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エレミヤ書 52:1−30     

ユダとエルサレムについての預言の成就

 

翻訳比較




聖書協会共同訳2018
◆エルサレムの陥落と捕囚
エレ 52:1 ゼデキヤは二十一歳で王位につき、十一年間エルサレムで統治した。母の名はハムタルと言い、リブナ出身のイルメヤの娘であった。
エレ 52:2 彼はヨヤキムが行ったように、主の目に悪とされることをことごとく行った。
エレ 52:3 エルサレムとユダにこのようなことが起こったのは主の怒りのためであり、ついに主は彼らを御前から捨て去られたのである。ゼデキヤはバビロンの 王に反逆した。
エレ 52:4 そこで、バビロンの王ネブカドレツァルとその全軍は、ゼデキヤの治世第九年、第十の月の十日に、エルサレムに向けて出陣し、これに対して陣を敷 き、周囲に包囲壁を築いた。
エレ 52:5 都は包囲され、ゼデキヤ王の治世第十一年に至った。
エレ 52:6 第四の月の九日、都の中では飢えが厳しくなり、ついに国の民の食料が尽きてしまった。
エレ 52:7 都の一角が破られ、戦士たちは皆逃げ出した。彼らは夜半、カルデア人が都を包囲する中を、王の園に近い二つの城壁の間にある門の道を通り抜けて 都を出て、アラバ方面へと向かった。
エレ 52:8 カルデア軍は王の後を追い、エリコの荒れ地でゼデキヤに追いついた。王の軍勢は皆、王を見捨てて散って行った。
エレ 52:9 カルデア軍は王を捕らえ、ハマトの地のリブラにいるバビロンの王のもとに連れて行った。王は彼に裁きを言い渡した。
エレ 52:10 バビロンの王は、ゼデキヤの子どもたちをその目の前で惨殺し、また、ユダの高官たちもすべてリブラで惨殺した。
エレ 52:11 バビロンの王はゼデキヤの両眼を潰し、青銅の足枷につないでバビロンに連行し、彼が死ぬ日まで牢獄に閉じ込めておいた。
エレ 52:12 第五の月の十日、すなわちバビロンの王ネブカドレツァル王の治世第十九年に、バビロンの王に仕える親衛隊長ネブザルアダンがエルサレムにやっ て来た。
エレ 52:13 そして主の神殿と王宮を焼き払い、エルサレムの建物をすべて、大きな建物もみな火で焼き尽くした。
エレ 52:14 エルサレムの周囲の城壁はすべて、親衛隊長の率いるカルデア軍が破壊した。
エレ 52:15 貧しい民の一部、都に残っていたその他の民、バビロンの王に投降した者、その他の人々は、親衛隊長ネブザルアダンが捕囚として連れ去った。
エレ 52:16 親衛隊長ネブザルアダンは、この地の貧しい民の一部を残し、ぶどう作りと土地を耕す者とした。
エレ 52:17 カルデア人は、主の神殿にあった青銅の柱と台車、また主の神殿にあった青銅の「海」を打ち砕き、その青銅をことごとくバビロンへ運んだ。
エレ 52:18 そして壺やシャベル、芯切り鋏、鉢、柄杓など、祭儀用の青銅でできた品々をことごとく奪い取った。
エレ 52:19 また平鉢、火皿、鉢、壺、燭台、柄杓、水差しなど、金や銀でできたものは親衛隊長が奪い取った。
エレ 52:20 ソロモン王が主の神殿のために造らせた二本の柱、一つの「海」、台車の下にある青銅の牛十二頭など、それらすべてのものの青銅の重さは量りき れなかった。
エレ 52:21 柱はといえば、一本の柱の高さは十八アンマ、その周囲を測るには十二アンマのひもが要り、空洞で厚みは指四本分であった。
エレ 52:22 その上に青銅の柱頭があった。一方の柱頭の高さは五アンマで、柱頭の周りには格子模様とざくろの飾りがあり、そのすべてが青銅であった。もう 一本の柱も、そのざくろも同様であった。
エレ 52:23 周りには九十六個のざくろがあり、周囲の格子模様の上にはざくろが全部で百個あった。
エレ 52:24 親衛隊長は、首席祭司セラヤと次席祭司ツェファンヤ、門衛三人を捕らえた。
エレ 52:25 さらに、戦士を監督する一人の宦官、都にいた王の側近七人、国の民を徴兵する将軍の書記官、都にいた国の民六十人を捕らえた。
エレ 52:26 親衛隊長ネブザルアダンは彼らを捕らえ、リブラにいるバビロンの王のもとに連行した。
エレ 52:27 バビロンの王は、ハマトの地リブラで彼らを打ち殺した。こうしてユダは自分の土地を追われ、捕囚の身となった。
エレ 52:28 ネブカドレツァルが捕囚とした民は次のとおりである。第七年にはユダの人々三千二十三人、
エレ 52:29 ネブカドレツァルの治世第十八年にはエルサレムから八百三十二人、
エレ 52:30 ネブカドレツァルの治世第二十三年には、親衛隊長ネブザルアダンがユダの人々七百四十五人を捕囚とした。総数は四千六百人である。

