のようになる。その財宝の上につるぎが臨み、それはかすめ られる。

50:38 その水の上に、ひでりが来て、それはかわく。それは、この地が偶像の地であって、人々が偶像に心が狂っているからだ。

50:39 それゆえ、野の獣と山犬とは共にバビロンにおり、だちょうもそこに住む。しかし、いつまでもその地に住む人はなく、世々ここに住む人はない。

50:40 主は言われる、神がソドムとゴモラと、その隣の町々を滅ぼされたように、そこに住む人はなく、そこに宿る人の子はない。

50:41 見よ、一つの民が北の方から来る。大いなる国と多くの王が/地の果から立ち上がっている。

50:42 彼らは弓と、やりを取る。残忍で、あわれみがなく、その響きは海の鳴りとどろくようである。バビロンの娘よ、彼らは馬に乗り、いくさびとのように身をよ ろって、あなたを攻める。

50:43 バビロンの王はそのうわさを聞いて、その手は弱り、子を産む女に臨むような/痛みと苦しみに迫られた。

50:44 見よ、ししがヨルダンの密林から上ってきて、じょうぶな羊のおりを襲うように、わたしは、たちまち彼らをそこから逃げ去らせる。そしてわたしの選ぶ者をそ の上に立てる。だれかわたしのような者があるであろうか。だれがわたしを呼びつけることができようか。どの牧者がわたしの前に立つこ とができようか。

50:45 それゆえ、バビロンに対して主が立てた計りごとと、カルデヤびとの地に対してしようとする事を聞くがよい。彼らの群れのうちの小さい者は、かならず引かれ て行く。彼らのおりのものも必ずその終りを見て恐れる。

50:46 バビロンが取られたとの声によって地は震い、その叫びは国々のうちに聞える」。

51:1 主はこう言われる、「見よ、わたしは、滅ぼす者の心を奮い起して、バビロンを攻め、カルデヤに住む者を攻めさせる。

51:2 わたしはバビロンに、あおぎ分ける者をつかわす。彼らは、その災の日に、四方からこれを攻め、それをあおぎ分けて、その地をむなしくする。

51:3 射手にはその弓を張らせることなく、よろいを着て立ち上がらせるな。その若き者をあわれむことなく、その軍勢をことごとく滅ぼせ。

51:4 彼らはカルデヤびとの地に殺されて倒れ、そのちまたに傷ついて倒れる。

51:5 イスラエルとユダは/その神、万軍の主に捨てられてはいないが、しかしカルデヤびとの地には/イスラエルの聖者に向かって犯した罪が/満ちている。

51:6 バビロンのうちからのがれ出て、おのおのその命を救え。その罰にまきこまれて断ち滅ぼされてはならない。今は主があだを返される時だから、それに報復をさ れるのである。

51:7 バビロンは主の手のうちにある金の杯であって、すべての地を酔わせた。国々はその酒を飲んだので、国々は狂った。

51:8 バビロンはたちまち倒れて破れた。これがために嘆け。その傷のために乳香を取れ。あるいは、いえるかも知れない。

51:9 われわれはバビロンをいやそうとしたが、これはいえなかった。われわれはこれを捨てて、おのおの自分の国に帰ろう。その罰が天に達し、雲にまで及んでいる からだ。

51:10 主はわれわれの正しいことを明らかにされた。さあ、われわれはシオンで、われわれの神、主のみわざを告げ示そう。

51:11 矢をとぎ、盾を取れ。主はメデアびとの王たちの心を引き立てられる。主のバビロンに思い図ることは、これを滅ぼすことであり、主があだを返し、その宮のあ だを返されるのである。

51:12 バビロンの城壁に向かって旗を立て、見張りを強固にし、番兵を置き、伏兵を備えよ。主がバビロンに住む者を攻めようと図り、その言われたことを、いま行わ れるからだ。

51:13 多くの水のほとりに住み、多くの財宝を持つ者よ、あなたの終りが来て、その命の糸は断たれる。

51:14 万軍の主はみずからをさして誓い、言われる、わたしは必ずあなたのうちに、人をいなごのように満たす。彼らはあなたに向かって、かちどきの声をあげる。

51:15 主はその力をもって地を造り、その知恵をもって世界を建て、その悟りをもって天をのべられた。

51:16 彼が声を出されると、天に多くの水のざわめきがあり、また地の果から霧を立ちあがらせられる。彼は雨のためにいなびかりをおこし、その倉から風を取り出さ れる。

51:17 すべての人は愚かで知恵がなく、すべての金細工人は/その造った偶像のために恥をこうむる。その偶像は偽り物で、そのうちに息がないからだ。

51:18 それらは、むなしいもの、迷いのわざである。罰せられる時になれば滅びるものである。

51:19 ヤコブの分である彼はこのようなものではない、彼は万物の造り主だからである。イスラエルは彼の嗣業としての部族である。彼の名は万軍の主という。

51:20 おまえはわたしの鎚であり、戦いの武器である。わたしはおまえをもってすべての国を砕き、おまえをもって万国を滅ぼす。

51:21 おまえをもってわたしは馬と、その騎手とを砕き、おまえをもって戦車とそれに乗る者とを砕く。

51:22 わたしはおまえをもって男と女とを砕き、おまえをもって老いた者と幼い者とを砕き、おまえをもって若い者と、おとめとを砕く。

51:23 わたしはおまえをもって、羊飼と、その群れとを砕き、おまえをもって農夫と、くびきを負う家畜とを砕き、おまえをもっておさたちと、つかさたちとを砕く。

51:24 わたしはバビロンとカルデヤに住むすべての者とに、彼らがシオンで行ったもろもろの悪しき事のために、あなたがたの目の前で報いをすると、主は言われる。

51:25 主は言われる、全地を滅ぼし尽す滅ぼしの山よ、見よ、わたしはおまえの敵となる、わたしは手をおまえの上に伸べて、おまえを岩からころばし、おまえを焼け 山にする。

51:26 主は言われる、人がおまえから石を取って、隅の石とすることなく、また礎とすることもない。おまえはいつまでも荒れ地となっている。

51:27 地に旗を立て、国々のうちにラッパを吹き、国々の民を集めてそれを攻め、アララテ、ミンニ、アシケナズの国々をまねいて/それを攻め、軍の長を立ててそれ を攻め、群がるいなごのように馬を上り行かせよ。

