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ヨブ記 6:1−7:21

ヨブの嘆き(二)

 

翻訳比較


フランシスコ会訳2013
ヨブ記6

フランシスコ訳聖書 Job <6>章 聖書本文

◆ヨブの嘆き(二)

001そこでヨブは答えて言った、

◆全能者の矢

002「どうか、わたしの苦悩の重さ が量られ、

わたしの災いがともに秤にかけられるように。

003それは海辺の砂よりも重いだろ う。

わたしの言葉が、あれほど激しかったのは、

そのためだ。

004全能者の矢がわたしに突き刺さ り、

わたしの魂はその毒を飲み、

神の恐るべき軍勢が、わたしを攻撃している。

005青草があるのに、野生のろばは 鳴くだろうか。

秣があるのに、牛は唸るだろうか。

006塩なしに味のない食べ物を食べ られようか。

卵の白身に味があろうか。

007わたしの食欲はこれに触れるこ とさえ拒む。

それはわたしの肉体と同じく腐ったものだ」。

◆慰めがない

008「ああ、わたしの求めることが 聞き届けられ、

わたしの望むことを神がかなえてくださるように。

009もし、神がわたしを打ち砕くの を望まれるなら、

み手を伸べて、わたしを切り裂いてくださるように。

010そうすれば、わたしは慰めら れ、

たとえ容赦ない苦しみに遭っても、喜び躍るだろう。

聖なる方の言葉を拒んだことがないのだから。

011わたしにどれほどの力があるの で、

待ち望まねばならないのか。

どんな終わりがあるので、

耐え忍ばなければならないのか。

012わたしの力は石の力のようだと いうのか。

わたしの肉体は青銅のようだというのか。

013わたしのうちには助けがなく、

救われる望みも、奪い取られてしまった」。

◆友情の無力さ

014「絶望した者には友の慈しみこ そふさわしい。

たとえ、彼が全能者への畏れを捨てた者であっても。

015わたしの兄弟たちは谷川のよう にわたしを裏切った。

水の流れ去った後の川床のように。

016それは氷で黒ずみ、

雪解けで水かさを増す。

017しかし、乾期になると、流れは 絶え、

暑くなると、川底から消えてしまう。

018隊商は行く道を変え、

荒れ地に入り込んで、そこで滅びる。

019テマの隊商は水を求め、

シェバの旅人は、これに望みをかける。

020しかし、人々は

やがてそれに希望を託したことを後悔し、

そこまで来て、失望する。

021今や、あなたたちもわたしに とっては、

そのようなものとなった。

あなたたちは恐ろしいものを見て怯えている」。

◆失望した者の叫び

022「わたしが言ったことがあろう か。

『わたしに何かを与えてくれ』とか、

『あなたたちの財産の中から、

わたしのために贈り物をしてくれ』とか、

023あるいは、『敵の手からわたし を救ってくれ』とか、

『暴虐な者の手からわたしを助け出してくれ』と。

024わたしに教えてもらいたい。

そうすれば、わたしは口を閉ざそう。

わたしがどのような過ちを犯したか、

それを悟らせてもらいたい。

025正しい言葉は何と快いものだろ うか。

しかし、あなたたちは何を非難しているのか。

026あなたたちは、言葉でわたしを 非難するつもりか。

絶望した者の言葉は風のようなものだ。

027そうだ、あなたたちは、孤児を くじで分け、

友人さえも売り渡す。

028さあ、どうかわたしの方を向い てくれ。

わたしはあなたたちの面前で偽りを言わない。

029お願いだ、思い直してくれ。

不正があってはならない。

もう一度、思い直してくれ。

わたしの訴えは正しいのだ。

030わたしの舌に偽りがあろうか。

わたしの口は、

悪事を弁えることができないというのか」。

 

