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ヨハネ4:1−26

サマリヤの女との問答

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

430401さて、イエスがヨハネよりも多くの弟子を作り、洗礼を授けているということを、ファリサイ派の人々が耳にした。イエスはこれを知った時、

430402 ――もっとも、イエスが自分で洗礼を授けていたのではなく、弟子たちが授けて

いたのではあったが ――、

430403彼はユダヤを離れ、またガリラヤヘと去って行った。

430404サマリアを通り抜けなければならなかった。

430405そこで、シュカルという名のサマリアの町に来た。それはヤコブがその子ヨセフに与えた地所の近くであったが、

430406そこにはヤコブの泉があった。さて、イエスは旅に疲れ果てて泉のところに座り込んでいた。時は第六刻頃であった。

430407サマリアの出の女が水を汲みに来る。イエスが彼女に言う、「飲ませてもらえ

ないだろうか」。

430408つまり弟子たちは食物を買いに町へ行ってしまっていたのである。

430409サマリアの女が彼に言う、「あなたはユダヤ人であり、私はサマリアの女であるのに、その私から飲ませるよう願われるのですか」。つまりユダヤ人たちはサマリア人たちとはつき合わないのである。

430410イエスが答えて、彼女に言った、「あなたに神のこの賜物が、そしてあなたに飲ませてくれと言っているのが誰かがわかっていたなら、あなたは自分の方から〔汲ませてくれと〕願い、彼はあなたに活ける水を与えたであろうに」。

430411[女が]彼に言う、「旅の方、あなたは汲むものをお持ちでないし、井戸は深いのです。あなたはどこからその湧き出す水を持って〔来〕るのですか。

430412あなたは私たち〔サマリア人〕の父ヤコブよりも偉いのですか。彼は私たちに井戸を与え、彼自身もその子らも、またその家畜もこの〔井戸〕から飲みました」。

430413イエスが答えて、彼女に言った、「この水を飲む人は再び渇くであろう。

430414だが私が与えることになる水を飲むなら、その人は永遠に渇くことがなく、私が与えることになる水は、彼のうちで、永遠の命にほとばしり出る水の泉となることだろう」。430415女が彼に向かって言う、「旅の方、その水を私に下さい。渇くことのないよう、またここへ汲みにこなくてもいいように」。

430416彼女に言う、「往ってご亭主を呼び、ここへ来なさい」。

430417女が答えて、彼に言った、「私には夫がありません」。イエスが彼女に言う、「『私には夫がない』とあなたは言ったが、そのとおりだ。

430418あなたには五人の夫があったが、今の人はあなたの夫ではないからだ。あなたはこの真実を言ったのだ」。

430419女は彼に言う、「主よ、私は看ます。あなたは預言者です。

430420私たち〔サマリア人〕の先祖はこの山で礼拝しましたが、あなたがた〔ユダヤ人〕

は礼拝すべき場所はエルサレムにあると言われます」。

430421イエスは彼女に言う、「女よ、私の言うことを信じなさい。あなたがたがこの山でもなく、エルサレムでもなく、父を礼拝するようになる時が来ようとしている。

430422あなたがたはわからないものを礼拝し、われわれは自分にわかっているものを礼拝している。救いはユダヤ人たちから来るからである。

430423本物の礼拝者たちが霊と真理のうちにあって父を礼拝するようになる時が来ようとしている。今がその時だ。事実、父は自分を礼拝する人々としてこのような人々を求めているのである。

430424神は霊である。そして神を礼拝する人々は霊と真理のうちにあって礼拝しなければならない」。

430425女が彼に言う、「キリストと呼ばれるメシアが来ることが私たちにはわかって

います。その方が来る時、一切のことを告げて下さるでしょう」。

430426イエスが彼女に言う、「あなたに話している私が〔それ〕だ」。

 

新共同訳1987

4:1 さて、イエスがヨハネよりも多くの弟子をつくり、洗礼を授けておられるということが、ファリサイ派の人々の耳に入った。イエスはそれを知ると、

4:2 ――洗礼を授けていたのは、イエス御自身ではなく、弟子たちである――

4:3 ユダヤを去り、再びガリラヤへ行かれた。

4:4 しかし、サマリアを通らねばならなかった。

4:5 それで、ヤコブがその子ヨセフに与えた土地の近くにある、シカルというサマリアの町に来られた。

4:6 そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅に疲れて、そのまま井戸のそばに座っておられた。正午ごろのことである。

4:7 サマリアの女が水をくみに来た。イエスは、「水を飲ませてください」と言われた。

4:8 弟子たちは食べ物を買うために町に行っていた。

4:9 すると、サマリアの女は、「ユダヤ人のあなたがサマリアの女のわたしに、どうして水を飲ませてほしいと頼むのですか」と言った。ユダヤ人はサマリア人とは交際しないからである。

4:10 イエスは答えて言われた。「もしあなたが、神の賜物を知っており、また、『水を飲ませてください』と言ったのがだれであるか知っていたならば、あなたの方からその人に頼み、その人はあなたに生きた水を与えたことであろう。」

4:11 女は言った。「主よ、あなたはくむ物をお持ちでないし、井戸は深いのです。どこからその生きた水を手にお入れになるのですか。

4:12 あなたは、わたしたちの父ヤコブよりも偉いのですか。ヤコブがこの井戸をわたしたちに与え、彼自身も、その子供や家畜も、この井戸から水を飲んだのです。」

4:13 イエスは答えて言われた。「この水を飲む者はだれでもまた渇く。

4:14 しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」

4:15 女は言った。「主よ、渇くことがないように、また、ここにくみに来なくてもいいように、その水をください。」

4:16 イエスが、「行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい」と言われると、

4:17 女は答えて、「わたしには夫はいません」と言った。イエスは言われた。「『夫はいません』とは、まさにそのとおりだ。

4:18 あなたには五人の夫がいたが、今連れ添っているのは夫ではない。あなたは、ありのままを言ったわけだ。」

4:19 女は言った。「主よ、あなたは預言者だとお見受けします。

4:20 わたしどもの先祖はこの山で礼拝しましたが、あなたがたは、礼拝すべき場所はエルサレムにあると言っています。」

4:21 イエスは言われた。「婦人よ、わたしを信じなさい。あなたがたが、この山でもエルサレムでもない所で、父を礼拝する時が来る。

4:22 あなたがたは知らないものを礼拝しているが、わたしたちは知っているものを礼拝している。救いはユダヤ人から来るからだ。

4:23 しかし、まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父を礼拝する時が来る。今がその時である。なぜなら、父はこのように礼拝する者を求めておられるからだ。

4:24 神は霊である。だから、神を礼拝する者は、霊と真理をもって礼拝しなければならない。」

4:25 女が言った。「わたしは、キリストと呼ばれるメシアが来られることは知っています。その方が来られるとき、わたしたちに一切のことを知らせてくださいます。」

4:26 イエスは言われた。「それは、あなたと話をしているこのわたしである。」

 

前田訳1978

4:1 さて、イエスのほうがヨハネよりも多く弟子を作って洗礼するとパリサイ人に聞こえた。主はこれを知って、

4:2 ・・実はイエス自身ではなく弟子たちが洗礼したのであるが・・

4:3 ユダヤを去ってふたたびガリラヤへ向かわれた。

4:4 しかし彼はサマリアを通らねばならなかった。

4:5 そこで、スカルというサマリアの町へ来られた。それはヤコブが子のヨセフに与えた土地の近くであった。

4:6 そこにはヤコブの泉があった。さて、イエスはたびに疲れて無造作に泉のほとりにすわられた。時は正午ごろであった。

4:7 ひとりのサマリアの女が水を汲みに来る。イエスは彼女に、「水をのませてください」といわれる。

4:8 弟子たちは町へ食料を買いに出かけていた。

4:9 サマリア人の女はいう、「ユダヤ人なのに、どうしてサマリア女のわたしから飲み物をお求めですか」と。ユダヤ人は、サマリア人と付きあわなかったからである。

4:10 イエスは答えられた、「もし神の賜物が何であり、飲み物を下さいというのがだれであるかを知れば、あなたこそ彼に願い、彼はあなたにいのちの水を与えたでしょう」と。