51:28 国々の民を集めてそれを攻め、メデアびとの王たちと、そのおさたち、つかさたち、およびすべての領地の人々を集めてこれを攻めよ。

51:29 その地は震い、かつもだえ苦しむ、主がその思い図ることをバビロンにおこない、バビロンの地を、住む人なき荒れ地とされるからだ。

51:30 バビロンの勇士たちは戦いをやめて、その城にこもり、力はうせて、女のようになる。その家は焼け、その貫の木は砕かれる。

51:31 飛脚は走って飛脚に会い、使者は走って使者に会い、バビロンの王に告げて、町はことごとく取られ、

51:32 渡し場は奪われ、とりでは火で焼かれ、兵士はおびえていると言う。

51:33 万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、バビロンの娘は、打ち場のようだ、その踏まれる時が来たのだ。しばらくしてその刈り取られる時が来る」。

51:34 「バビロンの王ネブカデレザルはわたしを食い尽し、わたしを滅ぼし、わたしを、からの器のようにし、龍のようにわたしを飲み、わたしのうまい物でその腹を 満たし、わたしを洗いざらいにした。

51:35 わたしとわたしの肉親におこなった暴虐は、バビロンにふりかかる」と/シオンに住む者は言わなければならない。「わたしの血はカルデヤに住む者にふりかか る」と/エルサレムは言わなければならない。

51:36 それゆえ主はこう言われる、「見よ、わたしはあなたの訴えをただし、あなたのためにあだを返す。わたしはバビロンの海をかわかし、その泉をかわかす。

51:37 バビロンは荒塚となり、山犬のすまいとなり、驚きとなり、笑いとなり、住む人のない所となる。

51:38 彼らはししのように共にほえ、若いししのようにほえる。

51:39 彼らの欲の燃えている時、わたしは宴を設けて彼らを酔わせ、彼らがついに気を失って、ながい眠りにいり、もはや目をさますことのないようにしようと/主は 言われる。

51:40 わたしは彼らを小羊のように、また雄羊や雄やぎのように、ほふり場に下らせよう。

51:41 ああ、バビロンはついに取られた、全地の人の、ほめたたえた者は捕えられた。ああ、バビロンはついに国々のうちに驚きとなった。

51:42 海はバビロンにあふれかかり、どよめく波におおわれた。

51:43 その町々は荒れて、かわいた地となり、砂原となり、住む人のない地となる。人の子はひとりとしてそこを過ぎることはない。

51:44 わたしはバビロンでベルを罰し、そののみこんだものを口から取り出す。国々が川のように彼に流れ入ることはなくなる。バビロンの城壁は倒れた。

51:45 わが民よ、あなたがたはその中から出て、おのおの主の激しい怒りを免れ、その命を救え。

51:46 心を弱くしてはならない、この地で聞くうわさを恐れてはならない。うわさはこの年にもくれば、また次の年にもくる。この地に暴虐があり、つかさとつかさと が攻めあうことがある。

51:47 それゆえ見よ、わたしがバビロンの偶像を罰する日が来る。その全地ははずかしめられ、その殺される者はみなその中に倒れる。

51:48 天と地とそのうちにあるすべてのものは/バビロンの事で喜び歌う。滅ぼす者が北の方からここに来るからであると/主は言われる。

51:49 イスラエルの殺された者たちのために、バビロンは倒れなければならない、バビロンのために全地の殺された者は倒れたのだ。

51:50 つるぎをのがれてきたあなたがたは、行け、立ちとどまってはならない。遠くから主を覚え、エルサレムを心にとめよ。

51:51 『われわれはののしりを聞いたので、恥じている。異邦人が主の宮の聖所にはいったので、恥がわれわれの顔をおおった』。

51:52 主は言われる、それゆえ見よ、わたしがその偶像を罰する日が来る、傷つけられた者が、その全国にうめくようになる。

51:53 たといバビロンが天に上っても、その城を高くして固めても、滅ぼす者はわたしから出て、これに臨むと主は言われる。

51:54 聞け、バビロンの叫びを、カルデヤびとの地に起る大いなる滅びの騒ぎ声を。

51:55 主がバビロンを滅ぼし、その大いなる声を絶やされるのだ。その波は大水のように鳴りとどろき、その声はひびき渡る。

51:56 滅ぼす者がこれに臨み、バビロンに来た。その勇士たちは捕えられ、その弓は折られる。主は報いをする神であるから必ず報いられるのだ。

51:57 わたしはその君たちと知者たち、おさたち、つかさたち、および勇士たちを酔わせる。彼らは、ながい眠りにいり、目をさますことはない。万軍の主と呼ばれる 王がこれを言わせる。