ヨブ記7

フランシスコ訳聖書 Job <7>章 聖書本文

◆地上の苦役

001「地上の人間は

苦役についているようなものではなかろうか。

その生涯は日雇い労務者の日々に

等しいのではなかろうか。

002日暮れを待ち望む奴隷のよう に、

賃金を心待ちにしている日雇い労務者のように、

003わたしにはむなしい月日が分け 与えられ、

苦悩の夜が定められている。

004床に就くと、『いつ夜が明ける のか』と言い、

目が覚めると『いつ夜になるのか』と言う。

わたしは、日暮れまで、悩み続ける。

005わたしの肉は蛆と土塊に覆わ れ、

わたしの皮膚はひび割れてじくじくする。

006わたしの日々は機の梭よりも速 く、

望みもなく過ぎていく。

007わたしの命は風にすぎないこと を

思い出してください。

わたしの目は再び幸いを見ることがないでしょう。

008わたしを見る者の目は、もはや わたしを見分けず、

あなたがわたしに目を向けられても、

わたしはもういません」。

◆海の怪獣の敗北

009「雲が消え去るように、

陰府に下る者は上ってくることはないでしょう。

010もはや自分の家に戻ることはな く、

彼の家も、もはや彼を知りません。

011それで、わたしも自分の口を制 することなく、

心の苦しみのままに語り、

魂の痛みのままに嘆きます。

012わたしは海なのですか、海の怪 獣なのですか、

あなたが、わたしを見張っておられるとは。

013『わたしの床がわたしを慰め、

わたしの寝床が、わたしの嘆きを宥める』と、

わたしが言うと、

014あなたは夢でわたしをおののか せ、

幻でわたしを怯えさせます。

015それで、わたしの魂の息の根が 止められるのを願い、

苦しみよりも死を選びます」。

◆神への訴え

016「わたしは命をいといます。

いつまでも生き永らえたくありません。

わたしにかまわないでください。

わたしの生涯はむなしいものです。

017人間とは何者ですか、あなたが これを尊び、

これにみ心を留められるとは。

018朝ごとにこれを訪れ、

絶え間なく、これを試みられるのですか。

019いつになったら、あなたは、

わたしから目をそらされるのですか。

つばを飲み込む間だけでも

ほうっておいてくださらないのですか。

020人を監視される方よ、わたしが 罪を犯したとしても、

あなたに対して何ができるというのでしょう。

なぜ、わたしを、あなたの標的にし、

わたしをあなたの重荷になさるのですか。

021なぜ、わたしの咎をお赦しにな らず、

わたしの不正を見過ごされないのですか。

間もなくわたしは塵の中に横たわるでしょう。

あなたがわたしをお捜しになっても、

もはやわたしはいないでしょう」。


 