4:11 彼女はいう、「主よ、桶もお持ちでなく、井戸も深いのにどこからそのいのちの水をお汲みになりますか。

4:12 われらの先祖ヤコブよりあなたはお偉いのですか。彼はわれらにこの井戸を与え、彼自身らもその子たちも家畜もその水を飲みました」と。

4:13 イエスは答えられた、「だれでもこの水を飲むものはまた渇くが、

4:14 わたしが与える水を飲むものは永遠に渇かず、わたしが与える水は彼のうちに湧き水の泉となって永遠のいのちに到らせよう」と。

4:15 女はいう、「主よ、その水を下さい、これから渇かないように、またここに汲みに来なくてよいように」と。

4:16 イエスはいわれる、「夫をここに呼んで来なさい」と。女は答えた、「わたしに夫はありません」と。

4:17 イエスはいいわれる、「夫がないとはもっともだ。

4:18 五人の夫があったが、今あるのはあなたの夫ではない。あなたがいったことは本当だ」と。

4:19 女はいう、「主よ、わかりました、あなたは預言者です。

4:20 ところで、われらの先祖はこの山で礼拝しましたが、あなた方は礼拝すべきところはエルサレムといわれます」と。

4:21 イエスはいわれる、「わたしを信じなさい、女の方、この山でもエルサレムでもなく父を拝する時が来る。

4:22 あなた方は知らぬものを拝し、われらは知るものを拝する。救いは(われら)ユダヤ人からのゆえに。

4:23 しかし、真の礼拝者が霊と真で父を拝する時が来る。否、もう来ている。父もこのように彼を拝するものを求めたもう。

4:24 神は霊にいます。ゆえに拝するものも霊と真で拝すべきである」と。

4:25 女はいう、「キリストといわれるメシアが来ることを知っています。彼が来ると、すべてをわれらに告げるでしょう」と。

4:26 イエスはいわれる「あなたと語るわたしがそれです」と。

 

新改訳1970

4:1 イエスがヨハネよりも弟子を多くつくって、バプテスマを授けていることがパリサイ人の耳にはいった。それを主が知られたとき、

4:2 ――イエスご自身はバプテスマを授けておられたのではなく、弟子たちであったが、――

4:3 主はユダヤを去って、またガリラヤへ行かれた。

4:4 しかし、サマリヤを通って行かなければならなかった。

4:5 それで主は、ヤコブがその子ヨセフに与えた地所に近いスカルというサマリヤの町に来られた。

4:6 そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅の疲れで、井戸のかたわらに腰をおろしておられた。時は六時ごろであった。

4:7 ひとりのサマリヤの女が水をくみに来た。イエスは「わたしに水を飲ませてください。」と言われた。

4:8 弟子たちは食物を買いに、町へ出かけていた。

4:9 そこで、そのサマリヤの女は言った。「あなたはユダヤ人なのに、どうしてサマリヤの女の私に、飲み水をお求めになるのですか。」――ユダヤ人はサマリヤ人とつきあいをしなかったからである。――

4:10 イエスは答えて言われた。「もしあなたが神の賜物を知り、また、あなたに水を飲ませてくれと言う者がだれであるかを知っていたなら、あなたのほうでその人に求めたことでしょう。そしてその人はあなたに生ける水を与えたことでしょう。」

4:11 彼女は言った。「先生。あなたはくむ物を持っておいでにならず、この井戸は深いのです。その生ける水をどこから手にお入れになるのですか。

4:12 あなたは、私たちの先祖ヤコブよりも偉いのでしょうか。ヤコブは私たちにこの井戸を与え、彼自身も、彼の子たちも家畜も、この井戸から飲んだのです。」

4:13 イエスは答えて言われた。「この水を飲む者はだれでも、また渇きます。

4:14 しかし、わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます。」

4:15 女はイエスに言った。「先生。私が渇くことがなく、もうここまでくみに来なくてもよいように、その水を私に下さい。」

4:16 イエスは彼女に言われた。「行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい。」

4:17 女は答えて言った。「私には夫はありません。」イエスは言われた。「私には夫がないというのは、もっともです。

4:18 あなたには夫が五人あったが、今あなたといっしょにいるのは、あなたの夫ではないからです。あなたが言ったことはほんとうです。 」

4:19 女は言った。「先生。あなたは預言者だと思います。

4:20 私たちの先祖は、この山で礼拝しましたが、あなたがたは、礼拝すべき場所はエルサレムだと言われます。」

4:21 イエスは彼女に言われた。「わたしの言うことを信じなさい。あなたがたが父を礼拝するのは、この山でもなく、エルサレムでもない、そういう時が来ます。

4:22 救いはユダヤ人から出るのですから、わたしたちは知って礼拝していますが、あなたがたは知らないで礼拝しています。

4:23 しかし、真の礼拝者たちが霊とまことによって父を礼拝する時が来ます。今がその時です。父はこのような人々を礼拝者として求めておられるからです。

4:24 神は霊ですから、神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければなりません。」

4:25 女はイエスに言った。「私は、キリストと呼ばれるメシヤの来られることを知っています。その方が来られるときには、いっさいのことを私たちに知らせてくださるでしょう。」

4:26 イエスは言われた。「あなたと話しているこのわたしがそれです。」

 

塚本訳1963

4:1 さて、ヨハネよりもイエスの方がよけいに弟子をつくり、洗礼を授けているという噂が、パリサイ人の耳に入ったことを主が知られると、

4:2 ──その実、洗礼を授けたのはイエス自身でなく弟子たちであったが──

4:3 (パリサイ人との衝突をさけるため)ユダヤを去って、またガリラヤへ行かれた。

4:4 しかし(ガリラヤへ行くのに)サマリヤを通らねばならなかった。

4:5 そして、サマリヤのスカルという町のそばまで来られた。ヤコブがその子ヨセフに与えた地所の近くで、

4:6 そこには(有名な)ヤコブの井戸があった。旅に疲れたイエスは、いきなり井戸のわきに腰をおろされた。昼の十二時ごろであった。

4:7 一人のサマリヤの女が水を汲みに来る。「飲ませてくれないか」とイエスが女に言われた。

4:8 弟子たちは食べ物を買いに、町に行っていたのである。

4:9 サマリヤの女が言う、「ユダヤ人のあなたが、どうしてサマリヤの女のわたしに、飲み物をお求めになるのです。」(女が不審に思ったのは、)ユダヤ人はサマリヤ人と交際をしないからである。

4:10 イエスは答えられた、「もし神の(賜わる最上の)賜物が何であるか、『飲ませてくれないか』と(今)あなたに言っている者がだれであるかがあなたにわかっていたら、あなたの方からその人に頼み、その人があなたに清水[命の水]を与えたであろうに。」

4:11 女が言う、「主よ、あなたは釣瓶も持たれず、(この辺は)井戸も深いのに、どこからその清水を汲んで来られるのですか。

4:12 あなたはわたし達の先祖ヤコブよりもえらいのでしょうか。(まさかそうではありますない。)彼のおかげで、わたし達のこの井戸もあるのです。彼も、その子たちも、家畜も、この井戸から飲みました。」

4:13 イエスは答えられた、「この(井戸の)水を飲む者はだれでもまた渇くが、

4:14 わたしが与える水を飲む者は永遠に渇かない。そればかりでなく、わたしが与える水は、その人の中で(たえず)湧き出る水の泉となって、永遠の命に至らせるであろう。」

4:15 女が言う、「主よ、その水を下さい。(二度と)渇くことがないように、またここに汲みに来なくてもよいように。」

4:16 イエスが言われる、「行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい。」

4:17 女が答えた、「わたしには夫はありません。」イエスが言われる、「『わたしには夫はありません』と言うのは、もっともだ。

4:18 五人の夫とは別れ、今のは、あなたの夫ではないのだから。あなたの言ったことは本当だ。」

4:19 女が(びっくりして)言う、「主よ、わかりました、あなたは預言者です。

4:20 (それでお尋ねしたいのですが、)わたし達の先祖はこの(ゲリジム)山で(神を)礼拝したのに、あなた達(ユダヤの人)は、礼拝すべき場所はエルサレムだと言われます。(どういう訳でしょうか。)」

4:21 イエスが言われる、「女の人、わたし(の言葉)を信じなさい。(間もなく)あなた達が、この山でもエルサレムでもなく(どこででも、)父上を礼拝する時が来る。

4:22 ただ(同じ神を、)あなた達は知らずに礼拝し、わたし達は知って礼拝している。救いはユダヤ人から出る(のでわたし達だけに神が示された)からである。

4:23 しかし(ユダヤ人もサマリヤ人もなく、)本当の礼拝者が霊と真理とをもって父上を礼拝する時が来る。いや、今もうきている。父上もこんな礼拝者を求めておられるのである。