51:58 万軍の主はこう言われる、バビロンの広い城壁は地にくずされ、その高い門は火に焼かれる。こうして民の労苦はむなしくなり、国民はただ火のために疲れ る」。



文語訳1917
50:1 ヱホバ預言者ヱレミヤによりてバビロンとカルデヤ人の地のことを語り給ひし言
50:2 汝ら國々の中に告げまた宣示せ纛を樹よ隱すことなく宣示して言へバビロンは取られベルは辱められメロダクは碎かれ其像は辱められ其木像は碎かると
50:3 そは北の方より一の國人きたりて之を攻めその地を荒して其處に住む者無らしむればなり人も畜も皆逃去れり
50:4 ヱホバいひたまふその日その時イスラエルの子孫かへり來らん彼らと偕にユダの子孫かへり來るべし彼らは哭きつつ行てその神ヱホバに請求むべし
50:5 彼ら面をシオンに向てその路を問ひ來れ我らは永遠わするることなき契約をもてヱホバにつらならんといふべし
50:6 我民は迷へる羊の群なりその牧者之をいざなひて山にふみ迷はしめたれば山より岡とゆきめぐりて其休息所を忘れたり
50:7 之に遇ふもの皆之を食ふその敵いへり我らは罪なし彼らヱホバすなはち義きの在所その先祖の望みしところなるヱホバに罪を犯したるなり
50:8 汝らバビロンのうちより逃よカルデヤ人の地より出よ群の前にゆくところの牡山羊のごとくせよ
50:9 視よわれ大なる國々より人を起しあつめて北の地よりバビロンに攻め來らしめん彼ら之にむかひて備をたてん是すなはち取るべし彼らの矢は空しく返らざる狡き 勇士の矢のごとくなるべし
50:10 カルデヤは人に掠められん之を掠むる者は皆飽ことをえんとヱホバ曰たまふ
50:11 我?業を掠る者よ汝らは喜び樂み穀物を碾す犢のごとくに躍り牡馬のごとく嘶けども
50:12 汝らの母は痛く辱められん汝らを生しものは恥べし視よ國々の中の終末の者荒野となり燥ける地となり沙漠とならん
50:13 ヱホバの怒りの爲に之に住む者なくして悉く荒地となるべしバビロンを過る者は皆その禍に驚き且嗤はん
50:14 凡そ弓を張る者よバビロンの四周に備をなして攻め矢を惜まずして之を射よそは彼ヱホバに罪を犯したればなり
50:15 その四周に喊き叫びて攻めかかれ是手を伸ぶその城?は倒れその石垣は崩る是ヱホバ仇を復したまふなり汝らこれに仇を復せ是の行ひしごとく是に行へ
50:16 播種者および穡收時に鎌を執る者をバビロンに?せその滅すところの劍を怖れて人おのおの其民に歸り各その故土に逃べし
50:17 イスラエルは散されたる羊にして獅子之を追ふ初にアツスリヤの王之を食ひ後にこのバビロンの王ネブカデネザルその骨を碎けり
50:18 この故に萬軍のヱホバ、イスラエルの神かくいひたまふ視よわれアツスリヤの王を罰せしごとくバビロンの王とその地を罰せん
50:19 われイスラエルを再びその牧場に歸さん彼カルメルとバシヤンの上に草をくらはんまたエフライムとギレアデの山にてその心を飽すべし
50:20 ヱホバいひたまふ其日その時にはイスラエルの愆を尋るも有らず又ユダの罪を尋るも遇じそはわれ我存せしところの者を赦すべければなり
50:21 ヱホバいひたまふ汝ら上りて悖れる國罰を受べき民を攻めその後より之を荒し全くこれを滅せ我汝らに命ぜしごとく行ふべし
50:22 その地に戰鬪の?と大なる敗壤あり
50:23 嗚呼全地を摧きし鎚折れ碎くるかな嗚呼バビロン國々の中に荒地となるかな
50:24 バビロンよわれ汝をとるために罟を置けり汝は擒へらるれども知ず汝ヱホバに敵せしにより尋られて獲へらるるなり
50:25 ヱホバ庫を啓きてその怒りの武器をいだしたまふ是主なる萬軍のヱホバ、カルデヤ人の地に事をなさんとしたまへばなり
50:26 汝ら終の者にいたるまで來りてこれを攻めその庫を啓き之を積て塵垤のごとくせよ盡くこれを滅ぼして其處に遺る者なからしめよ
50:27 その牡牛を悉く殺せこれを屠場にくだらしめよ其等は禍なるかな其日その罰を受べき時來れり
50:28 バビロンの地より逃げて遁れ來し者の聲ありて我らの神ヱホバの仇復その殿の仇復をシオンに宣ぶ
50:29 射者をバビロンに召集めよ凡そ弓を張る者よその四周に陣どりて之を攻め何人をも逃す勿れその作爲に循ひて之に報いそのすべて行ひし如くこれに行へそは彼イ スラエルの聖者なるヱホバにむかひて驕りたればなり
50:30 是故にその日壯者は衢に?れその兵卒は悉く?されんとヱホバいひたまふ
50:31 主なる萬軍のヱホバいひたまふ驕傲者よ視よわれ汝の敵となる汝の日わが汝を罰する時きたれり
50:32 驕傲者は蹶きて仆れん之を扶け起す者なかるべしわれ火をその諸邑に燃しその四周の者を燒盡さん
50:33 萬軍のヱホバかくいひたまふイスラエルの民とユダの民は偕に虐げらる彼らを?にせし者は皆固くこれを守りて釋たざるなり
50:34 彼らを贖ふ者は強しその名は萬軍のヱホバなり彼必ずその訴を理してこの地に安を與へバビロンに住る者を戰慄しめ給はん
50:35 ヱホバいひたまふカルデヤ人の上バビロンに住る者の上およびその牧伯等とその智者等の上に劍あり
50:36 劍僞る者の上にあり彼ら愚なる者とならん劍その勇士の上にあり彼ら懼れん
50:37 劍その馬の上にあり其車の上にあり又その中にあるすべての援兵の上にあり彼ら婦女のごとくにならん劍その寶の上にあり是掠めらるべし
50:38 旱その水の上にあり是涸かん斯は偶像の地にして人々偶像に迷へばなり
50:39 是故に野の獸彼處に山犬と偕に居り鴕鳥も彼處に棲べし何時までも其地に住む人なく世々ここに住む人なかるべし
50:40 ヱホバいひたまふ神のソドム、ゴモラとその近隣の邑々を滅せしごとく彼處に住む人なく彼處に宿る人の子なかるべし
50:41 視よ北の方より民きたるあらん大なる國の人とおほくの王たち地の極より起らん
50:42 彼らは弓と槍をとる情なく矜恤なしその聲は海のごとくに鳴るバビロンの女よ彼らは馬に乗り戰士のごとくに備へて汝を攻ん
50:43 バビロンの王その風聲をききしかば其手弱り苦痛と子を?む婦の如き劬勞彼に迫る
50:44 視よ敵獅子のヨルダンの叢より上るが如く堅き宅に攻めきたらんわれ直に彼等を其處より逐奔らせわが選みたる者をその上に立ん誰か我のごとき者あらんや誰か わが爲に時期を定めんや何の牧者か我前に立ことをえん
50:45 さればバビロンにつきてヱホバの謀りたまひし御謀とカルデヤ人の地につきて思ひたまひし思想をきけ群の弱者必ず曳ゆかれん彼必ずかれらの住居を滅すべし
50:46 バビロンは取れたりとの聲によりて地震へその號?國々の中に聞ゆ
51:1 ヱホバかくいひたまふ視よわれ滅すところの風を起してバビロンを攻め我に悖る者の中に住む者を攻べし
51:2 われ簸者をバビロンに遣さん彼らこれを簸てその地を空くせん彼らすなはちその禍の日にこれを四方より攻むべし
51:3 弓を張る者に向ひまた鎧を被て立あがる者に向ひて射者の者其弓を張らん汝らその壯者を憫れまず其軍勢を悉く滅すべし
51:4 然ば殺さるる者カルデヤ人の地に?れ刺るる者その街に?れん