フランシスコ会訳2013
エレミヤ書52

フランシスコ訳聖書 Jer <52>章 聖書本文

◆第八部 歴史に関する付記(52章)

◆ユダとエルサレムについての預言の成就

◆(391-10、王下2418-2521、代下3611-20

001ゼデキヤは二十一歳で王とな り、十一年間エルサレムで王位にあった。彼の母の名はハムタルといい、リブナ出身のイルメヤの娘であった。

002彼はヨヤキムが行ったように、 主が悪と思われることをことごとく行った。

003実に、エルサレムとユダは主を 怒らせ、主はご自分の前から彼らを捨て去られた。

さて、ゼデキヤはバビロンの王に反逆した。

004彼の治世の第九年、第十の月の 十日に、バビロンの王ネブカドレツァルは全軍を率いてエルサレムに向かって進軍した。彼らはエルサレムに対して陣を敷き、周囲に塁壁 を築いた。

005都は、ゼデキヤ王の第十一年ま で包囲されていたが、

006第四の月の九日に都の中で飢え がひどくなり、国の民の食

糧は尽きた。

007その時、都の城壁が破られた。 カルデア人が都を取り巻いていたが、戦士たちはみな逃げ、王の庭に近い二重の城壁の間にある門を通って、夜のうちに都を出た。彼らは アラバに向かった。