4:24 神は霊である。だから礼拝者も霊と真理とをもって礼拝せねばならない。」

4:25 女が言う、「キリストと言われる救世主が来ることは知っています。救世主が来れば、わたし達に何もかも知らせてくださるでしょう。」

4:26 イエスは言われる、「あなたと話しているわたしが、それだ。」

 

口語訳1955

4:1 イエスが、ヨハネよりも多く弟子をつくり、またバプテスマを授けておられるということを、パリサイ人たちが聞き、それを主が知られたとき、

4:2 (しかし、イエスみずからが、バプテスマをお授けになったのではなく、その弟子たちであった)

4:3 ユダヤを去って、またガリラヤへ行かれた。

4:4 しかし、イエスはサマリヤを通過しなければならなかった。

4:5 そこで、イエスはサマリヤのスカルという町においでになった。この町は、ヤコブがその子ヨセフに与えた土地の近くにあったが、

4:6 そこにヤコブの井戸があった。イエスは旅の疲れを覚えて、そのまま、この井戸のそばにすわっておられた。時は昼の十二時ごろであった。

4:7 ひとりのサマリヤの女が水をくみにきたので、イエスはこの女に、「水を飲ませて下さい」と言われた。

4:8 弟子たちは食物を買いに町に行っていたのである。

4:9 すると、サマリヤの女はイエスに言った、「あなたはユダヤ人でありながら、どうしてサマリヤの女のわたしに、飲ませてくれとおっしゃるのですか」。これは、ユダヤ人はサマリヤ人と交際していなかったからである。

4:10 イエスは答えて言われた、「もしあなたが神の賜物のことを知り、また、『水を飲ませてくれ』と言った者が、だれであるか知っていたならば、あなたの方から願い出て、その人から生ける水をもらったことであろう」。

4:11 女はイエスに言った、「主よ、あなたは、くむ物をお持ちにならず、その上、井戸は深いのです。その生ける水を、どこから手に入れるのですか。

4:12 あなたは、この井戸を下さったわたしたちの父ヤコブよりも、偉いかたなのですか。ヤコブ自身も飲み、その子らも、その家畜も、この井戸から飲んだのですが」。

4:13 イエスは女に答えて言われた、「この水を飲む者はだれでも、またかわくであろう。

4:14 しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう」。

4:15 女はイエスに言った、「主よ、わたしがかわくことがなく、また、ここにくみにこなくてもよいように、その水をわたしに下さい」。

4:16 イエスは女に言われた、「あなたの夫を呼びに行って、ここに連れてきなさい」。

4:17 女は答えて言った、「わたしには夫はありません」。イエスは女に言われた、「夫がないと言ったのは、もっともだ。

4:18 あなたには五人の夫があったが、今のはあなたの夫ではない。あなたの言葉のとおりである」。

4:19 女はイエスに言った、「主よ、わたしはあなたを預言者と見ます。

4:20 わたしたちの先祖は、この山で礼拝をしたのですが、あなたがたは礼拝すべき場所は、エルサレムにあると言っています」。

4:21 イエスは女に言われた、「女よ、わたしの言うことを信じなさい。あなたがたが、この山でも、またエルサレムでもない所で、父を礼拝する時が来る。

4:22 あなたがたは自分の知らないものを拝んでいるが、わたしたちは知っているかたを礼拝している。救はユダヤ人から来るからである。

4:23 しかし、まことの礼拝をする者たちが、霊とまこととをもって父を礼拝する時が来る。そうだ、今きている。父は、このような礼拝をする者たちを求めておられるからである。

4:24 神は霊であるから、礼拝をする者も、霊とまこととをもって礼拝すべきである」。

4:25 女はイエスに言った、「わたしは、キリストと呼ばれるメシヤがこられることを知っています。そのかたがこられたならば、わたしたちに、いっさいのことを知らせて下さるでしょう」。

4:26 イエスは女に言われた、「あなたと話をしているこのわたしが、それである」。

 

文語訳1917

"430401","主、おのれの弟子を造り、之にバプテスマを施すこと、ヨハネよりも多しと、パリサイ人に聞えたるを知り給ひし時、"

"430402","(その實イエス自らバプテスマを施ししにあらず、その弟子たちなり)"

"430403","ユダヤを去りて復ガリラヤに往き給ふ。"

"430404","サマリヤを經ざるを得ず。"

"430405","サマリヤのスカルといふ町にいたり給へるが、この町はヤコブその子ヨセフに與へし土地に近くして、"

"430406","此處にヤコブの泉あり。イエス旅路に疲れて泉の傍らに坐し給ふ、時は第六時頃なりき。"

"430407","サマリヤの或女、水を汲まんとて來りたれば、イエス之に『われに飲ませよ』と言ひたまふ。"

"430408","弟子たちは食物を買はんとて町にゆきしなり。"

"430409","サマリヤの女いふ『なんぢはユダヤ人なるに、如何なればサマリヤの女なる我に、飲むことを求むるか』これはユダヤ人とサマリヤ人とは交りせぬ故なり。"

"430410","イエス答へて言ひ給ふ『なんぢ若し神の賜物を知り、また「我に飲ませよ」といふ者の誰なるを知りたらんには、之に求めしならん、さらば汝に活ける水を與へしものを』"

"430411","女いふ『主よ、なんぢは汲む物を持たず、井は深し、その活ける水は何處より得しぞ。"

"430412","汝はこの井を我らに與へし我らの父ヤコブよりも大なるか、彼も、その子らも、その家畜も、これより飲みたり』"

"430413","イエス答へて言ひ給ふ『すべて此の水をのむ者は、また渇かん。"

"430414","されど我があたふる水を飲む者は、永遠に渇くことなし。わが與ふる水は彼の中にて泉となり、永遠の生命の水湧きいづべし』"

"430415","女いふ『主よ、わが渇くことなく、又ここに汲みに來ぬために、その水を我にあたへよ』"

"430416","イエス言ひ給ふ『ゆきて夫をここに呼びきたれ』"

"430417","女こたへて言ふ『われに夫なし』イエス言ひ給ふ『夫なしといふは宜なり。"

"430418","夫は五人までありしが、今ある者はなんぢの夫にあらず。無しと云へるは眞なり』"

"430419","女いふ『主よ、我なんぢを預言者とみとむ。"

"430420","我らの先祖たちは此の山にて拜したるに、汝らは拜すべき處をエルサレムなりと言ふ』"

"430421","イエス言ひ給ふ『をんなよ、我が言ふことを信ぜよ、此の山にもエルサレムにもあらで、汝ら父を拜する時きたるなり。"

"430422","汝らは知らぬ者を拜し、我らは知る者を拜す、救はユダヤ人より出づればなり。"

"430423","されど眞の禮拜者の、靈と眞とをもて父を拜する時きたらん、今すでに來れり。父はかくのごとく拜する者を求めたまふ。"

"430424","神は靈なれば、拜する者も靈と眞とをもて拜すべきなり』"

"430425","女いふ『我はキリストと稱ふるメシヤの來ることを知る、彼きたらば諸般のことを我らに告げん』"

"430426","イエス言ひ給ふ『なんぢと語る我はそれなり』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

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(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 ヨハ 3:22

3:22 その後、イエスは弟子たちとユダヤ地方に行って、そこに一緒に滞在し、洗礼を授けておられた。

 

新共同 ルカ 9:52

9:52 そして、先に使いの者を出された。彼らは行って、イエスのために準備しようと、サマリア人の村に入った。

 

新共同 ヨハ 1:21

1:21 彼らがまた、「では何ですか。あなたはエリヤですか」と尋ねると、ヨハネは、「違う」と言った。更に、「あなたは、あの預言者なのですか」と尋ねると、「そうではない」と答えた。

 

新共同 ヨハ 1:41

1:41 彼は、まず自分の兄弟シモンに会って、「わたしたちはメシア――『油を注がれた者』という意味――に出会った」と言った。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 Tコリ2:8

2:8 この世の支配者たちのうちで、この知恵を知っていた者は、ひとりもいなかった。もし知っていたなら、栄光の主を十字架につけはしなかったであろう。

 

口語訳 Tコリ15:47

15:47 第一の人は地から出て土に属し、第二の人は天から来る。

 

口語訳 Tコリ1:17

1:17 いったい、キリストがわたしをつかわされたのは、バプテスマを授けるためではなく、福音を宣べ伝えるためであり、しかも知恵の言葉を用いずに宣べ伝えるためであった。それは、キリストの十字架が無力なものになってしまわないためなのである。

 

口語訳 Uコリ8:9

8:9 あなたがたは、わたしたちの主イエス・キリストの恵みを知っている。すなわち、主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、あなたがたが、彼の貧しさによって富む者になるためである。