51:5 イスラエルとユダはその神萬軍のヱホバに棄てられず彼らの地にはイスラエルの至聖者にむかひて犯せるところの罪充つ
51:6 汝らバビロンのうちより逃げいでておのおの其生命をすくへ其の罪のために滅さるる勿れ今はヱホバの仇をかへしたまふ時なれば報をそれになしたまふなり
51:7 バビロンは金の杯にしてヱホバの手にあり諸の地を醉せたり國々その酒を飮めり是をもて國々狂へり
51:8 バビロンは忽ち?れて壞る之がために哭けその傷のために乳香をとれ是或は愈ん
51:9 われらバビロンを醫さんとすれども愈ず我らこれをすてて各その國に歸るべしそはその罰天におよび雲にいたればなり
51:10 ヱホバわれらの義をあらはしたまふ來れシオンに於て我らの神ヱホバの作爲をのべん
51:11 矢を磨ぎ楯を取れヱホバ、メデア人の王等の心を激發したまふヱホバ、バビロンをせめんと謀り之を滅さんとしたまふ是ヱホバの復仇その殿の復仇たるなり
51:12 バビロンの石垣に向ひて纛を樹て圍を堅くし番兵を設け伏兵をそなへよ蓋ヱホバ、バビロンに住める者をせめんとて謀りその言しごとく行ひたまへばなり
51:13 おほくの水の傍に住み多くの財寶をもてる者よ汝の終汝の貧婪の限來れり
51:14 萬軍のヱホバおのれを指して誓ひいひ給ふ我まことに人を蝗のごとくに汝の中に充さん彼ら汝に向ひて鯨波の聲を揚ぐべし
51:15 ヱホバその能力をもて地をつくり其知慧をもて世界を建てその明哲をもて天を舒たまへり
51:16 彼聲を發したまふ時は天に衆の水いづかれ雲を地の極より起らしめ電光と雨をおこし風をその庫よりいだしたまふ
51:17 すべての人は獸のごとくにして智慧なし諸の鑄物師はその作りし像のために辱を取る其鑄るところの像は僞の者にしてその中に靈なし
51:18 其等は空しき者にして迷妄の工作なりわが臨むとき其等は滅べし
51:19 ヤコブの分は此の如くならず彼は萬物およびその?業の族の造化主なりその名は萬軍のヱホバといふ
51:20 汝はわが鎚にして戰の器具なりわれ汝をもて諸の邦を碎き汝をもて萬國を滅さん
51:21 われ汝をもて馬とその騎る者を摧き汝をもて車とその御する者を碎かん
51:22 われ汝をもて男と女をくだき汝をもて老たる者と幼き者をくだき汝をもて壯者と童女をくだくべし
51:23 われ汝をもて牧者とその群をくだき汝をもて農夫とその軛を負ふ牛をくだき汝をもて方伯等と督宰等をくだかん
51:24 汝らの目の前にて我バビロンとカルデヤに住るすべての者がシオンになせし諸の惡きことに報いんとヱホバいひたまふ
51:25 ヱホバ言ひたまはく全地を滅したる滅す山よ視よわれ汝の敵となるわれ手を汝の上に伸て汝を巖より轉ばし汝を焚山となすべし
51:26 ヱホバいひたまふ人汝より石を取て隅石となすことあらじ亦汝より石を取りて基礎となすことあらじ汝はいつまでも荒地となりをらん
51:27 纛を地に樹て?を國々の中に吹き國々の民をあつめて之を攻めアララテ、ミンニ、アシケナズの諸國を招きて之を攻め軍長をたてて之を攻め恐しき蝗のごとくに 馬をすすめよ
51:28 國々の民をあつめて之を攻めメデア人の王等とその方伯等とその督宰等およびそのすべての領地の人をあつめて之を攻めよ
51:29 地は震ひ搖かんそはヱホバその意旨をバビロンになしバビロンの地をして住む人なき荒地とならしめたまふべければなり
51:30 バビロンの勇者は戰をやめて其城にこもりその力失せて婦のごとくにならん其宅は燒けその門閂は折れん
51:31 ?は趨て?にあひ使者は趨て使者にあひバビロンの王につげて邑は盡く取られ
51:32 渡口は取られ沼は燒れ兵卒は怖るといはん
51:33 萬軍のヱホバ、イスラエルの神かくいひたまふバビロンの女は禾場のごとしその踏るる時きたれり暫くありてその苅るる時いたらん
51:34 バビロンの王ネブカデネザル我を食ひ我を滅し我を空き器のごとくなし龍の如くに我を呑みわが珍?をもて其腹を充し我を逐出せり
51:35 シオンに住る者いはんわがうけし虐遇と我肉はバビロンにかかるべしヱルサレムいはん我血はカルデヤに住める者にかかるべしと
51:36 さればヱホバかくいひたまふ視よわれ汝の訟を理し汝の爲に仇を復さん我その海を涸かし其泉を乾かすべし
51:37 バビロンは頽壘となり山犬の?窟となり詫異となり嗤笑となり人なき所とならん
51:38 彼らは獅子のごとく共に吼え小獅のごとくに吼ゆ
51:39 彼らの慾の燃る時にわれ筵を設けてかれらを醉せ彼らをして喜ばしめながき寢にいりて目を醒すことなからしめんとヱホバいひたまふ
51:40 われ屠る羔羊のごとく又牡羊と牡山羊のごとくにかれらをくだらしめん
51:41 セシヤクいかにして取られしや全地の人の頌美者いかにして執へられしや國々の中にバビロンいかにして詫異となりしや
51:42 海バビロンに溢れかかりその多くの波濤これを覆ふ
51:43 その諸邑は荒れて燥ける地となり沙漠となり住む人なき地とならん人の子そこを過ることあらじ
51:44 われベルをバビロンに罰しその呑みたる者を口より取出さん國々はまた川の如くに彼に來らじバビロンの石垣?れん
51:45 我民よ汝らその中よりいで各ヱホバの烈しき怒をまぬかれてその命を救へ
51:46 汝ら心を弱くする勿れ此地にてきく所の浮言によりて畏るる勿れ浮言は此年も來り次の年も亦きたらん此地に?暴あり宰者と宰者とあひ攻むることあらん
51:47 故に視よ我バビロンの偶像を罰する日來らんその全地は辱められ其殺さるる者は悉くその中に?れん
51:48 然して天と地とその中にあるところのすべての者はバビロンの事の爲に歡び歌はんそは敗壞者北の方より此處に來ればなりヱホバこれをいひたまふ
51:49 バビロンがイスラエルの殺さるる者を?せし如く全地の殺さるる者バビロンに?るべし
51:50 劍を逃るる者よ往け止る勿れ遠方よりヱホバを憶えヱルサレムを汝らの心に置くべし
51:51 罵言をきくによりて我ら羞づ異邦人ヱホバの室の聖處にいるによりて我らの面には羞恥盈つ
51:52 この故にヱホバいひたまふ視よわがその偶像を罰する日いたらん傷けられたる者はその全國に呻吟べし
51:53 たとひバビロン天に昇るとも其城を高くして堅むるとも敗壞者我よりいでて彼らにいたらんとヱホバいひたまふ
51:54 バビロンに號?の聲ありカルデヤ人の地に大なる敗壞あり
51:55 ヱホバ、バビロンをほろぼし其中に大なる聲を?したまふ其波濤は巨水のごとくに鳴りその聲は響わたる
51:56 破滅者これに臨みバビロンにいたる其勇士は執へられ其弓は折らるヱホバは施報をなす神なればかならず報いたまふなり
51:57 われその牧伯等と博士等と督宰等と勇士とを醉せん彼らは永き寢にいりて目を醒すことあらじ萬軍のヱホバと名くる王これをいひ給ふ
51:58 萬軍のヱホバかくいひたまふバビロンの闊き石垣は悉く毀たれその高き門は火に焚れん斯民の勞苦は徒となるべし民は火のために憊れん