新共同訳1987

6:1 ヨブは答えた。

6:2 わたしの苦悩を秤にかけ/わたしを滅ぼそうとするものを/すべて天秤に載せるなら

6:3 今や、それは海辺の砂よりも重いだろう。わたしは言葉を失うほどだ。

6:4 全能者の矢に射抜かれ/わたしの霊はその毒を吸う。神はわたしに対して脅迫の陣を敷かれた。

6:5 青草があるのに野ろばが鳴くだろうか。飼葉があるのに牛がうなるだろうか。

6:6 味のない物を塩もつけずに食べられようか。玉子の白身に味があろうか。

6:7 わたしのパンが汚れたもののようになれば/わたしの魂は触れることを拒むだろう。

6:8 神よ、わたしの願いをかなえ/望みのとおりにしてください。

6:9 神よ、どうかわたしを打ち砕き/御手を下し、滅ぼしてください。

6:10 仮借ない苦痛の中でもだえても/なお、わたしの慰めとなるのは/聖なる方の仰せを覆わなかったということです。

6:11 わたしはなお待たなければならないのか。そのためにどんな力があるというのか。なお忍耐しなければならないのか。そうすればどんな終りが待っているのか。

6:12 わたしに岩のような力があるというのか。このからだが青銅のようだというのか。

6:13 いや、わたしにはもはや助けとなるものはない。力も奪い去られてしまった。

6:14 絶望している者にこそ/友は忠実であるべきだ。さもないと/全能者への畏敬を失わせることになる。

6:15 わたしの兄弟は流れのようにわたしを欺く。流れが去った後の川床のように。

6:16 流れは氷に暗く覆われることもあり/雪が解けて流れることもある。

6:17 季節が変わればその流れも絶え/炎暑にあえば、どこかへ消えてしまう。

6:18 そのために隊商は道に迷い/混沌に踏み込んで道を失う。

6:19 テマの隊商はその流れを目当てにし/シェバの旅人はそれに望みをかけて来るが

6:20 確信していたのに、裏切られ/そこまで来て、うろたえる。

6:21 今や、あなたたちもそのようになった。破滅を見て、恐れている。

6:22 わたしが言ったことがあろうか/「頼む、わたしのために/あなたたちの財産を割いて

6:23 苦しめる者の手から救い出し/暴虐な者の手からわたしを贖ってくれ」と。

6:24 間違っているなら分からせてくれ/教えてくれれば口を閉ざそう。

6:25 率直な話のどこが困難なのか。あなたたちの議論は何のための議論なのか。

6:26 言葉数が議論になると思うのか。絶望した者の言うことを風にすぎないと思うのか。

6:27 あなたたちは孤児をすらくじで取り引きし/友をさえ売り物にするのか。

6:28 だが今は、どうかわたしに顔を向けてくれ。その顔に、偽りは言わない。

6:29 考え直してくれ/不正があってはならない。考え直してくれ/わたしの正しさが懸っているのだ。

6:30 わたしの舌に不正があろうか/わたしの口は滅ぼすものを/わきまえていないだろうか。

7:1 この地上に生きる人間は兵役にあるようなもの。傭兵のように日々を送らなければならない。

7:2 奴隷のように日の暮れるのを待ち焦がれ/傭兵のように報酬を待ち望む。

7:3 そうだ/わたしの嗣業はむなしく過ぎる月日。労苦の夜々が定められた報酬。

7:4 横たわればいつ起き上がれるのかと思い/夜の長さに倦み/いらだって夜明けを待つ。

7:5 肉は蛆虫とかさぶたに覆われ/皮膚は割れ、うみが出ている。

7:6 わたしの一生は機の梭よりも速く/望みもないままに過ぎ去る。

7:7 忘れないでください/わたしの命は風にすぎないことを。わたしの目は二度と幸いを見ないでしょう。

7:8 わたしを見ている目は、やがてわたしを見失い/あなたが目を注がれても/わたしはもういないでしょう。

7:9 密雲も薄れ、やがて消え去る。そのように、人も陰府に下れば/もう、上ってくることはない。

7:10 再びその家に帰ることはなく/住みかもまた、彼を忘れてしまう。

7:11 わたしも口を閉じてはいられない。苦悶のゆえに語り、悩み嘆いて訴えよう。

7:12 わたしは海の怪物なのか竜なのか/わたしに対して見張りを置かれるとは。

7:13 「床に入れば慰めもあろう/横たわれば嘆きも治まる」と思ったが

7:14 あなたは夢をもってわたしをおののかせ/幻をもって脅かされる。

7:15 わたしの魂は息を奪われることを願い/骨にとどまるよりも死を選ぶ。

7:16 もうたくさんだ、いつまでも生きていたくない。ほうっておいてください/わたしの一生は空しいのです。

7:17 人間とは何なのか。なぜあなたはこれを大いなるものとし/これに心を向けられるのか。

7:18 朝ごとに訪れて確かめ/絶え間なく調べられる。

7:19 いつまでもわたしから目をそらされない。唾を飲み込む間すらも/ほうっておいてはくださらない。

7:20 人を見張っている方よ/わたしが過ちを犯したとしても/あなたにとってそれが何だというのでしょう。なぜ、わたしに狙いを定められるのですか。なぜ、わた しを負担とされるのですか。

7:21 なぜ、わたしの罪を赦さず/悪を取り除いてくださらないのですか。今や、わたしは横たわって塵に返る。あなたが捜し求めても/わたしはもういないでしょ う。

 