 

口語訳 Tコリ10:4

10:4 みな同じ霊の飲み物を飲んだ。すなわち、彼らについてきた霊の岩から飲んだのであるが、この岩はキリストにほかならない。

 

口語訳 Tコリ2:14

2:14 生れながらの人は、神の御霊の賜物を受けいれない。それは彼には愚かなものだからである。また、御霊によって判断されるべきであるから、彼はそれを理解することができない。

 

口語訳 ロマ 6:23

6:23 罪の支払う報酬は死である。しかし神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスにおける永遠のいのちである。

 

口語訳 ロマ 5:21

5:21 それは、罪が死によって支配するに至ったように、恵みもまた義によって支配し、わたしたちの主イエス・キリストにより、永遠のいのちを得させるためである。

 

口語訳 ロマ 9:4-5

9:4 彼らはイスラエル人であって、子たる身分を授けられることも、栄光も、もろもろの契約も、律法を授けられることも、礼拝も、数々の約束も彼らのもの、

9:5 また父祖たちも彼らのものであり、肉によればキリストもまた彼らから出られたのである。万物の上にいます神は、永遠にほむべきかな、アァメン。

 

口語訳 ピリ 3:3

3:3 神の霊によって礼拝をし、キリスト・イエスを誇とし、肉を頼みとしないわたしたちこそ、割礼の者である。

 

口語訳 Uコリ3:17

3:17 主は霊である。そして、主の霊のあるところには、自由がある。

 

口語訳 ロマ 10:20-21

10:20 イザヤも大胆に言っている、/「わたしは、わたしを求めない者たちに見いだされ、/わたしを尋ねない者に、自分を現した」。

10:21 そして、イスラエルについては、/「わたしは服従せずに反抗する民に、/終日わたしの手をさし伸べていた」/と言っている。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 Tコリ1:17

1:17 なぜなら、キリストがわたしを遣わされたのは、洗礼を授けるためではなく、福音を告げ知らせるためであり、しかも、キリストの十字架がむなしいものになってしまわぬように、言葉の知恵によらないで告げ知らせるためだからです。

 

新共同 ロマ 6:23

6:23 罪が支払う報酬は死です。しかし、神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスによる永遠の命なのです。

 

新共同 黙  21:6

21:6 また、わたしに言われた。「事は成就した。わたしはアルファであり、オメガである。初めであり、終わりである。渇いている者には、命の水の泉から価なしに飲ませよう。

 

新共同 黙  22:17

22:17 "霊"と花嫁とが言う。「来てください。」これを聞く者も言うがよい、「来てください」と。渇いている者は来るがよい。命の水が欲しい者は、価なしに飲むがよい。

 

新共同 黙  7:16

7:16 彼らは、もはや飢えることも渇くこともなく、/太陽も、どのような暑さも、/彼らを襲うことはない。

 

新共同 Tテモ2:8

2:8 だから、わたしが望むのは、男は怒らず争わず、清い手を上げてどこででも祈ることです。

 

新共同 使  17:23

17:23 道を歩きながら、あなたがたが拝むいろいろなものを見ていると、『知られざる神に』と刻まれている祭壇さえ見つけたからです。それで、あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それをわたしはお知らせしましょう。

 

新共同 ロマ 3:1-2

3:1 では、ユダヤ人の優れた点は何か。割礼の利益は何か。

3:2 それはあらゆる面からいろいろ指摘できます。まず、彼らは神の言葉をゆだねられたのです。

 

新共同 ロマ 9:4-5

9:4 彼らはイスラエルの民です。神の子としての身分、栄光、契約、律法、礼拝、約束は彼らのものです。

9:5 先祖たちも彼らのものであり、肉によればキリストも彼らから出られたのです。キリストは、万物の上におられる、永遠にほめたたえられる神、アーメン。

 

新共同 ピリ 3:3

3:3 彼らではなく、わたしたちこそ真の割礼を受けた者です。わたしたちは神の霊によって礼拝し、キリスト・イエスを誇りとし、肉に頼らないからです。

 

新共同 Uコリ3:17

3:17 ここでいう主とは、"霊"のことですが、主の霊のおられるところに自由があります。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 使  8:20

8:20 そこで、ペテロが彼に言った、「おまえの金は、おまえもろとも、うせてしまえ。神の賜物が、金で得られるなどと思っているのか。

 

口語訳 ロマ 9:4-5

9:4 彼らはイスラエル人であって、子たる身分を授けられることも、栄光も、もろもろの契約も、律法を授けられることも、礼拝も、数々の約束も彼らのもの、

9:5 また父祖たちも彼らのものであり、肉によればキリストもまた彼らから出られたのである。万物の上にいます神は、永遠にほむべきかな、アァメン。

 

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ヨハネ4:27−42

サマリヤ人が信ずる

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

430427この時、彼の弟子たちが来た。彼らは、〔イエスが〕女と語り合っていることに

驚いた。もっとも、何を求めておられるのかとか、この女と何を語り合っておられるのかなどと言う者は誰もいなかつた。

430428そこで女は水瓶を残して町に去って行った。そして人々に言う、

430429「来て見て下さい。私のしたことをすべて言った人がいます。もしかしたらこの人がキリストではないでしょうか」。

430430彼らは町を出て、彼のところへ来始めた。

430431その間に、弟子たちは「ラビ、召し上がつてください」と言って彼に頼んでいた。430432ところが彼は彼らに言った、「私には食べるべき、あなたがたのわからない食べ物がある。

430433そこで弟子たちは互いに言い始めた、「まさか誰かが食べさせようと持ってきたわけでもないだろうに」。

430434イエスが彼らに言う、「私の食べ物は、私を派遣した方の意志を行ない、その業をなしとげることである。

430435たしかにあなたがたは言っているではないか、『まだ四ヵ月〔も〕ある。そして

刈り入れが来る』と。見よ、あなたがたに言う。目を上げて畑を観なさい。刈り入れに向けてもう白っぽくなっているのを。

430436刈り入れ人が報酬を受けており、永遠の命へと実を集めている。種蒔き人と刈り入れ人とが共に喜ぶために。

430437つまり『ある人が種蒔き人で、他の人が刈り入れ人だ」ということばはこの意味で本当なのだ。

430438私はあなたがたを、自分たちの労苦しなかったものを刈り入れさせるために遣わした。他の人々が労苦し、あなたがたはその人々の労苦〔の成果〕に与っているのだ」。

430439さて、その町のサマリア人の多くが「私のしたことをすべて言った」と女が証

ししたそのことばのゆえに、彼を信じた。

430440さて、そのサマリア人たちは彼のところにやって来ると、自分たちのところに留まるように頼んだ。そこで、彼は二日間、その地に留まった。

430441そして彼のことばのゆえに、ずっと多くの人々が信じるようになった。

430442彼らは、あの女に言っていた、「もう、俺たちはお前が言ったから信じているんじゃない。つまり自分〔の耳〕で聞いて、この方こそ本当に世の救い主だとわかったんだ」。

 

新共同訳1987

4:27 ちょうどそのとき、弟子たちが帰って来て、イエスが女の人と話をしておられるのに驚いた。しかし、「何か御用ですか」とか、「何をこの人と話しておられるのですか」と言う者はいなかった。

4:28 女は、水がめをそこに置いたまま町に行き、人々に言った。

4:29 「さあ、見に来てください。わたしが行ったことをすべて、言い当てた人がいます。もしかしたら、この方がメシアかもしれません。」

4:30 人々は町を出て、イエスのもとへやって来た。

4:31 その間に、弟子たちが「ラビ、食事をどうぞ」と勧めると、

4:32 イエスは、「わたしにはあなたがたの知らない食べ物がある」と言われた。

4:33 弟子たちは、「だれかが食べ物を持って来たのだろうか」と互いに言った。

4:34 イエスは言われた。「わたしの食べ物とは、わたしをお遣わしになった方の御心を行い、その業を成し遂げることである。

4:35 あなたがたは、『刈り入れまでまだ四か月もある』と言っているではないか。わたしは言っておく。目を上げて畑を見るがよい。色づいて刈り入れを待っている。既に、

4:36 刈り入れる人は報酬を受け、永遠の命に至る実を集めている。こうして、種を蒔く人も刈る人も、共に喜ぶのである。

4:37 そこで、『一人が種を蒔き、別の人が刈り入れる』ということわざのとおりになる。

4:38 あなたがたが自分では労苦しなかったものを刈り入れるために、わたしはあなたがたを遣わした。他の人々が労苦し、あなたがたはその労苦の実りにあずかっている。」