 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口語訳 Tペテ2:25

2:25 あなたがたは、羊のようにさ迷っていたが、今は、たましいの牧者であり監督であるかたのもとに、たち帰ったのである。

 

口語訳 黙  18:4

18:4 わたしはまた、もうひとつの声が天から出るのを聞いた、「わたしの民よ。彼女から離れ去って、その罪にあずからないようにし、その災 害に巻き込まれないようにせよ。

 

口語訳 黙  17:16

17:16 あなたの見た十の角と獣とは、この淫婦を憎み、みじめな者にし、裸にし、彼女の肉を食い、火で焼き尽すであろう。

 

口語訳 黙  18:6

18:6 彼女がしたとおりに彼女にし返し、そのしわざに応じて二倍に報復をし、彼女が混ぜて入れた杯の中に、その倍の量を、入れてやれ。

 

口語訳 黙  18:8

18:8 それゆえ、さまざまの災害が、死と悲しみとききんとが、一日のうちに彼女を襲い、そして、彼女は火で焼かれてしまう。彼女をさばく主 なる神は、力強いかたなのである。

 

口語訳 黙  16:12

16:12 第六の者が、その鉢を大ユウフラテ川に傾けた。すると、その水は、日の出る方から来る王たちに対し道を備えるために、かれてしまっ た。

 

口語訳 黙  18:2

18:2 彼は力強い声で叫んで言った、「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。そして、それは悪魔の住む所、あらゆる汚れた霊の巣くつ、また、 あらゆる汚れた憎むべき鳥の巣くつとなった。

 

口語訳 黙  18:9

18:9 彼女と姦淫を行い、ぜいたくをほしいままにしていた地の王たちは、彼女が焼かれる火の煙を見て、彼女のために胸を打って泣き悲しみ、

 

口語訳 黙  17:4

17:4 この女は紫と赤の衣をまとい、金と宝石と真珠とで身を飾り、憎むべきものと自分の姦淫の汚れとで満ちている金の杯を手に持ち、

 

口語訳 黙  14:8

14:8 また、ほかの第二の御使が、続いてきて言った、「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。その不品行に対する激しい怒りのぶどう酒を、あ らゆる国民に飲ませた者」。

 

口語訳 黙  18:9-11

18:9 彼女と姦淫を行い、ぜいたくをほしいままにしていた地の王たちは、彼女が焼かれる火の煙を見て、彼女のために胸を打って泣き悲しみ、

18:10 彼女の苦しみに恐れをいだき、遠くに立って言うであろう、『ああ、わざわいだ、大いなる都、不落の都、バビロンは、わざわいだ。おま えに対するさばきは、一瞬にしてきた』。

18:11 また、地の商人たちも彼女のために泣き悲しむ。もはや、彼らの商品を買う者が、ひとりもないからである。

 

口語訳 黙  18:19

18:19 彼らは頭にちりをかぶり、泣き悲しんで叫ぶ、『ああ、わざわいだ、この大いなる都は、わざわいだ。そのおごりによって、海に舟を持つ すべての人が富を得ていたのに、この都も一瞬にして無に帰してしまった』。

 

口語訳 黙  18:5

18:5 彼女の罪は積り積って天に達しており、神はその不義の行いを覚えておられる。

 

口語訳 黙  17:1

17:1 それから、七つの鉢を持つ七人の御使のひとりがきて、わたしに語って言った、「さあ、きなさい。多くの水の上にすわっている大淫婦に 対するさばきを、見せよう。

 

口語訳 黙  17:15

17:15 御使はまた、わたしに言った、「あなたの見た水、すなわち、淫婦のすわっている所は、あらゆる民族、群衆、国民、国語である。

 

口語訳 黙  8:8

8:8 第二の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、火の燃えさかっている大きな山のようなものが、海に投げ込まれた。そして、海の三分の一は血となり、