008カルデア軍は王の後を追い、エ リコの平原でゼデキヤに追いついた。王の軍隊はみな、王を見捨てて散り散りになった。

009カルデア軍は王を捕らえ、ハマ トの地のリブラにいたバビロンの王のもとに連れていった。バビロンの王は彼に裁きを言い渡した。

010バビロンの王はゼデキヤの目の 前で彼の子供たちを殺し、リブラでユダの高官たちをすべて殺した。

011彼はゼデキヤの両眼をえぐり、 青銅の足枷をはめてバビロンに連れていき、その死の日まで彼を獄舎に入れた。

012第五の月の十日、バビロンの王 ネブカドレツァルの第十九年に、バビロンの王に仕えていた親衛隊の隊長ネブザルアダンがエルサレムに来た。

013彼は主の神殿、王の宮殿、エル サレムのすべての家を焼き、おもだった家をすべて火で焼いた。

014親衛隊の隊長に同行したカルデ ア人の全軍は、エルサレムの周囲の城壁をことごとく破壊した。

015親衛隊の隊長ネブザルアダン は、民の貧しい者の一部と、都に残されていた残りの民、バビロンの王の側についた者、技能者たちの残りの者を捕囚として移送した。

016しかし、親衛隊の隊長ネブザル アダンは、その地の貧しい者の一部をぶどう畑や農場の労働者として残した。

017カルデア人は、主の神殿の青銅 の柱、台、主の神殿にあった青銅の「海」を砕き、その青銅をことごとくバビロンに運び去った。

018彼らは、また、壺、十能、芯切 りばさみ、鉢、柄杓、そのほか祭儀に用いられる青銅の器をことごとく奪った。

019親衛隊の隊長は金製品は金のた めに、銀製品は銀のために、小さい鉢、火皿、鉢、壺、燭台、さじ、杯などをすべて奪った。

020ソロモン王が主の神殿のために 作った二本の柱、一つの「海」の下にある十二の青銅の雄牛、これらすべてのものの青銅の重さは量りきれなかった。

021柱は、一本の柱の高さが十八ア ンマで、その周囲は十二アンマ、厚さは指四本分で、中は空洞だった。

022柱の先端には青銅の柱頭があ り、柱頭の高さは五アンマで、青銅の網目細工と柘榴が周りにあった。もう一本の柱も柘榴に至るまで同じであった。

023九十六の柘榴があり、四隅のも のと合わせて周囲の網目細工の上には全部で百の柘榴があった。

024親衛隊の隊長は、祭司長セラ ヤ、次席祭司ツェファンヤ、入り口の番をする三人の者を捕らえた。

025また、戦士を指揮する宦官一 人、都にいた王の側近七人、その国の民の徴兵を担当する長官の書記官、それに都の中にいた国の民六十人を都で捕らえた。

026親衛隊の隊長ネブザルアダンは 彼らを捕らえ、リブラにいるバビロンの王のもとへ連れていった。

027バビロンの王は、ハマトの地の リブラで彼らを打ち殺した。

こうしてユダは自分の地を追われ、捕囚の身となった。

028ネブカドレツァルが捕囚として 連行した民の数は次のとおりである。第七の年には三千二十三人のユダの人々、

029ネブカドレツァルの第十八年に は、エルサレムから八百三十二人、

030ネブカドレツァルの第二十三年 には、親衛隊の隊長ネブザルアダンによって七百四十五人のユダの人々が捕囚の身となった。計四千六百人である。


 

新共同訳1987

52:1 ゼデキヤは二十一歳で王となり、十一年間エルサレムで王位にあった。その母は名をハムタルといい、リブナ出身のイルメヤの娘であった。

52:2 彼はヨヤキムが行ったように、主の目に悪とされることをことごとく行った。

52:3 エルサレムとユダは主の怒りによってこのような事態になり、ついにその御前から投げ捨てられることになった。ゼデキヤはバビロンの王に反旗を翻した。

52:4 ゼデキヤの治世、第九年十月十日に、バビロンの王ネブカドレツァルは全軍を率いてエルサレムに到着し、陣を敷き、周りに堡塁を築いた。

52:5 都は包囲され、ゼデキヤ王の第十一年に至った。

52:6 四月九日に、都の中で飢えが厳しくなり、国の民の食糧が尽き、

52:7 都の一角が破られた。戦士たちは皆逃げ出した。彼らは夜中に、カルデア人が都を取り巻いていたが、王の園に近い二つの城壁の間にある門を通って都を出、ア ラバへ向かって行った。

52:8 カルデア軍は王の後を追い、エリコの荒れ地でゼデキヤに追いついた。王の軍隊はすべて王を離れ去ってちりぢりになった。

52:9 王は捕らえられ、ハマト地方のリブラにいるバビロンの王のもとに連れて行かれ、裁きを受けた。

52:10 バビロンの王は、ゼデキヤの目の前で彼の王子たちを殺し、また、ユダの将軍たちもすべてリブラで殺した。

52:11 その上で、バビロンの王はゼデキヤの両眼をつぶし、青銅の足枷をはめ、彼をバビロンに連れて行き、死ぬまで牢獄に閉じ込めておいた。

52:12 五月十日、バビロンの王ネブカドレツァルの第十九年のこと、バビロンの王の側近である親衛隊の長ネブザルアダンがエルサレムに来て、

52:13 主の神殿、王宮、エルサレムの家屋をすべて焼き払った。大いなる家屋もすべて、火を放って焼き払った。

52:14 また、親衛隊の長と共に来たカルデア人は、軍をあげてエルサレムの周囲の城壁をすべて取り壊した。

52:15 貧しい民の一部、民のうち都に残っていたほかの者、バビロンの王に投降した者、ほかの技師たちは親衛隊の長ネブザルアダンによって、捕囚とされ、連れ去ら れた。