4:39 さて、その町の多くのサマリア人は、「この方が、わたしの行ったことをすべて言い当てました」と証言した女の言葉によって、イエスを信じた。

4:40 そこで、このサマリア人たちはイエスのもとにやって来て、自分たちのところにとどまるようにと頼んだ。イエスは、二日間そこに滞在された。

4:41 そして、更に多くの人々が、イエスの言葉を聞いて信じた。

4:42 彼らは女に言った。「わたしたちが信じるのは、もうあなたが話してくれたからではない。わたしたちは自分で聞いて、この方が本当に世の救い主であると分かったからです。」

 

前田訳1978

4:27 そこへ弟子たちが来て、イエスが女と話しておられるのにおどろいた。しかしだれも「何のご用で」とか「何をお話で」とかいわなかった。

4:28 女は瓶を置いて町へ立ち去り、人々にいった、

4:29 「来てごらんなさい、わたしがしたことを皆いい当てた人がいます。この人がキリストではないでしょうか」と。

4:30 人々は町を出てイエスのところへ来た。

4:31 その間に弟子たちはイエスに「先生、お食事を」と勧めた。

4:32 彼はいわれた、「わたしにはあなた方の知らない食べ物がある」と。

4:33 そこで弟子たちは互いにいった、「だれも食べ物を持った来たはずはないのに」と。

4:34 イエスはいわれる、「わが食べ物はわたしをつかわされた方のみ心を行ない、そのわざを全うするにある。

4:35 あなた方はいうではないか、『取入れが来るまでまで四か月』と。しかしわたしはいう、目をあげて畑を見よ。色明るく取入れを待っている。

4:36 すでに刈り手は報酬を受け、永遠のいのちへの実を集めている。まくものが刈るものとともによろこぶためである。

4:37 ここに、『まくものと刈るものは別』との諺が当てはまる。

4:38 わたしはあなた方をつかわして、あなた方自身が苦労しなかったものを刈らせる。苦労したのはほかの人で、あなた方は彼らの苦労を取り入れに来ている」と。

4:39 「彼はわたしがしたこそを皆いい当てた」と証た女のことばによって、この町の多くのサマリア人がイエスを信じた。

4:40 さて、サマリア人は彼のもとへ来ると、彼らのところに泊まるよう願った。それでイエスはそこに二日泊まられた。

4:41 すると、さらに多くの人がイエスのことばを聞いて信じた。

4:42 そして女にいった、「われらはもはやあなたがいったから信ずるのではない。自ら聞いて、彼こそ真に世の救い主とわかったからである」と。

 

新改訳1970

4:27 このとき、弟子たちが帰って来て、イエスが女の人と話しておられるのを不思議に思った。しかし、だれも、「何を求めておられるのですか。」とも、「なぜ彼女と話しておられるのですか。」とも言わなかった。

4:28 女は、自分の水がめを置いて町へ行き、人々に言った。

4:29 「来て、見てください。私のしたこと全部を私に言った人がいるのです。この方がキリストなのでしょうか。」

4:30 そこで、彼らは町を出て、イエスのほうへやって来た。

4:31 そのころ、弟子たちはイエスに、「先生。召し上がってください。」とお願いした。

4:32 しかし、イエスは彼らに言われた。「わたしには、あなたがたの知らない食物があります。」

4:33 そこで、弟子たちは互いに言った。「だれか食べる物を持って来たのだろうか。」

4:34 イエスは彼らに言われた。「わたしを遣わした方のみこころを行ない、そのみわざを成し遂げることが、わたしの食物です。

4:35 あなたがたは、『刈り入れ時が来るまでに、まだ四か月ある。』と言ってはいませんか。さあ、わたしの言うことを聞きなさい。目を上げて畑を見なさい。色づいて、刈り入れるばかりになっています。

4:36 すでに、刈る者は報酬を受け、永遠のいのちに入れられる実を集めています。それは蒔く者と刈る者がともに喜ぶためです。

4:37 こういうわけで、『ひとりが種を蒔き、ほかの者が刈り取る。』ということわざは、ほんとうなのです。

4:38 わたしは、あなたがたに自分で労苦しなかったものを刈り取らせるために、あなたがたを遣わしました。ほかの人々が労苦して、あなたがたはその労苦の実を得ているのです。」

4:39 さて、その町のサマリヤ人のうち多くの者が、「あの方は、私がしたこと全部を私に言った。」と証言したその女のことばによってイエスを信じた。

4:40 そこで、サマリヤ人たちはイエスのところに来たとき、自分たちのところに滞在してくださるように願った。そこでイエスは二日間そこに滞在された。

4:41 そして、さらに多くの人々が、イエスのことばによって信じた。

4:42 そして彼らはその女に言った。「もう私たちは、あなたが話したことによって信じているのではありません。自分で聞いて、この方がほんとうに世の救い主だと知っているのです。」

 

塚本訳1963

4:27 とかくするうちに弟子たちがかえって来て、イエスが女と、(しかもサマリヤの女と)話しておられるのを(見て、)不思議に思った。それでも「何か御用で」とか、「何を話しておられますか」とたずねる者はなかった。

4:28 すると女は水瓶を置いたまま町に行って、人々に言う、

4:29 「さあ来て御覧なさい、わたしのしたことを何もかも言いあてた人がいる。もしかしたら、この人は救世主ではないでしょうか。」

4:30 人々が町を出て、イエスの所に来た。

4:31 その間に弟子たちが、「先生、お食事を」と催促すると、

4:32 言われた、「わたしにはあなた達の知らない食べ物がある。」

4:33 すると弟子たちが互に言った、「だれも食べる物を持ってくるはずはないのに。」

4:34 イエスが言われる、「わたしの食べ物は、わたしを遣わされた方の御心を行い、(任せられた)お仕事を成しとげることだ。

4:35 あなた達のあいだでは『刈入れの時の来るにはまだ四月』と言うではないか。しかしわたしは言う、目をあげて畑を見てごらん。(麦畑の間を押し寄せてくるあのスカルの人たちを!)畑は黄ばんで刈入れを待っている。

4:36 すでに、刈る人は報酬を受けている。すなわち永遠の命にいたる実を集めている。まく人も刈る人も、同時に喜ぶためである。

4:37 『まく人、刈る人、別の人』という諺は、そのままここに当てはまるからである。

4:38 (すなわち)わたしはあなた達をやって、あなた達が自分で苦労しなかったものを刈り取らせる。ほかの人々が苦労し、あなた達はその苦労(の実)を取り入れるのである。(あなた達はわたしがまいたものを、ただ取り入れるだけでよいのだ。)」

4:39 さて、この町の大勢のサマリヤ人は、「あの人はわたしのしたことを何もかも言いあてた」と証しするこの女の言葉によって、イエスを信じた。

4:40 それでサマリヤ人はイエスの所に来ると、自分たちのところに(しばらく)泊まっていてほしいと頼んだ。イエスはそこに二日泊まられた。

4:41 すると、さらに多くの人がイエスの言葉によって信じた。

4:42 そして彼らは女に言った、「われわれはもうあなたの話しで信ずるのではない。自分たちで(直接)聞いて、この方こそ確かに世の救い主だとわかったからである。」

 

口語訳1955

4:27 そのとき、弟子たちが帰って来て、イエスがひとりの女と話しておられるのを見て不思議に思ったが、しかし、「何を求めておられますか」とも、「何を彼女と話しておられるのですか」とも、尋ねる者はひとりもなかった。

4:28 この女は水がめをそのままそこに置いて町に行き、人々に言った、

4:29 「わたしのしたことを何もかも、言いあてた人がいます。さあ、見にきてごらんなさい。もしかしたら、この人がキリストかも知れません」。

4:30 人々は町を出て、ぞくぞくとイエスのところへ行った。

4:31 その間に弟子たちはイエスに、「先生、召しあがってください」とすすめた。

4:32 ところが、イエスは言われた、「わたしには、あなたがたの知らない食物がある」。

4:33 そこで、弟子たちが互に言った、「だれかが、何か食べるものを持ってきてさしあげたのであろうか」。

4:34 イエスは彼らに言われた、「わたしの食物というのは、わたしをつかわされたかたのみこころを行い、そのみわざをなし遂げることである。

4:35 あなたがたは、刈入れ時が来るまでには、まだ四か月あると、言っているではないか。しかし、わたしはあなたがたに言う。目をあげて畑を見なさい。はや色づいて刈入れを待っている。