新改訳1970

6:1 ヨブは答えて言った。

6:2 ああ、私の苦悶の重さが量られ、私の災害も共にはかりにかけられたら。

6:3 それは、きっと海の砂よりも重かろう。だから、私のことばが激しかったのだ。

6:4 全能者の矢が私に刺さり、私のたましいがその毒を飲み、神の脅かしが私に備えられている。

6:5 野ろばは若草の上で鳴くだろうか。牛は飼葉の上でうなるだろうか。

6:6 味のない物は塩がなくて食べられようか。卵のしろみに味があろうか。

6:7 私はそんなものに触れるまい。それは私には腐った食物のようだ。

6:8 ああ、私の願いがかなえられ、私の望むものを神が与えてくださるとよいのに。

6:9 私を砕き、御手を伸ばして私を絶つことが神のおぼしめしであるなら、

6:10 私はなおも、それに慰めを得、容赦ない苦痛の中でも、こおどりして喜ぼう。私は聖なる方のことばを拒んだことがないからだ。

6:11 私にどんな力があるからといって、私は待たなければならないのか。私にどんな終わりがあるからといって、私は耐え忍ばなければならないのか。

6:12 私の力は石の力であろうか。私の肉は青銅であろうか。

6:13 私のうちには、何の助けもないではないか。すぐれた知性も私から追い散らされているではないか。

6:14 落胆している者には、その友から友情を。さもないと、彼は全能者への恐れを捨てるだろう。

6:15 私の兄弟たちは川のように裏切った。流れている川筋の流れのように。

6:16 氷で黒ずみ、雪がその上を隠している。

6:17 炎天のころになると、それはなくなり、暑くなると、その所から消える。

6:18 隊商はその道を変え、荒地に行って、滅びる。

6:19 テマの隊商はこれを目当てとし、シェバの旅人はこれに期待をかける。

6:20 彼らはこれにたよったために恥を見、そこまで来て、はずかしめを受ける。

6:21 今、あなたがたは、そのようになった。あなたがたは恐ろしいことを見ておびえる。

6:22 私が言ったことがあるか。「私に与えよ。」とか、「あなたがたの持ち物の中から、私のために贈り物をせよ。」と。

6:23 あるいは「敵の手から私を救い出せ。横暴な者の手から私を贖え。」と。

6:24 私に教えよ。そうすれば、私は黙ろう。私がどんなあやまちを犯したか、私に悟らせよ。

6:25 まっすぐなことばはなんと痛いことか。あなたがたは何を責めたてているのか。

6:26 あなたがたはことばで私を責めるつもりか。絶望した者のことばは風のようだ。

6:27 あなたがたはみなしごをくじ引きにし、自分の友さえ売りに出す。

6:28 今、思い切って私のほうを向いてくれ。あなたがたの顔に向かって、私は決してまやかしを言わない。

6:29 どうか、思い直してくれ。不正があってはならない。もう一度、思い返してくれ。私の正しい訴えを。

6:30 私の舌に不正があるだろうか。私の口はわざわいをわきまえないだろうか。

7:1 地上の人には苦役があるではないか。その日々は日雇人の日々のようではないか。

7:2 日陰をあえぎ求める奴隷のように、賃金を待ち望む日雇人のように、

7:3 私にはむなしい月々が割り当てられ、苦しみの夜が定められている。

7:4 横たわるとき、私は言う。「私はいつ起きられるだろうか。」と。夜は長く、私は暁まで寝返りをうち続ける。

7:5 私の肉はうじと土くれをまとい、私の皮は固まっては、またくずれる。

7:6 私の日々は機の杼よりも速く、望みもなく過ぎ去る。

7:7 思い出してください。私のいのちはただの息であることを。私の目は再び幸いを見ないでしょう。

7:8 私を見る者の目は、私を認めることができないでしょう。あなたの目が私に向けられても、私はもういません。

7:9 雲が消え去ってしまうように、よみに下る者は、もう上って来ないでしょう。

7:10 彼はもう自分の家に帰らず、彼の家も、もう彼を認めないでしょう。

7:11 それゆえ、私も自分の口を制することをせず、私の霊の苦しみの中から語り、私のたましいの苦悩の中から嘆きます。

7:12 私は海でしょうか、海の巨獣でしょうか、あなたが私の上に見張りを置かれるとは。

7:13 「私のふしどが私を慰め、私の寝床が私の嘆きを軽くする。」と私が言うと、

7:14 あなたは夢で私をおののかせ、幻によって私をおびえさせます。

7:15 それで私のたましいは、むしろ窒息を選び、私の骨よりも死を選びます。

7:16 私はいのちをいといます。私はいつまでも生きたくありません。私にかまわないでください。私の日々はむなしいものです。

7:17 人とは何者なのでしょう。あなたがこれを尊び、これに御心を留められるとは。

7:18 また、朝ごとにこれを訪れ、そのつどこれをためされるとは。

7:19 いつまで、あなたは私から目をそらされないのですか。つばをのみこむ間も、私を捨てておかれないのですか。

7:20 私が罪を犯したといっても、人を見張るあなたに、私は何ができましょう。なぜ、私をあなたの的とされるのですか。私が重荷を負わなければならないのです か。

7:21 どうして、あなたは私のそむきの罪を赦さず、私の不義を除かれないのですか。今、私はちりの中に横たわります。あなたが私を捜されても、私はもうおりませ ん。

 