 

口語訳 黙  14:15

14:15 すると、もうひとりの御使が聖所から出てきて、雲の上に座している者にむかって大声で叫んだ、「かまを入れて刈り取りなさい。地の穀 物は全く実り、刈り取るべき時がきた」。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口語訳 黙  14:8

14:8 また、ほかの第二の御使が、続いてきて言った、「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。その不品行に対する激しい怒りのぶどう酒を、あらゆる国民に飲ませた 者」。

 

口語訳 黙  18:2

18:2 彼は力強い声で叫んで言った、「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。そして、それは悪魔の住む所、あらゆる汚れた霊の巣くつ、また、あらゆる汚れた憎むべ き鳥の巣くつとなった。

 

口語訳 ヘブ 8:6-10

8:6 ところがキリストは、はるかにすぐれた務を得られたのである。それは、さらにまさった約束に基いて立てられた、さらにまさった契約の仲保者となられたこと による。

8:7 もし初めの契約に欠けたところがなかったなら、あとのものが立てられる余地はなかったであろう。

8:8 ところが、神は彼らを責めて言われた、/「主は言われる、見よ、/わたしがイスラエルの家およびユダの家と、/新しい契約を結ぶ日が来る。

8:9 それは、わたしが彼らの先祖たちの手をとって、/エジプトの地から導き出した日に、/彼らと結んだ契約のようなものではない。彼らがわたしの契約にとどま ることをしないので、/わたしも彼らをかえりみなかったからであると、/主が言われる。

8:10 わたしが、それらの日の後、イスラエルの家と立て/ようとする契約はこれである、と主が言われる。すなわち、わたしの律法を彼らの思いの中に入れ、/彼ら の心に書きつけよう。こうして、わたしは彼らの神となり、/彼らはわたしの民となるであろう。

 

口語訳 マタ 9:36

9:36 また群衆が飼う者のない羊のように弱り果てて、倒れているのをごらんになって、彼らを深くあわれまれた。

 

口語訳 マタ 10:6

10:6 むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところに行け。

 

口語訳 Tペテ2:25

2:25 あなたがたは、羊のようにさ迷っていたが、今は、たましいの牧者であり監督であるかたのもとに、たち帰ったのである。

 

口語訳 黙  18:4

18:4 わたしはまた、もうひとつの声が天から出るのを聞いた、「わたしの民よ。彼女から離れ去って、その罪にあずからないようにし、その災害に巻き込まれないよ うにせよ。

 

口語訳 黙  18:6

18:6 彼女がしたとおりに彼女にし返し、そのしわざに応じて二倍に報復をし、彼女が混ぜて入れた杯の中に、その倍の量を、入れてやれ。

 

口語訳 Uテサ1:6

1:6 すなわち、あなたがたを悩ます者には患難をもって報い、悩まされているあなたがたには、わたしたちと共に、休息をもって報いて下さるのが、神にとって正し いことだからである。

 

口語訳 黙  18:8

18:8 それゆえ、さまざまの災害が、死と悲しみとききんとが、一日のうちに彼女を襲い、そして、彼女は火で焼かれてしまう。彼女をさばく主なる神は、力強いかた なのである。

 

口語訳 黙  16:12

16:12 第六の者が、その鉢を大ユウフラテ川に傾けた。すると、その水は、日の出る方から来る王たちに対し道を備えるために、かれてしまった。

 

口語訳 ルカ 17:28-30

17:28 ロトの時にも同じようなことが起った。人々は食い、飲み、買い、売り、植え、建てなどしていたが、

17:29 ロトがソドムから出て行った日に、天から火と硫黄とが降ってきて、彼らをことごとく滅ぼした。

17:30 人の子が現れる日も、ちょうどそれと同様であろう。

 

口語訳 Uペテ2:6

2:6 また、ソドムとゴモラの町々を灰に帰せしめて破滅に処し、不信仰に走ろうとする人々の見せしめとし、

 

口語訳 ユダ 1:7

1:7 ソドム、ゴモラも、まわりの町々も、同様であって、同じように淫行にふけり、不自然な肉欲に走ったので、永遠の火の刑罰を受け、人々の見せしめにされてい る。

 

口語訳 マタ 3:12

3:12 また、箕を手に持って、打ち場の麦をふるい分け、麦は倉に納め、からは消えない火で焼き捨てるであろう」。

 

口語訳 黙  18:3

18:3 すべての国民は、彼女の姦淫に対する激しい怒りのぶどう酒を飲み、地の王たちは彼女と姦淫を行い、地上の商人たちは、彼女の極度のぜいたくによって富を得 たからである」。

 

口語訳 黙  18:9

18:9 彼女と姦淫を行い、ぜいたくをほしいままにしていた地の王たちは、彼女が焼かれる火の煙を見て、彼女のために胸を打って泣き悲しみ、

 

口語訳 黙  18:5

18:5 彼女の罪は積り積って天に達しており、神はその不義の行いを覚えておられる。

 

口語訳 黙  17:1

17:1 それから、七つの鉢を持つ七人の御使のひとりがきて、わたしに語って言った、「さあ、きなさい。多くの水の上にすわっている大淫婦に対するさばきを、見せ よう。

 

口語訳 使  14:15

14:15 言った、「皆さん、なぜこんな事をするのか。わたしたちとても、あなたがたと同じような人間である。そして、あなたがたがこのような愚にもつかぬものを捨 てて、天と地と海と、その中のすべてのものをお造りになった生ける神に立ち帰るようにと、福音を説いているものである。

 

口語訳 ロマ 1:20

1:20 神の見えない性質、すなわち、神の永遠の力と神性とは、天地創造このかた、被造物において知られていて、明らかに認められるからである。したがって、彼ら には弁解の余地がない。

 

口語訳 黙  8:8

8:8 第二の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、火の燃えさかっている大きな山のようなものが、海に投げ込まれた。そして、海の三分の一は血となり、

 

口語訳 黙  14:15

14:15 すると、もうひとりの御使が聖所から出てきて、雲の上に座している者にむかって大声で叫んだ、「かまを入れて刈り取りなさい。地の穀物は全く実り、刈り取 るべき時がきた」。