52:16 この地の貧しい民の一部は、親衛隊の長ネブザルアダンによってぶどう畑と耕地にそのまま残された。

52:17 カルデア人は主の神殿の青銅の柱、台車、主の神殿にあった青銅の「海」を砕いて、その青銅をことごとくバビロンへ運び去り、

52:18 壺、十能、芯切り鋏、鉢、柄杓など、祭儀用の青銅の器をことごとく奪い取った。

52:19 また親衛隊の長は、小鉢、火皿、鉢、壺、燭台、柄杓、水差しなど、金製品も銀製品もすべて奪い取った。

52:20 ソロモンが主の神殿のために造らせた二本の柱、一つの「海」、それを支える青銅の牛十二頭および台車についていえば、これらすべてのものの青銅の重量は量 りきれなかった。

52:21 柱についていえば、一本の柱の高さは十八アンマ、周囲は十二アンマ、空洞で厚みは指四本分であった。

52:22 その上に青銅の柱頭があり、一方の柱頭の高さは五アンマ、柱頭の周りには格子模様の浮き彫りとざくろがあって、このすべてが青銅であった。もう一本の柱も 同様に出来ていて、ざくろもそうであった。

52:23 九十六個のざくろがぶら下がっており、格子模様の浮き彫りの周囲にあるざくろは全部で百個であった。

52:24 親衛隊の長は祭司長セラヤ、次席祭司ツェファンヤ、入り口を守る者三人を捕らえた。

52:25 また、彼は戦士の監督をする宦官一人、都にいた王の側近七人、国の民の徴兵を担当する将軍の書記官、および都にいた国の民六十人を都から連れ去った。

52:26 親衛隊の長ネブザルアダンは彼らを捕らえて、リブラにいるバビロンの王のもとに連れて行った。

52:27 バビロンの王はハマト地方のリブラで彼らを打ち殺した。こうしてユダは自分の土地を追われて捕囚となった。

52:28 ネブカドレツァルが捕囚として連れ去った民の数をここに記すと、第七年に連れ去ったユダの人々が三千二十三人、

52:29 ネブカドレツァルの第十八年にエルサレムから連れ去った者が八百三十二人であった。

52:30 ネブカドレツァルの第二十三年には、親衛隊の長ネブザルアダンがユダの人々七百四十五人を捕囚として連れ去った。総数は四千六百人である。

 

新改訳1970

52:1 ゼデキヤは二十一歳で王となり、エルサレムで十一年間、王であった。彼の母の名はハムタルといい、リブナの出のエレミヤの娘であった。

52:2 彼は、すべてエホヤキムがしたように、主の目の前に悪を行なった。

52:3 エルサレムとユダにこのようなことが起こったのは、主の怒りによるもので、ついに主は彼らを御前から投げ捨てられたのである。そののち、ゼデキヤはバビロ ンの王に反逆した。

52:4 ゼデキヤの治世の第九年、第十の月の十日に、バビロンの王ネブカデレザルは、その全軍勢を率いてエルサレムを攻めに来て、これに対して陣を敷き、周囲に塁 を築いた。

52:5 こうして町はゼデキヤ王の第十一年まで包囲されていたが、

52:6 第四の月の九日、町の中では、ききんがひどくなり、民衆に食物がなくなった。

52:7 そのとき、町が破られ、戦士たちはみな逃げて、夜のうちに、王の園のほとりにある二重の城壁の間の門の道から町を出た。カルデヤ人が町を包囲していたの で、彼らはアラバへの道を行った。