4:36 刈る者は報酬を受けて、永遠の命に至る実を集めている。まく者も刈る者も、共々に喜ぶためである。

4:37 そこで、『ひとりがまき、ひとりが刈る』ということわざが、ほんとうのこととなる。

4:38 わたしは、あなたがたをつかわして、あなたがたがそのために労苦しなかったものを刈りとらせた。ほかの人々が労苦し、あなたがたは、彼らの労苦の実にあずかっているのである」。

4:39 さて、この町からきた多くのサマリヤ人は、「この人は、わたしのしたことを何もかも言いあてた」とあかしした女の言葉によって、イエスを信じた。

4:40 そこで、サマリヤ人たちはイエスのもとにきて、自分たちのところに滞在していただきたいと願ったので、イエスはそこにふつか滞在された。

4:41 そしてなお多くの人々が、イエスの言葉を聞いて信じた。

4:42 彼らは女に言った、「わたしたちが信じるのは、もうあなたが話してくれたからではない。自分自身で親しく聞いて、この人こそまことに世の救主であることが、わかったからである」。

 

文語訳1917

"430427","時に弟子たち歸りきたりて、女と語り給ふを怪しみたれど、何を求め給ふか、何故かれと語り給ふかと問ふもの誰もなし。"

"430428","ここに女その水瓶を遺しおき、町にゆきて人々にいふ、"

"430429","『來りて見よ、わが爲しし事をことごとく我に告げし人を。この人あるいはキリストならんか』"

"430430","人々町を出でてイエスの許にゆく。"

"430431","この間に弟子たち請ひて言ふ『ラビ、食し給へ』"

"430432","イエス言ひたまふ『我には汝らの知らぬ我が食する食物あり』"

"430433","弟子たち互にいふ『たれか食する物を持ち來りしか』"

"430434","イエス言ひ給ふ『われを遣し給へる物の御意を行ひ、その御業をなし遂ぐるは、是わが食物なり。"

"430435","なんぢら収穫時の來るには、なほ四月ありと言はずや。我なんぢらに告ぐ、目をあげて畑を見よ、はや黄ばみて収穫時になれり。"

"430436","刈る者は、價を受けて永遠の生命の實を集む。播く者と刈る者とともに喜ばん爲なり。"

"430437","俚諺に、彼は播き此は刈るといへるは、斯において眞なり。"

"430438","我なんぢらを遣して、勞せざりしものを刈らしむ。他の人々さきに勞し、汝らはその勞を収むるなり』"

"430439","此の町の多くのサマリヤ人、女の『わが爲しし事をことごとく告げし』と證したる言によりてイエスを信じたり。"

"430440","かくてサマリヤ人御許にきたりて、此の町に留らんことを請ひたれば、此處に二日とどまり給ふ。"

"430441","御言によりて猶もおほくの人、信じたり。"

"430442","かくて女に言ふ『今われらの信ずるは、汝のかたる言によるにあらず、親しく聽きて、これは眞に世の救主なりと知りたる故なり』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

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(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 マタ 9:37

9:37 そこで、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。

 

新共同 ヨハ 7:31

7:31 しかし、群衆の中にはイエスを信じる者が大勢いて、「メシアが来られても、この人よりも多くのしるしをなさるだろうか」と言った。

 

新共同 ルカ 9:52

9:52 そして、先に使いの者を出された。彼らは行って、イエスのために準備しようと、サマリア人の村に入った。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 Tテサ2:19-20

2:19 実際、わたしたちの主イエスの来臨にあたって、わたしたちの望みと喜びと誇の冠となるべき者は、あなたがたを外にして、だれがあるだろうか。

2:20 あなたがたこそ、実にわたしたちのほまれであり、喜びである。

 

口語訳 Tコリ3:5-9

3:5 アポロは、いったい、何者か。また、パウロは何者か。あなたがたを信仰に導いた人にすぎない。しかもそれぞれ、主から与えられた分に応じて仕えているのである。

3:6 わたしは植え、アポロは水をそそいだ。しかし成長させて下さるのは、神である。

3:7 だから、植える者も水をそそぐ者も、ともに取るに足りない。大事なのは、成長させて下さる神のみである。

3:8 植える者と水をそそぐ者とは一つであって、それぞれその働きに応じて報酬を得るであろう。

3:9 わたしたちは神の同労者である。あなたがたは神の畑であり、神の建物である。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 Tコリ9:17-18

9:17 自分からそうしているなら、報酬を得るでしょう。しかし、強いられてするなら、それは、ゆだねられている務めなのです。

9:18 では、わたしの報酬とは何でしょうか。それは、福音を告げ知らせるときにそれを無報酬で伝え、福音を伝えるわたしが当然持っている権利を用いないということです。

 

新共同 ロマ 1:13

1:13 兄弟たち、ぜひ知ってもらいたい。ほかの異邦人のところと同じく、あなたがたのところでも何か実りを得たいと望んで、何回もそちらに行こうと企てながら、今日まで妨げられているのです。

 

新共同 使  5:31

5:31 神はイスラエルを悔い改めさせ、その罪を赦すために、この方を導き手とし、救い主として、御自分の右に上げられました。

 

新共同 使  13:23

13:23 神は約束に従って、このダビデの子孫からイスラエルに救い主イエスを送ってくださったのです。

 

新共同 Tテモ4:10

4:10 わたしたちが労苦し、奮闘するのは、すべての人、特に信じる人々の救い主である生ける神に希望を置いているからです。

 

新共同 Tヨハ2:2

2:2 この方こそ、わたしたちの罪、いや、わたしたちの罪ばかりでなく、全世界の罪を償ういけにえです。

 

新共同 Tヨハ4:14

4:14 わたしたちはまた、御父が御子を世の救い主として遣わされたことを見、またそのことを証ししています。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 黙  14:15

14:15 すると、もうひとりの御使が聖所から出てきて、雲の上に座している者にむかって大声で叫んだ、「かまを入れて刈り取りなさい。地の穀物は全く実り、刈り取るべき時がきた」。

 

口語訳 使  8:14-17

8:14 エルサレムにいる使徒たちは、サマリヤの人々が、神の言を受け入れたと聞いて、ペテロとヨハネとを、そこにつかわした。

8:15 ふたりはサマリヤに下って行って、みんなが聖霊を受けるようにと、彼らのために祈った。

8:16 それは、彼らはただ主イエスの名によってバプテスマを受けていただけで、聖霊はまだだれにも下っていなかったからである。

8:17 そこで、ふたりが手を彼らの上においたところ、彼らは聖霊を受けた。

 

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ヨハネ4:43−54

ガリラヤにおける第二の奇蹟

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

430443二日の後、彼はガリラヤに向けてそこを発った。

430444イエス自身、預言者は自分の故郷では誉れをえないものだと証ししたからである。430445さて、ガリラヤに来ると、ガリラヤの人々が彼を迎え入れた。彼らも祭りに行ったので、彼が祭りの間にエルサレムで行なったことをすべて見ていたからである。

430446さて、彼はまたガリラヤのカナに来た。水を葡萄酒にしたところである。

カファルナウムに王の家臣がいて、その息子が病んでいた。

430447この人が、イエスがユダヤからガリラヤに来たと聞き、彼のところにやって来た。そして、下って来て自分の息子を癒してくれるようにと頼み始めた。今にも死にかけていたのである。

430448ところが、イエスは彼に向かって言った、「あなたがたは徴と不思議を見な

いかぎり、決して信じないのであろう」。

430449王の家臣が彼に向かって言う、「主よ、私の幼子が死ぬ前に下って来てください」。430450イエスが彼に言う、「行きなさい。あなたの息子は生きている」。その人は、イエスが自分に言ったことばを信じて、行き始めた。

430451彼がまだ下る途中で、彼の僕たちが、彼の少年は生きていると言いながら、彼を出迎えた。

430452そこで、快方に向かった時刻を彼らに問いただすと、「昨日の第七刻に熱が去りました」と言った。

430453父親は、イエスが自分に「あなたの息子は生きている」と言ったその時刻[に]だったことを知った。そして彼自身もその

一族郎党も皆、信じた。

430454[ こうして]イエスはユダヤからガリラヤに来て、またこの第二の徴を行なったのであった。

 

新共同訳1987

4:43 二日後、イエスはそこを出発して、ガリラヤへ行かれた。

4:44 イエスは自ら、「預言者は自分の故郷では敬われないものだ」とはっきり言われたことがある。

4:45 ガリラヤにお着きになると、ガリラヤの人たちはイエスを歓迎した。彼らも祭りに行ったので、そのときエルサレムでイエスがなさったことをすべて、見ていたからである。