 

口語訳 ロマ 12:19

12:19 愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい。なぜなら、「主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が報復す る」と書いてあるからである。

 

口語訳 使  2:40

2:40 ペテロは、ほかになお多くの言葉であかしをなし、人々に「この曲った時代から救われよ」と言って勧めた。

 

口語訳 マタ 24:6-7

24:6 また、戦争と戦争のうわさとを聞くであろう。注意していなさい、あわててはいけない。それは起らねばならないが、まだ終りではない。

24:7 民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。またあちこちに、ききんが起り、また地震があるであろう。

 

口語訳 黙  18:20

18:20 天よ、聖徒たちよ、使徒たちよ、預言者たちよ。この都について大いに喜べ。神は、あなたがたのために、この都をさばかれたのである」。

 

口語訳 黙  18:24

18:24 また、預言者や聖徒の血、さらに、地上で殺されたすべての者の血が、この都で流されたからである」。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口語訳 黙  18:1-24

18:1 この後、わたしは、もうひとりの御使が、大いなる権威を持って、天から降りて来るのを見た。地は彼の栄光によって明るくされた。

18:2 彼は力強い声で叫んで言った、「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。そして、それは悪魔の住む所、あらゆる汚れた霊の巣くつ、また、あらゆる汚れた憎むべ き鳥の巣くつとなった。

18:3 すべての国民は、彼女の姦淫に対する激しい怒りのぶどう酒を飲み、地の王たちは彼女と姦淫を行い、地上の商人たちは、彼女の極度のぜいたくによって富を得 たからである」。

18:4 わたしはまた、もうひとつの声が天から出るのを聞いた、「わたしの民よ。彼女から離れ去って、その罪にあずからないようにし、その災害に巻き込まれないよ うにせよ。

18:5 彼女の罪は積り積って天に達しており、神はその不義の行いを覚えておられる。

18:6 彼女がしたとおりに彼女にし返し、そのしわざに応じて二倍に報復をし、彼女が混ぜて入れた杯の中に、その倍の量を、入れてやれ。

18:7 彼女が自ら高ぶり、ぜいたくをほしいままにしたので、それに対して、同じほどの苦しみと悲しみとを味わわせてやれ。彼女は心の中で『わたしは女王の位につ いている者であって、やもめではないのだから、悲しみを知らない』と言っている。

18:8 それゆえ、さまざまの災害が、死と悲しみとききんとが、一日のうちに彼女を襲い、そして、彼女は火で焼かれてしまう。彼女をさばく主なる神は、力強いかた なのである。

18:9 彼女と姦淫を行い、ぜいたくをほしいままにしていた地の王たちは、彼女が焼かれる火の煙を見て、彼女のために胸を打って泣き悲しみ、

18:10 彼女の苦しみに恐れをいだき、遠くに立って言うであろう、『ああ、わざわいだ、大いなる都、不落の都、バビロンは、わざわいだ。おまえに対するさばきは、 一瞬にしてきた』。

18:11 また、地の商人たちも彼女のために泣き悲しむ。もはや、彼らの商品を買う者が、ひとりもないからである。

18:12 その商品は、金、銀、宝石、真珠、麻布、紫布、絹、緋布、各種の香木、各種の象牙細工、高価な木材、銅、鉄、大理石などの器、

18:13 肉桂、香料、香、におい油、乳香、ぶどう酒、オリブ油、麦粉、麦、牛、羊、馬、車、奴隷、そして人身などである。

18:14 おまえの心の喜びであったくだものはなくなり、あらゆるはでな、はなやかな物はおまえから消え去った。それらのものはもはや見られない。

18:15 これらの品々を売って、彼女から富を得た商人は、彼女の苦しみに恐れをいだいて遠くに立ち、泣き悲しんで言う、

18:16 『ああ、わざわいだ、麻布と紫布と緋布をまとい、金や宝石や真珠で身を飾っていた大いなる都は、わざわいだ。

18:17 これほどの富が、一瞬にして無に帰してしまうとは』。また、すべての船長、航海者、水夫、すべて海で働いている人たちは、遠くに立ち、

18:18 彼女が焼かれる火の煙を見て、叫んで言う、『これほどの大いなる都は、どこにあろう』。

18:19 彼らは頭にちりをかぶり、泣き悲しんで叫ぶ、『ああ、わざわいだ、この大いなる都は、わざわいだ。そのおごりによって、海に舟を持つすべての人が富を得て いたのに、この都も一瞬にして無に帰してしまった』。

18:20 天よ、聖徒たちよ、使徒たちよ、預言者たちよ。この都について大いに喜べ。神は、あなたがたのために、この都をさばかれたのである」。

18:21 すると、ひとりの力強い御使が、大きなひきうすのような石を持ちあげ、それを海に投げ込んで言った、「大いなる都バビロンは、このように激しく打ち倒さ れ、そして、全く姿を消してしまう。

18:22 また、おまえの中では、立琴をひく者、歌を歌う者、笛を吹く者、ラッパを吹き鳴らす者の楽の音は全く聞かれず、あらゆる仕事の職人たちも全く姿を消し、ま た、ひきうすの音も、全く聞かれない。

18:23 また、おまえの中では、あかりもともされず、花婿、花嫁の声も聞かれない。というのは、おまえの商人たちは地上で勢力を張る者となり、すべての国民はおま えのまじないでだまされ、

18:24 また、預言者や聖徒の血、さらに、地上で殺されたすべての者の血が、この都で流されたからである」。

 

口語訳 マタ 9:36

9:36 また群衆が飼う者のない羊のように弱り果てて、倒れているのをごらんになって、彼らを深くあわれまれた。

 

口語訳 黙  18:4

18:4 わたしはまた、もうひとつの声が天から出るのを聞いた、「わたしの民よ。彼女から離れ去って、その罪にあずからないようにし、その災害に巻き込まれないよ うにせよ。

 

口語訳 黙  18:6

18:6 彼女がしたとおりに彼女にし返し、そのしわざに応じて二倍に報復をし、彼女が混ぜて入れた杯の中に、その倍の量を、入れてやれ。

 