52:8 カルデヤの軍勢が王のあとを追い、エリコの草原でゼデキヤに追いついたとき、王の軍隊はみな王から離れて散ってしまった。

52:9 そこでカルデヤ人は王を捕え、ハマテの地のリブラにいるバビロンの王のところへ彼を連れ上った。バビロンの王は彼に宣告を下した。

52:10 バビロンの王は、ゼデキヤの子らを彼の目の前で虐殺し、ユダのすべての首長たちをリブラで虐殺した。

52:11 またゼデキヤの両眼をえぐり出し、彼を青銅の足かせにつないだ。バビロンの王は、彼をバビロンへ連れて行き、彼を死ぬ日まで獄屋に入れておいた。

52:12 第五の月の十日――それは、バビロンの王ネブカデレザル王の第十九年であった。――バビロンの王に仕えていた侍従長ネブザルアダンがエルサレムに来て、

52:13 主の宮と王宮とエルサレムのすべての家を焼き、そのおもだった建物をことごとく火で焼いた。

52:14 侍従長といっしょにいたカルデヤの全軍勢は、エルサレムの回りの城壁を全部取りこわした。

52:15 侍従長ネブザルアダンは、民の貧民の一部と、町に残されていた残りの民と、バビロンの王に降伏した者たちと、残りの群衆を捕え移した。

52:16 しかし、侍従長ネブザルアダンは、国の貧民の一部を残し、ぶどう作りと農夫とにした。

52:17 カルデヤ人は、主の宮の青銅の柱と、主の宮にある青銅の車輪つきの台と、海とを砕いて、その青銅をみなバビロンへ運んだ。

52:18 また、灰つぼ、十能、心切りばさみ、鉢、平皿、奉仕に用いるすべての青銅の器具を奪った。

52:19 また、侍従長は小鉢、火皿、鉢、灰つぼ、燭台、平皿、水差しなど、純金、純銀のものを奪った。

52:20 ソロモン王が主の宮のために作った二本の柱、一つの海、車輪つきの台の下にある十二の青銅の牛、これらすべての器具の青銅の重さは、量りきれなかった。

52:21 その柱は、一本の柱の高さが十八キュビトで、その回りを測るには十二キュビトのひもがいり、その厚さは指四本分で、中は空洞になっていた。

52:22 その上に青銅の柱頭があり、一つの柱頭の高さは五キュビトであり、柱頭の回りに、網細工とざくろがあって、それもみな青銅で、他の柱もざくろもこれと同様 であった。

52:23 回りには九十六のざくろがあり、回りの網細工の上には全部で百のざくろがあった。

52:24 侍従長はさらに、祭司のかしらセラヤと次席祭司ゼパニヤと三人の入口を守る者を捕え、

52:25 戦士の指揮官であったひとりの宦官と、町にいた王の七人の側近と、一般の人々を徴兵する将軍の書記と、町の中にいた一般の人々六十人を、町から捕え去っ た。

52:26 侍従長ネブザルアダンは彼らを捕え、リブラにいるバビロンの王のもとへ連れて行った。

52:27 バビロンの王は彼らを打ち、ハマテの地のリブラで殺した。こうして、ユダはその国から捕え移された。

52:28 ネブカデレザルが捕え移した民の数は次のとおり。第七年には、三千二十三人のユダヤ人。

52:29 ネブカデレザルの第十八年には、エルサレムから八百三十二人。

52:30 ネブカデレザルの第二十三年には、侍従長ネブザルアダンが、七百四十五人のユダヤ人を捕え移し、その合計は四千六百人であった。

 

口語訳1955

52:1 ゼデキヤは王となったとき二十一歳であったが、エルサレムで十一年世を治めた。母の名はハムタルといい、リブナのエレミヤの娘である。

52:2 ゼデキヤはエホヤキムがすべて行ったように、主の目の前に悪事を行った。

52:3 たしかに、主の怒りによって、エルサレムとユダとは、そのみ前から捨て去られるようなことになった。そしてゼデキヤはバビロンの王にそむいた。

52:4 そこで彼の治世の九年十月十日に、バビロンの王ネブカデレザルはその軍勢を率い、エルサレムにきて、これを包囲し、周囲に塁を築いてこれを攻めた。

52:5 こうしてこの町は攻め囲まれて、ゼデキヤ王の十一年にまで及んだが、

52:6 その四月九日になって、町の中の食糧は、はなはだしく欠乏し、その地の民は食物を得ることができなくなった。

52:7 そして町の城壁はついに打ち破られたので、兵士たちはみな逃げ、夜のうちに、王の園の近くの、二つの城壁の間の門から町をのがれ出て、カルデヤびとが、町 を攻め囲んでいるうちに、アラバの方へ落ちて行った。

