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ヨブ記 3:1−26  

ヨブの嘆き(一)

 

翻訳比較


フランシスコ会訳2013
ヨブ記3

フランシスコ訳聖書 Job <3>章 聖書本文

◆ヨブと友人との対話(31-3140

◆ヨブの嘆き(一)

001その後、ヨブは口を開き、自分 の生まれた日を呪い、

002こう話して言った、

◆生まれた日を呪う

003「滅びよ、わたしが生まれた 日。

『男の子が胎に宿った』と言ったその夜も。

004その日は闇になれ。

神も上からその日を顧みず、

光もその日を照らすな。

005闇と暗黒がその日を奪い返し、

黒雲がその上に留まり、

昼間を暗くする日食も、それを脅かせよ。

006その夜は、深い闇がそれを襲 え。

年の日々の数に加えられず、

月の数に入れられるな。

007そうだ、その夜は子を産まない 夜となり、

喜びの声が響くこともないように。

008日を呪う者は夜を呪え。

レビヤタンを奮い立たせる者は。

009明けの星も暗くなれ。

光を待ち望んでもむなしく、

暁のまぶたを見ることがないように。

010その夜が母胎の扉を閉ざさず、

わたしの目から苦しみを隠さなかったからである」。

◆死へのあこがれ

011「なぜ、わたしは母の胎を出た 時に死ななかったのか。

なぜ、生まれ出た時に息が絶えなかったのか。

012なぜ、膝がわたしを受け止めた のか。

なぜ乳房があって、わたしはそれを吸ったのか。

013そうでなければ、わたしは今ご ろ、静かに横になり、

眠って、憩いについていたであろうに。

014自分たちのために廃墟を建て直 した

この世の王たちや参議とともに。

015銀で家を満たし、

黄金を集めた諸侯とともに。

016なぜ、わたしは葬り去られた流 産の子、

光を見ない赤子にならなかったのか。

017そこでは、悪人は、騒ぎ回るの をやめ、

疲れ切った者は憩い、

018囚われ人たちもともに安らぎ、

もはや酷使する者の声も聞かれない。

019そこでは、小さい者も大きい者 も同じで、

奴隷も、その主人から解き放たれる」。

◆人生の価値

020「なぜ、苦しむ者に光が与えら れ、

心の痛む者に命が与えられるのか。

021死を待っても彼らには死は訪れ ない。

隠れた宝以上に、彼らは死を探し求める。

022彼らは塚に運ばれると喜び、

墓を見つけると歓呼する。

023神はなぜ、光をお与えになるの か、

その道が隠されている者に、

神ご自身がその道を囲っておられる者に。

024溜息がわたしの食物のようなも のとなり、

呻き声は水のように溢れ出る。

025最も恐れていたものが、わたし に降りかかり、

怯えていたものが、わたしに襲いかかる。

026わたしには安らぎも、静けさ も、

憩いもない。ただ悩みだけが訪れる」。


 

新共同訳1987

3:1 やがてヨブは口を開き、自分の生まれた日を呪って、

3:2 言った。

3:3 わたしの生まれた日は消えうせよ。男の子をみごもったことを告げた夜も。

3:4 その日は闇となれ。神が上から顧みることなく/光もこれを輝かすな。

3:5 暗黒と死の闇がその日を贖って取り戻すがよい。密雲がその上に立ちこめ/昼の暗い影に脅かされよ。

3:6 闇がその夜をとらえ/その夜は年の日々に加えられず/月の一日に数えられることのないように。

3:7 その夜は、はらむことなく/喜びの声もあがるな。

3:8 日に呪いをかける者/レビヤタンを呼び起こす力ある者が/その日を呪うがよい。

3:9 その日には、夕べの星も光を失い/待ち望んでも光は射さず/曙のまばたきを見ることもないように。

3:10 その日が、わたしをみごもるべき腹の戸を閉ざさず/この目から労苦を隠してくれなかったから。

3:11 なぜ、わたしは母の胎にいるうちに/死んでしまわなかったのか。せめて、生まれてすぐに息絶えなかったのか。

3:12 なぜ、膝があってわたしを抱き/乳房があって乳を飲ませたのか。

3:13 それさえなければ、今は黙して伏し/憩いを得て眠りについていたであろうに。

3:14 今は廃虚となった町々を築いた/地の王や参議らと共に

3:15 金を蓄え、館を銀で満たした諸侯と共に。

3:16 なぜわたしは、葬り去られた流産の子/光を見ない子とならなかったのか。

3:17 そこでは神に逆らう者も暴れ回ることをやめ/疲れた者も憩いを得

3:18 捕われ人も、共にやすらぎ/追い使う者の声はもう聞こえない。

3:19 そこには小さい人も大きい人も共にいて/奴隷も主人から自由になる。

3:20 なぜ、労苦する者に光を賜り/悩み嘆く者を生かしておかれるのか。

3:21 彼らは死を待っているが、死は来ない。地に埋もれた宝にもまさって/死を探し求めているのに。

3:22 墓を見いだすことさえできれば/喜び躍り、歓喜するだろうに。

3:23 行くべき道が隠されている者の前を/神はなお柵でふさがれる。

3:24 日ごとのパンのように嘆きがわたしに巡ってくる。湧き出る水のようにわたしの呻きはとどまらない。

3:25 恐れていたことが起こった/危惧していたことが襲いかかった。

3:26 静けさも、やすらぎも失い/憩うこともできず、わたしはわななく。

 