口語訳 黙  18:2

18:2 彼は力強い声で叫んで言った、「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。そして、それは悪魔の住む所、あらゆる汚れた霊の巣くつ、また、あらゆる汚れた憎むべ き鳥の巣くつとなった。

 

口語訳 マタ 3:12

3:12 また、箕を手に持って、打ち場の麦をふるい分け、麦は倉に納め、からは消えない火で焼き捨てるであろう」。

 

口語訳 黙  17:1

17:1 それから、七つの鉢を持つ七人の御使のひとりがきて、わたしに語って言った、「さあ、きなさい。多くの水の上にすわっている大淫婦に対するさばきを、見せ よう。

 

口語訳 黙  17:15

17:15 御使はまた、わたしに言った、「あなたの見た水、すなわち、淫婦のすわっている所は、あらゆる民族、群衆、国民、国語である。

 

口語訳 マタ 24:6-7

24:6 また、戦争と戦争のうわさとを聞くであろう。注意していなさい、あわててはいけない。それは起らねばならないが、まだ終りではない。

24:7 民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。またあちこちに、ききんが起り、また地震があるであろう。

 

口語訳 黙  18:20

18:20 天よ、聖徒たちよ、使徒たちよ、預言者たちよ。この都について大いに喜べ。神は、あなたがたのために、この都をさばかれたのである」。

 

口語訳 黙  19:1-2

19:1 この後、わたしは天の大群衆が大声で唱えるような声を聞いた、「ハレルヤ、救と栄光と力とは、われらの神のものであり、

19:2 そのさばきは、真実で正しい。神は、姦淫で地を汚した大淫婦をさばき、神の僕たちの血の報復を/彼女になさったからである」。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

新共同 黙  18:3

18:3 すべての国の民は、/怒りを招く彼女のみだらな行いのぶどう酒を飲み、/地上の王たちは、彼女とみだらなことをし、/地上の商人たちは、/彼女の豪勢なぜ いたくによって/富を築いたからである。」

 

新共同 黙  18:20

18:20 天よ、この都のゆえに喜べ。聖なる者たち、使徒たち、預言者たちよ、喜べ。神は、あなたがたのために/この都を裁かれたからである。

 

(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 マタ 9:36

9:36 また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた。

 

新共同 マタ 10:6

10:6 むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところへ行きなさい。

 

新共同 Tペテ2:25

2:25 あなたがたは羊のようにさまよっていましたが、今は、魂の牧者であり、監督者である方のところへ戻って来たのです。

 

新共同 ロマ 9:27

9:27 また、イザヤはイスラエルについて、叫んでいます。「たとえイスラエルの子らの数が海辺の砂のようであっても、残りの者が救われる。

 

新共同 マタ 3:12

3:12 そして、手に箕を持って、脱穀場を隅々まできれいにし、麦を集めて倉に入れ、殻を消えることのない火で焼き払われる。」

 

新共同 黙  17:4

17:4 女は紫と赤の衣を着て、金と宝石と真珠で身を飾り、忌まわしいものや、自分のみだらな行いの汚れで満ちた金の杯を手に持っていた。

 

新共同 黙  14:8

14:8 また、別の第二の天使が続いて来て、こう言った。「倒れた。大バビロンが倒れた。怒りを招くみだらな行いのぶどう酒を、諸国の民に飲ませたこの都が。」

 

新共同 黙  17:2-4

17:2 地上の王たちは、この女とみだらなことをし、地上に住む人々は、この女のみだらな行いのぶどう酒に酔ってしまった。」

17:3 そして、この天使は“霊”に満たされたわたしを荒れ野に連れて行った。わたしは、赤い獣にまたがっている一人の女を見た。この獣は、全身至るところ神を冒 涜する数々の名で覆われており、七つの頭と十本の角があった。

17:4 女は紫と赤の衣を着て、金と宝石と真珠で身を飾り、忌まわしいものや、自分のみだらな行いの汚れで満ちた金の杯を手に持っていた。

 

新共同 黙  14:8

14:8 また、別の第二の天使が続いて来て、こう言った。「倒れた。大バビロンが倒れた。怒りを招くみだらな行いのぶどう酒を、諸国の民に飲ませたこの都が。」

 

新共同 黙  18:2

18:2 天使は力強い声で叫んだ。「倒れた。大バビロンが倒れた。そして、そこは悪霊どもの住みか、/あらゆる汚れた霊の巣窟、/あらゆる汚れた鳥の巣窟、/あら ゆる汚れた忌まわしい獣の巣窟となった。

 

新共同 マタ 2:11

2:11 家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。

 

新共同 黙  18:5

18:5 彼女の罪は積み重なって天にまで届き、/神はその不義を覚えておられるからである。

 

新共同 黙  17:1

17:1 さて、七つの鉢を持つ七人の天使の一人が来て、わたしに語りかけた。「ここへ来なさい。多くの水の上に座っている大淫婦に対する裁きを見せよう。

 

新共同 黙  17:15

17:15 天使はまた、わたしに言った。「あなたが見た水、あの淫婦が座っている所は、さまざまの民族、群衆、国民、言葉の違う民である。

 

新共同 黙  14:15

14:15 すると、別の天使が神殿から出て来て、雲の上に座っておられる方に向かって大声で叫んだ。「鎌を入れて、刈り取ってください。刈り入れの時が来ました。地 上の穀物は実っています。」

 

新共同 黙  8:8

8:8 第二の天使がラッパを吹いた。すると、火で燃えている大きな山のようなものが、海に投げ入れられた。海の三分の一が血に変わり、

 

新共同 黙  14:15

14:15 すると、別の天使が神殿から出て来て、雲の上に座っておられる方に向かって大声で叫んだ。「鎌を入れて、刈り取ってください。刈り入れの時が来ました。地 上の穀物は実っています。」

 

新共同 黙  14:18

14:18 すると、祭壇のところから、火をつかさどる権威を持つ別の天使が出て来て、鋭い鎌を持つ天使に大声でこう言った。「その鋭い鎌を入れて、地上のぶどうの房 を取り入れよ。ぶどうの実は既に熟している。」

 

新共同 ロマ 12:19

12:19 愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。「『復讐はわたしのすること、わたしが報復する』と主は言われる」と書いてあります。

 

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