口語訳1955

6:1 ヨブは答えて言った、

6:2 「どうかわたしの憤りが正しく量られ、/同時にわたしの災も、はかりにかけられるように。

6:3 そうすれば、これは海の砂よりも重いに相違ない。それゆえ、わたしの言葉が軽率であったのだ。

6:4 全能者の矢が、わたしのうちにあり、/わたしの霊はその毒を飲み、/神の恐るべき軍勢が、わたしを襲い攻めている。

6:5 野ろばは、青草のあるのに鳴くであろうか。牛は飼葉の上でうなるであろうか。

6:6 味のない物は塩がなくて食べられようか。すべりひゆのしるは味があろうか。

6:7 わたしの食欲はこれに触れることを拒む。これは、わたしのきらう食物のようだ。

6:8 どうかわたしの求めるものが獲られるように。どうか神がわたしの望むものをくださるように。

6:9 どうか神がわたしを打ち滅ぼすことをよしとし、/み手を伸べてわたしを断たれるように。

6:10 そうすれば、わたしはなお慰めを得、/激しい苦しみの中にあっても喜ぶであろう。わたしは聖なる者の言葉を/否んだことがないからだ。

6:11 わたしにどんな力があって、/なお待たねばならないのか。わたしにどんな終りがあるので、/なお耐え忍ばねばならないのか。

6:12 わたしの力は石の力のようであるのか。わたしの肉は青銅のようであるのか。

6:13 まことに、わたしのうちに助けはなく、/救われる望みは、わたしから追いやられた。

6:14 その友に対するいつくしみをさし控える者は、/全能者を恐れることをすてる。

6:15 わが兄弟たちは谷川のように、/過ぎ去る出水のように欺く。

6:16 これは氷のために黒くなり、/そのうちに雪が隠れる。

6:17 これは暖かになると消え去り、/暑くなるとその所からなくなる。

6:18 隊商はその道を転じ、/むなしい所へ行って滅びる。

6:19 テマの隊商はこれを望み、/シバの旅びとはこれを慕う。

6:20 彼らはこれにたよったために失望し、/そこに来てみて、あわてる。

6:21 あなたがたは今わたしにはこのような者となった。あなたがたはわたしの災難を見て恐れた。

6:22 わたしは言ったことがあるか、『わたしに与えよ』と、/あるいは『あなたがたの財産のうちから/わたしのために、まいないを贈れ』と、

6:23 あるいは『あだの手からわたしを救い出せ』と、/あるいは『しえたげる者の手から/わたしをあがなえ』と。

6:24 わたしに教えよ、そうすればわたしは黙るであろう。わたしの誤っている所をわたしに悟らせよ。

6:25 正しい言葉はいかに力のあるものか。しかしあなたがたの戒めは何を戒めるのか。

6:26 あなたがたは言葉を戒めうると思うのか。望みの絶えた者の語ることは風のようなものだ。

6:27 あなたがたは、みなしごのためにくじをひき、/あなたがたの友をさえ売り買いするであろう。

6:28 今、どうぞわたしを見られよ、/わたしはあなたがたの顔に向かって偽らない。

6:29 どうぞ、思いなおせ、まちがってはならない。さらに思いなおせ、/わたしの義は、なおわたしのうちにある。

6:30 わたしの舌に不義があるか。わたしの口は災を/わきまえることができぬであろうか。

7:1 地上の人には、/激しい労務があるではないか。またその日は雇人の日のようではないか。

7:2 奴隷が夕暮を慕うように、/雇人がその賃銀を望むように、

7:3 わたしは、むなしい月を持たせられ、/悩みの夜を与えられる。

7:4 わたしは寝るときに言う、『いつ起きるだろうか』と。しかし夜は長く、暁までころびまわる。

7:5 わたしの肉はうじと土くれとをまとい、/わたしの皮は固まっては、またくずれる。

7:6 わたしの日は機のひよりも速く、/望みをもたずに消え去る。

7:7 記憶せよ、わたしの命は息にすぎないことを。わたしの目は再び幸を見ることがない。

7:8 わたしを見る者の目は、/かさねてわたしを見ることがなく、/あなたがわたしに目を向けられても、/わたしはいない。

7:9 雲が消えて、なくなるように、/陰府に下る者は上がって来ることがない。

7:10 彼は再びその家に帰らず、/彼の所も、もはや彼を認めない。

7:11 それゆえ、わたしはわが口をおさえず、/わたしの霊のもだえによって語り、/わたしの魂の苦しさによって嘆く。

7:12 わたしは海であるのか、龍であるのか、/あなたはわたしの上に見張りを置かれる。

7:13 『わたしの床はわたしを慰め、/わたしの寝床はわが嘆きを軽くする』と/わたしが言うとき、

7:14 あなたは夢をもってわたしを驚かし、/幻をもってわたしを恐れさせられる。

7:15 それゆえ、わたしは息の止まることを願い、/わが骨よりもむしろ死を選ぶ。

7:16 わたしは命をいとう。わたしは長く生きることを望まない。わたしに構わないでください。わたしの日は息にすぎないのだから。

7:17 人は何者なので、あなたはこれを大きなものとし、/これにみ心をとめ、

7:18 朝ごとに、これを尋ね、/絶え間なく、これを試みられるのか。

7:19 いつまで、あなたはわたしに目を離さず、/つばをのむまも、わたしを捨てておかれないのか。

7:20 人を監視される者よ、わたしが罪を犯したとて、/あなたに何をなしえようか。なにゆえ、わたしをあなたの的とし、/わたしをあなたの重荷とされるのか。

7:21 なにゆえ、わたしのとがをゆるさず、/わたしの不義を除かれないのか。わたしはいま土の中に横たわる。あなたがわたしを尋ねられても、/わたしはいないで しょう」。

 