新改訳1970

3:1 その後、ヨブは口を開いて自分の生まれた日をのろった。

3:2 ヨブは声を出して言った。

3:3 私の生まれた日は滅びうせよ。「男の子が胎に宿った。」と言ったその夜も。

3:4 その日はやみになれ。神もその日を顧みるな。光もその上を照らすな。

3:5 やみと暗黒がこれを取り戻し、雲がこの上にとどまれ。昼を暗くするものもそれをおびやかせ。

3:6 その夜は、暗やみがこれを奪い取るように。これを年の日のうちで喜ばせるな。月の数のうちにも入れるな。

3:7 ああ、その夜は、はらむことのないように。その夜には喜びの声も起こらないように。

3:8 日をのろう者、レビヤタンを呼び起こせる者がこれをのろうように。

3:9 その夜明けの星は暗くなれ。光を待ち望んでも、それはなく、暁のまぶたのあくのを見ることがないように。

3:10 それは、私の母の胎の戸が閉じられず、私の目から苦しみが隠されなかったからだ。

3:11 なぜ、私は、胎から出たとき、死ななかったのか。なぜ、私は、生まれ出たとき、息絶えなかったのか。

3:12 なぜ、ひざが私を受けたのか。なぜ、私の吸う乳房があったのか。

3:13 今ごろ、私は安らかに横になり、眠って休み、

3:14 自分たちのためにあの廃墟を築いたこの世の王たち、また議官たち、

3:15 あるいは黄金を持ち、自分の家を銀で満たした首長たちといっしょにいたことであろうに。

3:16 それとも、私は、ひそかにおろされた流産の子のよう、光を見なかった嬰児のようでなかったのか。

3:17 かしこでは、悪者どもはいきりたつのをやめ、かしこでは、力のなえた者はいこい、

3:18 捕われ人も共に休み、追い使う者の声も聞かない。

3:19 かしこでは、下の者も上の者も同じで、奴隷も主人から解き放たれる。

3:20 なぜ、苦しむ者に光が与えられ、心の痛んだ者にいのちが与えられるのだろう。

3:21 死を待ち望んでも、死は来ない。それを掘り求めても、隠された宝を掘り求めるのにすぎないとは。

3:22 彼らは墓を見つけると、なぜ、歓声をあげて喜び、楽しむのだろう。

3:23 神が囲いに閉じ込めて、自分の道が隠されている人に、なぜ、光が与えられるのだろう。

3:24 実に、私には食物の代わりに嘆きが来て、私のうめき声は水のようにあふれ出る。

3:25 私の最も恐れたものが、私を襲い、私のおびえたものが、私の身にふりかかったからだ。

3:26 私には安らぎもなく、休みもなく、いこいもなく、心はかき乱されている。

 