52:8 しかしカルデヤびとの軍勢は王を追って行って、エリコの平地でゼデキヤに追いついたが、彼の軍勢がみな散って彼のそばを離れたので、

52:9 カルデヤびとは王を捕え、ハマテの地のリブラにいるバビロンの王のもとに引いていったので、王は彼の罪を定めた。

52:10 すなわちバビロンの王はゼデキヤの子たちをその目の前で殺させ、ユダのつかさたちをことごとくリブラで殺させ、

52:11 またゼデキヤの目をつぶさせた。そしてバビロンの王は彼を鎖につないでバビロンへ連れて行き、その死ぬ日まで獄屋に入れて置いた。

52:12 五月十日に、――それはバビロンの王ネブカデレザルの世の十九年であった――バビロンの王に仕える侍衛の長ネブザラダンはエルサレムに、はいって、

52:13 主の宮と王の宮殿を焼き、エルサレムのすべての家を焼いた。彼は大きな家をみな焼きはらった。

52:14 また侍衛の長と共にいたカルデヤびとの軍勢は、エルサレムの周囲の城壁をみな取りこわした。

52:15 そして侍衛の長ネブザラダンは民のうちの最も貧しい者若干、そのほか町のうちに残った者、およびバビロンの王にくだった人、その他工匠たちを捕え移した。

52:16 しかし侍衛の長ネブザラダンはその地の最も貧しい者若干を残して、ぶどうを作る者とし、農夫とした。

52:17 カルデヤびとはまた主の宮の青銅の柱と、洗盤の台と、青銅の海を砕いて、その青銅をことごとくバビロンへ運び、

52:18 また、つぼと、十能と、心切りばさみと、鉢と、香を盛る皿および宮の勤めに用いる青銅の器をことごとく取って行った。

52:19 また彼らは小鉢と、心取り皿と、鉢と、つぼと、燭台と、香を盛る皿と、灌祭の鉢を取った。金で作った物は金として、銀で作った物は銀として、侍衛の長は運 び去った。

52:20 ソロモン王が主の宮に造った二本の柱と、一つの海と、海の下の十二の青銅の牛と、台など、このすべての物の青銅の重さは量ることもできなかった。

52:21 この一本の柱の高さは十八キュビト、周囲は十二キュビトで、指四本の厚さがあり、中は、うつろであった。

52:22 その上に青銅の柱頭があり、柱頭の高さは五キュビト、柱頭の周囲は網細工と、ざくろとで飾り、これらもみな青銅であった。他の柱もそのざくろも、これと同 じであった。