文 語訳1917
6:1 ヨブ應へて曰く
6:2 願はくは我憤恨の善く權られ 我懊惱の之とむかひて天秤に懸られんことを
6:3 然すれば是は海の沙よりも重からん 斯ればこそ我言躁妄なりけれ
6:4 それ全能者の箭わが身にいりわが魂神その毒を飮り 神の畏怖我を襲ひ攻む
6:5 野驢馬あに草あるに鳴んや 牛あに食物あるに吽らんや
6:6 淡き物あに鹽なくして食はれんや 蛋の白あに味あらんや
6:7 わが心の觸ることを嫌ふ物是は我が厭ふ所の食物のごとし
6:8 願はくは我求むる所を得んことを願はくは神わが希ふ所の物を我に賜はらんことを
6:9 願はくは神われを滅ぼすを善とし 御手を伸て我を絶たまはんことを
6:10 然るとも我は尚みづから慰むる所あり 烈しき苦痛の中にありて喜ばん 是は我聖者の言に悖りしことなければなり
6:11 我何の氣力ありてか尚俟ん 我の終いかなれば我なほ耐へ忍ばんや
6:12 わが氣力あに石の氣力のごとくならんや 我肉あに銅のごとくならんや
6:13 わが助われの中に無にあらずや 救拯我より逐はなされしにあらずや
6:14 憂患にしづむ者はその友これを憐れむべし 然らずば全能者を畏るることを廢ん
6:15 わが兄弟はわが望を充さざること溪川のごとく 溪川の流のごとくに過さる
6:16 是は氷のためにKくなり 雪その中に藏るれども
6:17 温暖になる時は消ゆき熱くなるに及てはその處に絶はつ
6:18 隊旅客身をめぐらして去り空曠處にいたりて亡ぶ
6:19 テマの隊旅客これを望みシバの旅客これを慕ふ
6:20 彼等これを望みしによりて愧恥を取り 彼處に至りてその面を赧くす
6:21 かく汝等も今は虚しき者なり 汝らは怖ろしき事を見れば則ち懼る
6:22 我あに汝等我に予へよと言しこと有んや 汝らの所有物の中より物を取て我ために饋れと言しこと有んや
6:23 また敵人の手より我を救ひ出せと言しことあらんや 虐ぐる者の手より我を贖へと言しことあらんや
6:24 我をヘへよ 然らば我默せん 請ふ我の過てる所を知せよ
6:25 正しき言は如何に力あるものぞ 然ながら汝らの規諫る所は何の規諫とならんや
6:26 汝らは言を規正んと想ふや 望の絶たる者の語る所は風のごときなり
6:27 汝らは孤子のために籤を掣き 汝らの友をも商貨にするならん
6:28 今ねがはくは我に向へ 我は汝らの面の前に僞はらず
6:29 請ふ再びせよ 不義あらしむる勿れ 請ふ再びせよ 此事においては我正義し
6:30 我舌に不義あらんや 我口惡き物を辨へざらんや
7:1 それ人の世にあるは戰鬪にあるがごとくならずや 又其日は傭人の日のごとくなるにあらずや
7:2 奴僕の暮を冀がふが如く傭人のその價を望むがごとく
7:3 我は苦しき月を得させられ 憂はしき夜をあたへらる
7:4 我臥ば乃はち言ふ何時夜あけて我おきいでんかと 曙まで頻に輾轉ぶ
7:5 わが肉は蟲と土塊とを衣服となし 我皮は愈てまた腐る
7:6 わが日は機の梭よりも迅速なり 我望む所なくし之を送る
7:7 想ひ見よ わが生命が氣息なる而已 我目は再び福祉を見ること有じ
7:8 我を見し者の眼かさねて我を見ざらん 汝目を我にむくるも我は已に在ざるべし