口語訳1955

3:1 この後、ヨブは口を開いて、自分の生れた日をのろった。

3:2 すなわちヨブは言った、

3:3 「わたしの生れた日は滅びうせよ。『男の子が、胎にやどった』と言った夜も/そのようになれ。

3:4 その日は暗くなるように。神が上からこれを顧みられないように。光がこれを照さないように。

3:5 やみと暗黒がこれを取りもどすように。雲が、その上にとどまるように。日を暗くする者が、これを脅かすように。

3:6 その夜は、暗やみが、これを捕えるように。年の日のうちに加わらないように。月の数にもはいらないように。

3:7 また、その夜は、はらむことのないように。喜びの声がそのうちに聞かれないように。

3:8 日をのろう者が、これをのろうように。レビヤタンを奮い起すに巧みな者が、/これをのろうように。

3:9 その明けの星は暗くなるように。光を望んでも、得られないように。また、あけぼののまぶたを見ることのないように。

3:10 これは、わたしの母の胎の戸を閉じず、/また悩みをわたしの目に隠さなかったからである。

3:11 なにゆえ、わたしは胎から出て、死ななかったのか。腹から出たとき息が絶えなかったのか。

3:12 なにゆえ、ひざが、わたしを受けたのか。なにゆえ、乳ぶさがあって、/わたしはそれを吸ったのか。

3:13 そうしなかったならば、/わたしは伏して休み、眠ったであろう。そうすればわたしは安んじており、

3:14 自分のために荒れ跡を築き直した/地の王たち、参議たち、

3:15 あるいは、こがねを持ち、/しろがねを家に満たした/君たちと一緒にいたであろう。

3:16 なにゆえ、わたしは人知れずおりる胎児のごとく、/光を見ないみどりごのようでなかったのか。

3:17 かしこでは悪人も、あばれることをやめ、/うみ疲れた者も、休みを得、

3:18 捕われ人も共に安らかにおり、/追い使う者の声を聞かない。

3:19 小さい者も大きい者もそこにおり、/奴隷も、その主人から解き放される。

3:20 なにゆえ、悩む者に光を賜い、/心の苦しむ者に命を賜わったのか。

3:21 このような人は死を望んでも来ない、/これを求めることは隠れた宝を/掘るよりも、はなはだしい。

3:22 彼らは墓を見いだすとき、非常に喜び楽しむのだ。

3:23 なにゆえ、その道の隠された人に、/神が、まがきをめぐらされた人に、光を賜わるのか。

3:24 わたしの嘆きはわが食物に代って来り、/わたしのうめきは水のように流れ出る。

3:25 わたしの恐れるものが、わたしに臨み、/わたしの恐れおののくものが、わが身に及ぶ。

3:26 わたしは安らかでなく、またおだやかでない。わたしは休みを得ない、ただ悩みのみが来る」。

 

文 語訳1917
3:1 斯て後ヨブ口を啓きて自己の日を詛へり
3:2 ヨブすなはち言詞を出して云く
3:3 我が生れし日亡びうせよ 男子胎にやどれりと言し夜も亦然あれ
3:4 その日は暗くなれ 神上よりこれを顧みたまはざれ 光これを照す勿れ
3:5 暗闇および死蔭これを取もどせ 雲これが上をおほえ 日を暗くする者これを懼しめよ
3:6 その夜はK暗の執ふる所となれ 年の日の中に加はらざれ 月の數に入ざれ
3:7 その夜は孕むこと有ざれ 歡喜の聲その中に興らざれ
3:8 日を詛ふ者レビヤタンを激發すに巧なる者これを詛へ
3:9 その夜の晨星は暗かれ その夜には光明を望むも得ざらしめ 又東雲の眼蓋を見ざらしめよ
3:10 是は我母の胎の戸を闔ずまた我目に憂を見ること無らしめざりしによる
3:11 何とて我は胎より死て出ざりしや 何とて胎より出し時に氣息たえざりしや
3:12 如何なれば膝ありてわれを接しや 如何なれば乳房ありてわれを養ひしや
3:13 否らずば今は我偃て安んじかつ眠らん 然ばこの身やすらひをり
3:14 かの荒墟を自己のために築きたりし世の君等臣等と偕にあり
3:15 かの黄金を有ち白銀を家に充したりし牧伯等と偕にあらん
3:16 又人しれず墮る胎兒のごとくにして世に出ず また光を見ざる赤子のごとくならん
3:17 彼處にては惡き者 虐遇を息め倦憊たる者安息を得
3:18 彼處にては俘囚人みな共に安然に居りて驅使者の聲を聞ず
3:19 小き者も大なる者も同じく彼處にあり僕も主の手を離る
3:20 如何なれば艱難にをる者に光を賜ひ 心苦しむ者に生命をたまひしや
3:21 斯る者は死を望むなれどもきたらず これをもとむるは藏れたる寳を掘るよりも甚だし
3:22 もし墳墓を尋ねて獲ば大に喜こび樂しむなり
3:23 その道かくれ神に取籠られをる人に如何なれば光明を賜ふや
3:24 わが歎息はわが食物に代り我呻吟は水の流れそそぐに似たり
3:25 我が戰慄き懼れし者我に臨み我が怖懼れたる者この身に及べり
3:26 我は安然ならず穩ならず安息を得ず唯艱難のみきたる


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳   9:6

9:6 その時には、人々は死 を求めても与えられず、死にたいと願っても、死は逃げて行くのである。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳   9:6

9:6 その時には、人々は死 を求めても与えられず、死にたいと願っても、死は逃げて行くのである。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口 語訳 マタ 26:24

26:24 たしかに人の子は、自 分について書いてあるとおりに去って行く。しかし、人の子を裏切るその人は、わざわいである。その人は生れなかった方が、彼のために よかったであろう」。

 

口 語訳 黙  9:6

9:6 その時には、人々は死を求めても与えられず、死にたいと願っても、死は逃げて行くのである。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 黙  9:6

9:6 この人々は、その期間、死にたいと思っても死ぬことができず、切に死を望んでも、死の方が逃げて行く。

 

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