52:23 その四方に九十六個のざくろがあり、周囲の網細工の上にあるざくろの数は百個であった。

52:24 侍衛の長は祭司長セラヤと次席の祭司ゼパニヤと三人の門を守る者を捕え、

52:25 また兵士をつかさどるひとりの役人と、町にいた王の側近の者七人と、その地の民を募る軍勢の長の書記官と、町の中にいた六十人の者を町から捕え去った。

52:26 侍衛の長ネブザラダンは、これらの人を捕えて、リブラにいるバビロンの王のもとに連れて行った。

52:27 バビロンの王は、ハマテの地のリブラで彼らを撃ち殺した。こうして、ユダは自分の地から捕え移された。

52:28 ネブカデレザルが捕え移した民の数は次のとおりである。第七年にはユダヤ人三千二十三人。

52:29 またネブカデレザルはその第十八年にエルサレムから八百三十二人を捕え移した。

52:30 ネブカデレザルの二十三年に侍衛の長ネブザラダンは、ユダヤ人七百四十五人を捕え移した。この総数は四千六百人であった。



文語訳1917
52:1 ゼデキヤは位に即きしとき二十一歳なりしがヱルサレムに於て十一年世ををさめたりその母の名はハムタルといひてリブナのヱレミヤの女なり
52:2 ゼデキヤはヱホヤキムが凡てなしたる如くヱホバの目の前に惡をなせり
52:3 すなはちヱホバ、ヱルサレムとユダとを怒りて之をその前より棄てはなちたまふ/是に於てゼデキヤ、バビロンの王に叛けり
52:4 ゼデキヤの世の九年十月十日にバビロンの王ネブカデネザルその軍勢をひきゐてヱルサレムに攻めきたり之に向ひて陣をはり四周に戌樓を建て之を攻めたり
52:5 かくこの邑攻圍まれてゼデキヤ王の十一年にまでおよびしが
52:6 その四月九日にいたりて城邑のうち饑ること甚だしくなり其地の民食物をえざりき
52:7 是をもて城邑つひに打破られたれば兵卒は皆逃て夜の中に王の園の邊なる二個の石垣の間の門より城邑をぬけいで平地の途に循ひておちゆけり時にカルデヤ人は 城邑を圍みをる
52:8 茲にカルデヤ人の軍勢王を追ひゆきヱリコの平地にてゼデキヤに追付けるにその軍勢みな彼を離れて散りしかば
52:9 カルデヤ人王を執へて之をハマテの地のリブラにをるバビロンの王の所に曳きゆきければ王彼の罪をさだめたり
52:10 バビロンの王すなはちゼデキヤの子等をその目の前に殺さしめユダの牧伯等を悉くリブラに殺さしめ
52:11 またゼデキヤの目を抉さしめたり斯てバビロンの王かれを銅索に繋ぎてバビロンに携へゆきその死る日まで獄に置けり
52:12 バビロン王ネブカデネザルの世の十九年の五月十日バビロンの王の前につかふる侍衞の長ネブザラダン、ヱルサレムにきたり
52:13 ヱホバの室と王の室を燒き火をもてヱルサレムのすべての室と大なる諸の室を燒けり
52:14 また侍衞の長と偕にありしカルデヤ人の軍勢ヱルサレムの四周の石垣を悉く毀てり
52:15 侍衞の長ネブザラダンすなはち民のうちの貧乏者城邑の中に餘れる者およびバビロンの王に降りし人と民の餘れる者を?へ移せり
52:16 但し侍衞の長ネブザラダンその地のある貧者を遺して葡萄を耕る者となし農夫となせり
52:17 カルデヤ人またヱホバの室の銅の柱と洗盥の臺と銅の海を碎きてその銅を悉くバビロンに運び
52:18 また鍋と火鑪と燭剪と鉢と匙およびすべて用ふるところの銅器を取れり
52:19 侍衞の長もまた洗盥と火盤と鉢と鍋と燭臺と匙と?など凡て金銀にて作れる者を取り
52:20 またソロモン王がヱホバの室に造りしところの二つの柱と一の海と臺の下なる十二の銅の牛を取れりこのもろもろの銅の重は稱る可らず
52:21 この柱は高さ十八キユビトなり又紐をもてその周圍を測るに十二キユビトあり指四本の厚にして空なり
52:22 その上に銅の頂ありその頂の高さは五キユビトその周圍は銅の網子と石榴にて飾れり他の柱とその石榴も之におなじ
52:23 その四方に九十六の石榴あり網子の上なるすべての石榴の數は百なり
52:24 侍衞の長は祭司の長セラヤと第二の祭司ゼパニヤと三人の門守を執へ
52:25 また兵卒を督る一人の寺人と王の前にはべるもののうち城邑にて遇しところの者七人とその地の民を募る軍勢の長なる書記と城邑の中にて遇しところの六十人の 者を邑よりとらへされり
52:26 侍衞の長ネブザラダンこれらを執へてリブラに居るバビロンの王の許にいたれり
52:27 バビロンの王ハマテの地のリブラにこれを撃ち殺せりかくユダはおのれの地よりとらへ移されたり
52:28 ネブカデネザルがとらへ移せし民は左の如し第七年にユダ人三千二十三人
52:29 またネブカデネザルその十八年にヱルサレムより八百三十二人をとらへ移せり
52:30 ネブカデネザルの二十三年に侍衞の長ネブザラダン、ユダ人七百四十五人をとらへ移したり其總ての數は四千六百人なりき