4:46 イエスは、再びガリラヤのカナに行かれた。そこは、前にイエスが水をぶどう酒に変えられた所である。さて、カファルナウムに王の役人がいて、その息子が病気であった。

4:47 この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞き、イエスのもとに行き、カファルナウムまで下って来て息子をいやしてくださるように頼んだ。息子が死にかかっていたからである。

4:48 イエスは役人に、「あなたがたは、しるしや不思議な業を見なければ、決して信じない」と言われた。

4:49 役人は、「主よ、子供が死なないうちに、おいでください」と言った。

4:50 イエスは言われた。「帰りなさい。あなたの息子は生きる。」その人は、イエスの言われた言葉を信じて帰って行った。

4:51 ところが、下って行く途中、僕たちが迎えに来て、その子が生きていることを告げた。

4:52 そこで、息子の病気が良くなった時刻を尋ねると、僕たちは、「きのうの午後一時に熱が下がりました」と言った。

4:53 それは、イエスが「あなたの息子は生きる」と言われたのと同じ時刻であることを、この父親は知った。そして、彼もその家族もこぞって信じた。

4:54 これは、イエスがユダヤからガリラヤに来てなされた、二回目のしるしである。

 

前田訳1978

4:43 その二日ののち彼はそこを去ってガリラヤへ向かわれた。

4:44 イエス自身「預言者はおのが郷では敬われない」と証言されたことがある。

4:45 しかし彼がガリラヤへ入らると、ガリラヤ人は彼を歓迎した。彼らも祭りに行ったので、彼がエルサレムで祭りのときにされたことのすべてを見たからである。

4:46 それから彼はふたたびガリラヤのカナへ行かれた。そこは水をぶどう酒にされたところである。そこに王の役人がいた。その息子はカペナムでわずらっていた。

4:47 彼はイエスがユダヤがからガリラヤへ来ておられると聞くと、彼のもとに来て、下って息子をいやすよう願った。息子は死にそうであった。

4:48 そこでイエスはいわれた、「徴と不思議を見ねばあなた方は信じないな」と。

4:49 王の役人はいう、「主よ、子が死なぬうちに下っていただきたい」と。

4:50 イエスはいわれる、「お帰り。お子さんは助かる」と。その人はイエスがいわれたとおりのことばを信じて、帰って行った。

4:51 すでに下り行く途中で僕らが出迎えて、子が助かったと行った。

4:52 そこで、よくなった時間を僕たちにたずねた。彼らは、「熱はきのう午後一時にとれました」と答えた。

4:53 父親はちょうどそのときイエスが「お子さんは助かる」といわれたことを知り、彼も彼の家族一同も信じた。

4:54 イエスはこの第二の徴をユダヤからガリラヤへ来てなさった。

 

新改訳1970

4:43 さて、二日の後、イエスはここを去って、ガリラヤへ行かれた。

4:44 イエスご自身が、「預言者は自分の故郷では尊ばれない。」と証言しておられたからである。

4:45 そういうわけで、イエスがガリラヤに行かれたとき、ガリラヤ人はイエスを歓迎した。彼らも祭りに行っていたので、イエスが祭りの間にエルサレムでなさったすべてのことを見ていたからである。

4:46 イエスは再びガリラヤのカナに行かれた。そこは、かつて水をぶどう酒にされた所である。さて、カペナウムに病気の息子がいる王室の役人がいた。

4:47 この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞いて、イエスのところへ行き、下って来て息子をいやしてくださるように願った。息子が死にかかっていたからである。

4:48 そこで、イエスは彼に言われた。「あなたがたは、しるしと不思議を見ないかぎり、決して信じない。」

4:49 その王室の役人はイエスに言った。「主よ。どうか私の子どもが死なないうちに下って来てください。」

4:50 イエスは彼に言われた。「帰って行きなさい。あなたの息子は直っています。」その人はイエスが言われたことばを信じて、帰途についた。

4:51 彼が下って行く途中、そのしもべたちが彼に出会って、彼の息子が直ったことを告げた。

4:52 そこで子どもがよくなった時刻を彼らに尋ねると、「きのう、七時に熱がひきました。」と言った。

4:53 それで父親は、イエスが「あなたの息子は直っている。」と言われた時刻と同じであることを知った。そして彼自身と彼の家の者がみな信じた。

4:54 イエスはユダヤを去ってガリラヤにはいられてから、またこのことを第二のしるしとして行なわれたのである。

 

塚本訳1963

4:43 二日ののち、そこを去ってガリラヤへ向かわれた。

4:44 (これは前に言ったように、パリサイ人との衝突をさけるためであった。)イエス自身(かつて、)「預言者はその本国では尊敬を受けない」と、はっきり言われたことがあったからである。

4:45 ところが、ガリラヤに行かれると、(予期に反して)ガリラヤ人は彼を歓迎した。これは、彼らも(過越の)祭に行ったので、イエスが祭の時にエルサレムでされたこと[奇蹟]を一つのこらず見たからである。

4:46 それから、またガリラヤのカナに行かれた。そこは(前に)水を酒にされた所である。するとカペナウムに(ヘロデ・アンデパス)王の役人がいて、その息子が病気であった。

4:47 イエスがユダヤからガリラヤに来ておられると聞くと、イエスの所に行き、(カペナウムに)下ってきて息子を直してほしいと頼んだ。息子が死にそうだったのである。

4:48 イエスは言われた、「あなた達は徴[奇蹟]と不思議なことを見なければ、決して信じない。」

4:49 王の役人が、「主よ、子供が死なないうちに(カペナウムに)下ってきてください」と言いつづけると、

4:50 イエスは言われる、「かえりなさい、息子さんはなおった。」その人はイエスの言われた言葉を信じて、かえっていった。

4:51 しかしすでに途中で、僕たちが出迎えて、子供がなおったことを知らせた。

4:52 そこで僕たちに良くなった時間をたずねると、「きのう午後一時に熱が取れた」とこたえた。

4:53 父は、それが「息子さんはなおった」とイエスが言われた時間であることを知り、彼はもちろん、全家族が信じた。

4:54 イエスはこの第二の徴[奇蹟]を、ユダヤからガリラヤに行かれたときに行われた。

 

口語訳1955

4:43 ふつかの後に、イエスはここを去ってガリラヤへ行かれた。

4:44 イエスはみずからはっきり、「預言者は自分の故郷では敬われないものだ」と言われたのである。

4:45 ガリラヤに着かれると、ガリラヤの人たちはイエスを歓迎した。それは、彼らも祭に行っていたので、その祭の時、イエスがエルサレムでなされたことをことごとく見ていたからである。

4:46 イエスは、またガリラヤのカナに行かれた。そこは、かつて水をぶどう酒にかえられた所である。ところが、病気をしているむすこを持つある役人がカペナウムにいた。

4:47 この人が、ユダヤからガリラヤにイエスのきておられることを聞き、みもとにきて、カペナウムに下って、彼の子をなおしていただきたいと、願った。その子が死にかかっていたからである。

4:48 そこで、イエスは彼に言われた、「あなたがたは、しるしと奇跡とを見ない限り、決して信じないだろう」。

4:49 この役人はイエスに言った、「主よ、どうぞ、子供が死なないうちにきて下さい」。

4:50 イエスは彼に言われた、「お帰りなさい。あなたのむすこは助かるのだ」。彼は自分に言われたイエスの言葉を信じて帰って行った。

4:51 その下って行く途中、僕たちが彼に出会い、その子が助かったことを告げた。

4:52 そこで、彼は僕たちに、そのなおりはじめた時刻を尋ねてみたら、「きのうの午後一時に熱が引きました」と答えた。

4:53 それは、イエスが「あなたのむすこは助かるのだ」と言われたのと同じ時刻であったことを、この父は知って、彼自身もその家族一同も信じた。

4:54 これは、イエスがユダヤからガリラヤにきてなされた第二のしるしである。

 

文語訳1917

"430443","二日の後イエスここを去りてガリラヤに往き給ふ。"

"430444","イエス自ら證して、預言者は己が郷にて尊ばるる事なしと言ひ給へり。"

"430445","かくてガリラヤに往き給へば、ガリラヤ人これを迎へたり。前に彼らも祭に上り、その祭の時にエルサレムにて行ひ給ひし事を見たる故なり。"

"430446","イエス復ガリラヤのカナに往き給ふ、ここは前に水を葡萄酒にネし給ひし處なり。時に王の近臣あり、その子カペナウムにて病みゐたれば、"