7:9 雲の消て逝がごとく陰府に下れる者は重ねて上りきたらじ
7:10 彼は再びその家に歸らず 彼の郷里も最早かれを認めじ
7:11 然ば我はわが口を禁めず 我心の痛によりて語ひ わが神魂の苦しきによりて歎かん
7:12 我あに海ならんや鰐ならんや 汝なにとて我を守らせおきたまふぞ
7:13 わが牀われを慰め わが寢床わが愁を解んと思ひをる時に
7:14 汝夢をもて我を驚かし 異象をもて我を懼れしめたまふ
7:15 是をもて我心は氣息の閉んことを願ひ我この骨よりも死を冀がふ
7:16 われ生命を厭ふ 我は永く生るをことを願はず 我を捨おきたまへ 我日は氣のごときなり
7:17 人を如何なる者として汝これを大にし 之を心に留
7:18 朝ごとに之を看そなはし 時わかず之を試みたまふや
7:19 何時まで汝われに目を離さず 我が津を咽む間も我を捨おきたまはざるや
7:20 人を鑒みたまふ者よ我罪を犯したりとて汝に何をか爲ん 何ぞ我を汝の的となして我にこの身を厭はしめたまふや
7:21 汝なんぞ我の愆を赦さず我罪を除きたまはざるや 我いま土の中に睡らん 汝我を尋ねたまふとも我は在ざるべし


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 使  20:20

20:20 また、あなたがたの益 になることは、公衆の前でも、また家々でも、すべてあますところなく話して聞かせ、また教え、

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 Uペテ2:3

2:3 彼らは、貪欲のため に、甘言をもってあなたがたをあざむき、利をむさぼるであろう。彼らに対するさばきは昔から猶予なく行われ、彼らの滅亡も滞ることは ない。

 

口 語訳 ヤコ 4:14

4:14 あなたがたは、あすのこともわからぬ身なのだ。あなたがたのいのちは、どんなものであるか。あなたがたは、しばしの間あらわれて、た ちまち消え行く霧にすぎない。

 

口 語訳 ヘブ 2:6

2:6 聖書はある箇所で、こうあかししている、/「人間が何者だから、/これを御心に留められるのだろうか。人の子が何者だから、/これを かえりみられるのだろうか。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口 語訳 Tヨハ3:17

3:17 世の富を持っていながら、兄弟が困っているのを見て、あわれみの心を閉じる者には、どうして神の愛が、彼のうちにあろうか。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 ヤコ 4:14

4:14 あなたがたには自分の命がどうなるか、明日のことは分からないのです。あなたがたは、わずかの間現れて、やがて消えて行く霧にすぎません。

 

新共同 ヘブ 2:6

2:6 ある個所で、次のようにはっきり証しされています。「あなたが心に留められる人間とは、何者なのか。また、あなたが顧みられる人の子とは、何者なのか。

 

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