 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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エレミヤ書 52:31−34    

ヨヤキン、解放される

 

翻訳比較



聖書協会共同訳2018
◆バビロンでのヨヤキン王
エレ 52:31 ユダの王ヨヤキンが捕囚となって三十七年目の第十二の月、その月の二十五日のことである。バビロンの王エビル・メロダクが即位した年だったの で、ユダの王ヨヤキンに恩赦を与え、牢獄から解放した。
エレ 52:32 バビロンの王はヨヤキンに親しく語りかけ、バビロンで共にいたどの王たちよりも高い地位を与えた。
エレ 52:33 ヨヤキンは獄中の衣を脱ぎ、その生涯を通して、常に王の前で食事を共にした。
エレ 52:34 彼には、日々の糧として一定の割り当てが、彼が死ぬ日まで、その生涯を通して常にバビロンの王から支給された。

フランシスコ会訳2013

◆ヨヤキン、解放される(王下2527-30

031ユダの王ヨヤキンの捕囚第三十 七年、第十二の月の二十五日に、バビロンの王エビル・メロダクは、自分の即位の年に、ユダの王ヨヤキンに心を留め、彼を出獄させた。

032王は彼に優しく言葉をかけ、バ ビロンで彼とともにいたほかの王たちより高い位を彼に与えた。

033ヨヤキンは囚人の服を脱ぎ、一 生の間、毎日欠かさずバビロンの王の前で食事をした。

034彼には一生の間、死の日に至る まで、日々の糧を、常にバビロンの王から支給された。


 

新共同訳1987

52:31 ユダの王ヨヤキンが捕囚となって三十七年目の十二月二十五日に、バビロンの王エビル・メロダクは、その即位の年にユダの王ヨヤキンに情けをかけ、彼を出獄 させた。

52:32 バビロンの王は彼を手厚くもてなし、バビロンで共にいた王たちの中で彼に最も高い位を与えた。

52:33 ヨヤキンは獄中の衣を脱ぎ、生きている間、毎日欠かさず王と食事を共にすることとなった。

52:34 彼は生きている間、死ぬ日まで毎日、日々の糧を常にバビロンの王から支給された。

 

新改訳1970

52:31 ユダの王エホヤキンが捕え移されて三十七年目の第十二の月の二十五日に、バビロンの王エビル・メロダクは、彼が即位した年のうちに、ユダの王エホヤキンを 釈放し、獄屋から出し、

52:32 彼に優しいことばをかけ、彼の位をバビロンで彼とともにいた王たちの位よりも高くした。

52:33 彼は囚人の服を着替え、その一生の間、いつも王の前で食事をした。

52:34 彼の生活費は、死ぬ日までその一生の間、日々の分をいつもバビロンの王から支給されていた。

 

口語訳1955

52:31 ユダの王エホヤキンが捕え移されて後三十七年の十二月二十五日に、バビロンの王エビルメロダクはその即位の年に、ユダの王エホヤキンを獄屋から出し、その こうべを挙げさせ、

52:32 親切に彼を慰め、その位を、バビロンで共にいる王たちの位よりも高くした。

52:33 こうしてエホヤキンは獄屋の服を脱いだ。そして生きている間は毎日王の食卓で食事し、

52:34 彼の給与としては、その死ぬ日まで一生の間、たえず日々の必要にしたがって、バビロンの王から給与を賜わった。



文語訳1917
52:31 ユダの王ヱホヤキンがとらへ移されたる後三十七年の十二月二十五日バビロンの王エビルメロダクその治世の一年にユダの王ヱホヤキンを獄よりいだしてその首 をあげしめ
52:32 善言をもて彼を慰めその位をバビロンに偕に居るところの王等の位よりもたかくし
52:33 其獄の衣服を易へしむヱホヤキンは一生の間つねに王の前に食せり
52:34 かれ其死る日まで一生の間たえず日々の分をバビロンの王よりたまはりて其食物となせり

 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

 

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(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

 

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(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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