"430447","イエスのユダヤよりガリラヤに來り給へるを聞き、御許にゆきて、カペナウムに下りその子を醫し給はんことを請ふ、子は死ぬばかりなりしなり。"

"430448","ここにイエス言ひ給ふ『なんぢら徴と不思議とを見ずば、信ぜじ』"

"430449","近臣いふ『主よ、わが子の死なぬ間に下り給へ』"

"430450","イエス言ひ給ふ『かへれ、汝の子は生くるなり』彼はイエスの言ひ給ひしことを信じて歸りしが、"

"430451","下る途中、僕ども往き遇ひて、その子の生きたることを告ぐ。"

"430452","その癒えはじめし時を問ひしに『昨日の第七時に熱去れり』といふ。"

"430453","父その時の、イエスが『なんぢの子は生くるなり』と言ひ給ひし時と同じきを知り、而して己も家の者もみな信じたり。"

"430454","是はイエス、ユダヤよりガリラヤに往きて爲し給へる第二の徴なり。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 8:5-13

8:5 カペナウムに帰られると、一人の百卒長がそばに来て願って

8:6 言った、「主よ、うちの下男が中風で家にねていて、ひどく苦しんでおります。……」

8:7 彼に言われる、「(ユダヤ人の)このわたしが、(異教人のあなたの家に)行ってなおすのか。」

8:8 百卒長は答えた、「主よ、わたしはあなたを、うちの屋根の下にお迎えできるような者ではありません。(ここで)ただ一言、言ってください。そうすれば下男は直ります。

8:9 というのは、わたし自身も指揮権の下にある人間であるのに、わたしの下にも兵卒がいて、これに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、また僕に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。(ましてあなたのお言葉で、病気が直らないわけはありません。)」

8:10 イエスは聞いて驚き、ついて来た人たちに言われた、「アーメン、わたしは言う、イスラエル人の中でも、こんなりっぱな信仰をもっている者を一人も見たことがない。

8:11 わたしは言う、(最後の日には、このような信仰のあつい)大勢の人が『東から西から』来て、天の国でアブラハムやイサクやヤコブと共に宴会につらなり、

8:12 (かんじんのイスラエル人、すなわち)御国の子供たちは外の真暗闇に放り出され、そこでわめき、歯ぎしりするであろう。」

8:13 それからイエスは百卒長に言われた、「お帰り。あなたの信じたとおりに成れ。」するとちょうどその時に、下男は直った。

 

塚本訳 ルカ 7:1-10

7:1 イエスはこれら一切の話を人々に聞かせ終った後、カペナウムにかえられた。

7:2 すると、ある百卒長の大事な僕が病気で、もう危篤であった。

7:3 百卒長はイエスのことを聞くと、ユダヤ人の長老たちをイエスの所に使にやって、是非僕を直しに来てほしいと頼ませた。

7:4 長老たちはイエスの所に来て、こう言って熱心に願った、「あの人はそうしていただいてもよい人です。

7:5 (異教人でありながら)わが国民に好意をもち、自分でわたし達に礼拝堂を建ててくれたのですから。」

7:6 イエスは彼らと連れ立って行かれた。しかし、すでにその家から程遠からずなったとき、百卒長は友人たちをやって言わせた、「主よ、ご足労くださらぬように。わたしはあなたを、うちの屋根の下にお迎えできるような者ではありません。

7:7 だから自分でお願いに出る資格もないと考えたのです。(ここでただ)一言、言ってください。そうすれば下男は直ります。

7:8 というのは、わたし自身も指揮権に服する人間であるのに、わたしの下にも兵卒がいて、これに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、また僕に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。(ましてあなたのお言葉で、病気が直らないわけはありません。)」

7:9 イエスはこれを聞いて驚き、ついて来た群衆の方に振り向いて言われた、「わたしは言う、イスラエルの人の中でも、こんな(りっぱな)信仰を見たことがない。」

7:10 使の者が家に帰って見ると、僕は元気になっていた。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 ヨハ 4:3

4:3 ユダヤを去り、再びガリラヤへ行かれた。

 

新共同 ヨハ 2:13

2:13 ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。

 

新共同 ヨハ 2:1

2:1 三日目に、ガリラヤのカナで婚礼があって、イエスの母がそこにいた。

 

新共同 ヨハ 2:12

2:12 この後、イエスは母、兄弟、弟子たちとカファルナウムに下って行き、そこに幾日か滞在された。

 

新共同 ヨハ 2:18

2:18 ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。

 

新共同 ヨハ 2:23

2:23 イエスは過越祭の間エルサレムにおられたが、そのなさったしるしを見て、多くの人がイエスの名を信じた。

 

新共同 Tコリ1:22

1:22 ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を探しますが、

 

新共同 使  5:12

5:12 使徒たちの手によって、多くのしるしと不思議な業とが民衆の間で行われた。一同は心を一つにしてソロモンの回廊に集まっていたが、

 

新共同 マタ 8:15

8:15 イエスがその手に触れられると、熱は去り、しゅうとめは起き上がってイエスをもてなした。

 

新共同 使  11:14

11:14 あなたと家族の者すべてを救う言葉をあなたに話してくれる。』

 

新共同 ヨハ 2:11

2:11 イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現された。それで、弟子たちはイエスを信じた。

 

新共同 ヨハ 4:3

4:3 ユダヤを去り、再びガリラヤへ行かれた。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 Tコリ1:22

1:22 ユダヤ人はしるしを請い、ギリシヤ人は知恵を求める。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 使  2:19-22

2:19 上では、天に不思議な業を、/下では、地に徴を示そう。血と火と立ちこめる煙が、それだ。

2:20 主の偉大な輝かしい日が来る前に、/太陽は暗くなり、/月は血のように赤くなる。

2:21 主の名を呼び求める者は皆、救われる。』

2:22 イスラエルの人たち、これから話すことを聞いてください。ナザレの人イエスこそ、神から遣わされた方です。神は、イエスを通してあなたがたの間で行われた奇跡と、不思議な業と、しるしとによって、そのことをあなたがたに証明なさいました。あなたがた自身が既に知っているとおりです。

 

新共同 使  2:43

2:43 すべての人に恐れが生じた。使徒たちによって多くの不思議な業としるしが行われていたのである。

 

新共同 使  4:30

4:30 どうか、御手を伸ばし聖なる僕イエスの名によって、病気がいやされ、しるしと不思議な業が行われるようにしてください。」

 

新共同 使  5:12

5:12 使徒たちの手によって、多くのしるしと不思議な業とが民衆の間で行われた。一同は心を一つにしてソロモンの回廊に集まっていたが、

 

新共同 使  6:7

6:7 こうして、神の言葉はますます広まり、弟子の数はエルサレムで非常に増えていき、祭司も大勢この信仰に入った。

 

新共同 使  7:36

7:36 この人がエジプトの地でも紅海でも、また四十年の間、荒れ野でも、不思議な業としるしを行って人々を導き出しました。

 

新共同 使  14:3

14:3 それでも、二人はそこに長くとどまり、主を頼みとして勇敢に語った。主は彼らの手を通してしるしと不思議な業を行い、その恵みの言葉を証しされたのである。

 

新共同 使  15:12

15:12 すると全会衆は静かになり、バルナバとパウロが、自分たちを通して神が異邦人の間で行われた、あらゆるしるしと不思議な業について話すのを聞いていた。

 

新共同 ロマ 15:19

15:19 また、しるしや奇跡の力、神の霊の力によって働かれました。こうしてわたしは、エルサレムからイリリコン州まで巡って、キリストの福音をあまねく宣べ伝えました。

 

新共同 Tコリ1:22

1:22 ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を探しますが、

 

新共同 Uコリ12:12

12:12 わたしは使徒であることを、しるしや、不思議な業や、奇跡によって、忍耐強くあなたがたの間で実証しています。

 

新共同 Uテサ2:9

2:9 不法の者は、サタンの働きによって現れ、あらゆる偽りの奇跡としるしと不思議な業とを行い、

 

新共同 ヘブ 2:4

2:4 更に神もまた、しるし、不思議な業、さまざまな奇跡、聖霊の賜物を御心に従って分け与えて、証ししておられます。

 

新共同 使  11:14

11:14 あなたと家族の者すべてを救う言葉をあなたに話してくれる。』

 

新共同 使  16:34

16:34 この後、二人を自分の家に案内して食事を出し、神を信じる者になったことを家族ともども喜んだ。

 

新共同 使  18:8

18:8 会堂長のクリスポは、一家をあげて主を信じるようになった。また、コリントの多くの人々も、パウロの言葉を聞いて信じ、洗礼を受けた。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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